JP2694032B2 - 暖冷房兼用型空調機 - Google Patents

暖冷房兼用型空調機

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JP2694032B2
JP2694032B2 JP1308889A JP30888989A JP2694032B2 JP 2694032 B2 JP2694032 B2 JP 2694032B2 JP 1308889 A JP1308889 A JP 1308889A JP 30888989 A JP30888989 A JP 30888989A JP 2694032 B2 JP2694032 B2 JP 2694032B2
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茂 久保田
健二 鈴木
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【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、暖冷房兼用型空調機に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の冷暖房兼用型空調機にあっては、実開昭60−59
876号公報に示される如く、冷房サイクルと暖房サイク
ル相互を切り換える四方弁内をスライドバルブと連結し
た1個のピストンにより高圧室と圧縮機の吸入側に連通
する室とに区画すると共にばねにより該ピストンを常時
高圧室方向に付勢し、上述した圧縮機の吸入側に連通す
る室、つまり、圧力変換室と圧縮機の吸入側とを連通す
る連通路を、通常は電磁二方弁、つまり、電磁弁によっ
て閉止して、該ピストンの両側に差圧を発生させること
なく該ばねにより該ピストンを高圧室方向に移動させた
状態として冷房運転を行い、暖房運転を行う場合には、
電磁弁に通電して連通路を開放し該ピストンの両側に該
ばね力に打ち勝つ差圧を発生させることにより該ピスト
ンを圧縮機の吸入側に連通する室方向に移動させ、これ
に伴って該スライドバルブを移動させて圧縮機の吸入側
に連通する室外と室内の熱交換器の管路を切り換えるこ
とにより暖房運転に移行させている。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術にあっては,暖房運転時に電磁弁を非通
電状態から通電状態として、ばね力に打ち勝つ差圧を発
生させてピストンとスライドバルブを移動させることと
なるが、そうすると、一般に、空調機を暖房運転させる
頃というのは、空調機を冷房運転させる頃に比べると、
気候的に見て相対的に室外温度がかなり低いので、電磁
弁の通電により連通路が開放されて圧力変換室と圧縮機
の吸入側とが連通しても、圧縮機が定常運転に入るまで
に時間がかかり、その結果、該ピストンの両端に高低圧
力差が付き難く、従って冷房サイクルから暖房サイクル
への切り換えに時間を要して暖房時の立ち上がり特性が
遅くなり、暖房運転時において冷房運転に切り換えて室
外熱交換器にホットガスを送ることにより除霜する場合
に、暖房運転への復帰が遅れて除霜時間が長くなる欠点
がある。
本発明は上記した点に着目して成されたものであり、
暖房運転時の立ち上がり特性を早くすると共に暖房サイ
クルから冷房サイクルへの切り換えを容易にした暖冷房
兼用型空調機を提供するものである。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するため、本発明においては、シリ
ンダ状の逆転弁本体と、前記逆転弁本体内に配設されて
該逆転弁本体内を高圧室と圧力変換室とに区画し、前記
高圧室寄りの高圧室側箇所と、該高圧室側箇所よりも前
記圧力変換室寄りの変換室側箇所との間で移動可能なピ
ストンと、前記高圧室と前記圧力変換室とを連通させる
均圧孔と、前記ピストンを前記変換室側箇所から前記高
圧室側箇所に向けて付勢する付勢ばねと、前記逆転弁本
体であって前記ピストンの移動方向に間隔をおいた2つ
の接続口に両端が各々接続され、該両端間に室内側熱交
換器及び室外側熱交換器が直列に介設された熱交換器用
導管と、前記高圧室であって前記移動方向における前記
2つの接続口の間の箇所に接続された圧縮機の吸入管
と、前記ピストンに連結され前記逆転弁本体内に閉塞空
間を画成するスライドバルブと、前記高圧室であって前
記閉塞空間の外側に位置する高圧室部分に接続された前
記圧縮機の吐出管と、前記圧力変換室と前記吸入管とを
接続するパイロット通路と、前記パイロット通路に介設
され非通電時に閉弁し通電時に開弁する電磁弁とを備
え、前記圧力変換室は、前記電磁弁の閉弁時に前記均圧
孔を介して前記高圧室の内圧と等しい内圧にされると共
に、前記電磁弁の開弁時に前記吸入管との連通により前
記高圧室の内圧よりも低い内圧に低下し、前記ピストン
は、前記電磁弁の閉弁時に前記付勢ばねの付勢力により
前記高圧室側箇所に位置すると共に、前記電磁弁の開弁
時に前記圧力変換室と前記高圧室との内圧差により前記
付勢ばねの付勢力に抗して移動して前記変換室側箇所に
位置し、前記ピストンの前記高圧室側箇所において、前
記スライドバルブが画成する前記閉塞空間により、前記
吸入管の接続口と前記2つの接続口のうち一方の接続口
とが連通すると共に、前記閉塞空間の外側に位置する高
圧室部分により前記吐出管と前記2つの接続口のうち他
方の接続口とが連通し、前記ピストンの前記変換室側箇
所において、前記スライドバルブが画成する前記閉塞空
間により、前記吸入管の接続口と前記他方の接続口とが
連通すると共に、前記閉塞空間の外側に位置する高圧室
部分により前記吐出管と前記一方の接続口とが連通する
暖冷房兼用型空調機において、前記室外側熱交換器を前
記熱交換器用導管のうち前記一方の接続口寄りの熱交換
器用導管部分に配置し、前記室内側熱交換器を前記他方
の接続口と前記室外側熱交換器との間の熱交換器用導管
部分に配置し、前記電磁弁の閉弁時に前記吐出管からの
冷媒が前記室内側熱交換器から前記室外側熱交換器を経
て前記吸入管に達する暖房運転状態となり、前記電磁弁
の開弁時に前記吐出管からの冷媒が前記室外側熱交換器
から前記室内側熱交換器を経て前記吸入管に達する冷房
運転状態となる構成を採用した。
〔実施例〕
図面において、1はシリンダ状の逆転弁本体であり、
両端部に栓体2,3が溶接して固着されている。逆転弁本
体1の周面の一側には圧縮機4の吐出管5が連結され、
また周面の他側には軸方向において圧縮機4の吸入管6
を挾んで2本の導管7,8が連結される。導管7,8は凝縮器
又は蒸発器として逆転的に使用される室内と室外の2個
の熱交換器9,10に連結される。吸入管6と導管7,8の内
端は逆転弁本体1内に固着される切換用の弁シート11の
3個の通孔11a,11b,11cに接続され、弁シート11の内側
には一連の平滑面11dが形成される。
逆転弁本体1内において、弁シート11と栓体3間には
ピストン筒12が摺動自在に設けられ、逆転弁本体1内を
高圧室R1と圧力変換室R2に区画する。ピストン筒12と栓
体3間には圧縮ばね13が設けられ、ピストン筒12は高圧
室R1方向に常時に付勢されている。
ピストン筒12には通孔12a1を有するスリット板12a、
φ0.4〜0.5mmの均圧孔12b1を有するLパッキン12b、通
孔12c1を有する押え板12c及び連結杆28の基部28aが順次
重合されてリベット12dにより固着されており、高圧室R
1の冷媒は12c1,12b1,12a1よりスリット板12aのスリッ
ト12a2を通ってピストン筒12の外周部に導かれ、ピスト
ン筒12と逆転弁本体1の間隙Gより圧力変換室R2に流入
する。ピストン筒12の周端面12′は栓体3の環状衝合面
3aに対向している。周端面12′には一部においてスリッ
ト12″が形成されている。
栓体3には管路14が接続され、管路14(ポートA)は
パイロット電磁弁15を介して前記吸入管6に至る管路16
(ポートS)に連通する。
パイロット電磁弁15の弁本体18にはプランジャー管19
が接続され、その周囲に電磁コイル20が設けられる。21
はプランジャーであり、吸引鉄芯22との間に介設された
圧縮ばね23により常時閉弁方向に付勢されている。プラ
ンジャー21の先端にはボール弁24が固定され、弁シート
25に接離して弁室26から吸入管6に至る管路16を開閉す
る。弁室26には前記管路14が開口している。
弁シート11上には連通用内腔27aを有するスライドバ
ルブ27が設けられ、該スライドバルブ27は連結管28によ
りピストン筒12に連結される。スライドバルブ27は移動
により、その内腔27aを介して弁シート11における吸入
管6に対する通孔11aをその両側の熱交換器用導管7,8に
対する通孔11b,11cに対して択一的に連通させる。
なお、本実施例においては、上述したスライドバルブ
27の内腔27aと弁シート11の平滑面11dとにより画成され
る空間が、請求項中の閉塞空間に相当している。
上記構成において、第1図は暖房運転状態を示し、こ
の状態でパイロット電磁弁15は通電されていない非通電
状態となっていて、この非通電状態においてはパイロッ
ト電磁弁15の弁シート25にボール弁24が当接していて、
ポートA→Sは閉止されている。
この状態で圧縮機4を作動させると、冷媒は圧縮機4
→逆転弁本体1→室内熱交換器9→絞り29→室外熱交換
器10→逆転弁本体1→圧縮機4の経路で循環する。この
際に、高圧冷媒は均圧孔12b1から前記間隙Gを通って弁
本体1の圧力変換室R2内に導入され、室R1とR2はほぼ同
圧となってピストン12前後の差圧がなく、ピストン12乃
至スライドバルブ27は同位置を保つ。
次にパイロット電磁弁15に通電すると、弁シート25か
らボール弁24が離間してポートA→Sが開通し、このパ
イロット電磁弁15への通電と共に圧縮機4を起動する
と、開通したポートA→Sを介して圧縮機4の吸入管6
に連通した圧力変換室R2は低圧となり、室R1,R2間に発
生した差圧が圧縮ばね13に打ち勝ってピストン12乃至ス
ライドバルブ27は図面における右方向へ移動を開始し、
ピストン筒12の周端面12′が栓体3の環状衝合面3aに衝
合して停止すると共にシート構造を構成し、冷媒の低圧
側への流出を減少させる(第2図)。
この状態では、スライドバルブは吸入管6に対する通
孔11aを室内熱交換器9の導管7に対する通孔11bに連通
させ、冷媒は圧縮機4→逆転弁本体1→室外熱交換器10
→絞り29→室内熱交換器9→逆転弁本体1→圧縮機4の
経路で循環する冷房運転状態に切り換わる。
なお、本実施例においては、ピストン筒12が位置する
箇所のうち第1図に示す箇所が請求項中の高圧室側箇所
に相当し、ピストン筒12の第2図に示す箇所が請求項中
の変換室側箇所に相当している。
第4図及び第5図の実施例においては、ピストン筒12
に前記実施例における均圧孔が設けられていないで、パ
イロット電磁弁15′の切り換えにより圧力変換室R2内に
高圧と低圧が交互に導入される。
即ち、パイロット電磁弁15′の弁本体18′にはプラン
ジャー管19′が接続され、その周囲に電磁コイル20′が
設けられる。21′はプランジャーであり、吸引鉄芯22′
との間に介設された圧縮ばね23′により常時閉弁方向に
付勢されている。プランジャー21′の先端にはボール弁
24′が固定され、弁シート25′に接離して弁室26′から
吸入管6′に至る管路16を開閉する。弁室26′には圧力
変換室R2からの管路14が開口している。
弁本体18′には、更に室内熱交換器9に至る導管7と
連結される管路30が開口しており、均圧孔31′を介して
管路16と管路30は常時連通している。
第4図は暖房運転状態を示し、この状態でパイロット
電磁弁15′は通電されていない非通電状態となってい
て、この非通電状態においてはパイロット電磁弁15′の
ボール弁24′が弁シート25′に当接して管路16を閉じて
いるので、圧力変換室R2内には管路14、均圧孔31′及び
管路30を介して高圧の流入している導管7に連通するこ
とにより高圧室R1と同様な高圧となっている。
パイロット電磁弁15′に導電するとプランジャー21′
が吸引されてボール弁24′が管路16を弁室26′に連通さ
せるので管路14と管路30の高圧は低圧側へ逃げて圧力変
換室R2は低圧となり、ピストン12は圧縮ばね13に抗して
図面における右方向へ移動し、冷房サイクルに転換され
る。
第6図は、室外温度と弁切り換わり時間との関係を示
すグラフであり、第6図中の実線は暖房通電型の空調機
における逆転弁本体についての関係、破線は冷房通電型
の空調機における逆転弁本体についての関係を各々示
す。
ここで、暖房通電型の空調機とは、圧縮機の吸入側と
圧力変換室とを接続する管路に介設されたパイロット電
磁弁の非通電状態において、高圧室と圧力変換室とに圧
力差がなくスライドバルブにより圧縮機の吸入側と室内
側熱交換器が連通すると共に、高圧室を介して圧縮機の
吐出側と室外側熱交換器が連通する、従来の技術で説明
した実開昭60−59876号公報に示された冷暖房兼用空調
機を意味する。
この暖房通電型の空調機では、冷房運転時にはパイロ
ット電磁弁を非通電状態とし、冷房運転から暖房運転へ
の切換時にはパイロット電磁弁を非通電状態から通電状
態に切り換えて、逆に、暖房運転から冷房運転への切換
時にはパイロット電磁弁を通電状態から非通電状態に切
り換えることとなる。
一方、冷房通電型の空調機とは、圧縮機の吸入側と圧
力変換室とを接続する管路に介設されたパイロット電磁
弁の非通電状態において、高圧室と圧力変換室との圧力
差がなくスライドバルブにより圧縮機の吸入側と室外側
熱交換器が連通すると共に、高圧室を介して圧縮機の吐
出側と室内側熱交換器が連通する、本実施例の冷暖房兼
用空調機を意味する。
この冷房通電型の空調機では、暖房運転時には圧縮機
の吸入側と圧力変換室とを接続する管路のパイロット電
磁弁を非通電状態とし、暖房運転から冷房運転への切換
時にはパイロット電磁弁を非通電状態から通電状態に切
り換えて、逆に、冷房運転から暖房運転への切換時には
パイロット電磁弁を通電状態から非通電状態に切り換え
ることとなる。
そして、第6図においては、暖房通電型の空調機につ
いては室外温度が−20°〜20°までの間について弁切換
り時間を示しているのに対し、冷房通電型の空調機につ
いては室外温度が15°〜30°までの間について弁切換り
時間を示していて、両者の室外温度の範囲と温度幅とが
いずれも異なっている。
これは、暖房通電型の空調機において、過去の冷房運
転状態のままの空調機を暖房運転状態に切り換える頃の
室外温度、つまり、空調機の暖房運転により室内温度を
上げたくなるような気候の際の室外温度が、一般的に−
20°〜20°までの間であるのに対して、冷房通電型の空
調機において、過去の暖房運転状態のままの空調機を冷
房運転状態に切り換える頃の室外温度、つまり、空調機
の冷房運転により室内温度を下げたくなるような気候の
際の室外温度が、一般的に15°〜30°までの間であるこ
とによる。
そして、第6図を見ても明らかなように、冷房運転状
態から暖房運転状態に切り換える際にパイロット電磁弁
を非通電状態から通電状態に変化させて、圧縮機の作動
に伴う圧力変換室の内圧低下によりピストン乃至スライ
ドバルブを切り換え移動させる暖房通電型の空調機より
も、暖房運転状態から冷房運転状態に切り換える際にパ
イロット電磁弁を非通電状態から通電状態に変化させ
て、圧縮機の作動に伴う圧力変換室の内圧低下によりピ
ストン乃至スライドバルブを切り換え移動させる冷房通
電型の空調機の方が、運転状態を切り換える際の室外温
度及び室内温度が共に高いので、圧縮機が定常運転に入
るまでの時間が暖房通電型の空調機よりも冷房通電型の
空調機の方が短くて済み、従って、暖房通電型の空調機
よりも冷房通電型の空調機の方が弁の切り換えに要する
時間を大幅に短縮し得ることが明らかである。
〔発明の効果〕
本発明は上記した如くに、シリンダ状の逆転弁本体
と、前記逆転弁本体内に配設されて該逆転弁本体内を高
圧室と圧力変換室とに区画し、前記高圧室寄りの高圧室
側箇所と、該高圧室側箇所よりも前記圧力変換室寄りの
変換室側箇所との間で移動可能なピストンと、前記高圧
室と前記圧力変換室とを連通させる均圧孔と、前記ピス
トンを前記変換室側箇所から前記高圧室側箇所に向けて
付勢する付勢ばねと、前記逆転弁本体であって前記ピス
トンの移動方向に間隔をおいた2つの接続口に両端が各
々接続され、該両端間に室内側熱交換器及び室外側熱交
換器が直列に介設された熱交換器用導管と、前記高圧室
であって前記移動方向における前記2つの接続口の間の
箇所に接続された圧縮機の吸入管と、前記ピストンに連
結され前記逆転弁本体内に閉塞空間を画成するスライド
バルブと、前記高圧室であって前記閉塞空間の外側に位
置する高圧室部分に接続された前記圧縮機の吐出管と、
前記圧力変換室と前記吸入管とを接続するパイロット通
路と、前記パイロット通路に介設され非通電時に閉弁し
通電時に開弁する電磁弁とを備え、前記圧力変換室は、
前記電磁弁の閉弁時に前記均圧孔を介して前記高圧室の
内圧と等しい内圧にされると共に、前記電磁弁の開弁時
に前記吸入管との連通により前記高圧室の内圧よりも低
い内圧に低下し、前記ピストンは、前記電磁弁の閉弁時
に前記付勢ばねの付勢力により前記高圧室側箇所に位置
すると共に、前記電磁弁の開弁時に前記圧力変換室と前
記高圧室との内圧差により前記付勢ばねの付勢力に抗し
て移動して前記変換室側箇所に位置し、前記ピストンの
前記高圧室側箇所において、前記スライドバルブが画成
する前記閉塞空間により、前記吸入管の接続口と前記2
つの接続口のうち一方の接続口とが連通すると共に、前
記閉塞空間の外側に位置する高圧室部分により前記吐出
管と前記2つの接続口のうち他方の接続口とが連通し、
前記ピストンの前記変換室側箇所において、前記スライ
ドバルブが画成する前記閉塞空間により、前記吸入管の
接続口と前記他方の接続口とが連通すると共に、前記閉
塞空間の外側に位置する高圧室部分により前記吐出管と
前記一方の接続口とが連通する暖冷房兼用型空調機にお
いて、前記室外側熱交換器を前記熱交換器用導管のうち
前記一方の接続口寄りの熱交換器用導管部分に配置し、
前記室内側熱交換器を前記他方の接続口と前記室外側熱
交換器との間の熱交換器用導管部分に配置し、前記電磁
弁の閉弁時に前記吐出管からの冷媒が前記室内側熱交換
器から前記室外側熱交換器を経て前記吸入管に達する暖
房運転状態となり、前記電磁弁の開弁時に前記吐出管か
らの冷媒が前記室外側熱交換器から前記室内側熱交換器
を経て前記吸入管に達する冷房運転状態となる構成とし
た。
このため、圧縮機の作動とパイロット通路の電磁弁の
通電とにより高圧室と圧力変換室との間に生じる差圧
で、ピストン乃至スライドバルブの高圧室側箇所から変
換室側箇所に移動させて弁を切り換えるに当たり、電磁
弁の通電に伴う圧縮機の作動を比較的室外温度の高い状
況下で行わせることができ、これにより、圧縮機が定常
運転に入るまでの所要時間を短く済ませて弁の切り換え
を比較的短時間で行うことができる特長を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図(イ)(ロ)は本発明の一実施例について暖房運
転状態を示す断面図(イ)とパイロット電磁弁の断面図
(ロ)、 第2図(イ)(ロ)は冷暖房運転状態の断面図(イ)と
パイロット電磁弁の断面図(ロ)、 第3図はピストン筒部分の拡大断面図、 第4図は他の実施例について暖房運転状態を示す断面
図、 第5図は同上の冷房運転状態を示す断面図、 第6図は運転開始時における温度と弁切り換り時間との
関係を示すグラフである。 1…逆転弁本体、4…圧縮機、5…吐出管、6…吸入
管、7,8…熱交換器用導管、R1…高圧室、R2…圧力変換
室、11…切換用弁シート、12…ピストン、13…ばね、1
5,15′…パイロット電磁弁、27…スライドバルブ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ状の逆転弁本体と、 前記逆転弁本体内に配設されて該逆転弁本体内を高圧室
    と圧力変換室とに区画し、前記高圧室寄りの高圧室側箇
    所と、該高圧室側箇所よりも前記圧力変換室寄りの変換
    室側箇所との間で移動可能なピストンと、 前記高圧室と前記圧力変換室とを連通させる均圧孔と、 前記ピストンを前記変換室側箇所から前記高圧室側箇所
    に向けて付勢する付勢ばねと、 前記逆転弁本体であって前記ピストンの移動方向に間隔
    をおいた2つの接続口に両端が各々接続され、該両端間
    に室内側熱交換器及び室外側熱交換器が直列に介設され
    た熱交換器用導管と、 前記高圧室であって前記移動方向における前記2つの接
    続口の間の箇所に接続された圧縮機の吸入管と、 前記ピストンに連結され前記逆転弁本体内に閉塞空間を
    画成するスライドバルブと、 前記高圧室であって前記閉塞空間の外側に位置する高圧
    室部分に接続された前記圧縮機の吐出管と、 前記圧力変換室と前記吸入管とを接続するパイロット通
    路と、 前記パイロット通路に介設され非通電時に閉弁し通電時
    に開弁する電磁弁とを備え、 前記圧力変換室は、前記電磁弁の閉弁時に前記均圧孔を
    介して前記高圧室の内圧と等しい内圧にされると共に、
    前記電磁弁の開弁時に前記吸入管との連通により前記高
    圧室の内圧よりも低い内圧に低下し、 前記ピストンは、前記電磁弁の閉弁時に前記付勢ばねの
    付勢力により前記高圧室側箇所に位置すると共に、前記
    電磁弁の開弁時に前記圧力変換室と前記高圧室との内圧
    差により前記付勢ばねの付勢力に抗して移動して前記変
    換室側箇所に位置し、 前記ピストンの前記高圧室側箇所において、前記スライ
    ドバルブが画成する前記閉塞空間により、前記吸入管の
    接続口と前記2つの接続口のうち一方の接続口とが連通
    すると共に、前記閉塞空間の外側に位置する高圧室部分
    により前記吐出管と前記2つの接続口のうち他方の接続
    口とが連通し、 前記ピストンの前記変換室側箇所において、前記スライ
    ドバルブが画成する前記閉塞空間により、前記吸入管の
    接続口と前記他方の接続口とが連通すると共に、前記閉
    塞空間の外側に位置する高圧室部分により前記吐出管と
    前記一方の接続口とが連通する、 暖冷房兼用型空調機において、 前記室外側熱交換器を前記熱交換器用導管のうち前記一
    方の接続口寄りの熱交換器用導管部分に配置し、 前記室内側熱交換器を前記他方の接続口と前記室外側熱
    交換器との間の熱交換器用導管部分に配置し、 前記電磁弁の閉弁時に前記吐出管からの冷媒が前記室内
    側熱交換器から前記室外側熱交換器を経て前記吸入管に
    達する暖房運転状態となり、 前記電磁弁の開弁時に前記吐出管からの冷媒が前記室外
    側熱交換器から前記室内側熱交換器を経て前記吸入管に
    達する冷房運転状態となる、 ことを特徴とする暖冷房兼用型空調機。
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