JP3056710B2 - 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置 - Google Patents
冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置Info
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- JP3056710B2 JP3056710B2 JP9323370A JP32337097A JP3056710B2 JP 3056710 B2 JP3056710 B2 JP 3056710B2 JP 9323370 A JP9323370 A JP 9323370A JP 32337097 A JP32337097 A JP 32337097A JP 3056710 B2 JP3056710 B2 JP 3056710B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は冷暖房装置における冷
媒の高低圧路の反転切換装置に関する。
媒の高低圧路の反転切換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特開昭61−6468号公報は、従来の
冷暖装置における上記冷媒高低圧路の反転切換弁の代表
例を示す。
冷暖装置における上記冷媒高低圧路の反転切換弁の代表
例を示す。
【0003】この切換弁は図5に示すように気密性を有
する外管1の管側壁に圧縮機10の吐出口と接続せる高
圧気体導入口2を設けて外管1内を常時高圧気体で満た
すようにすると共に、これとは反対側の管側壁に熱交換
機(室内コイル11a,室外コイル11b)と接続せる
第1,第2高低圧気体導出入口3,4と、圧縮機10の
吸入口と接続する低圧気体導出口5とを並設し、他方こ
れら3,4,5が開口する外管1の内側面に沿い管軸方
向へ直線的に左右摺動する流路切換弁たるスライドブロ
ック6を設け、このスライドブロック6の左右摺動によ
り第1,第2高低圧気体導出入口3,4の何れか一方と
低圧気体導出口5とがスライドブロック6を経由し連通
されるようにして、上記圧縮機10から熱交換器11
a,11bを通る冷媒気体の方向を反転切換している。
する外管1の管側壁に圧縮機10の吐出口と接続せる高
圧気体導入口2を設けて外管1内を常時高圧気体で満た
すようにすると共に、これとは反対側の管側壁に熱交換
機(室内コイル11a,室外コイル11b)と接続せる
第1,第2高低圧気体導出入口3,4と、圧縮機10の
吸入口と接続する低圧気体導出口5とを並設し、他方こ
れら3,4,5が開口する外管1の内側面に沿い管軸方
向へ直線的に左右摺動する流路切換弁たるスライドブロ
ック6を設け、このスライドブロック6の左右摺動によ
り第1,第2高低圧気体導出入口3,4の何れか一方と
低圧気体導出口5とがスライドブロック6を経由し連通
されるようにして、上記圧縮機10から熱交換器11
a,11bを通る冷媒気体の方向を反転切換している。
【0004】又外管1の内曲面には弁座11を設けてス
ライドブロック6が該弁座の平面から成る表面を直線摺
動できるようにしつつ、外管1内の高圧気体をスライド
ブロック6に印加して弁座11の表面に押し付け気密性
を確保する構成としている。又従来例は上記スライドブ
ロック6を駆動する手段として、外管1内にスライドブ
ロック6と連結する左右一対のピストン7,8を設ける
と共に、上記切換弁を経由して圧縮機10に吸入吐出さ
れる気体(冷媒)の高低圧差を利用して上記ピストン
7,8を駆動せしめるパイロットバルブ9を設けてい
る。
ライドブロック6が該弁座の平面から成る表面を直線摺
動できるようにしつつ、外管1内の高圧気体をスライド
ブロック6に印加して弁座11の表面に押し付け気密性
を確保する構成としている。又従来例は上記スライドブ
ロック6を駆動する手段として、外管1内にスライドブ
ロック6と連結する左右一対のピストン7,8を設ける
と共に、上記切換弁を経由して圧縮機10に吸入吐出さ
れる気体(冷媒)の高低圧差を利用して上記ピストン
7,8を駆動せしめるパイロットバルブ9を設けてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする問題点】而して、上記切換弁
においては通路切換用スライドブロック6が片当てスラ
イド形式であるために、摺動面における密着性の確保が
難しく、シール瑕疵の問題を内在している。
においては通路切換用スライドブロック6が片当てスラ
イド形式であるために、摺動面における密着性の確保が
難しく、シール瑕疵の問題を内在している。
【0006】又スライドブロック6の比較的面積の大き
な摺動面に対し常に高圧気体導入口2からの高圧を印加
しつつ直線摺動する構造であるために摺動面における摺
動抵抗が過大となりこれがスライドブロック6のスムー
ズな摺動を妨げ切換時における応動性の悪化を招来し、
又高圧下での繰り返し摺動により摩耗が生じ易く上記シ
ール瑕疵を助長する問題を有している。
な摺動面に対し常に高圧気体導入口2からの高圧を印加
しつつ直線摺動する構造であるために摺動面における摺
動抵抗が過大となりこれがスライドブロック6のスムー
ズな摺動を妨げ切換時における応動性の悪化を招来し、
又高圧下での繰り返し摺動により摩耗が生じ易く上記シ
ール瑕疵を助長する問題を有している。
【0007】従来例は上記構造上の問題に対処すべく、
外管1の内曲面へのスライドブロック摺動用弁座11の
設置、両者6,11の素材選定、加工技術等の設計仕様
に様々な工夫を強いられている。
外管1の内曲面へのスライドブロック摺動用弁座11の
設置、両者6,11の素材選定、加工技術等の設計仕様
に様々な工夫を強いられている。
【0008】又従来例は上記スライドブロック6を駆動
する手段として、外管1内にスライドブロック6と連結
する左右一対のピストン7,8を設けると共に、上記切
換弁を経由して圧縮機10に吸入吐出される気体(冷
媒)の高低圧差を利用して上記ピストン7,8を駆動せ
しめるパイロットバルブ9の設置、その配管を要する
等、構造が複雑で、部品点数と組立工数が非常に多くな
る問題、加えてコストアップを招く問題を有している。
する手段として、外管1内にスライドブロック6と連結
する左右一対のピストン7,8を設けると共に、上記切
換弁を経由して圧縮機10に吸入吐出される気体(冷
媒)の高低圧差を利用して上記ピストン7,8を駆動せ
しめるパイロットバルブ9の設置、その配管を要する
等、構造が複雑で、部品点数と組立工数が非常に多くな
る問題、加えてコストアップを招く問題を有している。
【0009】
【問題点を解決するための手段】この発明は上記問題の
原因となっている、高圧気体の印圧下において広面積の
摺動面を有する通路切換用スライドブロックを管軸方向
へ直線的に往復摺動せしめる切換弁構造を抜本的に改廃
する冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置を提供
する。
原因となっている、高圧気体の印圧下において広面積の
摺動面を有する通路切換用スライドブロックを管軸方向
へ直線的に往復摺動せしめる切換弁構造を抜本的に改廃
する冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置を提供
する。
【0010】本発明は中空管内を常時低圧気体で満たす
ようにした冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置
を提供するものであり、この装置は中空管の管壁に圧縮
機の高圧気体吐出口と接続されている高圧気体導入口を
設け、この高圧気体を中空管内に回動軸部を介し定軸回
動する流路切換手段内の通気路を介して、中空管の管壁
に設けられて中空管内に開口せる第1高圧気体導出口兼
低圧気体導入口と第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口
へ選択的に供給し、これにより通気路から上記第1,第
2高圧気体導出口兼低圧気体導入口の何れか一方を通じ
て上記熱交換機の一端又は他端への高圧気体の供給がな
されるようにすると共に、同他方を通じて上記熱交換機
の他端又は一端からの低圧気体を上記流路切換手段を経
由することなく上記中空管内へ導入して同中空管内を常
時低圧気体で満たす構成とすると共に、上記中空管の管
壁に該中空管内の低圧気体を上記圧縮機の低圧気体吸入
口へ導出する低圧気体導出口を設けた冷暖房装置におけ
る高低圧路の反転切換装置を提供する。そして、上記高
圧気体導入口と上記通気路とは上記流路切換手段の回動
軸線上において常時連通状態にして上記高圧気体導入口
から通気路内への高圧気体の流入を図るように構成し、
圧縮機から中空管を介しての流路切換手段内への高圧気
体の流入と切換え動作が常時健全に行なえるようにし
た。
ようにした冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置
を提供するものであり、この装置は中空管の管壁に圧縮
機の高圧気体吐出口と接続されている高圧気体導入口を
設け、この高圧気体を中空管内に回動軸部を介し定軸回
動する流路切換手段内の通気路を介して、中空管の管壁
に設けられて中空管内に開口せる第1高圧気体導出口兼
低圧気体導入口と第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口
へ選択的に供給し、これにより通気路から上記第1,第
2高圧気体導出口兼低圧気体導入口の何れか一方を通じ
て上記熱交換機の一端又は他端への高圧気体の供給がな
されるようにすると共に、同他方を通じて上記熱交換機
の他端又は一端からの低圧気体を上記流路切換手段を経
由することなく上記中空管内へ導入して同中空管内を常
時低圧気体で満たす構成とすると共に、上記中空管の管
壁に該中空管内の低圧気体を上記圧縮機の低圧気体吸入
口へ導出する低圧気体導出口を設けた冷暖房装置におけ
る高低圧路の反転切換装置を提供する。そして、上記高
圧気体導入口と上記通気路とは上記流路切換手段の回動
軸線上において常時連通状態にして上記高圧気体導入口
から通気路内への高圧気体の流入を図るように構成し、
圧縮機から中空管を介しての流路切換手段内への高圧気
体の流入と切換え動作が常時健全に行なえるようにし
た。
【0011】又上記圧縮機からの高圧気体導入口を中空
管の軸線上の一方の管端壁に配し、上記圧縮機へ向けて
の低圧気体導出口を同軸線上の他方の管端壁に配し、上
記第1,第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口を中空管
の管側壁の上記軸線を中心とする円軌跡上に配し、上記
熱交換機を経由してのループ回路を形成する構成とし
た。
管の軸線上の一方の管端壁に配し、上記圧縮機へ向けて
の低圧気体導出口を同軸線上の他方の管端壁に配し、上
記第1,第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口を中空管
の管側壁の上記軸線を中心とする円軌跡上に配し、上記
熱交換機を経由してのループ回路を形成する構成とし
た。
【0012】又上記高圧気体流路の切換手段を上記中空
管内の軸線上において回動する回動切換軸にて形成し、
この回動切換軸の軸芯に通気路を形成し、この通気路の
一端に軸端面で開口する高圧気体流入口を設けて上記高
圧気体導入口と連通させると共に、同他端に軸側壁で開
口する高圧気体流出口を設けて上記第1,第2高圧気体
導出口兼低圧気体導入口と選択的に連通せしめる構成に
した。
管内の軸線上において回動する回動切換軸にて形成し、
この回動切換軸の軸芯に通気路を形成し、この通気路の
一端に軸端面で開口する高圧気体流入口を設けて上記高
圧気体導入口と連通させると共に、同他端に軸側壁で開
口する高圧気体流出口を設けて上記第1,第2高圧気体
導出口兼低圧気体導入口と選択的に連通せしめる構成に
した。
【0013】又管外側面に取付けたソレノイドのプラン
ジャーを中空管の管側壁を貫通せしめ、このプランジャ
ーを中空管内で進退させて上記回動切換軸を回動せしめ
る構成にした。この時上記回動切換軸の軸端の偏心位置
に受圧部を設け、この受圧部を上記プランジャーの先端
に設けたボールにて押圧し回動切換軸を回動せしめる構
成にした。
ジャーを中空管の管側壁を貫通せしめ、このプランジャ
ーを中空管内で進退させて上記回動切換軸を回動せしめ
る構成にした。この時上記回動切換軸の軸端の偏心位置
に受圧部を設け、この受圧部を上記プランジャーの先端
に設けたボールにて押圧し回動切換軸を回動せしめる構
成にした。
【0014】
【作用】本発明における圧縮機(吐出口)からの高圧気
体は中空管の管壁に設けた高圧気体導入口を通じ、中空
管内に定軸回動するように設けた高圧流路切換手段内の
通気路内へ常時流入され、この切換手段をプランジャー
等により切換作動することにより、例えば上記圧縮機
(吐出口)と通気路と第1高圧気体導出口兼低圧気体導
入口とが連通されて、該第1高圧気体導出口兼低圧気体
導入口から熱交換機の一端に高圧気体が供給され、この
熱交換機の他端からの低圧気体は上記第2高圧気体導出
口兼低圧気体導入口を通じ中空管内へ供給され、この管
内を低圧気体で満たす。この中空管内の低圧気体は中空
管の管壁に設けた低圧気体導出口を通じて圧縮機の吸入
口へ供給される。
体は中空管の管壁に設けた高圧気体導入口を通じ、中空
管内に定軸回動するように設けた高圧流路切換手段内の
通気路内へ常時流入され、この切換手段をプランジャー
等により切換作動することにより、例えば上記圧縮機
(吐出口)と通気路と第1高圧気体導出口兼低圧気体導
入口とが連通されて、該第1高圧気体導出口兼低圧気体
導入口から熱交換機の一端に高圧気体が供給され、この
熱交換機の他端からの低圧気体は上記第2高圧気体導出
口兼低圧気体導入口を通じ中空管内へ供給され、この管
内を低圧気体で満たす。この中空管内の低圧気体は中空
管の管壁に設けた低圧気体導出口を通じて圧縮機の吸入
口へ供給される。
【0015】又上記流路切換手段を上記とは逆に切換作
動することにより、圧縮機(吐出口)と通気路と第2高
圧気体導出口兼低圧気体導入口とが連通されて、該第2
高圧気体導出口兼低圧気体導入口から熱交換機の他端に
高圧気体が供給され、この熱交換機の一端からの低圧気
体は上記第1高圧気体導出口兼低圧気体導入口を通じ中
空管内へ供給され、この管内を低圧気体で満たす。この
中空管内の低圧気体は中空管の管壁に設けた低圧気体導
出口を通じて圧縮機の吸入口へ供給される。
動することにより、圧縮機(吐出口)と通気路と第2高
圧気体導出口兼低圧気体導入口とが連通されて、該第2
高圧気体導出口兼低圧気体導入口から熱交換機の他端に
高圧気体が供給され、この熱交換機の一端からの低圧気
体は上記第1高圧気体導出口兼低圧気体導入口を通じ中
空管内へ供給され、この管内を低圧気体で満たす。この
中空管内の低圧気体は中空管の管壁に設けた低圧気体導
出口を通じて圧縮機の吸入口へ供給される。
【0016】以上により冷媒の高低圧流路の反転切換え
がなされ、この反転切換えの何れにおいても、中空管内
は第1,第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口の何れか
一方を通じて導入された低圧気体で満たされ、この低圧
気体雰囲気中において上記切換手段の切換えがなされ
る。
がなされ、この反転切換えの何れにおいても、中空管内
は第1,第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口の何れか
一方を通じて導入された低圧気体で満たされ、この低圧
気体雰囲気中において上記切換手段の切換えがなされ
る。
【0017】上記高圧気体流路の切換手段は中空管の管
壁に設けた高圧気体導入口と第1,第2高圧気体導出口
兼低圧気体導入口との間に摺動面を形成し、この界面に
おける気密シールが不可欠となる。このシール部の摺動
面における摺動が上記低圧気体の印圧下でなされる構成
であり、且つその摺動面は非常に限定された面積であり
且つ定軸回動による切換であり、従って図7に示す従来
例の如く高圧気体の印圧下において広面積の摺動面を有
するスライドブロックを直線的に往復摺動させる場合に
比べ、切換手段の摺動抵抗を大幅に軽減し、切換手段を
円滑に摺動でき、殊に切換え時の応動性を良好にする。
加えて摺動面における摩耗、これによるシール瑕疵の問
題も有効に解消できる。
壁に設けた高圧気体導入口と第1,第2高圧気体導出口
兼低圧気体導入口との間に摺動面を形成し、この界面に
おける気密シールが不可欠となる。このシール部の摺動
面における摺動が上記低圧気体の印圧下でなされる構成
であり、且つその摺動面は非常に限定された面積であり
且つ定軸回動による切換であり、従って図7に示す従来
例の如く高圧気体の印圧下において広面積の摺動面を有
するスライドブロックを直線的に往復摺動させる場合に
比べ、切換手段の摺動抵抗を大幅に軽減し、切換手段を
円滑に摺動でき、殊に切換え時の応動性を良好にする。
加えて摺動面における摩耗、これによるシール瑕疵の問
題も有効に解消できる。
【0018】即ち、従来の弁座の表面に比較的広面積の
流路切換え用スライドブロックを片当てしてパイロット
バルブにて直線摺動させる四方切換弁構造に比べ、信頼
性と耐久性が大幅に向上するばかりか、構造を著しく簡
素化し、そのコストを半減できる。
流路切換え用スライドブロックを片当てしてパイロット
バルブにて直線摺動させる四方切換弁構造に比べ、信頼
性と耐久性が大幅に向上するばかりか、構造を著しく簡
素化し、そのコストを半減できる。
【0019】又高圧流路切換手段内の通気路一端の高圧
気体流入口と高圧気体導入口とは同芯において常に確実
に連通状態を保ちながら、通気路他端の高圧気体流出口
を軸線を中心に回動するのみで第1,第2高圧気体導出
口兼低圧気体導入口との対応状態を容易に形成でき、定
軸回転によって高信頼の切換えが図られる。
気体流入口と高圧気体導入口とは同芯において常に確実
に連通状態を保ちながら、通気路他端の高圧気体流出口
を軸線を中心に回動するのみで第1,第2高圧気体導出
口兼低圧気体導入口との対応状態を容易に形成でき、定
軸回転によって高信頼の切換えが図られる。
【0020】又切換軸を定軸回転せしめる構成と、低圧
気体雰囲気中で切換軸を回動せしめる構成とが相俟って
前記摺動抵抗の軽減化と切換時の応動性の改善に寄与す
る。
気体雰囲気中で切換軸を回動せしめる構成とが相俟って
前記摺動抵抗の軽減化と切換時の応動性の改善に寄与す
る。
【0021】本発明の他の特徴は以下に述べる実施例の
説明と共に明らかにされる。
説明と共に明らかにされる。
【0022】
【実施例】図1乃至図4に基いて本発明の基本思想を説
明する。
明する。
【0023】1は中空管であり、この中空管の管壁に高
圧気体導入口2を設け、この高圧気体導入口2に圧縮機
3の高圧気体吐出口4が配管10により供給されるよう
に接続する。又中空管1の管壁に中空管内へ開口せる第
1高圧気体導出口兼低圧気体導入口5(以下第1高低圧
気体導出入口と称する)と、同第2高圧気体導出口兼低
圧気体導入口6(以下第2高低圧気体導出入口と称す
る)とを設け、この第1高低圧気体導出入口5を配管1
1により熱交換機7の一端に接続し、該熱交換機7の他
端を配管12により第2高低圧気体導出入口6に接続す
る。
圧気体導入口2を設け、この高圧気体導入口2に圧縮機
3の高圧気体吐出口4が配管10により供給されるよう
に接続する。又中空管1の管壁に中空管内へ開口せる第
1高圧気体導出口兼低圧気体導入口5(以下第1高低圧
気体導出入口と称する)と、同第2高圧気体導出口兼低
圧気体導入口6(以下第2高低圧気体導出入口と称す
る)とを設け、この第1高低圧気体導出入口5を配管1
1により熱交換機7の一端に接続し、該熱交換機7の他
端を配管12により第2高低圧気体導出入口6に接続す
る。
【0024】上記中空管内には上記高圧気体導入口2か
ら供給された高圧気体を上記第1,第2高低圧気体導出
入口5,6へ選択的に供給する高圧流路切換手段9を内
蔵する。
ら供給された高圧気体を上記第1,第2高低圧気体導出
入口5,6へ選択的に供給する高圧流路切換手段9を内
蔵する。
【0025】図1A,Bに示すように、この高圧流路切
換手段9が第1高低圧気体導出入口5に切換えられてい
る時には、圧縮機3からの高圧気体は高圧気体導入口2
を通じ、切換手段9内を貫通せる通気路18を通り、第
1高低圧気体導出入口5に供給され、この導出入口5か
ら導出された高圧気体は配管11を通じ熱交換機7の一
端に供給され、この熱交換機7の他端から吐出される低
圧気体は配管12を通じ上記第2高低圧気体導出入口6
に供給し、この導出入口6から中空管1内に流路切換手
段9を経由することなく低圧気体を導入し管内を満た
す。
換手段9が第1高低圧気体導出入口5に切換えられてい
る時には、圧縮機3からの高圧気体は高圧気体導入口2
を通じ、切換手段9内を貫通せる通気路18を通り、第
1高低圧気体導出入口5に供給され、この導出入口5か
ら導出された高圧気体は配管11を通じ熱交換機7の一
端に供給され、この熱交換機7の他端から吐出される低
圧気体は配管12を通じ上記第2高低圧気体導出入口6
に供給し、この導出入口6から中空管1内に流路切換手
段9を経由することなく低圧気体を導入し管内を満た
す。
【0026】又図2A,Bに示すように、この高圧流路
切換手段9が第2高低圧気体導出入口6に切換えられて
いる時には、圧縮機3からの高圧気体は配管10及び高
圧気体導入口2を通じ、切換手段9内の通気路18を通
り、第2高低圧気体導出入口6に供給され、この導出入
口6から導出された高圧気体は配管12を通じ熱交換機
7の他端に供給され、この熱交換機7の一端から吐出さ
れる低圧気体は配管11を通じ上記第1高低圧気体導出
入口5に供給し、この導出入口5から中空管1内に流路
切換手段を経由することなく低圧気体を導入し管内を満
たす。
切換手段9が第2高低圧気体導出入口6に切換えられて
いる時には、圧縮機3からの高圧気体は配管10及び高
圧気体導入口2を通じ、切換手段9内の通気路18を通
り、第2高低圧気体導出入口6に供給され、この導出入
口6から導出された高圧気体は配管12を通じ熱交換機
7の他端に供給され、この熱交換機7の一端から吐出さ
れる低圧気体は配管11を通じ上記第1高低圧気体導出
入口5に供給し、この導出入口5から中空管1内に流路
切換手段を経由することなく低圧気体を導入し管内を満
たす。
【0027】上記のように、中空管1に内蔵された切換
手段9が第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか
一方に切換えられている時には他方が中空管1内におい
て開放状態となり、この中空管1内を常に低圧気体で満
たす。
手段9が第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか
一方に切換えられている時には他方が中空管1内におい
て開放状態となり、この中空管1内を常に低圧気体で満
たす。
【0028】上記中空管1の管壁に低圧気体導出口8を
設け、この低圧気体導出口8と上記圧縮機3の低圧気体
吸入口14とを配管13にて接続する。これにより上記
第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか一方から
中空管1内に吐出された低圧気体は管1内を満たしつ
つ、上記低圧気体導出口8と配管13を通じ圧縮機3の
吸入口14へと供給される。斯くして図1,図2に示す
通り、冷媒の高低圧路の反転切換がなされる。
設け、この低圧気体導出口8と上記圧縮機3の低圧気体
吸入口14とを配管13にて接続する。これにより上記
第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか一方から
中空管1内に吐出された低圧気体は管1内を満たしつ
つ、上記低圧気体導出口8と配管13を通じ圧縮機3の
吸入口14へと供給される。斯くして図1,図2に示す
通り、冷媒の高低圧路の反転切換がなされる。
【0029】上記の通り中空管1は高圧気体導入口2と
第1,第2高低圧気体導出入口5,6と低圧気体導出口
8を備え、高圧流路切換手段9を内蔵して四方切換弁を
構成する。以下この四方切換弁の具体構造例を図1,図
2及び図3,図4に基いて説明する。
第1,第2高低圧気体導出入口5,6と低圧気体導出口
8を備え、高圧流路切換手段9を内蔵して四方切換弁を
構成する。以下この四方切換弁の具体構造例を図1,図
2及び図3,図4に基いて説明する。
【0030】中空管1は一端と他端が密閉された金属製
の円筒体1′で形成し、例えばこの円筒体1′を略中央
部より分割された別部品からなる第1筒体15と第2筒
体16で形成し、両筒体を端部において嵌合し溶接する
構造にし、中空構造とする。上記円筒体1′の一方の管
端壁の中心部に筒形の高圧気体導入口2を、他方の管端
壁の中心部に筒形の低圧気体導出口8を夫々外方へ向け
突成している。即ち高圧気体導入口2と低圧気体導出口
8は中空管1を形成する円筒体1′の軸線X上に配置す
る。
の円筒体1′で形成し、例えばこの円筒体1′を略中央
部より分割された別部品からなる第1筒体15と第2筒
体16で形成し、両筒体を端部において嵌合し溶接する
構造にし、中空構造とする。上記円筒体1′の一方の管
端壁の中心部に筒形の高圧気体導入口2を、他方の管端
壁の中心部に筒形の低圧気体導出口8を夫々外方へ向け
突成している。即ち高圧気体導入口2と低圧気体導出口
8は中空管1を形成する円筒体1′の軸線X上に配置す
る。
【0031】他方上記円筒体1′の管側壁に上記第1,
第2高低圧気体導出入口5,6を設ける。この導出入口
5,6は円筒体1′の軸線Xを中心とする円軌跡上に近
接して並設する。再述すると、上記高圧気体導入口2を
中空管1の軸線X上の一方の管端壁に配し、上記低圧気
体導出口8を同軸線X上の他方の管端壁に配し、上記第
1,第2高低圧気体導出入口5,6を円筒体1′の管側
壁の上記軸線を中心とする円軌跡上に近接して配する。
第2高低圧気体導出入口5,6を設ける。この導出入口
5,6は円筒体1′の軸線Xを中心とする円軌跡上に近
接して並設する。再述すると、上記高圧気体導入口2を
中空管1の軸線X上の一方の管端壁に配し、上記低圧気
体導出口8を同軸線X上の他方の管端壁に配し、上記第
1,第2高低圧気体導出入口5,6を円筒体1′の管側
壁の上記軸線を中心とする円軌跡上に近接して配する。
【0032】更に上記高圧気体流路の切換手段9を上記
中空管1内の軸線X上において回動する回動切換軸17
にて形成し、この回動切換軸17の軸芯に通気路18を
形成する。この通気路18の一端に軸端面で開口する高
圧気体流入口19を設けて上記高圧気体導入口2と同芯
に連通させると共に、同他端に軸側壁で開口する高圧気
体流出口20をL字形に曲成し上記第1,第2高低圧気
体導出入口5,6と選択的に連通せしめる構成にする。
回動切換軸17は回動軸線X上に延在する回動軸部17
aとこの回動軸部17aから半径方向に曲成された曲軸
部17bとを有し、両軸部17a,17bは略L形を呈
し、各軸部の芯部にL形の上記通気路18を有する。
中空管1内の軸線X上において回動する回動切換軸17
にて形成し、この回動切換軸17の軸芯に通気路18を
形成する。この通気路18の一端に軸端面で開口する高
圧気体流入口19を設けて上記高圧気体導入口2と同芯
に連通させると共に、同他端に軸側壁で開口する高圧気
体流出口20をL字形に曲成し上記第1,第2高低圧気
体導出入口5,6と選択的に連通せしめる構成にする。
回動切換軸17は回動軸線X上に延在する回動軸部17
aとこの回動軸部17aから半径方向に曲成された曲軸
部17bとを有し、両軸部17a,17bは略L形を呈
し、各軸部の芯部にL形の上記通気路18を有する。
【0033】上記回動切換軸17の高圧気体流入口19
と中空管1の高圧気体導入口2間はシール21にて気密
封止され、同様に切換軸17の高圧気体流出口20と第
1,第2高低圧気体導出入口5,6間はシール22にて
選択的に気密封止される。即ち、シール21,22は高
圧気体の中空管1内への漏洩を防止する手段である。
と中空管1の高圧気体導入口2間はシール21にて気密
封止され、同様に切換軸17の高圧気体流出口20と第
1,第2高低圧気体導出入口5,6間はシール22にて
選択的に気密封止される。即ち、シール21,22は高
圧気体の中空管1内への漏洩を防止する手段である。
【0034】上記切換軸17の回動軸部17aは高圧気
体流入口19を設けた端部側周面を軸受け23にて支持
して軸芯に保つようにし、更に回動切換軸17の曲軸部
17b下面を軸受け24にて軸線Xを中心に荷受けし、
更に回動切換軸17の回動軸部17aの軸線X上に延長
した下端軸部の周面を上記軸受け24にて支持し、よっ
て各軸受け23,24にて上記回動切換軸を定軸で且つ
定位置で回動するよう軸受けする。この軸受け24は中
空管1の中間部を仕切る円板にて形成し、この円板には
貫通孔24aを設けて低圧気体の流通を可能にする。
体流入口19を設けた端部側周面を軸受け23にて支持
して軸芯に保つようにし、更に回動切換軸17の曲軸部
17b下面を軸受け24にて軸線Xを中心に荷受けし、
更に回動切換軸17の回動軸部17aの軸線X上に延長
した下端軸部の周面を上記軸受け24にて支持し、よっ
て各軸受け23,24にて上記回動切換軸を定軸で且つ
定位置で回動するよう軸受けする。この軸受け24は中
空管1の中間部を仕切る円板にて形成し、この円板には
貫通孔24aを設けて低圧気体の流通を可能にする。
【0035】上記回動切換軸17を中空管1を形成する
円筒体1′の管側壁を貫通するソレノイド31のプラン
ジャー29により回動せしめる構成とする。他方上記回
動切換軸17の曲管部との連設部から軸線上に延出した
軸部の軸端の偏心位置に円ピンからなる受圧ピン28を
軸線と平行に設け、この受圧ピン28を上記ソレノイド
31のプランジャー29先端に設けたボール30にて押
圧し回動切換軸17を回動せしめる構成にする。ボール
30は受圧ピン28の180度対向する位置に一対設け
て受圧ピン28を挟持する構成にし、プランジャー29
の進退によりこのボール30にて受圧ピン28を一方向
へ押圧したり他方向へ押圧し、回動切換軸17を回動せ
しめるようにする。
円筒体1′の管側壁を貫通するソレノイド31のプラン
ジャー29により回動せしめる構成とする。他方上記回
動切換軸17の曲管部との連設部から軸線上に延出した
軸部の軸端の偏心位置に円ピンからなる受圧ピン28を
軸線と平行に設け、この受圧ピン28を上記ソレノイド
31のプランジャー29先端に設けたボール30にて押
圧し回動切換軸17を回動せしめる構成にする。ボール
30は受圧ピン28の180度対向する位置に一対設け
て受圧ピン28を挟持する構成にし、プランジャー29
の進退によりこのボール30にて受圧ピン28を一方向
へ押圧したり他方向へ押圧し、回動切換軸17を回動せ
しめるようにする。
【0036】上記ソレノイド31は中空管1の外側面に
取付け、通電又は通電解除することによりプランジャー
29をバネ32に抗し後退させたりバネ32に従い前進
して受圧ピン28に対する一方向と他方向への押圧を行
なう。切換軸17はバネ32により常に一方向に回動す
るよう付勢されており上記受圧ピン28はこのバネ32
の弾力により常にプランジャー29の一対のボール30
との接触を保ちながら追随的に回動する。
取付け、通電又は通電解除することによりプランジャー
29をバネ32に抗し後退させたりバネ32に従い前進
して受圧ピン28に対する一方向と他方向への押圧を行
なう。切換軸17はバネ32により常に一方向に回動す
るよう付勢されており上記受圧ピン28はこのバネ32
の弾力により常にプランジャー29の一対のボール30
との接触を保ちながら追随的に回動する。
【0037】従って上記ソレノイド31に通電してプラ
ンジャー29が後退した時、切換軸17と受圧ピン28
はこれに追随して所要角度だけ一方向へ回動する。この
回動によって前記第1,第2高低圧気体導出入口5,6
の何れか一方、例えば5と高圧気体流出口20とが連通
する。又逆に上記ソレノイド31への通電が止められる
とプランジャー29は前進し受圧ピン28を押圧しこの
受圧ピン28及び切換軸17をバネ32に従い前記とは
逆方向に所要角度だけ回動する。この回動によって前記
第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか一方、例
えば6と高圧気体流出口20とが連通する。
ンジャー29が後退した時、切換軸17と受圧ピン28
はこれに追随して所要角度だけ一方向へ回動する。この
回動によって前記第1,第2高低圧気体導出入口5,6
の何れか一方、例えば5と高圧気体流出口20とが連通
する。又逆に上記ソレノイド31への通電が止められる
とプランジャー29は前進し受圧ピン28を押圧しこの
受圧ピン28及び切換軸17をバネ32に従い前記とは
逆方向に所要角度だけ回動する。この回動によって前記
第1,第2高低圧気体導出入口5,6の何れか一方、例
えば6と高圧気体流出口20とが連通する。
【0038】上記切換軸17の回動によって高圧流路の
切換えがなされ、この切換え時、上記高圧気体導入口2
と高圧気体流入口19とは軸線X上において連通状態を
保つ。上記ソレノイド31のプランジャー29の進退に
よる高圧流路切換手段9の切換は上記とは逆動作にして
もよい。
切換えがなされ、この切換え時、上記高圧気体導入口2
と高圧気体流入口19とは軸線X上において連通状態を
保つ。上記ソレノイド31のプランジャー29の進退に
よる高圧流路切換手段9の切換は上記とは逆動作にして
もよい。
【0039】上記切換軸17の回動角を設定する手段と
して上記軸線Xを中心にした円軌跡上に第1回り止め2
6と第2回り止め27を設け、他方切換軸17の軸端又
は上記受圧ピン28の側面から軸線Xと直交する方向
(一側方)へ切換軸17と一体に回動する回動片34を
突設し、この回動片34の回動軌跡上に上記第1,第2
回り止め26,27を配置する。回動片34はプランジ
ャー29が後退している時、第1回り止め26に当り、
プランジャー29が前進した時第2回り止め27に当る
ことによって切換軸17の回動角度が設定される。
して上記軸線Xを中心にした円軌跡上に第1回り止め2
6と第2回り止め27を設け、他方切換軸17の軸端又
は上記受圧ピン28の側面から軸線Xと直交する方向
(一側方)へ切換軸17と一体に回動する回動片34を
突設し、この回動片34の回動軌跡上に上記第1,第2
回り止め26,27を配置する。回動片34はプランジ
ャー29が後退している時、第1回り止め26に当り、
プランジャー29が前進した時第2回り止め27に当る
ことによって切換軸17の回動角度が設定される。
【0040】又上記受圧ピン28は切換軸の偏心部を受
圧ピン部としてもよい。ボール30はプランジャー29
の先端に対向して回動自在に保持されており、上記受圧
ピン28の表面を定位置で滑りながら回動し、切換軸1
7の回動操作を円滑にする。
圧ピン部としてもよい。ボール30はプランジャー29
の先端に対向して回動自在に保持されており、上記受圧
ピン28の表面を定位置で滑りながら回動し、切換軸1
7の回動操作を円滑にする。
【0041】前記の通り、切換軸17の回動軸部17a
は円筒体1′の軸線X上に円筒体1′と同一軸芯となる
ように延在され、プランジャー29は切換軸17の軸線
と直交する線上において進退し、ボール30を介して受
圧ピン28の一方向押圧と他方向押圧を行なう。これに
より切換軸17が軸線Xを中心に一方向又は他方向に所
定角度だけ回動され、前記熱交換機に対する高低圧流路
の反転切換えがなされる。
は円筒体1′の軸線X上に円筒体1′と同一軸芯となる
ように延在され、プランジャー29は切換軸17の軸線
と直交する線上において進退し、ボール30を介して受
圧ピン28の一方向押圧と他方向押圧を行なう。これに
より切換軸17が軸線Xを中心に一方向又は他方向に所
定角度だけ回動され、前記熱交換機に対する高低圧流路
の反転切換えがなされる。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば上記反転切換えの何れに
おいても、切換手段が軸回動して切換えがなされること
と、切換摺動面が極めて限定された摺動面で摺動抵抗が
軽微であることにより、図5に示す従来例の如く高圧気
体の印圧下において比較的広面積の摺動面を有するスラ
イドブロックを往復摺動させる場合に比べ、切換手段の
シール部における摺動抵抗を大巾に軽減し、切換手段を
円滑に摺動できる。
おいても、切換手段が軸回動して切換えがなされること
と、切換摺動面が極めて限定された摺動面で摺動抵抗が
軽微であることにより、図5に示す従来例の如く高圧気
体の印圧下において比較的広面積の摺動面を有するスラ
イドブロックを往復摺動させる場合に比べ、切換手段の
シール部における摺動抵抗を大巾に軽減し、切換手段を
円滑に摺動できる。
【0043】殊に中空管内は第1,第2高低圧気体導出
入口の何れか一方を通じて導入された低圧気体で満たさ
れ、この低圧気体雰囲気中において上記切換えがなされ
るので上記効果を更に増長する。
入口の何れか一方を通じて導入された低圧気体で満たさ
れ、この低圧気体雰囲気中において上記切換えがなされ
るので上記効果を更に増長する。
【0044】この結果切換え操作時切換手段の応動性を
極めて鋭敏にする。加えてシール部の摺動面における摩
耗、これによるシール瑕疵の問題も有効に解消できる。
即ち、従来の弁座の表面に比較的広面積の流路切換え用
スライドブロックを片当てしてパイロットバルブにて直
線的に往復摺動させる四方切換弁構造に比べ、信頼性と
耐久性が大巾に向上するばかりか、部品点数を削減し、
構造を著しく簡素化してそのコストを大巾に低減でき
る。
極めて鋭敏にする。加えてシール部の摺動面における摩
耗、これによるシール瑕疵の問題も有効に解消できる。
即ち、従来の弁座の表面に比較的広面積の流路切換え用
スライドブロックを片当てしてパイロットバルブにて直
線的に往復摺動させる四方切換弁構造に比べ、信頼性と
耐久性が大巾に向上するばかりか、部品点数を削減し、
構造を著しく簡素化してそのコストを大巾に低減でき
る。
【0045】又中空管体の軸線上で回動する切換軸の芯
部に設けた通気路一端の高圧気体流入口と高圧気体導入
口とは同芯において常に確実に連通状態を保ちながら、
切換軸の側壁に設けた通気路他端の高圧気体流出口が軸
線を中心に回動して第1,第2高低圧気体導出入口との
対応状態を容易に形成でき、定軸回転によって高信頼の
切換えが図られる。
部に設けた通気路一端の高圧気体流入口と高圧気体導入
口とは同芯において常に確実に連通状態を保ちながら、
切換軸の側壁に設けた通気路他端の高圧気体流出口が軸
線を中心に回動して第1,第2高低圧気体導出入口との
対応状態を容易に形成でき、定軸回転によって高信頼の
切換えが図られる。
【0046】又切換軸の偏心部をプランジャーに設けた
ボールによって挟持し一方向の押圧と他方向への押圧と
を行なう構成とすることにより、切換軸の回動並びに流
路切換えが極めて軽微な力で操作し安定に切換すること
ができ、前記摺動抵抗の軽減化と相俟って切換時の応動
性を更に鋭敏なものとする。
ボールによって挟持し一方向の押圧と他方向への押圧と
を行なう構成とすることにより、切換軸の回動並びに流
路切換えが極めて軽微な力で操作し安定に切換すること
ができ、前記摺動抵抗の軽減化と相俟って切換時の応動
性を更に鋭敏なものとする。
【図1】Bは本発明に係る冷暖房装置における高低圧流
路の反転切換装置の基本原理を一方切換時を以って示す
説明図、Aは同具体構造例を以って示す縦断面図であ
る。
路の反転切換装置の基本原理を一方切換時を以って示す
説明図、Aは同具体構造例を以って示す縦断面図であ
る。
【図2】Bは本発明に係る冷暖房装置における高低圧流
路の反転切換装置の基本原理を他方切換時を以って示す
説明図、Aは同具体構造例を以って示す縦断面図であ
る。
路の反転切換装置の基本原理を他方切換時を以って示す
説明図、Aは同具体構造例を以って示す縦断面図であ
る。
【図3】図1のAにおけるA−A線断面図である。
【図4】流路切換軸をプランジャーにより回動切換する
機構を示す底面図である。
機構を示す底面図である。
【図5】従来の四方切換弁を使用した冷暖房装置におけ
る高低圧流路の反転切換装置を示す断面図である。
る高低圧流路の反転切換装置を示す断面図である。
1 中空管 1′ 円筒体 2 高圧気体導入口 3 圧縮機 5 第1高低圧気体導出入口 6 第2高低圧気体導出入口 7 熱交換機 8 低圧気体導出口 9 高圧流路切換手段 17 回動切換軸 18 通気路 19 高圧気体流入口 20 高圧気体流出口 26 第1回り止め 27 第2回り止め 28 受圧ピン 29 プランジャー 30 ボール 31 ソレノイド 34 回動片
Claims (5)
- 【請求項1】円筒体から成る中空管の管端壁の中心部に
圧縮機の高圧気体吐出口と接続される高圧気体導入口を
設けると共に、同中空管の管壁に熱交換機の一端に接続
されて中空管内に開口せる第1高圧気体導出口兼低圧気
体導入口と、上記熱交換機の他端に接続されて中空管内
に開口せる第2高圧気体導出口兼低圧気体導入口を設
け、上記中空管内に流路切換手段を設け、該流路切換手
段を上記中空管を形成する円筒体の軸線上に設けた回動
軸部を軸受けして定軸回動可に設け、該流路切換手段内
には該流路切換手段の一方向と他方向への交互回動によ
り上記高圧気体導入口から流入された高圧気体を上記第
1高圧気体導出口兼低圧気体導入口と第2高圧気体導出
口兼低圧気体導入口へ選択的に供給し高圧気体の流路を
切換える通気路を貫設し、該通気路から上記第1高圧気
体導出口兼低圧気体導入口又は第2高圧気体導出口兼低
圧気体導入口の何れか一方を通じて上記熱交換機の一端
へ高圧気体が供給されている時に同他方を通じて上記熱
交換機の他端からの低圧気体を上記中空管内へ導入して
同中空管内を常時低圧気体で満たす構成とすると共に、
上記中空管の管壁に上記圧縮機の低圧気体吸入口に接続
されて該中空管内の低圧気体を上記低圧気体吸入口へ導
出する低圧気体導出口を設け、上記高圧気体導入口と上
記通気路とは上記流路切換手段の回動軸線上において常
時連通状態にして上記高圧気体導入口から通気路内への
高圧気体の流入を図る構成としたことを特徴とする冷暖
房装置における高低圧路の反転切換装置。 - 【請求項2】上記高圧気体導入口を中空管の軸線上の一
方の管端壁に配し、上記低圧気体導出口を同軸線上の他
方の管端壁に配し、上記第1,第2高圧気体導出口兼低
圧気体導入口を中空管の管側壁の上記軸線を中心とする
円軌跡上に配したことを特徴とする請求項1記載の冷暖
房装置における高低圧路の反転切換装置。 - 【請求項3】上記高圧気体流路の切換手段を上記中空管
内の軸線上において回動する回動切換軸にて形成し、こ
の回動切換軸の軸芯に通気路を形成し、この通気路の一
端に軸端面で開口する高圧気体流入口を設けて上記高圧
気体導入口と連通させると共に、同他端に軸側壁で開口
する高圧気体流出口を設けて上記第1,第2高圧気体導
出口兼低圧気体導入口と選択的に連通せしめる構成にし
たことを特徴とする請求項1又は2記載の冷暖房装置に
おける高低圧路の反転切換装置。 - 【請求項4】上記回動切換軸を中空管の管側壁を貫通す
るプランジャーにより回動せしめる構成にしたことを特
徴とする請求項3記載の冷暖房装置における高低圧路の
反転切換装置。 - 【請求項5】上記回動切換軸の軸端の偏心位置に受圧部
を設け、この受圧部を上記プランジャーの先端に設けた
ボールにて押圧し回動切換軸を回動せしめる構成にした
ことを特徴とする請求項3又は4記載の冷暖房装置にお
ける高低圧路の反転切換装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323370A JP3056710B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9323370A JP3056710B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16470895A Division JP2761200B2 (ja) | 1995-06-06 | 1995-06-06 | 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10160289A JPH10160289A (ja) | 1998-06-19 |
JP3056710B2 true JP3056710B2 (ja) | 2000-06-26 |
Family
ID=18154014
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9323370A Expired - Fee Related JP3056710B2 (ja) | 1997-11-25 | 1997-11-25 | 冷暖房装置における高低圧路の反転切換装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3056710B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6234207B1 (en) | 1998-06-23 | 2001-05-22 | Fuji Injector Corporation | Device for changing flow of operating medium in air conditioning system |
-
1997
- 1997-11-25 JP JP9323370A patent/JP3056710B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10160289A (ja) | 1998-06-19 |
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