JP3957962B2 - 多方向切換弁 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は多方向切換弁に関し、特に複数の流体通路を同時に切り換えることができる多方向切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数の流体通路を切り換える代表的なものとして、たとえば自動車のヒートポンプ方式冷暖房装置などにおいて冷暖房モードの切り換え時に冷媒管路の切り換えを行う四方向切換弁が知られている。
【0003】
図6は従来の四方向切換弁の一例を示す断面図である。
この四方向切換弁は、4本の外部配管が接続される4つのポートA,B,C,Dを有し、ポートAとポートBとが連通してポートCとポートDとが連通する状態と、ポートAとポートCとが連通してポートBとポートDとが連通する状態とを切り換えることができるようにした切換弁である。
【0004】
図示の四方向切換弁は、左右対称構造になっていて、それぞれ2つの筒状弁100a,100bと、2つの主弁101a,101bとを備え、モータ軸102に取り付けられた回動アーム103を回動することにより、筒状弁100a,100bを交互に昇降させて連通状態の切り換えを行う。
【0005】
ここで、ポートAを高圧側、ポートDを低圧側とし、ポートB,Cはその中間の圧力とする。まず、筒状弁100a,100bおよび主弁101a,101bが図示の位置にあるとする。この場合、筒状弁100aは主弁101aによって閉じられており、主弁101bはポートAからポートBへの通路を遮断しているので、ポートAに導入された高圧流体は、主弁101aの外周を通ってポートCに流れ、一方、ポートCに導入された流体は、筒状弁100bの中を通ってポートDに流れる。
【0006】
モータ軸102が図の時計回り方向へ回転すると、回動アーム103は筒状弁100aを押し下げ、筒状弁100bを押し上げる。これにより、主弁101aはポートAからポートCへの通路を遮断するとともに筒状弁100aから離れ、筒状弁100bは主弁101bによって閉じられるとともにポートAからポートBへの通路を開放する。したがって、ポートAに導入された高圧流体は、主弁101bの外周を通ってポートBに流れ、ポートCに導入された流体は、筒状弁100aの中を通ってポートDに流れるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の四方向切換弁は、高圧流体の通路を制御する主弁が高圧流体が導入される側の部屋に設けられていて、これを開ける場合には、筒状弁が高圧を受けている主弁をモータの駆動力で押し上げるようにしているため、モータの駆動力を大きくしなければならず、そのため、モータは大きくなり、消費電力も高くなるという問題点があった。
【0008】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、弁を開けるためのモータとして駆動力の小さなモータが利用でき、消費電力が低く、小型化が可能な多方向切換弁を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、複数の流体通路を同時に切り換えることができる多方向切換弁において、高圧配管から高圧流体が導入される高圧室内に配置され、閉弁時には前記高圧室内に向けて形成された弁座に高圧の受圧によって着座される主弁と、前記主弁を貫通して配置され、常時閉弁する方向に付勢されて前記主弁の閉弁時には閉弁されるパイロット弁と、前記主弁の下流側に配置され、前記主弁の開弁時には前記パイロット弁および前記主弁を開弁位置に付勢するとともに、前記主弁の閉弁時には前記パイロット弁および前記主弁から離れるよう付勢されて前記高圧流体を中圧配管へ通過させる低圧閉じ弁と、前記中圧配管と低圧配管との間であって前記主弁および前記低圧閉じ弁と同一軸線上に配置され、前記主弁の弁時には前記低圧閉じ弁と離れて前記中圧配管から前記低圧配管への通路を連通状態にし、前記主弁の弁時には前記低圧閉じ弁により閉じられて前記中圧配管と前記低圧配管とを非連通状態にする筒状弁と、を複数組備え、かつ、前記筒状弁をその軸線方向に移動させて前記筒状弁および前記主弁の開閉を行うモータを備えており、前記低圧閉じ弁は、前記主弁から離れる方向に付勢されていて、前記筒状弁が前記主弁から離れる方向に移動したときに前記主弁が弁座に着座した後、前記パイロット弁から離れた位置で段差部に係止されることで移動が停止され、前記筒状弁を開弁させるようにしたことを特徴とする多方向切換弁が提供される。
【0010】
このような多方向切換弁によれば、高圧側の主弁にパイロット弁を設け、高圧流体によって閉弁されている主弁を開弁するとき、低圧配管に通じる筒状弁を開閉する低圧閉じ弁がパイロット弁を開けるように構成した。これにより、主弁を開けるべく移動させる前に、パイロット弁を開けて主弁の前後差圧を小さくするため、筒状弁を移動して主弁を開けるためのモータの駆動力を小さくすることができ、モータを消費電力の小さな小型のものを使用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を自動車用のヒートポンプ方式の冷暖房装置における冷媒管路の切り換えに使われる四方向切換弁に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0012】
図1は本発明を適用した四方向切換弁の構成を示す断面図である。
この四方向切換弁において、ヒートポンプ方式の冷暖房装置では、ポートAにコンプレッサから吐出された高圧冷媒を受ける配管が接続され、ポートBには室外熱交換器に通じる配管が接続され、ポートCには室内熱交換器に通じる配管が接続され、そして、ポートDにはコンプレッサの吸入側に通じる低圧冷媒配管が接続される。
【0013】
この四方向切換弁は、ボディ1の中に昇降可能に配置された2つの筒状弁2,3があり、その上方には、それぞれ低圧閉じ弁4,5および主弁6,7が配置され、その主弁6,7の中央部には、パイロット弁8,9が配置されている。低圧閉じ弁4,5と主弁6,7との間にはスプリング10,11が配置され、パイロット弁8,9とボディ1の上部を閉止しているキャップ12,13との間にはスプリング14,15が配置されている。キャップ12,13は、Cリング16,17によって止められ、Oリング18,19によってシールされている。
【0014】
主弁6,7は、ボディ1と一体に形成された弁座20,21と協働して高圧流体の開閉弁を構成する。低圧閉じ弁4,5の下方には、主弁6,7が弁座20,21に着座しているときに、スプリング10,11によって下方に付勢されている低圧閉じ弁4,5のストローク下限を規制する段差部22,23がボディ1と一体に形成されている。低圧閉じ弁4,5が段差部22,23に当接しているとき、主弁6,7に設けられたパイロット弁8,9は、低圧閉じ弁4,5から離れており、閉弁状態にある。
【0015】
筒状弁2,3の下方部分には、ラック24,25が刻設されており、ボディ1の下部中央部には、筒状弁2,3のラック24,25と噛合するギヤ26が配置されている。このギヤ26は、モータの出力軸27に固定されており、ギヤ26がモータによって回動されることにより、筒状弁2,3を互いに逆方向に昇降させるようにしている。また、筒状弁2,3の外周部には、ポートDに通じる低圧室とポートB,CとをシールするVパッキン29,30が周設されている。
【0016】
ここで、筒状弁2,3と主弁6,7との間に配置された低圧閉じ弁4,5の構成について説明する。
図2は低圧閉じ弁を示す図であって、(A)はその平面図、(B)はa−a矢視断面図である。
【0017】
低圧閉じ弁4,5は、筒状弁2,3の内部通路を開閉する弁体の周囲に3つのガイド部31が弁体と一体に形成されている。このガイド部31は、低圧閉じ弁4,5の軸線方向の進退移動時に弁体を心決めするとともにこの低圧閉じ弁4,5を進退可能に収容するボディ1との間にて弁体の周囲に高圧冷媒を流す通路を形成している。なお、このガイド部を有して外周部に冷媒通路を形成する構造は、主弁6,7に設けられたパイロット弁8,9も採用している。
【0018】
次に、以上のような構成の四方向切換弁の動作について説明する。
まず、冷房運転モードでは、四方向切換弁は、図1に示した状態にあるとする。すなわち、ポートAとポートBとが連通し、かつポートCとポートDとが連通する状態にあるとする。この状態は、モータの出力軸27が図の時計方向に回転して筒状弁2が降下し、筒状弁3が上昇していることで達せられる。
【0019】
これにより、コンプレッサからポートAに導入された高圧冷媒が主弁6の外周に形成された隙間を通ってその上部の高圧室32に入ることにより、主弁6は、弁座20に着座される。パイロット弁8は、スプリング14によって閉弁状態に保持されている。低圧閉じ弁4は、スプリング10によって下方に付勢され、そのガイド部31が段差部22に当接されている。筒状弁2の頂部は、低圧閉じ弁4より下方に位置しているため、ポートCとポートDとは筒状弁2の中央の通路を通って連通状態にある。
【0020】
また、もう一方の低圧閉じ弁5および主弁7は、筒状弁3によって主弁7の頂部がキャップ13に当接するまで押し上げられている。これにより、筒状弁3の頂部は低圧閉じ弁5によって閉じられ、主弁7は開けられているため、ポートAは、低圧閉じ弁5の外周に形成された通路を介してポートCと連通される。
【0021】
したがって、コンプレッサからポートAに導入された高圧冷媒は、低圧閉じ弁5の周囲の通路を通ってポートBへ流れ、室外熱交換器へ供給される。その後、室外熱交換器で凝縮された冷媒は膨張弁を通って断熱膨張され、低温低圧の冷媒となって室内熱交換器に入り、ここで車室内の空気と熱交換により蒸発され、ポートCに入る。ポートCに入った冷媒は、筒状弁2の中央の通路を通って低圧室28に入る。さらに、低圧室28内の冷媒は、ポートDより出ていき、アキュムレータを介してコンプレッサに戻る。
【0022】
次に、暖房運転モードに入る場合について説明する。まず、モータの出力軸27が図の反時計回りの方向に回転する。これにより、出力軸27に設けられたギヤ26がラック24を介して筒状弁2を押し上げる。その後、筒状弁2が低圧閉じ弁4に当接することで、ポートCとポートDとの通路が低圧閉じ弁4によって閉じられる。
【0023】
さらに筒状弁2を押し上げていくと、低圧閉じ弁4がパイロット弁8の先端に当接してこのパイロット弁8を開ける。パイロット弁8の通路面積はポートAから高圧室32へ通じる主弁6の隙間の通路面積よりも大きいので、高圧室32の圧力がパイロット弁8を通って低圧側のポートCへ逃げる量が多い。これにより、高圧室32の圧力が減り、主弁6を弁座20に押し付ける力がなくなる。筒状弁2がさらに上昇すると、低圧閉じ弁4が主弁6と当接し、主弁6は筒状弁2および低圧閉じ弁4と一緒に上昇するようになる。これにより、主弁6が弁座20より離れると、主弁6の下側の通路にポートAからの高圧冷媒が入り込むようになるため、主弁6はその圧力によって上昇されるようになる。
【0024】
そして、モータによる筒状弁2の押し上げは、主弁6がキャップ12に当接するまで行われる。これにより、筒状弁2が低圧閉じ弁4により閉じられてポートCとポートDとが非連通状態になり、主弁6が開いてポートAとポートCとが連通状態になる。この筒状弁2、低圧閉じ弁4、主弁6が最上部まで移動して主弁6の切り換えが行われた状態を図3に示す。
【0025】
このように、主弁6にパイロット弁8を設けたことにより、高圧室32内の圧力によって弁座20に押し付けられている主弁6を開けるときに、パイロット弁8が先に開いて主弁6の前後差圧を小さくするため、主弁6を弁座20から押し上げる力が小さくて済む。この結果、主弁6を開けるときのモータの駆動力を小さくすることができるため、消費電力の小さな小型のモータを採用することができる。
【0026】
一方、図1の左側の弁については、出力軸27の回転により右側の弁の動作と並行して動作することになる。まず、図1の状態では、ポートAに導入された高圧冷媒は、低圧閉じ弁5のガイド部31のない部分の通路を介して低圧閉じ弁5の上部の部屋に通じており、主弁7の横の通路を介して高圧室33に通じている。ここで、モータの出力軸27が図の反時計回りの方向に回転すると、出力軸27に設けられたギヤ26がラック25を介して筒状弁3を下げる。これに伴って、筒状弁3を閉じている低圧閉じ弁5も一緒に下がってくる。これにより、パイロット弁9がスプリング15によって一緒に下がり、閉弁する。
【0027】
パイロット弁9が閉じることによって、主弁7の上の高圧室33の圧力が上がって、主弁7が下がってくる。低圧閉じ弁5および主弁7が下がってくることで、まず主弁7がその弁座21に着座して閉弁し、次に、低圧閉じ弁5が、ボディ1にある段差部23に当接する。筒状弁3は下がり続けているので、ここで筒状弁3と低圧閉じ弁5とが離れ、筒状弁3が開かれることになる。
【0028】
これにより、図3に示したように、筒状弁3が開いてポートBとポートDとが連通状態になり、主弁7が閉じてポートAとポートBとが非連通状態になる。
したがって、コンプレッサからポートAに導入された高圧冷媒は、低圧閉じ弁4の周囲の通路を通ってポートCへ流れ、室内熱交換器へ供給される。この室内熱交換器で車室内の空気との熱交換により冷媒が凝縮され、その後、凝縮された冷媒は膨張弁を通って断熱膨張され、低温低圧の冷媒となって室外熱交換器に入り、ここで車室外の空気と熱交換により蒸発され、ポートBに入る。ポートBに入った冷媒は、筒状弁3の中央の通路を通って低圧室28に入る。さらに、低圧室28内の冷媒は、ポートDより出ていき、アキュムレータを介してコンプレッサに戻る。
【0029】
図4は四方向切換弁の駆動部の例を示す図1のb−b矢視断面図である。
筒状弁2,3の昇降動作は、これらに形成されたラック24,25と噛合されたギヤ26によって行われる。ギヤ26は、出力軸27に固定され、この出力軸27は、ボディ1に一体に形成された軸受41とキャップ42の内側に嵌合された軸受43とによって軸支されている。キャップ42を介してボディ1の外側に延びる出力軸27の端部には、モータアクチュエータ44が接続されている。キャップ42は、Oリング45によってボディ1との間をシールし、出力軸27とは、2つのOリング46,47によって軸封され、さらに、Cリング48によってボディ1に固定されている。
【0030】
冷暖房装置の運転モード切り換え時にモータアクチュエータ44が作動されると、その回転駆動は出力軸27に伝達され、出力軸27に固定されたギヤ26をある方向に回転させる。このギヤ26の回転運動は、ラック24,25を介して筒状弁2,3に伝達されることで、上下方向で互いに逆方向の直線運動に変換される。筒状弁2,3は、低圧閉じ弁4,5との開閉、および主弁6,7の開閉を制御するが、特に、主弁6,7の開閉はパイロット弁8,9を介して行うようにしたことで、主弁6,7を開けるための駆動部であるモータアクチュエータ44の駆動力を小さくすることができ、駆動部を低消費電力化、小型化することが可能になる。
【0031】
図5は四方向切換弁の駆動部の別の構成例を示す図1のb−b矢視断面図である。
ボディ1の側部に設けられた開口部には、キャップ51が設けられている。このキャップ51は、Oリング52によってボディ1とシールされ、Cリング53によってボディ1に固定されている。キャップ51の中央部には軸受54が設けられている。また、キャップ51には、スリーブ55が溶着されている。このスリーブ55の中には、回転中心にシャフト56を有するロータ57が介挿されている。スリーブ55は、その外方端部にキャップ58が溶着されている。シャフト56は、キャップ51に設けられた軸受54とキャップ58に形成された軸受とによって軸支されている。スリーブ55の外側には、ヨーク59およびコイル60が配置されている。シャフト56の先端部には、二段減速ギヤを構成する2つのギヤ61,62が設けられ、ギヤ62は、筒状弁2,3のラック24,25と噛合しているギヤ26に噛合されている。
【0032】
四方向切換弁のこの駆動部によれば、スリーブ55の両端がキャップ51,58に溶着されているため、モータの回転部分は、ボディ1の低圧室28内に設けられ、軸封装置を必要としない構造になっている。
【0033】
冷暖房装置の運転モード切り換え時には、コイル60への通電によりロータ57を回転し、この回転運動は、シャフト56、ギヤ61,62を介してギヤ26に伝達され、ラック24,25を介して筒状弁2,3を昇降運動させ、主弁6,7および筒状弁2,3を開閉させる。
【0034】
以上、本発明をその好適な実施の形態について詳述したが、本発明は、この特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内で幾多の変化変形が可能である。たとえば、上述の実施の形態では、四方向切換弁へ適用した場合を例に示したが、パイロット弁8,9を有する主弁6,7、低圧閉じ弁4,5および筒状弁2,3からなる構成を複数組併設し、各筒状弁2,3を駆動するギヤ26を同一の出力軸27で駆動するようにした多方向切換弁を構成して、複数の流体通路を同時に切り換えるようにすることができる。
【0035】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、高圧側の主弁にパイロット機構を設ける構成にした。これにより、主弁を開けるための駆動部の駆動力を小さくすることができるため、駆動部を消費電力の小さな小型のモータを使用することができ、主弁の開閉動作の際に、各部品に大きな力が加わらないため、耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した四方向切換弁の構成を示す断面図である。
【図2】低圧閉じ弁を示す図であって、(A)はその平面図、(B)はa−a矢視断面図である。
【図3】切り換え動作後の四方向切換弁を示す断面図である。
【図4】四方向切換弁の駆動部の例を示す図1のb−b矢視断面図である。
【図5】四方向切換弁の駆動部の別の構成例を示す図1のb−b矢視断面図である。
【図6】従来の四方向切換弁の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2,3 筒状弁
4,5 低圧閉じ弁
6,7 主弁
8,9 パイロット弁
10,11 スプリング
12,13 キャップ
14,15 スプリング
16,17 Cリング
18,19 Oリング
20,21 弁座
22,23 段差部
24,25 ラック
26 ギヤ
27 出力軸
28 低圧室
29,30 Vパッキン
31 ガイド部
32,33 高圧室
41 軸受
42 キャップ
43 軸受
44 モータアクチュエータ
45,46,47 Oリング
48 Cリング
51 キャップ
52 Oリング
53 Cリング
54 軸受
55 スリーブ
56 シャフト
57 ロータ
58 キャップ
59 ヨーク
60 コイル
61,62 ギヤ

Claims (4)

  1. 複数の流体通路を同時に切り換えることができる多方向切換弁において、
    高圧配管から高圧流体が導入される高圧室内に配置され、閉弁時には前記高圧室内に向けて形成された弁座に高圧の受圧によって着座される主弁と、
    前記主弁を貫通して配置され、常時閉弁する方向に付勢されて前記主弁の閉弁時には閉弁されるパイロット弁と、
    前記主弁の下流側に配置され、前記主弁の開弁時には前記パイロット弁および前記主弁を開弁位置に付勢するとともに、前記主弁の閉弁時には前記パイロット弁および前記主弁から離れるよう付勢されて前記高圧流体を中圧配管へ通過させる低圧閉じ弁と、
    前記中圧配管と低圧配管との間であって前記主弁および前記低圧閉じ弁と同一軸線上に配置され、前記主弁の弁時には前記低圧閉じ弁と離れて前記中圧配管から前記低圧配管への通路を連通状態にし、前記主弁の弁時には前記低圧閉じ弁により閉じられて前記中圧配管と前記低圧配管とを非連通状態にする筒状弁と、
    を複数組備え、かつ、
    前記筒状弁をその軸線方向に移動させて前記筒状弁および前記主弁の開閉を行うモータを備えており、
    前記低圧閉じ弁は、前記主弁から離れる方向に付勢されていて、前記筒状弁が前記主弁から離れる方向に移動したときに前記主弁が弁座に着座した後、前記パイロット弁から離れた位置で段差部に係止されることで移動が停止され、前記筒状弁を開弁させるようにしたことを特徴とする多方向切換弁。
  2. 前記筒状弁は、前記モータの出力軸に設けられたギヤと噛合されるラックを有し、前記モータの回転方向により往復移動されることを特徴とする請求項1記載の多方向切換弁。
  3. 前記主弁、パイロット弁、低圧閉じ弁、および筒状弁からなる組を前記モータの出力軸を挟んで両側に複数並置したことを特徴とする請求項2記載の多方向切換弁。
  4. 前記低圧閉じ弁は、弁体の周囲に突設された複数のガイド部を有し、前記ガイド部間に形成される空間を、前記高圧流体を中圧配管へ通過させる通路としたことを特徴とする請求項1記載の多方向切換弁。
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