JP2011107077A - 計器板のヘアライン表示構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】各ヘアラインの光沢感や質感の変化を強調しながらこれらの印象を強め、印刷面から離れた位置からもそのヘアラインを顕著に認識可能にする。
【解決手段】本発明の計器板のヘアライン表示構造は、基板51と、基板51の前面に設けられたスモーク印刷層54と、スモーク印刷層54の背面に設けられた第1の金属調印刷層53と、スモーク印刷層54上に印刷され、該スモーク印刷層54より線幅が狭い第2の金属調印刷層55と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車等の計器に用いられ、特に、表面にヘアライン模様(恰も、金属素材に線状傷を無数につけることによって仕上げられたかのように見える模様。)を表現した計器板のヘアライン表示構造に関するものである。
従来の計器板は、プラスチック板等の基板にメタリックインキをベタ印刷してメタル地色層を形成し、このメタル地色層上にスモークインキ等によりメタル仕上げ模様を印刷したものが、広く使用されている。このメタル仕上げでは、安価な方法で、恰も金属板に機械加工を施すことによって加工面に形成されるものと同様のヘアライン模様を基板上に表現することができる。
ところが、かかる従来の計器板では、その印刷層およびメタル仕上げ模様が一層であるために、ヘアライン模様や梨地模様のデザインが単調で、機械加工によるヘアライン模様とは比べものにならない程、リアルさに欠けるという不都合があった。
一方、かかる印刷によるヘアライン模様にリアルさを付与した表示板が、例えば特許文献1に示されている。これは、図5および図6に示すように、基板1と、基板1の表面側に形成されるメタル地色層2と、メタル地色層2の上面に第1スモーク調塗料を印刷して形成される第1加工調模様31からなる第1デザイン層3と、第1デザイン層3の上面に第2スモーク調塗料を印刷して形成される第2加工調模様41からなる第2デザイン層4とを備える表示板Aである。そして第1加工調模様31と第2加工調模様41とは略同一形状であり、第2デザイン層4は、第2加工調模様41と第1加工調模様31とが交差するように第2加工調模様41を第1デザイン層3の第1加工調模様31に対して移動させた状態で施されるという構成である。メタル地色層2、第1デザイン層3および第2デザイン層4が設けられていない領域は数字や目盛などの表示部5である。
従って、この表示板Aでは、加工調模様31、41を施すためのデザイン層は、第1デザイン層3と第2デザイン層4の2層施され、且つ第2加工調模様41と第1加工調模様31とが交差することにより、各加工調模様31、41による陰影が複雑なものとなる。特に、第2加工調模様41と第1加工調模様31との交点近傍では、交点に近づくに連れて模様の密度が高くなり、交点から離れた部分では模様の密度が低くなっている。従って、表示板表面においては、各加工模様31、41の濃淡分布が一様ではなく不均一なものになる。このため、表示板Aの見映えは、あたかも本物の金属加工模様であるかのようになる。
また、図7に示すように、透明な基板1Aと、この基板1Aの表面側に印刷によって設けられた第1のヘアライン6と、前記基板1Aの背面側に印刷によって前記第1のヘアライン6に対応して設けられた第2のヘアライン7と、この第2のヘアライン7の背面側に表示部8となる箇所を除いて設けられた地色層9と、この地色層9を覆う遮光層10と、基板5の背面側であって表示部8相当部位を覆う白色透過性表示層11とを有する表示板Bが、特許文献2に記載されている。前記第1のヘアライン6および第2のヘアライン7は、無色透明なインクを例えば基板1Aの中心から放射状に延びる直線で、或いは基板1Aの中心を原点とする同心円を印刷によって無数形成したものである。
このように透明の基板1Aの表面側および背面側に印刷によって第1のヘアライン6と第2のヘアライン7を設け、第2のヘアライン7に重ねて地色層9を設けたことにより、安価な方法で細かなヘアラインを表現でき、ヘアラインに立体感を与えることができる。また、地色層9を金属調とすることにより、微細で立体感を帯びたヘアライン付の金属調の装飾部材が得られる。
また、図8に示すように、樹脂基板12と、この上(下面)に形成された有色の意匠層13と、樹脂基板12における意匠層13が形成された意匠面とは反対側の面に形成された、凹部14aと凸部14bとが交互に複数配されてなる凹凸層14とを有し、凹凸層14が、凹部14aの厚みよりも凸部14bの厚みが大きくなるように紫外線硬化性インクの液滴をインクジェット印刷により印刷し硬化させた表示板Cが、特許文献3に示されている。意匠層13は表示部15を除く領域で金属着色層16、黒色着色層17および白色印刷層18の三層構造になっている。
この表示板Cでは、意匠面側とは反対側の面に、透明の凹凸層14が形成され、この凹凸層14は、複数の凹部14aと複数の凸部14bとが交互に同心円状に配されて同心円模様とされることで、この凹凸層14の同心円模様によって干渉縞を生じさせ、運転者等に意匠面側の金属着色層16に基づく金属の光沢及び質感を看取させることができる。
さらに、図9に示すように、透明平板からなる被印刷シート19の背面に、光の反射により金属光沢を発する光反射層20をスクリーン印刷により印刷形成する一方、かかる被印刷シート19における光反射層20とは反対側の表面に、多数の同心円が一定ピッチで円形凸条21aが描かれてなる同心円状模様のスピンドルパターン21と、該スピンドルパターン21の中心部分から放射状に延びる放射状模様を有する放射状パターン22とを、光透過性を有するインキを用いたスクリーン印刷により積層形成した計器板Dが、特許文献4に示されている。ここで、スピンドルパターン21および放射状パターン22は光透過性のインクをスクリーン印刷したものからなる。また、光反射層20の背面には遮光層23が設けられている。
この計器板Dでは、被印刷シート19の背面に形成された光反射層20から金属光沢が発せられるため、かかる光反射層20の被印刷シート19側の面が鏡面として機能し、それによって被印刷シート19の表面に、光透過性を有するインキを用いて形成されたスピンドルパターン21が、かかる光反射層20に写し出されて、あたかも被印刷シート19の表面と背面の両面上に形成された如き状態とされる。このため、このような計器板Dでは、被印刷シート19の表面上に実際に形成されたスピンドルパターン21と、被印刷シート19背面の光反射層20に写し出されたスピンドルパターンとの間で見掛け上のズレが生じ、反射光が回転して見えるスピン効果が、効果的に発揮される、従って、そのようなスピン効果と光反射層20において発する金属光沢効果とが相俟って、機械加工により切削された金属表面と同様のヘアラインパターンが、被印刷シート19の表面に高い質感でリアルに表現される。
ところが、特許文献1〜4に記載の表示板は、いずれも金属調印刷層を下地として、その上に透明性または光透過性のインクによってヘアラインを印刷したり、厚盛インクでヘアラインを印刷したりして、ヘアラインに光沢感の変化や質感が得られるようにしているものの、そのヘアラインを表現する印刷に透明性のインクや厚盛インクを使っているのみであるために、前記ヘアラインの光沢感の変化やヘアラインの質感に十分に強い印象を与えることができないという不都合があった。また、前記従来のいずれの表示板でも、金属板の上に僅かなヘアラインが引かれているといった印象しか得られず、印刷面から離れて看取すると、ヘアラインとして視認しづらいという不都合があった。
これに対して、メタリック系インキでベタ印刷部分のみが印刷されている部分と、ベタ印刷部分とヘアラインのパターン印刷部分とが2層に重なった部分を混在させることによって、2つの部分の発色濃淡および凹凸(陰影)を金属調に強調することができる金属質面の表現構造が、特許文献5に示されている。
特開2008−015355号公報 特開2008−134164号公報 特開2007−249028号公報 特開2005−111685号公報 特開2006−327117号公報
しかしながら、上述した特許文献5に記載の従来の金属質面の表現構造は、解決すべき以下の問題を有している。
即ち、ベタ印刷部分とパターン印刷部分の印刷を同色(または同種)のメタリックインキで行うため、発色の濃淡が十分に強調されず、また凹凸についても2回の印刷で発生する凹凸であるため、陰影の強調度が小さいものとなっており、ヘアラインを印刷面から離れた位置から十分に視認(識別)できない。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、2層の金属調の見栄えを異ならせることで、光沢感の変化を強調しながらヘアラインの印象を強めることができ、従って、印刷面から離れた位置からもヘアラインを顕著に認識できる計器板のヘアライン表示構造を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る計器板のヘアライン表示構造は、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 基板と、
前記基板の前面に設けられたスモーク印刷層と、
前記スモーク印刷層の背面に設けられた第1の金属調印刷層と、
前記スモーク印刷層上に印刷され、該スモーク印刷層より線幅が狭い第2の金属調印刷層と、
を備えること。
(2) 上記(1)の構成の計器板のヘアライン表示構造であって、
前記第1の金属調印刷層は、前記基板の前面に設けられ、
前記スモーク印刷層は、前記第1の金属調印刷層上に印刷されていること。
(3) 上記(1)の構成の計器板のヘアライン表示構造であって、
前記第1の金属調印刷層は、前記基板の背面に設けられ、
前記スモーク印刷層は、前記基板の前面上に印刷されていること。
(4) 上記(1)〜(3)のいずれか一つの構成の計器板のヘアライン表示構造であって、
前記スモーク印刷層または前記第2の金属調印刷層の線幅がその長手方向に変化すること。
上記(1)の構成の計器板のヘアライン表示構造によれば、第1の金属調印刷層のうち、スモーク印刷層および第2の金属調印刷層によって覆われない部分を直視できる部分と、スモーク印刷層を通して見ることができる部分とが生じるため、その第1の金属調印刷層の見え方が異なり、ヘアラインとして光沢感の変化を、見る側に感じさせることができる。
上記(2)の構成の計器板のヘアライン表示構造によれば、基板前面の第1の金属調印刷層のうち、スモーク印刷層および第2の金属調印刷層によって覆われない部分を直視できる部分と、スモーク印刷層を通して見ることができる部分とが生じるため、その第1の金属調印刷層の見え方が異なり、ヘアラインとして光沢感の変化を、見る側に感じさせることができる。同時に、第2の金属調印刷層と、該第2の金属調印刷層と段差をもって配置された第1の金属調印刷層との見栄えの違いによって、この部分でのヘアラインの光沢感の違いがさらに顕著になる。従って、ヘアラインの光沢感の変化が一層強調されることとなり、このヘアライン模様を計器板などから離れた位置からでも視認容易となる。
上記(3)の構成によれば、基板背面の第1の金属調印刷のうち、スモーク印刷層および第2の金属調印刷層によって覆われない部分を透明の基板を通して直視できる部分と、スモーク印刷層を通して見ることができる部分とがあるため、その第1の金属調印刷層の見え方が異なり、ヘアラインとして光沢感の変化を、見る側に感じさせることができる。同時に、第2の金属調印刷層と、該第2の金属調印刷層と段差をもって配置された第1の金属調印刷層との見栄えの違いによって、この部分でのヘアラインの光沢感の違いがさらに顕著になる。従って、ヘアラインの光沢感の変化が一層強調されることとなり、このヘアライン模様を計器板などから離れた位置からでも視認容易となる。
上記(4)の構成によれば、ヘアラインの光沢感がさらに微妙に変化することとなり、ヘアラインの印象をさらに効果的に高めることができる。また、印刷面から離れた位置からでも、ヘアラインを近くで見た場合と同様に認識できる。
本発明によれば、第1の金属調印刷層と第2の金属調印刷層との2層の、計器板前面からの見栄えを異ならせたことで、各ヘアラインの光沢感や質感の変化を強調しながらこれらの印象を強めることができ、印刷面から離れた位置からもそのヘアラインを顕著に認識できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
本発明の一実施形態にかかる計器板のヘアライン表示構造を示す断面図である。 本発明の他の実施形態にかかる計器板のヘアライン表示構造を示す断面図である。 図1におけるヘアラインの印刷の幅が異なる第2の金属調印刷層を示す説明図である。 図1におけるIVで囲まれる領域を、ドット印刷によって調整可能にする状況を示す説明図である。 従来の計器板を示す部分正面図である。 図5におけるP−P線断面図である。 従来の他の計器板を示す部分断面図である。 従来の他の計器板を示す部分断面図である。 従来の他の計器板を示す部分断面図である。
以下、本発明の一実施形態にかかる計器板のヘアライン表示構造を図1乃至図4を参照して説明する。
図1に示す本実施形態の計器板のヘアライン表示構造は、基板51と、遮光層52と、第1の金属調印刷層53と、スモーク印刷層54と、第2の金属調印刷層55とを有する。
基板51は、表背面が平滑に形成されたプラスチック板やガラス板等の印刷用素材から構成されている。この基板51には、車両の速度等を示す数字、目盛、文字等の表示部(図示しない)が設けられ、これらを除く部位に第1の金属調印刷層53、スモーク印刷層54および第2の金属調印刷層55が設けられる。
遮光層52は、黒色インキ等からなる印刷層であり、基板51の背面側からの光の入射を遮断し、例えば基板の背面側に目盛や数字などを表示するための光源が設置された場合に、その光源の点灯によって上層の第1の金属調印刷層53が透けて表面側に表出されることを防ぐように機能する。
第1の金属調印刷層53は、アルミニウム紛、ブロンズ紛などの金属粉や雲母に酸化チタンや酸化鉄をコーティングして作られたパール顔料を用いたメタリックインキの印刷層からなる。従って、この第1の金属調印刷層53は金、銀、パールなどの金属色を表出することとなる。この第1の金属調印刷層53は、車両の速度等を示す数字、目盛、文字などの表示部を除く部位の基板51上に遮光層52を介して印刷される。
また、スモーク印刷層54は、詳細は後述する第2の金属調印刷層55の幅よりも広幅で、第1の金属調印刷層53上に印刷されている。このスモーク印刷層54としては、例えばメジウムと墨インク等を混練して光沢や透明度を増したクリア系塗料やマット剤と墨インキ等を混練して光沢を抑えたマット系塗料が用いられる。
第2の金属調印刷層55は、スモーク印刷層54上に印刷される。この第2の金属調印刷層55はスモーク印刷層54の幅よりも十分に幅狭となっており、従ってスモーク印刷層54は、本実施形態の計器板を上面視した際に、第2の金属調印刷層55の両側に大きくはみ出している。
従って、本実施形態の計器板は、透明の基板51上に遮光層(必要に応じて省かれる)52、第1の金属調印刷層53、スモーク印刷層54、第2の金属調印刷層55の順にて印刷される。この印刷工程にて得られる計器板では、第1の金属調印刷層53については隣り合うスモーク印刷層54の間を通してこの第1の金属調印刷層53が直接看取される部分と、スモーク印刷層54を透過して第1の金属調印刷層53が間接的に看取される部分とが生じる。従って、第1の金属調印刷層53の看取される2つの部分の見え方の違いに加え、第2の金属調印刷層55の存在により、金属調印刷層53、55の長手方向に延びるヘアライン模様を実現するとともに、これら2つの金属調印刷層53、55の光沢感の変化(違い)を、見る側に顕著に感じさせることができる。
また、第1の金属調印刷層53および第2の金属調印刷層55は、スモーク印刷層54の厚み分だけ、その積層方向の高さに差がある。この高さの差によって共に直接見える部分である第1の金属調印刷層53と第2の金属調印刷層55との見栄えの違いが生じ、この部分でも光沢感の違いを見る側に顕著に感じさせることができる。従って金属調印刷層と金属調でない透過性インクや厚盛インクを使ってヘアラインを表現している従来のものに比べて、光沢感の変化が一層強調され、計器板を看取する者に、ヘアラインを明瞭に印象付けることができる。
また、第1の金属調印刷層53および第2の金属調印刷層55の2層を用いた構成により、ヘアラインを構成する一方の印刷層が金属調印刷層でない従来の例えば透明やスモークのインキを使った印刷層に比べて、ヘアラインが大きく強調される。従って、これらの印刷面を離れた位置から見ても、ヘアラインが明瞭に認識可能となる。なお、前記計器板が円板である場合には、前記第1の金属調印刷層53および第2の金属調印刷層55はヘアラインの加工模様が、例えば1つの点を中心とする複数の同心円として形成される。
以上のように、本実施形態の計器板のヘアライン表示構造によれば、基板51上の第1の金属調印刷層53のうち、スモーク印刷層54および第2の金属調印刷層55によって覆われない部分を直視できる部分と、スモーク印刷層54を通して見ることができる部分とができることで、その第1の金属調印刷層53の見え方が異なり、ヘアラインとして光沢感の変化(違い)を見る側に感じさせる。同時に、第2の金属調印刷層55とスモーク印刷層54の段差分離れた第1の金属調印刷層53との見栄えの違いによって、この部分でのヘアラインの光沢感の違いがさらに顕著になる。従って、各ヘアラインの光沢感の変化が一層強調されることで、そのヘアライン模様を計器板などから離れた位置から視認容易となる。
図2は、本発明の他の実施形態を示す。この実施形態では、基板51Aとして透明版を用い、この基板51Aの背面側に上述した同様の第1の金属調印刷層53を印刷し、さらにこの第1の金属調印刷層53の背面(下面)側に黒インキによる遮光層52が印刷される。また、基板51Aの表面側には、所定幅の複数本のスモーク印刷層54が印刷され、これらのスモーク印刷層54上に、このスモーク印刷層54よりも幅が狭い第2の金属調印刷層55が、図1に示した場合と同様に重ねて印刷されている。
この実施形態では、基板51Aの背面に第1の金属調印刷層53が印刷されているが、基板51Aが透明板であるため、計器板の前方からは、この透明の基板51aを透過してこれの背面にある第1の金属調印刷層53を看取できる。従って、先に述べた実施形態と同様、この基板51Aを通して看取される第1の金属調印刷層53と直接看取される第2の金属調印刷層55との見栄えの違いにより、これらの間でのヘアラインの光沢感や質感の違いを、表示面から離れた位置から見る者に看取させることができる。
ところで、図1に示す計器板において、第2の金属調印刷層55を構成する印刷層の幅を、所望するヘアライン模様に従って例えば図3に示すように変化させることもできる。この場合には、ヘアラインの光沢感および質感の変化がより強調され、第2の金属調印刷層55の隣り合うものどうしが接近したり離れたりすることで、ヘアラインの印象を強めることができる。このようなヘアライン構成は、図2に示すような計器板についても採用することができる。
さらに、スモーク印刷層54および第2の金属調印刷層55をドット印刷することにより、各印刷層の濃淡を任意に調整することができる。図4は、図1におけるIVで囲まれる領域を、ドット印刷によって調整可能にする状況を示す説明図である。この図4では、スモーク印刷層54が、ドット印刷されたドットの密度が高い密領域(「濃」で示される範囲)と、ドット印刷されたドットの配置密度が低い疎領域(「淡」で示される範囲)と、によって形成されている。ドットの密度が高いほど色が濃く、ドットの密度が低いほど色が薄く見える。また、第2の金属調印刷層55も、スモーク印刷層54上にドット印刷されている。第2の金属調印刷層55は、スモーク印刷層54と同様、ドットの密度を調整することで濃淡を変えることができる。このようなドットがヘアライン方向に沿って形成されている。これにより、ヘアラインの光沢感や質感の変化がさらに強調され、印刷面から離れた位置から見た場合にも、ヘアラインの印象を強めることができる。
なお、本実施形態による印刷方法は、ヘアラインのみでなく、金属調印刷層上に何らかの印刷で線を表現する印刷を施し、金属を感じさせる表現には有効で、例えばクロスラインなどもこの方法で印刷することで、質感の高い印刷を施すことができる。
以上、本実施形態の計器板のヘアライン表示構造によれば、基板51A上の第1の金属調印刷層53のうち、スモーク印刷層54および第2の金属調印刷層55によって覆われない部分を透明の基板51Aを通して直視できる部分と、スモーク印刷層54を通して見ることができる部分とがあるため、その第1の金属調印刷層53の見え方が異なり、ヘアラインとして光沢感の変化を見る側に感じさせることができる。また、第2の金属調印刷層55と、スモーク印刷層54、基板51Aの段差分離れた第1の金属調印刷層53との見栄えの違いによって、この部分でのヘアラインの光沢感の違いがさらに顕著に各ヘアライン模様を計器板などから離れた位置からでも視認容易となる。
また、本実施形態の計器板のヘアライン表示構造は、スモーク印刷層54および第2の金属調印刷層55の線幅がその長手方向に変化する構成としたことで、そのヘアラインの光沢感がさらに微妙に変化することとなり、ヘアラインの印象をさらに顕著に高めることができる。
51、51A 基板
52 遮光層
53 第1の金属調印刷層
54 スモーク印刷層
55 第2の金属調印刷層

Claims (4)

  1. 基板と、
    前記基板の前面に設けられたスモーク印刷層と、
    前記スモーク印刷層の背面に設けられた第1の金属調印刷層と、
    前記スモーク印刷層上に印刷され、該スモーク印刷層より線幅が狭い第2の金属調印刷層と、
    を備えることを特徴とする計器板のヘアライン表示構造。
  2. 前記第1の金属調印刷層は、前記基板の前面に設けられ、
    前記スモーク印刷層は、前記第1の金属調印刷層上に印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の計器板のヘアライン表示構造。
  3. 前記第1の金属調印刷層は、前記基板の背面に設けられ、
    前記スモーク印刷層は、前記基板の前面上に印刷されていることを特徴とする請求項1に記載の計器板のヘアライン表示構造。
  4. 前記スモーク印刷層または前記第2の金属調印刷層の線幅がその長手方向に変化することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の計器板のヘアライン表示構造。
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