JP2001201194A - 冷凍冷蔵装置 - Google Patents

冷凍冷蔵装置

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JP2001201194A
JP2001201194A JP2000008914A JP2000008914A JP2001201194A JP 2001201194 A JP2001201194 A JP 2001201194A JP 2000008914 A JP2000008914 A JP 2000008914A JP 2000008914 A JP2000008914 A JP 2000008914A JP 2001201194 A JP2001201194 A JP 2001201194A
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compression element
condenser
expansion device
temperature evaporator
pipe
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JP2000008914A
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English (en)
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Kosuke Tsuboi
康祐 坪井
Hironari Akashi
浩業 明石
国新 ▲ゆ▼
Kokushin Yu
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/07Details of compressors or related parts
    • F25B2400/075Details of compressors or related parts with parallel compressors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷凍冷蔵装置に関し、圧縮部において全断熱
効率の向上により低消費電力化を図り、さらに冷凍、冷
蔵各庫内の負荷変動に対応すると共に庫内各部の温度の
均一化、ならびに蒸発器の効率的な霜取り方法の確立を
図る。 【解決手段】 第一圧縮要素と、凝縮器と、第一膨張装
置と、低温用蒸発器と、第二圧縮要素と、第二膨張装置
と、高温用蒸発器と、第一膨張装置に流入する冷媒、ま
たは、第一膨張装置を通る冷媒を高温用蒸発器と熱交換
させることを特徴とする構成としたので、第一圧縮要素
において全断熱効率を向上させ、さらに、高温用蒸発器
で熱交換することにより、低温用蒸発器へ流入する冷媒
の過冷却度を大きくすることができ、冷凍サイクルの効
率を良くすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの圧縮要素を
持つ圧縮機を備えた冷凍冷蔵装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷蔵室と冷凍室を備えた家庭用の
冷凍冷蔵庫は、省エネルギーや各庫内の温度制御の精度
向上が求められている。その中で、低段側圧縮部と高段
側圧縮部により構成された圧縮機と、凝縮器、第一の膨
張手段、冷蔵室用冷却器、第二の膨張手段及び冷凍室用
冷却器とから構成された二段圧縮冷凍サイクルを備えて
いる冷凍冷蔵庫が提案されている。
【0003】そのような冷凍冷蔵庫として、例えば特開
平11−223397号公報に示されているものがあ
る。
【0004】以下、図面を参照しながら上記従来の冷凍
冷蔵庫を説明する。
【0005】図5は従来の冷凍冷蔵庫の冷媒回路図であ
る。図5において、冷凍装置1を構成する圧縮機2の吐
出管3は、配管4を経て凝縮器5の入口に接続され、こ
の凝縮器5の出口側は二方に分岐し、一方は第一の膨張
手段としてのキャピラリチューブ6に接続され、他方は
分岐配管7となって冷蔵室用冷却器8内を熱交換的に通
過した後、第二の膨張手段としてのキャピラリチューブ
9に接続されている。そして、キャピラリチューブ6の
出口は冷蔵室用冷却器8に接続される。この冷蔵室用冷
却器8の出口側配管10は合流器11内に上方から挿入
され、内部にて開口されている。また、キャピラリチュ
ーブ9の出口に冷凍室用冷却器12が接続され、冷凍室
用冷却器12の出口に接続された配管13は圧縮機2の
吸入管14に連通されている。圧縮機2は低段側圧縮部
15、高段側圧縮部16を備え、低段側圧縮部15の吐
出側と高段側圧縮部16の吸入側は配管17、合流器1
1、吸入管18を介して接続されている。
【0006】以上のように構成された冷凍冷蔵庫につい
て、以下にその動作を説明する。
【0007】圧縮機が運転されると、低段側圧縮部15
は吸入管14から冷媒を吸引して圧縮(一段圧縮)し、
配管17に吐出する。配管17に吐出された一段圧縮ガ
ス冷媒は、合流器11を経て吸入管18から高段側圧縮
部16に吸引される。そこで圧縮(二段圧縮)された二
段圧縮ガス冷媒は、吐出管3から配管4に吐出される。
そして、凝縮器5に流入し、そこで放熱して凝縮された
後、凝縮器5から流出して分流され、一方はキャピラリ
チューブ6にて減圧された後、冷蔵室用冷却器8内に流
入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪うことによ
って、冷蔵室用冷却器8は冷却作用を発揮し冷蔵室内は
所定の温度に冷却される。尚、このときに蒸発する冷媒
温度は−10 ℃〜0 ℃の範囲となるようにキャピラリ
チューブ6の絞り量を選定している。そして、冷蔵室用
冷却器8を出た低温ガス冷媒は出口側配管10を通って
合流器11に流入する。そこで、後述する如く低段側圧
縮部15から吐出された一段圧縮ガス冷媒と合流した
後、共に吸入管18から高段側圧縮部16に吸引され、
再び圧縮されることになる。一方、凝縮器5から分岐配
管7に流入した液冷媒は、冷蔵室用冷却器8内を通過す
る過程で過冷却された後、キャピラリチューブ9にて減
圧されて、冷凍室用冷却器12に流入し、そこで蒸発す
る。このときの蒸発温度は−20 ℃以下となり、周囲
から熱を奪うことによって冷凍室用冷却器12は冷却作
用を発揮し、冷凍室内は所定の温度に冷却される。そし
て、冷凍室用冷却器12を出た低温ガス冷媒は配管13
を経て圧縮機2に帰還し、吸入管14から低段側圧縮部
15に再び吸い込まれる。この低段側圧縮部15から吐
出された一段圧縮ガス冷媒は前述した如く合流器11に
て冷蔵室用冷却器8を出た低温ガス冷媒と合流した後、
共に吸入管18から高段側圧縮部16に吸引され、再び
圧縮されることになる。
【0008】尚、冷蔵室用冷却器8は図示しない冷凍冷
蔵庫の冷蔵室内に設置されると共に、この冷蔵室用冷却
器8と熱交換した冷気は例えば送風機によって冷蔵室内
に循環される。また、冷凍室用冷却器12は冷凍冷蔵庫
の冷凍室内に設置されると共に、この冷凍室用冷却器1
2と熱交換した冷気も例えば送風機によって冷凍室内に
循環される。これらによって各室をそれぞれ各冷却器に
よって直接冷却するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、低段側圧縮部15は圧縮比が小さいため、
理論圧縮動力は小さいが、実際に必要となる軸動力は、
固定的に発生する摺動損失等のためにかなり大きくな
る。すなわち軸動力に対する理論圧縮動力の比である全
断熱効率が悪くなるため、実際の冷凍サイクルの効率が
悪くなる可能性があるという欠点があった。本発明は従
来の課題を解決するもので、圧縮部において全断熱効率
が悪くなることを防止して、実際の冷凍サイクルの効率
が悪くなることを防止し、効率の高い冷凍冷蔵装置を提
供することを目的とする。また、上記従来の構成は、低
段側圧縮部15の全断熱効率が悪くなるため、凝縮器5
から分岐配管7に流入した液冷媒が、冷蔵室用冷却器8
内を通過する過程で過冷却されても、わずかにしか冷凍
サイクルの効率が良くならない可能性があるという欠点
があった。本発明の他の目的は、圧縮部において全断熱
効率が悪くなることを防止して、凝縮器5から分岐配管
7に流入した液冷媒が、冷蔵室用冷却器8内を通過する
過程での過冷却を有効にし、冷凍サイクルの効率が悪く
なることを防止できる冷凍冷蔵装置を提供することであ
る。また、上記従来の構成は、起動時等の圧力変化の大
きい時に冷蔵室用冷却器8側のサイクルと冷凍室用冷却
器12側のサイクルの圧力バランスが崩れ、過圧縮等に
より冷凍サイクルの効率が悪くなる可能性があるという
欠点があった。本発明の他の目的は、起動時等に冷蔵室
用冷却器8側のサイクルと冷凍室用冷却器12側のサイ
クルの圧力バランスが崩れた場合でも、サイクル効率が
悪くなることを防止できる冷凍冷蔵装置を提供すること
である。また、上記従来の構成は、圧縮機2運転中は冷
凍室と冷蔵室を同時に冷却し、各室の冷凍能力の比率は
ほぼ一定に保たれるため、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷が
アンバランスになったとき、片方の庫内が冷凍能力不足
になったり、冷凍能力過剰になったりして、各庫内を適
正に冷却できなくなると共に、冷凍サイクルの効率が悪
くなる可能性があるという欠点があった。また、冷蔵室
用冷却器8あるいは冷凍室用冷却器12の片方だけの冷
却ができないため、冷却器の性能低下を防止するために
行う冷蔵室用冷却器8と冷凍室用冷却器12における霜
取りにおいて冷凍室と冷蔵室の両冷却を停止しなければ
ならないという欠点があった。本発明の他の目的は、冷
凍室と冷蔵室の冷却負荷がアンバランスになったときで
も、片方の庫内が冷凍能力不足になったり、冷凍能力過
剰になったりすることを防止して、各庫内を適正に冷却
できるようにすると共に、冷凍サイクルの効率を良く
し、更に冷蔵室用冷却器8(高温用蒸発器)と冷凍室用
冷却器12(低温用蒸発器)における霜取りにおいて冷
凍室と冷蔵室の片側のみ冷却を停止することができる冷
凍冷蔵装置を提供することである。また、上記従来の構
成は、圧縮機2の低段側圧縮部15と高段側圧縮部16
が直列接続であるため、並列接続を行う同一サイズの圧
縮機と比べ圧縮機最大能力が小さくなり、ドアの開閉や
庫内に入れる食品の違いによる冷凍室、あるいは冷蔵室
庫内の冷凍負荷が著しく増大したときに対応できず庫内
各部の温度が不均一になったり、庫内温度が上昇してし
まう可能性があるという欠点があった。
【0010】本発明の他の目的は、冷凍室、冷蔵室庫内
の冷却負荷の変化に対応し庫内各部の温度の均一化が図
れ、更に冷凍室と冷蔵室の冷凍負荷の著しい増大への対
応と、急速冷却を選択的に行うことのできる効率的な冷
凍冷蔵装置を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明は、第一圧縮要素と第二圧縮要素からなる圧縮
機と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一凝
縮器と、前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一膨
張装置と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、
出口側が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸
発器と、前記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した第二
凝縮器と、前記第二凝縮器の出口側と配管接続した第二
膨張装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続さ
れ、出口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温
用蒸発器とからなる構成としたのである。
【0012】これにより、圧縮要素において全断熱効率
が悪くなることを防止して、実際の冷凍サイクルの効率
が悪くなることを防止することができる。
【0013】また、本発明は、第一圧縮要素と、前記第
一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一凝縮器と、前記
第一凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張装置と、入
口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出口側が前記
第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発器と、第二
圧縮要素と、前記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した
第二凝縮器と、前記第二凝縮器の出口側と配管接続した
第二膨張装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続
され、出口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高
温用蒸発器とからなり、前記第一凝縮器から流出する冷
媒を前記高温用蒸発器と熱交換させることを特徴とする
構成としたのである。
【0014】これにより、圧縮要素において全断熱効率
が悪くなることを防止して、第一凝縮器から流出した液
冷媒が、高温用蒸発器内を通過する過程での過冷却を有
効にし、冷凍サイクルの効率が悪くなることを防止でき
る。
【0015】また、本発明は、第一圧縮要素の吐出側か
ら第一膨張装置の間と第二圧縮要素の吐出側から第二膨
張装置との間とを連通するバイパス通路と、前記バイパ
ス通路に設けられた第一開閉弁とを備えた構成としたの
である。
【0016】これにより、起動時等に高温用蒸発器側の
サイクルと低温用蒸発器側のサイクルの圧力バランスが
崩れた場合でも、冷凍サイクルの効率が悪くなることを
防止できる。また、本発明は、第一圧縮要素と、前記第
一圧縮要素の吐出側と配管接続した凝縮器と、前記凝縮
器の出口側と配管接続した第一膨張装置と、入口側が前
記第一膨張装置と配管接続され、出口側が前記第一圧縮
要素の吸入側と接続した低温用蒸発器と、吐出側が前記
凝縮器と配管接続した第二圧縮要素と、前記凝縮器の出
口側と配管接続した第二膨張装置と、入口側が前記第二
膨張装置と配管接続され、出口側が前記第二圧縮要素の
吸入側と接続した高温用蒸発器とからなり、前記第一膨
張装置に流入する冷媒、または、第一膨張装置を通る冷
媒を前記高温用蒸発器と熱交換させることを特徴とする
構成としたのである。これにより、圧縮要素において全
断熱効率が悪くなることを防止して、第一膨張装置に流
入する冷媒、または、第一膨張装置を通る液冷媒が、高
温用蒸発器内を通過する過程での過冷却を有効にし、冷
凍サイクルの効率が悪くなることを防止できる。さら
に、凝縮器を2つ有するサイクルに比べ、凝縮器の共用
化により小型化、低コスト化を図ることができる。ま
た、本発明は、凝縮器と低温用蒸発器との間に設けられ
た第二開閉弁と、前記凝縮器と高温用蒸発器との間に設
けられた第三開閉弁とを備えた構成としたのである。こ
れにより、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷がアンバランスに
なったときでも、片方の庫内が冷凍能力不足になった
り、冷凍能力過剰になったりすることを防止して、各庫
内を適正に冷却できるようにすると共に、冷凍サイクル
の効率を良くする、更に高温用蒸発器(冷蔵庫用)と低
温用蒸発器(冷凍庫用)における霜取りにおいて冷凍室
と冷蔵室の片側のみ冷却を停止することができる。
【0017】また、本発明は、第一圧縮要素の吸入側と
第二圧縮要素の吸入側とを連通するバイパス通路と、前
記バイパス通路に設けられた第四開閉弁とを備えた構成
としたのである。
【0018】これにより、冷凍室、冷蔵室庫内の冷却負
荷の変化に対応し庫内各部の温度の均一化が図れ、更に
冷凍室と冷蔵室の冷却負荷の著しい増大への対応と、急
速冷却を選択的に行うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、第一圧縮要素と第二圧縮要素からなる圧縮機と、前
記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一凝縮器と、
前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張装置
と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出口側
が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発器
と、前記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した第二凝縮
器と、前記第二凝縮器の出口側と配管接続した第二膨張
装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続され、出
口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温用蒸発
器とからなる構成としたものであり、高温用回路と低温
用回路をそれぞれ別々の一段圧縮サイクルとして形成
し、極端な低圧縮比にならない適正な圧力条件で運転す
ることにより、各圧縮要素の全断熱効率が悪くなること
を防止できる。従って、冷凍サイクルの効率を良くする
という作用を有する。
【0020】請求項2に記載の発明は、第一圧縮要素
と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一凝縮
器と、前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張
装置と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出
口側が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発
器と、第二圧縮要素と、前記第二圧縮要素の吐出側と配
管接続した第二凝縮器と、前記第二凝縮器の出口側と配
管接続した第二膨張装置と、入口側が前記第二膨張装置
と配管接続され、出口側が前記第二圧縮要素の吸入側と
接続した高温用蒸発器とからなり、前記第一凝縮器から
流出する冷媒を前記高温用蒸発器と熱交換させることを
特徴とする構成としたものであり、第一圧縮要素におい
て全断熱効率が悪くなることを防止して、さらに高温用
蒸発器で熱交換することにより、低温用蒸発器へ流入す
る冷媒の過冷却度を大きくすることができる。従って、
冷凍サイクルの効率を良くするという作用を有する。
【0021】請求項3に記載の発明は、請求項1あるい
は請求項2に記載の発明に、さらに、第一圧縮要素の吐
出側から第一膨張装置の間と第二圧縮要素の吐出側から
第二膨張装置との間とを連通するバイパス通路と、前記
バイパス通路に設けられた第一開閉弁とを備えた構成と
したのであり、起動時等に高温用蒸発器側と低温用蒸発
器側の圧力バランスが崩れた場合でも、第一開閉弁を開
閉することにより、高温用蒸発器側のサイクルと低温用
蒸発器側のサイクルの圧力バランスを保ち、過圧縮等を
防止して、サイクル効率が悪くなることを防止できると
いう作用を有する。
【0022】請求項4に記載の発明は、第一圧縮要素
と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した凝縮器
と、前記凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張装置
と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出口側
が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発器
と、吐出側が前記凝縮器と配管接続した第二圧縮要素
と、前記凝縮器の出口側と配管接続した第二膨張装置
と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続され、出口側
が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温用蒸発器と
からなり、前記第一膨張装置に流入する冷媒、または、
第一膨張装置を通る冷媒を前記高温用蒸発器と熱交換さ
せることを特徴とする構成としたものであり、第一圧縮
要素において全断熱効率が悪くなることを防止して、高
温用蒸発器で熱交換することにより、低温用蒸発器へ流
入する冷媒の過冷却度を大きくすることができる。従っ
て、冷凍サイクルの効率を良くする作用を有する。さら
に凝縮器を2つ有するサイクルと比べ凝縮器の共用化に
より小型化、低コスト化が図れるという作用を有する。
【0023】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の発明に、さらに、凝縮器と低温用蒸発器との間に設け
られた第二開閉弁と、前記凝縮器と高温用蒸発器との間
に設けられた第三開閉弁とを備えた構成としたものであ
り、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷がアンバランスになった
とき、第二開閉弁を開け、第三開閉弁を閉じることによ
り冷凍室片側の冷却を行うことができ、あるいは第三開
閉弁を開け、第二開閉弁を閉じることにより冷蔵室片側
の冷却を行うことができる。従って、片方の庫内が冷凍
能力不足になったり、冷凍能力過剰になったりすること
を防止して、各庫内を適正に冷却できるようにすると共
に、余分な圧縮機仕事を節約し、冷凍サイクルの効率を
良くする。更に高温用蒸発器と低温用蒸発器における霜
取りにおいて冷凍室と冷蔵室の片側のみ冷却を停止する
ことにより、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷のバランスを保
ちつつ霜取りを行い蒸発器の性能低下を防止するという
作用を有する。
【0024】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の発明に、さらに、第一圧縮要素の吸入側と第二圧縮要
素の吸入側とを連通するバイパス通路と、前記バイパス
通路に設けられた第四開閉弁とを備えた構成としたもの
であり、冷凍室、冷蔵室庫内の冷却負荷の変化に対応し
庫内各部の温度の均一化が図れ、更に、第二開閉弁、第
四開閉弁を開き、第三開閉弁を閉じることにより、第一
圧縮要素と第二圧縮要素の並列運転となり冷媒循環量が
大きくなるため、冷凍室の急速冷却ができ、第三開閉
弁、第四開閉弁を開き、第二開閉弁を閉じることによ
り、同様に第一圧縮要素と第二圧縮要素の並列運転とな
り、冷媒循環量が大きくなるため冷蔵室の急速冷却がで
き、各庫内の冷却負荷の著しい増大への対応と、急速冷
却を選択的に行うことができるという作用を有する。
【0025】
【実施例】以下、本発明による冷凍冷蔵装置の実施例に
ついて、図面を参照しながら説明する。尚、従来と同一
構成については、同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
【0026】(実施例1)図1は本発明の実施例1によ
る冷凍冷蔵装置の冷媒回路図を示す。図2は同実施例の
冷凍冷蔵装置における冷凍サイクルの圧力−エンタルピ
線図である。図1、図2において、19は、密閉容器2
0内にモーター21と第一圧縮要素22と第二圧縮要素
23とを備えた圧縮機であり、24は第一圧縮要素22
の吐出側と配管接続した第一凝縮器である。25は第一
凝縮器24の出口側と配管接続した第一膨張装置であ
り、26は入口側が第一膨張装置25と配管接続され、
出口側が第二圧縮要素22の吸入側に接続された低温用
蒸発器であり、27は第二圧縮要素23と配管接続した
第二凝縮器であり、28は第二凝縮器の出口側と配管接
続した第二膨張装置である。29は第二膨張装置28と
第二圧縮要素23の吸入側との間に配管接続された高温
用蒸発器である。30は第一圧縮要素の吐出側と第二圧
縮要素の吐出側とを連通するバイパス通路であり、31
はバイパス通路30の間に設けられた第一開閉弁であ
る。高温用蒸発器29は、第一凝縮器24から流出する
冷媒と熱交換する構造である。以上のように構成された
冷凍冷蔵装置について、以下その動作を説明する。モー
ター21によって駆動されることにより、第一圧縮要素
22は、低温用蒸発器26から冷媒ガスを吸入した後、
圧縮して吐出する。吐出された冷媒ガスは、第一凝縮器
24に送られる。第一凝縮器24で冷媒ガスは放熱して
凝縮されて液冷媒になった後、高温用蒸発器29で過冷
却され、第一膨張装置25に流れて減圧される。そし
て、低温用蒸発器26に流入して蒸発する。低温用蒸発
器26を出た冷媒ガスは圧縮機19に帰還する。一方の
第二圧縮要素23により圧縮された冷媒は、第二凝縮器
27に送られる。第二凝縮器27で冷媒ガスは放熱して
凝縮されて液冷媒になった後、第二膨張装置28に流れ
て減圧され、高温用蒸発器29に流入して蒸発する。こ
のときに周囲から熱を奪うことによって高温用蒸発器2
9は冷却作用を発揮する。そして、高温用蒸発器29を
出た冷媒ガスは圧縮機19に帰還し、再び第二圧縮要素
23に吸入される。このように高温用回路と低温用回路
をそれぞれ別々の一段圧縮サイクルとして形成すること
により、二段圧縮サイクルの低段側のように極端な低圧
縮比になることなく、各圧縮要素は適正な圧縮比で運転
される。これより各圧縮要素の全断熱効率の悪化を防止
して、実際の冷凍サイクルの効率を良くすることができ
る。
【0027】さらに、高温用蒸発器29と第一凝縮器2
4から流出する冷媒とを熱交換することにより、低温用
蒸発器26に流入する冷媒の過冷却度を大きくして、冷
凍サイクルの効率を良くし、消費電力を節約することが
できる。また、起動する際、低温用蒸発器26側のサイ
クルと高温用蒸発器29側のサイクルの高圧圧力がアン
バランスになったとき、第一開閉弁31を開くことによ
り低温用蒸発器26側から高温用蒸発器29側へ、また
は逆方向に冷媒が流れ、高圧圧力がバランスする。これ
により、過圧縮等を防止して、起動時等のサイクル効率
を良くすることができる。以上のように本実施例の冷凍
冷蔵装置は、第一圧縮要素22と、前記第一圧縮要素2
2の吐出側と配管接続した第一凝縮器24と、前記第一
凝縮器24の出口側と配管接続した第一膨張装置25
と、入口側が前記第一膨張装置25と配管接続され、出
口側が前記第一圧縮要素28の吸入側と接続した低温用
蒸発器26と、第二圧縮要素23と、前記第二圧縮要素
23の吐出側と配管接続した第二凝縮器27と、前記第
二凝縮器27の出口側と配管接続した第二膨張装置28
と、入口側が前記第二膨張装置28と配管接続され、出
口側が前記第二圧縮要素28の吸入側と接続した高温用
蒸発器29とからなり、前記第一凝縮器24から流出す
る冷媒を前記高温用蒸発器29と熱交換させることを特
徴とし、第一圧縮要素22の吐出側から第一膨張装置2
5の間と第二圧縮要素23の吐出側から第二膨張装置2
8との間とを連通するバイパス通路30と、前記バイパ
ス通路30に設けられた第一開閉弁31とを備えたの
で、第一圧縮要素22において全断熱効率を良くして、
冷凍サイクルの効率が悪くなることを防止することがで
きる。
【0028】さらに、低温用蒸発器26に流入する冷媒
の過冷却度を大きくして、冷凍サイクルの効率を良く
し、消費電力を節約することができる。
【0029】さらに、起動時等に高温用蒸発器29側と
低温用蒸発器26側の圧力バランスが崩れた場合でも、
サイクル効率が悪くなることを防止できる。 (実施例2)図3は本発明の実施例2による冷凍冷蔵装
置の冷媒回路図を示す。尚、実施例1と同一構成につい
ては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図3に
おいて、32は入口側を第一圧縮要素22の吐出側と第
二圧縮要素23の吐出側と配管接続し、出口側を第一膨
張装置25と第二膨張装置28に配管接続した凝縮器で
ある。以上のように構成された冷凍冷蔵装置について、
以下その動作を説明する。モーター21によって駆動さ
れることにより、第一圧縮要素22は、低温用蒸発器2
6から冷媒ガスを吸入した後、圧縮して吐出する。吐出
された冷媒ガスは、第二圧縮要素23により圧縮、吐出
された冷媒と合流して、凝縮器32に送られる。凝縮器
32で冷媒ガスは放熱して凝縮されて液冷媒になる。凝
縮器32から出た冷媒は分流して、一方は第二膨張装置
28を経て高温用蒸発器29に、他方は高温用蒸発器2
9で熱交換し、第一膨張装置25へ送られる。このよう
に高温用回路と低温用回路を構成し、第一圧縮要素22
において全断熱効率を良くして、冷凍サイクルの効率が
悪くなることを防止することができる。
【0030】さらに、低温用蒸発器26に流入する冷媒
の過冷却度を大きくして、冷凍サイクルの効率を良く
し、消費電力を節約することができる。さらに、凝縮器
を2つ有するサイクルと比べ凝縮器の共用化により小型
化、低コスト化を図ることができる。以上のように第一
圧縮要素22と、前記第一圧縮要素22の吐出側と配管
接続した凝縮器32と、前記凝縮器32の出口側と配管
接続した第一膨張装置25と、入口側が前記第一膨張装
置25と配管接続され、出口側が前記第一圧縮要素25
の吸入側と接続した低温用蒸発器26と、吐出側が前記
凝縮器32と配管接続した第二圧縮要素23と、前記凝
縮器32の出口側と配管接続した第二膨張装置28と、
入口側が前記第二膨張装置28と配管接続され、出口側
が前記第二圧縮要素28の吸入側と接続した高温用蒸発
器29とからなり、前記第一膨張装置25に流入する冷
媒、または、第一膨張装置25を通る冷媒を前記高温用
蒸発器29と熱交換させることを特徴としたので、第一
圧縮要素22において全断熱効率を良くして、冷凍サイ
クルの効率が悪くなることを防止することができる。さ
らに、高温用蒸発器29で熱交換することにより、低温
用蒸発器26に流入する冷媒の過冷却度を大きくして、
冷凍サイクルの効率を良くし、消費電力を節約すること
ができる。さらに、凝縮器を2つ有するサイクルと比べ
凝縮器の共用化により小型化、低コスト化が図れる。 (実施例3)図4は本発明の実施例3による冷凍冷蔵装
置の冷媒回路図を示す。尚、実施例1、2と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。図
4において、33は凝縮器32の出口側と低温用蒸発器
26の間に設けられた第二開閉弁である。34は凝縮器
32の出口側と高温用蒸発器29の間に設けられた第三
開閉弁であり、35は第一圧縮要素22の吸入側と第二
圧縮要素23の吸入側とを連通するバイパス通路であ
り、36はバイパス通路35に設けられた第四開閉弁で
ある。以上のように構成されたサイクルについて、以下
その動作を説明する。第四開閉弁36を閉じ、第二開閉
弁33と第三開閉弁34が開いた状態で圧縮機19を運
転させると、実施例2と同様な冷凍冷蔵装置が形成され
る。そして圧縮機19の運転中に、第三開閉弁34を開
き、第二開閉弁33、第四開閉弁36を閉じると、凝縮
器32から流出した冷媒は第三開閉弁34の方にのみ流
れて、第二膨張装置28にて減圧された後、高温用蒸発
器29内に流入して蒸発し、冷蔵室のみの冷却を行う。
そして、高温用蒸発器29を出た低温ガス冷媒は、第二
圧縮要素23に吸引され、圧縮されて凝縮器32へと送
られる。このように、冷蔵室のみの冷却運転となる。ま
た、圧縮機19の運転中に、第二開閉弁33を開き、第
三開閉弁34、第四開閉弁36を閉じると、凝縮器32
から流出した冷媒は第二開閉弁33の方にのみ流れて、
第一膨張装置25にて減圧された後、低温用蒸発器26
内に流入して蒸発し、冷凍室のみの冷却を行う。そし
て、低温用蒸発器26を出た低温ガス冷媒は、第一圧縮
要素22に吸引され、圧縮されて凝縮器24へと送られ
る。この様に、冷凍室のみの冷却運転となる。また、圧
縮機19の運転中に、第三開閉弁34、第四開閉弁36
を開き、第二開閉弁33を閉じると、高温用蒸発器29
を出た低温ガス冷媒は、第一圧縮要素22と第二圧縮要
素23に吸引されるため冷媒循環量が多くなる。そして
冷媒は圧縮されて凝縮器32へと送られ、凝縮器32か
ら流出した冷媒は第三開閉弁34の方にのみ流れて、第
二膨張装置28にて減圧された後、高温用蒸発器29内
に流入して蒸発し、冷蔵室のみの急速冷却を行う。ま
た、圧縮機19の運転中に、第二開閉弁33、第四開閉
弁36を開らき、第三開閉弁34を閉じると、低温用蒸
発器26を出た低温ガス冷媒は、第一圧縮要素22と第
二圧縮要素23に吸引されるため冷媒循環量が多くな
る。そして冷媒は圧縮されて凝縮器32へと送られ、凝
縮器32から流出した冷媒は第二開閉弁33の方にのみ
流れて、第一膨張装置25にて減圧された後、低温用蒸
発器26内に流入して蒸発し、冷凍室のみの急速冷却を
行う。このように第二開閉弁33、第三開閉弁34、第
四開閉弁36の制御を冷凍室と冷蔵室の負荷に応じて行
うことにより、各庫内を選択的に冷却および急速冷却で
き、かつ消費電力を小さくすることができる。また、冷
凍室側あるいは冷蔵室側どちらかのみの運転をしている
ときに、運転していない蒸発器の霜取りを行うことがで
きる。
【0031】以上のように本実施例の冷凍冷蔵装置は、
凝縮器32と低温用蒸発器26との間に設けられた第二
開閉弁33と、凝縮器32と高温用蒸発器29との間に
設けられた第三開閉弁34と、 第一圧縮要素22の吸
入側と第二圧縮要素23の吸入側とを連通するバイパス
通路35と、バイパス通路35に設けられた第四開閉弁
36とを備えているので、冷凍室、冷蔵室庫内の冷却負
荷の変化に対応し庫内各部の温度の均一化が図れ、更に
冷凍室と冷蔵室の冷却負荷の著しい増大への対応と、冷
却および急速冷却を選択的に行うことができる。また、
冷凍室側あるいは冷蔵室側どちらかのみの運転をしてい
るときに、運転していない蒸発器の霜取りを行うことが
できる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明は、第一圧縮要素と第二圧縮要素からなる圧縮機と、
前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一凝縮器
と、前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張装
置と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出口
側が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発器
と、前記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した第二凝縮
器と、前記第二凝縮器の出口側と配管接続した第二膨張
装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続され、出
口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温用蒸発
器とからなる構成としたので、各圧縮要素において全断
熱効率が悪くなることを防止でき、冷凍サイクルの効率
を良くすることができる。
【0033】また、請求項2に記載の発明は、第一圧縮
要素と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一
凝縮器と、前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一
膨張装置と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続さ
れ、出口側が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温
用蒸発器と、第二圧縮要素と、前記第二圧縮要素の吐出
側と配管接続した第二凝縮器と、前記第二凝縮器の出口
側と配管接続した第二膨張装置と、入口側が前記第二膨
張装置と配管接続され、出口側が前記第二圧縮要素の吸
入側と接続した高温用蒸発器とからなり、前記第一凝縮
器から流出する冷媒を前記高温用蒸発器と熱交換させる
ことを特徴とする構成としたので、第一圧縮要素におい
て全断熱効率が悪くなることを防止して、さらに高温用
蒸発器で熱交換することにより、低温用蒸発器へ流入す
る冷媒の過冷却度を大きくすることができ、冷凍サイク
ルの効率を良くすることができる。
【0034】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
あるいは請求項2に記載の発明に、第一圧縮要素の吐出
側から第一膨張装置の間と第二圧縮要素の吐出側から第
二膨張装置との間とを連通するバイパス通路と、前記バ
イパス通路に設けられた第一開閉弁とを備えた構成とし
たので、第一圧縮要素において全断熱効率が悪くなるこ
とを防止して、さらに高温用蒸発器で熱交換することに
より、低温用蒸発器へ流入する冷媒の過冷却度を大きく
することができ、冷凍サイクルの効率を良くすることが
できる。さらに高温用蒸発器側のサイクルと低温用蒸発
器側のサイクルの圧力バランスを保ち、過圧縮等を防止
してサイクル効率が悪くなることを防止できる。
【0035】また、請求項4に記載の発明は、第一圧縮
要素と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した凝縮
器と、前記凝縮器の出口側と配管接続した第一膨張装置
と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続され、出口側
が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温用蒸発器
と、吐出側が前記凝縮器と配管接続した第二圧縮要素
と、前記凝縮器の出口側と配管接続した第二膨張装置
と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続され、出口側
が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温用蒸発器と
からなり、前記第一膨張装置に流入する冷媒、または、
第一膨張装置を通る冷媒を前記高温用蒸発器と熱交換さ
せることを特徴とする構成としたので、第一圧縮要素に
おいて全断熱効率が悪くなることを防止して、高温用蒸
発器で熱交換することにより、低温用蒸発器へ流入する
冷媒の過冷却度を大きくすることができ、冷凍サイクル
の効率を良くすることができる。さらに、凝縮器を2つ
有するサイクルと比べ凝縮器の共用化により小型化、低
コスト化を図ることができる。
【0036】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載の発明に、さらに、凝縮器と低温用蒸発器との間
に設けられた第二開閉弁と、前記凝縮器と高温用蒸発器
との間に設けられた第三開閉弁とを備えた構成としたの
で、冷凍室と冷蔵室の冷却負荷がアンバランスになった
ときでも、片方の庫内が冷凍能力不足になったり、冷凍
能力過剰になったりすることを防止して、各庫内を適正
に冷却できるようにすると共に、冷凍サイクルの効率を
良くする、更に中間圧用蒸発器と低圧用蒸発器における
霜取りにおいて冷凍室と冷蔵室の片側のみ冷却を停止す
ることができる。
【0037】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載の発明に、さらに、第一圧縮要素の吸入側と第二
圧縮要素の吸入側とを連通するバイパス通路と、前記バ
イパス通路に設けられた第四開閉弁とを備えた構成とし
たので、冷凍室、冷蔵室庫内の冷凍負荷の変化に対応し
庫内各部の温度の均一化が図れ、更に冷凍室と冷蔵室の
冷凍負荷の著しい増大への対応と、急速冷却を選択的に
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷凍冷蔵装置の実施例1の冷媒回
路図
【図2】同実施例の冷凍冷蔵装置における冷凍サイクル
の圧力−エンタルピ線図
【図3】本発明による冷凍冷蔵装置の実施例2の冷媒回
路図
【図4】本発明による冷凍冷蔵装置の実施例3の冷媒回
路図
【図5】従来の二段圧縮機を使用した冷蔵冷凍庫の配管
系統図
【符号の説明】
19 圧縮機 22 第一圧縮要素 23 第二圧縮要素 24 第一凝縮器 25 第一膨張装置 26 低温用蒸発器 27 第二凝縮器 28 第二膨張装置 29 高温用蒸発器 30 バイパス通路 31 第一開閉弁 32 凝縮器 33 第二開閉弁 34 第三開閉弁 35 バイパス通路 36 第四開閉弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲ゆ▼ 国新 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 Fターム(参考) 3L045 AA03 BA01 CA02 DA02 HA02 HA07 HA09 JA04 JA14 PA05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一圧縮要素と第二圧縮要素からなる圧
    縮機と、前記第一圧縮要素の吐出側と配管接続した第一
    凝縮器と、前記第一凝縮器の出口側と配管接続した第一
    膨張装置と、入口側が前記第一膨張装置と配管接続さ
    れ、出口側が前記第一圧縮要素の吸入側と接続した低温
    用蒸発器と、前記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した
    第二凝縮器と、前記第二凝縮器の出口側と配管接続した
    第二膨張装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続
    され、出口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高
    温用蒸発器とからなる冷凍冷蔵装置。
  2. 【請求項2】 第一圧縮要素と、前記第一圧縮要素の吐
    出側と配管接続した第一凝縮器と、前記第一凝縮器の出
    口側と配管接続した第一膨張装置と、入口側が前記第一
    膨張装置と配管接続され、出口側が前記第一圧縮要素の
    吸入側と接続した低温用蒸発器と、第二圧縮要素と、前
    記第二圧縮要素の吐出側と配管接続した第二凝縮器と、
    前記第二凝縮器の出口側と配管接続した第二膨張装置
    と、入口側が前記第二膨張装置と配管接続され、出口側
    が前記第二圧縮要素の吸入側と接続した高温用蒸発器と
    からなり、前記第一凝縮器から流出する冷媒を前記高温
    用蒸発器と熱交換させることを特徴とする冷凍冷蔵装
    置。
  3. 【請求項3】 第一圧縮要素の吐出側から第一膨張装置
    の間と第二圧縮要素の吐出側から第二膨張装置との間と
    を連通するバイパス通路と、前記バイパス通路に設けら
    れた第一開閉弁とを備えた請求項1または請求項2に記
    載の冷凍冷蔵装置。
  4. 【請求項4】 第一圧縮要素と、前記第一圧縮要素の吐
    出側と配管接続した凝縮器と、前記凝縮器の出口側と配
    管接続した第一膨張装置と、入口側が前記第一膨張装置
    と配管接続され、出口側が前記第一圧縮要素の吸入側と
    接続した低温用蒸発器と、吐出側が前記凝縮器と配管接
    続した第二圧縮要素と、前記凝縮器の出口側と配管接続
    した第二膨張装置と、入口側が前記第二膨張装置と配管
    接続され、出口側が前記第二圧縮要素の吸入側と接続し
    た高温用蒸発器とからなり、前記第一膨張装置に流入す
    る冷媒、または、第一膨張装置を通る冷媒を前記高温用
    蒸発器と熱交換させることを特徴とする冷凍冷蔵装置。
  5. 【請求項5】 凝縮器と低温用蒸発器との間に設けられ
    た第二開閉弁と、前記凝縮器と高温用蒸発器との間に設
    けられた第三開閉弁とを備えた請求項4に記載の冷凍冷
    蔵装置。
  6. 【請求項6】 第一圧縮要素の吸入側と第二圧縮要素の
    吸入側とを連通するバイパス通路と、前記バイパス通路
    に設けられた第四開閉弁とを備えた請求項5に記載の冷
    凍冷蔵装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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