JP2013147973A - 圧縮機及び冷凍サイクル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インジェクション配管等の配置の自由度を高めることができる圧縮機を得る。
【解決手段】揺動スクロール122と組み合わさって複数の圧縮室を形成し、圧縮室と連通して圧縮中の冷媒を排出させるための容量制御用バイパス孔9b及び圧縮室に冷媒を流入させるためのインジェクション孔12を有する固定スクロール121と、変位して容量制御用バイパス孔9bを開放又は閉塞する容量制御弁10と、冷媒が通過するインジェクション配管17を接続し、インジェクション孔12と連通するインジェクション貫通孔1b及び容量制御弁10を変位させる圧力を加えるための容量制御配管4を接続する容量制御貫通孔1c並びに容量制御貫通孔1cと容量制御用バイパス孔9bとを連通させるために内部に形成した横穴2を有するバルブカバー1とを備え、バルブカバー1と固定スクロール121との間に容量制御弁10を組み込んで容量制御機構18を形成する。
【選択図】図3

Description

この発明は圧縮機等に関するものである。特に容量制御機構を有するスクロール圧縮機に関するものである。
従来の圧縮機において、例えば、固定スクロール台板部に、圧縮室の吐出口に連通する以前の部分から、冷媒等の作動流体の一部をバイパスさせるためのバイパス孔、バイパス孔を開閉させる弁及びバイパス孔から圧縮流体を低圧部分へ排出する排出孔及び弁に吐出圧、吸入圧を加えるための容量制御配管等を有する容量制御機構を備えて容量制御を行えるようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
一方、圧縮機においては、寒冷環境用にインジェクション機能を備える場合もある。このとき、例えば、圧縮室の途中にインジェクションさせる高圧液冷媒を流す配管(インジェクション配管)を接続するためのインジェクション孔を固定スクロール台板部に形成する。
特開平4−298693号公報(第4頁、第1図)
このような圧縮機において、容量制御及びインジェクションを行えるようにする場合、容量制御配管の配設状態を考慮してインジェクション配管等を配置しなければならない。このため、インジェクション配管等を設計上の最適な位置へ配置できない可能性がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、インジェクション配管等の配置の自由度を高めることができる圧縮機を得るものである。
この発明に係る圧縮機は、揺動スクロールと組み合わさって複数の圧縮室を形成し、圧縮室と連通して圧縮中の冷媒を排出させるための容量制御用バイパス孔及び外部から圧縮室に冷媒を流入させるためのインジェクション孔を有する固定スクロールと、変位して容量制御用バイパス孔を開放又は閉塞する容量制御弁と、インジェクションさせるための冷媒が通過するインジェクション配管を接続し、インジェクション孔と連通するインジェクション貫通孔及び容量制御弁を変位させる圧力を加えるための容量制御配管を接続する容量制御貫通孔並びに容量制御貫通孔と容量制御用バイパス孔とを連通させるために内部に形成した連通穴を有するバルブカバーとを備え、容量制御用バイパス孔に対応して、バルブカバーと固定スクロールとの間に容量制御弁を組み込んで容量制御機構を形成するものである。
この発明の圧縮機は、バルブカバーと固定スクロールとの間で挟まれる内側の部分に容量制御機構を形成するようにしたので、バルブカバー外側に容量制御機構等を設けずにすむ。このため、インジェクションを行うための配管、孔等を設置することができる範囲が広がるので、設計上の最適な位置に配置することができ、インジェクション効率を高めることができる。
本発明の実施の形態1に係る圧縮機100の配管接続関係を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る圧縮機100の構成を示す図である。 固定スクロール121周辺に係る構成を説明するための分解図である。 本発明の実施の形態1に係る容量制御機構18の構成を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る容量制御機構18の構成を示す図である。 本発明の実施の形態3に係る容量制御機構18の構成を示す図である。 本発明の実施の形態4に係る容量制御機構18の構成を示す図(その1)である。 本発明の実施の形態4に係る容量制御機構18の構成を示す図(その2)である。 本発明の実施の形態4に係る容量制御機構18の構成を示す図(その3)である。 本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る圧縮機100の配管接続関係を示す図である。本実施の形態の圧縮機100は、容量制御及びインジェクション機能を有している。容量制御とは、スクロール圧縮機に複数ある圧縮室の中間の圧縮室から気体の冷媒(ガス冷媒)をバイパスさせて、圧縮機100からの吐出容量を制御するものである。
図1に示すように、第1電磁弁101を開とし、第2電磁弁102を閉として、圧縮機100の吸入側(低圧側)の圧力が容量制御配管4を通じて、後述する容量制御機構18に加わるようにすることで、圧縮機100内において、圧力が上昇する以前のガス冷媒の一部が圧縮機シェル内にバイパスし、残りのガスのみが圧縮されて容量を制御した駆動が可能となる。また、第1電磁弁101を閉とし、第2電磁弁102を開として、圧縮機100の吐出側(高圧側)の圧力が容量制御配管4を通じて容量制御機構18に加わるようにすることで、容量制御を行わずに最大能力での運転が可能となる。
図2は本発明の実施の形態1に係る圧縮機100の構成を示す図である。本実施の形態における圧縮機100は、鉄道車両内等、設置環境等の関係で、スクロール圧縮機を水平方向に配置できるようにした横形スクロール圧縮機であるものとする。圧縮機100は、例えば密閉容器110、流体圧縮機構120、モーター130、第1フレーム140、オルダムリング150、主軸160及び第2フレーム170を有している。
密閉容器110は、圧力容器となっており、圧縮機100の外郭を構成している。密閉容器110は、内部に潤滑油を貯留する油貯め111を有している。また、密閉容器110には、冷媒等の作動流体(以下、ここでは作動流体を冷媒とする)を吸入するための吸入側配管112と、圧縮した冷媒を吐出するための吐出側配管113とを連接する。そして、流体圧縮機構120及びモーター130を内部に収納する。図2に示すように、密閉容器110内では、流体圧縮機構120を吐出側配管113側に配置し、モーター130を油貯め111側に配置している。
第1フレーム140は、密閉容器110の内周面に固着され、揺動スクロール122を回転自在に軸方向に支持するとともに、モーター130で発生した駆動力を流体圧縮機構120に伝達する主軸160を回転自在に径方向に支持するものである。オルダムリング150は、例えば流体圧縮機構120の揺動スクロール122と第1フレーム140との間に配設され、揺動スクロール122の自転運動を阻止し、公転運動をさせる機能を有する。主軸160は、モーター130で発生した駆動力を流体圧縮機構120(特に揺動スクロール122)に伝達するものである。第2フレーム170は、主軸160の他端側の部分を支持するために密閉容器110の内周面に固着されている。また、密閉容器110内において、後述する流体圧縮機構120の固定スクロール121が動かないように固定する。
流体圧縮機構120は、吸入側配管112から吸入した、例えばガス状の冷媒(ガス冷媒)を圧縮して密閉容器110内の吐出空間114に排出する機能を有している。吐出空間114に排出された冷媒は、吐出側配管113を介して圧縮機100の外部に吐出される。モーター130は、流体圧縮機構120で冷媒を圧縮するために、流体圧縮機構120を構成する揺動スクロール122を駆動する機能を果たすようになっている。つまり、モーター130は、主軸160を介して揺動スクロール122を駆動することによって、流体圧縮機構120で冷媒を圧縮させるようになっている。
流体圧縮機構120は、固定スクロール121と揺動スクロール122とを有している。そして、各スクロールに形成された渦巻状突起(渦巻体)を互いに噛み合わせ、組み合わせて、固定スクロール121と揺動スクロール122とを密閉容器110内に設置している。
揺動スクロール122は、主軸160によって駆動し、固定スクロール121に対して自転運動することなく公転旋回運動を行う。揺動スクロール122が駆動することで渦巻体間の空間は相対的に容積が変化し、冷媒を圧縮していく圧縮室となる。
図3は固定スクロール121周辺に係る構成を説明するための分解図である。図3(a)は本実施の形態に係る構成を示しており、図3(b)は従来の構成を示している。固定スクロール121は、図2における第2フレーム170に図示省略のボルト等によって固定されている。固定スクロール121の台板部は、圧縮により、高圧となった冷媒を吐出するための貫通孔である吐出口7を中央部分に有している。そして、吐出口7を介して、圧縮により高圧となった冷媒を、固定スクロール121の吐出側(図2において右側となる)に設けられている吐出空間114に排出する。また、固定スクロール121の台板部は背面(吐出空間114側の面)側に弁座13を有し、弁座13内にリード弁14を収容している。
さらに、固定スクロール121の台板部背面側の吐出口7の周縁(弁座13との連通部分は開放)には、バルブカバー1側に向かって突出させた凸状ガイド8を形成している。凸状ガイド8は、組み立て時におけるガイドとして機能し、バルブカバー1の吐出貫通孔1aに嵌ることで、固定スクロール121とバルブカバー1とを容易に位置合わせすることができる。このため、固定スクロール121、ガスケット15、バルブカバー1の組立性を向上するだけでなく、組立精度も向上することができる。ここで、バルブカバー1の吐出貫通孔1aの周辺には、凸状ガイド8が嵌るような凹部を形成しておくとよい。また、凸状ガイド8の一部又は凹部の一部に、係止部又は係止受部を形成しておくと、より確実な位置合わせを実行することができる。
また、本実施の形態の固定スクロール121は、バルブカバー1のインジェクション貫通孔1bと共に、密閉容器110にロウ付けされたインジェクション配管17と圧縮室とを連通させるインジェクション孔12を貫通形成している。インジェクション孔12はインジェクション配管17を通過した液冷媒を圧縮室にインジェクション(注入)するための孔である。インジェクションを行うことにより、圧縮室内の冷媒の容量(密度)を増やし、流体圧縮機構120を冷却することができる。
また、本実施の形態の固定スクロール121には、圧縮機100の容量制御を行うための容量制御機構18を構成する貫通孔等を形成している。容量制御用バイパス孔9bは圧縮室とを連通する貫通孔である。また、容量制御により容量制御用バイパス孔9bを通過した冷媒を排出するための排出口16を側面側に有している。そして、容量制御弁10を変位させるためのバネ(弾性体)11を所定の位置に保持し、容量制御弁10を介して容量制御用バイパス孔9bと排出口16とを連通させるための容量制御溝9aを有している。容量制御機構18の構造等については、後述する。
弁座13内にあるリード弁14は、弁押さえ14aによって荷重が加えられている。このため、吐出口7からの冷媒により所定圧力以上の圧力が加わるとリード弁14が駆動して吐出口7を開放する。リード弁14を駆動させるための所定圧力は、弁押さえ10aにより調整することができる。また、リード弁14は、固定スクロール121の背面側に設置されるバルブカバー1によってカバーされている。弁押さえ10aはリード弁14に荷重を与えると共に疲労破壊の低減を図るものである。
そして、固定スクロール121の背面側に、吐出口7から吐出した冷媒を低圧空間に漏れないように吐出側配管113に供給するためのバルブカバー1を取り付ける。本実施の形態では、気密性を確保するために、ガスケット(パッキン)15を介してバルブカバー1を取り付けている。ここで、ガスケット15には、弁座13(吐出口7)、インジェクション孔12、容量制御用バイパス孔9bとバルブカバー1が有する吐出貫通孔1a、インジェクション貫通孔1b、容量制御貫通孔1cとを連通させるための貫通孔15a、15b、15cを有している。
バルブカバー1は、中央部に、前述したように固定スクロール121の吐出口7と連通する吐出貫通孔1aを有している。また、インジェクション孔12と連通し、インジェクション配管17を配管接続するためのインジェクション貫通孔1bを有している。さらに、容量制御用バイパス孔9b、横穴2、リフト溝5aと連通し、容量制御配管4を配管接続するための容量制御貫通孔1cを有している。
図4は本発明の実施の形態1に係る容量制御機構18の構成を示す図である。図4は、図3における破線で囲んだ部分について、組み立て後の機構の構成を拡大して表したものである。本実施の形態のバルブカバー1は、固定スクロール121に形成されている容量制御用バイパス孔9bと容量制御弁10を介して連通する横穴2及びリフト溝5aを有する。本実施の形態においてバルブカバー1が有する連通穴となる横穴2は、バルブカバー1を側面からバルブカバー1内部に穿つ(直角に切り欠く)加工を行って形成する。横穴2を形成したときに生じた外部に通じる孔から冷媒が漏れないようにするために、ボルト3で塞いでいる。リフト溝5aは、容量制御弁10が変位(リフト)するための空間となる。
ここで、容量制御機構18を複数箇所(図3では2箇所)に設けるようにする。容量制御機構18の数については、制御する容量に基づいて決めることができる。そして、本実施の形態においては、容量制御配管4を介して、各容量制御弁10に均等に圧力がかかるようにするため、例えば容量制御貫通孔1cからリフト溝5a(容量制御弁10)までの距離がそれぞれ同じになるように横穴2を形成している。各容量制御弁10に均等に圧力がかけられれば、容量制御貫通孔1c等を図3に示す位置に限定する必要がないので、容量制御配管4(容量制御貫通孔1c)の位置決めの自由度を高くすることができる。そして、横穴2及びリフト溝5aの邪魔をしない形で、インジェクション配管17(インジェクション貫通孔1b)の位置決めをすることができ、自由度を高くすることができる。
容量制御弁10は、バネ11の弾性力(付勢力)、容量制御配管4を介して加わる圧力、容量制御用バイパス孔9bを介して加わる圧力のバランスにより変位する平板である。容量制御配管4を介して吸入圧力が加わることで、容量制御用バイパス孔9bを開放すると容量制御溝9aを介して排出口16と連通して圧縮室から冷媒がバイパスし、容量制御を行うことになる。また、容量制御配管4を介して吐出圧力が加わることで、容量制御用バイパス孔9bを塞ぐと圧縮室から冷媒がバイパスしない。バネ11は、容量制御弁10の変位を補助する弾性手段(付勢手段)である。ここではバネ11とするが、特に限定するものではなく、同様の機能を有する手段で代用することもできる。
ここで、容量制御弁10がリフト溝5aの角部分で引っかかって変位できなくなるのを防ぐため、リフト溝5aを面取りしている(0.1<C<0.3(mm))。また、面取りを有効にするため、本実施の形態におけるガスケット15の厚さ(固定スクロール121とバルブカバー1の間のすき間)t1、容量制御弁10の厚さt2との関係については、例えば、0.3<t1<t2<1.0(mm)とする。t1<t2とすることで、例えば、ガスケット15とリフト溝5aとの間に隙間が発生しても、リフト溝5a(バルブカバー1)とガスケット15との境界部分で引っかかることがない。
次に、本実施の形態の圧縮機100の動作について容量制御を中心に説明する。密閉容器110内に吸入された流体を、流体圧縮機構120によって圧縮する。圧縮された冷媒は、固定スクロール121の吐出口7からリード弁14を介して、バルブカバー1を経て、吐出空間114に排出された冷媒は、吐出側配管113を介して圧縮機100の外部に吐出される。
ここで、容量制御を行わず、最大能力で圧縮機100を駆動させる場合、例えば、容量制御配管4からバルブカバー1内の横穴2、リフト溝5aを介して容量制御弁10に吐出圧力が加わることで、容量制御弁10は固定スクロール121側に押し下げられることになり、容量制御用バイパス孔9bを塞ぐ。このため、圧縮された冷媒はすべて吐出口7を介して吐出側配管113を介して圧縮機100の外部に吐出される。
一方、容量制御を行う場合には、容量制御配管4からバルブカバー1内の横穴2、リフト溝5aを介して容量制御弁10に吸入圧力が加わることで、容量制御弁10はバルブカバー1側に押し上げられることになる。そして、容量制御用バイパス孔9bと排出口16が連通し、圧縮室内の冷媒の一部が固定スクロール121外に排出され、圧縮室内の容量が制御され、負荷に対応した能力になるようにする。
以上のように、本実施の形態の圧縮機100によれば、バルブカバー1の内側に横穴2とリフト溝5aを加工形成し、また、固定スクロール121の台板部に容量制御溝9a、容量制御用バイパス孔9b及び排出口16を加工形成し、その間に容量制御弁10とバネ11を組み込むことにより、バルブカバー1と固定スクロール121の台板部との間で容量制御機構18を構成するようにしたので、複数の容量制御機構、容量制御機構間を結ぶ配管をバルブカバー1の外面側に形成する必要がないため、これらの機器の干渉を受けることなく、インジェクション配管17の配設、インジェクション貫通孔1bの配置における自由度を高くすることができる。このため、圧縮機100内の効率のよい位置にインジェクションさせることが容易になる。また、バルブカバー1と固定スクロール121の台板部とに溝、穴等を形成することにより、容量制御機構18においては、バルブカバー1の外面側に形成する場合よりも部品点数が減らすことができる。このため、組み立てやすくなり、組立時間の短縮ができる。また、組間違い、組み忘れの可能性を低くすることができる。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2に係る容量制御機構18の構成を示す図である。図5において、図4と同じ符号を付している機器等については同様の機能を果たすことになる。上述した実施の形態1においてはリフト溝5aをバルブカバー1に形成した。実施の形態2では、リフト溝5aの代わりに、固定スクロール121台板部にリフト溝5bを形成したものである。
以上のように、実施の形態2の容量制御機構18を有する圧縮機100においても、実施の形態1で説明したことと同様の効果を得ることができる。また、容量制御弁10をリフト(変位)させるリフト溝5bが固定スクロール121の台板部にあることで、バルブカバー1における加工を少なくすることができる。このため、箇所減少による加工性及び加工時間の改善、バルブカバー1の底面がフラットな形状となるため、バルブカバー1と固定スクロール121との間を高精度に位置決めする必要がなくなる。また、組み立てる際には、台に置いた固定スクロール121にバネ11、容量制御弁10を組み入れるが、容量制御弁10をリフト溝5b内に載置できるので、組み立ての際の位置ズレが発生しがたくなる。ここで、容量制御弁をリフトさせる溝5aを固定スクロール121台板部に設けることで固定スクロール121における加工工程は増えるが、容量制御溝9a及び容量制御用バイパス孔9bに追加工することになるため、過多の加工時間増加は発生しない。
実施の形態3.
図6は本発明の実施の形態3に係る容量制御機構18の構成を示す図である。図6において、図4、図5と同じ符号を付している機器等については同様の機能を果たすことになる。実施の形態3の容量制御機構18においては、述した実施の形態1においては、バルブカバー1にリフト溝5aを形成し、固定スクロール121台板部にリフト溝5bを形成するようにしたものである。効果等については、実施の形態1で説明したことと同様である。
実施の形態4.
図7〜図9は本発明の実施の形態4に係る容量制御機構18の構成を示す図である。図7において、図4、図5、図6と同じ符号を付している機器等については同様の機能を果たすことになる。実施の形態4においては、実施の形態1、2及び3におけるガスケット15の代わりに、固定スクロール121台板部の容量制御機構18となる部分の外側に円状に溝を形成し、溝にオーリング20を入れる。オーリング20は、固定スクロール121とバルブカバー1との間の隙間から、容量制御機構18における冷媒漏れ等を防ぐためのシール(封印)をするものである。
オーリング20により容量制御機構18のシールはされるものの、ガスケット15がなくなることで、固定スクロール121とバルブカバー1の間の吐出口7および弁座13部のシールが不十分となる。そこで、吐出口7および弁座13部にも、パッキン、金属同士の組合せといったシール構造を設けるようにする。
以上のように、実施の形態4では、固定スクロール121とバルブカバー1の間にオーリング20を設置して容量制御機構18をシールすることにより、従来のように広範囲をシールするためのガスケット15が不要となる。また、容量制御部にガスケット15がなくなることで、容量制御部の固定スクロール121とバルブカバー1の間のすき間がなくなり、容量制御弁10の上下の動きに干渉しなくなる。このため、リフト溝5a等を面取りすることなく、角部での引っかかりをなくすことができる。
実施の形態5.
上述の実施の形態では、横形スクロール圧縮機について説明したが、これに限定するものではなく、他の形式のスクロール圧縮機についても適用することができる。
実施の形態6.
図10は本発明の実施の形態6に係る空気調和装置の構成図である。本実施の形態では、上述した送風機を有する冷凍サイクル装置の一例として空気調和装置について説明する。図10の空気調和装置は、室外ユニット(熱源機)200と負荷ユニット(室内機)300とを備え、これらが冷媒配管で連結され、主となる冷媒回路(以下、主冷媒回路という)を構成して冷媒を循環させている。冷媒配管のうち、気体の冷媒(ガス冷媒)が流れる配管をガス配管400とし、液体の冷媒(液冷媒。気液二相冷媒の場合もある)が流れる配管を液配管500とする。
室外ユニット200は、本実施の形態においては、上述の実施の形態1〜5で説明した圧縮機100、油分離器202、四方弁203、室外側熱交換器204、室外側送風機205、アキュムレータ(気液分離器)206、室外側絞り装置(膨張弁)207、冷媒間熱交換器208、バイパス絞り装置209及び室外側制御装置210の各装置(手段)で構成する。
圧縮機100は、吸入した冷媒を圧縮して吐出する。ここで、圧縮機100は、上述したように、インジェクション及び容量制御を行えるものとする。また、インバータ装置等により、運転周波数を任意に変化させることにより、圧縮機101の容量(単位時間あたりの冷媒を送り出す量)を細かく変化させるようにしてもよい。
油分離器202は、冷媒に混じって圧縮機100から吐出された潤滑油を分離させるものである。分離された潤滑油は圧縮機100に戻される。四方弁203は、室外側制御装置210からの指示に基づいて冷房運転時と暖房運転時とによって冷媒の流れを切り換える。また、室外側熱交換器204は、冷媒と空気(室外の空気)との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては蒸発器として機能し、室外側絞り装置207を介して流入した低圧の冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を蒸発させ、気化させる。また、冷房運転時においては凝縮器として機能し、四方弁203側から流入した圧縮機100において圧縮された冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮して液化させる。室外側熱交換器204には、冷媒と空気との熱交換を効率よく行うため、送風機となる室外側送風機205が設けられている。
冷媒間熱交換器208は、冷媒回路の主となる流路を流れる冷媒と、その流路から分岐してバイパス絞り装置209(膨張弁)により流量調整された冷媒との間で熱交換を行う。特に冷房運転時において冷媒を過冷却する必要がある場合に、冷媒を過冷却して負荷ユニット300に供給するものである。バイパス絞り装置209を介して流れる液体は、バイパス配管を介してアキュムレータ206に戻される。アキュムレータ206は例えば液体の余剰冷媒を溜めておく手段である。室外側制御装置210は、例えばマイクロコンピュータ等からなる。負荷側制御装置304と有線又は無線通信することができ、例えば、空気調和装置内の各種検知手段(センサ)の検知に係るデータに基づいて、インバータ回路制御による圧縮機100の運転周波数制御等、空気調和装置に係る各手段を制御して空気調和装置全体の動作制御を行う。
一方、負荷ユニット300は、負荷側熱交換器301、負荷側絞り装置(膨張弁)302、負荷側送風機303及び負荷側制御装置304で構成される。負荷側熱交換器301は冷媒と空気との熱交換を行う。例えば、暖房運転時においては凝縮器として機能し、ガス配管400から流入した冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒を凝縮させて液化(又は気液二相化)させ、液配管500側に流出させる。一方、冷房運転時においては蒸発器として機能し、負荷側絞り装置302により低圧状態にされた冷媒と空気との熱交換を行い、冷媒に空気の熱を奪わせて蒸発させて気化させ、ガス配管400側に流出させる。また、負荷ユニット300には、熱交換を行う空気の流れを調整するための負荷側送風機303が設けられている。この負荷側送風機303の運転速度は、例えば利用者の設定により決定される。負荷側絞り装置302は、開度を変化させることで、負荷側熱交換器301内における冷媒の圧力を調整するために設ける。
また、負荷側制御装置304もマイクロコンピュータ等からなり、例えば室外側制御装置210と有線又は無線通信することができる。室外側制御装置210からの指示、居住者等からの指示に基づいて、例えば室内が所定の温度となるように、負荷ユニット300の各装置(手段)を制御する。また、負荷ユニット300に設けられた検知手段の検知に係るデータを含む信号を送信する。
以上のように実施の形態6の空気調和装置では、実施の形態1〜5において説明した圧縮機100を室外ユニット200に用い、インジェクション及び容量制御を行うことができる。
1 バルブカバー、1a 吐出貫通孔、1b インジェクション貫通孔、1c 容量制御貫通孔、2 横穴、3 ボルト、4 容量制御配管、5a,5b リフト溝、7 吐出口、8 凸状ガイド、9a 容量制御溝、9b 容量制御用バイパス孔、10 容量制御弁、11 バネ、12 インジェクション孔、13 弁座、14 リード弁、14a 弁押さえ、15 ガスケット、15a,15b,15c 貫通孔、16 排出口、17 インジェクション配管、18 容量制御機構、20 オーリング、100 圧縮機、101 第1電磁弁、102 第2電磁弁、110 密閉容器、111 油貯め、112 吸入側配管、113 吐出側配管、114 吐出空間、120 流体圧縮機構、121 固定スクロール、122 揺動スクロール、130 モーター、140 第1フレーム、150 オルダムリング、160 主軸、170 第2フレーム、200 室外ユニット、202 油分離器、203 四方弁、204 室外側熱交換器、205 室外側送風機、206 アキュムレータ、207 室外側絞り装置、208 冷媒間熱交換器、209 バイパス絞り装置、210 室外側制御装置、300 負荷ユニット、301 負荷側熱交換器、302 負荷側絞り装置、303 負荷側送風機、304 負荷側制御装置、400 ガス配管、500 液配管。

Claims (6)

  1. 揺動スクロールと組み合わさって複数の圧縮室を形成し、該圧縮室と連通して圧縮中の冷媒を排出させるための容量制御用バイパス孔及び外部から圧縮室に冷媒を流入させるためのインジェクション孔を有する固定スクロールと、
    変位して前記容量制御用バイパス孔を開放又は閉塞する容量制御弁と、
    インジェクションさせるための冷媒が通過するインジェクション配管を接続し、前記インジェクション孔と連通するインジェクション貫通孔及び前記容量制御弁を変位させる圧力を加えるための容量制御配管を接続する容量制御貫通孔並びに該容量制御貫通孔と前記容量制御用バイパス孔とを連通させるために内部に形成した連通穴を有するバルブカバーとを備え、
    前記容量制御用バイパス孔に対応して、前記バルブカバーと前記固定スクロールとの間に容量制御弁を組み込んで容量制御機構を形成することを特徴とする圧縮機。
  2. 前記容量制御弁が変位するための空間となるリフト溝を前記バルブカバー側に有することを特徴とする請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記容量制御弁が変位するための空間となるリフト溝を前記固定スクロール側に有することを特徴とする請求項1又は2に記載の圧縮機。
  4. 前記バルブカバーと前記固定スクロールとの間の冷媒漏れを防ぐためのガスケットを、前記バルブカバーと前記固定スクロールの間にさらに備え、
    前記ガスケットの厚さt1と前記容量制御弁の厚さt2との関係を0.3<t1<t2<1.0(mm)とし、前記リフト溝の角部分に0.1<C<0.3(mm)の面取りCを設けることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧縮機。
  5. 前記バルブカバーと前記固定スクロールとの間に、前記容量制御機構の冷媒漏れを防ぐためのオーリングを設けることを特徴とする請求項2又は3に記載の圧縮機。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の圧縮機と、
    冷媒と空気との熱交換を行う熱源側熱交換器と、
    熱交換対象と冷媒とを熱交換する複数の負荷側熱交換器と、
    該負荷側熱交換器に流入させる冷媒の流量及び圧力を調整するための絞り装置と
    を配管接続して冷媒回路を構成することを特徴とする冷凍サイクル装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103939349A (zh) * 2014-04-15 2014-07-23 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 增焓压缩机及其下法兰组件
DE102017123695A1 (de) * 2017-10-11 2019-04-11 Schwäbische Hüttenwerke Automotive GmbH Rotationspumpe

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