JP2005207574A - 冷媒流量制御弁及び空気調和機 - Google Patents

冷媒流量制御弁及び空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2005207574A
JP2005207574A JP2004144660A JP2004144660A JP2005207574A JP 2005207574 A JP2005207574 A JP 2005207574A JP 2004144660 A JP2004144660 A JP 2004144660A JP 2004144660 A JP2004144660 A JP 2004144660A JP 2005207574 A JP2005207574 A JP 2005207574A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
port
switching valve
throttle
control valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004144660A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
浩 伊藤
Mitsuaki Noda
光昭 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2004144660A priority Critical patent/JP2005207574A/ja
Publication of JP2005207574A publication Critical patent/JP2005207574A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

【課題】冷房/暖房運転時の圧力損失を低減できるとともに、電磁力で切換えて速やかに切換えることができるドライ制御弁等の冷媒流量制御弁を得る。
【解決手段】弁室R内に切換弁13を配設し、切換弁13を第1ポートP1と第2ポートP2間で摺動自在にする。切換弁13に中心軸Lに並行な直線状の導通路13aを設ける。冷暖房運転(開弁状態)で導通路13aを介して第1ポートP1と第2ポートP2を略直線状の通路で導通する。電磁コイル17に通電してヨーク出力端171a、磁極板162、磁極板132、ヨーク出力端172aを通る磁気回路を構成して、パイロット弁16を切換弁13に着座させる。第1継手管111側と第2継手管112側との冷媒の圧力差により切換弁13を弁座12に着座させて、ドライ運転とする。切換弁13の弁本体131を樹脂で形成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、開弁状態と冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁に関し、特に空気調和機におけるドライ運転用のドライ制御弁に好適な冷媒流量制御弁、及び該冷媒流量制御弁を用いた空気調和機に関する。
(従来技術−1)従来、空気調和機でドライ運転を行うものとして特開平11−51514号公報に開示されたものがある。この特開平11−51514号公報のものは、2つの室内熱交換器の間に除湿運転用絞り装置(ドライ制御弁)を配設し、この除湿運転用絞り装置は、暖房及び冷房運転時には開状態として冷媒をそのまま通過させるが、除湿運転時は閉状態として絞り弁として作用する。そして、この除湿運転用絞り装置は、電磁コイルによりプランジャを駆動して開閉される。
(従来技術−2)また、本出願人が提案し特開2002−162132号公報に開示された絞り装置(双方向型電磁弁)がある。この特開2002−162132号公報の絞り装置は、冷房ドライ運転と暖房ドライ運転のように冷媒の流れ方向が反転しても弁閉状態を安定維持するとともに、冷房ドライ運転と暖房ドライ運転に対応して双方向の絞り弁を構成したものである。
(従来技術−3)また、本出願人が提案し特開2003−185300号公報に開示された絞り装置(ドライ制御弁)がある。この特開2003−185300号公報のドライ制御弁は、第1ポートと第2ポートとを弁室本体内の軸に沿って直線状に配置し、この第1ポートと第2ポートの間に弁体を配置したものである。また、弁体は内部に絞りとフィルタを備えるとともに、周囲の本体との間にバイパス通路を設けたものである。また、圧縮機の運転を制御して冷媒の差圧により弁体の切換えを行うようにしている。そして、弁体が開状態のとき(冷房/暖房運転時)にバイパス通路を介して第1ポートと第2ポートとが導通されるが、このバイパス通路が軸方向に直線状となっているので、冷房/暖房運転時の圧力損失が低減される。
特開平11−51514号公報 特開2002−162132号公報 特開2003−185300号公報
特開平11−51514号公報(従来技術−1)及び特開2002−162132号公報(従来技術−2)の絞り装置は、電磁コイルへの通電を制御して絞り弁を開閉し、冷房/暖房運転時に絞り弁を開状態とするが、弁室内の冷媒導通路が直角に配置されているので、冷媒の動圧損失や乱れ損失による圧力損失が大きく、冷房/暖房性能の低下を招くという問題がある。また、ドライ運転時の絞り弁における冷媒通過音が大きいという問題もある。
これに対して、特開2003−185300号公報(従来技術−3)のドライ制御弁によれば、バイパス通路により冷房/暖房運転時の圧力損失が低減され、また、弁体内にフィルタを備えているので、ドライ運転時の冷媒通過音も小さくできる。しかしながら、このドライ制御弁は、圧縮機を制御しないと切換え動作を行うことができず、また、中間位置を経ないと切換えができないので、速やかに切換えることが困難という問題がある。
本発明は、冷房/暖房運転時の圧力損失を低減でき、かつ絞り弁の冷媒通過音を低減できるとともに、電磁力で切換えて速やかに切換えることができるドライ制御弁等の冷媒流量制御弁を提供することを課題とする。
請求項1の冷媒流量制御弁は、切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、該弁室内に可動自在に配設された切換弁と、該切換弁の移動によって開弁状態と絞り状態とを切換え、開弁状態のとき前記第1ポートと第2ポートとを導通する、直線状または円弧状の導通路と、絞り状態のとき前記第1ポートと第2ポートとの間で冷媒の流れを絞る、絞り部と、を備え、磁力の作用によって該切換弁を移動させ、前記開弁状態と、絞り状態とすることを特徴とする。なお、導通路が直線状とは、切換弁の水平断面形状において湾曲していてもよく冷媒の流れ方向に直線状であればよい。
請求項1の冷媒流量制御弁において、切換弁の切換えは、磁力の作用により切換弁が駆動される。例えば空気調和機のドライ制御弁として用いると、ドライ運転時に切換弁が着座状態となって第1ポートと第2ポートとの間を流がれる冷媒の流れが絞り部により絞られる。冷房/暖房運転時には、切換弁が開弁状態となって導通路を介して第1ポートと第2ポートとの間を冷媒が流れる。導通路は直線状または円弧状となっており、第1ポート、導通路及び第2ポートを通る通路が直線状になる。したがって、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減できる。また、磁力の作用により速やかに切換えることができる。
請求項2の冷媒流量制御弁は、請求項1の構成において、前記導通路を前記切換弁に設けたことを特徴とする。この場合、導通路は切換弁に沿った側面に設けてもよく、切換弁の内部を貫通してもうけてもよい。
請求項2の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、冷媒流量制御弁をコンパクトにすることができる。
請求項3の冷媒流量制御弁は、請求項1の構成において、前記絞り部に静音フィルタを併設したことを特徴とする。
請求項3の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、静音フィルタにより絞り部の冷媒通過音を低減できる。
請求項4の冷媒流量制御弁は、請求項1の構成において、前記切換弁を樹脂材料で構成したことを特徴とする。
請求項4の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な作用効果が得られるとともに、切換弁を切換えるときの切換音(メカ音)を低減することができる。
請求項5の冷媒流量制御弁は、切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、筒状で中心軸の軸方向に対向する第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、該弁室内に上記軸方向に摺動自在に配設されるとともに前記第2ポート側の弁座に対して着座/離間する切換弁と、前記切換弁が離間状態のとき前記第1ポートと第2ポートとを導通するとともに前記軸方向に直線状に形成された導通路と、前記切換弁が着座状態のとき前記第1ポートと第2ポートとの間で冷媒の流れを絞る絞り部と、前記切換弁に対して電磁力を発生するヨーク出力端と、を備え、前記ヨーク出力端を前記中心軸の回りで前記切換弁の外周となるように設け、該ヨーク出力端と該切換弁との磁力の作用により該切換弁を駆動し、該切換弁を前記弁座から離間して前記開弁状態とし、該切換弁を前記弁座に着座させて前記絞り状態とするようにしたことを特徴とする。なお、導通路が直線状とは、切換弁の水平断面形状において湾曲していてもよく冷媒の流れ方向に直線状であればよい。
請求項5の冷媒流量制御弁において、切換弁の切換えは、ヨーク出力端と切換弁との磁力の作用により切換弁が駆動される。例えば空気調和機のドライ制御弁として用いると、ドライ運転時に切換弁が着座状態となって第1ポートと第2ポートとの間を流れがる冷媒の流れが絞り部により絞られる。冷房/暖房運転時には、切換弁が離間状態となって導通路を介して第1ポートと第2ポートとの間を冷媒が流れる。導通路は直線状となっており、さらに前記ヨーク出力端は弁室の中心軸の回りで切換弁の外周となるように設けられていので導通路を切換弁に設けることができ、第1ポート、導通路及び第2ポートを通る通路が直線状になる。したがって、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減できる。また、磁力の作用により速やかに切換えることができる。
請求項6の冷媒流量制御弁は、請求項5の構成において、前記切換弁の前記弁座と反対側の端部をパイロット弁座として、前記ヨーク出力端により発生する電磁力で該パイロット弁座に着座するパイロット弁を備え、該パイロット弁を閉状態とし、前記第1ポートから流入する冷媒と前記第2ポートから流出する冷媒との差圧により、前記切換弁を、開弁状態から絞り状態に切換えることを特徴とする。
請求項6の冷媒流量制御弁において、パイロット弁がヨーク出力端により発生する電磁力で切換弁のパイロット弁座に着座すると、第1ポートから流入する冷媒と第2ポートから流出する冷媒との差圧により切換弁が開弁状態から絞り状態に切換られる。したがって、請求項5と同様な作用効果が得られるとともに、パイロット弁を着座させるだけの電磁力で切換弁を切換ることができる。
請求項7の冷媒流量制御弁は、請求項6の構成において、前記切換弁と前記パイロット弁との周囲に、前記ヨーク出力端との間で磁気回路を形成する中空円形状の吸引磁極を備えたことを特徴とする。
請求項7の冷媒流量制御弁によれば、請求項6と同様な作用効果が得られるとともに、切換弁の周囲の吸引磁極、パイロット弁の周囲の吸引磁極、及びヨーク出力端との間で磁気回路を形成することにより、パイロット弁をパイロット弁座に着座することができる。この吸引磁極は中空円形状(ドーナツ状)の形状となっているので、第1ポート、導通路及び第2ポートを通る通路を直線状とすることができる他、広い磁極面積を確保して吸引力を強くできる。
請求項8の冷媒流量制御弁は、請求項5の構成において、前記切換弁の回動に伴って該切換弁を前記軸方向に移動するガイド手段を備えるとともに、前記切換弁に該切換弁の軸回りの周上に磁極を局在させた永久磁石を備え、該永久磁石の磁極と前記ヨーク出力端との回動方向の吸引力により該切換弁を前記弁座から離間した位置に保持し、該磁極と該ヨーク出力端との反発力により該切換弁を前記ガイド手段に倣って前記弁座に対する着座の位置に移動するようにしたことを特徴とする。
請求項8の冷媒流量制御弁によれば、請求項5と同様な作用効果が得られるとともに、ガイド手段は切換弁の回動に伴って該切換弁を軸方向に移動するので、切換弁が回動しなければ該切換弁はガイド手段により例えば離間した位置に保持される。また、この状態は永久磁石とヨーク出力端との吸引力によりさらに保持される。したがって、切換弁が開弁状態のとき、第1ポート、導通路及び第2ポートを流れる冷媒による吸込み着座を防止できる。すなわち、動作を確実にすることができる。
また、請求項8の冷媒流量制御弁によれば、次のような特有の作用効果が得られる。1つの磁極幅の中心と1つのヨーク出力端幅の中心とがずれる位置で該ヨーク出力端と該磁極との吸引力に抗して切換弁の回動を規制するようなストッパ機構を例えばガイド手段に設け、切換弁の開弁状態の位置を保持するようにする。そして、ヨーク出力端に隣接する磁極と逆極性の磁界を発生させ、該ヨーク出力端と該磁極との反発力により切換弁を回動して、弁座から離間した位置から着座した位置に切り換える。このときの回動角度範囲を90°より小さくなるように構成する。このような構成にすることにより、請求項8によれば、回動角度範囲が90°より小さい角度であるので、上記ヨーク出力端の磁界を無くすだけで、ヨーク出力端と磁極との吸引力により上記着座状態への回動方向と逆に回動して元の離間状態に戻すことができ、所定角度の範囲内で往復回動をして確実に切換え動作を行うことができる。
請求項9の冷媒流量制御弁は、請求項8の構成において、前記ガイド手段が、前記ガイド部材及び前記切換弁のいずれか一方に形成された爪と他方に形成されたガイド面とを、前記冷媒の流体力により圧接するように構成されていることを特徴とする。
請求項9の冷媒流量制御弁によれば、請求項8と同様な作用効果が得られるとともに、ガイド手段が爪とガイド面という簡単な構成になる。
請求項10の冷媒流量制御弁は、請求項1、5、6、7、8または9の構成において、前記絞り部を、絞り通路と静音フィルタとにより構成し、本体ケース内に配設したことを特徴とする。
請求項10の冷媒流量制御弁によれば、請求項1、5、6、7、8または9と同様な作用効果が得られるとともに、静音フィルタにより冷媒通過音を小さくすることができる。
請求項11の冷媒流量制御弁は、請求項1、5、6、7、8、9または10の構成において、前記切換弁内部に該切換弁の可動方向に直線状の導通路を形成したことを特徴とする。
請求項11の冷媒流量制御弁によれば、請求項1、5、6、7、8、9または10と同様な作用効果が得られるとともに、導通路を切換弁の可動方向の中心軸に近づけることができるので、第1ポート、導通路及び第2ポートを通る通路がさらに直線状になり、さらに冷房/暖房運転時の圧力損失を低減できる。
請求項12の冷媒流量制御弁は、切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、円筒状の弁室と、第1ポートと第2ポートとが形成された弁座と、前記弁室内に該弁室の軸回りに回動可能に収容された切換弁と、前記切換弁を回動する駆動手段と、を備え、前記切換弁に、前記弁座側に開口されて前記第1ポート及び第2ポートを導通可能な円弧状の導通路と、該導通路の開口部から所定回転角度の位置に形成され該導通路に連通された開口通路と、該導通路と前記弁室内とに連通して冷媒の流量を絞る絞り部とを設け、前記切換弁の導通路により2つのポートを導通して前記開弁状態とし、該導通路を遮断して絞り状態とするようにしたことを特徴とする。
請求項12の冷媒流量制御弁において、切換弁は駆動手段で回動されて開弁状態と絞り状態とが切換えられる。例えば空気調和機のドライ制御弁として用いると、ドライ運転時に、切換弁の導通路と開口通路とを介して絞り部が第1ポートまたは第2ポートに導通され、他方のポートが例えば切換弁の側部を介して弁室に開放される。そして、冷媒は例えば、第1ポート→開口通路→導通路→絞り部→弁室→第2ポートと流れ、冷媒の流れが絞り部により絞られる。冷房/暖房運転時には、前記切換弁の導通路により第1ポートと第2ポートとが導通される。導通路は円弧状なので冷媒が抵抗なく流れ、冷房/暖房運転時の圧力損失を低減できる。また、駆動手段としては電磁コイルやモータとすることができ、切換え弁を速やかに切換えることができる。また、これらの駆動手段を切換弁に対して弁座と反対側に配置することができる。また、絞り状態となったとき、開口通路と導通路全体で弁座の面に対して吸着力が働くので、確実に絞り状態を保持することができる。また、例えば駆動手段の電磁コイル等をオフにしても絞り状態を保持することができる。
請求項13の冷媒流量制御弁は、請求項12の構成において、前記導通路の2つの開口部が回転円周回りに180°離間した位置に形成されるとともに、一方の開口部と前記開口通路との前記所定回転角度が90°より小さい角度であり、前記駆動手段が、前記切換弁を前記所定角度の範囲で回動することを特徴とする。
請求項13の冷媒流量制御弁によれば、請求項12と同様な作用効果が得られるとともに、コラム[0024]の請求項8と同様な特有の作用効果が得られる。すなわち、請求項13の冷媒流量制御弁において、切換弁を回動する駆動手段として、切換弁の外周に180°離間した位置にヨーク出力端を設けるとともに、切換弁にその軸回りの周上に180°離間して磁極を局在させた構成を採用する。また、1つの磁極幅の中心と1つのヨーク出力端幅の中心とがずれる位置で該ヨーク出力端と該磁極との吸引力に抗して切換弁の回動を規制するようなストッパ機構を設けることにより、該切換弁の開弁状態の位置を保持するようにする。そして、ヨーク出力端に隣接する磁極と逆極性の磁界を発生させ、該ヨーク出力端と該磁極との反発力により切換弁を回動して開弁状態から絞り状態に切り換える。このとき、上記所定角度回動して回動を規制するようなストッパ機構を設ける。このような構成にすることにより、請求項13によれば、所定角度が90°より小さい角度であるので、上記ヨーク出力端の磁界を無くすだけで、ヨーク出力端と磁極との吸引力により上記絞り状態への回動方向と逆に回動して元の状態に戻すことができ、所定角度の範囲内で往復回動をして確実に切換え動作を行うことができる。
請求項14の冷媒流量制御弁は、請求項12の構成において、前記第1ポートと第2ポートとが回転円周回りに90°より小さい角度だけ離間した位置に形成され、前記駆動手段が、前記切換弁を前記2つのポートの離間した角度の2倍の角度の範囲で回動することを特徴とする。
請求項14の冷媒流量制御弁によれば、請求項12と同様な作用効果が得られるとともに、第1、第2ポートが90°以下の離間位置にあるので、切換弁を回動させて一方のポートのみが導通路に導通するようにすることができる。したがって、「開口通路」無しに、導通路を、絞り部とポートとを接続するために利用できる。すなわち、導通路に導通するポートを択一的に切換えることにより、例えば、冷媒を第1ポート→導通路→絞り部→弁室→側面凹部→第2ポートと流して冷房ドライ運転を行い、冷媒を第2ポート→導通路→絞り部→弁室→側面凹部→第1ポートと流して暖房ドライ運転を行うなど、冷房ドライ運転と暖房ドライ運転とを行うことができる。また、切換弁の回動角度範囲が180°以下となるので、請求項15のように電磁コイルとヨーク出力端で駆動手段を構成し、ヨーク出力端と離間して配設された短絡ヨークで該磁極による磁気回路を短絡することで該切換弁の位置を保持することできる。
請求項15の冷媒流量制御弁は、請求項12または14の構成において、前記導通路における開口部の前記第1ポート及び第2ポートに対応して該第1ポート及び第2ポートにそれぞれ対向する2の対向位置が、該第1ポートと第2ポートとの離間した角度だけ離間した位置とされるとともに、前記切換弁に、前記絞り部と該導通路との間に連通されて前記弁座側に開口する開口通路が形成され、該開口通路が前記2の対向位置から逆方向に同角度離間した1の位置に形成されていることを特徴とする。
請求項15の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または14と同様な作用効果が得られるとともに、絞り状態となったときの吸着力により確実に絞り状態を保持することができ、例えば駆動手段の電磁コイル等をオフにしても絞り状態を保持することができる。さらに、開口通路が導通路の2の対向位置から同角度離間した1の位置に形成されているので、上記吸着力が導通路の対称軸(開口通路中心と回動中心を通る線)について左右均等になり、絞り状態をさらに安定に保持することができる。
請求項16の冷媒流量制御弁は、請求項12または15の構成において、前記絞り状態のとき、前記開口通路の開口部の周囲を前記弁座の着座面に圧接して該開口部を閉じ、該開口通路を前記導通路と絞り部との間に介在する密閉空間となるようにしたことを特徴とする。
請求項16の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または15と同様な作用効果が得られるとともに、開口通路内に静音フィルタ等を収容して絞り部の冷媒通過音を低減できるが、この静音フィルタ等を収容するだけでこの開口通路を別部材で塞ぐ必要がなく、構成が簡単になる。
請求項17の冷媒流量制御弁は、請求項12または14の構成において、前記切換弁に該切換弁の軸回りの周上に磁極を局在させた永久磁石を備えるとともに、前記駆動手段が電磁コイルとヨーク出力端とで構成され、該ヨーク出力端と前記永久磁石の磁極との反発力により前記切換弁を回動するとともに、該ヨーク出力端と離間して配設された短絡ヨークで該磁極による磁気回路を短絡することで該切換弁の位置を保持するようにしたことを特徴とする。
請求項17の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または14と同様な作用効果が得られるとともに、駆動手段を簡単な構成とすることができる。
請求項18の冷媒流量制御弁は、請求項17の構成において、前記電磁コイルを前記弁座と反対側に配置したことを特徴とする。
請求項18の冷媒流量制御弁によれば、請求項17と同様な作用効果が得られるとともに、小型化に適している。
請求項19の冷媒流量制御弁は、切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、前記弁室内に回動自在に収容された切換弁と、前記切換弁を回動駆動する駆動手段と、を備え、前記切換弁に該切換弁の回動軸と直交する直線状または円弧状の導通路を設けるとともに、前記第1ポート及び第2ポートにそれぞれ連通して冷媒の流量を絞る絞り部を設け、前記切換弁の導通路により第1ポートと第2ポートを導通して前記開弁状態とし、第1ポートと第2ポートとを閉じて該切換弁の導通路以外の部分で前記絞り状態とするようにしたことを特徴とする。
請求項19の冷媒流量制御弁において、切換弁は駆動手段で回動されて開弁状態と絞り状態とが切換えられる。例えば空気調和機のドライ制御弁として用いると、ドライ運転時に、切換弁の導通路以外の部分で第1ポートと第2ポートが閉じられ、冷媒は例えば、第1ポート→絞り部→第2ポートと流れて冷媒の流れが絞り部により絞られる。冷房/暖房運転時には、前記切換弁の導通路により第1ポートと第2ポートとが導通される。導通路は直線状または円弧状になっているので、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減できる。また、駆動手段としてはモータとすることができ、切換弁を速やかに切換えることができる。
請求項20の冷媒流量制御弁は、請求項12または19の構成において、前記駆動手段がモータであり、該モータの回転駆動部と前記切換弁とが互いに自由回転可能な所定角度の自由回転範囲を以て連結され、該切換弁を自由回転範囲以外で駆動して開弁状態と絞り状態とを切換え、該自由回転範囲内で前記絞り部の絞り量を可変制御するようにしたことを特徴とする。
請求項20の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または19と同様な作用効果が得られるとともに、切換弁の回動用の駆動手段により絞り量を可変に制御することができる。
請求項21の冷媒流量制御弁は、請求項19の構成において、前記駆動手段がモータにより構成され、該モータで前記切換弁を回転駆動するとともに、該モータの回転駆動部に連結された遊星歯車を介してキャリアを回転し、該キャリアの回転で前記絞り部の絞り量を可変制御することを特徴とする。
請求項21の冷媒流量制御弁によれば、請求項19と同様な作用効果が得られるとともに、遊星歯車を用いているのでモータとして駆動力の小さな小形のモータを使用することができ、ひいては冷媒流量制御弁全体を小型化することができる。
請求項22の冷媒流量制御弁は、請求項20または21の構成において、前記絞り部が固定絞り部と可変絞り部とで構成されていることを特徴とする。
請求項22の冷媒流量制御弁によれば、請求項20または21と同様な作用効果が得られるとともに、固定絞り部により一定の絞り量を確実に得ることができるとともに、可変絞り部により絞り量を可変に制御することができる。
請求項23の冷媒流量制御弁は、請求項21の構成において、前記絞り部が固定絞り部と可変絞り部とで構成されるとともに、該可変絞り部の両側に静音フィルタを設けたことを特徴とする。
請求項23の冷媒流量制御弁によれば、請求項21と同様な作用効果が得られるとともに、固定絞り部により一定の絞り量を確実に得ることができるとともに、可変絞り部により絞り量を可変に制御することができ、さらに整流フィルタによりドライ運転時の冷媒通過音を小さくすることができる。
請求項24の空気調和機は、第1及び第2の熱交換器で室内熱交換器を構成し、該第1及び第2の熱交換器の冷媒連結部に前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23記載の冷媒流量制御弁をドライ制御弁として設けたことを特徴とする。
請求項24の空気調和機によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23と同様な作用効果が得られる。
請求項1の冷媒流量制御弁によれば、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減でき、また、磁力の作用により速やかに切換えることができる。
請求項2の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、冷媒流量制御弁をコンパクトにすることができる。
請求項3の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、静音フィルタにより絞り部の冷媒通過音を低減できる。
請求項4の冷媒流量制御弁によれば、請求項1と同様な効果が得られるとともに、切換弁を切換えるときの切換音(メカ音)を低減することができる。
請求項5の冷媒流量制御弁によれば、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減でき、また、磁力の作用により速やかに切換えることができる。
請求項6の冷媒流量制御弁によれば、請求項5と同様な効果が得られるとともに、パイロット弁を着座させるだけの電磁力で切換弁を切換ることができる。
請求項7の冷媒流量制御弁によれば、請求項6と同様な効果が得られるとともに、吸引磁極は中空円形状(ドーナツ状)の形状となっているので、第ポート、導通路及び第2ポートを通る通路を直線状とすることができる他、広い磁極面積を確保して吸引力を強くできる。
請求項8の冷媒流量制御弁によれば、請求項5と同様な効果が得られるとともに、切換弁が開弁状態のとき、第1ポート、導通路及び第2ポートを流れる冷媒による吸込み着座を防止でき、動作を確実にすることができる。永久磁石を備えた切換弁をヨーク出力端との吸引力で回動する場合、ヨーク出力端の磁界を無くすだけで、ヨーク出力端と磁極との吸引力により着座状態への回動方向と逆に回動して元の離間状態に戻すことができ、所定角度の範囲内で往復回動をして確実に切換え動作を行うことができる。
請求項9の冷媒流量制御弁によれば、請求項8と同様な効果が得られるとともに、ガイド手段が爪とガイド面という簡単な構成になる。
請求項10の冷媒流量制御弁によれば、請求項1、5、6、7、8または9と同様な効果が得られるとともに、静音フィルタにより冷媒通過音を小さくすることができる。
請求項11の冷媒流量制御弁によれば、請求項1、5、6、7、8、9または10と同様な効果が得られるとともに、さらに冷房/暖房運転時の圧力損失を低減できる。
請求項12の冷媒流量制御弁によれば、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減でき、また、駆動手段としては電磁コイルやモータとすることができ、切換弁を速やかに切換えることができる。また、これらの駆動手段を切換弁に対して弁座と反対側に配置することができる。また、絞り状態となったとき、吸着力により確実に絞り状態を保持することができる。
請求項13の冷媒流量制御弁によれば、請求項12と同様な効果が得られるとともに、永久磁石を備えた切換弁をヨーク出力端との吸引力で回動する場合、ヨーク出力端の磁界を無くすだけで、ヨーク出力端と磁極との吸引力により絞り状態への回動方向と逆に回動して元の開弁状態に戻すことができ、所定角度の範囲内で往復回動をして確実に切換え動作を行うことができる。
請求項14の冷媒流量制御弁によれば、請求項12と同様な効果が得られるとともに、冷房ドライ運転と暖房ドライ運転とを行うことができる。また、電磁コイルとヨーク出力端で駆動手段を構成し、ヨーク出力端と離間して配設された短絡ヨークで該磁極による磁気回路を短絡することで該切換弁の位置を保持することができる。
請求項15の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または14と同様な効果が得られるとともに、絞り状態となったときの吸着力により確実に絞り状態を保持することができ、例えば駆動手段の電磁コイル等をオフにしても絞り状態を保持することができ、さらに、吸着力が導通路の対称軸について左右均等になり、絞り状態をさらに安定に保持することができる。
請求項16の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または15と同様な効果が得られるとともに、開口通路内に静音フィルタ等を収容するだけでこの開口通路を別部材で塞ぐ必要がなく、構成が簡単になる。
請求項17の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または14と同様な効果が得られるとともに、駆動手段を簡単な構成とすることができる。
請求項18の冷媒流量制御弁によれば、請求項17と同様な効果が得られるとともに、小型化に適している。
請求項19の冷媒流量制御弁によれば、導通路が直線状または円弧状になっているので、冷房/暖房運転時に冷媒が抵抗なく流れ、圧力損失を低減でき、また、駆動手段としてはモータとすることができ、切換弁を速やかに切換えることができる。
請求項20の冷媒流量制御弁によれば、請求項12または19と同様な効果が得られるとともに、切換弁の回動用の駆動手段により絞り量を可変に制御することができる。
請求項21の冷媒流量制御弁によれば、請求項19と同様な効果が得られるとともに、遊星歯車を用いているのでモータとして駆動力の小さな小形のモータを使用することができ、ひいては冷媒流量制御弁全体を小型化することができる。
請求項22の冷媒流量制御弁によれば、請求項20または21と同様な効果が得られるとともに、固定絞り部により一定の絞り量を確実に得ることができるとともに、可変絞り部により絞り量を可変に制御することができる。
請求項23の冷媒流量制御弁によれば、請求項21と同様な効果が得られるとともに、固定絞り部により一定の絞り量を確実に得ることができるとともに、可変絞り部により絞り量を可変に制御することができ、さらに整流フィルタによりドライ運転時の冷媒通過音を小さくすることができる。
請求項24の空気調和機によれば、請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23と同様な作用効果が得られる。
次に、本発明の冷媒流量制御弁及び空気調和機の実施形態を図面を参照して説明する。図11は実施形態の空気調和機の要部を示す図であり、図中1は本発明の冷媒流量制御弁の一実施例としてのドライ制御弁である。10は室内ユニットに搭載された室内熱交換器、20は絞り装置、30は室外ユニットに搭載された室外熱交換器、40は四方弁を構成する例えばロータリ式の流路切換弁、50は圧縮機である。室内熱交換器10は絞り装置20側に接続された第1熱交換器110と流路切換弁40側に接続された第2熱交換器120とで構成され、ドライ制御弁1はこの第1熱交換器110と第2熱交換器120との間に接続されている。そして、ドライ制御弁1、第1熱交換器110、第2熱交換器120、絞り装置20、室外熱交換器30、流路切換弁40、及び圧縮機50は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルを構成している。なお、第1熱交換器110とドライ制御弁1とを連結する配管は第1継手管111、第2熱交換器120とドライ制御弁1とを連結する配管は第2継手管112であり、このドライ制御弁1として後述の第1〜第6実施例のドライ制御弁が用いられる。
100はマイコンや駆動部等で構成された制御部であり、この制御部100は第1熱交換器110に配設された温度センサ60により第1熱交換器110のコイル温度を検出するとともに、ドライバ200を介してドライ制御弁1の切換え制御を行う。また、絞り装置20の開度の制御、流路切換弁40の切換駆動、圧縮機50の運転制御を行う。そして、冷凍サイクルの流路は流路切換弁40により「冷房モード」および「暖房モード」の2通りの流路に切換えられる。冷凍サイクルの流路モードは上記の「暖房モード」と「冷房モード」の2通りであり、空気調和機の運転モードは「暖房運転」、「冷房運転」、「ドライ(除湿)運転」及び「除霜運転」の4通りである。なお、ドライ運転は通常は冷房ドライ運転であるが、後述のドライ制御弁1の種類に応じて冷房ドライ運転と暖房ドライ運転とを行うこともできる。
冷房モードでは、図11に実線の矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒は流路切換弁40から室外熱交換器30に流入され、絞り装置20を介して第1熱交換器110に流入された冷媒は、ドライ制御弁1を介して第2熱交換器120に流入され、第2熱交換器120から流路切換弁40を介して圧縮機50に流入される。一方、暖房モードでは、図11に破線の矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒は流路切換弁40から第2熱交換器120に流入され、ドライ制御弁1、第1熱交換器110、絞り装置20、室外熱交換器30、流路切換弁40、そして圧縮機50の順に循環される。
ここで、ドライ制御弁1は、ドライ運転以外の運転モードのときは開弁状態とされ、第1熱交換器110と第2熱交換器120とが実質的に一体となって室内熱交換機10の機能を果たす。これにより、暖房運転時には、室内熱交換器10は凝縮器として機能し、室外熱交換器30は蒸発器として機能し、室内の暖房がなされる。また、冷房運転時には、室外熱交換器30が凝縮器として機能し、室内熱交換器10が蒸発器として機能し、室内の冷房がなされる。
一方、ドライ運転時には、ドライ制御弁1は冷媒を絞る絞り状態とされ、この時の流路モードが例えば冷房モード(冷房ドライ運転)であれば、上流側(高圧側)の第1熱交換器110が凝縮器として機能し、下流側(低圧側)の第2熱交換器120が蒸発器として機能する。すなわち、凝縮器による加熱と、蒸発器による冷却・除湿により、室内の温度を下げずに湿度を下げることができる。なお、暖房モード(暖房ドライ湿運転)は第1熱交換器110と第2熱交換器120の機能が逆になるだけである。
次に、図1〜図8に基づいて実施形態におけるドライ制御弁1の構造と具体的な動作について説明する。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1(A) 、図2(A) 、図3、図5、図7及び図9のぞれぞれにおける上下に対応する。また、図において、断面を示す斜線(ハッチング)は細部を見やすくするために適宜省略してある。
図1は第1実施例のドライ制御弁を示す図であり、図1(A) はドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図、図1(B) は図1(A) におけるA−A矢視断面図である。このドライ制御弁は、非磁性体からなる円筒状の本体ケース11と弁座12とを備えており、本体ケース11の下端部を弁座12で封止することで弁室Rが形成されている。本体ケース11の上端部には第1熱交換器110に接続される第1継手管111が挿入して固着され、弁座12の下端部には第2熱交換器120に接続される第2継手管112が固着されている。なお、この実施例では、第1継手管111の弁室R側が第1ポートP1、弁座12の第2継手管112との接続部分が第2ポートP2となっており、この第1ポートP1と第2ポートP2は弁室Rの中心軸Lの軸方向に対向して形成されている。
弁室R内には切換弁13が配設されている。切換弁13は、樹脂で形成された筒状の弁本体131とその外周に取り付けられた磁性体からなる磁極板132とで構成されている。弁本体131の上半分には周囲4箇所(図1(B) 参照)に上下に延びるリブ131aが形成されている。磁極板132は、リブ131aの外周を覆う円筒状の円筒磁極132aと、該円筒磁極132aの上端で内側に曲げたドーナツ板状の平板状吸引磁極132bと、円筒磁極132aの下端でリブ131aの下端に係合するように内側に曲げた爪板132cとで構成されている。そして、切換弁13は、磁極板132の円筒磁極132aを本体ケース11の内周面に密接させた状態で、弁室R内において第1継手管111と弁座12との間で中心軸L方向に摺動自在に配設され、弁座12に対して着座/離間するようになっている。また、切換弁13は、弁本体131の外周に配設された復帰バネ14により弁座12から離間する方向に付勢されている。また、切換弁13には、円筒磁極132aとリブ131aで囲まれて中心軸L方向に直線状をなす導通路13a(図1(B) )が形成され、この導通路13aは切換弁13が離間状態のとき第1ポートP1と第2ポートP2とを導通する。
また、弁本体131の内部には切換弁13が着座状態のとき第1ポートP1と第2ポートP2との間で冷媒の流れを絞る絞り部15が配設されている。絞り部15は、弁本体131の中心部に形成された絞り通路(オリフィス)151と、絞り通路151の両側に配設された第1静音フィルタ152及び第2静音フィルタ153とで構成されている。第1静音フィルタ152は弁本体131の上部に嵌合されたパイロット弁座133によって固定され、第2静音フィルタ153はリング134によって固定されている。この第1及び第2静音フィルタ152,153は、通過冷媒の整流を行うべく、多孔質透過材などで形成されている。
弁室R内の第1継手管111には、その周囲にパイロット弁16が填め込まれている。パイロット弁16は、樹脂で形成されたリング状の弁本体161とその外周に取り付けられた磁性体からなる磁極板162とで構成されている。磁極板162は、弁本体161の外周を覆う円筒状の円筒磁極162aと、該円筒磁極162aの下端で内側に曲げたドーナツ板状の平板状吸引磁極162bとで構成されている。そして、パイロット弁16は、弁本体161を第1継手管111の外周面に密接させた状態で上下に摺動可能になっている。また、磁極板162の平板状吸引磁極162b及び弁本体161には3箇所に切り欠き部163(図1(A) )が形成され、この切り欠き部163内に離極バネ164の一端が配設され、離極バネ164の他端は切換弁13の平板状吸引磁極132bに当接されている。これにより、パイロット弁16は切換弁13に対して離間する方向に付勢されている。なお、パイロット弁16の切換弁13と反対側には本体ケース11との間にパイロット弁室R′が形成され、このパイロット弁室R′は第1継手管111に形成された開口111aにより該第1継手管111と連通されている。
本体ケース11は、パイロット弁16を収容してる部分が切換弁13を収容している部分よりも径を僅かに小さくされ、両部分の境目に段部11aが形成されている。そして、切換弁13における磁極板132の上端(円筒磁極132aと平板状吸引磁極132bとの結合部分)が上記段部11aに当接する位置が切換弁13の上死点となっている。また、本体ケース11の第1継手管111を挿入した上端部が絞られることにより段部11bが形成され、パイロット弁16における磁極板162の円筒磁極162aの上端が上記段部11bに当接する位置がパイロット弁16の上死点となっている。
本体ケース11の片側には、上下方向を磁極方向とする電磁コイル17が配設されており、この電磁コイル17には前記ドライバ200により通電される。電磁コイル17の上端及び下端にはヨーク171,172を備えている。ヨーク171,172の各ヨーク出力端171a,172aはそれぞれ円筒状に形成され、本体ケース11の外周を包む(巻き付く)ように該本体ケース11に固定されている。これにより、ヨーク出力端171aはパイロット弁16の円筒磁極162aに対向して配置され、ヨーク172のヨーク出力端172aは切換弁13の円筒磁極132aに対向して配置されている。そして、電磁コイル17に通電されることにより、ヨーク出力端171aはパイロット弁16に対して磁束を結合し、ヨーク出力端172aは切換弁13に対して磁束を結合する。
以上の構成により、この第1実施例のドライ制御弁は次のように動作する。図1の状態は冷房運転または暖房運転状態であり、例えば冷房運転状態とする。前記図11で説明したように冷房運転では冷媒は第1継手管111から流入して第2継手管112から流出しており、電磁コイル17への通電はなされていない。切換弁13は復帰バネ14によって弁座12から離間した開状態にある。すなわち、切換弁13は前記上死点(磁極板132の上端が段部11aに当接した状態)にありその位置を保持している。また、パイロット弁16は離極バネ164によって切換弁13のパイロット弁座133から離間した開状態にあり、パイロット弁16は前記上死点(磁極板162の上端が段部11bに当接した状態)にありその位置を保持している。そして、冷媒は第1継手管111からパイロット弁16の開口部を通り、切換弁13の導通路13a及び弁座12を通って第2継手管112へ流出する。なお、このとき切換弁13は弁座12方向に流体力を受けるので、切換弁13が弁座12に引き込まれないように、復帰バネ14としては比較的強い力(例えば300gf以上)のバネが用いられている。暖房運転時には、冷媒は第2継手管112から弁座12と導通路13a及びパイロット弁16の開口部を通って第1継手管111へ流れる。
このように、冷房/暖房運転時に、冷媒の流れは流れ方向の速度エネルギが失われない直線的形状を有するために、動圧損失が少なく、流れの乱れによる圧力損失も少ない。また、パイロット弁16及びパイロット弁座133は第1継手管111側から導通路13a側に傾斜した傾斜面を有している。また、弁座12及び弁本体131の下端部は第2継手管112側から導通路13a側に傾斜した傾斜面を有している。これにより、第1継手管111あるいは第2継手管112から導通路13aに流入する冷媒の流れを整流する効果も得られる。従来の弁は、流れが流入口の反対側の壁に当たって、流体の速度エネルギは全て失われ、損失エネルギがさらに流れを乱して、圧力損失が大きかった。
ドライ運転を行うときは、冷房運転を行いながら電磁コイル17に通電する。これにより、ヨーク出力端171a、パイロット弁16の磁極板162、切換弁13の磁極板132、ヨーク出力端172aを通る磁気回路が形成され、その磁気回路の磁束は、磁極板162の平板状吸引磁極162bと磁極板132の平板状吸引磁極132bとのギャップに吸引力を発生させる。したがって、パイロット弁16は離極バネ164に抗して下降し、切換弁13のパイロット弁座133に着座して弁を閉める。
ここで、電磁コイル17による上記磁気回路を小さくするためには、磁極板162と磁極板132のギャップにおける吸引力を小さくし、ギャップ面積を大きくするのが好ましい。このために離極バネ164を弱く設定し、平板状吸引磁極162bと平板状吸引磁極132bとを中心軸Lよりもできるだけ外周部に設置して面積の拡大を容易にした。また、磁極の外周近傍設置は、第1継手管111から弁室R内へ通じる直線状流路の確保、すなわち該実施例の圧力損失低減のための構造の確保にも好ましい。また、離極バネ164を弱くしてもパイロット弁16が誤動作しないように、第1継手管111をパイロット弁16の内部に延長して流体力の影響を受けないようにした。
パイロット弁16が閉まると、第1継手管111から流入している冷媒は流路を断たれて、第1継手管111とパイロット弁室R′の圧力が上昇する。同様に第2継手管112と弁室R側の圧力は低下する。すなわち、パイロット弁16(及び切換弁13)の上下に大きな差圧力が生じ、切換弁13はパイロット弁16と伴に復帰バネ14に抗して下降し、弁座12に着座して閉弁する。したがって、冷媒は切換弁13の内部に設けた第1静音フィルタ152、絞り通路151及び第2静音フィルタ153を通って、第2ポートP2から第2継手管112へと流れ、ドライ機能を得ることができる。
一方、圧縮機50が運転を続けている限り切換弁13の上下の差圧が開放されず、切換弁13の着座状態(閉弁)が維持される。したがって、電磁コイル17への通電を続ける必要はなく、切換弁13が弁座12に着座するまでの間だけ、すなわち所定時間だけ電磁コイル17に通電をすればよい。
切換弁13は樹脂材料で形成されているために、着座時の衝撃音が小さくなり、さらに、絞り通路151で発生した冷媒通過音の本体ケース11、第1及び第2継手管111,112への伝達をも抑制される。このように、冷房/暖房時には圧力損失が少なく、ドライ運転時には音の静かな小型のドライ制御弁を得ることができる。
ドライ運転から冷房運転に戻るには、圧縮機50を止めて第1継手管111と第2継手管112が圧力平衡となるのを待つ。圧力平衡に至る過程で復帰バネ14により切換弁13が弁座12から離座すると、弁開となって第1継手管111と第2継手管112が瞬時に圧力平衡(均圧状態)となり、図1(A) の状態に戻る。
このように、第1実施例では、請求項5に対応して、前記ヨーク出力端171a,172aを中心軸Lの回りで切換弁13の外周となるように設け、該ヨーク出力端171a,172aと該切換弁13との磁力の作用により該切換弁13を駆動し、該切換弁13を弁座12から離間して開弁状態とし、該切換弁13を弁座12に着座させて絞り状態とするようになっている。また、請求項6に対応して、切換弁13の弁座12と反対側の端部をパイロット弁座133として、ヨーク出力端171aにより発生する電磁力で該パイロット弁座133に着座するパイロット弁16を備え、該パイロット弁16を閉状態とし、第1ポートP1から流入する冷媒と第2ポートP2から流出する冷媒との差圧により、切換弁13を、開弁状態から絞り状態に切換えるようにしている。さらに、請求項7に対応して、切換弁13とパイロット弁16との周囲に、ヨーク出力端171a,172aとの間で磁気回路を形成する中空円形状の平板状吸引磁極162b,132bとを備えている。
以上のように、冷房/暖房時には圧力損失が少なく、ドライ運転時には音の静かな小型のドライ制御弁を得ることができる。
図2は第2実施例のドライ制御弁を示す図であり、図2(A) はドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図、図2(B) は図2(A) におけるA−A矢視断面図、図2(C) は該ドライ制御弁におけるガイド手段を示す図である。このドライ制御弁は、非磁性体からなる円筒状の本体ケース21と弁座22とを備えており、本体ケース21の下端部を弁座22で封止することで弁室Rが形成されている。本体ケース21の上端部には第1継手管111が固着され、弁座22の下端部には第2継手管112が固着されている。なお、この実施例では、本体ケース21と第1継手管111との接続部分が第1ポートP1、弁座12の第2継手管112との接続部分が第2ポートP2となっており、この第1ポートP1と第2ポートP2は弁室Rの中心軸Lの軸方向に対向して形成されている。
弁室R内には切換弁23が配設されている。切換弁23は、樹脂で形成された筒状の弁本体231とその外周に取り付けられた永久磁石232とで構成されている。永久磁石232は、図2(B) に示すように中心軸L回りに180°離間した位置に例えば80°の幅(角度)で断面扇形に膨出した磁極部232a,232bを有し、この磁極部232a,232bに磁極(N,S)を局在させたものである。なお、この磁極部232a,232bと本体ケース21の内周面との間には僅かなクリアランスが設けられている。また、永久磁石232の下部の弁本体231の周囲には、磁極部232a,232bの下部にガイド爪部材233(図2(B) の破線)が取り付けられている。切換弁23は、このガイド爪部材233の爪部233aの外周面を本体ケース21の内周面に密接させた状態で、弁室R内において中心軸L回りに回動可能で、中心軸L方向に摺動可能になっている。また、切換弁23には、永久磁石232の両磁極部232a,232bによって、この磁極部232a,232bとの間に中心軸L方向に直線状をなす導通路23aが形成され、この導通路23aは切換弁23が離間状態のとき第1ポートP1と第2ポートP2とを導通する。なお、前記ガイド部材233は導通路23aの部分には配設されておらず、導通路23aの断面積が確保されている。
また、切換弁23の内部には切換弁23が着座状態のとき第1ポートP1と第2ポートP2との間で冷媒の流れを絞る絞り部25が配設されている。絞り部25は、弁本体231の上端部に形成された絞り通路251と、絞り通路251の両側に配設された第1静音フィルタ252及び第2静音フィルタ253とで構成されている。第1静音フィルタ252は弁本体231の上部に嵌合された整流部234によって固定され、第2静音フィルタ253はリング235によって固定されている。この第1及び第2静音フィルタ252,253の材質は第1実施例と同様である。
弁座22上には、本体ケース21の内周に沿ってガイド部材26が配設されており、このガイド部材26の上端面は切換弁23のガイド爪部材233の下端面に当接する。図2(C) はガイド部材26とガイド爪部材233の中心軸L側(内側)から見た展開図である。ガイド部材26は、ガイド爪部材233側に突出したストッパ部261と、ガイド部262とを有している。ガイド部262の上端面は、下向の流体力によって爪部233aが滑らないように、摩擦を考慮した所定の傾斜角度(例えば11°)で同方向に傾斜したガイド面262aとされている。また、ストッパ部261の側面のうち、ガイド面262aの上昇端側の面はストッパ面261aとされている。ガイド爪部材233は、下端部にガイド部材26側に突出した爪部233aを有しており、この爪部233aの下端面はガイド部材26のガイド面262aに整合する傾斜面となっている。
本体ケース21の片側には、水平方向を磁極方向とする電磁コイル27が配設されており、この電磁コイル27には前記ドライバ200により通電される。電磁コイル27の両端にはヨーク271,272を備えている。ヨーク271,272の各ヨーク出力端271a,272aはそれぞれ永久磁石232の磁極部232a,232bと同じ幅(角度)で円弧状に形成され、本体ケース21の外周の180°離間した位置に固定されている。
ここで、ヨーク出力端271a,272a、切換弁23の永久磁石232、ガイド爪部材233及びガイド部材26の位置関係は図2(B) ,(C) に示すようになっている。すなわち、ガイド爪部材233はガイド部材26のガイド面262aで受けられているが、ガイド爪部材233の爪部233aがガイド部材26のストッパ面261aに当接している状態(図2(C) )で、永久磁石232の磁極部232a,232bの中心ががそれぞれヨーク出力端271a,272aの中心から所定角度偏心するようになっている。これにより、電磁コイル27に通電されていないとき、磁極部232a,232bはヨーク出力端271a,272aに吸引力を働かし、切換弁23を図の矢印αの回動方向に付勢している。そして、この吸引力と爪部233aと爪部233aとガイド面262aとの滑り摩擦とにより、爪部233aがストッパ面261aに当接した状態を保持する。言い換えると、永久磁石232とヨーク出力端271a,272aとの回転方向(切換弁23の上昇方向)の吸引力を失わないように、永久磁石232の磁極部232a,232bとヨーク出力端271a,272aとの互いの中心が一致する前に、ストッパ部261によって切換弁23の回動を阻止している。一方、電磁コイル27に通電してヨーク出力端271a,272aにそれぞれ磁極部232a,232bと同じ極性の磁界を発生させることにより、磁極部232a,232bとヨーク出力端271a,272aとにそれぞれ反発力が発生して、切換弁23は図の矢印βの方向に回動する。
以上の構成により、この第2実施例のドライ制御弁は次のように動作する。図2の状態は冷房運転または暖房運転状態であり、例えば冷房運転状態とする。冷房運転では冷媒は第1継手管111から流入して第2継手管112から流出しており、電磁コイル27への通電はなされていない。切換弁23は爪部233aがストッパ面261aに当接した状態で、弁座22から離間した開状態にある。そして、冷媒は第1継手管111から第1ポートP1、切換弁23と本体ケース21との間の導通路23a、弁座22及び第2ポートP2を通って第2継手管112へ流出する。なお、暖房運転時には、冷媒は第2継手管112から、第2ポートP2、弁座22、導通路23a、第1ポートP1を通って第1継手管111へ流れる。
このように、第2実施例でも、冷房/暖房運転時に冷媒の流れは直線的形状を有するために、動圧損失が少なく、流れの乱れによる圧力損失も少ない。また、本体ケース21の上端部と整流部234は第1継手管111側から導通路23a側に傾斜した傾斜面を有し、弁座22及び弁本体231の下端部は第2継手管112側から導通路23a側に傾斜した傾斜面を有している。これにより、第1実施例と同様に導通路23aに流入する冷媒の流れを整流する効果も得られる。
ドライ運転を行うときは、冷房運転を行いながら、永久磁石232がヨーク出力端271a,272aと反発するように電磁コイル27に直流電流を通電する。これにより、切換弁23は矢印β方向に正回転してガイド面262aを滑り落ちて、弁座22に着座して閉弁する。したがって、第1実施例と同様に、冷媒は切換弁23の内部に設けた第1静音フィルタ252、絞り通路251及び第2静音フィルタ253を流れ、ドライ機能を得ることができる。なお、電磁コイル27への通電を切っても、圧縮機50が運転を続けている限り切換弁23の上下の差圧が開放されず、この差圧により永久磁石232の吸引力に抗して切換弁23の着座状態が維持される。
ドライ運転から冷房運転に戻るには、圧縮機50を止めて第1継手管111と第2継手管112が圧力平衡となるのを待つ。圧力平衡に至る過程で永久磁石232とヨーク出力端271a,272aとの間に働いている吸引力によって、切換弁は矢印α方向に逆回転して、ガイド面262aを上ってストッパ部261で止まり、冷房(暖房)位置(図2の状態)に戻る。なお、この第2実施例でも冷房/暖房時には圧力損失が少なく、切換弁23は樹脂材料で形成されているために、ドライ運転時には音の静かな小型のドライ制御弁を得ることができる。
このように、第2実施例では、請求項5に対応して、前記ヨーク出力端271a,272aを中心軸Lの回りで切換弁23の外周となるように設け、該ヨーク出力端271a,272aと該切換弁23との磁力の作用により該切換弁23を駆動し、該切換弁23を弁座22から離間して開弁状態とし、該切換弁23を弁座22に着座させて絞り状態とするようになっている。また、請求項8に対応して、切換弁23の回動に伴って該切換弁23を中心軸L方向に移動するガイド手段を備え、切換弁23に該切換弁23の中心軸L回りの周上に磁極を局在させた永久磁石232を備え、該永久磁石232の磁極とヨーク出力端271a,272aとの回動方向の吸引力により該切換弁23を弁座22から離間した位置に保持し、該磁極と該ヨーク出力端271a,272aとの反発力により該切換弁23をガイド手段に倣って弁座22に対する着座の位置に移動するようにしている。さらに、請求項9に対応して、ガイド手段が、切換弁23に形成された爪部233aとガイド面262aとを、冷媒の流体力により圧接するように構成されている。
このように、冷房/暖房時には圧力損失が少なく、ドライ運転時には音の静かな小型のドライ制御弁を得ることができる。
図3は第3実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図、図4(A) は図3におけるA−A矢視断面図、図4(B) は弁本体についての図3におけるB−B矢視断面図、図4(C) は弁本体についての図3におけるC−C矢視図、図4(D) は図3におけるD−D矢視図である。なお、図3は拡大図であり、図3と図4は縮尺が異なっている。
このドライ制御弁は、非磁性体からなる円筒状の本体ケース31と弁座32とを備えており、本体ケース31の下端部を弁座32で封止することで弁室Rが形成されている。弁座32の180°離間する位置には第1継手管111と第2継手管112が固着されている。なお、この実施例では、弁座32の第1継手管111との接続部分が第1ポートP1、第2継手管112との接続部分が第2ポートP2となっている。
弁室R内には切換弁33が配設されている。切換弁33は、樹脂で形成された弁本体331とその上部外周に取り付けられた永久磁石332とで構成されている。また、弁本体331は導通部331Aと該導通部331Aの上部に形成された円筒部331Bとで構成されている。導通部331Aには弁座32側に開口した凹部331aが形成され、この凹部331aは、導通部331Aの中心を含んで1つの直径方向に縦長なドーム状の形状となっている。また、凹部331a内には該凹部331aの開口端部に接近して差し渡されたスペーサ331bが配設されている。これにより、切換弁33に導通部331A内に略U字状に貫通する導通路33aが形成される。この導通路33aの開口部33a1,33a2は、第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通可能となっている。また、スペーサ331bの中央は弁座32に立設された主軸321に軸支されている。また、円筒部331Bの上端部には軸受333が取り付けられており、この軸受333は本体ケース31の上端部を弁室Rの上部空間H内に膨出させた軸部31aに枢着されている。これにより、切換弁33は、弁室R内に該弁室の中心軸L回りに回動可能に収容されている。
導通部331Aの弁座32側には、導通路33aの一方の開口部33a2から所定回転角度(例えば70°)の位置で弁座32側に開口する開口通路331cが形成され、この開口通路331cは導通路33aに連通されている。また、導通部331Aの弁座32側には、凹部331aと開口通路331cの開口部の周囲で弁座32側に僅かに突出したシール部331dが形成されており、このシール部331dは該弁座32の摺動面に接触する。また、導通路33aの開口部33a1,33a2を挟んで開口通路331cと反対側には弁座32側から永久磁石332の下部まで通じる側面凹部33bが形成され、この側面凹部33bが形成されることにより、その両側に、開口部33a2と開口通路331cとの成す角度と同じ所定角度で周方向に対向するストップアーム33c,33dが形成されている。また、弁座32の切換弁33側にはストップアーム33c,33dが当接するストップピン322が配設されている。
弁本体331の円筒部331B内には、絞り状態で冷媒の流れを絞る絞り部35が配設されている。絞り部35は、円筒部331B内の中央に形成された絞り通路(オリフィス)351と、絞り通路351の両側に配設された第1静音フィルタ352及び第2静音フィルタ353とで構成されている。この第1及び第2静音フィルタ352,353の材質は第1実施例と同様である。また、円筒部331Bの上端近傍には、弁室Rから第1静音フィルタ352へ冷媒を導入するための導入孔331eが形成され、この導入孔331eの外周には防塵フィルタ334が配設されている。さらに、円筒部331Bの下部には、絞り部35から導通路33aに冷媒を導出するための導出孔331fが形成されている。
永久磁石332は、図4(A) に示すように中心軸L回りに180°離間した位置に膨出した磁極部332a,332bを有し、この磁極部332a,332bに磁極(N,S)を局在させたものである。また、この磁極部332a,332bに挟まれ該永久磁石332と本体ケース31との間には導通部331Aの上端から本体ケース31の上部空間Hに通じる通路332cが形成される。なお、磁極部332a,332bと本体ケース31の内周面との間にはそれぞれ僅かなクリアランスが設けられている。
本体ケース31の上部には、水平方向を磁極方向とする電磁コイル37が配設されており、この電磁コイル37には前記ドライバ200により通電される。電磁コイル37の両端にはヨーク371,372を備えている。ヨーク371,372の各ヨーク出力端371a,372aはそれぞれ永久磁石332の磁極部332a,332bと同じ幅(角度)で円弧状に形成され、本体ケース31の外周の180°離間した位置に固定されている。
ここで、ヨーク出力端371a,372a、永久磁石332、ストップアーム33c,33d及びストップピン322の位置関係は図4(A) ,(C) に示すようになっており、第2実施例と同様な作用をする。すなわち、ストップアーム33cがストップピン322に当接した開弁状態(図4(C) )で、磁極部332a,332bとヨーク出力端371a,372aの中心が所定角度偏心するようになっており、電磁コイル37への非通電時の磁極部332a,332bとヨーク出力端371a,372aとの吸引力により、切換弁33が図4の矢印αの回動方向に付勢されて、その状態を保持する。一方、電磁コイル37に通電してヨーク出力端371a,372aにそれぞれ磁極部332a,332bと同じ極性の磁界を発生させることにより、磁極部332a,332bとヨーク出力端371a,372aとにそれぞれ反発力が発生して、切換弁33は図4の矢印βの方向に回動し、ストップアーム33dがストップピン322に当接した絞り状態で停止する。このように、ストップアーム33c,33dとストップピン322でストッパ機構が構成されている。
以上のようにして、開弁状態では、導通路33aの開口部33a1と開口部33a2はそれぞれ第1ポートP1と第2ポートP2と対向し、この第1ポートP1と第2ポートP2とが導通路33aにより導通される。一方、絞り状態では、導通路33aの開口部33a1,33a2は弁座32の摺動面に移動するが、開口通路331cが第2ポートP2に対向し、第1ポートP1は、導通部331Aの側面凹部33b(図4(C) )を介して弁室R内に開放され、さらにこの開放された第1ポートP1は永久磁石332の周囲の通路332cを介して本体ケース31の上部空間Hに導通する。
以上の構成により、この第3実施例のドライ制御弁は次のように動作する。図3の状態は冷房運転または暖房運転状態であり、例えば冷房運転状態とする。冷房運転では冷媒は第1継手管111から流入して第2継手管112から流出しており、電磁コイル37への通電はなされていない。この状態は、前記のように永久磁石332とヨーク出力端371a,372aとの吸引力により、ストップアーム33cがストップピン322に当接した開弁状態であり、第1継手管111に流入した冷媒は導通路33aを通って第2継手管112に流れる。暖房運転では冷媒が逆に流れることはいうまでもない。この第3実施例では第1継手管111と第2継手管112との冷媒の流れ方向が逆並行となるが、導通路33aが円弧状なので、冷媒が抵抗なく流れ、流れの乱れによる圧力損失も少ない。
ドライ運転を行うときは、永久磁石332がヨーク出力端371a,372aと反発するように電磁コイル37に直流電流を通電する。これにより、切換弁33は図4の矢印β方向に正回転して、反対側のストップアーム33dがストップピン322に当接して回転を終了し、切換弁33の導通路33aの開口部33a1,33a2は弁座32の摺動面に移動して、第1継手管111と第2継手管112との導通路33aを介しての導通が断たれる。そして、第1継手管111から流入する冷媒は、導通部331Aの側面凹部33bと永久磁石332の周囲の通路332cを介して本体ケース31の上部空間Hに流出し、防塵フィルタ334、導入孔331e、第1静音フィルタ352。絞り通路351、第2静音フィルタ353、導出孔331f、導通路33a、開口通路331c、第2継手管112と流れ、ドライ機能を得ることができる。
なお、このドライ運転を行うとき、切換弁33は空間Hの圧力により弁座32に押しつけられ、弁座32方向に開口している導通路33aと開口通路331cは第2継手管112側の低い圧力で弁座32に吸引して、着座を維持する。したがって、電磁コイル37への通電を続ける必要はなく、切換弁33の位置が切り替わって、所定の差圧が生じるまでの所定時間だけ通電をすればよい。
以上のように、冷房/暖房運転時には圧力損失が少なく、ドライ運転時には音の静かなドライ制御弁を得ることができる。また、ドライ運転時には、切換弁33は空間Hの圧力により弁座32に押しつけられ、弁座32方向に開口している導通路33aと開口通路331cは第2継手管112側の低い圧力で弁座32に吸引して、着座を維持する。したがって、電磁コイル37への通電を続ける必要はなく、切換弁33の位置が切り替わって、所定の差圧が生じるまでの所定時間だけ電磁コイル37への通電を行えばよい。なお、ドライ運転から冷房運転に戻るときには、圧縮機50を止めて第1継手管111と第2継手管112が圧力平衡となるのを待つ。圧力平衡すると保持力は解放されて、永久磁石332の吸引回転力で、切換弁33は矢印αの方向に逆回転をして、冷房/暖房運転時の位置(図3の状態)に戻る。
このように、第3実施例では、請求項12に対応して、切換弁33に、弁座32側に開口されて第1ポートP1及び第2ポートP2を導通可能な円弧状の導通路33aと、該導通路33aの開口部33a2から所定回転角度の位置に形成され該導通路33aに連通された開口通路331cと、該導通路33aと弁室R内とに連通して冷媒の流量を絞る絞り部35と、第1ポートP1を弁室R内に開放可能な側面凹部33bとを設け、切換弁33の導通路33aにより第1ポートP1と第2ポートP2を導通して開弁状態とし、該導通路33aと開口通路331cとを介して絞り部35を第2ポートP2に導通するとともに第1ポートP1を側面凹部33bを介して弁室Rに開放して絞り状態とするようになっている。また、請求項13に対応して、導通路33aの2つの開口部33a1,33a2が回転円周回りに180°離間した位置に形成されるとともに、一方の開口部33a2と開口通路331cとの所定回転角度が90°より小さい角度であり、駆動手段である電磁コイル37とヨーク出力端371a,372aが、切換弁33を所定角度の範囲で回動するようになっている。
このように、冷房/暖房時には圧力損失が少なく、ドライ運転時には音の静かなドライ制御弁を得ることができる。
図5は第4実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図、図6(A) は図5におけるA−A矢視断面図、図6(B) は弁本体の図5におけるB−B矢視図、図6(C) は図5におけるC−C矢視図、図6(D) は主軸部分の拡大上面図である。なお、図5は拡大図であり、図5と図6は縮尺が異なっている。
このドライ制御弁は、非磁性体からなる円筒状の本体ケース41と弁座42とを備えており、本体ケース41の下端部を弁座42で封止することで弁室Rが形成されている。弁座42の90°より小さいドライ切換回転角θ(所定角度)だけ離間する位置には第1継手管111と第2継手管112が固着されている。なお、弁座42の第1継手管111との接続部分が第1ポートP1、第2継手管112との接続部分が第2ポートP2となっている。
弁室R内には切換弁43が配設されている。切換弁43は、樹脂で形成された弁本体431とその上部外周に取り付けられた永久磁石432とで構成されている。また、弁本体431は導通部431Aと該導通部431Aの上部に形成された円筒部431Bとで構成されている。導通部431Aには弁座42側に開口部43a1,43a2(図6(B) )を開口して、該導通部431A内に略U字状に貫通する導通路43aが形成されている。この導通路43aの開口部43a1,43a2は、第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通可能となっている。また、弁本体431の中央は弁座42に立設された主軸421に軸支されている。また、円筒部431Bの上端部には軸受433が取り付けられており、この軸受433は本体ケース41の上端部を弁室R内に膨出させた軸部41aに枢着されている。これにより、切換弁43は、弁室R内に該弁室の中心軸L回りに回動可能に収容されている。なお、軸受433には、円筒部431B内部と弁室Rの上部空間Hに導通する通路433aが形成されている。
導通部431Aの弁座42側には、導通路43aの両開口部43a1,43a2からそれぞれ逆方向に同角度({(360−θ)/2}°)だけ離間した位置に、開口通路431cが形成されている。この開口通路431cは通路431aにより導通路43aに連通されている。また、導通部431Aの弁座42側には、開口部43a1,43a2と開口通路431cの各々の周囲で弁座42側に僅かに突出したシール部431dが形成されており、このシール部431dは該弁座42に接触する。また、導通部431Aの側面の、開口部43a1と開口通路431cとの間、及び開口部43a2と開口通路431cとの間には、弁座42側から永久磁石432の下部まで通じる側面凹部43b1,43b2が形成されている。
導通部431Aの側面下部の2箇所にはストップアーム43c,43dが形成されている。また、弁座42の1箇所にはストップピン422が配設されており、このストップピン422とストップアーム43c,43dの位置関係は次のようになっている。図6(B) に示したように、導通路43aの開口部43a1,43a2が第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通しているとき、ストップピン422の側面とストップアーム43cの側面との角度、ストップピン422の側面とストップアーム43dの側面との角度がそれぞれドライ切換回転角θとなっている。
弁本体431内には、絞り状態で冷媒の流れを絞る絞り部45が配設されている。絞り部45は、主軸421の二箇所に縦に形成された絞り通路4511,4512と、円筒部431B内に軸受433で固定された第1静音フィルタ452、及び開口通路431c内にリング454で固定された第2静音フィルタ453、及び開口通路431cを主軸421側の側面に連通する通路455とで構成されている。なお、第1及び第2静音フィルタ452,453の材質は第1実施例と同様である。絞り通路4511,4512は、通路455の高さの位置で主軸421の側面に開口しており、通路455と絞り通路4511,4512の位置関係は次のようになっている。導通路43aの開口部43a1,43a2が第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通しているとき、図6(D) に示したように、通路455の中心と絞り通路4511の中心との角度、通路455の中心と絞り通路4512の中心との角度がそれぞれドライ切換回転角θとなっている。
永久磁石432は、図6(A) に示すように中心軸L回りに180°離間した位置に磁極部432a,432bを有し、この磁極部432a,432bに磁極(N,S)を局在させたものである。また、永久磁石432と本体ケース41との間には、導通部431Aの上端から本体ケース41の上部空間Hに通じる通路41bが形成されている。なお、永久磁石432と本体ケース41の内周面との間には僅かなクリアランスも設けられている。
本体ケース41の上部には、水平方向を磁極方向とする電磁コイル47が配設されており、この電磁コイル47には前記ドライバ200により通電される。電磁コイル47の両端にはヨーク471,472を備えている。ヨーク471,472の各ヨーク出力端471a,472aは所定の角度で円弧状に形成され、本体ケース41の外周の180°離間した位置に固定されている。また、本体ケース41の外周には、ヨーク出力端471a,472aから90°離間した位置に短絡ヨーク473,474が固定されている。なお、この短絡ヨーク473,474は一つの部材であり、本体ケース41の上端を跨ぐ逆U字状の部材の端部に相当する。また、永久磁石432の磁極部432a,432bと短絡ヨーク473,474は、導通路43aの開口部43a1,43a2が第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通しているとき、それぞれ、互いの中心が合致(一致)するような位置関係(図6(A) の状態)になっている。
以上の構成により、この第4実施例のドライ制御弁は次のように動作する。図5の状態は冷房運転または暖房運転状態であり、例えば冷房運転状態とする。冷房運転では冷媒は第1継手管111から流入して第2継手管112から流出しており、電磁コイル47への通電はなされていない。この状態は、永久磁石432と短絡ヨーク473,474との吸引力により、各々の中心が合致する位置(短絡ヨーク473,474を介して形成される磁気回路が最小となる位置)に保たれる。すなわち、ストップピン422がストップアーム43cとストップアーム43dの中間位置となる開弁状態である。そして、第1継手管111に流入した冷媒は導通路43aを通って第2継手管112に流れる。暖房運転では冷媒が逆に流れることはいうまでもない。この第4実施例でも第1継手管111と第2継手管112との冷媒の流れ方向が逆並行となるが、導通路43aが円弧状なので、冷媒が抵抗なく流れ、流れの乱れによる圧力損失も少ない。
この第4実施例は、暖房ドライ機能を付加したものであり、上記冷房/暖房運転から冷房ドライ運転あるいは暖房ドライ運転へと切り換えるとき、冷房ドライ運転あるいは暖房ドライ運転から冷房/暖房運転へと切り換えるとき、電磁コイル47に切換えに対応するように正逆の直流電流を通電する。すなわち、永久磁石432とヨーク出力端471a,472aとに回転方向に吸引・反発力を作用させ、切換弁43を回動して切り換える。
図5の冷房/暖房運転から冷房ドライ運転に切り換えると、ストップアーム43cがストップピン422に当接して切換弁43の回動が停止する(図6(A) ,(D) で右回転、図6(B) ,(C) で左回転)。この状態で非通電としても、磁極部432a,432bの中心がヨーク出力端472a,471aの中心に合致する前に停止するとともに、ヨーク出力端472a,471aが磁極部432a,432bに対してそれぞれ短絡ヨークとして働くので、切換弁43はその位置を保持する。そして、導通路43aの開口部43a2は弁座42の摺動面に移動するとともに、導通路43aの開口部43a1が第2ポートP2(第2継手管112)と導通する。また、第1ポートP1(第1継手管111)が導通部431Aの側面凹部43b1に開放される。さらに、開口通路431cに連通する通路455が主軸421の絞り通路4511に連通する。
したがって、第1継手管111から流入する冷媒は、第1ポートP1から、側面凹部43b1と永久磁石432の周囲の通路41bを介して本体ケース41の上部空間Hに流出し、この冷媒は、軸受433の通路433a、第1静音フィルタ452、絞り通路4511、通路455、第2静音フィルタ453、開口通路431c、通路431a、導通路43a、第2ポートP2、第2継手管112と流れ、冷房ドライ機能を得ることができる。
一方、暖房時は冷媒は第2継手管112から流入するが切換弁43の位置は冷房運転時と同じである。この暖房運転から暖房ドライ運転に切り換えると、ストップアーム43dがストップピン422に当接して切換弁43の回動が停止する。この状態で非通電としても、前記同様にヨーク出力端471a,472aが短絡ヨークとして働いて、切換弁43はその位置を保持する。また、導通路43aの開口部43a1は弁座42の摺動面に移動して開口部43a2が第1ポートP1(第1継手管111)と導通し、第2ポートP2(第2継手管112)が反対側の側面凹部43b2に開放される。また、開口通路431cに連通する通路455が絞り通路4512に連通する。したがって、冷媒は、第2継手管112、第2ポートP2、側面凹部43b2、通路41b、上部空間H、軸受433の通路433a、第1静音フィルタ452、絞り通路4512、通路455、第2静音フィルタ453、開口通路431c、通路431a、導通路43a、第1ポートP1、第1継手管111と流れ、暖房ドライ機能を得ることができる。
また、冷房/暖房ドライは、それぞれドライ回転角位置によって通路455が絞り通路4511または4512に係合することによりそれぞれの制御量に合致した絞りを得ることができる。
冷房/暖房ドライ運転から冷房/暖房運転に切り換えるときは、電磁コイル47に通電して永久磁石432とヨーク出力端471a,472aとの反発力の作用で切換弁43を回動するが、このときの、通電時間は瞬時とする。これは、通電時間が長いと永久磁石432の磁極部432a,432bが短絡ヨーク473,474(符号は順不同)を飛び越えて、逆のドライ位置になってしまうからである。
このように、第4実施例では、請求項12に対応して、切換弁43に、弁座42側に開口されて第1ポートP1及び第2ポートP2を導通可能な円弧状の導通路43aと、該導通路43aと弁室R内とに連通して冷媒の流量を絞る絞り部45と、第1ポートP1または第2ポートP2を弁室内に開放可能な側面凹部43b1,43b2とを設け、切換弁43の導通路43aにより第1ポートP1と第2ポートP2を導通して開弁状態とし、該導通路43aを介して絞り部45を第1ポートP1または第2ポートP2に導通するとともに他方のポートを側面凹部43b1または43b2を介して弁室Rに開放して絞り状態とするようにしている。
また、請求項14に対応して、第1ポートP1と第2ポートP2とが回転円周回りに90°より小さい角度だけ離間した位置に形成され、駆動手段である電磁コイル47とヨーク出力端471a,472aが、切換弁43を2つのポートP1,P2の離間した角度の2倍の角度の範囲で回動するようになっている。また、請求項15に対応して、導通路43aにおける開口部の第1ポートP1及び第2ポートP2に対応して該第1ポートP1及び第2ポートP2にそれぞれ対向する2つの対向位置(開口部43a1,43a2の対向位置そのもの)が、第1ポートP1と第2ポートP2との離間した角度だけ離間した位置とされるとともに、切換弁43に、絞り部45と導通路43aとの間に連通されて弁座42側に開口する開口通路431cが形成され、該開口通路431cが前記2の対向位置(開口部43a1,43a2の対向位置)から逆方向に同角度離間した1の位置に形成されている。また、請求項17に対応して、切換弁43に該切換弁43の軸回りの周上に磁極を局在させた永久磁石432を備えるとともに、駆動手段が電磁コイル47とヨーク出力端471a,472aとで構成され、該ヨーク出力端471a,472aと永久磁石432の磁極との反発力により切換弁43を回動するとともに、ヨーク出力端471a,472aと離間して配設された短絡ヨーク473,474で該磁極による磁気回路を短絡することで該切換弁43の位置を保持するようにしている。
図7は第5実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図、図8(A) は切換弁と弁座についての図7におけるA−A矢視図、図8(B) は図7におけるB−B矢視図、図8(C) は図7におけるC−C矢視図、図8(D) は押さえバネ部分の拡大図である。なお、図7は拡大図であり、図7と図8は縮尺が異なっている。
このドライ制御弁は、非磁性体からなる本体ケース51と弁座52とを備えており、本体ケース51の下端部を弁座52で封止することで弁室Rが形成されている。本体ケース51は径の大きい弁収容部51Aと径の小さいロータ収容部51Bとで構成されており、弁収容部51Aの弁室R内に切換弁53が配設されている。また、ロータ収容部51B内には切換弁53の上部で可変絞り部を構成する制御弁54と、パルスモータを構成するロータ57Aが配設されている。切換弁53、制御弁54及びロータ57Aの中央は、弁座52に立設された主軸521に軸支されている。これにより、切換弁53、制御弁54及びロータ57Aは、弁室R内に該弁室の中心軸L回りに回動可能に収容されている。なお、ロータ収容部51Bの周囲にパルスモータを構成するステータ57Bが配設されている。
弁座52には、90°より小さいドライ切換回転角θ(所定角度)だけ離間する位置に、第1継手管111と第2継手管112が固着されている。なお、弁座52の第1継手管111との接続部分が第1ポートP1、第2継手管112との接続部分が第2ポートP2となっている。切換弁53は樹脂で形成されており、切換弁53には弁座52側に開口した凹部からなる導通路53aが形成されている。この導通路53aは、第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通可能となっている。
切換弁53の弁座52側には、導通路53aの第1ポートP1及び第2ポートP2との両対向位置53a1,53a2(図8(B) )からそれぞれ逆方向に同角度({(360−θ)/2}°)だけ離間した位置に、開口通路531cが形成されている。この開口通路531cは導出孔531aにより導通路53aに連通されている。また、切換弁53の弁座52側には、導通路53aの開口部と開口通路531cの各々の周囲で弁座52側に僅かに突出したシール部531dが形成されており、このシール部531dは該弁座52に接触する。また、切換弁53の側面の開口通路531cの両側には、弁座52側から切換弁53の上部まで通じる側面凹部53b1,53b2が形成されている。
切換弁53の側面下部の2箇所にはストップアーム53c,53dが形成されている。また、弁座52の1箇所にはストップピン522が配設されており、このストップピン522とストップアーム53c,53dの位置関係は次のようになっている。図8(B) に示したように、導通路53aが第1ポートP1と第2ポートP2とにそれぞれ同時に導通しているとき、ストップピン522の側面とストップアーム53cの側面との角度、ストップピン522の側面とストップアーム53dの側面との角度がそれぞれドライ切換回転角θとなっている。
切換弁53内には、絞り状態で冷媒の流れを絞る絞り部55が配設されている。絞り部55は、開口通路531c内に形成された絞り通路551と、絞り通路551の両側に配設された第1静音フィルタ552及び第2静音フィルタ553とで構成されている。この第1及び第2静音フィルタ552,553の材質は第1実施例と同様である。切換弁53にはその上端から開口通路531cの上部の空間Jに連通する導入孔531bが形成されており、制御弁54が開状態のとき絞り部55は導入孔531bを介して弁室の上部空間Hに導通される。
切換弁53の外周上部の一箇所には谷溝531eが形成されており、この谷溝531eには弁室内に配設された押さえバネ56が嵌合される。この押さえバネ56は、ロータ57Aが駆動されないときは、切換弁53を図7及び図8の位置を維持するように働く。また、切換弁53の上端中心近傍には180°離間した位置に駆動アーム531f(図8(A) )が形成されている。ロータ57Aの下端には180°離間した位置に2本の駆動ピン57aが取り付けられており、この駆動ピン57aの下端部は、駆動アーム531fに当接可能となっている。また、制御弁54は、導入孔531bの上端を閉める(塞ぐ)ように外周が主軸521に対して偏心した弁部54aと、主軸521を中心とする円筒部54bとで構成されている。この制御弁54の円筒部54bはロータ57Aの内部の円筒空間に嵌合されるとともに、該円筒空間には制御弁54を切換弁53の上端面に対して摺動回転できるように押圧する押圧バネ541が配設されている。
以上の構成により、この第5実施例のドライ制御弁は次のように動作する。ロータ57Aはステータ57Bへ駆動パルス信号を供給することにより正逆回転され、それに応じて切換弁53及び制御弁54が回動する。この回動角度はパルス数によって決まる。図7及び図8の状態は冷房運転または暖房運転状態であり、切換弁53は谷溝531eに嵌合する押さえバネ56によって、その位置を維持している。冷房運転では冷媒は第1継手管111から流入して導通路53aを介して第2継手管112から流出し、暖房運転では冷媒は第2継手管112から流入して導通路53aを介して第1継手管111から流出する。この第5実施例でも第1継手管111と第2継手管112との冷媒の流れ方向が逆並行となるが、導通路53aが円弧状なので、冷媒が抵抗なく流れ、流れの乱れによる圧力損失も少ない。
図7及び図8の状態で冷房運転を行っていて冷房ドライ運転を行うときは、圧縮機50を停止した状態で、ロータ57Aが図8(A) において右回転(図8(B) では左回転)となるようにステータ57Bに所定パルス数の駆動パルス信号を供給する。これにより、ロータ57Aは回転して、ロータ57Aに埋め込まれた駆動ピン57aが切換弁53の駆動アーム531fに当接し、切換弁53はロータ57Aとともに回動する。そして、ストップアーム53dがストップピン522に当接した位置で切換弁53とロータ57Aは停止する。これにより、第1継手管111から流入する冷媒は、側面凹部53b1を介して本体ケース51の空間Hに流出し、この冷媒は、導入孔531b、第1静音フィルタ552、絞り通路551、第2静音フィルタ553、導出孔531a、導通路53aと通って第2継手管112へ流れ、冷房ドライ機能を得ることができる。
このドライ運転になると、第3実施例と同様に切換弁53は弁座52に固着するので、ドライ運転切換時と逆方向に所定パルスを送って、ドライサイクルの所定冷媒流量を設定する。すなわち、ロータ57Aを逆回転すると、駆動ピン57aは駆動アーム531fから離れて、ロータ57Aと制御弁54だけが回動する。この回動は駆動ピン57aが駆動アーム531fによって回転制限を受けない自由回転範囲(この実施例の2ピン駆動では約150°)で自由回動するので、制御弁54により導入孔531bを塞ぐ量を調節して冷媒流量を制御する。ここで、導入孔531bと制御弁54は可変絞り部を構成し、絞り通路551は固定絞り部を構成している。そして、冷媒は、この導入孔531bと制御弁54による可変絞りと、絞り通路551による固定絞りの2つで流量制御される。なお、暖房ドライでは、冷房ドライ位置から逆回転して切換弁53を回動する。これにより、冷媒を、第2継手管112から、側面凹部53b2、本体ケース51の空間H、導入孔531b、第1静音フィルタ552、絞り通路551、第2静音フィルタ553、導出孔531a、導通路53aと通って第1継手管111へ流れ、暖房ドライ機能を得ることができる。
冷房/暖房運転に戻るには、圧縮機50を停止して切換弁53の弁座52への固着を解放した後、ドライ運転切換時と逆方向に同数のパルスを送る。そうすると、ロータ57Aがどの制御位置にあっても駆動ピン57aと駆動アーム531fの位置関係がイニシャライズされるので、次に逆方向に同数のパルスを送れば、切換弁53は元に帰って、押さえバネ56が谷溝531eに係合して、冷房/暖房位置に戻る。なお、谷溝531eはパルス送りのバラツキを吸収して、その位置を微調整して、冷房/暖房位置を正す働きをする。この第5実施例は冷房/暖房ドライ運転を可能としているが、冷房ドライ運転専用としても良い。その場合は第3実施例のように、両回転側にストッパ機構を設けられるから、押さえバネ56、谷溝531eは不要となり、切換制御手順も簡素化できる。
このように、第5実施例では、請求項12に対応して、切換弁53に、弁座52側に開口されて第1ポートP1及び第2ポートP2を導通可能な円弧状の導通路53aと、該導通路53aと弁室R内とに連通して冷媒の流量を絞る絞り部55と、第1ポートP1または第2ポートP2を弁室内に開放可能な側面凹部53b1,53b2とを設け、切換弁53の導通路53aにより第1ポートP1と第2ポートP2を導通して開弁状態とし、該導通路53aを介して絞り部55を第1ポートP1または第2ポートP2に導通するとともに他方のポートを側面凹部53b1または53b2を介して弁室Rに開放して絞り状態とするようにしている。
また、請求項14に対応して、第1ポートP1と第2ポートP2とが回転円周回りに90°より小さい角度だけ離間した位置に形成され、駆動手段であるロータ57Aとステータ57Bが、切換弁53を2つのポートP1,P2の離間した角度の2倍の角度の範囲で回動するようになっている。また、請求項15に対応して、導通路53aにおける開口部の第1ポートP1及び第2ポートP2に対応して該第1ポートP1及び第2ポートP2にそれぞれ対向する2つの対向位置53a1,53a2が、第1ポートP1と第2ポートP2との離間した角度だけ離間した位置とされるとともに、切換弁53に、絞り部55と導通路53aとの間に連通されて弁座52側に開口する開口通路531cが形成され、該開口通路531cが前記2の対向位置53a1,53a2から逆方向に同角度離間した1の位置に形成されている。また、請求項20に対応して、駆動手段がモータであり、該モータの回転駆動部としてのロータ57Aと切換弁53とが互いに自由回転可能な所定角度の自由回転範囲を以て連結され、該切換弁53を自由回転範囲以外で駆動して開弁状態と絞り状態とを切換え、該自由回転範囲内で絞り部の絞り量を制御弁54で可変制御するようにしている。
図9は第6実施例のドライ制御弁の冷房/暖房ドライ運転時の状態を示す一部断面図、図10(A) は図9におけるA−A矢視断面図、図10(B) は図9におけるB−B矢視断面図、図10(C) は切換弁上部についての図9におけるC−C矢視図、図10(D) は図9におけるD−D矢視断面図、図10(E) は図9におけるE−E矢視断面図である。なお、図9は拡大図であり、図9と図10は縮尺が異なっている。
このドライ制御弁は、非磁性体からなる上ケース61A、略円筒状の下ケース61B及び底蓋61Cを備えており、上ケース61Aの下端部に下ケース61Bを固着し、下ケース61Bの下端を底蓋61Cで封止することで密閉構造となっている。上ケース61Aは径の大きいギア収容部611と径の小さいロータ収容部612とで構成されており、ギア収容部611内には2連遊星歯車機構64が収容されている。また、ロータ収容部612内には2連遊星歯車機構64と連結されパルスモータを構成するロータ67Aが配設されている。さらに、ロータ収容部612の周囲にはパルスモータを構成するステータ67Bが配設されている。
下ケース61B内には本体62が収容されている。本体62は略円柱状の形状であり、その下部は内部に円筒状の弁室Rが形成された弁本体621とされ、その上部は絞り本体622とされている。弁本体621には弁室Rの両側でそれぞれ対向する第1ポートP1と第2ポートP2が形成され、この第1ポートP1及び第2ポートP2には、下ケース61Bを介して第1継手管111と第2継手管112がそれぞれ接続されている。また、弁本体621の弁室R内には、この弁室Rの内面に整合する円柱状の切換弁63が配設されている。切換弁63は弁本体621内で弁室Rの中心軸Lを軸として回動自在になっており、この切換弁63には、第1ポートP1と第2ポートP2とを同時に導通可能とする水平な直線状の導通路63a形成されている。
切換弁63の下端部には、中央に凹部63bが形成されるとともに、その回りで180°離間した位置に2つのストップアーム63cが形成されている。底蓋61Cには、中央に凹部61aが形成されるとともに、その回りで180°離間した位置に2つのストッパ部61cが形成されている。また、切換弁63の凹部63bと底蓋61Cの凹部61a内に配設されたバネ68により、切換弁63は弁室Rの内部上面に押圧されている。そして、切換弁63が回動するとき、ストッパ部61cがストップアーム63cに当接することにより、切換弁63の回動範囲を90°の範囲に規制している。
切換弁63の上端部には、中央に凹部63eが形成されるとともに、その内周回りで180°離間した位置に内側に突出した2つの駆動アーム631(図10(C) )が形成されている。一方、ロータ67Aにはその中心を貫通するシャフト67aが固着されており、このシャフト67aの下端には駆動ピン67bが水平に取り付けられている。そして、この駆動ピン67bは凹部63e内に配置され、ロータ67Aの回動により駆動ピン67bの端部が駆動アーム631に当接して切換弁63を回動させる。
2連遊星歯車機構64は、第1キャリア641、第1遊星歯車642、第2キャリア643、第2遊星歯車644、外輪歯車645で構成されており、第1遊星歯車642は第1キャリア641上の3箇所に軸支され、第2遊星歯車644は第2キャリア643上の3箇所に軸支されいる。第1キャリア641と第2キャリア643はシャフト67aによって同軸に軸支されている。なお、第1キャリア641及び第2キャリア643はシャフト67aに対して固着されておらず、それぞれが回動自在となるように配設されている。ロータ67Aの下端部は第1遊星歯車642に歯合する第1太陽歯車67bとされ、第1キャリア641の下端部は第2遊星歯車644に歯合する第2太陽歯車641aとされている。また、第1遊星歯車642と第2遊星歯車644は外輪歯車645に歯合されている。そして、ロータ67Aが回動されると、第1太陽歯車67b、第1遊星歯車642、第1キャリア641、第2太陽歯車641a、第2遊星歯車644、第2キャリア643へと回動力が伝達されて第2キャリア643が回動する。また、このとき、第2キャリアの回動速度(及び回動角度)はロータ67Aの回動速度(及び回動角度)より小さくなる。すなわち、2連遊星歯車機構64は減速機能を有している。
本体62の絞り本体622には絞り部65が配設されている。絞り本体622の中央には筒状のシリンダ622aが形成されるとともに、その下部外周2箇所に絞り通路6511,6512が形成されている。また、絞り通路6511,6512の外側には、中空のローレット652,653で固定された第1及び第2静音フィルタ654,655が配設されている。また、弁本体621の上部外周には、下ケース61Bとの間で第1ポートP1及び第2ポートP2のそれぞれに導通する導通口656,657が形成されている。そして、絞り通路6511,6512は、第1及び第2静音フィルタ654,655、ローレット652,653、及び導通口656,657を介して第1ポートP1及び第2ポートP2にそれぞれ導通されている。
シリンダ622a内には、第2キャリア643の下端に延びる棒状の制御弁643aが挿入されている。この制御弁643aの外周面は絞り通路6511,6512の位置で、その水平断面形状がシャフト67aの中心軸Lから偏心した形状とされている。そして、第2キャリア643が回動されることにより、絞り通路6511,6512と該制御弁643aの外周面との距離が変化するので、絞り通路6511,6512を流れる冷媒の流量を可変に制御することができる。
以上の構成により、この第6実施例のドライ制御弁は次のように動作する。ロータ67Aはステータ67Bへ駆動パルス信号を供給することにより正逆回転され、それに応じて切換弁63及び制御弁643aが回動する。この回動角度はパルス数によって決まる。図9及び図10の状態は冷房ドライ運転または暖房ドライ運転状態であり、例えば冷房ドライ運転状態とすると、冷媒は第1継手管111から流入して第2継手管112から流出している。切換弁63は弁本体621と共に円筒状のコック弁を構成しており、切換弁63の導通路63a以外の部分により弁閉状態となっている。第1継手管111から流入した冷媒は、弁本体621と下ケース61Bとの間に設けられた導通口656を通って、ローレット652、第1静音フィルタ654、絞り通路6511、絞り通路6512、第2静音フィルタ655、ローレット653、導通口657を通り、第2継手管112に流れる。これにより冷房ドライ機能を得ることができる。なお、暖房ドライ運転時には冷媒の流れが逆になるだけである。
このドライ運転になると、第5実施例と同様にドライサイクルの所定冷媒流量を設定する。すなわち、ステータ67Bに所定パルスを送って、ロータ67Aを図10(C) において左回転すると、駆動ピン67bは駆動アーム631から離れて、ロータ67Aの回動により2連遊星歯車機構64を介して制御弁643aが回動する。この回動は駆動ピン67bが駆動アーム631によって回転制限を受けない自由回転範囲θで自由回動するので、制御弁643aにより絞り通路6511,6512を塞ぐ量を調節して冷媒流量を制御する。すなわち、制御弁643aとシリンダ622aは可変絞り部を構成し、絞り通路6511,6512は固定絞り部を構成している。そして、冷媒は、この可変絞りと固定絞りの2つで流量制御される。
冷房/暖房運転に戻すには、圧縮機50を止めて切換弁63の固着を解放し、切換弁63を回転させて、切換弁63の導通路63aにより第1継手管111と第2継手管112を導通する。なお、冷房/暖房運転とドライ運転の切換弁63の位置は、切換弁63の下端部のストップアーム63cと底蓋61Cのストッパ部61cにより90°異なる位置として得られる。冷房運転では冷媒は第1継手管111から導通路63aを介して第2継手管112へと流れ、暖房運転では冷媒は第2継手管112から導通路63aを介して第1継手管111へと流れるので、この第6実施例でも、冷房/暖房運転時に、冷媒の流れは流れ方向の速度エネルギが失われない直線的形状を有するために、動圧損失が少なく、流れの乱れによる圧力損失も少ない。
このように、冷房/暖房時には圧力損失がほとんど無く、ドライ運転時には音の静かな、小型のドライ制御弁を得ることができる。また、2連遊星歯車機構64を用いることにより、ロータ67Aとステータ67Bからなる駆動モータの小型化を図ることができ、さらにモータのストップ音を低減することができる。
なお、第6実施例では、切換弁63を回転させて、第1継手管111と第2継手管112との間の弁室Rを開閉するようにしているが、モータの回転をネジなどを用いて穴の無い栓を上下させて第1継手管111、第2継手管112間を開閉するようにしてもよい。なお、本実施例では、直線状の導通路63aを設けているが、第1ポートP1,第2ポートP2は、例えば90°以下の配置にすることも可能であり、その場合には切換弁63の導通路63aは、第3実施例ないし第5実施例のような円弧状の導通路に形成することとなる。
このように、第6実施例では請求項19に対応して、切換弁63に該切換弁63の回動軸Lと直交する直線状の導通路63aを設けるとともに、第1ポートP1及び第2ポートP2にそれぞれ連通して冷媒の流量を絞る絞り部65を設け、切換弁63の導通路63aにより第1ポートP1と第2ポートP2を導通して開弁状態とし、該切換弁63の導通路63a以外の部分で第1ポートP1と第2ポートP2とを閉じて絞り状態とするようにしている。
請求項21に対応して、駆動手段がロータ67Aとステータ47Bとからなるモータにより構成され、該モータで切換弁63を回転駆動するとともに、該モータの回転駆動部であるロータ67Aに連結された2連遊星歯車機構64を介して第2キャリア643を回転し、該第2キャリア643の回転で絞り部65の絞り量を可変制御するようにしている。また、請求項20に対応して、第2キャリア643とモータの回転駆動部であるロータ67Aと切換弁63とが互いに自由回転可能な所定角度の自由回転範囲を以て連結され、該切換弁63を自由回転範囲以外で駆動して開弁状態と絞り状態とを切換え、該自由回転範囲内で絞り部65の絞り量を可変制御するようにしている。
本発明の第1実施例のドライ制御弁を示す図である。 本発明の第2実施例のドライ制御弁を示す図である。 本発明の第3実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図である。 第3実施例のドライ制御弁の細部を示す図である。 本発明の第4実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図である。 第4実施例のドライ制御弁の細部を示す図である。 本発明の第5実施例のドライ制御弁の冷房/暖房運転時の状態を示す一部断面図である。 第5実施例のドライ制御弁の細部を示す図である。 本発明の第6実施例のドライ制御弁の冷房/暖房ドライ運転時の状態を示す一部断面図である。 第6実施例のドライ制御弁の細部を示す図である。 本発明の実施形態における空気調和機の要部を示す図である。
符号の説明
111 第1継手管
112 第2継手管
R 弁室
H 上部空間
P1 第1ポート
P2 第2ポート
L 中心軸
11 本体ケース
12 弁座
13 切換弁
13a 導通路
132 磁極板
14 復帰バネ
15 絞り部
151 絞り通路
152 第1静音フィルタ
153 第2静音フィルタ
16 パイロット弁
162 磁極板
17 電磁コイル
171a ヨーク出力端
172a ヨーク出力端
21 本体ケース
22 弁座
23 切換弁
231 弁本体
232 永久磁石
233 ガイド爪部材
25 絞り部
251 絞り通路
252 第1静音フィルタ
253 第2静音フィルタ
26 ガイド部材
27 電磁コイル
271a ヨーク出力端
272a ヨーク出力端
31 本体ケース
32 弁座
33 切換弁
33a 導通路
33a1 開口部
33a2 開口部
33b 側面凹部
331c 開口通路
332 永久磁石
35 絞り部
351 絞り通路
352 第1静音フィルタ
353 第2静音フィルタ
37 電磁コイル
371a ヨーク出力端
372a ヨーク出力端
41 本体ケース
42 弁座
43 切換弁
43a 導通路
43a1 開口部
43a2 開口部
43b1 側面凹部
43b2 側面凹部
432 永久磁石
45 絞り部
4511 絞り通路
4512 絞り通路
452 第1静音フィルタ
453 第2静音フィルタ
47 電磁コイル
471a ヨーク出力端
472a ヨーク出力端
473 短絡ヨーク
474 短絡ヨーク
51 本体ケース
52 弁座
53 切換弁
53a 導通路
53a1 対向位置
53a2 対向位置
53b1 側面凹部
53b2 側面凹部
54 制御弁
55 絞り部
551 絞り通路
552 第1静音フィルタ
553 第2静音フィルタ
57A ロータ
57B ステータ
61A 上ケース
61B 下ケース
61C 底蓋
621 弁本体
622 絞り本体
63 切換弁
63a 導通路
64 2連遊星歯車機構
643 第2キャリア
643a 制御弁
65 絞り部
6511 絞り通路
6512 絞り通路
652 ローレット
653 ローレット
654 第1静音フィルタ
655 第2静音フィルタ
656 導通口
657 導通口
67A ロータ
67B ステータ

Claims (24)

  1. 切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、
    第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、
    該弁室内に可動自在に配設された切換弁と、
    該切換弁の移動によって開弁状態と絞り状態とを切換え、開弁状態のとき前記第1ポートと第2ポートとを導通する、直線状または円弧状の導通路と、
    絞り状態のとき前記第1ポートと第2ポートとの間で冷媒の流れを絞る、絞り部と、
    を備え、
    磁力の作用によって該切換弁を移動させ、前記開弁状態と、絞り状態とすることを特徴とする冷媒流量制御弁。
  2. 前記導通路を前記切換弁に設けたことを特徴とする請求項1記載の冷媒流量制御弁。
  3. 前記絞り部に静音フィルタを併設したことを特徴とする請求項1記載の冷媒流量制御弁。
  4. 前記切換弁を樹脂材料で構成したことを特徴とする請求項1記載の冷媒流量制御弁。
  5. 切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、
    筒状で中心軸の軸方向に対向する第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、
    該弁室内に上記軸方向に摺動自在に配設されるとともに前記第2ポート側の弁座に対して着座/離間する切換弁と、
    前記切換弁が離間状態のとき前記第1ポートと第2ポートとを導通するとともに前記軸方向に直線状に形成された導通路と、
    前記切換弁が着座状態のとき前記第1ポートと第2ポートとの間で冷媒の流れを絞る絞り部と、
    前記切換弁に対して電磁力を発生するヨーク出力端と、
    を備え、
    前記ヨーク出力端を前記中心軸の回りで前記切換弁の外周となるように設け、該ヨーク出力端と該切換弁との磁力の作用により該切換弁を駆動し、該切換弁を前記弁座から離間して前記開弁状態とし、該切換弁を前記弁座に着座させて前記絞り状態とするようにしたことを特徴とする冷媒流量制御弁。
  6. 前記切換弁の前記弁座と反対側の端部をパイロット弁座として、前記ヨーク出力端により発生する電磁力で該パイロット弁座に着座するパイロット弁を備え、
    該パイロット弁を閉状態とし、前記第1ポートから流入する冷媒と前記第2ポートから流出する冷媒との差圧により、前記切換弁を、開弁状態から絞り状態に切換えることを特徴とする請求項5記載の冷媒流量制御弁。
  7. 前記切換弁と前記パイロット弁との周囲に、前記ヨーク出力端との間で磁気回路を形成する中空円形状の吸引磁極を備えたことを特徴とする請求項6記載の冷媒流量制御弁。
  8. 前記切換弁の回動に伴って該切換弁を前記軸方向に移動するガイド手段を備えるとともに、前記切換弁に該切換弁の軸回りの周上に磁極を局在させた永久磁石を備え、
    該永久磁石の磁極と前記ヨーク出力端との回動方向の吸引力により該切換弁を前記弁座から離間した位置に保持し、該磁極と該ヨーク出力端との反発力により該切換弁を前記ガイド手段に倣って前記弁座に対する着座の位置に移動するようにしたことを特徴とする請求項5記載の冷媒流量制御弁。
  9. 前記ガイド手段が、前記ガイド部材及び前記切換弁のいずれか一方に形成された爪と他方に形成されたガイド面とを、前記冷媒の流体力により圧接するように構成されていることを特徴とする請求項8記載の冷媒流量制御弁。
  10. 前記絞り部を、絞り通路と静音フィルタとにより構成し、本体ケース内に配設したことを特徴とする請求項1、5、6、7、8または9記載の冷媒流量制御弁。
  11. 前記切換弁内部に該切換弁の稼動方向に直線状の導通路を形成したことを特徴とする請求項1、5、6、7、8、9または10記載の冷媒流量制御弁。
  12. 切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、
    円筒状の弁室と、
    第1ポートと第2ポートとが形成された弁座と、
    前記弁室内に該弁室の軸回りに回動可能に収容された切換弁と、
    前記切換弁を回動する駆動手段と、
    を備え、
    前記切換弁に、前記弁座側に開口されて前記第1ポート及び第2ポートを導通可能な円弧状の導通路と、該導通路の開口部から所定回転角度の位置に形成され該導通路に連通された開口通路と、該導通路と前記弁室内とに連通して冷媒の流量を絞る絞り部とを設け、
    前記切換弁の導通路により2つのポートを導通して前記開弁状態とし、該導通路を遮断して絞り状態とするようにしたことを特徴とする冷媒流量制御弁。
  13. 前記導通路の2つの開口部が回転円周回りに180°離間した位置に形成されるとともに、一方の開口部と前記開口通路との前記所定回転角度が90°より小さい角度であり、
    前記駆動手段が、前記切換弁を前記所定角度の範囲で回動することを特徴とする請求項12記載の冷媒流量制御弁。
  14. 前記第1ポートと第2ポートとが回転円周回りに90°より小さい角度だけ離間した位置に形成され、前記駆動手段が、前記切換弁を前記2つのポートの離間した角度の2倍の角度の範囲で回動することを特徴とする請求項12記載の冷媒流量制御弁。
  15. 前記導通路における開口部の前記第1ポート及び第2ポートに対応して該第1ポート及び第2ポートにそれぞれ対向する2の対向位置が、該第1ポートと第2ポートとの離間した角度だけ離間した位置とされるとともに、前記切換弁に、前記絞り部と該導通路との間に連通されて前記弁座側に開口する開口通路が形成され、該開口通路が前記2の対向位置から逆方向に同角度離間した1の位置に形成されていることを特徴とする請求項12または14記載の冷媒流量制御弁。
  16. 前記絞り状態のとき、前記開口通路の開口部の周囲を前記弁座の着座面に圧接して該開口部を閉じ、該開口通路を前記導通路と絞り部との間に介在する密閉空間となるようにしたことを特徴とする請求項12または15記載の冷媒流量制御弁。
  17. 前記切換弁に該切換弁の軸回りの周上に磁極を局在させた永久磁石を備えるとともに、前記駆動手段が電磁コイルとヨーク出力端とで構成され、該ヨーク出力端と前記永久磁石の磁極との反発力により前記切換弁を回動するとともに、該ヨーク出力端と離間して配設された短絡ヨークで該磁極による磁気回路を短絡することで該切換弁の位置を保持するようにしたことを特徴とする請求項12または14記載の冷媒流量制御弁。
  18. 前記電磁コイルを前記弁座と反対側に配置したことを特徴とする請求項17記載の冷媒流量制御弁。
  19. 切換弁を駆動して、2つのポート間を均圧して冷媒を通す開弁状態と、冷媒の膨張を行うための絞り状態とを切換え制御する冷媒流量制御弁であって、
    第1ポートと第2ポートとが形成された弁室と、
    前記弁室内に回動自在に収容された切換弁と、
    前記切換弁を回動駆動する駆動手段と、
    を備え、
    前記切換弁に該切換弁の回動軸と直交する直線状または円弧状の導通路を設けるとともに、前記第1ポート及び第2ポートにそれぞれ連通して冷媒の流量を絞る絞り部を設け、
    前記切換弁の導通路により第1ポートと第2ポートを導通して前記開弁状態とし、第1ポートと第2ポートとを閉じて該切換弁の導通路以外の部分で前記絞り状態とするようにしたことを特徴とする冷媒流量制御弁。
  20. 前記駆動手段がモータであり、該モータの回転駆動部と前記切換弁とが互いに自由回転可能な所定角度の自由回転範囲を以て連結され、該切換弁を自由回転範囲以外で駆動して開弁状態と絞り状態とを切換え、該自由回転範囲内で前記絞り部の絞り量を可変制御するようにしたことを特徴とする請求項12または19記載の冷媒流量制御弁。
  21. 前記駆動手段がモータにより構成され、該モータで前記切換弁を回転駆動するとともに、該モータの回転駆動部に連結された遊星歯車を介してキャリアを回転し、該キャリアの回転で前記絞り部の絞り量を可変制御することを特徴とする請求項19記載の冷媒流量制御弁。
  22. 前記絞り部が固定絞り部と可変絞り部とで構成されていることを特徴とする請求項20または21記載の冷媒流量制御弁。
  23. 前記絞り部が固定絞り部と可変絞り部とで構成されるとともに、該可変絞り部の両側に静音フィルタを設けたことを特徴とする請求項21記載の冷媒流量制御弁。
  24. 第1及び第2の熱交換器で室内熱交換器を構成し、該第1及び第2の熱交換器の冷媒連結部に前記請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22または23記載の冷媒流量制御弁をドライ制御弁として設けたことを特徴とする空気調和機。
JP2004144660A 2003-12-26 2004-05-14 冷媒流量制御弁及び空気調和機 Withdrawn JP2005207574A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004144660A JP2005207574A (ja) 2003-12-26 2004-05-14 冷媒流量制御弁及び空気調和機

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003434984 2003-12-26
JP2004144660A JP2005207574A (ja) 2003-12-26 2004-05-14 冷媒流量制御弁及び空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005207574A true JP2005207574A (ja) 2005-08-04

Family

ID=34914353

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004144660A Withdrawn JP2005207574A (ja) 2003-12-26 2004-05-14 冷媒流量制御弁及び空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005207574A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114992A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 富士電機株式会社 電子膨張弁
CN102829273A (zh) * 2011-06-13 2012-12-19 株式会社利富高 管接头
WO2015062422A1 (zh) * 2013-10-28 2015-05-07 珠海格力电器股份有限公司 电子膨胀阀
CN104567138B (zh) * 2013-10-28 2017-02-08 珠海格力电器股份有限公司 电子膨胀阀
EP4008941A4 (en) * 2020-08-18 2022-11-30 Pacific Industrial Co., Ltd. ELECTRIC VALVE

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011114992A1 (ja) * 2010-03-18 2011-09-22 富士電機株式会社 電子膨張弁
JP2011196596A (ja) * 2010-03-18 2011-10-06 Fuji Electric Co Ltd 電子膨張弁
CN102829273A (zh) * 2011-06-13 2012-12-19 株式会社利富高 管接头
WO2015062422A1 (zh) * 2013-10-28 2015-05-07 珠海格力电器股份有限公司 电子膨胀阀
JP2016537571A (ja) * 2013-10-28 2016-12-01 グリー エレクトリック アプライアンシーズ インク オブ ズーハイGree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai 電子膨張弁
CN104567138B (zh) * 2013-10-28 2017-02-08 珠海格力电器股份有限公司 电子膨胀阀
US10119735B2 (en) 2013-10-28 2018-11-06 Gree Electric Appliances, Inc. Of Zhuhai Electronic expansion valve
EP4008941A4 (en) * 2020-08-18 2022-11-30 Pacific Industrial Co., Ltd. ELECTRIC VALVE

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2005180592A (ja) バルブ装置
JP3413399B2 (ja) 電動流量制御弁
JP4440795B2 (ja) 流路切換弁及び空気調和機
JP2005207574A (ja) 冷媒流量制御弁及び空気調和機
JP2001295951A (ja) 四方切換弁
JP2009270697A (ja) 流路切換弁
JP2001343076A (ja) 制御弁
JP2000310348A (ja) 電動切換弁
JP2004108764A (ja) 電動膨張弁及び冷凍装置
JP2001343077A (ja) 制御弁
JP2004270903A (ja) 電動切換弁
JP2005256853A (ja) 流路切換弁
JP2001056060A (ja) 冷暖房装置における冷媒流量調整用二方弁
JP2022093842A (ja) 電動弁
JP2002013843A (ja) 四方切換弁
JP3150885B2 (ja) 制御弁
JP2000081257A (ja) 冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置
JP2002081566A (ja) 電動切換弁
JP4615995B2 (ja) 流路切換弁及び流路切換弁付き圧縮機並びに空気調和機
JP2002039405A (ja) 電動切換弁
JP2816260B2 (ja) 四方弁
JP2001235049A (ja) 電動切換弁
JPH0132389B2 (ja)
JP2711516B2 (ja) 制御弁
WO2022249986A1 (ja) 圧縮機

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20070807