JP2006183954A - 流路切換弁及び空気調和機 - Google Patents

流路切換弁及び空気調和機 Download PDF

Info

Publication number
JP2006183954A
JP2006183954A JP2004378963A JP2004378963A JP2006183954A JP 2006183954 A JP2006183954 A JP 2006183954A JP 2004378963 A JP2004378963 A JP 2004378963A JP 2004378963 A JP2004378963 A JP 2004378963A JP 2006183954 A JP2006183954 A JP 2006183954A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main valve
passage
port
low
port passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2004378963A
Other languages
English (en)
Inventor
Michiaki Ono
道明 大野
Hideki Minamizawa
英樹 南澤
Yosuke Sugiyama
洋介 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Saginomiya Seisakusho Inc
Original Assignee
Saginomiya Seisakusho Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Saginomiya Seisakusho Inc filed Critical Saginomiya Seisakusho Inc
Priority to JP2004378963A priority Critical patent/JP2006183954A/ja
Publication of JP2006183954A publication Critical patent/JP2006183954A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Compressor (AREA)

Abstract

【課題】車載用の空気調和機に用いるのに適した流路切換弁として、配管等を低減して構成を簡単にする。
【解決手段】圧縮機等のヘッドケース1に取り付けるハウジング2に、主弁部の主弁体を収容する主弁室21、ヘッドケース1の高圧空間に連通するDポート用通路2a、低圧空間に連通するSポート用通路2b、Cポート23に連通するCポート用通路2c、Eポート24に連通するEポート用通路2dを、ハウジング2自体の切削により形成する。パイロット部4によりシリンダ21b,21cに差圧を生じさせて主弁体を切換駆動する。パイロット弁室25、パイロット弁室25に通じる通路2f,2f1,2g,2g1,2h,2h1,2h2をそれぞれハウジング2自体の切削により形成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、主弁部をパイロット部で駆動する流路切換弁及び流路切換弁を有する空気調和機に関する。
従来、冷暖房ユニットなどの冷凍サイクルにおいて冷媒の流路を切り換えるために流路切換弁(四方弁)が用いられている。このような流路切換弁において、弁室内の圧力により弁体の位置を保持することが多く、弁体を駆動して流路を切り換える際には圧縮機を一旦停止したり、駆動力の大きなモータなどを使うなどする必要がある。これにより、消費電力が多くなったり、騒音が大きくなるなどの問題がある。
これに対して、例えば特公昭35−12689号公報のように、パイロット弁を用いて流路切換弁の弁室内の圧力を制御するものがある。このようなパイロット弁部の駆動力は比較的小さくて済み、省エネ、騒音対策に繋がる。また、パイロット弁を用いた流路切換弁として、特開昭63−45480号公報、特開2000−249430号公報に圧縮機と一体にした流路切換弁が開示されている。このように、圧縮機と流路切換弁を一体にすると、空気調和機全体がコンパクトになり、特に車載用圧縮機(カーエアコン用圧縮機)として有用である。
特公昭35−12689号公報 特開昭63−45480号公報 特開2000−249430号公報
特公昭35−12689号公報の流路切換弁は、弁本体(逆転弁13)の周囲に多数の配管を必要とするため、この流路切換弁は圧縮機に内蔵するのに適さないという問題がある。また、特開昭63−45480号公報のものは、四方切換弁(流路切換弁)を、圧縮機本体の密閉容器に外付けしたり密閉容器内に内蔵するものであるが、パイロット圧力切換用電磁弁と四方切換弁とを接続する配管に改良の余地がある。例えば、車載エンジンの回動力で駆動する例えば振動板式圧縮機等の車載用圧縮機(カーエアコン用圧縮機)は振動、衝撃が大きいために、配管をして蝋付け等を行うのは好ましくない。また、特開2000−249430号公報の流路切換弁においては、パイロット駆動弁と流路切換弁とを導通する管路を外部に引き回す構造になっている。したがって、圧縮機外回りの配管が邪魔になるという問題がある。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、外回りの配管を極力低減し、該流路切換弁と圧縮機との相乗効果を得、信頼性の向上、省スペース、省エネ、省資源に寄与することを課題とする。
請求項1の流路切換弁は、2つの切換ポート用通路に対する高圧ポート用通路と低圧ポート用通路との導通先を切り換える主弁部と、該主弁部を駆動するパイロット部とを備えた流路切換弁であって、圧縮機本体と該圧縮機本体の高圧空間と低圧空間とに隣接して設けられるブロック状のハウジングを備え、前記主弁部の主弁室、前記低圧ポート用通路、前記2つの切換ポート用通路、前記高圧ポート用通路、前記パイロット部のパイロット弁室、及び該パイロット部と前記主弁室とを導通する通路を、前記ハウジングにそれぞれ穿設することで該ハウジング自体で形成するとともに、前記ハウジングの前記低圧ポート用通路と高圧ポート用通路とを前記圧縮機本体の低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口して接続できるようにしたことを特徴とする。
請求項2の流路切換弁は、請求項1に記載の流路切換弁であって、前記主弁部がスライド式の主弁体を備え、前記主弁室が該主弁体の摺動方向を長手方向となるように形成されるとともに前記主弁座に対応する位置に開口部が形成され、前記低圧ポート用通路と前記高圧ポート用通路とが前記主弁室の長手方向と直交する方向に形成され、前記2つの切換ポート用通路が前記主弁座の位置で前記低圧ポート用通路の両側から該低圧ポート用通路と平行に穿たれるとともに該低圧ポート用通路と直交する方向に屈曲して前記ハウジングの側部に開口するように形成されていることを特徴とする。
請求項3の流路切換弁は、請求項2に記載の流路切換弁であって、前記主弁室は前記主弁座の両側にシリンダを有し、前記主弁体は前記導通用内空を形成するスライドバルブの両側に前記両シリンダ内に配設されるピストンを有し、前記パイロット部は前記圧縮機本体の高圧空間と低圧空間を前記シリンダに切換接続することにより両シリンダ間に差圧を発生させて前記主弁体を駆動することを特徴とする。
請求項4の空気調和機は、請求項1、2または3に記載の流路切換弁を搭載したことを特徴とする。
請求項1の流路切換弁において、ハウジングはブロック状であり、このハウジングには、主弁部の主弁室、低圧ポート用通路、2つの切換ポート用通路、高圧ポート用通路、パイロット部のパイロット弁室、及びパイロット部と主弁室とを導通する通路が、それぞれ穿設されており、このハウジングの低圧ポート用通路と高圧ポート用通路とが圧縮機本体の低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口して接続される。そして、通路と弁室がハウジング自体により形成されており、当該流路切換弁の外回りには流路切換弁用の配管がない。
請求項2の流路切換弁において、主弁部の主弁室はスライド式の主弁体が摺動するように長手形状となっている。そして、低圧ポート用通路と高圧ポート用通路とが主弁室の長手方向と直交する方向に形成されており、該低圧ポート用通路と高圧ポート用通路とをハウジングの外部から主弁室まで真っ直ぐに穿つことで形成できる。また2つの切換ポート用通路は主弁室の開口部を介して主弁座に穿つとともに、ハウジングの側部から穿つことにより形成することができる。したがって、ハウジングの加工が容易になる。なお、開口部は蓋により封止される。また、圧縮機本体として全体形状が円柱状で該円柱の端部に高圧空間と低圧空間とを備えたものがある。このような圧縮機本体の端部に前記ハウジングを平行に配置して、長手形状の主弁室を端部の平坦な部分の面積を利用して配置することができ、流路切換弁付き圧縮機とするときコンパクトにできる。
請求項3の流路切換弁において、パイロット部は圧縮機本体の高圧空間と低圧空間をシリンダに切換接続して両シリンダ間の差圧で、主弁部の主弁体の位置を切り換える。したがって、パイロット部と両シリンダを導通する導通路は2本でよい。
請求項4の空気調和機においては、請求項1、2または3の流路切換弁付き圧縮機の作用効果を奏する。
請求項1の流路切換弁によれば、通路と弁室がハウジング自体により形成され、当該流路切換弁の外回りには流路切換弁用の配管がないので、外回りの配管を極力低減し、車載用圧縮機に用いると該流路切換弁と車載用圧縮機との相乗効果を得、信頼性の向上、省スペース、省エネ、省資源に寄与することができる。
請求項2の流路切換弁によれば、請求項1の効果に加えて、ハウジングの加工が容易になるとともに、全体形状が円柱状で該円柱の端部に高圧空間と低圧空間とを備えた圧縮機本体を用いたとき、長手形状の主弁室を端部の平坦な部分の面積を利用して配置することができ、流路切換弁付き圧縮機本体自体をコンパクトにすることができる。
請求項3の流路切換弁によれば、請求項2の効果に加えて、パイロット部と両シリンダを導通する導通路は2本でよいので、構成が簡単になる。
請求項5の空気調和機によれば、請求項1、2または3の効果が得られる。
次に、本発明による流路切換弁及び空気調和機の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態の流路切換弁を用いた流路切換弁付き圧縮機の断面図、図2は同圧縮機のヘッドケース1側から見た斜視図、図3は同圧縮機のハウジング2側から見た一部分解斜視図、図4はハウジング2側から見た正面図、図5は同圧縮機のパイロット部4の断面図(図1のA−A矢視断面図)、図6は同圧縮機を用いた空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。なお、図1のハウジング2とヘッドケース1の部分は図4のB−B矢視断面を示し、図1の圧縮部10は図4のC−C矢視断面を示し、図1の圧縮部10では断面を示す斜線を省略してある。また、図3では圧縮機本体の圧縮部10は図示を省略してある。以下の説明では図の上下方向を圧縮機の上下方向として説明する。なお、圧縮機本体100の圧縮部10は従来のものと同様であり、その一部を簡略化して図示してある。
この実施形態の圧縮機は車載用の圧縮機であり、図6の冷凍サイクルは車載用空気調和機を構成している。圧縮機本体100は圧縮部10とヘッドケース1とで構成され、ヘッドケース1にハウジング2が取り付けられている。ハウジング2には後述のCポート23及びEポート24が形成されており、Cポート23から室外機20、キャピラリ30、室内機40及びEポート24と配管により接続され、冷凍サイクルが構成されている。そして、冷房運転時に、圧縮機本体100から吐出される冷媒はCポート23→室外機20→キャピラリ30→室内機40→Eポート24と循環し、室外機20が凝縮器、室内機40が蒸発器として機能し、車室内の冷房がなされる。また、暖房運転時には冷媒は逆に循環され、室内機40が凝縮器、室外機20が蒸発器として機能し、車室内の暖房がなされる。なお、Cポート23及びEポート24の「C」「E」は冷房運転を基準に付けた名前である。
図1に示したように、圧縮機本体100の圧縮部10は、フロントケース10aをバルブブロック10bで封止して構成され、フロントケース10a内には、シリンダブロック10c、駆動軸10d及び揺動板10eが収容されている。シリンダブロック10cにはシリンダボア10fが形成され、このシリンダボア10f内にはピストン10gが配設されている。ピストン10gは揺動板10eに連結され、揺動板10eは駆動軸10dに揺動自在に取り付けられている。また、バルブブロック10bには、吐出通路10jと吸入通路10kが形成されており、吐出通路10jは吐出弁10mにより開閉され、吸入通路10kは吸入弁10nにより開閉される。
以上の構成により、図示しない車載エンジンの回転動力がプーリ10pを介して駆動軸10dに伝達されて駆動軸10dが回転すると、揺動板10eが図示しない機構により揺動してピストン10gがシリンダボア10f内で往復動する。これにより、吸入通路10kからの冷媒ガスの吸入と、吐出通路10jからの冷媒ガスの吐出が繰り返される。なお、図示しない圧力調整弁によりフロントケース10a内の圧力が調整されており、この圧力が増加するにつれて揺動板10eの傾斜角度が小さくなり、ピストン10gのストロークが少なくなって吐出容量が減少する。また、フロントケース10a内の圧力が減少すると、この圧力の減少につれて揺動板10eの傾斜角度が大きくなり、ピストン10gのストロークが増えて吐出容量が多くなる。これにより、圧縮機本体100の運転能力が制御される。
バルブブロック10bにはヘッドケース1が取り付けられるとともに、ヘッドケース1にはハウジング2が取り付けられている。ヘッドケース1及びハウジング2は金属材料でダイキャスト及び切削加工等により形成された部材である。ヘッドケース1は、ハウジング2が取り付けられる隔壁1Aと、この隔壁1Aの周囲を囲う外壁1Bと、この外壁1Bの内部で該外壁1Bと同心円にリング状に形成された隔壁1Cと、隔壁1Cの内側の中央で前記駆動軸10dの端部を通す軸受部1Dとを、一体に成型したものである。そして、外壁1Bと隔壁1Cの間の空間は高圧空間sp1、隔壁1Cの内側の空間は低圧空間sp2とされ、高圧空間sp1には吐出通路10jが開口され、低圧空間sp2には吸入通路10kが開口されている。図2に示すように、隔壁1Aには、高圧空間sp1からハウジング2側に開口する高圧側のDポート(開口)1aと高圧側小孔1b、低圧空間sp2からハウジング2側に開口する低圧側のSポート(開口)1cと低圧側小孔1dがそれぞれ形成されている。
ハウジング2には、圧縮部10における駆動軸10dと直角な方向に延びる略円柱状の主弁室21(図3参照)が形成されている。この主弁室21の中央部分は平面状の主弁座21aとされるとともに、主弁座21aに対応する位置に開口部211が形成されている。主弁座21aの上下両端部分は円柱状のシリンダ21b,21cとされ、両シリンダ21b,21cの端部は蓋部材22でそれぞれ封止されている。また、ハウジング2には、ヘッドケース1のDポート1aに連通するDポート用通路2a(図3参照)と、Sポート1cに連通するSポート用通路2bがそれぞれ形成されている。Dポート用通路2aは切り溝2a1を介して主弁室21に連通され、Sポート用通路2bは主弁座21aの中央に開口されている。このDポート用通路2aとSポート用通路2bは、圧縮部10における駆動軸10dと平行(主弁室21と直角)となる方向に形成されている。
Sポート用通路2bの両側には、主弁座21aに開口するとともに該ハウジング2の内部においてSポート用通路2bに対して直角に屈曲したCポート用通路2cとEポート用通路2dがそれぞれ形成されている。そして、このCポート用通路2cとEポート用通路2dはハウジング2の外周においてCポート23及びEポート24にそれぞれ連通されている。なお、Cポート用通路2cとEポート用通路2dは、それぞれ開口部211を介して主弁座21a側からと、Cポート23及びEポート24側からとの切削により形成することができる。
図3に示すように、ハウジング2の上端部には、主弁室21の上側のシリンダ21bに並んで略リング状のパイロット弁室25が形成されており、このパイロット弁室25には後述のパイロット部4が嵌合して装着されている。図5に示すように、パイロット弁室25はドーナツ盤状の底面25aを有しその中央に円柱状のパイロット弁座部25bが形成されその上端面はパイロット弁座25cとされている。底面25aの下には、底面25aに開口する高圧通路2eが縦に形成され、パイロット弁座25cの下には、このパイロット弁座25cに開口する低圧通路2f、切換通路2g,2hがそれぞれパイロット弁座部25bを貫通して縦に形成されている。なお、図3においては、細い通路は一本の太い破線で図示してある。
図3に示すように、高圧通路2eの下端はヘッドケース1の高圧側小孔1bに導通する連絡通路2e1に連通され、低圧通路2fの下端はヘッドケース1の低圧側小孔1dに導通する連絡通路2f1に連通されている。また、一方の切換通路2gの下端は、主弁室21の上側のシリンダ21bの上端に導通する連絡通路2g1に連通され、他方の切換通路2hの下端は主弁室21と平行に形成された蓄積通路2h1に連通され、さらにこの蓄積通路2h1の下部は、主弁室21の下側のシリンダ21cの下端に導通する連絡通路2h2に連通されている。なお、シリンダ21b,21cに導通する連絡通路2g1,2h2は斜めに形成されており、それぞれ、蓋部材22を外した状態でシリンダ21b,21cの開口側から切削することにより形成することができる。また、蓄積通路2h1は蓋部材22′を外した状態で切削することにより形成することができる。
図1に示すように、主弁室21内には主弁体3が配設され、主弁室21の開口部211は蓋212で封止されている。なお、図3では主弁体3と蓋212は図示を省略してある。主弁体3は、連通用内腔31aを有するスライドバルブ31、連結板32及びピストン33,34で構成されている。スライドバルブ31は、連結板32によりピストン33,34に連結されており、スライドバルブ31は主弁座21aに摺接されるとともに、ピストン33,34はシリンダ21b,21c内にそれぞれ配設されている。そして、スライドバルブ31はピストン33,34の移動に伴い主弁座21aの平滑面上を摺動する。
これにより、スライドバルブ31の連通用内腔31aは、主弁座21aにおいてSポート用通路2bをCポート用通路2cとEポート用通路2dに択一的に連通する。また、連結板32にはスライドバルブ31の両側の位置に開口32a,32bが形成されており、スライドバルブ31がSポート用通路2bをCポート用通路2cに連通した状態ではEポート用通路2dは開口32aを介してスライドバルブ31の外側(連通用内腔31aの反対側)に連通され、図1のようにスライドバルブ31がSポート用通路2bをEポート用通路2dに連通した状態ではCポート用通路2cは開口32bを介してスライドバルブ31の外側に連通される。このように、主弁室21及び主弁体3は主弁部を構成している。
図5に示すように、パイロット部4は、パイロット弁室25内に嵌合する円管部41aとフランジ部41bからなる第1取付部41と、第1取付部41の円管部41a内に嵌合する円管部42aとフランジ部42bからなる第2取付部42と、第2取付部42の円管部42a内に駆動軸43aを挿入して第2取付部42の上端に取り付けられたステッピングモータ43と、第2取付部42の円管部42aの内部でステッピングモータ43の駆動軸43aに取り付けられた副弁44とを備えている。そして、パイロット弁室25内は、第1取付部41のOリング41cと第2取付部42のOリング42cとにより封止されている。
副弁44は、ステッピングモータ43の駆動軸43aの周囲に配設されたスプリング43bにより、パイロット弁座部25bのパイロット弁座25cに当接され、この副弁44はステッピングモータ43の駆動により弁シート部44aをパイロット弁座25cに摺接して回動される。そして、副弁44はパイロット弁座25cに開口された低圧通路2fと切換通路2g、あるいは低圧通路2fと切換通路2hを、それぞれ択一的に導通する。
図7及び図8はパイロット部4の動作と主弁部の動作説明図であり、図7はEポート24から冷媒が吐出される暖房運転時の状態、図8はCポート23から冷媒が吐出される冷房運転時の状態を示している。なお、図7(A) 及び図8(A) は副弁44の弁シート部44aの水平断面を上から見た状態で第1及び第2取付部41,42は図示を省略してある。また、図7(B) 及び図8(B) では断面を示す斜線を省略してある。図7(A) 及び図8(A) に示すように、副弁44の弁シート部44aは、その端面をパイロット弁座25cに摺接することにより、パイロット弁座25cに開口された低圧通路2fと切換通路2g、低圧通路2fと切換通路2hを、それぞれ択一的に導通可能する導通路44a1を形成している。
先ず、ステッピングモータ43の動作により副弁44が図7(A) の状態にあるとする。このとき、圧縮機本体100の駆動により、ヘッドケース1の高圧空間sp1の高圧の冷媒は、高圧側小孔1b→連絡通路2e1→高圧通路2eと流れてパイロット弁室25内に供給される。図7(A) に示したように、この高圧冷媒は、パイロット弁座部25bと第2取付部42とのクリアランスを介して副弁44の弁シート部44aの外からパイロット弁座25cの切換通路2gを通り、連絡通路2g1から上側のシリンダ21bへと供給される。一方、ヘッドケース1の低圧空間sp2は、低圧側小孔1d、連絡通路2f1、低圧通路2f(図7(B) ,図8(B) では現れていない。)を介してパイロット弁座25cに導通し、さらに、副弁44の導通路44a1、切換通路2h、蓄積通路2h1、連絡通路2h2を介して下側のシリンダ21cに導通する。
これにより、上側のシリンダ21b内は高圧、下側のシリンダ21c内は低圧になる。したがって、主弁体3が図7(B) の位置にあるときにはシリンダ21b,21cの差圧により主弁体3はその位置を維持し、主弁体3が図8(B) の位置にあるときにはその差圧により主弁体3は下にスライドする。すなわち、副弁44が図7の状態では、主弁体3は図7(B) の位置となり、Cポート23は、Cポート用通路2c、スライドバルブ31の連通用内腔31a、Sポート用通路2b及びSポート1cを介して低圧空間sp2に導通される。また、高圧空間sp1は、Dポート1a、Dポート用通路2a、切り溝2a1(図7(B) ,図8(B) では現れていない。)、主弁室21、連結板32の開口32a及びEポート用通路2dを介して、Eポート24に導通される。したがって、冷媒はCポート23から吸入され、Eポート24から吐出される。
次に、ステッピングモータ43の動作により副弁44が図8(A) の状態にされると、高圧空間sp1の高圧の冷媒は、前記同様に高圧側小孔1b→連絡通路2e1→高圧通路2eと流れてパイロット弁室25内に供給されるが、この高圧冷媒は、図8(A) に示したように、切換通路2hを通り蓄積通路2h1及び連絡通路2h2を介して下側のシリンダ21cへと供給される。一方、ヘッドケース1の低圧空間sp2は、低圧側小孔1d、連絡通路2f1。低圧通路2fを介してパイロット弁座25cに導通し、さらに、副弁44の導通路44a1、切換通路2g、連絡通路2g1を介して上側のシリンダ21bに導通する。
これにより、下側のシリンダ21c内は高圧、上側のシリンダ21b内は低圧になる。したがって、シリンダ21c,21bの差圧により、主弁体3が図7(B) の位置から図8(B) の位置にスライドする。なお、主弁体3が図8(B) の位置にあるときにはその差圧により主弁体3はその位置を維持する。すなわち、副弁44が図8(B) の状態では、Eポート24は、Eポート用通路2d、スライドバルブ31の連通用内腔31a、Sポート用通路2b及びSポート1cを介して低圧空間sp2に導通される。また、高圧空間sp1は、Dポート1a、Dポート用通路2a、切り溝2a1、主弁室21、連結板32の開口32b及びCポート用通路2cを介して、Cポート23に導通される。したがって、冷媒はEポート24から吸入され、Cポート23から吐出される。
以上のように、パイロット部4の駆動により冷媒の流路が切り換えられ、冷房運転/暖房運転が切り換えられる。なお、実施形態では、パイロット部4の副弁44は径が小さいので、パイロット弁室25内の高圧冷媒が副弁44をパイロット弁座25cに押圧する力は比較的小さいので、圧縮機本体10を駆動したままでもステッピングモータ43のトルクにより切り換え動作を確実に行うことができる。
このように、ハウジング2はブロック状であり、このハウジング2は圧縮機本体100の高圧空間sp1と低圧空間sp2とに隣接して設けられている。また、主弁部の主弁室21、Sポート用通路2b(低圧ポート用通路)、Eポート用通路2dとCポート用2c(2つの切換ポート用通路)、Dポート用通路2a(高圧ポート用通路)、パイロット部4のパイロット弁室25、及びパイロット部4と主弁室21とを導通する通路(2f,2g,2h,2g1,2h1,2h2)が、ハウジング2にそれぞれ穿設することでハウジング2自体で形成されている。そして、ハウジング2のSポート用通路2b(低圧ポート用通路)とDポート用通路2a(高圧ポート用通路)とが圧縮機本体100の低圧空間sp2と高圧空間sp1とにそれぞれ開口して接続されている。したがって、圧縮機本体の外回りには流路切換弁用の配管がなく、外回りの配管が極力低減される。
図9は第2の実施形態の流路切換弁を用いた流路切換弁付き圧縮機を示す図である。なお、図9のハウジング2の部分は図7(B) 及び図8(B) と同様に断面を示す斜線を省略してある。この実施形態の圧縮機と前記第1の実施形態の圧縮機との違いは、第1の実施形態におけるパイロット部4の構成、パイロット弁座25cに開口する切換通路2g,2h及び低圧通路2fの位置関係を変更したことであり、その他の同じ構造部分については第1の実施形態と同符号を付記し、第1の実施形態と対応する構造部分については第1の実施形態と同符号に「′」を付記して詳細な説明は省略する。
この第2の実施形態のパイロット部5は直動型二方電磁弁であり、プランジャチューブ51の一端が取付部52によりハウジング2のパイロット弁室25′の側部に取り付けられている。プランジャチューブ51内にはプランジャ53が配設され、その周囲に電磁コイル54が配設されている。また、プランジャチューブ51の他端部には吸引子55が取り付けられるとともに、プランジャ53はプランジャ用ばね56によってパイロット弁室25′側に付勢されている。プランジャ53の先端には副弁57が連結されている。副弁57は凹部をパイロット弁座25c′上に伏せた状態で直線状に摺動自在になており、パイロット弁座25c′において、切換通路2g′,2h′及び低圧通路2f′は副弁57の摺動方向の直線上に開口されている。なお、切換通路2g′、切換通路2h′、低圧通路2f′の下端は、第1の実施形態と同様に、連絡通路2g1、蓄積通路2h1、連絡通路2f1にぞれぞれに連通されている。
そして、電磁コイル54への通電がなされないときは、副弁57はプランジャ用ばね56の付勢力により図9において右側に移動し、副弁57の凹部によって低圧通路2f′と切換通路2g′が導通される。また、切換通路2h′はパイロット弁室25′を介して高圧通路2eに導通される。これにより、前記図8について説明したと同様にCポート23から冷媒が吐出される冷房運転状態となる。
一方、電磁コイル54に通電がなされると、プランジャ53がプランジャ用ばね56の付勢力に抗して吸引子55に吸着され、副弁57は図9において左側に移動し、副弁57の凹部によって低圧通路2f′と切換通路2h′が導通される。また、切換通路2g′はパイロット弁室25′を介して高圧通路2eに導通される。これにより、前記図7について説明したと同様にEポート24から冷媒が吐出される暖房運転状態となる。
この第2の実施形態においてもハウジング2はブロック状であり、パイロット部5のパイロット弁室25′、及びパイロット部5と主弁室21とを導通する通路(2f′,2g′,2h′,2g1,2h1,2h2)が、ハウジング2にそれぞれ穿設することでハウジング2自体で形成されている。したがって、圧縮機本体の外回りには流路切換弁用の配管がなく、外回りの配管が極力低減される。
以上の実施形態では圧縮機本体100として斜板式のものを例に説明したが、スクロール式の圧縮機本体であってもよい。
なお、ハウジングを圧縮機のヘッドケースと一体に形成するように構成されていてもよく、この場合、その高圧空間及び低圧空間以外の部分が本発明におけるハウジングに相当する。
本発明の実施形態に係る流路切換弁付き圧縮機の断面図である。 同圧縮機のヘッドケース側から見た斜視図である。 同圧縮機のハウジング側から見た一部分解斜視図である。 同圧縮機のハウジング側から見た正面図である。 同圧縮機のパイロット部の断面図である。 同圧縮機を用いた空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 第1の実施形態における暖房運転時のパイロット部と流路切換弁の状態を示す図である。 第1の実施形態における冷房運転時のパイロット部と流路切換弁の状態を示す図である。 第2の実施形態における冷房運転時のパイロット部と流路切換弁の状態を示す図である。
符号の説明
1 ヘッドケース
sp1 高圧空間
sp2 低圧空間
1a Dポート
1b 高圧側小孔
1c Sポート
1d 低圧側小孔
2 ハウジング
2a Dポート用通路(高圧ポート用通路)
2b Sポート用通路(低圧ポート用通路)
2c Cポート用通路(切換ポート用通路)
2d Eポート用通路(切換ポート用通路)
2e 高圧通路
2f 低圧通路
2g 切換通路
2h 切換通路
2e1 連絡通路
2f1 連絡通路
2g1 連絡通路
2h1 蓄積通路
2h2 連絡通路
21 主弁室
21a 主弁座
211 開口部
23 Cポート
24 Eポート
25 パイロット弁室
25a 底面
25b パイロット弁座部
25c パイロット弁座
3 主弁体
4 パイロット部
44 副弁
100 圧縮機本体
10 圧縮部
20 室外機
30 キャピラリ
40 室内機

Claims (4)

  1. 2つの切換ポート用通路に対する高圧ポート用通路と低圧ポート用通路との導通先を切り換える主弁部と、該主弁部を駆動するパイロット部とを備えた流路切換弁であって、
    圧縮機本体と該圧縮機本体の高圧空間と低圧空間とに隣接して設けられるブロック状のハウジングを備え、
    前記主弁部の主弁室、前記低圧ポート用通路、前記2つの切換ポート用通路、前記高圧ポート用通路、前記パイロット部のパイロット弁室、及び該パイロット部と前記主弁室とを導通する通路を、前記ハウジングにそれぞれ穿設することで該ハウジング自体で形成するとともに、前記ハウジングの前記低圧ポート用通路と高圧ポート用通路とを前記圧縮機本体の低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口して接続できるようにしたことを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記主弁部がスライド式の主弁体を備え、前記主弁室が該主弁体の摺動方向を長手方向となるように形成されるとともに該主弁室に形成された主弁座に対応する位置に開口部が形成され、前記低圧ポート用通路と前記高圧ポート用通路とが前記主弁室の長手方向と直交する方向に形成され、前記2つの切換ポート用通路が前記主弁座の位置で前記低圧ポート用通路の両側から該低圧ポート用通路と平行に穿たれるとともに該低圧ポート用通路と直交する方向に屈曲して前記ハウジングの側部に開口するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流路切換弁。
  3. 前記主弁室は前記主弁座の両側にシリンダを有し、前記主弁体は前記低圧ポート用通路を前記2つの切換ポート用通路のいずれか一方に導通する導通用内空を形成するスライドバルブの両側に前記両シリンダ内に配設されるピストンを有し、前記パイロット部は前記圧縮機本体の高圧空間と低圧空間を前記シリンダに切換接続することにより両シリンダ間に差圧を発生させて前記主弁体を駆動することを特徴とする請求項2に記載の流路切換弁。
  4. 請求項1、2または3に記載の流路切換弁を搭載したことを特徴とする空気調和機。
JP2004378963A 2004-12-28 2004-12-28 流路切換弁及び空気調和機 Withdrawn JP2006183954A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378963A JP2006183954A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 流路切換弁及び空気調和機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004378963A JP2006183954A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 流路切換弁及び空気調和機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006183954A true JP2006183954A (ja) 2006-07-13

Family

ID=36737197

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004378963A Withdrawn JP2006183954A (ja) 2004-12-28 2004-12-28 流路切換弁及び空気調和機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006183954A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023891A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Saginomiya Seisakusho Inc 流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023891A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Saginomiya Seisakusho Inc 流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置
JP4541242B2 (ja) * 2005-07-15 2010-09-08 株式会社鷺宮製作所 流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4861956B2 (ja) 可変容量型圧縮機における容量制御弁
JP2009299762A (ja) 制御弁及びこの制御弁を備えた空調機
JP5481568B2 (ja) 多気筒回転式圧縮機と冷凍サイクル装置
JP2006329621A (ja) 油分離器−マフラ構造体
JP6478585B2 (ja) 流路切換弁
JP5544469B2 (ja) 複合弁および車両用冷暖房装置
JP4440795B2 (ja) 流路切換弁及び空気調和機
KR20090130043A (ko) 압축기 용량 제어 조작 기구, 및 그것을 구비한 공기 조화 장치
KR20040008075A (ko) 팽창밸브
JP2020139695A (ja) 圧縮機
JP2016191403A (ja) 流路切換弁
JP5200214B2 (ja) 可変容量圧縮機
KR20100087105A (ko) 팽창밸브
JP2006183954A (ja) 流路切換弁及び空気調和機
WO2012086637A1 (ja) 多気筒回転式圧縮機及び冷凍サイクル装置
JP2010001887A (ja) 密閉型回転式圧縮機と空気調和機
JP2006200555A (ja) 流路切換弁及び空気調和機
WO2007086261A1 (ja) 可変容量型クラッチレス圧縮機
JP4541242B2 (ja) 流路切換弁付き圧縮機および冷暖房用空気調和装置
JP4648692B2 (ja) 圧縮機用の切換弁装置
WO2022249986A1 (ja) 圧縮機
JP2017203451A (ja) 回転式圧縮機
JP5588903B2 (ja) 多気筒回転圧縮機と冷凍サイクル装置
JP2006183802A (ja) 流路切換弁及び流路切換弁付き圧縮機並びに空気調和機
KR101059063B1 (ko) 압축기의 오일분리구조

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20080304