JP6074252B2 - 装飾シート - Google Patents

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Description

本発明は、装飾シートに関し、更に詳しくは、見る角度による光輝性を変化させることで、奥行き感を表現できる装飾シートに関する。
携帯電話の装飾、自動車の内装、電化製品の装飾等の用途に装飾シートが用いられる。
かかる装飾シートとしては、一般に透明フィルムに着色剤が付与されたものとなっている。
近年、高い意匠性が求められるようになり、様々な装飾が備わった装飾シートが開発されている。
例えば、立体感を出すために塗工面全面に光輝性を有する凹凸模様を形成させてなる化粧材(例えば、特許文献1参照)や表面に凹凸形状をもつ基材フィルムの裏面に、少なくとも光輝性顔料による絵柄層、接着層、及び通気性せんいシートを積層した積層体が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、基体シート表面に、透明な凸部層が形成され、該凸部層上に装飾パターン層が形成され、その上に絵柄隠蔽層が少なくとも形成され、見る方向によって装飾が変化する装飾シートが知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−244174号公報 特開平10−264345号公報 特開2004−106490号公報
しかしながら、上記特許文献1及び2に記載の化粧材及び積層体は、表面に凹凸模様を有するのみであり、上記特許文献3記載の装飾シートは、真上方向から見ると装飾パターン層が視認されるが、見る方向が傾くと視認されにくくなるだけであるので、いずれにしても装飾性が乏しい。特に、見る角度によって光輝性が変化するものではなく、奥行き感も得られない。
また、奥行き感を出すための上記以外の別の手法として、例えば、色の層(以下「色層」という。)における金属調や色の濃淡を利用する方法が知られているが、作業が煩雑であり、用いられる色にも制限がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、見る角度による光輝性を変化させることで、奥行き感を表現できる装飾性に優れる装飾シートを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意検討したところ、透明シート層の裏面に、光を散乱反射させる透明層を、色相と共に積極的に設けることにより、意外にも、上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明は、(1)透明シート層と、該透明シート層の裏面に形成された第1光輝部と、第1光輝部に隣合うように透明シート層の裏面に形成された第2光輝部と、を備え、第1光輝部が透明層と、光輝性顔料を含む第1色層とを有し、第2光輝部が、光輝性顔料を含む第2色層を有し、透明層が光を散乱反射させるものであり、第1色層に含まれる光輝性顔料と、第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の第1光輝部側の表側から測定した45度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の前記第2光輝部側の表側から測定した45度の角度における明度(L値)よりも小さい装飾シートに存する。
本発明は、(2)透明層の厚みが、2μm〜130μmである上記(1)記載の装飾シートに存する。
本発明は、(3)透明シート層と、該透明シート層の裏面に形成された第1光輝部と、を備え、第1光輝部が透明層と、光輝性顔料を含む第1色層とを有し、透明層が光を散乱反射させるものであり、透明層の厚みが、2μm〜130μmである装飾シートに存する。
本発明は、(4)第1光輝部に隣合うように透明シート層の裏面に形成された第2光輝部を更に備え、第2光輝部が、光輝性顔料を含む第2色層を有する記(3)に記載の装飾シートに存する。
本発明は、(5)第1色層に含まれる光輝性顔料と、第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の第1光輝部側の表側から測定した5度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の第2光輝部側の表側から測定した5度の角度における明度(L値)よりも大きい上記(1)、(2)又は(4)に記載の装飾シートに存する。
本発明は、(6)第1色層に含まれる光輝性顔料と、第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の第1光輝部側の表側から測定した110度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の第2光輝部側の表側から測定した110度の角度における明度(L値)よりも大きい上記(1)、(2)、(4)又は(5)に記載の装飾シートに存する。
本発明は、(7)透明層が、透明シート層の裏面に積層され、第1色層が、該透明層の裏面に積層されている上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の装飾シートに存する。
本発明は、(8)透明層が、第1色層の裏面に更に積層されている上記(7)記載の装飾シートに存する。
本発明は、(9)第1色層が、透明シート層の裏面に積層され、透明層が、該第1色層の裏面に積層されている上記(1)〜()のいずれか1つに記載の装飾シートに存する。
本発明は、(10)透明層が樹脂バインダーからなる上記(1)〜(9)のいずれか1つに記載の装飾シートに存する。
本発明は、(11)第1光輝部の透明シート層側とは反対側に、遮光するための遮光層が積層されている上記(1)〜(10)のいずれか1つに記載の装飾シートに存する。
本発明の装飾シートにおいては、透明シート層の裏面に、第1色層を有する第1光輝部を設け、第1光輝部に、更に、光を散乱反射させる透明層を積極的に設けることにより、見る角度によって、第1光輝部の輝きの度合い(以下「光輝性」という。)を変化させることができる。すなわち、見る角度によって、光の入射角度が異なるため、散乱反射の度合いも異なり、これによって光輝性が変化することになる。
また、本発明の装飾シートは、上記構成を備えていれば、光輝性顔料以外の顔料の色層を新たに設けたり、光輝性顔料以外の顔料を第1色層に追加したりすることで、様々な模様を表現できる。
したがって、本発明の装飾シートは、見る角度によって光輝性を変化させることでき、且つ、奥行き感も表現でき、しかも、様々な表現をすることが可能であるので、極めて装飾性に優れるものである。
本発明の装飾シートにおいては、第1光輝部に隣合うように透明シート層の裏面に形成された第2光輝部を更に備え、第2光輝部が、光輝性顔料を含む第2色層を有することにより、第1光輝部と第2光輝部とでは見る角度による光輝性が異なるので、見る角度によって、明度の反転効果が得られる。
例えば、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の表側から測定した15度、45度及び110度の角度における透明シート層の第1光輝部側と第2光輝部側との明度(L値)が上述した関係又は値であると、明暗や反転効果を得られることが担保される。
本発明の装飾シートにおいては、透明層が、透明シート層の裏面に積層され、第1色層が、該透明層の裏面に積層されている場合、透明層により散乱反射された光が第1色層に到達するので、見る角度によって光輝性を変化させることできる。
また、透明層が、第1色層の裏面に更に積層されている場合、透明層により散乱反射された光が第1色層に到達し、且つ、第1色層を通過した光が、透明層により散乱反射され、第1色層に到達するので、見る角度によって光輝性をより変化させることできる。
さらに、第1色層が、透明シート層の裏面に積層され、透明層が、該第1色層の裏面に積層されている場合、第1色層を通過した光が、透明層により散乱反射され、第1色層に到達するので、見る角度によって光輝性を変化させることできる。
本発明の装飾シートにおいては、透明層の厚みが、2μm〜130μmである場合、見る角度による光輝性の変化をより明確に認識することが可能となる。
本発明の装飾シートにおいては、透明層が樹脂バインダーからなる場合、光を確実に散乱反射させることができる。
本発明の装飾シートは、第1光輝部の透明シート層側とは反対側に、遮光するための遮光層が積層されていると、光の通過を防止できるので、より深みのある表現をすることが可能となる。
また、第1光輝部の剥離を抑制することもできる。
図1は、本発明に係る装飾シートの第1実施形態を模式的に示す断面図である。 図2は、ASTM規格のE2194−03に基づいて、第1実施形態に係る装飾シートの明度を測定した状態を示す概略図である。 図3は、本発明に係る装飾シートの第2実施形態を模式的に示す断面図である。 図4は、本発明に係る装飾シートの第3実施形態を模式的に示す断面図である。
以下、必要に応じて図面を参照しつつ、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面中、同一要素には同一符号を付すこととし、重複する説明は省略する。また、図面の寸法比率は図示の比率に限られるものではない。
[第1実施形態]
まず、本発明の装飾シートの第1実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る装飾シートの第1実施形態を模式的に示す断面図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る装飾シート100は、透明シート層5と、該透明シート層5の裏面に形成された第1光輝部1と、該第1光輝部1に隣合うように透明シート層5の裏面に形成された第2光輝部2と、第1光輝部1及び第2光輝部2の透明シート層5側とは反対側に積層された遮光するための遮光層3と、を備える。
また、第1光輝部1は、透明シート層5の裏面に積層された透明層4と、該透明層4の裏面に積層された光輝性顔料を含む第1色層6とを有し、第2光輝部2は、透明シート層5の裏面に積層された光輝性顔料を含む第2色層7を有する。
なお、図1に示す装飾シート100は、第2光輝部2の第1光輝部1側が階段状となっているが、これは断面構造を理解するため便宜的に示したものであり、第1光輝部1及び第2光輝部2は、極めて肉薄のものであるため、実際は、略面一となっている。すなわち、第1光輝部1の第1色層6と、第2光輝部2の第2色層7とは、隣合っており、透明シート層5の裏面において略面一に形成されている。
装飾シート100の形状としては、フィルム状や板状であることが好ましい。装飾シート100がフィルム状である場合、対象物に貼付する等の取り扱い性の観点から、厚みが100μm〜300μmであることが好ましく、装飾シート100が板状である場合、強度の観点から、厚みが200μm〜2000μmであることが好ましい。
装飾シート100においては、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層の表側から測定した15度、45度及び110度の角度における明度が、透明シート層5の第1光輝部1側と第2光輝部2側とでは、異なっている。
図2は、ASTM規格のE2194−03に基づいて、第1実施形態に係る装飾シートの明度を測定した状態を示す概略図である。
図2に示すように、ASTM規格のE2194−03においては、45度の角度から、光線を測定ポイントPに照射し、正反射する光線の角度から15度ずれた位置A、45度ずれた位置B、110度ずれた位置CのLabを測定する。なお、Lab表色系におけるL値が明度を意味する。
このとき、装飾シート100においては、ASTM規格のE2194−03に基づいて透明シート層5の第1光輝部1側の表側を測定ポイントPとして測定した15度の角度の位置Aにおける明度が、透明シート層5の第2光輝部2側の表側を測定ポイントPとしてから測定した15度の角度の位置Aにおける明度よりも大きく、透明シート層5の第1光輝部1側の表側を測定ポイントPとして測定した45度の角度の位置Aにおける明度が、透明シート層5の第2光輝部2側の表側を測定ポイントPとしてから測定した45度の角度の位置Aにおける明度よりも小さく、透明シート層5の第1光輝部1側の表側を測定ポイントPとして測定した110度の角度の位置Cにおける明度が、透明シート層5の第2光輝部2側の表側を測定ポイントPとして測定した110度の角度の位置Cにおける明度よりも大きくなっている。すなわち、装飾シート100は、位置A及び位置Cと、位置Bとで、明暗の反転効果が得られるようになっている。このため、明暗差をよりはっきりと認識することができ、奥行き感をよりはっきりと認識できる。
第1実施形態に係る装飾シート100によれば、透明シート層5の裏面に、第1色層6を有する第1光輝部1と第2色層7を有する第2光輝部2とを設け、第1光輝部1に、更に、光を散乱反射させる透明層4を積極的に設けることにより、見る角度による第1光輝部1と第2光輝部2との光輝性を変化させることができる。
以下、図1に戻り、透明シート層5、第1光輝部1、第2光輝部2及び遮光層3について更に詳細に説明する。
(透明シート層)
透明シート層5は、透明のフィルム状又は板状であることが好ましい。
透明シート層5がフィルム状である場合、透明シート層5の材質としては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリブチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリメタクリル酸メチルフィルム、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリアミドフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエーテルスルホンフィルム、ポリエーテルケトンフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、トリアセチルセルロースフィルム、ポリウレタンフィルム、シクロオレフィンポリマーフィルム等が挙げられる。透明シート層5は、これらの原料を混合して作製したフィルムであってもよく、これらのフィルムの積層体であってもよい。
これらの中でも、透明シート層5の材質は、汎用性の観点から、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテレフタレートフィルム又はポリカーボネートフィルムが好適である。
透明シート層5が板状である場合、透明シート層5の材質としては、ガラス、アクリル板、ポリエチレンテレフタレート板、ポリカーボネート板、ポリ塩化ビニル板、ABS板、スチロール板等が挙げられる。
これらの中でも、透明シート層5の材質は、汎用性の観点から、アクリル板又はポリカーボネート板が好適である。
透明シート層5は、第1光輝部1及び第2光輝部2との接着性向上のため、透明シート層5の透明性を阻害しない範囲で、透明シート層5の裏面に接着剤からなる接着剤層(図示しない)が設けられていてもよい。
かかる接着剤としては、公知のものが用いられ、アクリル樹脂系接着剤、オレフィン樹脂系接着剤、ウレタン樹脂系接着剤、エチレン−酢酸ビニル樹脂系接着剤、エポキシ樹脂系接着剤、塩化ビニル樹脂系接着剤、クロロプレンゴム系接着剤、酢酸ビニル樹脂系接着剤、シリコーン系接着剤、スチレン−ブタジエンゴム系接着剤、フェノール樹脂系接着剤、ポリビニルアルコール系接着剤、ポリアミド樹脂系接着剤等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
また、透明シート層5は、第1光輝部1及び第2光輝部2との接着性向上のため、透明性を阻害しない範囲で、透明シート層5の裏面にコロナ放電処理、プラズマ処理、ブラスタ処理等が施されていてもよい。
さらに、透明シート層5は、透明性を阻害しない範囲で、紫外線吸収剤、難燃剤、光輝性顔料以外の顔料等を含んでいてもよい。
(第1光輝部)
第1光輝部1は、透明層4が透明シート層5の裏面に積層され、第1色層6が該透明層4の裏面に積層された構造となっている。
透明層4は、無色透明の樹脂バインダーからなる。すなわち、透明層4は、透明の樹脂バインダーで充填された構造となっている。このため、装飾シート100の第1光輝部1側においては、入射した光又は反射した光が、透明層4内で散乱反射されることになる。これにより、透明シート層5の表側から第1色層6を見た場合、見る角度によって、光の入射角度が異なるため、散乱反射の度合いも異なり、これによって第2光輝部2と比較して、光輝性が変化したように見えることになる。
樹脂バインダーとしては、紫外線硬型樹脂、溶剤系樹脂、水性樹脂等が挙げられる。
紫外線硬化型樹脂としては、市販のものが例示でき、例えば、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
溶剤系樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、アクリル塩化ビニル系樹脂、ウレタン塩化ビニル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、フッ素樹脂、ポリウレタン樹脂等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
水性樹脂としては、例えば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、ウレタン樹脂、ポリウレタンエマルジョン等が挙げられる。なお、これらは、水性であっても、エマルジョンであっても、ディスパージョンであってもよい。また、これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
透明層は、樹脂バインダーの他に、添加剤として、紫外線吸収剤、難燃剤等を含んでいてもよい。
透明層の厚みは、2μm〜130μmであることが好ましい。厚みが2μm未満であると、厚みが上記範囲内にある場合と比較して、光の散乱反射が十分におこらない恐れがあり、厚みが130μmを超えると、散乱反射の度合いが大きすぎ、第1色層が見辛くなる場合がある。
第1色層6は、明度を向上させるための光輝性顔料と、樹脂バインダーとを含む。
光輝性顔料としては、パール顔料、天然の白雲母や合成雲母から構成されるマイカフレーク顔料、金属酸化物被覆マイカフレーク顔料、アルミニウムフレーク顔料、アルミナフレーク顔料、金属酸化物被覆アルミナフレーク顔料、グラファイト顔料、金属チタンフレーク顔料、ステンレスフレーク顔料、板状酸化鉄顔料、フタロシアニンフレーク顔料、金属酸化物被覆シリカフレーク顔料、金属酸化物被覆ガラスフレーク顔料、金属鍍金ガラスフレーク顔料、金属酸化物鍍金ガラスフレーク顔料、ホログラム顔料、酸化亜鉛、二酸化チタン等の白色顔料等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。なお、「金属被覆」「金属酸化物被覆」とは、二酸化チタン、酸化鉄、クロム、コバルト、錫、ジルコニウム等の金属(酸化物)薄膜でコーティングされていることを意味し、「金属鍍金」「金属酸化物鍍金」とは、これらの金属(酸化物)で鍍金されていることを意味する。
光輝性顔料は、平均粒子径が5μm〜50μmであることが好ましい。
平均粒子径が5μm未満であると、平均粒子径が上記範囲内にある場合と比較して、十分な輝度が得られない場合があり、平均粒子径が50μmを超えると、平均粒子径が上記範囲内にある場合と比較して、第1色層6の表面に粒子の粗さやざらつきが生じる虞がある。
第1色層6に含まれる樹脂バインダーは、上述した透明層4における樹脂バインダーと同義である。
すなわち、透明層4と第1色層6で用いられる樹脂バインダーが同じであってもよい。
また、第1色層6は、添加剤として、紫外線吸収剤、難燃剤、光輝性顔料以外の顔料等を含んでいてもよい。
光輝性顔料以外の顔料としては、天然無機顔料、合成無機顔料等の無機顔料、アゾ系顔料、多環式系顔料等の有機顔料、レーキ顔料等、公知のものが挙げられる。顔料は単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
装飾シート100は、光輝性顔料以外の顔料を含有することにより、明暗に加え、様々な模様を表現できるようになる。したがって、装飾シート100は、上記構成を備えていれば、光輝性顔料以外の顔料の色層を新たに設けたり、光輝性顔料以外の顔料を第1色層又は第2色層に追加したりすることで、様々な模様を表現できる。
(第2光輝部)
第2光輝部2は、第1光輝部1と隣合っており、第2色層7が透明シート層5の裏面に積層された構造となっている。
第2光輝部2は、第1光輝部1と隣合っているので、見る角度による第1光輝部1と第2光輝部2との明暗差をはっきりと認識することができる。
第2色層7は、第1色層6と同様に、明度を向上させるための光輝性顔料と、樹脂バインダーとを含む。
ここで、光輝性顔料は、上述した光輝性顔料と同義である。
また、第1色層6に含まれる樹脂バインダーは、上述した透明層4における樹脂バインダーと同義である。すなわち、第1色層6と第2色層7とは全く同じであってもよい。
また、第2色層7は、同様に、添加剤として、紫外線吸収剤、難燃剤、光輝性顔料以外の顔料等を含んでいてもよい。
第1色層6と第2色層7とが全く同じ組成である場合、第1色層6と第2色層7とは連続していてもよい。すなわち、第1光輝部1側に透明層4を設け、その後、第1光輝部1及び第2光輝部2に一度に第1色層6を設けてもよい。この場合、第1色層6の第2光輝部2側が第2色層7に相当することになる。
なお、第1色層6と第2色層7とが全く同じ組成であっても、第1光輝部1は、上述したように、透明層4を備えているので、見る角度による光輝性の変化や第1光輝部1の奥行き感を認識することができる。
(遮光層)
遮光層3は、第1光輝部1及び第2光輝部2の透明シート層5側とは反対側に積層されている。
遮光層3が積層されていると、光の通過を防止できるので、より深みのある表現をすることが可能となる。
また、第1光輝部1及び第2光輝部2の剥離を抑制することもできる。
遮光層3は、例えば、カーボンブラック、酸化チタン等の遮光材料と、樹脂バインダーとを含む。
ここで、遮光層3に含まれる樹脂バインダーは、上述した透明層4における樹脂バインダーと同義である。
また、遮光層3は、同様に、添加剤として、紫外線吸収剤、難燃剤、光輝性顔料以外の顔料等を含んでいてもよい。
第1実施形態に係る装飾シート100においては、第1光輝部1が透明層4を含み、第2光輝部2が透明層を含まないので、見る角度によって光輝性を変化させることでき、且つ、奥行き感も表現でき、しかも、様々な表現をすることが可能であるので、極めて装飾性に優れるものである。
上記装飾シート100は、携帯電話の装飾、自動車の内装、電化製品の装飾等の用途に好適に用いられる。
また、被貼付物に上記装飾シート100を貼付する場合は、粘着剤を用いて装飾シート100を貼り付ければよい。粘着剤としては、アクリル系、ゴム系、ポリアルキルシリコン系、ウレタン系、ポリエステル系等が好ましく用いられる。
次に、第1実施形態に係る装飾シート100の製造方法について説明する。
まず、透明シート層5を準備する。なお、必要に応じて、透明シート層5の裏面に接着剤層を設けたり、透明シート層5の裏面に、接着性を向上させるため、プラズマ処理やブラスト処理を施す。
そして、透明シート層5の裏面の第1光輝部1となる部分に、樹脂バインダーを含む第1混合液を付与する。
バインダーが紫外線硬化型樹脂である場合、モノマー又はオリゴマーが第1混合液に含まれることになる。
モノマー又はオリゴマーは、重合性反応基を有する。
かかる重合性反応基としては、アクリロイル基、メタクリロイル基、ビニル基、アリル基、メルカプト基、アミノ基等が挙げられる。特に反応性が高いことからアクリロイル基、メタクリロイル基が好ましく用いられる。
上記重合性反応基が紫外線により硬化することにより、紫外線硬化型樹脂が得られる。
モノマーの具体例としては、例えば不飽和ポリエステル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、ウレタンメタクリレート、ポリエステルアクリレート、アルキッドアクリレート、シリコーンアクリレート、ポリエン・ポリチオール系スピラン、アミノアルキッド、ヒドロキシエチルアクリレート、ビニルエーテル等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
また、この場合、必要に応じて、重合開始剤や光増感剤を加えてもよい。
重合開始剤としては、例えば、ベンゾイルエーテル、1―ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルホリノプロパンー1−オン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタンー1−オン、ベンゾフェノン、チオキサントン、キサントン、2−クロロチオキサントン、ミヒラーケトン、2−イソプロピルチオキサントン、ベンジル、9,10−フェナントレンキノン、9,10―アントラキノンなどが挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
光増感剤としては、トリエチルアミン、ジエチルアミン、N−メチルジエタノールアミン、エタノールアミン、4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸メチル、4−ジメチルアミノ安息香酸エチル、4−ジメチルアミノ安息香酸イソアミル等が挙げられる。これらは単独で用いても、複数を混合して用いてもよい。
第1混合液の透明シート層5への付与方法は、特に限定されず、例えば、オフセットコーター、グラビアコーター、インクジェット、スクリーン、フレキソコーター、ロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー等が用いられる。
そして、第1混合液にUVを照射する等して硬化させることにより、第1光輝部1の透明層4を形成する。
次に、透明シート層5の裏面に、透明層4を覆うように、光輝性顔料及び樹脂バインダー等を含む第2混合液を付与する。
なお、樹脂バインダーが紫外線硬化型樹脂である場合は、上記同様である。
第2混合液に含まれる光輝性顔料の含有量としては、取り扱い性の観点から、10〜60質量%であることが好ましい。
第2混合液の透明シート層5の裏面への付与方法は、特に限定されず、例えば、オフセットコーター、グラビアコーター、インクジェット、スクリーン、フレキソコーター、ロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー等が用いられる。
そして、第2混合液を硬化させることにより、第1光輝部1には、透明層4に積層された第1色層6を形成し、第2光輝部2には、第2色層7を形成する。
次に、第1光輝部1の第1色層6及び第2光輝部2の第2色層7の裏面に、カーボンブラック及び樹脂バインダーを含む第3混合液を付与する。なお、バインダーが紫外線硬化型樹脂である場合は、上記同様である。
第3混合液の付与方法は、特に限定されず、例えば、オフセットコーター、グラビアコーター、インクジェット、スクリーン、フレキソコーター、ロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー等が用いられる。
そして、第3混合液を硬化させることにより、遮光層3を形成する。
こうして、第1実施形態に係る装飾シート100が得られる。
[第2実施形態]
次に、本発明の装飾シートの第2実施形態について説明する。
図3は、本発明に係る装飾シートの第2実施形態を模式的に示す断面図である。
図3に示すように、第2実施形態に係る装飾シート101は、透明シート層5と、該透明シート層5の裏面に形成された第1光輝部11と、該第1光輝部11に隣合うように透明シート層5の裏面に形成された第2光輝部2と、第1光輝部11及び第2光輝部2の透明シート層5側とは反対側に積層された遮光するための遮光層3と、を備える。
また、第1光輝部11は、透明シート層5の裏面に積層された透明層4と、該透明層4の裏面に積層された光輝性顔料を含む第1色層6と、該第1色層6の裏面に更に積層された透明層14とを有し、第2光輝部2は、透明シート層5の裏面に積層された光輝性顔料を含む第2色層7を有する。
すなわち、第2実施形態に係る装飾シート101は、第1光輝部11が、第1色層6の裏面に更に透明層14を有している点で第1実施形態に係る装飾シート100と異なる。
なお、透明層14の構成は、透明層4と同じであるので、説明を省略する。
第2実施形態に係る装飾シート101によれば、透明層14が、第1色層6の裏面に更に積層されているので、透明層4により散乱反射された光が第1色層6に到達し、且つ、第1色層6を通過した光が、透明層14により散乱反射され、第1色層6に到達することで、第1光輝部11は、散乱反射しない第2光輝部2と比較して、見る角度によって光輝性をより変化させることできる。
次に、第2実施形態に係る装飾シート101の製造方法について説明する。
まず、第1実施形態に係る装飾シート100の製造方法と同様にして、透明シート層5を準備し、第1混合液を付与して透明層4を形成し、第2混合液を付与して透明層4を覆うように積層された第1色層6及び第2色層7を形成する。
次に、第1色層6の裏面に、樹脂バインダーを含む第1混合液を再び付与し、第1混合液にUVを照射する等して硬化させることにより、第1光輝部11の第1色層6の裏面に透明層14を形成する。
このとき、第1混合液の透明シート層5への付与方法は、特に限定されず、例えば、オフセットコーター、グラビアコーター、インクジェット、スクリーン、フレキソコーター、ロールコーター、ナイフコーター、コンマコーター、スプレー等が用いられる。
そして、第1実施形態に係る装飾シート100の製造方法と同様にして、第1光輝部11の透明層14及び第2光輝部2の第2色層7の裏面に、第3混合液を付与して遮光層3を形成する。
こうして、第2実施形態に係る装飾シート101が得られる。
[第3実施形態]
次に、本発明の装飾シートの第3実施形態について説明する。
図4は、本発明に係る装飾シートの第3実施形態を模式的に示す断面図である。
図4に示すように、第3実施形態に係る装飾シート102は、透明シート層5と、該透明シート層5の裏面に形成された第1光輝部21と、該第1光輝部21に隣合うように透明シート層5の裏面に形成された第2光輝部2と、第1光輝部21及び第2光輝部2の透明シート層5側とは反対側に積層された遮光するための遮光層3と、を備える。
また、第1光輝部21は、透明シート層5の裏面に積層された光輝性顔料を含む第1色層6と、該第1色層6の裏面に積層された透明層4とを有し、第2光輝部2は、透明シート層5の裏面に積層された光輝性顔料を含む第2色層7を有する。
すなわち、第3実施形態に係る装飾シート102は、第1色層6と透明層4との積層順が逆になっている点で第1実施形態に係る装飾シート100と異なる。
第3実施形態に係る装飾シート102によれば、第1色層6が、透明シート層5の裏面に積層され、透明層4が、該第1色層6の裏面に積層されているので、第1色層6を通過した光が、透明層4により散乱反射され、第1色層6に到達することで、第1光輝部21は、散乱反射しない第2光輝部2と比較して、見る角度によって光輝性を変化させることできる。
次に、第3実施形態に係る装飾シート102の製造方法について説明する。
第3実施形態に係る装飾シート102の製造方法は、第1実施形態に係る装飾シート100の製造方法における第1混合液を付与して透明層4を形成する工程と、第2混合液を付与して第1色層6を形成する工程とを逆に行えばよい。
すなわち、透明シート層5を準備し、第2混合液を付与して第1色層6及び第2色層7を形成し、第1混合液を付与して第1色層6の裏面に透明層4を形成し、第3混合液を付与して遮光層3を形成すればよい。
こうして、第3実施形態に係る装飾シート102が得られる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。
本実施形態に係る装飾シート100,101,102は、いずれも第2光輝部2を備えているが、備えていなくてもよい。この場合、第1光輝部と第2光輝部との比較はできなくなるが、第1光輝部の見る角度による光輝性は、確実に変化する。
例えば、伏角から見た装飾シートの光輝性を向上させたい場合、透明層を設ければよい。すなわち、本発明の透明シート層5と、該透明シート層5の裏面に形成された第1光輝部1と、を備える構成とすればよい。
本実施形態に係る装飾シート100,101,102においては、少なくとも第1光輝部1,11,21と第2光輝部2とが隣合っていればよく、別の光輝部が更に隣合っていてもよい。
本実施形態に係る装飾シート100,101,102においては、遮光層3が設けられているが、必ずしも設ける必要はない。
例えば、装飾シートを対象物に貼着して用いる場合は、対象物を遮光層3の代わりとすればよい。
第2実施形態に係る装飾シート101において、第1光輝部11は、2層の透明層4,14を有しているが、3層以上有していてもよい。
同様に、第1光輝部1,11,21及び第2光輝部2は、色層を複数有していてもよい。
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1〜192)
以下のようにして、装飾シートのサンプルを作製した。
透明シート層として、透明ポリカーボネートフィルム(接着剤層付き、厚み0.3mm)を準備した。
透明層は、ウレタン(メタ)アクリレート(紫外線硬型樹脂)を付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、表1−1〜表1−4に示す厚みの透明層を形成した。
色層は、表1−1〜表1−4に示す光輝性顔料を含むウレタン(メタ)アクリレートを付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、表1−1〜表1−4に示す厚みの色層を形成した。
遮光層は、カーボンブラックを含むウレタン(メタ)アクリレートを付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、遮光層を形成した。
なお、第2透明層の厚みが0μmのものは、図1に示す第1光輝部1に相当する構成のサンプルであり、第1透明層の厚みが0μmのものは、図4に示す第1光輝部21に相当する構成のサンプルであり、第1透明層及び第2透明層の厚みが共に0μmでないものは、図3に示す第1光輝部11に相当する構成のサンプルである。
(参考例1〜4)
透明層を設けないこと以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
なお、かかるサンプルが図1、図2及び図4に示す第2光輝部2に相当することになる。
表1−1
Figure 0006074252
表1−2
Figure 0006074252
表1−3
Figure 0006074252
表1−4
Figure 0006074252
(評価1)
ASTM規格のE2194−03に基づいて実施例1〜192及び参考例1〜4で得られたサンプルの表側から15度、25度及び45度の角度における明度(L値)測定した(図2参照)。
結果を表2−1〜表2−4に示す。
表2−1
Figure 0006074252
表2−2
Figure 0006074252
表2−3
Figure 0006074252
表2−4
Figure 0006074252
(実施例193〜384)
以下のようにして、装飾シートのサンプルを作製した。
透明シート層として、透明ポリカーボネートフィルム(接着剤層付き、厚み0.3mm)を準備した。
透明層は、アクリル塩化ビニル系樹脂(溶剤系樹脂)を付与し、その後、加熱乾燥して硬化させることにより、表3−1〜表3−4に示す厚みの透明層を形成した。
色層は、表3−1〜表3−4に示す光輝性顔料を含むアクリル塩化ビニル系樹脂を付与し、その後、加熱乾燥して硬化させることにより、表3−1〜表3−4に示す厚みの色層を形成した。
遮光層は、カーボンブラックを含むアクリル塩化ビニル系樹脂を付与し、その後、加熱乾燥して硬化させることにより、遮光層を形成した。
なお、第2透明層の厚みが0μmのものは、図1に示す第1光輝部1に相当する構成のサンプルであり、第1透明層の厚みが0μmのものは、図4に示す第1光輝部21に相当する構成のサンプルであり、第1透明層及び第2透明層の厚みが共に0μmでないものは、図3に示す第1光輝部11に相当する構成のサンプルである。
(参考例5〜8)
透明層を設けないこと以外は、実施例193と同様にしてサンプルを得た。
なお、かかるサンプルが図1、図2及び図4に示す第2光輝部2に相当することになる。
表3−1
Figure 0006074252
表3−2
Figure 0006074252
表3−3
Figure 0006074252
表3−4
Figure 0006074252
(評価2)
ASTM規格のE2194−03に基づいて実施例193〜384及び参考例5〜8で得られたサンプルの表側から45度、75度及び110度の角度における明度(L値)測定した(図2参照)。
結果を表4−1〜表4−4に示す。
表4−1
Figure 0006074252
表4−2
Figure 0006074252
表4−3
Figure 0006074252
表4−4
Figure 0006074252
(実施例385〜447)
以下のようにして、装飾シートのサンプルを作製した。
透明シート層として、透明ポリカーボネートフィルム(接着剤層付き、厚み0.3mm)を準備した。
透明層は、透明シート層の裏面に、ウレタン(メタ)アクリレート(紫外線硬型樹脂)を付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、表5−1〜表5−3に示す厚みの透明層を形成した。
色層は、表5−1〜表5−3に示す光輝性顔料を含むウレタン(メタ)アクリレートを付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、表5−1〜表5−3に示す厚みの色層を形成した。
遮光層は、酸化チタンを含むウレタン(メタ)アクリレートを付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、遮光層を形成した。
なお、第2透明層の厚みが0μmのものは、図1に示す第1光輝部1に相当する構成のサンプルであり、第1透明層の厚みが0μmのものは、図4に示す第1光輝部21に相当する構成のサンプルであり、第1透明層及び第2透明層の厚みが共に0μmでないものは、図3に示す第1光輝部11に相当する構成のサンプルである。
(実施例448〜462)
遮光層を、カーボンブラックを含むウレタン(メタ)アクリレートを付与し、その後、UV照射して硬化させることにより、遮光層を形成したこと以外は、実施例385と同様にしてサンプルを得た。
(参考例9〜10)
透明層を設けないこと以外は、実施例385と同様にしてサンプルを得た。なお、かかるサンプルが図1、図2及び図4に示す第2光輝部2に相当することになる。
(参考例9〜11)
透明層を設けないこと以外は、実施例448と同様にしてサンプルを得た。
なお、かかるサンプルが図1、図2及び図4に示す第2光輝部2に相当することになる。
表5−1
Figure 0006074252
表5−2
Figure 0006074252
表5−3
Figure 0006074252
(評価3)
ASTM規格のE2194−03に基づいて実施例385〜462及び参考例9〜11で得られたサンプルの表側から15度、25度、45度、75度及び110度の角度における明度(L値)測定した(図2参照)。
結果を表6−1〜表6−3に示す。
表6−1
Figure 0006074252
表6−2
Figure 0006074252
表6−3
Figure 0006074252
表2−1〜表2−4、表4−1〜表4−4及び表6−1〜表6−3から明らかなように、第1光輝部に相当する実施例は、第2光輝部に相当する参考例と比較して、15度及び110度の角度では、明度(L値)が高くなるのに対し、45度の角度では、明度が低くなることがわかった。
このことから、見る角度が15度から45度になるにかけて第1光輝部が第2光輝部と比較して、徐々に暗くなり、45度から110度になるにかけて徐々に明るくなることがわかる。
これにより、本発明の装飾シートによれば、見る角度によって光輝性を変化させることができ、その結果、奥行き感を表現できることが確認された。
本発明の装飾シートは、携帯電話の装飾、自動車の内装、電化製品の装飾等の用途に好適に用いられる。本発明の装飾シートによれば、見る角度による光輝性を変化させることで、奥行き感を表現できる。
1,11,21・・・第1光輝部
2・・・第2光輝部
3・・・遮光層
4,14・・・透明層
5・・・透明シート層
6・・・第1色層
7・・・第2色層
100,101,102・・・装飾シート
P・・・測定ポイント
A,B,C・・・位置

Claims (11)

  1. 透明シート層と、
    該透明シート層の裏面に形成された第1光輝部と、
    前記第1光輝部に隣合うように前記透明シート層の裏面に形成された第2光輝部と、
    を備え、
    前記第1光輝部が透明層と、光輝性顔料を含む第1色層とを有し、
    前記第2光輝部が、光輝性顔料を含む第2色層を有し、
    前記透明層が光を散乱反射させるものであり、
    前記第1色層に含まれる光輝性顔料と、前記第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第1光輝部側の表側から測定した45度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第2光輝部側の表側から測定した45度の角度における明度(L値)よりも小さい装飾シート。
  2. 前記透明層の厚みが、2μm〜130μmである請求項1記載の装飾シート。
  3. 透明シート層と、
    該透明シート層の裏面に形成された第1光輝部と、
    を備え、
    前記第1光輝部が透明層と、光輝性顔料を含む第1色層とを有し、
    前記透明層が光を散乱反射させるものであり、
    前記透明層の厚みが、2μm〜130μmである装飾シート。
  4. 前記第1光輝部に隣合うように前記透明シート層の裏面に形成された第2光輝部を更に備え、
    前記第2光輝部が、光輝性顔料を含む第2色層を有する請求項記載の装飾シート。
  5. 前記第1色層に含まれる光輝性顔料と、前記第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、
    ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第1光輝部側の表側から測定した15度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第2光輝部側の表側から測定した15度の角度における明度(L値)よりも大きい請求項1、2又は4に記載の装飾シート。
  6. 前記第1色層に含まれる光輝性顔料と、前記第2色層に含まれる光輝性顔料とが同じである場合、
    ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第1光輝部側の表側から測定した110度の角度における明度(L値)が、ASTM規格のE2194−03に基づいて前記透明シート層の前記第2光輝部側の表側から測定した110度の角度における明度(L値)よりも大きい請求項1、2、4又は5に記載の装飾シート。
  7. 前記透明層が、前記透明シート層の裏面に積層され、
    前記第1色層が、該透明層の裏面に積層されている請求項1〜のいずれか1項に記載の装飾シート。
  8. 前記透明層が、前記第1色層の裏面に更に積層されている請求項記載の装飾シート。
  9. 前記第1色層が、前記透明シート層の裏面に積層され、
    前記透明層が、該第1色層の裏面に積層されている請求項1〜のいずれか1項に記載の装飾シート。
  10. 前記透明層が樹脂バインダーからなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の装飾シート。
  11. 前記第1光輝部の前記透明シート層側とは反対側に、遮光するための遮光層が積層されている請求項1〜10のいずれか1項に記載の装飾シート。
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