JP3329234B2 - 偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔 - Google Patents
偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔Info
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Description
券、株券、債券、保証書、証明書類等に貼着、転写また
はマイクロスリットして用紙にスレッド状に抄き込むな
どしてカラーコピー防止等の偽造対策に用いる偽造防止
用フィルム及び転写箔に関する。
写箔として、光学的性質の異なる薄膜を交互に積層して
なる光学機能層を用いたものが知られている。これは、
見る角度によって固有のカラーシフト(反射光の色変
化)を起こすもので、その有無を確認すれば、カラー複
写機を用いた偽造に対して容易に判別ができるものであ
る。
フィルムの構造の一例を示す。ポリエチレンテレフタレ
ート(以下PETとする)等のベースフィルム1の上
に、光学機能層2としてAl蒸着層(100Å)3とT
iO2 (又はMgO)蒸着層4、Al蒸着層(500
Å)5を繰り返し設ける。転写箔の場合は図3に示すよ
うにベースフィルム上に剥離層7を設け、最後に接着剤
層6を設ける構成となる。この様な構成のフィルムは各
層で反射してきた光が起こす干渉作用により、見る角度
によりその色が変わって見えるものとなる。
おいては単色のみの単調なものとなり、複数の色を混在
する又は画像を形成することはできなかった。したがっ
て、従来よりあるホログラムと比較して意匠性に乏し
く、偽造防止効果も特に差異がないことから、ホログラ
ムに対して積極的な優位性が見いだせないという問題点
があった。
題点を解決するためになされたものであり、その課題と
するところは、見る角度により色が変化し、かつ部分的
に色調や輝度が異なることによりホログラムに優るとも
劣らない意匠性を有し、高い偽造防止性を付与すること
のできる偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔を提
供することにある。
するために、基材上に金属薄膜層/屈折率層/金属薄膜
層で構成されている光学機能層を設け、該金属薄膜層間
の屈折率層が低屈折率層、高屈折率層の単層或いは低屈
折率層と高屈折率層が蒸着薄膜形成法によって2層以上
積層されている偽造防止用フィルムにおいて、前記光学
機能層の構成を部分的に変化させてあることを特徴とす
る偽造防止用フィルムである。また、基材上に金属薄膜
層/屈折率層/金属薄膜層で構成されている光学機能層
を設け、該金属薄膜層間の屈折率層が低屈折率層、高屈
折率層の単層或いは低屈折率層と高屈折率層が蒸着薄膜
形成法によって2層以上積層されている偽造防止用転写
箔において、前記光学機能層の構成を部分的に変化させ
てあることを特徴とする偽造防止用転写箔である。ここ
で、光学機能層は、屈折率層を金属薄膜層で挟み込み積
層したものであり、具体的な構成例として、金属薄膜層
/低屈折率層/金属薄膜層、金属薄膜層/高屈折率層/
金属薄膜層、金属薄膜層/低屈折率層/高屈折率層/金
属薄膜層、金属薄膜層/高屈折率層/低屈折率層/金属
薄膜層、金属薄膜層/低屈折率層/高屈折率層/低屈折
率層/金属薄膜層・・・の積層構成が考えられる。
本発明における基材としては、例えば厚さ12μmの透
明なPETフィルムが用いられる。基材に用いる材料と
してはPETの他、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リカーボネート、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレ
ン等の合成樹脂、天然樹脂、紙、合成紙等から単独で選
択されたもの、あるいはこれらの中の複数を組み合わせ
た複合体等が使用可能である。
り、また光学機能層を保護する保護層としても機能を保
持させることもできる。この剥離層としては、例えば厚
さ8μmの以下の配合比からなる組成物が用いられる。 アクリル樹脂 …30部 ポリエステル樹脂 … 5部
可塑性アクリル樹脂、塩化ゴム系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル共重合樹脂、セルロース系樹脂、塩素系ポリプ
ロピレン樹脂、あるいはこれらにオイルシリコン、脂肪
族アミド、ステアリン酸亜鉛を添加したものが使用可能
である。またこれら有機材料の他に、適宜な無機材料を
用いてもよい。
記材料をトルエン、メチルエチルケトン、酢酸エチル等
の溶剤に溶解させて、ロールコート法、グラビア印刷法
等により可能である。
ム、アルミニウム、鉄、チタン、銀、金、ニッケルなど
が使用可能である。基材からみて1層目の金属薄膜は透
過率が30〜70%程度であるものが好ましく、層厚が
100〜200Åが好ましい。また、基材からみて下層
に位置する金属薄膜としては反射率が最大になるものが
好ましく、層厚が500〜1000Å、又はそれ以上が
好ましい。
が1.7以下であるものが好ましく、例えば酸化マグネ
シウム、二酸化珪素、フッ化マグネシウム、フッ化カル
シウム、フッ化セリウム、フッ化アルミニウム、酸化ア
ルミニウムなどがあり、これから1又は2以上を選択す
ることができる。
が2.0以上であるものが好ましく、例えば二酸化チタ
ン、二酸化ジルコニウム、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化イ
ンジウム、酸化セリウム、酸化タンタルなどがあり、こ
れらから1又は2以上を選択することができる。
膜厚の制御の点から乾式法が好ましい。具体的には、通
常の真空蒸着法やスパッタリング等の物理的気相析出法
やCVD法のような化学的気相析出法を用いることがで
き、構成する層の材料に応じて適宜選択することができ
る。
これらの方法にマスキングを併用して部分蒸着等を行う
ことにより可能である。例えば、一般的に知られている
方法で、蒸着したくない部分に水溶性のインキでパター
ンマスキング印刷し、蒸着後、水洗し、このマスキング
した部分を剥離し、パターンに抜くという方法があり、
多層の蒸着に対してはこの方法を繰り返し用いることで
可能である。
程度の以下の配合からなる組成物が用いられる。 塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 …30部 ポリエステル樹脂 …20部
に金属膜を変質させたり冒すものでなければ通常用いら
れるものでよく、例えばアクリル系接着剤、ポリエステ
ル系ポリアミド、その他水系ものが使用可能である。
の一例を図1に示す。基材1上にAl蒸着層(100
Å)3、TiO2 (又はMgO)蒸着層4、Al蒸着層
(500Å)5を部分的に設けてなる。部分的に設ける
層を変えることにより、図に示すように層構成は色々な
組み合わせとすることが可能となる。
法をパターン化することにより、変化に富んだ意匠を得
ることが可能となる。
商品券、ギフト券へのスポット転写、ストライプ転写、
またはフィルムの基材裏面と光学機能層の上面に接着剤
層を設け、マイクロスリットしてスレッド状に用紙を抄
き込む等、様々な展開が可能である。
の多層薄膜を用いた偽造防止用フィルム及び転写箔の欠
点であった単調で意匠性の乏しさが大きく改善され、ホ
ログラム以上に魅力のあるセキュリティの高いカラーコ
ピー防止手段を提供することが可能となった。
例を示す説明図である。
を示す説明図である。
示す説明図である。
示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】基材上に金属薄膜層/屈折率層/金属薄膜
層で構成されている光学機能層を設け、該金属薄膜層間
の屈折率層が低屈折率層、高屈折率層の単層或いは低屈
折率層と高屈折率層が蒸着薄膜形成法によって2層以上
積層されている偽造防止用フィルムにおいて、前記光学
機能層の構成を部分的に変化させてあることを特徴とす
る偽造防止用フィルム。 - 【請求項2】基材上に金属薄膜層/屈折率層/金属薄膜
層で構成されている光学機能層を設け、該金属薄膜層間
の屈折率層が低屈折率層、高屈折率層の単層或いは低屈
折率層と高屈折率層が蒸着薄膜形成法によって2層以上
積層されている偽造防止用転写箔において、前記光学機
能層の構成を部分的に変化させてあることを特徴とする
偽造防止用転写箔。
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JP16463097A JP3329234B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP16463097A JP3329234B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔 |
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JP16463097A Expired - Fee Related JP3329234B2 (ja) | 1997-06-20 | 1997-06-20 | 偽造防止用フィルム及び偽造防止用転写箔 |
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-
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- 1997-06-20 JP JP16463097A patent/JP3329234B2/ja not_active Expired - Fee Related
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