JP4871667B2 - 弁体開閉装置 - Google Patents

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Description

本発明は、弁体開閉装置に関し、更に詳しくは、モータ駆動によって弁体を動作させて流路を開閉する弁体開閉装置に関する。
従来より、モータを駆動源として弁体を駆動し、冷蔵庫等の冷媒流路を開閉する弁体開閉装置が知られている。例えば、特許文献1には、開口部が設けられたディスク弁をモータによって回転させ、ディスク弁の開口部と、弁座プレートに設けられた流出口のいずれかの位置と一致した場合に、その一致した流出口が開状態となる弁体開閉装置が記載されている。
特開2004−293573号公報
このような弁体開閉装置に使用される弁座は、ロウ付けにより弁体開閉装置のプレートに取り付けられる場合が多く、弁体とプレートとの接合面に流れ込んだロウが弁体との当接面に流出し、その当接面の面粗度が大きくなることで、研磨等により担保された弁体および弁座の当接時の密閉性が阻害されたり、当接面に固着したロウのエッジにより弁体の弁座との当接面が損傷してしまうという問題がある。
本発明が解決しようとする課題は、流体の流出あるいは流入開口部に設けられる弁座をプレートにロウ付けにより取り付ける際に、ロウ材が弁座における弁体との接触面に流出することを防止し、流路の開閉を確実に行うことができる弁体開閉装置を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明は、請求項1に記載のように、流体が流入可能な流入部と、流体が流出可能な流出部と、前記流入部もしくは前記流出部のいずれか一方の流路を開閉するための弁体と、該弁体によって流路が開閉される開口部と、前記弁体を操作して前記開口部を開状態あるいは閉状態に切り換える駆動機構と、該駆動機構の駆動源であるモータを有する弁体開閉装置において、前記開口部は前記流入部または前記流出部としての中空パイプと、該中空パイプが挿入される取付穴を有するプレートと、前記中空パイプの内周より小さい中央穴を有し、該中央穴に前記弁体が当接して前記中央穴を閉鎖する弁座とにより構成され、前記弁座は、前記プレートにおける前記中空パイプが挿入される側とは反対側の面に取り付けられるとともに、前記中央穴を前記中空パイプの内周の領域内に配設することにより前記中空パイプの端面と前記プレートに跨って配設され、前記中央穴の内周縁には前記中空パイプの内周に突出した立ち上がり部を有し、前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面との間、および、前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座との間は、ロウ付けにより結合可能な隙間が形成され、前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面との間から入り込んだロウが、前記立ち上がり部によって前記弁座の前記弁体との当接面に流れ込むことが規制された状態で前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座との間まで流れ込むことにより、前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面、および、前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座が連続的にロウにより結合されていることを要旨とするものである。
この場合、請求項2に記載のように、前記弁座の内周縁に形成された立ち上がり部の外周面と、前記中空パイプの内壁面との間には全周にわたり前記ロウの溜まり部が形成されていることが望ましい。
また、請求項3に記載のように、前記弁座の外周は、全周にわたって前記弁体の弁座との当接面に接することがない大きさであれば好適である。
さらに、請求項4に記載のように、前記プレートの取付穴周辺が他の個所よりも肉厚に形成されていればさらに良い。
そして、請求項5に記載のように、前記弁座は、プレス成形により前記立ち上がり部が形成されたものであることが好ましい。
また、請求項6に記載のように、前記駆動機構は、前記弁体が前記弁座より離間することにより前記開口部を開状態となし、前記弁体が前記弁座に当接されることにより前記開口部が閉状態となすものであって、前記弁体の前記弁座との当接部が弾性体で形成されていることが良い。
さらに、請求項7に記載のように、前記弁体は前記駆動源によって回転駆動されるカム部材に形成された軸方向に延びるらせん状のカム溝に係合され、前記弁座は前記弁体側に起立した弁体規制部を有し、該弁体規制部は前記カム部材の回転にともなって、前記カム溝に沿う前記弁体の動作を前記カム部材の前記軸方向に規制する回り止め部であることが望ましい。
本発明の請求項1に係る弁体開閉装置によれば、プレートの取付穴にパイプを挿入し、そのパイプの挿入端面に弁座を配設して、これらをロウ付けにより一体的に組み付けする際に、開口部の方向に流入するロウ材は、パイプの内周に突出されるように弁座に設けられた立ち上がり部によって堰き止められる。そのため、上記弁座の弁体との当接部にロウが固着することがなくなり、開口部における開閉動作の繰り返しによる弁体の損傷が防止され、弁体開閉装置の恒久的な使用が期待できる。また、流出したロウにより弁座の弁体との当接部の面粗度が大きくなることで弁座と弁体との密閉性が阻害され、開口部の閉状態時に流体が漏出あるいは逆流してしまうことを防止することができる。
また、請求項2のように、弁座の内周縁に形成される立ち上がり部とパイプの内壁面との間にロウ材の溜まり部を設け、余分なロウ材がこの溜まり部に貯留されるようにすることにより、開口部方向へのロウ材の流れ込みが抑制され、弁座の弁体との当接面にロウ材が固着することを防止することができる。
さらに、請求項3のように、弁体の弁座との当接面が弁座の外周縁よりも小さく形成されておれば、弁座の外周縁から多少漏出しても、その固着したロウ材と弁体が接触することがないため、弁体の円滑な開口部の開閉動作が規制されることもなく、固着したロウ材による弁体の損傷も防止できる。
また、請求項4のように、上記パイプ取付穴が他の個所より肉厚に形成されておれば、パイプ外周面と取付穴の内壁面とのロウ材の接合面積が大きくなり、プレートとパイプのロウ付けによる接合強度が増す。また、ロウ付け前におけるパイプのプレートへの仮固定も容易となる。
そして、請求項5のように、プレス成形により弁体の内周縁に前記立ち上がり部が形成されたものであれば、その弁座の立ち上がり部はバーリング加工により容易に形成できる。
また、請求項6のように、弁体と弁座が離間当接状態を繰り返すことによって流体開口部の開閉状態が切り換えられる駆動機構である場合、弁体の弁座との当接部が弾性体で形成されておれば、弁体の弁座との衝撃が緩和されるだけでなく、ロウ付けにより弁座が熱変形したり、弁座の弁体との当接部における平滑度が多少低くとも、流体開口部を確実に閉鎖することができる。
さらに、請求項7のように、弁座が弁体側に起立した回り止め機能を有する弁体規制部を一体に有したものであれば、部品点数の削減により、製造コスト低減につながる。
以下に本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。図1は本発明の一実施形態に係る弁体開閉装置1の断面図であり、図2はその外観斜視図である。なお、以下の説明における上下方向とは、図1における上下方向を示すものとする。
これらの図に示されるように、本実施形態の弁体開閉装置1には、有底筒状の本体ケース2と、この本体ケース2に被着されるプレート4と、このプレート4および本体ケース2により形成される流体空間92内に開口部3aを通じて流体を流入させるための流入部としての流入パイプ5と、流体空間92内に流入された流体を開口部3bを通じて流出させるための流出部としての流出パイプ6とが、それぞれプレート4に取り付けられて配設されている。
そして、流体空間92内には、少なくとも流出パイプ6の開口部3bを開閉する弁体12と、この弁体12を操作して開口部3bを開状態あるいは閉状態に切り換える駆動機構部9と、弁体12の当接部となる弁座40と、駆動機構部9の駆動源であるステッピングモータ(以下単にモータという)7のロータ10が配設されている。
これらの各部材および機構について図1〜4を参照してさらに詳しく説明する。なお、図3は、本体ケース2内の構成を示した外観斜視図であり、図4は、その構成部品の分解斜視図である。
本体ケース2は、相対的に大径の大径筒部2aと相対的に小径の小径筒部2bとが、金属ステンレス材料のプレス絞り加工により一体的に形成されてなるものである。また、大径筒部2aの開口端縁にはフランジ部2cが形成されており、このフランジ部2cとプレート4の段差部4aがTIG(タングステンイナートガス)溶接により固着されることによって、流体空間92が形成されている。
そして、本体ケース2内には、支軸13の一端が本体ケース2の内底壁面20に形成された凹部20a内に嵌入支持され、他端がプレート4の中心孔3cに挿通され、溶接等により固着されている。
また、本体ケース2の小径筒部2b内では、この支軸13にモータ7のロータ10が回転自在に支承されると共に、大径筒部2aには、駆動機構部9を構成する上カム部材32と下カム部材36とが支承されている。
さらに、ロータ10には、支軸13に遊挿される軸筒部16に円環状のマグネット(永久磁石)17が、軸筒部16の外周両端縁に周設される保持部16aに支持された状態で一体的に設けられている。
そして、このロータ10に対応して本体ケース2の小径筒部2bの外周面には、コイルボビン15,15に駆動コイル14,14が巻回され、接続基板74に接続された2層のステータ72a,72aが配設されたステータ部72が形成されている。このステータ部72は、その外周面を囲うようにステータケース8に固定され、本体ケース2の外側に被着されている。
したがって、このモータ7は、外部電源端子76から接続基板74を介して各駆動コイル14,14への通電によって発生する磁界により、ロータ10のマグネット17との間に磁気吸引力、あるいは磁気反発力が生じ、磁界によりロータ10が支軸13の回りを回転駆動されるように構成されている。
一方、本体ケース2の大径筒部2aには、駆動機構部9を構成する上カム部材32および下カム部材36が配設されており、図5および図7にその詳細を示す上カム部材32には、カップリング部33に、上記ロータ10の軸筒部16の下端面に形成されるカップリング突起(図示しない)に係合されるカップリング溝33aが設けられ、本体部34の下端面には、らせん状に形成された上カム面34a、支軸13方向と直交する押圧面34bおよび底面34cが形成されている。
また、図6および図7にその詳細を示す下カム部材36には、円筒部37と土台部38の境界線上に、上記上カム面34aと同じらせん角度で形成された下カム面38a、支軸13方向と直交する受止面38b、高さ保持突起38cが形成され、中心には支軸13が遊挿される軸孔39が形成されている。
この上カム部材32と下カム部材36は、図7に示すように、それぞれに設けられたDカット凸部35aとDカット凹部37aの回転方向位置を合わせ、下カム部材36の円筒部37が上カム部材32の貫通孔35に挿通されて係合され、このDカット凸部35aとDカット凹部37aの係合によって、ロータ10から上カム部材32が回転動力を受けた場合、上カム部材32と下カム部材36は、一体的に回転運動することとなる。また、軸方向については、下カム部材36の高さ保持突起38cが上カム部材32の底面34cに当接されることにより、上カム部材32の軸方向位置が決定される。
この時、上カム部材32の上カム面34aと下カム部材36の下カム面38aは、接することなく一定間隔を空けて位置決めされる。また、上カム部材32の押圧面34bと下カム部材36の受止面38bも接することなく同じ間隔を空けて位置決めされる。つまり、上カム部材32と下カム部材36が係合されると、図1に示すように、一定幅でほぼらせん状のカム溝42が形成されることとなる。
一方、図8に示すように、この上カム部材32および下カム部材36と係合される弁体12には、上カム部材32の本体部34が遊挿可能な円筒形部材であるスライダー部50の内壁から突出して、上カム部材32と下カム部材36が形成する上記カム溝42に係合されるカム係合部52が形成されている。
一方、スライダー部50の外壁面からは、段差のあるブロック状の部材であるパッド保持部54が突出して形成されている。また、開口部3bを閉鎖するパッド56は弾性体であるウレタンゴム製で、その取付穴にパッド保持部54が挿通されることで弁体12に取り付けられ、パッド当接部56aが弁座40と当接することで開口部3bを閉鎖する。なお、パッド保持部54の先端には抜け止め54aが設けられているため、パッド56が不用意に抜け落ちることはない。
このような構成の駆動機構部9および弁体12は、図4に示すように、上カム部材32が、カップリング部33を上にし、支軸13に遊挿され、ロータ10の軸筒部16とカップリング部33を介して係合する。そして、上カム部材32の本体部34が弁体12のスライダー部50に遊挿された後、下カム部材36が支軸13に遊挿されて、その土台部38を下方にして上カム部材32と係合する。これによって、上カム部材32と下カム部材36が形成するカム溝42に弁体12のカム係合部52が係合されることとなる。
また、図3に示すように、係合された弁体12のパッド保持部54およびパッド56は、プレート4に固着されている弁座40の回り止め部41b,41b間に位置するように組み込まれている。
このように構成された弁体開閉装置1において、弁体12のパッド56が開口部3bに当接し、流路を閉鎖した閉状態(図1に示した状態)であるとき、ロータ10をモータ7側から見て反時計回りに回転させると、ロータ10と連動して上カム部材32と下カム部材36も回転し、カム係合部52を介してカム溝42に係合している弁体12は、下カム部材36のカム面38aに沿って、上向きのらせん方向に移動する力を受けることとなる。
その時、弁体12は、そのパッド保持部54およびパッド56が弁座40の回り止め部41b,41b間に位置するように載置されているため、下カム部材36の回転周方向の動作は規制される。よって弁体12は、図9に示すように、回転軸である支軸13と平行に、開口部3bから離間する上方向に移動し、流体流出口である開口部3bを開放する。
一方、開口部3bを開状態から閉状態とするとき、ロータ10を上記と逆回転させると、ロータ10の回転に連動して上カム部材32と下カム部材36も回転する。すると、カム係合部52を介してカム溝42に係合している弁体12は、今度は上カム部材32のカム面34aに沿って、下向きのらせん方向に移動する力を受けることとなる。
そして、弁体12の回転方向の動作は、弁座40の回り止め部41b,41bによって規制されているため、弁体12は支軸13と平行に開口部3bを閉鎖する下方向に移動し、パッド56が弁座40に押圧され、開口部3bは閉鎖されることとなる。
このように、弁体12の回り止め機能を果たすと共に、開口部3bの閉状態時における弁体12の当接面である弁座40は、前述した流出パイプ6と共にプレート4にニッケルロウ付け(以下単にロウ付けという)により固定される。図10にプレート4に形成された流体の流出口である開口部3bの断面図を示す。なお、このロウ付け作業は、弁座40をプレート4の下面に位置させて行うため、図10を図1等と上下を逆にして示した。
図10(a)に示すように、流出パイプ6は、取付穴12bにプレート4の流体空間92側の面とその端縁6aを合わせて遊挿される。一方、プレス成形により一体的に成形される弁座40は、そのベース41に位置決め孔41c,41cが形成されており、この位置決め孔41c,41cにプレート4に設けられた2個所の位置決め突起4a,4aが嵌合され、バーリング孔41aの立ち上がり部41dが流出パイプ6の内周側に入り込んで位置決めされる。
この状態で流出パイプ6および弁座40は、プレート4との間にロウ付け可能な隙間が保たれてロウ付け治具に仮固定され、それぞれの接合面に浸透するようにフラックスが塗布される。そして、リング状のニッケルロウ材(以下単にロウ材という)90が、流出パイプ6の先端から落とし込まれて、流出パイプ6とプレート4との境界線上に載置された後、加熱炉でロウ材90が加熱される。
この加熱工程により溶解されたロウ材90aは、図10(b)に示すように、流出パイプ6の外周面と取付穴12b間の隙間に流入し、弁座40と接する位置まで流れ込むと、弁座40とプレート4の隙間および弁座40と流出パイプ6の端縁6aの隙間に分岐する。ここで、弁座40とプレート4間に流れ込んだロウ材90aは、毛細管現象により弁座40の外周縁40aまで流れ、プレート4に弁座40は固着されることとなる。
一方、弁座40と流出パイプ6の端縁6a間に流れ込んだロウ材90aは、開口部3b方向に流れることとなるが、バーリング孔41aの立ち上がり部41dによりその流れは堰き止められることとなるため、ロウ材90aが開口部3bから流下し、弁座40の表面41bに付着することはない。
また、本実施形態では、立ち上がり部41dと流出パイプ6の内壁間には、一定量のロウ材90aを貯留することができる溜まり部93が形成されており、立ち上がり部41dと流出パイプ6の内壁間をロウ材90aが毛細管現象により上昇し、開口部3aから流出することを防止している。また、この溜まり部93に一定量ロウ材90aが貯留されることによって、開口部3b方向へのロウ材90aの流れ込みが抑制されている。
一方、図1や図9等から明らかなように、弁体12に設けられたパッド56は、その当接部56aが弁座40よりも小さく形成されている。これは、上記溜まり部93に貯留されたロウ材90aによって、開口部3b方向への流れが抑制されたロウ材90aが弁座40の外周縁40a方向に強制的に押し流されるため、ロウ材90aが外周縁40aから流出し、その付近に固着する場合が多く、弁体12のパッド56が固着したロウのエッジにより損傷することを防止するものである。
また、図10から分かるように、取付穴12bは、プレート4の肉厚部13bに形成されているため、流出パイプ6の外周面と取付穴12bの内壁面との接触面積が大きい。ゆえに、ロウ付け前における流出パイプ6のプレート4への仮固定が容易となると共に、プレート4と流出パイプ6のロウ付け強度は高い。
このように、本実施形態に係る弁体開閉装置1によれば、プレート4の取付穴12bに、流出パイプ6およびその挿入端面に配設される弁座40をロウ付けする際に、弁座40に設けられた立ち上がり部41dが、流出パイプ6の内周側に入り込む形となり、開口部3b方向に流れるロウ材90aは弁座40の立ち上がり部41dによって堰き止められるため、弁座40における弁体12との当接部面にロウが流れ出し、当接部の面粗度が大きくなり流路を閉鎖することができなくなってしまったり、流れ出したロウのエッジによって弁体12が傷つき破損することを防止することができる。
また、弁座40に設けられた立ち上がり部41dと流出パイプ6の内壁間には、一定量のロウ材90aを貯留することができる溜まり部93が形成されているため、ロウ材90aは弁座40の立ち上がり部41dから溢れ出ることはなく、開口部3b付近にロウが固着し、この弁座40と当接する弁体12のパッド56が損傷してしまうのを防止することができる。
さらに、本実施形態では、弁体12に設けられたパッド56は、その当接部56aが弁座40よりも小さく形成されており、弁座40の外周縁40a付近にロウ材が固着していても、弁体12のパッド56が損傷することはない。
また、流出パイプ6がロウ付け固定される取付穴12bは、プレート4の肉厚部13bに形成されているため、流出パイプ6の外周面と取付穴12bの内壁面との接触面積が大きく、ロウ付け前における流出パイプ6のプレート4への仮固定が容易となると共に、これらのロウ付け強度を高いものとすることができる。
また、上記弁座40は簡易形状であり、プレス成形により一体的に成形可能であるため、製造コストの低減につながると共に、ロウ材の流れを抑止する弁座40の立ち上がり部41dもバーリング加工によって簡単に形成することができる。さらに、弁体と弁座を面接触させて摺動させる従来技術であれば、弁座40をプレスにより成形した場合、研磨等により弁座40に高い平滑度を持たせる必要があったが、本実施形態では、弁体12が流体流出口である開口部3bに対して直動する弁体動作構造であり、パッド56が弾性体であるウレタンゴム製であるため、弁座40を研磨等しなくとも確実に開口部3bを封止することができる。
また、本実施形態では、弁体12のパッド56が当接する弁座40に回り止め部41b,41bを備え、弁座と回り止め機能を一部品に共通化しているため、弁体開閉装置1の製造コストを低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、流出パイプ6および弁座40のプレート4へのロウ付け工程は、リング状のロウ材90を流出パイプ6とプレート4との境界線上に載置し、加熱炉内でこのロウ材90を溶解させる炉中ロウ付けであることを説明したが、このロウ付けを手作業で行う場合であっても本願の技術的思想が適用できることは言うまでもない。
また、上記ロウ付け工程は、プレート4と流出パイプ6との境界線上からロウ材90aを流入させていたが、弁座40の外周縁40aからロウ材90aを流入させても立ち上がり部41dにより開口部3b方向に流れたロウ材90aの漏出を防止することができ、上記実施形態と同様の効果が得られる。
また、上記実施形態では、弁体12に備えられたパッド56がウレタンゴム製であることを説明したが、弾性力があり、開口部3bを確実に封止できるものであればそれに限られるものではない。
さらに、上記実施形態では、流体の流出口である開口部3bにのみ流路を開閉する弁体12を設け、当該個所での流出パイプ6および弁座40のロウ付け工程について説明したが、流体の流入口を開閉制御する弁体開閉装置に適用してもよいし、流出口、流入口の両方を開閉制御する弁体開閉装置に適用してもよい。また、複数の流出口、流入口をもつ弁体開閉装置に適用することも可能である。
本発明の一実施の形態に係る弁体開閉装置の断面図である。 図1に示した弁体開閉装置の外観斜視図である。 弁体開閉装置の本体ケース内の構成を示した外観斜視図である。 図3に示した本体ケース内の構成部品の分解斜視図ある。 駆動機構部の構成部品である上カム部材の外観斜視図である。 駆動機構部の構成部品である下カム部材の外観斜視図である。 上カム部材と下カム部材の係合を説明するための外観斜視図である。 流体の流出口である開口部を開閉する弁体の外観斜視図である。 流体の流出口である開口部が開放された状態の断面図である。 流出パイプおよび弁座をプレートにロウ付け固定する際のロウ材の流れを示した断面図である。
符号の説明
1 弁体開閉装置
4 プレート
6 流出パイプ
7 モータ
9 駆動機構部
10 ロータ
12 弁体
12b 取付穴
13b 肉厚部
40 弁座
41a バーリング孔
41d 立ち上がり部
41b,41b 回り止め部
56 パッド
90 ロウ材(溶解前)
90a ロウ材(溶解後)
93 溜まり部

Claims (7)

  1. 流体が流入可能な流入部と、流体が流出可能な流出部と、前記流入部もしくは前記流出部のいずれか一方の流路を開閉するための弁体と、該弁体によって流路が開閉される開口部と、前記弁体を操作して前記開口部を開状態あるいは閉状態に切り換える駆動機構と、該駆動機構の駆動源であるモータを有する弁体開閉装置において、
    前記開口部は前記流入部または前記流出部としての中空パイプと、該中空パイプが挿入される取付穴を有するプレートと、前記中空パイプの内周より小さい中央穴を有し、該中央穴に前記弁体が当接して前記中央穴を閉鎖する弁座とにより構成され、
    前記弁座は、前記プレートにおける前記中空パイプが挿入される側とは反対側の面に取り付けられるとともに、前記中央穴を前記中空パイプの内周の領域内に配設することにより前記中空パイプの端面と前記プレートに跨って配設され、前記中央穴の内周縁には前記中空パイプの内周に突出した立ち上がり部を有し、
    前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面との間、および、前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座との間は、ロウ付けにより結合可能な隙間が形成され、
    前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面との間から入り込んだロウが、前記立ち上がり部によって前記弁座の前記弁体との当接面に流れ込むことが規制された状態で前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座との間まで流れ込むことにより、前記プレートの前記取付穴の内面と前記中空パイプの外面、および、前記プレートにおける前記弁座が取り付けられる面と前記弁座が連続的にロウにより結合されていることを特徴とする弁体開閉装置。
  2. 前記弁座の内周縁に形成された立ち上がり部の外周面と、前記中空パイプの内壁面との間には全周にわたり前記ロウの溜まり部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の弁体開閉装置。
  3. 前記弁座の外周は、全周にわたって前記弁体の弁座との当接面に接することがない大きさであることを特徴とする請求項1または2に記載の弁体開閉装置。
  4. 前記プレートの取付穴周辺が他の個所よりも肉厚に形成されていることを特徴とする請求項1〜3に記載の弁体開閉装置。
  5. 前記弁座は、プレス成形により前記立ち上がり部が形成されたものであることを特徴とする請求項1〜4に記載の弁体開閉装置。
  6. 前記駆動機構は、前記弁体が前記弁座より離間することにより前記開口部を開状態となし、前記弁体が前記弁座に当接されることにより前記開口部が閉状態となすものであって、前記弁体の前記弁座との当接部が弾性体で形成されていることを特徴とする請求項1〜5に記載の弁体開閉装置。
  7. 前記弁体は前記駆動源によって回転駆動されるカム部材に形成された軸方向に延びるらせん状のカム溝に係合され、前記弁座は前記弁体側に起立した弁体規制部を有し、該弁体規制部は前記カム部材の回転にともなって、前記カム溝に沿う前記弁体の動作を前記カム部材の前記軸方向に規制する回り止め部であることを特徴とする請求項1〜6に記載の弁体開閉装置。
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