JP2006275494A - 冷凍装置、冷蔵庫及び圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 異なる温度帯で機能する複数の吸熱器を備え、一方の吸熱器から出た冷媒配管を圧縮機の中間圧部に接続する場合にも、圧縮機効率の低下を抑制できる冷凍装置、冷蔵庫及びこれらに適用可能な圧縮機を提供することを目的とする。
【解決手段】 冷凍装置30は、圧縮機100及び200と、放熱器2と、冷却熱交換器32と、第1の吸熱手段10と、第2の吸熱手段11と、を備え、第1の吸熱手段10に冷媒を流通させ、第2の吸熱手段11への冷媒の流通を遮断する冷蔵運転時には圧縮機100を停止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、冷媒を多段で圧縮する圧縮手段を備える冷凍装置及び冷蔵庫に関し、更にこのような冷凍装置に適用可能な圧縮機に関する。
近年、冷蔵室と冷凍室を備えた冷凍冷蔵庫は大幅な省エネルギー化が求められており、例えば特許文献1には、このような省エネルギー化を実現するために、前段側圧縮要素と後段側圧縮要素により構成される圧縮機と、凝縮器、第1の膨張手段、冷蔵室用蒸発器、第2の膨張手段及び冷凍室用蒸発器とから構成された2段圧縮冷凍サイクルを備えた冷凍冷蔵庫が提案されている。
しかしながら上記の如き構成では、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷がアンバランスになった時などに一方の室内が冷凍能力不足又は冷凍能力過剰になるなどの問題があった。そこで、特許文献2には、このような問題を解決するものとして、2段圧縮機と、中間圧用膨張装置、中間圧用吸熱器、低圧用膨張装置及び低圧用吸熱器等を備え、中間圧用膨張装置と中間圧用吸熱器とを連通する冷媒配管を、2段圧縮機の前段側と後段側との間に接続する構成の2段圧縮冷凍冷蔵装置が提案されている。
特開平11−223397号公報 特開2001−108345号公報
しかしながら、上記従来の如き構成の2段圧縮冷凍冷蔵装置では、低圧用吸熱器での冷却を停止して中間圧用吸熱器のみを機能させる冷蔵運転時に、2段圧縮機の前段側が略真空状態となり、圧縮機効率が大幅に低下する、という問題がある。
そこで、本発明は、異なる温度帯で機能する複数の吸熱器を備え、一方の吸熱器から出た冷媒配管を圧縮機の中間圧部に接続する場合にも、圧縮機効率の低下を抑制できる冷凍装置、冷蔵庫及びこれらに適用可能な圧縮機を提供することを目的とする。
本発明の冷凍装置は、前段圧縮要素及び後段圧縮要素を備える圧縮手段と、この圧縮手段の吐出側に接続される放熱器と、該放熱器の出口側の冷媒配管が分岐され、この分岐された一方の冷媒配管に接続され且つ第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、前記分岐された他方の冷媒配管に接続され且つ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を選択する切り換え手段と、と、この切り換え手段の情報に基づき前記圧縮手段の圧縮動作を制御する制御手段と、を備え、前記第1の吸熱手段の出口側の冷媒配管が前記前段圧縮要素の吐出側と後段圧縮要素の吸い込み口との間に接続され、前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が前記前段圧縮要素の吸い込み口に接続されるように構成され、前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記前段圧縮要素の圧縮動作を停止することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷凍装置において、前記圧縮手段は2台の圧縮機により構成されると共に、前記2台の圧縮機のうちの一方の圧縮機が前記前段圧縮要素として運転され、他方の圧縮機が前記後段圧縮要素として運転され、前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記一方の圧縮機の運転を停止することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の冷凍装置において、前記圧縮手段は1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、これらの各圧縮要素がベーンとローラを備え且つ同一の回転軸により動作するロータリ式の多段圧縮機により構成され、この多段圧縮機は、前記前段圧縮要素におけるベーンのローラへの接触を防止する接触防止手段を備え、前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記接触防止手段を機能させて、前記前段圧縮要素におけるベーンのローラへの接触を防止することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の冷凍装置において、前記圧縮手段は1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、前記前段圧縮要素は第1の回転軸により動作すると共に、前記後段圧縮要素は第2の回転軸により動作し、前記第1の回転軸は駆動手段に取付けされ且つ前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とはクラッチ機構により連結されて構成され、前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記クラッチ機構により前記第2の回転軸を、前記第1の回転軸から分離することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の冷凍装置において、冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の冷凍装置において、冷凍サイクルの高圧側が超臨界状態で運転されることを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の冷凍装置を備えることを特徴とする。
本発明の圧縮機は、ベーンと、ローラと、前記ベーンの前記ローラへの接触を防止する接触防止手段と、を備えることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の圧縮機において、前記接触防止手段は、前記ベーンに取付けられた磁石と、この磁石と反発又は引き付け合う磁力を発生可能な電磁石と、により構成されることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の圧縮機において、冷媒圧縮動作を行う場合には、前記電磁石に前記磁石と反発するように磁力を発生させ、冷媒圧縮動作を停止する場合には、前記電磁石に前記磁石を引き付け合う磁力を発生させることを特徴とする。
本発明の圧縮機は、1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、前記前段圧縮要素は第1の回転軸により動作する共に、前記後段圧縮要素は第2の回転軸により動作し、前記第1の回転軸は駆動手段に取付けされ且つ前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とはクラッチ機構により連結されて構成されることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の圧縮機において、前記前段圧縮要素の圧縮動作を停止し且つ前記後段圧縮要素の圧縮動作を行う場合には、前記クラッチ機構により前記第2の回転軸を、前記第1の回転軸から分離することを特徴とする。
本発明によれば、異なる温度帯で機能する複数の吸熱器を備え、一方の吸熱器から出た冷媒配管を圧縮機の中間圧部に接続する場合にも、圧縮機効率の低下を抑制できる冷凍装置、冷蔵庫及びこれらに適用可能な圧縮機が提供される。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
<実施の形態1>
本発明の一実施の形態につき図面に基づき詳述する。図1は、本実施の形態における冷凍装置の冷媒回路図を示している。冷凍装置30は、前段圧縮要素としての圧縮機100と、この圧縮機100の吐出側に直列に接続される後段圧縮要素としての圧縮機200と、この圧縮機200の吐出側に接続される放熱器2と、この放熱器2の出口側に接続される第1の吸熱手段10及び第2の吸熱手段11と、冷却熱交換器32と、を備え、第1の吸熱手段10の出口側が圧縮機200の吸い込み口に、第2の吸熱手段11の出口側が圧縮機100の吸い込み口に接続され冷凍サイクルが構成されている。
また冷凍装置30は、第1の吸熱手段10と圧縮機1の中間圧部との間に設けられる逆止弁7と、第2の吸熱手段11と圧縮機1の吸い込み口との間に設けられる逆止弁52及熱交換器15と、制御装置26と、を備える。熱交換器15は、第2の吸熱手段から出た冷媒と低圧膨張弁65に入る前の冷媒とを熱交換可能に構成される。
第1の吸熱手段10は、分岐点9Aからの冷媒が流通する中間圧膨張弁65と、中間圧吸熱器57と、を含む。また第2の吸熱手段11は、分岐点9Aからの冷媒が流通する低圧膨張弁66と、低圧吸熱器58と、を含む。そして、第1の吸熱手段10と第2の吸熱手段11とは、異なる温度帯で機能するものであり、放熱器2からの冷媒配管が分岐点9Aにて分岐し、一方が第1の吸熱手段10に接続され、他方が第2の吸熱手段11に接続される。
中間圧膨張弁65及び低圧膨張弁66は、絞りの程度を可変に構成される。この絞りの程度を変えることで、冷媒が各吸熱器57、58に至るまでに所定の圧力に低下させ、同吸熱器57、58における冷媒の蒸発温度を制御することができる。
冷却熱交換器32は、放熱器2から出た冷媒と中間圧吸熱器57を出た冷媒とを熱交換するために設けられるものであり、中間圧吸熱器57を出た冷媒は当該冷却熱交換器32を出た後、逆止弁7を経て圧縮機200の吸い込み口に導入される。
尚、上記の如く中間圧膨張弁65は絞りの程度を可変に構成され、この中間圧膨張弁65の絞りの程度を変えることで、分岐点9Aから中間圧膨張弁65に流通した冷媒は中間圧吸熱器57に至るまでに所定の圧力に低下される。そして、中間圧膨張弁65を出た冷媒は、中間圧吸熱器57で蒸発して当該吸熱器57周囲から吸熱した後、冷却熱交換器32において、放熱器2を出た冷媒と熱交換して温められ、その後圧縮機200の吸い込み口に戻されることになる。
圧縮機100と圧縮機200とは上記の如く直列に接続され、圧縮機100の吐出口と圧縮機200の吸い込み口とを接続する冷媒配管上には中間冷却器1Cが備えられる。尚、上記第1の吸熱手段10から流出し、冷却熱交換器32を経たガス冷媒は、中間冷却器1Cと圧縮部200との間に導入される。
また本実施の形態の冷凍装置30においては、中間圧吸熱器57を経た冷風が同吸熱器57付近に設けられたファン57Fによりダクト57Aを経て冷蔵室21に送られ、低圧吸熱器58を経た冷風が同吸熱器58付近に設けられたファン58Fによりダクト58Aを経て冷凍室22に送られる。
制御装置26は、冷蔵室21及び冷凍室22に夫々設けられた温度センサ21T及び22T等の情報に基づき、圧縮機1の運転周波数若しくはON−OFF、膨張弁65及び66の開度、又はファン57F及び58FのON−OFF等を制御する制御手段であり、例えば汎用マイクロコンピュータにより構成される。
尚、本実施の形態では、図1中、圧縮機200の吐出側から放熱器2及び冷却熱交換器32を経て、中間膨張弁65入口及び低圧膨張弁66入口までが冷凍装置30の冷凍サイクルの高圧部として運転され、また圧縮機100の吐出側から中間冷却器1Cを経て圧縮機200の吸い込み口まで、及び中間圧膨張弁65出口から中間圧吸熱器57及び冷却熱交換器32を経て圧縮機200の吸い込み口までが冷凍装置30の冷凍サイクルの中間圧部として運転される。そして、低圧膨張弁66出口から低圧吸熱器58及び熱交換器15を経て圧縮機100の吸い込み口までが冷凍装置30の冷凍サイクルの低圧部として運転されることになる。
ここで、本実施の形態の冷凍装置30には冷媒として環境負荷が小さく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である二酸化炭素冷媒(CO2)を使用しており、圧縮機2の潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、PAG(ポリアルキレングリコール)、POE(ポリオールエステル)等が使用される。
このように冷凍装置30では冷媒として二酸化炭素を用いているため、例えば外気温が二酸化炭素の臨界温度(約+31℃)以上となった場合に、同冷凍装置30の冷凍サイクル高圧部は超臨界状態となり、これにより冷凍装置30は遷臨界サイクルとして運転されることがある。
以上の構成により、本実施の形態における冷凍装置30の動作について、図1を参照して説明する。冷凍装置30は、第2の吸熱手段11を主として機能させる冷凍運転と、第1の吸熱手段10及び第2の吸熱手段11により冷凍及び冷蔵を行う冷凍冷蔵運転と、第1の吸熱手段10を主として機能させる冷蔵運転と、が制御装置26により選択的に運転される。
まず冷凍運転につき説明する。尚、この冷凍運転とは、低圧吸熱器58を所定の温度(例えば、−26℃付近)で機能させて冷凍室22を冷却する運転である。
本実施の形態の冷凍装置30において、圧縮機100、200が運転されると、圧縮機100で圧縮され吐出された中間圧冷媒は、圧縮機200で更に圧縮されて吐出され、放熱器2で放熱して冷却される。その後、放熱器2から出た冷媒は、冷却熱交換器32を経て分岐点9Aに至りここで分岐して、一部が第1の吸熱手段10に、残りが第2の吸熱手段11に流通する。尚、放熱器2を出た冷媒は、冷却熱交換器32により過冷却された状態で分岐点9Aに至ることになるが詳細は後述する。
分岐点9Aから第1の吸熱手段10に流通した冷媒は、中間圧膨張弁65で減圧されて、ガス/液体の2相混合体(気液混合状態)となる。そしてこの冷媒は、2相混合体の状態で中間圧吸熱器57に流入するが、本冷凍運転においては当該中間圧吸熱器57付近に設けられたファン57Fを制御装置26により停止させることにより、同吸熱器57の吸熱作用を略停止する。これにより、中間圧膨張弁65から出た冷媒は中間圧吸熱器57では周囲からほとんど吸熱することなく冷却熱交換器32に至り、この冷却熱交換器32において放熱器2から出た冷媒と熱交換して温められ、ガス冷媒となり圧縮機200の吸い込み口に導入される。尚、上記冷却熱交換器32での熱交換により、圧縮機200から吐出され放熱器2を出た冷媒は、上記中間圧吸熱器57を出た冷媒により過冷却される。
一方、分岐点9Aから第2の吸熱手段11側に流通する冷媒は、上述のように冷却熱交換器32で第1の吸熱手段10側に流通した冷媒と熱交換して過冷却された状態で低圧膨張弁66に至り減圧されてガス/液体の2相混合体となる。そして、制御装置26によりファン58Fが運転されているため、低圧吸熱器58に流入した冷媒は、当該吸熱器58にて蒸発して周囲から熱を吸収した後、熱交換器15において、低圧膨張弁66に流入する前の冷媒と熱交換して温められ、圧縮機100の吸い込み口に戻る。尚、熱交換器15での上述のような熱交換により、冷却熱交換器32で過冷却された後、分岐点9Aを経て低圧膨張弁66に流入する冷媒は、より一層冷却される。
次に冷凍冷蔵運転につき説明する。尚、この冷凍冷蔵運転とは、中間圧吸熱器57及び低圧吸熱器58を所定の温度(例えば、中間圧吸熱器57を−5℃付近、低圧吸熱器58を−26℃付近)で機能させて冷蔵室21及び冷凍室22を冷却する運転である。
この場合も圧縮機100、200が運転されると、圧縮機100で圧縮され吐出された中間圧冷媒は、圧縮機200で更に圧縮されて吐出され、放熱器2で放熱して冷却される。その後、放熱器2から出た冷媒は、冷却熱交換器32を経て分岐点9Aに至りここで分岐して、一部が第1の吸熱手段10に、残りが第2の吸熱手段11に流通する。尚、放熱器2を出た冷媒は、上記冷凍運転時と同様に冷却熱交換器32により過冷却された状態で分岐点9Aに至ることになるが詳細は後述する。
分岐点9Aから第1の吸熱手段10に流通した冷媒は、中間圧膨張弁65で減圧されて、ガス/液体の2相混合体となる。そしてこの冷媒は、2相混合体の状態で中間圧吸熱器57に流入するが、本冷凍冷蔵運転においては上記冷凍運転時と異なり中間圧吸熱器57付近に設けられたファン57Fを制御装置26により運転することにより、中間圧吸熱器57の吸熱作用を機能させる。これにより、中間圧膨張弁65から出た冷媒は中間圧吸熱器57で蒸発して周囲から吸熱した後、冷却熱交換器32に至り、この冷却熱交換器32で放熱器2から出た冷媒と熱交換して温められ、ガス冷媒の状態で圧縮機200の吸い込み口に導入される。
尚、上記冷却熱交換器32での熱交換により、圧縮機200から吐出され放熱器2を出た冷媒は、上記中間圧吸熱器57を出た冷媒により過冷却されるが、本冷凍冷蔵運転では上記冷凍運転時と異なり、中間圧吸熱器57の吸熱作用を機能させているため、冷却熱交換器32での熱交換量は冷凍運転時よりも小さいものとなる。
一方、分岐点9Aから第2の吸熱手段11側に流通する冷媒は、上述の如く冷却熱交換器32で上記第1の吸熱手段10側に流通した冷媒と熱交換して過冷却された状態で低圧膨張弁66に至り減圧されてガス/液体の2相混合体となる。そして、制御装置26によりファン58Fが運転されているため、低圧吸熱器58に流入した冷媒は当該吸熱器58にて蒸発して周囲から熱を吸収した後、熱交換器15を経て圧縮機100の吸い込み口に戻る。
更に冷蔵運転につき説明する。尚、この冷蔵運転とは、中間圧吸熱器57を所定の温度(例えば、−5℃付近)で機能させて冷蔵室21を冷却する運転である。本冷蔵運転では、制御装置26により低圧膨張弁66を閉じることで、分岐点9Aから第2の吸熱手段11側への冷媒流通を遮断して、第1の吸熱手段10側のみに冷媒を流通させる。
尚、本冷蔵運転では第2の吸熱手段11が機能しないため、圧縮機100を運転させてもエネルギーが浪費されるだけであり、また、上記冷凍及び冷凍冷蔵運転時と同様に圧縮機100、200共に運転させると、低圧膨張弁66を閉じているために、同膨張弁66から低圧吸熱器58を経て圧縮機100の吸い込み口までが略真空状態となり、圧縮機100が多量のオイルを吸い込みオイル圧縮が生じ、圧縮機効率が著しく低下する。
そこで、本実施の形態の冷蔵運転では、圧縮機100を制御装置26により停止するものとする。
この場合、圧縮機200が運転されると、圧縮機200で圧縮されて吐出された冷媒は、放熱器2で放熱して冷却される。その後、放熱器2から出た冷媒は、冷却熱交換器32を経て分岐点9Aを経て、第1の吸熱手段10に流通する。
分岐点9Aから第1の吸熱手段10に流通した冷媒は、中間圧膨張弁65で減圧されて、ガス/液体の2相混合体(気液混合状態)となる。そしてこの冷媒は、2相混合体の状態で中間圧吸熱器57に流入するが、本冷蔵運転においては当該中間圧吸熱器57付近に設けられたファン57Fを制御装置26により運転することにより、同吸熱器57の吸熱作用を機能させる。
これにより、中間圧膨張弁65から出た冷媒は中間圧吸熱器57で蒸発して周囲から吸熱した後、冷却熱交換器32に至り、この冷却熱交換器32において放熱器2から出た冷媒と熱交換して温められ、ガス冷媒となり圧縮機200の吸い込み口に導入される。尚、上記冷却熱交換器32での熱交換により、圧縮機200から吐出され放熱器2を出た冷媒は、上記中間圧吸熱器57から出た冷媒により過冷却される。
以上の如く、本冷蔵運転では圧縮機100を停止することにより、エネルギー浪費を抑制可能で高効率な冷蔵運転が可能となる。
冷凍運転時、冷凍冷蔵運転時及び冷蔵運転時共に以上の如く冷媒が循環して状態が変化し、冷凍サイクルが形成される。
ここで、本実施の形態では冷媒回路内に二酸化炭素冷媒が封入されているため、外気温が、例えば+22℃程度の場合でも、従来のフロン系冷媒やHC系冷媒に用いられる冷媒回路、即ち放熱器2の直後に膨張弁65、66を設けるような冷媒回路では、膨張弁65、66に流入する冷媒の乾き度が高すぎるため、冷媒中のガス冷媒の割合が高く、十分な冷却性能を得ることが困難である。
そこで、冷凍装置30においては、分岐点9Aにて冷媒配管を分岐しその一方に第1の吸熱手段10を備えると共に冷却熱交換器32を備え、この冷却熱交換器32により第1及び第2の吸熱手段10、11に流入する冷媒を過冷却する構成としたことにより、上記のような特性を持つ二酸化炭素冷媒を用いた場合でも高い冷却効果を得ることができる。またこのとき、第1の吸熱手段10側を出た冷媒はガス冷媒として圧縮機200の吸い込み口に導入するため、圧縮機100、200における圧縮効率をも向上させることができ、より一層冷凍装置30の冷凍サイクル効率を向上することができる。
また冷凍運転時は冷凍冷蔵運転時と異なり、制御装置26により、中間圧吸熱器57の付近に設けられたファン57Fを停止して冷却熱交換器32での熱交換量を増大させる構成としたため、第2の吸熱手段11に流入する冷媒の過冷却をより大きくすることができ、より高効率な冷凍運転を行うことが可能になる。
次に本実施の形態における冷凍装置30の冷蔵庫への適用例について図2を参照して説明する。図2は冷凍装置30を備えた冷蔵庫の概略構成図を示している。
冷蔵庫40は、上段に冷蔵室41を備え、下段に冷凍室42を備えて構成されている。そして、各室41、42の奥部には、夫々庫内仕切り壁61、62が設けられ、この庫内仕切り壁61、62で仕切られた風路44内には、上述した中間圧吸熱器57及び低圧吸熱器58、並びにファン63、64が設置される。また、冷凍室42には温度センサ42Tが設けられ、冷蔵室41には温度センサ41Tが設けられる。
そして、上述した各運転時、即ち冷凍運転時にはファン64を運転し、冷凍冷蔵運転時にはファン63、64を運転し、更に冷蔵運転時にはファン63を運転する。これにより、各室41、42を冷却することが可能である。
本実施の形態の冷蔵庫40は、以上の如き構成を備えるため、冷媒に二酸化炭素を用いた場合にも高い冷却性能と高効率運転が可能となる。また、冷蔵運転時には、圧縮機100を停止することにより、冷凍サイクル効率を更に向上させることが可能となる。
<実施の形態2>
次に図3を参照して、本発明の他の実施の形態を説明する。図3はこの場合の冷凍装置50の冷媒回路図を示している。本実施の形態の冷凍装置50は、上記冷凍装置30と比較した場合、圧縮機を1台として、この圧縮機1を多段圧縮機により構成する点が相違する。
圧縮機1は2段圧縮機であり、密閉容器内に1段圧縮部1Aと2段圧縮部1Bとを含み、1段圧縮部1Aの吐出側冷媒配管には、中間冷却器1Cが備えられる。即ち、本実施の形態では、上記実施の形態1における前段圧縮要素としての圧縮機100の機能を1段圧縮部1Aが代替し、後段圧縮要素としての圧縮機200の機能を2段圧縮部1Bが代替する。
ここで、本実施の形態における圧縮機1について図4を参照して説明する。図4は圧縮機1の概略断面図である。
圧縮機1は内部高圧型2段圧縮式ロータリコンプレッサであり、同圧縮機1は、上下両端が密閉された縦長略円筒状の密閉容器112を備え、この密閉容器112の底部をオイル溜めとしている。密閉容器112は、電動要素114と、電動要素114の回転軸116により駆動される第1圧縮部1A及び第2圧縮部1Bから構成される回転圧縮部118と、を備え、その底部外面には当該圧縮機1を、例えば図示しない冷蔵庫筐体に固定するための脚部210が設けられている。
密閉容器112は、電動要素114及び回転圧縮部118を収納する容器本体112Aと、この容器本体112Aの電動要素114側の端部を閉塞する略椀上のエンドキャップ(蓋体)112Bとで構成され、このエンドキャップ112Bには円形の取付孔112Dが形成されており、この取付孔112Dには電動要素114に電力を供給するためのターミナル120(配線を省略)が取付けられている。
電動要素114は、密閉容器112の内周面に沿って環状に取付けられたステータ122と、このステータ122の内側に若干の間隔を設けて挿入設置されたロータ124と、を備える。このロータ124は中心を通り密閉容器112の軸心方向に延在する回転軸116に固定されている。ここで、ステータ122は、ドーナッツ状の電磁鋼板を積層した図示しない積層体と、この積層体の歯部に直巻き方式により巻装されたステータコイル128とを有している。そして、ロータ124もステータ122と同様に電磁鋼板の積層体で形成され、この積層体内に永久磁石を挿入して形成されている。
また、回転軸116内にはオイル通路182が軸中心を貫通して鉛直方向に渡り設けられており、このオイル通路182の回転圧縮部118側の一端は密閉容器112底部のオイル溜めに開口しており、また電動要素114側の他端はエンドキャップ112B側にて開口している。尚、このオイル通路182は各段圧縮部1A、1Bの摺動部にも連通し、同圧縮部1A、1Bにオイル供給可能に構成されている。
回転圧縮部118の1段圧縮部1Aと2段圧縮部1Bは、第1及び第2のシリンダ138、140により構成され、これらシリンダ138、140間には中間仕切板136が狭持されている。また、各段圧縮部1A、1Bは、それぞれ中間仕切板136の両側(図1では上下)に配置された第1及び第2のシリンダ138、140と、回転軸116に設けられ180度の位相差を持つ第1及び第2の偏心部142、144に嵌合され、第1及び第2のシリンダ138、140内を偏心回転する第1及び第2のローラ146、148と、これらローラ146、148にそれぞれ当接してシリンダ138、140内をそれぞれ低圧室側と高圧室側とに区画する第1及び第2のベーン150、152と、シリンダ140の電動要素114側の開口面とシリンダ138の電動要素114とは反対側の開口面をそれぞれ閉塞して回転軸116の軸受を兼用する支持部材154、156とから構成されている。
2段圧縮部1Bにおいて、ベーン152の外側(図1では右側)には、ベーン152の外側端部に当接して、同ベーン152をローラ148側に付勢するスプリング176が設けられている。更に、スプリング176の密閉容器112側には金属製のプラグ223が設けられ、スプリング176の抜け止めの役目を果たす。また、第2のベーン152には図示しない背圧室が構成され、この背圧室にはシリンダ140内の高圧室側の圧力が背圧として印加される。
他方、1段圧縮部1Aにおいて、ベーン150におけるローラ146と反対側の外側端部には、例えば永久磁石からなる磁石151が取付けられている。そして、上記2段圧縮部1Bにおけるプラグ223と同様な部分にはプラグ222が設けられ、このプラグ222の磁石151側には、電磁石175が設けられている。
また、支持部材154、156には、一部を凹陥させ、この凹陥部をそれぞれ後述するバッフル板200及びカバー168にてそれぞれ閉塞することにより形成される吐出消音室162、164とが設けられている。即ち、吐出消音室162は支持部材154の凹陥部をバッフル板200にて閉塞することにより、吐出消音室164は支持部材156の凹陥部をカバー168にて閉塞することにより形成されている。
吐出消音室162と密閉容器112内は、バッフル板200を貫通して電動要素114側に開口する吐出管路221にて連通されており、この吐出管路221から2段圧縮部1Bで圧縮された高圧の冷媒ガスが密閉容器112内の電動要素114側に吐出される。このとき、冷媒ガス中には2段圧縮部1Bに供給されたオイルが混入しているが、このオイルも密閉容器112内の電動要素114側に吐出されることになる。そして、冷媒ガス中に混入したオイルは冷媒ガスから分離して密閉容器112内底部のオイル溜めに溜まる。
また、密閉容器112には冷媒ガスを1段圧縮部1Aに導入するための冷媒導入管194と、1段圧縮部1Aで圧縮され中間圧とされた冷媒ガスを密閉容器112外に吐出する中間冷媒吐出管192と、この中間冷媒吐出管192から吐出された中間圧冷媒が上述した如く、中間冷却器1Cを介して2段圧縮部1Bに導入する中間冷媒導入管193と、2段圧縮部1Bにより高圧に圧縮されて、上記したように吐出管路221で密閉容器112内に吐出された後の冷媒ガスを、圧縮機1から吐出するための冷媒吐出管196と、が挿入接続されている。
本実施の形態においても、上記実施の形態1と同様な冷凍運転、冷凍冷蔵運転及び冷蔵運転が選択的に運転される。
冷凍運転につき説明する。冷凍運転時、圧縮機1が運転されると、1段圧縮部1Aで圧縮され吐出された中間圧冷媒は、2段圧縮部1Bで更に圧縮されて吐出され、放熱器2で放熱して冷却される。その後、冷凍装置50では、上記実施の形態1での冷凍運転時と同様な冷凍サイクルが形成され、冷凍室22が冷却される。
次に冷凍冷蔵運転につき説明する。冷凍冷蔵運転時にも上記冷凍運転時と同様、圧縮機1が運転されると、1段圧縮部1Aで圧縮され吐出された中間圧冷媒は、2段圧縮部1Bで更に圧縮されて吐出され、放熱器2で放熱して冷却される。その後、冷凍装置50では、上記実施の形態1での冷凍冷蔵運転時と同様な冷凍サイクルが形成され、各室21、22が冷却される。
更に冷蔵運転につき説明する。上記実施の形態1では、冷蔵運転時のエネルギー浪費や圧縮機効率の低下等を抑制するために、制御装置26により2台の圧縮機100、200における前段圧縮要素としての圧縮機100を停止することとした。しかしながら、本実施の形態における圧縮機1では、1段圧縮部1A及び2段圧縮部1Bとが同一の回転軸116により連結されているため、冷蔵運転時に前段圧縮要素である1段圧縮部1Aのみを停止することは困難である。
そこで、本実施の形態における圧縮機1では冷蔵運転時に単段運転、即ち2段圧縮部1Bのみでの冷媒圧縮運転を可能とするために、ベーン150のローラ146とは反対側の外側端面に磁石151を取付け、この磁石と対面する密閉容器112側に電磁石175を設ける構成とすることで上述の如き単段運転を実現する。
ここで、本実施の形態における圧縮機1の単段運転について図5及び図6を参照して説明する。
図5及び図6は、1段圧縮部1Aにおけるベーン150とローラ146とによる圧縮機構を説明するための模式図である。尚、図5は、多段運転時、即ち上記冷凍運転及び冷凍冷蔵運転時における1段圧縮部1Aを示すものであり、図6は、単段運転時、即ち冷蔵運転時における1段圧縮部1Aを示すものである。
図5において、ローラ146にはベーン150が当接して、ローラ146とシリンダ138との間に形成される三日月状の空間を圧縮室Pと吸気室Vとに区画している。
ベーン150には上述したように、ローラ146側とは反対側の外側端面に磁石150が取付けされている。そして、図5に示すような圧縮機1が多段で運転される場合には、制御装置26により、電磁石175に磁石151と反発するように通電することにより、磁石151と電磁石175との反発力によってベーン150をローラ146に押し付ける。これにより、1段圧縮部1Aは前段圧縮要素として機能し、圧縮機1は多段で運転される。
他方、単段運転時には図6に示すように、制御装置26により、電磁石175に磁石151を引き付けるように通電することにより、ベーン150は磁石151と共に電磁石175に引き付けられて、ベーン150がローラ146に当接しないようになる。これにより、図5に示すような圧縮室P及び吸気室Vが形成されず、1段圧縮部1Aは前段圧縮要素として機能しないようになり、圧縮機1は単段で運転されることになる。
以上詳述したように、本実施の形態における冷凍装置50は、圧縮機1の1段圧縮部1Aにおいて磁石151と電磁石175を備える構成とすることにより、多段圧縮機である圧縮機1を用いる場合にも、冷蔵運転時、前段圧縮要素である1段圧縮部1Aの圧縮動作を停止することが可能となり、エネルギー浪費を抑制可能で高効率な冷蔵運転が可能となる。
また本実施の形態では、上記実施の形態1と異なり、圧縮機を1台で構成することが可能となり、冷凍装置50の省スペース化を図ることができる。
尚、冷凍装置50においても、上記実施の形態1の冷凍装置30と同様に、冷蔵庫に適用することが可能であることは云うまでもない。
<実施の形態3>
次に図7を参照して、本発明の更に他の実施の形態を説明する。図7はこの場合の冷凍装置70の冷媒回路図を示している。本実施の形態の冷凍装置70は、上記実施の形態2における冷凍装置50と比較した場合、圧縮機1の代わりに圧縮機101を備える点が相違する。
圧縮機101について図8及び図9を参照して説明する。図8及び図9は圧縮機101の概略断面図である。尚、図8は、多段運転時、即ち冷凍運転及び冷凍冷蔵運転時における圧縮機101を示すものであり、図9は、単段運転時、即ち冷蔵運転時における圧縮機101を示すものである。
圧縮機101は、上記実施の形態2における圧縮機1と比較した場合、1段圧縮部1Aにおける磁石151及び電磁石175を有さず、2段圧縮部1Bと同様にベーン150をスプリング174でローラ146に当接する点と、回転軸116が第1の偏心部142と第2の偏心部144との間で2分割されており、この2分割されている第1の回転軸116Aと第2の回転軸116Bとが、第1の偏心部142と第2の偏心部144との間に設けられるギヤ部117により連結されている点が相違する。
尚、第2の回転軸116Bのギヤ部117とは反対側の端部には磁石119が取付けられており、この磁石119と対面する密閉容器112底部付近には電磁石177が設けられている。
そして、冷凍運転時及び冷凍冷蔵運転時には、制御装置26により、電磁石177に通電しない又は電磁石117が磁石119と反発するように通電するように制御する。これにより、図8に示す如く、第1及び第2の回転軸116A、116Bは、ギヤ部117を介して連結された状態となり、圧縮機101が運転されると、当該回転軸116A、116Bは一緒に回転し、圧縮機101は多段で運転されることになる。
これに対して、冷蔵運転時には、制御装置26により、電磁石177に磁石119を引き付けるように通電することにより、第2の回転軸116Bは磁石119と共に電磁石177に引き付けられて、第1及び第2の回転軸116A、116Bとがギヤ部117にて切り離された状態となる。これにより、この場合には、圧縮機101を運転しても電動要素114からの回転力が第2の回転軸116Bには伝えられずに、当該圧縮機101は2段圧縮部1Bのみの単段で運転されることになる。
以上詳述したように、本実施の形態における冷凍装置70は、圧縮機101の回転軸を、第1及び第2の回転軸116A、116Bにより構成すると共に、クラッチ機構として機能するギヤ部117、磁石119及び電磁石177を備えることにより、多段圧縮機である圧縮機101を用いる場合にも、冷蔵運転時、前段圧縮要素である1段圧縮部1Aの圧縮動作を停止することが可能となり、エネルギー浪費を抑制可能で高効率な冷蔵運転が可能となる。
また本実施の形態では、上記実施の形態2と同様、圧縮機を1台で構成することが可能となり、冷凍装置70の省スペース化を図ることができる。
尚、冷凍装置70においても、上記各実施の形態と同様に、冷蔵庫に適用することが可能であることは云うまでもない。
以上、各実施の形態により本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。例えば、上記各実施の形態では、冷媒回路中に二酸化炭素冷媒を封入しているが、これに限定されるものではなく、それ以外のフロン系冷媒等を封入したものにも適用可能である。
また、上記各実施の形態における膨張弁65、66は必要に応じてキャピラリチューブに変更可能である。
本発明の冷凍装置の一実施の形態を示す冷媒回路図である。 本発明の一実施の形態における冷凍装置の冷蔵庫への適用例を示す概略構成図である。 本発明の冷凍装置の他の実施の形態を示す冷媒回路図である。 本発明の他の実施の形態における圧縮機の概略断面図である。 本発明の他の実施の形態における圧縮機の圧縮機構を説明するための模式図である。 本発明の他の実施の形態における圧縮機の圧縮機構を説明するための模式図である。 本発明の冷凍装置の更に他の実施の形態を示す冷媒回路図である。 本発明の更に他の実施の形態における圧縮機の概略断面図である。 本発明の更に他の実施の形態における圧縮機の概略断面図である。
符号の説明
1、100、101、200 圧縮機
2 放熱器
7、52 逆止弁
10 第1の吸熱手段
11 第2の吸熱手段
15 熱交換器
21、41 冷蔵室
22、42 冷凍室
26 制御装置
30、50、70 冷凍装置
32 冷却熱交換器
40 冷蔵庫
57 中間圧吸熱器
58 低圧吸熱器
57F、58F、63、64 ファン
65 中間圧膨張弁
66 低圧膨張弁
112 密閉容器
114 電動要素
116 回転軸
117 ギヤ部
118 回転圧縮部
119、151 磁石
138、140 シリンダ
146、148 ローラ
150、152 ベーン
175、177 電磁石




Claims (12)

  1. 前段圧縮要素及び後段圧縮要素を備える圧縮手段と、この圧縮手段の吐出側に接続される放熱器と、
    該放熱器の出口側の冷媒配管が分岐され、この分岐された一方の冷媒配管に接続され且つ第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、前記分岐された他方の冷媒配管に接続され且つ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、
    前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を選択する切り換え手段と、と、この切り換え手段の情報に基づき前記圧縮手段の圧縮動作を制御する制御手段と、を備え、
    前記第1の吸熱手段の出口側の冷媒配管が前記前段圧縮要素の吐出側と後段圧縮要素の吸い込み口との間に接続され、前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が前記前段圧縮要素の吸い込み口に接続されるように構成され、
    前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記前段圧縮要素の圧縮動作を停止することを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記圧縮手段は2台の圧縮機により構成されると共に、前記2台の圧縮機のうちの一方の圧縮機が前記前段圧縮要素として運転され、他方の圧縮機が前記後段圧縮要素として運転され、
    前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記一方の圧縮機の運転を停止することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記圧縮手段は1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、これらの各圧縮要素がベーンとローラを備え且つ同一の回転軸により動作するロータリ式の多段圧縮機により構成され、
    この多段圧縮機は、前記前段圧縮要素におけるベーンのローラへの接触を防止する接触防止手段を備え、
    前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記接触防止手段を機能させて、前記前段圧縮要素におけるベーンのローラへの接触を防止することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  4. 前記圧縮手段は1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、
    前記前段圧縮要素は第1の回転軸により動作すると共に、前記後段圧縮要素は第2の回転軸により動作し、
    前記第1の回転軸は駆動手段に取付けされ且つ前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とはクラッチ機構により連結されて構成され、
    前記制御手段は、前記第1の吸熱手段に冷媒を流通させ且つ前記第2の吸熱手段への冷媒の流通を遮断する場合には、前記クラッチ機構により前記第2の回転軸を、前記第1の回転軸から分離することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  5. 冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  6. 冷凍サイクルの高圧側が超臨界状態で運転されることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の冷凍装置。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の冷凍装置を備えることを特徴とする冷蔵庫。
  8. ベーンと、ローラと、前記ベーンの前記ローラへの接触を防止する接触防止手段と、を備えることを特徴とする圧縮機。
  9. 前記接触防止手段は、前記ベーンに取付けられた磁石と、この磁石と反発又は引き付け合う磁力を発生可能な電磁石と、により構成されることを特徴とする請求項8に記載の圧縮機。
  10. 冷媒圧縮動作を行う場合には、前記電磁石に前記磁石と反発するように磁力を発生させ、冷媒圧縮動作を停止する場合には、前記電磁石に前記磁石を引き付け合う磁力を発生させることを特徴とする請求項9に記載の圧縮機。
  11. 1個の密閉容器内に前記前段圧縮要素と前記後段圧縮要素とを備え、
    前記前段圧縮要素は第1の回転軸により動作する共に、前記後段圧縮要素は第2の回転軸により動作し、
    前記第1の回転軸は駆動手段に取付けされ且つ前記第1の回転軸と前記第2の回転軸とはクラッチ機構により連結されて構成されることを特徴とする圧縮機。
  12. 前記前段圧縮要素の圧縮動作を停止し且つ前記後段圧縮要素の圧縮動作を行う場合には、前記クラッチ機構により前記第2の回転軸を、前記第1の回転軸から分離することを特徴とする請求項11に記載の圧縮機。



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