JP4541242B2 - 流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置 - Google Patents

流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置 Download PDF

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Description

この発明は、流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置に関し、特に、圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機およびその圧縮機を用いる冷暖房用空気調和装置に関するものである。
冷暖房用空気調和装置に用いられる圧縮機には、冷房運転時と暖房運転時とで、冷媒循環回路を流れる冷媒の流れ方向を逆転させるために、四方弁に相当するパイロット型電磁流路切換弁が圧縮機ハウジングに装備されているものがある(例えば、特許文献1)。
冷暖房用空気調和装置に用いられる四方弁としては、パイロット型電磁流路切換弁によるものが種々知られている(例えば、特許文献2、3、4、5、6)。
パイロット型電磁流路切換弁は、流路切換を行う主弁体を含む主弁部分と、パイロット圧制御を行って主弁体の流路切換移動を制御する電磁駆動のパイロット弁体を含むパイロット弁部分とを有する。
従来の流路切換弁付き圧縮機では、パイロット型電磁流路切換弁の主弁部分は、圧縮機ハウジングに取り付けられ、主弁部分に設けられている流路切換用の複数個のポートが圧縮機ハウジングに形成されている圧縮機の吸入ポートや吐出ポートに直接連通されている。そして、パイロット型電磁流路切換弁のパイロット弁部分は、主弁部分とは別置きで、パイロット通路をなす外部配管(キャピラリ)によって主弁部分や圧縮機の低圧サイド(吸入室)と接続されている(例えば、特許文献1)。
このため、外部配管が必要で、取り付けに大きいスペースが必要になる。このことは、スペース的な制約を受け易い自動車等の車載空気調和装置において大きい問題になる。また、車載空気調和装置では、走行振動によって外部配管が過度に加振されるから、外部配管は充分な耐久性を備えていなくてはならず、外部配管および配管接続部の亀裂等の検査も必要になる。
特公平4−47155号公報 実公平4−19407号公報 特開昭58−21069号公報 特開昭62−93575号公報 特開昭62−196477号公報 特開平2−263070号公報
この発明が解決しようとする課題は、流路切換弁付き圧縮機において、パイロット通路のための外部配管を必要とせず、耐振性の向上を図ると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を必要とせず、流路切換弁付き圧縮機の流路切換弁部分が長期間の使用に耐え得ることである。
請求項1に記載の発明による流路切換弁付き圧縮機は、圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、前記パイロット型電磁流路切換弁は、流路切換を行う主弁体を含む主弁部分と、パイロット圧制御を行って主弁体の流路切換移動を制御する電磁駆動のパイロット弁体を含むパイロット弁部分とを一体的に有し、前記主弁部分に設けられている流路切換用の複数個のポートは前記圧縮機ハウジングに形成されている圧縮機の吸入ポート及び吐出ポートに直接連通し、前記パイロット弁部分に設けられているパイロット通路は前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している。
請求項2に記載の発明による流路切換弁付き圧縮機は、圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、前記パイロット型電磁流路切換弁は、前記圧縮機ハウジングに取り付けられた主弁ハウジングと当該主弁ハウジングに取り付けられたパイロット弁ハウジングとによる弁ハウジング組立体を有し、前記主弁ハウジングには、主弁体を収容する主弁室と第1のポートと第2のポートと第3のポートと第4のポートが形成され、前記主弁体は、前記第1のポートを前記第2のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第4のポートに連通接続する第1の切換位置と、前記第1のポートを前記第4のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第2のポートに連通接続する第2の切換位置との間に移動可能に設けられており、前記弁ハウジング組立体に圧力室が形成されており、前記パイロット弁ハウジングに形成されたパイロット通路が電磁駆動のパイロット弁体によって開閉されることによって前記圧力室の圧力が変化するようになっており、当該圧力変化により、前記主弁体が前記第1の切換位置と前記第2の切換位置との間に移動するようになっており、前記圧縮機ハウジングには、圧縮機の吸入ポートおよび吐出ポートと、第1の外部接続ポートおよび第2の外部接続ポートとが形成され、前記第1のポートが前記吐出ポートに、前記第2のポートが前記第1の外部接続ポートに、前記第3のポートが前記吸入ポートに、前記第4のポートが前記第2の外部接続ポートに各々直接連通されており、前記パイロット通路は、一方で前記圧力室に連通し、他方において前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している。
請求項3に記載の発明による流路切換弁付き圧縮機は、圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、前記パイロット型電磁流路切換弁は、前記圧縮機ハウジングに取り付けられた主弁ハウジングと当該主弁ハウジングに取り付けられたパイロット弁ハウジングとによる弁ハウジング組立体を有し、前記主弁ハウジングには、主弁体を収容する主弁室と第1のポートと第2のポートと第3のポートと第4のポートと第1の外部接続ポートと第2の外部接続ポートとが形成され、前記主弁体は、前記第1のポートを前記第2のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第4のポートに連通接続する第1の切換位置と、前記第1のポートを前記第4のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第2のポートに連通接続する第2の切換位置との間に移動可能に設けられており、前記弁ハウジング組立体に圧力室が形成されており、前記パイロット弁ハウジングに形成されたパイロット通路が電磁駆動のパイロット弁体によって開閉されることによって前記圧力室の圧力が変化するようになっており、当該圧力変化により、前記主弁体が前記第1の切換位置と前記第2の切換位置との間に移動するようになっており、前記圧縮機ハウジングには、圧縮機の吸入ポートと吐出ポートとが形成され、前記第1のポートが前記吐出ポートに、前記第2のポートが前記第1の外部接続ポートに、前記第3のポートが前記吸入ポートに、前記第4のポートが前記第2の外部接続ポートに各々直接連通されており、前記パイロット通路は、一方で前記圧力室に連通し、他方において前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している。
請求項4に記載の発明による冷暖房用空気調和装置は、請求項1〜3の何れか1項記載の流路切換弁付き圧縮機を含み、当該流路切換弁付き圧縮機の前記第1の外部接続ポートと第2の外部接続ポートとに、凝縮器、キャピラリあるいは膨張弁、蒸発器を含む冷媒循環回路が接続されている。
尚、請求項2または3に記載した発明による流路切換弁付き圧縮機は、好ましくは、前記主弁体が、スライド式のものであり、前記主弁ハウジング内に設けられた弁ばねによって前記第1の切換位置の側に付勢されており、前記主弁室が前記第1のポートに常時連通していることにより、前記主弁室の内圧が前記圧縮機の吐出圧雰囲気になっており、前記圧力室は、主弁ハウジング内に設けられたピストン部材によって前記主弁室と隔てられ、前記ピストン部材に設けられた絞り通路によって前記主弁室に連通しており、当該ピストン部材に前記主弁体が連結されており、前記パイロット通路が前記パイロット弁によって閉じられている状態では、前記圧力室の内圧と前記主弁室の内圧と同圧になることにより、前記弁ばねのばね力によって前記主弁体が前記第1の切換位置に位置し、前記パイロット通路が前記パイロット弁によって開かれている状態では、前記圧力室の内圧が前記主弁室の内圧に比して低下し、圧力差が生じることにより、前記弁ばねのばね力に抗して前記主弁体が前記第2の切換位置に位置する。
この発明による流路切換弁付き圧縮機によれば、パイロット型電磁流路切換弁の主弁部分とパイロット弁部分とが一体的に構成され、主弁部分に設けられている流路切換用の複数個のポートは圧縮機ハウジングに形成されている圧縮機の吸入ポートおよび吐出ポートと外部接続ポートに直接連通し、パイロット弁部分に設けられているパイロット通路は圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって圧縮機の吸入室に直接連通しているので、パイロット型電磁流路切換弁と圧縮機との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、パイロット通路のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態1(内設タイプ)を、図1〜図8を参照して説明する。
この実施形態では、図1に示されているように、電動式スクロール型圧縮機10に、内設タイプのパイロット型電磁流路切換弁50が取り付けられている。
電動式スクロール型圧縮機10は、一般的構造のものであり、圧縮機ハウジング(マルチポートハウジング)11と、圧縮機ハウジング11の一方の側に気密に装着されたキャン形状の圧力容器12とを有する。
圧力容器12内には、圧縮機ハウジング11に固定された固定スクロール部材13と、固定スクロール部材13に対して回転可能に係合した回転スクロール部材14と、電動機15とが設けられている。電動機15は、圧力容器12に固定されたステータ部材16と、ロータ軸17によって回転可能に設けられたロータ18とを有する。ロータ軸17は、一端にて回転スクロール部材14に連結されている。
回転スクロール部材14が電動機15によって回転駆動されることにより、固定スクロール部材13との間に形成されるスクロール入口19より流体(冷媒)を吸入し、これを圧縮加圧してスクロール出口20より吐出する圧縮機作用が営まれる。
スクロール入口19は吸入室21になっている圧力容器12内に開放されている。スクロール出口20は圧縮機ハウジング11に形成されている吐出ポート23に直接連通している。
圧縮機ハウジング11には、吐出ポート23以外に、吸入ポート22と、第1の外部接続ポート25と、第2の外部接続ポート26とが形成されている。吸入ポート22と吐出ポート23は、各々直線状の流路をなしている。
吸入ポート22は、吸入室21と、圧縮機ハウジング11に形成されている有底の弁装置受入孔27の一側面とを連通しており、吐出ポート23は、回転スクロール部材14の中心部に形成されているスクロール出口20と、弁装置受入孔27の一側面とを連通している。
第1の外部接続ポート25、第2の外部接続ポート26は、ともに鉤形に折り曲がった流路をなしており、各々、図1で見て圧縮機ハウジング11の手前側の側面に不図示の管継手によって接続された冷媒配管201、202と、弁装置受入孔27の一側面とを連通している。
圧縮機ハウジング11に形成されている弁装置受入孔27にはパイロット型電磁流路切換弁50の主弁ハウジング51が挿入されている。主弁ハウジング51は取付用フランジ52を取付ボルト53によって圧縮機ハウジング11に固定されている。
パイロット型電磁流路切換弁50の詳細を、図2〜図8を参照して説明する。パイロット型電磁流路切換弁50は、図2に示されているように、一端(上端)に取付用フランジ52を有する円筒状の主弁ハウジング51と、主弁ハウジング51の上端開口を閉じるように主弁ハウジング51の上端部に固定装着されたパイロット弁ハウジング54とを有する。
主弁ハウジング構造について要約すると、パイロット型電磁流路切換弁50は、圧縮機ハウジング11に取り付けられた主弁ハウジング51と、主弁ハウジング51に取り付けられたパイロット弁ハウジング54とによる弁ハウジング組立体45を有する。
主弁ハウジング51は流路切換を行う主弁体57を主弁室56内に含む主弁部分をなし、パイロット弁ハウジング54はパイロット圧制御を行って主弁体57の流路切換移動を制御する電磁駆動のパイロット弁体58をパイロット弁室59に含むパイロット弁部分をなしている。この主弁部分とパイロット弁部分は、パイロット弁ハウジング54が主弁ハウジング51の上端部に固定装着されていることから、一体的構造になっている。
主弁室56の一方の側には弁座部材60がろう付け等によって固定装着されている。弁座部材60は、図3に示されているように、主弁室56の内周面56Aに整合する円弧面60Aと、平らな弁座面60Bとを有する蒲鉾形をしている。
主弁ハウジング51には、図2に示されているように、第1のポート61と、第2のポート62と、第3のポート63と、第4のポート64とが軸線方向(上下方向)に所定間隔をおいて形成されている。弁座部材60には、第2のポート62に直接連通する第1切換弁ポート65と、第3のポート63に直接連通する吸入側弁ポート66と、第4のポート64に直接連通する第2切換弁ポート67とが軸線方向(上下方向)に所定間隔をおいて形成されている。第1のポート61は主弁室56に直接連通している。これは、第1のポート61が主弁室56に常時連通することを意味する。
主弁室56は主弁体57を軸線方向(上下方向)に移動可能に収容している。主弁体57は、スライド弁であり、中空蒲鉾形状部57Bと、中空蒲鉾形状部57Bの開口部側にあって弁座部材60の弁座面60Bに対向摺接する平らな摺動面57Aとを有する。中空蒲鉾形状部57Bの内部空間57Cには、図6、図7に示されているように、摺動面57A寄りの部分に掛け渡して補強部材68が取り付けられている。
主弁体57は、図2に示されている第1の切換位置と、図2の位置から上方に移動した第2の切換位置との間で、摺動面57Aが弁座部材60の弁座面60Bに摺接した状態で移動可能になっている。
そして、主弁体57の第1の切換位置においては、第1のポート61が主弁室56および第1切換弁ポート65を介して第2のポート62に連通接続されると共に、第3のポート63が、吸入側弁ポート66、中空蒲鉾形状部57Bの内部空間57C、第2切換弁ポート67を介して第4のポート64に連通接続される。
一方、第2の切換位置においては、第1のポート61が主弁室56および第2切換弁ポート67を介して第4のポート64に連通接続されると共に、第3のポート63が、吸入側弁ポート66、中空蒲鉾形状部57Bの内部空間57C、第1切換弁ポート65を介して第2のポート62に連通接続される。
図2に示されているように、主弁ハウジング51内の主弁室56の上側部分には、カップ形状のピストン部材70が軸線方向(上下方向)に摺動可能に嵌合している。ピストン部材70には、図7によく示されているリップシール部材72と裏押さえを行う板ばね部材73とが、複数個のリベット71によって、図6に示されているように取り付けられている。
ピストン部材70は、図2に示されているように、パイロット弁ハウジング54との間に圧力室74を画定している。換言すると、圧力室74は、ピストン部材70によって主弁室56と隔てられている。図7に示されているように、板ばね部材73の中心位置には絞り孔(絞り通路)90が形成されており、この絞り孔90と、ピストン部材70、リップシール部材72の対応する中心位置に形成された通孔70A,72Aとによって、図2に示されている圧力室74は主弁室56に常時連通している。
ピストン部材70には、図2に示されているように、リベット71によって連結板75の一端片75Aが固定連結されている。連結板75には、図7によく示されているように、長孔形状の開口75Bが形成されており、図2に示されているように、この開口75Bに主弁体57の中空蒲鉾形状部57Bが係合している。これにより、ピストン部材70と主弁体57とが連結され、主弁体57はピストン部材70と一体的に軸線方向に移動する。
ピストン部材70にはリベット71によってガイド部材76の一端片76Aが固定連結されている。ガイド部材76は、図3〜図7によく示されているように、主弁室56の内周面56Aに外周面76Bが摺接する半円筒部76Cを有する。
主弁体57とピストン部材70とガイド部材76の3部品は、図5、図6に示されているように、一体的な組立体であり、ガイド部材76の半円筒部76Cは、軸線方向に長く、外周面76Bが図3に示されているように主弁室56の内周面56Aに摺接することにより、主弁体57およびピストン部材70の軸線方向移動を、傾きを生じることなく、正確にガイドする。
図3によく示されているように、主弁体57の中空蒲鉾形状部57Bの外側(半円筒部76Cの側)には弁押さえ用板ばね77が設けられている。弁押さえ用板ばね77は、図8に示されているように、半球状部77Aと、半球状部77Aの両側に設けられた一対の脚片77Bとを有する。
弁押さえ用板ばね77は、図3によく示されているように、主弁体57の中空蒲鉾形状部57Bとガイド部材76の半円筒部76Cとの間にあって、一対の脚片77Bにて中空蒲鉾形状部57Bを半径方向に跨ぐように係合し、半球状部77Aが、図4に示すようにガイド部材76の半円筒部76Cに形成された円形孔76Dに嵌り込み、半球状部77Aの頂点が、図3に示されているように、主弁室56の内周面56Aに当接している。
これにより、弁押さえ用板ばね77は、主弁ハウジング51と主弁体57との間に作用し、ばね力によって主弁体57の摺動面57Aを弁座部材60の弁座面60Bに押し付ける。
この弁押さえ用板ばね77の取付構造では、弁押さえ用板ばね77は、ガイド部材76と主弁体57との間に挟まれ、ガイド部材76との係合状態によってガイド部材76および主弁体57と共に移動するから、振動し難い強固な取り付け状態になる。
これにより、弁押さえ用板ばね77の必要強度を低減でき、弁押さえ用板ばね77のばね荷重も低減できる。
また、弁押さえ用板ばね77は、半球状部77Aの頂点が主弁室56の内周面56Aに当接した点接触状態で、主弁体57の軸線方向移動に伴って主弁室56の内周面56Aに対して軸線方向に摺動するから、これの摺動抵抗が少なく、主弁体57の軸線方向移動に必要な駆動力が少なくて済む。
図2に示されているように、パイロット弁ハウジング54とピストン部材70との間には弁ばね78が取り付けられている。弁ばね78は、ピストン部材70、連結板75、ガイド部材76と共に、主弁体57を降下方向、換言すると、上述の第1の切換位置の側に付勢している。
パイロット弁ハウジング54には、途中にパイロット弁室59を含む形態で、パイロット通路79、80が形成されている。パイロット通路79は圧力室74に連通している。パイロット通路80は、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82に連通している。
パイロット弁ハウジング54の外側には、プランジャチューブ83、プランジャ84、吸引子85、プランジャばね86、電磁コイル87による電磁コイル装置88が取り付けられている。
パイロット弁体58は、ボール弁により構成され、プランジャ84に取り付けられている。パイロット弁体58は、電磁コイル87に通電が行われていない状態では、プランジャばね86のばね力によって降下してパイロット弁ポート89を閉じ、これに対し、電磁コイル87に通電が行われている状態では、プランジャ84がプランジャばね86のばね力に抗して吸引子85に磁気的に吸着することにより、上昇してパイロット弁ポート89を開く。
図1に示されているように、パイロット型電磁流路切換弁50の主弁ハウジング51が圧縮機ハウジング11の弁装置受入孔27に挿入されることにより、第1のポート61は吐出ポート23に、第2のポート62は第1の外部接続ポート25に、第3のポート63は吸入ポート22に、第4のポート64は第2の外部接続ポート26に、各々、直接連通される。これにより、主弁室56は吐出ポート23に常時接続され、主弁室56の内圧は、常時、圧縮機の吐出圧雰囲気になる。
圧縮機ハウジング11には、一方で吸入室21に開口し、他方でパイロット通路接続用ポート82に連通する内部通路91が形成されている。これにより、パイロット通路80は、パイロット通路接続用ポート82、内部通路91によって、外部配管を必要とすることなく、吸入室21に直接連通する。
これにより、電磁コイル装置88が非通電(通電オフ)で、パイロット弁体58によってパイロット弁ポート89が閉じられている時、つまり、パイロット通路79と80との連通が遮断されていている(この状態をパイロット通路が閉じられていると云う)時には、絞り孔90によって圧力室74の内圧が主弁室56の内圧(圧縮機吐出圧)に等しくなる。
この圧力状態では、主弁体57は、弁ばね78のばね力によって降下移動し、前述の第1の切換位置に位置する。
これに対し、電磁コイル装置88が通電(通電オン)で、パイロット弁体58によってパイロット弁ポート89が開かれている時、つまり、パイロット通路79と80とが連通している(この状態をパイロット通路が開かれていると云う)時には、圧力室74の内圧(圧縮機吐出圧)が吸入室21に逃がされ、圧力室74の内圧が主弁室56の内圧より低くなる。
この圧力状態では、主弁体57は、圧力室74の内圧と主弁室56の内圧との差圧による押圧力により弁ばね78のばね力に抗して上昇移動し、前述の第2の切換位置に位置する。
図1に示されているように、第1の外部接続ポート25に接続されている冷媒配管201には凝縮器203が接続され、第2の外部接続ポート26に接続されている冷媒配管202には蒸発器204が接続され、凝縮器203と蒸発器204とが途中にキャピラリ205を有する冷媒配管206によって接続されている。
これにより、第1の外部接続ポート25と第2の外部接続ポート26とに、凝縮器203、キャピラリ205、蒸発器204を含む冷媒循環回路が接続されていることになり、冷暖房用空気調和装置が構成される。なお、キャピラリ205に代えて膨張弁を接続することもできる。
上述の構成による冷暖房用空気調和装置では、冷房運転時には、電磁コイル装置88を非通電状態(通電オフ)にする。これにより、主弁体57が前述の第1の切換位置に位置し、電動式スクロール型圧縮機10の吸入ポート22が第2の外部接続ポート26に、吐出ポート23が第1の外部接続ポート25に各々接続される。これにより、冷媒は、凝縮器203、キャピラリ205、蒸発器204の順に流れ、冷房運転が行われる。
冷房運転より暖房運転に切り換える時には、電磁コイル装置88を通電状態(通電オン)にする。これにより、主弁体57が前述の第2の切換位置に位置し、電動式スクロール型圧縮機10の吸入ポート22が第1の外部接続ポート25に、吐出ポート23が第2の外部接続ポート26に各々接続される。これにより、冷媒は、蒸発器204、キャピラリ205、凝縮器203の順に流れ、暖房運転が行われる。
なお、暖房運転より冷房運転に切り換える時には、再び電磁コイル装置88を非通電状態(通電オフ)にする。
上述したように、この実施形態による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置では、主弁部分をなす主弁ハウジング51に設けられている流路切換用の複数個のポート、つまり、第1のポート61、第2のポート62、第3のポート63、第4のポート64は、圧縮機ハウジング11に形成されている吸入ポート22、吐出ポート23、第1の外部接続ポート25、第2の外部接続ポート26に直接連通し、パイロット弁部分をなすパイロット弁ハウジング54に設けられているパイロット通路80は、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82と、圧縮機ハウジング11に形成された内部通路91によって吸入室21に直接連通しているから、パイロット型電磁流路切換弁50と圧縮機10との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、パイロット通路80のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態2(外設タイプ)を、図9〜図13を参照して説明する。なお、図9〜図13において、図1〜図8に対応する部分は、図1〜図8に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、図9に示されているように、電動式スクロール型圧縮機10に、外設タイプのパイロット型電磁流路切換弁50が取り付けられている。
主弁ハウジング51は、図10及び図11に示されているように、取付フランジ部92と、マニホールド部93を一体に有している。主弁ハウジング51は、図9に示されている圧縮機ハウジング11の外側面11Aに、図10に示されている取付ボルト94によって外付け状態で、固定装着されている。
マニホールド部93には、図11に示されているように、第1の外部接続ポート25と第2の外部接続ポート26とが形成されており、さらに、図10に示されているように、第1の外部接続ポート25に連通する第2の弁ポート62と、第2の外部接続ポート26に連通する第4の弁ポート64と、第1のポート61とが、マニホールド部93に形成されており、第1のポート61は、図9に示されているように、圧縮機ハウジング11の吐出ポート23に直接連通する。
図13によく示されているように、弁座部材60は、主弁ハウジング51に形成された弁座部材取付用開口51Aに嵌め込み装着され、Oリング95によって気密シールされている。
弁座部材60には、図9に示されているように、第1切換弁ポート65と、第2切換弁ポート67と、第3のポート63を兼ねる吸入側弁ポート66とが形成されており、吸入側弁ポート66は圧縮機ハウジング11の吸気ポート22に直接連通している。
弁座部材60の第1切換弁ポート65と、図10に示されているマニホールド部93の第2の弁ポート62とは、第2の弁ポート62に嵌合しているOリング97付きの内部継手96(図12参照)によって気密に接続されている。
また、図9に示されている弁座部材60の第2切換弁ポート67と、図10に示されているマニホールド部93の第4の弁ポート64とは、第4の弁ポート64に嵌合しているOリング99付きの内部継手98(図12参照)によって気密に接続されている。
図11に示されているように、第1の外部接続ポート25に接続されている冷媒配管201には凝縮器203が接続され、第2の外部接続ポート26に接続されている冷媒配管202には蒸発器204が接続され、凝縮器203と蒸発器204とが途中にキャピラリ205を有する冷媒配管206によって接続されている。
この実施形態による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置でも、主弁部分をなし取付フランジ部92とマニホールド部93を一体に有する主弁ハウジング51に設けられている、流路切換用の複数個のポート、つまり、第1のポート61、第2のポート62、第4のポート64と、弁座部材60の第3のポート63を兼ねる吸入側弁ポート66は、圧縮機ハウジング11に形成されている吐出ポート23、主弁ハウジング51に設けられている第1の外部接続ポート25、第2の外部接続ポート26、圧縮機ハウジング11に形成されている吸入ポート22に直接連通し、パイロット弁部分をなすパイロット弁ハウジング54に設けられているパイロット通路80は、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82と、圧縮機ハウジング11に形成された内部通路91によって吸入室21に直接連通しているから、パイロット型電磁流路切換弁50と圧縮機10との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、パイロット通路80のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
また、この実施形態では、弁座部材60がろう付けに依らずに嵌め込み装着であるので、組み立てが容易になり、振動によるろう付け部の破損の心配もなくなり、この部分の耐振性も向上する。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態3(外設タイプの変形例)を、図14、図15を参照して説明する。なお、図14、図15において、図1〜図13に対応する部分は、図1〜図13に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、図15に示されているように、第1のポート61が、第1切換弁ポート65や吸入側弁ポート66、第2切換弁ポート67の配列位置より一側方にオフセット配置されている。これにより、一列配置に比してパイロット型電磁流路切換弁50の軸長を短縮できる。
このこと以外は、実質的に実施形態2と同様に構成されている。従って、この実施形でも、実施形態2と同等の効果を得ることができる。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態4(内設タイプ)を、図16を参照して説明する。なお、図16において、図1に対応する部分は、図1に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、可変容量形圧縮機100に、内設タイプのパイロット型電磁流路切換弁50が取り付けられている。
可変容量形圧縮機100は、斜板式の一般的構造のものであり、圧縮機ハウジング101と、圧縮機ハウジング101の一方の側に気密に装着されたキャン形状のクランク室ケース(圧力容器)102とを有する。クランク室ケース102は圧縮機ハウジング101と共働してクランク室103を画定している。
クランク室103内には回転軸104に回転駆動される斜板105が傾斜角度変更可能に設けられている。斜板105は、クランク室103の圧力(クランク室圧力)の上昇に応じて傾斜角を減少し、クランク室圧力の低減に応じて傾斜角を増大するものである。
斜板105には複数個のピストン106が連結されている。ピストン106は、斜板105の傾斜角によって移動ストロークを決められ、各ピストン106毎に圧縮機ハウジング101に形成された吸入室107、吸入弁(チェック弁)108よりコンプレッサ室109に冷媒を吸入し、コンプレッサ室109より吐出弁(チェック弁)110、吐出室111に冷媒を吐出する。
回転軸104はプーリ112によって回転駆動される。自動車等の車載のものである場合、プーリ112は車両走行用の内燃機関等の原動機と駆動連結され、原動機によって回転駆動される。
圧縮機ハウジング101には、吸入ポート113、吐出ポート114、第1の外部接続ポート115と、第2の外部接続ポート116とが形成されている。
吸入ポート113は、各吸入室107と、圧縮機ハウジング101に形成されている有底の弁装置受入孔117の一側面とを連通している。
吐出ポート114は、吐出室111と、弁装置受入孔117の底面とを連通している。
第1の外部接続ポート115、第2の外部接続ポート116は、ともに鉤形に折り曲がった流路をなしており、各々、弁装置受入孔117の一側面と、図1で見て圧縮機ハウジング101の手前側の側面に図示されていない管継手によって接続される冷媒配管201、202とを連通している。
圧縮機ハウジング101に形成されている弁装置受入孔117にはパイロット型電磁流路切換弁50の主弁ハウジング51が挿入されている。主弁ハウジング51は取付用フランジ52を取付ボルト53によって圧縮機ハウジング101に固定されている。
パイロット型電磁流路切換弁50は、第1のポート61が下蓋板55に開口形成さけていること以外、図1、図2に示されている実施形態1のものと同一構成である。
パイロット型電磁流路切換弁50の主弁ハウジング51が圧縮機ハウジング101の弁装置受入孔117に挿入されることにより、両者の間に内部通路119が形成されると共に、第1のポート61は吐出ポート114に、第2のポート62は第1の外部接続ポート115に、第3のポート63は吸入ポート113に、第4のポート64は第2の外部接続ポート116に、各々、直接連通される。これにより、主弁室56は吐出ポート114に常時接続され、主弁室56の内圧は、常時、圧縮機の吐出圧雰囲気になる。
圧縮機ハウジング101には、内部通路119を介して吸入室107とパイロット通路接続用ポート82とを連通する内部通路118が形成されている。これにより、パイロット通路80は、パイロット通路接続用ポート82、内部通路119、内部通路118によって、外部配管を必要とすることなく、吸入室107に直接連通する。
この実施形態でも、主弁部分をなす主弁ハウジング51に設けられている流路切換用の複数個のポート、つまり、第1のポート61、第2のポート62、第3のポート63、第4のポート64は、圧縮機ハウジング101に形成されている吐出ポート114、第1の外部接続ポート115、吸入ポート113、第2の外部接続ポート116に直接連通し、パイロット弁部分をなすパイロット弁ハウジング54に設けられているパイロット通路80は、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82と、圧縮機ハウジング101に形成された内部通路118によって吸入室107に直接連通しているから、パイロット型電磁流路切換弁50と圧縮機100との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、パイロット通路80のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態5(外設タイプ)を、図17、図18を参照して説明する。なお、図17、図18において、図14〜図16に対応する部分は、図14〜図16に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態では、実施形態4と同等の可変容量形圧縮機100に、実施形態3と同等の外設タイプのパイロット型電磁流路切換弁50が取り付けられている。
この実施形態でも、主弁部分をなす主弁ハウジング51に設けられている流路切換用の複数個のポート、つまり、第1のポート61、第2のポート62、第3のポート63、第4のポート64は、圧縮機ハウジング101に形成されている図示されていない吐出ポート、主弁ハウジング51に設けられている第1の外部接続ポート25、圧縮機ハウジング101に形成されている吸入ポート113、主弁ハウジング51に設けられている第2の外部接続ポート26に直接連通し、パイロット弁部分をなすパイロット弁ハウジング54に設けられているパイロット通路80は、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82と、圧縮機ハウジング101に形成された内部通路118によって吸入室107に直接連通しているから、パイロット型電磁流路切換弁50と圧縮機100との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、パイロット通路80のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態6(外設タイプ)を、図19、図20を参照して説明する。なお、図19、図20において、図11、図18に対応する部分は、図17、図18に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
この実施形態は、実施形態5の変形例であり、パイロット弁ハウジング54が主弁ハウジング51の側部(正面)に取り付けられている。主弁ハウジング51の上端開口は、蓋部材122によって気密に閉じられている。この実施形態では、弁ハウジング組立体45は、主弁ハウジング51に取り付けられた蓋部材122を含む。
パイロット弁室59は、パイロット弁ハウジング54に形成されているパイロット通路79とに形成されている連通孔121によって圧力室74に連通している。
パイロット弁ポート89は、パイロット弁ハウジング54に形成されているパイロット通路80、主弁ハウジング51に形成されているパイロット通路接続用ポート82、圧縮機ハウジング101に形成された内部通路118によって吸入室107に直接連通しているから、パイロット型電磁流路切換弁50と圧縮機100との接続において外部配管を全く必要としない。
これにより、この実施形態でも、パイロット通路80のための外部配管がなくなり、耐振性が向上すると共に、圧縮機周りの配管の取り回しを簡素化でき、併せて外部配管や配管接続部の亀裂等の検査を全く必要としなくなり、流路切換弁部分がメンテナンスフリーで長期間の使用に耐え得るようになる。
この実施形態では、パイロット弁ハウジング54が主弁ハウジング51の側部(正面)に取り付けられ、パイロット弁部が横置きされているので゛実施形態4のような縦置きの場合に比して、装置全体の軸長は延びるが、高さ寸法は小さくなる。これらのことは、可変容量形圧縮機100の設置スペースに応じて適当な物が選ばれればよい。
なお、実施形態2〜6の何れの実施形態でも、図示を省略しているが、圧力室74と主弁室56は、実施形態1と同様に、ピストン部材70等に設けられている絞り孔等によって常時連通している。
圧力室74は、図1、図9、図16等に示されている実施形態のように、主弁ハウジング51とパイロット弁ハウジング54とにより画定されていても、図19に示されているように、主弁ハウジング51と蓋部材122とにより画定されていてもよく、何れの場合も、弁ハウジング組立体45に構成されていればよい。
この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態1を示す全体構成図(断面図)である。 実施形態1で用いられるパイロット型電磁流路切換弁の拡大縦断面図である。 図2の線A−Aに沿った拡大断面図である。 実施形態1で用いられるパイロット型電磁流路切換弁の主弁体部分の組立体を示す側面図である。 図4のB矢視図である。 実施形態1で用いられるパイロット型電磁流路切換弁の主弁体部分の組立体を示す斜視図である。 実施形態1で用いられるパイロット型電磁流路切換弁の主弁体部分の分解斜視図である。 (a)は実施形態1で用いられるパイロット型電磁流路切換弁に組み込まれる弁押さえ用板ばねの拡大平面図、(b)は同じくそれの拡大側面図、(c)は(a)の線C−Cに沿った断面図である。 この発明による流路切換弁付き圧縮機の実施形態2を示す全体構成図(断面図)である。 実施形態2の流路切換弁付き圧縮機の端面図である。 実施形態2の流路切換弁付き圧縮機の要部の側面とこの発明による冷暖房用空気調和装置を示す全体構成図である。 実施形態2の流路切換弁付き圧縮機で使用される内部継手の側面図である。 実施形態2で用いられるパイロット型電磁流路切換弁の拡大縦断面図である。 この発明による流路切換弁付き圧縮機の実施形態3を示す要部の断面図である。 実施形態3の流路切換弁付き圧縮機の正面(部分断面)とこの発明による冷暖房用空気調和装置を示す全体構成図である。 この発明による流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置の実施形態4を示す全体構成図(断面図)である。 この発明による流路切換弁付き圧縮機の実施形態5を示す断面図である。 実施形態5の流路切換弁付き圧縮機の正面(部分断面)とこの発明による冷暖房用空気調和装置を示す全体構成図である。 この発明による流路切換弁付き圧縮機の実施形態6を示す断面図である。 実施形態6の流路切換弁付き圧縮機の正面(部分断面)とこの発明による冷暖房用空気調和装置を示す全体構成図である。
符号の説明
10 電動式スクロール型圧縮機
11、101 圧縮機ハウジング
12 圧力容器
13 固定スクロール部材
14 回転スクロール部材
15 電動機
16 ステータ部材
17 ロータ軸
18 ロータ
19 スクロール入口
20 スクロール出口
21、107 吸入室
22、113 吸入ポート
23、114 吐出ポート
25、115 第1の外部接続ポート
26、116 第2の外部接続ポート
27、117 弁装置受入孔
45 弁ハウジング組立体
50 パイロット型電磁流路切換弁
51 主弁ハウジング
52 取付用フランジ
53、94 取付ボルト
54 パイロット弁ハウジング
55 下蓋板
56 主弁室
57 主弁体
58 パイロット弁体
59 パイロット弁室
60 弁座部材
61 第1のポート
62 第2のポート
63 第3のポート
64 第4のポート
65 第1切換弁ポート
66 吸入側弁ポート
67 第2切換弁ポート
68 補強部材
70 ピストン部材
71 リベット
72 リップシール部材
73 板ばね部材
74 圧力室
75 連結板
76 ガイド部材
77 弁押さえ用板ばね
78 弁ばね
79、80 パイロット通路
82 パイロット通路接続用ポート
83 プランジャチューブ
84 プランジャ
85 吸引子
86 プランジャばね
87 電磁コイル
88 電磁コイル装置
89 パイロット弁ポート
90 絞り孔
91、118、119 内部通路
92 取付フランジ部
93 マニホールド部
95、97、99 Oリング
96、98 内部継手
100 可変容量形圧縮機
102 クランク室ケース
103 クランク室
104 回転軸
105 斜板
106 ピストン
108 吸入弁
109 コンプレッサ室
110 吐出弁
111 吐出室
112 プーリ
121 連通孔
122 蓋部材
201、202 冷媒配管
203 凝縮器
204 蒸発器
205 キャピラリ
206 冷媒配管

Claims (4)

  1. 圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、
    前記パイロット型電磁流路切換弁は、流路切換を行う主弁体を含む主弁部分と、パイロット圧制御を行って主弁体の流路切換移動を制御する電磁駆動のパイロット弁体を含むパイロット弁部分とを一体的に有し、
    前記主弁部分に設けられている流路切換用の複数個のポートは前記圧縮機ハウジングに形成されている圧縮機の吸入ポート及び吐出ポートに直接連通し、
    前記パイロット弁部分に設けられているパイロット通路は前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している流路切換弁付き圧縮機。
  2. 圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、
    前記パイロット型電磁流路切換弁は、前記圧縮機ハウジングに取り付けられた主弁ハウジングと当該主弁ハウジングに取り付けられたパイロット弁ハウジングとによる弁ハウジング組立体を有し、
    前記主弁ハウジングには、主弁体を収容する主弁室と第1のポートと第2のポートと第3のポートと第4のポートが形成され、
    前記主弁体は、前記第1のポートを前記第2のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第4のポートに連通接続する第1の切換位置と、前記第1のポートを前記第4のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第2のポートに連通接続する第2の切換位置との間に移動可能に設けられており、
    前記弁ハウジング組立体に圧力室が形成されており、前記パイロット弁ハウジングに形成されたパイロット通路が電磁駆動のパイロット弁体によって開閉されることによって前記圧力室の圧力が変化するようになっており、当該圧力変化により、前記主弁体が前記第1の切換位置と前記第2の切換位置との間に移動するようになっており、
    前記圧縮機ハウジングには、圧縮機の吸入ポートおよび吐出ポートと、第1の外部接続ポートおよび第2の外部接続ポートとが形成され、
    前記第1のポートが前記吐出ポートに、前記第2のポートが前記第1の外部接続ポートに、前記第3のポートが前記吸入ポートに、前記第4のポートが前記第2の外部接続ポートに各々直接連通されており、
    前記パイロット通路は、一方で前記圧力室に連通し、他方において前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している流路切換弁付き圧縮機。
  3. 圧縮機ハウジングにパイロット型電磁流路切換弁を取り付けられた流路切換弁付き圧縮機において、
    前記パイロット型電磁流路切換弁は、前記圧縮機ハウジングに取り付けられた主弁ハウジングと当該主弁ハウジングに取り付けられたパイロット弁ハウジングとによる弁ハウジング組立体を有し、
    前記主弁ハウジングには、主弁体を収容する主弁室と第1のポートと第2のポートと第3のポートと第4のポートと第1の外部接続ポートと第2の外部接続ポートとが形成され、
    前記主弁体は、前記第1のポートを前記第2のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第4のポートに連通接続する第1の切換位置と、前記第1のポートを前記第4のポートに連通接続すると共に前記第3のポートを前記第2のポートに連通接続する第2の切換位置との間に移動可能に設けられており、
    前記弁ハウジング組立体に圧力室が形成されており、前記パイロット弁ハウジングに形成されたパイロット通路が電磁駆動のパイロット弁体によって開閉されることによって前記圧力室の圧力が変化するようになっており、当該圧力変化により、前記主弁体が前記第1の切換位置と前記第2の切換位置との間に移動するようになっており、
    前記圧縮機ハウジングには、圧縮機の吸入ポートと吐出ポートとが形成され、
    前記第1のポートが前記吐出ポートに、前記第2のポートが前記第1の外部接続ポートに、前記第3のポートが前記吸入ポートに、前記第4のポートが前記第2の外部接続ポートに各々直接連通されており、
    前記パイロット通路は、一方で前記圧力室に連通し、他方において前記圧縮機ハウジングに形成された内部通路によって前記圧縮機の吸入室に直接連通している流路切換弁付き圧縮機。
  4. 請求項1〜3の何れか1項記載の流路切換弁付き圧縮機を含み、当該流路切換弁付き圧縮機の前記第1の外部接続ポートと第2の外部接続ポートとに、凝縮器、キャピラリあるいは膨張弁、蒸発器を含む冷媒循環回路が接続されている冷暖房用空気調和装置。
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