JP6945860B2 - 電動弁の組立方法、及び電動弁 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクルに流量制御弁等として組み込まれて使用される電動弁の組立方法に関する。
従来、この種の電動弁として、例えば、下端部に弁体が設けられた弁軸と、該弁軸が軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に内挿されるガイドブッシュと、該ガイドブッシュが圧入固定された、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、前記ガイドブッシュの外周側に配在されるとともに、前記弁軸に対して軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に外挿される天井部付き筒状の弁軸ホルダと、前記弁体を閉弁方向に付勢すべく前記弁軸と前記弁軸ホルダとの間に縮装されたコイルばねと、該コイルばねと協同して前記弁軸と前記弁軸ホルダとを実質的に連結固定すべく前記弁軸の上部に固定されて前記弁軸ホルダに対接せしめられた固定具と、前記弁本体に密封接合されたキャンと、前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュに対して回転させるべく、該弁軸ホルダに外挿固定されたロータ及び前記キャンに外嵌固定されたステータを有するステッピングモータと、前記ガイドブッシュの外周に形成された固定ねじ部と前記弁軸ホルダの内周に形成された可動ねじ部とからなり、前記弁体を前記弁座に対して昇降させるためのねじ送り機構と、前記弁軸ホルダの回転下降規制を行うべく、前記ガイドブッシュの前記固定ねじ部に螺合する雌ねじ部を持つ下部ストッパ基体に設けられた固定ストッパと前記弁軸ホルダに設けられた可動ストッパとからなるストッパ機構と、を備えたものが知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このような構成の電動弁は、大別して閉弁タイプと閉弁レスタイプとがあり、閉弁タイプの電動弁としては、弁体が弁座に着座した後も固定ストッパに可動ストッパが衝突するまで、言い換えれば、弁軸と弁軸ホルダとの間に縮装されたコイルばねが所定量圧縮されるまでは弁体を下降させ続け(押圧し続け)、弁体を弁座に所定の押圧力をもって押し付けるようにしたもの(以下、押圧閉弁タイプと称する)が汎用されている。
また、閉弁レスタイプの電動弁は、弁体が弁座に着座する前の、僅かに開いた微小開度状態で、可動ストッパを固定ストッパに衝突させて、全閉状態にならないようにし、換言すれば、弁体が最下降位置にあるときに、弁体と弁座との間に所定の大きさの間隙を形成し、その僅かに開いた弁体と弁座との間の隙間から冷媒を流すようにしている。
前記押圧閉弁タイプと閉弁レスタイプのいずれの電動弁でも、可動ストッパが固定ストッパに衝突した位置(制御用の基点位置=0pls位置)が重要であり、押圧閉弁タイプでは、弁軸ホルダが最下降位置とされ、この基点位置によって弁軸と弁軸ホルダとの間に縮装されたコイルばね(圧縮コイルばね)の圧縮量が決まる。また、閉弁レスタイプでは、弁体が最下降位置とされ、前記基点位置によって弁体と弁座との間の隙間の大きさ(リフト量=弁開度)が決まる。いずれのタイプの電動弁でも、前記基点位置が不正確であると流量制御精度が低下し、不所望な弁漏れや作動不良等を引き起こす。
一方、前記押圧閉弁タイプと閉弁レスタイプのいずれの電動弁にも用いられるロータは、例えばボンド磁石によって、周方向に交互に異極となるように着磁(全周でS極とN極とが交互に所定極数(例えば24極)着磁)されている。
また、ステータは、例えば上下2相(A相、B相)のステータコイルを有し、各ステータコイルは、上下で対をなすヨーク、このヨークに装着されたボビン、このボビンに巻装されたコイル等からなっている。
前記ヨークには、それぞれその内周側に、細長爪形状ないし二等辺三角形状の磁極歯が所定角度間隔をあけて例えば交互に逆向きに所定個数(例えば24個)ずつ設けられている。
また、上記のようにストッパ機構を持つ電動弁では、両ストッパの衝突時(イニシャライズ時等)のロータの回転方向(周方向)の位置ずれや、振動、騒音の発生を抑えるため、固定ストッパに可動ストッパが衝突したときにステータコイルの励磁極(例えばN極)とロータの所定の磁極(例えばS極)とが正対(真正面で対向)するように、予め磁極合わせを行っておくことが望まれる。
かかる要望に応えるべく、特許文献2には、下部ストッパ基体の雌ねじ部のねじ切り始め位置及び弁軸ホルダの可動ねじ部(雌ねじ部)のねじ切り始め位置を特定位置に設定(管理)することに加えて、ガイドブッシュの圧入方向(向き)を設定(管理)するための目印(Dカット面や切欠き)を設け、ガイドブッシュの固定ねじ部(雄ねじ部)のねじ切り始め位置を前記目印を利用して上面視で特定位置に設定(管理)することにより、ガイドブッシュの回転方向の位置とステータの磁極歯の位置との間に一定の相関関係を持たせ、固定ストッパに可動ストッパが衝突したときにステータコイルの励磁極(例えばN極)とロータの所定の磁極(例えばS極)とが正確に正対する、適正な磁極合わせが行われるようにした電動弁の組立方法が開示されている。
特開2016−217451号公報 特許第5697909号公報
特許文献2に所載の従来の電動弁の組立方法では、上記のように、ガイドブッシュの圧入方向(向き)を設定(管理)するための目印(Dカット面や切欠き)等が必要とされるとともに、各ねじ部のねじ切り始め位置等を厳密に管理することが要求されるので、加工コスト、組立コスト等が高くなるという問題があった。
また、従来の電動弁の組立方法では、特許文献1、2にも見られるように、固定具を弁軸に固定した後に下部ストッパ基体を弁本体側の不動部分に固定するようにしていたので、磁極合わせと基点出しとを両立できず、磁極合わせを正確にすると基点出しが不正確、逆に基点出しを正確にすると磁極合わせが不正確となる懸念があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、ガイドブッシュ等に厳しい寸法管理等を必要とせずに、固定ストッパに可動ストッパが衝突して停止せしめられたときにステータコイルの励磁極とロータの所定の磁極とを正確に正対させ得て、磁極合わせと基点出しの両方を正確に行うことができ、もって、部品加工コスト、組立コスト等を低く抑えながら、流量制御精度の向上等を図ることができるとともに、イニシャライズ時のロータの周方向の位置ずれや、振動、騒音の発生を抑えることのできる電動弁の組立方法、及び電動弁を提供することにある。
上記目的を達成すべく、本発明に係る電動弁の組立方法は、基本的に、弁体が設けられた弁軸と、該弁軸が軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に内挿されるガイドブッシュと、該ガイドブッシュが取付固定された、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、前記弁軸に対して軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に外挿される弁軸ホルダと、前記弁体を閉弁方向に付勢すべく前記弁軸と前記弁軸ホルダとの間に介装された付勢部材と、該付勢部材と協同して前記弁軸と前記弁軸ホルダとを実質的に連結固定すべく前記弁軸に外嵌固定されて前記弁軸ホルダに対接せしめられた固定具と、前記弁本体に密封接合されたキャンと、前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュに対して回転させるべく、前記キャンの内側に配在されて前記弁軸ホルダに固定されたロータ及び前記キャンに外嵌固定されたステータを有するステッピングモータと、前記ガイドブッシュに形成された固定ねじ部と前記弁軸ホルダに形成された可動ねじ部とからなり、前記弁体を前記弁座に対して昇降させるためのねじ送り機構と、前記弁軸ホルダの回転下降規制を行うべく、前記ガイドブッシュの前記固定ねじ部に螺合するねじ部を持つ下部ストッパ基体に設けられた固定ストッパと前記弁軸ホルダに設けられた可動ストッパとからなるストッパ機構と、を備えた電動弁の組立方法であって、前記ガイドブッシュを周方向の位置決めをせずに前記弁本体に固定する(a)工程と、前記下部ストッパ基体を前記ガイドブッシュにねじ込むとともに、前記固定ストッパにおける前記可動ストッパとの衝接面が上面視で前記ロータの回転軸線を通る特定の直線上又は該特定の直線に所定角度間隔をあけた直線上に位置するように回転させて調整する(b)工程と、前記(b)工程で位置調整がなされた前記下部ストッパ基体を前記弁本体側の不動部分に固定する(c)工程と、前記弁軸ホルダに前記ロータを位置決めするとともに、前記固定具が固定されていない前記弁軸に前記付勢部材及び前記ロータが固定された前記弁軸ホルダを組み付けて組立体を得る(d)工程と、前記(d)工程で得られた前記組立体における前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュにねじ込んで前記弁体を前記弁座に着座させるとともに、前記弁軸ホルダを閉弁方向にさらに回転させて前記固定ストッパに前記可動ストッパを衝突させる(e)工程と、前記(e)工程での、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときの前記ガイドブッシュへの前記弁軸ホルダのねじ込み量を基準にして、前記弁軸ホルダを閉弁方向又は開弁方向に所定量だけ回転させて、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときに前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置に移動させる(f)工程と、前記(f)工程後に、前記固定具を前記弁軸に外嵌するとともに、前記弁軸ホルダに対接させて前記弁軸に固定する(g)工程と、前記キャンに前記ステータを外嵌して周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定する(h)工程と、を含む。
上記組立方法において、好ましくは、前記電動弁が、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したとき、前記弁体が最下降位置にあり、かつ、前記弁体と前記弁座との間に所定の大きさの間隙が形成される、閉弁レスタイプである場合において、前記(f)工程において、前記ガイドブッシュに前記弁軸ホルダが前記ねじ込み量分だけねじ込まれている状態から、前記弁軸ホルダを前記弁体と前記弁座との間に形成すべき前記所定の大きさの間隙に相当する回転角度分だけ相対的に閉弁方向に回転させて下降させ、その下降位置を前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置とする。
上記組立方法において、好ましくは、前記電動弁が、前記弁体が前記弁座に着座した後も前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突するまでは前記弁軸ホルダが下降せしめられる、押圧閉弁タイプである場合において、前記(f)工程において、前記ガイドブッシュに前記弁軸ホルダが前記ねじ込み量分だけねじ込まれている状態から、前記弁軸ホルダを、前記弁体が前記弁座に着座したときに前記付勢部材がとるべき長さの設計値から前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときに前記付勢部材がとるべき長さの設計値を減じた差分量に相当する回転角度分だけ開弁方向に回転させて上昇させ、その上昇位置を前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置とする。
好ましい態様では、前記下部ストッパ基体の回転軸線を通る特定の直線として、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手の中心線あるいはその延長線を用いる。
他の好ましい態様では、前記ステータの下面側の一側に取り付けられた、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手を挟む一対の円弧状挟持部を持つ回り止め具により、前記キャン及び前記弁本体に対する前記ステータの周方向及び上下方向の位置決めを行う。
別の好ましい態様では、前記(c)工程において、前記下部ストッパ基体を前記弁本体側の不動部分に固定する工程には、前記下部ストッパ基体に相対回転不能に外装されるとともに前記弁本体側の不動部分に固定されるストッパ押さえを用いる。
一方、本発明に係る電動弁は、基本的に、弁体が設けられた弁軸と、該弁軸が軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に内挿されるガイドブッシュと、該ガイドブッシュが取付固定された、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、前記弁軸に対して軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に外挿される弁軸ホルダと、前記弁体を閉弁方向に付勢すべく前記弁軸と前記弁軸ホルダとの間に介装された付勢部材と、該付勢部材と協同して前記弁軸と前記弁軸ホルダとを実質的に連結固定すべく前記弁軸に外嵌固定されて前記弁軸ホルダに対接せしめられた固定具と、前記弁本体に密封接合されたキャンと、前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュに対して回転させるべく、前記キャンの内側に配在されて前記弁軸ホルダに固定されたロータ及び前記キャンに外嵌固定されたステータを有するステッピングモータと、前記ガイドブッシュに形成された固定ねじ部と前記弁軸ホルダに形成された可動ねじ部とからなり、前記弁体を前記弁座に対して昇降させるためのねじ送り機構と、前記弁軸ホルダの回転下降規制を行うべく、前記ガイドブッシュの前記固定ねじ部に螺合するねじ部を持つ下部ストッパ基体に設けられた固定ストッパと前記弁軸ホルダに設けられた可動ストッパとからなるストッパ機構とを備え、前記弁軸ホルダに前記ロータが回転方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定されるとともに、前記キャン及び前記弁本体に前記ステータが周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で外嵌固定され、前記ロータの所定の磁極と前記可動ストッパにおける前記固定ストッパとの衝接面とが前記ロータの回転軸線を通る直線上に位置せしめられるとともに、前記固定ストッパにおける前記可動ストッパとの衝接面、及び、前記ステータの所定の励磁極が前記回転軸線を通る特定の直線上又は該特定の直線に所定角度間隔をあけた直線上に位置せしめられ、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときにおけるそれらの衝接面と前記ガイドブッシュのねじ切り始め位置とが上面視で一致していないことを特徴としている。
好ましい態様では、前記下部ストッパ基体に相対回転不能に外装されるとともに前記弁本体側の不動部分に固定されたストッパ押さえを備える。
他の好ましい態様では、前記ステータの下面側の一側における樹脂モールド中に、前記ステータのヨークと前記弁本体とを電気的に接続するための導通部材の一部が埋設されており、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手を挟む一対の円弧状挟持部を持つ回り止め具が前記導通部材を介して前記ステータに取付固定される。
別の好ましい態様では、前記ステータの下面側に、前記回り止め具を取付固定するための台座部が等角度間隔で放射状に複数箇所設けられる。
本発明では、ロータを弁軸ホルダに固定した段階で、ロータの所定の磁極(の中央)と可動ストッパにおける固定ストッパとの衝接面とがロータの回転軸線を通る直線上に位置せしめられる。
また、固定ストッパにおける可動ストッパとの衝接面が上面視で前記回転軸線を通る特定の直線上、例えば、弁本体の横方向入出口となる導管継手の中心線上又は該中心線に所定角度間隔をあけた直線上に位置するように調整される。
さらに、例えばステータの下面の一側に取り付けられた、弁本体の横方向入出口となる導管継手を挟む一対の円弧状挟持部を持つ回り止め具により、キャン及び弁本体に対する前記ステータの位置決めが行われ、ステータの励磁極(の中央)が上面視で前記回転軸線を通る特定の直線上、例えば、弁本体の横方向入出口となる導管継手の中心線上又は該中心線に所定角度間隔をあけた直線上に位置するように調整される。
したがって、固定ストッパに可動ストッパが衝突したときには、ロータの所定の磁極(の中央)と、可動ストッパにおける固定ストッパとの衝接面と、固定ストッパにおける可動ストッパとの衝接面と、ステータの励磁極(の中央)が前記回転軸線を通る特定の直線上又は該特定の直線に所定角度間隔をあけた直線上に位置するので、ステータの励磁極(例えばN極)とロータの所定の磁極(例えばS極)とを正確に正対(対向)させることができ、磁極合わせを適正に行うことができる。
また、本発明では、固定ストッパにおける可動ストッパとの衝接面の位置が調整された下部ストッパ基体を前記弁本体側の不動部分に固定した後に、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときにおける前記弁軸に対する前記弁軸ホルダの上下方向の位置が所定位置となるように、前記弁軸に対する前記固定具の位置を調整するようにされるので、上記した磁極合わせと共に、基点出しを正確に行うことが可能となる。
前記電動弁が閉弁レスタイプである場合においては、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したとき、前記弁体と前記弁座との間に所定の大きさの間隙を形成できるとともに、イニシャライズ時等にステータに供給すべき駆動パルス数が正確(必要最小限)なものとなる。
また、前記電動弁が押圧閉弁タイプである場合においては、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したとき、前記付勢部材の長さ(実長)が所定長となって、弁体を弁座に所定の押圧力をもって押し付けることができるとともに、イニシャライズ時等、例えば、弁体が弁座に着座した後、可動ストッパが固定ストッパに衝突して停止せしめられる基点位置までにステータに供給すべき駆動パルス数、及び、基点位置から弁体が弁座から離れる開弁点までにステータに供給すべき駆動パルス数が正確(必要最小限)なものとなる。
したがって、本発明によれば、下部ストッパ基体、ガイドブッシュ、及び弁軸ホルダ等に厳しい管理を必要とせずに、固定ストッパに可動ストッパが衝突したときにステータコイルの励磁極とロータの所定の磁極とを正確に正対させ得て、磁極合わせと基点出しの両方を正確に行うことができ、そのため、部品加工コスト、製品組立コスト等を低く抑えながら、流量制御精度の向上等を図ることができるとともに、イニシャライズ時のロータの周方向の位置ずれ等を抑えることができ、その結果、振動、騒音の発生を効果的に抑えることができる。
本発明に係る電動弁の一実施形態(閉弁レスタイプ)を示す縦断面図。 図1に示される弁軸ホルダを示し、(A)は斜視図、(B)は上面図。 図1に示されるロータを示す上面図。 図2(B)に示される弁軸ホルダに図3に示されるロータを外挿した状態を示す上面図。 図1に示されるストッパ押さえを示し、(A)は斜視図、(B)は上面図。 図1に示される電動弁の内部構造(下部ストッパ基体及びストッパ押さえを装着した状態)を示し、(A)は斜視図、(B)は(A)の上面図。 図1に示される回り止め具を示し、(A)は斜視図、(B)は正面図。 固定ストッパに可動ストッパが衝突したときの衝接面の接触幅の説明に供される図。 図1に示される電動弁(閉弁レスタイプ)の組立方法の一例の説明に供される図であり、(A)は下部ストッパ基体の位置調整工程等、(B)は固定ストッパに可動ストッパを衝突させる工程等を示す図。 図1に示される電動弁(閉弁レスタイプ)の組立方法の一例の説明に供される図であり、(A)は基点出しのための工程等、(B)は弁体が最下降位置にある状態を示す図。 ロータとステータとの磁極合わせの説明に供される図。 ロータ、ステータ、弁軸ホルダ、可動ストッパ、下部ストッパ基体、固定ストッパ等の配置を示す平面模式図。 本発明に係る電動弁の他の実施形態(押圧閉弁タイプ)の構成並びにその組立方法の一例の説明(その1)に供される図であり、(A)は固定ストッパに可動ストッパを衝突させる工程等、(B)は基点出しのための工程等を示す図。 本発明に係る電動弁の他の実施形態(押圧閉弁タイプ)の構成並びにその組立方法の一例の説明(その2)に供される図であり、(A)は固定具を弁軸に外嵌固定する工程等、(B)は弁体が最下降位置にある状態を示す図。 回り止め具の取り付けについての説明に供される電動弁の裏面側を示す図であり、(A)は本発明品、(B)は従来品を示す斜視図。 回り止め具の取り付け位置が異なる4例の電動弁を示す斜視図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
以下の各図において、部材間に形成される隙間や部材間の離隔距離等は、発明の理解を容易にするため、また、作図上の便宜を図るため、誇張して描かれている場合がある。また、本明細書において、上下、左右等の位置、方向を表わす記述は、図1の方向矢印表示を基準としており、実際の使用状態での位置、方向を指すものではない。
[電動弁(閉弁レスタイプ)の構成]
図1は、本発明に係る電動弁の一実施形態を示す縦断面図である。
図示実施形態の電動弁1は、空気調和機、冷凍機等の冷凍サイクルに流量制御弁等として組み込まれて使用される閉弁レスタイプのもので、主に、下端部に弁体14が設けられた弁軸10と、ガイドブッシュ20と、弁軸ホルダ30と、弁本体40と、キャン55と、ロータ51とステータ52とからなるステッピングモータ50と、コイルばね(付勢部材)60と、固定具70と、ねじ送り機構28と、ストッパ機構29とを備える。
前記弁軸10は、上側から、上部小径部11と、中間大径部12と、下部小径部13とを有し、その下部小径部13の下端部に、弁口46aを流れる流体(冷媒)の通過流量を制御するための段付き逆円錐状の弁体14が一体的に形成されている。
前記ガイドブッシュ20は、弁軸10(の中間大径部12)が軸線Oに沿う方向に相対移動(摺動)可能及び軸線O回りに相対回転可能な状態で内挿される円筒部21と、該円筒部21の上端部から上方に延びており、該円筒部21よりも内径が大きく、前記弁軸10の中間大径部12の上端側と上部小径部11の下端側とが内挿される延設部22とを有している。前記ガイドブッシュ20の円筒部21の外周には、ロータ51の回転駆動に応じて前記弁軸10の弁体14を弁本体40の弁座46に対して昇降させるねじ送り機構28の一方を構成する固定ねじ部(雄ねじ部)23が形成されている。また、前記円筒部21の下部(固定ねじ部23より下側の部分)は、大径とされ、弁本体40の上部に設けられた嵌合穴44に圧入固定される嵌合部27とされる。前記固定ねじ部23(における弁軸ホルダ30より下側)には、前記固定ねじ部23に螺合する雌ねじ部(ねじ部)26を持つ下部ストッパ基体25がねじ込まれており、その下部ストッパ基体25の外周には、弁軸ホルダ30の回転下降規制を行うストッパ機構29の一方を構成する固定ストッパ24が一体的に突設されている。なお、本例では、嵌合部27の上面27aは、下部ストッパ基体25の下降規制を行う(言い換えれば、後述する着座状態における下部ストッパ基体25の位置を規定する)受け止め部とされる。
また、本例では、前記ガイドブッシュ20(の固定ねじ部23)にねじ込まれた下部ストッパ基体25に、ストッパ押さえ48が装着(外装)されており、当該ストッパ押さえ48によって下部ストッパ基体25がガイドブッシュ20(の固定ねじ部23)に対して回転不能に連結されている(後で詳述)。
前記弁軸ホルダ30は、例えば樹脂製(好ましくは、固定具70との接触を考慮して、耐摩耗性の高いSUSや炭素繊維等で強化された樹脂製)とされ、前記ガイドブッシュ20が内挿される円筒部31と前記弁軸10(の上部小径部11)の上端部が(軸線O方向に相対移動可能及び軸線O回りに相対回転可能な状態で)挿通される挿通穴32aが貫設された天井部32とを有している。前記弁軸ホルダ30の円筒部31の内周下部には、前記ガイドブッシュ20の固定ねじ部23と螺合して前記ねじ送り機構28を構成する可動ねじ部(雌ねじ部)33が形成されるとともに、その円筒部31の内周上部は、前記ガイドブッシュ20の円筒状の延設部22の外周に当接(摺接)せしめられている。また、その円筒部31の外周下端には、前記ストッパ機構29の他方を構成する可動ストッパ34が一体的に突設されている。
また、前記弁軸ホルダ30の天井部32の上面(後述する固定具70のフランジ部72との対向面)には、図2(A)、(B)を参照すればよくわかるように、弁軸ホルダ30と固定具70との間の回転摺動抵抗を小さくすべく略扇形状(ここでは、中心角が約90度の扇形状)の2つの凸部35が一体に形成されている。
また、前記弁軸10の上部小径部11と中間大径部12との間に形成された段丘面(段差部)15と前記弁軸ホルダ30の天井部32の下面との間には、前記弁軸ホルダ30の天井部32の下面側に配置された円板状の押さえ板(ワッシャ)61を挟んで、弁軸10の上部小径部11に外挿されるように、前記弁軸10と前記弁軸ホルダ30とが昇降方向(軸線O方向)で離れる方向に付勢する、言い換えれば前記弁軸10(弁体14)を常時下方(閉弁方向)に付勢する円筒状のコイルばね60が縮装されている。
前記コイルばね60は、後述する固定具70と協同して弁軸10と弁軸ホルダ30とを実質的に連結固定するためのもので、電動弁1の組立時においてその弾性を利用することで弁軸10に対する弁軸ホルダ30の位置を微調整することが可能となっている。
前記弁本体40は、例えば真鍮やSUS等の金属製円筒体から構成されている。この弁本体40は、内部に流体が導入導出される弁室40aを有し、該弁室40aの側部に設けられた横向きの第1開口41aに流体入出口となる第1導管継手41がろう付け等により連結固定され、該弁室40aの天井部に前記弁軸10(の中間大径部12)が軸線Oに沿う方向に相対移動(摺動)可能及び軸線O回りに相対回転可能な状態で挿通される挿通穴43及び前記ガイドブッシュ20の下部(嵌合部27)が圧入固定される嵌合穴44が形成され、該弁室40aの下部に設けられた縦向きの第2開口42aに流体入出口となる第2導管継手42がろう付け等により連結固定されている。また、前記弁室40aと前記第2開口42aとの間の底部壁45に、前記弁体14が接離する弁座46を有する段付きの弁口46aが形成されている。
前記弁本体40の上端部外周(弁本体40におけるガイドブッシュ20の外側)には円環状の鍔状板47がかしめ、ろう付け等により固着されるとともに、該鍔状板47の外周に設けられた段差部に、天井付き円筒状のキャン55の下端部が突き合わせ溶接等により密封接合されている。
また、本例では、前記鍔状板47の上面(キャン55側の表面)に、前記下部ストッパ基体25に係合して当該下部ストッパ基体25のガイドブッシュ20に対する相対回転を阻止する段付きの概略円板状部材からなるストッパ押さえ48が配置固定されている。
前記ストッパ押さえ48は、例えば真鍮やSUS等の金属部材からプレス加工等にて作製され、図1に加えて図5(A)、(B)、図6(A)、(B)を参照すればよくわかるように、基本的に前記弁本体40(の上面)及び当該弁本体40に設けられた鍔状板47(の上面)から離間した(浮かされた)状態で前記下部ストッパ基体25に係合せしめられるとともに、その外周部分(環状の段差部48cより外側の部分)が、鍔状板47(の上面)に当接せしめられて溶接、溶着、接着等により接合固定されている。
詳しくは、前記ストッパ押さえ48は、前記下部ストッパ基体25に装着(外装)されるとともに、前記弁本体40(の上面)から離間して配置された円板状の装着支持部48aと、段差部48cを介して装着支持部48aの外周に設けられ、前記弁本体40の外周に設けられた鍔状板47に取付固定される円環状の取付固定部48bとを有する。
前記装着支持部48aには、前記下部ストッパ基体25が挿通される大きさの嵌挿穴48dが形成され、その嵌挿穴48dに隣接して(言い換えれば、嵌挿穴48dの外周部分に)、前記下部ストッパ基体25(の外面)を挟持する側面視矩形状の3つの支持爪49a、49b、49cが立設されている。この3つの支持爪49a、49b、49cは、前記下部ストッパ基体25の外表面に対向するように立ち上げられるとともに、そのうちの相対的に小さい(周方向の幅及び高さが相対的に小さい)支持爪49cは、嵌挿穴48dにおける上面視扇形状の固定ストッパ24が嵌挿される扇状部48eに隣接して(詳細には、扇状部48eに嵌挿される固定ストッパ24の開弁方向側の側面に隣接して)配置されている。また、前記扇状部48eの外周部分(詳細には、扇状部48eに嵌挿される固定ストッパ24の開弁方向側の側面とは反対側の閉弁方向側の側面に隣接する部分)には、固定ストッパ24の外表面(閉弁方向側の側面)に対向するように周方向で視て矩形状の支持爪(支持部)49dが立設されており、この支持爪49dは、前記支持爪49cとともに固定ストッパ24の周方向における両側面を挟持する。
また、本例では、前記支持爪49dの下端部(根元部分)に、径方向(横方向)で視たときに所定半径を持つように形成された湾曲部(R形状部ともいう)49eが設けられており、当該支持爪49dは、周方向に弾性変形可能とされている。
例えばイニシャライズ(電動弁1の基点出し)を行うに当たって、弁軸ホルダ30に設けられた可動ストッパ34が下部ストッパ基体25に設けられた固定ストッパ24に衝突したとき、前記支持爪49dが周方向に弾性的に変形する(撓む)ことによって、その(周方向の)衝撃が緩和されるとともに、その衝突の後に、前記支持爪49dの弾性復元力によって、当該支持爪49dにより支持される下部ストッパ基体25(の固定ストッパ24)が元の位置もしくは姿勢に押し戻される。
また、前記ストッパ押さえ48における取付固定部48bは、前記鍔状板47(の上面)の略中央部に溶接、溶着、接着等により接合固定されており(接合部K)、これにより、下部ストッパ基体25は、ガイドブッシュ20(の固定ねじ部23)に対して相対回転不能に連結される。
前記キャン55の内側かつガイドブッシュ20及び弁軸ホルダ30の外側には、ロータ51が回転自在に配在され、キャン55の外周に、ロータ51を回転駆動すべく、ステータ52が外嵌保持されている。
このステータ52は、熱可塑性樹脂が用いられてモールド成形されており、2相(A相、B相)のステータコイル52A、52Bを有する。上段側のステータコイル52Aは、上下で対をなすヨーク52u、52v、このヨーク52u、52vに装着されたボビン52b、このボビン52bに巻装されたコイル52c等からなる。また、下段側のステータコイル52Bも、上段側のステータコイル52Aを上下反転させた構成とされ、上下で対をなすヨーク52u、52v、このヨーク52u、52vに装着されたボビン52b、このボビン52bに巻装されたコイル52c等からなっている。ステータコイル50A、50Bの外周及び内部の空隙部分は、モールド樹脂(樹脂部分である樹脂モールド52d)が被覆・充填されて封止されている。
上下一対ずつのヨーク52u、52v(ステータコイル52A、52B)には、図11、図12に模式的に示されているように、それぞれその内周側に細長爪形状ないし二等辺三角形状の磁極歯6、7が所定角度間隔をあけて交互に逆向きに複数個(例えば24個ずつ)設けられている。本例では、A−B相励磁とした場合には、例えば96パルスでロータ51が1回転する。
前記樹脂モールド52dで覆われたステータコイル50A、50Bの一側部には、リード線接続部(コネクタ部)52Cが設けられている。このコネクタ部52Cは、複数本のコイル端子ピン52eと複数本のリード線52hとを接続するための基板52f及びコネクタ52iが配在され、前記コイル端子ピン52e、基板52f、コネクタ52i、及びリード線52h等の上部を覆うカバー52jが取り付けられるとともに、カバー52j内はシリコーン樹脂等の樹脂52kが充填されて封止されている。
前記キャン55内に配在されたロータ51は、弁軸ホルダ30に外挿支持されており、当該弁軸ホルダ30は前記ロータ51と共に(一体に)回転するようになっている。
詳細には、前記ロータ51は、図3に上面図が模式的に示されている如くに、内筒51a、外筒51b、及び内筒51aと外筒51bとを軸線O回りの所定の角度位置で接続する接続部51cからなる二重管構成とされ、内筒51aの内周に、(例えば、軸線O回りで120度の角度間隔で)軸線O方向(上下方向)に延びる縦溝51dが形成されている。ロータ51の外筒51bは、例えばボンド磁石によって成形されて周方向に交互に異極となるように着磁されており(複数の磁極8aを持つ着磁部8)、全周でS極とN極とが交互に例えば24極着磁されている。
一方、前記弁軸ホルダ30の外周(の上半部分)には、図2(A)、(B)、図4を参照すればよくわかるように、その上端に円錐台面からなるテーパ面部30cが設けられ、そのテーパ面部30cの下側に、(例えば、軸線O回りで120度の角度間隔で)上下方向に延びる突条30aが突設され、その突条30aの下部両側には、前記ロータ51を支持する上向きの係止面30bが形成されている。
このように、ロータ51の内筒51aの縦溝51dと弁軸ホルダ30の突条30aとが係合し、かつロータ51の内筒51aの下面と弁軸ホルダ30の係止面30bとが当接することにより、ロータ51が弁軸ホルダ30に対して位置決めされた状態で外挿固定され、前記弁軸ホルダ30は、前記ロータ51を前記キャン55内で支持しながら当該ロータ51と一体的に回転する。
上記のように、弁軸ホルダ30にロータ51を外挿することにより、図4に部分切欠して示される如くに、ロータ51の所定の磁極8a(の中央)と可動ストッパ34における固定ストッパ24との衝接面Jbとが回転軸線Oを通る一直線CA上に位置決めされる。
なお、本例では、弁軸ホルダ30の上面がロータ51の内筒51aの上面と面一あるいはそれより若干上側に位置するように、前記ロータ51が前記弁軸ホルダ30に係合支持されている。
前記ロータ51及び弁軸ホルダ30の上側には、弁軸ホルダ30とロータ51との昇降方向における相対移動を阻止する(言い換えれば、弁軸ホルダ30に対してロータ51を抜け止め係止する)とともに弁軸10と弁軸ホルダ30とを連結すべく、前記弁軸10(の上部小径部11)の上端部に外嵌固定された固定具70が配在されている。
前記固定具70は、例えば真鍮やSUS等の金属部材からプレス加工、切削加工等にて作製され、前記弁軸10(の上部小径部11)の上端部に外嵌されて圧入、溶接、溶着、接着等により接合固定された小径上部71aと大径下部71bとからなる段付き円筒状の固定部71と、該固定部71(の大径下部71b)の下端部からロータ51の内筒51a付近まで外向きに延びる円板状のフランジ部72とを有する。本例では、具体的には、小径上部71aの(上下方向の)中央部分が側方(外周側)から弁軸10側に向けて溶接されることで、固定部材70が前記弁軸10(の上部小径部11)の上端部近くに接合されている(溶接箇所W)。なお、溶接箇所は、周方向(軸線O周り)の複数箇所(例えば、周方向に等間隔(等角度間隔)で3箇所など)で(例えば同時に)行ってもよいし、周方向の全周で行ってもよい。
前記フランジ部72の下面は、前記弁軸ホルダ30の上面及びロータ51(の内筒51a)の上面に対向せしめられるとともに、その弁軸ホルダ30の上面に設けられた凸部35(の上面)及びロータ51(の内筒51aの上面)に対接せしめられるようになっている。
前記したように、ロータ51は、コイルばね60の付勢力により上方に付勢される弁軸ホルダ30と前記固定具70(のフランジ部72の外周部分)の間で挟持されて抜け止め係止される。
また、前記弁軸10の上端部に固定された固定具70(における固定部71の大径下部71b)には、動作時にガイドブッシュ20に対して弁軸ホルダ30が上方に移動し過ぎて、ガイドブッシュ20の固定ねじ部23と弁軸ホルダ30の可動ねじ部33との螺合が外れるのを防止すべく、弁軸ホルダ30をガイドブッシュ20側に付勢するコイルばねからなる復帰ばね75が外装されている。
一方、前記キャン55及び弁本体40に対する前記ステータ52の相対回転及び相対移動を阻止、言い換えれば位置決めを行うべく、前記ステータ52の下面側の一側には、二股状タイプの回り止め具65が取付固定されている。
詳細には、回り止め具65は、導電性を有する金属板を打ち抜きプレス加工等により作製されたもので、図7(A)、(B)に示される如くに、矩形板状の平板部65aと、該平板部65aの左右内周側から立ち下がる、前記第1導管継手41を(弾性的に)挟む円弧状挟持部65dを持つ波形板状の一対の弾性挟持片部65b、65bとからなっている。平板部65aには、後述する導通部材62の下端突出部を通す通し穴65e、及び樹脂モールド52dに形成された位置決め用の突部66を通す通し穴65fが形成されている。
前記ステータ52の下面側の一側(本例ではリード線接続部52C側)における樹脂モールド52d中に、ステータ52の最下部のヨーク52uと弁本体40とを前記回り止め具65を介して電気的に接続するための導通部材62がインサート成形されている。この導通部材62は、ヨーク52u、52vとキャン55との間に不所望な放電が生じることを防止するためのもので、鍔状部(段部)付きの円筒状とされ、その下端部が(樹脂モールド52dから)下方に突出せしめられ、前記回り止め具65の通し穴65eに挿通されてかしめ等により固定されている。また、この導通部材62が配在された部位を含む、90°の角度間隔があけられた樹脂モールド52dの4箇所には、図15(A)、図16に示される如くに、前記回り止め具65を取付固定するための台座部63が放射状に設けられるとともに、各台座部63に、前記回り止め具65の通し穴65fに挿通される位置決め用の突部66が突設されている。
前記ステータ52を前記キャン55に外挿するとともに、前記二股状タイプの回り止め具65の一対の弾性挟持片部65b、65b(の円弧状挟持部65d、65d)を弁本体40の横方向入出口となる導管継手41を挟むように係合させると、キャン55及び弁本体40に対してステータ52がその周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定される。この位置決め状態では、図11、図12に示される如くに、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上にステータ52の所定の励磁極6a(の中央)が位置する(ように各部の寸法形状が設定されている)。
次に、固定ねじ部(雄ねじ部)23を持つガイドブッシュ20、雌ねじ部26を持つ下部ストッパ基体25、可動ねじ部(雌ねじ部)33を持つ弁軸ホルダ30の構成を、基点出し(イニシャライズ)の観点で補充説明する。
本例の電動弁1において、ガイドブッシュ20は、従来例に所載の電動弁(特許文献2)のように、弁本体40の嵌合穴44に対するガイドブッシュ20の向きを設定(管理)するための目印(Dカット面や切欠き)は設けられていない。したがって、ガイドブッシュ20における固定ねじ部(雄ねじ部)23の周方向(上面視)でのねじ切り始め位置(上端側)は定まってはおらず、個体によって相違するものとなる。
それに対し、下部ストッパ基体25における雌ねじ部26の周方向(上面視)でのねじ切り始め位置(下端側)は、固定ストッパ24における可動ストッパ34との衝接面Jaと同位置とされ、また、弁軸ホルダ30における可動ねじ部(雌ねじ部)33の周方向(上面視)でのねじ切り始め位置(下端側)は、可動ストッパ34における固定ストッパ24との衝接面Jbと同位置とされている。言い換えれば、下部ストッパ基体25、弁軸ホルダ30においては、それぞれ固定ストッパ24の衝接面Ja、可動ストッパ34の衝接面Jbをねじ切り始め位置の目印として利用している。
ここで、弁軸ホルダ30をガイドブッシュ20に螺合させて閉弁方向(例えば上面視で時計回り)に回転させると、1回転につき1ピッチずつ回転しながら下降(螺旋運動)せしめられ、最終的には、図8に示される如くに、固定ストッパ24(の衝接面Ja)に可動ストッパ34(の衝接面Jb)が衝突して停止せしめられる。この場合、下部ストッパ基体25における雌ねじ部26のねじ切り始め位置が衝接面Jaと同位置とされ、弁軸ホルダ30における可動ねじ部(雌ねじ部)33のねじ切り始め位置が衝接面Jbと同位置とされていることにより、衝突は、ねじ切り始め位置からねじピッチの整数倍位置で起こるので、ガイドブッシュ20における固定ねじ部(雄ねじ部)23のねじ切り始め位置がどこであっても、衝突時における固定ストッパ24と可動ストッパ34との高さ方向の接触幅tは、本例の電動弁1でとり得る最大値となる。このように可動ストッパ34と固定ストッパ24との衝突時の接触幅tが大きくされることにより、可動ストッパ34及び固定ストッパ24の破損、摩耗等が低減され、強度や耐久度に対する信頼性が増す。なお、固定ストッパ24における反衝接面Ja側(衝接面Jaとは反対側)には、可動ストッパ34に接触するのを避けるための逃げ用傾斜面24aが形成されている。
[電動弁(閉弁レスタイプ)の組立方法]
次に、本実施形態の閉弁レスタイプの電動弁1の組立方法の一例を、要部構成を補充しながら説明する。
(1)まず、ガイドブッシュ20(の嵌合部27)を、その周方向の位置決めをせずに弁本体40の嵌合穴44に圧入固定する。前述したように、本例の電動弁1においては、ガイドブッシュ20の向きを設定(管理)するための目印(Dカット面や切欠き)は設けられていないので、ガイドブッシュ20と弁本体40やステータ52の磁極との相関関係は、この段階では設定されていない。
(2)続いて、図9(A)に示される如くに、下部ストッパ基体25の下部にストッパ押さえ48を前述した如くにして装着し、その下部ストッパ基体25の雌ねじ部26をガイドブッシュ20の固定ねじ部(雄ねじ部)23に螺合させ、閉弁方向(例えば上面視で時計回り)に回転させて根元近くまでねじ込み、その後、適宜に開弁方向及び閉弁方向に微小回転させて、固定ストッパ24における可動ストッパ34との衝接面Jaが上面視でロータ51の回転軸線Oを通る(直交する)特定の直線上、すなわち本例では、図1、図11、図12に示される如くに、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上に位置するように調整する。本例の電動弁1では、例えば、上面視で前記中心線Cに重なるように鍔状板47あるいは図示していない治具等に目印線が形成されており、固定ストッパ24の衝接面Jaの回転方向の位置調整には、前記目印線を利用する。なお、本例では、ストッパ押さえ48は、固定ねじ部(雄ねじ部)23の根元近くまでねじ込んだ状態の下部ストッパ基体25に上側から挿入している。
(3)このようにして位置調整がなされた下部ストッパ基体25を弁本体40側の不動部分(本例では鍔状板47)にストッパ押さえ48を介して溶接等で(相対移動不能に)固定する(接合部K)。
(4)次に、弁軸ホルダ30にロータ51を前述した如くにして外挿する。これにより、図4(及び図11、図12)に示される如くに、ロータ51の所定の磁極8a(の中央)と可動ストッパ34における固定ストッパ24との衝接面Jbとがロータ51の回転軸線Oを通る(直交する)直線CA上に位置決めされる。続いて、固定具70が固定されていない弁軸10にコイルばね60やロータ51が外挿された弁軸ホルダ30等を組み付けて組立体G1を得る。
(5)前記組立体G1における弁軸ホルダ30をガイドブッシュ20にねじ込んで弁軸10の弁体14を弁座46に着座させるとともに、図9(B)に示される如くに、弁軸ホルダ30を閉弁方向にさらに回転させて固定ストッパ24に可動ストッパ34を衝突させる。このときのねじ込み量(回転角度)をRoとする。
(6)次に、図9(B)に示される、下部ストッパ基体25が固定されている弁本体40のガイドブッシュ20にねじ込み量(回転角度)Ro分ねじ込まれている組立体G1を、当該弁本体40のガイドブッシュ20から取り外して、図10(A)に示される如くの、下部ストッパ基体25が固定されていない別の弁本体40Aのガイドブッシュ20に、前記取り外した組立体G1の弁軸ホルダ30をねじ込み量(回転角度)Ro分ねじ込む。このように組立体G1を移し替えているのは、下部ストッパ基体25が固定されている弁本体40では、弁軸ホルダ30をそれ以上下降させることができないからである。
(7)続いて、弁本体40AにRo分ねじ込まれている組立体G1の弁軸ホルダ30を、弁体14が最下降位置にあるときにおける当該弁体14と弁座46との間に形成すべき所定の大きさの間隙に相当する回転角度Rd分だけさらに閉弁方向に回転させて下降させ、その下降位置を弁軸10に対して弁軸ホルダ30が最終的にとるべき位置とする。
ここで、図9(B)の弁本体40に圧入固定されているガイドブッシュ20と図10(A)の弁本体40Aに圧入固定されているガイドブッシュ20とは、上面視でのねじ切り始め位置は異なるものの、ねじピッチ等の仕様は同じであるので、弁本体40A側において、弁軸ホルダ30がねじ込み量(回転角度)Ro分+回転角度Rd分下降せしめられると、弁軸ホルダ30は、弁座46に着座している弁軸10に対して図9(B)に示される位置から回転角度Rd分だけ、言い換えれば、閉弁レスタイプの電動弁1において、弁体14が最下降位置にあるときにおける当該弁体14と弁座46との間に形成すべき所定の大きさの間隙相当分だけ下げられた位置をとることになる。なお、このとき、コイルばね60は、回転角度Rd分だけさらに圧縮される。
(8)次に、図10(A)に示される如くに、弁本体40A側において、弁軸ホルダ30がねじ込み量(回転角度)Ro分+回転角度Rd分下降せしめられた状態で、固定具70を弁軸10(の上部小径部11)の上部に外嵌するとともに、弁軸ホルダ30の天井部32上に乗せ置いて(対接させて)前述した如くに溶接等で弁軸10(の上部小径部11)に固定する。
(9)このようにして、弁本体40A側において、固定具70を弁軸10(の上部小径部11)に固定した後は、固定具70付きの組立体G1Aを図10(A)の弁本体40Aから取り外し、この取り外した固定具70付きの組立体G1A(の弁軸ホルダ30)を、図9(B)に示される、下部ストッパ基体25が固定されている元の弁本体40のガイドブッシュ20にねじ込み、固定具70付きの組立体G1Aを弁本体40Aから元の弁本体40に移し替える。これにより、組立体G1Aの弁本体40側への組み付けが完了する。
上記のように、弁軸ホルダ30を、固定ストッパ24に可動ストッパ34を衝突させたときのねじ込み量(回転角度)Roに加えて、弁体14が最下降位置にあるときにおける当該弁体14と弁座46との間に形成すべき所定の大きさの間隙に相当する回転角度Rd分だけさらに閉弁方向に回転させて下降させ、この状態で、固定具70を弁軸10に固定することにより、図10(B)に示される如くに、固定ストッパ24(の衝接面Ja)に可動ストッパ34(の衝接面Jb)が衝突したときの弁体14の位置、すなわち弁体14の最下降位置が回転角度Rd分だけ高い位置となり、弁体14と弁座46との間に所定の大きさの間隙が形成される。
その後は、固定具70に復帰ばね75を外装する等、必要な処理を行った後、キャン55を弁本体40(の鍔状板47の外周に設けられた段差部)に密封接合する。
(10)しかる後、キャン55にステータ52を外挿固定する。詳細には、ステータ52をキャン55に外挿するとともに、二股状タイプの回り止め具65の一対の弾性挟持片部65b、65b(の円弧状挟持部65d、65d)を弁本体40の横方向入出口となる導管継手41を挟むように係合させる。これにより、キャン55及び弁本体40に対してステータ52がその周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定される。この位置決め状態では、図11、図12に示される如くに、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上にステータ52の所定の励磁極6a(の中央)が位置するものとなる。
かかる構成の電動弁1では、ステータ52への通電励磁によってロータ51が回転せしめられると、それと一体に弁軸ホルダ30及び弁軸10が回転せしめられる。このとき、ガイドブッシュ20の固定ねじ部23と弁軸ホルダ30の可動ねじ部33とからなるねじ送り機構28により、弁軸10が弁体14を伴って昇降せしめられ、これによって、弁体14と弁座46との間の間隙(リフト量、弁開度)が増減されて、弁口46aを流れる流体の通過流量が調整される。また、弁軸ホルダ30の可動ストッパ体34とガイドブッシュ20に固定された下部ストッパ25の固定ストッパ体24とが当接し、弁体14が最下降位置にあるときでも、弁体14と弁座46との間に間隙が形成されるため、所定量の通過流量が確保される。
以上のように、本例の電動弁1の組立方法では、ロータ51を弁軸ホルダ30に外挿固定した段階で、ロータ51の所定の磁極8a(の中央)と可動ストッパ34における固定ストッパ24との衝接面Jbとがロータ51の回転軸線Oを通る直線CA(図4参照)上に位置せしめられる。
また、固定ストッパ24における可動ストッパ34との衝接面Jaが上面視で回転軸線Oを通る特定の直線上、ここでは、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上に位置するように調整される。
さらに、例えばステータ52の下面の一側に取り付けられた二股状タイプの回り止め具65により、キャン55及び弁本体40に対するステータ52の位置決めが行われ、ステータ52の所定の励磁極6a(の中央)が上面視で回転軸線Oを通る導管継手41の中心線C上に位置するように調整される。
したがって、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときには、図11、図12を参照すればよくわかるように、ロータ51の所定の磁極8a(の中央)と、可動ストッパ34における固定ストッパ24との衝接面Jbと、固定ストッパ24における可動ストッパ34との衝接面Jaと、ステータ52の励磁極8a(の中央)が回転軸線Oを通る前記中心線C上に位置するので、ステータ52の励磁極6a(例えばN極)とロータ51の所定の磁極8a(例えばS極)とを正確に正対(対向)させることができ、磁極合わせを適正に行うことができる。
また、本例の電動弁1の組立方法では、固定ストッパ24における可動ストッパ34との衝接面Jaの位置が調整された下部ストッパ基体25を弁本体40側の不動部分(本例では鍔状板47)に固定した後に、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときにおける弁軸10に対する弁軸ホルダ30の上下方向の位置が所定位置となるように、弁軸10に対する固定具70の位置を調整するようにされるので、上記した磁極合わせと共に、基点出しを正確に行うことが可能となる。本例のように電動弁1が閉弁レスタイプである場合においては、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したとき、弁体14と弁座46との間に所定の大きさの間隙を形成できるとともに、イニシャライズ時等にステータ52に供給すべき駆動パルス数が正確(必要最小限)なものとなる。
したがって、本例の電動弁1の組立方法によれば、ガイドブッシュ20や弁本体40等に厳しい管理を必要とせずに、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときにステータ52の所定の励磁極6aとロータ51の所定の磁極8aとを正確に正対させ得て、磁極合わせと基点出しの両方を正確に行うことができ、そのため、部品加工コスト、製品組立コスト等を低く抑えながら、流量制御精度の向上等を図ることができるとともに、イニシャライズ時のロータ51の周方向の位置ずれ等を抑えることができ、その結果、振動、騒音の発生を効果的に抑えることができる。
[電動弁(押圧閉弁タイプ)の構成及び組立方法]
次に、押圧閉弁タイプの電動弁2の構成及び組立方法を図13(A)、(B)、図14(A)、(B)を参照しながら説明する。
図13(A)、(B)、図14(A)、(B)に示される押圧閉弁タイプの電動弁2は、上述した図1〜図12に示される閉弁レスタイプの電動弁1と共通構成部分が多いので、閉弁レスタイプの電動弁1の各部に対応する部分には共通の符号ないし関連符号を付して重複説明を省略し、以下においては、押圧閉弁タイプの電動弁2の構成及び組立方法(特に、組立方法)を、閉弁レスタイプの電動弁1の構成及び組立方法との相違点を中心に説明する。
すなわち、本例における押圧閉弁タイプの電動弁2の組立方法は、閉弁レスタイプの電動弁1の組立方法における、
(1)ガイドブッシュ20の圧入固定工程、
(2)固定ストッパ24の衝接面Jaの回転方向の位置調整工程、
(3)下部ストッパ基体25の固定工程、
(4)弁軸ホルダ30にロータ51を外挿する等して組立体G2を得る工程、
までは略同じである。
(5)次に、図13(A)に示される如くに、前記(4)の工程で得られた組立体G2における弁軸ホルダ30をガイドブッシュ20にねじ込んで弁軸10の弁体14を弁座14に着座させるとともに、弁軸ホルダ30を閉弁方向にさらに回転させて固定ストッパ24(の衝接面Ja)に可動ストッパ34(の衝接面Jb)を衝突させる。このときのガイドブッシュ20への弁軸ホルダ30のねじ込み量(回転角度)をRaとする。
(6)前記(5)の工程での、ガイドブッシュ20に弁軸ホルダ30がねじ込み量(回転角度)Ra分だけねじ込まれている状態から、弁軸ホルダ30を、図13(B)に示される如くに、弁体14が弁座46に着座したときにコイルばね60がとるべき長さの設計値L2から固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときにコイルばね60がとるべき長さの設計値L1を減じた差分量Lsに相当する回転角度Rb分だけ開弁方向に回転させて上昇させ、その上昇位置を弁軸10に対して弁軸ホルダ30が最終的にとるべき位置とする。ここで、前記コイルばね60がとるべき長さの設計値L2、L1は、予め設計段階で定められているものである。
(7)続いて、弁軸10に対して弁軸ホルダ30が回転角度Rb分だけ上昇せしめられた状態で、図14(A)に示される如くに、固定具70を弁軸10(の上部小径部11)の上部に外嵌するとともに、弁軸ホルダ30の天井部32上に乗せ置いて(対接させて)前述した如くに溶接等で弁軸10(の上部小径部11)に固定する。その後は、固定具70に復帰ばね75を外装する等、必要な処理を行った後、キャン55を弁本体40(の鍔状板47の外周に設けられた段差部)に密封接合する。
(8)しかる後、閉弁レスタイプの電動弁1の組立方法と同様に、キャン55にステータ52を外挿するとともに、二股状タイプの回り止め具65の一対の弾性挟持片部65b、65b(の円弧状挟持部65d、65d)を弁本体40の横方向入出口となる導管継手41を挟むように係合させる。これにより、キャン55及び弁本体40に対してステータ52がその周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定される。この位置決め状態では、図11、図12に基づき説明したように、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上にステータ52の所定の励磁極6a(の中央)が位置するものとなる。
以上のようにして組み立てられた本例の押圧閉弁タイプの電動弁2では、弁体14が弁座46に着座した後も固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突するまでは弁軸ホルダ30が下降せしめられる。このときには、弁体14が弁座46に着座しているので、図14(B)に示される如くに、弁軸ホルダ30(の天井部32)の上面が固定具70(のフランジ部72)の下面から離れるとともに、コイルばね60が圧縮され、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときには、弁軸ホルダ30(の天井部32)の上面が固定具70(のフランジ部72)の下面から前記回転角度Rb分だけ下側に位置するものとなる。
以上の説明から明らかなように、本例の電動弁2の組立方法でも、閉弁レスタイプの電動弁1の組立方法と同様の作用効果が得られるが、特に、押圧閉弁タイプであることから、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したとき、コイルばね(付勢部材)60の長さ(実長)が所定長となって、弁体14を弁座46に所定の押圧力をもって押し付けることができるとともに、イニシャライズ時等、例えば、弁体14が弁座46に着座した後、可動ストッパ34が固定ストッパ24に衝突して停止せしめられる基点位置までにステータ52に供給すべき駆動パルス数、及び、基点位置から弁体14が弁座46から離れる開弁点までにステータ52に供給すべき駆動パルス数等が正確(必要最小限)なものとなる。
したがって、本例の押圧閉弁タイプの電動弁2の組立方法でも、ガイドブッシュ20や弁本体40等に厳しい管理を必要とせずに、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときにステータ52の所定の励磁極6aとロータ51の所定の磁極8aとを正確に正対させ得て、磁極合わせと基点出しの両方を正確に行うことができ、そのため、部品加工コスト、製品組立コスト等を低く抑えながら、流量制御精度の向上等を図ることができるとともに、イニシャライズ時のロータ51の周方向の位置ずれ等を抑えることができ、その結果、振動、騒音の発生を効果的に抑えることができる。
なお、上記実施形態では、ステータ52の下面の一側に取り付けられた二股状タイプの回り止め具65により、キャン55及び弁本体40に対するステータ52の位置決めが行われ、ステータ52の励磁極(の中央)が上面視で回転軸線Oを通る特定の直線上、具体的には、弁本体40の横方向入出口となる導管継手41の中心線C上に位置するように位置決めしているが、回転軸線Oを通る特定の直線としては、前記中心線Cに限られることはない。すなわち、ステータ52の磁極は、図12に示される如くに、30°毎に同じ構成を繰り返すようになっているので、回転軸線Oを通る特定の直線として、前記中心線Cに30°間隔をあけた直線を用いてもよい。
なお、前述したように、本例のステータ52では、その下面側の一側における樹脂モールド52d中に、ヨーク52uと弁本体40とを電気的に接続するための導通部材62が埋設されている。この導通部材62は、ヨーク52u、52vとキャン55との間に不所望な放電が生じることを防止するためのもので、鍔状部(段部)付きの円筒状とされ、その下端部が(樹脂モールド52dから)下方に突出せしめられている。前述した二股状タイプの回り止め具65は、前記導通部材62を介して(下端部を回り止め具65の通し穴65eに挿通してかしめ、拡開等することにより)ステータ52に取付固定されている。
また、ステータ52の下面側の、導通部材62が配在された部位を含む、複数箇所、本例では90°の角度間隔があけられた4箇所には、図15(A)、図16に示される如くに、前記回り止め具65を取付固定するための台座部63が放射状に設けられている。各台座部63には、前記回り止め具65の通し穴65fに挿通される位置決め用の突部66が突設されている。各台座部63は、図16に示される如くに、導通部材62を入れ込み(インサートしさえ)すれば、前記回り止め具65を取付固定することが可能となっている。
従来においては、図15(B)に示される如くに台座部は1箇所のみであったが、本例のように放射状に複数箇所に台座部63を設けることにより、回り止め具65の取付位置を変える場合に、導通部材62を入れ込む(インサートする)位置を変更するだけ済むことになる。言い換えれば、従来においては、回り止め具65の取付位置変更には、金型を変更する必要があったが、上記のような構成を採用することにより、回り止め具65の取付位置変更に、金型の駒換えが不要となり、容易に行うことが可能となる。
本例の電動弁1、2では、前述したように、ステータ52の下面の一側に取り付けられた前記二股状タイプの回り止め具65を導管継手41に係合させることにより、キャン55及び弁本体40に対するステータ52の位置決めが行われ、固定ストッパ24に可動ストッパ34が衝突したときには、ステータ52の励磁極(例えばN極)とロータ51の所定の磁極8a(例えばS極)とを正確に正対(対向)させることができ、磁極合わせを適正に行うことができる。この場合、ステータ52の磁極は、30°毎に同じ構成を繰り返すようになっているので、回り止め具65の取付位置を90°変更してもステータ52の励磁極とロータ51の所定の磁極とを正確に正対(対向)させることができる。
1 電動弁(閉弁レスタイプ)
2 電動弁(押圧閉弁タイプ)
10 弁軸
14 弁体
20 ガイドブッシュ
23 固定ねじ部(雄ねじ部)
24 固定ストッパ
25 下部ストッパ基体
26 雌ねじ部(ねじ部)
27 嵌合部
28 ねじ送り機構
29 ストッパ機構
30 弁軸ホルダ
32 天井部
33 可動ねじ部(雌ねじ部)
34 可動ストッパ
35 凸部
40 弁本体
40a 弁室
41 第1導管継手
42 第2導管継手
44 嵌合穴
46 弁座
46a 弁口
47 鍔状板
48 ストッパ押さえ
50 ステッピングモータ
51 ロータ
52 ステータ
55 キャン
60 コイルばね(付勢部材)
62 導通部材
63 台座部
65 回り止め具
65a 平板部
65b 弾性挟持片部
65d 円弧状挟持部
66 突部
70 固定具
72 フランジ部
O 回転軸線

Claims (10)

  1. 弁体が設けられた弁軸と、
    該弁軸が軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に内挿されるガイドブッシュと、
    該ガイドブッシュが取付固定された、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、
    前記弁軸に対して軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に外挿される弁軸ホルダと、
    前記弁体を閉弁方向に付勢すべく前記弁軸と前記弁軸ホルダとの間に介装された付勢部材と、
    該付勢部材と協同して前記弁軸と前記弁軸ホルダとを実質的に連結固定すべく前記弁軸に外嵌固定されて前記弁軸ホルダに対接せしめられた固定具と、
    前記弁本体に密封接合されたキャンと、
    前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュに対して回転させるべく、前記キャンの内側に配在されて前記弁軸ホルダに固定されたロータ及び前記キャンに外嵌固定されたステータを有するステッピングモータと、
    前記ガイドブッシュに形成された固定ねじ部と前記弁軸ホルダに形成された可動ねじ部とからなり、前記弁体を前記弁座に対して昇降させるためのねじ送り機構と、
    前記弁軸ホルダの回転下降規制を行うべく、前記ガイドブッシュの前記固定ねじ部に螺合するねじ部を持つ下部ストッパ基体に設けられた固定ストッパと前記弁軸ホルダに設けられた可動ストッパとからなるストッパ機構と、を備えた電動弁の組立方法であって、
    前記ガイドブッシュを周方向の位置決めをせずに前記弁本体に固定する(a)工程と、
    前記下部ストッパ基体を前記ガイドブッシュにねじ込むとともに、前記固定ストッパにおける前記可動ストッパとの衝接面が上面視で前記ロータの回転軸線を通る特定の直線上又は該特定の直線に所定角度間隔をあけた直線上に位置するように回転させて調整する(b)工程と、
    前記(b)工程で位置調整がなされた前記下部ストッパ基体を前記弁本体側の不動部分に固定する(c)工程と、
    前記弁軸ホルダに前記ロータを位置決めするとともに、前記固定具が固定されていない前記弁軸に前記付勢部材及び前記ロータが固定された前記弁軸ホルダを組み付けて組立体を得る(d)工程と、
    前記(d)工程で得られた前記組立体における前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュにねじ込んで前記弁体を前記弁座に着座させるとともに、前記弁軸ホルダを閉弁方向にさらに回転させて前記固定ストッパに前記可動ストッパを衝突させる(e)工程と、
    前記(e)工程での、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときの前記ガイドブッシュへの前記弁軸ホルダのねじ込み量を基準にして、前記弁軸ホルダを閉弁方向又は開弁方向に所定量だけ回転させて、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときに前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置に移動させる(f)工程と、
    前記(f)工程後に、前記固定具を前記弁軸に外嵌するとともに、前記弁軸ホルダに対接させて前記弁軸に固定する(g)工程と、
    前記キャンに前記ステータを外嵌して周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定する(h)工程と、を含む電動弁の組立方法。
  2. 前記電動弁が、前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したとき、前記弁体が最下降位置にあり、かつ、前記弁体と前記弁座との間に所定の大きさの間隙が形成される、閉弁レスタイプである場合において、
    前記(f)工程において、前記ガイドブッシュに前記弁軸ホルダが前記ねじ込み量分だけねじ込まれている状態から、前記弁軸ホルダを前記弁体と前記弁座との間に形成すべき前記所定の大きさの間隙に相当する回転角度分だけ相対的に閉弁方向に回転させて下降させ、その下降位置を前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置とすることを特徴とする請求項1に記載の電動弁の組立方法。
  3. 前記電動弁が、前記弁体が前記弁座に着座した後も前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突するまでは前記弁軸ホルダが下降せしめられる、押圧閉弁タイプである場合において、
    前記(f)工程において、前記ガイドブッシュに前記弁軸ホルダが前記ねじ込み量分だけねじ込まれている状態から、前記弁軸ホルダを、前記弁体が前記弁座に着座したときに前記付勢部材がとるべき長さの設計値から前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときに前記付勢部材がとるべき長さの設計値を減じた差分量に相当する回転角度分だけ開弁方向に回転させて上昇させ、その上昇位置を前記弁軸に対して前記弁軸ホルダが最終的にとるべき位置とすることを特徴とする請求項1に記載の電動弁の組立方法。
  4. 前記下部ストッパ基体の回転軸線を通る特定の直線として、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手の中心線あるいはその延長線を用いることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の電動弁の組立方法。
  5. 前記ステータの下面側の一側に取り付けられた、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手を挟む一対の円弧状挟持部を持つ回り止め具により、前記キャン及び前記弁本体に対する前記ステータの周方向及び上下方向の位置決めを行うことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の電動弁の組立方法。
  6. 前記(c)工程において、前記下部ストッパ基体を前記弁本体側の不動部分に固定する工程には、前記下部ストッパ基体に相対回転不能に外装されるとともに前記弁本体側の不動部分に固定されるストッパ押さえを用いることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の電動弁の組立方法。
  7. 弁体が設けられた弁軸と、
    該弁軸が軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に内挿されるガイドブッシュと、
    該ガイドブッシュが取付固定された、前記弁体が接離する弁座を有する弁本体と、
    前記弁軸に対して軸線方向に相対移動可能及び相対回転可能に外挿される弁軸ホルダと、
    前記弁体を閉弁方向に付勢すべく前記弁軸と前記弁軸ホルダとの間に介装された付勢部材と、
    該付勢部材と協同して前記弁軸と前記弁軸ホルダとを実質的に連結固定すべく前記弁軸に外嵌固定されて前記弁軸ホルダに対接せしめられた固定具と、
    前記弁本体に密封接合されたキャンと、
    前記弁軸ホルダを前記ガイドブッシュに対して回転させるべく、前記キャンの内側に配在されて前記弁軸ホルダに固定されたロータ及び前記キャンに外嵌固定されたステータを有するステッピングモータと、
    前記ガイドブッシュに形成された固定ねじ部と前記弁軸ホルダに形成された可動ねじ部とからなり、前記弁体を前記弁座に対して昇降させるためのねじ送り機構と、
    前記弁軸ホルダの回転下降規制を行うべく、前記ガイドブッシュの前記固定ねじ部に螺合するねじ部を持つ下部ストッパ基体に設けられた固定ストッパと前記弁軸ホルダに設けられた可動ストッパとからなるストッパ機構とを備え、
    前記弁軸ホルダに前記ロータが回転方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で固定されるとともに、前記キャン及び前記弁本体に前記ステータが周方向及び上下方向の位置決めがなされた状態で外嵌固定され、
    前記ロータの所定の磁極と前記可動ストッパにおける前記固定ストッパとの衝接面とが前記ロータの回転軸線を通る直線上に位置せしめられるとともに、前記固定ストッパにおける前記可動ストッパとの衝接面、及び、前記ステータの所定の励磁極が前記回転軸線を通る特定の直線上又は該特定の直線に所定角度間隔をあけた直線上に位置せしめられ、
    前記固定ストッパに前記可動ストッパが衝突したときにおけるそれらの衝接面と前記ガイドブッシュのねじ切り始め位置とが上面視で一致していないことを特徴とする電動弁。
  8. 前記下部ストッパ基体に相対回転不能に外装されるとともに前記弁本体側の不動部分に固定されたストッパ押さえを備えていることを特徴とする請求項7に記載の電動弁。
  9. 前記ステータの下面側の一側における樹脂モールド中に、前記ステータのヨークと前記弁本体とを電気的に接続するための導通部材の一部が埋設されており、前記弁本体の横方向入出口となる導管継手を挟む一対の円弧状挟持部を持つ回り止め具が前記導通部材を介して前記ステータに取付固定されていることを特徴とする請求項7又は8に記載の電動弁。
  10. 前記ステータの下面側に、前記回り止め具を取付固定するための台座部が等角度間隔で放射状に複数箇所設けられていることを特徴とする請求項9に記載の電動弁。
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