JP7345922B2 - 電動弁、その制御方法、およびその製造方法 - Google Patents

電動弁、その制御方法、およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動弁、その制御方法、およびその製造方法に関する。
特許文献1は、従来の電動弁の一例である電子膨張弁を開示している。電子膨張弁は、空気調和機に組み込まれる。電子膨張弁は、弁本体と、弁体と、弁体を移動させるステッピングモーターと、を有している。弁本体は流体が流れる弁口を有している。弁体は、弁口との間に可変絞り部を形成する。ステッピングモーターは、ローターとステーターとを有している。
空気調和機は、開弁点に係るローターの位置を基準として電子膨張弁を制御する。開弁点は、ローターをストッパによって回転が規制される位置(回転限位置)から弁口における流体の流量が所定の設定値であるときの位置(開弁位置)まで回転させるためにステッピングモーターに入力されるパルス数である。開弁点は、電動弁の部品精度または組立精度によってばらつくことがある。そのため、特許文献1の電子膨張弁は、製造工程において取得した開弁点に係る情報が付されている。空気調和機は、この情報を用いることにより、電子膨張弁において正確な流量制御を行うことができる。
特許第5218694号
特許文献1の電子膨張弁は、弁口における流体の流量に基づいて開弁点を測定しており、開弁点の測定が煩雑である。そのため、電動弁において流量制御の基準となるローターの位置を簡易に取得する方法が求められていた。
そこで、本発明は、流量制御の基準となるローターの位置を簡易に取得することができる電動弁、その制御方法、およびその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、複数の電動弁を用いて、開弁点とローターの位置との関係について鋭意検討を行った。その結果、本発明者らは、複数の電動弁において、ローターを弁体が弁座に接する位置(閉弁位置)から開弁位置まで回転させるパルス数にはばらつきがなく、当該パルス数は複数の電動弁において共通の値となることを見出した。また、本発明者らは、複数の電動弁において、ローターを回転限位置から閉弁位置まで回転させるパルス数にはばらつきがあり、当該パルス数は複数の電動弁のそれぞれにおいて固有の値となることを見出した。この知見に基づき、本発明者らは、電動弁の閉弁位置に基づいて流量制御の基準となるローターの位置を取得できることを思いつき、本発明に至った。
上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る電動弁の製造方法は、
弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、を有する電動弁の製造方法であって、
(1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
(2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
(3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得し、
(4)前記パルス数に係る情報を前記電動弁に記録する、ことを特徴とする。
ただし、
前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
本発明において、
前記情報が、前記パルス数を用いて算出され、前記ローターを前記回転限位置から前記弁座に囲まれた弁口における流体の流量が設定値である開弁位置まで回転させるために前記ステッピングモーターに入力されるパルス数であることが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明の他の一態様に係る電動弁は、
弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、制御装置と、を有する電動弁であって、
前記制御装置が、
(1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
(2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
(3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得する、ことを特徴とする。
ただし、
前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
上記目的を達成するため、本発明の他の一態様に係る電動弁は、
弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転すると前記弁座に向けて押される弁体と、制御装置と、を有する電動弁であって、
前記制御装置が、
(1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
(2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、当該脱調の検出のときの前記ローターの位置を前記弁体が前記弁座に接する閉弁位置として取得する、ことを特徴とする。
ただし、
前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。
上記目的を達成するため、本発明の他の一態様に係る電動弁の制御方法は、
弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、を有する電動弁の制御方法であって、
(1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
(2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
(3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得する、ことを特徴とする。
ただし、
前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
本発明において、
さらに、(4)前記パルス数を用いて当該パルス数に係る情報を算出し、
前記情報が、前記ローターを前記回転限位置から前記弁座に囲まれた弁口における流体の流量が設定値となる開弁位置まで回転させるために前記ステッピングモーターに入力されるパルス数である、ことが好ましい。
上記目的を達成するため、本発明の他の一態様に係る電動弁の制御方法は、
弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転すると前記弁座に向けて押される弁体と、を有する電動弁の制御方法であって、
(1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
(2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、当該脱調の検出のときの前記ローターの位置を前記弁体が前記弁座に接する閉弁位置として取得する、ことを特徴とする。
ただし、
前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。
本発明によれば、弁体が、弁座と向かい合って配置され、ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して弁座に向けて押される。ローターが弁座に弁体が接する閉弁位置よりさらに閉方向に回転した回転限位置にあるとき、ストッパがローターの閉方向への回転を規制する。そして、(1)ステッピングモーターにパルスを入力してローターを閉方向に第1トルクで回転させる。(2)ローターを第1トルクで回転させているときにステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、ステッピングモーターにパルスを入力してローターを閉方向に第2トルクで回転させる。(3)ローターを第2トルクで回転させているときにステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得する。ただし、第1トルクが、弁体が弁座に接した状態においてローターを回転限位置まで閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、第2トルクが、弁体が前記弁座に接した状態においてコイルばねを圧縮しつつローターを回転限位置まで閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。このようにしたことから、1回目の脱調は閉弁位置に対応しており、2回目の脱調は回転限位置に対応しており、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数は、回転限位置から閉弁位置までローターを回転させるパルス数となる。すなわち、このパルス数は、流量制御の基準となり得るローターの閉弁位置と関係を有している。そのため、流体の流量を測定することなく、電動弁において流量制御の基準となるローターの位置を簡易に取得することができる。
または、本発明によれば、弁体が、弁座と向かい合って配置され、ローターが閉方向に回転すると弁座に向けて押される。そして、(1)ステッピングモーターにパルスを入力してローターを閉方向に第1トルクで回転させる。(2)ローターを第1トルクで回転させているときにステッピングモーターの脱調を検出すると、当該脱調の検出のときのローターの位置を弁体が弁座に接する閉弁位置とする。ただし、第1トルクが、弁体が弁座に接した状態においてローターを閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。このようにしたことから、制御装置は、脱調の検出によって、ローターの閉弁位置を取得できる。閉弁位置は、電動弁において流量制御の基準となり得るローターの位置である。そのため、流体の流量を測定することなく、電動弁において流量制御の基準となるローターの位置を簡易に取得することができる。
本発明の実施例に係る電動弁の正面図である。 図1の電動弁が有する弁本体アセンブリの正面図である。 図2の弁本体アセンブリの断面図である。 図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーを示す図である。 図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーおよびローターの平面図である。 図2の弁本体アセンブリが有するガイドブッシュの側面図である。 図2の弁本体アセンブリが有するストッパ部材を示す図である。 図1の電動弁が有するステーターユニットの断面図である。 図8のステーターユニットが有する位置決め部材を示す図である。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[0]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[1]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[2]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[3]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[4]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[5]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[6]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(パルスP[7]入力時)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(ローターが閉弁位置にある状態)。 図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である(ローターが開弁位置にある状態)。 図1の電動弁における製造工程での動作の一例を説明する図である。 図1の電動弁における製造工程での動作の一例を説明する図である(続き)。 図1の電動弁を有する空気調和機の概略構成図である。 図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーの雌ねじとガイドブッシュの雄ねじとの位置関係を説明する図である。
以下、本発明の一実施例に係る電動弁の構成について、図1~図22を参照して説明する。本実施例に係る電動弁1は、例えば、空気調和機の冷凍サイクル等において冷媒(流体)の流量を調整する流量制御弁として使用される。
図1は、本発明の実施例に係る電動弁の正面図である。図2は、図1の電動弁が有する弁本体アセンブリの正面図である。図3は、図2の弁本体アセンブリの断面図である。図3は、ローターが回転限位置にある状態を示す。図4は、図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーを示す図である。図4Aは、弁軸ホルダーの斜視図であり、図4Bは、弁軸ホルダーの平面図である。図5は、図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーおよびローターの平面図である。図5において、ローターの磁極を模式的に示している。図6は、図2の弁本体アセンブリが有するガイドブッシュの側面図である。図7は、図2の弁本体アセンブリが有するストッパ部材を示す図である。図7Aは、ストッパ部材の斜視図であり、図7Bは、ストッパ部材の平面図である。図8は、図1の電動弁が有するステーターユニットの断面図である。図9は、図8のステーターユニットが有する位置決め部材を示す図である。図9Aは、位置決め部材の斜視図であり、図9Bは、位置決め部材の側面図である。図10~図19は、図1の電動弁の動作時におけるローターの磁極とステーターの極歯との位置関係およびステッピングモーターに入力されるパルスを模式的に示す図である。図10~図17は、パルスP[0]~P[7]入力時を示す。図10は、ローターが回転限位置にある状態を示す。図18は、ローターが閉弁位置にある状態を示す。図19は、ローターが開弁位置にある状態を示す。図10~図19の上図は、ローターの磁極とステーターの極歯との位置関係を示す。図10~図19の下図は、ステッピングモーターに入力されるパルス、および、ローターの磁極とステーターの極歯との位置関係を示す。図20、図21は、図1の電動弁における製造工程での動作の一例を説明する図である。図20、図21は、ステッピングモーターに入力されるパルス、および、ローターの磁極とステーターの極歯との位置関係を示す。図20Aは、ローターが閉弁位置にある状態に対応し、図20Bは、ローターが閉弁位置にあるときに脱調した状態に対応し、図20Cは、脱調から復帰した状態に対応し、図20Dは、図20Cの状態から1パルス分だけローターが回転した状態に対応する。図21Aは、ローターが回転限位置にある状態に対応し、図21Bは、ローターが回転限位置にあるときに脱調した状態に対応する。図22は、図1の電動弁を有する空気調和機の概略構成図である。図23は、図2の弁本体アセンブリが有する弁軸ホルダーの雌ねじとガイドブッシュの雄ねじとの位置関係を説明する図である。図23Aは、弁軸ホルダーの雌ねじの上向きの面とガイドブッシュの雄ねじの下向きの面とが接した状態を示す断面図である。図23Bは、弁軸ホルダーの雌ねじの下向きの面とガイドブッシュの雄ねじの上向きの面とが接した状態を示す断面図である。
図1に示すように、電動弁1は、弁本体アセンブリ5と、ステーターユニット6と、ラベル7と、を有している。
図2、図3に示すように、弁本体アセンブリ5は、弁本体10と、キャン20と、弁体30と、駆動機構40と、を有している。
弁本体10は、アルミニウム合金などの金属製である。弁本体10は、本体部材11と、接続部材13と、を有している。本体部材11は、円柱形状を有している。本体部材11は、弁室14を有している。本体部材11の外周面には第1導管15が接合されている。本体部材11の下端面には第2導管16が接合されている。第1導管15は、軸線Lと直交する方向(図3の左右方向)に沿って配置され、弁室14に接続されている。第2導管16は、軸線L方向に沿って配置され、弁口17を介して弁室14に接続されている。弁口17は、弁室14において円環形状の弁座18に囲まれている。本体部材11の上端面には、円形の嵌合穴11aが形成されている。嵌合穴11aの内周面は、図3において左方を向く平面11dを有している。嵌合穴11aの底面には、弁室14に通じる貫通孔11bが形成されている。接続部材13は、円環板形状を有している。接続部材13の内周縁は、本体部材11の上端部に接合されている。
キャン20は、ステンレスなどの金属製である。キャン20は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。キャン20の下端部は、接続部材13の外周縁に接合されている。
弁体30は、第1軸部31と、第2軸部32と、弁部33と、を有している。第1軸部31と第2軸部32とは、円柱形状を有している。第2軸部32の径は、第1軸部31の径より小さい。第2軸部32は、第1軸部31の上端部に同軸に接続されている。第1軸部31と第2軸部32との間に、上方を向く円環状の平面である段部34が形成されている。弁部33は、上方から下方に向かうにしたがって径が小さくなる略円錐形状を有している。弁部33は、第1軸部31の下端部に同軸に接続されている。弁部33の先端は、弁口17に配置される。弁部33と弁口17との間に可変絞り部が形成される。弁部33は、弁座18と向かい合って配置され、閉弁状態において弁座18に接する。
駆動機構40は、弁体30を上下方向(軸線L方向)に移動させる。弁体30の移動によって弁口17が開閉する。駆動機構40は、ローター41と、弁軸ホルダー42と、ガイドブッシュ43と、ストッパ部材44と、固定具45と、を有している。
ローター41は、円筒形状を有している。ローター41の外径は、キャン20の内径より若干小さい。ローター41は、キャン20の内側において、弁本体10に対して回転可能に配置されている。ローター41の外周面には、複数のN極および複数のS極が形成されている。複数のN極および複数のS極は、上下方向に延在している。複数のN極および複数のS極は、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、ローター41は、N極を12個有し、S極を12個有している。互いに隣り合うN極とS極との間の角度は、15度である。
図4は弁軸ホルダー42を示す。弁軸ホルダー42は、下端部が開口しかつ上端部が塞がれた円筒形状を有している。図5に示すように、弁軸ホルダー42はローター41の内側に嵌合されている。弁軸ホルダー42は、ローター41と共に回転する。弁軸ホルダー42の下端部には、可動ストッパ42sが形成されている。可動ストッパ42sは、弁軸ホルダー42の外周面から径方向外方に突出する突部である。弁軸ホルダー42の上壁部42aに形成された軸孔42bには、弁体30の第2軸部32が軸線L方向に移動可能に配置される。弁軸ホルダー42の上壁部42aの下面にはワッシャー46が配置される。ワッシャー46と弁体30の段部34との間には閉弁ばね47が配置される。閉弁ばね47は、コイルばねであり、弁体30を弁座18に向けて押す。弁軸ホルダー42の内周面には、雌ねじ42cが形成されている。
図6はガイドブッシュ43を示す。ガイドブッシュ43は、基部43aと、支持部43bと、を有している。基部43aと支持部43bとは、円筒形状を有している。基部43aの外周面は、平面43dを有している。基部43aは本体部材11の嵌合穴11aに圧入され、平面43dが嵌合穴11aの平面11dと接する。これにより、本体部材11の軸とガイドブッシュ43の軸とが軸線L上で一致するとともに、軸線L周りの位置について本体部材11に対してガイドブッシュ43が正しく位置付けられる。支持部43bの外径は、基部43aの外径より小さい。支持部43bの内径は、基部43aの内径と同じである。支持部43bは、基部43aの上端部に同軸に接続されている。支持部43bの外周面には、雄ねじ43cが形成されている。雄ねじ43cは、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cと螺合される。ガイドブッシュ43の内側には、弁体30の第1軸部31が配置される。ガイドブッシュ43は、弁体30を軸線L方向に移動可能に支持する。
図7にストッパ部材44を示す。ストッパ部材44は、ストッパ本体44aを有している。ストッパ本体44aは、円筒形状を有している。ストッパ本体44aの内周面には、雌ねじ44cが形成されている。ストッパ本体44aには、固定ストッパ44sが形成されている。固定ストッパ44sは、ストッパ本体44aの外周面から径方向外方に突出する突部である。ストッパ部材44は、ストッパ本体44aがガイドブッシュ43の基部43aに当接するまで雌ねじ44cと雄ねじ43cとを螺合させることにより、ガイドブッシュ43に固定される。
固定具45は、固定部45aと、フランジ部45bと、を有している。固定部45aは、段付きの円筒形状を有している。固定部45aの内側には、弁体30の第2軸部32が配置される。固定部45aは、第2軸部32に溶接される。フランジ部45bは、固定部45aの下端部に連設されている。固定具45の外側には、復帰ばね48が配置される。復帰ばね48は、コイルばねである。
ステーターユニット6は、ステーター60と、ハウジング70と、位置決め部材77と、を有している。
ステーター60は、円筒形状を有している。ステーター60は、A相ステーター61と、B相ステーター62と、を有している。
A相ステーター61は、複数のクローポール型の極歯61a、61bを内周に有している。極歯61aの先端は下方に向いており、極歯61bの先端は上方に向いている。極歯61aと極歯61bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、A相ステーター61は、極歯61aを12個有し、極歯61bを12個有している。互いに隣り合う極歯61aと極歯61bとの間の角度は、15度である。A相ステーター61のコイル61cが通電されると、極歯61aと極歯61bとは互いに異なる極性の磁極となる。
B相ステーター62は、複数のクローポール型の極歯62a、62bを内周に有している。極歯62aの先端は下方に向いており、極歯62bの先端は上方に向いている。極歯62aと極歯62bとは、周方向に等角度間隔で交互に配置されている。本実施例において、B相ステーター62は、極歯62aを12個有し、極歯62bを12個有している。互いに隣り合う極歯62aと極歯62bとの間の角度は、15度である。B相ステーター62のコイル62cが通電されると、極歯62aと極歯62bとは互いに異なる極性の磁極となる。
A相ステーター61とB相ステーター62とは、同軸に配置されている。A相ステーター61とB相ステーター62とは、互いに接している。軸線L方向から見たときに互いに隣り合うA相ステーター61の極歯61aとB相ステーター62の極歯62aとの間の角度は、7.5度である。A相ステーター61のコイル61cおよびB相ステーター62のコイル62cは、リード線65に接続されている。
ステーター60の内側には、キャン20が配置される。ステーター60は、キャン20の内側に配置されたローター41とともにステッピングモーター66を構成する。
ステッピングモーター66は、A相ステーター61のコイル61cおよびB相ステーター62のコイル62cにパルス信号が入力されることによりローター41が回転する。ステッピングモーター66には、図10~図17に示すパルスP[0]~P[7]が順番に入力される。本明細書において、「ステッピングモーター66にパルスが入力されること」は、「ステッピングモーター66のステーター60(コイル61c、62c)にパルスに応じた駆動電流が供給されること」と同義である。図10~図17において、ローター41とステーター60(A相ステーター61、B相ステーター62)との位置関係を把握しやすくするため、基準となる極歯61aおよび基準となるローター41の磁極(S極)に黒丸を付している。
ローター41を閉方向(図10~図17において時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを降順(パルスP[7]~P[0]の順番)で循環的に入力する。ローター41が閉方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41および弁軸ホルダー42が下方に移動する。弁軸ホルダー42が、閉弁ばね47を介して弁体30を下方に押す。弁体30が下方に移動して弁部33が弁座18に接する。このときのローター41の位置は、閉弁位置Rcである(図18)。この状態からローター41を閉方向にさらに回転させると、閉弁ばね47が圧縮されてローター41および弁軸ホルダー42が下方にさらに移動する。弁体30は下方に移動しない。そして、弁軸ホルダー42の可動ストッパ42sとストッパ部材44の固定ストッパ44sとが接すると、ローター41の閉方向への回転が規制される。このときのローター41の位置は、回転限位置Rxである(図10)。
ローター41を閉方向と反対の開方向(図10~図17において反時計方向)に回転させる場合、ステッピングモーター66にパルスPを昇順(パルスP[0]~P[7]の順番)で循環的に入力する。ローター41が開方向に回転すると、弁軸ホルダー42の雌ねじ42cとガイドブッシュ43の雄ねじ43cとのねじ送り作用によってローター41および弁軸ホルダー42が上方に移動する。弁軸ホルダー42が固定具45を上方に押す。固定具45とともに弁体30が上方に移動して、弁体30が弁座18から離れる。所定の流量測定環境において弁口17における流体の流量(弁口17の開度)が所定の設定値であるときのローター41の位置を開弁位置Roという(図19)。設定値は、電動弁1の構成や用途などに応じて適宜設定される。
ハウジング70は、合成樹脂製である。ハウジング70は、射出成形されている。ハウジング70は、ステーター60を収容している。ハウジング70は、周壁部71と、上壁部72と、を有している。
周壁部71は、円筒形状を有している。周壁部71には、ステーター60が埋め込まれている。周壁部71の内周面71aの径は、ステーター内周面60aの径と同じである。内周面71aは、ステーター内周面60aに段差なく連なっている。上壁部72は、周壁部71の上端部に接続されている。周壁部71の内周面71a、上壁部72の内面72aおよびステーター内周面60aは、ステーターユニット6の内側空間74を形成している。内側空間74にはキャン20が配置される。
ハウジング70は、位置決め部材77が固定されている。位置決め部材77は、金属製である。図9に位置決め部材を示す。位置決め部材77は、平板部77aと、2つの腕部77bと、を有している。平板部77aは、矩形板形状を有している。平板部77aは、ハウジング70の下端部に固定されている。腕部77bは、波形の板形状を有している。腕部77bは、平板部77aの幅方向(図9Bの左右方向)に対向する辺から下方に延びている。腕部77bは、平板部77aの幅方向に弾性変形可能である。2つの腕部77bが第1導管15を挟持する。これにより、ステーターユニット6が弁本体10に対して位置決めされる。
ラベル7は、本体部材11の外周面に貼付される。ラベル7には、開弁点情報Jが印刷されている。開弁点情報Jは、開弁点Nkおよび原点パルスパターン番号PTxを含む。開弁点Nkは、ローター41を回転限位置Rxから開弁位置Roまで回転させるためにステッピングモーター66に入力されるパルス数である。原点パルスパターン番号PTxは、電動弁1におけるローター41を回転限位置Rxに位置付ける動作(原点出し動作)において用いられる。開弁点情報Jは、例えば、二次元コード形式でラベル7に印刷される。開弁点情報Jは、二次元コード形式以外の形式で印刷されていてもよい。また、開弁点情報Jは、本体部材11の外周面に直接的に印刷されていたり、レーザーによって刻印されていたりしてもよい。または、ラベル7は、ハウジング70の外面に貼付されていてもよい。または、開弁点情報Jが印刷されるラベル7に代えて、開弁点情報Jが記録されたRFタグを用いてもよい。すなわち、開弁点情報Jは、電動弁1を制御する装置によって読み取り可能な形式で電動弁1に記録されていればよい。
電動弁1において、弁口17、キャン20、弁体30、ローター41、弁軸ホルダー42、ガイドブッシュ43、ステーター60(A相ステーター61、B相ステーター62)は、それぞれの中心軸が軸線Lに一致する。
次に、電動弁1の製造方法の一例について説明する。
電動弁1の製造の前に、電動弁1と同一の構成を有し、部品精度および組立精度が高い基準電動弁1Sを用いて、ローター41を閉弁位置Rcから開弁位置Roまで回転させるためにステッピングモーター66に入力されるパルス数(共通パルス数Ni)を取得しておく。なお、閉弁位置Rcと開弁位置Roとが同じでもよい(すなわち、共通パルス数Ni=0)。部品精度および組立精度が許容範囲内である複数の電動弁1のそれぞれの共通パルス数Niは、同じ値になる。
弁本体アセンブリ5とステーターユニット6とを作製し、ステーターユニット6の内側空間74に弁本体アセンブリ5のキャン20を挿入する。位置決め部材77の2つの腕部77bで第1導管15を挟み、弁本体10に対してステーターユニット6を位置決めする。これにより、ラベル7が貼付されていない電動弁1を得る。
次に、ラベル7を作製する。ラベル7に印刷する開弁点情報Jを取得するため、工場出荷用の検査装置(図示なし)を用いて電動弁1の開弁点Nkおよび原点パルスパターン番号PTxを取得する。検査装置は、コンピューターおよびメモリを有している。
検査装置は、ステッピングモーター66にパルス信号(パルスP[0]~P[7])を入力することが可能である。また、検査装置は、ステッピングモーター66のトルクを変更可能である。また、検査装置は、ステッピングモーター66に流れる電流値に基づいてステッピングモーター66の脱調を検出することができる。なお、ステッピングモーター66の脱調を検出する方法については、例えば、特開平11-98895や特開2001-158139などに開示されており、公知の方法を用いることができるため詳細説明は省略する。
電動弁1のリード線65を検査装置に接続する。検査装置は、電動弁1のステッピングモーター66に、弁体30(弁部33)が弁座18から離れるのに十分な数(例えば200個)のパルスPを昇順で循環的に入力して、ローター41を開方向に回転させる。これにより、弁体30が弁座18から離れる。
次に、検査装置は、ローター41を回転させるトルクを、第1トルクT1に設定する。第1トルクT1は、弁体30が弁座18に接した状態においてローター41を回転限位置Rxまで閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。第1トルクT1の大きさは、比較的小さい。そして、検査装置は、電動弁1のステッピングモーター66にパルスPを降順で循環的に入力して、ローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させる。また、検査装置は、ステッピングモーター66の脱調を監視する。
ローター41が閉方向に回転すると、弁体30が弁座18に向かって移動する。そして、ある時点で入力したパルスP(図20A、例えばパルスP[0])によって、弁体30が弁座18に接する。このとき、ローター41は閉弁位置Rcにある。そして、検査装置は、弁体30が弁座18に接した状態でさらに1つのパルスP(図20B、例えばパルスP[7])を入力する。検査装置は、第1トルクT1に設定しているため、ローター41を閉方向に回転させることができない。そのため、ステッピングモーター66の脱調が生じ、検査装置は、ステッピングモーター66の1回目の脱調を検出する(1回目脱調検出)。検査装置は、1回目脱調検出に対応するパルスPのパルスパターン番号PT1(例えば[7])をメモリに格納する。
1回目脱調検出のあと、検査装置は、ローター41を回転させるトルクを、第2トルクT2に設定する。第2トルクT2は、弁体30が弁座18に接した状態において閉弁ばね47を圧縮しつつローター41を回転限位置Rxまで閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。なお、第2トルクT2は、電動弁1の通常動作(流量制御動作)で用いられるトルクであってもよい。そして、検査装置は、電動弁1のステッピングモーター66に、第1回脱調検出のときにメモリに格納したパルスパターン番号PT1に係るパルスP(図20C、例えばパルスP[7])を入力する。検査装置は、第2トルクT2に設定しているため、閉弁ばね47を圧縮しつつローター41を閉方向に回転させることができる。そのため、ステッピングモーター66が脱調した状態から正常状態に復帰する。
そして、検査装置は、電動弁1のステッピングモーター66に、パルスPを降順(図20D、例えばパルスP[6]から降順)で循環的に入力して、ローター41をさらに閉方向に第2トルクT2で回転させる。
ローター41が閉方向に回転すると、弁体30が弁座18に接した状態で移動せず、閉弁ばね47が徐々に圧縮される。そして、ある時点で入力したパルスP(図21A、例えばパルスP[0])によって、可動ストッパ42sが固定ストッパ44sに接する。このとき、ローター41は回転限位置Rxにある。そして、検査装置は、可動ストッパ42sが固定ストッパ44sに接した状態でさらに1つのパルスP(図21B、例えばパルスP[7])を入力する。検査装置は、ローター41が回転限位置Rxにあるので、ローター41を閉方向に回転させることができない。そのため、ステッピングモーター66の脱調が生じ、検査装置は、ステッピングモーター66の2回目の脱調を検出する(2回目脱調検出)。
検査装置は、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間(具体的には、1回目脱調検出の後から2回目脱調検出の前までの間)でステッピングモーター66に入力したパルス数(固有パルス数Nj)をカウントし、固有パルス数Njをメモリに格納する。また、検査装置は、2回目脱調検出に対応するパルスPの直前に入力したパルスPのパルスパターン番号PT2(図21A、例えば[0])をメモリに格納する。
検査装置は、共通パルス数Niと固有パルス数Njを加算して開弁点Nk(Nk=Nj+Ni)とし、パルスパターン番号PT2を原点パルスパターン番号PTxとする。開弁点Nkは、固有パルス数Njに係る情報である。そして、検査装置は、ラベルプリンター(図示なし)を用いて、開弁点Nkおよび原点パルスパターン番号PTxを含む開弁点情報Jを印刷したラベル7を作製する。そして、検査装置は、ラベル貼付機(図示なし)を用いて、ラベル7を本体部材11の外周面に貼付して、電動弁1が完成する。なお、検査装置は、開弁点Nkに代えて、固有パルス数Njを開弁点情報Jに含めてもよい。
次に、電動弁1を有する空気調和機200について説明する。電動弁1は、家屋用または車載用の空気調和機のいずれにも適用可能である。
図22に空気調和機200を示す。空気調和機200は、冷房運転又は暖房運転を行う。図22において、実線の矢印が冷房運転時の冷媒の流れを模式的に示し、破線の矢印が暖房運転時の冷媒の流れを模式的に示す。空気調和機200の冷房運転時には、冷媒が順に圧縮機201、流路切換弁202、室外熱交換器203、電動弁1、室内熱交換器205、流路切換弁202に流れて、圧縮機201に戻る。空気調和機200の暖房運転時には、冷媒が順に圧縮機201、流路切換弁202、室内熱交換器205、電動弁1、室外熱交換器203、流路切換弁202に流れて、圧縮機201に戻る。電動弁1は、空気調和機200において流量制御弁として用いられる。
また、空気調和機200は、圧縮機201および電動弁1などを制御する電子制御ユニット210を有している。電子制御ユニット210は、例えば、不揮発性メモリを有するマイクロコンピューターを有している。電子制御ユニット210は、冷房運転時および暖房運転時に、電動弁1の弁口17における冷媒の流量(弁口17の開度)を制御する。電子制御ユニット210は、ローター41を第2トルクT2で回転させる。
空気調和機200に組み込まれる電動弁1は、部品精度または組立精度によって開弁点Nkがばらつくことがある。そこで、電子制御ユニット210は、電動弁1のラベル7から読み出した開弁点情報Jを用いることにより、電動弁1において正確な流量制御を行うことができる。
電子制御ユニット210の不揮発性メモリには、空気調和機200の製造工程において二次元コードリーダーを用いて読み出した電動弁1の開弁点情報Jが格納されている。
電子制御ユニット210は、電動弁1を起動すると原点出し動作を実行する。原点出し動作において、電子制御ユニット210は、ステッピングモーター66に可動ストッパ42sが固定ストッパ44sに接するのに十分な数のパルスPを降順で循環的に入力して、ローター41を閉方向に回転させる。そして、電子制御ユニット210は、開弁点情報Jの原点パルスパターン番号PTxに係るパルスP(例えばパルスP[0])を最後に入力して、パルスPの入力を停止する。これにより、ローター41が回転限位置Rxに位置付けられる。
次に、電子制御ユニット210は、ステッピングモーター66にパルスPを昇順で循環的に入力し、ローター41を開方向に回転させる。このとき、電子制御ユニット210は、原点パルスパターン番号PTxより1つ大きい番号に係るパルスP(例えばパルスP[1])から入力を始める。そして、電子制御ユニット210は、昇順で入力したパルス数が開弁点Nkになると、パルスPの入力を停止する。これにより、ローター41は開弁位置Roに位置付けられ、原点出し動作が完了する。
以上説明したように、本実施例に係る電動弁1は、弁座18を有する弁本体10と、弁本体10に対して回転可能に配置されたローター41と、ローター41とともにステッピングモーター66を構成するステーター60と、弁座18と向かい合って配置され、ローター41が閉方向に回転すると閉弁ばね47を介して弁座18に向けて押される弁体30と、ローター41が弁座18に弁体30が接する閉弁位置Rcよりさらに閉方向に回転した回転限位置Rxにあるときにローター41の閉方向への回転を規制する可動ストッパ42sおよび固定ストッパ44sと、を有する。
検査装置は、電動弁1の製造工程において、
(1)ステッピングモーター66にパルスPを降順で循環的に入力してローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させ、
(2)ローター41を第1トルクT1で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、ステッピングモーター66にパルスPを降順で循環的に入力してローター41を閉方向に第2トルクT2で回転させ、
(3)ローター41を第2トルクT2で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数(固有パルス数Nj)を取得し、
(4)固有パルス数Njを用いて算出した開弁点Nkを含む開弁点情報Jを印刷したラベル7を本体部材11の外周面に貼付する。
このようにしたことから、1回目の脱調は閉弁位置Rcに対応しており、2回目の脱調は回転限位置Rxに対応しており、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数は、回転限位置Rxから閉弁位置Rcまでローター41を回転させる固有パルス数Njとなる。固有パルス数Njは、ローター41の閉弁位置Rcと関係を有している。固有パルス数Njを用いて算出した開弁点Nkは、流量制御の基準となる開弁位置Roと関係を有している。そのため、流体の流量を測定することなく、電動弁1において流量制御の基準となるローター41の位置を簡易に取得することができる。
なお、上述した電動弁1は、弁体30が弁座18に接した時点のローター41の位置を閉弁位置Rcとしており、ローター41が閉弁位置Rcにある状態でさらに1つのパルスPを入力したとき、ステッピングモーター66の脱調を検出するものである。しかしながら、電動弁1の構成によっては、弁体30が弁座18に接した時点の位置にローター41がある状態でさらに複数のパルスP(2~30程度のパルスP)を入力したとき、ステッピングモーター66の1回目の脱調を検出する場合がある。この場合、弁体30が弁座18に接した時点から1回目の脱調を検出するまでにステッピングモーター66に入力されるパルス数を含む共通パルス数Niを設定する。
共通パルス数Niについて具体的に説明する。
本実施例では、ローター41が第1トルクT1で閉方向に回転して弁体30が弁座18に接した時点のローター41の位置を閉弁位置Rcとしている。そして、ローター41が閉弁位置Rcにあるときにステッピングモーター66の1回目の脱調が生じるものとしている。実際には、電動弁1において、ローター41が、弁体30が弁座18に接した時点の位置(以下「接触位置Rt」という。)にあるときは閉弁ばね47が圧縮される直前の状態であり、ローター41が接触位置Rtから閉方向に回転して閉弁ばね47がわずかに圧縮されるとステッピングモーター66の1回目の脱調が生じるように、閉弁ばね47の諸元および第1トルクT1が設定される場合がある。すなわち、第1トルクT1は、ローター41が接触位置Rtを過ぎて回転限位置Rxに至る前に、当該第1トルクT1によって弁軸ホルダー42に加わる下向きの荷重と閉弁ばね47によって弁軸ホルダー42に加わる上向きの荷重とが釣り合うように設定されており、第1トルクT1は、弁体30が弁座18に接した状態において、ローター41を回転限位置Rxまで閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。この場合、ローター41が接触位置Rtと回転限位置Rxとの間にあるときにステッピングモーター66の1回目の脱調が生じ、1回目の脱調が生じたときのローター41の位置が閉弁位置Rcとして検出される。この位置を脱調検出位置Rdともいう。ローター41が脱調検出位置Rdにあるとき、閉弁ばね47によって弁軸ホルダー42に加わる上向きの荷重(ばね荷重)をガイドブッシュ43が受け、雌ねじ42cの上向きの面が雄ねじ43cの下向きの面に押し付けられる(図23A)。
そして、電動弁1において、ローター41が脱調検出位置Rdから開方向に回転して接触位置Rtに至ると、閉弁ばね47が復元してばね荷重がなくなり、雌ねじ42cの上向きの面と雄ねじ43cの下向きの面とが軽く接した状態(または、互いの間にわずかな隙間がある状態)になる。このとき、弁室14の冷媒圧力と弁口17の冷媒圧力との差圧によって生じた荷重(差圧荷重)が弁体30に加わり、差圧荷重の向きおよび大きさによっては弁体30が弁座18に接したままとなることがある。そして、ローター41が接触位置Rtから開方向に回転すると、弁体30、ローター41および弁軸ホルダー42に作用する重力および差圧荷重によって、雌ねじ42cの下向きの面と雄ねじ43cの上向きの面とが接した状態になる(図23B)。この状態において弁体30が弁座18から離れる直前であり、この状態のときのローター41の位置を開弁位置Roとしてもよい。または、この状態においてローター41の開方向の回転をさらに進めて、弁体30が弁座18から離れたときのローター41の位置を開弁位置Roとしてもよい。
すなわち、共通パルス数Niは、(1)ローター41を脱調検出位置Rdから接触位置Rtまで回転させるためにステッピングモーター66に入力されるパルス数と、(2)ローター41を雌ねじ42cの上向きの面と雄ねじ43cの下向きの面とが接する位置から雌ねじ42cの下向きの面と雄ねじ43cの上向きの面とが接する位置まで回転させるためにステッピングモーター66に入力されるパルス数(すなわち、雌ねじ42cと雄ねじ43cとの遊びの大きさに応じたパルス数)と、を含むようにしてもよい。共通パルス数Ni、第1トルクT1および第2トルクT2については、後述する電動弁1A、1Bでも同じである。
また、上述した電動弁1は、ローター41が回転限位置Rxにある状態でさらに1つのパルスPを入力したとき、ステッピングモーター66の脱調を検出するものである。しかしながら、電動弁1の構成によっては、ローター41が回転限位置Rxにある状態でさらに複数のパルスP(2~30程度のパルスP)を入力したとき、ステッピングモーター66の2回目の脱調を検出する場合がある。この場合、基準電動弁1Sを用いて、ローター41が回転限位置Rxに至った時点から2回目の脱調を検出するまでにステッピングモーター66に入力されるパルス数(補正用パルス数)をあらかじめ取得しておく。そして、検査装置において、基準電動弁1Sを用いて取得した補正用パルス数を用いて、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数を、ローター41を回転限位置Rxから閉弁位置Rcまで回転させるパルス数となるように補正して固有パルス数Njとする。
上述した電動弁1は、上位装置である電子制御ユニット210によって直接的に制御されるものである。これ以外にも、本発明は、以下に説明する電動弁1A、1Bのように、上位装置から受信した命令に基づいてステッピングモーター66を回転させる制御装置を有する電動弁にも適用することができる。
以下に、制御装置を有する電動弁1Aについて説明する。
電動弁1Aは、制御装置(図示なし)を有すること以外は電動弁1と同一(実質的に同一を含む)の構成を有している。制御装置は、ステーターユニット6に内蔵されている。
制御装置は、マイクロコンピューターを有している。マイクロコンピューターは、例えば、中央演算装置、不揮発性メモリ、作業用メモリ、通信モジュール、モータードライバなどを1つのパッケージに集積した組み込み機器用のマイクロコンピューターである。
制御装置は、ステッピングモーター66にパルス信号(パルスP[0]~P[7])を入力することが可能である。また、制御装置は、ステッピングモーター66のトルクを変更可能である。また、制御装置は、ステッピングモーター66に流れる電流値に基づいてステッピングモーター66の脱調を検出することができる。制御装置の不揮発性メモリには、共通パルス数Niが格納されている。
制御装置は、上位装置から初期化命令を受信すると初期化動作を実行する。制御装置は、初期化動作において、上述した検査装置における開弁点情報Jを取得するための動作と同一(実質的に同一を含む)の動作を実行する。
初期化動作において、制御装置は、ステッピングモーター66に、弁体30(弁部33)が弁座18から離れるのに十分な数(例えば200個)のパルスPを昇順で循環的に入力して、ローター41を開方向に回転させる。これにより、弁体30が弁座18から離れる。
次に、制御装置は、ローター41を回転させるトルクを、第1トルクT1に設定する。そして、制御装置は、ステッピングモーター66にパルスPを降順で循環的に入力して、ローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させる。また、制御装置は、ステッピングモーター66の脱調を監視する。
ローター41が閉方向に回転すると、弁体30が弁座18に向かって移動する。そして、ある時点で入力したパルスP(例えばパルスP[0])によって、弁体30が弁座18に接する。このとき、ローター41は閉弁位置Rcにある。そして、制御装置は、弁体30が弁座18に接した状態でさらに1つのパルスP(例えばパルスP[7])を入力する。制御装置は、第1トルクT1に設定しているため、ローター41を閉方向に回転させることができない。そのため、ステッピングモーター66の脱調が生じ、制御装置は、ステッピングモーター66の1回目の脱調を検出する(1回目脱調検出)。制御装置は、1回目脱調検出に対応するパルスPのパルスパターン番号PT1(例えば[7])を作業用メモリに格納する。
1回目脱調検出のあと、制御装置は、ローター41を回転させるトルクを、第2トルクT2に設定する。そして、制御装置は、ステッピングモーター66に、第1回脱調検出のときに作業用メモリに格納したパルスパターン番号PT1に係るパルスP(例えばパルスP[7])を入力する。制御装置は、第2トルクT2に設定しているため、閉弁ばね47を圧縮しつつローター41を閉方向に回転させることができる。そのため、ステッピングモーター66が脱調した状態から正常状態に復帰する。
そして、制御装置は、ステッピングモーター66に、パルスPを降順で循環的に入力して、ローター41をさらに閉方向に第2トルクT2で回転させる。
ローター41が閉方向に回転すると、弁体30が弁座18に接した状態で移動せず、閉弁ばね47が徐々に圧縮される。そして、ある時点で入力したパルスP(例えばパルスP[0])によって、可動ストッパ42sが固定ストッパ44sに接する。このとき、ローター41は回転限位置Rxにある。そして、制御装置は、可動ストッパ42sが固定ストッパ44sに接した状態でさらに1つのパルスP(例えばパルスP[7])を入力する。制御装置は、ローター41が回転限位置Rxにあるので、ローター41を閉方向に回転させることができない。そのため、ステッピングモーター66の脱調が生じ、制御装置は、ステッピングモーター66の2回目の脱調を検出する(2回目脱調検出)。
制御装置は、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間(具体的には、1回目脱調検出の後から2回目脱調検出の前までの間)でステッピングモーター66に入力したパルス数(固有パルス数Nj)をカウントし、固有パルス数Njを作業用メモリに格納する。また、制御装置は、2回目脱調検出に対応するパルスPの直前に入力したパルスPのパルスパターン番号PT2(例えば[0])を作業用メモリに格納する。また、制御装置は、パルスパターン番号PT2に係るパルスP(例えばパルスP[0])をステッピングモーター66に入力する。これにより、ステッピングモーター66が脱調から復帰して、ローター41が回転限位置Rxに位置付けられる。
制御装置は、共通パルス数Niと固有パルス数Njを加算して開弁点Nk(Nk=Nj+Ni)を算出し、開弁点Nkを作業用メモリに格納する。制御装置は、開弁点Nkおよびパルスパターン番号PT2を不揮発性メモリに格納してもよい。開弁点Nkおよびパルスパターン番号PT2(すなわち原点パルスパターン番号PTx)は、原点出し動作で用いられる。
そして、制御装置は、ステッピングモーター66に、パルスPを昇順で循環的に入力し、ローター41を開方向に回転させる。このとき、制御装置は、パルスパターン番号PT2より1つ大きい番号に係るパルスP(例えばパルスP[1])から入力を始める。そして、制御装置は、昇順で入力したパルス数が開弁点Nkになると、パルスPの入力を停止する。これにより、ローター41は開弁位置Roに位置付けられ、電動弁1Aの初期化動作が完了する。
電動弁1Aの制御装置は、初期化動作において、
(1)ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させ、
(2)ローター41を第1トルクT1で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を閉方向に第2トルクT2で回転させ、
(3)ローター41を第2トルクT2で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数(固有パルス数Nj)を取得する。
このようにしたことから、1回目の脱調は閉弁位置Rcに対応しており、2回目の脱調は回転限位置Rxに対応しており、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数は、回転限位置Rxから閉弁位置Rcまでローター41を回転させる固有パルス数Njとなる。固有パルス数Njは、ローター41の閉弁位置Rcと関係を有している。固有パルス数Njを用いて算出した開弁点Nkは、流量制御の基準となる開弁位置Roと関係を有している。そのため、流体の流量を測定することなく、電動弁1Aにおいて流量制御の基準となるローター41の位置を簡易に取得することができる。
なお、電動弁1Aの制御装置は、必要に応じて、上述した検査装置と同様に、基準電動弁1Sを用いて取得した補正用パルス数を用いて、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間にステッピングモーター66に入力したパルス数を、ローター41を回転限位置Rxから閉弁位置Rcまで回転させるパルス数となるように補正して、補正したパルス数を固有パルス数Njとする。
以下に、制御装置を有する電動弁1Bについて説明する。
電動弁1Bは、電動弁1Aと同一(実質的に同一を含む)のハードウェア構成を有している。制御装置は、不揮発性メモリに格納された共通パルス数Niを開弁点Nkとして用いて、初期化処理を実行する。
制御装置は、上位装置から初期化命令を受信すると初期化動作を実行する。
初期化動作において、制御装置は、ステッピングモーター66に、弁体30(弁部33)が弁座18から離れるのに十分な数(例えば200個)のパルスPを昇順で循環的に入力して、ローター41を開方向に回転させる。これにより、弁体30が弁座18から離れる。
次に、制御装置は、ローター41を回転させるトルクを、第1トルクT1に設定する。そして、制御装置は、ステッピングモーター66にパルスPを降順で循環的に入力して、ローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させる。また、制御装置は、ステッピングモーター66の脱調を監視する。
ローター41が閉方向に回転すると、弁体30が弁座18に向かって移動する。そして、ある時点で入力したパルスP(例えばパルスP[0])によって、弁体30が弁座18に接する。このとき、ローター41は閉弁位置Rcにある。そして、制御装置は、弁体30が弁座18に接した状態でさらに1つのパルスP(例えばパルスP[7])を入力する。制御装置は、第1トルクT1に設定しているため、ローター41を閉方向に回転させることができない。そのため、ステッピングモーター66の脱調が生じ、制御装置は、ステッピングモーター66の脱調を検出する。
制御装置は、脱調の検出に対応するパルスPの直前に入力したパルスPのパルスパターン番号PT1(例えば[0])を作業用メモリに格納する。また、制御装置は、パルスパターン番号PT1に係るパルスP(例えばパルスP[0])をステッピングモーター66に入力する。これにより、ステッピングモーター66が脱調から復帰して、ローター41が閉弁位置Rcに位置付けられる。すなわち、制御装置は、脱調の検出に基づいて閉弁位置Rcを取得する。
そして、制御装置は、ステッピングモーター66に、パルスPを昇順で循環的に入力し、ローター41を開方向に回転させる。このとき、制御装置は、パルスパターン番号PT1より1つ大きい番号に係るパルスP(例えばパルスP[1])から入力を始める。そして、制御装置は、昇順で入力したパルス数が共通パルス数Niになると、パルスPの入力を停止する。これにより、ローター41は開弁位置Roに位置付けられ、電動弁1Bの初期化動作が完了する。
電動弁1Bの制御装置は、初期化動作において、
(1)ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させ、
(2)ローター41を第1トルクT1で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出すると、当該脱調の検出のときのローター41の位置を弁体30が弁座18に接する閉弁位置Rcとする。
このようにしたことから、制御装置は、脱調の検出によって、ローター41の閉弁位置Rcを取得できる。閉弁位置Rcは、電動弁1Bにおいて流量制御の基準となるローター41の位置である。そのため、流体の流量を測定することなく、電動弁1Bにおいて流量制御の基準となるローター41の位置を簡易に取得することができる。
なお、電動弁1Bは、ストッパ部材44および弁軸ホルダー42の固定ストッパ44sを省略した構成を有していてもよい。この構成において、第1トルクT1は、閉弁ばね47が最大限圧縮される前に、当該第1トルクT1によって弁軸ホルダー42(ローター41)に加わる下向きの荷重と閉弁ばね47によって弁軸ホルダー42に加わる上向きの荷重の方とが釣り合うように設定されており、第1トルクT1は、弁体30が弁座18に接した状態において、ローター41を閉弁ばね47が最大限圧縮されるまで閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。なお、電動弁1Bは、閉弁ばね47を省略し、弁軸ホルダー42が直接的に弁体30を下方に押す構成を有していてもよい。この構成において、弁体30が弁座18に接した時点のローター41の位置が閉弁位置Rcでかつ回転限位置Rxとなる。この場合、第1トルクT1は、弁体30が弁座18に接した状態においてローター41を閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。
電動弁1Aの制御装置は、ステッピングモーター66に流れる電流値に基づいてステッピングモーター66の脱調を検出するものであった。これ以外にも、例えば、電動弁1Aが、ローター41と共に回転する永久磁石と、永久磁石の磁界の向き(回転角度)を検出する磁気センサーと、を有し、制御装置が、磁気センサーの信号に基づいてローター41の回転角度を得ることにより、脱調を検出するようにしてもよい。電動弁1Bについても、電動弁1Aと同様である。
また、電動弁1を有する空気調和機200において、電子制御ユニット210が、電動弁1Aの制御装置または電動弁1Bの制御装置と同一(実質的に同一を含む)の動作を行ってもよい。
すなわち、電子制御ユニット210は、電動弁1の初期化動作において、
(1)ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を閉方向に第1トルクT1で回転させ、
(2)ローター41を第1トルクT1で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を閉方向に第2トルクT2で回転させ、
(3)ローター41を第2トルクT2で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、1回目脱調検出と2回目脱調検出との間に入力したパルス数(固有パルス数Nj)を取得する。
電子制御ユニット210は、固有パルス数Njを用いて開弁点Nkを算出し、開弁点Nkを不揮発性メモリに格納する。そして、電子制御ユニット210が、開弁点Nkを用いて流量制御を行う。
または、電子制御ユニット210は、初期化動作において、
(1)ステッピングモーター66にパルスPを入力してローター41を一閉方向に第1トルクT1で回転させ、
(2)ローター41を第1トルクT1で回転させているときにステッピングモーター66の脱調を検出すると、当該脱調の検出のときのローター41の位置を弁体30が弁座18に接する閉弁位置Rcとする。
電子制御ユニット210は、閉弁位置Rcを用いて開弁点Nkを算出し、開弁点Nkを不揮発性メモリに格納する。そして、電子制御ユニット210が、開弁点Nkを用いて流量制御を行う。
本明細書において、「円筒」や「円柱」等の形状を示す各用語は、実質的にその用語の形状を有する部材や部材の部分にも用いられている。例えば、「円筒形状の部材」は、円筒形状の部材と実質的に円筒形状の部材とを含む。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明は実施例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…電動弁、1A…電動弁、1B…電動弁、5…弁本体アセンブリ、6…ステーターユニット、7…ラベル、10…弁本体、11…本体部材、11a…嵌合穴、11b…貫通孔、11d…平面、13…接続部材、14…弁室、15…第1導管、16…第2導管、17…弁口、18…弁座、20…キャン、30…弁体、31…第1軸部、32…第2軸部、33…弁部、34…段部、40…駆動機構、41…ローター、42…弁軸ホルダー、42a…上壁部、42b…軸孔、42c…雌ねじ、42s…可動ストッパ、43…ガイドブッシュ、43a…基部、43b…支持部、43c…雄ねじ、43d…平面、44…ストッパ部材、44a…ストッパ本体、44c…雌ねじ、44s…固定ストッパ、45…固定具、45a…固定部、45b…フランジ部、46…ワッシャー、47…閉弁ばね、48…復帰ばね、60…ステーター、60a…ステーター内周面、61…A相ステーター、61a…極歯、61b…極歯、61c…コイル、62…B相ステーター、62a…極歯、62b…極歯、62c…コイル、65…リード線、66…ステッピングモーター、70…ハウジング、71…周壁部、71a…内周面、72…上壁部、72a…内面、74…内側空間、77…位置決め部材、77a…平板部、77b…腕部、200…空気調和機、201…圧縮機、202…流路切換弁、203…室外熱交換器、205…室内熱交換器、210…電子制御ユニット、Rx…回転限位置、Rc…閉弁位置、Ro…開弁位置、Rd…脱調検出位置、Rt…接触位置、Ni…共通パルス数、Nj…固有パルス数、Nk…開弁点、PTx…原点パルスパターン番号、J…開弁点情報、T1…第1トルク、T2…第2トルク

Claims (7)

  1. 弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、を有する電動弁の製造方法であって、
    (1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
    (2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
    (3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得し、
    (4)前記パルス数に係る情報を前記電動弁に記録する、ことを特徴とする電動弁の製造方法。
    ただし、
    前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
    前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
  2. 前記情報が、前記パルス数を用いて算出され、前記ローターを前記回転限位置から前記弁座に囲まれた弁口における流体の流量が設定値である開弁位置まで回転させるために前記ステッピングモーターに入力されるパルス数である、請求項1に記載の電動弁の製造方法。
  3. 弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、制御装置と、を有する電動弁であって、
    前記制御装置が、
    (1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
    (2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
    (3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得する、ことを特徴とする電動弁。
    ただし、
    前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
    前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
  4. 弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転すると前記弁座に向けて押される弁体と、制御装置と、を有する電動弁であって、
    前記制御装置が、
    (1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
    (2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、当該脱調の検出のときの前記ローターの位置を前記弁体が前記弁座に接する閉弁位置として取得する、ことを特徴とする電動弁。
    ただし、
    前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。
  5. 弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転するとコイルばねを介して前記弁座に向けて押される弁体と、前記ローターが前記弁座に前記弁体が接する閉弁位置よりさらに前記閉方向に回転した回転限位置にあるときに前記ローターの前記閉方向への回転を規制するストッパと、を有する電動弁の制御方法であって、
    (1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
    (2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「1回目脱調検出」という。)すると、前記ステッピングモーターに前記パルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第2トルクで回転させ、
    (3)前記ローターを前記第2トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出(以下、「2回目脱調検出」という。)すると、前記1回目脱調検出と前記2回目脱調検出との間に入力したパルス数を取得する、ことを特徴とする電動弁の制御方法。
    ただし、
    前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクであり、
    前記第2トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記コイルばねを圧縮しつつ前記ローターを前記回転限位置まで前記閉方向に回転させることができる大きさのトルクである。
  6. さらに、(4)前記パルス数を用いて当該パルス数に係る情報を算出し、
    前記情報が、前記ローターを前記回転限位置から前記弁座に囲まれた弁口における流体の流量が設定値となる開弁位置まで回転させるために前記ステッピングモーターに入力されるパルス数である、請求項5に記載の電動弁の制御方法。
  7. 弁座を有する弁本体と、前記弁本体に対して回転可能に配置されたローターと、前記ローターとともにステッピングモーターを構成するステーターと、前記弁座と向かい合って配置され、前記ローターが閉方向に回転すると前記弁座に向けて押される弁体と、を有する電動弁の制御方法であって、
    (1)前記ステッピングモーターにパルスを入力して前記ローターを前記閉方向に第1トルクで回転させ、
    (2)前記ローターを前記第1トルクで回転させているときに前記ステッピングモーターの脱調を検出すると、当該脱調の検出のときの前記ローターの位置を前記弁体が前記弁座に接する閉弁位置として取得する、ことを特徴とする電動弁の制御方法。
    ただし、
    前記第1トルクが、前記弁体が前記弁座に接した状態において前記ローターを前記閉方向に回転させることができない大きさのトルクである。

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