JPH10300278A - 冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置 - Google Patents

冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置

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JPH10300278A
JPH10300278A JP9124948A JP12494897A JPH10300278A JP H10300278 A JPH10300278 A JP H10300278A JP 9124948 A JP9124948 A JP 9124948A JP 12494897 A JP12494897 A JP 12494897A JP H10300278 A JPH10300278 A JP H10300278A
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valve body
switching
connection port
electromagnet
casing
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JP9124948A
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Isamu Toyama
勇 外山
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DAIYU KK
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DAIYU KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弁体のシフト機構をケーシング内に内蔵し、
全体をコンパクトに構成した冷暖房装置における高低圧
気体の流路切換装置を提供する。 【解決手段】 ケーシング10内の弁体20を一定角度
往復回動させることにより弁体20の第一切換路R1と
第二切換路R2との二つの流路を選択的に切り換えるよ
うにした装置において、例えば前記弁体20の回動中心
からは偏心した位置に偏心ピン31をケーシング10に
対して固定して設ける。そしてこの偏心ピン31を、弁
体20に固定して設けた第一、第二電磁石32、34の
摺動子36の中間の第一、第二押圧体33、35によっ
て押圧し、その反力により電磁石32、34を、弁体2
0を伴って一定角度回動させ、前記二つの流路を選択的
に切り換えることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は例えばヒートポンプ
タイプの冷暖房機に用いることが適切な四方弁に関する
もので、特にそのシフト機構をケーシング内に内蔵した
新規な機構に係るものである。
【0002】
【発明の背景】冷暖房装置は、室内機と室外機の間を循
環する冷媒(室内熱交換器〜コンプレッサ〜室外熱交換
器の間で高低圧気体であり、室外熱交換器〜毛細管〜室
内熱交換器の間で液体である)に熱を運搬させて、室内
の熱を室外に放出、または室外の熱を室内に取り込んで
室温を調節している。そして冷房と暖房との切り換え
は、冷媒の循環方向を反対に切り換えることにより行わ
れる。ところで冷媒を逆循環させるには、実際にはコン
プレッサーを逆回転させて冷媒を逆循環させることはで
きないため、四方弁と呼ばれる切換弁が必要とされる。
このものはその作動性の改良等を図るべく、種々の開発
が行われている。その傾向は特開昭61−6468号に
見られるように弁体をスライドさせて切り換えるものか
らケーシング内を弁体を回動させて流路を切り換えるも
のに変わりつつある。本発明者もその一環として逐次性
能向上の試みをし、特開平8−327182号、特開平
8−327183号、特願平9−7389号等の提案を
している。一方弁本体をシフトする駆動部材単体として
は、特願平8−227187号において、本発明の主要
部材である回動切換駆動機構の原型となる回動形切換弁
における回動切換機構を提案している。
【0003】ところで従来は弁本体に関しては、それ自
体の性能向上を目指す見地からの改良が試みられている
一方、弁本体をシフトする駆動部材に関しては、その弁
本体との係合部等における工夫はされているものの、両
者はあくまで異別の作用ないしは機能を持ったものであ
るとの認識が、いわば技術常識となっていた。従って弁
本体と、そのシフト駆動部材との両者を機能的に融合さ
せる試みはされていない。しかしながら装置全体のコン
パクト化や低コスト化が求められている状況の下では、
先に述べたような弁作用と、そのシフト作用とを別個の
ものとして設計思想上認識していたのでは、新規な着想
を得る目的からは限界が生じてしまう。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】本発明はこのような背景か
らなされたものであって、弁をシフトする作用部材それ
自体が弁体と融合するようにし、もって全体をコンパク
トに構成することのできる新規な冷暖房装置における高
低圧気体の流路切換装置の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち請求項1記載の
冷暖房装置における高低圧気体の流路切換装置は、外壁
に第一接続口、第二接続口、第三接続口及び第四接続口
を有したケーシングと、このケーシング内の前記第一接
続口を通る軸線上に回動自在に設けられ、第一切換路口
から第二切換路口へと連通する第一切換路、及び第一切
換路口から第三切換路口へと連通する第二切換路を有し
た弁体とを具えて成り、前記第一接続口と第一切換路口
とは常時連通され、一方前記第二接続口と第二切換路口
と、第三接続口と第三切換路口とは弁体を一定角度往復
回動させることにより択一的に連通させ、第一切換路と
第二切換路との二つの流路を選択的に切り換えるように
した装置において、前記弁体に対し電磁石を固定して設
け、この電磁石により摺動する摺動子を、ケーシングに
固定して設けた固定部材もしくはケーシングに当接さ
せ、その受ける反力により弁体を回動することを特徴と
して成るものである。この発明によれば、弁体に固定し
て設けた電磁石の駆動力により直接的に弁体を一定角度
往復回動することができる。従って従来のようにケーシ
ング外に設けた駆動装置から動力を取り出し、別途駆動
伝達部材を介してケーシング内の弁体を回動するという
本発明から見ればいわば無駄な多数の構成を必要とせ
ず、少容量の電磁石により効率的な切り換えが行える。
そして別途駆動伝達部材を介さないため切換反応速度も
速く、動きも精密である。また部材点数が少なくなるた
め、全体としてコンパクトに構成し得るとともに、比較
的安価に実施できる。
【0006】また請求項2記載の冷暖房装置における高
低圧気体の流路切換装置は、前記請求項1記載の要件に
加え、前記固定部材からの反力により弁体を回動させる
にあたっては、固定部材として前記弁体の回動中心から
偏心した位置に設けられる偏心ピンを用い、一方これに
当接する摺動子は、偏心ピンの立設方向と直交する面上
を摺動するように構成されていることを特徴として成る
ものである。この発明によれば、偏心ピンに当接した反
力により回動するため、比較的駆動エネルギーのロスが
少なく、スムーズに摺動子の直線運動が回動運動に変換
され回動動作が滑らかである。
【0007】また請求項3記載の冷暖房装置における高
低圧気体の流路切換装置は、前記請求項1記載の要件に
加え、前記固定部材からの反力により弁体を回動させる
にあたっては、固定部材として弁体の回動中心に設けた
固定ピニオンを用い、一方これに当接する摺動子は、前
記固定ピニオンの軸方向と直交する面上を摺動し、且つ
前記固定ピニオンに噛み合うラックを具えていることを
特徴として成るものである。この発明によれば、電磁石
によりラックを摺動してラックの歯をピニオンの歯に押
圧し、その反力により弁体を回動させる。
【0008】更に請求項4記載の冷暖房装置における高
低圧気体の流路切換装置は、前記請求項1記載の要件に
加え、前記固定部材からの反力により弁体を回動させる
にあたっては、固定部材と摺動子との間にカム機構を形
成し、摺動子の直線運動を回転運動に変換したことを特
徴として成るものである。この発明によれば、カム溝の
形状設定により相対的な回動範囲の設定及びシフトの速
度の設定を適宜選択できる設計が期待できる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕以下本発明を図示の実施の形態に基づ
き説明する。図1〜5までが本実施の形態1であり、主
に特許請求項2に対応する実施の形態である。本実施の
形態1ではケーシング10内を常時低圧とする実施の形
態を説明する。図1中符号1が本発明に係る高低圧気体
の流路切換装置であって、ケーシング10と、この中を
回動切換駆動機構30によって一定角度往復回動する弁
体20とを主要部材として成る。因みに図1では暖房運
転を行っている。
【0010】まず高低圧気体の流路切換装置1が組み込
まれた冷暖房装置の全体構成について説明すると、図1
に示すようにコンプレッサ2の吐出口及び吸入口から第
一配管H1及び第四配管H4が高低圧気体の流路切換装
置1へ接続されている。また高低圧気体の流路切換装置
1からは、室内熱交換器3及び室外熱交換器5へ第二配
管H2及び第三配管H3が接続されている。室内熱交換
器3と室外熱交換器5とは、冷媒の減圧を行う毛細管4
を間に挟んで配管がなされて接続される。暖房運転時に
は冷媒は図1、4に示すようにコンプレッサ2、前記高
低圧気体の流路切換装置1、室内熱交換器3、毛細管
4、室外熱交換器5、高低圧気体の流路切換装置1、そ
して再びコンプレッサ2へと戻って循環している。また
冷房運転時には図5に示すように冷媒はコンプレッサ
2、前記高低圧気体の流路切換装置1、室外熱交換器
5、毛細管4、室内熱交換器3、高低圧気体の流路切換
装置1、そして再びコンプレッサ2へと戻って循環して
いる。
【0011】以下高低圧気体の流路切換装置1について
具体的に説明する。まずケーシング10について説明す
る。ケーシング10は図1の拡大図若しくは図2に示す
ように円筒管の上下を蓋体で閉鎖したような形態を取
り、内部は気密性が保たれている。上面中心には第一接
続口11が開口され、ここにコンプレッサ2の吐出口と
接続される第一配管H1が接続される。また下面の三箇
所に第二接続口12、第三接続口13及び第四接続口1
4が開口されている。なお第四接続口14はケーシング
10の下面の他、上面や側壁に設けてもよい。第二接続
口12と室内熱交換器3とは第二配管H2により接続さ
れ、第三接続口13と室外熱交換器5とは第三配管H3
により接続され、第四接続口14とコンプレッサ2の吸
入口とが第四配管H4により接続されている。ケーシン
グ10の下面中心には回動支持軸15が固定して立ち上
げられている。
【0012】弁体20について説明する。弁体20は角
箱状をしており、前記回動支持軸15と第一配管H1に
よりケーシング10内にて一定角度回動自在に保持され
る。弁体20には図2(b)に示されるように上面から
下面に連通する二つの流路が設けられている。上面中心
には第一切換路口21が開口され、下面の左右位置に
は、第二切換路口22及び第三切換路口23が開口され
ている。第一切換路口21から第二切換路口22へと連
通する流路を第一切換路R1とし、第一切換路口21か
ら第三切換路口23へと連通する流路を第二切換路R2
としている。前記第一切換路口21内には前記第一配管
H1が挿入されている。なお第一切換路口21、第二切
換路口22及び第三切換路口23には、Oリング24を
介して表面にフッ素樹脂のコーティングがなされたもし
くはフッ素樹脂で形成した円筒形のシーリング25を外
端を突出した状態で内嵌めしている。これによりケーシ
ング10の内壁面にシーリング25がOリング24によ
って弾性的に押し当てられ、第一切換路R1と第二切換
路R2の端部開口から高低圧気体(冷媒)が漏出しない
ように図られている。
【0013】次に本発明の特徴たる回動切換駆動機構3
0について説明する。前記回動支持軸15の上端には、
図2(a)及び図3(a)(b)に示すように中心から
偏心した位置に固定部材Sたる偏心ピン31が固定して
設けられる。一方前記弁体20の前後を挟むように一方
向バイアス形電磁石の第一電磁石32及び第二電磁石3
4が固定して設けられる。第一電磁石32及び第二電磁
石34は図2(a)に示すように回動支持軸15の中心
線に直交する軸線X上に中心を位置して対向して位置さ
れ、第一給電端子6及び第二給電端子7から給電がなさ
れる。第一電磁石32及び第二電磁石34のコア内には
摺動子36が摺動自在に嵌挿される。摺動子36の中間
にはそれぞれ円柱状の第一押圧体33及び第二押圧体3
5が前記偏心ピン31を間に挟んで横方向に張設して設
けられている。なお第一、第二押圧体33、35は摺動
子36の一部分であって、摺動子36と一体的に形成さ
れるものであってもよい。
【0014】本発明に係る高低圧気体の流路切換装置1
の実施の形態1は以上のようにして成り、次にまず本発
明に係る高低圧気体の流路切換装置1が組み込まれた冷
暖房装置の全体の作動態様について暖房運転時と冷房・
除湿運転時とに区分して説明する。 (1)暖房運転時 暖房運転時には、図4に示すように弁体20の第二切換
路口22は第二配管H2に接続され、第三切換路口23
は第三配管H3には接続されていない状態である。この
場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コンプ
レッサ2、第一配管H1、第一切換路R1、第二配管H
2、室内熱交換器3、毛細管4、室外熱交換器5、第三
配管H3、ケーシング10内、第四接続口14、第四配
管H4、コンプレッサ2...の順で循環する。
【0015】(2)冷房・除湿運転時 冷房・除湿運転時には、図5に示すように第三切換路口
23は第三配管H3に接続され、第二切換路口22は第
二配管H2には接続されていない状態である。この場合
にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷媒は、コンプレッ
サ2、第一配管H1、第二切換路R2、第三配管H3、
室外熱交換器5、毛細管4、室内熱交換器3、第二配管
H2、ケーシング10内、第四接続口14、第四配管H
4、コンプレッサ2...の順で循環する。
【0016】次に本発明の特徴たる回動切換駆動機構3
0の作動態様について説明する。 (1)暖房運転から冷房・除湿運転への切り換え 図3(a)に示す暖房運転状態から図3(b)に示され
るような冷房・除湿運転に切り換えるには、第一電磁石
32への通電にて摺動子36を第一電磁石32側へ吸引
する。すると前端の第二押圧体35が偏心ピン31に当
接して押圧するが、偏心ピン31は回動支持軸15から
偏心した位置に固定されているため、その反力によって
第一電磁石32及び第二電磁石34等は弁体20を伴っ
て図3(a)中、矢印方向に一定角度回動する。以上の
ようにして暖房運転状態から図3(b)に示されるよう
な冷房・除湿運転に切り換わる。弁体20を回動させた
後は、通電状態を保って切り換え状態を維持してもよい
し、通電を切っても通電によってシフトした摺動子はシ
フトした状態を保つので上記切り換え状態を保つことが
できる。
【0017】(2)冷房・除湿運転から暖房運転への切
り換え また逆に図3(b)に示す冷房・除湿運転から図3
(a)に示すような暖房運転状態に切り換えるには、今
度は第二電磁石34への通電にて摺動子36を第二電磁
石34側へ吸引する。すると前記作用と同様の理屈によ
り弁体20は図3(b)中、矢印方向に一定角度回動す
る。切り換え状態の維持については上記と同様である。
【0018】以上回動切換駆動機構30による弁体20
の回動駆動は、別途駆動伝達手段を介さず、直接的に弁
体20に伝わるため、非常に応答性良く、スムーズにそ
して精度良く行われる。なお特に本実施の形態1ではケ
ーシング10内が低圧であるため、特に弁体20の流路
回動切換えがスムーズである。また第一電磁石32及び
第二電磁石34は二基であるため、弁体20の回動時の
バランスが良い。また第一、第二押圧体33、35は押
圧面が円弧状であるため、偏心ピン31との接触が点接
触となり、より滑らかな接触が図れ、一定角度往復回動
時の動きがスムーズであるとともに、より小容量の電磁
石で駆動を行うことができる。
【0019】〔実施の形態2〕次に図6、7に基づいて
ケーシング10内を常時高圧として高低圧気体の流路切
換装置1を使用する実施の形態を説明する。なお説明に
あたっては前記実施の形態1で用いた部材名称及び符号
をそのまま用いて説明する。すなわち前記実施の形態1
とは逆の配管を高低圧気体の流路切換装置1に対して行
うものであり、図6(b)、図7(b)に示すようにコ
ンプレッサ2の吐出口とケーシング10の第四接続口1
4とを接続し、コンプレッサ2の吸入口とケーシング1
0の第一接続口11とを接続している。またケーシング
10の第二接続口12と室外熱交換器5とを第二配管H
2で接続し、ケーシング10の第三接続口13と室内熱
交換器3とを第三配管H3で接続している。その他の高
低圧気体の流路切換装置1の構成等については前記実施
の形態1と変わらないため説明を省略する。
【0020】本発明に係る高低圧気体の流路切換装置1
の実施の形態2は以上のようにして成り、以下この作動
態様について暖房運転時と冷房・除湿運転時とに区分し
て説明する。 (1)暖房運転時 暖房運転時には、図6(a)(b)に示すように弁体2
0の第二切換路口22は第二配管H2に接続され、第三
切換路口23は第三配管H3には接続されていない状態
である。この場合にはコンプレッサ2からの高圧ガス冷
媒は、コンプレッサ2、第四配管H4、第四接続口1
4、ケーシング10内、第三配管H3、室内熱交換器
3、毛細管4、室外熱交換器5、第二配管H2、第一切
換路R1、第一配管H1、コンプレッサ2...の順で
循環する。なおケーシング10内は常時高圧状態とな
る。
【0021】(2)冷房・除湿運転時 冷房・除湿運転時には、図7(a)(b)に示すように
弁体20の第三切換路口23は第三配管H3に接続さ
れ、第二切換路口22は第二配管H2には接続されてい
ない状態である。この場合にはコンプレッサ2からの高
圧ガス冷媒は、コンプレッサ2、第四配管H4、第四接
続口14、ケーシング10内、第二配管H2、室外熱交
換器5、毛細管4、室内熱交換器3、第三配管H3、第
二切換路R2、第一配管H1、コンプレッサ2...の
順で循環する。なおケーシング10内は常時高圧状態と
なる。
【0022】〔実施の形態3〕なお通常は電磁石は電磁
的な吸引作用により摺動子を移動させることが一般的で
あるが、電磁石への給電極性を変えて電磁石の反発作用
を用いて動かすことも可能である。すなわち具体的には
第一電磁石32及び第二電磁石34により摺動子36を
押し出すことにより弁体20を回動させるように構成す
ることが可能である。この場合には例えば図3(a)に
示すような暖房運転時から冷房・除湿運転に切り換える
には、第一電磁石32への通電にて摺動子36を押し出
す。すると第二押圧体35が偏心ピン31に当接して実
施の形態1と同様に弁体20が図中矢印方向に回動して
冷房・除湿運転に切り換わる。逆に冷房・除湿運転に切
り換わった状態から暖房運転に再度切り換えるには、第
一電磁石32への通電にて摺動子36を押し出し、第一
押圧体33を偏心ピン31に押圧させることにより行
う。なお一方の電磁石を押し出すと同時に他方の電磁石
を吸引するような実施の形態を採ることも可能である。
【0023】〔実施の形態4〕図8は実施の形態4を示
す説明図であり、前記一つの摺動子36を二つの摺動子
36に分割した形態を採る。なお符号40は摺動筒であ
り、弁体に固定される。二つの摺動子36はそれぞれ第
一電磁石32及び第二電磁石34により選択的に一方向
に押し出される。二つの摺動子36の先端に設けられた
第一押圧体33、第二押圧体35が偏心ピン31に当接
し、その反力により弁体20が回動する作用は、前記実
施の形態2と変わらない。
【0024】〔実施の形態5〕図9は実施の形態5を示
す説明図であり、主に請求項2に対応する実施の形態で
ある。すなわちこのものは一基の電磁石にて弁体の回動
を行うものである。具体的には第一押圧体33及び第二
押圧体35を連結部材37で連結し、この連結部材37
で連結された第一押圧体33及び第二押圧体35を双方
向バイアス形電磁石38一基にて摺動子39を押し出す
若しくは吸引することにより弁体20を一定角度往復回
動させるものである。以上のように構成し、図9に示す
ような例えば冷房・除湿運転から暖房運転に切り換える
には、電磁石38への通電にて摺動子39を押し出す。
すると第一押圧体33に連結された第二押圧体35が偏
心ピン31に当接して実施の形態1と同様に弁体20が
図9中矢印方向に回動して冷房・除湿運転に切り換わ
る。逆に冷房・除湿運転に切り換わった状態から暖房運
転に再度切り換えるには、電磁石38へ前記電流方向と
は逆に通電し摺動子39を後退させ、第一押圧体33を
偏心ピン31に押圧させることにより行う。
【0025】〔実施の形態6〕また以上の実施の形態で
は、摺動子36、39の往復移動押圧は、双方向を電磁
石32、34、38で行ったが、例えば片方の移動押圧
をコイルスプリング等の復帰バネで行うようにしても構
わない。
【0026】〔実施の形態7〕図10は実施の形態7を
示す説明図であり、請求項3に対応する実施の形態であ
る。すなわちこのものはラック・ピニオン式の回動切換
駆動機構30を用いるもので、摺動子42にラック42
aが具えられており、この摺動子42は弁体20に固定
して設けられた電磁石41により摺動する。また弁体2
0を回動自在に支持する回動支持軸に固定部材Sたるピ
ニオン43が固定して設けられている。以上のように構
成しこれを使用するにあたっては、摺動子42を左右ど
ちらかの電磁石41に通電することにより押し出して、
ラック42aをピニオン43の歯に押圧し、その反力に
より弁体20を回動させる。
【0027】〔実施の形態8〕図11は実施の形態8を
示しており、請求項4に対応する実施の形態であって、
このものは一例として、螺旋カム機構47を適用して弁
体20を回動する回動切換駆動機構30を形成するもの
である。螺旋カム機構47はまず弁体20を支持する回
動支持軸を利用して設けられる。螺旋カム機構47は、
カム溝47aを有するものであり、前記回動支持軸に形
成される。そしてこのカム溝47aに対し、弁体20側
に設けられたピン状の押圧体46aが係合している。こ
の押圧体46aは弁体20に固定して設けられた電磁石
45により上下に摺動される摺動子46に固定されてい
る。以上のように構成しこれを使用するにあたっては、
上方もしくは下方の電磁石45に通電することにより例
えば摺動子46を引き下げるようにする。すると螺旋カ
ム機構47のカム溝47aの下縁に押圧体46aが当接
し、このカム溝47aに案内されるようにして弁体20
が回動する。
【0028】なお前記螺旋カム機構47を構成するカム
溝47aとピン状の押圧体46aとは逆に用いて弁体2
0を回動することが可能である。すなわち前記カム溝4
7aを弁体20側の摺動子46に対し設けて実質的にこ
のカム溝47aを押圧体とし、一方前記ピン状の押圧体
46aを回動支持軸に固定して設け、実質的にこれを固
定部材Sとして実施することが可能である。
【0029】また螺旋カム機構47を用いる他の実施の
形態として螺旋カム機構47をケーシング10を利用し
て実施することが可能である。すなわち弁体20に対し
固定して設けた電磁石により摺動するピン状の押圧体
を、前記ケーシング10の内周面に形成したカム溝に係
合し、これを電磁石により駆動させることにより行うこ
とが可能である。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の冷暖房装置における高低
圧気体の流路切換装置によれば、弁体20に固定して設
けた電磁石の駆動力により直接的に弁体20を一定角度
往復回動することができる。慕って従来のようにケーシ
ング10外に設けた駆動装置から動力を取り出し、別途
駆動伝達部材を介してケーシング10内の弁体20を回
動するという本発明から見ればいわば無駄な多数の構成
を必要とせず、少容量の電磁石により効率的な切り換え
が行える。そして別途駆動伝達部材を介さないため切換
反応速度も速く、動きも精密である。また部材点数が少
なくなるため、全体としてコンパクトに構成し得るとと
もに、比較的安価に実施できる。
【0031】請求項2記載の冷暖房装置における高低圧
気体の流路切換装置によれば、ケーシング10に固定し
て設けた偏心ピン31に対し、押圧体を弁体20に固定
して設けた電磁石により当接するようにしたため、偏心
ピン31に当接した反力により回動するため、比較的駆
動エネルギーのロスが少なく、スムーズに摺動子36、
39の直線運動が回動運動に変換され回動動作が滑らか
である。
【0032】請求項3記載の冷暖房装置における高低圧
気体の流路切換装置によれば、固定部材Sからの反力に
より弁体20を回動させるにあたっては、固定部材Sと
して弁体20の回動中心に設けた固定ピニオン43を用
い、一方これに当接する摺動子42は、前記固定ピニオ
ン43の軸方向と直交する面上を摺動し、且つ前記固定
ピニオン43に噛み合うラック42aを具えているた
め、電磁石によりラック42aを摺動してラック42a
の歯を固定ピニオン43の歯に押圧し、その反力により
弁体20が回動される。
【0033】請求項4記載の冷暖房装置における高低圧
気体の流路切換装置によれば、固定部材Sからの反力に
より弁体20を回動させるにあたっては、固定部材Sと
摺動子46の間にカム機構を形成し、摺動子46の直線
運動を回転運動に変換したため、カム溝47aの形状設
定により相対的な回動範囲の設定及びシフトの速度の設
定を適宜選択できる設計が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高低圧気体の流路切換装置を、冷
暖房装置の室外機に組み入れて暖房運転を実施している
実施の形態1を示す説明図及びこの説明図中の高低圧気
体の流路切換装置の部位を拡大して示す斜視図並びに回
動切換駆動機構を示す斜視図である。
【図2】同上実施の形態1の図(b)におけるA−A線
矢印方向から見た断面図、並びにこの図(a)の断面図
におけるB−B線矢印方向から見た断面図、並びに図
(a)の断面図におけるC−C線矢印方向から見た断面
図である。
【図3】同上実施の形態1における回動切換駆動機構に
よる暖房運転と冷房・除湿運転の切り換えの様子を示す
説明図である。
【図4】同上実施の形態1の暖房運転時の冷媒の流れを
示す説明図である。
【図5】同上実施の形態1の冷房・除湿運転時の冷媒の
流れを示す説明図である。
【図6】同上実施の形態2の暖房運転時における横断平
面図並びに冷媒の流れを示す説明図である。
【図7】同上実施の形態2の冷房・除湿運転時における
横断平面図並びに冷媒の流れを示す説明図である。
【図8】摺動子を分割して実施する実施の形態4の回動
切換駆動機構を示す斜視図である。
【図9】第一押圧体と第二押圧体を連結部材で連結し、
一基の電磁石により摺動子の押し出しと吸引の両方を行
う実施の形態5を示す説明図である。
【図10】ラック・ピニオン式の回動切換駆動機構を用
いた実施の形態7を示す概略的説明図である。
【図11】螺旋カム機構による回動切換駆動機構を用い
た実施の形態8を示す概略的説明図である。
【符号の説明】
1 高低圧気体の流路切換装置 2 コンプレッサ 3 室内熱交換器 4 毛細管 5 室外熱交換器 6 第一給電端子 7 第二給電端子 10 ケーシング 11 第一接続口 12 第二接続口 13 第三接続口 14 第四接続口 15 回動支持軸 20 弁体 21 第一切換路口 22 第二切換路口 23 第三切換路口 24 Oリング 25 シーリング 30 回動切換駆動機構 31 偏心ピン 32 第一電磁石 33 第一押圧体 34 第二電磁石 35 第二押圧体 36 摺動子 37 連結部材 38 電磁石 39 摺動子 40 摺動筒 41 電磁石 42 摺動子 42a ラック 43 ピニオン 45 電磁石 46 摺動子 46a 押圧体 47 螺旋カム機構 47a カム溝 H1 第一配管 H2 第二配管 H3 第三配管 H4 第四配管 R1 第一切換路 R2 第二切換路 S 固定部材
【手続補正書】
【提出日】平成9年6月16日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】〔実施の形態5〕図9は実施の形態5を示
す説明図であり、主に請求項2に対応する実施の形態で
ある。すなわちこのものは一基の電磁石にて弁体の回動
を行うものである。具体的には第一押圧体33及び第二
押圧体35を連結部材37で連結し、この連結部材37
で連結された第一押圧体33及び第二押圧体35を双方
向バイアス形電磁石38一基にて摺動子39を押し出す
若しくは吸引することにより弁体20を一定角度往復回
動させるものである。以上のように構成し、図9に示す
ような例えば冷房・除湿運転から暖房運転に切り換える
には、電磁石38への通電にて摺動子39を押し出す。
すると第一押圧体33が偏心ピン31に当接して実施の
形態1と同様に弁体20が図9中矢印方向に回動して
運転に切り換わる。逆に暖房運転に切り換わった状態
から冷房・除湿運転に再度切り換えるには、電磁石38
へ前記電流方向とは逆に通電し摺動子39を後退させ、
第二押圧体35を偏心ピン31に押圧させることにより
行う。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外壁に第一接続口、第二接続口、第三接
    続口及び第四接続口を有したケーシングと、このケーシ
    ング内の前記第一接続口を通る軸線上に回動自在に設け
    られ、第一切換路口から第二切換路口へと連通する第一
    切換路、及び第一切換路口から第三切換路口へと連通す
    る第二切換路を有した弁体とを具えて成り、前記第一接
    続口と第一切換路口とは常時連通され、一方前記第二接
    続口と第二切換路口と、第三接続口と第三切換路口とは
    弁体を一定角度往復回動させることにより択一的に連通
    させ、第一切換路と第二切換路との二つの流路を選択的
    に切り換えるようにした装置において、前記弁体に対し
    電磁石を固定して設け、この電磁石により摺動する摺動
    子を、ケーシングに固定して設けた固定部材もしくはケ
    ーシングに当接させ、その受ける反力により弁体を回動
    することを特徴とする冷暖房装置における高低圧気体の
    流路切換装置。
  2. 【請求項2】 前記固定部材からの反力により弁体を回
    動させるにあたっては、固定部材として前記弁体の回動
    中心から偏心した位置に設けられる偏心ピンを用い、一
    方これに当接する摺動子は、偏心ピンの立設方向と直交
    する面上を摺動するように構成されていることを特徴と
    する請求項1記載の冷暖房装置における高低圧気体の流
    路切換装置。
  3. 【請求項3】 前記固定部材からの反力により弁体を回
    動させるにあたっては、固定部材として弁体の回動中心
    に設けた固定ピニオンを用い、一方これに当接する摺動
    子は、前記固定ピニオンの軸方向と直交する面上を摺動
    し、且つ前記固定ピニオンに噛み合うラックを具えてい
    ることを特徴とする前記請求項1記載の冷暖房装置にお
    ける高低圧気体の流路切換装置。
  4. 【請求項4】 前記固定部材からの反力により弁体を回
    動させるにあたっては、固定部材と摺動子との間にカム
    機構を形成し、摺動子の直線運動を回転運動に変換した
    ことを特徴とする前記請求項1記載の冷暖房装置におけ
    る高低圧気体の流路切換装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0967446A2 (en) * 1998-06-23 1999-12-29 Fuji Injector Corporation Device for changing flow of operating medium in air conditioning system
US6234207B1 (en) 1998-06-23 2001-05-22 Fuji Injector Corporation Device for changing flow of operating medium in air conditioning system

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