JPH0740645A - 隠し柄印刷物 - Google Patents
隠し柄印刷物Info
- Publication number
- JPH0740645A JPH0740645A JP5203766A JP20376693A JPH0740645A JP H0740645 A JPH0740645 A JP H0740645A JP 5203766 A JP5203766 A JP 5203766A JP 20376693 A JP20376693 A JP 20376693A JP H0740645 A JPH0740645 A JP H0740645A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- color
- printed matter
- printed
- pearl
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 高い意匠性があるとともに偽造防止にも利用
できる印刷物でありながら、あらゆる種類の原反に適用
でき、製造コストも低いものを提供する。 【構成】 透明な基材シート２の裏面にパール顔料を入
れた偏光インキ３により柄印刷を施し、この偏光インキ
３を覆うようにして色インキ４により印刷を施した印刷
物１において、色インキ４の色がパール顔料の呈する干
渉色と補色の関係にあるようにする。偏光インキ３中の
パール顔料が入射光のうちの特定の波長のものを干渉し
た状態で反射するので、見る角度によってこの干渉色と
色インキ４との色目の違いが視認され偏光インキによる
柄が見え隠れする。偏光インキ３と色インキ４を印刷す
るだけで作製できる。また、偏光インキ３は既存のメジ
ウムにパール顔料を入れるだけでよいのであらゆる種類
の原反に対応できる。
できる印刷物でありながら、あらゆる種類の原反に適用
でき、製造コストも低いものを提供する。 【構成】 透明な基材シート２の裏面にパール顔料を入
れた偏光インキ３により柄印刷を施し、この偏光インキ
３を覆うようにして色インキ４により印刷を施した印刷
物１において、色インキ４の色がパール顔料の呈する干
渉色と補色の関係にあるようにする。偏光インキ３中の
パール顔料が入射光のうちの特定の波長のものを干渉し
た状態で反射するので、見る角度によってこの干渉色と
色インキ４との色目の違いが視認され偏光インキによる
柄が見え隠れする。偏光インキ３と色インキ４を印刷す
るだけで作製できる。また、偏光インキ３は既存のメジ
ウムにパール顔料を入れるだけでよいのであらゆる種類
の原反に対応できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高い意匠性が求められ
る印刷物や偽造防止機能を必要とする特殊な印刷物に好
適に用いられる隠し柄印刷物に関するものである。
る印刷物や偽造防止機能を必要とする特殊な印刷物に好
適に用いられる隠し柄印刷物に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種の用途に利用される特殊な
印刷物としては、例えばホログラム等に代表される種々
のものが知られている。
印刷物としては、例えばホログラム等に代表される種々
のものが知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
特殊な印刷物はいずれも製造工程が複雑でコストが高い
ものであり、しかも適用する原反が限定されるという欠
点がある。
特殊な印刷物はいずれも製造工程が複雑でコストが高い
ものであり、しかも適用する原反が限定されるという欠
点がある。
【０００４】本発明は、上記のような問題点に鑑みなさ
れたものであり、その目的とするところは、高い意匠性
があるとともに偽造防止にも利用できるものでありなが
ら、あらゆる種類の原反に適用でき、しかも製造コスト
の低い隠し柄印刷物を提供することにある。
れたものであり、その目的とするところは、高い意匠性
があるとともに偽造防止にも利用できるものでありなが
ら、あらゆる種類の原反に適用でき、しかも製造コスト
の低い隠し柄印刷物を提供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の隠し柄印刷物は、透明な基材シートの裏面
にパール顔料を入れた偏光インキにより柄印刷が施さ
れ、色インキにより前記偏光インキを覆うようにして印
刷が施された印刷物であって、前記色インキの色が前記
パール顔料の呈する干渉色と補色の関係にあることを特
徴とするものである。
に、本発明の隠し柄印刷物は、透明な基材シートの裏面
にパール顔料を入れた偏光インキにより柄印刷が施さ
れ、色インキにより前記偏光インキを覆うようにして印
刷が施された印刷物であって、前記色インキの色が前記
パール顔料の呈する干渉色と補色の関係にあることを特
徴とするものである。
【０００６】或いは、基材シートの表面に色インキが印
刷され、パール顔料を入れた偏光インキにより前記色イ
ンキの上に柄印刷が施された印刷物であって、前記色イ
ンキの色が前記パール顔料の呈する干渉色と補色の関係
にあることを特徴とするものである。
刷され、パール顔料を入れた偏光インキにより前記色イ
ンキの上に柄印刷が施された印刷物であって、前記色イ
ンキの色が前記パール顔料の呈する干渉色と補色の関係
にあることを特徴とするものである。
【０００７】
【作用】上述の構成からなる本発明の隠し柄印刷物で
は、偏光インキ中のパール顔料が入射光のうちの特定の
波長のものを干渉した状態で反射させるため、見る角度
によってこの干渉色と色インキとの色目の違いが視認さ
れるようになり、偏光インキによる柄が見え隠れする。
は、偏光インキ中のパール顔料が入射光のうちの特定の
波長のものを干渉した状態で反射させるため、見る角度
によってこの干渉色と色インキとの色目の違いが視認さ
れるようになり、偏光インキによる柄が見え隠れする。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
る。
【０００９】図１に本発明の一実施例である隠し柄印刷
物の断面図を示している。同図に示されるように、この
印刷物１は、透明なフィルムからなる基材シート２の裏
面に偏光インキ３により柄印刷が施され、色インキ４に
より偏光インキ３を覆うようにして印刷が施されてい
る。
物の断面図を示している。同図に示されるように、この
印刷物１は、透明なフィルムからなる基材シート２の裏
面に偏光インキ３により柄印刷が施され、色インキ４に
より偏光インキ３を覆うようにして印刷が施されてい
る。
【００１０】偏光インキ３としては、雲母等に酸化チタ
ン等をコーティングしたパール顔料を既存のメジウムに
加えたインキを使用している。このパール顔料は従来公
知のもので、例えば、加熱水蒸気による四塩化チタン又
はチタン酸エステルの加水分解によって生じた二酸化チ
タンの薄膜で薄片状雲母粒子の表面を被覆したものが一
般的である。
ン等をコーティングしたパール顔料を既存のメジウムに
加えたインキを使用している。このパール顔料は従来公
知のもので、例えば、加熱水蒸気による四塩化チタン又
はチタン酸エステルの加水分解によって生じた二酸化チ
タンの薄膜で薄片状雲母粒子の表面を被覆したものが一
般的である。
【００１１】上記雲母チタン系のパール顔料は、雲母粒
子表面上の二酸化チタン被覆層の厚さによって様々な干
渉色を呈する。すなわち、二酸化チタンの量が生成物の
１０〜２６重量％の場合、干渉色は通常銀色であるが、
２６〜４０重量％では金色、４０〜５０重量％では二酸
化チタン被覆層が増加する方向で、赤色、青色、緑色へ
と変化し、さらに５０〜６０重量％では高いオーダーの
干渉色が得られるものである。
子表面上の二酸化チタン被覆層の厚さによって様々な干
渉色を呈する。すなわち、二酸化チタンの量が生成物の
１０〜２６重量％の場合、干渉色は通常銀色であるが、
２６〜４０重量％では金色、４０〜５０重量％では二酸
化チタン被覆層が増加する方向で、赤色、青色、緑色へ
と変化し、さらに５０〜６０重量％では高いオーダーの
干渉色が得られるものである。
【００１２】色インキ４としては、偏光インキ３に入れ
たパール顔料の呈する干渉色と補色の関係にある色目の
ものが用いられている。例えば、偏光インキ３として紫
色の干渉色を呈するものを使用した場合には、赤色の色
インキを用いるという具合である。
たパール顔料の呈する干渉色と補色の関係にある色目の
ものが用いられている。例えば、偏光インキ３として紫
色の干渉色を呈するものを使用した場合には、赤色の色
インキを用いるという具合である。
【００１３】図２に本発明に係る隠し柄印刷物の別の実
施例をその断面図で示す。本実施例の印刷物１は基材シ
ート２が紙からなっており、この基材シート２の表面に
色インキ４が印刷され、さらに色インキ４の上に偏光イ
ンキ３により柄印刷が施されている。そして、色インキ
４としては、前記実施例のものと同様に、偏光インキ３
に入れたパール顔料の呈する干渉色と補色の関係にある
色目のものが使用されている。
施例をその断面図で示す。本実施例の印刷物１は基材シ
ート２が紙からなっており、この基材シート２の表面に
色インキ４が印刷され、さらに色インキ４の上に偏光イ
ンキ３により柄印刷が施されている。そして、色インキ
４としては、前記実施例のものと同様に、偏光インキ３
に入れたパール顔料の呈する干渉色と補色の関係にある
色目のものが使用されている。
【００１４】上記した各印刷物１においては、偏光イン
キ３の部分に表側から入射した光がその中のパール顔料
により特定の波長のものが干渉した状態で反射すること
となり、例えば偏光インキ３により文字パターンを抜き
印刷しているような場合には、反射方向から見ると文字
以外の部分が干渉色を呈するとともに文字の部分がその
補色の色に見える状態となる。
キ３の部分に表側から入射した光がその中のパール顔料
により特定の波長のものが干渉した状態で反射すること
となり、例えば偏光インキ３により文字パターンを抜き
印刷しているような場合には、反射方向から見ると文字
以外の部分が干渉色を呈するとともに文字の部分がその
補色の色に見える状態となる。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の隠し柄印
刷物は、見る角度によって偏光インキによる柄が見え隠
れするので、意匠性に優れているととにも偽造防止にも
好適に利用することができる。しかもパール顔料を入れ
た偏光インキによる柄印刷と、パール顔料の呈する干渉
色と補色の関係にある色インキによる印刷を施すだけで
作製でき、これらの印刷は単一の印刷インラインで簡単
に施せることから安価に製造することができる。
刷物は、見る角度によって偏光インキによる柄が見え隠
れするので、意匠性に優れているととにも偽造防止にも
好適に利用することができる。しかもパール顔料を入れ
た偏光インキによる柄印刷と、パール顔料の呈する干渉
色と補色の関係にある色インキによる印刷を施すだけで
作製でき、これらの印刷は単一の印刷インラインで簡単
に施せることから安価に製造することができる。
【００１６】また、偏光インキは既存のメジウムにパー
ル顔料を入れるだけでよいので、あらゆる種類の原反に
対応することができる。
ル顔料を入れるだけでよいので、あらゆる種類の原反に
対応することができる。
【図１】本発明の一実施例としての隠し柄印刷物の断面
図である。
図である。
【図２】本発明の別の実施例としての隠し柄印刷物の断
面図である。
面図である。
１ 隠し柄印刷物 ２ 基材シート ３ 偏光インキ ４ 色インキ
Claims (2)
- 【請求項１】 透明な基材シートの裏面にパール顔料を
入れた偏光インキにより柄印刷が施され、色インキによ
り前記偏光インキを覆うようにして印刷が施された印刷
物であって、前記色インキの色が前記パール顔料の呈す
る干渉色と補色の関係にあることを特徴とする隠し柄印
刷物。 - 【請求項２】 基材シートの表面に色インキが印刷さ
れ、パール顔料を入れた偏光インキにより前記色インキ
の上に柄印刷が施された印刷物であって、前記色インキ
の色が前記パール顔料の呈する干渉色と補色の関係にあ
ることを特徴とする隠し柄印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5203766A JPH0740645A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 隠し柄印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5203766A JPH0740645A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 隠し柄印刷物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0740645A true JPH0740645A (ja) | 1995-02-10 |
Family
ID=16479471
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5203766A Pending JPH0740645A (ja) | 1993-07-27 | 1993-07-27 | 隠し柄印刷物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0740645A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088425A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造判別媒体 |
| JP2002266288A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-18 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 偽造防止用紙及び偽造防止印刷物 |
| JP2003182202A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 潜像表示媒体 |
| JP2004027416A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 真贋判定機能を有する真珠顔料塗工シートとそれを使用した真贋判定機能を有する印刷物 |
| JP2005014300A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物 |
| JP2011143638A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物 |
| JP2019089301A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-13 | 共同印刷株式会社 | 真贋判定方法及び識別コード付き印刷物 |
-
1993
- 1993-07-27 JP JP5203766A patent/JPH0740645A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2001088425A (ja) * | 1999-09-27 | 2001-04-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 偽造判別媒体 |
| JP2002266288A (ja) * | 2001-03-02 | 2002-09-18 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 偽造防止用紙及び偽造防止印刷物 |
| JP2003182202A (ja) * | 2001-12-18 | 2003-07-03 | Dainippon Printing Co Ltd | 潜像表示媒体 |
| JP2004027416A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Tokushu Paper Mfg Co Ltd | 真贋判定機能を有する真珠顔料塗工シートとそれを使用した真贋判定機能を有する印刷物 |
| JP2005014300A (ja) * | 2003-06-24 | 2005-01-20 | Dainippon Printing Co Ltd | 印刷物 |
| JP2011143638A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Toppan Printing Co Ltd | 印刷物 |
| JP2019089301A (ja) * | 2017-11-17 | 2019-06-13 | 共同印刷株式会社 | 真贋判定方法及び識別コード付き印刷物 |
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