JP4679248B2 - 金属質表面の表現方法 - Google Patents

金属質表面の表現方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4679248B2
JP4679248B2 JP2005156630A JP2005156630A JP4679248B2 JP 4679248 B2 JP4679248 B2 JP 4679248B2 JP 2005156630 A JP2005156630 A JP 2005156630A JP 2005156630 A JP2005156630 A JP 2005156630A JP 4679248 B2 JP4679248 B2 JP 4679248B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
pattern
metallic
printing
layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2005156630A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006327117A (ja
Inventor
悟 鍛冶
良介 上野
武 森川
実 高橋
文男 大野
Original Assignee
三和マーク工業株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 三和マーク工業株式会社 filed Critical 三和マーク工業株式会社
Priority to JP2005156630A priority Critical patent/JP4679248B2/ja
Publication of JP2006327117A publication Critical patent/JP2006327117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4679248B2 publication Critical patent/JP4679248B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)

Description

本発明は、印刷手法により金属ではない基板に金属質面を表現する方法、該方法によって金属質面を表現した樹脂シート等の樹脂部材及び該樹脂部材を貼り付けた立体物に関するものである。
従来より、この種金属質面の表現方法として、黒系インキによって、透明樹脂板の裏面に図1に示す如く、ヘアーラインパターン(20)を印刷し、次に、該印刷面をメタリックインクでべた印刷して、単色のメタリックインキでは表現できない研磨跡の様な金属質面を表現することが実施されている。
黒インキに代えて、スモークインキ(着色透明インキ)を用い、上記同様の手順で金属質表面を表現することも行われている(特許文献1)。
何れの場合でも、ヘアラインパターン(20)、即ち、同方向に延びる引っ掻き傷の様な筋(ヘアライン)(21)が、密なる間隔を存して略平行に並んだ集合体パターンを印刷する場合、該パターン(20)が研磨の微細幅溝の影を表現することになる。
従って、黒系インキ或いはスモークインキの色が濃い場合は、微細幅溝が必要以上に強調されて粗切削の様な模様になり、研磨の感じからはほど遠い。
そこで、実際には、ヘアーラインパターン(20)の印刷は、網掛け印刷を施してパターンをぼやかし、後工程のメタリックインキによるべた印刷を重ねることによって、研磨の残る金属質面を表現している。
特許弟3430069号公報
上記の如く、ヘアーラインパターンを網掛け印刷する場合、網目の選択と、インキの色の濃さの選択が重要であって、それら選択には熟練を要し、幾度かのテスト印刷を繰り返す必要がある。又、網掛け印刷では、網目の目詰まりが生じるので、印刷能率が低下して、生産性が悪い問題がある。
本発明は、メタリック系インキのパターン層に、同じインキによるべた印刷層を重ねること、即ち、今までは、この手法では、被印刷面において、パターンを表すインキとパターンの間隙に表れるべた印刷のインキとの境界が判別できず、模様として表れることはないと思われていた業界の常識を打破することにより、技術や熟練を要することなく、ヘアーラインパターン等の緻密なパターンによって、重厚感と高級感のある金属質面を表現する方法、該方法によって金属質面を表現した樹脂シート等の樹脂部材及び該樹脂部材を貼り付けた立体物を明らかにするものである。
請求項1の金属質面の表現方法は、透明或いは半透明の基板(1)の裏面に、メタリック系インキによってヘアーラインパターン(20)等、インキの付着した部分と付着していない部分が密なる間隔を存して混在しているパターン(2)を印刷し、次に、該パターン印刷面に、前記メタリック系インキと同じメタリック系インキでべた印刷を施して、基板(1)の裏面にメタリック系インキの層を、べた印刷層(3a)の一層の部分と、パターン印刷層(2a)とべた印刷層(3a)が二層に重なっている部分とを混在させる。
請求項2に記載の金属質面の表現方法において、メタリック系インキによるべた印刷層(3a)の上から、不透明インキによってべた印刷を施して隠蔽層(4a)を形成する。
請求項1の金属質面の表現方法では、基板(1)の裏面にメタリック系インキによるインキ層が、べた印刷層(3a)の一層の部分と、パターン印刷層(2a)とべた印刷層(3a)が二層に重なっている部分とが混在する。
業界の常識では、パターンを印刷したインキと同じインキでパターンの上からべた印刷を施しても、パターンは識別できないとされ、その様な手法で、模様を印刷することは行われなかった。ところが、実際にはインキ層が一層と二層とでは、インキ層の厚みが2倍程度異なるため、発色に濃淡が生じてパターンが認識できたのである。
パターン印刷もべた印刷も、共にメタリック系インキが用いられるから、従来の様にメタリックインキではないインキによるパターンに、メタリックインキをべた塗りした場合に比べて、基板が金属質である印象をより強く与えることができる。
従来の様に、パターン用インキの色の濃さの選択に迷うこともない。
又、従来の様に、網掛け印刷を行う必要はないから、網目の選択に迷ったり、網目の目詰まりによる印刷トラブルもなく、能率的に印刷できる。更に、幾度も試し刷りする必要はない。
請求項の金属質面の表現方法では、基板(1)側からの入射光がメタリック系インキ層を透過して隠蔽層(4a)で反射して、基板(1)の外に出射する際に、インキ層が一層か二層かの違いが強調されて金属質表面をより強調できる。
透明基板にヘアラインパターンの金属質表面を表現する方法
第1工程
図1、図2イに示す如く、樹脂製或いはガラス製の透明基板(1)の裏面に、メタリック系インキを用い、スクリーン印刷によって所望のパターン(2)を印刷する。実施のパターン(2)はヘアーラインパターン(20)である。
本発明において、メタリック系インキとは、微細なアルミ片、マイカ片等、光を反射する微細片を混入したキラキラ感のあるインキを指し、メタリックインキ、ミラーインキ等を挙げることができる。
実施例のメタリック系インキは、メタリックインキで、色はシルバー系である。
第2工程
図2ロに示す如く、上記パターン印刷層(2a)の上から、該パターン印刷層(2a)と同じインキで、シルク印刷によってべた印刷を施す。
ヘアーラインパターン(20)の各ヘアーライン(21)(21)間に、べた印刷のインキが沈み込んで基板(1)に接する。これによって、基板(1)の裏面インキ層は、べた印刷の一層の部分と、パターン印刷とべた印刷によって二層に重なっている部分とが混在する。
第3工程
図2ハに示す如く、メタリックインキによるべた印刷面の上から、不透明インキによってべた印刷を施して隠蔽層(4a)を形成する。
不透明インキの色は、上記メタリックインキの、金属色の発色・陰影効果の点で白又はグレーが望ましい。
上記手法によって印刷した基板(1)は、基板(1)側からの入射光がメタリック層を透過して隠蔽層(4a)で反射して、基板(1)の外に出射する際に、インキ層が一層か二層かの違い、換言すればインキ層の厚みの相違によって、発色に濃淡が生じ、即ち、一層の部分では明るく、二層の部分では暗く表れて、ヘアーラインパターン(20)が認識できる。
ヘアーラインパターン(20)の印刷及びべた印刷は、共にメタリックインキでなされるから、ヘアーラインパターン(20)が、恰も研磨加工の如き印象を与え、輝きのある金属質表面を美しく表現できる。
上記手法は、ヘアーラインパターン(20)に限らず、パターン(2)を印刷したインキと同じインキで、パターンの上からべた印刷を施しても、パターンは識別できないとされていた従来からの業界の常識に挑戦した結果、成し遂げることのできた画期的な金属質表面の表現方法である。
応用例1
半透明の基板に、上記同様の工程によってメタリック系インキの印刷を行う。
半透明基板は、例えば透明基板の表面を梨地に加工して得ることができる。
半透明基板の裏面に、メタリック系インキが、べた印刷の一層の部分と、パターン印刷とべた印刷によって二層に重なっている部分とが混在していると、基板の表側からは、メタリック系インキの輝きが抑えられた金属質表面を表現できる。
応用例2
前記工程と同様の工程で印刷を行うが、べた印刷で用いるインキは、ヘアーライン模様等のパターン印刷を行うメタリック系インキと同じインキではないが、同種(メタリック
系インキ)、同系色のインキでべた印刷を施す。
前記同様の効果を有し、前記の場合よりも金属質表面の凹凸(陰影)が若干強調される。
べた印刷用のインキは、パターン印刷用インキに、若干の顔料、小量の他の色のインキを混ぜることによって簡単に造ることができ、コスト高を招来しない。
パターン印刷のインキの色が、べた印刷の色より明度が高ければ、パターンが凸、他の部分が凹の様に表現される。
パターン印刷のインキの色が、べた印刷の色より明度が低くければ、パターンが凹、他の部分が凸の様に表現される。
応用例3
樹脂シート(50)又は樹脂板に、上記した各印刷手法を施すことによって、金属質面を表現した樹脂シート、樹脂板等の樹脂部材(5)を製造できる。
応用例4
上記金属質面を表現した熱可塑性樹脂シートを、該シートの印刷面を内即ち立体基材側にして立体基材の凹凸面沿って加熱変形させて該立体基材に接着接合して、金属質面を有する立体物を形成できる。
金属体を機械加工によって所望の立体形状に形成する場合に比べて、金属質表面を表現したまま、遙かに安価且つ軽量な立体物を製造できる。
上記立体物の表面は樹脂、即ち、耐摩耗性に優れた部材で形成されることなり、手指でれることの多い製品に実施しても、長期間に亘って金属質表面の輝きを失うことはない。
上記実施例の説明は、本発明を説明するためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。又、本発明の各部構成は上記実施例に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
印刷を施した基板の正面図である。 イ図は、基板にパターンを印刷した断面図、ロ図は、パターンの上からべた印刷を施した断面図、ハ図はべた印刷の表面に更に隠蔽層を施した図である。
1 基板
2 パターン
20 ヘアーラインパターン
2a パターン印刷層
3a べた印刷層
4a 隠蔽層

Claims (2)

  1. 透明或いは半透明の基板(1)の裏面に、メタリック系インキによってヘアーラインパターン(20)等、インキの付着した部分と付着していない部分が密なる間隔を存して混在しているパターン(2)を印刷し、次に、該パターン印刷面に、前記メタリック系インキと同じメタリック系インキでべた印刷を施して、基板(1)の裏面にべた印刷層(3a)の一層の部分と、パターン印刷層(2a)とべた印刷層(3a)が二層に重なっている部分とを混在させる、金属質面の表現方法。
  2. べた印刷層(3a)の上から、不透明インキによって更にべた印刷を施して隠蔽層(4a)を形成する、請求項1に記載の金属質面の表現方法。
JP2005156630A 2005-05-30 2005-05-30 金属質表面の表現方法 Active JP4679248B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156630A JP4679248B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 金属質表面の表現方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005156630A JP4679248B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 金属質表面の表現方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006327117A JP2006327117A (ja) 2006-12-07
JP4679248B2 true JP4679248B2 (ja) 2011-04-27

Family

ID=37549304

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005156630A Active JP4679248B2 (ja) 2005-05-30 2005-05-30 金属質表面の表現方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4679248B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4873674B1 (ja) * 2011-01-22 2012-02-08 株式会社サガラプロセス印刷 スクリーン印刷物

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63290788A (ja) * 1987-05-22 1988-11-28 Dainippon Printing Co Ltd 化粧パネル
JPH1120394A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート
JP2000211234A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Yoshida Seisakusho:Kk メタル仕上げ模様の表現方法

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63290788A (ja) * 1987-05-22 1988-11-28 Dainippon Printing Co Ltd 化粧パネル
JPH1120394A (ja) * 1997-06-30 1999-01-26 Dainippon Printing Co Ltd 転写シート
JP2000211234A (ja) * 1999-01-20 2000-08-02 Yoshida Seisakusho:Kk メタル仕上げ模様の表現方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006327117A (ja) 2006-12-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8685526B2 (en) Decorating material with cubic effect
JP5775529B2 (ja) 電子装置に化粧的魅力をもたせる二色性ガラス
CN103660686B (zh) 具有附加的正视/透视效果的光学可变防伪元件
CN106356228A (zh) 透光键帽及其制造方法
JP2008134164A (ja) パネル
US20230020171A1 (en) Method for producing an electronic document comprising a concealed magnetic strip, and electronic document thereby obtained
JP4679248B2 (ja) 金属質表面の表現方法
CN115461219A (zh) 装饰材料、装饰材料的制造方法、使用了装饰材料的层叠体
CN101837707A (zh) 表面印刷方法
US20200363562A1 (en) Decorative sheet
JP5545948B2 (ja) 計器板のヘアライン表示構造
KR102102751B1 (ko) 장식필름
JPH0687201A (ja) 化粧フィルム
JP2019111834A5 (ja)
CN104029508A (zh) 具有炫光及加密视效的印刷方法及其制品
KR100992691B1 (ko) 배면 인쇄기법을 이용한 자개무늬 형성방법
JPH05162277A (ja) 化粧フィルム
JP7546947B2 (ja) 照光加飾部材
NO300534B1 (no) Flatedekorasjon med 3-dimensjonal virkning og fremgangsmåte for å fremstille en flatedekorasjon med 3-dimensjonal virkning, samt anvendelse av en flatedekorasjon med 3-dimensjonal virkning
JPH07265498A (ja) 遊技台の装飾部構造
KR100857839B1 (ko) 표면에 입체무늬가 형성되는 합성수지 판재 부착물
CN116834405A (zh) 一种新型透光革及其制作工艺
WO2019163092A1 (ja) 冷蔵庫
JP2008015355A (ja) 表示板
KR100504075B1 (ko) 입체 엘씨디/오엘이디 윈도우 제작방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071127

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101005

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110104

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4679248

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140210

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250