JPH1165351A - 温度制御方法及び定着装置 - Google Patents
温度制御方法及び定着装置Info
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- JPH1165351A JPH1165351A JP22610497A JP22610497A JPH1165351A JP H1165351 A JPH1165351 A JP H1165351A JP 22610497 A JP22610497 A JP 22610497A JP 22610497 A JP22610497 A JP 22610497A JP H1165351 A JPH1165351 A JP H1165351A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】この発明は、1つのサーミスタの検出温度値の
みで加熱ローラの温度を制御することによりトナーを一
定の定着率で定着することが難しいという課題を解決し
ようとするものである。 【解決手段】 この発明は、加熱部材及び加圧部材と、
加熱部材を加熱する第1の加熱源とを備え、未定着トナ
ー像が形成された記録材を加熱部材及び加圧部材の間に
挿入して記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装
置の温度制御方法において、加熱部材及び加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と加熱部材の放熱量に応じて
第1の加熱源への供給電力を制御する。
みで加熱ローラの温度を制御することによりトナーを一
定の定着率で定着することが難しいという課題を解決し
ようとするものである。 【解決手段】 この発明は、加熱部材及び加圧部材と、
加熱部材を加熱する第1の加熱源とを備え、未定着トナ
ー像が形成された記録材を加熱部材及び加圧部材の間に
挿入して記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装
置の温度制御方法において、加熱部材及び加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と加熱部材の放熱量に応じて
第1の加熱源への供給電力を制御する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、電子写真プリンタ等の画像形成装置において、
紙、フィルムなどの記録材の上に形成された加熱溶融性
のトナーからなる画像を加熱して永久固着画像として記
録材上に定着させる定着装置の温度制御方法及び定着装
置に関する。
ミリ、電子写真プリンタ等の画像形成装置において、
紙、フィルムなどの記録材の上に形成された加熱溶融性
のトナーからなる画像を加熱して永久固着画像として記
録材上に定着させる定着装置の温度制御方法及び定着装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機、プリンタ等の電子写真方式によ
る画像形成装置では、一般に、記録紙に付着(転写)し
た現像剤(トナー)を加熱溶融することで定着させる加
熱ローラ定着装置が用いられている。この加熱ローラ定
着装置の代表的なものは、内部にハロゲンランプを備え
た加熱ローラに加圧ローラを圧接させて配置し、この加
熱ローラと加圧ローラとのニップ部に転写紙を搬送する
ことにより、ハロゲンランプで加熱ローラを加熱して加
熱ローラと加圧ローラとのニップ部で転写紙上の現像剤
を溶融定着させるように構成されている。
る画像形成装置では、一般に、記録紙に付着(転写)し
た現像剤(トナー)を加熱溶融することで定着させる加
熱ローラ定着装置が用いられている。この加熱ローラ定
着装置の代表的なものは、内部にハロゲンランプを備え
た加熱ローラに加圧ローラを圧接させて配置し、この加
熱ローラと加圧ローラとのニップ部に転写紙を搬送する
ことにより、ハロゲンランプで加熱ローラを加熱して加
熱ローラと加圧ローラとのニップ部で転写紙上の現像剤
を溶融定着させるように構成されている。
【0003】従来、このような加熱ローラ定着装置を用
いた電子写真装置では、加熱ローラの温度制御を実行す
るために、加熱ローラの温度を検出する1つのサーミス
タの温度検出値で加熱ローラの温度が一定になるように
ハロゲンランプを制御して加熱ローラの温度を制御して
いた。
いた電子写真装置では、加熱ローラの温度制御を実行す
るために、加熱ローラの温度を検出する1つのサーミス
タの温度検出値で加熱ローラの温度が一定になるように
ハロゲンランプを制御して加熱ローラの温度を制御して
いた。
【0004】また、特開平8ー292682号公報に
は、加熱ローラと加圧ローラとのニップ部での熱損失量
に基づく情報により、加熱ローラを加熱する加熱源の設
定温度を変化させ、これにより転写紙の種類によらず同
等の定着率を保つようにした定着装置が記載されてい
る。特開平9ー80966号公報には、加熱ローラと加
圧ローラとのニップ部での熱損失量とニップ部入口での
温度情報により、加熱ローラを加熱する加熱源への電源
供給のデューティ比を変化させることで、加熱ローラの
温度制御の応答性を高めるようにした定着装置が記載さ
れている。
は、加熱ローラと加圧ローラとのニップ部での熱損失量
に基づく情報により、加熱ローラを加熱する加熱源の設
定温度を変化させ、これにより転写紙の種類によらず同
等の定着率を保つようにした定着装置が記載されてい
る。特開平9ー80966号公報には、加熱ローラと加
圧ローラとのニップ部での熱損失量とニップ部入口での
温度情報により、加熱ローラを加熱する加熱源への電源
供給のデューティ比を変化させることで、加熱ローラの
温度制御の応答性を高めるようにした定着装置が記載さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記電子写真装置で
は、加熱ローラの温度を検出する1つのサーミスタの温
度検出値で加熱ローラの温度が一定になるようにハロゲ
ンランプを制御して加熱ローラの温度を制御している
が、1つのサーミスタで検出した温度値のみで加熱ロー
ラの温度を制御することは難しく、温度マージンの少な
いトナーを一定の定着率、光沢度、ヘイズ度で定着する
ことは難しかった。
は、加熱ローラの温度を検出する1つのサーミスタの温
度検出値で加熱ローラの温度が一定になるようにハロゲ
ンランプを制御して加熱ローラの温度を制御している
が、1つのサーミスタで検出した温度値のみで加熱ロー
ラの温度を制御することは難しく、温度マージンの少な
いトナーを一定の定着率、光沢度、ヘイズ度で定着する
ことは難しかった。
【0006】また、上記特開平8ー292682号公報
記載の定着装置では、低温環境のときには、ニップ部外
での放熱量も大きいため、ニップ部中の熱損失量のみで
加熱源の設定温度を変化させていては、加熱ローラの温
度が下がってしまい、十分な定着率が得られない可能性
がある。また、上記特開平9ー80966号公報記載の
定着装置では、ニップ部での熱損失量とニップ部入口で
の温度情報により、加熱ローラを加熱する加熱源への電
源供給のデューティ比を変化させることで、加熱ローラ
の温度制御の応答性を高めているが、環境条件により加
熱ローラの温度が不安定となる。
記載の定着装置では、低温環境のときには、ニップ部外
での放熱量も大きいため、ニップ部中の熱損失量のみで
加熱源の設定温度を変化させていては、加熱ローラの温
度が下がってしまい、十分な定着率が得られない可能性
がある。また、上記特開平9ー80966号公報記載の
定着装置では、ニップ部での熱損失量とニップ部入口で
の温度情報により、加熱ローラを加熱する加熱源への電
源供給のデューティ比を変化させることで、加熱ローラ
の温度制御の応答性を高めているが、環境条件により加
熱ローラの温度が不安定となる。
【0007】本発明は、加熱部材の温度を環境条件によ
らずに安定させることができて一定の定着性を保つこと
ができ、温度検出手段の汚れにより誤動作することがな
くて温度検出手段による加熱部材の摩耗や傷を防ぐこと
ができ、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つこ
とができ、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付け
なくても加圧部材の温度制御を行うことができ、記録材
の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部材の
温度制御を行って安定した定着性を保つことができ、立
ち上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することが
できて消費電力を少なくできる温度制御方法及び定着装
置を提供することを目的とする。
らずに安定させることができて一定の定着性を保つこと
ができ、温度検出手段の汚れにより誤動作することがな
くて温度検出手段による加熱部材の摩耗や傷を防ぐこと
ができ、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つこ
とができ、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付け
なくても加圧部材の温度制御を行うことができ、記録材
の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部材の
温度制御を行って安定した定着性を保つことができ、立
ち上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することが
できて消費電力を少なくできる温度制御方法及び定着装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、互いに圧接しながら回転す
る加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第
1の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録
材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記
記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度
制御方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応
じて前記第1の加熱源への供給電力を制御する。このた
め、加熱部材の温度を環境条件によらずに安定させるこ
とができ、一定の定着性を保つことができる。
め、請求項1記載の発明は、互いに圧接しながら回転す
る加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第
1の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録
材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記
記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度
制御方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応
じて前記第1の加熱源への供給電力を制御する。このた
め、加熱部材の温度を環境条件によらずに安定させるこ
とができ、一定の定着性を保つことができる。
【0009】請求項2記載の発明は、互いに圧接しなが
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源とを有し、未定着トナー像が形成さ
れた記録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入
して前記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装
置において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成する
ニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応じて前
記第1の加熱源への供給電力を可変設定する第1の供給
電力制御手段を備えたものであり、加熱部材の温度を環
境条件によらずに安定させることができ、一定の定着性
を保つことができる。
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源とを有し、未定着トナー像が形成さ
れた記録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入
して前記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装
置において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成する
ニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応じて前
記第1の加熱源への供給電力を可変設定する第1の供給
電力制御手段を備えたものであり、加熱部材の温度を環
境条件によらずに安定させることができ、一定の定着性
を保つことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の定
着装置において、前記加熱部材の前記ニップ部上流側で
の表面温度と前記ニップ部下流側での表面温度とを検出
する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段
は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記
ニップ部の熱損失量を決定するものであり、加熱部材の
温度を環境条件によらずに安定させることができ、一定
の定着性を保つことができる。
着装置において、前記加熱部材の前記ニップ部上流側で
の表面温度と前記ニップ部下流側での表面温度とを検出
する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段
は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記
ニップ部の熱損失量を決定するものであり、加熱部材の
温度を環境条件によらずに安定させることができ、一定
の定着性を保つことができる。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項2記載の定
着装置において、前記記録材の前記ニップ部上流側での
表面温度とニップ部下流側での表面温度とを検出する温
度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段は前記
温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記ニップ
部の熱損失量を決定するものであり、温度検出手段の汚
れにより誤動作することがなく、温度検出手段による加
熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
着装置において、前記記録材の前記ニップ部上流側での
表面温度とニップ部下流側での表面温度とを検出する温
度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段は前記
温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記ニップ
部の熱損失量を決定するものであり、温度検出手段の汚
れにより誤動作することがなく、温度検出手段による加
熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項2記載の定
着装置において、前記加圧部材を加熱する第2の加熱源
と、前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入される記
録材の種類を検出する検出手段と、この検出手段で検出
した記録材の種類に応じて前記第2の加熱源への供給電
力を可変設定する第2の供給電力制御手段とを備えたも
のであり、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つ
ことができる。
着装置において、前記加圧部材を加熱する第2の加熱源
と、前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入される記
録材の種類を検出する検出手段と、この検出手段で検出
した記録材の種類に応じて前記第2の加熱源への供給電
力を可変設定する第2の供給電力制御手段とを備えたも
のであり、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つ
ことができる。
【0013】請求項6記載の発明は、互いに圧接しなが
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度制御
方法において、前記加熱部材の立ち上がり時に前記加熱
部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損失量に
応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御する。この
ため、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けなく
ても加圧部材の温度制御を行うことができる。
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度制御
方法において、前記加熱部材の立ち上がり時に前記加熱
部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損失量に
応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御する。この
ため、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けなく
ても加圧部材の温度制御を行うことができる。
【0014】請求項7記載の発明は、互いに圧接しなが
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度制御
方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成す
るニップ部を前記記録材が通過する時に前記ニップ部の
熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御
する。このため、加圧部材の温度を検出するセンサや記
録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部
材の温度制御を行って安定した定着性を保つことができ
る。
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温度制御
方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成す
るニップ部を前記記録材が通過する時に前記ニップ部の
熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御
する。このため、加圧部材の温度を検出するセンサや記
録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部
材の温度制御を行って安定した定着性を保つことができ
る。
【0015】請求項8記載の発明は、互いに圧接しなが
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置において、
前記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱
損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を可変設
定する第2の供給電力制御手段とを備えたものであり、
加圧部材の温度を検出するセンサや記録材の種類を検出
するセンサを取り付けなくても加圧部材の温度制御を行
って安定した定着性を保つことができる。
ら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部材を加
熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記録材を
前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録
材上の未定着トナー像を定着させる定着装置において、
前記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱
損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を可変設
定する第2の供給電力制御手段とを備えたものであり、
加圧部材の温度を検出するセンサや記録材の種類を検出
するセンサを取り付けなくても加圧部材の温度制御を行
って安定した定着性を保つことができる。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項3記載の定
着装置において、前記加熱部材は前記第1の加熱源と一
体的に形成された発熱ローラからなるものであり、立ち
上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することがで
き、消費電力を少なくできる。
着装置において、前記加熱部材は前記第1の加熱源と一
体的に形成された発熱ローラからなるものであり、立ち
上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することがで
き、消費電力を少なくできる。
【0017】
【発明の実施の形態】図2は本発明の第1実施形態を示
し、図1は第1実施形態の処理フローを示す。この第1
実施形態は、請求項1〜3に係る発明を適用した定着装
置の一実施形態であり、複写機、ファクシミリ、電子写
真プリンタ等の電子写真装置からなる画像形成装置の実
施形態である。この画像形成装置は、感光体からなる像
担持体を帯電手段により均一に帯電させて露光手段で露
光することにより、感光体上に静電潜像を形成し、この
感光体上の静電潜像を現像手段により現像してトナー像
とし、この感光体上のトナー像を記録材供給装置から給
送された記録紙、フィルム等の記録材へ転写手段により
転写させて図2に示す定着装置10により記録材11上
のトナー像12を記録材11に定着させた後に排出す
る。
し、図1は第1実施形態の処理フローを示す。この第1
実施形態は、請求項1〜3に係る発明を適用した定着装
置の一実施形態であり、複写機、ファクシミリ、電子写
真プリンタ等の電子写真装置からなる画像形成装置の実
施形態である。この画像形成装置は、感光体からなる像
担持体を帯電手段により均一に帯電させて露光手段で露
光することにより、感光体上に静電潜像を形成し、この
感光体上の静電潜像を現像手段により現像してトナー像
とし、この感光体上のトナー像を記録材供給装置から給
送された記録紙、フィルム等の記録材へ転写手段により
転写させて図2に示す定着装置10により記録材11上
のトナー像12を記録材11に定着させた後に排出す
る。
【0018】定着装置10は、加熱部材である筒状加熱
ローラ13と、加熱ローラ13の外部に少なくとも一部
を対応させて配設された加圧部材である加圧ローラ14
と、加熱ローラ13及び加圧ローラ14の少なくとも一
方を他方に付勢することにより加熱ローラ13と加圧ロ
ーラ14を互いに圧接させる方向に付勢する付勢手段
と、加熱ローラ13を加熱するハロゲンランプ等からな
る加熱源15などを有する。
ローラ13と、加熱ローラ13の外部に少なくとも一部
を対応させて配設された加圧部材である加圧ローラ14
と、加熱ローラ13及び加圧ローラ14の少なくとも一
方を他方に付勢することにより加熱ローラ13と加圧ロ
ーラ14を互いに圧接させる方向に付勢する付勢手段
と、加熱ローラ13を加熱するハロゲンランプ等からな
る加熱源15などを有する。
【0019】加熱ローラ13が駆動部により回転駆動さ
れることで、加熱ローラ13と加圧ローラ14が互いに
圧接しながら加圧ローラ14が加熱ローラ13に従動し
て回転する。未定着トナー像12が形成された記録材1
1が加熱ローラ13及び加圧ローラ14の間のニップ部
nに挿入されることにより、記録材11上の未定着トナ
ー像12が乱されることなく記録材11に定着される。
ここに、駆動部により加圧ローラ14を駆動して加熱ロ
ーラ13を加圧ローラ14に従動して回転するように構
成してもよい。
れることで、加熱ローラ13と加圧ローラ14が互いに
圧接しながら加圧ローラ14が加熱ローラ13に従動し
て回転する。未定着トナー像12が形成された記録材1
1が加熱ローラ13及び加圧ローラ14の間のニップ部
nに挿入されることにより、記録材11上の未定着トナ
ー像12が乱されることなく記録材11に定着される。
ここに、駆動部により加圧ローラ14を駆動して加熱ロ
ーラ13を加圧ローラ14に従動して回転するように構
成してもよい。
【0020】本実施形態はニップ部nの熱損失量ΔQを
測定手段で測定するが、その測定方法としては、加熱ロ
ーラ13の表面におけるニップ部nの入口側温度と出口
側温度との差を測定してニップ部nの熱損失量ΔQを求
める方法、記録材11の表面温度をニップ部nの入口側
と出口側で測定してニップ部nの熱損失量ΔQを求める
方法など、部材の温度の差を見る方法が簡単であるが、
そのほかにも、ニップ部nの出口での記録材11表面の
トナーの光沢度からニップ部nの熱損失量ΔQを概算す
る方法などがある。
測定手段で測定するが、その測定方法としては、加熱ロ
ーラ13の表面におけるニップ部nの入口側温度と出口
側温度との差を測定してニップ部nの熱損失量ΔQを求
める方法、記録材11の表面温度をニップ部nの入口側
と出口側で測定してニップ部nの熱損失量ΔQを求める
方法など、部材の温度の差を見る方法が簡単であるが、
そのほかにも、ニップ部nの出口での記録材11表面の
トナーの光沢度からニップ部nの熱損失量ΔQを概算す
る方法などがある。
【0021】本実施形態では、例えば加熱ローラ13の
ニップ部nより記録材搬送方向上流側での表面温度を検
出する温度センサ16と、加熱ローラ13のニップ部n
より記録材搬送方向下流側での表面温度を検出する温度
センサ17とが設けられ、かつ、環境温度センサ18が
加熱ローラ13及び加圧ローラ14より離れた位置にて
環境条件としての温度を検出する。これらの温度センサ
16〜18には熱電対や赤外線温度計が用いられる。
ニップ部nより記録材搬送方向上流側での表面温度を検
出する温度センサ16と、加熱ローラ13のニップ部n
より記録材搬送方向下流側での表面温度を検出する温度
センサ17とが設けられ、かつ、環境温度センサ18が
加熱ローラ13及び加圧ローラ14より離れた位置にて
環境条件としての温度を検出する。これらの温度センサ
16〜18には熱電対や赤外線温度計が用いられる。
【0022】供給電力制御手段19は、マイクロコンピ
ュータなどで構成され、温度センサ16〜18からの検
出温度情報に基づき加熱ローラ13の全熱損失量を算出
する。すなわち、供給電力制御手段19は、図1に示す
ように、温度センサ16、17からの検出温度情報に基
づき加熱ローラ13の表面におけるニップ部nの入口側
温度と出口側温度との差を求めてニップ部nの熱損失量
ΔQを求めた後に、加熱ローラ13のニップ部n外での
放熱量ΔQ’を次の式(1)により求める。
ュータなどで構成され、温度センサ16〜18からの検
出温度情報に基づき加熱ローラ13の全熱損失量を算出
する。すなわち、供給電力制御手段19は、図1に示す
ように、温度センサ16、17からの検出温度情報に基
づき加熱ローラ13の表面におけるニップ部nの入口側
温度と出口側温度との差を求めてニップ部nの熱損失量
ΔQを求めた後に、加熱ローラ13のニップ部n外での
放熱量ΔQ’を次の式(1)により求める。
【0023】 ΔQ’=h(T1−T0)×S・・・(2) ここで、hは放熱係数といって定着装置の構成により予
め決まる係数である。これは定着装置におけるローラの
形状や表面状態によって変化する。Sは加熱ローラ13
のニップ部nを除いた表面積である。T1は加熱ローラ
13の表面温度、T0は環境温度である。(ΔQ+Δ
Q’)が加熱ローラ13の熱損失の全量である。供給電
力制御手段19は、その全熱損失量(ΔQ+ΔQ’)を
算出して電源から加熱源15への供給電力を可変設定
し、すなわち、全熱損失量(ΔQ+ΔQ’)を補填する
ように電源から加熱源15への供給電力を制御すること
により、加熱ローラ13の表面温度を一定に保つ。
め決まる係数である。これは定着装置におけるローラの
形状や表面状態によって変化する。Sは加熱ローラ13
のニップ部nを除いた表面積である。T1は加熱ローラ
13の表面温度、T0は環境温度である。(ΔQ+Δ
Q’)が加熱ローラ13の熱損失の全量である。供給電
力制御手段19は、その全熱損失量(ΔQ+ΔQ’)を
算出して電源から加熱源15への供給電力を可変設定
し、すなわち、全熱損失量(ΔQ+ΔQ’)を補填する
ように電源から加熱源15への供給電力を制御すること
により、加熱ローラ13の表面温度を一定に保つ。
【0024】このとき、供給電力制御手段19は、Δ
Q’を求めるために必要となるT1として温度センサ1
6、17からの検出温度情報のどちらを使用してもよい
し、また第3の温度センサにより加熱ローラ13の表面
温度を検出してその検出値を利用してもよいが、精度向
上と構成の簡素化を図るために加熱ローラ13における
ニップ部nの記録材搬送方向上流側表面温度を検出する
温度センサ16の検出値を用いることが望ましい。
Q’を求めるために必要となるT1として温度センサ1
6、17からの検出温度情報のどちらを使用してもよい
し、また第3の温度センサにより加熱ローラ13の表面
温度を検出してその検出値を利用してもよいが、精度向
上と構成の簡素化を図るために加熱ローラ13における
ニップ部nの記録材搬送方向上流側表面温度を検出する
温度センサ16の検出値を用いることが望ましい。
【0025】次に、本発明の実施例1について説明す
る。この実施例1は請求項1〜3に係る発明を適用した
定着装置の一実施例である。実施例1では、上記第1実
施形態において、加熱ローラ13の直径を30mm、ニ
ップ部nの幅(記録材搬送方向の長さ)を3mm、線速
を90mm/sec、加熱ローラ13の設定表面温度を
180℃、環境温度T0を−5℃とした。そして、記録
材11としてA4サイズの用紙4枚を加熱ローラ13及
び加圧ローラ14の間のニップ部nに通紙し、そのとき
の加熱ローラ13の表面温度と定着率を測定した。
る。この実施例1は請求項1〜3に係る発明を適用した
定着装置の一実施例である。実施例1では、上記第1実
施形態において、加熱ローラ13の直径を30mm、ニ
ップ部nの幅(記録材搬送方向の長さ)を3mm、線速
を90mm/sec、加熱ローラ13の設定表面温度を
180℃、環境温度T0を−5℃とした。そして、記録
材11としてA4サイズの用紙4枚を加熱ローラ13及
び加圧ローラ14の間のニップ部nに通紙し、そのとき
の加熱ローラ13の表面温度と定着率を測定した。
【0026】また、比較例1として、実施例1におい
て、環境温度センサ18を配設せず、供給電力制御手段
19にて補填する熱損失量を(ΔQ+ΔQ’)ではな
く、ΔQのみとしてΔQを補填するように電源から加熱
源15への供給電力を制御するようにした。これらの実
施例1及び比較例1は用紙40枚通紙後の加熱ローラ1
3の表面温度と定着率が次の表1に示すようになった。
て、環境温度センサ18を配設せず、供給電力制御手段
19にて補填する熱損失量を(ΔQ+ΔQ’)ではな
く、ΔQのみとしてΔQを補填するように電源から加熱
源15への供給電力を制御するようにした。これらの実
施例1及び比較例1は用紙40枚通紙後の加熱ローラ1
3の表面温度と定着率が次の表1に示すようになった。
【0027】
【表1】
【0028】この結果から明らかなように、実施例1の
方が環境温度情報を取り入れているため、環境温度が低
くて放熱量が大きい時でも加熱ローラ13の表面温度を
一定に保つことができる。
方が環境温度情報を取り入れているため、環境温度が低
くて放熱量が大きい時でも加熱ローラ13の表面温度を
一定に保つことができる。
【0029】このように、第1実施形態及び実施例1
は、請求項1に係る発明を適用した定着装置の実施形態
及び実施例であって、互いに圧接しながら回転する加熱
ローラからなる加熱部材13及び加圧ローラからなる加
圧部材14と、前記加熱部材13を加熱する第1の加熱
源15とを備え、未定着トナー像12が形成された記録
材11を前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に
挿入して前記記録材11上の未定着トナー像12を定着
させる定着装置の温度制御方法において、前記加熱部材
13及び前記加圧部材14の形成するニップ部nの熱損
失量と前記加熱部材13の放熱量に応じて前記第1の加
熱源15への供給電力を制御するので、加熱部材の温度
を環境条件によらずに安定させることができ、一定の定
着性を保つことができる。
は、請求項1に係る発明を適用した定着装置の実施形態
及び実施例であって、互いに圧接しながら回転する加熱
ローラからなる加熱部材13及び加圧ローラからなる加
圧部材14と、前記加熱部材13を加熱する第1の加熱
源15とを備え、未定着トナー像12が形成された記録
材11を前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に
挿入して前記記録材11上の未定着トナー像12を定着
させる定着装置の温度制御方法において、前記加熱部材
13及び前記加圧部材14の形成するニップ部nの熱損
失量と前記加熱部材13の放熱量に応じて前記第1の加
熱源15への供給電力を制御するので、加熱部材の温度
を環境条件によらずに安定させることができ、一定の定
着性を保つことができる。
【0030】また、第1実施形態及び実施例1は、請求
項2に係る発明を適用した定着装置の実施形態及び実施
例であって、互いに圧接しながら回転する加熱ローラか
らなる加熱部材13及び加圧ローラからなる加圧部材1
4と、前記加熱部材13を加熱する第1の加熱源15と
を有し、未定着トナー像12が形成された記録材11を
前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に挿入して
前記記録材11上の未定着トナー像12を定着させる定
着装置において、前記加熱部材13及び前記加圧部材1
4の形成するニップ部nの熱損失量と前記加熱部材13
の放熱量に応じて前記第1の加熱源15への供給電力を
可変設定する第1の供給電力制御手段19を備えたの
で、加熱部材の温度を環境条件によらずに安定させるこ
とができ、一定の定着性を保つことができる。
項2に係る発明を適用した定着装置の実施形態及び実施
例であって、互いに圧接しながら回転する加熱ローラか
らなる加熱部材13及び加圧ローラからなる加圧部材1
4と、前記加熱部材13を加熱する第1の加熱源15と
を有し、未定着トナー像12が形成された記録材11を
前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に挿入して
前記記録材11上の未定着トナー像12を定着させる定
着装置において、前記加熱部材13及び前記加圧部材1
4の形成するニップ部nの熱損失量と前記加熱部材13
の放熱量に応じて前記第1の加熱源15への供給電力を
可変設定する第1の供給電力制御手段19を備えたの
で、加熱部材の温度を環境条件によらずに安定させるこ
とができ、一定の定着性を保つことができる。
【0031】また、第1実施形態及び実施例1は、請求
項3に係る発明を適用した定着装置の実施形態及び実施
例であって、請求項2記載の定着装置において、前記加
熱部材13の前記ニップ部n上流側での表面温度と前記
ニップ部n下流側での表面温度とを検出する温度センサ
からなる温度検出手段16、17を有し、前記第1の供
給電力制御手段19は前記温度検出手段16、17から
の検出温度情報に基づいて前記ニップ部Bの熱損失量を
決定するので、加熱部材の温度を環境条件によらずに安
定させることができ、一定の定着性を保つことができ
る。
項3に係る発明を適用した定着装置の実施形態及び実施
例であって、請求項2記載の定着装置において、前記加
熱部材13の前記ニップ部n上流側での表面温度と前記
ニップ部n下流側での表面温度とを検出する温度センサ
からなる温度検出手段16、17を有し、前記第1の供
給電力制御手段19は前記温度検出手段16、17から
の検出温度情報に基づいて前記ニップ部Bの熱損失量を
決定するので、加熱部材の温度を環境条件によらずに安
定させることができ、一定の定着性を保つことができ
る。
【0032】図3は本発明の第2実施形態を示す。この
第2実施形態では、上記第1実施形態において、温度セ
ンサ16、17の代りに、記録材11のニップ部nより
記録材搬送方向上流側(記録材11のニップ部nに入る
直前)での表面温度とニップ部nより記録材搬送方向下
流側(記録材11のニップ部nを出た直後)での表面温
度とをそれぞれ検出する温度センサ20、21が用いら
れる。この温度センサ20、21のうち少なくともニッ
プ部n入口側の温度センサ20は、記録材11上の未定
着トナー像12を乱さないように非接触型温度センサを
用いる必要がある。
第2実施形態では、上記第1実施形態において、温度セ
ンサ16、17の代りに、記録材11のニップ部nより
記録材搬送方向上流側(記録材11のニップ部nに入る
直前)での表面温度とニップ部nより記録材搬送方向下
流側(記録材11のニップ部nを出た直後)での表面温
度とをそれぞれ検出する温度センサ20、21が用いら
れる。この温度センサ20、21のうち少なくともニッ
プ部n入口側の温度センサ20は、記録材11上の未定
着トナー像12を乱さないように非接触型温度センサを
用いる必要がある。
【0033】また、放熱量ΔQ’を算出するために、加
熱ローラ13の表面温度を検出する温度センサ22が設
けられる。供給電力制御手段19は、温度センサ18、
20〜22からの検出温度情報に基づき記録材11のニ
ップ部nより記録材搬送方向上流側(記録材11のニッ
プ部nに入る直前)での表面温度とニップ部nより記録
材搬送方向下流側(記録材11のニップ部nを出た直
後)での表面温度との差を求めてニップ部nの熱損失量
ΔQを求めた後に、放熱量ΔQ’を上記(1)式により
求める。この場合、T1は温度センサ22で検出した加
熱ローラ13の表面温度とする。
熱ローラ13の表面温度を検出する温度センサ22が設
けられる。供給電力制御手段19は、温度センサ18、
20〜22からの検出温度情報に基づき記録材11のニ
ップ部nより記録材搬送方向上流側(記録材11のニッ
プ部nに入る直前)での表面温度とニップ部nより記録
材搬送方向下流側(記録材11のニップ部nを出た直
後)での表面温度との差を求めてニップ部nの熱損失量
ΔQを求めた後に、放熱量ΔQ’を上記(1)式により
求める。この場合、T1は温度センサ22で検出した加
熱ローラ13の表面温度とする。
【0034】次に、供給電力制御手段19は、全熱損失
量(ΔQ+ΔQ’)を算出して電源から加熱源15への
供給電力を可変設定し、すなわち、全熱損失量(ΔQ+
ΔQ’)を補填するように電源から加熱源15への供給
電力を制御することにより、加熱ローラ13の表面温度
を一定に保つ。
量(ΔQ+ΔQ’)を算出して電源から加熱源15への
供給電力を可変設定し、すなわち、全熱損失量(ΔQ+
ΔQ’)を補填するように電源から加熱源15への供給
電力を制御することにより、加熱ローラ13の表面温度
を一定に保つ。
【0035】上記第1実施形態において、温度センサ1
6、17として接触型の温度センサを使用すると、温度
センサ16、17がオフセットトナーや離型オイルなど
による汚れで正常に動かなくなる危険性がある。しか
し、第2実施形態のように記録材11のニップ部nより
記録材搬送方向上流側での表面温度とニップ部nより記
録材搬送方向下流側での表面温度とを温度センサ20、
21で検出してニップ部nの損失熱量ΔQを求めれば、
温度センサ20、21が汚れず、また加熱ローラ13の
表面が温度センサ20、21により削られ傷付くことを
防ぐことができる。
6、17として接触型の温度センサを使用すると、温度
センサ16、17がオフセットトナーや離型オイルなど
による汚れで正常に動かなくなる危険性がある。しか
し、第2実施形態のように記録材11のニップ部nより
記録材搬送方向上流側での表面温度とニップ部nより記
録材搬送方向下流側での表面温度とを温度センサ20、
21で検出してニップ部nの損失熱量ΔQを求めれば、
温度センサ20、21が汚れず、また加熱ローラ13の
表面が温度センサ20、21により削られ傷付くことを
防ぐことができる。
【0036】この第2実施形態は、請求項4に係る発明
を適用した定着装置の実施形態であって、請求項2記載
の定着装置において、前記記録材11の前記ニップ部n
上流側での表面温度とニップ部n下流側での表面温度と
を検出する温度センサからなる温度検出手段20、21
を有し、前記第1の供給電力制御手段19は前記温度検
出手段20、21からの検出温度情報に基づいて前記ニ
ップ部nの熱損失量ΔQを決定するので、温度検出手段
の汚れにより誤動作することがなく、温度検出手段によ
る加熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
を適用した定着装置の実施形態であって、請求項2記載
の定着装置において、前記記録材11の前記ニップ部n
上流側での表面温度とニップ部n下流側での表面温度と
を検出する温度センサからなる温度検出手段20、21
を有し、前記第1の供給電力制御手段19は前記温度検
出手段20、21からの検出温度情報に基づいて前記ニ
ップ部nの熱損失量ΔQを決定するので、温度検出手段
の汚れにより誤動作することがなく、温度検出手段によ
る加熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
【0037】図4は本発明の第3実施形態を示す。この
第3実施形態では、上記第1実施形態において、ニップ
部nより記録材搬送方向上流側で記録材11の種類を検
出する記録材種類検出センサ23と、加圧ローラ14を
加熱する加熱源24と、記録材種類検出センサ23から
の検出情報に基づき電源から加熱源24への供給電力を
記録材11の厚みに応じて制御する供給電力制御手段2
5とが設けられる。
第3実施形態では、上記第1実施形態において、ニップ
部nより記録材搬送方向上流側で記録材11の種類を検
出する記録材種類検出センサ23と、加圧ローラ14を
加熱する加熱源24と、記録材種類検出センサ23から
の検出情報に基づき電源から加熱源24への供給電力を
記録材11の厚みに応じて制御する供給電力制御手段2
5とが設けられる。
【0038】記録材種類検出センサ23は、具体的には
記録材11の厚みを検出するものである。厚い記録材の
上のトナーを定着させる時には、薄い記録材の上のトナ
ーを定着させる時に比べて、定着エネルギーが大きくな
る。従来は、厚い記録材の上のトナーを定着させる時に
は、定着装置の線速を遅くしてニップ時間(転写材がニ
ップ部を通過する時間)を長くしたり、加熱ローラを加
熱する加熱源の発熱量を増やしたりして対応してきた。
記録材11の厚みを検出するものである。厚い記録材の
上のトナーを定着させる時には、薄い記録材の上のトナ
ーを定着させる時に比べて、定着エネルギーが大きくな
る。従来は、厚い記録材の上のトナーを定着させる時に
は、定着装置の線速を遅くしてニップ時間(転写材がニ
ップ部を通過する時間)を長くしたり、加熱ローラを加
熱する加熱源の発熱量を増やしたりして対応してきた。
【0039】本実施形態では、供給電力制御手段25が
記録材種類検出センサ23からの検出情報に基づき記録
材の厚みに応じて電源から加熱源24への供給電力を制
御する。すなわち、供給電力制御手段25は、記録材種
類検出センサ23からの検出情報に基づき記録材11が
通常の記録紙である(中厚紙までの厚さを有する記録紙
である)場合には電源から加熱源24へ電力を供給させ
ず、加圧ローラ14を加熱源24により加熱させない。
記録材種類検出センサ23からの検出情報に基づき記録
材の厚みに応じて電源から加熱源24への供給電力を制
御する。すなわち、供給電力制御手段25は、記録材種
類検出センサ23からの検出情報に基づき記録材11が
通常の記録紙である(中厚紙までの厚さを有する記録紙
である)場合には電源から加熱源24へ電力を供給させ
ず、加圧ローラ14を加熱源24により加熱させない。
【0040】また、供給電力制御手段25は、記録材1
1が中厚紙よりも厚い記録紙である場合には電源から加
熱源24へ電力を供給し、加熱源24により加圧ローラ
14を加熱させる。このため、加熱ローラ13の表面温
度が同じであっても、記録材11とトナー像12に与え
る熱エネルギーが大きくなり、記録材11が厚紙であっ
ても通常記録紙と同様の定着率を保つことが可能とな
る。
1が中厚紙よりも厚い記録紙である場合には電源から加
熱源24へ電力を供給し、加熱源24により加圧ローラ
14を加熱させる。このため、加熱ローラ13の表面温
度が同じであっても、記録材11とトナー像12に与え
る熱エネルギーが大きくなり、記録材11が厚紙であっ
ても通常記録紙と同様の定着率を保つことが可能とな
る。
【0041】この第3実施形態は、請求項5に係る発明
の実施形態であって、請求項2記載の定着装置におい
て、前記加圧部材14を加熱する第2の加熱源24と、
前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に挿入され
る記録材11の種類を検出する記録材種類検出センサら
なる検出手段23と、この検出手段23で検出した記録
材11の種類に応じて前記第2の加熱源24への供給電
力を可変設定する第2の供給電力制御手段25とを備え
たので、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つこ
とができる。
の実施形態であって、請求項2記載の定着装置におい
て、前記加圧部材14を加熱する第2の加熱源24と、
前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間に挿入され
る記録材11の種類を検出する記録材種類検出センサら
なる検出手段23と、この検出手段23で検出した記録
材11の種類に応じて前記第2の加熱源24への供給電
力を可変設定する第2の供給電力制御手段25とを備え
たので、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つこ
とができる。
【0042】なお、上記第3実施形態において、記録材
種類検出センサ23を配設せずに厚紙モードボタンを設
け、ユーザに記録材11として厚紙を使用したいときに
厚紙モードボタンを押させて厚紙モードを選択させ、供
給電力制御手段25にて厚紙モードボタンからの入力信
号により、厚紙モードでないときには電源から加熱源2
4へ電力を供給させないと共に、厚紙モードのときには
電源から加熱源24へ電力を供給するようにすることも
可能である。
種類検出センサ23を配設せずに厚紙モードボタンを設
け、ユーザに記録材11として厚紙を使用したいときに
厚紙モードボタンを押させて厚紙モードを選択させ、供
給電力制御手段25にて厚紙モードボタンからの入力信
号により、厚紙モードでないときには電源から加熱源2
4へ電力を供給させないと共に、厚紙モードのときには
電源から加熱源24へ電力を供給するようにすることも
可能である。
【0043】図5は本発明の第4実施形態の処理フロー
を示す。この第4実施形態では、上記第3実施形態にお
いて、記録材種類検出センサ23が省略される。図5に
示すように、電源が投入されて加熱ローラ13の温度が
立ち上がる時には、駆動部により加熱ローラ(定着ロー
ラ)13の駆動が開始され、供給電力制御手段25はニ
ップ部n中の熱損失量ΔQwarmupを温度センサ1
6、17からの検出温度情報に基づいて求める。
を示す。この第4実施形態では、上記第3実施形態にお
いて、記録材種類検出センサ23が省略される。図5に
示すように、電源が投入されて加熱ローラ13の温度が
立ち上がる時には、駆動部により加熱ローラ(定着ロー
ラ)13の駆動が開始され、供給電力制御手段25はニ
ップ部n中の熱損失量ΔQwarmupを温度センサ1
6、17からの検出温度情報に基づいて求める。
【0044】そして、供給電力制御手段25は、ΔQw
armupがΔQsteadyより小さくなったか否か
をチェックし、ΔQwarmup<ΔQsteadyな
らば電源から加熱源24へ電力を供給させ、ΔQwar
mup<ΔQsteadyでなければ電源から加熱源2
4へ電力を供給させない。ここで、ΔQsteady
は、加熱ローラ13と加圧ローラ14が定常状態の時の
ニップ部n中の熱損失量であり、あらかじめ実験により
求めておく必要がある。ここでいう定常状態とは、加熱
ローラ13と加圧ローラ14がともに設定温度になって
いるときである。
armupがΔQsteadyより小さくなったか否か
をチェックし、ΔQwarmup<ΔQsteadyな
らば電源から加熱源24へ電力を供給させ、ΔQwar
mup<ΔQsteadyでなければ電源から加熱源2
4へ電力を供給させない。ここで、ΔQsteady
は、加熱ローラ13と加圧ローラ14が定常状態の時の
ニップ部n中の熱損失量であり、あらかじめ実験により
求めておく必要がある。ここでいう定常状態とは、加熱
ローラ13と加圧ローラ14がともに設定温度になって
いるときである。
【0045】一般に、ニップ部n中の熱損失量は加熱ロ
ーラ13に接する部材の材質とその温度により求まる。
立ち上がり時には、記録材11がニップ部nを通らない
ので、加圧ローラ14の表面温度によりΔQが変化す
る。加圧ローラ14が温まってくると、加熱ローラ13
と加圧ローラ14との温度差が小さくなるために、ΔQ
が小さくなっていく。したがって、ΔQwarmupを
定常状態でΔQsteadyと比較してその結果により
加熱源24をオン/オフ制御することで、加圧ローラ1
4側に温度センサを用いなくても、加熱源24をオン/
オフ制御することができる。
ーラ13に接する部材の材質とその温度により求まる。
立ち上がり時には、記録材11がニップ部nを通らない
ので、加圧ローラ14の表面温度によりΔQが変化す
る。加圧ローラ14が温まってくると、加熱ローラ13
と加圧ローラ14との温度差が小さくなるために、ΔQ
が小さくなっていく。したがって、ΔQwarmupを
定常状態でΔQsteadyと比較してその結果により
加熱源24をオン/オフ制御することで、加圧ローラ1
4側に温度センサを用いなくても、加熱源24をオン/
オフ制御することができる。
【0046】複写機、ファクシミリ、電子写真プリンタ
等の電子写真記録装置からなる画像形成装置において、
操作開始(画像形成開始指示)後の速やかな画像形成
(複写又はプリント)開始という操作性の向上を実現す
るためには、定着装置が速やかに定着可能温度まで昇温
することが必要である。熱ローラ定着装置は、速やかに
昇温させるために、加圧ローラにも加熱源を設けている
場合がある。この場合、加圧ローラの表面温度を温度セ
ンサで検知して加圧ローラの温度制御をしないと、加圧
ローラの加熱しすぎによる事故などが起る可能性があ
る。
等の電子写真記録装置からなる画像形成装置において、
操作開始(画像形成開始指示)後の速やかな画像形成
(複写又はプリント)開始という操作性の向上を実現す
るためには、定着装置が速やかに定着可能温度まで昇温
することが必要である。熱ローラ定着装置は、速やかに
昇温させるために、加圧ローラにも加熱源を設けている
場合がある。この場合、加圧ローラの表面温度を温度セ
ンサで検知して加圧ローラの温度制御をしないと、加圧
ローラの加熱しすぎによる事故などが起る可能性があ
る。
【0047】しかし、本実施形態では、加圧ローラ14
の温度を検出する温度センサがなくても加圧ローラ14
が所定の温度になったら加熱源24への通電を切ること
ができる。これにより、速やかな昇温が得られ、かつ、
構成が簡単でコストのかからない定着装置を実現するこ
とができる。
の温度を検出する温度センサがなくても加圧ローラ14
が所定の温度になったら加熱源24への通電を切ること
ができる。これにより、速やかな昇温が得られ、かつ、
構成が簡単でコストのかからない定着装置を実現するこ
とができる。
【0048】この第4実施形態は、請求項6に係る発明
を適用した定着装置の実施形態であって、互いに圧接し
ながら回転する加熱ローラからなる加熱部材13及び加
圧ローラからなる加圧部材14と、前記加熱部材13を
加熱する第1の加熱源15と、前記加圧部材14を加熱
する第2の加熱源24とを備え、未定着トナー像12が
形成された記録材11を前記加熱部材13及び前記加圧
部材14の間に挿入して前記記録材11上の未定着トナ
ー像12を定着させる定着装置の温度制御方法におい
て、前記加熱部材13の立ち上がり時に前記加熱部材1
3及び前記加圧部材14の形成するニップ部nの熱損失
量に応じて前記第2の加熱源24への供給電力を制御す
るので、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けな
くても加圧部材の温度制御を行うことができる。
を適用した定着装置の実施形態であって、互いに圧接し
ながら回転する加熱ローラからなる加熱部材13及び加
圧ローラからなる加圧部材14と、前記加熱部材13を
加熱する第1の加熱源15と、前記加圧部材14を加熱
する第2の加熱源24とを備え、未定着トナー像12が
形成された記録材11を前記加熱部材13及び前記加圧
部材14の間に挿入して前記記録材11上の未定着トナ
ー像12を定着させる定着装置の温度制御方法におい
て、前記加熱部材13の立ち上がり時に前記加熱部材1
3及び前記加圧部材14の形成するニップ部nの熱損失
量に応じて前記第2の加熱源24への供給電力を制御す
るので、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けな
くても加圧部材の温度制御を行うことができる。
【0049】図7は本発明の第5実施形態を示す。この
第5実施形態では、上記第4実施形態において、供給電
力制御手段25は通紙時には加熱ローラ13のニップ部
nより記録材搬送方向上流側での表面温度を検出する温
度センサ16からの検出温度情報と、加熱ローラ13の
ニップ部nより記録材搬送方向下流側での表面温度を検
出する温度センサ17からの検出温度情報とに基づきニ
ップ部nの熱損失量ΔQを算出して電源から加熱源24
への供給電力を可変設定する。
第5実施形態では、上記第4実施形態において、供給電
力制御手段25は通紙時には加熱ローラ13のニップ部
nより記録材搬送方向上流側での表面温度を検出する温
度センサ16からの検出温度情報と、加熱ローラ13の
ニップ部nより記録材搬送方向下流側での表面温度を検
出する温度センサ17からの検出温度情報とに基づきニ
ップ部nの熱損失量ΔQを算出して電源から加熱源24
への供給電力を可変設定する。
【0050】供給電力制御手段25は、加熱ローラ13
の立ち上がり時には、上記第4実施形態と同様に図5に
示すように加熱源24への通電を制御する。また、供給
電力制御手段25は、通紙時には図6に示すように加熱
源(加圧ローラヒータ)24への通電を制御する。すな
わち、供給電力制御手段25は、通紙時には、温度セン
サ16、17からの検出温度情報に基づきニップ部nの
熱損失量ΔQを算出し、このΔQがΔQlimitより
大きいかどうかを判断する。
の立ち上がり時には、上記第4実施形態と同様に図5に
示すように加熱源24への通電を制御する。また、供給
電力制御手段25は、通紙時には図6に示すように加熱
源(加圧ローラヒータ)24への通電を制御する。すな
わち、供給電力制御手段25は、通紙時には、温度セン
サ16、17からの検出温度情報に基づきニップ部nの
熱損失量ΔQを算出し、このΔQがΔQlimitより
大きいかどうかを判断する。
【0051】供給電力制御手段25は、ΔQがΔQli
mitより大きければ電源から加熱源24へ通電し、Δ
QがΔQlimitより大きくなければ電源から加熱源
24へ通電しない。ここに、ΔQlimitは、定常状
態の加熱ローラ13で定着率が70%以下になるような
厚さの記録材11を通紙したときに加熱ローラ13が失
う熱量である。
mitより大きければ電源から加熱源24へ通電し、Δ
QがΔQlimitより大きくなければ電源から加熱源
24へ通電しない。ここに、ΔQlimitは、定常状
態の加熱ローラ13で定着率が70%以下になるような
厚さの記録材11を通紙したときに加熱ローラ13が失
う熱量である。
【0052】記録材11が厚くなれば、加熱ローラ13
が失う熱量が大きくなる。従って、ΔQによって記録材
11の厚さを検出することができる。また、記録材11
が厚くなれば、記録材11が薄いときと同様の定着率を
得るためには、記録材11上のトナーに与える熱量が大
きくなければならない。従って、ΔQ>ΔQlimit
のときに加熱源24に通電するように加熱源24をオン
/オフ制御すれば、加圧ローラ14からも記録材11に
熱エネルギーが与えられるために、定着率がそれ以上落
ちることはない。
が失う熱量が大きくなる。従って、ΔQによって記録材
11の厚さを検出することができる。また、記録材11
が厚くなれば、記録材11が薄いときと同様の定着率を
得るためには、記録材11上のトナーに与える熱量が大
きくなければならない。従って、ΔQ>ΔQlimit
のときに加熱源24に通電するように加熱源24をオン
/オフ制御すれば、加圧ローラ14からも記録材11に
熱エネルギーが与えられるために、定着率がそれ以上落
ちることはない。
【0053】これにより、立ち上がり時には、加熱ロー
ラ14の温度を検出する温度センサを取り付けなくても
加圧ローラ14が所定の温度になったら自動的に加圧ロ
ーラ14の加熱源24をオフさせることができ、通紙時
には、記録材種類検出センサ23を取り付けなくても、
記録材11の種類が変わっても安定した定着性を保つこ
とができる。
ラ14の温度を検出する温度センサを取り付けなくても
加圧ローラ14が所定の温度になったら自動的に加圧ロ
ーラ14の加熱源24をオフさせることができ、通紙時
には、記録材種類検出センサ23を取り付けなくても、
記録材11の種類が変わっても安定した定着性を保つこ
とができる。
【0054】この第5実施形態は、請求項7に係る発明
を適用した定着装置の実施形態であって、互いに圧接し
ながら回転する加圧ローラからなる加熱部材13及び加
圧ローラからなる加圧部材14と、前記加熱部材13を
加熱する第1の加熱源15と、前記加圧部材13を加熱
する第2の加熱源24とを備え、未定着トナー像12が
形成された記録材11を前記加熱部材13及び前記加圧
部材14の間に挿入して前記記録材11上の未定着トナ
ー像12を定着させる定着装置の温度制御方法におい
て、前記加熱部材13及び前記加圧部材14の形成する
ニップ部nを前記記録材11が通過する時に前記ニップ
部nの熱損失量に応じて前記第2の加熱源24への供給
電力を制御するので、加圧部材の温度を検出するセンサ
や記録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加
圧部材の温度制御を行うことができ、記録材の種類が変
わっても安定した定着性を保つことができる。
を適用した定着装置の実施形態であって、互いに圧接し
ながら回転する加圧ローラからなる加熱部材13及び加
圧ローラからなる加圧部材14と、前記加熱部材13を
加熱する第1の加熱源15と、前記加圧部材13を加熱
する第2の加熱源24とを備え、未定着トナー像12が
形成された記録材11を前記加熱部材13及び前記加圧
部材14の間に挿入して前記記録材11上の未定着トナ
ー像12を定着させる定着装置の温度制御方法におい
て、前記加熱部材13及び前記加圧部材14の形成する
ニップ部nを前記記録材11が通過する時に前記ニップ
部nの熱損失量に応じて前記第2の加熱源24への供給
電力を制御するので、加圧部材の温度を検出するセンサ
や記録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加
圧部材の温度制御を行うことができ、記録材の種類が変
わっても安定した定着性を保つことができる。
【0055】また、この第5実施形態は、請求項8に係
る発明の実施形態であって、互いに圧接しながら回転す
る加圧ローラからなる加熱部材13及び加圧ローラから
なる加圧部材14と、前記加熱部材13を加熱する第1
の加熱源15と、前記加圧部材14を加熱する第2の加
熱源24とを備え、未定着トナー像12が形成された記
録材11を前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間
に挿入して前記記録材11上の未定着トナー像12を定
着させる定着装置において、前記加熱部材13及び前記
加圧部材14の形成するニップ部nの熱損失量に応じて
前記第2の加熱源24への供給電力を可変設定する第2
の供給電力制御手段25とを備えたので、加圧部材の温
度を検出するセンサや記録材の種類を検出するセンサを
取り付けなくても加圧部材の温度制御を行うことがで
き、記録材の種類が変わっても安定した定着性を保つこ
とができる。
る発明の実施形態であって、互いに圧接しながら回転す
る加圧ローラからなる加熱部材13及び加圧ローラから
なる加圧部材14と、前記加熱部材13を加熱する第1
の加熱源15と、前記加圧部材14を加熱する第2の加
熱源24とを備え、未定着トナー像12が形成された記
録材11を前記加熱部材13及び前記加圧部材14の間
に挿入して前記記録材11上の未定着トナー像12を定
着させる定着装置において、前記加熱部材13及び前記
加圧部材14の形成するニップ部nの熱損失量に応じて
前記第2の加熱源24への供給電力を可変設定する第2
の供給電力制御手段25とを備えたので、加圧部材の温
度を検出するセンサや記録材の種類を検出するセンサを
取り付けなくても加圧部材の温度制御を行うことがで
き、記録材の種類が変わっても安定した定着性を保つこ
とができる。
【0056】ところで、熱ローラ定着装置では、加熱ロ
ーラが現像剤の溶融に必要な温度まで上昇するのに数分
の時間を要するので、操作開始(画像形成開始指示)後
の速やかな画像形成(複写又はプリント)開始という操
作性の向上を実現するためには、画像形成動作を行って
いない待機時においても、その定着部(加熱源)に電力
を供給して加熱ローラを常時一定の温度に保っておく必
要がある。
ーラが現像剤の溶融に必要な温度まで上昇するのに数分
の時間を要するので、操作開始(画像形成開始指示)後
の速やかな画像形成(複写又はプリント)開始という操
作性の向上を実現するためには、画像形成動作を行って
いない待機時においても、その定着部(加熱源)に電力
を供給して加熱ローラを常時一定の温度に保っておく必
要がある。
【0057】しかしながら、定着部に常時電力を供給す
るようにした熱ローラ定着装置は、画像形成装置全体の
消費電力量に対する待機時電力量の占める割合が大き
く、画像形成装置の低消費電力化の妨げとなっている。
そこで、このような問題の解消を目的として、金属やセ
ラミックなどからなる筒状の基体を薄くした加熱ローラ
や、さらにその表面に発熱体パターンを印刷あるいは溶
射等により付着させた表面発熱ローラが提案されてい
る。
るようにした熱ローラ定着装置は、画像形成装置全体の
消費電力量に対する待機時電力量の占める割合が大き
く、画像形成装置の低消費電力化の妨げとなっている。
そこで、このような問題の解消を目的として、金属やセ
ラミックなどからなる筒状の基体を薄くした加熱ローラ
や、さらにその表面に発熱体パターンを印刷あるいは溶
射等により付着させた表面発熱ローラが提案されてい
る。
【0058】このような構成の表面発熱ローラは、基体
の発熱容量を小さくすることで、立ち上がり時間を早く
している。しかしながら、温度応答が良いので、立ち上
がり時間が早くても、立ち上がり後通紙中にも精密な温
度制御が必要となってくる。従って、上記第1実施形態
のような温度制御を行えば、立ち上がり時間が早く、か
つ、安定した定着性を保てる定着装置を実現できる。
の発熱容量を小さくすることで、立ち上がり時間を早く
している。しかしながら、温度応答が良いので、立ち上
がり時間が早くても、立ち上がり後通紙中にも精密な温
度制御が必要となってくる。従って、上記第1実施形態
のような温度制御を行えば、立ち上がり時間が早く、か
つ、安定した定着性を保てる定着装置を実現できる。
【0059】そこで、本発明の第6実施形態は、上記第
1実施形態において、加熱ローラ13及び加熱源15の
代りに図8に示すような発熱ローラ26を用いるように
したものである。この発熱ローラ26は、筒もしくはベ
ルトのような筒状(中空形状)に形成したもので、基体
27の表面に絶縁層を設けてその上に面状もしくは線状
に、加熱源を構成する発熱抵抗体28を溶射、塗布、印
刷などによって形成し、さらにその上にテフロンなどの
耐熱樹脂層29を形成して構成したものである。
1実施形態において、加熱ローラ13及び加熱源15の
代りに図8に示すような発熱ローラ26を用いるように
したものである。この発熱ローラ26は、筒もしくはベ
ルトのような筒状(中空形状)に形成したもので、基体
27の表面に絶縁層を設けてその上に面状もしくは線状
に、加熱源を構成する発熱抵抗体28を溶射、塗布、印
刷などによって形成し、さらにその上にテフロンなどの
耐熱樹脂層29を形成して構成したものである。
【0060】基体27の材料は、ガラスやセラミック
ス、樹脂あるいはAl、SUSなどの金属が用いられ
る。発熱抵抗体28はセラミックス発熱体、クロム、T
a2N、RuO2、Ag/Pd等が用いられ、耐熱樹脂層
29はトナーとの離型性を向上させるとともに、他の部
材と発熱抵抗体28との接触で発熱抵抗体28が損傷す
るのを防ぎ、かつ、発熱抵抗体28を絶縁する目的で形
成される。
ス、樹脂あるいはAl、SUSなどの金属が用いられ
る。発熱抵抗体28はセラミックス発熱体、クロム、T
a2N、RuO2、Ag/Pd等が用いられ、耐熱樹脂層
29はトナーとの離型性を向上させるとともに、他の部
材と発熱抵抗体28との接触で発熱抵抗体28が損傷す
るのを防ぎ、かつ、発熱抵抗体28を絶縁する目的で形
成される。
【0061】表面発熱方式の発熱ローラ26の基体27
に金属を用いる場合には、基体27と発熱抵抗体28と
の電気的絶縁のためにSiO2、ポリイミドなどの樹脂
材料等による絶縁層を設ける必要がある。また、発熱ロ
ーラ26としては、そのほかに、基体27そのものが発
熱体となっているものでもよい。そのようなものとして
は、例えば、セラミックス中に導電性材料を分散したも
の、導電性繊維を筒状に形成したものなどがあげられ
る。
に金属を用いる場合には、基体27と発熱抵抗体28と
の電気的絶縁のためにSiO2、ポリイミドなどの樹脂
材料等による絶縁層を設ける必要がある。また、発熱ロ
ーラ26としては、そのほかに、基体27そのものが発
熱体となっているものでもよい。そのようなものとして
は、例えば、セラミックス中に導電性材料を分散したも
の、導電性繊維を筒状に形成したものなどがあげられ
る。
【0062】この第6実施形態は、請求項9に係る発明
の実施形態であって、請求項3記載の定着装置におい
て、前記加熱部材13は前記第1の加熱源15と一体的
に形成された発熱ローラ26からなるので、立ち上がり
の早い加熱部材の温度を精密に制御することができ、消
費電力を少なくできる。
の実施形態であって、請求項3記載の定着装置におい
て、前記加熱部材13は前記第1の加熱源15と一体的
に形成された発熱ローラ26からなるので、立ち上がり
の早い加熱部材の温度を精密に制御することができ、消
費電力を少なくできる。
【0063】
【発明の効果】以上のように請求項1記載の発明によれ
ば、互いに圧接しながら回転する加熱部材及び加圧部材
と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源とを備え、未
定着トナー像が形成された記録材を前記加熱部材及び前
記加圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定着トナー
像を定着させる定着装置の温度制御方法において、前記
加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損失
量と前記加熱部材の放熱量に応じて前記第1の加熱源へ
の供給電力を制御するので、加熱部材の温度を環境条件
によらずに安定させることができ、一定の定着性を保つ
ことができる。
ば、互いに圧接しながら回転する加熱部材及び加圧部材
と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源とを備え、未
定着トナー像が形成された記録材を前記加熱部材及び前
記加圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定着トナー
像を定着させる定着装置の温度制御方法において、前記
加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損失
量と前記加熱部材の放熱量に応じて前記第1の加熱源へ
の供給電力を制御するので、加熱部材の温度を環境条件
によらずに安定させることができ、一定の定着性を保つ
ことができる。
【0064】請求項2記載の発明によれば、互いに圧接
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源とを有し、未定着トナー像が
形成された記録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間
に挿入して前記記録材上の未定着トナー像を定着させる
定着装置において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応
じて前記第1の加熱源への供給電力を可変設定する第1
の供給電力制御手段を備えたので、加熱部材の温度を環
境条件によらずに安定させることができ、一定の定着性
を保つことができる。
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源とを有し、未定着トナー像が
形成された記録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間
に挿入して前記記録材上の未定着トナー像を定着させる
定着装置において、前記加熱部材及び前記加圧部材の形
成するニップ部の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応
じて前記第1の加熱源への供給電力を可変設定する第1
の供給電力制御手段を備えたので、加熱部材の温度を環
境条件によらずに安定させることができ、一定の定着性
を保つことができる。
【0065】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の定着装置において、前記加熱部材の前記ニップ部上
流側での表面温度と前記ニップ部下流側での表面温度と
を検出する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制
御手段は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づい
て前記ニップ部の熱損失量を決定するので、加熱部材の
温度を環境条件によらずに安定させることができ、一定
の定着性を保つことができる。
載の定着装置において、前記加熱部材の前記ニップ部上
流側での表面温度と前記ニップ部下流側での表面温度と
を検出する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制
御手段は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づい
て前記ニップ部の熱損失量を決定するので、加熱部材の
温度を環境条件によらずに安定させることができ、一定
の定着性を保つことができる。
【0066】請求項4記載の発明によれば、請求項2記
載の定着装置において、前記記録材の前記ニップ部上流
側での表面温度とニップ部下流側での表面温度とを検出
する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段
は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記
ニップ部の熱損失量を決定するので、温度検出手段の汚
れにより誤動作することがなく、温度検出手段による加
熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
載の定着装置において、前記記録材の前記ニップ部上流
側での表面温度とニップ部下流側での表面温度とを検出
する温度検出手段を有し、前記第1の供給電力制御手段
は前記温度検出手段からの検出温度情報に基づいて前記
ニップ部の熱損失量を決定するので、温度検出手段の汚
れにより誤動作することがなく、温度検出手段による加
熱部材の摩耗や傷を防ぐことができる。
【0067】請求項5記載の発明によれば、請求項2記
載の定着装置において、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源と、前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入さ
れる記録材の種類を検出する検出手段と、この検出手段
で検出した記録材の種類に応じて前記第2の加熱源への
供給電力を可変設定する第2の供給電力制御手段とを備
えたので、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つ
ことができる。
載の定着装置において、前記加圧部材を加熱する第2の
加熱源と、前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入さ
れる記録材の種類を検出する検出手段と、この検出手段
で検出した記録材の種類に応じて前記第2の加熱源への
供給電力を可変設定する第2の供給電力制御手段とを備
えたので、記録材の種類に拘らず安定した定着性を保つ
ことができる。
【0068】請求項6記載の発明によれば、互いに圧接
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温
度制御方法において、前記加熱部材の立ち上がり時に前
記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損
失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御する
ので、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けなく
ても加圧部材の温度制御を行うことができる。
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温
度制御方法において、前記加熱部材の立ち上がり時に前
記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損
失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を制御する
ので、加圧部材の温度を検出するセンサを取り付けなく
ても加圧部材の温度制御を行うことができる。
【0069】請求項7記載の発明によれば、互いに圧接
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温
度制御方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の
形成するニップ部を前記記録材が通過する時に前記ニッ
プ部の熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力
を制御するので、加圧部材の温度を検出するセンサや記
録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部
材の温度制御を行うことができ、記録材の種類が変わっ
ても安定した定着性を保つことができる。
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置の温
度制御方法において、前記加熱部材及び前記加圧部材の
形成するニップ部を前記記録材が通過する時に前記ニッ
プ部の熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力
を制御するので、加圧部材の温度を検出するセンサや記
録材の種類を検出するセンサを取り付けなくても加圧部
材の温度制御を行うことができ、記録材の種類が変わっ
ても安定した定着性を保つことができる。
【0070】請求項8記載の発明によれば、互いに圧接
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置にお
いて、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ
部の熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を
可変設定する第2の供給電力制御手段とを備えたので、
加圧部材の温度を検出するセンサや記録材の種類を検出
するセンサを取り付けなくても加圧部材の温度制御を行
うことができ、記録材の種類が変わっても安定した定着
性を保つことができる。
しながら回転する加熱部材及び加圧部材と、前記加熱部
材を加熱する第1の加熱源と、前記加圧部材を加熱する
第2の加熱源とを備え、未定着トナー像が形成された記
録材を前記加熱部材及び前記加圧部材の間に挿入して前
記記録材上の未定着トナー像を定着させる定着装置にお
いて、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ
部の熱損失量に応じて前記第2の加熱源への供給電力を
可変設定する第2の供給電力制御手段とを備えたので、
加圧部材の温度を検出するセンサや記録材の種類を検出
するセンサを取り付けなくても加圧部材の温度制御を行
うことができ、記録材の種類が変わっても安定した定着
性を保つことができる。
【0071】請求項9記載の発明によれば、請求項3記
載の定着装置において、前記加熱部材は前記第1の加熱
源と一体的に形成された発熱ローラからなるので、立ち
上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することがで
き、消費電力を少なくできる。
載の定着装置において、前記加熱部材は前記第1の加熱
源と一体的に形成された発熱ローラからなるので、立ち
上がりの早い加熱部材の温度を精密に制御することがで
き、消費電力を少なくできる。
【図1】本お発明の第1実施形態の処理フローを示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図2】同第1実施形態を示す概略図である。
【図3】本発明の第2実施形態を示す概略図である。
【図4】本発明の第3実施形態を示す概略図である。
【図5】本発明の第4実施形態の処理フローを示すフロ
ーチャートである。
ーチャートである。
【図6】本発明の第5実施形態の通紙時処理フローを示
すフローチャートである。
すフローチャートである。
【図7】本発明の第5実施形態を示す概略図である。
【図8】本発明の第6実施形態の発熱ローラを示す断面
図である。
図である。
13 加熱ローラ 14 加圧ローラ 15。24 加熱源 16、17、20、21、22 温度センサ 18 環境温度センサ 19、25 供給電力制御手段 23 記録材種類検出センサ 26 発熱ローラ
Claims (9)
- 【請求項1】互いに圧接しながら回転する加熱部材及び
加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源とを
備え、未定着トナー像が形成された記録材を前記加熱部
材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定
着トナー像を定着させる定着装置の温度制御方法におい
て、前記加熱部材及び前記加圧部材の形成するニップ部
の熱損失量と前記加熱部材の放熱量に応じて前記第1の
加熱源への供給電力を制御することを特徴とする温度制
御方法。 - 【請求項2】互いに圧接しながら回転する加熱部材及び
加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源とを
有し、未定着トナー像が形成された記録材を前記加熱部
材及び前記加圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定
着トナー像を定着させる定着装置において、前記加熱部
材及び前記加圧部材の形成するニップ部の熱損失量と前
記加熱部材の放熱量に応じて前記第1の加熱源への供給
電力を可変設定する第1の供給電力制御手段を備えたこ
とを特徴とする定着装置。 - 【請求項3】請求項2記載の定着装置において、前記加
熱部材の前記ニップ部上流側での表面温度と前記ニップ
部下流側での表面温度とを検出する温度検出手段を有
し、前記第1の供給電力制御手段は前記温度検出手段か
らの検出温度情報に基づいて前記ニップ部の熱損失量を
決定することを特徴とする定着装置。 - 【請求項4】請求項2記載の定着装置において、前記記
録材の前記ニップ部上流側での表面温度とニップ部下流
側での表面温度とを検出する温度検出手段を有し、前記
第1の供給電力制御手段は前記温度検出手段からの検出
温度情報に基づいて前記ニップ部の熱損失量を決定する
ことを特徴とする定着装置。 - 【請求項5】請求項2記載の定着装置において、前記加
圧部材を加熱する第2の加熱源と、前記加熱部材及び前
記加圧部材の間に挿入される記録材の種類を検出する検
出手段と、この検出手段で検出した記録材の種類に応じ
て前記第2の加熱源への供給電力を可変設定する第2の
供給電力制御手段とを備えたことを特徴とする定着装
置。 - 【請求項6】互いに圧接しながら回転する加熱部材及び
加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源と、
前記加圧部材を加熱する第2の加熱源とを備え、未定着
トナー像が形成された記録材を前記加熱部材及び前記加
圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定着トナー像を
定着させる定着装置の温度制御方法において、前記加熱
部材の立ち上がり時に前記加熱部材及び前記加圧部材の
形成するニップ部の熱損失量に応じて前記第2の加熱源
への供給電力を制御することを特徴とする温度制御方
法。 - 【請求項7】互いに圧接しながら回転する加熱部材及び
加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源と、
前記加圧部材を加熱する第2の加熱源とを備え、未定着
トナー像が形成された記録材を前記加熱部材及び前記加
圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定着トナー像を
定着させる定着装置の温度制御方法において、前記加熱
部材及び前記加圧部材の形成するニップ部を前記記録材
が通過する時に前記ニップ部の熱損失量に応じて前記第
2の加熱源への供給電力を制御することを特徴とする温
度制御方法。 - 【請求項8】互いに圧接しながら回転する加熱部材及び
加圧部材と、前記加熱部材を加熱する第1の加熱源と、
前記加圧部材を加熱する第2の加熱源とを備え、未定着
トナー像が形成された記録材を前記加熱部材及び前記加
圧部材の間に挿入して前記記録材上の未定着トナー像を
定着させる定着装置において、前記加熱部材及び前記加
圧部材の形成するニップ部の熱損失量に応じて前記第2
の加熱源への供給電力を可変設定する第2の供給電力制
御手段とを備えたことを特徴とする定着装置。 - 【請求項9】請求項3記載の定着装置において、前記加
熱部材は前記第1の加熱源と一体的に形成された発熱ロ
ーラからなることを特徴とする定着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22610497A JPH1165351A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 温度制御方法及び定着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22610497A JPH1165351A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 温度制御方法及び定着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1165351A true JPH1165351A (ja) | 1999-03-05 |
Family
ID=16839897
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22610497A Pending JPH1165351A (ja) | 1997-08-22 | 1997-08-22 | 温度制御方法及び定着装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1165351A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182050A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Xerox Corp | 多段溶融システム及びその方法 |
JP2011257546A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、画像形成装置及び定着装置の温度制御方法 |
JP2012002872A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、画像形成装置及び定着装置の温度制御方法 |
US8918041B2 (en) | 2011-05-09 | 2014-12-23 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device including a belt holder configured to maintain a shape of a fixing belt and image forming apparatus incorporating same |
JP2020071454A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置 |
-
1997
- 1997-08-22 JP JP22610497A patent/JPH1165351A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005182050A (ja) * | 2003-12-19 | 2005-07-07 | Xerox Corp | 多段溶融システム及びその方法 |
JP2011257546A (ja) * | 2010-06-08 | 2011-12-22 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、画像形成装置及び定着装置の温度制御方法 |
JP2012002872A (ja) * | 2010-06-14 | 2012-01-05 | Ricoh Co Ltd | 定着装置、画像形成装置及び定着装置の温度制御方法 |
US8918041B2 (en) | 2011-05-09 | 2014-12-23 | Ricoh Company, Ltd. | Fixing device including a belt holder configured to maintain a shape of a fixing belt and image forming apparatus incorporating same |
JP2020071454A (ja) * | 2018-11-02 | 2020-05-07 | 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 | 定着装置および当該定着装置を備えた画像形成装置 |
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