JP5453622B2 - 加飾シート、加飾成形体及び加飾シートの製造方法 - Google Patents
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ところがこの方法は、転写の対象が凹凸面であるため、樹脂成形体とホットスタンプ箔の界面にエアーを巻き込んで品位が損なわれるおそれがあった。また、凹凸パターンを有する金型や治具を用いて凹凸パターンを樹脂成形体に形成するため、小さな凹凸加工がし難く微細な凹凸パターンを形成することが困難であった。そこで、本発明者らは、成形体の表面に凹凸パターンを形成することなくヘアラインを施す方法として印刷技術に着目し、縞状パターンを複数回印刷して線が重なった模様を形成する方法を研究した。
本発明は、ヘアラインを模様として有する加飾シートであって、透明な基材シートと、縞状パターンで構成される透光性の2以上のヘアライン印刷層と、ヘイズ層と、を積層して備えており、前記2以上のヘアライン印刷層は、各ヘアライン印刷層の縞状パターンが、他のヘアライン印刷層の縞状パターンと平面視で交差して積層されており、前記ヘイズ層は、少なくとも一のヘアライン印刷層よりも表面側に積層している加飾シートを提供する。
このため裏面側に位置するヘアライン印刷層の縞状パターンが、表面側に位置する透光性のヘアライン印刷層の縞状パターンを通して見え隠れする。即ち、線の重なりがある部分は線の重なりがない部分に比べて線の濃度が濃くなる。したがって2以上の縞状パターンの交差による縞状パターンの濃淡の発生を明確に視認でき、凹凸観があって、深みのあるヘアラインを有する加飾シートとすることができる。
ここで、「縞状パターン」は複数の線が縞状に描かれているものである。
このため少なくとも一のヘアライン印刷層がヘイズ層を通じて視認される。したがって、ヘイズ層がその裏側に隠れたヘアライン印刷層の発色や反射の程度を変化させて、縞状パターンの重なりから生じる干渉ムラを消失させることができる。
このため、凹凸パターン面にホットスタンプ箔を転写する従来技術と異なり、エアーの巻き込みによる品位の低下を防止することができる。また、基材シートに凹凸を付するものではないので、加工が容易である。さらに、ヘアライン印刷層は印刷形成されるためミクロンオーダーの微細な縞状パターンを実現できる。
ヘイズ層は、含有するパール顔料などの粒子によって、その表面が粗面として形成される。こうした粗面上に印刷されるヘアライン印刷層は縞状パターンが歪んだり途切れたりし、また再現性のない縞状パターンとなる。したがって、全てのヘアライン印刷層がヘイズ層の上に積層されると、全ての縞状パターンが歪んだり途切れたりしたヘアラインとなる。
これに対し、ヘアライン印刷層の間にヘイズ層を積層すると、ヘイズ層を形成する前に必ず少なくとも一のヘアライン印刷層を印刷することが必要となり、ヘイズ層の粗面状態に影響を受けずにきれいに印刷された縞状パターンを形成することができる。したがって、ベースとなる縞状パターンを再現性良く形成することができる。
ヘアライン印刷層を基材シートの裏面側に設け、表面側にはパール顔料を含むトップコート層を設けたため、パール感を高め、凹凸感に優れたヘアラインを実現することができる。
ヘアライン印刷層の裏面側に金属調の色調を表出させる反射層を備えるため、ヘアライン印刷層を裏面側から明るく照らし出すとともに金属調に加飾することができる。即ち、パール顔料などを含有するヘイズ層と、金属粉を含有するメタリック印刷層からなる反射層との両者を併用することにより、反射層で金属調の色調を設けつつヘイズ層で発色や反射の程度を変化させて深みのあるヘアラインを実現することができる。
2以上のヘアライン印刷層について同一の縞状パターンを利用すれば、製版過程において一のヘアライン印刷層の版形成に他のヘアライン印刷層の版形成を利用することができ、縞状パターンの作成が簡単かつ容易である。
また、2以上のヘアライン印刷層が異なる縞状パターンでなるものとすることもできる。
異なる縞状パターンとすれば、同一の縞状パターンの場合に比べて、単調ではない変化に富んだヘアラインとすることができる。
所定の線幅から任意に選択された線幅を有する複数の線が、所定の線間隔から任意に選択された間隔をあけて形成することで、ヘアライン調のデザインを形成することができるからである。
なお、所定の線幅とは、30μm〜100μmであり、所定の線間隔とは、40μm〜180μmである。
交差角度がこの範囲にあれば、ヘアライン調のデザインを形成することができるからである。交差角度が0.1°より小さいと重なる縞状パターンが略平行となって2以上のヘアライン印刷層が見え隠れする重なり効果が生ぜず、3.0°を超えると縞状パターンが網目状に見えてしまう。交差角度が0.6°〜2.3°であれば、より自然な感じのヘアラインが得られるためより好ましい。
上記何れかの加飾シートを成形体の表面に備えるため、干渉ムラがなく高品位で、自然な感じを有するヘアラインが施された加飾成形体を実現できる。
これによれば、金属調の色調を有し、パール感が高く、凹凸感に優れ、深みのある自然なヘアラインを実現した加飾シートを得ることができる。
第1実施形態の加飾シート11を図1〜図3に示す。図1は加飾シート11の平面図、図2は加飾シート11の底面図、図3は加飾シート11の断面図である。加飾シート11は、透明な樹脂フィルムでなる基材シート1の裏面1aに、ヘイズ層12、第1ヘアライン印刷層13、第2ヘアライン印刷層14がこの順に積層している。
ヘイズ層12は、樹脂液に光を散乱させる性質を有する物質を添加した印刷インキを用いて形成することができ、例えば、アクリル系、ビニル系、ポリエステル系、アクリル・PC系、ABS・PS系、ウレタン系、ポリオレフィン系、エポキシ系、アルキッド系などから選ばれる樹脂に、炭酸カルシウムや架橋ポリメチルメタクリル酸メチル、架橋ポリスチレン、硫酸バリウム、シリコーン、酸化チタン、マイカ、オキシ塩化ビスマスなどから選ばれる粒子を単独で、または組み合わせて分散させたインキを用いることができる。これらの樹脂の中でも、ABS・PS系、ビニル系、アクリル・PC系は、基材シート1に対し高い密着性を有する点で好ましい材料である。また、これらの粒子の中でも、マイカなどのパール顔料を用いてパール印刷層とすることが好ましい。マイカなどの、可視光線をスペクトルに分けるパール顔料を用いたパール印刷層は、真珠様光沢を有し、また、干渉ムラをなくす効果が高いからである。
上記樹脂は、液状樹脂であっても、溶剤で溶解した樹脂であっても良い。粒子の粒径は、平均粒径で0.1μm〜50μmであることが好ましい。50μmより大きいと、ヘイズ層12表面の凹凸が大きくなり、その後に印刷されるヘアライン印刷層13,14が不鮮明となるからであり、0.1μmより小さいと、添加量を増やしたり、分散が困難になったりする不都合が生じるからである。樹脂に対する粒子の含有量は、1.0wt%〜30wt%とすることが好ましい。1.0wt%より少ないと、ヘイズ層12を設けた効果が得られ難く、30wt%より多いと全体的に暗くなってしまうからである。ヘイズ層12の塗布厚は5μm〜20μm程度である。
第2実施形態の加飾シート21の断面図を図8に示す。加飾シート21が、第1実施形態の加飾シート11と異なるのは、ヘイズ層12を第1ヘアライン印刷層13と第2ヘアライン印刷層14との間に設ける構成としたことである。
第3実施形態の加飾シート31の断面図を図9に示す。加飾シート31は、ヘアライン印刷層を3層設けている。即ち、加飾シート31では、基材シート1の裏面側に第1ヘアライン印刷層13、第2ヘアライン印刷層14、ヘイズ層12、第3ヘアライン印刷層35がこの順に積層されている。第3ヘアライン印刷層35は、第1ヘアライン印刷層13や第2ヘアライン印刷層14と同様の印刷インキからなり、ヘイズ層12の上に印刷形成される。第3ヘアライン印刷層35の塗布厚も5μm〜15μm程度である。
第4実施形態の加飾シート41の断面図を図11に示す。加飾シート41は、第2実施形態の加飾シート21にトップコート層46を設けた構成である。トップコート層46は基材シート1の表面1bに設けられ、基材シート1を保護するとともに、加飾シート41の表面にあってヘアラインの仕上げを行う層である。基材シート1の裏面1aに形成された各種印刷層12,13,14によって得られるヘアラインをより完成された、デザイン的に優れたヘアラインとすることができる。こうしたトップコート層46は、透明バインダー樹脂に紫外線吸収剤やフィラー、パール顔料が含まれた印刷インキから形成される。紫外線吸収剤が基材シート1の変色などの劣化を防ぎ、シリカなどのフィラーがマット調に仕上げ、パール顔料がパール調の反射効果を向上させる。トップコート層46の塗布厚は5μm〜20μm程度である。
第5実施形態の加飾シート51の断面図を図12に示す。加飾シート51は、第1ヘアライン印刷層13が基材シート1の表面に設けられ、第2ヘアライン印刷層14と第3ヘアライン印刷層35が基材シート1の裏面に設けられている。また、第1ヘアライン印刷層13の表面にはトップコート層46が設けられている。加飾シート51におけるトップコート層46は、第1ヘアライン印刷層13をも保護するものである。加飾シート51も前記加飾シート11と同じようにして加飾成形体を製造することができる。
変形例1は、反射層を設けることを特徴とする。図13には第3実施形態の加飾シート31の裏面にさらに反射層67を設けた実施形態としての加飾シート61を示す。反射層67は、金属調の外観(メタリック感)を表出させる層である。アルミニウム粉やステンレス粉、銅粉、ブロンズ粉、錫粉などの金属粉を含有したメタリックインキを第3ヘアライン印刷層35の後に印刷形成して得られる。メタリックインキには金属色にバラエティーをもたせるために、金属粉の他に着色顔料を加えることもできる。例えば、アルミニウム粉に赤色顔料を加えることでチタン調の加飾を実現することができる。反射層67の塗布厚は5μm〜15μm程度である。この加飾シート61も前記加飾シート11と同じようにして加飾成形体を製造することができる。
加飾シート61では反射層67を加飾シート51の裏面に設ける構成としたが、反射層67は、他の加飾シート11,21,31,41,51の裏面に設けることもできる。
変形例2は、着色層を設けることを特徴とする。図14には、着色層78を設けた加飾シート71を示す。加飾シート71は、基材フィルム1側から、第1ヘアライン印刷層13、ヘイズ層12、第2ヘアライン印刷層14、着色層78、第3ヘアライン印刷層35、反射層67が順に印刷形成された構成である。着色層78は、デザインに応じて種々の色調を表現するため、デザインに応じて選択された顔料等の着色材を含む印刷層である。着色層78を設ける位置は特に限定されないが、ここでは、第2ヘアライン印刷層14と第3ヘアライン印刷層35との間に着色層78を設けているので、第2ヘアライン印刷層14と第3ヘアライン印刷層35との間に距離が開き、色の変化と深みを表現することができる。種々の色調の着色層78を施すことが可能で、ヘアライン印刷層13,14,35からなる線部分とその背景部分との色の変化の程度を種々変更することができる。このように、着色層78を設ける位置や色調によって、線模様の表われ方を変えることができ、デザインバリエーションを多くすることができる。一例として、ヘアライン印刷層13,14,35を黒色系インキにて印刷し、着色層78をスモーク色インキで形成すると、深みのある金属調の加飾シート71が得られる。着色層78の塗布厚は5μm〜15μm程度である。
変形例3は、保護層を設けることを特徴とする。図15には、前述の加飾シート71の裏面にさらに保護層89を設けた加飾シート81を示す。保護層89は、成形体に加飾シートを固着して加飾成形体を形成する際には接着剤としての機能を有し、加飾シートの保存、運搬時にあっては、保護層89より内側の印刷層を保護する機能を有している。したがって、保護層89があれば、加飾シートから成形体へ加工する際に、溶融樹脂がヘアライン印刷層などの印刷層に直接あたることを防ぎ、加飾部分に歪みが生じることがない。保護層89は、熱溶融性の樹脂材料を含む溶剤型印刷インキで形成したり、ホットメルト型インキで形成したりすることができる。保護層89の塗布厚は5μm〜30μm程度である。
これまでの実施形態ではヘアライン印刷層は2層または3層で構成していたが、さらに別のヘアライン印刷層を積層することができる。しかしながら、ヘアライン印刷層が5層を超えると裏面側に形成したヘアライン印刷層が視認し難くなるため、ヘアライン印刷層は2層〜4層積層させることが深みのあるヘアラインを形成できる点で好ましい。
ヘイズ層12とヘアライン印刷層13,14,35の位置関係と、ヘアラインの美感などとの関係について検討すべく、次の表1で示す層構成からなる加飾シートを製造した(試料1〜試料7で示す)。
表1において、「基材」は基材シート1、「(1)」は第1ヘアライン印刷層13、「(2)」は第2ヘアライン印刷層14、「(3)」は第3ヘアライン印刷層35、「パール」はヘイズ層12をそれぞれ表す。「実施形態」の欄は対応する加飾シートが上述の実施形態で符号付きで示されていれば表示した。例えば、試料1は、第1実施形態の加飾シート11と同じ層構成であることを「加飾11」のように表示している。
さらに、トップコート層46や、反射層67、着色層78を設けた場合のヘアラインの仕上がりに対して検討すべく、次の表2で示す層構成からなる加飾シートを製造した(試料6,試料11〜試料15で示す)。
表2において、各表記は表1と同様であり、さらに「トップ」はトップコート層46、「反射」は反射層67、「着色」は着色層78をそれぞれ表す。「実施形態」については表1と同様である。また、試料15の加飾シートについては、その構成を図16に示す。
「基材シート1」; 一方面にシボ目が形成されている厚さ100μmの透明なポリカーボネート樹脂を用いた。
「第1ヘアライン印刷層13」; 1本の直線の線幅が30μm〜100μmの範囲内で、隣接する直線の間隔が40μm〜180μmの範囲内にあるように複数の直線が略平行に並んだ縞状パターンを構成するものとして、黒色光沢インキをスクリーン印刷して厚さ8μm程度に形成した。
「第2ヘアライン印刷層14」; 第1ヘアライン印刷層13と同一模様であるが0.1°の角度だけ時計の針の回転方向(右回り)に傾斜させた縞状パターンを、第1ヘアライン印刷層13と同様にして厚さ8μm程度に形成した。
「第3ヘアライン印刷層35」; 第1ヘアライン印刷層13と同一模様であるが0.2°の角度だけ時計の針の回転方向と逆方向(左回り)に傾斜させた縞状パターンを、第1ヘアライン印刷層13と同様にして厚さ8μm程度に形成した。
「ヘイズ層12」; パール顔料含有のパールインキをスクリーン印刷して厚さ8μm程度に形成した。
「反射層67」; アルミ粉含有のメタリックインキをスクリーン印刷して厚さ8μm程度に形成した。
「着色層78」; スモーク色インキをスクリーン印刷して厚さ8μm程度に形成した。
『美感』の欄は、ヘアラインの仕上がり具合について、優れたヘアラインが認められる場合を「○」、ヘアラインとしては認められない場合を「×」とした。
『干渉ムラ』の欄は、干渉ムラが生じない場合を「○」、干渉ムラが生じる場合を「×」とした。
『再現性』については、同じヘアラインが何度も繰り返し製造できる場合を「○」、同じ版を使いながら異なるヘアラインが得られる場合を「×」とした。
『自然』の欄は、ヘアラインが機械的に描かれた印象ではなく自然に近い感じに仕上がっている程度を6段階に分けて示した。自然な感じに仕上がっていない場合を「×」とし、自然な感じに仕上がっている場合につき、さらに数字の1〜5の5段階に分けて示した。最も程度の低い1であっても自然な感じを与えるものである。
『金属調』の欄は、ヘアラインが金属調に視認できる場合を「○」、金属調とは認められない場合を「×」とした。
『高級感』の欄は、描かれたヘアラインが高級感を醸し出す場合を「○」とし、さらに程度が優れる場合を「◎」、高級感が持てず安っぽく見える場合を「×」とした。
『パール感』の欄は、見る角度によって色調等が変化して見え、粒子感、凹凸感が感じられる場合を「○」とし、さらに、粒子感や凹凸感に優れ深みが感じられる場合を「◎」とした。
『干渉ムラ』や『再現性』の評価については表1と同じである。
1a 裏面
1b 表面
2 筐体(成形体)
10 加飾ケース(加飾成形体)
11 加飾シート(第1実施形態)
11b 加飾シート(変形例)
11c 加飾シート(別の変形例)
12 ヘイズ層
13 第1ヘアライン印刷層
13b 第1ヘアライン印刷層(変形例)
13c 第1ヘアライン印刷層(別の変形例)
14 第2ヘアライン印刷層
14b 第2ヘアライン印刷層(変形例)
14c 第2ヘアライン印刷層(別の変形例)
21 加飾シート(第2実施形態)
31 加飾シート(第3実施形態)
35 第3ヘアライン印刷層
41 加飾シート(第4実施形態)
46 トップコート層
51 加飾シート(第5実施形態)
61 加飾シート(実施形態の変更例1)
67 反射層
71 加飾シート(実施形態の変更例2)
78 着色層
81 加飾シート(実施形態の変更例3)
89 保護層
91 加飾シート(実施形態のさらなる変更例))
θ1,θ2,θ3、θ4 交差角度
Claims (8)
- ヘアラインを模様として有する加飾シートであって、
透明な基材シートと、
基材シートの裏面側に印刷され、縞状パターンで構成される透光性の2以上のヘアライン印刷層と、
ヘイズ層と、を積層して備えており、
前記2以上のヘアライン印刷層は、各ヘアライン印刷層の縞状パターンが、他のヘアライン印刷層の縞状パターンと平面視で交差して積層されており、
前記ヘイズ層は、少なくとも一のヘアライン印刷層よりも表面側に積層している加飾シート。 - ヘイズ層が二つのヘアライン印刷層の間に積層している請求項1記載の加飾シート。
- 前記基材シートの表面側にさらにパール顔料を含むトップコート層が積層している請求項1または請求項2記載の加飾シート。
- ヘアライン印刷層の裏面側に金属調の色調を表出させる反射層を備える請求項1〜請求項3何れか1項記載の加飾シート。
- 2以上のヘアライン印刷層を構成する2以上の縞状パターンは、交差角度が、0.1°〜3.0°で交差して積層している請求項1〜請求項4何れか1項記載の加飾シート。
- 請求項1〜請求項5何れか1項記載の加飾シートを成形体の表面に備える加飾成形体。
- ヘアラインを模様として有する加飾シートの製造方法であって、
透明な基材シートの裏面側に、縞状パターンで構成される透光性の複数のヘアライン印刷層を、各ヘアライン印刷層の縞状パターンが他のヘアライン印刷層の縞状パターンに対し平面視で交差するように印刷する工程と、
複数のヘアライン印刷層の少なくとも何れか一のヘアライン印刷層に先だってヘイズ層を印刷する工程と、を含む加飾シートの製造方法。 - 基材シートの表面側にパール顔料を含むトップコート層を印刷する工程と、
前記全てのヘアライン印刷層を積層したその裏面側に金属調の色調を表出させる反射層を印刷する工程と、をさらに含む請求項7記載の加飾シートの製造方法。
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