JP5218694B1 - 電子膨張弁および電子膨張弁を備えた空気調和機 - Google Patents

電子膨張弁および電子膨張弁を備えた空気調和機 Download PDF

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Abstract

【課題】電子膨張弁の開弁点に応じた制御を空気調和機に行わせることを可能とする電子膨張弁、および電子膨張弁の開弁点に基づいて空調制御を行うことのできる空気調和機を提供する。
【解決手段】電子膨張弁30には、この電子膨張弁30の開弁点データに対応したバーコード63が付与されている。ここで、開弁点データとは、電子膨張弁30の製造工程で取得された開弁点の測定値を示す。開弁点とは、弁孔に流通するガス流量が設定値であるときのステッピングモータ50のパルス数を示す。
【選択図】図4

Description

本発明は、弁体をステッピングモータで移動させる電子膨張弁、およびこの電子膨張弁を備えた空気調和機に関する。
電子膨張弁が閉弁状態から開弁状態に移行するときのパルス数すなわち開弁点は、電子膨張弁ごとに異なる。このような差は、駆動モータの取り付け方、弁体の寸法および弁座の寸法等にばらつきがあるために生じる。
個々の電子膨張弁による開弁点のばらつきは、空気調和機に性能差を生じさせる。すなわち、同一機種の空気調和機では同じ制御プログラムにより冷媒回路を制御するが、各空気調和機に実装されている電子膨張弁の開弁点が異なっているため、電子膨張弁に対して同様のパルス制御を行ったときでも冷媒流量が個々の電子膨張弁により差が生ずる。このようなことから、空気調和機によっては冷媒流量が適正値から外れる場合があり、空調制御が安定しないといった事象が生ずる。
空調の安定性が低い空気調和機の個数を少なくするためには、実装されている電子膨張弁の開弁点に基づいて空調制御をする必要がある。
そこで、特許文献1に記載の技術では、空気調和機に実装されている電子膨張弁の開弁点を精確に把握するため、空気調和機に搭載された電子膨張弁の開弁点を測定する。具体的には、室内機の熱交換器の温度を検出しながら電子膨張弁のパルス数を段階的に増大させる。そして、この過程において、室内機の熱交換器が所定温度差以上低下したとき、このときのパルス数を開弁点とする。
特開2009−68744号公報
開弁点を精確に測定するためには、開弁点の測定期間中、冷媒回路を取り囲む熱的環境が一定に維持されることが必要である。すなわち、室内熱交換器の周囲温度および室外熱交換器の周囲温度が所定時間にわたって変化しないことが必要とされる。しかし、空気調和機の運転中においてこのような条件が成立することは殆どない。このため開弁点が精確に測定されることは殆どないと考えられる。このような事情から、電子膨張弁の開弁点に応じた制御を実質的に空気調和機に行わせることができる電子膨張弁が要求されている。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子膨張弁の開弁点に応じた制御を空気調和機に行わせることを可能とする電子膨張弁、および、実質的に、電子膨張弁の開弁点に基づいて空調制御を行うことのできる空気調和機を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、第1冷媒配管と、第2冷媒配管と、前記第1冷媒配管に接続されている弁室およびこの弁室と前記第2冷媒配管との間を接続する弁孔とを有した弁本体と、前記弁孔に挿入する弁部を有しかつ前記弁孔と前記弁部との間に可変絞り部を形成する弁体と、パルス数に応じて前記弁体を移動させるステッピングモータとを備えた電子膨張弁において、前記弁孔に流通する流体流量が設定値であるときの前記ステッピングモータのパルス数を開弁点とし、前記電子膨張弁の製造工程で取得された前記開弁点の測定値を開弁点データとして、前記電子膨張弁には前記開弁点データを含む前記電子膨張弁の特性データに対応する識別子である開弁点コードが付与されていることを要旨とする。
電子膨張弁には、開弁点データを含む前記電子膨張弁の特性データに対応する開弁点コードが付与されているため、空気調和機に電子膨張弁の開弁点データを利用させること、すなわち、電子膨張弁の開弁点に応じた制御を空気調和機に行わせることが可能である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電子膨張弁において、前記弁体が前記弁孔に接触した状態を閉弁状態として、前記設定値は、前記閉弁状態における前記第2冷媒配管内の流体流量の最大許容値以上の値とすることを要旨とする。
開弁点としては、例えば、閉弁状態における第2冷媒配管内の流体流量が大きくなり始めるところのパルス数として設定することが可能である。この場合、流体流量の変曲点を測る必要がある。一方、この発明では、閉弁状態における第2冷媒配管内の流体流量(漏れ流量)の最大許容値以上の所定の値を設定値とし、この設定値に対応するパルス数を開弁点とする。これにより、開弁点の測定を容易に行うことができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の電子膨張弁を備えた空気調和機において、前記電子膨張弁の前記開弁点データを記憶し、かつ前記開弁点データに基づいて前記電子膨張弁を制御することを要旨とする。
空気調和機は、製造工程で取得された開弁点データに基づいて電子膨張弁を制御する。このため、冷媒流量が適正値から外れる頻度が少なくなる。また、空調の安定性が低い空気調和機の個数を少なくすることができる。
本発明によれば、その目的は、電子膨張弁の開弁点に応じた制御を空気調和機に行わせることを可能とする電子膨張弁を提供することができる。また、実質的に、電子膨張弁の開弁点に基づいて空調制御を行うことのできる空気調和機を提供することができる。
実施形態の空気調和機について、その全体構成を示す模式図。 実施形態に係る電子膨張弁の断面図。 実施形態に係る電子膨張弁のストッパ機構を示す平面図。 実施形態に係る電子膨張弁の外観図。 実施形態に係る電子膨張弁について、パルス数と絞り部離間距離との関係を示すグラフ。 実施形態に係る電子膨張弁について、パルス数と冷媒流量との関係を示すグラフ。 実施形態に係る電子膨張弁について、パルス数とガス流量との関係を示すグラフ。 実施形態に係る電子膨張弁の製造方法を示すフローチャート。
図1を参照して、本実施形態の空気調和機の構成を示す。
空気調和機1は、冷媒を圧縮する圧縮機10と、室外に設けられる室外熱交換器20と、冷媒を膨張させる電子膨張弁30と、室内に設けられる室内熱交換器70と、四路切換弁80と、電子膨張弁30等を制御する制御装置90とを備えている。
制御装置90は、制御回路90Aと、電子膨張弁30の特性データを記憶する記憶装置91とを有している。記憶装置91は例えば書き換え可能なEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)により構成される。
制御回路90Aには、温度センサ81および圧力センサ82が接続されている。温度センサ81は冷媒の温度(以下、冷媒温度)を検出し、冷媒温度に対応する冷媒温度信号を制御回路90Aに出力する。圧力センサ82は冷媒の圧力(以下、冷媒圧力)を検出し、冷媒圧力に対応する冷媒圧力信号を制御回路90Aに出力する。
図2を参照して、電子膨張弁30について説明する。
電子膨張弁30は、第1冷媒配管31と、第2冷媒配管32と、両配管を接続する弁本体33と、棒状の弁体40と、弁体40を弁軸方向(弁体40の中心軸方向)に移動させるステッピングモータ50とを備えている。ここで、第1冷媒配管31とは、弁本体33に接続される出入り冷媒配管のいずれか一方の冷媒配管をいい、第2冷媒配管32とは他方の冷媒配管をいう。
弁本体33は円柱状に形成されている。弁本体33の中心軸に直交する一面(以下、第1面33A)には、弁体40が移動可能に挿通するガイド管38が設けられている。ガイド管38の外周面には雄ねじ38Aが形成されている。ガイド管38と弁体40との間にはコイルばね36が配置されている。
弁本体33の側面33Bには、第1冷媒配管31が接続されている。弁本体33において第1面33Aの反対側の第2面33Cには、第2冷媒配管32が接続されている。弁本体33の内部には、弁室37が形成されている。
第1冷媒配管31は、連絡孔31Aを通じて弁室37に接続されている。第2冷媒配管32は、弁孔34を通じて弁室37に接続されている。弁孔34の弁室37側の端部にはテーパ部が形成されている。テーパ部は弁座35を構成する。弁孔34の中心軸とガイド管38の中心軸と弁体40の中心軸とは一致する。
弁体40は、本体部41と、本体部41の一端に設けられた支持棒42と、本体部41の他端に設けられた弁部43とを備えている。本体部41と弁部43とは一体に形成されている。
本体部41は、支持棒42に対して中心軸方向に移動可能であり、かつコイルばね36により弁孔34側に押されている。本体部41と支持棒42とはガイド管38内に配置されている。弁部43は、弁座35との間に可変絞り部を形成するように、弁室37に配置されている。弁部43は円錐台形に形成されている。
ステッピングモータ50は、ステータ51と、ロータ52と、各部品を収容するケース60と、ロータ52の回転を機械的な基準位置で止めるストッパ機構56とを備えている。ステータ51は電磁コイルにより構成されている。ロータ52は、永久磁石53と、永久磁石53を固定するロータ本体54と、弁体40の支持棒42が取り付けられる固定部55とを備えている。なお、ケース60に対して弁本体33が固定されている。
ロータ本体54は円筒状に形成されている。ロータ本体54内にはガイド管38が挿通されている。ロータ本体54の内周面には、ガイド管38の雄ねじ38Aと噛み合う雌ねじ54Aが形成されている。
ロータ本体54の外周面には、ステータ51に対向するように永久磁石53が取り付けられている。ロータ本体54の一端に固定部55が取り付けられている。固定部55の内面には、コイルばね36の一端が当たっている。コイルばね36の他端は、弁体40の本体部41の端面に当たっている。
図3を参照して、ストッパ機構56について説明する。
ストッパ機構56は、弁体40の支持棒42の中心軸と同軸に設けられた第1歯車57と、第1歯車57に噛み合う第2歯車58と、第2歯車58の回転を止めるストッパ59とを備えている。第2歯車58は第1歯車57よりも外径が大きく、半径に沿った端面58A,58Bを有する扇形に形成されている。第2歯車58が図面上で左回りに最大角度まで回転したとき、第2歯車58の端面58Bはストッパ59に当たる。第2歯車58は、図示しない支持機構によりケース60に回転可能に支持されており、ストッパ59は、図示しない固定部材によりケース60に固定されている。第2歯車58が図3において反時計回りに最大角度まで回転したとき、第2歯車58の端面58Bはストッパ59に当たる。
図2および図3を参照して、ステッピングモータ50の駆動よる弁体40の動作について説明する。
ロータ52が正回転するとき、雄ねじ38Aと雌ねじ54Aとの噛み合いにより、ロータ52および弁体40が弁本体33に向って移動する。すなわち、弁体40の弁部43は弁座35に向って移動する。
弁部43の先端が弁孔34に進入し、更に、弁体40が弁孔34に向って移動するとき、弁部43の側面が弁孔34の弁座35に接触する。このとき、弁孔34が弁体40により閉鎖される。このように、弁部43の弁孔34への進入によって両者の間の隙間面積が変化する。
ロータ52が逆回転するとき、雄ねじ38Aと雌ねじ54Aとの噛み合いにより、ロータ52および弁体40が弁本体33から離れる方向に移動する。すなわち、弁体40の弁部43と弁座35との間の距離が大きくなる。
次に、ストッパ機構56の動作について説明する。
なお、この説明にあたって、ロータ52の回転により弁部43が弁孔34に進入することにより弁部43が弁座35に接触するときの弁体40の位置を「接触位置」という。弁体40が接触位置にあるとき弁部43と弁座35との間の距離(以下、絞り部離間距離)は「0」である。
弁体40が弁孔34に向って移動するとき、第1歯車57は正回転方向に回転するとともに第2歯車58は逆回転方向に回転する。弁体40が接触位置に至ったとき、第2歯車58の端面58Bとストッパ59との間には隙間がある。すなわち、第2歯車58はストッパ59に接触していない。
弁体40が接触位置にある状態においてロータ52が更に回転するとき、弁体40と固定部55との間にあるコイルばね36が縮小する。このため、弁部43と弁座35との間には、コイルばね36の縮小距離に相当する圧力が加わる。この状態から更にロータ52が所定回転角度まで回転したとき第2歯車58の端面58Bがストッパ59に当たる。これにより、ロータ52の回転が規制される。
図4を参照して、電子膨張弁30の外観を説明する。
ステッピングモータ50のケース60には、電子膨張弁30の個別識別番号62およびバーコード63が記載されたラベル61が貼り付けられている。
個別識別番号62は各電子膨張弁30に個別に付された番号である。すなわち、各電子膨張弁30は異なる個別識別番号62を有する。バーコード63は、ラベル61が貼り付けられた電子膨張弁30の開弁点の測定値(以下、開弁点データ)に対応する識別子である。開弁点とは、弁部43と弁座35とが離れ始めるところに対応するパルス数を示す。
ステッピングモータ50の制御に関して説明する。
まず、ステッピングモータ50に入力されるパルス信号とパルス数との関係について以下に説明する。
ステッピングモータ50は、制御回路90Aから出力されるパルス信号に基づいてロータ52を回転させる。パルス信号としては、正回転パターンと負回転パターンとがある。
パルス信号の正回転パターンとは、所定励磁方式においてロータ52を正回転に回転させるパルスパターンを示す。ロータ52の正回転により、弁体40は弁孔34に向って移動する。
パルス信号の負回転パターンとは、所定励磁方式においてロータ52を負回転に回転させるパルスパターンを示す。ロータ52の負回転により、弁体40は弁孔34から離れる方向に移動する。
すなわち、パルス信号が正回転パターンのとき、ロータ52が正回転し、かつパルス信号に含まれるパルスの個数に応じた回転角度だけロータ52が回転する。これにより、弁体40は弁孔34に向って回転角度に応じた距離だけ移動する。パルス信号が負回転パターンのとき、ロータ52が負回転し、かつパルス信号に含まれるパルスの個数に応じた回転角度だけロータ52が回転する。これにより、弁体40は弁孔34から離れる方向に回転角度に応じた距離だけ移動する。
パルス数とパルス信号とは次の関係にある。
パルス信号が正回転パターンのとき、パルス数は、パルス信号に含まれるパルスの個数分を、元の値から減算した値として与えられる。パルス信号が負回転パターンのとき、パルス数は、パルス信号に含まれるパルスの個数分を、元の値から加算した値として与えられる。すなわち、ステッピングモータ50に入力されるパルス信号の積算値がパルス数として与えられる。従って、パルス数とロータ52の現在の回転角度位置とは対応する関係にある。
パルス数は次のようにして初期化される。
ロータ52がストッパ機構56により正回転方向に回転することができない状態(以下、接触停止状態)にあるとき、パルス数は「0」に初期化される。この初期化は、例えば、空気調和機1の起動時に行われる。
図5を参照して、ステッピングモータ50のパルス数と絞り部離間距離(弁部43と弁座35との間の距離)との関係について説明する。
パルス数が「0」のとき、弁部43と弁座35とが接触するため、絞り部離間距離は実質的に「0」に等しい。また、パルス数が「0」から開弁点までの間は、弁部43と弁座35とが接触する状態にあるため、絞り部離間距離は実質的に「0」に等しい。
パルス数が開弁点よりも大きい値であるとき、パルス数の増大に応じて絞り部離間距離が大きくなる。図5に示すように、開弁点を起点としたとき、パルス数の増分と絞り部離間距離とは略比例する。
図6を参照して、2個の電子膨張弁30について、冷媒流量と開弁点との関係について説明する。図6に示す曲線G(1)は第1の電子膨張弁30の特性を示し、曲線G(2)は第2の電子膨張弁30の特性を示す。
パルス数が開弁点よりも小さいとき、弁部43と弁座35とが接触した状態(以下、閉弁状態)にある。このとき、弁部43と弁座35との間に僅かな隙間があるため、冷媒流量は僅かに存在する。閉弁状態のとき、冷媒流量はパルス数に関らず略一定である。一方、パルス数が開弁点よりも大きくなると、弁部43と弁座35とが離間するため、冷媒流量はパルス数の増分に応じて大きくなる。
図6に示すように、開弁点は、個々の電子膨張弁30によって異なっている。これは、次の理由による。
電子膨張弁30を構成する部品の寸法のばらつき、組み立て誤差または物理定数のばらつき等により、弁部43が弁座35に接触したときのロータ52の回転角度からロータ52が接触停止状態にあるときの回転角度までの角度が個々の電子膨張弁30で異なる。このため、各電子膨張弁30について開弁点が異なる。
寸法のばらつきの要因としては、弁体40の寸法、弁部43の側面の傾き、弁座35のテーパ部の傾き、コイルばね36の長さ等が挙げられる。組み立て誤差としては、第1歯車57と第2歯車58とストッパ59の組み立て誤差、弁体40の固定部55への組み立て誤差等がある。物理定数のばらつきとしては、ばね係数等のばらつき、ステッピングモータ50のトルクのばらつき等がある。
個々の電子膨張弁30の開弁点のばらつきは次の問題を生じさせる。
冷媒流量制御では、絞り部離間距離をパルス数により制御する。すなわち、パルス数の増減により、絞り部離間距離を変えて、冷媒流量を制御する。具体的には、冷媒流量制御では、パルス数と冷媒流量との関係を示す制御マップに基づいて行われる。しかし、各空気調和機1に実装されている電子膨張弁30の開弁点は個々に異なっているため、同一の制御マップを用いて制御したとき、冷媒流量が個々の電子膨張弁30により差が生ずる。特に、冷媒流量を小流量範囲で制御するとき、個々の電子膨張弁30によって冷媒流量が大きくかわる。すなわち、図6に示すように、弁体40を開弁点付近において冷媒流量を制御するとき、同じ値のパルス数を各電子膨張弁30に与えたとしても、電子膨張弁30の冷媒流量に数倍の差が生じる。
例えば、図6に示す第1の電子膨張弁30および第2の電子膨張弁30のそれぞれを指令パルス数「X」で制御するとき、第1の電子膨張弁30の冷媒流量はF(1)となり、第2の電子膨張弁30の冷媒流量はF(2)となる。
このような結果、冷媒流量を小流量で運転する安定運転期においては、個々の空気調和機1によって空調精度が異なる。例えば、制御マップの適正使用可能とされる開弁点範囲から外れる開弁点を有する電子膨張弁30が空気調和機1に実装されているとき、その空気調和機1では、過度に外気を冷却または加熱する。このため、制御回路90Aによるフィードバック制御によっても、室内温度が設定温度付近に安定しない。
そこで、本実施形態では、電子膨張弁30の開弁点に基づいて冷媒流量制御のパルス数を補正する。以下に、補正の一例について説明する。
制御マップの一例として、図6の曲線G(0)を挙げる。ここで、曲線G(0)の開弁点を基準開弁点とする。
制御回路90Aにより目標冷媒流量が設定されるとき、電子膨張弁30に入力するべきパルス数(以下、指令パルス数)が設定される。典型的な電子膨張弁30であれば、制御マップによれば冷媒流量が最適化されるため、目標の空調状態に最短時間で到達する。しかし、典型的な電子膨張弁30は殆どないため、一般の電子膨張弁30においては、制御マップを用いて指令パルス数を設定したとしても、実際の冷媒流量が最適な冷媒流量からずれが生ずる。このようなずれの主たる原因は上記したように開弁点のばらつきによる。
このため、制御回路90Aは、電子膨張弁30の開弁点を参照して、この開弁点に基づいて指令パルス数を補正する。すなわち、空気調和機1に実装される電子膨張弁30の開弁点と基準開弁点との差を算出し、この差を補正値とする。そして、当初の指令パルス数に補正値を加算することにより、補正指令パルス値を算出する。電子膨張弁30の制御においては、補正指令パルス値が用いられる。
図6を参照して、指令パルス数の補正の具体例を挙げる。
制御マップは曲線G(0)により与えられるとする。実装されている電子膨張弁30の特性は曲線G(1)で与えられるとする。曲線G(1)は開弁点(1)を有し、開弁状態におけるパルス数に対する冷媒流量変化は曲線G(0)と略等しい。
この場合において、目標冷媒流量が設定されたとき、制御マップによれば指令パルス数は「Y」となる。しかし、実装されている電子膨張弁30の特性は曲線G(1)で与えられるため、指令パルス数「Y」で制御したとき、冷媒流量が不足する。そこで、指令パルス数「Y」に対して補正値(開弁点(1)−基準開弁点)を加算し、新たな指令パルス数すなわち補正指令パルス数「Yx」を算出する。補正指令パルス数「Yx」によれば、実装の電子膨張弁30により冷媒流量を目標冷媒流量に近づけることができる。
このような指令パルス数の補正処理により、実際の冷媒流量が最適な冷媒流量に近づく。このため、最適な冷媒流量で空調制御が行われ、この結果、空調安定性が向上する。また、従来技術においては、個々の電子膨張弁30の開弁点のばらつきに起因して個々の空気調和機1において空調安定性が異なっていたが、このような空調安定性のばらつきが小さくなる。
図7を参照して、電子膨張弁30の開弁点の測定方法について説明する。なお、図7には、ガス流量の小流量範囲において、パルス数とガス流量との関係が示されている。
電子膨張弁30の開弁点を測定するためには、測定条件が一定時間変化しないことが好ましい。空気調和機1の運転中に開弁点の測定を行うことも可能ではあるが、室内熱交換器70の周囲温度および室外熱交換器20の周囲温度が所定時間にわたって変化せず一定に維持されるという測定条件が成立する機会は殆どない。このため、電子膨張弁30の開弁点は、電子膨張弁30の製造工程において測定される。
以下、開弁点の測定方法の具体例を挙げる。
電子膨張弁30の第1冷媒配管31から第2冷媒配管32にガスを流通させる。ガスとして、例えば空気または窒素ガスを用いる。第1冷媒配管31に流入させるガスのガス圧、ガス温度、ガス流量は測定中一定とする。そして、ステッピングモータ50に入力するパルス数を0から徐々に増大させるとともに、各パルス数において第2冷媒配管32の流量を測定する。電子膨張弁30が閉弁状態にあるとき、パルス数の増大に関わらずガス流量は略一定である。弁部43と弁座35とが離間するとき、ガス流量が増大する。そして、ガス流量が設定値となったときのパルス数を開弁点データ(開弁点の測定値)として記憶する。なお、以降の説明では、電子膨張弁30が閉弁状態にあるときのガス流量を漏れ流量という。上記設定値は、漏れ流量の最大許容値と同じ値に設定されている。最大許容値とは、閉弁状態の電子膨張弁30において設計上許容される冷媒の漏れ量の最大値である。
ガス流量は、フローメータ等の流量計により測定する。ガス流量は、第1冷媒配管31と第2冷媒配管32との差圧により換算して算出してもよい。ガス流量の計測方法は特に限定されない。
上記の測定方法により測定された開弁点データは、正確には開弁点とは異なる値であるが、実質的には開弁点と略同値である。すなわち、漏れ流量の最大許容値は、冷媒流量の制御範囲において最小値に近似することができるため、漏れ流量の最大許容値に対応するパルス数は開弁点として取り扱うことができる。
開弁点データは、測定に係る電子膨張弁30と対応付けされる。
具体的には、開弁点データは、所定形式により整数値に置き換えられて、バーコード化される。バーコード63(開弁点コード)はラベル61に印字される。ラベル61は電子膨張弁30のケース60に貼り付けられる。これにより、電子膨張弁30と開弁点データとが一対一で対応付けられる。
開弁点データと電子膨張弁30との対応付けによる作用を説明する。
開弁点データは、上記のように製造工程において測定される。電子膨張弁30における製造検査においては、周囲環境が略一定条件に維持され、かつ電子膨張弁30に流通させるガスも一定条件に管理される。このため、各電子膨張弁30の開弁点データは精確に測定される。そして、電子膨張弁30と開弁点データとが一対一で対応付けされるため、電子膨張弁30が実装される空気調和機1にその電子膨張弁30の開弁点データを冷媒流量制御のためのパラメータとして利用させることが可能となる。
冷媒流量制御において開弁点データを用いてパルス数を補正する空気調和機1では、上記に示したように、冷媒流量を適正な値にするため、空調安定性が増大する。特に、その効果は、小流量範囲で冷媒流量を制御するとき顕著となる。
図8を参照して、上記電子膨張弁30の製造方法の一例について説明する。
ステップ10に示されるように、各部品を組み立てて電子膨張弁30を完成させる。ステップ20では、電子膨張弁30に各種検査および測定を行う。
例えば、0pls流量検査、全開流量検査、中間開度流量検査を行う。また、作動検査および開弁点を測定する。開弁点の測定は上記と同じ方法で行われる。
0pls流量検査では、パルス数が「0」のときのガス流量(漏れ流量)を測定し、最大許容値以下であるか否かを判定する。ガス流量(漏れ流量)が最大許容値よりも大きいとき、その電子膨張弁30を不良品とする。
全開流量検査では、パルス数が最大値のときのガス流量を測定し、判定値以上であるか否かを判定する。ガス流量が判定値よりも小さいとき、その電子膨張弁30を不良品とする。なお、判定値は予め設定される値である。
中間開度流量検査では、パルス数が中間値のときのガス流量を測定し、設定範囲内の値であるか否かを判定する。ガス流量が設定範囲外であるとき、その電子膨張弁30を不良品とする。なお、設定範囲とは予め設定された上限値と下限値との間の範囲を示す。
作動検査は、所定電圧でステッピングモータ50が駆動するか否かを判定する。ステッピングモータ50が駆動しないとき、電子膨張弁30を不良品とする。なお、不良品の一部は、再度組立て直しが行われ、再検査される場合もある。
ステップ30では、全ての検査において検査合格となった電子膨張弁30を選別する。上記検査のうちいずれか一項目でも不良となったものは不良品として除去する(ステップ40)。ステップ50では、開弁点データに対応するバーコード63をラベル61に印字し、このラベル61を電子膨張弁30のケース60に貼り付ける。
ラベル61の開弁点データは、空気調和機1の製造工程において、空気調和機1の記憶装置91に記憶される。具体的には、電子膨張弁30に貼り付けられたラベル61のバーコード63の情報はリーダにより読み取られ、この情報が開弁点データとして記憶装置91に記憶される。
以下、本実施形態の効果を説明する。
(1)本実施形態では、開弁点データに対応する識別子であるバーコード63(開弁点コード)が電子膨張弁30に付与されている。このため、空気調和機1に、電子膨張弁30の開弁点データを利用させることができる。すなわち、電子膨張弁30の開弁点に応じた制御を空気調和機1に行わせることを可能となる。
(2)本実施形態では、開弁点を測定するときのガス流量の設定値を漏れ流量の最大許容値と等しくする。これにより、開弁点データを容易に取得することができる。すなわち、開弁点を正確に測定するためには、パルス数の変化に伴う冷媒流量の変曲点を測定する必要があるが、このような測定を行わなくてもよい。
(3)本実施形態の空気調和機1は、実装されている電子膨張弁30の開弁点データを記憶し、かつ開弁点データに基づいて電子膨張弁30を制御する。このため、冷媒流量が適正値から外れる頻度が少なくなる。また、空調の安定性が低い空気調和機1の個数を少なくすることができる。
(変形例)
なお、本発明の実施態様は上記実施形態にて示した態様に限られるものではなく、これを例えば以下に示すように変更して実施することもできる。また以下の各変形例は、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
・上記実施形態では、電子膨張弁30にガスを流通させて開弁点を測定しているが、次の方法により開弁点を測定してもよい。例えば、第1冷媒配管31および第2冷媒配管32のいずれか一方の冷媒管から光を入射するとともに他方の冷媒管で光の漏れ量を検出し、所定光量のときのパルス数を開弁点とする。
・また、電子膨張弁30の開弁点の測定において、ガスに代えて、液体を用いてもよい。また、実際に使用する冷媒を用いて開弁点を測定してもよい。冷媒を用いる場合においては、第1冷媒配管31と第2冷媒配管32との間の温度差を検出し、所定温度差のときのパルス数を開弁点としてもよい。
・上記実施形態では、電子膨張弁30の開弁点を測定するときの設定値を漏れ流量の最大許容値と等しくするが、この設定値を最大許容値よりも大きくしてもよい。この場合においても、上記(1)の効果が得られる。
・上記実施形態では、電子膨張弁30の開弁点データをバーコード化するが、開弁点データ以外の電子膨張弁30の特性データをバーコード化して電子膨張弁30に付与してもよい。開弁点データ以外の特性データとしては、例えば、0pls流量、全開流量、流量カーブの変曲点等が挙げられる。0pls流量は、0pls流量検査により得られる測定データである。全開流量は、全開流量検査により得られる測定データである。流量カーブの変曲点は、パルス数の増大に伴う冷媒流量の変化において、パルス数の増大分に対する冷媒流量の変化率の増大点(パルス数)を示す。これらのデータをバーコード化することにより、空気調和機1の製造工程において、当該空気調和機1に装着される電子膨張弁30の特性データを当該空気調和機1の記憶装置91に記憶することができる。これによって、これらのデータを用いる冷媒流量の制御が可能となる。このため、電子膨張弁30の特性ばらつきによる冷媒流量の制御のばらつきを小さくすることができる。
・上記実施形態では、開弁点データをバーコード化するが、その識別子の形態はこれに限定されない。電子膨張弁30を空気調和機1に実装するときに、所定の手段により読み取り可能な形態であればよい。すなわち、電子膨張弁30に対する開弁点データの付与とは、以下の各態様が含まれる。
・開弁点データの付与の別の形態として、バーコード63に代えてQRコード(登録商標)を用いることが挙げられる。また、開弁点データの数値をラベル61に印字してもよい。この場合、画像認識によりラベル61の数値を読み取る。開弁点データを磁気信号に変換し、磁気ストライプに形成してラベル61に貼り付けてもよい。ICタグに、開弁点データを記録してもよい。この場合、他の検査結果をICタグに記憶してもよい。
・また、開弁点データの付与の別の形態として、次の方法もある。
電子膨張弁30自体に開弁点データを付与するのではなく、電子膨張弁30の個別識別番号62に開弁点データを関連付けしてもよい。例えば、データシートまたは電子ファイルを用いて個別識別番号62と開弁点データと対応付けして記録する。空気調和機1の製造工程では、電子膨張弁30の個別識別番号62に対応する開弁点データをデータシートまたは電子ファイルから読み取る。このような方法でも、電子膨張弁30と開弁点データとが一対一に対応付けされるため、上記(1)の効果が得られる。
・また、開弁点データの付与の別の形態として、次の方法もある。
開弁点データと、開弁点データ以外の電子膨張弁30の特性データ(例えば、0pls流量、全開流量、流量カーブの変曲点等)とを纏めたデータを一つのコードとする。この場合は、このコードに対応するバーコード63を読み取ったときに、所定の解読プログラムにより、開弁点データと、開弁点データ以外の各種の特性データとを分離する。
・上記実施形態では、ガス流量が設定値(例えば、漏れ流量の最大許容値地)となったときのパルス数を開弁点データ(開弁点の測定値)として記憶するが、開弁点データの定義は、これに限定されない。例えば、パルス数を「0」から徐々に増大するときにおいての流量カーブの最初の変曲点を開弁点データとして記憶してもよい。この構成によっても、上記(1)に示した効果に準じた効果が得られる。
この場合、電子膨張弁30の構成は次の通りとなる。
第1冷媒配管31と、第2冷媒配管32と、前記第1冷媒配管31に接続されている弁室37およびこの弁室37と前記第2冷媒配管32との間を接続する弁孔34とを有した弁本体33と、前記弁孔34に挿入する弁部43を有しかつ前記弁孔34と前記弁部43との間に可変絞り部を形成する弁体40と、パルス数に応じて前記弁体40を移動させるステッピングモータ50とを備えた電子膨張弁30において、前記弁孔34に流通する流体流量の変化率が増大し始めるときの前記ステッピングモータ50のパルス数を開弁点とし、前記電子膨張弁30の製造工程で取得された前記開弁点の測定値を開弁点データとして、前記電子膨張弁30には前記開弁点データに対応する識別子である開弁点コードが付与されていることを特徴とする。この構成によっても、上記(1)に準じた効果を得ることができる。なお、前記弁孔34に流通する流体流量の変化率が増大し始めるときとは、パルス数を「0」から徐々に増大するときにおける流量カーブの最初の変曲点を示す。
1…空気調和機、10…圧縮機、20…室外熱交換器、30…電子膨張弁、31…第1冷媒配管、31A…連絡孔、32…第2冷媒配管、33…弁本体、33A…第1面、33B…側面、33C…第2面、34…弁孔、35…弁座、36…コイルばね、37…弁室、38…ガイド管、38A…雄ねじ、40…弁体、41…本体部、42…支持棒、43…弁部、50…ステッピングモータ、51…ステータ、52…ロータ、53…永久磁石、54…ロータ本体、54A…雌ねじ、55…固定部、56…ストッパ機構、57…第1歯車、58…第2歯車、58A,58B…端面、59…ストッパ、60…ケース、61…ラベル、62…個別識別番号、63…バーコード、70…室内熱交換器、80…四路切換弁、81…温度センサ、82…圧力センサ、90…制御装置、90A…制御回路、91…記憶装置。

Claims (3)

  1. 第1冷媒配管(31)と、第2冷媒配管(32)と、前記第1冷媒配管(31)に接続されている弁室(37)およびこの弁室(37)と前記第2冷媒配管(32)との間を接続する弁孔(34)とを有した弁本体(33)と、前記弁孔(34)に挿入する弁部(43)を有しかつ前記弁孔(34)と前記弁部(43)との間に可変絞り部を形成する弁体(40)と、パルス数に応じて前記弁体(40)を移動させるステッピングモータ(50)とを備えた電子膨張弁(30)において、
    前記弁孔(34)に流通する流体流量が設定値であるときの前記ステッピングモータ(50)のパルス数を開弁点とし、前記電子膨張弁(30)の製造工程で取得された前記開弁点の測定値を開弁点データとして、
    前記電子膨張弁(30)には、前記開弁点データを含む前記電子膨張弁の特性データに対応する識別子である開弁点コードが付与されている
    ことを特徴とする電子膨張弁。
  2. 請求項1に記載の電子膨張弁において、
    前記弁体が前記弁孔に接触した状態を閉弁状態として、
    前記設定値は、前記閉弁状態における前記第2冷媒配管内の流体流量の最大許容値以上の値とする
    ことを特徴とする電子膨張弁。
  3. 請求項1または2に記載の電子膨張弁を備えた空気調和機において、
    前記電子膨張弁の前記開弁点データを記憶し、かつ前記開弁点データに基づいて前記電子膨張弁を制御する
    ことを特徴とする空気調和機。
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