JP2020139695A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の上下方向の長さを短くするとともに搭載面積が小さくなるように小型化を図り、かつ、組付性を向上する。【解決手段】横置き型の圧縮機部20Aと、圧縮機部20Aと横並びに配置されたアキュムレータ部20Bと、を備える。圧縮機部20Aは、圧縮機ケース21を有し、アキュムレータ部20Bは、有底筒状のアキュムレータケース22と、アキュムレータケース22の開口部を塞ぐように前記アキュムレータケースと前記圧縮機ケースとの間に配置され、オイルを含む液相冷媒および気相冷媒を圧縮機ケース21の流入口へと導く流路23e、23f、231を形成する板状の板状部材23と、を有する。アキュムレータケース22が板状部材23を介して圧縮機ケース21に固定されている。【選択図】図4

Description

本発明は、横置き型の圧縮機部とアキュムレータ部とを備えた圧縮機に関するものである。
従来、特許文献1に記載された空調装置がある。この装置は、シャフトが鉛直方向に沿って延びる縦置き型の圧縮機機構部と、該圧縮機機構部に冷媒を供給するアキュムレータ機構部とを備え、圧縮機機構部とアキュムレータ機構部とが、上下に配置されている。
特開2000−337737号公報
ところで、近年、車両またはパーソナルモビリティ等に搭載される小型空調装置に関する開発が進められている。小型空調装置は、空調ケース内に冷凍サイクルの構成部品が収納されたものである。このような小型空調装置は、例えば、車両に設置された座席の下等に設置される場合があるため、特に上下方向の長さを短くする必要がある。
したがって、このような小型空調装置は、シャフトが水平方向に沿って延びる横置き型の圧縮機と、この電動圧縮機に冷媒を供給するアキュムレータと、を備え、圧縮機とアキュムレータとが横並びになるように配置されている。そして、圧縮機とアキュムレータとの間は配管によって接続されるよう構成されている。
しかし、このような構成では、圧縮機とアキュムレータとの間は配管で接続されるため、搭載面積が大きくなってしまう。また、圧縮機の振動や走行時に発生する車両の振動により配管が破損するのを防止するためアキュムレータを保持する保持部材や圧縮機を保持する保持部材を備える必要があり、さらに、搭載面積が大きくなってしまう。また、圧縮機とアキュムレータの間を配管で接続する作業が必要になるので組付性も悪いといった問題もある。
なお、上記特許文献1に記載された装置は、圧縮機機構部とアキュムレータ機構部とが上下に配置されているので、車両に設置された座席の下等に設置するのは困難である。
本発明は上記問題に鑑みたもので、装置の上下方向の長さを短くするとともに搭載面積が小さくなるように小型化を図り、かつ、組付性を向上することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、冷媒を圧縮するとともに、シャフトが鉛直方向に交差する方向に沿って延びる横置き型の圧縮機部(20A)と、圧縮機部と横並びに配置され、圧縮機部に冷媒を供給するアキュムレータ部(20B)と、を備え、圧縮機部は、アキュムレータ部より供給される冷媒を流入する流入口(211)が形成された圧縮機ケース(21)を有し、アキュムレータ部は、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離してオイルを含む液相冷媒を貯留する有底筒状のアキュムレータケース(22)と、アキュムレータケースの開口部を塞ぐようにアキュムレータケースと圧縮機ケースとの間に配置され、オイルを含む液相冷媒および気相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く流路(23e、23f、231)を形成する板状の板状部材(23)と、を有し、アキュムレータケースが板状部材を介して圧縮機ケースに固定されている。
上記した構成によれば、横置き型の圧縮機部(20A)と、圧縮機部と横並びに配置され、圧縮機部に冷媒を供給するアキュムレータ部(20B)と、を備えたので、装置の上下方向の長さを短くすることができる。また、アキュムレータケースが板状部材を介して圧縮機ケースに固定されており、アキュムレータケースと圧縮機ケースを配管で接続する必要がないので、搭載面積を小さくすることができ、かつ、組付性を向上することができる。すなわち、装置の上下方向の長さを短くするとともに搭載面積が小さくなるように小型化を図り、かつ、組付性を向上することができる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る小型空調装置において、上部カバーおよび送風機を除いた状態の断面図である。 図1中の圧縮機の拡大図である。 図2中のIII矢視図である。 第1実施形態に係る圧縮機の分解図である。 図4中のV矢視図である。 第1実施形態に係る圧縮機の板状部材の側面図である。 図4の矢印V方向からガスケットを見た図である。 第1実施形態に係る圧縮機の冷媒の流れを表した図である。 図1のIX−IX線において吹出し排気側送風機を含む断面図である。 図1のX−X線において排気側送風機を含む断面図である。 第1実施形態に係る小型空調装置の制御系統を示すブロック図である。 第2実施形態に係る圧縮機の拡大図である。 第2実施形態に係る圧縮機の変形例を示した図である。 第3実施形態に係る圧縮機の分解図である。 第4実施形態に係る圧縮機の分解図である。 第5実施形態に係る圧縮機の分解図である。 第5実施形態に係る圧縮機の板状部材の正面図である。 第6実施形態に係る圧縮機の拡大図である。 第7実施形態に係る圧縮機の拡大図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る圧縮機について図面を参照しつつ説明する。本実施形態の圧縮機は、小型空調装置1を構成している。小型空調装置1は、自動車やパーソナルモビリティなどの車両の座席下などに設置され、座席の側面などから空調風を吹き出して乗員の快適性を高めることに用いられるものである。なお、以下の説明において、上側、下側、左側、右側の用語を用いる場合、それらの用語は説明の便宜上用いるものであり、小型空調装置1が車両等に搭載されるときの位置および向きを限定するものではない。
図1〜図3に示すように、小型空調装置1は、冷凍サイクルの構成部品2〜5と共に、吹出側送風機7、および排気側送風機8などが空調ケース10内に収容されたものである。
冷凍サイクルは、圧縮機2、コンデンサ3、減圧機構4およびエバポレータ5などが配管によって接続され、蒸気圧縮式冷凍機を構成している。冷凍サイクルを循環する冷媒として、例えばHFC系冷媒(例えば、R134a)またはHFO系冷媒(例えば、R1234yf)等が用いられる。なお、冷媒として、自然冷媒(例えば、二酸化炭素)等を用いてもよい。
なお、以下の説明では、冷凍サイクルを循環する冷媒のうち、圧縮機2からコンデンサ3を経由して減圧機構4へ流れる冷媒を高圧冷媒と呼び、減圧機構4の出口からエバポレータ5を経由して圧縮機2へ流入する冷媒を低圧冷媒と呼ぶことがある。
圧縮機2は、配管90から吸入した冷媒を圧縮し、流出口212から吐き出すものである。この圧縮機2は、電動モータにより圧縮機構を駆動する電動圧縮機である。圧縮機構として、例えば、スクロール型、ベーン型などの回転式のものが用いられる。なお、圧縮機構として、列型、斜板型などの往復式のものを用いてもよい。電動モータは、図4に示す制御装置30から伝送される制御信号によって回転数が制御される。したがって、制御装置30が電動モータの回転数を制御することにより、圧縮機2の冷媒吐出能力が変更される。
圧縮機2から高圧冷媒が吐き出される配管にはコンデンサ3の冷媒入口が接続されている。コンデンサ3は、圧縮機2から吐き出された高温高圧の冷媒と、コンデンサ3を通過する空気との熱交換を行う熱交換器である。コンデンサ3を流れる冷媒は、コンデンサ3を通過する空気に放熱して凝縮する。コンデンサ3を通過する空気は、コンデンサ3を流れる冷媒から吸熱して温風となる。
コンデンサ3とエバポレータ5とを接続する配管の途中に減圧機構4が設けられている。減圧機構4は、コンデンサ3から流出した冷媒を減圧膨張させるものであり、例えば、オリフィスまたはキャピラリーチューブなどの固定絞り、温度式膨張弁、あるいは電気制御式膨張弁など、種々の絞り抵抗を用いることができる。
減圧機構4の下流側に設けられるエバポレータ5は、減圧機構4から流出して気液二相となった低温低圧の冷媒と、エバポレータ5を通過する空気との熱交換を行う熱交換器である。エバポレータ5を流れる冷媒は、エバポレータ5を通過する空気から吸熱して蒸発する。エバポレータ5を通過する空気は、エバポレータ5を流れる冷媒に放熱して冷風となる。エバポレータ5の下流側には圧縮機2が設けられている。
図2〜図7に示すように、本実施形態の圧縮機2は、冷媒を圧縮するとともに、シャフト27が鉛直方向に交差する方向に沿って延びる横置き型の圧縮機部20Aと、この圧縮機部20Aと横並びに配置され圧縮機部20Aに冷媒を供給するアキュムレータ部20Bと、を備えている。さらに、圧縮機2は、板状部材23、第1ガスケット24および第2ガスケット25を備えている。第1、第2ガスケット24、25は、シール部材に相当する。そして、圧縮機部20A、アキュムレータ部20B、板状部材23、第1ガスケット24および第2ガスケット25は一体化されている。
アキュムレータ部20Bは、エバポレータ5から流出した気液二相の冷媒の気液を分離し、冷凍サイクル内の余剰冷媒を蓄えると共に、気相冷媒を圧縮機部20Aに供給する。アキュムレータ部20Bは、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を貯留する有底筒状のアキュムレータケース22と、板状部材23を有している。アキュムレータケース22は、有底四角筒形状を成している。アキュムレータケース22は、その開口部が圧縮機部20Aの圧縮機ケース21側を向いて配置されている。
アキュムレータケース22には、冷媒をアキュムレータケース22の内部に導入するための冷媒流入口221と、ネジ31を挿通するためのネジ穴が形成されている。冷媒流入口221は、アキュムレータケース22の底面部の上部に形成されている。
また、アキュムレータケース22の底面部には、冷媒通路261が形成されたジョイント26が固定されている。ジョイント26は、該ジョイント26に形成された冷媒通路261とアキュムレータケース22の底面部に形成された冷媒流入口221とが連通するようアキュムレータケース22の底面部に固定されている。ジョイント26は、ボルト32によって固定されている。ジョイント26には、エバポレータ5からの冷媒が流れる配管90が接続されている。
圧縮機部20Aは、モータ室Rmと圧縮室Rcが形成された圧縮機ケース21を有している。圧縮機ケース21は、筒状を成している。より具体的には、圧縮機ケース21は、中空の四角柱形状を成している。圧縮機ケース21の内部は、冷媒が流入するモータ室Rmと、該モータ室Rmに流入した冷媒を圧縮する圧縮室Rcと、に区画されており、アキュムレータケース22は、モータ室Rmを挟んで圧縮室Rcと反対側の圧縮機ケース21に固定されている。
圧縮機ケース21の前後方向の寸法は、アキュムレータケース22の前後方向の寸法と同じになっている。また、圧縮機ケース21の上下方向の寸法は、アキュムレータケース22の上下方向の寸法と同じになっている。
圧縮機ケース21の内部にはシャフト27は横方向に延びるように配置されている。圧縮機ケース21には、アキュムレータ部20Bより供給される冷媒をモータ室Rmに流入させる流入口211と、圧縮室Rcの冷媒をコンデンサ3に流出させる流出口212と、が形成されている。流入口211は、モータ室Rmと連通しており、圧縮機ケース21の上部に形成されている。流出口212は、圧縮室Rcと連通しており、圧縮機ケース21の下部に形成されている。
アキュムレータケース22の開口部側には、それぞれ薄板状をなす第1ガスケット24、板状部材23および第2ガスケット25が配置されている。
第1ガスケット24は、図7に示すように矩形状をなしている。第1ガスケット24の中央には表裏を貫通する開口孔24eが形成されている。また、第1ガスケット24の四隅には、アキュムレータケース22、第1ガスケット24、板状部材23および第2ガスケット25を圧縮機ケース21に固定するためのネジ31を通す穴部24a〜24dが形成されている。本実施形態の第2ガスケット25は、第1ガスケット24と同様の構成をしている。
板状部材23は、図5〜図6に示すように、アルミニウム等の金属製部材によって構成され矩形状をなしている。板状部材23の中央部には、アキュムレータケース22側に凹む凹部231が形成されている。この凹部231は、例えば、プレス加工によって形成される。凹部231は、上下方向に延びるよう形成されている。
凹部231の底面には、ガス流入穴23eと、オイル流入穴23fが形成されている。ガス流入穴23eは、第1穴部に相当し、オイル流入穴23fは、第2穴部に相当する。ガス流入穴23eは、板状部材23における上部に配置され、オイル流入穴23fは、板状部材23における下部に配置されている。すなわち、ガス流入穴23eは、オイル流入穴23fよりも上下方向上側に配置されている。また、ガス流入穴23eの直径は、オイル流入穴23fの直径よりも大きくなっている。
板状部材23は、アキュムレータケース22の開口部を塞ぐようにアキュムレータケース22と圧縮機ケース21との間に配置され、アキュムレータケース22の内部で分離した気相冷媒およびオイルを含む液相冷媒を圧縮機ケース21の流入口211へと導く流路を形成している。
アキュムレータケース22は、第1ガスケット24、板状部材23および第2ガスケット25とともに圧縮機ケース21に固定される。この際、板状部材23、第2ガスケット25および圧縮機ケース21によりガス冷媒が流れる流路が形成される。
エバポレータ5からの冷媒が、配管90、ジョイント26の冷媒通路261、アキュムレータケース22の冷媒通路261を通ってアキュムレータケース22の内部に導入されると、アキュムレータ部20Bは、エバポレータ5から流出した気液二相の冷媒の気液を分離する。この際、アキュムレータケース22の上下方向の下側にはオイルを含む液相冷媒が溜り、アキュムレータケース22の上下方向の上側には、気相冷媒が集まるようになっている。
図8に示すように、アキュムレータケース22の上下方向の上側に集められた冷媒ガスは、板状部材23に形成されたガス流入穴23eを通って板状部材23と圧縮機ケース21との間に形成される流路に導入される。このガス冷媒には、板状部材23に形成されたオイル流入穴23fを通って流入する少量のオイルを含む液相冷媒が混合される。そして、オイルを含むガス冷媒が圧縮機ケース21に形成された流入口211を通って圧縮機ケース21の内部に導入される。
上述したコンデンサ3は空調ケース10の一方の側に配置され、エバポレータ5は空調ケース10の他方の側に配置されている。図1の例では、コンデンサ3は空調ケース10の右側に配置され、エバポレータ5は空調ケース10の左側に配置されている。
また、図9および図10に示すように、コンデンサ3とエバポレータ5はいずれも、空調ケース10の底部19から所定距離離れた位置に設けられている。すなわち、空調ケース10の底部19とコンデンサ3との間には空間が設けられている。また、空調ケース10の底部19とエバポレータ5との間にも空間が設けられている。
コンデンサ3とエバポレータ5との間には、コンデンサ3とエバポレータ5それぞれに空気を通過させる送風機7、8が設けられている。本実施形態では、送風機7、8は、吹出側送風機7と排気側送風機8により構成されている。吹出側送風機7は、コンデンサ3またはエバポレータ5を通過させた空気を、空調対象空間である車室内に吹き出すための送風機である。吹出側送風機7の下流側には、図示しない吹出ダクトが接続される。吹出側送風機7の駆動により、空調ケース10内で生成された冷風または温風(すなわち、空調風)は、吹出ダクトを介して座席の側面などから車室内に吹き出される。具体的には、その冷風または温風は、座席に着座する乗員またはその近傍に向けて吹き出される。
一方、排気側送風機8は、コンデンサ3またはエバポレータ5を通過させた空気を排出するための送風機である。排気側送風機8の下流側には、図示しない排気ダクトが接続される。排気側送風機8の駆動により、空調ケース10内で生成された排気は、排気ダクトを介して乗員に直接当たらない場所または車室外などに排出される。
吹出側送風機7と排気側送風機8はいずれも、コンデンサ3またはエバポレータ5の空気流れ下流側に設けられている。すなわち、吹出側送風機7と排気側送風機8はいずれも、コンデンサ3またはエバポレータ5を通過する空気を吸い込むように設けられている。吹出側送風機7と排気側送風機8は、羽根車と、その羽根車を回転させる電動モータにより構成されている。吹出側送風機7と排気側送風機8として、軸流式、遠心式、または貫流式など、種々の形態のものを採用することができる。吹出側送風機7と排気側送風機8はそれぞれ、図11に示す制御装置30から伝送される制御信号によって回転数が制御される。したがって、制御装置30が吹出側送風機7の回転数を制御することにより、吹出側送風機7の送風量が変更される。また、制御装置30が排気側送風機8の回転数を制御することにより、排気側送風機8の送風量が変更される。
空調ケース10は、略直方体に形成されている。なお、空調ケース10の形状は、これに限るものでなく、車両等への取り付けスペースに合わせて任意の形状とすることができる。空調ケース10は、上述した圧縮機2、コンデンサ3、減圧機構4およびエバポレータ5などを含む冷凍サイクルの構成部品2〜5と共に、吹出側送風機7、および排気側送風機8などを収容している。空調ケース10は、圧縮機2、コンデンサ3、エバポレータ5、吹出側送風機7および排気側送風機8をそれぞれ区画するための複数の壁を有している。
以下の説明では、吹出側送風機7および排気側送風機8と、コンデンサ3との間に設けられている壁を、第1壁11と呼ぶ。吹出側送風機7および排気側送風機8と、エバポレータ5との間に設けられている壁を、第2壁12と呼ぶ。吹出側送風機7と、排気側送風機8との間に設けられている壁を、第3壁13と呼ぶ。第1壁11、第2壁12および第3壁13はいずれも、空調ケース10の底部19から所定距離離れた位置に設けられている。すなわち、第1壁11、第2壁12および第3壁13と、空調ケース10の底部19との間には、空間が設けられている。
また、圧縮機2およびアキュムレータ6と、コンデンサ3、吹出側送風機7およびエバポレータ5との間に設けられている壁を、第4壁14と呼ぶ。第4壁14は、空調ケース10の底部19に接続している。
吹出側送風機7の空気吸入側、すなわち、空調ケース10の底部19側において、空調ケース10の底部19と平行に設けられている壁を、第5壁15と呼ぶ。第5壁15には吹出側送風機7の羽根車の外径に対応した穴が設けられている。
排気側送風機8の空気吸入側、すなわち、空調ケース10の底部19側において、空調ケース10の底部19と平行に設けられている壁を、第6壁16と呼ぶ。第6壁16には排気側送風機8の羽根車の外径に対応した穴が設けられている。なお、吹出側送風機7と第5壁15とは一体に形成されていてもよく、排気側送風機8と第6壁16とは一体に形成されていてもよい。
吹出側送風機7および排気側送風機8と、空調ケース10の底部19との間には、仕切壁17が設けられている。仕切壁17は、第3壁13の下部に設けられ、吹出側送風機7と排気側送風機8とが並ぶ方向に延びている。また、仕切壁17と第1壁11と第2壁12とは略平行に設けられている。仕切壁17は、エバポレータ5を通過した冷風が流れる空間である冷風室40とコンデンサ3を通過した温風が流れる空間である温風室50とを仕切るものである。
空調ケース10の底部19と吹出側送風機7との間には、吹出用ドア60が設けられている。吹出用ドア60は、吹出側送風機7の下側の空間の略半分の領域を塞ぐことが可能である。図1および図9では、吹出用ドア60が、吹出側送風機7の下側の空間のうち、コンデンサ3側の略半分の領域を塞ぎつつ、エバポレータ5側の略半分の領域を開放している状態を示している。吹出用ドア60は、ドア用アクチュエータ70により駆動され、第1壁11と仕切壁17と第2壁12とに跨るように、その間を往復移動可能に設けられている。具体的には、吹出用ドア60の吹出側送風機7側の面に設けられたラック61は、図示しないピニオンに噛み合うようになっている。ドア用アクチュエータ70がそのピニオンを回転駆動することで、吹出用ドア60が移動する。
空調ケース10の底部19と排気側送風機8との間には、排気用ドア80が設けられている。排気用ドア80は、排気側送風機8の下側の空間の略半分の領域を塞ぐことが可能である。図1および図10では、排気用ドア80が、排気側送風機8の下側の空間のうち、エバポレータ5側の略半分の領域を塞ぎつつ、コンデンサ3側の略半分の領域を開放している状態を示している。排気用ドア80も、ドア用アクチュエータ70により駆動され、第1壁11と仕切壁17と第2壁12とに跨るように、その間を往復移動可能に設けられている。具体的には、排気用ドア80の排気側送風機8側の面に設けられたラック81も、図示しないピニオンに噛み合うようになっている。ドア用アクチュエータ70がそのピニオンを回転駆動することで、排気用ドア80が移動する。
空調ケース10内において、エバポレータ5の下面、空調ケース10の内壁、排気用ドア80および仕切壁17などで区画された空間を、冷風室40と呼ぶ。冷風室40には、エバポレータ5を通過した冷風が流れる。一方、空調ケース10内において、コンデンサ3の下面、空調ケース10の内壁、吹出用ドア60および仕切壁17などで区画された空間を、温風室50と呼ぶ。温風室50には、コンデンサ3を通過した温風が流れる。すなわち、空調ケース10は、冷風室40と温風室50を有している。
小型空調装置1が備える圧縮機2、吹出側送風機7、排気側送風機8、ドア用アクチュエータ70などは、図11に示す制御装置30によりその駆動が制御される。制御装置30は、制御処理や演算処理を行うプロセッサ、プログラムやデータ等を記憶するROM、RAM等の記憶部を含むマイクロコンピュータ、およびその周辺回路で構成されている。なお、制御装置30の記憶部は、非遷移的実体的記憶媒体で構成されている。制御装置30は、記憶部に記憶されたプログラムに基づいて、各種制御処理および演算処理を行い、出力ポートに接続された各機器の作動を制御する。制御装置30は、空調ケース10の内部に設けられていてもよく、空調ケース10から離れた場所に設けられていてもよい。
上述した構成において、図1、図9〜図10は、小型空調装置1が車室内の冷房を行う状態を示している。
小型空調装置1が車室内の冷房を行う際、制御装置30は、ドア用アクチュエータ70を駆動し、吹出用ドア60が、吹出側送風機7の下側の空間のうちコンデンサ3側の略半分の領域を塞ぎ、エバポレータ5側の略半分の領域を開放した状態とする。また、制御装置30は、ドア用アクチュエータ70を駆動し、排気用ドア80が、排気側送風機8の下側の空間のうち、エバポレータ5側の略半分の領域を塞ぎ、コンデンサ3側の略半分の領域を開放した状態とする。そして、制御装置30は、冷凍サイクルの圧縮機2と、吹出側送風機7と、排気側送風機8を駆動する。すると、図9の矢印CAに示すように、エバポレータ5を通過した冷風は、吹出用ドア60により形成された開口62を通って吹出側送風機7に吸い込まれ、図示しない吹出ダクトを介して座席に着座する乗員またはその近傍に向けて吹き出される。また、その際、図10の矢印HAに示すように、コンデンサ3を通過した温風は、排気用ドア80により形成された開口82を通って排気側送風機8に吸い込まれ、図示しない排気ダクトを介して乗員に直接当たらない場所または車室外などに排出される。
冷凍サイクルが作動すると、エバポレータ5を通過した空気に含まれる水蒸気が凝縮し、凝縮水が生成されることがある。図9および図10の破線CWに示すように、エバポレータ5で生成される凝縮水は、冷風室40の底部41に溜まることとなる。冷風室40から温風室50に送出された凝縮水は、温風室50でコンデンサ3を通過した温風により蒸発する。その凝縮水が蒸発した水蒸気は、排気側送風機8に吸い込まれ、図示しない排気ダクトを介して乗員に直接当たらない場所または車室外などに排出される。
なお、小型空調装置1が車室内の暖房を行う場合、図9〜図10で図示した状態に対し、吹出用ドア60と排気用ドア80とが互いに左右逆側に移動した状態となる。その状態の図示は省略するが、制御装置30は、ドア用アクチュエータ70を駆動し、吹出用ドア60が、吹出側送風機7の下側の空間のうちエバポレータ5側の略半分の領域を塞ぎ、コンデンサ3側の略半分の領域を開放した状態とする。また、制御装置30は、ドア用アクチュエータ70を駆動し、排気用ドア80が、排気側送風機8の下側の空間のうち、コンデンサ3側の略半分の領域を塞ぎ、エバポレータ5側の略半分の領域を開放した状態とする。そして、制御装置30は、冷凍サイクルの圧縮機2と、吹出側送風機7と、排気側送風機8を駆動する。すると、コンデンサ3を通過した温風は、吹出用ドア60により形成された開口を通って吹出側送風機7に吸い込まれ、図示しない吹出ダクトを介して車室内に吹き出される。具体的には、その温風は、座席に着座する乗員またはその近傍に向けて吹き出される。また、その際、エバポレータ5を通過した冷風は、排気用ドア80により形成された開口を通って排気側送風機8に吸い込まれ、図示しない排気ダクトを介して乗員に直接当たらない場所または車室外などに排出される。
以上、説明したように、本実施形態の圧縮機は、冷媒を圧縮するとともに、シャフトが鉛直方向に交差する方向に沿って延びる横置き型の圧縮機部20Aを備えている。また、圧縮機部20Aと横並びに配置され、圧縮機部20Aに冷媒を供給するアキュムレータ部20Bを備えている。また、圧縮機部20Aは、アキュムレータ部20Bより供給される冷媒を流入する流入口211が形成された圧縮機ケース21を有している。また、アキュムレータ部20Bは、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離してオイルを含む液相冷媒を貯留する有底筒状のアキュムレータケース22と、アキュムレータケース22の開口部を塞ぐようにアキュムレータケース22と圧縮機ケース21との間に配置され、オイルを含む液相冷媒および気相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く流路23e、23f、231を形成する板状の板状部材23と、を有している。そして、アキュムレータケース22が板状部材23を介して圧縮機ケース21に固定されている。
上記した構成によれば、横置き型の圧縮機部20Aと、圧縮機部20Aと横並びに配置され、圧縮機部20Aに冷媒を供給するアキュムレータ部20Bと、を備えたので、装置の上下方向の長さを短くすることができる。また、アキュムレータケース22が板状部材23を介して圧縮機ケース21に固定されており、アキュムレータケース22と圧縮機ケース21を配管で接続する必要がないので、搭載面積を小さくすることができ、かつ、組付性を向上することができる。すなわち、装置の上下方向の長さを短くするとともに搭載面積が小さくなるように小型化を図り、かつ、組付性を向上することができる。
また、圧縮機ケース21の内部は、冷媒が流入するモータ室Rmと、該モータ室Rmに流入した冷媒を圧縮する圧縮室Rcと、に区画されており、アキュムレータケース22は、モータ室Rmを挟んで圧縮室Rcと反対側の圧縮機ケース21に固定されている。
したがって、アキュムレータケース22が、圧縮機ケース21の圧縮室Rc側に配置された場合と比較して小型化することができる。
また、アキュムレータケース22と板状部材23との間および板状部材23と圧縮機ケース21との間の少なくとも一方の隙間をシールするシール部材を備えている。
したがって、アキュムレータケース22と板状部材23との間および板状部材23と圧縮機ケース21との間から冷媒が漏れるのを防止することが可能である。
また、シール部材は、薄板状のガスケット24、25である。したがって、圧縮機の小型化を図ることができる。
また、板状部材23には、気相冷媒を圧縮機ケース21の流入口211へと導くガス流入穴23eと、オイルを含む液相冷媒を圧縮機ケース21の流入口211へと導くオイル流入穴23fと、が形成されている。
このように、板状部材23に、気相冷媒を圧縮機ケース21の流入口211へと導くガス流入穴23eと、オイルを含む液相冷媒を圧縮機ケース21の流入口211へと導くオイル流入穴23fを形成することで、気相冷媒とオイルを含む液相冷媒を圧縮機ケース21の内部に導入することができる。
また、板状部材23には、アキュムレータケース22側に凹む凹部231が形成されており、ガス流入穴23eおよびオイル流入穴23fは、凹部231の底面に形成され、ガス流入穴23eは、オイル流入穴23fより上下方向上側に配置されている。
したがって、板状部材23に形成された凹部231により圧縮機ケース21の流入口211へ流入させる気相冷媒の流量を多くすることができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る圧縮機について図12〜図13を用いて説明する。上記第1実施形態の圧縮機は、有底筒状のアキュムレータケース22の底面に冷媒流入口221が設けられているが、本実施形態の圧縮機は、図12に示すように、有底筒状のアキュムレータケース22の上面に冷媒流入口221が設けられている。
このように、有底筒状のアキュムレータケース22の側面に冷媒流入口221を設けることもできる。
なお、図13に示すように、有底筒状のアキュムレータケース22の上面に冷媒流入口221を設けることもできる。
(第3実施形態)
第3実施形態に係る圧縮機について図14を用いて説明する。本実施形態の圧縮機は、圧縮機ケース21の前後方向、左右方向および上下方向の寸法が、上記第1実施形態の圧縮機ケース21の寸法と同じになっている。また、本実施形態の圧縮機は、アキュムレータケース22の左右方向および上下方向の寸法が、上記第1実施形態のアキュムレータケース22の寸法と同じになっている。しかし、本実施形態のアキュムレータケース22の前後方向の寸法は、上記第1実施形態のアキュムレータケース22の前後方向の寸法よりも長くなっている。
すなわち、本実施形態のアキュムレータケース22の前後方向の寸法は、圧縮機ケース21の前後方向の寸法よりも長くなっており、アキュムレータケース22の径方向の最大寸法が圧縮機ケース21の径方向の最大寸法よりも長くなっている。
このように、アキュムレータケース22の径方向の最大寸法を、圧縮機ケースの径方向の最大寸法よりも長くすることで、アキュムレータ部20Bの貯液部の容量を増やすことが可能である。
すなわち、圧縮機ケース21の大きさを変更することなく、アキュムレータ部20Bの貯液部の容量を増やすことが可能である。
(第4実施形態)
第4実施形態に係る圧縮機について図15を用いて説明する。本実施形態の圧縮機は、上記第3実施形態の圧縮機と比較して、板状部材23に、圧縮機ケース21の径方向外側で、アキュムレータケース22と反対側に突出する空間を形成する突出部232が形成されている点が異なる。
板状部材23に形成された突出部232により、さらに、アキュムレータ部20Bの貯液部の容量を増やすことが可能である。
(第5実施形態)
第5実施形態に係る圧縮機について図16〜図17を用いて説明する。本実施形態の圧縮機は、上記第1実施形態の圧縮機と比較して、板状部材23に凹部231が形成されていない点が異なる。
図16〜図17に示すように、板状部材23には、ガス流入穴23eと、オイル流入穴23fが形成されている。なお、板状部材23に凹部231が形成されていない。また、本実施形態の圧縮機ケース21には、ガス冷媒流入口211aとオイル流入口211bが別々に形成されている。
アキュムレータケース22は、第1ガスケット24、板状部材23および第2ガスケット25とともに圧縮機ケース21に固定される。この際、板状部材23に形成されたガス流入穴23eおよびオイル流入穴23fは、それぞれ圧縮機ケース21のモータ室Rmと連通する。
そして、アキュムレータケース22の内部から板状部材23に形成されたガス流入穴23eと、圧縮機ケース21に形成されたガス冷媒流入口211aを通って圧縮機ケース21のモータ室Rmに至る流路が形成される。さらに、アキュムレータケース22の内部から板状部材23に形成されたオイル流入穴23fと、圧縮機ケース21に形成されたオイル流入口211bを通って圧縮機ケース21のモータ室Rmに至る流路も形成される。
本実施形態の圧縮機は、アキュムレータケース22の上下方向上側に集められた気相冷媒は、板状部材23に形成されたガス流入穴23eと、圧縮機ケース21に形成されたガス冷媒流入口211aを通って圧縮機ケース21のモータ室Rmに導入される。
また、アキュムレータケース22の上下方向の下側に溜ったオイルを含む液相冷媒は、板状部材23に形成されたオイル流入穴23fと、圧縮機ケース21に形成されたオイル流入口211bを通って圧縮機ケース21のモータ室Rmに導入される。
本実施形態の圧縮機は、板状部材23の構成が簡素化されているので、製造コストを低減することが可能である。
(第6実施形態)
第6実施形態に係る圧縮機について図18を用いて説明する。本実施形態の圧縮機は、アキュムレータケース22の流入口221と板状部材23のガス流入穴23eとの間に、アキュムレータケース22の流入口221から流入して板状部材23のガス流入穴23eへと流れる冷媒の流れを妨げる衝立部233が配置されている。したがって、衝立部233により、アキュムレータ部20Bの気液分離性を向上させることができる。
さらに、本実施形態の圧縮機は、アキュムレータケース22に形成された流入口221に、アキュムレータケース22の内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するフィルタ34が配置されている。
したがって、フィルタ34により、アキュムレータケース22の内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去することができる。
(第7実施形態)
第7実施形態に係る圧縮機について図19を用いて説明する。本実施形態の圧縮機は、アキュムレータケース22の流入口221と板状部材23のガス流入穴第1穴23eとの間に、アキュムレータケース22の内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するとともにアキュムレータケース22の流入口221から流入して板状部材23のガス流入穴3eへと流れる冷媒の流れを妨げるフィルタ機能付き衝立部234が配置されている。衝立部234としては、例えば、メッシュ状の部材を用いることができる。
したがって、フィルタ機能付き衝立部234により、アキュムレータケース22の内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するとともにアキュムレータ部20Bの気液分離性を向上させることができる。
(他の実施形態)
(1)上記各実施形態では、アキュムレータケース22および圧縮機ケース21をそれぞれ四角筒形状として一体化したが、例えば、アキュムレータケース22および圧縮機ケース21をそれぞれ多角柱形状あるいは円柱形状として一体化してもよい。
なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。また、上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。また、上記各実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。また、上記各実施形態において、構成要素等の材質、形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の材質、形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その材質、形状、位置関係等に限定されるものではない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、圧縮機は、冷媒を圧縮するとともに、シャフトが鉛直方向に交差する方向に沿って延びる横置き型の圧縮機部と、圧縮機部と横並びに配置され、圧縮機部に冷媒を供給するアキュムレータ部と、を備えている。圧縮機部は、アキュムレータ部より供給される冷媒を流入する流入口が形成された圧縮機ケースを有している。アキュムレータ部は、冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離してオイルを含む液相冷媒を貯留する有底筒状のアキュムレータケースを有している。さらに、アキュムレータ部は、アキュムレータケースの開口部を塞ぐようにアキュムレータケースと圧縮機ケースとの間に配置され、オイルを含む液相冷媒および気相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く流路を形成する板状の板状部材と、を有している。そして、アキュムレータケースが板状部材を介して圧縮機ケースに固定されている。
また、第2の観点によれば、圧縮機ケースの内部は、冷媒が流入するモータ室と、該モータ室に流入した冷媒を圧縮する圧縮室と、に区画されており、アキュムレータケースは、モータ室を挟んで圧縮室と反対側の圧縮機ケースに固定されている。
したがって、アキュムレータケースが、圧縮室を挟んでモータ室側の配置された場合と比較して小型化することができる。
また、第3の観点によれば、圧縮機は、アキュムレータケースと板状部材との間および板状部材と圧縮機ケースとの間の少なくとも一方の隙間をシールするシール部材を備えている。
したがって、アキュムレータケースと板状部材との間および板状部材と圧縮機ケースとの間から冷媒が漏れるのを防止することが可能である。
また、第4の観点によれば、シール部材は、薄板状のガスケットである。したがって、圧縮機の小型化を図ることができる。
また、第5の観点によれば、圧縮機ケースは、筒状を成しており、アキュムレータケースの径方向の最大寸法は、圧縮機ケースの径方向の最大寸法よりも長くなっている。
このように、アキュムレータケースの径方向の最大寸法を、圧縮機ケースの径方向の最大寸法よりも長くすることで、アキュムレータ部20Bの貯液部の容量を増やすことが可能である。
また、第6の観点によれば、板状部材には、圧縮機ケースの径方向外側で、アキュムレータケースと反対側に突出する空間を形成する突出部が形成されている。したがって、板状部材に形成された突出部により、さらに、アキュムレータ部20Bの貯液部の容量を増やすことができる。
また、第7の観点によれば、板状部材には、気相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く第1穴部と、液相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く第2穴部と、が形成されている。
このように、板状部材に、気相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く第1穴部と、オイルを含む液相冷媒を圧縮機ケースの流入口へと導く第2穴部を形成することで、気相冷媒とオイルを含む液相冷媒を圧縮機ケースの内部に導入することができる。
また、第8の観点によれば、板状部材には、アキュムレータケース側に凹む凹部が形成されており、第1穴部および第2穴部は、凹部の底面に形成され、第1穴部は、第2穴部より上下方向の上側に配置されている。
したがって、板状部材に形成された凹部により圧縮機ケースの流入口へ流入させる気相冷媒の流量を多くすることができる。
また、第9の観点によれば、アキュムレータケースには、冷媒をアキュムレータケースの内部に流入させる流入口が形成されており、アキュムレータケースに形成された流入口には、アキュムレータケースの内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するフィルタが配置されている。
したがって、アキュムレータケースの内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去することができる。
また、第10の観点によれば、アキュムレータケースの流入口と板状部材の第1穴部との間には、アキュムレータケースの流入口から流入して板状部材の第1穴部へと流れる冷媒の流れを妨げる衝立部が配置されている。
したがって、衝立部により、アキュムレータ部の気液分離性を向上させることができる。
また、第11の観点によれば、アキュムレータケースの流入口と板状部材の第1穴部との間には、アキュムレータケースの内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するとともにアキュムレータケースの流入口から流入して板状部材の第1穴部へと流れる冷媒の流れを妨げるフィルタ機能付き衝立部が配置されている。
したがって、フィルタ機能付き衝立部により、アキュムレータケースの内部に流入する冷媒に含まれる不純物を除去するとともにアキュムレータ部の気液分離性を向上させることができる。
1 小型空調装置
2 圧縮機
20A 圧縮機部
20B アキュムレータ部
21 圧縮機ケース
22 アキュムレータケース
23 板状部材
23e ガス流入穴
23f オイル流入穴
24 第1ガスケット
25 第2ガスケット
26 ジョイント
27 シャフト

Claims (11)

  1. 冷媒を圧縮するとともに、シャフトが鉛直方向に交差する方向に沿って延びる横置き型の圧縮機部(20A)と、
    圧縮機部と横並びに配置され、前記圧縮機部に前記冷媒を供給するアキュムレータ部(20B)と、を備え、
    前記圧縮機部は、
    前記アキュムレータ部より供給される前記冷媒を流入する流入口(211)が形成された圧縮機ケース(21)を有し、
    前記アキュムレータ部は、
    前記冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離してオイルを含む液相冷媒を貯留する有底筒状のアキュムレータケース(22)と、
    前記アキュムレータケースの開口部を塞ぐように前記アキュムレータケースと前記圧縮機ケースとの間に配置され、前記オイルを含む液相冷媒および前記気相冷媒を前記圧縮機ケースの前記流入口へと導く流路(23e、23f、231)を形成する板状の板状部材(23)と、を有し、
    前記アキュムレータケースが前記板状部材を介して前記圧縮機ケースに固定されている圧縮機。
  2. 前記圧縮機ケースの内部は、前記冷媒が流入するモータ室(Rm)と、該モータ室に流入した前記冷媒を圧縮する圧縮室(Rc)と、に区画されており、
    前記アキュムレータケースは、前記モータ室を挟んで前記圧縮室と反対側の圧縮機ケースに固定されている請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記アキュムレータケースと前記板状部材との間および前記板状部材と前記圧縮機ケースとの間の少なくとも一方の隙間をシールするシール部材(24、25)を備えた請求項1または2に記載の圧縮機。
  4. 前記シール部材は、薄板状のガスケットである請求項3に記載の圧縮機。
  5. 前記圧縮機ケースは、筒状を成しており、
    前記アキュムレータケースの径方向の最大寸法は、前記圧縮機ケースの径方向の最大寸法よりも長くなっている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の圧縮機。
  6. 前記板状部材には、前記圧縮機ケースの径方向外側で、前記アキュムレータケースと反対側に突出する空間を形成する突出部(232)が形成されている請求項5に記載の圧縮機。
  7. 前記板状部材には、前記気相冷媒を前記圧縮機ケースの前記流入口へと導く第1穴部(23e)と、前記オイルを含む液相冷媒を前記圧縮機ケースの前記流入口へと導く第2穴部(23f)と、が形成されている請求項1ないし6のいずれか1つに記載の圧縮機。
  8. 前記板状部材には、前記アキュムレータケース側に凹む凹部(231)が形成されており、
    前記第1穴部および前記第2穴部は、前記凹部の底面に形成され、
    前記第1穴部は、前記第2穴部より上下方向上側に配置されている請求項7に記載の圧縮機。
  9. 前記アキュムレータケースには、前記冷媒を前記アキュムレータケースの内部に流入させる流入口(221)が形成されており、
    前記アキュムレータケースに形成された前記流入口には、前記アキュムレータケースの内部に流入する前記冷媒に含まれる不純物を除去するフィルタ(34)が配置されている請求項1ないし8のいずれか1つに記載の圧縮機。
  10. 前記アキュムレータケースの前記流入口と前記板状部材の前記第1穴部との間には、前記アキュムレータケースの前記流入口から流入して前記板状部材の前記第1穴部へと流れる前記冷媒の流れを妨げる衝立部(233)が配置されている請求項7ないし9のいずれか1つに記載の圧縮機。
  11. 前記アキュムレータケースの前記流入口と前記板状部材の前記第1穴部との間には、前記アキュムレータケースの内部に流入する前記冷媒に含まれる不純物を除去するとともに前記アキュムレータケースの前記流入口から流入して前記板状部材の前記第1穴部へと流れる前記冷媒の流れを妨げるフィルタ機能付き衝立部(234)が配置されている請求項7ないし10のいずれか1つに記載の圧縮機。
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