JP2005267865A - 加熱装置および画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】所定のキュリー点を有し、磁束発生手段3の発生する磁束の作用により発熱する発熱部材1の該発熱により被加熱材Pを加熱する加熱装置において、発熱部材1のキュリー点の製造時のばらつきや耐久・劣化による温度公差許容レンジ外れに起因する障害の発生を未然に防ぐ。
【解決手段】前記加熱装置に装着された発熱部材1のキュリー点が所定範囲内かどうか判別する判別手段と、前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止する制御手段とを有することを特徴とする加熱装置。
【選択図】図2

Description

本発明は、キュリー点特性を持つ誘導発熱部材を有し、磁束発生手段の発生磁束による該誘導発熱部材の発熱により被加熱材を加熱する加熱装置、および該加熱装置を定着装置を備えた、電子写真方式等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式等の複写機などには、記録媒体である記録紙ないし転写材などのシート上に転写方式もしくは直接方式で形成されたトナー像をシートに定着させる定着装置が設けられている。
この定着装置は、例えば、シート上のトナーを熱溶融させる加熱ローラとも指称される定着ローラと、当該定着ローラに圧接してシートを挟持する加圧ローラとを有している。定着ローラは中空状に形成され、この定着ローラの中心軸上には、発熱体が保持手段により保持されている。発熱体は、例えば、ハロゲンランプなどの管状発熱ヒータより構成され、所定の電圧が印加されることにより発熱するものである。このハロゲンランプは定着ローラの中心軸に位置しているため、ハロゲンランプから発せられた熱は定着ローラ内壁に均一に輻射され、定着ローラの外壁の温度分布は円周方向において均一となる。定着ローラの外壁は、その温度が定着に適した温度(例えば、150〜200℃)になるまで加熱される。この状態で定着ローラと加圧ローラは圧接しながら互いに逆方向へ回転し、トナーが付着したシートを挟持搬送する。定着ローラと加圧ローラとの圧接部(ニップ部)において、シート上のトナーは定着ローラの熱により溶解し、両ローラから作用する圧力によりシートに定着される。
しかし、ハロゲンランプなどから構成される発熱体を備えた上記定着装置においては、ハロゲンランプからの輻射熱を利用して定着ローラを加熱するため、電源を投入した後、定着ローラの温度が定着に適した所定温度に達するまでの時間(以下、「ウォームアップタイム」という)に、比較的長時間を要していた。その間、使用者は複写機を使用することができず、長時間の待機を強いられるという問題があった。その一方、ウォームアップタイムの短縮を図ってユーザの操作性を向上すべく多量の電力を定着ローラに印加したのでは、定着装置における消費電力が増大し、省エネルギー化に反するという問題が生じていた。このため、複写機などの商品の価値を高めるためには、定着装置の省エネルギー化(低消費電力化)と、ユーザの操作性向上(クイックプリント)との両立を図ることが一層注目され重視されてきている。
かかる要請に応える装置として、特許文献1に示されるように、加熱源として高周波誘導を利用した誘導加熱方式の定着装置が提案されている。この誘導加熱定着装置は、金属導体からなる中空の定着ローラの内部にコイルが同心状に配置されており、このコイルに高周波電流を流して生じた高周波磁界により定着ローラに誘導渦電流を発生させ、定着ローラ自体の表皮抵抗によって定着ローラそのものをジュール発熱させるようになっている。この誘導加熱方式の定着装置によれば、電気−熱変換効率がきわめて向上するため、ウォームアップタイムの短縮化が可能となる。
このような電磁誘導加熱方式の定着装置であっても、通紙可能な最大サイズの記録材の全域を定着温度で温めて定着するように作動するために、実際にトナーを定着する以上のエネルギーを消費し、また、記録材のサイズによっては、通紙域ではない領域が異常昇温して機内昇温や非加熱部材の熱劣化などを引き起こしてしまっていた。
この対応手段として、特許文献2では、定着温度近辺にキュリー点を持つ定着ローラが提案されている。キュリー点の特徴である透磁率変化点以上では温度昇温が弱くなり、必要以上に通紙域でない領域や非加熱部材が昇温を起こすことはなくなる。
また、特許文献3では定着温調温度をキュリー点以下に設定している。また、特許文献4では、キュリー点に達したかどうかの判断をして、達している場合給送間隔を変更している。
特開昭59−33787号公報 特開2000−39797号公報 特開平11−190950号公報 特開平10−104974号公報
しかし、キュリー点ローラは製造工程において設定キュリー点に対して実際のキュリー点にばらつきが発生する可能性がある。そのために、装置の組立て製造時や、定着ローラの交換時において、設定キュリー点に対して実際のキュリー点が温度公差許容レンジを下回っていて通常温調温度よりも低いキュリー点を持つ定着ローラが使用される可能性があり、この場合は定着性を満足することができない。または、設定キュリー点に対して実際のキュリー点が温度公差許容レンジを上回っていて周囲の耐熱温度よりも高いキュリー点を持つ定着ローラが使用される可能性もあり、万が一制御不可能になった場合、通常温調温度よりも温度が上昇し続けると、周囲の部品の故障、発煙、発火の恐れがある。
また、キュリー点ローラは耐久・劣化によりキュリー点が変化してしまう場合もある。この場合もその変化の度合いによっては、上記と同様な事態を生じることにもなる。
従って、本発明は、所定のキュリー点を有し、磁束発生手段の発生する磁束の作用により発熱する発熱部材の該発熱により被加熱材を加熱する加熱装置、および該加熱装置を定着装置として備えた画像形成装置において、誘導発熱部材の実際キュリー点の温度公差許容レンジ外れに起因する上記のような障害の発生を未然に防ぐことを目的としている。
本発明は下記の構成を特徴とする加熱装置および画像形成装置である。
(1)所定のキュリー点を有し、磁束発生手段の発生する磁束の作用により発熱する発熱部材の該発熱により被加熱材を加熱する加熱装置において、前記加熱装置に装着された発熱部材のキュリー点が所定範囲内かどうか判別する判別手段と、前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止する制御手段とを有することを特徴とする加熱装置。
(2)前記判別手段は、前記発熱部材の単位時間あたりの温度上昇が所定値より小さくなったときの前記発熱部材の温度が所定温度範囲外である場合、前記キュリー点が所定範囲外であると判別することを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
(3)前記キュリー点が略定着温度付近に設定されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の加熱装置。
(4)前記所定温度範囲は環境温度によって変更することを特徴とする(1)乃至(3)のいずれかに記載の加熱装置。
(5)前記加熱装置は、表示部を有し、前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記表示部に警告表示すること特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の加熱装置。
(6)前記キュリー点は、前記発熱部材が発熱を開始してから温度上昇が略収束した温度であることを特徴とする(1)に記載の加熱装置。
(7)前記判別手段は、前記発熱部材の発熱開始から所定時間が経過した時点において、前記発熱部材の単位時間あたりの温度上昇が所定値より大きい場合、前記発熱部材のキュリー点が所定範囲外であると判別することを特徴とする(1)乃至(4)のいずれかに記載の加熱装置。
(8)前記加熱装置は、前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止するモードを有し、前記モードが選択された場合、前記モードを所定時に行うことを特徴とする(1)乃至(7)のいずれかに記載の加熱装置。
(9)前記加熱装置は、通電することにより磁束を発生するコイルと、該コイルに固定電流を通電する通電手段を有し、前記加熱装置は前記コイルから発生する磁束により前記発熱部材を発熱することを特徴とする(1)乃至(8)のいずれかに記載の加熱装置。
(10)画像形成手段と、磁束発生手段の発生する磁束の作用により発熱し、所定温度にキュリー点を有する発熱部材と、前記発熱部材の熱により、前記画像形成手段により形成された画像を被加熱材に加熱定着する画像形成装置において、前記キュリー点が所定範囲内かどうか判別する判別手段と、前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止する制御手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
(11)前記キュリー点が略定着温度付近に設定されていることを特徴とする(10)に記載の画像形成装置。
すなわち、装置の、工場出荷時、設置時、誘導発熱部材交換時、電源ON時、スタンバイ復帰時、所定時間経過時等において、キュリー点測定モードを実行させ、測定キュリー点が、設定キュリー点のばらつき許容範囲(温度公差許容レンジ)の上限と下限とした所定の第1または第2の温度から外れているときには制御手段により装置の発熱が停止されるので、誘導発熱部材のキュリー点の製造時のばらつきや耐久・劣化による温度公差許容レンジ外れに起因する前記のような障害の発生を未然に防ぐことができる。
(1)画像形成装置例
図1は本発明に従う画像形成装置の一例の概略構成模型図である。本例の画像形成装置100は、転写式電子写真プロセス利用、レーザ走査露光方式、誘導加熱方式定着装置を備えた、デジタル画像形成装置(複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機能機等)である。
101は原稿読取装置(イメージスキャナー)、102は領域指定装置(デジタイザー)であり、何れも画像形成装置100の上面側に配設してある。原稿読取装置101は該装置の原稿台上に載置した原稿面を内部に設けた光源等からなる走査照明光学系により走査し、原稿面からの反射光をCCDラインセンサ等の光センサにより読み取り、画像情報を時系列電気デジタル画素信号に変換する。領域指定装置102は原稿の読み取り領域等の設定を行い、信号を出力する。103はプリントコントローラーであり、不図示のパソコン等の画像データに基づくプリント信号を出力する。104は、原稿読取装置101、領域指定装置102、プリントコントローラー103等からの信号を受けて、画像出力機構の各部に指令を送る信号処理及び種々の作像シーケンス制御を行う制御部(CPU、制御手段、キュリー点温度判別手段)である。
以下は画像出力機構部(作像機構部)の説明である。105は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光ドラムと記す)であり、矢印の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。感光ドラム105はその回転過程で、帯電装置106により所定の極性・電位の一様な帯電処理を受け、その一様帯電面に対して画像書き込み装置107による像露光Lを受けることで一様帯電面の露光明部の電位が減衰して感光ドラム105面に露光パターンに対応した静電潜像が形成される。画像書き込み装置107は本例の場合はレーザスキャナーであり、制御部(CPU)104において信号処理された画像データに従って変調されたレーザ光Lを出力し、回転する感光ドラム105の一様帯電面を走査露光して原稿画像情報に対応した静電潜像を形成する。
次いで、その静電潜像が現像装置108によりトナー画像として現像される。そのトナー画像が転写帯電装置109の位置において、給紙機構部側から感光ドラム105と転写帯電装置109との対向部である転写部Tに所定の制御タイミングにて給送された記録媒体である記録材(転写材)Pに感光ドラム105面側から静電転写される。
給紙機構部は、本例の画像形成装置の場合は、小サイズ記録材を積載収容した第1のカセット給紙部110と、大サイズ記録材を積載収容した第2のカセット給紙部111と、第1または第2のカセット給紙部110・111から選択的に1枚分離給紙された記録材Pを転写部Tに所定のタイミングにて搬送する記録材搬送路112を有している。
転写部Tで感光ドラム105面からトナー画像の転写を受けた記録材Pは、感光ドラム105面から分離され、定着装置114へ搬送されて未定着トナー画像の定着処理を受け、画像形成装置外部の排紙トレー115上に排紙される。
一方、記録材分離後の感光ドラム105面はクリーニング装置113により転写残りトナー等の付着汚染物の除去を受けて清掃されて繰り返して作像に供される。
(2)定着装置114
図2は定着装置114の要部の拡大横断面模型図である。この定着装置114は、加熱ローラ型、誘導加熱方式の加熱装置であり、互いに所定の押圧力で圧接させて所定のニップ長(ニップ幅)の定着ニップ部Nを形成させた一対の加熱部材(加熱媒体、定着部材)と加圧部材としての、上下並行2本の加熱ローラ1と加圧ローラ2を主体とする。
加熱ローラ(以下、定着ローラと記す)1は、例えば鉄、ニッケル、SUS430などの誘導発熱体(導電性磁性材)から形成された、肉厚0.1mm〜1.5mm程度の中空(円筒状)の金属層(導電層、芯金)を有する、キュリー点特性を有するローラであり、その外周表面には、フッ素樹脂等をコーティングして耐熱性の離型層(伝熱材)1aを形成してある。
本実施例における定着装置114は定着温度を230℃とし、定着ローラ1はキュリー点温度をそのほぼ定着温度に設定したキュリー点特性をもつ定着ローラ1である。すなわち、本実施例における定着ローラ1の誘導発熱体である金属層は、図3のように、200℃で透磁率の変化点を持ち、230℃で透磁率が1に達する整磁合金である。透磁率が1に達する温度がその誘導発熱体に磁性が無くなる所謂キュリー点温度である。整磁合金は特開2000−39797号公報等に開示されるように、キュリー点温度を所望に調整した鉄−ニッケル合金等である。
定着ローラ1は両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の側板間に軸受を介して回転可能に支持させて配設してある。またその内空部には定着ローラ1に誘導電流(渦電流)を誘起させてジュール発熱させるための高周波磁界を生じる、磁束発生手段としてのコイル・アセンブリ3を挿入して配置してある。
加圧ローラ2は、軸芯2aと、該軸芯の外回りに同心一体にローラ状に形成具備させた表面離型性耐熱ゴム層であるシリコーンゴム層2b等からなる弾性ローラである。この加圧ローラ2は上記定着ローラ1の下側に並行に配列して、芯金2aの両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の側板間に軸受を介して回転自在に保持させて、かつ定着ローラ1の下面に対して不図示の付勢手段により弾性体層2bの弾性に抗して所定の押圧力にて圧接させて加熱部としての所定のニップ長の定着ニップ部Nを形成させている。
定着ローラ1の内空部に挿入した磁束発生手段としてのコイル・アセンブリ3は、ボビン4、磁性材からなるコア(芯材)5、誘導コイル(励磁コイル、誘導発熱源)6、絶縁部材製のステー7等の組み立て体である。コア5はボビン4に形成した通孔に挿入させてあり、誘導コイル6はこのボビン4の周囲に銅線を巻回して形成されている。このボビン4・コア5・誘導コイル6のユニットをステー7に固定支持させてある。
上記のコイル・アセンブリ3を定着ローラ1の内空部に挿入して所定の角度姿勢でかつ定着ローラ1の内面と誘導コイル6との間に一定のギャップを保持させた状態にしてステー7の両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の保持部材(不図示)に非回転に固定支持させて配置してある。ボビン4・コア5・誘導コイル6のユニットは定着ローラ1の外部に露呈しないように収納されている。
コア5としては、透磁率が大きく自己損失の小さい材料がよく、例えばフェライト、パーマロイ、センダスト等が適している。ボビン4は、コア5と誘導コイル6とを絶縁する絶縁部としても機能している。
定着ローラ1の外周上には、定着ローラ1の温度を検出する中央温度検知装置11が設けられている。この中央温度検知装置11は、定着ローラ1を隔てて誘導コイル6に向かい合うように、定着ローラ1の表面に圧接している。中央温度検知装置11は、例えば、サーミスタより構成される。
13は分離爪であり、定着ニップ部Nに導入されて定着ニップ部Nを出た記録材Pが定着ローラ1に巻き付くのを抑え、定着ローラ1から分離させる役目をする。
前記のボビン4、ステー7、分離爪14は耐熱および電気絶縁性エンジニアリング・プラスチックから形成されている。
14は定着ローラクリーナであり、クリーニング部材としてのクリーニングウエブ14aをロール巻きに保持したウエブ繰り出し軸部14bと、ウエブ巻取り軸部14cと、該両軸部14b・14c間のウエブ部分を定着ローラ1の外面に押し付ける押し付けローラ14dなどからなる。押し付けローラ14dで定着ローラ1に押し付けたウエブ部分で定着ローラ1面にオフセットしたトナーが拭われて定着ローラ面が清掃される。定着ローラ1に押し付けられるウエブ部分は繰り出し軸部14b側から巻取り軸部14c側にウエブ14aが少しずつ送られることで徐々に更新される。
本実施例では、通紙は中央基準で行われる。すなわち、いかなる記録材サイズでも、記録材の中央部が定着ローラ軸方向中央部を通過することになる。
画像形成装置の制御部104は装置のメイン電源スイッチSW(図4)のONにより装置を起動させて所定の作像シーケンス制御をスタートさせる。
制御部104は、定着装置114については、所定の制御タイミングにおいて駆動源Mにより定着ローラ1を図2において矢印Aの時計方向に所定の速度にて回転駆動する。この定着ローラ1の回転に従動して加圧ローラ2も矢印Bの反時計方向に回転する。また所定の制御タイミングにて励磁回路116からコイル・アセンブリ3の誘導コイル6に所定固定値の高周波電流の通電を開始する。これにより誘導コイル6の周囲には高周波交番磁界が発生し、定着ローラ1が電磁誘導発熱して昇温していく。定着ローラ1の温度は迅速に立ち上っていき、透磁率の変化点温度を経て、定着ローラ1の透磁率が1になる所謂キュリー点温度に収束していく。そして、誘導コイル6に対する上記の高周波電流の通電が続行される限り、定着ローラ1はほぼそのキュリー点温度の加熱状態に維持される(自己温調状態)。
本実施例における定着装置114は、上記のように、定着温度を230℃とし、定着ローラ1はキュリー点温度をそのほぼ定着温度に設定したキュリー点特性をもつ定着ローラ1であるから、定着ローラ1の加熱温度はその定着温度230℃にほぼ収束して自己温調状態になる。
上記の定着ローラ1の経時的温度変化がサーミスタ11で検知されて、その検知温度情報が制御部104に入力する。制御部104は入力する検知温度情報により定着ローラ1の温度がキュリー点温度に収束したことを検知する。
この定着ローラ1の自己温調状態において、定着ニップ部Nに対して作像部側から未定着トナー画像tを担持した記録材Pが導入されて定着ニップ部Nを挟持搬送されていくことで、定着ローラの熱と定着ニップ部Nの加圧力で、未定着トナー画像tが記録材Pの面に加熱加圧定着される。
(3)キュリー点測定モード
誘導発熱部材である定着ローラ1のキュリー点の製造時のばらつきや耐久・劣化による温度公差許容レンジ外れに起因する前記のような障害の発生を未然に防ぐために、本実施例の画像形成装置は下記のようなキュリー点測定モードを具備させている。
本実施例のキュリー点測定モードは、装置に装着されているキュリー点特性を持つ定着ローラ1の実際のキューリ点を測定し、それが設定キュリー点の温度公差許容レンジ内にあるかどうかを判定し、その判定結果により画像形成装置の画像形成動作実行の可否制御をする制御モードである。
図5はキュリー点測定モードの基本フローチャート図である。図6はキュリー点測定モード時のキュリー点判定処理を示したフローチャート図である。図7はキュリー点測定モード時の定着ローラ1の温度上昇を時系列に示した図である。
本実施例のキュリー点測定モードは、画像形成装置の操作部(不図示)に具備させたモード選択スイッチ117(図4)により該モードが選択された場合において実行されるようになっている。このキュリー点測定モードの実行は、画像形成装置の工場出荷時、設置時、定着部材交換時、電源ON時、スタンバイ復帰時、所定時間経過時等のいずれでもよい。
図5のキュリー点測定モードの基本フローチャート図に示すように、制御部104は、ステップS200において、モード選択スイッチ117によってキュリー点測定モードが選択されているかどうかを判断する。キュリー点測定モードが選択されていなかったらそのまま何もせず終了となる。
キュリー点測定モードが選択された場合は、制御部104は、定着装置114に対して電力を供給し始める(S201)。すなわち、通常の画像形成動作実行時と同様に、定着ローラ1を回転駆動させると共に、通電手段としての励磁回路116からコイル・アセンブリ3の誘導コイル6に所定固定値の高周波電流の通電を開始してキュリー点の測定、適否判定を行う判定処理を実行する(Seq1)。この判定処理(Seq1)についての詳しい説明は後述する。判定処理が終了したら、定着装置114に対する電力供給を停止する(S202)。以上がキュリー点測定モードの処理の基本フローである。
では次に、判定処理(Seq1)について図6と図7を使って詳しく説明する。図6に示す通り、まず、判定処理にかかる時間Time1が経過したかどうかを判定する(ステップS300)。
この時間Time1は、通常の画像形成動作実行時と同様に、励磁回路116からコイル・アセンブリ3の誘導コイル6に高周波電流の通電を開始してから定着ローラ1の表面温度が環境温度から定着目標温度(=ほぼ設定キュリー点温度)まで上昇するに要する一般的な所要時間よりもある程度長くした時間に設定される。
また、制御部104には定着ローラ1の温度推移情報がサーミスタ11から経時連続的(時系列)に入力する。定着ローラのキュリー点が所定範囲にあるか否かを判別する判別手段としての制御部104はサーミスタ11から経時連続的に入力する定着ローラ温度推移情報から、上記の時間Time1が経過するまでの時点において、定着ローラ1の温度上昇の傾きが所定の傾きよりも小さくなったか否かを判定する(S301)。ここでは、上記の時間Time1が経過するまでの時点において、定着ローラ1の温度上昇が収束しているか否かの確認を行う。つまり、キュリー点に到達したか否かを確認する。
次にS301において、キュリー点に到達したと判断した場合、上記の時間Time1が経過した時点においてサーミスタ11で測定される定着ローラ1の表面温度TEMPを実測キュリー点とし、これが予め決められた第1温度Temp1よりも大きいか否かを判定する(S302)。第1温度Temp1は、周囲の部品の故障、発煙、発火の恐れがある温度に設定されている。
また、S301において、キュリー点に到達していないと判断した場合、S300に戻って同様の処理を行う。
次にS302において、定着ローラ1の表面温度TEMP(実測キュリー点)が予め決められた第1温度Temp1よりも小さいと判断された場合、表面温度TEMPが予め決められた第2温度Temp2よりも小さいか否かを判定する(S303)。第2温度Temp2は、画像の定着性を満足することができるぎりぎりの温度に設定されている。
次にS303において、定着ローラ1の表面温度TEMPが予め決められた第2温度Temp2よりも大きいと判断された場合、定着装置114に取り付けられたキュリー点特性を持つ定着ローラ1は、設計(設定キュリー点)における温度公差許容レンジ内に入っているので、周辺機器や定着装置114そのものに対して障害を与えることなく、記録媒体である記録紙ないし転写材への画像の定着性を満足することができると判断することができる。つまり、図7に示す温度上昇特性P1,P2(破線)と類似した温度上昇特性の定着ローラであることが判断できる。
またS302において、定着ローラ1の表面温度TEMPが予め決められた第1温度Temp1よりも大きい場合は、定着ローラ1の実際のキュリー点が設定キュリー点(定着目標温度)の温度公差許容レンジの上限よりも大きいものであると判断することができる。つまり、図7に示すように、定着装置114に取り付けられた定着ローラ1が、万が一故障による制御不能状態になった場合に、キュリー点特性により温度上昇が収束したとしても、周囲の部品の故障、発煙、発火の恐れがある温度上昇特性P3(実線)に類似した温度上昇特性の定着ローラであることが判定できる。この場合は、制御部104は誘導コイル6に対する通電を遮断して定着ローラ1の発熱を停止するとともに、この画像形成装置による画像形成動作の実行を禁止状態(コピー動作禁止)にし(S304)、その旨を表示器118(図4)に警告表示する。
また、S303において、定着ローラ4の表面温度TEMPが予め決められた第2温度Temp2よりも小さいと判断された場合は、定着ローラ1の実際のキュリー点が設定キュリー点(定着目標温度)の温度公差許容レンジの下限よりも小さいものであると判断することができる。つまり、図7に示すように、定着装置114に取り付けられた定着ローラ1が、通常の定着設定温度よりも低いキュリー点を持ち、画像の定着性を満足することができない温度上昇特性P4(実線)に類似した温度上昇特性の定着ローラであることが判定できる。この場合も、制御部104は誘導コイル6に対する通電を遮断して定着ローラ1の発熱を停止するとともに、この画像形成装置による画像形成動作の実行を禁止状態にし(S304)、その旨を表示器118(図4)に警告表示する。
また、S300において、定着ローラ1の表面温度がキュリー点に到達する前に、判定処理にかかる時間Time1経過したと判断した場合も、制御部104は誘導コイル6に対する通電を遮断して定着ローラ1の発熱を停止するとともに、この画像形成装置による画像形成動作の実行を禁止状態にし(S304)、その旨を表示器118(図4)に警告表示する。つまり、図7に示すように、定着装置114に取り付けられた定着ローラ1が、万が一故障による制御不能状態になった場合に、定着ローラの表面温度が上がりつづけると、周囲の部品の故障、発煙、発火の恐れがある温度上昇特性P5の温度上昇特性に類似した定着ローラであることが判定できるからである。
従って、画像形成装置の工場出荷時、設置時、定着部材交換時に上記のキュリー点測定モードを実行することで、装置に装着されているキュリー点特性を持つ定着ローラ1の実際のキュリー点が設定キュリー点の温度公差許容レンジ内にあるかどうかが判定でき、温度公差許容レンジ外の判定のときは定着ローラ不良として定着ローラ1を交換する処置により定着ローラ1のキュリー点不適に起因する障害、定着不良トラブルの発生を未然に防ぐことができる。
また、画像形成装置の設置後においても、ユーザにおいて、電源ON時、スタンバイ復帰時、所定時間経過時等の適時に、上記のキュリー点測定モードを選択して実行することで、キュリー点特性を持つ定着ローラ1の耐久・劣化によるキュリー点変化をチェックして、定着ローラ1の耐久・劣化に拘わらず実際のキュリー点が設定キュリー点の温度公差許容レンジ内にあるかどうかが判定でき、温度公差許容レンジ外の判定のときは画像形成動作の実行が禁止状態になると共に、その旨が表示器118に警告表示されるので、定着ローラ1のキュリー点不適に起因する障害、定着不良トラブルの発生を未然に防ぐことができる。この場合においてユーザはサービスマンコールにより定着ローラ1の交換をしてもらう。
ここで、本実施例の画像形成装置は、
1)室温、湿度を検知する環境センサ119(図4)を具備させて、その検知情報を制御部104に入力している。制御部104は上記のキュリー点測定モードにおける第1温度Temp1または/および第2温度Temp2の設定を、予めメモリしてある環境温度と第1温度Temp1または/および第2温度Temp2との相関テーブル、例えば、表1のような相関テーブルあるいは相関演算式に従って適正に変更制御するようにしている。
2)また、定着目標温度も予めメモリしてある環境と定着目標温度との相関テーブルあるいは相関演算式に従って適正に変更制御するようにしている。具体的には、環境温度が所定温度より低い場合に、第1温度Temp1または/および第2温度Temp2の設定温度を上げている。これは、環境温度の低下に伴い、定着性を満足する為の下限値が上昇する為、第1温度Temp1の設定値をあげることで、定着性の確保を図っている。
以上のように、本実施例は、誘導発熱部材としての定着ローラ1を誘導発熱させて収束した温度を実測キュリー点とし、設定キュリー点と比較する。比較によりある公差以上である場合、サーミスタ11もしくは定着ローラ1の異常を検知することができる。キュリー点の確認を行うタイミングは、工場出荷時、設置時、定着部材交換時、電源ON時、スタンバイ復帰時、所定時間経過時等のいずれでもよい。
尚、本実施例では定着ローラの温度を直接サーミスタの検知結果に基いてキュリー点が所定範囲内か否かを判別したが、これに限らず、例えば定着ローラの透磁率の変化を直接もしくは間接的に測定し、その測定結果に基いて定着ローラのキュリー点が所定範囲内か否かを判別してもよい。
図8は本実施例における誘導加熱方式の定着装置の概略構成図である。本実施例の定着装置はヒータ(加熱体)として固定の誘導発熱部材を用いたフィルム加熱方式の定着装置である。
10は加熱部材としての定着フィルムアセンブリである。このアセンブリ10は、ヒータとしての横長・薄板状の誘導発熱部材1A、このヒータ1Aを下面の長手に沿って固定して支持させたヒータ支持部材8、このヒータ支持部材8の内側に配設した磁性コア5・誘導コイル6等よりなるコイル・アセンブリ3、上記のヒータ1A−ヒータ支持部材8−コイル・アセンブリ3の組立体にルーズに外嵌した円筒状の耐熱樹脂製の定着フィルム9と、ヒータ1Aの温度を検知する検温素子としてのサーミスタ11、等からなる。
本実施例における定着装置は定着温度を230℃とし、誘導発熱部材としてのヒータ1Aはキュリー点温度をそのほぼ定着温度に設定したキュリー点特性をもつものである。
2は加圧部材としての加圧ローラである。この加圧ローラ2は、軸芯2aと、該軸芯の外回りに同心一体にローラ状に形成具備させた表面離型性耐熱ゴム層であるシリコーンゴム層2b等からなる弾性ローラである。この加圧ローラ2は芯金2aの両端部側をそれぞれ定着装置の手前側と奥側の側板間に軸受を介して回転自在に保持させてある。
この加圧ローラ2の上側に、上記の定着フィルムアセンブリ10をヒータ1A側を下向にして加圧ローラ22に並行に配列し、ヒータ支持部材8の左右の端部に不図示の付勢手段で押し下げ力を作用させている。これにより、ヒータ支持部材8の下面のヒータ1Aが定着フィルム9を挟んで加圧ローラ2に弾性層2bの弾性に抗して圧接して定着フィルム9と加圧ローラ2との間に所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ21は駆動手段Mにより矢示の反時計方向に回転駆動される。この加圧ローラ2の回転駆動による該加圧ローラ2と定着フィルム9の外面との定着ニップ部Nにおける摩擦力で円筒状の定着フィルム9に回転力が作用する。その結果、該定着フィルム9が内面を定着ニップ部Nにおいてヒータ1Aの下面に密着して摺動しながら矢示の時計方向にヒータ支持部材8の外回りを回転する(加圧ローラ駆動方式)。定着フィルム9は、加圧ローラ2の回転周速度にほぼ対応した周速度をもった回転状態となる。
定着フィルム9の内面には潤滑剤として、フッ素系のグリスが塗布され、該定着フィルム9とヒータ1A・ヒータ支持部材8との摺動性を確保している。
制御部104は、所定の制御タイミングにおいて駆動源Mにより加圧ローラ2を回転駆動させ、また所定の制御タイミングにて励磁回路116からコイル・アセンブリ3の誘導コイル6に所定固定値の高周波電流の通電を開始する。これにより誘導コイル6の周囲には高周波交番磁界が発生し、誘導発熱部材であるヒータ1Aが電磁誘導発熱して昇温していく。ヒータ1Aの温度は迅速に立ち上っていき、透磁率の変化点温度を経て、ヒータ1Aの透磁率が1になる所謂キュリー点温度に収束していく。そして、誘導コイル6に対する上記の高周波電流の通電が続行される限り、ヒータ1Aはほぼそのキュリー点温度の加熱状態に維持される(自己温調状態)。本実施例における定着装置は、上記のように、定着温度を230℃とし、ヒータ1Aはキュリー点温度をそのほぼ定着温度に設定したキュリー点特性をもつ誘導発熱部材であるから、ヒータ1Aの加熱温度はその定着温度230℃にほぼ収束して自己温調状態になる。
上記のヒータ1Aの経時的温度変化がサーミスタ11で検知されて、その検知温度情報が制御部104に入力する。制御部104は入力する検知温度情報によりヒータ1Aの温度がキュリー点温度に収束したことを検知する。
このヒータA1の自己温調状態において、定着ニップ部Nに対して作像部側から未定着トナー画像tを担持した記録材Pが導入されて定着ニップ部Nを挟持搬送されていくことで、定着フィルム9を介したヒータ1Aの熱と定着ニップ部Nの加圧力で、未定着トナー画像tが記録材Pの面に加熱加圧定着される。
このような定着装置を備えた画像形成装置にも実施例1と同様にキュリー点測定モードを具備させることで、装置に装着されている誘導発熱部材としてのキュリー点特性を持つヒータ1Aの実際のキュリー点が設定キュリー点の温度公差許容レンジ内にあるかどうかが判定でき、温度公差許容レンジ外の判定のときはヒータ不良としてヒータ1Aを交換する処置によりヒータ1Aのキュリー点不適に起因する障害、定着不良トラブルの発生を未然に防ぐことができる。
[その他]
1)本発明は、特許文献3のように定着温調温度をキュリー点以下に設定して誘導発熱部材の温度を温調制御するタイプの誘導加熱方式の定着装置、更には非通紙部昇温を防止するための磁束遮蔽板、その駆動手段を具備させているタイプの誘導加熱方式の定着装置を備えた画像形成装置についても適用して誘導発熱部材のキュリー点不適に起因する障害、定着不良トラブルの発生を未然に防ぐことができる。
2)実施例1の定着装置において、磁束発生手段としてのコイル・アセンブリ3は誘導発熱部材としての定着ローラ1の外側に配設した装置構成にすることもできる。
3)実施例2の定着装置において、定着フィルム9は複数本の懸架部材間に懸回張設して駆動ローラで回動駆動させる装置構成にすることもできる。また定着フィルム9は繰り出し軸にロール巻きにした有端の長尺部材にして巻取り軸側に走行移動させる装置構成にすることもできる。
4)本発明の加熱装置は、実施例の定着装置に限られず、その他、仮定着する像加熱装置、画像を担持した記録媒体を再加熱してツヤ等の表面性を改質する像加熱装置、記録媒体以外のシート状の被加熱熱材を通紙して、乾燥、加熱ラミネート、熱プレスシワ取り,熱プレスカール取り等の加熱処理装置としても使用できる。
実施例1の画像形成装置の概略構成図 定着装置の拡大横断面模型図 定着ローラの金属層(誘導発熱部材)の温度による透磁率変化の説明図 制御系のブロック図 キュリー点測定モードの基本フローチャート図 キュリー点測定モード時のキュリー点判定処理を示したフローチャート図 キュリー点測定モード時の定着ローラの温度上昇を時系列に示した図 実施例2における定着装置の拡大横断面模型図
符号の説明
1・・加熱部材(定着ローラ)、1a・・金属層(誘導発熱部材)、2・・加圧部材(加圧ローラ)、3・・コイル・アセンブリ(磁束発生手段)、4・・ボビン、5・・磁性コア、6・・誘導コイル、7・・ステー、1A・・ヒータ(誘導発熱部材)、8・・ヒータ支持部材、9・・定着フィルム、10・・定着フィルムアセンブリ、11・・温度センサ、13・・分離爪、100・・画像形成装置、101・・原稿読取装置、102・・デジタイザー、103・・プリントコントローラ、104・・制御部(CPU)、105・・感光ドラム、107・・画像書き込み装置、105・・感光ドラム、108・・現像装置、109・・転写装置、114・・定着装置、116・・励磁回路、S200〜S304・・キュリー点測定モードにおける各処理のステップ、Seq1・・キュリー点測定モードにおける判定処理、P1〜P5・・さまざまな温度上昇特性をもつ定着ローラの温度上昇カーブ、TEMP・・キュリー点測定モードで測定したキュリー点温度、Temp1・・温度公差許容レンジにおける最高許容温度、Temp2・・温度公差許容レンジにおける最低許容温度、Time1・・キュリー点測定モード処理時間

Claims (11)

  1. 所定のキュリー点を有し、磁束発生手段の発生する磁束の作用により発熱する発熱部材の該発熱により被加熱材を加熱する加熱装置において、
    前記加熱装置に装着された発熱部材のキュリー点が所定範囲内かどうか判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止する制御手段と
    を有することを特徴とする加熱装置。
  2. 前記判別手段は、前記発熱部材の単位時間あたりの温度上昇が所定値より小さくなったときの前記発熱部材の温度が所定温度範囲外である場合、前記キュリー点が所定範囲外であると判別することを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  3. 前記キュリー点が略定着温度付近に設定されていることを特徴とする請求項1または2に記載の加熱装置。
  4. 前記所定温度範囲は環境温度によって変更することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の加熱装置。
  5. 前記加熱装置は、表示部を有し、前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記表示部に警告表示すること特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱装置。
  6. 前記キュリー点は、前記発熱部材が発熱を開始してから温度上昇が略収束した温度であることを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
  7. 前記判別手段は、前記発熱部材の発熱開始から所定時間が経過した時点において、前記発熱部材の単位時間あたりの温度上昇が所定値より大きい場合、前記発熱部材のキュリー点が所定範囲外であると判別することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の加熱装置。
  8. 前記加熱装置は、前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止するモードを有し、前記モードが選択された場合、前記モードを所定時に行うことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の加熱装置。
  9. 前記加熱装置は、通電することにより磁束を発生するコイルと、該コイルに固定電流を通電する通電手段を有し、前記加熱装置は前記コイルから発生する磁束により前記発熱部材を発熱することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の加熱装置。
  10. 画像形成手段と、磁束発生手段の発生する磁束の作用により発熱し、所定温度にキュリー点を有する発熱部材と、前記発熱部材の熱により、前記画像形成手段により形成された画像を被加熱材に加熱定着する画像形成装置において、
    前記キュリー点が所定範囲内かどうか判別する判別手段と、
    前記判別手段により前記キュリー点が所定範囲外であると判別された場合に、前記発熱部材の発熱を停止する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  11. 前記キュリー点が略定着温度付近に設定されていることを特徴とする請求項10に記載の画像形成装置。
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