JP2002130870A - 双方向弁 - Google Patents

双方向弁

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JP2002130870A
JP2002130870A JP2000327537A JP2000327537A JP2002130870A JP 2002130870 A JP2002130870 A JP 2002130870A JP 2000327537 A JP2000327537 A JP 2000327537A JP 2000327537 A JP2000327537 A JP 2000327537A JP 2002130870 A JP2002130870 A JP 2002130870A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体を双方向に流すことができ、制御性を改
善した双方向弁を提供することを目的とする。 【解決手段】 筒状の弁体9を有する弁部1と、その弁
体9の軸線方向位置を制御して弁開度を調節するソレノ
イド2とを備え、弁体9を軸線方向両側から圧縮コイル
スプリング16,27で付勢する構成にした。これによ
り、弁体9に連通する第1ポート4および第2ポート5
を流れる流体の圧力の影響を受けない弁が構成され、流
体を双方向に流すことができる。ソレノイド2では、プ
ランジャ20にシャフト21を通し、そのシャフト21
の両端をガイド23,24により支持させ、プランジャ
20がスリーブ25と摺動させない構造にして、プラン
ジャ20の軸線方向の移動の際に摺動抵抗を大幅に軽減
して制御性を向上させた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は双方向弁に関し、特
にカーエアコンのヒートポンプサイクルにて冷媒を断熱
膨張させる膨張弁として使用することができる双方向弁
に関する。
【0002】
【従来の技術】カーエアコンは、一般的に、冷媒がコン
プレッサ、コンデンサ、レシーバ/ドライヤ、膨張弁、
エバポレータを介して流れ、コンプレッサに戻るような
冷凍サイクルから構成されている。このような冷凍サイ
クルで使われる膨張弁は、その代表例として、たとえば
特開平11−316068号公報に開示されている構成
のものが知られている。すなわち、高圧冷媒を開弁方向
に受圧する弁体と、その弁体を閉弁方向に付勢する圧縮
コイルスプリングと、その圧縮コイルスプリングのばね
荷重を調節するソレノイドとから構成されている。
【0003】その膨張弁は、入口側にコンプレッサから
の高圧の冷媒を受けることによって弁体が開く方向に作
用され、一方、圧縮コイルスプリングによって弁体が閉
じる方向に作用され、それらがバランスする位置で弁開
度が決定される。高圧の冷媒は、その決定された弁開度
の膨張弁を通過することにより、断熱膨張され、低温低
圧の冷媒となって出口側よりエバポレータへ供給され、
そこで、車室内の空気と熱交換することで冷房が行われ
る。このように、従来の膨張弁は、冷媒の流れ方向が決
まっていて、冷媒の入口および出口が決められている。
【0004】また、ソレノイドは、弁体の軸線上に配置
されて弁体をその軸線方向に進退移動させるプランジャ
を備え、そのプランジャは、スリーブ内に進退自在に嵌
挿配置され、スリーブ内を摺動しながら弁体を駆動する
よう構成されている。
【0005】ところで、近年、エンジンの燃焼効率が向
上したことに伴い、エンジンの冷却水の水温が低くなっ
ているため、冷却水を暖房用の熱源として利用すること
が困難になってきている。そのため、冷凍サイクルを利
用して冷房運転を行い、冷却水を利用して暖房運転を行
うことが難しいため、冷暖房運転が可能なヒートポンプ
方式のエアコンシステムが提案されている。
【0006】ヒートポンプ方式のエアコンシステムは、
室外に設けられた外部熱交換器と室内に設けられた内部
熱交換器を備え、冷房運転時は外部熱交換器をコンデン
サ、内部熱交換器をエバポレータとして機能させ、暖房
運転時には外部熱交換器をエバポレータ、内部熱交換器
をコンデンサとして機能させることにより冷暖房運転を
行うものである。そのため、冷暖房運転の切り換え時に
は、コンプレッサから圧送された冷媒を、外部熱交換
器、膨張弁および内部熱交換器を通過して流れるように
するか、内部熱交換器、膨張弁および外部熱交換器を通
過して流れるようにするかの切り換えが行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ヒート
ポンプ方式のエアコンシステムでは、冷房運転時と暖房
運転時とでは膨張弁を通過する冷媒の流れが逆になるた
め、外部熱交換器と内部熱交換器との間に配置される膨
張弁として、冷媒の流れに方向性を持つ従来の膨張弁を
そのまま使用することができないという問題点があっ
た。
【0008】また、従来の膨張弁では、スリーブ内に進
退自在に嵌挿配置されたプランジャは、スリーブ内を摺
動しながら弁体を駆動する構成になっていたため、ソレ
ノイド電流を増加する場合と減少する場合とで異なる特
性が得られる、いわゆるヒステリシスが生じてしまい、
制御性が悪いという問題点があった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、流体を双方向に流すことができ、制御性を改
善した双方向弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、流体を双方向に流すことができる双方向
弁において、流体の出入口を構成する第1ポートおよび
第2ポートに連通する流体通路内に進退自在に嵌挿配置
され、前記第1ポートと連通する穴を有するとともに前
記穴および前記第2ポートと連通する軸線上の通路を有
する筒状の弁体と、前記弁体の軸線方向両側から等しい
力で付勢する第1および第2スプリングと、電流値に応
じて前記第2スプリングを前記弁体の軸線方向に圧縮駆
動することにより前記第1ポートと前記穴との間に形成
される開口面積を変えて弁開度を制御するソレノイド
と、を備えていることを特徴とする双方向弁が提供され
る。
【0011】このような双方向弁によれば、筒状の弁体
にしたことによりその軸線方向両端の端面には流体の圧
力が等しく受圧されるため、弁開度を可変にする方向へ
圧力がかからない。したがって、弁体の動きが第1ポー
トまたは第2ポートにおける入口圧力および出口圧力に
依存されないため、双方向に流体を流すことが可能にな
る。
【0012】また、本発明によれば、ソレノイドは、プ
ランジャの軸線位置に挿通されてプランジャの動作位置
を弁体に伝えるシャフトを両端でガイドし、プランジャ
とこの外側に設けられたスリーブとを摺動させないよう
に構成した。
【0013】これにより、プランジャの動作時の摺動抵
抗が大幅に低減され、ヒステリシスがなく制御性のよい
双方向弁にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、ヒ
ートポンプサイクルの膨張弁に適用した場合を例に図面
を参照して詳細に説明する。
【0015】図1は本発明の第1の実施の形態に係る膨
張弁の全開時の状態を示す縦断面図、図2は弁体を示す
図、図3はソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面
積の変化を示す図である。
【0016】この膨張弁は、下部に設けられた弁部1と
上部に設けられたソレノイド2とから構成される。弁部
1は、ボディ3の側面に設けられてヒートポンプサイク
ルの外部熱交換器または内部熱交換器への冷媒配管に接
続される第1ポート4とボディ3の下面に設けられて内
部熱交換器または外部熱交換器への冷媒配管に接続され
る第2ポート5とを備えている。
【0017】弁部1は、また、その中央位置に貫通形成
された同軸の上部シリンダ6および下部シリンダ7を有
している。上部シリンダ6は、第1ポート4に連通して
いて大径に形成され、下部シリンダ7は、第2ポート5
に連通していて小径に形成されている。上部シリンダ6
には、内径が下部シリンダ7の内径に等しいスリーブ8
が圧入されている。
【0018】このスリーブ8および下部シリンダ7に
は、弁体9が軸線方向に進退自在に嵌挿配置されてい
る。下部シリンダ7の内径とスリーブ8の内径とが等し
いため、第2ポート5に高圧の冷媒が導入された場合に
弁体9の軸線方向両端面に受圧する圧力が等しく、かつ
方向が逆でキャンセルされるため、弁体9が冷媒の圧力
の影響をまったく受けない構造になっている。また、第
1ポート4に高圧の冷媒が導入された場合にも、冷媒の
圧力が弁体9に対してその軸線方向へ付勢するような力
は働かないため、冷媒の圧力の影響を受けることがな
い。したがって、第1ポート4および第2ポート5のい
ずれかを高圧側にしてもよく、冷媒を双方向に流すこと
ができる。
【0019】弁体9は、その軸線方向中央位置に冷媒通
路10が貫通する筒状体を有し、その頂部は閉止されて
いる。また、図2に示したように、弁体9の上部および
中間部に縮径部11,12が形成されている。特に、縮
径部12の下側の段差部は、上部シリンダ6と下部シリ
ンダ7との間の段差部と対向するスリーブ8の端面と平
行になっている。縮径部11には、冷媒通路10と連通
する穴13が穿設され、縮径部12には、冷媒通路10
と連通する穴14が穿設されていて、それぞれスリーブ
8および上部シリンダ6内に位置しているときには、縮
径部11,12の環状空間は、その外側の空間と穴1
3,14を介して冷媒通路10に連通するようになって
いる。弁体9の下部には、3条の溝15a〜15cが周
設されており、下部シリンダ7の内壁との間でラビリン
スシールを構成している。
【0020】第2ポート5内には、弁体9をソレノイド
2の側に付勢する圧縮コイルスプリング16が配置され
ており、その圧縮コイルスプリング16は、ばね力を調
節することができるアジャストねじ17によって受けら
れている。
【0021】ソレノイド2は、コイル18と、コア19
と、プランジャ20とを備え、プランジャ20は、シャ
フト21によって保持されている。そのシャフト21
は、弁部1との間に配置されたフランジ22に嵌合され
ているガイド23とコア19に形成されたガイド24と
によって両端が軸線方向に進退自在に支持され、ガイド
23を貫通したシャフト21の端面は、弁体9の頂部端
面に当接している。プランジャ20の周りには、これと
接触しない状態でスリーブ25が配置されている。この
スリーブ25は上端がコア19に溶接などにより固着さ
れ、下端はフランジ22に固着されて、ソレノイド2側
での冷媒漏れがないようにしている。ソレノイド2に
は、また、シャフト21に設けられたEリング26によ
って弁体9の方向への移動が規制されたプランジャ20
を弁体9の方向へ付勢する圧縮コイルスプリング27が
設けられている。この圧縮コイルスプリング27は、圧
縮コイルスプリング16と同じばね力を有し、ソレノイ
ド2が通電されていないときには、弁体9をその両側か
ら等しいばね力で付勢していることになる。
【0022】また、フランジ22に設けられたガイド2
3には、弁部1の上部シリンダ6とソレノイド2のスリ
ーブ25とを連通させる通路28が設けられ、上部シリ
ンダ6内の冷媒がコア19に設けられたガイド24まで
流れるようにしている。これにより、プランジャ20の
軸線方向における進退移動がスムーズになる。
【0023】ここで、図1に示したように、ソレノイド
2が通電されていない状態では、圧縮コイルスプリング
27,16によって弁体9の縮径部12は、スリーブ8
の外側に出た位置にある。したがって、第1ポート4
は、スリーブ8の下端と縮径部12の下端の段差との間
の隙間である円環状の絞り部、縮径部12の環状空間、
穴14、冷媒通路10を介して第2ポート5と連通し、
膨張弁は絞り部の絞りが最も大きい全開状態になってい
る。
【0024】次に、ソレノイド2のコイル18に電流を
流したときの膨張弁の動作について説明する。コイル1
8に電流を流すと、プランジャ20がコア19に吸引さ
れるようになるため、プランジャ20は圧縮コイルスプ
リング27のばね力に抗して弁体9から離れる方向へ移
動する。このとき、プランジャ20はスリーブ25と接
触していないので、スリーブ25との摺動抵抗はなく、
コア19の方向へスムーズに移動する。このプランジャ
20の移動に追従して、弁体9が圧縮コイルスプリング
16によってソレノイド2の側へ移動される。この結
果、スリーブ8と弁体9との間の開口面積が減り、膨張
弁は弁閉方向に推移していく。
【0025】ソレノイド2の電流値に対する膨張弁の開
口面積の変化は、図3に示したように直線的であり、電
流値に反比例して円環状の絞り部の絞りが小さくなる。
図4は本発明の第2の実施の形態に係る膨張弁の全開時
の状態を示す縦断面図、図5はソレノイドの電流値に対
する膨張弁の開口面積の変化を示す図である。図4にお
いて、図1に示した構成要素と同じ要素については、同
じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0026】この第2の実施の形態の膨張弁では、第1
の実施の形態の膨張弁と比較して、弁体9aだけが異な
る。すなわち、第1の実施の形態における弁体9を逆さ
まにしたような弁体9aを使用し、上部シリンダ6と下
部シリンダ7との境界を成すボディ3の段差部と弁体9
aとによって膨張弁の円環状の絞り部を構成している。
【0027】弁体9aは、図示のように、ソレノイド2
が通電されていない状態では、縮径部12の環状空間が
下部シリンダ7の中にほとんど入った位置にあり、膨張
弁としては、ほぼ全閉状態になっている。
【0028】ここで、ソレノイド2のコイル18に電流
を流すと、プランジャ20がコア19に吸引されるよう
になるため、プランジャ20は圧縮コイルスプリング2
7のばね力に抗して弁体9aから離れる方向へ移動す
る。このプランジャ20の移動に追従して、弁体9aが
圧縮コイルスプリング16によってソレノイド2の側へ
移動される。この結果、スリーブ8と弁体9aとの間の
開口面積が増加し、膨張弁は弁開方向に推移していく。
【0029】ソレノイド2の電流値に対する膨張弁の開
口面積の変化は、図5に示したように直線的であり、電
流値に比例して絞り部の絞りが大きくなる。図6は本発
明の第3の実施の形態に係る膨張弁の全開時の状態を示
す縦断面図、図7は弁体と第1ポートとの関係を示す
図、図8はソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面
積の変化を示す図である。図6において、図1に示した
構成要素と同じ要素については、同じ符号を付してその
詳細な説明は省略する。
【0030】第3の実施の形態の膨張弁では、第1およ
び第2の実施の形態の膨張弁と比較して、弁体9がその
軸線方向に進退自在に収容されるシリンダ29は、その
全長にわたって同じ直径を有し、スリーブ8を設けてい
ない。また、第1ポート4は、側面からシリンダ29を
越えてストレートに穿設され、図7に示したように、ソ
レノイド2が通電されていない状態では、第1ポート4
の開口断面と縮径部12の環状空間とが部分的にオーバ
ラップしている。そのオーバラップしている欠円形状部
分が膨張弁のボディ3と弁体9とで形成される絞り部の
開口面積になっている。
【0031】ここで、ソレノイド2のコイル18に電流
を流すと、プランジャ20がコア19に吸引されるよう
になるため、プランジャ20は圧縮コイルスプリング2
7のばね力に抗して弁体9から離れる方向へ移動する。
このプランジャ20の移動に追従して、弁体9が圧縮コ
イルスプリング16によってソレノイド2の側へ移動さ
れる。この結果、スリーブ8と弁体9との間の欠円形状
の開口面積が減少し、膨張弁は弁閉方向に推移してい
く。
【0032】ソレノイド2の電流値に対する膨張弁の開
口面積は、図8に示したように二次曲線的に変化し、電
流値が大きくなると絞り部の絞りが急減するようにな
る。図9は本発明の第4の実施の形態に係る膨張弁の全
開時の状態を示す縦断面図、図10はソレノイドの電流
値に対する膨張弁の開口面積の変化を示す図である。図
9において、図4に示した構成要素と同じ要素について
は、同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0033】この第4の実施の形態の膨張弁では、第3
の実施の形態の膨張弁と比較して、弁体9を逆さまにし
たような弁体9aを使用し、第1ポートの下側における
ボディ3と弁体9aとで絞り部の開口面積を形成してい
る。
【0034】弁体9aは、図示のように、ソレノイド2
が通電されていない状態では、縮径部12の環状空間が
シリンダ29の中にほとんど入った位置にあり、膨張弁
としては、ほぼ全閉状態になっている。
【0035】ここで、ソレノイド2のコイル18に電流
を流すと、プランジャ20がコア19に吸引されるよう
になるため、プランジャ20は圧縮コイルスプリング2
7のばね力に抗して弁体9aから離れる方向へ移動す
る。このプランジャ20の移動に追従して、弁体9aが
圧縮コイルスプリング16によってソレノイド2の側へ
移動される。この結果、スリーブ8と弁体9aとの間の
欠円形状の開口面積が二次曲線的に増加し、膨張弁は弁
開方向に推移していく。
【0036】ソレノイド2の電流値に対する膨張弁の開
口面積は、図10に示したように二次曲線的に変化し、
電流値が大きくなるに従って絞り部の絞りが急増するよ
うになる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、筒状
の弁体を有する弁部と、その弁体の軸線方向位置を制御
して弁開度を調節するソレノイドとを備え、弁体を軸線
方向両側からスプリングで付勢する構成にした。これに
より、弁体に連通する第1ポートおよび第2ポートを流
れる流体の圧力の影響を受けない弁が構成され、流体を
双方向に流すことができる。
【0038】流体を双方向に流すことができることによ
って、この双方向弁をヒートポンプサイクルの膨脹弁と
して使用することができる。弁体が流体の圧力の影響を
受けないため、カーエアコンのサイクルの冷媒としてフ
ロンHFC−134aを使用した冷凍サイクルで使用す
ることができのはもちろん、圧力が非常に高い、たとえ
ば炭酸ガス(CO2)を冷媒とする冷凍サイクルにも同
じように適用することが可能である。
【0039】また、ソレノイドでは、プランジャにシャ
フトを通し、そのシャフトの両端をガイドにより支持す
ることにより、プランジャの軸線方向の移動の際にプラ
ンジャがその外側に配置されたスリーブと摺動させない
構造としたことにより、摺動抵抗を大幅に軽減すること
ができ、ヒステリシスがなく制御性のよい双方向弁にす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る膨張弁の全開
時の状態を示す縦断面図である。
【図2】弁体を示す図である。
【図3】ソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面積
の変化を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る膨張弁の全開
時の状態を示す縦断面図である。
【図5】ソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面積
の変化を示す図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係る膨張弁の全開
時の状態を示す縦断面図である。
【図7】弁体と第1ポートとの関係を示す図である。
【図8】ソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面積
の変化を示す図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に係る膨張弁の全開
時の状態を示す縦断面図である。
【図10】ソレノイドの電流値に対する膨張弁の開口面
積の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 弁部 2 ソレノイド 3 ボディ 4 第1ポート 5 第2ポート 6 上部シリンダ 7 下部シリンダ 8 スリーブ 9,9a 弁体 10 冷媒通路 11,12 縮径部 13,14 穴 15a〜15c 溝 16 圧縮コイルスプリング 17 アジャストねじ 18 コイル 19 コア 20 プランジャ 21 シャフト 22 フランジ 23,24 ガイド 25 スリーブ 26 Eリング 27 圧縮コイルスプリング 28 通路 29 シリンダ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体を双方向に流すことができる双方向
    弁において、 流体の出入口を構成する第1ポートおよび第2ポートに
    連通する流体通路内に進退自在に嵌挿配置され、前記第
    1ポートと連通する穴を有するとともに前記穴および前
    記第2ポートと連通する軸線上の通路を有する筒状の弁
    体と、 前記弁体の軸線方向両側から等しい力で付勢する第1お
    よび第2スプリングと、 電流値に応じて前記第2スプリングを前記弁体の軸線方
    向に圧縮駆動することにより前記第1ポートと前記穴と
    の間に形成される開口面積を変えて弁開度を制御するソ
    レノイドと、 を備えていることを特徴とする双方向弁。
  2. 【請求項2】 前記弁体は、前記穴が形成されている位
    置に縮径部を有し、前記縮径部によって形成される環状
    の空間を介して前記穴に連通されていることを特徴とす
    る請求項1記載の双方向弁。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、その軸線方向に沿って同じ
    内径を有するが前記第1ポートおよび前記縮径部と連通
    される部分に拡開部を有して前記縮径部との間に環状の
    開口部を形成するシリンダに進退自在に嵌挿配置されて
    いることを特徴とする請求項2記載の双方向弁。
  4. 【請求項4】 前記シリンダは、前記拡開部の前記弁体
    の軸線方向端面を前記縮径部の段差部と平行に形成して
    前記弁体の移動に伴う前記開口部の開口面積を直線的に
    変化させるようにしたことを特徴とする請求項3記載の
    双方向弁。
  5. 【請求項5】 前記拡開部の一方の端面は、前記拡開部
    の内径を有するシリンダ内に嵌入されたスリーブの端面
    により形成されていることを特徴とする請求項4記載の
    双方向弁。
  6. 【請求項6】 前記弁体は、その軸線方向に沿って同じ
    内径を有するシリンダに進退自在に嵌挿配置され、前記
    シリンダは前記第1ポートから前記縮径部に向かって断
    面円形の通路が穿設されていて前記縮径部との間に欠円
    形状の開口部を形成して前記弁体の移動に伴う前記開口
    部の開口面積を二次曲線的に変化させるようにしたこと
    を特徴とする請求項2記載の双方向弁。
  7. 【請求項7】 前記ソレノイドは、プランジャの軸線位
    置に挿通されてプランジャの動作位置を前記弁体に伝え
    るシャフトを両端でガイドして前記プランジャと前記プ
    ランジャの外側に設けられたスリーブとを摺動させない
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の双方向弁。
  8. 【請求項8】 前記第1スプリングは前記弁体を直接付
    勢するよう配置され、前記第2スプリングは前記ソレノ
    イド内に配置されてプランジャおよび前記プランジャを
    支持しているシャフトを介して前記弁体を付勢している
    ことを特徴とする請求項1記載の双方向弁。
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