JP2005194457A - ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 単層のポリエステルフィルムの片面に塗布延伸法によって形成された塗布層を有し、当該該塗布層の反対のポリエステルフィルム面の非接触式3次元表面粗さRaが0.025μm以下であり、全体の厚みが6μm以下であることを特徴とするポリエステルフィルムであり、塗布層厚tと塗布層中の粒子の平均粒径dとの比(d/t)が1.0〜3.0の範囲あることが好ましい。
【選択図】なし
Description
しかしながら、上記の目的を達するべく、表面を平滑にした場合、摩擦係数の増大を招き、フィルムの巻き特性を損ない、生産性を著しく損なう。このように、高生産性、低コストを満足しながら、フィルム表面を平滑化させる方法は、皆無であった。
本発明のフィルムを構成するポリエステルとは、繰り返し単位の80%以上がエチレンテレフタレート単位またはエチレン−2,6−ナフタレート単位を有するポリエステルを指す。かかるポリエステルは、通常(1)芳香族ジカルボン酸の低級アルキルエステルとグリコールとを主な出発原料としてエステル交換反応を経由して、重縮合反応を行う、あるいは(2)芳香族ジカルボン酸とグリコールとを主な出発原料として、エステル化反応を経由して、重縮合反応を行うことにより得られる。これらの反応を行うため、通常、触媒として金属化合物を添加する方法が用いられる。例えば、エステル交換反応触媒として、Ca、Mg、Mn、Li等の化合物、重縮合反応触媒としてSb、Ti、Ge、Sn、Co等の化合物が一般的に用いられている。
上述の塗布液をポリエステルフィルムに塗布する方法としては原崎勇次著、槙書店、1979年発行、「コーティング方式」に示されるリバースロールコーター、グラビアコーター、ロッドコーター、エアドクターコーターあるいはこれら以外の塗布装置を用いることができる。
まず、ポリエステル原料を、押出装置に供給する。すなわち、スリット状のダイから溶融シートとして押し出す。次に、溶融シートを、回転冷却ドラム上でガラス転移温度以下の温度になるように急冷固化し、実質的に非晶状態の未配向シートを得る。この場合、シートの平面性を向上させるため、シートと回転冷却ドラムとの密着性を高めることが好ましく、本発明においては、静電印加密着法および/または液体塗布密着法が好ましく採用される。
かくして得られたフィルムを、30%以内の伸長、制限収縮、または定長下で1秒〜5分間熱処理する。この際、熱処理工程内または熱処理後に長手方向または横方向、あるいは両方向に再延伸を行ってもよい。
ポリマー1gをフェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量比)の混合溶媒100mlに溶解し、30℃で測定した。
島津製作所製遠心沈降式粒度分布測定装置(SA−CP3型)で測定した等価球形分布において大粒子側から積算した積算体積分率50%の粒径を平均粒径(d50)とした。
下記巻き歩留まり評価法で作製したロールの巻き芯近傍より、切り取った試験片について、塗布層の反対の表面に厚さ450オングストロームのアルミニウムを蒸着した。この蒸着面について、直接位相検出干渉法を用いた、マイクロマップ社製の非接触表面形状システム(Micromap 512)を用いて、1測定領域=230μm×177μmとしてその平均値 Raを算出した。測定波長は554nmとし、対物レンズは20倍を用いて、20測定領域を測定し、20点のRaの平均値を非接触式3次元表面粗さ Ra(μm)として採用した。
フィルム製膜後、マスターロールから500mm幅にトリミングしながら、内径6インチの巻き芯にトータル長35000m、ロール状に250m/分の速度で、巻き取り、全長にわたり、しわなく巻けるものを合格とし、その合格率について以下の基準で判定した。
○:80%以上95%未満。良好
×:80%未満。不良
上記巻き歩留まり評価法で作製したロールの巻き芯近傍より、切り取った試験片について、塗布層の反対の表面に厚さ450オングストロームのアルミニウムを蒸着した。この蒸着面の光沢度を目視にて以下の基準で判定した。
○:若干、光沢が低下するが、実用上、問題ないレベル。良好。
×:光沢が不十分で実用に耐えない。不良。
テレフタル酸86部、エチレングリコール70部を反応器にとり、約250℃で0.5kg/mm2の加圧下、4時間エステル化反応を行った。次いで、三酸化アンチモン0.015部、平均粒径1.4μmの炭酸カルシウム粒子およびリン酸0.01部を添加した。温度を250℃から285℃まで徐々に昇温するとともに、圧力を常圧から徐々に減じ0.5mmHgとした。4時間後重縮合反応を停止し、極限粘度0.66のポリエステル(a)を得た。このポリエステル(a)には、0.50重量%の炭酸カルシウム粒子が含有されていた。
ポリエステル原料aにおいて炭酸カルシウム粒子を添加しないこと以外はポリエステルaとまったく同様にして極限粘度0.66の希釈用ポリエステル(b)を得た。
ポリエステル原料aにおいて炭酸カルシウム粒子の替わりに、平均粒径1.8μmのシリカ粒子を添加すること以外はポリエステルaとまったく同様にして極限粘度0.66のポリエステル(c)を得た。このポリエステルcには0.50重量%のシリカ粒子が含有されていた。
(ポリエステル原料d)
ポリエステル原料aにおいて炭酸カルシウム粒子の替わりに、平均粒径0.3μmのシリカ粒子を添加すること以外はポリエステルaとまったく同様にして極限粘度0.66のポリエステル(d)を得た。このポリエステルdには0.30重量%のシリカ粒子が含有されていた。
<水性塗布剤の固形分比>
水性塗布剤a/水性塗布剤b/水性塗布剤c/水性塗布剤d=55/30/10/5
<水性塗布剤の内容>
水性塗布剤a:テレフタル酸/イソフタル酸/5−ソジウムスルホイソフタル酸/エチレングリコール/ネオペンチルグリコール/=24/25/1/25/25モル比のポリエステル分散体
水性塗布剤b:メチルメタクリレート/エチルアクリレート/メチロールアクリルアミド=50/40/10モル比の乳化重合体
水性塗布剤c:ヘキサメトキシメチルメラミン
水性塗布剤d:酸化ケイ素の水分散体(平均粒径=0.10μm)
ポリエステル(a)とポリエステル(b)を混合し、平均粒径1.4μmの炭酸カルシウム粒子0.07%を含有する原料とした。実施例1において、水性塗布剤を塗布しない以外は、まったく同様にして、ベースフィルムの厚み4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このマスターロールから500mm幅にトリミングしながら、内径6インチの巻き芯にトータル長35000m、250m/分の速度で、ロール状に巻き取り、ロール状フィルムとした。
ポリエステル(b)とポリエステル(c)を混合し、平均粒径1.8μmのシリカ粒子0.07%を含有する原料とした。実施例2において、水性塗布剤を塗布しない以外は、まったく同様にして、ベースフィルムの厚み4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このマスターロールから500mm幅にトリミングしながら、内径6インチの巻き芯にトータル長35000m、250m/分の速度で、ロール状に巻き取り、ロール状フィルムとした。
ポリエステル(b)とポリエステル(c)を混合し、平均粒径1.8μmのシリカ粒子 0.20%を含有する原料とした。実施例1において、水性塗布剤を塗布しない以外は、まったく同様にして、ベースフィルムの厚み4.5μmの二軸延伸ポリエステルフィルムを得た。このマスターロールから500mm幅にトリミングしながら、内径6インチの巻き芯にトータル長35000m、250m/分の速度で、ロール状に巻き取り、ロール状フィルムとした。
実施例1〜3および比較例1〜3について得られた結果をまとめて下記表1に示す。
Claims (1)
- 単層のポリエステルフィルムの片面に塗布延伸法によって形成された塗布層を有し、当該該塗布層の反対のポリエステルフィルム面の非接触式3次元表面粗さRaが0.025μm以下であり、全体の厚みが6μm以下であることを特徴とするポリエステルフィルム。
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- 2004-01-09 JP JP2004003957A patent/JP2005194457A/ja active Pending
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