JP2005182050A - 多段溶融システム及びその方法 - Google Patents

多段溶融システム及びその方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2005182050A
JP2005182050A JP2004367555A JP2004367555A JP2005182050A JP 2005182050 A JP2005182050 A JP 2005182050A JP 2004367555 A JP2004367555 A JP 2004367555A JP 2004367555 A JP2004367555 A JP 2004367555A JP 2005182050 A JP2005182050 A JP 2005182050A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
melting
substrate
roll
fusing
paper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004367555A
Other languages
English (en)
Inventor
Gregory V Bogoshian
ブイ ボゴシャン グレゴリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JP2005182050A publication Critical patent/JP2005182050A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/20Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat
    • G03G15/2003Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for fixing, e.g. by using heat using heat

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Fixing For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】単一の溶融システムで、広い範囲の各種の重量の基板に対して性能目標を達成することである。
【解決手段】種々の重さの複写基板にトナー画像を定着させる多段溶融システムは、基本溶融装置10と、基本溶融装置10に直列な2次溶融装置100と、複写基板の搬送を制御する制御装置300とを有する。種々の重さの印刷基板は、基本溶融装置10によりその上でトナー画像が定着される。次いで、種々の印刷基板は、2次溶融装置100に、あるいは直接後処理領域に送られる。2次溶融装置100は、重量基板専用に設計され、軽量基板が2次溶融装置100をバイパスできるようにバイパス搬送手段106が設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、概ね電子写真複写装置に関し、より詳細には加熱された溶融部材との直接接触により複写基板上に形成されるトナー画像の加熱加圧定着に関する。
ゼログラフィの工程において、複写すべき原稿の光画像は典型的には感光部材の上に潜像の静電画像の形で記録され、その後、一般的にトナーと呼ばれるマーキング粒子を塗布することにより現像される。目に見えるトナー画像は、典型的にはその部材から普通紙シート等の複写基板に転写され、引き続きいくつかの溶融技術の一つにより画像の付着が行われる。
一つのタイプの溶融システムにおいて、ポリテトラ・フルオロエチレン又はシリコンゴム(前者は登録商標「テフロン」を有する商品で知られている)の外面又はカバーを有する溶融ロールが用いられ、それにシリコンオイル等の離型剤が塗布される。実際には、シリコンオイルの薄層が加熱されたロールの表面に塗布され、ロール表面と、支持材料(基板)の上に保持されたトナー画像との間の境界面を形成する。こうして、トナーが溶融装置ニップを通過しながらトナーに低表面エネルギー層が提供され、それによりトナーの溶融ロール表面への印刷オフセットを防止する。
溶融システムのもう一つのタイプは、支持材料のどちらかの面に形成されたトナー画像を定着させる基本溶融装置を含む。支持材料は第1の面上のトナーを定着させるために基本溶融装置を通り、次いで支持材料の第2の面上のトナーを定着させるために基本溶融装置を再び通る。
既知の溶融装置は、例えば紙、カード印刷用紙(カードストック、印刷用紙のことを単にストックと呼ぶことがある)、ポスターボード等のような多くのタイプの印刷媒体を扱う。もっと重くまた多くのコーティングされた複写媒体は、溶融するのにもっとエネルギーを必要とする。複写媒体は軽ければ軽いほど溶融に要するエネルギーは少ない。軽量複写媒体、例えば紙に、エネルギーを与え過ぎると紙の過剰溶融と不均一な冷却をもたらす。紙の過剰溶融と不均一な冷却は、紙の変形、紙のしわ等の印刷欠陥をもたらす。紙の変形は、紙が冷えると固定される。更に、過度のエネルギーはまた、紙が過熱されたときに「もろく」なるので紙をロールから剥がし難くなる。
与えられた印刷媒体に必要以上のエネルギーを与えることはまた、トナーの品質に悪影響を与えがちである。より詳細には、トナーは分離し(あるトナーは溶融ロールに残り、あるトナーは媒体の画像に残る)、かつ/あるいはオフセットが生じ得る(トナーのいくらか又は全部が次の印刷物に再付着する)。これは更に、溶融システムの汚染をもたらす。
例えば、カードストックのような重量複写媒体に、十分なエネルギーが与えられなければトナー画像が完全に溶融されず、印刷欠陥を生じる。軽量複写媒体に合わせて溶融ロールと圧力ロールを低温に設定し、次いで例えば重量複写媒体を複数回、基本溶融装置に通しても十分な結果は生じない。多数回通過式溶融では、複写媒体が溶融前搬送手段に戻されるまでに、紙はすでに冷却され、紙を溶融装置に再度通しても更なる利点がなくなる。
基本溶融装置は全範囲の紙重量を扱うように設計される。しかしながら、例えば280g/m2の非コーティング又はコーティングストックのようなより重いストックは、例えば4層のトナー(シアン、黒、マゼンタ及び黄)を例えばグラフィックアート産業に受け入れられるレベルで溶融するのに、紙にかなりの量のエネルギーを注入する必要がある。
更に、基本溶融装置は、例えば50g/m2の非コーティング及びコーティングストックのようなより軽いストックを過剰溶融することなく扱わねばならない。また、重量紙、特に平滑なコーティング重量紙は溶融が非常に難しいことが分かってきている。なぜなら、非常に多くのエネルギーが紙に注入されるので、溶融前搬送手段における紙の第1面の画像上に、溶融後の真空搬送とピンチローラ搬送の不均一な冷却効果に起因して、光沢差が生じるからである。更に厚く被覆されたロールについての増加する溶融ニップと上昇する温度により中程度乃至低程度の梁強度(ビーム強度)の複写媒体(即ち軽量乃至中重量媒体)が基本溶融装置から剥がれなくなる。
溶融装置はまた高光沢紙を扱わねばならない。高光沢紙では、紙に過度のエネルギーを与えると不均一冷却により、例えば溶融後の搬送やピンチローラの偽画像のような画像の虚像(アーチファクト)を生じる。更に、重量基板を単に単一溶融システムを用いて溶融すれば、目に見える欠陥が生じる。更にまた、軽量基板は欠陥が生じさせられることがある。
十分な範囲の複写媒体基板を適切に溶融できる溶融装置に対する要求がある。あらゆる基板に対して性能目標を達成する単一の溶融装置動作空間は今まで不可能であった。
かくて、グラフィックアート産業に使用されるような、異なる重量の複写媒体の広い多様性に渡る使用のための溶融システムに対する要求がある。
必要な保守が最小の溶融システムに対する要求がある。
重量基板に対してより長い滞留時間を与える溶融システムに対する要求がある。
軽量基板と重量基板の両方に対してより良質の印刷を提供する溶融システムに対する要求がある。
内部に使用される部品の寿命を長くさせる溶融システムに対する要求がある。
本発明は、基本溶融装置を1次溶融装置として、これに直列な2次溶融システムを設けることで、印刷基板の範囲に適合して提供される完全なシステムソリューションを提供する。
本発明に係る多段溶融システムは、種々のタイプの複写基板に対してトナー画像を定着させる多段溶融システムであって、片面又は両面モードで複写基板に対してトナー画像を定着可能な第1の溶融モジュールと、第1の溶融モジュールに直列な第2の溶融モジュールであって、第1の溶融ロールと第2の溶融ロールとを有する第2の溶融モジュールと、多段溶融システムにおいて複写基板の搬送を制御する制御装置とを備える。第2の溶融ロールは、第1の溶融ロールと接触してその間に溶融ニップを形成し、第1の溶融ロールと第2の溶融ロールとからの圧力と熱とが複写基板の両面に同時に加えられる。こうして高いビーム強度の重量ストックの片面モード及び両面モードの双方に対して同時にトナー画像を適切に定着させる能力を有する。
本発明は、第1の溶融モジュールである基本溶融装置と、基本溶融装置に直列な第2の溶融モジュールである2次溶融装置の両方を含む溶融システムを提供する。2次溶融装置は重量基板専用に設計され、軽量基板が2次溶融装置をバイパスできるようにバイパス搬送経路が設けられる。2次溶融装置は、好ましくは大きい直径の溶融ロール対を使用し、その両方は重量基板(両方の面に画像があってもなくてもよい)を適切に溶融するために溶融温度まで加熱される。
特に、トナーは基本溶融装置において、部分的に溶融されたシート(重い重量の)又は完全に溶融されたシート(軽い重量の)を、両面印刷の両面画像形成と、溶融と、カール矯正のための両面経路を通って搬送できる程度に、基板に付着される。次いで、重量基板は2次溶融装置に搬送され、軽量紙は2次溶融装置をバイパスし、その代わりに直接、後処理領域まで搬送される。
実施形態において、溶融システムは、各複写媒体に対する最適溶融パラメータ(温度、圧力及び滞留時間)で異なる重量の複数の複写媒体を溶融することが可能である。
実施形態において、溶融システムは、軽量基板に適合し、より長い部品寿命を提供するために、より低い温度設定が可能である。
実施形態において、溶融システムは、適切な定着を提供するために、軽い紙ほど、より短い滞留時間が必要であるので、軽量基板に対して、より大きい設定速度が可能である。
実施形態において、溶融システムは、重量基板に適合するために、より高い設定温度が可能である。
実施形態において、溶融システムは、他のシートを他の2次溶融装置に低速度で通す複数の2次溶融装置を採用することにより、重量基板に対する小さい設定速度が可能である。
実施形態において、溶融システムは、重量基板に対するより長い滞留時間が可能である。
以下に図面を用いて、本発明に係る実施の形態につき更に説明する。本発明に係る多段溶融装置は、種々の紙基板に対して片面モード溶融と両面モード溶融の両方で動作するように設計され、両面紙経路の下流にある別個の溶融装置に印刷物を供給するために、様々な軽量の種類を含む基板の剥離が可能な一つの構造を有する基本溶融装置を組み込んだ多段溶融システムである。この別個の溶融装置は、本願では第2または2次溶融装置と呼ばれる。
図1に言及すれば、既知の基本溶融装置10が図解されている。例えば、紙シート(図示せず)のような複写媒体又は基板は、溶融前搬送手段12により基本溶融装置10に供給される。より具体的には、溶融前搬送手段12は基板を搬送し、溶融前バッフル14は基板を溶融ロール16と圧力ロール18の間に供給する。
離型剤管理システム(Release Agent Mangement system:RAM)20又は化学作用する溶融剤(図示せず)が溶融ロール16にオイル膜を供給する。計量ロール/計量ブレードシステム22がシステムに入るオイル量(図示せず)を計測する。ドナーロール24が計量ロール22から来るオイルを溶融ロール16に塗布する。
圧力ロール18は、93.33℃(200°F)乃至104.44℃(220°F)の範囲内の温度、典型的には約93.33℃(200°F)の温度を有する。溶融ロール16の温度は、溶融装置10を通って搬送される紙のタイプにより約190.56℃(375°F)から約204.44℃(400°F)まで変化する。軽量基板に対しては、溶融ロール16には例えば約190.56℃(375°F)のようなより低い温度が設定され。重量基板に対しては、溶融ロール16には例えば204.44℃(400°F)のようなより高い温度が適当である。一つの技術に関して、圧力ロールの温度は溶融後の両面印刷品質のアーチファクト/欠陥を防止するために93.33℃(200°F)乃至104.44℃(220°F)に維持されなければならない。
圧力ロール18と溶融ロール16の温度が特定の温度に設定され、従って圧力ロール18と溶融ロール16の温度が軽量基板に対して高過ぎず、かつ/あるいは重量基板に対して低すぎない温度に設定されることに留意すべきである。例えば圧力ロール18が約107.22℃(225°F)より高い温度に設定された場合、特に両面モードにおいて画像の問題が生じる。例えば溶融装置出口搬送手段の模様が基板上に現れ、光沢差が現れる等である。
一つのゼログラフィ印刷システムにおいて、例えば溶融ロール16は溶融ロール16の中心部に配置された加熱要素(図示せず)から加熱される。溶融ロール16内で一貫した温度を維持するために、溶融ロール16はまた複数の外部加熱ロール26により加熱され、これらは溶融ロール16の表面にエネルギーを与える。
基板は溶融ロール16と圧力ロール18の間に供給され、熱と圧力とが基板に加えられ、それによりトナー画像を基板に付着させる。圧力ロール18上の剥がし爪(ストリッパフィンガ、図示せず)が基板を下側ガイド(図示せず)に及び溶融後搬送手段(図示せず)に適切に案内するのを助ける。
軽量基板は高ビーム強度を持たず、従って溶融ロール16又は圧力ロール18にくっつきがちであるので、軽量基板には剥がしが必要である。従って、必要があれば、溶融ロール16上のエアナイフ(図示せず)と、圧力ロール18上のストリッパフィンガが、それぞれ溶融ロール16又は圧力ロール18から基板を剥がすために使用される。ストリッパフィンガ又はエアナイフがないと、基板は溶融ロール16又は圧力ロール18に巻きつく可能性がある。
一つの印刷システムにおいて、例えばトナー画像が基板に溶融された後に、エアナイフを用いて基板が溶融ロール16から取り外され、真空出口搬送手段28を経由して溶融後搬送手段30に搬送される。真空出口搬送手段28は紙のための冷却区域を提供する。
両面溶融(即ち基板の両面上の画像)の場合、基板は裏返され、両面紙経路32を経由して溶融前搬送手段12に戻され、上記工程が紙の反対側に対して繰り返される。
本発明の実施の形態における多段溶融システムは、例えば上記の基本溶融装置10のような第1の溶融装置を、印刷物を供給する十分な性能で種々の複写基板に対してトナー画像を溶融するために、2次溶融装置と協働させる。本発明の範囲は、上記の基本溶融装置10に限定されず、如何なる既知の溶融装置をも含んで意味される。従って、基本溶融装置10に言及した場合、それはこれ以降、あらゆる既知の溶融装置を意味する。後でより詳細に説明するように、複写基板は基本溶融装置10により溶融され、カール矯正器に送られ、次いで、もし必要ならば、2次溶融装置に送られるか、あるいは後処理ステーションに搬送される前に両面紙経路を通って搬送される結果としてプリンタアーチファクト又は欠陥を生じることなく両面ゼログラフィ工程を通って送られる。
図2に言及すれば、トナーが例えば紙のような複写基板に基本溶融装置10を経由して溶融された後に、基板はオプションとしてカール矯正器50に搬送される。一次溶融装置10において、ニップが湾曲し加熱されているので、また、複写基板内の湿気が複写基板の溶融ロールに当たる側から追い出されるので、カールが基板に誘発される可能性がある。カール矯正器50は、誘発されたカールを打ち消す。両面モードにおいて、紙はよりカールし易くなる。従って、紙は両面モードの後にカール矯正器50に搬送される。紙が両面モードを経ないならば、カール矯正する必要はなく、カール矯正器50をバイパスして後処理領域(図示せず)に搬送される。後処理領域は既知技術であり、如何なる最終後処理、例えばホッチキス留め、製本等を含んでもよい。
多段溶融システムの、直列に接続された二つの別個の溶融装置、第1又は基本溶融装置10と、第2又は2次溶融装置100が、図2に図解されている。2次溶融装置100は好ましくは少なくとも二つの溶融ロール102を含む。両方の溶融ロール102は、両面同時再溶融のために加熱される。2次溶融装置100はまた、2次溶融装置100による再溶融を必要としない軽量基板のためのバイパス搬送手段106を有する。操作自由度を改善するために、付加的な冷却/湿潤化ステーション104もまた設けることができる。
制御装置300は、基板が片面モード又は両面モードの溶融を受けるのか、および、基板が、基本溶融装置10に送られるのに加えて、カール矯正器50及び/又は2次溶融装置100及び/又は冷却/湿潤化ステーション104に送られるかどうかを決定する。あるいはユーザが、基板が送られるところを予め選択してもよい。
基本溶融装置10の圧力ロール18と溶融ロール16はそれぞれ例えば約93.33℃(200°F)と190.56℃(375°F)の温度に設定される。基本溶融装置10の圧力ロール18と溶融ロール16のこれらの温度は、基板範囲の最も軽い重量の端にある基板に要求される溶融性能を達成することができ、それによって、軽量基板が2次溶融装置100による溶融をバイパスし、後処理領域(図示せず)に進むことを可能にする。
2次溶融装置100の溶融ロール102は、例えば約204.44℃(400°F)の温度に設定することができる。このより高い温度は、基板範囲の最も重い重量の端にある基板に要求される溶融性能を達成できる。2次溶融装置100は、基板へエネルギーの増加された量を付与するので、必要ならば、過度の熱を除去し、また基板を再湿潤化するために冷却/湿潤化ステーション104を設けてもよい。制御装置300は、基本溶融装置10の圧力ロール18と溶融ロール16の温度、及び2次溶融装置100の溶融ロール102の温度を設定することができる。あるいは、ユーザが圧力ロール18、溶融ロール16及び/又は溶融ロール102の温度を設定してもよい。
更に、2次溶融装置100は、好ましくは、基本溶融装置10に使用される溶融ロール16及び/又は圧力ロール18よりも相対的に大きい直径を有する二つの溶融ロール102を含むことがよい。より大きい直径の溶融ロール102は、より大きいニップ領域、従ってより長い滞留時間(即ち、二つのロール102の間で費やされる時間の量)を可能にする。より長い滞留時間は、重量基板に対する溶融性能を更に向上させることができる。制御装置300はまた、基本溶融装置10および2次溶融装置100の速度を設定することができ、それにより基本溶融装置10と2次溶融装置100のそれぞれの滞留時間を制御する。あるいはユーザが、基本溶融装置10および2次溶融装置100のそれぞれの速度を設定してもよい。
更に、制御装置300は自由度試験及び/又は確認試験を経て、基板の重量、強度、成分及び/又は他の規準に基づいて、どのタイプの基板が基本溶融装置10、2次溶融装置100及び/又はその両方を通過するかを決定することができる。
言い換えれば、二つの別個の溶融段階は協力して、印刷基板の全範囲を扱える1つの溶融システムを可能にする。基本溶融装置10は、片面又は両面モードのいずれであっても、第1のタイプの基板、例えば高光沢コーティング基板、軽量印刷基板等の上に画像を適切に溶融することが可能なように設計される。軽量基板は、溶融後、基本溶融装置10からバイパス経路106を経由して、直接、後処理/スタッカ領域(図示せず)に搬送され、かくて2次溶融装置をバイパスする。第2のタイプの基板、例えば重量基板は基本溶融装置10から2次溶融装置100に搬送される。制御装置300が基板の重量を決定してもよく、あるいはユーザが基板の重量を認定してもよい。軽量複写基板の例は、16ポンドバウンドと呼ばれる紙、20ポンドバウンドと呼ばれる紙、24ポンドバウンドと呼ばれる紙、59g/m2のアクセントオパキュ(Accent Opaque)と呼ばれる紙、80ポンドバウンドのテキストラストログロス(Text Lustro Gloss)と呼ばれる紙等を含んでもよいが、それらに限定されない。重量複写基板の例は、110ポンドバウンドのインデックスストック(Index Stock)と呼ばれる紙、100ポンドバウンドのラストログロスカバーストック(Lustro Gross Cover Stock)と呼ばれる紙、270g/s2のカバーストック等を含んでもよいが、それらに限定されない。更に、2次溶融工程を通過するために典型的には、高ビーム強度が必要である。
単純に重い重量の基板に基本溶融装置を2回又は多数回通過させることでは、本願で述べた多段溶融システムの利点を達成しない。具体的には、重量基板は基本溶融装置10を2回又は多数回通過するように搬送されながら冷却し始め、2次溶融装置100により与えられるような高温(即ち204.44℃(400°F)の溶融ロール102)又は大きいニップ領域及び長い滞留時間が与えられない可能性がある。
よりエネルギーを必要とする重量ストック基板は、次に2次溶融装置100に搬送され、そこでは両方の溶融ロール102へのエネルギーが、片面及び両面モードの双方において同時に溶融することを可能ならしめている。より具体的には、基板は二つの溶融ロール102の間を通過する。溶融ロール102により加えられた熱と圧力は、重量基板に必要とされるだけの多くのエネルギーで基板の両面を同時に溶融する。次いで、基板は冷却システム104に搬送される。冷却システム104は溶融後アーチファクトを避けるために設けられる。ここで、基板は後処理ステーション(図示せず)に送る前に冷却される。
2次溶融装置100は基板の剥離を必要としないかも知れない。重量基板はそれら自身のビーム強度により実質的に剥離するので、より少ない部品(即ち一対の加熱されたロールのみ)を有するより単純なシステムが可能となるので、エアナイフは必要でない。より特別な場合には、2次溶融装置100について、ストリッパフィンガ及び/又はエアナイフは必要でない。なぜなら、より重い重量の基板は、基板を溶融ロール102に巻き付かない状態に維持できる程高いビーム強度を有するからである。
2次溶融装置100は、より重い重量の基板を扱うので、基本溶融装置10において、より高い温度は必要としない。更に、必要なニップ(即ち、ロール間の接触領域)と滞留時間(即ち、ロールの間における時間の量)は、基本溶融装置10において少なくすることができ、よりコンパクトな構造を求めて溶融ロール102と比較して相対的により小さい溶融ロール16と相対的により小さい圧力ロール18が可能となる。より小さい溶融ロール16とより小さい圧力ロール18は又、小さいロールに対してニップ領域が減少し、それにより滞留時間が減少するので、より速い処理時間が可能となる。
基本溶融装置10において温度を低くすることは、またロールの長寿命をもたらす。温度が高いほど、ロール、ロールの芯、及びロール上のオイルの間の接合層が、より高い割合で劣化し、一般的に溶融システムの劣化を生じる。従って、基本溶融装置10に要求される温度が低ければ低いほど、その中の部品の寿命は長くなる。
より具体的には、本発明の多段溶融システムでは、重量基板に対する基本溶融装置10において必要とされる温度と滞留時間は、丁度両面モードの間にトナーが剥がれるか、他の領域に行かないように基板にトナーを接着するのに十分なだけ必要である。従って、基本溶融装置10における温度の低下は、溶融ロール16及び圧力ロール18の潜在的に小さいサイズをもたらす。
更に、ロールが小さいほど、大きい直径のロールより、例えばロールから紙シートを剥がすのが容易である。ロールが小さいほど、エアナイフもまた接触円弧(ニップ)に一層近づくように旨く最適化される。
なお更に、基本溶融装置10において、十分に溶融し、トナーを紙に押し込め、次いでロールから紙を剥がすことにより、重量紙において、粉末トナーを液体トナーに変換する必要はない。基板に部分的に押し込められ、実質的に既に紙に結び付いた画像は、2次溶融装置100により液体に溶融されることができる。紙が2次溶融装置100に送られたら、それは、画像が2次溶融装置100により劣化することなく存続する程、既にかなり冷却されている。
更に、基本溶融装置10と2次溶融装置100の種々の組み合わせを使用できることが考えられる。例えば、より長い滞留時間を求めて、より低速度に設定された二つの2次溶融装置を基本溶融装置と組み合わせて使用してもよい。第1の基板が例えば基本溶融装置(小さいロールを有する)においてより速い速度で処理され、次いで二つの2次溶融装置の1番目に搬送されてもよい。第2の基板は例えば基本溶融装置においてより速い速度で処理されてもよい。制御装置300が1番目の2次溶融装置が使用中であることを認識し、次いで第1の基板がなお2次溶融装置の1番目において処理されながら、第2の基板を二つの2次溶融装置の2番目に搬送する。こうして、この組み合わせでは、複写機のスループットがほぼ2倍となる。
発明の範囲から逸脱することなく第1の溶融装置か第2の溶融装置のどちらかに変形を行うことも考えられる。例えば、第2の離型剤管理システムが第2の溶融装置100に設けられてもよい。
本発明の多段溶融システムを、例えばプリンタ、複写機、ファックス機等のような種々の異なる環境で使用することが考えられる。
これらの実施例においてある一定の変形及び/又は付加を成し得ることを当業者は認識するであろう。実施例に対する種々の代替と変形をそれらに対し成し得ることは明らかである。従って、発明の真の範囲内に入るような全ての変形と代替を包含することが添付の特許請求の範囲の意図である。
既知の溶融システムを示す図である。 本発明に係る発明の多段溶融システムを示す図である。
符号の説明
10 基本溶融装置、12 溶融前搬送手段、14 溶融前バッフル、16,102 溶融ロール、18 圧力ロール、20 離型剤管理システム、22 計量ロール、24 ドナーロール、26 外部加熱ロール、28 真空出口搬送手段、30 溶融後搬送手段、32 両面紙経路、50 カール矯正器、100 2次溶融装置、104 冷却/湿潤化ステーション、106 バイパス搬送手段、300 制御装置。

Claims (2)

  1. 種々のタイプの複写基板にトナー画像を定着させる多段溶融システムであって、
    片面又は両面モードで複写基板にトナー画像を定着させることができる第1の溶融モジュールと、
    前記第1の溶融モジュールと直列な第2の溶融モジュールであって、
    第1の溶融ロールと、
    前記第1の溶融ロールと接触してその間に溶融ニップを形成する第2の溶融ロールであって、前記第1の溶融ロールと前記第2の溶融ロールとからの圧力と熱とが複写基板の両面に同時に加えられるような第2の溶融ロールと、
    を有する第2の溶融モジュールと、
    前記多段溶融システムにおいて複写基板の搬送を制御する制御装置と、
    を備える多段溶融システム。
  2. 種々の重さの複写基板にトナー画像を定着させる方法であって、
    第1の溶融モジュールを第2の溶融モジュールと直列にして提供するステップと、
    基板が第1の溶融モジュールのみによる溶融を必要とする第1のタイプであるか、第1の溶融モジュールと第2の溶融モジュールの両方による溶融を必要とする第2のタイプであるかを決定するステップと、
    その上に画像を有する基板を前記第1の溶融モジュールにおいて処理するステップと、
    複写基板が前記第1のタイプである場合、前記第2の溶融モジュールをバイパスするように複写基板を供給し、複写基板が第2のタイプである場合、2次溶融のために前記第1の溶融モジュールから前記第2の溶融モジュールに基板を送るステップと、
    を含む方法。

JP2004367555A 2003-12-19 2004-12-20 多段溶融システム及びその方法 Pending JP2005182050A (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US10/739,137 US6980762B2 (en) 2003-12-19 2003-12-19 Modular multi-stage fusing system

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005182050A true JP2005182050A (ja) 2005-07-07

Family

ID=34677522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004367555A Pending JP2005182050A (ja) 2003-12-19 2004-12-20 多段溶融システム及びその方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6980762B2 (ja)
JP (1) JP2005182050A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308889A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Canon Inc 画像形成装置
JP2008083251A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Canon Inc 画像形成システムおよびその制御方法
JP2010145530A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005049563A (ja) * 2003-07-31 2005-02-24 Canon Inc 定着装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2005250155A (ja) * 2004-03-04 2005-09-15 Fuji Xerox Co Ltd 隠蔽情報所持体の作成装置、製造方法、画像形成装置、プリント制御装置、サービス方法およびプログラム
JP4250556B2 (ja) * 2004-04-02 2009-04-08 キヤノン株式会社 定着装置および画像形成装置
JP2005292652A (ja) * 2004-04-02 2005-10-20 Canon Inc 定着装置および画像形成装置
EP1669814B1 (en) * 2004-04-26 2013-10-23 Canon Kabushiki Kaisha Fixing method
US7324779B2 (en) 2004-09-28 2008-01-29 Xerox Corporation Printing system with primary and secondary fusing devices
US7336920B2 (en) 2004-09-28 2008-02-26 Xerox Corporation Printing system
US7672634B2 (en) * 2004-11-30 2010-03-02 Xerox Corporation Addressable fusing for an integrated printing system
US7310493B2 (en) * 2005-06-24 2007-12-18 Xerox Corporation Multi-unit glossing subsystem for a printing device
US7496308B2 (en) * 2005-07-20 2009-02-24 Fujifilm Corporation Image transferring and forming apparatus
US7430380B2 (en) 2005-09-23 2008-09-30 Xerox Corporation Printing system
JP5063468B2 (ja) * 2008-05-01 2012-10-31 株式会社リコー 定着装置及び画像形成装置
JP2009271246A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
JP2009271245A (ja) * 2008-05-02 2009-11-19 Ricoh Co Ltd 定着装置及び画像形成装置
US8265504B2 (en) 2010-10-28 2012-09-11 Xerox Corporation Imaging system with pressure fixing and separate thermal fixing of marking materials on media
US9463648B2 (en) * 2012-06-13 2016-10-11 Xerox Corporation Apparatus and method for applying a release agent to a substrate having a print image
US9114604B2 (en) * 2012-06-13 2015-08-25 Xerox Corporation Method and apparatus for applying a release agent to a substrate having a print image

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0267581A (ja) * 1988-09-02 1990-03-07 Seiko Epson Corp 印刷装置
JPH056035A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置における定着方法
JPH1165351A (ja) * 1997-08-22 1999-03-05 Ricoh Co Ltd 温度制御方法及び定着装置
JP2001242733A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Hitachi Ltd 画像記録装置
JP2003270991A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS63192068A (ja) * 1987-02-05 1988-08-09 Ricoh Co Ltd 乾式トナ−画像の画質向上方法
JPH09171320A (ja) * 1995-12-19 1997-06-30 Ricoh Co Ltd 定着装置
JPH09258597A (ja) * 1996-03-21 1997-10-03 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP3515850B2 (ja) * 1996-03-28 2004-04-05 株式会社リコー 光沢度選択式定着装置
JPH1138819A (ja) * 1997-07-14 1999-02-12 Toray Ind Inc 画像形成装置
US6259884B1 (en) * 1998-03-31 2001-07-10 Oce Printing Systems Gmbh Method for printing individual sheets in groups using the duplex method
JP2002123108A (ja) * 2000-10-13 2002-04-26 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0267581A (ja) * 1988-09-02 1990-03-07 Seiko Epson Corp 印刷装置
JPH056035A (ja) * 1991-06-27 1993-01-14 Ricoh Co Ltd 画像形成装置における定着方法
JPH1165351A (ja) * 1997-08-22 1999-03-05 Ricoh Co Ltd 温度制御方法及び定着装置
JP2001242733A (ja) * 2000-03-01 2001-09-07 Hitachi Ltd 画像記録装置
JP2003270991A (ja) * 2002-03-19 2003-09-25 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006308889A (ja) * 2005-04-28 2006-11-09 Canon Inc 画像形成装置
JP4533230B2 (ja) * 2005-04-28 2010-09-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2008083251A (ja) * 2006-09-26 2008-04-10 Canon Inc 画像形成システムおよびその制御方法
JP2010145530A (ja) * 2008-12-16 2010-07-01 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6980762B2 (en) 2005-12-27
US20050135847A1 (en) 2005-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005182050A (ja) 多段溶融システム及びその方法
JP4636866B2 (ja) 像加熱装置
JP5587087B2 (ja) 定着装置
JP5258386B2 (ja) 画像加熱装置
JP4865244B2 (ja) 定着装置
JP2007121329A (ja) 定着装置および画像形成装置
EP3926410A1 (en) Image formation device
JP2010078659A (ja) 定着装置、光沢付与装置および画像形成システム
JP4829709B2 (ja) 画像形成装置およびその制御方法
JP5681467B2 (ja) 印刷に有用な装置、及び印刷に有用な装置において表面から媒体を剥離する方法
JP2011081051A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2009014829A (ja) 定着装置、および画像形成装置
JP4433755B2 (ja) 画像形成装置
JP4154974B2 (ja) 後処理装置及びそれを用いた画像形成装置
JP4577148B2 (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JP2013088735A (ja) 画像加熱装置
JP2008281606A (ja) 画像形成装置
JP2006091360A (ja) 画像形成装置、画像形成方法および光沢処理装置
JP2007079135A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2007079260A (ja) 画像形成装置
JP2006267910A (ja) 画像形成装置
JP2008122708A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP4576860B2 (ja) 記録材除湿装置
JP2007031012A (ja) 画像記録装置
JP2024010975A (ja) 画像形成システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100903

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100914

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110407

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110510