JPH0632048U - フィルム印刷物 - Google Patents
フィルム印刷物Info
- Publication number
- JPH0632048U JPH0632048U JP7650692U JP7650692U JPH0632048U JP H0632048 U JPH0632048 U JP H0632048U JP 7650692 U JP7650692 U JP 7650692U JP 7650692 U JP7650692 U JP 7650692U JP H0632048 U JPH0632048 U JP H0632048U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink layer
- printed
- tone
- film
- tone printing
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 透明なプラスチックフィルムの裏面に調子印
刷した絵柄にリアリティのある表現を持たせる。 【構成】 延伸ポリプロピレンフィルムなどの基材シー
ト２の裏面に網点３の組合せで構成される調子印刷を施
し、この調子印刷を覆うようにしてパール顔料４ａを含
有する偏光インキ層４を印刷し、さらにその上から白イ
ンキ層５を全面ベタに印刷する。表側からの入射光が偏
光インキ層４中のパール顔料４ａにより一定方向に規則
的に反射させられて光沢を生じるとともに、調子印刷に
よる絵柄が浮き上がってクッキリと見える状態になり、
見る方向によって色調や光り具合が異なるようになるの
で、リアリティのある表現を呈することができる。
刷した絵柄にリアリティのある表現を持たせる。 【構成】 延伸ポリプロピレンフィルムなどの基材シー
ト２の裏面に網点３の組合せで構成される調子印刷を施
し、この調子印刷を覆うようにしてパール顔料４ａを含
有する偏光インキ層４を印刷し、さらにその上から白イ
ンキ層５を全面ベタに印刷する。表側からの入射光が偏
光インキ層４中のパール顔料４ａにより一定方向に規則
的に反射させられて光沢を生じるとともに、調子印刷に
よる絵柄が浮き上がってクッキリと見える状態になり、
見る方向によって色調や光り具合が異なるようになるの
で、リアリティのある表現を呈することができる。
Description
【０００１】
本考案は、カレンダー等の装飾用シートに好適に用いられるフィルム印刷物に 関するものである。
【０００２】
従来、フィルム印刷物として、透明なプラスチックフィルムからなる基材シー トの裏面に調子印刷を施したものや、さらにその上から白インキ層を全面ベタに 印刷したものなどが一般的に用いられている。
【０００３】
上記した従来のフィルム印刷物は、紙の印刷物とは違って腰があるとともに汚 れた場合に拭くだけで綺麗になるという利点があり、またプラスチックフィルム を通して調子印刷を見るので全体に光沢のあるものにはなるが、一様な光沢が得 られるいう以上の装飾性を期待することはできず、調子印刷が絵画的な絵柄など の場合にそのリアリティさをうまく表現できないという欠点がある。
【０００４】 本考案は、上記のような欠点に鑑みなされたものであり、リアリティのある表 現を可能としたフィルム印刷物を提供することを目的とするものである。
【０００５】
上記目的を達成するために、本考案のフィルム印刷物は、透明なプラスチック フィルムからなる基材シートの裏面に網点の組合せで構成される調子印刷が施さ れており、この調子印刷を覆うようにしてパール顔料を含有する偏光インキ層が 印刷され、さらにその上から白インキ層が全面ベタに印刷されていることをその 構成とするものである。
【０００６】
【作用】 上述の構成からなる本考案のフィルム印刷物では、偏光インキ層中のパール顔 料が表側からの入射光を一定方向に規則的に反射して光沢を生じせしめるととも に調子印刷による絵柄を外観上浮き上がらせるように作用する。また、全面ベタ の白インキ層が絵柄全体に対する下地の役目を果たす。
【０００７】
以下、本考案の実施例を図面により説明する。
【０００８】 図１は本考案の一実施例であるフィルム印刷物の断面図を示すもので、同図に 示されるように、このフィルム印刷物１は、延伸ポリプロピレンフィルムや延伸 ポリエステルフィルムなどの透明なプラスチックフィルムからなる基材シート２ の裏面に、黄、赤、藍、墨等のインキからなる各色毎の網点３の組合せで構成さ れる調子印刷を施し、この調子印刷を覆うようにして偏光インキ層４を印刷し、 さらにその上から白インキ層５を全面ベタに印刷したものである。
【０００９】 上記偏光インキ層４を形成する偏光インキとしては、雲母等に酸化チタン等を コーティングしたパール顔料を、使用するインキのメジウムに混合したものが使 用されている。このパール顔料は従来公知のもので、例えば、加熱水蒸気による 四塩化チタン又はチタン酸エステルの加水分解によって生じた二酸化チタンの薄 膜で薄片状雲母粒子の表面を被覆したものが一般的である。そして、インキのメ ジウムへのパール顔料添加量が多過ぎると干渉光による光沢が減少することから 、メジウムへのパール顔料添加量は３０重量％以下とすることが望ましい。
【００１０】 雲母チタン系のパール顔料は、雲母粒子表面上の二酸化チタン被覆層の厚さに よって様々な干渉色を呈する。すなわち、二酸化チタンの量が生成物の１０〜２ ６重量％の場合、干渉色は通常銀色であるが、２６〜４０重量％では金色、４０ 〜５０重量％では二酸化チタン被覆層が増加する方向で、赤色、青色、緑色へと 変化し、さらに５０〜６０重量％では高いオーダーの干渉色が得られるものであ る。
【００１１】 フィルム印刷物１は上述の構成になっているので、図２に示すように、表側か らの入射光が透明な基材シート２を通過して偏光インキ層４中のパール顔料４ａ により一定方向に規則正しく反射され、再び基材シート２を通過して視認される ことから、調子印刷による絵柄が浮き上がって見える状態となる。しかも全面ベ タの白インキ層５が下地の役目を果たすので、絵柄全体がクッキリと見える状態 になる。したがって、見る方向によって色調や光り具合が異なり、リアリティの ある絵柄が視認されるようになる。
【００１２】 なお、上記実施例において、調子印刷が全面に設けられない場合には、偏光イ ンキ層４を少なくともこの調子印刷の部分を覆うようにして設けるようにしても よいことは言うまでもない。
【００１３】
以上説明したように、本考案のフィルム印刷物は、網点の組合せで構成される 調子印刷が表側から見て偏光インキ層の上に位置し、さらにこの両者が白インキ 層の上に位置した構成になっているので、表側からの入射光が偏光インキ層中の パール顔料により一定方向に規則的に反射させられて光沢を生じるとともに、調 子印刷による絵柄が浮き上がってクッキリと見える状態となり、しかも見る方向 によって色調や光り具合が異なるようになることから、リアリティのある表現を 呈することができる。
【図１】本考案の一実施例としての印刷物の断面図であ
る。
る。
【図２】偏光インキ層に入射する入射光の反射状態を説
明するための図である。
明するための図である。
１ フィルム印刷物 ２ 基材シート ３ 網点 ４ 偏光インキ層 ４ａ パール顔料 ５ 白インキ層
Claims (1)
- 【請求項１】 透明なプラスチックフィルムからなる基
材シートの裏面に網点の組合せで構成される調子印刷が
施されており、この調子印刷を覆うようにしてパール顔
料を含有する偏光インキ層が印刷され、さらにその上か
ら白インキ層が全面ベタに印刷されていることを特徴と
するフィルム印刷物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7650692U JPH0632048U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | フィルム印刷物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7650692U JPH0632048U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | フィルム印刷物 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632048U true JPH0632048U (ja) | 1994-04-26 |
Family
ID=13607134
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7650692U Pending JPH0632048U (ja) | 1992-10-09 | 1992-10-09 | フィルム印刷物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632048U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003313798A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Toppan Printing Co Ltd | パール調光沢を有する紙積層材および印刷物 |
-
1992
- 1992-10-09 JP JP7650692U patent/JPH0632048U/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003313798A (ja) * | 2002-04-26 | 2003-11-06 | Toppan Printing Co Ltd | パール調光沢を有する紙積層材および印刷物 |
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