JP2002349740A - バルブ開閉駆動装置 - Google Patents

バルブ開閉駆動装置

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JP2002349740A
JP2002349740A JP2001154817A JP2001154817A JP2002349740A JP 2002349740 A JP2002349740 A JP 2002349740A JP 2001154817 A JP2001154817 A JP 2001154817A JP 2001154817 A JP2001154817 A JP 2001154817A JP 2002349740 A JP2002349740 A JP 2002349740A
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opening
valve
fluid
rotor
closing
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JP2001154817A
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Katsuo Hashimoto
勝夫 橋元
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Nidec Instruments Corp
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Sankyo Seiki Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネジ部材を利用してモータ駆動による回転力
を軸方向への推進力に変換するタイプの弁体で流路の開
閉を行う低ノイズタイプの装置であって、しかも大流量
をリークすることなく十分閉塞でき、かつ安価なバルブ
開閉駆動装置を提供する。 【解決手段】 流体を流入させる流入管5および流体を
流出させる流出管6が接続され、流入管5を通って内部
に流入した流体を流出管6に導く本体2と、この本体2
内に設けられ流入管5または流出管6が接続される開口
3を開閉して流体の流れを通過/阻止する弁体4と、弁
体4を開閉駆動するモータ7とを有するバルブ開閉駆動
装置1において、弁体4は、ネジ溝が形成された軸41
aと、この軸41aの一側先端に設けられ当該軸41a
より太径の固定ヘッド部41bとを有し、モータ7のロ
ータ72の駆動力を受けて回転することにより軸方向へ
進退移動するネジ部材41と、このネジ部材41の固定
ヘッド部41bに付勢部材43によって可動状態で保持
されると共に開口3に臨み当該開口3を封鎖可能な可動
ヘッド部材42とを備えたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ネジ部材を利用し
てモータ駆動による回転力を軸方向への推進力に変換す
るタイプの弁体で、流路の開閉を行うバルブ開閉駆動装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】冷蔵庫や空調機の冷媒の流路等を開閉し
て、流路に通じる室の温度制御等を行うための装置とし
て、従来より、ニードル弁を開閉弁として用いたバルブ
開閉駆動装置がある。
【0003】ニードル弁を用いたバルブ開閉駆動装置
は、たとえば、ステッピングモータなどを駆動源として
用い、そのステッピングモータの回転力をニードル弁の
推力に変えて流路を開閉するものである。より具体的に
いうと、図16に示すように、通常、ステッピングモー
タ(図示省略)の回転力をニードル弁102の推力に変
換するため、当該バルブ開閉駆動装置101は、ステッ
ピングモータの回転軸103の外周とこの回転軸103
の外側に配置されるケース104の筒状部104aの内
周に、互いに噛み合うネジ部を形成する構造を有してい
る。また、あるいは、図17に示すように、ステッピン
グモータ(図示省略)の回転軸203を筒状に形成し、
その内周にネジ部を形成すると共に、ステッピングモー
タの回転軸203の内周に噛合するネジ部が、その外側
に配置されたケース204の筒状部204aの外周に設
けられたネジ部に螺合する構成となっている。
【0004】そして、上述の各従来技術とも、ステッピ
ングモータの回転軸103,203が筒状部104a,
204aに螺合しながら回転することによりステッピン
グモータのロータ105,205が筒状部104a,2
04aに沿う方向に直線運動をする。この結果、ステッ
ピングモータの回転軸103,203の先端部分に取り
付けられたニードル弁102,202が、回転軸10
3,203と一体的に直線運動することとなり、このニ
ードル弁102,202の直線運動を利用してケース1
04,204の開口107,207を開閉するようにな
っている。なお、このニードル弁102,202の後端
部分、すなわちロータ105,205側には当該ニード
ル弁102,202を開口107,207に押し付ける
ための付勢部材としてのコイルバネ108,208が備
えられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した各バルブ開閉
駆動装置101,201では、ステッピングモータの回
転軸103,203の内側にニードル弁102,202
を配置し、かつこのニードル弁101,202の後端側
にコイルバネ108,208が配置された構成をそれぞ
れ有している。そのため、ネジ部を備えた回転軸10
3,203が、コイルバネ108,208を備えるため
のスペースをその内側に確保するためにどうしても太径
となってしまう。ところで、上述したニードル弁10
2,202のネジ推力は、以下の式によって示すことが
できる。 ニードル弁のネジ推力(回転数に対する進み寸法):W
=(πd−μl/l+μπd)×F ロータからの伝達トルク:F=W×(l+μπd/πd
−μl) (l:リード,d:ネジ部を備えた軸の有効径,μ:摩
擦係数,F:ロータの回転力)
【0006】したがって、ネジ部を備えた軸の径dが大
きくなると、ニードル弁の推力は、リード角が小さくな
るので多少向上するが、逆にロータからの伝達トルク
は、摩擦によるロストルクが大きくなり低下してしま
う。トータルすると、ニードル弁のネジ推力の増加をロ
ータからの伝達トルクの低下が上回っており、ニードル
弁のトータル推力は減少する。そのため、開口107,
207の内径が大きく大流量が流れるような構造となる
場合、この開口107,207を通過する流体の圧力が
非常に高くなることから、開口107,207を封鎖す
る力も相当に大きな力が必要となる。しかし、上述の構
成では、ネジ部を備えた軸の径dが大きいため十分な力
で塞ぐことができず、開口107,207からの流体の
リークを起こしてしまう危険性が生じる。
【0007】また、上述のコイルバネ108,208
は、ニードル弁102,202による開口107,20
7の閉塞を確実にするために、ニードル弁102,20
2の軸芯ズレを補正する機能を有するものとなってい
る。すなわち、ニードル弁102,202をロータもし
くは回転軸103,203に直接的に固定すると、ニー
ドル弁102,202と開口107,207、およびニ
ードル弁102,202と回転軸103,203との位
置精度を余程高めないと開口107,207の閉塞がで
きず、現実的にはかなり厳しい設計となる。そこで、上
述したように調心作用を有する付勢部材をニードル弁1
02,202の後端側から付勢するように設けた構成と
なっている。
【0008】しかし、付勢部材がニードル弁102,2
02の後端部分に配置されているため、当該付勢部材か
らニードル弁102,202の先端までの距離が長く、
軸芯ズレの補正が確実とはならない。そのため、この構
成では、確実なリーク防止は難しい。加えて、上述の構
成では、付勢部材の一端を係止するための段部や抜け止
め部材等が必要となり、コスト高となってしまうという
問題も生じる。さらに、上述の各従来技術では、固定物
であるケース104,204に筒状部104a,204
aが設けられ、この筒状部104a,204aに上述し
たように太い径で構成された回転軸103,203が螺
合しながら回転する構成となっている。そのため、摩擦
によるトルクロスも、径が太い分、大きなものとなり、
ロータの回転トルクをニードル弁102,202の弁先
へ効率よく伝達できないという問題も生じる。
【0009】このように、従来のニードル弁を開閉弁と
して使用するタイプのバルブ開閉駆動装置では、ニード
ル弁による開口の閉塞力がそれ程強くないため、流量の
多い開口の開閉弁としては利用されていない。通常、流
量の多い開口を開閉する弁としては、ソレノイド式の開
閉弁が用いられている。しかし、ソレノイド式は開閉切
り換え時のノイズが大きいため、低ノイズであるニード
ル弁式に切り換えたいという要望がある。
【0010】そこで、本発明は、ネジ部材を利用してモ
ータ駆動による回転力を軸方向への推進力に変換するタ
イプの弁体で流路の開閉を行う低ノイズタイプの装置で
あって、しかも大流量をリークすることなく十分閉塞で
き、かつ安価なバルブ開閉駆動装置を提供することを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明のバルブ開閉駆動装置は、流体を流入させる
流入管および流体を流出させる流出管が接続され、流入
管を通って内部に流入した流体を流出管に導く本体と、
この本体内に設けられ流入管または流出管が接続される
開口を開閉して流体の流れを通過/阻止する弁体と、弁
体を開閉駆動するモータとを有するバルブ開閉駆動装置
であって、弁体は、モータのロータからの駆動力を受け
るネジ溝が形成され、ロータの回転方向によって軸方向
に進退する軸と、この軸の一側先端に設けられ当該軸よ
り太径の固定ヘッド部とを有するネジ部材と、固定ヘッ
ド部に付勢部材によって付勢方向に可動可能に保持され
ると共に開口に臨み当該開口を付勢状態で閉鎖する可動
ヘッド部材とを備えたことを特徴としている。
【0012】上述したように、弁体はロータの駆動力を
受けて回転し軸方向へ進退移動すると共に、先端の固定
ヘッド部に開口を封鎖する可動ヘッドが取り付けられて
いる。したがって、モータの回転軸の内側にニードル弁
およびニードル弁を開口側へ付勢するためのコイルバネ
を配置するためのスペースが必要なく、回転運動を軸方
向への移動運動に変換するためのネジ軸の外径を、従来
に比べて非常に細径とすることができる。ネジ軸の外径
を細径とすると、摩擦によるロストルクが減少するため
ロータからの伝達トルクを向上させることができる。こ
のため、開口を封鎖するためのロータの回転トルクを多
大なものとすることが可能となる。この結果、大流量の
開口を弁体により十分封鎖することができる。また、加
えて、調心用の付勢部材が固定ヘッド部の先端部分に配
置することとなり、当然ながら開口の近傍に配置される
こととなる。したがって、調心の信頼性も向上する。さ
らに、固定ヘッド部の先端部分は、ネジ溝の形成に必須
の部位となっており、このネジ溝の製造時に必須の部位
を利用することにより容易に可動ヘッド部材の保持を行
うことができる。
【0013】また、他の発明は、上述のバルブ開閉駆動
装置において、可動ヘッド部材は、ネジ部材の固定ヘッ
ド部の外周部を覆う外周面部と、固定ヘッド部の裏側の
面に引っ掛かるように外周面部の一側の端部から内周方
向に突出している係合突部と、開口側に臨む底面部とか
ら構成され、固定ヘッド部の表面と底面部とで付勢部材
が軸方向において圧縮されるように固定ヘッド部に取り
付けられることを特徴としている。
【0014】このため、底面部もしくはこの底面部に取
り付けられる弁先が開口に当接すると可動ヘッド部材の
回転はそこで停止するが、なおもネジ部材の回転は付勢
部材をさらに圧縮しながら継続される。このため、可動
ヘッド部材が開口側に強く圧接されることとなり、流体
のリークをさらに防止することが可能となる。
【0015】また、他の発明は、上述のバルブ開閉駆動
装置において、可動ヘッド部材は、プレス成型によって
形成されることを特徴としている。そのため、底面部お
よび外周面部からなるカップ状部材をプレスにより成形
し、外周面部の上端を治具によって折り曲げるだけで、
容易に製造することができる。しかも、プレス成型品で
あるため、ある程度撓み、この撓み力が付勢部材による
調心作用を補助する効果も生じる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】図1から図9に示されている第1の実施の
形態にかかるバルブ開閉駆動装置1は、流体を内部に流
入させるための流入管5および流体を流出させる流出管
6が接続され、流入管5を通って内部に流入した流体を
流出管6に導く本体2と、この本体2に設けられ流入管
5が接続される開口3を開閉して流体の流れを通過/阻
止する弁体4と、この弁体4を開閉駆動するステッピン
グモータ(以下、単にモータという)7から構成されて
いる。
【0018】本体2は、ステンレス(SUS)材により
形成されたほぼカップ状のプレス絞り加工部品からなる
第1ケース部材2aと第2ケース部材2bを、互いに対
面するように突き合わせたものであって、これらの第1
ケース部材2aと第2ケース部材2bとの突き合わせ部
分に設けられたフランジ部2a3,2b3どうしが密着
された状態で、TIG(タングステンイナートガス)溶
接により固着されていることによって流体収納空間が形
成されている。
【0019】また、図1における左側に配置された第1
ケース部材2aの底壁面2a1には、流体を本体2内に
流入させるための流入管5と、本体2内の流体を流出さ
せるための流出管6がそれぞれ接続されている。
【0020】すなわち、上述の第1ケース部材2aは、
その底壁面2a1に2つの開口3,3を有していて、そ
のうちの1つは、流入管5に連結されており、流入管5
を通して供給される流体を第1ケース部材2a内に取り
込むためのものとなっている。もう一つの開口3は、上
述の第1ケース部材2aの内部空間と流出管6とを挿通
させるためのものとなっており、第1ケース部材2a内
に取り込んだ流体を流出管6に送りこむためのものとな
っている。このように本実施の形態では、2つの各管部
材5,6は、第1ケース部材2aの底壁面2a1に連結
されている。
【0021】一方、図1における右側に配置された第2
ケース部材2bは、フランジ部2b3が第1ケース部材
2aのフランジ部2a3より内周方向に広く形成され、
筒状部2b2の径および底壁面2b1が第1ケース部材
2aのそれよりは小さく形成されている。そして、フラ
ンジ部2b3の内周端に連続する筒状部2b2の外周面
には、モータ7のステータ部71を保持する樹脂製のモ
ータケース8がはめ込まれて固定されている。
【0022】なお、このモータケース8には、図1およ
び図2に示すように、流入管5の外周から流入管5を支
える支持筒部9aおよび流出管6の外周から流出管6を
支える支持筒部9bを備えたSUS製の管支持部材9が
ネジ10によって固定されている。これにより、本体2
は、その外側をモータケース8と管支持部材9とによっ
て覆われるような構造となる。
【0023】すなわち、管支持部材9は、図1および図
2に示すように、略長方形の平面部91と、この平面部
91の一端から略90度湾曲して延出された第1延出部
92と、さらにこの第1延出部92の一端から略90度
湾曲して平面部91と平行でかつ重ならない方向に延出
された第2延出部93とからなる。そして、平面部91
は、上述の両支持筒部9a,9bが第1ケース部材2の
底壁面2a1に形成された両開口3,3に重なるように
載置される。
【0024】そして、支持筒部9aの先端部分における
内周端は、流入管5および弁座51の組み込みをスムー
ズにするための面取りRがなされている。また、支持筒
部9bの先端部分における内周端は、流出管6の組み込
みをスムーズにするための面取りRがなされている。な
お、第1延出部92は、第1ケース部材2aの筒状部2
a2の外側に密着配置され、第2延出部93は筒状部2
a2から見て外側に突出される。この第2延出部93に
は、上述のネジ10を挿通させるためのネジ穴9cが形
成されている。
【0025】また、流入管5は、中心部に流体通路孔5
1aを有する筒状の弁座51によって上述の底壁面2a
1に連結されている。すなわち、この弁座51は、第1
ケース部材2a1を貫通するように開口3に装着され、
弁座51の底壁面2a1から第1ケース部材2aの外部
へ突出する部分の外周に流入管5の一端がはめ込まれ
る。この際、流入管5は、弁座51の外周と支持筒部9
aの内周とに挟み込まれるように保持される。そして、
この状態で、弁座51、第1ケース部材2a、流入管5
および管支持部材9の支持筒部9aが、位置決めされた
状態でニッケルロウ付けにより一体化される。一方、流
出管6は、管支持部材9の支持筒部9bおよび第1ケー
ス部材2aの開口3を貫通し一端が第1ケース部材2a
内部に延出するように第1ケース部材2aに装着され
る。
【0026】なお、本実施の形態では、流入管5が接続
される開口3に弁座51がはめ込まれ、この弁座51に
対して後述する弁体4が進退移動するように構成された
が、流出管6側に弁座51をはめ込み、弁体4を進退移
動をするように構成しても良い。
【0027】このように構成された本体2の内部空間に
は、流入管5が接続された開口3を開閉する弁体4と、
この弁体4を開閉駆動する駆動機構が収納されている。
以下、弁体4および駆動機構の具体的な構成について説
明する。
【0028】本体2の第1ケース部材2aの内周には、
複数の位置決め固定部2a4が設けられている(図1に
おいては1つのみ図示)。これらの位置決め固定部2a
4には、中地板20が嵌合されレーザー溶接により固定
されている。すなわち、図3に示すように、中地板20
の外周端には、位置決め固定部2a4に嵌合するための
嵌合凹部20aが4つ形成されている。この4つの嵌合
凹部20aのうちの1つは、他の3つの異なり正方形に
近い形状で構成されている。他の3つの嵌合凹部20a
は、細長い長方形の凹部となっている。そして、略正方
形の嵌合凹部20aを基準として他の3つの嵌合凹部2
0aが、それぞれ第1ケース部材2aの対応する位置決
め固定部2a4に嵌合されレーザー溶接により固定され
る。
【0029】また、中地板20は、その中央部に挿通孔
20bを備えているとと共に、この挿通孔20bから見
て径方向外側に第2ケース部材2b側に延出された筒部
20cを備えている。挿通孔20bには、モータ7のロ
ータ72を回転自在に支持する軸13が圧入される。
【0030】筒部20cは、バーリング加工によって形
成される。この筒部20cの内周面には、弁体4のネジ
部材41の軸41aに設けられたネジ溝が螺合する雌ネ
ジが形成されている。また、筒部20cの外周面は、弁
体4を保持する減速歯車15の回転を支持する軸受けと
なっている。
【0031】なお、上述の挿通孔20bの縁の部分に、
上述の筒部20cと同方向に延出する筒部をバーリング
加工で形成し、この筒部の内周面を軸13を軸方向にス
ライド移動可能に支持する軸受けとしても良い。なお、
このような構成とすると、筒部の外周面を、弁体4を保
持する減速歯車15の回転を所定回数で制限し停止させ
るためのゼネバ歯車16を支持する軸受けとすることが
でき組み立てやすい。
【0032】しかしながら、このように、バーリング加
工による筒部外周面をゼネバ歯車16の回転支承軸と
し、ゼネバ歯車16をロータ72に共回りとせず減速歯
車15のロック歯車15bのみで送り動作を行う構成と
すると、ロック歯車15bとの噛み合いのタイミングが
悪くなって、ロック位置でないのに両者15,16がロ
ックしてしまう不具合が生じる危険がある。
【0033】そこで、本実施の形態では、ゼネバ歯車1
6を軸13に直接挿通し、付勢手段14により第1ケー
ス部材2a側に付勢されたロータ72とゼネバ歯車16
とを共回りする構成としている。ロータ72とゼネバ歯
車16とが、モータ7の駆動力によって共回りする構成
とすれば、ロータ72に連動するゼネバ歯車16が所定
のロック位置以外の位置でロックしてしまうという不具
合は生じない。
【0034】次に、弁体4を開閉駆動するための駆動機
構について説明する。
【0035】弁体4を駆動するための駆動源となるモー
タ7は、第2ケース部材2bの外周面にはめ込まれたス
テータ部71と、第2ケース部材2bの内周側に回転自
在に配置されたロータ72から構成されている。ステー
タ部71は、2層式となっており、軸方向(図1におけ
る左右方向)に重ねて2つのステータが配置され構成さ
れている。各ステータに巻回されたコイルの各端部は、
それぞれ端子に巻き付けられ、この端子の先端部分が回
路基板73の所定の位置に接続されている。そして、こ
の回路基板73は、リード線74によって外部電源接続
部75に接続されている。
【0036】本体2内に配置されたロータ72は、軸1
3に挿通される孔を備えた筒状の軸部72aと、リング
状のマグネット72bを保持する保持部72cと、軸部
72aの一端側に形成された伝達歯車部72dとを備え
ており、インサート成形によってマグネット72bを保
持した樹脂成形部材で構成されている。そして、このロ
ータ72は、ステータ部71の内側に第2ケース部材2
bの筒状部2b2を隔ててマグネット72bが対向する
ように配置されている。
【0037】このロータ72は、その回転中心となる軸
部72aが軸13に挿通されており、軸部72aを中心
として軸13に対して回動自在となっている。軸13の
一端は、第1ケース部材2aの底壁面2a1に当接さ
れ、かつこの一端近傍が上述の中地板20に形成された
挿通孔20bに圧入され支持されている。また、軸13
の他端は、第2ケース部材2bの底壁面2b1に形成さ
れた凹部2b4内にはまり込んで支持されている。すな
わち、軸13は、凹部2b4と挿通孔20bとの2点で
支持されている。
【0038】そして、凹部2b4の入り口部分には、ロ
ータ72を軸方向に付勢する付勢部材14が配置されて
いる。この付勢部材14は、凹部2b4の入り口に載置
されたキャップ座金14bと、軸13に嵌挿されるよう
にキャップ座金14b内に配置され一端がキャップ座金
14bに固定された付勢コイルバネ14aと、この付勢
コイルバネ14aの他端と当接しロータ72の後端に固
定された座金72eから構成されている。このため、軸
13に挿通されたロータ72は、常時、第1ケース部材
2a側に付勢されている。なお、ロータ72は、このよ
うに第1ケース部材2a側に付勢されかつゼネバ歯車1
6を介して中地板20にスラスト方向への移動を規制さ
れているため、常時、ステータ部71に対向する所定の
位置で回転することとなる。
【0039】すなわち、本実施の形態のバルブ開閉駆動
装置1は、上述の流入管5から冷媒等の流体が本体2内
に進入してくると、その流体の圧力により本体2が膨張
する。このため、流体の流入によって本体2の軸方向の
寸法にも変動が生じる。具体的には、流体流入時、第2
ケース部材2bの底壁面2b1が軸13がはめ込まれた
凹部2b4部分を中心として、本体2は図1における右
側方向に膨張する。そのため、これに伴って軸13も凹
部2b4方向へスラスト移動する。しかしながら、この
とき上述した付勢コイルバネ14aによってロータ72
は第1ケース部材2a側に付勢され、ゼネバ歯車16を
介して中地板20で位置決めされるため、ロータ72の
スラスト方向における位置は一定している。このよう
に、ロータ72の回転位置精度は、流体の流入による本
体2の膨張およびそれに伴う軸13の移動による影響を
受けず常に一定となり、弁体4を駆動する回転トルクの
安定化に寄与する。
【0040】なお、本実施の形態では、ロータ72を第
1ケース部材2a側に付勢するために上述の構成の付勢
部材14を凹部2b4の入り口部分に配置したが、他の
方法でロータ72を第1ケース部材2a側に付勢するよ
うにしても良い。例えば、軸13に付勢コイルバネ14
aを嵌挿し、軸13の凹部2b4側の端部近傍に小さい
コイルバネを圧入し、このコイルバネに付勢コイルバネ
14aの一端を当接させるようにしても良い。すなわ
ち、上述のキャップ座金14bを凹部2b4の入り口に
載置する代わりに、軸13に小さなコイルバネを圧入す
ることで、同じ役割を持たせるようにしても良い。ま
た、径の小さいコイルバネを圧入する代わりに、軸13
に鍔部を設け、この鍔部に付勢コイルバネ14aの一端
を当接させるようにしても良い。
【0041】ロータ72の第1ケース部材2a側の端部
に形成された伝達歯車部72dは、減速歯車15の大径
歯部15aに噛合している。減速歯車15は、後述する
弁体4を回転自在に保持すると共に、この弁体4にロー
タ72の回転を減速して伝達するためのものとなってい
る。この減速歯車15は、その回転中心に貫通孔15d
(図4参照)を備えており、この貫通孔15dは上述の
筒部20cに挿通されている。これにより、減速歯車1
5は、筒部20cの外周面に回転自在に支承されてい
る。
【0042】図4は、減速歯車15を示した図で、
(A)は減速歯車15を図1の矢示II方向から見た側
面図、(B)は(A)のIV−IV断面図、(C)は
(B)を矢示IVC方向から見た側面図である。
【0043】図1および図4に示すように、減速歯車1
5は、ロータ72の伝達歯車部72dと噛合する大径歯
部15aと、ロータ72の同軸上に配置されゼネバ歯車
16に1回転する毎に噛合する歯15b1を備えたロッ
ク歯車15bを有している。この減速歯車15は、大径
歯部15aからロータ72の回転を受けて回転する。こ
れにより、後述するように弁体4に回転力を伝達する。
一方、減速歯車15は、1回転毎にロック歯車15bか
らゼネバ歯車16に回転力を与え、ゼネバ歯車16を所
定角度ずつ回動させて、5回転終了時にロック歯車15
bとゼネバ歯車16とがロックするように構成されてい
る。
【0044】この減速歯車15の軸方向後端(図1にお
ける右端)は、第2ケース部材2bのフランジ部2b3
の半径方向内側に突出している部分に軽く当接してい
る。一方、減速歯車15の軸方向先端(図1における左
端)は、中地板20に軽く当接している。この構成によ
り、減速歯車15は、フランジ部2b3と中地板20に
よって軸方向に位置決めされた状態で回転することとな
る。
【0045】また、図4(B)および(C)に示すよう
に、減速歯車15の軸方向一側の面には、円形の凹部1
5eが形成されており、この凹部15eの内壁にはスラ
スト方向に延出された歯車が嵌合可能な形状のスラスト
溝15cが、弁体4のスライド歯車44の歯44aの数
と同数形成されている。このスラスト溝15cは、減速
歯車15の回転力を弁体4の進退方向(軸方向)へのス
ラスト移動に変換するためのものとなっている。
【0046】なお、本実施の形態では、スライド歯車4
4を回転方向の力を軸方向移動に変換する部材として用
いたが、回転力を推進力に換えるものであれば他のもの
を用いても良い。例えば、スライド歯車44の代わりに
ピンを弁体4の後端部分に固定し、このピンの両端をス
ラスト溝にスラスト移動可能にはめ込むようにしても良
い。しかしながら、ピンを用いる場合、開口3の閉塞時
におけるピンの回転位置を調整する位置決めが難しい。
そのため、本実施の形態では、多数の歯44aを外周面
部に備えられたスライド歯車44を動作変換用部材とし
て用い、回転位置合わせがほとんど不要となる構造とし
た。
【0047】すなわち、減速歯車15がロータ72から
の回転力を受けて回転すると、このスラスト溝15cが
ネジ部材41に圧入固定されたスライド歯車44に力を
与え、弁体4のネジ部材41を回転しながら軸方向へ移
動させるようになっている。なお、上述したように減速
歯車15は、フランジ部2b3と中地板20によって軸
方向に位置決めされているため、減速歯車15は軸方向
において同じ位置で回転し、スライド歯車44が固定さ
れたネジ部材41を備えた弁体4のみが軸方向に回転し
ながら移動するようになっている。
【0048】なお、図1の実線で示した状態は、スライ
ド歯車44および弁体4が開口3側へ移動し、弁体4の
ニードル弁45で開口3内の流体通路孔51aを封鎖し
た状態を示している。また、図1の点線で示した状態
は、スライド歯車44および弁体4が開口3から離れる
方向(図1における右方向)へ移動し、流体通路孔51
aを開放した状態を示している。
【0049】弁体4は、上述した開口3を開閉するため
のものとなっている。この弁体4は、図1および図5に
示すように、モータ7のロータ72の駆動力を受けて回
転することにより軸方向(図1における左右方向)へ進
退移動するネジ部材41と、このネジ部材41の固定ヘ
ッド部41bに対して付勢部材となる渦巻き状のコイル
バネ43が挟み込まれ可動状態で取り付けられた可動ヘ
ッド部材42を有している。この可動ヘッド部材42に
は、開口3を封鎖可能なニードル弁45が圧入によって
取り付けられている。
【0050】ネジ部材41は、外周面にネジ溝が形成さ
れている軸41aと、軸41aの先端(図1および図5
における左端)に設けられ当該軸41aより太径の固定
ヘッド部41bと、軸41aの後端(図1および図5に
おける右端)に形成された歯車保持部41cから構成さ
れている。このネジ部材41は、いわゆるヘッダー加工
によって形成される。すなわち、固定ヘッド部41bを
図示しない保持用治具に保持した状態で回転させなが
ら、軸41aの外周面に切削によりネジ溝を形成する。
固定ヘッド部41bは、ヘッダー加工時における保持部
となっている。
【0051】なお、歯車保持部41cには、スライド歯
車44の回転中心部分が圧入固定されている。すなわ
ち、図6に示すように、スライド歯車44は、その回転
中心部分に歯車保持部41cに圧入されるためのDカッ
ト形状の挿通孔44bを備え、最外周部に歯の先端が通
常のモジュールで構成されておらず、尖った三角形状と
なっている歯部44aを18個有している。そして、三
角形状の18個の歯部44aは、上述の減速歯車15の
凹部15e内に形成されたスラスト溝15c内にスライ
ド移動可能に噛合している。この構成により、上述した
減速歯車15がロータ72の回転を受けて回転すると、
スライド歯車44がスラスト溝15cから力を受けて回
転する。この結果、スライド歯車44と共に、ネジ部材
41が回転する。
【0052】ネジ部材41は、回転すると、軸41aの
ネジ溝が筒部20cの内周面に形成されたネジ溝に沿っ
て回転する。これにより、ネジ部材41は、回転すると
共に上述のスラスト溝15cに沿って軸方向に進退移動
する。この結果、ネジ部材41の固定ヘッド部材41b
に保持された可動ヘッド部42も、ネジ部材41と共に
回転しながら軸方向に進退移動し、可動ヘッド部42に
取り付けられたニードル弁45が開口3を塞いだり開い
たりする。
【0053】可動ヘッド部材42は、プレス成型によっ
て形成される。この可動ヘッド部材42は、図1,図7
(A)および(B)に示すように、ネジ部材41の固定
ヘッド部41bの外周部を覆う円筒形状の外周面部42
aと、固定ヘッド部41bの裏側の面に引っ掛かるよう
に外周面部42aの一側の端部から内周方向に折り曲げ
られた係合突部42bと、開口3側に臨む底面部42c
から構成されている。なお、図7(A)および(B)
は、可動ヘッド部材42のネジ部材41への取り付け前
の状態の部品図となっている。
【0054】そして、この可動ヘッド部材42は、底面
部42cと、ネジ部材41の固定ヘッド部材41bとで
コイルバネ43を軸方向に圧縮した状態でネジ部材41
に取り付けられる。すなわち、可動ヘッド部材42は、
コイルバネ43の付勢力により、常時開口3側へ付勢さ
れ係合突部42bが固定ヘッド部41bに引っ掛かった
状態で固定ヘッド部41bに取り付けられている。な
お、ネジ部材41の固定ヘッド部41bは、上述したよ
うに、ヘッダー加工するために形成されるものであり、
ネジ溝を軸部分に備えるものであれば有しているもので
ある。本実施の形態は、このようにヘッダー加工時にお
ける保持部として利用される固定ヘッド部41bを用い
て、開口3を塞ぐ弁先(ニードル弁45を保持する可動
ヘッド部材42)が取り付けられるものとなっており、
この構成が部品点数の削減に効果を奏する。
【0055】可動ヘッド部材42は、ニードル弁45が
流体通路孔51aから負荷を受けていない場合、ネジ部
材41と一体的に回転する。そして、ニードル弁45が
流体通路孔51aを封鎖し負荷を受ける場合、可動ヘッ
ド部材42はその回転および軸方向移動が停止し、コイ
ルバネ43の付勢力によってのみ流体通路孔51a側に
押し付けられる。なお、このような動作がなされる場合
は、コイルバネ43が通常の状態時よりさらに軸方向に
圧縮されることとなる。
【0056】この可動ヘッド部材42は、図8(A),
(B),(C)に示す手順にて、ネジ部材41の固定ヘ
ッド部41bに取り付けられる。すなわち、まず最初
に、図8(A)に示すように、可動ヘッド部材42は、
その底面部42cを載置用治具81の凹部81a内に載
置する。このとき、既に可動ヘッド部材42に取り付け
られているニードル弁45は、凹部81a内に形成され
た穴81b内に壁面に触れない状態配置される。また、
この図8(A)の状態では、係合凸部42bとなる部分
は、まだ湾曲されておらず、外周面部42aに同一平面
で連続し上方へ延出された状態となっている。
【0057】そして、次に、図8(B)に示すように、
可動ヘッド部材42の内部空間にコイルバネ43を挿入
し、さらにその上方からネジ部材41の固定ヘッド部4
1bを押し付ける。これによって、コイルバネ43は、
軸方向において圧縮される。なお、このコイルバネ43
は、図9(A)および(B)に示すように、渦巻き状の
コイルバネとなっており、径方向最外端に位置する一方
の端部から径方向最内端に位置する他方の端部までその
半径が徐々に小さくなっていく螺旋状のコイルバネとな
っている。
【0058】そして、図8(B)における可動ヘッド部
材42の上方から、押さえ用治具82および折り曲げ用
治具83を所定位置にはめ込む(図8(C)参照)。そ
して、この図8(C)の状態から折り曲げ用治具83を
矢印D方向に回転させる。これにより、外周面部42a
の図8(A)および(B)における上端部分から上方に
延出されていた係合突部42bが、折り曲げ用治具83
の回転によって径方向内側に押し曲げられる。これによ
って、可動ヘッド部材42はコイルバネ43を挟んだ状
態でネジ部材41の固定ヘッド部41bに取り付けられ
る。すなわち、可動ヘッド部材42は螺旋状のコイルバ
ネ43を押しつぶしこのコイルバネ43で軸方向に付勢
された状態でネジ部材41に取り付けられる。
【0059】ニードル弁45は、可動ヘッド部材42の
底面部42cに形成された取り付け用孔42d内にその
根本部分を取り付けられている。すなわち、この根本部
分には、鍔部が形成されており、この鍔部が底面部42
cの取り付け用孔42dの縁に当接するまで圧入され、
これによってニードル弁45は可動ヘッド部材42に取
り付けられる。このニードル弁45の先端部分は、上述
の弁座51の流体通路孔51aの内径とほぼ同等、もし
くは若干大きい程度の径となっている。この先端部分が
流体通路孔51a内に進入することにより、開口3が封
鎖され、先端部分が流体通路孔51aから退出すること
により開口3が開放される。
【0060】上述したように構成された本実施の形態の
バルブ開閉駆動装置1は、ステータ部71に通電がなさ
れ、ロータ72が回転することにより、ロータ72の伝
達歯車部72dに噛合している減速歯車15がロータ7
2に連動回転する。そして、減速歯車15の回転によ
り、減速歯車15のスラスト溝15cからスライド歯車
44が回転力を受ける。そのため、このスライド歯車4
4が圧入固定されたネジ部材41は、スライド歯車44
と一体的に回転する。なお、ロータ72の回転に伴い同
軸上に配置されたゼネバ歯車16も、このロータ72に
共回りする。そして、このゼネバ歯車16は、減速歯車
15が1回転する毎にロック歯車15bの歯15b1と
噛合して送られ、減速歯車15が5回転したときに減速
歯車15およびゼネバ歯車16がロックする。
【0061】なお、ネジ部材41は、上述したように減
速歯車15と共に回転するが、この回転によりネジ溝が
中地板20の筒部20cの内周に形成されているネジ溝
と螺合しているため回転しながら軸方向に移動する。す
なわち、ロータ72の回転を受けて、ネジ部材41は、
開口3側に回転しながら移動する。これにより、ネジ部
材41の固定ヘッド部41bに取り付けられた可動ヘッ
ド部材42もネジ部材41と一体的に軸方向へ回転しな
がら移動する。
【0062】そして、これにより可動ヘッド部材42に
取り付けられたニードル弁45は、開口3内にはめ込ま
れた弁座51の流体通路孔51a内に進入する。そし
て、減速歯車15が4回転したとき、ニードル弁45の
先端が流体通路孔51aに完全にはまり込む。そのた
め、可動ヘッド部材42は、ニードル弁45を介して弁
座51から負荷を受けることとなり、それ以上の軸方向
移動および回転ができなくなる。この状態から、さらに
減速歯車15は1回転し、ネジ部材41は減速歯車15
と共に回転する。
【0063】これによって、ネジ部材41の固定ヘッド
部材41bと可動ヘッド部材42との間に配置されてい
るコイルバネ43がさらに軸方向に圧縮され、可動ヘッ
ド部材42に取り付けられているニードル弁45を開口
3側へさらに強い力で押圧する。このため、ニードル弁
45は、開口3内の流体通路孔51aを強い力で封鎖
し、流体通路孔51aからの流体のリークを防止するこ
とができる。
【0064】本実施の形態のバルブ開閉駆動装置1は、
ロータ72の回転を減速歯車15に伝達し、この減速歯
車15に保持されたネジ部材41が中地板20の筒部2
0cの内周面に形成されたネジ溝に螺合しながら回転す
ることにより、スラスト溝15cにそって軸方向移動す
ることが可能となっている。すなわち、従来のようにロ
ータの軸方向移動がなく、ロータ72がステータ部71
に対向される所定の位置で常時回転するように構成され
ているため、回転中におけるトルクの変動がほとんどな
く、一定のトルクで弁体4を駆動することができる。
【0065】加えて、ネジ部材41の先端部分に調心用
の可動ヘッド部材42がコイルバネ43を挟んだ状態で
取り付けられているため、調心用部材をネジ部材41の
根本側に配置する必要がない。したがって、この調心用
部材を配置するスペースを考慮する必要がなく、ネジ部
材41の軸41aの外径を細くすることが可能となる。
なお、従来技術でも説明したように、ネジ部材の軸径を
細く構成することにより、ネジの推進力、すなわち駆動
トルクを向上させることが可能となる。したがって、本
実施の形態のようにネジ部材41の軸41aの外径を細
く構成すると、開口3から本体2内に流れ込んでくる流
体の圧力が高くても、高圧力に耐えうるように弁体4の
駆動トルクを高くすることが可能となる。
【0066】なお、上述した本実施の形態のように、調
心用部材が弁体4の先端側、すなわち開口3に近い側に
設けられていると、微妙な調心を行いやすい。すなわ
ち、調心用部材が弁体4の根本側にある場合、すなわち
調心用部材の配置位置が開口3から遠い場合は、調心用
部材が微妙に動くだけであっても先端側で弁先が動作す
る幅はどうしても大きくなってしまう。しかしながら、
本実施の形態のように、弁先に近い側に調心用部材が配
置されていると、僅かで微妙な調心を容易に行うことが
できる。
【0067】次に、本発明の第2の実施の形態を図10
から図14を用いて説明する。なお、以下に説明する第
2の実施の形態において上述の第1の実施の形態と構成
が異なるのは弁体および開口にはめ込まれた弁座のみで
あるため、主に弁体および弁座の構成を中心に説明する
ものとし、必要に応じて第1の実施の形態と同じ構成の
部分を説明をする場合は同じ符号を使用するものとす
る。
【0068】図10に示すように、本発明の第2の実施
の形態のバルブ開閉駆動装置1Aは、上述の第1の実施
の形態と同様、本体2の外側に取り付けられたステータ
部71およびステータ部71に対向配置するように本体
2の内側に配置されたロータ72からなるモータ7と、
減速歯車15およびゼネバ歯車16を有し、ロータ72
の回転を受けて減速歯車15が回転することにより弁体
4Aが開口3に対して進退移動するように構成されてい
る。なお、本実施の形態のバルブ開閉駆動装置1Aは、
図11に示すように、管支持部材9をモータケース8に
固定するためのネジ10が2つ備えられており、管支持
部材9のモータケース8への固定を上述の第1の実施の
形態よりさらに強固なものとし、高い流体圧に耐え得る
構造としている。
【0069】また、図10および図12に示すように、
本実施の形態のバルブ開閉駆動装置1Aは、開口3に上
述の第1の実施の形態とは形状の異なる弁座51Aがは
め込まれている。そして、この弁座51Aと管支持部材
9の支持筒部9aとで流入管5の端部を挟み込んだ状態
で、本体2の第1ケース部材2aに対してニッケルロウ
付けにより一体化されている。弁座51Aは、流入管5
の内周面にはまり込む筒部51A1と、この筒部51A
1の端部に連続しラッパ状に開きかつ本体2の内部空間
側に突出するように形成された斜面部51A2を有して
いる。そして、筒部51A1の斜面部51A2側の端部
には、その内周面を断面略台形状に若干えぐるように形
成した内側ブリュード溝51A3が、周方向に等間隔に
4つ形成されている。また、斜面部51A2には、外側
ブリュート溝51A4が周方向に等間隔に2つ形成され
ている。
【0070】弁体4Aは、上述した開口3を開閉するた
めのものとなっている。この弁体4Aは、上述の第1の
実施の形態で説明したネジ部材41と、このネジ部材4
1の固定ヘッド部41bに対して付勢部材となるコイル
バネ43Aが挟み込まれ可動状態で取り付けられた可動
ヘッド部材42Aを有している。このように形成された
弁体4Aは、モータ7のロータ72の駆動力を受けて減
速歯車15が回転することにより、減速歯車15のスラ
スト溝15cからスライド歯車44が力を受けてネジ部
材41が回転しながら軸方向(図10における左右方
向)へ進退移動するように構成されている。これによっ
て、可動ヘッド部材42Aがネジ部材41と共に回転し
ながら軸方向へ移動し、開口3にはめ込まれた弁座51
Aの筒部51A1および斜面部51A2に張り付いて開
口3を封鎖したり、あるいは弁座51Aから離れて開口
3を解放したりするようになっている。
【0071】可動ヘッド部材42Aは、上述の第1の実
施の形態と同様、プレス成型によって形成される。この
可動ヘッド部材42Aは、図10,図13(A)および
(B)に示すように、ネジ部材41の固定ヘッド部41
bの外周部を覆う円筒形状の大径外周面部42A1と、
固定ヘッド部41bの裏側の面に引っ掛かるように外周
面部42A1の一側の端部から内周方向に折り曲げられ
る係合突部42A2と、開口3側に臨む底面部42A3
と、この底面部42A3の外周縁から軸方向に筒状に延
出された小径外周面部42A4と、この小径外周面部4
2A4と上述の大径外周面部42A1とを連結する斜面
部42A5から構成されている。なお、図13(A)お
よび(B)は、可動ヘッド部材42Aのネジ部材41へ
の取り付け前の状態の部品図となっている。
【0072】そして、この可動ヘッド部材42Aは、底
面部42A3と、ネジ部材41の固定ヘッド部材41b
とで筒状のコイルバネ43Aを軸方向に圧縮した状態で
ネジ部材41に取り付けられる。すなわち、可動ヘッド
部材42Aは、コイルバネ43Aの付勢力により、常時
開口3側へ付勢され係合突部42A2が固定ヘッド部4
1bに引っ掛かった状態で固定ヘッド部41bに取り付
けられている。なお、このように構成された可動ヘッド
部材42Aは、小径外周面部42A4が弁座51Aの筒
部51A1内にはまり込み、かつ斜面部42A5が弁座
51Aの斜面部51A2に張り付くことにより開口3を
封鎖するようになっている。
【0073】そのため、可動ヘッド部材42Aは、弁座
51Aに張り付いておらず弁座51Aから負荷を受けて
いない場合、ネジ部材41と一体的に回転する。そし
て、開口3を封鎖し負荷を受ける場合、可動ヘッド部材
42Aはその回転および軸方向移動が停止し、コイルバ
ネ43Aの付勢力によってのみ弁座51A側に押し付け
られる。なお、このような動作がなされる場合は、コイ
ルバネ43Aが通常の状態時よりさらに軸方向に圧縮さ
れることとなる。
【0074】この可動ヘッド部材42Aは、図14
(A),(B),(C)に示す手順にて、ネジ部材41
の固定ヘッド部41bに取り付けられる。すなわち、ま
ず最初に、図14(A)に示すように、可動ヘッド部材
42Aは、その底面部42A3側から載置用治具81A
の凹部81A1内にはめ込んで載置する。なお、凹部8
1Aは、大径外周面部42A1の一部、底面部42A
3、小径外周面部42A4および斜面部42A5の各部
が、隙間なきようにはまり込むような形状となってい
る。また、この図16(A)の状態では、係合凸部42
A2となる部分は、まだ湾曲されておらず、外周面部4
2A1に同一平面で連続し上方へ延出された状態となっ
ている。
【0075】そして、次に、図14(B)に示すよう
に、可動ヘッド部材42Aの内部空間にコイルバネ43
Aを挿入し、さらにその上方からネジ部材41の固定ヘ
ッド部41bを押し付ける。これによって、コイルバネ
43Aは、軸方向において圧縮される。なお、このコイ
ルバネ43Aは、上述した第1の実施の形態のコイルバ
ネの形状とは異なり、軸方向のどの部分においても径が
ほぼ同じ寸法となる筒状のコイルバネとなっている。
【0076】そして、図14(B)における可動ヘッド
部材42Aの上方から、押さえ用治具82Aと折り曲げ
用治具(図示省略)を所定位置にはめ込む(図14
(C)参照)。そして、この図14(C)の状態から折
り曲げ用治具を所定方向に回転させる。これにより、大
径外周面部42A1の図14における上端部分から上方
に延出されていた係合突部42A2が、折り曲げ用治具
によって径方向内側に押し曲げられて形成される。これ
によって、可動ヘッド部材42Aはコイルバネ43Aを
挟んだ状態でネジ部材41の固定ヘッド部41bに取り
付けられる。すなわち、可動ヘッド部材42Aはコイル
バネ43Aを押しつぶしこのコイルバネ43Aで軸方向
に付勢された状態でネジ部材41に取り付けられる。
【0077】上述の第2の実施の形態のバルブ開閉駆動
装置1Aは、ロータ72の回転を減速歯車15に伝達
し、この減速歯車15に保持されたネジ部材41が中地
板20の筒部20cの内周面に形成されたネジ溝に螺合
しながら回転することにより、スラスト溝15cに沿っ
て軸方向移動することが可能となっている。すなわち、
上述の第1の実施の形態と同様、従来のようにロータの
軸方向移動がなく、ロータ72がステータ部71に対向
される所定の位置で常時回転するように構成されている
ため、回転中におけるトルクの変動がほとんどなく、一
定のトルクで弁体4Aを駆動することができる。
【0078】加えて、第1の実施の形態と同様、ネジ部
材41の先端部分に調心用の可動ヘッド部材42Aがコ
イルバネ43Aを挟んだ状態で取り付けられているた
め、調心用部材をネジ部材41の根本側に配置する必要
がない。したがって、この第2の実施の形態において
も、調心用部材を配置するスペースをネジ部材41の根
本側に確保する必要がなく、ネジ部材41の軸41aの
外径を細くすることが可能となる。そのため、ネジの推
進力、すなわち駆動トルクを向上させることが可能とな
る。したがって、本実施の形態のようにネジ部材41の
軸41aの外径を細く構成すると、開口3から本体2内
に流れ込んでくる流体の圧力が高くても、高圧力に耐え
うるように弁体4Aの駆動トルクを高くすることが可能
となる。
【0079】なお、上述した第2の実施の形態も第1の
実施の形態と同様、調心用部材が弁体4Aの先端側、す
なわち開口3に近い側に設けられているため微妙な調心
を行いやすい。さらに、上述の第2の実施の形態では、
弁座51Aの内径が流入管5の内径より若干細いだけで
あり、上述の第1の実施の形態の弁座51の流体通路孔
51aと比較すると非常に大きい。しかし、上述したよ
うに高い流体圧に十分な抵抗できる構成としたため、こ
のように流体通路孔を拡げることが可能となっている。
そして、この大きな流体通路孔は、用途として短い時間
で大量に空気を送り込む必要がある、空調装置における
除湿用の弁とすることが可能となる。
【0080】なお、第2の実施の形態は、上述したよう
に、弁座51Aに4つの内側ブリュード溝51A3およ
び2つの外側ブリュート溝51A4が設けられている。
これらのブリュート溝51A3,51A4は、弁座51
Aに弁体4Aが張り付いて開口3が封鎖された際のノイ
ズを低減するためのものである。すなわち、弁体4Aに
より開口3を封鎖しても、若干は隙間から流体が本体2
の内部側に漏れる。この漏れにより、ノイズが発生す
る。上述の各ブリュート溝51A3,51A4は、流体
を積極的に所定量分だけ逃がし、それによって流体の漏
れによるノイズを低減するためのものである。
【0081】第2の実施の形態では、このように閉塞時
のノイズを低減するために弁座51Aにブリュート溝5
1A3,51A4を設けたが、弁体4A側に設けても良
い。すなわち、図15(A)および(B)に示すよう
に、弁体4を構成する可動ヘッド部材42Aの斜面部4
2A5の外周面に等間隔に4つのブリュート溝42A6
を設けるようにしても良い。この場合も、これらのブリ
ュート溝42A6から流体が所定量逃がし、これによっ
て流体漏れによるノイズを低減することが可能となる。
【0082】なお、上述の各実施の形態は、本発明の好
適な実施の形態の各例であるが、これらに限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種
々変形実施可能である。例えば、上述の各実施の形態で
は、可動ヘッド部材42,42Aをプレス加工品とした
が、特に製造方法はプレス加工に限定されるものではな
く、他の方法により加工したものとしても良い。また、
上述の各実施の形態では、ロータ72の回転を受ける減
速歯車15を、弁体4,4Aを保持する保持部材とした
が、弁体4,4Aを保持するための機構をロータ72に
直接設けても良い。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のバルブ開
閉駆動装置は、ロータの駆動力を受けて弁体が、回転し
軸方向へ進退移動することにより開口を開閉するように
構成されている。そして、弁体は、ネジ溝が軸の外周面
に形成されたネジ部材の先端に太径の固定ヘッド部が設
けられ、この固定ヘッド部に付勢部材によって可動状態
で可動ヘッド部材が取り付けられ、この可動ヘッド部材
で開口を封鎖するように構成されている。したがって、
モータの回転軸の内側にニードル弁およびニードル弁を
開口側へ付勢するためのコイルバネを配置するためのス
ペースが必要なく、回転運動を軸方向への移動運動に変
換するためのネジ軸の外径を、従来に比べて非常に細径
とすることができ、しかも、全体的な構造も小型化でき
る。
【0084】加えて、従来のように、コイルバネをモー
タの軸にはめ込むための複雑な構造を備える必要がな
く、単純な構造で調心可能な弁体を構成することができ
る。このため、省スペースで、開口を封鎖するためのロ
ータの回転トルクを多大なものとすることが可能とな
る。この結果、小型ながら、大流量の開口を弁体により
十分封鎖することができる。また、加えて、調心用の付
勢部材が固定ヘッド部の先端部分に配置することとな
り、当然ながら開口の近傍に配置されることとなる。し
たがって、調心の信頼性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるバルブ開閉駆
動装置の縦断面図である。
【図2】図1のバルブ開閉駆動装置を流入管および流出
管を外した状態で矢示II方向から見た左側面図ある。
【図3】図1のバルブ開閉駆動装置の中地板および弁体
を図1の矢示II方向から見た図である。
【図4】図1のバルブ開閉駆動装置の減速歯車を示した
図で、(A)は減速歯車を図1の矢示II方向から見た
側面図、(B)は(A)のIV−IV断面図、(C)は
(B)を矢示IVC方向から見た側面図である。
【図5】図1のバルブ開閉駆動装置の中地板および中地
板に支持された減速歯車、弁体およびゼネバ歯車の断面
図である。
【図6】図1のバルブ開閉駆動装置のスライド歯車を、
図1の矢示II方向から見た側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態で用いられる可動ヘ
ッド部材のネジ部材への取り付け前の状態を示した部品
図で、(A)は平面図、(B)は(A)を矢示XIIB
方向から見た側面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態で用いられる弁体の
組み立て方法を説明するための図で、(A)は載置用治
具へニードル弁が取り付けられた可動ヘッド部材を載置
した状態を示す一部断面正面図、(B)は(A)の可動
ヘッド部材にコイルバネを挟みこのコイルバネをネジ部
材で押しつぶした状態を示す一部断面正面図、(C)は
ネジ部材の上方から押さえ治具および折り曲げ治具をセ
ットした状態であって、折り曲げ治具を回転させる前の
状態を示した平面図である。
【図9】図1のバルブ開閉駆動装置の弁体に組み込まれ
るコイルバネを説明するための図で(A)は断面図、
(B)は(A)を矢示IXBから見た側面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態であるバルブ開閉
駆動装置の縦断面図である。
【図11】図10を矢示XI方向から見た左側面図であ
る。
【図12】図10のバルブ開閉駆動装置の弁座を説明す
る図で、(A)は図10の矢示XII方向から見た側面
図、(B)は(A)のB−O−B断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態で用いられる可動
ヘッド部材のネジ部材への取り付け前の状態を示した部
品図で、(A)は平面図、(B)は(A)を矢示XII
IB方向から見た側面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態で用いられる弁体
の組み立て方法を説明するための図で、(A)は載置用
治具へ可動ヘッド部材を載置した状態を示す一部断面正
面図、(B)は(A)の可動ヘッド部材にコイルバネを
挟みこのコイルバネをネジ部材で押しつぶした状態を示
す一部断面正面図、(C)はネジ部材の上方から押さえ
治具をセットした状態を示した一部断面正面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態で用いられる可動
ヘッド部材の変形例のネジ部材への取り付け前の状態を
示した部品図で、(A)は平面図、(B)は(A)を矢
示XVB方向から見た側面図である。
【図16】従来技術のバルブ開閉駆動装置の一例の要部
となる弁体とその周辺を示した断面図である。
【図17】他の従来技術のバルブ開閉駆動装置の一例の
要部となる弁体とその周辺を示した断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ開閉駆動装置 2 本体 3 開口 4 弁体 5 流入管 6 流出管 7 モータ 41 ネジ部材 41a 軸 41b 固定ヘッド部 42 可動ヘッド部材 42a 外周面部 42b 係合突部 42c 底面部 43 コイルバネ(付勢部材) 72 ロータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を流入させる流入管および流体を流
    出させる流出管が接続され、上記流入管を通って内部に
    流入した流体を上記流出管に導く本体と、この本体内に
    設けられ上記流入管または上記流出管が接続される開口
    を開閉して上記流体の流れを通過/阻止する弁体と、上
    記弁体を開閉駆動するモータとを有するバルブ開閉駆動
    装置であって、 上記弁体は、上記モータのロータからの駆動力を受ける
    ネジ溝が形成され、上記ロータの回転方向によって軸方
    向に進退する軸と、この軸の一側先端に設けられ当該軸
    より太径の固定ヘッド部とを有するネジ部材と、上記固
    定ヘッド部に付勢部材によって付勢方向に可動可能に保
    持されると共に上記開口に臨み当該開口を付勢状態で閉
    鎖する可動ヘッド部材とを備えたことを特徴とするバル
    ブ開閉駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記可動ヘッド部材は、前記固定ヘッド
    部の外周部を覆う外周面部と、前記固定ヘッド部の裏側
    の面に引っ掛かるように上記外周面部の一側の端部から
    内周方向に突出している係合突部と、前記開口側に臨む
    底面部とから構成され、前記固定ヘッド部の表面と上記
    底面部とで前記付勢部材が軸方向において圧縮されるよ
    うに前記固定ヘッド部に取り付けられることを特徴とす
    る請求項1記載のバルブ開閉駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記可動ヘッド部材は、プレス成型によ
    って形成されることを特徴とする請求項2記載のバルブ
    開閉駆動装置。
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