JP2000081257A - 冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置 - Google Patents

冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流路切換装置の稼動時の微振動、弁体の動き
等によって生ずるシール性の低下を防止し、加えてケー
シング全体の気密性を向上させる。 【解決手段】 第一接続口11、第二接続口12、第三
接続口、第四接続口とを有するケーシング10に対し、
回動駆動機構30によって一定角度往復回動する弁体2
0を設け、この弁体20により第一切換路R1と第二切
換路R2を選択的に切り換えるようにしたこと、回動駆
動機構30には駆動源の回転を非接触状態で伝達する伝
動機構6を設けたこと、及び第一接続口11と第一切換
路口21との間にベロー式のシーリング材25aを設け
たことを手段とすることで前記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はヒートポンプタイプ
の冷暖房機等に組み込まれ、運転状態の変更を目的とし
て作動媒体の流路を切り換える装置に関するものであっ
て、特に種々の方向の弁体の動きに追従することで作動
媒体のシール性を更に一層向上させた新規な流路切換装
置に係るものである。
【0002】
【発明の背景】冷暖房装置は、室内機と室外機の間を循
環する作動媒体(室内熱交換器〜コンプレッサ〜室外熱
交換器の間で高低圧気体であり、室外熱交換器〜毛細管
〜室内熱交換器の間で液体である)に熱を運搬させて、
室内の熱を室外に放出、または室外の熱を室内に取り込
んで室温を調節している。そして冷房と暖房との切り換
えは、作動媒体の循環方向を反対に切り換えることによ
り行われる。ところで作動媒体を逆循環させるには、実
際にはコンプレッサを逆回転させて作動媒体を逆循環さ
せることはできないため、四方弁と呼ばれる切換弁が必
要とされる。このものはその作動性の改良等を図るべ
く、種々の開発が行われている。その傾向は特開昭61
−6468号に見られるように弁体をスライドさせて切
り換えるものからケーシング内で弁体を回動させて流路
を切り換えるものに変わりつつある。
【0003】そして本発明者は装置全体のコンパクト化
や低コスト化等を目的として、弁体をシフトさせる切換
構造と、弁体との両者を融合させ、特願平9−1249
48号「冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装
置」、特願平9−124949号「冷暖房装置における
高低圧気体の流路切換装置」、特願平9−176515
号「切換衝撃を抑制した四方弁」等の特許出願に関与し
ている。
【0004】このように本発明者は新規且つ有益な四方
弁の開発に関与しているわけであるが、更により一層の
総合性能の向上を狙って新たな四方弁の研究を進めてい
る。その一環として四方弁のシール性の向上を図るもの
として特願平10−124301号「冷暖房装置におけ
る高低圧気体の流路切換装置」の特許出願に及びケーシ
ングの気密性を向上させた四方弁を提案している。
【0005】これにより四方弁のシール性は格段に向上
し、大きな成果を得たわけであるが、更に稼動時の微振
動、弁体の動き等によって生ずる第一接続口と第一切換
路口間の隙間の変化、これによって生ずるシール性の低
下が新たな課題として浮かび上がり、この第一接続口と
第一切換路口との接続部位のシール性の向上が今後の開
発目標となっていた。
【0006】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景を
認識してなされたものであって、第一接続口と第一切換
路口との間の隙間の変化によることなく、常に高いシー
ル性を確保すべく、第一接続口と第一切換路口との間に
設けられるシーリング材の形状ないしは構造をより柔軟
性のあるものに改良することで更に一層のシール性の向
上を実現させた新規な流路切換装置の開発を試みたもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置は、コンプ
レッサの吐出口または吸入口に接続される第一接続口
と、室内熱交換器に接続される第二接続口と、室外熱交
換器に接続される第三接続口と、コンプレッサの吸入口
または吐出口に接続される第四接続口とを有したケーシ
ングと、このケーシング内の前記第一接続口を通る軸線
上に設けられる回動駆動機構と、この回動駆動機構によ
り回動自在に支承され、第一切換路口から第二切換路口
へと連通する第一切換路、及び第一切換路口から第三切
換路口へと連通する第二切換路を有した弁体とを具えて
成り、前記第一接続口と第一切換路口とは常時連通さ
れ、一方、前記第二接続口と第二切換路口と、第三接続
口と第三切換路口とは弁体を一定角度往復回動させるこ
とにより択一的に連通させ、第一切換路と第二切換路と
の二つの流路を選択的に切り換えるようにした装置にお
いて、前記回動駆動機構には、駆動源の回転を互いに非
接触状態で伝達する駆動要素と受動要素とを具える伝動
機構が設けられ、なお且つ前記第一接続口と第一切換路
口との間には、ベロー式のシーリング材が設けられてい
ることを特徴として成る。この発明によれば、第一接続
口と第一切換路口との間にベロー式のシーリング材が設
けられており、このシーリング材は回動駆動される弁体
等におけるスラスト方向の位置ずれ等があった場合でも
確実なシール作用を発揮する。
【0008】また請求項2記載の冷暖房装置における作
動媒体の流路切換装置は、前記請求項1記載の要件に加
え、前記受動要素はケーシング内部に密閉状態で収納配
置されるとともに、前記駆動要素から駆動源に至る部位
は、ケーシングにおける密閉範囲外に配置されているこ
とを特徴として成る。この発明によれば、弁体をはじめ
とする流路切換作用を担う回転する諸部材が完全に密閉
したケーシング内に収められるから、弁体を回転駆動さ
せるための部材がケーシングを貫いておらず、作動媒体
のリークを完全になくすことができる。
【0009】更にまた請求項3記載の冷暖房装置におけ
る作動媒体の流路切換装置は、前記請求項1または2記
載の要件に加え、前記ベロー式のシーリング材は、椀型
形状のものをうつ伏せ状態に配置して成ることを特徴と
して成る。この発明によれば、その形状に因みより高い
気密性を発揮する。
【0010】更にまた請求項4記載の冷暖房装置におけ
る作動媒体の流路切換装置は、前記請求項1、2または
3記載の要件に加え、前記第二接続口と第二切換路口と
の間、第三接続口と第三切換路口との間には適宜の形状
ないしは構造のシーリング材が設けられており、なお且
つ前記第一切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S
1を前記第二切換路口及び第三切換路口の作動媒体に対
する有効受圧面積S2よりも大きく設定し、これらの有
効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧により上記シーリ
ング材による気密性を確保するようにしたことを特徴と
して成る。この発明によれば、他の第二、第三の接続口
と切換路口との間のシール性も向上し、第一接続口にお
けるシール性の向上と相乗的に機能し、切り換えられる
流路におけるリークが効果的に防止される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の冷暖房装置における
作動媒体の流路切換装置を図示の実施の形態に基づいて
具体的に説明する。なお以下の説明にあたっては、図1
〜9に示す実施の形態を例にとって本発明の基本的構成
と特徴的構成の一つであるケーシングのシールド構造に
ついて最初に説明し、次いで本発明のもう一つの特徴的
構成である第一接続口と、第一切換路口間のシーリング
構造について図10に示す実施の形態を例にとって説明
し、これに続いて本発明の細部の構成並びに部分的構成
を異ならせた他の実施の形態について図11〜33に基
づいて言及することとする。
【0012】〔実施の形態1〕本発明の冷暖房装置にお
ける作動媒体の流路切換装置1は、基本的には図1、2
に示すようにケーシング10内を仕切部10aによって
上下に区画し、下部を減速作用室7、上部を切換弁室8
とし、切換弁室8内には回動駆動機構30によって一定
角度往復回動する弁体20を具えることによって構成さ
れる。ここで回動駆動機構30とは、駆動源たるモータ
Mや減速作用室7内に設けられる減速機構31等を含
み、弁体20の回動切り換えを行う部材の総称を意味す
るものである。因みに図1では、暖房運転を行っている
状態を示す。
【0013】本発明の作動媒体の流路切換装置1は、図
1に示すような冷暖房装置の一部に組み込まれて使用さ
れるものであって、コンプレッサ2の吐出口または吸入
口から延びる第一配管H1及び第四配管H4が本発明の
流路切換装置1に接続され、本発明の流路切換装置1か
らは第一配管H2及び第三配管H3が延び、これらはそ
れぞれ室内熱交換器3または室外熱交換器5と接続され
ている。また室内熱交換器3と室外熱交換器5との間に
は作動媒体の減圧を行う毛細管4が一例として接続され
るものであって、暖房運転時には一例として図1、3、
5に示すようにコンプレッサ2、流路切換装置1、室内
熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5、流路切換装置
1、コンプレッサ2の順で作動媒体は循環し、一方、冷
房運転時には一例として図4、6に示すようにコンプレ
ッサ2、流路切換装置1、室外熱交換器5、毛細管4、
室内熱交換器3、流路切換装置1、コンプレッサ2の順
で作動媒体は循環している。
【0014】以下本発明の冷暖房装置における作動媒体
の流路切換装置1の各構成部について更に具体的に説明
する。まずケーシング10について説明する。ケーシン
グ10は図2に示すように一例として概ね円筒管状を成
し、内部は気密性が保たれ、下部の減速作用室7と上部
の切換弁室8とは仕切部10aにより仕切られている。
なおケーシング10はワンパッケージ状の一体的な構成
をとるものであるが、実際には減速作用室7、切換弁室
8及び仕切部10aを形成する部位が、それぞれ個別に
形成され、溶着、ボルト等によるネジ留め、あるいは各
部材に直接切られたネジ同士によりネジ留めされること
により一体的に構成される。そしてケーシング10の上
面中心には第一接続口11が開口され、ここにコンプレ
ッサ2の吐出口または吸入口と接続される第一配管H1
が接続される。また仕切部10aの三カ所に第二接続口
12、第三接続口13及び第四接続口14が一例として
開口されているが、このうち第四接続口14は仕切部1
0aのほか、ケーシング10の上面や側壁に設ける構成
をとることも可能である。また図3、4に示すように第
二接続口12と室内熱交換器3とは一例として第二配管
H2により接続され、第三接続口13と室外熱交換器5
とは一例として第三配管H3により接続され、第四接続
口14とコンプレッサ2の吸入口または吐出口とは第四
配管H4により接続されている。更に仕切部10aの中
心には後述する弁体20の回動軸26が貫通状態に設け
られるものであって、このような構成をとることによっ
てケーシング10は、作動媒体を圧縮するコンプレッサ
2の吐出口及び吸入口と接続され、運転中内部が一例と
して低圧状態となる。
【0015】次に前記切換弁室8内に設けられる弁体2
0について説明する。弁体20は図1、2に示すように
左右側面が円弧状のほぼ直方体形状であり、底部を開口
するケース部20aと、このケース部20aの底部開放
側を塞ぐように一体的に組み付けられる閉塞板20bと
を具えて成り、内部に連通室20cが形成されている。
連通室20cは気密性が保持されており、上面から下面
に連通する二つの流路が設けられるため、上面中心には
第一切換路口21が開口し、下面の左右位置には、第二
切換路口22及び第三切換路口23が開口している。そ
して第一切換路口21から第二切換路口22へと連通す
る流路を第一切換路R1とし、第一切換路口21から第
三切換路口23へと連通する流路を第二切換路R2とし
ている。前記第一切換路口21内には前記第一配管H1
が挿入されている。一方、弁体20の下面中心には回動
軸26が弁体20に対し固定状態で設けられ、前記ケー
シング10の仕切部10aに対し回動自在に挿入されて
おり、この回動軸26と前記第一配管H1とにより弁体
20は切換弁室8内にて一定角度回動自在に保持され
る。なお第二切換路口22及び第三切換路口23には、
Oリング24を介して表面にフッ素樹脂のコーティング
がなされたもの、もしくはフッ素樹脂で形成された円筒
形状のシーリング材25を外端を下方に幾分突出した状
態で内嵌めしている。これにより仕切部10aの内壁面
にシーリング材25がOリング24によって弾性的に押
し当てられ、開口端部から作動媒体が漏出しないように
図られている。なお弁体20のケース部20a及び閉塞
板20bは、一例として金属材料から成る板材をプレス
加工して形成されるが、ガラス、プラスチック等適宜の
非金属材料で形成されても構わない。
【0016】次に減速作用室7内に構成される減速機構
31について説明する。このものは駆動源たるモータM
からの回転を減速して、弁体20の回動軸26に伝達す
るものであり、図2に示すように一例としてシャフト3
2にギヤ比を異にする複数のギヤ33を多段状に嵌め込
んだ歯車列34によって構成される。そして相互のギヤ
33の作用によって順次減速を行い、最終的に歯車列3
4として適宜の減速比を得るものであり、一方のシャフ
ト32の先端部が回動軸26を適宜の角度回動させる。
また複数のギヤ33のうち最初に駆動を受けるギヤ33
には、その先端部に後述する伝動機構6の受動要素6B
が設けられる。
【0017】次に伝動機構6について説明する。伝動機
構6はモータMにより直接回転駆動される駆動要素6A
と、これを受けて非接触状態で回転する受動要素6Bと
を具えて成るものである。そして駆動要素6Aと、受動
要素6Bとには、一例として二つの永久磁石61、62
が適用されるものであり、一方の永久磁石62が前述し
たように前記ギヤ33のうち最初に駆動を受けるギヤ3
3の下端面に設けられ、他方の永久磁石61が密閉され
た減速作用室7の下方に配されるモータMの出力軸に対
し設けられる。そしてモータMにより永久磁石61を回
転させ、その磁力で非接触状態にある永久磁石62を回
転させ、歯車列34、回動軸26を介して最終的に弁体
20の回動切り換えを行うものである。またこのため永
久磁石61を収納する部位は必ずしも気密性が保持され
る必要はなく、実際はモータMを固定するブラケット等
に取り付けられる。このように受動要素6Bが、実質的
に弁体20を回動させる駆動部材であり、密閉されたケ
ーシング10内部に収納されるため例えば作動媒体が回
動軸26の周辺部分から漏出しても、減速作用室7で遮
断され、効率的な熱交換が行える。また弁体20の回動
方向を切り換えるには、モータMに流す電流の方向を換
えることによって行える。因みに減速機構31の最終的
な減速比が、1/800の設定であれば駆動要素6Aを
100回転させた場合に弁体20を1/8回転すなわち
45°回動させることになる。
【0018】なおこの実施の形態では図示したように二
つの永久磁石61、62の伝動作用面をほぼ水平方向に
設定しているが、駆動要素6Aと受動要素6Bとの間
に、より強い伝動力を必要とする場合や装置の設置スペ
ースが限定される場合等においては、例えば図7に示す
ように伝動作用面をほぼ鉛直方向に設定し、駆動要素6
Aと受動要素6Bとをそれぞれ互いに嵌め合い状態に形
成し、それぞれの隣接周面に永久磁石61、62を設け
る形態がとり得る。その場合必ずしも駆動要素6Aの内
側に受動要素6Bを配する形態だけでなく、図8に示す
ように駆動要素6Aの外側に受動要素6Bを配する形態
もとり得る。更にまたこの実施の形態では駆動要素6A
と受動要素6Bとに永久磁石61、62を適用したが図
9に示すように駆動要素6Aをコイル状に形成し、あた
かもモータのロータのように構成する形態等もとり得
る。また弁体20の回動切り換えに伴い、ケーシング1
0内に第二切換路口22と第二配管H2とが連結される
一定角度と、第三切換路口23と第三配管H3とが連結
される一定角度とに、弁体20の回動を止めるストッパ
を設けることが好ましい。
【0019】次にこの装置の作動状態の一例について説
明する。説明にあたっては暖房運転時と冷房・除湿運転
時とに区分して説明する。 (1)暖房運転時 暖房運転を行う際には、図3、5に示すように弁体20
の第二切換路口22を第二配管H2に接続し、第三切換
路口23を第三配管H3に接続しない状態とする。この
場合にはコンプレッサ2からの作動媒体は、コンプレッ
サ2、第一配管H1、第一切換路R1、第二配管H2、
室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5、第三配管
H3、ケーシング10内、第四接続口14、第四配管H
4、コンプレッサ2...の順で循環する。
【0020】(2)冷房・除湿運転時 冷房・除湿運転時には、図4、6に示すように弁体20
の第三切換路口23を第三配管H3に接続し、第二切換
路口22を第二配管H2に接続しない状態とする。この
場合にはコンプレッサ2からの作動媒体は、コンプレッ
サ2、第一配管H1、第二切換路R2、第三配管H3、
室外熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、第二配管
H2、ケーシング10内、第四接続口14、第四配管H
4、コンプレッサ2....の順で循環する。
【0021】次に本発明の他の特徴的構成である第一接
続口11と第一切換路口21間のシーリング構造につい
て説明する。具体的には第一接続口11と第一切換路口
21との間にベロー式のシーリング材25aを設けるこ
とによって構成されるものであって、図10に示す実施
の形態にあっては、一例として椀型形状のベロー式のシ
ーリング材25aをうつ伏せ状態に配置したものを図示
する。因みにこのようなシーリング構造を適用した場合
には、弁体20の種々の方向の動きに追従できるほか、
内圧変化に対しても追従でき、安定した高い気密性が保
たれる。
【0022】〔実施の形態2〕続いて本発明の作動媒体
の流路切換装置1の細部の構成並びに部分的構成を異な
らせた他の実施の形態について説明する。まず図11〜
14に示すものは前記図1〜9に示す実施の形態とその
基本的構成を同じにするものであって、第二切換路口2
2と第三切換路口23を第一切換路口21を中心として
その直径線上に対称的に配置したことを特徴とするもの
である。このうち図11、12に示すものは、先に説明
した図1〜9に示す実施の形態と同様、ケーシング内を
常時低圧雰囲気下とする場合を図示し、この場合には第
一接続口11はコンプレッサ2の吐出口に対し接続さ
れ、一方、第四接続口14はコンプレッサ2の吸入口に
対し接続される。
【0023】これに対し図13、14に示すものは、ケ
ーシング10内を常時高圧雰囲気下とする場合を図示
し、この場合には第一接続口11はコンプレッサ2の吸
入口に対し接続され、一方、第四接続口14はコンプレ
ッサ2の吐出口に対し接続される。なお図中、符号Cで
示すコンデンサは前記図1〜9に示す実施の形態におい
て説明した室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5
を包含する概念である。因みに図11〜14に示す実施
の形態を採用した場合にはケーシング10内を常時低圧
雰囲気下または高圧雰囲気下とすることが可能となり、
弁体20の全周に常に均一な圧力を印加してバランス良
く、しかも円滑に弁体20を回動させ、弁体20の定軸
回動と相まって所期の流路切換が適切に達成できるよう
になる。
【0024】加えて第二切換路口22と第三切換路口2
3を第一切換路口21を中心としてその直径線上に対称
的に配置したことにより、第一切換路口21の軸線に沿
う方向に生ずる上向きと下向きの圧力差を可及的に減殺
し、これにより弁体20に加わる偏荷重を有効に除去
し、ひいては上記均一な圧力を印加する作用効果と相ま
って弁体20の傾きに伴うシール性の減少も有効に防止
できるようになる。
【0025】〔実施の形態3〕次に図15〜20に示す
実施の形態について説明する。このものも前記図11〜
14に示す実施の形態と同様、図1〜9に示す実施の形
態の基本的構成を踏襲し、加えて第二接続口12と第二
切換路口22との間、第三接続口13と第三切換路口2
3との間に適宜の形状ないしは構造のシーリング材25
を設け、なお且つ第一切換路口21の作動媒体に対する
有効受圧面積S1を第二切換路口22及び第三切換路口
23の作動媒体に対する有効受圧面積S2よりも大きく
設定し、これらの有効受圧面積差に基づく印加圧力の差
圧により、上記シーリング材25による気密性を確保す
るようにしたことを特徴として成るものである。またケ
ーシング10の下方に接続される各配管H1〜H4は、
一例として図15(a)、図16(a)、図17(a)
及び図19(a)に示すように外周方向に曲げて配置さ
れるものであるが、冷暖房機等の設置スペースあるいは
流路切換装置1の下方に接続される部材等の種々の条件
に応じてそれぞれ図15(b)、図16(b)、図17
(b)及び図19(b)に示すようにケーシング10の
ほぼ直下方にストレート状に設置する形態ももちろん可
能である。
【0026】ここではまず図15、16に図示する実施
の形態を例にとって、その基本的構成を詳述し、次いで
図17、18及び図19、20に図示する実施の形態に
ついて異なる部分的構成を中心に説明する。まず図1
5、16に図示する実施の形態にあっては、第一接続口
11と第一切換路口21との間、第二切換路口22と第
二接続口12との間、第三切換路口23と第三接続口1
3との間に気密連通を図るためシーリング材25を配す
るという構成をとっている。
【0027】このうち第一接続口11と第一切換路口2
1との間に配置されるシーリング材25としては、図1
5、16に示すような入れ子構造の接続部に対してリン
グ形のシーリング材25を介在させるという構成をとる
ことも可能であるが、好ましくは前述の図10に示すベ
ロー式のシーリング材25aを使用する。なおこの点は
後述する種々の他の実施の形態についても同様である。
また第二切換路口22と第二接続口12との間、第三切
換路口23と第三接続口13との間に配置されるシーリ
ング材25としては、一例として図15、16に示すよ
うな筒形のシーリング材25を用い、このものを適宜O
リング24等の弾性部材を介して軸方向に移動可能に配
し、仕切部10aの上面に密着させるという構成をとる
ことができる。なお筒形のシーリング材25を接着材等
により弁体20に固定状態で取り付けるという構成をと
ることももちろん可能である。
【0028】そして本実施の形態にあっては、図15あ
るいは図18に示すように第一切換路口21の作動媒体
に対する有効受圧面積S1と第二切換路口22及び第三
切換路口23の作動媒体に対する有効受圧面積S2(こ
の場合、第二切換路口22の作動媒体に対する有効受圧
面積と第三切換路口23の作動媒体に対する有効受圧面
積の総和となる)との関係をS2<S1に設定し、これ
による受圧面積差により弁体20に対する印加圧力に差
圧を生じさせる。
【0029】この差圧により弁体20は第二接続口12
及び第三接続口13に向けて押圧され、これに伴う微小
移動によって弁体20の下方に配置されたシーリング材
25の下端面を上記第二接続口12ないし第三接続口1
3周縁の仕切部10aの上面に圧接する。更にこのよう
な圧接力の補圧手段として、図17に示すような補圧バ
ネ25bを設けることも可能である。この補圧バネ25
bとしては、一例として図17に示すような圧縮コイル
バネを用い、このものを第一接続口11を穿設したケー
シング10の上部内壁と弁体20の第一切換路口21の
周縁面との間に圧縮状態で配置するという構成をとるこ
とが可能である。なおこの補圧バネ25bの配置位置
は、上記補圧作用を与えるものであれば、上記配置位置
には拘束されない。またこの補圧バネ25bは前述した
有効受圧面積差に基づく差圧効果を補うことを目的とし
ていることから、シーリング材25の密着性をより強固
にするものと違って、比較的バネ定数の小さなものを選
定する。
【0030】この他、図15、16に示す実施の形態に
あっては、回動軸26の弁体20と仕切部10aに挟ま
れた周面を覆うように一例として円筒形状を成すシーリ
ング材25を設けている。なおこのシーリング材25は
回動軸26に対し固定状態に設けるほか、軸方向に移動
し得るように遊嵌状態に配設することも可能である。因
みにこのような遊嵌状態にシーリング材25を配設した
場合には、上記有効受圧面積差に基づく差圧を利用した
圧接作用が期待できる。
【0031】このような構成から成る図15、16に示
す実施の形態にあっては、図15に示すように第一切換
路口21と対面する、すなわち第一切換路口21の投影
面となる弁体20の閉塞板20bの中央部領域が受圧面
Pとなり、他方、第二切換路口22、第三切換路口23
の投影面となる弁体20のケース部20aの上部内壁面
領域が受圧面P′となる。因みに前記有効受圧面積差に
基づく差圧は、受圧面Pに印加され、弁体20を第二接
続口12、第三接続口13側に向けて微小移動させ、前
記第二切換路口22と第二接続口12との間、第三切換
路口23と第三接続口13との間、回動軸26の周面に
それぞれ設けられたシーリング材25に所望の圧着力を
付与する。なお上記受圧面Pは弁体20の中心部となる
ことから、弁体20をバランス良く押圧するという作用
も奏する。
【0032】次に図19、20に示す実施の形態につい
て説明する。このものは前記図15、16に示す実施の
形態において設けた第三切換路口23を排し、第二切換
路口22のみにより第二接続口12、第三接続口13と
の接続を選択的に切り換えることができるようにしたも
ので、弁体20を一方向に定角回動することにより第二
切換路口22を第二接続口12に連通させ、弁体20を
他方向へ定角回動することにより第二切換路口22を第
三接続口13に連通させるという構成をとる。
【0033】そして図15、16に示す実施の形態と同
様、第一切換路口21の作動媒体に対する有効受圧面積
S1と、第二切換路口22及び第三切換路口23に対す
る有効受圧面積S2(この場合、第三切換路口23は存
在しないため、第二切換路口22の作動媒体に対する有
効受圧面積のみとなる)との関係をS2<S1に設定
し、これらの受圧面積差により弁体20に対する印加圧
力に差圧を生じさせ、この差圧を利用して第二接続口1
2ないしは第三接続口13の周縁部における仕切部10
a上面へのシーリング材25の押圧を図る。なおこの実
施の形態にあっても前記図17に示すような補圧バネ2
5bを配設することももちろん可能である。
【0034】有効受圧面積S1、S2により発生する差
圧の一般式は、図15〜18の例では、数式1であり、
【0035】
【数1】
【0036】図19、20に示す例では数式2である。
【0037】
【数2】
【0038】数式1、2において、 P1=高圧(kg/cm2 ) P2=低圧(kg/cm2 ) φD=大径(cm2 )(第一切換路口側) φd=小径(cm2 )(第二切換路口または第三切換路
口側) である。
【0039】具体例として数式1、2において、 P1=15kg/cm2 P2=5kg/cm2 φD=φ18 φd=φ9.5 とした場合、前者においては数式3である。
【0040】
【数3】
【0041】また後者においては数式4である。
【0042】
【数4】
【0043】因みに図15〜20に示す実施の形態によ
れば、弁体20を仕切部10aに押し付けるための格別
の装置や機構を付設することなく、前記差圧によって弁
体20を押圧して移動しつつ、シーリング材25を圧着
し、第二切換路口22と第二接続口12との間、第三切
換路口23と第三接続口13との間の気密状態が確実に
図れ、構造簡単にして信頼性の高いロータリー型の流路
切換装置を提供できる。
【0044】〔実施の形態4〕次に図21〜27に示す
実施の形態について説明する。このものも図1〜9に示
す実施の形態の基本的構成を踏襲し、加えて運転時コン
プレッサ2から高圧状態の作動媒体が吐き出されていた
第二接続口12または第三接続口13が、切り換え作動
中にそれぞれ弁体20の第二切換路口22または第三切
換路口23との連通を遮断する開放状態となり、ケーシ
ング10内の圧力差の均一化を図り、回動切り換えを行
うことを特徴として成るものである。
【0045】これに伴い回動軸26は切り換え時におい
て、流路切換装置1の内部に生じた圧力差の均一化を図
るため、切り換え途中においてその回動を一旦停止可能
とするもの、あるいは圧力差の均一化を図る前後におい
て回動速度が変更できるものでなければならず、そのた
めの機構が回動駆動機構30、あるいは駆動源たるモー
タMにおいて必要となる。なお図21(b)に記載する
符号a1、a2は第二切換路口22のシーリング25の
接触部分を示し、符号a3は第二接続口12の内周部を
示すものであり、それぞれの平面視状態を図22
(a)、図23(a)に示す。
【0046】次にこの装置の作動状態について説明す
る。なお説明にあたっては暖房運転を行っている状態を
始発状態とし、一旦運転を停止して冷房・除湿運転に切
り換えた状態を最終状態として説明する。 (1)暖房運転 暖房運転を行う際には、図3に示すように弁体20の第
二切換路口22を第二接続口12(第二配管H2)に接
続し、第三切換路口23を第三接続口13(第三配管H
3)に接続しない状態とする。この場合にはコンプレッ
サ2からの作動媒体は、コンプレッサ2、第一配管H
1、第一切換路R1、第二配管H2、室内熱交換器3、
毛細管4、室外熱交換器5、第三配管H3、ケーシング
10内、第四接続口14、第四配管H4、コンプレッサ
2...の順で循環する。その際ケーシング10内にお
いて弁体20の内側にはコンプレッサ2から吐き出され
る高圧状態の作動媒体が流れており、弁体20の外側に
はコンプレッサ2に吸入される低圧状態の作動媒体が流
れ、弁体20の内側と外側とに圧力差を生じた状態とな
っている。
【0047】(2)運転切り換え 運転切り換え時にはまず暖房運転を一旦停止するため弁
体20の始発状態は図22(a)に示すように暖房運転
時と同じ状態であり、この状態から磁石等の駆動部材を
駆動させ回動軸26を介して弁体20を回動させる。そ
の際この弁体20の回動に伴い高圧導出口たる第二接続
口12と第二切換路口22とは連通を遮断するように互
いに離反し、一方低圧導入口たる第三接続口13と第三
切換路口23とは互いに接近するように回動が行われ
る。そして図22(b)に示すように第二接続口12が
第二切換路口22に対し内接する状態になると、連通状
態は遮断され始め、高圧導出口たる第二接続口12の開
放が開始される。次いで回動と共に図22(c)に示す
ように第二接続口12の開放部分が徐々に広くなり、こ
の状態で弁体20の回動を一旦停止する。そして停止中
開放部分から高圧状態の作動媒体が低圧側に流出し続
け、ケーシング10内に生じた圧力差が均一化される。
その後弁体20の回動が再開されると、図23(a)に
示すように低圧導入口たる第三接続口13が第三切換路
口23と重なり始め、更に回動が進むと図23(b)に
示すように第三接続口13と第三切換路口23とを連通
させる最終状態となる。なおこの最終状態は冷房・除湿
運転時の状態である。また回動を一旦停止した後、その
回動を再開するタイミングは、ケーシング10内の圧力
を完全に均一にした状態で行えば装置にかかる衝撃が、
ほとんどない点で最も好ましいが、実際上はある程度圧
力差が残存していても装置に衝撃を与えない範囲で回動
を再開するものである。
【0048】更にこのときの弁体20の回動角度と、ケ
ーシング10内の圧力差との関係を図24に表示し、そ
れぞれ回動スタート時の点から順次点P1、点P2、点
P3・・・点P6と符号を付す。因みに点P1は暖房運
転時を示し、点P6は冷房・除湿運転時を示すものであ
り、また点P2が図22(b)の開放開始位置に相当
し、点P3及び点P4が図22(c)の停止位置に相当
する。このため点P1〜点P2間は弁体20が回動しな
がらも圧力差は均一化されず点P2以降圧力差が均一化
される。更に点P3〜点P4間は弁体20の回動が一旦
停止するため圧力差のみが低下し、点P5〜点P6間も
弁体20の回動が終了するため圧力差のみが低下する。
【0049】(3)冷房・除湿運転時 冷房・除湿運転時には図4に示すように弁体20の第三
切換路口23を第三接続口13(第三配管H3)に接続
し、第二切換路口22を第二接続口12(第二配管H
2)に接続しない状態とする。この場合にはコンプレッ
サ2からの作動媒体は、コンプレッサ2、第一配管H
1、第二切換路R2、第三配管H3、室外熱交換器5、
毛細管4、室内熱交換器3、第二配管H2、ケーシング
10内、第四接続口14、第四配管H4、コンプレッサ
2....の順で循環する。その際ケーシング10内に
おいて弁体20の内側にはコンプレッサ2から吐き出さ
れる高圧状態の作動媒体が流れており、弁体20の外側
にはコンプレッサ2に吸入される低圧状態の作動媒体が
流れ、暖房運転時と同様に弁体20の内側と外側とに圧
力差を生じた状態となっている。なお冷房・除湿運転を
行っている状態から運転を一旦停止し、暖房運転に切り
換えるには上記した順序を逆に行うものであり、この場
合今度は第三接続口13が高圧導出口に相当し、第二接
続口12が低圧導入口に相当する。
【0050】本実施の形態は以上述べた構成を一つの基
本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改
変が考えられる。すなわち先の図21〜24に示した実
施の形態では、一旦弁体20の回動を停止し、その停止
中に主にケーシング10内の圧力差を均一にするもので
あるが、切り換え時間をより短縮したい場合等には弁体
20を一旦停止させず、圧力差を均一化する前後で回動
速度を変更する形態例えば回動スタートから圧力差を均
一化する間は低速回動させ、均一化を図った後は高速回
動させる形態がとり得る。この場合速度変更位置は、図
25に示すように第三接続口13と第三切換路口23と
の連通が成される前までに行われるものである。またこ
のときの弁体20の回動角度と、ケーシング10内の圧
力差との関係を図26に表示し、それぞれ回動スタート
時の点から順次点P1、点P7、点P8、点P9、点P
6と符号を付す。なおここでも点P1は暖房運転時を示
し、点P6は冷房・除湿運転時を示すものである。そし
て点P1〜点P7間は弁体20が回動しながらも、高圧
導出口が開放されないため圧力差は均一化されず点P7
以降圧力差が均一化される。また点P7〜点P8間は弁
体20を低速回動させながら圧力差を均一化し、点P8
〜点P9間で弁体20を高速回動させながら圧力差を均
一化するものである。
【0051】以上述べた実施の形態はどれも高圧導出口
の連通を遮断して、高圧導出口に直接開放部を形成し、
ここから高圧状態の作動媒体を流出させて圧力差を均一
化する形態をとるが、例えば図27(a)(b)に示す
ように高圧導出口となる第二接続口12及び第三接続口
13の近傍に高圧状態の作動媒体を流出させるパイロッ
ト孔15を形成し、このパイロット孔15を介してケー
シング10内の圧力差を均一化する形態がとり得る。こ
の場合パイロット孔15の開閉は別途開閉装置を設けて
機械的に行うことが可能であるが、図27(c)に示す
ように弁体20を回動させてまずパイロット孔15のみ
を開放させ得れば、弁体20とケーシング10との回動
タイミングを調節して圧力差を均一化することが可能で
ある。
【0052】因みに図21〜27に示す本実施の形態を
採用した場合には、ケーシング10内に生じた圧力差
を、弁体20とケーシング10との回動タイミングを調
節して均一化するため別途圧力緩衝部材を必要とせず、
低コスト化や構成部品の簡略化が図れる。また切り換え
時の圧力差や温度差を短時間で均一化でき、切り換え操
作も円滑且つ確実に行える。
【0053】またケーシング10内の圧力差を均一化す
る際に弁体20の回動を一時停止して行う構成を採用し
た場合には、切り換え時の急激な圧力変化や温度変化に
よる衝撃をより軽減でき、装置の耐久性を飛躍的に向上
させ得る。更にケーシング10内の圧力差を均一化する
際に回動スタート時から弁体20を低速回動させ均一化
を図った後は弁体20を高速回動させて回動切り換えを
行う構成を採用した場合には切り換え時の圧力差や温度
差を短時間で均一化でき、装置にかかる衝撃を軽減でき
る。また均一化を図った後は、弁体20を高速回動させ
るため切り換えに要する時間をより短縮できるようにな
る。なお本実施の形態では弁体20を回動させる途中
で、高圧導出口の連通を遮断して開放部を形成し、ケー
シング10内の圧力差を均一化する旨を強調してきた
が、開放部を形成するにあたっては、必ずしも圧力差を
均一化するだけでなく、回動駆動機構30によって弁体
20の回動量を制御することによって、開放部から流出
する作動媒体の流量を積極的にコントロールすることが
可能であり、これによって要求される冷暖房能力に合わ
せた運転が行える。
【0054】〔実施の形態5〕次に図28〜32に示す
実施の形態について説明する。このものも図1〜9に示
す実施の形態の基本的構成を踏襲し、加えて装置内に流
路内の高圧状態を漸減させる圧力緩衝機構を組み込んだ
ことを特徴として成るものである。また図示の本実施の
形態にあっては図1〜9に示す実施の形態と駆動源及び
回動駆動機構30の構成を異にしており、この点を含め
以下具体的に本実施の形態の構成について説明する。
【0055】まず本実施の形態の特徴的構成である圧力
緩衝機構について説明する。このものは第一切換路口2
1の下方に圧力緩衝弁130を突出自在に組み込み、流
路を切り換える際に、その前の段階で圧力緩衝弁130
を上方に移動させ、第一切換路口21が圧力緩衝弁13
0に形成された圧力調整孔131及び圧力緩衝弁130
を受け入れる緩衝弁受入部127及び緩衝弁受入部12
7の先端部に形成された連通孔128を介してケーシン
グ10内部の残余スペースと連通し、ケーシング10内
部の圧力差を減少するように構成されている。
【0056】この圧力緩衝機構は弁体20における回動
軸26と第一切換路口21との間に設けられるものであ
って、弁体20には圧力緩衝弁130を受け入れる緩衝
弁受入部127が形成されている。またこの緩衝弁受入
部127の先端部は運転時に圧力緩衝弁130との密着
性を保つため、一例としてテーパ状に形成されており、
これを当たり面127aとする。更に緩衝弁受入部12
7の先端部の途中にはケーシング10内の残余スペース
に連通する連通孔128が形成されている。
【0057】また圧力緩衝弁130は図28、図29
(a)に示すように弁体20の第一切換路口21の下方
に設けられるものであって、スプリング132により緩
衝受入部127内において突出傾向を付与された状態で
支持されている。更に圧力緩衝弁130にはテーパ状の
先端部130aが形成されており、受圧時に下方に位置
した状態において緩衝弁受入部127の当たり面127
aと密着し、連通孔128を塞ぐように構成されてい
る。
【0058】この他、圧力緩衝弁130にはほぼその中
心軸に沿って圧力調整孔131が形成されており、この
圧力調整孔131によって第一切換路口21は緩衝弁受
入部27と連通し、更に圧力調整孔131の一部は途中
で側方に分岐し、スプリング132の収納空間とも連通
している。これにより圧力緩衝弁130が上方に位置し
た状態では、第一切換路口21は圧力調整孔131、緩
衝弁受入部127、連通孔128等を介してケーシング
10内の残余スペースに連通することとなり、圧力緩衝
弁130は開放傾向を有することになる。なお図示の実
施の形態ではスプリング132を使用したが、このスプ
リング132と同様の作用を奏するものであればバネ座
金、Oリング等、他の部材を使用することももちろん可
能である。
【0059】次に駆動源及び回動駆動機構30の構成に
ついて説明する。本実施の形態ではこれらの作用を駆動
素子46に担わせている。駆動素子46としては、一例
として永久磁石46Aと電磁石46Bとから成り、実質
的にモータとして作用する構成のものが採用できる。具
体的には図28、図29(a)に示すようにケーシング
10の内周面に永久磁石46AをS極とN極との極性を
異ならせた状態で貼設し、弁体20の対向する二平面に
断面傘状のコアにコイル46Baを縦に巻回して成る電
磁石46Bを配することにより駆動素子46は構成され
る。またこのような構成を採用したことに伴いケーシン
グ10の下面中心には図29(b)(c)に示すような
下軸受15aが設けられている。
【0060】そして各電磁石46Bのコイル46Baに
は給電素子47を通じて外部より給電が行われ、弁体2
0の回動に供する。なお弁体20に電磁石46Bを配設
する手段としては種々のものが考えられ、この場合、弁
体20とコア芯とを一体に形成してもよいし、別体に形
成し適宜の固着手段により後で組み付けるようにしても
よい。この他、図示は省略するが、弁体20の回動位置
を規制する適宜のストッパをケーシング10内に設ける
ことが望ましい。
【0061】次にこのようにして構成される図28〜3
2に示す実施の形態の作動状態を本実施の形態の特徴的
構成である圧力緩衝機構回りの動きを中心に説明する。
以下の説明にあたっては暖房運転を行っている状態を最
初の状態とし、一旦運転を停止して冷房・除湿運転に切
り換えた状態を最終の状態として説明する。 (1)暖房運転 暖房運転を行う際には、図3に示すように弁体20の第
二切換路口22を第二配管H2に接続し、第三切換路口
23を第三配管H3に接続しない状態とする。この場合
には、図30(a)に示すように圧力緩衝弁130はコ
ンプレッサ2により供給される高圧ガス冷媒により押圧
され、下方に位置した状態となり、圧力緩衝弁130を
支持するスプリング132も圧縮された状態となる。な
お厳密には高圧ガス冷媒は圧力調整孔131を通って緩
衝弁受入部127の先端の空間部あるいはスプリング1
32の周辺にも入り込み、上記押圧方向とは反対側の方
向にも圧力緩衝弁130は若干の押圧力を受ける。しか
しながら上方から作用する高圧ガス冷媒の流れによる押
圧力の方が大きいため、圧力緩衝弁130はこのように
押圧方向たる下方に移動するのである。また押圧時には
圧力緩衝弁130のテーパ状の先端部130aは緩衝弁
受入部127のテーパ状に形成された当たり面127a
と密着して連通孔128を塞いでいるため、高圧ガス冷
媒は連通孔128に流れることはできない。そして第一
切換路R1等はコンプレッサ2の吐出口と接続されてい
るため高圧となるが、ケーシング10内部はコンプレッ
サ2の吸入口と接続されるため、低圧となっている。な
おこの実施の形態では圧力緩衝弁130は高圧ガス冷媒
により直接押圧されているが、例えば圧力緩衝弁130
の上端にベローズ(ダイアフラム)等の中間部材を設
け、間接的に圧力緩衝弁130が押圧されるという形態
もとり得る。
【0062】(2)暖房運転停止 暖房運転が停止されると、高圧ガス冷媒もコンプレッサ
2から供給されなくなり、押圧力が解除され圧力緩衝弁
130は図30(b)に示すようにスプリング132の
弾性により上方に突出した状態となる。この状態になる
と圧力緩衝弁130のテーパ状の先端部130aも緩衝
弁受入部127のテーパ状に形成された当たり面127
aと密着せず、連通孔128を開口させることとなり、
圧力緩衝弁130は押圧時以外開放傾向を有するのであ
る。そして高圧となっていた第一切換路口21は圧力調
整孔131、緩衝弁受入部127、連通孔128を介し
てケーシング10内の残余スペースと連通することにな
り、ケーシング10内の圧力差は徐々に減少していく。
因みにケーシング10内の圧力差を減少するまでに1分
程度の時間を要し、この後、例えば冷房運転等を行う際
にはタイマ等を使い切換運転を行うことが可能である。
【0063】(3)冷房・除湿運転 冷房・除湿運転に切り換えるには図4に示すように弁体
20を回動させ、第三切換路口23を第三配管H3に接
続し、第二切換路口22を第二配管H2に接続しない状
態とする。なおこの切り換えは、ケーシング10内の圧
力差が減少した状態で行われるため流路切換装置1本体
にかかる負荷も少なく、弁体20の回動も円滑に行え
る。なおこの場合の弁体20内の圧力緩衝弁130の状
態は暖房運転時と同様であるため、ここではその説明は
省略する。
【0064】因みに図28〜32に示す本実施の形態を
適用した場合には、冷暖房装置の運転を切り換える際、
ケーシング10内に生じていた圧力差及び温度差を短時
間で減少させ、円滑に切り換えが行える。また急激な圧
力変化、温度変化を伴うことがないため、ケーシング1
0、弁体20等の構成部材にかかる負荷を小さくでき、
流路切換装置1自体の耐久性も向上させることができ
る。また圧力緩衝弁130を圧力を受けているとき以外
は開放傾向を有するように支持した場合には、冷暖房装
置の運転時たる圧力を受けているときには圧力緩衝弁1
30は下方に位置し、ケーシング10内部と連通した連
通孔128を塞ぎ高圧ガス冷媒の漏出を防ぎ、圧力を受
けていないとき、すなわち運転停止時には圧力緩衝弁1
30は上方に位置し、ケーシング10内部の圧力差を短
時間で減少させる構造を可能とするのである。
【0065】このように本発明において作動媒体の漏出
を防ぐことは前提条件であり、またより高い熱交換効率
を得るためにも必要不可欠となる。そのためすでに述べ
たように第一切換路口21、第二切換路口22及び第三
切換路口23には種々のシール構造が適用されるもので
あって、最後に今までに述べていない他のシール構造の
いくつかを図31、32に基づいて簡単に触れる。例え
ば図31(a)に示すようにOリングRの弾性を利用し
てシーリング材Eをケーシング10の内壁面に圧接する
Oリング適用構造をとることが可能である。またこの他
にも図31(b)(c)(d)(e)に示すようにOリ
ングRの代わりにスプリングSを用いてこの弾性を利用
したスプリング適用構造や、図31(f)に示すように
OリングRとスプリングSとを両方適用した併用構造も
とり得る。更に図32(a)(b)に示すように各切換
路口の内壁にリップ部Bを有した管状部材を嵌め込み、
このリップ部Bに作動媒体による内圧を受けさせること
によりシーリング材Eを圧接するリップ適用構造や、図
32(c)(d)に示すようにスリーブSL等を多重に
組み込んだスリーブ適用構造等もとり得る。
【0066】〔実施の形態6〕次に図33に示す実施の
形態について説明する。このものも図1〜9に示す実施
の形態の基本的構成を踏襲するものであるが、以下の点
で相違する。すなわち前記各実施の形態では上部に弁体
20、回動駆動機構30を挟んで下部に駆動源を配する
構成を基本とするが(ただし図28〜32に示す実施の
形態5は例外で、弁体20の側周部に駆動源を配してい
る)、本実施の形態ではこのような配置構成を言わば逆
転させ、上部に図示を省略する駆動源、そして回動駆動
機構30を挟んで下部に弁体20を配して成るものであ
る。
【0067】具体的には図33に示すようにケーシング
10の上面やや円周寄りの位置から上方に向けて第二配
管H2を配し、一方、ケーシング10の下面中心から下
方に向けて第一配管H1を配して成る。なお、ケーシン
グ10の上面からは第三配管H3が配置され、またケー
シング10の上面、あるいは側周面からは図示を省略す
る第四配管H4が別途配置される。そして駆動源たるモ
ータMは第二配管H2ないしは第三配管H3に沿わせる
ように設けられ、これら第二配管H2ないしは第三配管
H3との干渉を避けるために幾分ケーシング10の上面
中心より円周側にずれた位置にモータMは配置されるこ
ととなる。
【0068】これに伴い減速機構31の歯車列34の構
成を前記実施の形態とは異にしており、シャフト32を
入力軸32A、中間軸32B、出力軸32Cの三本構成
とし、中間軸32Bの介在により第二配管H2ないしは
図示しない第三配管H3との干渉を回避するという構成
をとっている。従ってモータMの回転は伝動機構6を介
して入力軸32Aに遊嵌される一段目の小径のギヤ33
にまず伝達され、以下中間軸32B、入力軸32Aに遊
嵌される二段目、三段目、・・・・のギヤに順次伝達さ
れ、最終的に回動軸26と一体に回動する出力軸32C
に遊嵌される最下段のギヤ33に伝達される。
【0069】なお本実施の形態では回動軸26を少なく
とも80°程度回動できれば充分であるので、上記最下
段のギヤ33は扇形ギヤ33Cとしたが、この点は前記
各実施の形態においても事情は同じであるので、このよ
うな扇形ギヤ33Cを前記各実施の形態において適用す
ることももちろん可能である。また図33に示す実施の
形態は、前記図2に示した実施の形態と同様に、入力軸
32Aの上端面に永久磁石62を設け、この永久磁石6
2を非接触状態で駆動するものである。しかしながら必
ずしもこのような形態に限ることはなく、例えば図34
に示すように伝動機構6を前記図7、8に示すように入
れ子状に形成した上に、受動要素6Bまたは駆動要素6
Aのどちらか一方に、永久磁石の代わりに一例として鋼
板63等の磁性体を適用することが可能である。因みに
図34に示す実施の形態では、受動要素6B側に鋼板6
3を適用している。
【0070】このようにして伝達された回動軸26の回
動により、前記各実施の形態で述べた弁体20をあたか
も天地反転させたような構成をとる図示の弁体20を回
動させて、第二接続口12ないしは第三接続口13との
切り換えを図っているのである。
【0071】
【発明の効果】本発明は以上述べたような種々の実施の
形態によって具現化される構成を有することによって成
るものであって、このような構成を有することにより以
下述べるような種々の効果が発揮される。すなわち請求
項1記載の冷暖房装置における作動媒体の流路切換装置
によれば、駆動源の回転を互いに非接触状態で伝達する
駆動要素6Aと受動要素6Bとを具える伝動機構6を設
けたことにより弁体20を比較的シンプルに構成でき、
弁体20のシール性をより向上させることができる。一
方、第一接続口11と第一切換路口21との間にベロー
式のシーリング材25aを設けたことにより、弁体20
の上下、前後、左右、あるいは回転方向の動きに伴う変
位に追従してシーリング材25aが変形するため、当該
弁体20の動きに伴う第一接続口11と第一切換路口2
1間の隙間の変化に何ら影響されることなく、より高い
シール性を得ることができる。
【0072】また請求項2記載の冷暖房装置における作
動媒体の流路切換装置によれば、弁体20の回動軸26
を実質的に回動させる受動要素6Bが密閉されたケーシ
ング10の内部に収納されることにより、例えば作動媒
体が回動軸26の周辺部分から漏出してもケーシング1
0外に漏出することはなく、効率的な熱交換を行うこと
ができる。
【0073】更にまた請求項3記載の冷暖房装置におけ
る作動媒体の流路切換装置によれば、ケーシング10内
の圧力変化にも充分対応でき、却って圧力上昇に比例し
てシール性が向上するため、内圧に対するシール性の面
でも極めて優れた効果が発揮される。
【0074】更にまた請求項4記載の冷暖房装置におけ
る作動媒体の流路切換装置によれば、弁体20を仕切部
10aに押し付けるための格別の装置や機構を付設する
ことなく、有効受圧面積差に基づく印加圧力の差圧とい
うベロー式のシーリング材25aのシール性能とは別途
の作用によって弁体20を押圧し、弁体20の移動に伴
いベロー式のシーリング材25aを圧着するという新た
な効果が発揮される。従って上記ベロー式のシーリング
材25aの作用と相まって、より確実な気密状態が得ら
れ、構造簡単にして信頼性の高いロータリー型の流路切
換装置が提供できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷暖房装置における作動媒体の流路切
換装置の実施の形態1の使用状態を示す説明図(a)、
並びに作動媒体の流路切換装置を示す斜視図(b)であ
る。
【図2】同上図A−A線矢印方向から見た断面図
(a)、B−B線矢印方向から見た断面図(b)、並び
にC−C線矢印方向から見た断面図(c)である。
【図3】同上暖房運転時の作動媒体の流れを示す説明図
である。
【図4】同上冷房・除湿運転時の作動媒体の流れを示す
説明図である。
【図5】同上暖房運転時の作動媒体の流れを示す横断平
面図(a)、並びに縦断面図(b)である。
【図6】同上冷房・除湿運転時の作動媒体の流れを示す
横断平面図(a)、並びに縦断面図(b)である。
【図7】伝動機構の伝動作用面をほぼ鉛直方向に設定し
た実施の形態を示す縦断面図である。
【図8】駆動要素の外側に受動要素を配する形態を骨格
的に示す縦断面図である。
【図9】駆動要素をモータのロータのようにコイル状に
形成する形態を骨格的に示す説明図である。
【図10】第一接続口と第一切換路口との間にベロー式
のシーリング材を設けた実施の形態を示す縦断面図であ
る。
【図11】本発明の実施の形態2の暖房サイクル時の状
態を示す横断面図(a)、並びに縦断面図(b)であ
る。
【図12】同上冷房サイクル時の状態を示す横断面図
(a)、並びに縦断面図(b)である。
【図13】同上ケーシング内を常時高圧下とする場合の
暖房サイクル時の状態を示す横断面図(a)、並びに縦
断面図(b)である。
【図14】同上冷房サイクル時の状態を示す横断面図
(a)、並びに縦断面図(b)である。
【図15】本発明の実施の形態3の具体的構造を示す縦
断面図である。
【図16】同上90°切断位置を異ならせた縦断面図で
ある。
【図17】補圧バネを付設した実施の形態を示す縦断面
図である。
【図18】同上有効受圧面積を模式的に示す平面図であ
る。
【図19】同上第三切換路口を排した実施の形態を示す
縦断面図である。
【図20】同上有効受圧面積を模式的に示す平面図であ
る。
【図21】本発明の実施の形態4を示す縦断面図
(a)、A−A線矢印方向から見た縦断面図(b)、並
びにB−B線矢印方向から見た縦断面図(c)である。
【図22】同上暖房運転から冷房・除湿運転に切り換え
る状態の前半部分を段階的に示す説明図である。
【図23】同上後半部分を段階的に示す説明図である。
【図24】弁体の回動を一旦停止してケーシング内の圧
力差を均一化する場合の回動角度と圧力差との関係を表
すグラフである。
【図25】圧力差を均一化する前後で回動速度を変更す
る場合の速度変更位置を示す説明図である。
【図26】圧力差を均一化する前後で回動速度を変更す
る場合の回動角度と圧力差との関係を表すグラフであ
る。
【図27】パイロット孔を具えた実施の形態を示す横断
面図(a)、C−C線矢印方向から見た縦断面図
(b)、同上開放状態を示す縦断面図(c)である。
【図28】本発明の実施の形態5を一部拡大して併せ示
す斜視図である。
【図29】同上A−A線矢印方向から見た断面図、B−
B線矢印方向から見た断面図、並びにC−C線矢印方向
から見た断面図である。
【図30】同上、暖房及び冷房・除湿運転時並びに運転
停止時の圧力緩衝弁の状態を示す断面図である。
【図31】第一、第二、第三切換路口に適用できる種々
のシール構造を示す縦断面図である。
【図32】同上他の種々のシール構造を示す縦断面図で
ある。
【図33】本発明の実施の形態6を示す縦断面図であ
る。
【図34】本発明の実施の形態6において伝動機構の一
部に鋼板を適用した実施の形態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 作動媒体の流路切換装置 2 コンプレッサ 3 室内熱交換器 4 毛細管 5 室外熱交換器 6 伝動機構 6A 駆動要素 6B 受動要素 7 減速作用室 8 切換弁室 10 ケーシング 10a 仕切部 11 第一接続口 12 第二接続口 13 第三接続口 14 第四接続口 15 パイロット孔 15a 下軸受 20 弁体 20a ケース部 20b 閉塞板 20c 連通室 21 第一切換路口 22 第二切換路口 23 第三切換路口 24 Oリング 25 シーリング材 25a ベロー式のシーリング材 25b 補圧バネ 26 回動軸 30 回動駆動機構 31 減速機構 32 シャフト 32A 入力軸 32B 中間軸 32C 出力軸 33 ギヤ 33C 扇形ギヤ 34 歯車列 46 駆動素子 46A 永久磁石 46B 電磁石 46Ba コイル 47 給電端子 61 永久磁石 62 永久磁石 63 鋼板 127 緩衝弁受入部 127a 当たり面 128 連通孔 130 圧力緩衝弁 130a 先端部 131 圧力調整孔 132 スプリング B リップ部 C コンデンサー E シーリング材 H1 第一配管 H2 第二配管 H3 第三配管 H4 第四配管 M モータ P 受圧面(第一切換路口に対する) P′ 受圧面(第二、第三切換路口に対する) R Oリング R1 第一切換路 R2 第二切換路 S スプリング SL スリーブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサの吐出口または吸入口に接
    続される第一接続口と、室内熱交換器に接続される第二
    接続口と、室外熱交換器に接続される第三接続口と、コ
    ンプレッサの吸入口または吐出口に接続される第四接続
    口とを有したケーシングと、このケーシング内の前記第
    一接続口を通る軸線上に設けられる回動駆動機構と、こ
    の回動駆動機構により回動自在に支承され、第一切換路
    口から第二切換路口へと連通する第一切換路、及び第一
    切換路口から第三切換路口へと連通する第二切換路を有
    した弁体とを具えて成り、前記第一接続口と第一切換路
    口とは常時連通され、一方、前記第二接続口と第二切換
    路口と、第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度
    往復回動させることにより択一的に連通させ、第一切換
    路と第二切換路との二つの流路を選択的に切り換えるよ
    うにした装置において、前記回動駆動機構には、駆動源
    の回転を互いに非接触状態で伝達する駆動要素と受動要
    素とを具える伝動機構が設けられ、なお且つ前記第一接
    続口と第一切換路口との間には、ベロー式のシーリング
    材が設けられていることを特徴とする冷暖房装置におけ
    る作動媒体の流路切換装置。
  2. 【請求項2】 前記受動要素はケーシング内部に密閉状
    態で収納配置されるとともに、前記駆動要素から駆動源
    に至る部位は、ケーシングにおける密閉範囲外に配置さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の冷暖房装置に
    おける作動媒体の流路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記ベロー式のシーリング材は、椀型形
    状のものをうつ伏せ状態に配置して成ることを特徴とす
    る請求項1または2記載の冷暖房装置における作動媒体
    の流路切換装置。
  4. 【請求項4】 前記第二接続口と第二切換路口との間、
    第三接続口と第三切換路口との間には適宜の形状ないし
    は構造のシーリング材が設けられており、なお且つ前記
    第一切換路口の作動媒体に対する有効受圧面積S1を前
    記第二切換路口及び第三切換路口の作動媒体に対する有
    効受圧面積S2よりも大きく設定し、これらの有効受圧
    面積差に基づく印加圧力の差圧により上記シーリング材
    による気密性を確保するようにしたことを特徴とする請
    求項1、2または3記載の冷暖房装置における作動媒体
    の流路切換装置。
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