JP4118034B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、流体の流路を開閉制御するバルブ駆動装置に関し、例えば、ヒートポンプ式冷凍機構の温度制御に係わり、より具体的には、冷媒流量制御または通路切換に使用する電動式制御弁の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
ステッピングモータを使用してマイコン制御する電動膨張弁は各種考案されている。図11にモータ式冷媒用三方弁の一例の概略を部分断面で示すように、三方弁100は、符号200で示すステッピングモータの直下に同心で構成され、ステータ201の電流制御によって駆動されるロータ202と一体の回転軸101の下端に同軸で一体回転する樹脂製の弁体102が軸方向に摺動自在に連結されている。弁体102は下面に突設したリブ103が圧縮スプリング104によって弁座105に圧接されている。
【0003】
弁座105には2本の流出パイプ106a,106bへの連通孔107a,107bが弁室109内に開口し、弁室109内で弁体102を介して流入口110と選択的に連通する。リブ103は図12に示されるように半月状の凹部111を囲む形状で、回転軸101の回転角度に応じて、一個の弁体102が連通孔107a,107bの仕切を4モードに切替える。すなわち、図10(a)は連通孔107a:閉−連通孔107b:開、図10(b)は連通孔107a,107bともに閉、図10(c)は連通孔107a:開、連通孔107b:閉、図10(d)は連通孔107a,107bともに開を示す。
【0004】
このような構成において、流路となるパイプを接続して流路を切換える弁部を構成する制御弁の基体部分は、ステンレスまたは黄銅を使用して、面粗度に厳密な管理を必要とする弁座と弁体との摺動面の面加工や、精密を要する細孔、貫通しない段付孔、袋孔などの孔加工は、切削作業によって加工精度を確保している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、所要の流量を確保するパイプ径の大きさによっては、パイプを仮固定する孔の有効深さを確保するために基体には厚みが必要である。また、取付場所のスペース制限やコンパクト化のために、図示のように流入パイプを側面に取付けて制御弁全体の外径を細く形成する。しかしながら、円筒の側面加工やロー付は気密性を確実に保証することが困難で製品に安定性が得られない。
【0006】
また、一般に基体の材料として使用される黄銅は、切削し易くロー付は容易であるが、扱う流体によって所要箇所に部分的に使用する耐食性ステンレスとのロー付ができない。そこで、ステンレス板に板にニッケルメッキを施した平座金とロー付固定した後、平座金端部で黄銅部分にロー付して固定している。しかもステンレスは、切削が困難な上高価であるから、基体材料として含む割合が少ないことがコストを抑制する上で望ましい。
【0007】
さらにステンレス厚板の鍛造成型は、細孔加工が困難で、パイプを仮固定する貫通しない段付孔や袋孔加工は深い孔が加工できず、ステンレス薄板でパイプを仮固定する袋孔加工や平面度確保は困難で、精度を確保するには、プレスや鍛造に比べて生産効率が落ちるが、どうしても切削加工に頼らざるを得ない。このように、制御弁基体を効率よく製作して経済効果を発揮するには、材料費の削減、材料の加工と溶接、ステンレス板のプレス処理などの点で多くの問題がある。
【0008】
そこで本発明の目的は、基体部分の孔は段付孔や袋孔でなく、全てを貫通孔にして生産効率を向上させ、しかも高圧に耐える制御弁を提供することである。そのため、パイプ接続部および固定軸材圧入部の貫通孔を全てロー付して気密に封止することである。また本発明の目的は、軸固定プレス成形品とパイプ固定用の薄板プレス成形品の二部品で構成し、両者を密着させて仮固定する締結部を設け、均一な熱伝導により綺麗なTIG溶接ができるようにすることである。そして、パイプ固定用の薄板プレス成形品には、貫通させた固定軸の周りにロー材が気密に肉盛りできる孔と、パイプを仮固定するバーリング筒部の根元部分にロー溜りとなるアール部分とを設けて、両プレス成形板の固定に活用することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係わるバルブ駆動装置は、流体の流入パイプおよび流出パイプを含んで流体通路の一部をなし、前記流入パイプまたは前記流出パイプと連通する弁口を開閉して前記流体の流動を継断する弁体を内設する本体と、前記弁体を駆動する駆動手段とを有するバルブ駆動装置であって、本体ケース内部に開口して対応する前記流入パイプまたは前記流出パイプを外部に接続する前記弁口の周囲に弁座を構成し、この弁座が形成された1つの弁座プレートに貫通孔を穿設して、前記本体ケース内部に内設される回転体を支持する固定軸および前記駆動手段としてのロータが回転自在に支持されるロータ支軸をそれぞれ係合し、溶接により前記固定軸およびロータ支軸を前記弁座プレートに固定するとともに前記貫通孔を気密に封止し、前記回転体は前記ロータに形成されたロータピニオンに噛合して前記弁体に駆動力を伝達する歯車であり、前記固定軸はこの歯車を回転自在に支持する歯車軸であることを特徴とする
【0010】
また、前記弁座プレートに、前記流入パイプおよび流出パイプの開口面を着座させる凹部を型押しによって刻装し、前記流入パイプおよび流出パイプを直立させて保持するパイプ支持板を薄板の折曲げ加工で形成して、前記弁座プレート面に重ねて接合した。なお、前記溶接にはロー付を使用した。
【0011】
さらに、前記貫通孔に圧入した前記固定軸の端末は、前記弁座の外面近傍に凹設するかまたは前記弁座外部に適当な長さで突設させる。しかも、前記歯車軸は、一端を前記弁座に固定し、他端を自由端とする片持ち構造である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係わるバルブ駆動装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係わるバルブ駆動装置11の実施例として、三方弁12に対する適用例を拡大して縦断面で示した側面図である。バルブ駆動装置11は金属板をプレス成形した弁座プレート13上に構成されて密閉ハウジング14で気密に封止される。そして、密閉ハウジング14の外面に密着させて周設したステータ16(二点鎖線による概略図示)に、図示しないコンピュータから駆動信号を入力して、密閉ハウジング14内に設けたロータ15の所定角度における回転/停止を制御する。
【0013】
ロータ15は外周にマグネット15aが一体に固設され、弁座プレート13に対向する端部にはロータピニオン17が形成されて、固設したロータ支軸18に回転自在に支持される。密閉ハウジング14は、ロータ15のマグネット15a外周面とステータ16内周面が近接するように縮径されて、閉端側にロータ15の支軸18の一端に嵌合して支軸18を中心位置に安定に支持する凹部14aが設けられる。密閉ハウジング14の開端14b側は拡径してステータ16を載置する段部14cを設け、拡径された開端14bの内面は、プレス成形した弁座プレート13外周の段付きに形成した縮径周縁部13aと密に嵌合する。密閉ハウジング14の開端14bを弁座プレート13の縮径周縁部13aに嵌入すると、弁座プレート13の中心孔13bと密閉ハウジング14の固定軸支持凹部14aとは同一軸線上に整合する。
【0014】
図2(a)は、弁座23側から見た弁座プレート13の平面図、図2(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図、図2(c)は(b)のc−c線に沿った裏面図である。弁座プレート13には中心孔13bが貫通され、ロータ支軸18を裏面13f側から圧入して弁座プレート13を貫通し、弁座23側で所定の高さに立設される。ロータ支軸18の高さで密閉ハウジング14の高さを規制すると、密閉ハウジング14と弁座プレート13との嵌合深さが確定されるから、弁座プレート13は縮径周縁部13aの段差をなくして形状を簡略化することができる。
【0015】
中心孔13bと同心の円周上で、中心孔13bの両側のほぼ対称な2か所にロータピニオン17を共通歯車として噛合する二個の歯車20A,20Bの支軸21A,21Bを固設する貫通孔13cが穿設される。歯車支軸21A,21Bをロータ軸18と同様に裏面13f側から圧入して、弁座プレート13を貫通し弁座23側で所定の高さに立設する。歯車支軸21A,21Bの外部端末は、弁座プレートの裏面13fから中へ押込んで凹設するか、弁座プレートの裏面13fから突出させ、ロー付による気密を確実にする。歯車20A,20Bは支軸に21A,21Bによって回転自在に支持される。
【0016】
歯車支軸21A,21Bを固設する貫通孔13cと同心で歯車20(A,B)の外径とほぼ等しい内径の円形段13dをプレス成形で浅く型押しして平滑な凹面13eを刻装し弁座23とする。凹面13eの深さは誇張して図示してある。この弁座23内で弁座プレート13外縁に近くの適当な位置に流出パイプ28(A,B)に連通する小径の連通孔25(A,B)を貫通する。
【0017】
また、弁座23と干渉しない場所に流入パイプ26に連通する連通孔27を貫通する。そして、弁座プレート13の裏面13f側には、各連通孔25A,25B,27とほぼ同心に流出パイプ28A,28Bおよび流入パイプ26の外径に嵌合する段付孔29をそれぞれプレス型押しにより刻装する。さらに、弁座23側の3箇所から裏面13f側に位置決め突起13gを垂直に打ち出す。
【0018】
凹面13eのプレス型押しにより、弁座23は図3に示す歯車20A,20B下面に連結した弁体24A,24Bに凸設させた、クロスハッチで示す所定パターンの摺接面24a-A,24a-Bと当接する面粗度を限定した範囲内に確保する。図3(a)は図1のIII−III線に沿って弁座プレート13を透視した態様の図示である。摺接面24a-A,24a-Bの輪郭パターンが連通孔25A,25Bを開閉する4モードを、図3(a)〜(d)に示す。図3(a)は第一連通孔25A、第二連通孔25Bともに開、図3(b)は、第一連通孔25A:開、第二連通孔25B:閉、図3(c)は第一連通孔25A、第二連通孔25Bともに閉、図3(d)は第一連通孔25A:閉、第二連通孔25B:開を示す。
【0019】
図4(a)は、第一実施例のパイプ支持板30-1を示す平面図、図4(b)は(a)のb−b線に沿った断面図である。図4(c)は(a)のc−c線に沿った断面図である。第一実施例の部材には、符号の末尾に-1を付し、それ以外の同等部材には同じ符号を使用する。パイプ支持板30-1には、弁座プレート13の裏面13fに重ね、位置決め突起13gを圧入して相互の位置を確定して仮固定するノック孔30e-1が3か所に穿設され、弁座プレート13の中心孔13bとの対応位置にロータ支軸18の外径より大きな内径の中心貫通孔30c-1を穿設するとともに、歯車支軸21A,21Bの対応位置に遊嵌孔30d-1を貫通して、各支軸18,21A,21Bの外周と弁座プレートの裏面13fとの接合部にロー材が溜り易い部分を設け気密な封止を確保する。
【0020】
そして、弁座プレート13に穿設した3箇所の連通孔27,25(A,B)との対応する各段付孔29に流入・流出パイプ26,28A,28Bの開口端を着座させて保持するパイプ挿入部30fをバーリングによって形成する。パイプ挿入部30fの根元は角隅をアールに面取してロー溜りとする。また、仮固定ノック孔30e-1の一つと、中心貫通孔30c-1を結ぶ直径線両側の対称位置2箇所を切起し、後述するステータ位置決めフレーム40を仮止する係止片30g-1とする。
【0021】
図5(a)は、第二実施例のパイプ支持板30-2を示す平面図、図5(b)は、(a)のb−b線に沿った断面図で、弁座プレート13と流入パイプ26および流出パイプ28Aとを組合わせた部分組立態様を示し、倒立させて図示してある。第二実施例の部材には、符号の末尾に-2を付し、それ以外の同等部材には同じ符号を使用する。パイプ支持板30-2には、弁座プレート13の裏面13fに重ね、位置決め突起13gを圧入して相互の位置を確定し、仮固定するノック孔30e-2が3か所に穿設される。
【0022】
また、弁座プレート13の中心孔13bとの対応位置にロータ支軸18の外径より大きな内径の中心貫通孔30c-2を穿設して、ロータ支軸18の外周と弁座プレートの裏面13fとの接合部にロー材が溜り易い部分を設け気密な封止を確保する。プレス成形されたパイプ支持板30-2は、流入パイプ26および第一、第二流出パイプ28A,28Bを含む3か所のパイプ嵌入用段付孔29の対応位置に折曲げによる段部30aを設けて弁座プレート13の裏面13fから離間する面30bを形成する。またパイプ支持板30-2には、図6に斜視図で拡大図示されるように後述するステータ位置決めフレーム40-1を仮止めする係止片30g-2が切起される。
【0023】
図7に拡大図示されるようにそれぞれのパイプ嵌入用段付穴29との整合位置には、流入パイプ26、第一、第二流出パイプ28A,28Bそれぞれの外径に密着してパイプを支持する突起30hをそれぞれに備えた貫通孔30f-2が穿設される。また、弁座プレート13の歯車支軸固設孔13cとの対応位置には、各歯車支軸21A,21Bの外径より大きな内径の遊嵌孔30d-2が穿設され、貫通させた歯車支軸21A,21Bの周りにロー材を肉盛りして気密にすることは第一実施例と同様である。貫通孔30f-2は、弁座プレート13を貫通して突出する歯車支軸21A,21Bを遊嵌する貫通孔30d-2に連通する側溝30sを延在させてキーホール状に形成され、側溝30sから溶接ローが容易に注入でき気密を確保することができる。
【0024】
図8(a)は第一実施例のステータ位置決めフレーム40-1の側面図で、図8(b)は、(a)のb−b線に沿った側面図である。また、図8(c)は(a)のc−c線に沿った平面図で、第一実施例のパイプ支持板30-1との部分組立態様を示す。第一実施例の部材には、符号の末尾に-1を付し、それ以外の同等部材には同じ符号を使用する。ステータ位置決めフレーム40-1は、パイプ支持板30-1の係止片30g-1を挿通する角孔40e-1を穿設する。歯車に突設した突出部32による起動原点(図3参照)により、三方弁12の機械的起点とステータ16の電気的起点との相対位置が初期設定された後は、図示しないステータ極歯とのマッチングが変化しないように固定しなければならない。
【0025】
そのため、ステータ16の歯車20(A,B)との円周方向の位置関係を、弁座プレート13の位置決め突起13gとパイプ支持板のノック孔30e-1(30e-2)で規制し、切り起しにより方向を確定している係止片30g-1(30g-2)にステータ位置決めフレーム40-1の角孔40e-1(40e-1')を挿通して方向と位置を規制し、ステータ位置決めフレーム40-1と歯車の起動原点との関係位置を固定する。そしてステータ16に特定された凹部(図示しない)に係合させる位置決め係止具40bを折曲げて弾性による係合を可能にする。また、ステータ位置決めフレーム40-1は、外縁の延在部を折り曲げて密閉ハウジング14外周に係着する爪40cと電動膨張弁の取付座40aを形成する。40dは電動膨張弁の固定ボルト(図示しない)を挿通する取付孔で2か所に穿設される。
【0026】
図8(c)に示したように、ステータ位置決めフレーム40-1を第一実施例のパイプ支持板30-1に適用する場合は、角孔40e-1を仮止め係止片30g-1に挿通し、端部30tを捻ることによって、パイプ支持板30-1に仮止めし、上記したように突出部32によって機械的に設定した歯車20(A,B)の起動原点にステータの電気的原点を決定した後、パイプ支持板30-1とステータ位置決めフレーム40-1とがロー付固定される。
【0027】
また図9に図示するように、ステータ位置決めフレーム40-1を第二実施例のパイプ支持板30-2に適用する場合は、仮止め係止片30g-2をステータ位置決めフレーム40-1の角孔40e-1'に挿通し、仮止め係止片30g-2をステータ位置決めフレーム40-1に折重ねる耳板結合によって部品相互のずれが阻止され、ステータ位置決めフレーム40-1と弁座プレート13、すなわち歯車20A,20B起動原点との位置関係が確定される。双方をロー付によって固定することは第一実施例のパイプ支持板30-1に対する場合と同様であるから説明を省略する。
【0028】
図10(a)は、第二実施例のステータ位置決めフレーム40-2の組立説明のための断面図で、図10(b)は、(a)のb−b線に沿った平面図である。第二実施例の部材には、符号の末尾に-2を付し、それ以外の同等部材には同じ符号を使用する。ステータ位置決めフレーム40-2には、歯車支軸21A,21Bの対応位置に適合するノック孔40e-2が設けられ、パイプ支持板30-1を介して、弁座プレート13との相対位置が確定される。また、ステータ位置決めフレーム40-2には、弁座プレート13の中心孔13b相当位置を頂点とする三角錐状の切り起し41が設けられ、各稜線41aを切断し三側面を独立に湾曲させてそれぞれが中心に向かう弾性により抜止め防止の逆止爪42を形成する。
【0029】
従って、ステータ位置決めフレーム40-2は、各逆止爪42の頂点を通過するようにロータ支軸18に挿通して押込むとその位置に係止される。ステータ位置決めフレーム40-2を軸方向に逆行させようとすると逆止爪42には自らの弾性と摩擦力でロータ支軸18に食込む力が作用するので抜けることはない。ステータ16に特定された凹部(図示しない)に係合させる位置決め係止具40bを折曲げて弾性係合させ、ステータ16と三方弁12との機械的相対位置を設定して、図示しないステータ極歯とのマッチングが変化しないように固定する。さらに、電動膨張弁の取付座40aと爪40cとを位置決め係止具40bと反対方向に直角に折曲げて形成するのは第一実施例と同様であるので説明を省略する。この場合、ノック孔40-2によって歯車軸21A,21Bとの位置関係が確定するので係止片30g-1は不要となる。
【0030】
以上、実施例について説明したが、本発明は図示の実施例に限定されるものではなく、その形状や構成等について、本発明の必須の構成要件から逸脱しない範囲で、細部に関する多種多様な変更や部品の再構成等の改変をなし得ることが予期される。
【0031】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1〜3の発明に係わるバルブ駆動装置によれば、単純なプレス加工部品の組合せによって製作されるので、材料費が節減されるとともに生産効率が向上しコストが低減できる。また、歯車の固定軸はロー付で気密に固定したので、片持支持でも十分に安定性を得ることができる。
【0032】
そして、内部機構は一方向に積み上げるだけで位置の整合を容易に行うことができるので組立が容易である。パイプ固定ホルダ薄板プレス成形品で長尺パイプのロー付前の位置固定が安定に設定され、ロー付作業が楽に行える。さらには、ロー材が、パイプから2枚合せした薄板の隙間に滲出するので、完全な気密が確保できる。
また請求項4の発明によれば、ロー付による気密を確実にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わるバルブ駆動装置の一実施例を断面で示す側面図である。
【図2】本発明に係わるバルブ駆動装置における弁座プレートの部品図で(a)は上面からの平面図、(b)は(a)のb−b線に沿った断面図、(c)は(b)のc−c線に沿った裏面からの平面図である。
【図3】本発明に係わるバルブ駆動装置における弁体開閉モードの説明図である。
【図4】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるパイプ支持板の第一実施例の部品図で(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿った側面図、(c)は(a)のc−c線に沿った側面図である。
【図5】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるパイプ支持板の第二実施例の部品図で(a)は平面図、(b)は弁座プレートおよびパイプとの部分組立態様を部分断面で示す拡大側面図である。
【図6】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるパイプ支持板の第二実施例でステータ位置決めフレーム仮止め係止片を部分拡大した斜視図である。
【図7】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるパイプ支持板の第二実施例で、パイプを支持する貫通孔を拡大して示した(a)は平面図、(b)は(a)のb−b線に沿って断面で示す側面図である。
【図8】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるステータ位置決めフレームの第一実施例の部品図で(a)は側面図、(b)は(a)のb−b線に沿った側面図、(c)は(a)のc−c線に沿った平面図である。
【図9】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるステータ位置決めフレームの第一実施例をパイプ支持板の第二実施例に組合わせた部分平面図である。
【図10】本発明に係わるバルブ駆動装置におけるステータ位置決めフレームの第二実施例で、(a)は組立説明図、(b)は平面図である。
【図11】従来の電動膨張弁の一例を示す概略の部分断面図である。
【図12】図11に示す電動膨張弁の開閉モードの説明図である。
【符号の説明】
11 バルブ駆動装置(電動膨張弁)
12 三方弁
13 弁座プレート
13g 位置決め突起
14 密閉ハウジング
16 ステータ
17 ロータピニオン
18 ロータ支軸
20A 歯車
20B 歯車
21A 歯車支軸
21B 歯車支軸
23 弁座
24 弁体
25A 第一連通孔
25B 第二連通孔
26 流入パイプ
28A 第一流出パイプ
28B 第二流出パイプ
29 段付孔
30 パイプ支持板
30e ノック孔
30g 係止片
32 突出部(起動原点)
40 ステータ位置決めフレーム

Claims (5)

  1. 流体の流入パイプおよび流出パイプを含んで流体通路の一部をなし、前記流入パイプまたは前記流出パイプと連通する弁口を開閉して前記流体の流動を継断する弁体を内設する本体と、前記弁体を駆動する駆動手段とを有するバルブ駆動装置であって、本体ケース内部に開口して対応する前記流入パイプまたは前記流出パイプを外部に接続する前記弁口の周囲に弁座を構成し、この弁座が形成された1つの弁座プレートに貫通孔を穿設して、前記本体ケース内部に内設される回転体を支持する固定軸および前記駆動手段としてのロータが回転自在に支持されるロータ支軸をそれぞれ係合し、溶接により前記固定軸およびロータ支軸を前記弁座プレートに固定するとともに前記貫通孔を気密に封止し、前記回転体は前記ロータに形成されたロータピニオンに噛合して前記弁体に駆動力を伝達する歯車であり、前記固定軸はこの歯車を回転自在に支持する歯車軸であることを特徴とするバルブ駆動装置。
  2. 前記弁座プレートに、前記流入パイプおよび流出パイプの開口面を着座させる凹部を型押しによって刻装し、前記流入パイプおよび流出パイプを直立させて保持するパイプ支持板を薄板の折曲げ加工で形成して、前記弁座プレート面に重ねて接合したことを特徴とする請求項1に記載のバルブ駆動装置。
  3. 前記溶接にはロー付を使用したことを特徴とする請求項1に記載のバルブ駆動装置。
  4. 前記貫通孔に圧入した前記固定軸の端末は、前記弁座の外面近傍に凹設するかまたは前記弁座外部に適当な長さで突設させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のバルブ駆動装置。
  5. 前記歯車軸は、一端を前記弁座に固定し、他端を自由端とする片持ち構造であることを特徴とする請求項4に記載のバルブ駆動装置。
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