JP3958059B2 - 四方向切換弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は四方向切換弁に関し、特に自動車のヒートポンプ方式冷暖房システムなどにおいて冷暖房モードの切り換え時に冷媒管路の切り換えを行う四方向切換弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用の冷暖房システムにおいて、冷房運転では冷凍サイクルが用いられ、暖房運転には、エンジンの冷却水が熱源として用いられている。しかしながら、この暖房用の熱源は、近年、エンジンの燃焼効率が向上したことにより、冷却水の温度が高くならず、冬期に十分な暖房温度を得ることができなくなってきている。そこで、冷房と一緒に暖房もできるようなシステムのニーズが増えている。このような冷暖房システムでは、室内熱交換器および室外熱交換器に流す冷媒の流れ方向を冷房運転時と暖房運転時とで逆転させる必要があるが、その冷媒流れ方向の切り換えを行うのが四方向切換弁である。
【0003】
図17は四方向切換弁を使用した冷暖房システムの構成を示す図である。
冷暖房システムは、圧縮機101と、四方向切換弁102と、室外熱交換器103と、減圧装置104と、室内熱交換器105と、アキュムレータ106とから構成されている。四方向切換弁102は、4つのポートA〜Dを有している。四方向切換弁102のポートAは、圧縮機101の吐出側に接続され、ポートBは、室外熱交換器103に接続され、ポートCは、室内熱交換器105に接続され、ポートDは、アキュムレータ106に接続されている。
【0004】
四方向切換弁102は、冷房運転時は、実線で示したように、ポートAとポートBとが連通し、ポートCとポートDとが連通するように切り換えられる。したがって、圧縮機101にて圧縮された高温・高圧の冷媒は、四方向切換弁102のポートAに入り、ポートBから室外熱交換器103に送られ、ここで冷媒は熱交換されて凝縮され、減圧装置104にて断熱膨張されて低温・低圧になる。この低温・低圧の冷媒は、室内熱交換器105で室内の暖かい空気と熱交換されて蒸発され、四方向切換弁102のポートCおよびポートDを通ってアキュムレータ106に入り、ここで気液分離された冷媒が圧縮機101に戻る。
【0005】
一方、暖房運転のとき、四方向切換弁102は、破線で示したように、ポートAとポートCとが連通し、ポートBとポートDとが連通するように切り換えられる。したがって、圧縮機101にて圧縮された高温・高圧の冷媒は、四方向切換弁102のポートAおよびポートCを通って室内熱交換器105に入り、ここで熱交換されて室内の冷たい空気を加熱する。この室内熱交換器105にて凝縮された冷媒は、減圧装置104にて断熱膨張されて低温・低圧になり、室外熱交換器103での熱交換により蒸発され、四方向切換弁102のポートBおよびポートDを通ってアキュムレータ106に入り、ここで気液分離された冷媒が圧縮機101に戻る。
【0006】
このように、四方向切換弁102は、その冷媒通路を切り換えることにより、冷暖房システムの運転モードを切り換えることができる。
四方向切換弁102としては、本願出願人による特願2001−183291号明細書にて提案した四方向切換弁がある。この四方向切換弁は、高圧冷媒が導入されるポートAからポートBまたはポートCへの通路開閉を行う第1の弁および第3の弁と、ポートBまたはポートCから低圧のポートDへの通路開閉を行う第2の弁および第4の弁とを分離独立し、第1の弁および第2の弁と第3の弁および第4の弁とをそれぞれ第1のピストンおよび第2のピストンによって駆動する構成にし、かつ、ポートAに導入された高圧冷媒の一部を第1のピストンおよび第2のピストンの圧力室に選択的に導入する2つの電磁弁を備えている。
【0007】
これにより、2つの電磁弁がポートAの高圧流体を第1または第2のピストンの圧力室に切り換え導入することによって、ポートAがポートBと連通し、ポートCがポートDと連通する第1の状態と、ポートAがポートCと連通し、ポートBがポートDと連通する第2の状態とを切り換えできるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の四方向切換弁は、ボディの中に2組の三方切換弁を並列に配置した構造を有しているため、ボディが大きくなるとともに弁体およびその弁体を駆動するピストンを収容するシリンダを2列加工しなければならないためコストが高くなるという問題点があった。
【0009】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、コンパクトで安価な四方向切換弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、第1のポートに導入された流体を第2のポートに導出し、第3のポートに導入された流体を第4のポートに導出する第1の状態と、前記第1のポートに導入された流体を前記第3のポートに導出し、前記第2のポートに導入された流体を前記第4のポートに導出する第2の状態とを切り換える四方向切換弁であって、前記第2のポートを前記第1のポートまたは前記第4のポートに連通するよう切り換える第1の三方切換弁と、前記第3のポートを前記第4のポートまたは前記第1のポートに連通するよう前記第1の三方切換弁と一体となって切り換え動作する第2の三方切換弁と、前記第1の三方切換弁の弁体と前記第2の三方切換弁の弁体とを同時に駆動するピストンと、が筒状のボディ内に同軸上に配置された四方向切換弁において、前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁は、軸線位置に配置された駆動棒に軸線方向にそれぞれ摺動自在に保持されていてそれぞれ軸線方向両側に配置された前記第1のポートおよび前記第4のポートに連通する通路に開口された弁孔を開閉する弁体と、前記弁体の軸線方向両側の着座面よりそれぞれ軸線方向外側に突出して前記駆動棒に固定されていて前記弁体の着座に先立って前記弁孔に挿入されて弁閉させるとともに前記弁体の軸線方向の摺動範囲を規制するガイドと、前記弁体をその軸線方向外側に配置された前記ガイドに当接する方向に付勢するスプリングとを、それぞれ有していることを特徴とする四方向切換弁が提供される。
【0011】
このような四方向切換弁によれば、第1の三方切換弁、第2の三方切換弁およびピストンを筒状のボディ内に同軸上に配置する構成にした。これにより、全体構造がシンプルかつコンパクトになり、ボディの加工が1軸加工で済むため、製品コストを低減することができる。また、第1の三方切換弁および第2の三方切換弁の弁体は、同時着座しないように構成され、切り換え動作時に先に着座した一方の弁体が他方の弁体の着座のために軸線方向に移動する移動量をスプリングで吸収するクッション機能を持たせたことで、両方の弁体を確実に着座させて、シール不良を起こす可能性を排除している。さらに、弁体の可動範囲を規制するガイドが第1の状態と第2の状態との切り換え時に弁体の着座に先立ってすべての弁孔を閉じるので高圧の第1のポートと低圧の第4のポートとが同時に連通することがなく、切り換え時に第1のポートの高圧と第4のポートの低圧とがそれぞれ維持される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、ヒートポンプ方式の自動車用冷暖房システムに適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0013】
図1は本発明の第1の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図、図2は本発明の第1の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【0014】
この四方向切換弁は、筒状のボディ1の側面に4つのポートA,B,C,Dが設けられている。ヒートポンプ方式の冷暖房装置では、ポートAに圧縮機から吐出された高圧冷媒を受ける配管が接続され、ポートBには外部熱交換器に通じる配管が接続され、ポートCには内部熱交換器に通じる配管が接続され、そして、ポートDには圧縮機の吸入側に通じる低圧冷媒配管が接続される。
【0015】
ボディ1は、その長手方向中心軸線位置にシリンダが形成されていて、その中には、中心に低圧側の冷媒通路を構成する中空のスリーブ2が軸線方向に進退自在に配置されている。そのスリーブ2には、2つの弁体3,4が軸線方向に摺動自在に設けられている。このスリーブ2には、また、この弁体3,4の軸線方向の摺動範囲を規制するようにガイド5,6,7,8が固着されている。弁体3,4とガイド6,7との間には、弁体3,4をガイド5,8の方へ付勢するスプリング9,10がそれぞれ配置されている。また、スリーブ2と弁体3との間には、Oリング11が配置されている。弁体4は、その上下端面に凹部が形成されていて、ガイド7,8と部分的にオーバラップして配置するようにしてあり、ガイド8との間には、Oリング12が配置されている。弁体4は、さらに、ガイド8との当接面位置に圧力を導入するオリフィス13が形成されている。
【0016】
ボディ1の図の下方端の開口部は、キャップ14によって閉止されており、その内側の中心部には、冷媒通路とスリーブ2に設けられたガイド5を軸線方向に案内するためのガイドと冷媒通路とを構成するよう凹部が設けられ、環状の端面は、弁体3の弁座を構成している。弁体3の上部には、これと対向するよう環状突起15がボディ1と一体に形成され、弁体3の弁座を構成している。弁体4の下部には、これと対向するよう環状突起16がボディ1と一体に形成され、弁体4の弁座を構成している。また、弁体4の上部には、ガイド17がボディ1に嵌着されており、弁体4の低圧側の弁座を構成している。
【0017】
ここで、弁体4、ガイド7およびこれが遊挿されている弁孔は、弁体3、ガイド6およびこれが遊挿されている弁孔よりもそれぞれ大きく形成されて、弁体4側の受圧面積を弁体3側の受圧面積よりも大きく設定してある。これにより、弁体3,4がポートAから導入された高圧を受圧すると、それらの受圧面積の差により、弁体3,4およびこれらを支持しているスリーブ2には、図の上向き方向に押し上げる力が作用する。
【0018】
また、スリーブ2に固着された各ガイド5,6,7,8は、弁体3,4の着座に先立って弁孔に挿入されるような位置にしてあり、切り換えの際に各ポートA,B,C,Dが互いに同時に連通する状態がないようにしている。これにより、切り換え時に高圧の冷媒が直接低圧側に流れることがないため、高圧側および低圧側の圧力はそれぞれ維持され、冷暖房の切り換えを圧力損失のない状態でスムーズに行うことを可能にしている。
【0019】
ボディ1内の図の上部には、ピストン18が軸線方向に摺動自在に配置されている。このピストン18の上側の空間は、圧力室を構成し、この圧力室に高圧が導入されることで、ピストン18は、押し下げられて、弁体3,4およびこれらを支持しているスリーブ2を押し下げる働きをする。
【0020】
このように、四方向切換弁のボディ1内において、弁体3がポートBをポートAまたはポートDに連通するよう切り換える三方切換弁、弁体4がポートCをポートAまたはポートDに連通するよう切り換える三方切換弁を構成している。
【0021】
弁体3,4の切り換えを行うのに、ボディ1の頂部には三方電磁弁19が設けられている。この三方電磁弁19は、スリーブ20の上端を塞ぐようにスリーブ20に固定されたコア21と、スリーブ20内を軸線方向に進退自在に配置されたプランジャ22と、スリーブ20の外側に配置されたコイル23とを有している。コア21の軸線位置には、冷媒通路が形成されており、その途中に弁座を構成する環状突起がコア21と一体に形成されている。このコア21内の冷媒通路の上端開口部はチューブ24を介してポートAに連通する高圧空間に接続されている。コア21の冷媒通路内には、その環状突起に図の下側から対向して軸線方向に進退自在に配置されたニードル25を有している。また、プランジャ22の軸線位置には、ニードル26が軸線方向に進退自在に配置されている。このニードル26の下端部は、ボディ1の上部開口部を閉止するキャップ27に形成された弁座に対向するようにしている。この弁座は、ピストン18の上側の圧力室と下側のポートDに連通する空間との間を連通する通路の途中に形成されている。キャップ27は、また、スリーブ20の下端部が嵌合されており、そのスリーブ20の内部とピストン18の圧力室とを連通する通路が形成されている。
【0022】
コア21およびプランジャ22の外周には、その長手方向に沿って溝がそれぞれ形成されており、コア21に形成された溝は、さらにコア21内の環状突起の下側の空間と連通されている。そして、ニードル25とコア21との間には、スプリング28が設けられていて、そのスプリング28によってプランジャ22およびニードル25,26は、下方に付勢されており、コイル23への通電がないときには、ニードル25はその弁座から離れ、ニードル26はその弁座に着座している。
【0023】
以上の構成の四方向切換弁において、図1に示したように、三方電磁弁19が通電されていない、すなわちソレノイドオフ時の状態では、三方電磁弁19のプランジャ22はスプリング28によって図の下方に付勢されていることにより、ニードル25はその弁座から離れて、ポートAに連通する高圧室は、チューブ24および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室と連通し、ニードル26はその弁座に着座してピストン18の上部の圧力室は、ポートDに連通する低圧空間とは遮断されている。
【0024】
これにより、ポートAに供給された高圧冷媒は、チューブ24および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入され、ピストン18を押し下げる。これにより、ピストン18は、スリーブ2を押し下げて、弁体3をキャップ14の端面に着座させ、弁体4を環状突起16に着座させる。このとき、ポートAより導入された高圧は、弁体3に対してその着座方向にかかるため、最も高圧の通路と最も低圧の通路との間のシールをより確実にしている。
【0025】
その結果、ポートAはポートBと連通し、ポートCはポートDと連通することになる。つまり、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、冷房運転の動作モードになっている。
【0026】
次に、ソレノイドオンになった直後は、三方電磁弁19は、図2に示したように、そのプランジャ22がコア21に吸引されるため、ニードル25,26を図の上方へ移動させ、ニードル25はその弁座に着座して、ポートAからの高圧導入を遮断し、ニードル26はその弁座から離れてピストン18の上部の圧力室とポートDに連通する低圧空間とを連通させるようになる。これにより、ピストン18は、スリーブ2を押し下げる力が失われる。このとき、ガイド7の下面に高圧を受け、ガイド8の上面には低圧を受けているので、スリーブ2は上方へ押し上げられていく。このスリーブ2が上方へ移動開始すると、まず、最初に、ガイド6が環状突起15に挿入されてポートAとポートBとの間の弁孔を塞ぎ、同様に、ガイド8がガイド17の中央孔に挿入されてポートCとポートDとの間の弁孔を塞ぐ。これらガイド6,8の挿入開始時点では、未だ、もう一方のガイド5はキャップ14に嵌まっていてポートBとポートDとの間は閉じられており、ガイド7も環状突起16に嵌まっていてポートAとポートCとの間は閉じられている。つまり、すべてのポートA,B,C,Dは、閉じられた状態になる。
【0027】
スリーブ2がさらに上昇すると、ガイド5は弁体3を伴って上昇し、弁体3がキャップ14から離れ、さらに上昇してガイド5がキャップ14から抜けた時点でポートBとポートDとの間が連通する。一方、ガイド7も弁体4を上昇させて環状突起16から離し、ガイド7が環状突起16から抜けた時点で今度はガイド8がオリフィス13を介して高圧を受けて上昇し、この上昇は、弁体4がガイド17に着座することで停止して、図2に示したような状態になる。これにより、ポートAとポートCとの間は連通し、かつ、弁体4はガイド8が上向き方向に高圧がかることでガイド7により押し上げられて、シールをより確実なものにしている。なお、このとき、弁体4が着座しても、ガイド8が高圧を受けているので、スリーブ2は、弁体4をガイド17に残してさらに上昇しようとするが、この上昇は、弁体3が環状突起15に着座することによって停止され、その移動差はスプリング10によって吸収される。このように、弁体3,4は、同時着座をなくして個々に着座させるようにし、かつそれぞれにスプリング9,10によるクッション性を持たせることで、構成部材の加工精度、組立公差などの問題で片方がシール不良を起こす可能性を排除している。
【0028】
この結果、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、自動車用冷暖房システムは、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0029】
このように、動作モードの切り換えに際しては、三方電磁弁19がピストン18の上部の圧力室に高圧冷媒を導入することで弁体3,4を押し下げ、三方電磁弁19がピストン18の上部の圧力室をポートDに連通させて低圧にするとともに、ガイド6よりもガイド7,8の受圧面積を大きくすることでガイド8が弁体3,4を押し上げるようにしている。
【0030】
図3は本発明の第2の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図3において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0031】
この第2の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、内部構造がほぼ同一で、動作も同一であるが、外側のボディ構造を違えてある。すなわち、この第2の実施の形態に係る四方向切換弁は、ボディ部分を樹脂ボディ30で形成し、この樹脂ボディ30の外側を金属ボディ31で覆っている。樹脂ボディ30は、耐熱性のある樹脂で作られている。この樹脂としては、たとえば、自動車用冷暖房システムの冷媒として二酸化炭素を使用した場合には、コンプレッサから吐出される冷媒の最高温度が約170℃程度になるので、これより耐熱温度の高いポリフェニレンサルファイド樹脂が使用される。このように、ボディ部分の内部を樹脂ボディ30にしたことにより、ポート間の熱伝導を抑え、四方向切換弁内の熱損失を低減させている。また、外側を金属ボディ31にしたことで、耐圧性を確保している。
【0032】
また、好ましくは、冷媒通路に存在する弁体3,4およびガイド17を樹脂製とし、さらに、スリーブ2を樹脂ライニング32で内張りするとよい。そして、この実施の形態では、冷媒配管を接続するための継手33を金属ボディ31に螺着した構成を示している。
【0033】
なお、この実施の形態では、弁体4は、ガイド8との当接面位置に圧力を導入するオリフィスを特に形成していないが、スリーブ2とこれに軸線方向に摺動自在に設けられた弁体4との間に存在するクリアランスがオリフィス13の機能を果たしている。したがって、ポートAからポートCに連通する空間に高圧の冷媒が導入されたときは、スリーブ2と弁体4との間のクリアランスを介してガイド8が高圧を受圧し、そのガイド8がスリーブ2および弁体3,4を押し上げる作用をすることになる。
【0034】
図4は本発明の第3の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図、図5は本発明の第3の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図4および図5において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0035】
この第3の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、弁体3,4をそれぞれ同一寸法で構成し、弁体3,4を押し上げる力をスプリング35によって得るようにしている。
【0036】
すなわち、スリーブ2とピストン18とをシャフト36で連結し、ガイド17とピストン18との間にスプリング35を配置し、スプリング35がピストン18を図の上方へ付勢することで、ピストン18に連結されたスリーブ2およびこのスリーブ2に支持された弁体3,4を図の上方へ付勢している。
【0037】
以上の構成の四方向切換弁において、図4に示したように、ソレノイドオフ時の状態では、ポートAの高圧が、チューブ24および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入され、スプリング35の付勢力に打ち勝ってピストン18を図の下方へ押し下げる。
【0038】
これにより、ポートAはポートBと連通し、ポートCはポートDと連通する。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになり、冷房運転の動作モードとなる。
【0039】
次に、ソレノイドオンの状態になると、図5に示したように、ピストン18の上部の圧力室は低圧になるため、ピストン18はその駆動力を失う。その結果、スプリング35がピストン18を図の上方へ押し上げ、ピストン18に連結されたスリーブ2およびこのスリーブ2に支持された弁体3,4が図の上方へ押し上げられる。
【0040】
これにより、ポートAはポートCと連通し、ポートBはポートDと連通する。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0041】
図6は本発明の第4の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図、図7は本発明の第4の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図6および図7において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0042】
この第4の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、ピストン18の上下部に圧力室を形成し、これらの圧力室に、三方電磁弁19が高圧の冷媒を選択的に導入することでピストン18を動かして、弁体3,4を駆動するようにしている。
【0043】
すなわち、弁体4の弁座を構成するガイド17とピストン18との間にガイド40を配置してピストン18の下部に圧力室を構成している。また、ボディ1およびそのキャップ27には、冷媒通路41,42を形成して、三方電磁弁19に高圧冷媒を導入するようにし、三方電磁弁19の一方の出口は、ニードル26によって開閉される弁孔を介してピストン18の上部の圧力室に連通し、他方の出口は、ニードル25によって開閉される弁孔およびチューブ24を介してピストン18の下部の圧力室に連通するように構成されている。また、ピストン18は、その軸線位置に上部が閉止された冷媒通路43を有し、さらに、この冷媒通路43とピストン18の上下部の圧力室との間を連通するように小径の連通路がそれぞれ形成されていて、それらの連通路には、ピストン18の上下部の圧力室の圧力を受けてそれらの連通路を閉止する弁体44,45が設けられている。これらの弁体44,45は、対抗するように配置されていて、一方がその連通路を閉じるように動作した時には、それに連動して他方がその連通路を開け、他方がその連通路を閉じるように動作した時には、それに連動して一方がその連通路を開けるように動作する。さらに、ピストン18は、そのガイド40を介して図の下方へ突出した下端部がシャフト36によってスリーブ2と連結されている。
【0044】
なお、この第4の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1ないし第3の実施の形態に係る四方向切換弁のポート配置と異なり、ポートBおよびポートCの配置が逆になっている。
【0045】
以上の構成の四方向切換弁において、図6に示したように、ソレノイドオフ時の状態では、ポートAの高圧が、冷媒通路41,42、三方電磁弁19およびチューブ24を介してピストン18の下部の圧力室に導入され、ピストン18を図の上方へ押し上げる。このとき、ピストン18の下部の圧力室の圧力が弁体45を付勢してピストン18の下部の圧力室と低圧の冷媒通路43との連通を遮断し、弁体45が弁体44を付勢してピストン18の上部の圧力室と低圧の冷媒通路43との間を連通させている。
【0046】
これにより、ピストン18がスリーブ2を持ち上げて、2つの三方切換弁を切り換え、ポートAをポートBと連通させ、ポートCをポートDと連通させる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになり、冷房運転の動作モードとなる。
【0047】
次に、ソレノイドオンの状態になると、図7に示したように、ポートAの高圧が、冷媒通路41,42および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入され、ピストン18を図の下方へ押し下げる。このとき、ピストン18の上部の圧力室の圧力が弁体44を付勢してピストン18の上部の圧力室と低圧の冷媒通路43との連通を遮断し、弁体44が弁体45を付勢してピストン18の下部の圧力室と低圧の冷媒通路43との間を連通させている。
【0048】
これにより、ピストン18がスリーブ2を押し下げて、2つの三方切換弁を切り換え、ポートAをポートCと連通させ、ポートBをポートDと連通させる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0049】
図8は本発明の第5の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図8において、図6に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0050】
この第5の実施の形態に係る四方向切換弁は、第4の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、ピストン18に設けられた弁体44,45の機能をオリフィスによって構成している点で相違する。
【0051】
すなわち、ピストン18は、その軸線位置に形成された冷媒通路43と上部の圧力室とを連通するオリフィス46を有し、ガイド40は、ピストン18の下部の圧力室とポートDの低圧空間とを連通するオリフィス47を有している。
【0052】
この構成の四方向切換弁において、図8に示したように、ソレノイドオフ時の状態では、ポートAの高圧が、冷媒通路41,42、三方電磁弁19およびチューブ24を介してピストン18の下部の圧力室に導入される。このとき、ピストン18の下部の圧力室は、冷媒がオリフィス47を介してポートDの低圧空間に微少漏れするが、高圧導入量の方が大きいので、高圧が維持され、一方、高圧の導入が遮断されたピストン18の上部の圧力室は、冷媒がオリフィス46を介してポートDの低圧空間に微少漏れすることで、その圧力が低下していく。これにより、ピストン18は図の上方へ押し上げられる。
【0053】
ピストン18がスリーブ2を持ち上げることで2つの三方切換弁を切り換えて、ポートAをポートBと連通させ、ポートCをポートDと連通させる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになって、冷房運転の動作モードとなる。
【0054】
一方、ソレノイドオンの状態になると、ポートAの高圧が、冷媒通路41,42および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入される。このとき、ピストン18の上部の圧力室は、冷媒がオリフィス46を介してポートDの低圧空間に微少漏れするが、高圧導入量の方が大きいので、高圧が維持され、一方、高圧の導入が遮断されたピストン18の下部の圧力室は、冷媒がオリフィス47を介してポートDの低圧空間に微少漏れすることで、その圧力が低下していく。これにより、ピストン18は図の下方へ押し下げられる。
【0055】
これにより、ピストン18がスリーブ2を押し下げることで2つの三方切換弁を切り換え、ポートAをポートCと連通させ、ポートBをポートDと連通させる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0056】
図9は本発明の第6の実施の形態に係る四方向切換弁の第1の切換状態を示す縦断面図、図10は本発明の第6の実施の形態に係る四方向切換弁の第2の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図9および図10において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0057】
この第6の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、弁体3,4を押し下げるために構成したピストン18および三方電磁弁19と同じ構成をボディ1の反対側の端に構成して弁体3,4を押し上げるようにした点で異なる。
【0058】
すなわち、ボディ1の図の下端側に、ピストン50および三方電磁弁51を設け、その三方電磁弁51とポートAに連通する高圧空間とをチューブ52で接続している。このチューブ52は、また、三方電磁弁19にも接続されている。
【0059】
以上の構成の四方向切換弁において、図9に示したように、上方の三方電磁弁19が通電されていないソレノイドオフ、下方の三方電磁弁51が通電されているソレノイドオン時の状態では、上方の三方電磁弁19は、ピストン18の上部の圧力室をポートAに連通させて高圧にし、下方の三方電磁弁51は、ピストン50の下部の圧力室をポートDに連通させて低圧にすることで、ピストン18がスリーブ2を押し下げる。これにより、弁体3,4が押し下げられて、ポートAがポートBと連通し、ポートCがポートDと連通するようになる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになり、冷房運転の動作モードとなる。
【0060】
次に、図10に示したように、上方の三方電磁弁19および下方の三方電磁弁51の通電状態を切り換えて、上方の三方電磁弁19を通電し、下方の三方電磁弁51を非通電にすると、上方の三方電磁弁19は、ピストン18の上部の圧力室をポートDに連通させて低圧にし、下方の三方電磁弁51は、ピストン50の下部の圧力室をポートAに連通させて高圧にする。これにより、ピストン50がスリーブ2を押し上げるので、弁体3,4が押し上げられて、ポートAがポートCと連通し、ポートBがポートDと連通するようになる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わる。
【0061】
図11は本発明の第7の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図、図12は本発明の第7の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図11および図12において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0062】
この第7の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、内部構造がほぼ同一で、動作も同一であるが、低圧冷媒通路の構造を違えてある。すなわち、この第7の実施の形態に係る四方向切換弁は、弁体3,4およびガイド5,6,7,8を駆動棒55に保持し、この駆動棒55の両端の空間、すなわちガイド5を軸線方向に案内するためのガイドと冷媒通路とを構成するようキャップ14に設けられた凹部の空間と、ガイド17とピストン18とによって形成された空間との間をチューブ56にて接続している。
【0063】
以上の構成の四方向切換弁において、図11に示したように、ソレノイドオフ時の状態では、ポートAの高圧が、チューブ24および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入されると、ピストン18が図の下方へ押し下げられる。
【0064】
これにより、ポートAはポートBと連通し、ポートCはポートDと連通する。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになり、冷房運転の動作モードとなる。
【0065】
次に、ソレノイドオンの状態になると、図12に示したように、ピストン18の上部の圧力室が低圧に切り換えられ、駆動棒55に固定されたガイド7,8がガイド6より大きな圧力を受圧する。
【0066】
これにより、駆動棒55が図の上方へ押し上げられて、ポートAはポートCと連通し、ポートBはチューブ56を介してポートDと連通するようになる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0067】
図13は本発明の第8の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図13において、図11および図12に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0068】
この第8の実施の形態に係る四方向切換弁は、第7の実施の形態に係る四方向切換弁と内部構造が同一で、動作も同一であるが、ボディ1の形状を変えてこの四方向切換弁内の熱損失を低減させている。
【0069】
すなわち、この第8の実施の形態に係る四方向切換弁は、ボディ1の低圧通路と高圧通路との間に外周部から切り込みを入れることで形成した肉盗み57を備えている。これにより、高温の冷媒が通過する高圧通路から低温の冷媒が通過する低圧通路との間の熱抵抗が増加するため、高圧通路からボディ1を介して低圧通路へ熱が伝わりにくくなり、この四方向切換弁内における熱損失を低減することができる。
【0070】
図14は本発明の第9の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図、図15は本発明の第9の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図14および図15において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0071】
この第9の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、内部構造がほぼ同一で、動作も同一であるが、スリーブ2に取り付けられる弁体3,4およびガイド5,6,7,8を一体化し、スプリング9,10の機能を、弁閉時におけるシール性の向上のために新たに設けたシールリングに持たせるようにした点で異なる。
【0072】
すなわち、この第9の実施の形態に係る四方向切換弁は、スリーブ2に2つのプラグ60,61が固着され、キャップ14、環状突起15,16およびガイド17に着座する部分にはシールリング62,63,64,65が嵌め込まれている。プラグ60,61は、キャップ14、環状突起15,16およびガイド17とともに弁を構成する大径部と、軸線方向両端に突出していてスリーブ2およびプラグ60,61の軸線方向の動きをガイドしながら弁孔を開閉するようにした小径部とが一体に形成されている。シールリング62,63,64,65は、プラグ60,61にその着座面より突出するように嵌め込まれており、弾力性のある材料、たとえばゴム、ポリテトラフルオロエチレンなどの材料によって形成される。これにより、着座部分の加工精度を上げることなく、弁閉時におけるシール性を向上させることが可能になるとともに、プラグ60,61が異なるタイミングで着座するときに先に着座した方が大きく圧縮変形されることで後に着座する方が着座のために移動する移動量を弾力性で吸収するようにしている。
【0073】
以上の構成の四方向切換弁において、図14に示したように、ソレノイドオフ時の状態では、ポートAの高圧が、チューブ24および三方電磁弁19を介してピストン18の上部の圧力室に導入されると、ピストン18が図の下方へ押し下げられる。
【0074】
これにより、ポートAはポートBと連通し、ポートCはポートDと連通する。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートBから外部熱交換器に流し、ポートCに受けた内部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになり、冷房運転の動作モードとなる。
【0075】
次に、ソレノイドオンの状態になると、図15に示したように、ピストン18は、その上部の圧力室が三方電磁弁19により低圧に切り換えられることで、スリーブ2を図の下方へ押し下げる力を失い、スリーブ2は、それに固着されたプラグ61がプラグ60より大きな圧力を受圧することで、図の上方へ押し上げられるようになる。
【0076】
これにより、ポートAはポートCと連通し、ポートBはポートDと連通するようになる。したがって、自動車用冷暖房システムは、ポートAに受けた圧縮機からの高圧冷媒をポートCから内部熱交換器に流し、ポートBに受けた外部熱交換器からの冷媒をポートDから圧縮機へ流すようになるため、暖房運転の動作モードに切り換わることになる。
【0077】
図16は本発明の第10の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。なお、この図16において、図1に示した四方向切換弁の構成要素と同じまたは同等の要素については、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0078】
この第10の実施の形態に係る四方向切換弁は、第1の実施の形態に係る四方向切換弁と比較して、内部の基本構造および動作が同一であるが、冷媒が通過する通路を断熱構造にするとともに、弁閉時における弁体のシール性を向上させた構成にしている点で異なる。
【0079】
まず、冷媒が通過する通路を断熱構造にした点に関しては、ボディ1の内壁にその内径に応じて分割された複数の樹脂スリーブ70,71,72,73が内設され、ポートAの冷媒通路にも樹脂スリーブ74が内設されている。また、弁体3,4を保持しているガイド一体型の中空の駆動棒75にも、その中央の冷媒通路に樹脂スリーブ76が内設されている。このように冷媒が通過する通路を断熱することで、ボディ1を介して熱が伝導するのを抑制することができ、ボディ1がたとえばアルミニウムのような熱伝導の良好な材料で作られる場合に、四方向切換弁内での熱損失低減に有効である。樹脂スリーブ70,71,72,73,74としては、たとえばポリフェニレンサルファイド樹脂を使用することができる。
【0080】
次に、弁閉時におけるシール性向上に関しては、キャップ14、環状突起15,16およびガイド17に弾力性のある断面角状のシールリング77,78,79,80が嵌め込まれている。これにより、シールリング77,78,79,80は、弁体3,4の着座時に加圧変形されて弁体3,4とその弁座との間を気密状態に閉止することができ、着座部分の加工精度を上げることなく、弁閉時におけるシール性を向上させることが可能になる。これらのシールリング77,78,79,80は、たとえばゴム、ポリテトラフルオロエチレンなどの材料によって形成することができる。
【0081】
なお、ガイド一体型の駆動棒75は、その上端にガイド8がかしめ加工により固着されており、そのガイド8の中央開口部には、スリーブ81が圧入により固着されている。そのスリーブ81は、一部が開口されていて、ポートDの空間と連通するようになっている。
【0082】
また、第1の実施の形態に係る四方向切換弁では、ボディ1の上部開口部をキャップ27で閉止し、そのキャップ27に、ピストン18の上部の圧力室とポートDの空間との間を連通または閉塞するニードル弁の弁座とピストン18の軸線位置における冷媒通路とを一体に形成していたが、この実施の形態では、2部品に分けて構成してある。すなわち、ボディ1の上部開口部は、キャップ82によって閉止され、その外周部には筒状の垂下部が設けられ、そこにピストン18を収容するようにしている。キャップ82の中央部には、軸線上に弁孔および冷媒通路を有する低圧連通部材83の上方部分が嵌合され、その下方部分は、ピストン18の中央部を気密状態で貫通した構成を有している。
【0083】
以上、本発明をその好適な実施の形態について詳述したが、本発明は、それらの実施の形態にのみ限定されるものではない。たとえば、上記の第1ないし第10の実施の形態では、2つの三方切換弁の軸線方向外側に配置された低圧のポートDを、中空のスリーブ2またはボディの外側で配管したチューブ56によって連通させるようにしたが、ボディ1内にポートA〜Dの開口部を避けて長手方向に通路を形成することによって連通させるようにしてもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、2つの三方切換弁とこれらを駆動するピストンとを筒状のボディ内に同軸上に配置する構成にした。これにより、全体構造がシンプルかつコンパクトになり、しかもボディの加工が1軸加工で済むため、製品コストを低減することができる。
【0085】
また、2つの三方切換弁の弁体は、切り換え動作時に先に着座した一方の三方切換弁の弁体が他方の三方切換弁の弁体の着座のためにさらに着座方向に移動する移動量をスプリングまたは弾力性を有するシール部材で吸収するようにして、双方の弁体が同時に着座しない構成にした。これにより、部材の加工精度、組立公差、熱膨張差などによる弁閉時におけるシール不良を排除している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図7】本発明の第4の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図9】本発明の第6の実施の形態に係る四方向切換弁の第1の切換状態を示す縦断面図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態に係る四方向切換弁の第2の切換状態を示す縦断面図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図12】本発明の第7の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【図13】本発明の第8の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図14】本発明の第9の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図15】本発明の第9の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオン時の切換状態を示す縦断面図である。
【図16】本発明の第10の実施の形態に係る四方向切換弁のソレノイドオフ時の切換状態を示す縦断面図である。
【図17】四方向切換弁を使用した冷暖房システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 ボディ
2 スリーブ
3,4 弁体
5,6,7,8 ガイド
9,10 スプリング
11,12 Oリング
13 オリフィス
14 キャップ
15,16 環状突起
17 ガイド
18 ピストン
19 三方電磁弁
20 スリーブ
21 コア
22 プランジャ
23 コイル
24 チューブ
25,26 ニードル
27 キャップ
28 スプリング
30 樹脂ボディ
31 金属ボディ
32 樹脂ライニング
33 継手
35 スプリング
36 シャフト
40 ガイド
41,42,43 冷媒通路
44,45 弁体
46,47 オリフィス
50 ピストン
51 三方電磁弁
52 チューブ
55 駆動棒
56 チューブ
57 肉盗み
60,61 プラグ
62,63,64,65 シールリング
70,71,72,73,74 樹脂スリーブ
75 駆動棒
76 樹脂スリーブ
77,78,79,80 シールリング
81 スリーブ
82 キャップ
83 低圧連通部材

Claims (16)

  1. 第1のポートに導入された流体を第2のポートに導出し、第3のポートに導入された流体を第4のポートに導出する第1の状態と、前記第1のポートに導入された流体を前記第3のポートに導出し、前記第2のポートに導入された流体を前記第4のポートに導出する第2の状態とを切り換える四方向切換弁であって
    前記第2のポートを前記第1のポートまたは前記第4のポートに連通するよう切り換える第1の三方切換弁と、
    前記第3のポートを前記第4のポートまたは前記第1のポートに連通するよう前記第1の三方切換弁と一体となって切り換え動作する第2の三方切換弁と、
    前記第1の三方切換弁の弁体と前記第2の三方切換弁の弁体とを同時に駆動するピストンと、
    が筒状のボディ内に同軸上に配置された四方向切換弁において
    前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁は、軸線位置に配置された駆動棒に軸線方向にそれぞれ摺動自在に保持されていてそれぞれ軸線方向両側に配置された前記第1のポートおよび前記第4のポートに連通する通路に開口された弁孔を開閉する弁体と、前記弁体の軸線方向両側の着座面よりそれぞれ軸線方向外側に突出して前記駆動棒に固定されていて前記弁体の着座に先立って前記弁孔に挿入されて弁閉させるとともに前記弁体の軸線方向の摺動範囲を規制するガイドと、前記弁体をその軸線方向外側に配置された前記ガイドに当接する方向に付勢するスプリングとを、それぞれ有していることを特徴とする四方向切換弁。
  2. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁の間に前記第1のポートに連通する高圧空間が配置され、前記駆動棒の軸線方向外側に前記第4のポートに連通する低圧空間が配置され、前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁の前記弁体が収容されている空間が前記第2のポートおよび前記第3のポートにそれぞれ連通されていることを特徴とする請求項1記載の四方向切換弁。
  3. 前記駆動棒は、中空のスリーブにより構成されて軸線方向外側に配置された空間を共に前記第4のポートに連通するようにしたことを特徴とする請求項2記載の四方向切換弁。
  4. 前記駆動棒の軸線方向外側に配置された空間をチューブで配管するかまたは前記ボディ内に形成した通路により互いに連通させて前記第4のポートにそれぞれ連通させるようにしたことを特徴とする請求項2記載の四方向切換弁。
  5. 前記ピストンの前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁が配置されている側と反対の側に配置された圧力室を前記第1のポートまたは前記第4のポートに選択的に連通させ、前記圧力室と前記第1のポートとが連通したときに前記ピストンが移動する第1の方向に前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を駆動して前記第1の状態に切り換える三方電磁弁を備えていることを特徴とする請求項2記載の四方向切換弁。
  6. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁の前記ピストンに近い側に配置された一方が受圧する面積を他方が受圧する面積より大きく設定し、前記三方電磁弁が前記圧力室と前記第4のポートとを連通させたときに受圧面積の差により発生する駆動力で前記ピストンを前記第1の方向と反対の第2の方向に駆動して前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第2の状態に切り換えることを特徴とする請求項5記載の四方向切換弁。
  7. 前記三方電磁弁が前記圧力室と前記第4のポートとを連通させたときに前記第1の三方切換弁、前記第2の三方切換弁および前記ピストンを前記第1の方向と反対の第2の方向に駆動して前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第2の状態に切り換える別のスプリングを備えていることを特徴とする請求項5記載の四方向切換弁。
  8. 前記ピストンの軸線方向両側に第1の圧力室および第2の圧力室と、前記第1のポートを前記第1の圧力室または前記第2の圧力室に選択的に連通させ、前記第1のポートに導入された流体を前記第1の圧力室または前記第2の圧力室に選択的に導入することにより前記ピストンが前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を軸線方向に駆動して前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第1の状態または前記第2の状態に切り換える三方電磁弁とを備えていることを特徴とする請求項2記載の四方向切換弁。
  9. 前記ピストンは、前記第1の圧力室と前記第4のポートに連通した低圧通路との間に設けた第1のオリフィスを開閉する第1の開閉弁と、前記第2の圧力室と前記低圧通路との間に設けた第2のオリフィスを開閉する第2の開閉弁とを備え、前記第1の開閉弁は前記第1の圧力室が高圧のとき閉じるとともにその閉じ動作に連動して前記第2の開閉弁が開き、前記第2の開閉弁は前記第2の圧力室が高圧のとき閉じるとともにその閉じ動作に連動して前記第の開閉弁が開くように配置されていることを特徴とする請求項8記載の四方向切換弁。
  10. 前記ピストンは、前記第1の圧力室と前記第4のポートに連通した低圧通路との間に第1のオリフィスを設け、前記第2の圧力室と前記低圧通路とを隔離する部材に第2のオリフィスを設けたことを特徴とする請求項8記載の四方向切換弁。
  11. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁の前記ピストンが配置された側と反対の側に配置されて前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第1の方向と反対の第2の方向に駆動する第2のピストンと、前記第2のピストンの前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁が配置された側と反対の側に配置された第2の圧力室を前記第1のポートまたは前記第4のポートに選択的に連通させ、前記第2の圧力室と前記第1のポートとが連通したときに前記第2のピストンが前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第2の方向に駆動して前記第2の状態に切り換える第2の三方電磁弁とを備えていることを特徴とする請求項5記載の四方向切換弁。
  12. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁は、それらの前記弁体が着座する部分にシール部材が介挿配置されていることを特徴とする請求項1記載の四方向切換弁。
  13. 第1のポートに導入された流体を第2のポートに導出し、第3のポートに導入された流体を第4のポートに導出する第1の状態と、前記第1のポートに導入された流体を前記第3のポートに導出し、前記第2のポートに導入された流体を前記第4のポートに導出する第2の状態とを切り換える四方向切換弁であって
    前記第2のポートを前記第1のポートまたは前記第4のポートに連通するよう切り換える第1の三方切換弁と、
    前記第3のポートを前記第4のポートまたは前記第1のポートに連通するよう前記第1の三方切換弁と一体となって切り換え動作する第2の三方切換弁と、
    前記第1の三方切換弁の弁体と前記第2の三方切換弁の弁体とを同時に駆動するピストンと、
    前記第1の三方切換弁、前記第2の三方切換弁および前記ピストンをこの順序で同軸上に配置した筒状のボディと、
    前記ピストンの前記第1の三方切換弁が配置されている側と反対の側に配置された圧力室を前記第1のポートまたは前記第4のポートに選択的に連通させ、前記圧力室と前記第1のポートとが連通したときに前記ピストンが移動する第1の方向に前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を駆動して前記第1の状態に切り換える三方電磁弁と、
    を備えた四方向切換弁において
    前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁は、軸線位置に配置された駆動棒にそれぞれ固定されていてそれぞれ軸線方向両側に配置された前記第1のポートおよび前記第4のポートに連通する通路に開口された弁孔を開閉する弁体と、前記弁体の軸線方向両側の着座面よりそれぞれ軸線方向外側に突出して前記駆動棒に固定されていて前記弁体の着座に先立って前記弁孔に挿入されて弁閉させるガイドと、前記弁体が着座する部分に配置された弾力性を有するシール部材とをそれぞれ有し、
    前記第2の三方切換弁が受圧する面積を前記第1の三方切換弁が受圧する面積より大きく設定し、前記三方電磁弁が前記圧力室と前記第4のポートとを連通させたときに受圧面積の差により発生する駆動力で前記ピストンを前記第1の方向と反対の第2の方向に駆動して前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を前記第2の状態に切り換える、
    ようにしたことを特徴とする四方向切換弁。
  14. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁の前記弁体および前記ガイドは一体に形成されていることを特徴とする請求項13記載の四方向切換弁。
  15. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を収容している前記筒状のボディは、内側を樹脂ボディ、外側を金属ボディの2重構造にしたことを特徴とする請求項1または13記載の四方向切換弁。
  16. 前記第1の三方切換弁および前記第2の三方切換弁を収容している前記筒状のボディは、低圧通路と高圧通路との間に肉盗みを設けて熱伝導を抑制したことを特徴とする請求項1または13記載の四方向切換弁。
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