JP2006207982A - 冷凍装置及び冷蔵庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】 選択的に異なる温度帯で機能する複数の吸熱器を備えた場合でも、各吸熱器への高温冷媒の流入による温度上昇を防止可能な冷凍装置及びこの冷凍装置を備えた冷蔵庫を提供する。
【解決手段】 冷凍装置30は、圧縮機1と、放熱器2と、第1の減圧手段65と第1の吸熱器57とを含む第1の吸熱手段10と、この第1の吸熱手段10と並列に設けられ第2の減圧手段66と第2の吸熱器58とを含む第2の吸熱手段11と、を備え、前記第1及び第2の吸熱手段10、11の出口側の冷媒配管が合流した後、前記圧縮機1の吸い込み側に接続されると共に、前記第1の吸熱器57の出口側と前記圧縮機1の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第1の吸熱器57側と、前記第2の吸熱器58の出口側と前記圧縮機1の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第2の吸熱器58側と、に逆止弁51、52を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、蒸発温度の異なる複数の吸熱器を有する冷凍装置及びこの冷凍装置を備えた冷蔵庫に関する。
一般に、複数の吸熱器を有しこれらの吸熱器を選択的に異なる温度帯で運転することにより、温度の異なる複数の冷却負荷に対して高効率運転を図る冷凍装置が知られている。
このような冷凍装置の一例として、特許文献1には、圧縮機と凝縮器を共有すると共に2つの吸熱器を並列に接続し、これらの吸熱器を切り替えて冷凍室と冷蔵室を互いに独立して冷却する冷蔵庫が記載されている。係る冷蔵庫では、冷凍室よりも高温の冷蔵室用の吸熱器から低温の冷凍室用の吸熱器側に冷媒が流れ込むことを防止する目的で、冷凍室用の吸熱器出口側に逆止弁を備えた構成が開示されている。
特開2000−230767号公報
しかしながら、このように冷凍室用の吸熱器出口側に逆止弁を備えた場合においても、冷蔵庫の運転が停止している場合には、高温の圧縮機付近の冷媒が、出口側に逆止弁を持たない冷蔵室用の吸熱器に流れ込み、冷蔵室温度が上昇してしまう可能性がある。
そこで、本発明は、選択的に異なる温度帯で機能する複数の吸熱器を備えた場合においても、各吸熱器への高温冷媒の流入による温度上昇を防止することができる冷凍装置及びこの冷凍装置を備えた冷蔵庫を提供することを目的とする。
本発明の冷凍装置は、圧縮機と、この圧縮機の吐出側に接続される放熱器と、この放熱器の出口側に接続され第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、この第1の吸熱手段と並列に設けられ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、を備え、前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が合流した後、前記圧縮機の吸い込み側に接続される冷凍装置において、前記第1の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第1の吸熱器側と、前記第2の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第2の吸熱器側と、に逆止弁を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の冷凍装置において、前記第1の吸熱手段と前記第2の吸熱手段とは選択的に異なる温度帯で機能することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の冷凍装置において、前記第1の吸熱手段よりも前記第2の吸熱手段の方が低い温度帯で機能することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、圧縮機と、この圧縮機の吐出側に接続される放熱器と、この放熱器の出口側に接続され第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、この第1の吸熱手段と並列に設けられ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、を備え、前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が合流した後、前記圧縮機の吸い込み側に接続されると共に、前記第1の吸熱器での冷媒の蒸発温度よりも前記第2の吸熱器での冷媒の蒸発温度の方が低温となる冷凍装置において、前記冷媒配管の合流部と前記圧縮機の吸い込み側との間と、前記第2の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流点よりも前記第2の吸熱器側と、に逆止弁を備えたことを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、請求項1乃至請求項4に記載の冷凍装置を備えたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の冷蔵庫において、冷蔵室と、この冷蔵室よりも低い温度で運転される冷凍室と、を備え、前記第1の吸熱手段により前記冷蔵室を冷却し、前記第2の吸熱手段により前記冷凍室を冷却することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請求項4に記載の冷凍装置及び請求項5又は請求項6に記載の冷蔵庫において、冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする。
本発明によれば、異なる温度帯で機能する吸熱手段を備えると共に各吸熱手段への高温冷媒の流入防止用の逆止弁を備えたことより、高効率の運転が可能な冷凍装置が提供される。更に本発明によれば、高効率で運転可能な冷蔵庫が提供される。
以下、本発明の冷凍装置及び当該冷凍装置を備えた冷蔵庫の好適な実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本発明の一実施例を図面に基づき詳述する。図1は、本発明の一実施例としての冷凍装置30の冷媒回路図を示している。冷凍装置30は、圧縮機1と、この圧縮機1の吐出側に接続される放熱器2と、この放熱器2の出口側に接続される第1の吸熱手段10と、この第1の吸熱手段10と並列に設けられた第2の吸熱手段11と、熱交換回路20と、を備え、第1の吸熱手段10及び第2の吸熱手段11の出口側が圧縮機1の吸い込み口に、熱交換回路20の出口側が圧縮機1の中間圧部に接続され冷凍サイクルが構成されている。
第1の吸熱手段10は、分岐点9Aからの冷媒が流通する第1膨張弁65と、冷蔵用の吸熱器57と、を含む。また第2の吸熱手段11は、上述した如く前記第1の吸熱手段10と並列に設けられ、分岐点9Aからの冷媒が流通する第2膨張弁66と、冷凍用の吸熱器58と、を含む。そして、吸熱器57の出口側と合流点9Bとの間には逆止弁51が、また吸熱器58の出口側と合流点9Bとの間には逆止弁52が備えられている。
第1の吸熱手段10と第2の吸熱手段11とは、互いに選択的に異なる温度帯で機能するものであり、放熱器2からの冷媒配管が分岐点9Aにて分岐し、一方が第1の吸熱手段10、他方が第2の吸熱手段11として夫々が並列に接続され、圧縮機1の吸い込み口手前の合流点9Bにて再び合流する。
ここで第1膨張弁65及び第2膨張弁66は、絞りの程度を可変に構成される。この絞りの程度を変えることで、冷媒が吸熱器57、58に至るまでに所定の圧力に低下させ、同吸熱器57、58における冷媒の蒸発温度を制御することができると共に、第1及び第2の膨張弁65、66のうちの一方を全閉とすることにより第1の吸熱手段10又は第2の吸熱手段11とに選択的に冷媒を流通することが可能となる。
また冷凍装置30は、第1の吸熱手段10と第2の吸熱手段11との合流点9Bと圧縮機1の吸い込み口との間には、第1及び第2の吸熱器57、58を出た冷媒と上記放熱器2と分岐点9Aとの間の冷媒とを熱交換可能に設けられた第3熱交換器19を備える。
熱交換回路20は、放熱器2の出口側の分岐点9Cから分岐した冷媒のうち、上記第1及び第2の吸熱手段10、11には流通しない冷媒が流通するものであり、第3膨張弁31と、冷却熱交換器32と、を含む。また冷却熱交換器32の出口側には、当該冷却熱交換器32から出た冷媒を圧縮機1の中間圧部に導入するための冷媒導入管6が接続されると共に、この冷媒導入管6には逆止弁7が備えられる。尚、第3膨張弁31は上記第1及び第2膨張弁65、66と同様に絞りの程度を可変に構成され、この第3膨張弁31の絞りの程度を変えることで、冷媒が冷却熱交換器32に至るまでに所定の圧力に低下させる。そして、第3膨張弁31を出た冷媒は、冷却熱交換器32において、分岐点9Cから第1及び第2の吸熱手段10、11に至る冷媒と熱交換して温められガス冷媒となり、冷媒導入管6を経由して圧縮機1の中間圧部に戻される。
圧縮機1は2段圧縮機であり、密閉容器内に1段圧縮部1Aと2段圧縮部1Bとを含み、1段圧縮部1Aと2段圧縮部1Bとを接続する前記密閉容器外の冷媒配管上に中間冷却器1Cが備えられる。また、上記冷媒導入管6は、冷却熱交換器32を出たガス冷媒を、圧縮機1の中間圧部、即ち中間冷却器1Cと2段圧縮部1Bとの間に導入可能に接続される。尚、冷却熱交換器32を出たガス冷媒は冷媒導入管6内の差圧により破線矢印で示すように圧縮機1の中間圧部に導入される。また、この圧縮機1は2段圧縮機に限定するものではなく、例えば、1段圧縮機であれば冷媒導入管6は1段圧縮機の中間圧部に戻せばよい。また、複数台の圧縮機を接続した構成でも可能でよい。
そして、第1及び第2の吸熱手段10、11は上述の如き構成を備えるため、例えば第2膨張弁66を閉じて第1膨張弁65を開く場合には吸熱器57側、即ち第1の吸熱手段10にのみ冷媒が流通し、その逆に第1膨張弁65を閉じて第2膨張弁66を開く場合には吸熱器58側、即ち第2の吸熱手段11にのみに冷媒が流通する。
ここで、吸熱器57を経た冷媒は、逆止弁51を経た後、第3熱交換器19を経由すると共に、当該第3熱交換器19で冷却熱交換器32を出た冷媒と熱交換した後、圧縮機1の吸い込み口に戻される。また、吸熱器58を経た冷媒は、逆止弁52を経た後、第3熱交換器19を経由すると共に、当該第3熱交換器19で冷却熱交換器32を出た冷媒と熱交換した後、圧縮機1の吸い込み口に戻される。
更に本実施例では、吸熱器57を経た冷風が、ダクト57Aを経て冷蔵室21に送られ、吸熱器58を経た冷風が、ダクト58Aを経て冷凍室22に送られる。
ここで、本実施例の冷凍装置30には冷媒として地球環境にやさしく、可燃性及び毒性等を考慮して自然冷媒である二酸化炭素冷媒(CO2)を使用しており、圧縮機2の潤滑油としてのオイルは、例えば鉱物油(ミネラルオイル)、アルキルベンゼン油、エーテル油、エステル油、PAG(ポリアルキレングリコール)、POE(ポリオールエステル)等が使用される。
以上の構成により、本実施例における冷凍装置30の動作について、図1及び図3を参照して説明する。図3は、本実施例における冷凍サイクルのエンタルピ・圧力(ph)線図である。
まず冷凍運転(例えば、−26℃付近)につき、図3にて実線で示されるサイクル線図を用いて説明する。尚、この冷凍運転とは、上述した吸熱器58側、即ち第2の吸熱手段11に冷媒を流通させる場合である。本実施例において圧縮機1が運転されると、圧縮機1から吐出された冷媒は、放熱器2で放熱して冷却される。即ち、まず冷媒は(1)1段圧縮部1Aの吸い込み、(2)1段圧縮部1Aの吐出、(3)2段圧縮部1Bの吸い込み、(4)2段圧縮部1Bの吐出、の順に流通される。その後冷媒は、(5)放熱器2の出口、から分岐点9Cに至りここで分岐して、一部が熱交換回路20に、残りは第2の吸熱手段11に流通する。
分岐点9Cから熱交換回路20側に流通した冷媒は、(6)第3膨張弁31の出口に至り、ガス/液体の2相混合体になる。そしてこの冷媒は、2相混合体の状態で冷却熱交換器32において分岐点9Cから第2の吸熱手段11側に流通する冷媒と熱交換して温められ、ガス冷媒となり圧縮機1の中間圧部、即ち中間冷却器1Cと2段圧縮部1Bとの間に導入される。即ち、(6)は第3膨張弁31の出口であり、冷却熱交換器32の入口、(21)は冷却熱交換器32の出口であり、ここを経た冷媒は、(3)の2段圧縮部1Bの吸い込みに至り、2段圧縮部1Bで圧縮される。
一方、分岐点9Cから第2の吸熱手段11側に流通した冷媒は、冷却熱交換器32で上記の如く熱交換回路20側に流通した冷媒と熱交換して過冷却された後、第3熱交換器19で更に冷却され、分岐点9Aで分岐して第2膨張弁66に至ることになる。(18)は冷却熱交換器32の出口であり、第3熱交換器19の入口、(7)は第3熱交換器19の出口であり、第2膨張弁66の入口、(8)は第2膨張弁66の出口、(22)は吸熱器58の出口である。吸熱器58に入った液冷媒は、蒸発して周囲から熱を吸収した後、逆止弁52を経て、第3熱交換器19で冷却熱交換器32から出た冷媒と熱交換した後、圧縮機1の吸い込みに戻る。即ち、(23)は第3熱交換器19の出口であり、(1)は1段圧縮部1Aの吸い込みである。
これに対して、冷蔵運転時(例えば、−5℃付近)には、図2にて破線で示すサイクルが形成される。尚、この冷蔵運転とは、上述した吸熱器57側、即ち第1の吸熱手段10に冷媒を流通させる場合である。この場合も圧縮機1が運転されると、圧縮機1から吐出された冷媒は、放熱器2で放熱して冷却される。即ちまず冷媒は、(9)1段圧縮部1Aの吸い込み、(10)1段圧縮部1Aの吐出、(11)2段圧縮部1Bの吸い込み、(12)2段圧縮部1Bの吐出、の順に流通される。その後冷媒は、(5)放熱器2の出口、から分岐点9Cに至りここで分岐して、一部が熱交換回路20に、残りは第1の吸熱手段10に流通する。
分岐点9Cから熱交換回路20側に流通した冷媒は、(16)第3膨張弁31の出口に至り、ガス/液体の2相混合体になる。そしてこの冷媒は、2相混合体の状態で冷却熱交換器32において分岐点9Cから第1の吸熱手段10側に流通する冷媒と熱交換して温められ、ガス冷媒となり圧縮機1の中間圧部、即ち中間冷却器1Cと2段圧縮部1Bとの間に導入される。即ち、(16)は第3膨張弁31の出口であり、冷却熱交換器32の入口、(17)は冷却熱交換器32の出口であり、ここを経た冷媒は、(11)の2段圧縮部1Bの吸い込みに至り、2段圧縮部1Bで圧縮される。
一方、分岐点9Cから第1の吸熱手段10側に流通した冷媒は、冷却熱交換器32で上記の如く熱交換回路20側に流通した冷媒と熱交換して過冷却された後、第3熱交換器19で更に冷却され、分岐点9Aで分岐して第1膨張弁65に至ることになる。(13)は冷却熱交換器32の出口であり、第3熱交換器19の入口、(14)は第3熱交換器19の出口であり、第1膨張弁65の入口、(15)は第1膨張弁65の出口、(24)は吸熱器57の出口である。吸熱器57に入った液冷媒は、蒸発して周囲から熱を吸収した後、逆止弁51を経て、第3熱交換器19で冷却熱交換器32から出た冷媒と熱交換した後、圧縮機1の吸い込みに戻る。即ち、(25)は第3熱交換器19の出口であり、(9)は1段圧縮部1Aの吸い込みである。冷凍運転時、冷蔵運転時共に以上の如く冷媒が循環して状態が変化し、冷凍サイクルが形成される。
また、本実施例では冷媒回路内に二酸化炭素冷媒が封入されているため、放熱器2周辺での雰囲気温度、即ち図2中の(5)放熱器2出口、における温度が本実施例の如く+22℃程度の場合でも、従来のフロン系冷媒やHC系冷媒に用いられる冷媒回路、即ち放熱器2の直後に膨張弁65、66を設けるような冷媒回路では、膨張弁65、66に流入する冷媒の乾き度が高すぎるため、冷媒中のガス冷媒の割合が高く、十分な冷却性能を得ることが困難であり且つこのようなガス冷媒を圧縮機の吸い込みに戻すことは、圧縮機での圧縮効率を低下させる。
そこで、本実施例では、放熱器2の出口側の冷媒配管を分岐してその一方に熱交換回路20を備え、この熱交換回路20の冷却熱交換器32により第1及び第2の吸熱手段10、11に流入する冷媒を過冷却し、また第3熱交換器19により更に冷却する構成としたことにより、上記の如き特性を持つ二酸化炭素冷媒を用いた場合でも高い冷却効果を得ることができる。またこのとき、熱交換回路20側の冷媒はガス冷媒として圧縮機1の中間圧部に導入するため、圧縮機1における圧縮効率をも向上させることができ、より一層冷凍装置30の効率を向上することができる。
また冷凍運転時は、冷蔵運転時と比較して、第2の吸熱手段11に流入する冷媒の過冷却をより大きくすることが必要であるが、本実施例では上記の如く熱交換回路20における第3膨張弁31の絞りの程度を可変としているため、冷凍運転時には冷蔵運転時よりも大きな過冷却を得ることができ、更に、冷凍運転時、冷蔵用の吸熱器57よりも低い温度帯で機能する吸熱器58を用いることにより、より高効率な冷凍運転を行うことが可能になる。
次に本実施例の冷凍装置30の冷蔵庫への適用例について図3を参照して説明する。
図3は本実施例の冷凍装置30を備えた冷蔵庫の概略構成図を示している。この冷蔵庫40は、上段に冷蔵室41を備え、下段に冷凍室42を備えて構成されている。そして、各室41、42の奥部には、夫々庫内仕切り壁61、62が設けられ、この庫内仕切り壁61、62で仕切られた風路44内には、上述した吸熱器57、58、並びにファン63、64が設置される。本構成では、冷蔵運転及び冷凍運転のサーモオン、サーモオフに従い、第1の吸熱手段10及び第2の吸熱手段11を上述した如く切り換え、いずれか一方の吸熱器57、58に冷媒を流し、それに対応したファン63、64を駆動する。吸熱器57に冷媒が流れる場合には冷蔵室41に冷風が供給され、吸熱器58に冷媒が流れる場合には冷凍室42に冷風が供給される。
以上から本実施例の冷蔵庫40は、上記の如き構成の冷凍装置30を備えるため、冷媒に二酸化炭素を用いた場合にも高い冷却性能と高効率運転を得ることができる。
尚、本実施例の冷凍装置30及びこの冷凍装置30を備えた冷蔵庫40によれば、吸熱器58の出口側と合流点9Bとの間に逆止弁52を、吸熱器57の出口側と合流点9Bとの間に逆止弁51を設けたので、圧縮機1の運転を停止し、冷却運転を停止した場合にも、圧縮機1付近の高温冷媒が吸熱器57、58に流入し、これら吸熱器57、58、更には冷蔵室21、41や冷凍室22、42の温度が上昇することを防ぐことが可能になる。また、逆止弁52により冷蔵運転時に吸熱器57内の冷媒が、より低温である吸熱器58内に流入することもできる。
尚、上述した如く、本実施例の冷凍装置30では、冷凍運転時には第1膨張弁65を閉じて第2膨張弁66を開いて第2の吸熱手段11に冷媒を流通させ、冷蔵運転時には第2膨張弁66を閉じて第1膨張弁65を開いて第1の吸熱手段10に冷媒を流通させるものとしたが、これに限らず、例えば上記冷蔵庫40において、冷蔵室41及び冷凍室42が常温時で急速に冷却が必要な場合、所謂プルダウン時や、圧縮機1が運転停止状態から運転開始される場合や高負荷時、更には冷蔵室41又は冷凍室42が所定の温度以上である場合等には、第1膨張弁65、及び第2膨張弁66の全てを必要に応じた開度に開くことで、第1の吸熱手段10及び第2の吸熱手段11の両側に冷媒を流通させ、各室41、42内を急速に冷却することもできる。
次に図4を参照して本発明の第2の実施例を説明する。図4は、本実施例の冷凍装置50の冷媒回路図を示している。尚、図4において上記実施例1と同符号が付されているものは、同一若しくは同様の機能又は効果を奏するものとする。本実施例の冷凍装置50は、上記実施例1と比較した場合、熱交換回路20を有さず、第1及び第2の吸熱手段10、11の代わりに、第3及び第4の吸熱手段10B、11Bを備えている点が相違する。
第3の吸熱手段10Bと第4の吸熱手段11Bとは、互いに選択的に異なる温度帯で機能するものであり、放熱器2からの冷媒配管が、分岐点9Dにて分岐し、一方が第3の吸熱手段10B、他方が第4の吸熱手段11Bとして夫々が並列に備えられ、圧縮機1の吸い込み口手前の合流点9Eにて再び合流する。
第3の吸熱手段10Bは、分岐点9Dからの冷媒が流通する第1キャピラリチューブ12と、第1キャピラリチューブ12に直列に設けられた第1膨張弁65と、冷蔵用の吸熱器57と、この吸熱器57から出た冷媒と第1キャピラリチューブ12付近の冷媒とを熱交換可能に設けられた第1熱交換器17と、を含む。また、第4の吸熱手段11Bは、前記第3の吸熱手段10Bと並列に設けられ、減圧器3と、気液分離器4と、この気液分離器4からの冷媒が流通する第2キャピラリチューブ13と、この第2キャピラリチューブ13に直列に設けられた第2膨張弁66と、冷凍用の吸熱器58と、この吸熱器58から出た冷媒と第2キャピラリチューブ13付近の冷媒とを熱交換可能に設けられた第2熱交換器18と、上記気液分離器4と圧縮機1の中間圧部とを接続する冷媒導入管6と、この冷媒導入管6に設けられた逆止弁7と、を含む。そして、吸熱器57の出口側と第1熱交換器17との間には逆止弁51が、また吸熱器58の出口側と第2熱交換器18との間には逆止弁52が備えられている。
ここで減圧器3は、第1膨張弁65及び第2膨張弁66と同様に、絞りの程度を可変に構成される。この絞りの程度を変えることで、冷媒が気液分離器4に至るまでに所定の圧力に低下させ、ガス冷媒を発生させ、その状態で、気液分離器4に入れることにより、当該気液分離器4での分離効率を変えることが可能になる。
そして、第3及び第4の吸熱手段10B、11Bは上述の如き構成を備えるため、例えば減圧器3を全閉して第1膨張弁65を開いた場合には第1キャピラリチューブ12側、即ち第3の吸熱手段10Bにのみ冷媒が流通し、その逆に第1膨張弁65を全閉して減圧器3及び第2膨張弁66とを開いた場合には第2キャピラリチューブ側、即ち第4の吸熱手段11Bのみに冷媒が流通する。
ここで、吸熱器57を経た冷媒は、逆止弁51を経て、上述の第1キャピラリチューブ12の付近に設置された第1熱交換器17を経由し、この第1熱交換器17で第1キャピラリチューブ12付近の冷媒と熱交換した後、圧縮機1の吸い込み口に戻される。また、吸熱器58を経た冷媒は、逆止弁52を経て、上述の第2キャピラリチューブ13の付近に設置された第2熱交換器18を経由し、この第2熱交換器18で第2キャピラリチューブ13付近の冷媒と熱交換した後に、圧縮機1の吸い込み口に戻される。
以上の構成により、この場合の冷凍装置50の動作について、図4及び図5を参照して説明する。
図5は、本実施例における冷凍サイクルのエンタルピ・圧力(ph)線図である。まず冷凍運転(例えば、−26℃付近)につき、図5にて実線で示されるサイクルを用いて説明する。尚、この冷凍運転とは、上述した第2キャピラリチューブ13側、即ち第4の吸熱手段11Bに冷媒を流通させる場合である。この場合圧縮機1が運転されると、圧縮機1から吐出された冷媒は、放熱器2で放熱して冷却される。即ち、まず冷媒は(31)1段圧縮部1Aの吸い込み、(32)1段圧縮部1Aの吐出、(33)中間冷却器1Cの出口且つ2段圧縮部1Bの吸い込み、(34)2段圧縮部1Bの吐出、の順に流通される。その後冷媒は、(35)放熱器2の出口であり、減圧器3の入口、(36)減圧器3の出口に至り、この状態ではガス/液体の2相混合体になる。
ここでのガスと液体の比率は、L1(ガス)の線分の長さと、L2(液体)の線分の長さとの比に相当する。この冷媒は2相混合体の状態で気液分離器4に入る。そして、ここで分離されたガス冷媒は、圧縮機1の中間圧部、即ち中間冷却器1Cと2段圧縮部1Bとの間に導入される。(51)は気液分離器4の出口であり、ここを経た冷媒は、(33)の2段圧縮部1Bの吸い込みに至り、2段圧縮部1Bで圧縮される。一方、気液分離器4で分離された液冷媒は第2キャピラリチューブ13に至ることになる。(37)は気液分離器4の出口であり、第2キャピラリチューブ13の入口、(38)は第2膨張弁66の出口、(52)は吸熱器58の出口である。吸熱器58に入った液冷媒は、蒸発して周囲から熱を吸収した後、第2熱交換器18で第2キャピラリチューブ13付近の冷媒と熱交換した後、(31)の1段圧縮部1Aの吸い込みに戻る。
これに対し、冷蔵運転時(例えば、−5℃付近)には、図5にて破線で示すサイクルが形成される。尚、この冷蔵運転とは、上述した第1キャピラリチューブ12側、即ち第3の吸熱手段10Bに冷媒を流通させる場合である。この場合も圧縮機1が運転されると、圧縮機1から吐出された冷媒は、放熱器2で放熱して冷却される。即ち冷媒は、(39)1段圧縮部1Aの吸い込み、(40)1段圧縮部1Aの吐出、(41)2段圧縮部1Bの吸い込み、(42)2段圧縮部1Bの吐出、の順に流通される。その後冷媒は、(35)放熱器2の出口であり、第1キャピラリチューブ12の入口、(45)第1膨張弁65の出口、の順に流通し、吸熱器57に至る。吸熱器57に入った冷媒は、蒸発して周囲から熱を吸収した後、第1熱交換器17で第1キャピラリチューブ12付近の冷媒と熱交換した後、(39)1段圧縮部1Aの吸い込みに戻る。冷凍運転時、冷蔵運転時共に以上の如く冷媒が循環して状態が変化し、冷凍サイクルが形成される。
また、上記冷凍運転において、気液分離器4で分離されたガス冷媒は、これを第2キャピラリチューブ13等の第4の吸熱手段11Bに循環させたとしても、冷却に使用することができず、これを1段圧縮部1Aの吸い込みに戻すことは、圧縮機1における圧縮効率を低下させる。
そこで、本実施例では、気液分離器4で分離されたガス冷媒を、圧縮機1の中間圧部、即ち、中間冷却器1Cと2段圧縮部1Bとの間に導入するため、圧縮機1における圧縮効率を向上させることができる。特に、本実施例では、冷媒回路内に二酸化炭素冷媒が封入されているため、気液分離器4で分離されるガス及び液体の比率において、フロン系冷媒に比べ、ガス分(線分L1)が多くなり、その多くのガス分を、圧縮機1の中間圧部に導入することで、より高い効率向上を図ることができるようになる。
また冷凍運転の場合、冷蔵運転の場合と比較して、気液分離器4で分離されるガス冷媒量が多くなる。従って本実施例では冷凍運転時、冷蔵用の吸熱器57よりも低い温度帯で機能する吸熱器58を用いることにより、高効率な冷凍運転を行うことが可能になる。
尚、冷蔵運転時には第3の吸熱手段10Bに冷媒を流通させる構成としたため、気液分離器4で分離されたガス冷媒を、圧縮機1の中間圧部に導入する冷媒導入管6の機能を利用できなくなる。しかしながら、この冷蔵運転時には、冷凍運転時に比較して気液分離器4におけるガス冷媒の発生量が少ないため、減圧器3及び冷媒導入管6等の動作を停止したとしても、運転効率の低下が抑制される。
更に本実施例では、上述した如く使用温度帯に基づき選択的に吸熱器57及び58を用いる構成としたことにより、温度帯の異なる冷凍運転及び冷蔵運転において、その温度に適した吸熱器を使用することができるようになり、各運転の運転効率の向上が期待できる。
また本実施例の冷凍装置50は、冷蔵運転時には第1熱交換器17により、第1キャピラリチューブ12付近の冷媒を、吸熱器57を出た後の冷媒と熱交換させた後第1膨張弁65に導き絞り動作を行い吸熱器57に導入し、また冷凍運転時には第2熱交換器18により、第2キャピラリチューブ13付近の冷媒を、吸熱器58を出た後の冷媒と熱交換させた後第2膨張弁66に導き絞り動作を行い吸熱器58に導入する構成としたことにより、より一層の冷凍サイクル効率の向上が期待でき、更には圧縮機1の消費電力量の低減もできるようになる。
尚、本実施例の冷凍装置50は上記実施例1の冷凍装置30と同様に、冷蔵庫に適用することが可能であることは云うまでもない。
また本実施例の冷凍装置50によれば上記実施例1と同様に、吸熱器58の出口側と第2熱交換器18との間に逆止弁52を、吸熱器57の出口側と第1熱交換器17との間に逆止弁51を設けたので、圧縮機1の運転を停止し、冷却運転を停止した場合にも、圧縮機1付近の高温冷媒が吸熱器57、58に流入し、これら吸熱器57、58、更には冷蔵室21や冷凍室22の温度が上昇することを防ぐことが可能になる。また逆止弁52により、冷蔵運転時、吸熱器57内の冷媒が、より低温である吸熱器58内に流入することも防ぐことができる。
以上詳述した如く、上記実施例1及び2によれば、吸熱器57、58の出口側に逆止弁51、52を設けたので、冷却運転の停止時等での吸熱器57、58の温度上昇を防止することができる。しかしながら、上記実施例1及び2の如く逆止弁51、52を配置した場合には、冷蔵用の吸熱器57の出口側の逆止弁51から異音が生じる可能性がある。
ここで、この逆止弁51から生じる異音の発生メカニズムにつき、図8を参照して説明する。図8は本実施例の逆止弁の構造を説明するための模式断面図であり、図8(a)は逆止弁の逆止作用が機能している状態の断面模式図、図8(b)は逆止弁の逆止作用が機能していない状態の断面模式図、であり、61は本体、62は弁体、63及び64は冷媒配管、65は弁体停止部であり、冷媒配管63側は吸熱器側に、冷媒配管64は圧縮機側に接続されている。
まず実施例1、2の冷凍装置30、50では、例えば冷蔵運転時での吸熱器57及び逆止弁51での冷媒圧力は概ね2.0MPa以上であり、また冷凍運転時での吸熱器58及び逆止弁52での冷媒圧力1.5〜1.8MPa程度である。即ち、冷蔵用の吸熱器57及び逆止弁51の方が、冷凍用の吸熱器58及び逆止弁52よりも冷媒圧力が高い。そのため、冷蔵運転時には、逆止弁52に作用する圧縮機1側の圧力は、吸熱器57及び逆止弁51での冷媒の圧力と同等になる。即ち、逆止弁52の本体61の前後の圧力差により、図8(a)に示す如く、弁体62が弁体停止部65に押し付けられて、逆止弁52の逆止作用が機能する。
これに対して、冷蔵運転から冷凍運転に切り換えられた時には、逆止弁51前後の冷媒圧力は、圧縮機1側の圧力の方が吸熱器57側の圧力よりも低くなり、これにより、逆止弁51の逆止作用が機能せず、逆止弁51の弁体62が弁体停止部65に押し付けられずに不安定な状態で本体61内に存在し、このとき圧縮機1の吸い込み側での吸気脈動の影響を受けると、弁体62が本体61内で振動し、この振動による弁体62と本体61との接触音が上記した異音として逆止弁51から生じることとなる。
特に上記実施例1、2では冷媒として二酸化炭素を用いているので、従来のフロン冷媒やHC冷媒と比較して、逆止弁51、52での流量が少ないことから、更に上記異音が生じやすいという問題がある。
次に図6を参照して、本発明の第3の実施例を説明する。本実施例では、各吸熱器への高温冷媒の流入による温度上昇を防止し且つ上記実施例1、2で問題となる異音も防止できる冷凍装置につき説明する。図6は、この場合の冷凍装置70の冷媒回路図を示している。本実施例では、上記実施例1と比較した場合、逆止弁51の代わりに合流点9Bと第3熱交換器19との間に逆止弁53を設けた点が相違する。逆止弁53は上記逆止弁51、52と同様な構造を有するものである。
上記実施例1、2では、冷凍運転時での逆止弁51前後の冷媒の圧力差に起因して当該逆止弁51から異音が生じるものであるが、本実施例における逆止弁53は合流点9Bと圧縮機1の吸い込み口との間に設けられているため、冷凍運転時の当該逆止弁53の前後の冷媒圧力の圧力差は皆無となり、これにより、冷凍運転時における異音が解消される。
また冷凍装置70において、圧縮機1の運転を停止し、冷却運転を停止した場合においても、圧縮機1付近の高温冷媒が各吸熱器57、58に流入することを逆止弁53により防止できる。
尚、本実施例の冷凍装置70は上記各実施例の冷凍装置と同様、冷蔵庫に適用することが可能であることは云うまでもない。
次に図7を参照して、本発明の第4の実施例を説明する。本実施例の冷凍装置90においても上記実施例3と同様に、各吸熱器への高温冷媒の流入による温度上昇を防止し且つ上記実施例1、2で問題となる異音も防止できる。図7は、この場合の冷凍装置90の冷媒回路図を示している。本実施例では、上記実施例2と比較した場合、逆止弁51の代わりに合流点9Eと圧縮機1の吸い込み側との間に逆止弁53を設けた点が相違する。
本実施例においても上記実施例3と同様、上記実施例1、2において冷凍運転時、逆止弁51前後の冷媒の圧力差に起因して生じた当該逆止弁51から異音の問題を解消することが可能となる。
尚、本実施例の冷凍装置90においても上記各実施例の冷凍装置と同様、冷蔵庫に適用することが可能であることは云うまでもない。
次に図9を参照して、本発明の第5の実施例を説明する。図9はこの場合の冷凍装置110の冷媒回路図を示している。本実施例では、上記実施例3と比較した場合に、分岐点9Aの位置に三方弁91が設けられると共に、第1及び第2の吸熱手段10、11の代わりに第5及び第6の吸熱手段10C、11Cを備えた点が相違する。
第5の吸熱手段10Cは、第3キャピラリチューブ92と吸熱器57とを含み、第6の吸熱手段11Cは、第4キャピラリチューブ93と吸熱器58とを含む。
本実施例の冷凍装置110は、三方弁91により、第5の吸熱手段10Cに冷媒を流通させるか、又は第6の吸熱手段11Cに冷媒を流通させるか、を選択することにより冷蔵運転及び冷凍運転が選択可能である。以上から、本実施例の冷凍装置110では、各吸熱手段において膨張弁65、66の代わりにキャピラリチューブ92、93を用いているので、より低コストで本発明の冷凍装置を実現可能である。
尚、上記実施例1、2及び4の冷凍装置30、50及び90においても、本実施例と同様な第5及び第6の吸熱手段10C、11Cを適用することが可能であり、また本実施例の冷凍装置110においても上記各実施例の冷凍装置と同様に、冷蔵庫に適用可能であることは云うまでもない。
以上、各実施例により本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々の変更実施が可能である。例えば、上記各実施例では、冷媒回路中に二酸化炭素冷媒を封入しているが、これに限定されるものではなく、それ以外のフロン系冷媒等を封入したものにも適用可能である。
また、上記各実施例における第3膨張弁31、減圧器3等は必要に応じてキャピラリチューブに変更可能である。
更に、上記実施例1、2の冷凍装置においては、冷蔵用の吸熱器57の出口側に設けた逆止弁51から異音が生じることがあるとしたが、当該冷凍装置の使用形態や設置場所、例えば食品展示用のショーケースや屋外に設置可能な冷凍機器等のように比較的異音の問題が生じにくい場合、若しくは冷蔵庫などにおいても異音による問題が生じにくい場合には適用が可能である。
本発明の第1の実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の第1の実施例の冷凍装置の冷蔵庫への適用例を示す概略構成図である。 本発明の第1の実施例の冷凍装置の冷凍サイクルのエンタルピ・圧力線図である。 本発明の第2の実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の第2の実施例の冷凍装置の冷凍サイクルのエンタルピ・圧力線図である。 本発明の第3の実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の第4の実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。 本発明の各実施例における冷凍装置に用いる逆止弁の構造を示す断面模式図である。 本発明の第5の実施例の冷凍装置の冷媒回路図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 放熱器
3 減圧器
4 気液分離器
6 冷媒導入管
7、51、52、53 逆止弁
10 第1の吸熱手段
10B 第3の吸熱手段
10C 第5の吸熱手段
11 第2の吸熱手段
11B 第4の吸熱手段
11C 第6の吸熱手段
12 第1キャピラリチューブ
13 第2キャピラリチューブ
17 第1熱交換器
18 第2熱交換器
19 第3熱交換器
20 熱交換回路
21、41 冷蔵室
22、42 冷凍室
30、50、70、90、110 冷凍装置
31 第3膨張弁
32 冷却熱交換器
40 冷蔵庫
57、58 吸熱器
63、64 ファン
65 第1膨張弁
66 第2膨張弁
91 三方弁
92 第3キャピラリチューブ
93 第4キャピラリチューブ




Claims (7)

  1. 圧縮機と、この圧縮機の吐出側に接続される放熱器と、この放熱器の出口側に接続され第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、この第1の吸熱手段と並列に設けられ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、を備え、
    前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が合流した後、前記圧縮機の吸い込み側に接続される冷凍装置において、
    前記第1の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第1の吸熱器側と、前記第2の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流部よりも前記第2の吸熱器側と、に逆止弁を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  2. 前記第1の吸熱手段と前記第2の吸熱手段とは選択的に異なる温度帯で機能することを特徴とする請求項1に記載の冷凍装置。
  3. 前記第1の吸熱手段よりも前記第2の吸熱手段の方が低い温度帯で機能することを特徴とする請求項2に記載の冷凍装置。
  4. 圧縮機と、この圧縮機の吐出側に接続される放熱器と、この放熱器の出口側に接続され第1の減圧手段と第1の吸熱器とを含む第1の吸熱手段と、この第1の吸熱手段と並列に設けられ第2の減圧手段と第2の吸熱器とを含む第2の吸熱手段と、を備え、
    前記第1の吸熱手段及び前記第2の吸熱手段の出口側の冷媒配管が合流した後、前記圧縮機の吸い込み側に接続されると共に、前記第1の吸熱器での冷媒の蒸発温度よりも前記第2の吸熱器での冷媒の蒸発温度の方が低温となる冷凍装置において、
    前記冷媒配管の合流部と前記圧縮機の吸い込み側との間と、前記第2の吸熱器の出口側と前記圧縮機の吸い込み側との間であって前記冷媒配管の合流点よりも前記第2の吸熱器側と、に逆止弁を備えたことを特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1乃至請求項4に記載の冷凍装置を備えたことを特徴とする冷蔵庫。
  6. 冷蔵室と、この冷蔵室よりも低い温度で運転される冷凍室と、を備え、
    前記第1の吸熱手段により前記冷蔵室を冷却し、前記第2の吸熱手段により前記冷凍室を冷却することを特徴とする請求項5に記載の冷蔵庫。
  7. 冷媒として二酸化炭素を用いたことを特徴とする請求項1乃至請求項4に記載の冷凍装置及び請求項5又は請求項6に記載の冷蔵庫。


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