JP6964491B2 - 真贋判定方法及び識別コード付き印刷物 - Google Patents

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Description

本発明は、真贋判定方法及び識別コード付き印刷物に関する。
識別コード付き印刷物としては、QRコード(登録商標)等の2次元コードが付された印刷物が広く知られている。この識別コードが付された印刷物は、識別コードのシンボルを、紙等の基材上に、トナー印字、サーマル印字、インキによる印刷等の方法により形成されている(例えば、下記の特許文献1を参照)。
ところが、このような方法で形成された識別コードは、コピー機で複写することで容易に複製することができ、このため、コピー機を利用すれば正規の識別コードが付された印刷物と同じものを簡単に複製することができるという問題があった。
その対策として、特許文献2及び3に記載の印刷物では、サーマル紙に識別コードを印刷し、その識別コード上に識別コードを隠蔽するための黒い隠蔽層が設けられている。この印刷物では、識別コードを赤外光吸収性となるように形成し、かつ隠蔽層を赤外光透過性の混色系黒インキで形成する。そうすることによって、リーダーで用いる赤外光は、隠蔽層を透過してその下の識別コードで吸収されるため、リーダーは識別コードを読み取ることができる。一方で、この印刷物をコピー機でコピーしようとすると、隠蔽層のみがコピーされて真っ黒のベタが印刷されるため、識別コードはコピーされない。これにより、コピーされた印刷物には、その識別コードはコピーされなくなる。
特許文献4に記載の発明は、可視光及び赤外光を吸収する部分と、可視光を吸収し赤外光を吸収しない部分とで識別コードを形成し、これを可視光及び赤外光の両方で読み取ることによって、識別コードの真贋判定を行なう。この識別コードをコピーした場合には、コピーした識別コードは、全ての部分が可視光吸収性かつ赤外光吸収性になるか、可視光吸収性かつ赤外光非吸収性になる。真性の識別コードは、可視光で読み取った場合と、赤外光で読み取った場合とで異なる識別コードが検出されるが、コピーした識別コードは、可視光で読み取った場合と赤外光で読み取った場合とで同じ識別コードが検出される。したがって、可視光で読み取った場合と赤外光で読み取った場合とで同じ識別コードが検出された場合には、それがコピーした識別コードであることを特定できる。
特開2001−307154号公報 特開2013−1077号公報 特開2015−6748号公報 特開2017−117454号公報
特許文献2及び3に記載の発明においては、サーマル紙に印刷された識別コードを赤外光吸収性とする必要がある。そのため、赤外発色するロイコ染料を含む特殊なサーマル紙を使用する必要があり、コストが高くなるという課題があった。
特許文献4に記載の発明においては、可視光及び赤外光を吸収する部分と、可視光を吸収し赤外光を吸収しない部分とで識別コードを分けて形成する必要があるため、識別コードを印刷する際に高度な位置合わせが必要になり、容易に識別コードを形成することができなかった。
そこで、本発明は、真性の識別コート付き印刷物の識別コードを赤外光吸収性とする必要がなく、かつそれを容易に形成することができる、識別コード付き印刷物の新規な真贋判定方法及び識別コード付き印刷物を提供する。
本発明者らは、以下の態様を有する本発明により、上記課題を解決できることを見出した。
《態様1》
識別コード付き印刷物の真贋判定方法であって、以下の(a)〜(c)を含み、真正の識別コードの全体が可視光吸収性かつ赤外光非吸収性である、方法:
(a)識別コードリーダーで可視光を用いて前記識別コードを読み取ること、
(b)識別コードリーダーで赤外光を用いて前記識別コードを読み取ること、及び
(c)前記(a)において識別コードを検出でき、かつ前記(b)において識別コードを検出できない場合に、前記識別コードを真正であると判定し、かつそれ以外の場合に前記識別コードを真正ではないと判定すること。
《態様2》
前記識別コードが実質的に黒色である、態様1に記載の方法。
《態様3》
前記識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色ではない、態様1に記載の方法。
《態様4》
前記識別コード付き印刷物に、前記識別コードの全体と重なっている、前記識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層が存在している、態様3に記載の方法。
《態様5》
前記識別コード付き印刷物に、混色黒インキによって形成された隠蔽層が存在していない、態様1〜4のいずれか一項に記載の方法。
《態様6》
前記識別コードがサーマルプリントされている、態様1〜5のいずれか一項に記載の方法。
《態様7》
前記識別コードが2次元コードである、態様1〜6のいずれか一項に記載の方法。
《態様8》
識別コード付き印刷物であって、前記識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色ではなく、可視光吸収性かつ赤外光非吸収性であり、前記識別コードの全体が、前記識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層と重なっている、識別コード付き印刷物。
《態様9》
前記識別コードがサーマルプリントされている、態様8に記載の識別コード付き印刷物。
本発明の方法で用いる識別コート付き印刷物は、真性の印刷物の識別コードを赤外光吸収性とする必要がなく、かつそれを容易に形成することができる。
図1は、本発明の真贋判定方法を説明するためのフローチャートである。 図2は、本発明の識別コード付き印刷物の1つの態様を例示している。
《真贋判定方法》
本発明は、識別コード付き印刷物の真贋判定方法に関する。この方法は、真正の識別コードの全体が可視光吸収性かつ赤外光非吸収性であり、以下の(a)〜(c)を含む:
(a)識別コードリーダーで可視光を用いて識別コードを読み取ること、
(b)識別コードリーダーで赤外光を用いて識別コードを読み取ること、及び
(c)前記(a)において識別コードを検出でき、かつ(b)において識別コードを検出できない場合に、識別コードを真正であると判定し、かつそれ以外の場合に識別コードを真正ではないと判定すること。
本発明の方法では、真性品として、可視光吸収性かつ赤外光非吸収性である識別コードを有する印刷物が用いられる。例えば、図1に示すように、識別コードを含む印刷物を、まず(a)識別コードリーダーで可視光を用いて識別コードを読み取る。この際に、識別コードを検出できなかった場合には、当然にその印刷物は非真性と判断される。そして、次に(b)識別コードリーダーで赤外光を用いて識別コードを読み取る。この際に、識別コードを検出できた場合には、その印刷物は非真性と判断される。工程(a)で識別コードを検出でき、かつ工程(b)で識別コードを検出できなかった場合に、その印刷物が真性品と判断される。
なお、この工程(a)と工程(b)とは、順番を変更してもよい。この場合、まず(b)識別コードリーダーで赤外光を用いて識別コードを読み取って、識別コードを検出できた場合に、その印刷物は非真性と判断される。次に、(a)識別コードリーダーで可視光を用いて識別コードを読み取る。この際に、識別コードを検出できなかった場合には、当然にその印刷物は非真性と判断される。工程(b)で識別コードを検出できず、かつ工程(a)で識別コードを検出できた場合に、その印刷物が真性品と判断される。
上述のように、本発明の方法で使用される識別コード付き印刷物をモノクロコピーすると、コピーされた識別コードは、カーボンブラックを含む色材で印刷されるため、赤外光吸収性となる。その結果、識別コードをリーダーで読み取った場合、可視光と赤外光との両方の場で、リーダーが識別コードを検出することになる。したがって、本発明の方法では、可視光と赤外光との両方の波長を用いて印刷物の識別コードを読み取った場合に、可視光のみで識別コードを検出すれば、その印刷物を真性の印刷物と判断することができる。
特許文献2及び3に記載の発明においては、赤外発色するロイコ染料を含む感熱層を有する特殊なサーマル紙を使用する必要があり、コストが高くなるという課題があったが、本発明の方法では、真正の識別コードを赤外光非吸収性とするため、サーマルプリントで識別コードを印刷する際に、特殊なサーマル紙を使用する必要がない。そのため、特に多量の印刷物を使用する用途において、本発明の方法はコストにおいて非常に有利である。
また、本発明の方法によれば、用いる印刷物に黒い隠蔽層を設ける必要がないため、多様なデザインの印刷物を用いることができる。
さらに、黒い隠蔽層を用いていた従来技術では、識別コードの位置が分かりにくく、リーダーで読み取る際に利用者が手間取ることがあったのに対して、本発明の方法によれば、真性の印刷物に存在する識別コードを隠蔽する必要がないため、リーダーで読み取る際に利用者が手間取らせないようにすることができる。
本明細書において、「真正の識別コードの全体」とは、識別コードの全ての印刷部分である必要はなく、識別コードをリーダーで読み取った場合に、その識別コードが検出できる範囲であればよい。したがって、識別コードが検出できる範囲であれば、識別コードの一部は、可視光吸収性かつ赤外光非吸収性である必要はない。
本明細書において、「可視光」とは、識別コードリーダーが通常用いる650nm付近の波長を有する光をいうことができる。「赤外光」とは、一般的な識別コードリーダーが主に用いる850nm付近の波長を有する光をいうことができる。
「識別コード」は、通常は余白部分とコード部分とで構成されるが、本明細書において識別コードの色について言及している場合には、通常はコード部分の色のみについて言及している。
真性の印刷物の識別コードが実質的に黒色である場合、その印刷物がモノクロコピーされた場合だけではなく、カラーコピーされた場合においても、コピーされた識別コードは、カーボンブラックを含む色材で印刷されるため、識別コードリーダーで読み取った場合、可視光と赤外光との両方の場合で識別コードを検出することになる。したがって、真性の識別コードを実質的に黒色にすれば、カラーコピーによる偽造に対しても対策が可能になる。
ここで、本明細書において、「実質的に黒色」とは、カーボンブラックを含む色材で黒色を印刷するカラーコピー機でコピーをした場合に、コピーされた部分にカーボンブラックが含まれる場合の色をいう。ここで、カラーコピー機としては、コニカミノルタ株式会社製のBizhub C754eを使用し、原稿画質は「文字/写真」、濃度は「中間」とすることができる。
真性の印刷物の識別コードが実質的に黒色である場合、その印刷物には、識別コードの少なくとも一部と重なっている、赤外光非吸収性の着色層が存在していてもよい。
真性の印刷物の識別コードが実質的に黒色ではない場合、その印刷物がモノクロコピーされた場合にのみ、コピーされた識別コードは、カーボンブラックを含む色材で印刷されることになる。一方で、この場合には、カラーコピーによる偽造に対しては真贋判定ができないため、比較的偽造が容易になってしまう。
そこで、真性の印刷物の識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色とならない場合又は実質的に黒色としない場合には、その印刷物には、識別コードの全体と重なっている、識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層が存在していることが好ましい。
実質的に黒色ではない識別コードと上記のような補色層とが重なって存在していると、カラーコピーされた場合においても、コピーされた識別コードは、カーボンブラックを含む色材で印刷されることになるため、コピーされた識別コードは、赤外光を用いて読み取った時にリーダーで検出されることになる。その結果、コピーされた識別コード付き印刷物が非真性品(偽物)であることが分かる。
例えば、識別コードが赤色であり、その上に赤色の補色である緑色の補色層を形成することによって、その印刷物がカラーコピーされた場合においても、コピーされた識別コードは、カーボンブラックを含む色材で印刷される。したがって、真性の印刷物の識別コードが実質的に黒色でなくても、上記の補色層を存在させることで、カラーコピーによる偽造に対しても対策が可能になる。
このような効果が得られれば、補色層の色は、識別コードの一部の色相と補色関係を有しているだけでよい。
識別コードをサーマルプリントして作成する場合には、通常は、識別コードが黒色となるようにプリントされるが、通常のサーマルプリント用基材では、サーマルヘッドの汚れ、基材の状態等に起因して熱の伝わりが弱くなったりする場合がある。例えば、印字エネルギーに応じて赤色又は黒色に発色する2色サーマルプリント用基材では、熱の伝わりが弱くなると、識別コードが赤色となる。これに対して、印刷物が補色層を有する態様では、識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色とならない場合、例えば識別コードの一部が赤色となった場合であっても、上述のような効果が得られるため好適である。
補色層は、識別コード上に存在していても、識別コードを目視で確認できるような透明性を有していることが好ましい。これにより、リーダーで確実に可視光で読み取ることが可能であり、識別コードを読み取る際に利用者に手間取らせないようにすることができる。
また、補色層が、識別コードの下に存在している場合には、識別コードと補色層との重なり位置において実質的に黒色となるように、識別コードの色が透明性を有していることが好ましい。
本明細書において「識別コードの色に対して実質的に補色となる色」とは、カーボンブラックを含む色材で黒色を印刷するカラーコピー機で、識別コードとその部分とが重なった領域をコピーした場合に、コピーされた識別コードにカーボンブラックが含まれる場合の色をいう。
従来技術の隠蔽層が混色黒インクで形成されていたのに対して、このような補色層は、識別コードの色と組み合わせて多様な色にできるため、印刷物の意匠性の点で有利である。そのため、本発明の方法で用いられる真性の識別コード付き印刷物には、好ましくは混色黒インキによって構成された隠蔽層が存在していない。
なお、混色黒インキは、通常、シアン、マゼンタ、及びイエローの三色の染料又は顔料を混合することによって調製される。これらの各色の染料又は顔料は、識別コードリーダーが用いる波長域の赤外光は吸収しないため、混合しても赤外光は吸収しない一方で可視光域では黒色を呈する。
本発明の方法において用いられる識別コード付き印刷物の印刷用の基材としては、識別コードを印刷することができれば特に制限されないが、例えば上質紙、再生紙、サーマル紙、熱転写用コート紙、ラベルなどの紙類や、ポリエステルフィルム、ポリプロピレンフィルムなどの樹脂フィルムを使用することができる。
ただし、本発明で用いられる識別コード付き印刷物の印刷用の基材は、好ましくは、サーマルプリントされた部分が赤外光非吸収性の発色を呈する感熱層及び基材層を含むサーマル紙である。本発明においては、サーマルプリントされた部分が赤外吸収性の発色を呈するサーマル紙(例えば、赤外発色するロイコ染料(電子供与体)と酸性物質(電子受容体)を樹脂バインダ中に固体微粒子として分散させた感熱層を含むサーマル紙)を用いる必要がないため、コストの面で有利である。
本発明で用いられる識別コード付き印刷物の表面には、擦過等から印刷物を保護するためのかつ/又はサーマルプリントした際の印字跡を目立たなくするための保護層が形成されていることが好ましい。
本発明で用いられる識別コード付き印刷物の識別コードとしては、1次元コード及び2次元コードが挙げられる。さらに1次元コードとしては、具体的には、CODE39、CODE128、JAN、ITF等のバーコードが挙げられ、2次元コードとしては、具体的には、QRコード、PDF417、データマトリックス、CPコード、MaxiCode等が挙げられる。なお、本発明に適用できる識別コードは、余白部及びコード部を含むものであるが、識別コードを基材に印刷、印字等で形成する際は、コード部のみを形成すればよい。つまり、この場合は、基材自体が余白部となる。
《識別コード付き印刷物》
本発明の識別コード付き印刷物は、識別コードが実質的に黒色ではなく、かつ可視光吸収性かつ赤外光非吸収性である。この印刷物には、識別コードの全体と、識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層とが重なっている存在している。すなわち、本発明の識別コード付き印刷物は、本発明の真贋判定方法の一つの実施態様において用いられる、上述の補色層を有する識別コード付き印刷物に関する。したがって、本発明の識別コード付き印刷物の各構成については、本発明の真贋判定方法に関して説明した各構成を参照することができる。
図2は、本発明の識別コード付き印刷物の1つの態様を例示している。この印刷物10は、基材層1と感熱層2とを含むサーマル紙に、識別コードとして二次元コード2aが印刷されている。図2は、白黒で表現されているが、二次元コード2aは実質的に黒色ではなく、例えば赤色である。そして、二次元コード2aの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層4が二次元コード上に存在している。二次元コード2aが赤色の場合には、補色層4は緑色である。さらに、この印刷物10は、随意の構成である保護層3を有している。
本発明を以下の実施例でさらに具体的に説明をするが、本発明はこれによって限定されるものではない。
印字エネルギーに応じて赤色又は黒色に発色する2色サーマル紙(王子エフテック株式会社製)に、バーコーターNo.4を用いて、表1に記載のインキを塗工した。そして、70℃で1分間乾燥を行ない、厚さ約1μmの補色層又は着色層を形成した。
Figure 0006964491
補色層又は着色層があるサーマル紙と、補色層及び着色層がないサーマル紙に、サーマルプリンター(PX430、株式会社フェニックス製)を用いてQRコード(データ:56789;バージョン1;訂正レベルは標準のM;6ドット/セル;300dpi)を印字した。印字エネルギーは、赤発色が11、黒発色が20であった。
QRコードをサーマルプリントした印刷物(真性品)と、それをコピー機でカラーコピーした印刷物(コピー)を用意して、リーダーで読取りを行なった。カラーコピー機には、コニカミノルタ株式会社製のBizhub C754eを使用し、原稿画質は「文字/写真」、濃度は「中間」とした。
可視光を用いるリーダーとして、iPhone 7(登録商標、アップル社製)を使用し、赤外光を用いるリーダーとして、BHT−845QW(株式会社デンソーウェーブ製)を使用した。
以下の表2は、上記の各印刷物について、リーダーで読取りを行なった結果である。リーダーでQRコードを検出できた場合を○、リーダーでQRコードを検出できた場合を×とした。
Figure 0006964491
QRコードを黒で印字した場合(実施例1〜6)には、白黒コピーだけではなく、カラーコピーに対しても、正しい真贋判定をすることができた。
QRコードを赤で印字した実施例7では、白黒コピーに対しては正しい真贋判定をすることができたものの、カラーコピーに対しては、正しい真贋判定をすることができなかった。一方で、QRコードを赤で印字した場合であっても、その上に補色層を有する実施例8では、白黒コピーだけではなく、カラーコピーに対しても、正しい真贋判定をすることができた。
実施例8と参考例1〜4とを比較すると、着色層の色がコードの色と補色関係にある実施例8では、真贋判定を正しく行なうことができるものの、着色層の色がコードの色と補色関係にない参考例1〜4では、カラーコピーに対して正しい真贋判定ができないことが分かる。
1 基材層
2 感熱層
2a 二次元コード
3 保護層
4 補色層
10 印刷物

Claims (6)

  1. 識別コード付き印刷物の真贋判定方法であって
    真正の識別コードの全体が可視光吸収性かつ赤外光非吸収性であ
    前記識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色ではなく、
    前記識別コード付き印刷物に、前記識別コードの全体と重なっている、前記識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層が存在しており、
    以下の(a)〜(c)を含む、方法:
    (a)識別コードリーダーで可視光を用いて前記識別コードを読み取ること、
    (b)識別コードリーダーで赤外光を用いて前記識別コードを読み取ること、及び
    (c)前記(a)において識別コードを検出でき、かつ前記(b)において識別コードを検出できない場合に、前記識別コードを真正であると判定し、かつそれ以外の場合に前記識別コードを真正ではないと判定すること。
  2. 前記識別コード付き印刷物に、混色黒インキによって形成された隠蔽層が存在していない、請求項に記載の方法。
  3. 前記識別コードがサーマルプリントされている、請求項1又は2に記載の方法。
  4. 前記識別コードが2次元コードである、請求項1〜のいずれか一項に記載の方法。
  5. 識別コード付き印刷物であって、前記識別コードの少なくとも一部が実質的に黒色ではなく、可視光吸収性かつ赤外光非吸収性であり、前記識別コードの全体が、前記識別コードの色に対して実質的に補色となる色を有している赤外光非吸収性の補色層と重なっており、
    (a)識別コードリーダーで可視光を用いて識別コードを検出することができ、かつ、
    (b)識別コードリーダーで赤外光を用いて識別コードを検出することができない
    識別コード付き印刷物。
  6. 前記識別コードがサーマルプリントされている、請求項に記載の識別コード付き印刷物。
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