JP2005180592A - バルブ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁体を動作させて各種流体の流路の開閉を行うバルブ装置において、簡易な構成で弁体駆動手段を構成するモータ駆動部の必要トルクの変動、増加を最小限に抑えて、安定した開閉制御が可能となる弁体開閉機構を提供すること。
【解決手段】 バルブ装置1は、流入パイプ2と流出パイプ3とが接続された本体ケース4と、流出パイプ3へ連通する流出開口部42bを開閉するため本体ケース4の内側に配置された弁体5と、モータ駆動部6を有して弁体5を開閉駆動する弁体駆動手段8とを備える。弁体5は、弁体駆動手段8との間に構成された磁気駆動手段により流出開口部42bの開閉を行うように構成される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、弁体を動作させて各種流体の流路の開閉を行うバルブ装置に関するものである。さらに詳しくは、バルブ装置の弁体開閉機構に関するものである。
冷蔵庫や空調機の冷媒等の各種流体の流路を開閉して、流路に通じる室等の温度制御を行うバルブ装置として、流体を流入させる流入パイプと流体を流出させる流出パイプとが接続され、流入パイプから流入した流体を流出パイプへ導く流体流路が内部に形成された本体ケースと、流出パイプへ連通する本体ケースの流出開口部を開閉するため本体ケースの内側に配置された弁体と、モータ駆動部を有して弁体を開閉駆動する弁体駆動手段とを備えたバルブ装置が知られている。
この種のバルブ装置においては、ギアを介したモータ駆動部の回転トルクを利用して、所定の摺動面を有するディスク状の弁体を、流出開口部が設けられた本体ケース(弁座プレート)上で摺接させながら回転駆動させる弁体駆動手段により、本体ケースに設けられた流出開口部の開閉を行ういわゆるディスクタイプの弁体開閉機構が用いられている(例えば、特許文献1参照)。また、流出開口部上に圧接された球状の弁体を、モータ駆動される回転部材に設けられたカムによって移動させる弁体駆動手段により、流出開口部の開閉を行ういわゆるボールタイプの弁体開閉機構も用いられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−21254号公報 特開2002−349741号公報
しかしながら、ディスクタイプの弁体開閉機構においては、一般にディスク状の弁体が樹脂で形成されるとともに弁座プレートがステンレス鋼等の金属で形成され、弁体と弁座プレートの間に摺動面が構成されている。そのため、摺動面の面粗度や平面度等の影響で弁体と弁座プレートとの摺動抵抗が変動し、起動時、開閉動作時のモータ駆動部の必要トルクが変動してしまう。また、摺動面の経年変化により摺動抵抗が増加し、起動時、開閉動作時のモータ駆動部の必要トルクが増加してしまう。従って、安定した弁体の開閉制御が困難になる。
また、ボールタイプの弁体開閉機構においては、球状の弁体が流体の圧力により流出開口部に圧接されているため、カムが弁体に接触して弁体を移動させる際には、流体の圧力に抗するだけの回転トルクがモータ駆動部に要求される。そのため、流体の圧力が変動するとカムと弁体との接触抵抗が変動しモータ駆動部の必要トルクが変動してしまう。特に流体圧が高いとモータ駆動部の必要トルクが増加してしまい、大きな回転トルクを有するモータ駆動部を使用しないと安定した弁体の開閉制御が困難となる。
そこで、本発明の課題は、弁体を動作させて各種流体の流路の開閉を行うバルブ装置において、簡易な構成により、モータ駆動部の必要トルクの変動を抑え、弁体の安定した開閉動作を実現可能な構成を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明では、流体を流入させる流入パイプと流体を流出させる流出パイプとが接続され、前記流入パイプから流入した流体を前記流出パイプへ導く流体流路が内部に形成された本体ケースと、前記流出パイプへ連通する前記本体ケースの流出開口部を開閉するため前記本体ケースの内側に配置された弁体と、前記弁体を開閉駆動するためのモータ駆動部を備えた弁体駆動手段とを有するバルブ装置において、前記弁体駆動手段は、永久磁石同士が発生させる磁気的な吸引力および反発力のうちの少なくとも一方を利用して前記弁体を開方向および閉方向のうちの少なくとも一方に変位する方向の付勢力を発生させる磁気駆動手段を備えていることを特徴とする。
本発明では、磁気駆動手段により弁体に開方向あるいは閉方向の付勢力を作用させるため、弁体と弁体駆動手段のモータ駆動部との機構的な接続を絶った状態で弁体に流出開口部の開閉を行わせることができる。そのため、弁体に加わる摺動抵抗や流体圧などの負荷が変動した場合でも、モータ駆動部における必要トルクが一定である。それ故、過大なトルクを発生させるモータ駆動部を用いなくても、安定した弁体の開閉制御が可能である。
本発明において、前記弁体駆動手段は、前記磁気駆動手段で発生する力を吸引力と反発力とに切り替えることにより前記付勢力の方向を反転させて、前記弁体に対する開方向への駆動、および前記弁体に対する閉方向への駆動を行うことが好ましい。
本発明において、前記弁体駆動手段は、例えば、前記弁体に対向する回転部材を備え、前記磁気駆動手段は、前記永久磁石として、前記回転部材側の異なる角度位置にN極およびS極を備えた回転側磁石部と、前記弁体側の弁体側磁石部とから構成され、前記磁気駆動手段は、前記回転部材の回転により前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との間に生じる力を吸引力と反発力とに切り替えることにより、前記弁体の開方向への駆動、および前記弁体の閉方向への駆動を行う。このように構成すると、弁体と回転部材との間で機構的な接続を絶った状態で、弁体に開方向および閉方向の変位を行わせることができる。そのため、弁体に加わる摺動抵抗や流体圧などの負荷が変動した場合でも、モータ駆動部における必要トルクが一定である。それ故、過大なトルクを発生させるモータ駆動部を用いなくても、安定した弁体の開閉制御が可能である。
本発明において、前記弁体は、前記流出開口部から浮き上がる開方向、および前記流出開口部を塞ぐ閉方向に変位可能に配置されていることが好ましい。このように構成すると、弁体は、摺動せずに流体開口部の開閉を行うため、摺動面の面粗度、平面度、経時劣化等の影響を受けることがない。従って、安定した弁体の開閉制御が可能になる。また、回転部材と弁体は磁気的に結合するが、機構的には分離しているので、弁体に大きな流体圧が加わっているときでも、モータ駆動部の必要トルクへの影響を抑制することができる。
本発明において、前記弁体駆動手段は、前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との反発力で前記弁体を閉方向に駆動し、前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との吸引力で前記弁体を開方向に駆動することが好ましい。
本発明において、前記回転部材は、少なくとも閉状態にある前記弁体に係合して当該弁体が開位置に向けて変位する契機をつくるカムを備えていることが好ましい。このように構成すると、流体圧が高い場合でも、弁体の開動作を円滑に行うことができる。また、カムは弁体に開動作の契機を与えるにすぎないことから、カムによるモータ駆動部の必要トルクへの影響はほとんど無視することができる。
本発明において、前記流出開口部が形成された前記本体ケースの開口面と前記弁体との間には弾性部材からなるシール部材が配置されていることが好ましい。
本発明では、磁気駆動手段により弁体に開方向あるいは閉方向の付勢力を作用させるため、弁体と弁体駆動手段のモータ駆動部との機構的な接続を絶った状態で弁体に流出開口部の開閉を行わせることができる。そのため、弁体に加わる摺動抵抗や流体圧などの負荷が変動した場合でも、モータ駆動部における必要トルクが一定である。それ故、過大なトルクを発生させるモータ駆動部を用いなくても、安定した弁体の開閉制御が可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。
[全体構成]
図1は、本発明の一実施形態に係るバルブ装置を示す縦断面図であり、弁体が開位置にある状態を示してある。図2は、図1に示すバルブ装置の主要部分の分解斜視図である。
本発明を適用したバルブ装置1は、例えば冷蔵庫の冷媒の流路を開閉して流路に通じる冷蔵室等の温度制御を行うものであり、冷媒を流入させる1本の流入パイプ2と冷媒を流出させる2本の流出パイプ3とが接続され、流入パイプ2から流入した冷媒を流出パイプ3へ導く流体流路43が内部に形成された本体ケース4と、流出パイプ3へ連通する本体ケース4の流出開口部42bを開閉するため本体ケース4の内側に配置された弁体5と、弁体5を開閉駆動するためのモータ駆動部6を備えた弁体駆動手段8とを備えている。また、本体ケース4の内部には、流出開口部42bに対応する位置に弁体5を保持するとともに弁体5を開閉方向に案内する保持部材9と、本体ケース4の内部から流出パイプ3への冷媒の流出を防止するために、流出開口部42bが形成された本体ケース4の開口面42aと弁体5との間に配置された弾性部材からなるシール部材10が設けられている。尚、本形態においては、流入パイプ2が1本であり、流出パイプ3が2本であるが、各パイプの数はこれに限定されるものではない。
本体ケース4は、ステンレス鋼板をプレス絞り加工して形成した略カップ状の第1ケース部材41と第2ケース部材42とから構成されている。第1ケース部材41と第2ケース部材42とは連結部4aにおいて、それぞれに設けられたフランジ部が突き合わされた状態でTIG(タングステンイナートガス)溶接により密着状態で連結されており、その内部に流体流路43となる冷媒収納空間が形成されている。
第1ケース部材41は、底面側に形成された小径部41aと、開口側に小径部41aより大径に形成された大径部41bとを備え、小径部41aと大径部41bとの間には段部41cが形成されている。また、底面部分には弁体駆動手段8を構成するシャフト14を支持する凹部41dが形成されている。
第2ケース部材42は、その底面部分が開口面42aとなっている略カップ形状を有している。開口面42aには、流出パイプ3へ連通する流出開口部42bと、流入パイプ2へ連通する流入開口部42cと、シール部材10を位置決めする位置決めピン42dと、弁体駆動手段8を構成するシャフト14の取付孔42eとが形成されている(図2参照)。本形態において、流出開口部42bは2箇所に形成され、流入開口部42cは1箇所に形成されている。流出開口部42bには、第2ケース部材42の裏面に向かって延在して流出パイプ3が外挿される筒状部42fが形成されている(図1参照)。また、流入開口部42cには第2ケース部材42の裏面に向かって延在して流入パイプ2が内挿される筒状部42gが形成されている(図1参照)。
弁体駆動手段8は、モータ駆動部6と、回転部材12と、シャフト14とを備えている。モータ駆動部6はステッピングモータを構成しており、第1ケース部材41の小径部41aの外周面に嵌め込まれたステータ部17と、小径部41aの内周側に回転自在に配置されたロータ部18とから構成される。ステータ部17は、コア19、コイルボビン20、およびコイルボビン20に巻回されたコイル21からなるステータ組を2段に重ねて構成されており、図示を省略するホルダーに固定されている。ロータ部18は、筒状のロータ磁石22と、このロータ磁石22をインサート成形によって保持する樹脂成形材料で形成された筒状の磁石保持部材23とから構成されている。そして、ステータ部17のコア19とロータ部18のロータ磁石22とが第1ケース部材41の小径部41aを介して対向配置されている。
ロータ部18は、磁石保持部材23の内周面がシャフト14に挿通され、シャフト14に対して回転自在になっている。また、ロータ部18は、ステータ部17に対向する所定の位置で回転するように、第1ケース部材41の内部の底面側に配置された付勢部材15により第2ケース部材42側に常に付勢されている。シャフト14は、一端が第1ケース部材41の凹部41dで支持され、他端が第2ケース部材42の取付孔42eで支持されている。
回転部材12は、略円筒形状に形成され、その一端側が磁石保持部材23に固定されるとともに、その軸孔にシャフト14に挿通され、ロータ部18と一体でシャフト14に対して回転自在となっている。また、回転部材12は、磁石保持部材23を介して付勢部材15により第2ケース部材42側に付勢されており、磁石保持部材23に固定された一端側に対する他端側が座金16を介して第2ケース部材42の開口面42aに当接している。回転部材12の詳細な構成については後述する。
保持部材9は、樹脂成形材料により、円筒形状の筒部9aと、円盤形状の中間底部9bとを有する縦断面略H形状に形成されている。筒部9aには外側に延びる位置決め用の鍔部9cが複数形成されており、鍔部9cの先端が第1ケース部材41の大径部41bの内周面あるいは第2ケース部材42の内周面に当接されることで保持部材9は径方向に位置決めされている。また、保持部材9は、筒部9aの図示上端が第1ケース部材41の段部41c圧接され、下端が第2ケース部材42の開口面42aにシール部材10を介して圧接されることで軸方向に位置決めされている。
中間底部9bには、流出開口部42bに対応する位置の各々に弁体5を保持するとともに弁体5を開閉方向に案内する2つの弁体保持孔9dと、流入パイプ2の一端が固定される1つの固定孔9eと、シャフト14に挿通された回転部材12を挿通する挿通孔9fとが形成されている。固定孔9eの図示上面側の開口部周辺には、流入パイプ2からの冷媒の流入を円滑する流路を確保するため、段部9gが形成されている。また、中間底部9bの図示上面側には、回転部材12の回転方向の基準位置を決める凸状の位置決め部9hが形成されている。
シール部材10は、ゴム材料や樹脂材料等の弾性部材により円盤状に形成されている。本実施形態におけるシール部材10は、冷媒に対する耐薬品性を考慮して水素化ニトリルゴム(HNBR)等から形成されている。シール部材10には、第2ケース部材42の流出開口部42bに対応する位置に設けられた2つの流出開口孔10aと、流入開口部42cに対応する位置に設けられた1つの流入開口孔10bと、位置決めピン42dが挿通される位置決め孔10cと、シャフト14に挿通された回転部材12を挿通する挿通孔10dとが形成され、2つの流出開口孔10aは、いずれもシール部材10によって周りを囲まれた状態にある。また、シール部材10は、外端縁部分が筒部9aの下端と開口面42aとにより押圧されることで、流出開口孔10aからのみ冷媒が流出するように構成されている(図1参照)。
[弁体駆動手段8の磁気駆動手段およびカムの構成]
図3(A)、(B)、(C)はそれぞれ図1に示すバルブ装置の回転部材を示す縦断面図、X−X断面を示す断面図、及び矢視Y方向から見た部分側面図である。
本形態において、弁体駆動手段8は、以下に説明する磁気駆動手段とカムとを備えている。まず、回転部材12は、樹脂成形材料から形成されるとともに、径方向に張り出して弁体5の開閉方向で弁体5と対向する張出部12aを備えている。また、回転部材12において、張出部12aの図示下方位置には、閉状態にある弁体5と接触して弁体5に開動作の契機を与えるカム12bが形成されている。ここで、回転部材12は、その軸線周りに回転によって、張出部12aが中間底部9bより上側における保持部材9の内周側で回転し、カム12bが中間底部9bより下側における保持部材9の内周側で回転するように構成されている。
張出部12aには磁石保持孔12cが形成されており、本形態において、磁石保持孔12cは円周方向に沿ってほぼ等角度で4箇所に形成されている。また、張出部12aには、保持部材9に形成された位置決め部9hに突き当たって、回転部材12の回転方向の基準位置を決める度当り用の位置決め突起12dが円周方向外方に張り出すように形成されている。
カム12bは、所定の角度範囲において回転部材12の径方向外側に張り出す鍔状に形成されており、平坦面12fと、平坦面12fの周方向における両側で所定の傾斜角度を備えた傾斜面12eとから構成されている。カム12bは円周方向に約180°の角度範囲にわたって形成されている。
磁石保持孔12cには、円柱形状の回転側磁石25a、25b、25c、25dが嵌め込み固定されており、これらの回転側磁石25a、25b、25c、25dによって、張出部12aには、図示下方の面、即ち、弁体5との対向面に、周方向に沿ってN極とS極が交互に配置された回転側磁石部が構成されている。本形態では、回転側磁石25a、25bは、図示下方側すなわち弁体5側がN極に着磁されているのに対して、回転側磁石25c、25dは、図示下方側すなわち弁体5側がS極に着磁されている。
弁体5は、樹脂成形材料により有底円筒形状に形成されており、鍔部5aを備えている。弁体5は、流出開口部42bに対応する位置で、中間底部9bより下側における保持部材9の内周側に2個配置され、保持部材9の弁体保持孔9dに沿って図示上下方向に直線的に変位可能となっている。本形態では、2個の弁体5は、シャフト14を中心に互いに90°をなすように配置されている。弁体5の内側には張出部12aとの対向面に単極を有する円柱形状の弁体側磁石26a、26bが嵌め込み固定されており、これらの弁体側磁石26a、26bによって、弁体側磁石部が構成されている。本形態においては、2つの弁体側磁石26a、26bはいずれも、張出部12aとの対向面側がともにS極に着磁されている。
このようにして、本形態では、回転部材12の側に配置された回転側磁石25a、25b、25c、25dと、弁体5の側に配置された弁体側磁石26a、26bとによって、永久磁石同士が発生させる磁気的な吸引力および反発力で弁体5を開方向および閉方向に変位する方向の付勢力を発生させる磁気駆動手段が構成されている。
[弁体の開閉動作]
図4は、図1に示すバルブ装置の、弁体が閉位置にあるときの状態を示す縦断面図である。図5は、回転部材の回転に伴う2つの弁体の開閉状態を模式的に示した弁体の開閉動作説明図であり、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれ回転部材が原点位置から0ステップ、4ステップ、28ステップ、52ステップ、76ステップ、87ステップ回転したときの2つの弁体の開閉状態を模式的に示した弁体の開閉動作説明図である。図6は、回転部材の回転に伴う2つの弁体の開閉状態を示すタイミングチャートである。
本形態におけるバルブ装置1では、2つの弁体5が各々、流出開口部42bから浮き上がるように軸方向に沿って直線的に上下動することで流出開口部42bの開閉が行われる。すなわち、弁体5の鍔部5aの図示上面と保持部材9の中間底部9bの図示下面とが当接する位置が開位置となる(図1参照)。このとき、カム12bの平坦面12fと鍔部5aとが軸方向において重なる状態となるが、図1に示すように鍔部5aの図示下面と平坦面12fとの間には軸方向に隙間が確保されており、鍔部5aの図示下面と平坦面12fとは非接触の状態になっている。
また、弁体5の図示下端面とシール部材10とが当接する位置が閉位置となる(図4参照)。弁体5の開閉動作は、回転側磁石部を構成する回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石部を構成する弁体側磁石26aまたは26bとの間に生じる磁気的な吸引力と反発力とが回転部材18の回転で切り替わることにより、弁体5が開位置と閉位置との間を軸方向に略直線的に移動することで行われる。また、回転部材18に設けられたカム12bの傾斜面12eおよび平坦面12fが、閉状態にある弁体5の鍔部5aと接触して弁体5に開動作の契機を与える。
以下、図5及び図6を用いて具体的に弁体5の開閉動作を説明する。本形態においては、ステッピングモータを構成するモータ駆動部6により、回転部材12は87ステップで1回転をして弁体5の開閉動作を制御する。尚、説明の便宜のため、図5においては位置決め部9hに対して反時計周りの方向90°の位置に配置された弁体5を第1の弁体51、反時計周りの方向180°の位置に配置された弁体5を第2の弁体52とし、各モードは以下に示す状態
「閉−閉モード」:第1の弁体51が閉、第2の弁体52が閉
「開−閉モード」:第1の弁体51が開、第2の弁体52が閉
「開−開モード」:第1の弁体51が開、第2の弁体52が開
「閉−開モード」:第1の弁体51が閉、第2の弁体52が開
に対応する。また、各磁石にかっこ書きしたN極とS極は各々、回転側磁石25a、25b、25c、25d、および弁体側磁石26a、26bの互いに対向する側の面の磁極である。
(原点位置)
図5(A)および図6に示すように、原点位置(0ステップ)においては、保持部材9の位置決め部9hに対して回転部材12の位置決め突起12dが時計周りの方向で当接しており、回転側磁石25a(N極)と弁体側磁石26a(S極)とが近接している。従って、回転側磁石25aと弁体側磁石26aとの間に磁気的な吸引力が発生し、第1の弁体51の鍔部5aと中間底部9bとが当接する開位置となって流出開口部42bが開状態となっている(図1参照)。このとき、カム12bの平坦面12fと鍔部5aとが軸方向において完全に重なる状態になるが、図1に示すように鍔部5aの図示下面と平坦面12fとの間には軸方向に隙間があり、鍔部5aの図示下面と平坦面12fとは非接触状態にある。以下においても同様に、弁体51、52が開状態にあるときは、鍔部5aの図示下面と平坦面12fとは非接触の状態になっている。
第2の弁体52側では、回転側磁石25d(S極)と弁体側磁石26b(S極)とが近接している。従って、回転側磁石25dと弁体側磁石26bとの間に磁気的な反発力が発生し、弁体52の図示下端面とシール部材10とが当接する閉位置となって流出開口部42bが閉状態となっている(図4参照)。尚、弁体51または52が閉位置にあるとき、冷媒によって弁体51または52には流出開口部42bへ押し付ける方向の圧力が作用している。
(開−閉モード)
図5(B)および図6に示すように、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向へ4ステップ分回転したときには、第1の弁体51の側では、回転側磁石25a(N極)と弁体側磁石26a(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な吸引力が発生しているため、第1の弁体51側は開位置にある。
第2の弁体52の側では、回転側磁石25d(S極)と弁体側磁石26b(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な反発力が発生しているため、第2の弁体52は閉位置となる。
(開−閉モードから開−開モードへの移行)
図6において、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向へ19ステップ分回転したとき、第1の弁体51の側では、回転側磁石25b(N極)と弁体側磁石26a(S極)が近接し、磁気的な吸引力が発生する。従って、引き続き、第1の弁体51は開状態となる。
第2の弁体52側では、回転側磁石25a(N極)と弁体側磁石26b(S極)が近接し、磁気的な吸引力が発生する。従って、回転側磁石25aと弁体側磁石26bとの間の磁気的な吸引力により、弁体52の鍔部5aと中間底部9bとが当接する開位置に弁体52が略直線的に移動する開動作をして流出開口部42bが開状態となる。その際には、カム12bの傾斜面12eが、弁体52の鍔部5aと接触して弁体52に対して図示上方向の力を付与して弁体52をわずかに浮き上がらせて開動作の契機を与える。但し、第2の弁体52は、回転側磁石25aと弁体側磁石26bとは磁気的な吸引力によって開位置に移動するため、回転部材12が更に回転を続けても傾斜面12eと鍔部5aとが摺接することはない。
(開−開モード)
図5(C)および図6に示すように、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向へ28ステップ分回転したときには、第1の弁体51の側では、回転側磁石25b(N極)と弁体側磁石26a(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な吸引力が発生しているため、弁体51側は開状態となる。
第2の弁体52の側では、回転側磁石25aと弁体側磁石26bとの中心が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な吸引力が発生しているため、弁体52側は開状態となる。
(開−開モードから閉−開モードへの移行)
図6において、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向へ37ステップ分回転したとき、第1の弁体51側では、回転側磁石25c(S極)と弁体側磁石26a(S極)が近接し、磁気的な反発力が発生する。従って、弁体51の図示下端面とシール部材10とが当接する閉位置に弁体51が略直線的に移動する閉動作が行われ、流出開口部42bが閉状態となる。その際、カム12bと鍔部5aとは軸方向で重ならないように構成されているため、カム12bが弁体51の閉動作の妨げとなることはない。
第2の弁体52側では、回転側磁石25b(N極)と弁体側磁石26b(S極)が近接し、磁気的な吸引力が発生する。従って、引き続き、弁体52側は開状態となる。
(閉−開モード)
図5(D)および図6に示すように、回転部材12が原点位置から反時計周りの方向へ52ステップ分回転したときには、第1の弁体51の側では、回転側磁石25c(S極)と弁体側磁石26a(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な反発力が発生しているため、弁体51側は閉状態となる。
第2の弁体52の側では、回転側磁石25b(N極)と弁体側磁石26b(S極)が軸方向で完全に重なり両磁石間には磁気的な吸引力が発生しているため、弁体52側は開状態となる。
(閉−開モードから閉−閉モードへの移行)
図6において、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向へ61ステップ分回転したとき、第1の弁体51側では、回転側磁石25d(S極)と弁体側磁石26a(S極)が近接し、磁気的な反発力が発生する位置で対向する。従って、引き続き、弁体51側は閉状態となる。
第2の弁体52の側では、回転側磁石25c(S極)と弁体側磁石26b(N極)が近接し、磁気的な反発力により、弁体52の図示下端面とシール部材10とが当接する閉位置に弁体52が略直線的に移動する閉動作が行われ、流出開口部42bが閉状態となる。尚、この場合においても上記と同様に、カム12bが弁体52の閉動作の妨げとなることはない。
(閉−閉モード)
図5(E)および図6に示すように、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向に76ステップ分回転したときには、第1の弁体51の側では、回転側磁石25d(S極)と弁体側磁石26a(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な反発力が発生しているため、弁体51側は閉状態となる。
第2の弁体52の側では、回転側磁石25c(S極)と弁体側磁石26b(S極)が軸方向で完全に重なり、両磁石間には磁気的な反発力が発生しているため、弁体52側は閉状態となる。
(終点位置)
図5(F)および図6に示すように、回転部材12が、原点位置から反時計周りの方向に87ステップ分回転したとき、すなわち、回転部材12が1回転し終えときにも第1の弁体51、及び第2の弁体52の側では閉状態となる。
(反転動作)
また、この状態から回転部材12が時計周りの方向に回転したときは、上記と反対に弁体51閉・弁体52閉(閉−閉モード)→弁体51閉・弁体52開(閉−開モード)→弁体51開・弁体52開(開−開モード)→弁体51開・弁体52閉(開−閉モード)の流れで弁体51、52の開閉動作が行われる。また、回転部材12は、途中位置で反転した場合も、モードの切り替えが可逆的に行われる。
(本実施形態の効果)
以上説明したように、本形態におけるバルブ装置1では、弁体駆動手段8に構成された磁気駆動手段、すなわち、回転側磁石部を構成する回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石部を構成する弁体側磁石26a、26bとにより、流出開口部42bの開閉を行っている。そのため、弁体5と、回転部材12やモータ駆動部6とを非接触の状態に保ちつつ弁体5の開閉動作ができる。その結果、従来のバルブ開閉装置で生じていた弁体の摺動抵抗あるいは弁体と弁体駆動手段との接触抵抗の変動といったモータ駆動部6の必要トルクの変動要因を排除することができ、弁体5の開閉動作に伴うモータ駆動部6の必要トルクの変動を抑制することができる。
特に本形態では、弁体駆動手段8は、径方向に張り出して弁体5の開閉方向で弁体5と対向する張出部12aを有する回転部材12を備えるとともに、張出部12aは、弁体5との対向面に2つのN極と2つのS極との4極を有する回転側磁石部(回転側磁石25a〜25d)を備えている。また、弁体5は、張出部12aとの対向面にS極を有する弁体側磁石部(弁体側磁石26aまたは26b)を備えている。さらに、弁体5は、回転側磁石部を構成する回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石部を構成する弁体側磁石26aまたは26bとの間に生じる磁気的な吸引力と反発力とが回転部材18の回転で切り替わることにより、開位置と閉位置との間を略直線的に移動して流出開口部42bの開閉を行っている。そのため、弁体5の開閉動作にモータ駆動部6の回転トルクが直接利用されなくなる。従って、弁体5の開閉動作に伴うモータ駆動部6の必要トルクへの影響を抑制することができ、安定した弁体5の開閉制御が可能になる。
また、本形態では、弁体5は、回転側磁石部を構成する回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石部を構成する弁体側磁石26aまたは26bとの反発力で流出開口部42bを閉状態にするとともに回転側磁石部と弁体側磁石部との吸引力で流体開口部42bを開状態にしている。そのため、回転部材12に設けられた回転側磁石部と弁体5に設けられた弁体側磁石部を対向配置するという簡易な構成で、上述の効果を有しながら弁体5の開閉動作を行うことができる。
ここで、弁体5が閉位置にあるとき、冷媒によって弁体5には流出開口部42bへ押し付ける方向の圧力が作用している。そのため、回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石26aまたは26bとの間の磁気的な吸引力だけでは、開動作が確実に行われない可能性もある。しかるに本形態では、回転部材12は、弁体5と接触して弁体5に開閉動作の契機を与えるカム12bを備えている。すなわち、カム12bの傾斜面12eが、弁体5の鍔部5aと接触して弁体5に対して図示上方向の力を付与して弁体5に開動作の契機を与える。そのため、弁体5の開閉動作を円滑に行うことができる。また、本形態では、開動作の契機を与えられた弁体5は、回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石26aまたは26bとの磁気的な吸引力によって開位置に移動するため、回転部材12が更に回転を続けても傾斜面12eと鍔部5aとが摺接することはない。従って、カム5によるモータ駆動部6の必要トルクへの影響はほとんど無視することができる。
さらに、本形態では、流出開口部42bが形成された第2ケース部材42の開口面42aと弁体5との間には弾性部材からなる円盤状のシール部材10が設けられている。そのため、弁体5が閉位置にあるときには、冷媒の圧力及び回転側磁石25a〜25dと弁体側磁石26aまたは26bとの磁気的な反発力で弁体5とシール部材10とが軸方向に圧接されるという簡易な構成で、本体ケース4内の気密性が確保される。従って、弁体5やシール部材10の部品精度が不要となり、製品コストを下げることができる。特に本形態では、弁体5は軸方向に直線的に移動して開閉動作することから、弾性部材からなるシール部材10を設けても、弁体5の開閉動作に伴うモータ駆動部6の必要トルクへの影響を排除することができる。
[他の実施の形態]
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形可能である。例えば、上述した形態では、張出部12aの磁石保持孔12cに、円柱形状の回転側磁石25a〜25dが嵌め込まれて、回転側磁石部が構成されているが、図7に示すように円周方向に例えば2つのN極と2つのS極との4極を有するリング状磁石からなる回転側磁石25を張出部12aに固定することで回転側磁石部を構成してもよい。また、回転側磁石部は、弁体5との対向面に少なくともN極とS極との2極を備えていればよく、弁体5の数量や配置位置によって回転側磁石部の極数を変更することは可能である。
また、上述した形態では、回転部材12にはカム12bが形成されていたが、冷媒の圧力との関係によっては、カム12bを用いずに回転側磁石部と弁体側磁石部との吸引力のみで弁体5の開動作を行うこともできる。さらに、回転側磁石25a〜25dの配置やカム12bの形状を変えることで、弁体5の開閉順序や、開閉時の原点位置からのステップ数は自由に設定することができる。
さらに、上記形態では、磁気駆動手段によって弁体5の開閉動作を行ったが、磁気駆動手段が発生する付勢力を弁体5の開閉動作の補助力として用いることにより、モータ駆動部6の必要トルクの変動を抑制するように構成してもよい。
また、上述した形態では、バルブ装置1を、冷蔵庫の冷媒の流路を開閉して流路に通じる冷蔵室等の温度制御を行うために用いたが、空調機等の他の機器に用いることも可能である。また、流体は冷媒には限定されず、種々の流体に対して本発明に係るバルブ装置を適用することができる。
本発明の一実施形態に係るバルブ装置を示す縦断面図である。 図1に示すバルブ装置の主要部分の分解斜視図である。 (A)、(B)、(C)はそれぞれ図1に示すバルブ装置の回転部材を示す縦断面図、X−X断面を示す断面図及び矢視Y方向から見た部分側面図である。 図1に示すバルブ装置の、弁体が閉位置にあるときの状態を示す縦断面図である。 図1に示すバルブ装置において、回転部材の回転に伴う2つの弁体の開閉状態を模式的に示した弁体の開閉動作説明図であり、(A)、(B)、(C)、(D)、(E)、(F)はそれぞれ回転部材が原点位置から0ステップ、4ステップ、28ステップ、52ステップ、76ステップ、87ステップ回転したときの2つの弁体の開閉状態を模式的に示した弁体の開閉動作説明図である。 図1に示すバルブ装置において、回転部材の回転に伴う2つの弁体の開閉状態を示すタイミングチャートである。 図1に示すバルブ装置において、回転側磁石部の他の形態を示す平面図である。
符号の説明
1 バルブ装置
2 流入パイプ
3 流出パイプ
4 本体ケース
5 弁体
6 モータ駆動部
8 弁体駆動手段
10 シール部材
12 回転部材
12a 張出部
12b カム
25(25a、25b、25c、25d) 回転側磁石(回転側磁石部)
26(26a、26b) 弁体側磁石(弁体側磁石部)
41 第1ケース部材
42 第2ケース部材
42a 開口面
42b 流出開口部
43 流体流路

Claims (7)

  1. 流体を流入させる流入パイプと流体を流出させる流出パイプとが接続され、前記流入パイプから流入した流体を前記流出パイプへ導く流体流路が内部に形成された本体ケースと、前記流出パイプへ連通する前記本体ケースの流出開口部を開閉するため前記本体ケースの内側に配置された弁体と、前記弁体を開閉駆動するためのモータ駆動部を備えた弁体駆動手段とを有するバルブ装置において、
    前記弁体駆動手段は、永久磁石同士が発生させる磁気的な吸引力および反発力のうちの少なくとも一方を利用して前記弁体を開方向および閉方向のうちの少なくとも一方に変位する方向の付勢力を発生させる磁気駆動手段を備えていることを特徴とするバルブ装置。
  2. 請求項1において、前記弁体駆動手段は、前記磁気駆動手段で発生する力を吸引力と反発力とに切り替えることにより前記付勢力の方向を反転させて、前記弁体に対する開方向への駆動、および前記弁体に対する閉方向への駆動を行うことを特徴とするバルブ装置。
  3. 請求項2において、前記弁体駆動手段は、前記弁体に対向する回転部材を備え、
    前記磁気駆動手段は、前記永久磁石として、前記回転部材側の異なる角度位置にN極およびS極を備えた回転側磁石部と、前記弁体側の弁体側磁石部とから構成され、
    前記磁気駆動手段は、前記回転部材の回転により前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との間に生じる力を吸引力と反発力とに切り替えることにより、前記弁体の開方向への駆動、および前記弁体の閉方向への駆動を行うことを特徴とするバルブ装置。
  4. 請求項3において、前記弁体は、前記流出開口部から浮き上がる開方向、および前記流出開口部を塞ぐ閉方向に変位可能に配置されていることを特徴とするバルブ装置。
  5. 請求項4において、前記弁体駆動手段は、前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との反発力で前記弁体を閉方向に駆動し、前記回転側磁石部と前記弁体側磁石部との吸引力で前記弁体を開方向に駆動することを特徴とするバルブ装置。
  6. 請求項4または5において、前記回転部材は、少なくとも閉状態にある前記弁体に係合して当該弁体が開位置に向けて変位する契機をつくるカムを備えていることを特徴とするバルブ装置。
  7. 請求項1ないし6のいずれかにおいて、前記流出開口部が形成された前記本体ケースの開口面と前記弁体との間には弾性部材からなるシール部材が配置されていることを特徴とするバルブ装置。
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