JPH1089520A - アクチュエータ - Google Patents

アクチュエータ

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Publication number
JPH1089520A
JPH1089520A JP24174096A JP24174096A JPH1089520A JP H1089520 A JPH1089520 A JP H1089520A JP 24174096 A JP24174096 A JP 24174096A JP 24174096 A JP24174096 A JP 24174096A JP H1089520 A JPH1089520 A JP H1089520A
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JP
Japan
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unit
power transmission
driving
contact power
driven
Prior art date
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Pending
Application number
JP24174096A
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English (en)
Inventor
Shigeru Iwanaga
茂 岩永
Yukinori Ozaki
行則 尾崎
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 隔壁による確実な気密シール構造でかつ気密
シールによる摩擦抵抗損失を無くし、作動部への付勢力
による負荷抵抗を無くして駆動手段への負荷を低減し、
駆動手段の低入力化および小型化する。 【解決手段】 駆動力を発生する駆動手段30に接続し
た駆動側非接触動力伝達部31を有する駆動体33と、
入力部35の回転動作を軸方向の直線動作に変えて出力
部36に出力する動作変換部34、入力部35に接続し
た従動側非接触動力伝達部37、出力部36に連結し軸
方向に動作する作動部38を有する従動体39と、従動
体39を気密に収納する隔壁44と、隔壁44を介して
駆動側非接触動力伝達部31と従動側非接触動力伝達部
37を対向配置した非接触動力伝達手段45とを備え、
作動部38は軸方向に付勢する付勢体40を介して動作
変換部34の出力部36に連結している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流路中の流体の流
れを開閉制御するアクチュエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の遮断弁は、特開平5−71
655号公報に示すようなものがある。以下その構成に
ついて図7、図8を参照して説明する。図7は第一の従
来例であり、流体通路中の弁座1に対向して弁体2を設
けたもので、弁体2は流体通路の開口(図示せず)に取
付けるフランジ3に弁体2を弁座1に押し付ける方向に
付勢するスプリング4を介して取付けられている。5は
一端に弁体2を連結した弁棒で、この弁棒5はフランジ
3の貫通孔6を貫通して流体通路外に延設されるととも
に、弁棒5の軸方向の中程には送り雄ねじ7が形成され
ている。8はロータ9の内周面に形成した送り雌ねじ
で、この送り雌ねじ8は送り雄ねじ7に螺合する。10
は永久磁石、11は電磁コイル、12は軸受、13はフ
ランジ3に固定された取付板である。14は貫通孔6に
設けたOリングで、弁棒5とフランジ3の隙間からの流
体通路中の流体が外部に漏出するのを防止するものであ
る。15は弁棒5の端部に設け弁棒5の回動を防止する
回り止め部である。この構成において、電磁コイル11
に通電制御してロータ9を回転させ、ロータ9に螺合す
る弁棒5を軸方向に直線移動させるものである。
【0003】図8は第二の従来例を示し、上記第一の従
来例の弁棒5に接触するOリング14を無くしたもので
ある。16は外周側に永久磁石17を設けたロータであ
り、ロータ16の回転軸18は外に突出させた端部に送
り雄ねじ19を形成している。20はロータ16の外周
側に設けた非磁性のパイプであり、パイプ20の外周側
には電磁コイル21を設けるとともに、パイプ20の両
端部にシール部材であるOリング22を設けてモータを
構成し、モータ取付板23と弁体2の間にスプリング2
4を設けるとともに端部に弁体2に連結した弁体移動手
段25を回転軸18の送り雄ねじ19に螺合したもので
ある。26はモータ取付板23に取付た弁体移動手段2
5の回動を防止する回り止め部である。この構成におい
て、流体流路中の流体はパイプ20のOリング22によ
り外部への漏れを防止される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第一の
従来例では、貫通孔6と弁棒5の間に設けたOリング1
4によるシール構造ではOリング14は弁棒5に密着し
ているため、弁棒5を動かすのに摩擦抵抗を発生して駆
動力を増大せねばならず、遮断弁の駆動部の大型化およ
び大入力化を招いていた。また、経年変化によりOリン
グ14が弁棒5に固着して弁体2の動作が阻害されると
いう信頼性上の課題があった。
【0005】また、第二の従来例では、弁体2は絶えず
スプリング23により付勢されているため、モータはそ
の動作時には絶えずスプリング23の付勢力による抵抗
を受けることになる。すなわち、開弁時ではスプリング
23の付勢力に打ち勝って弁体2を移動させる必要があ
り、また開弁および閉弁時のいずれでもスプリング23
の付勢力が軸方向推力として送りねじ部に加わって摩擦
抵抗を発生する。このようにスプリング23の付勢力が
モータに対する負荷抵抗として作用するためモータの出
力を大きくする必要が生じてモータ入力の増大およびモ
ータの大型化を招き、換言すればモータの低入力化やモ
ータを小型化にすることが困難であるという課題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、回転動作を軸方向の直線動作に変える動作
変換部と軸方向に動作する作動部を有する従動体を隔壁
の内側に気密に収納し、隔壁の外側に設けた駆動手段と
非接触動力伝達手段により気密シールのための接触抵抗
を発生せずに動力を伝え、作動部は軸方向に付勢する付
勢体を介して作動部と共に動く動作変換部の出力側に連
結することにより付勢体の付勢力を内力として作用させ
駆動手段への負荷抵抗を無くしたものである。
【0007】上記発明によれば、隔壁による確実な気密
シール構造でかつ気密シールによる摩擦抵抗損失を防止
でき、また作動部への付勢力による負荷抵抗を無くして
駆動手段への負荷を低減でき、駆動手段の低入力化およ
び小型化を実現できる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、駆動力を発生する駆動
手段、前記駆動手段に接続した駆動側非接触動力伝達部
を有する駆動体と、入力部の回転動作を軸方向の直線動
作に変えて出力部に出力する動作変換部、前記入力部に
接続した従動側非接触動力伝達部、前記出力部に連結し
軸方向に動作する作動部を有する従動体と、前記従動体
を気密に収納するする隔壁と、前記隔壁を介して前記駆
動側非接触動力伝達部と前記従動側非接触動力伝達部を
対向配置した非接触動力伝達手段とを備え、前記作動部
は軸方向に付勢する付勢体を介して前記動作変換部の出
力部に連結したものである。そして、隔壁による確実で
信頼性の高い気密シール構造にでき、かつ気密シールに
よる摩擦抵抗損失の防止と、作動部への付勢力が駆動手
段に負荷抵抗として作用するのを防止して、駆動手段の
低入力化および小型化を実現できる。
【0009】さらに、従動体は動作変換部の入力部の回
転を支持する回転支持軸受と、作動部の軸方向への摺動
を支持する直動支持軸受で支持したものである。そし
て、入口部および作動部はそれぞれひとつの軸受でコン
パクトに支持されるとともに、従動体はこれら二つの軸
受の二点で安定に支持されて滑らかな動作を確保でき、
アクチュエータの小型化と安定した動作の保証が実現で
きる。
【0010】また、駆動手段は電動駆動部および手動駆
動部を備えたものである。そして、二方式の駆動部を設
けることにより故障時などの異常時にもその動作を確保
でき、また非接触動力伝達手段により作動部が駆動部と
間接的に連結されているため、手動で駆動した時でも過
剰な力が作動部に加わるのを防止でき、アクチュエータ
の破損、故障を防止し信頼性を高めることができる。
【0011】また、非接触動力伝達手段は回転軸方向に
吸引力を発生する円板状のマグネットカップリングとし
たものである。そして、磁力により軸方向に吸引し合う
マグネットカップリングに連結された動作変換部あるい
は作動部は重力の方向にかかわらず駆動手段側にその位
置を寄せることになり、作動部の停止位置は動作変換部
のガタなどを吸収して安定化でき、高い位置精度により
流体制御特性を向上できる。また、円板状のマグネット
カップリングとすることで、軸方向の長さの薄型化が実
現できる。
【0012】また、回転動作する入力部の外周側に出力
部および付勢体を並設したものである。そして、作動部
を移動させる長さに応じて長さが長く必要な入力部を軸
方向に固定し、入力部の外周側に直列に配置した出力部
と付勢体とを入力部に並設することにより従動体を軸方
向に小型化できる。
【0013】また、動作変換部は入力部に一体化した螺
旋状の溝あるいは突起を有した螺旋体と、出力部に一体
化し前記螺旋体に螺合する直動体と、この直動体の回転
を防止する回動防止体を備え、前記回動防止体は一端を
回転支持軸受に他端を直動支持軸受に当接して支持した
ものである。そして、両端を固定した回動防止体はその
形状を小さくしても高い強度にできるため回動防止体の
小型化ができる。また、回動防止体は回転支持軸受と直
動支持軸受とを固定する作用を果たし、両軸受は剛性が
高く相互に支持されるため軸受の小型化特に軸方向の薄
型化が実現できる。
【0014】以下、本発明の実施例について図面を参照
して説明する。 (実施例1)図1は本発明の実施例1のアクチュエータ
の部分断面図である。図において、30は回転方向を正
逆切換え可能に駆動力を発生する駆動手段であり、31
は駆動手段30の駆動軸32に接続した駆動側非接触動
力伝達部であり、33は駆動手段30、駆動側非接触動
力伝達部31、駆動軸32を有する駆動体である。34
は入力部35に加わった回転動作を軸方向(矢印A、
B)の直線動作に変換して出力部36に出力する動作変
換部であり、37は入力部35に接続した従動側非接触
動力伝達部であり、38は出力部36に連結され軸方向
(矢印A、B)に動作する作動部であり、39は動作変
換部34、従動側非接触動力伝達部37、作動部38を
有する従動体である。40は出力部36と作動部38の
間に設け作動部38を軸方向(矢印A)に付勢する付勢
体であり、作動部38は出力部36に設けた係止体41
により出力部36から抜け出すのを防止されている。
【0015】また、42は出力部36と作動部38の間
に設けた連結体であり、出力部36に設けた軸方向に延
びる突起42aを作動部38に設けた軸方向に延びる溝
42bにはめ合せることにより軸方向には出力部36と
作動部38との相対移動を許容し、回転方向には出力部
36と作動部38を連結され、作動部38は付勢体40
を介して動作変換部34の出力部36に連結されてい
る。43は作動部38の回転を防止する回転防止体であ
る。44は従動体39を収納する隔壁であり、駆動側非
接触動力伝達部31と従動側非接触動力伝達部37はそ
れぞれ円柱状の周方向にN極、S極を設けた永久磁石と
し、隔壁44を介在させて径方向に互いに対向して配置
することで非接触動力伝達手段45を形成している。4
6は隔壁44に設けたフランジである。フランジ46を
流体通路47の開口部48に取付け、作動部38の端部
38aを流体通路47内に挿入することにより従動体3
9は隔壁44により駆動体33と気密に分離される。4
9は従動体39を支持する軸受であり、50は駆動手段
30を隔壁44に取付ける取付台である。51は流体通
路47内に作動部38に対向して設けた弁座である。
【0016】次に動作を説明する。まず駆動手段30を
正転方向に駆動し、駆動側非接触動力伝達部31を回転
させて隔壁44を介して対向する従動側非接触動力伝達
部37を駆動して入力部35を回転させる。作動部38
および出力部36は回転防止体43によりその回転動作
が規制されるため、入力部35の回転により動作変換部
34により出力部36は軸方向(矢印A)に直線駆動さ
れる。付勢体40を介して出力部36に連結されている
作動部38は出力部36と一体となって軸方向(矢印
A)に動いて流体通路47内の流体の流量を制御する。
さらに作動部38が矢印A方向に移動して弁座51に当
接すると、付勢体40による付勢力が弁座51への安定
した閉止力として加えられ流体を閉止する。次に、作動
部38を矢印B方向に移動させる場合は、駆動手段30
の回転方向を逆転方向に切換えて駆動する。駆動手段3
0の逆転駆動により矢印B方向に動作する出力部36
は、係止体41により作動部38を引っかけるとともに
作動部38と一体となって移動して弁座51を開放す
る。
【0017】以上の動作において、駆動手段30を隔壁
44の外側に設け非接触動力伝達手段45により動力を
伝達する気密シール構造のため、気密シールによる接触
抵抗を無くして駆動手段30への負荷抵抗を無くしたも
のである。また、作動部38は付勢体40により軸方向
に付勢されるものの、付勢体40の付勢力は動作変換部
34の出力部36と作動部38との間に作用させた内力
となり、作動部38と出力部36と付勢体40は一体に
動く。このため付勢力は作動部38が弁座51に当接す
る時のみ駆動手段30への負荷となるだけで、作動部3
8が弁座51から離れて移動している場合では付勢力が
駆動手段30への負荷とならず負荷低減が実現できる。
また、駆動手段30は取付台50を介して隔壁44に取
付けるものであり、流体の使用圧力などにより決まる必
要駆動力に応じて駆動力の異なる駆動手段30に簡単に
換装でき、多用途展開性および部品を共用化して量産性
を改善できる。
【0018】このように、隔壁による確実な気密シール
構造でかつ気密シールによる摩擦抵抗損失を防止でき、
また作動部への付勢力による負荷抵抗を無くして駆動手
段への負荷を低減でき、駆動手段の低入力化および小型
化を実現できる。また、駆動手段の自由度が高く多用途
展開性および量産性が向上できる。
【0019】(実施例2)図2は本発明の実施例2のア
クチュエータの部分断面図である。図において、図1の
実施例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説
明は省略し、異なるところを中心に説明する。52は動
作変換部34の入力部35の回転を支持する回転支持軸
受であり、53は作動部38の軸方向への摺動を支持す
る直動支持軸受であり、従動体39は動作変換部34の
両側に設けた回転支持軸受52および直動支持軸受53
の二点で支持されている。
【0020】このため、従動体39は二点の軸受で安定
に支持されるため滑らかで確実な動作を確保でき、さら
に二点の安定支持により動作変換部34への曲げ応力な
どの抵抗力が加わるのを防止して動作変換部34での機
械損失を低減し、駆動手段30への負荷低減により低入
力化による駆動手段の小型化ができる。
【0021】このように、従動体を安定して支持するこ
とにより滑らかで確実な動作を確保して動作の信頼性を
向上でき、機械損失を低減して駆動手段の低入力化と小
型化が実現できる。
【0022】(実施例3)図3は本発明の実施例3のア
クチュエータの部分断面図である。図において、図1お
よび図2の実施例と同一部材、同一機能は同一符号を付
し詳細な説明は省略し、異なるところを中心に説明す
る。54は電気入力を加えることにより動作する電動駆
動部であり、55は電動駆動部54の駆動軸32の反対
側に突出して設けるとともに駆動軸32に連結された
(図示せず)手動駆動部であり、駆動手段30は電動駆
動部54および手動駆動部55を備えている。
【0023】このため、停電あるいは故障により電動駆
動部54が動作しない場合では、手動駆動部55を手で
動かして駆動軸32を回転させることで作動部38を操
作でき、異常時の信頼性を確保できる。また、手動によ
り過大な力を加えてしまった場合、間接的に動力を伝達
する非接触動力伝達手段45においてその連結状態が外
れて動力を伝達しなくなり、過大な力による従動体39
の破損が防止できる。すなわち非接触動力伝達手段45
の伝達許容トルクを従動体39が破損する力よりも小さ
く設定することにより簡単に安全性が確保できる。
【0024】このように、二方式の駆動部を設けること
により停電あるいは故障時などの異常時にもその動作を
確保して信頼性を向上できる。また非接触動力伝達手段
により作動部が駆動部と間接的に連結されているため、
手動で駆動した時でも過剰な力が作動部に加わるのを防
止でき、破損、故障を防止して安全性、信頼性を高める
ことができる。
【0025】(実施例4)図4は本発明の実施例4のア
クチュエータの部分断面図である。図において、図1〜
図3の実施例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳
細な説明は省略し、異なるところを中心に説明する。5
6は薄型の円板形状とし円板上の周方向にN極、S極を
設けた永久磁石による駆動側非接触動力伝達部であり、
57は薄型の円板形状とし円板上の周方向にN極、S極
を設けた永久磁石による従動側非接触動力伝達部であ
り、円板状の駆動側非接触動力伝達部56と円板状の従
動側非接触動力伝達部57は隔壁44を介して軸方向に
対向して配置されて非接触動力伝達手段58を形成して
いる。従って、非接触動力伝達手段58は回転軸方向に
吸引力を発生する円板状のマグネットカップリングとし
たものである。駆動軸32および入力部35の隔壁44
側の先端はそれぞれ球面状として隔壁44に点接触して
接触抵抗の低減を図っている。
【0026】このため、駆動手段30の駆動動作が停止
しているとき、マグネットカップリングである非接触動
力伝達手段58は互いに磁力により吸引し合い、従動側
非接触動力伝達部57に連結された動作変換部34ある
いは作動部38は重力の方向に関わらずにその位置を駆
動手段30側に寄せることになり、作動部38の停止位
置は動作変換部34のガタなどを吸収して安定化でき
る。また、非接触動力伝達手段58は薄型の円板形状を
軸方向に対向して配置しているため、軸方向の長さの薄
型化ができる。
【0027】このように、作動部38の停止位置を安定
化により位置精度が向上でき、流体の流量可変制御など
の流体制御特性が向上できる。また、非接触動力伝達手
段を軸方向に配置した円板状のマグネットカップリング
とすることで、形状の薄型化による小型化が実現でき
る。
【0028】(実施例5)図5は本発明の実施例5のア
クチュエータの部分断面図である。図において、図1〜
図4の実施例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳
細な説明は省略し、異なるところを中心に説明する。5
9は棒状とした入力部60の外周側に設けた出力部で、
61は入力部60の外周側で出力部59と作動部38の
間に設けた付勢体であり、入力部60の外周側に出力部
59と付勢体61が並設される。62は出力部59が回
転するのを防止する係止部であり、隔壁44に設けてい
る。入力部60の外周には作動部38が必要とする最大
移動量に応じた螺旋状の送り溝(図示せず)を軸方向に
必要な長さで設け、出力部59の内周にはこの送り溝の
軸方向長さより短くしこの送り溝にかみ合う螺合部(図
示せず)を設け、駆動手段30の駆動に伴う棒状とした
入力部60の回転により出力部59が軸方向に移動して
作動部38を軸方向に移動させる。
【0029】このように、作動部を移動させる長さに応
じて長さが長く必要な入力部を軸方向に固定し、入力部
の外周側に直列に配置した出力部と付勢体とを入力部に
並設することにより従動体を軸方向に小型化できる。ま
た、駆動手段の回転力を受ける入力部は小径化でき、運
動エネルギーからみて回転モーメントが小さくなり駆動
に必要なトルクが低減でき駆動手段の負荷が低減でき
る。
【0030】(実施例6)図6は本発明の実施例6のア
クチュエータの部分断面図である。図において、図1〜
図5の実施例と同一部材、同一機能は同一符号を付し詳
細な説明は省略し、異なるところを中心に説明する。6
3は入力部60に一体化した螺旋状の溝63aあるいは
螺旋状の突起63bを有した螺旋体であり、64は出力
部59に一体化され前記した螺旋体63に螺合する直動
体である。65は直動体64の切り欠き溝64aにはめ
合わせて直動体64の回転を防止する回動防止体であ
る。この回動防止体65は一端を回転支持軸受52の取
付穴52aに他端は直動支持軸受53の取付穴53aに
挿入し当接させて固定されるとともに、回転支持軸受5
2と直動支持軸受53間の支柱となって両軸受を相互に
固定する。66は直動支持軸受53を取り付けるととも
に隔壁44に固定される保持体である。この構成におい
て、回転支持軸受52と直動支持軸受53を組み付けた
状態で回動防止体65を取付穴52a、53aおよび切
り欠き溝64aにはめ合わせて固定した従動体39を隔
壁44の中に挿入し保持体66を取り付けて組み立てる
ものである。
【0031】このように、両端を固定した回動防止体は
その形状を小さくしても高い強度にできるため回動防止
体の小型化ができる。また、回動防止体は回転支持軸受
と直動支持軸受とを固定する作用を果たし、両軸受は剛
性が高く相互に支持されるため軸受の小型化特に軸方向
の薄型化が実現できる。さらに、回動防止体ははめ合わ
せて当接させるだけの簡単な作業工程で組み付けできア
クチュエータの組立性が向上できる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
アクチュエータによれば、次の効果が得られる。
【0033】回転動作を軸方向の直線動作に変える動作
変換部と軸方向に動作する作動部を有する従動体を隔壁
の内側に気密に収納し、隔壁の外側に設けた駆動手段と
非接触動力伝達手段により動力を伝え、作動部は軸方向
に付勢する付勢体を介して動作変換部の出力側に連結す
ることにより、隔壁による確実な気密シール構造でかつ
気密シールによる摩擦抵抗損失を防止でき、また作動部
への付勢力による負荷抵抗を無くして駆動手段への負荷
を低減でき、駆動手段の低入力化および小型化を実現で
きるという効果がある。また、駆動手段の自由度が高く
多用途展開性および量産性が向上できるという効果があ
る。
【0034】また、従動体は動作変換部の入力部の回転
を支持する回転支持軸受と、作動部の軸方向への摺動を
支持する直動支持軸受で支持することにより、従動体を
安定して支持することにより滑らかで確実な動作を確保
して動作の信頼性を向上でき、機械損失を低減して駆動
手段の低入力化と小型化が実現できるという効果があ
る。
【0035】また、駆動手段は電動駆動部および手動駆
動部を備え、二方式の駆動部を設けることにより停電あ
るいは故障時などの異常時にもその動作を確保して信頼
性を向上できる効果がある。また非接触動力伝達手段に
より作動部が駆動部と間接的に連結されているため、手
動で駆動した時でも過剰な力が作動部に加わるのを防止
でき、破損、故障を防止して安全性、信頼性を高めるこ
とができるという効果がある。
【0036】また、非接触動力伝達手段は回転軸方向に
吸引力を発生する円板状のマグネットカップリングと
し、作動部の停止位置を安定化して位置精度が向上で
き、流体の流量可変制御などの流体制御特性が向上でき
るという効果がある。また、非接触動力伝達手段を軸方
向に配置した円板状のマグネットカップリングとするこ
とで、形状の薄型化による小型化が実現できるという効
果がある。
【0037】また、回転動作する入力部の外周側に出力
部および付勢体を並設し、作動部を移動させる長さに応
じて長さが長く必要な入力部を軸方向に固定し、入力部
の外周側に直列に配置した出力部と付勢体とを入力部に
並設することにより従動体を軸方向に小型化できるとい
う効果がある。また、駆動手段の回転力を受ける入力部
は小径化でき、運動エネルギーからみて回転モーメント
が小さくなり駆動に必要なトルクが低減でき駆動手段の
負荷が低減できるという効果がある。
【0038】また、動作変換部は入力部に一体化した螺
旋状の溝あるいは突起を有した螺旋体と、出力部に一体
化し前記螺旋体に螺合する直動体と、この直動体の回転
を防止する回動防止体を備え、前記回動防止体は一端を
回転支持軸受に他端を直動支持軸受に当接して支持し、
両端を固定した回動防止体はその形状を小さくしても高
い強度にできるため回動防止体の小型化ができ、両軸受
は剛性が高く相互に支持されるため軸受の小型化特に軸
方向の薄型化が実現できるという効果がある。また、回
動防止体ははめ合わせて当接させるだけの簡単な作業工
程で組み付けできアクチュエータの組立性が向上できる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1のアクチュエータの部分断面
【図2】本発明の実施例2のアクチュエータの部分断面
【図3】本発明の実施例3のアクチュエータの部分断面
【図4】本発明の実施例4のアクチュエータの部分断面
【図5】本発明の実施例5のアクチュエータの部分断面
【図6】本発明の実施例6のアクチュエータの部分断面
【図7】従来のアクチュエータの部分断面図
【図8】他の従来のアクチュエータの部分断面図
【符号の説明】
30 駆動手段 31、56 駆動側非接触動力伝達部 33 駆動体 34 動作変換部 35、60 入力部 36、59 出力部 37、57 従動側非接触動力伝達部 38 作動部 39 従動体 40、61 付勢体 44 隔壁 45、58 非接触動力伝達手段 52 回転支持軸受 53 直動支持軸受 54 電動駆動部 55 手動駆動部 63 螺旋体 64 直動体 65 回動防止体

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動力を発生する駆動手段と、前記駆動手
    段に接続した駆動側非接触動力伝達部を有する駆動体
    と、入力部の回転動作を軸方向の直線動作に変えて出力
    部に出力する動作変換部と、前記入力部に接続した従動
    側非接触動力伝達部と、前記出力部に連結し軸方向に動
    作する作動部を有する従動体と、前記従動体を気密に収
    納する隔壁と、前記隔壁を介して前記駆動側非接触動力
    伝達部と前記従動側非接触動力伝達部を対向配置した非
    接触動力伝達手段とを備え、前記作動部は軸方向に付勢
    する付勢体を介して前記動作変換部の出力部に連結した
    アクチュエータ。
  2. 【請求項2】従動体は動作変換部の入力部の回転を支持
    する回転支持軸受と、作動部の軸方向への摺動を支持す
    る直動支持軸受で支持した請求項1記載のアクチュエー
    タ。
  3. 【請求項3】駆動手段は電動駆動部および手動駆動部を
    備えた請求項1または2記載のアクチュエータ。
  4. 【請求項4】非接触動力伝達手段は回転軸方向に吸引力
    を発生する円板状のマグネットカップリングとした請求
    項1〜3のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
  5. 【請求項5】回転動作する入力部の外周側に出力部およ
    び付勢体を並設した請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    アクチュエータ。
  6. 【請求項6】動作変換部は入力部に一体化した螺旋状の
    溝あるいは突起を有した螺旋体と、出力部に一体化し前
    記螺旋体に螺合する直動体と、この直動体の回転を防止
    する回動防止体を備え、前記回動防止体は一端を回転支
    持軸受に他端を直動支持軸受に当接して支持した請求項
    1〜5のいずれか1項に記載のアクチュエータ。
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