JP7367972B2 - パイロット弁 - Google Patents

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本発明は、四方切換弁の制御に用いられるパイロット弁に関する。
冷暖房システムは、冷媒の流動方向を切り換える四方切換弁を有している。このような四方切換弁の一例が特許文献1に開示されている。特許文献1の四方切換弁は、円筒状の弁本体を有している。弁本体の内側には2つのピストンが配置されている。2つのピストンは、弁本体の内側空間を主弁室、第1作動室および第2作動室に区画している。2つのピストンは主弁室に配置された弁体と連結されている。
弁本体の主弁室には、高圧ポートが設けられている。高圧ポートは、冷暖房システムが備える圧縮機の吐出口に接続される。また、主弁室には、弁座が配置されている。弁座が有する弁座面には、圧縮機の吸入口に接続される低圧ポートと冷暖房システムの熱交換器に接続される第1切換ポートおよび第2切換ポートとが設けられている。
この四方切換弁は、パイロット弁によって、第1作動室および第2作動室の一方を高圧ポートに接続し、他方を低圧ポートに接続する。これにより、第1作動室および第2作動室の差圧で2つのピストンがいずれかの作動室側に移動され、2つのピストンの移動に伴い弁体が弁座面上でスライドされる。弁体は、弁座面上でスライドされることにより、低圧ポートと第1切換ポートおよび第2切換ポートのいずれかとを選択的に接続する。
特開2013-227989号公報 国際公開第2017/094148号
近年の冷暖房システムは、例えば、特許文献2に示すような2つの室外熱交換器を有する構成のものがある。このような冷暖房システムは、冷房運転時および暖房運転時に、2つの室外熱交換器をあたかも1つの室外熱交換器のように使用する。そして、暖房運転時に室外熱交換器に霜が着くと、1つの室外熱交換器を使用しながら他の1つの室外熱交換器に高温高圧の冷媒を流して、暖房運転を停止することなく除霜を行う。そのため、冷暖房システムは、上述した冷媒の流動方向を切り換える四方切換弁とは別に、除霜動作用の四方切換弁を有する。除霜動作用の四方切換弁の一例を図12~図15に示す。
図12~図15に示す四方切換弁210は、円筒状の弁本体である主弁ハウジング211を有している。主弁ハウジング211内に、第1ピストン221および第2ピストン222が配置されている。第1ピストン221および第2ピストン222は、主弁ハウジング211の内側空間を、図12~図15の左側から順に、第1作動室231、主弁室212および第2作動室232に区画している。主弁室212には、内筒部材214が配置されている。
第1ピストン221には、第1ステム261が連結されている。第1ステム261の先端部(右端部)には、第1弁体251が設けられている。第1弁体251は、左側弁体部251Aと右側弁体部251Bとを有している。第1ピストン221は、押圧ばね265によって第1作動室231側に押されている。
第2ピストン222には、第2ステム262が連結されている。第2ステム262の先端部(左端部)には、第2弁体252が配置されている。第2弁体252は、左側弁体部252Aと右側弁体部252Bとを有している。第2ピストン222は、押圧ばね266によって第2作動室232側に押されている。
内筒部材214の左側端部には、左側円筒状弁座部245がはめ込まれている。左側円筒状弁座部245には、第1ステム261が挿通されている。左側円筒状弁座部245の先端部(右端部)には、第1弁体251の左側弁体部251Aが接離される第1高圧側弁座241Aが設けられている。
内筒部材214の右側端部には、右側円筒状弁座部246がはめ込まれている。右側円筒状弁座部246には、第2ステム262が挿通されている。右側円筒状弁座部246の先端部(左端部)には、第2弁体252の右側弁体部252Bが接離される第2高圧側弁座242Bが設けられている。
内筒部材214には、第1高圧側弁座241Aと左右方向に間隔をあけて対向配置され、第1弁体251の右側弁体部251Bが接離される第1切換ポート側弁座241Bが設けられている。また、内筒部材214には、第2高圧側弁座242Bと左右方向に間隔をあけて対向配置され、第2弁体252の左側弁体部252Aが接離される第2切換ポート側弁座242Aが設けられている。
四方切換弁210は、圧縮機の吐出口に接続される吐出側高圧ポートpAと、2つの室外熱交換器の一方に接続される第1入出ポートpB1と、2つの室外熱交換器の他方に接続される第2入出ポートpB2と、冷房運転時に圧縮機の吐出口に接続され、暖房運転時に圧縮機の吸入口に接続される切換入出ポートpCと、を有している。
吐出側高圧ポートpAは、主弁室212に接続される。第1入出ポートpB1は、内筒部材214における第1高圧側弁座241Aと第1切換ポート側弁座241Bとの間の空間に接続される。第2入出ポートpB2は、内筒部材214における第2高圧側弁座242Bと第2切換ポート側弁座242Aとの間の空間に接続される。切換入出ポートpCは、内筒部材214における第1切換ポート側弁座241Bと第2切換ポート側弁座242Aとの間の空間に接続される。
四方切換弁210は、主弁室212、第1作動室231および第2作動室232の冷媒圧力の関係に応じて、流路切換パターンとして、暖房運転時の第1流通状態、第2流通状態および第3流通状態、ならびに、冷房運転時の第4流通状態のいずれかの状態をとるように構成されている。第1流通状態、第2流通状態および第3流通状態では、切換入出ポートpCに低圧冷媒が導入される。第4流通状態では、切換入出ポートpCに高圧冷媒が導入される。なお、冷媒の圧力の関係は、高圧冷媒>中圧冷媒>低圧冷媒となる。
四方切換弁210は、主弁室212、第1作動室231および第2作動室232に低圧冷媒が導入されると、第1流通状態となる。第1流通状態では、図12に示すように、第1弁体251の左側弁体部251Aが第1高圧側弁座241Aに接しかつ第2弁体252の右側弁体部252Bが第2高圧側弁座242Bに接して、第1入出ポートpB1と切換入出ポートpCと第2入出ポートpB2とが連通される。第1流通状態は、暖房運転時に2つの室外熱交換器を1つの室外熱交換器として使用する状態である。
四方切換弁210は、主弁室212に高圧冷媒が導入され、第1作動室231に高圧冷媒が導入され、第2作動室232に低圧冷媒が導入されると、第2流通状態となる。第2流通状態では、図13に示すように、第1弁体251の右側弁体部251Bが第1切換ポート側弁座241Bに接しかつ第2弁体252の右側弁体部252Bが第2高圧側弁座242Bに接して、吐出側高圧ポートpAと第1入出ポートpB1とが連通され、かつ、第2入出ポートpB2と切換入出ポートpCとが連通される。第2流通状態は、暖房運転時に2つの室外熱交換器のうちの一方を除霜し、他方を暖房運転に使用する状態である。なお、第2流通状態では、第1流通状態からの過渡期のみ主弁室212の冷媒圧力が高圧(高圧冷媒)となり、その後、主弁室212から第1入出ポートpB1に冷媒が流れることにより、主弁室212の冷媒圧力が低下して中圧(中圧冷媒)になる。
四方切換弁210は、主弁室212に高圧冷媒が導入され、第1作動室231に低圧冷媒が導入され、第2作動室232に高圧冷媒が導入されると、第3流通状態となる。第3流通状態では、図14に示すように、第1弁体251の左側弁体部251Aが第1高圧側弁座241Aに接しかつ第2弁体252の左側弁体部252Aが第2切換ポート側弁座242Aに接して、第1入出ポートpB1と切換入出ポートpCとが連通されかつ吐出側高圧ポートpAと第2入出ポートpB2とが連通される。第3流通状態は、暖房運転時に2つの室外熱交換器のうちの他方を除霜し、一方を暖房運転に使用する状態である。なお、第3流通状態では、第1流通状態からの過渡期のみ主弁室212の冷媒圧力が高圧(高圧冷媒)となり、その後、主弁室212から第2入出ポートpB2に冷媒が流れることにより、主弁室212の冷媒圧力が低下して中圧(中圧冷媒)になる。
四方切換弁210は、主弁室212、第1作動室231および第2作動室232に高圧冷媒が導入されると、第4流通状態となる。第4流通状態では、図15に示すように、第1弁体251の左側弁体部251Aが第1高圧側弁座241Aに接しかつ第2弁体252の右側弁体部252Bが第2高圧側弁座242Bに接して、第1入出ポートpB1と切換入出ポートpCと第2入出ポートpB2とが連通される状態である。第4流通状態は、冷房運転時に2つの室外熱交換器を1つの室外熱交換器として使用する状態である。
このように四方切換弁210では、多数の流路切換パターンを実現することができる。
しかしながら、多数の流路切換パターンを実現するために、四方切換弁210では、主弁室212、第1作動室231および第2作動室232の冷媒圧力を切り換える必要がある。そのため、四方切換弁210の制御には複数のパイロット弁が必要となり、冷暖房システムの部品点数が増加して構成が複雑になるという課題があった。
そこで、本発明は、部品点数の増加を抑制しつつ、多数の流路切換パターンが可能な四方切換弁を制御できるパイロット弁を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るパイロット弁は、
冷暖房システムが有する第1室外熱交換器および第2室外熱交換器における冷媒の流通状態を切り換える四方切換弁の制御に用いられるパイロット弁であって、
前記四方切換弁は、前記冷暖房システムの圧縮機の吐出口に開閉弁を介して接続される主弁室、ならびに、前記主弁室と区画された第1作動室および第2作動室を有し、前記主弁室、前記第1作動室および前記第2作動室の冷媒圧力に応じて、前記流通状態を切り換えるように構成され、
前記パイロット弁は、
前記圧縮機の吐出口に接続される第1制御管(a)と、
冷房運転時に前記圧縮機の吐出口に接続され、かつ、暖房運転時に前記圧縮機の吸入口に接続される第2制御管(b、e)と、
前記第1作動室に接続される第3制御管(d)と、
前記第2作動室に接続される第4制御管(f)と、
前記圧縮機の吐出口に前記開閉弁を介して接続される第5制御管(g)と、を有し、
冷房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第3制御管(d)および前記第4制御管(f)と前記第2制御管(b、e)とを接続し、
暖房運転時に前記開閉弁が閉弁状態のとき、前記第3制御管(d)および前記第4制御管(f)と前記第2制御管(b、e)とを接続し、
暖房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、制御信号に応じて、前記第3制御管(d)と前記第1制御管(a)とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第2制御管(e)とを接続し、または、前記第3制御管(d)と前記第2制御管(e)とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第1制御管(a)とを接続するように構成されていることを特徴とする。
本発明において、
第1パイロット室、第2パイロット室、第3パイロット室および第4パイロット室が軸方向に順に並べて設けられた筒状の弁本体と、
前記第1パイロット室と前記第2パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に配置された第1仕切り部材と、
前記第2パイロット室と前記第3パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に軸方向に移動可能に配置された第1弁体と、
前記第3パイロット室と前記第4パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に配置された第2仕切り部材と、
前記第4パイロット室に軸方向に移動可能に配置された第2弁体と、
前記第2仕切り部材を軸方向に貫通して前記第3パイロット室と前記第4パイロット室を接続する第1接続流路と、
前記第1接続流路と前記第1パイロット室とを接続する第2接続流路と、
前記第1接続流路における第3パイロット室側の開口を囲み、前記第1弁体が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第1弁座と、
前記第1接続流路における第4パイロット室側の開口を囲み、前記第2弁体が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第2弁座と、
前記第1パイロット室に配置された接続切換弁体と、
前記接続切換弁体を駆動する駆動部と、を有し、
前記第2パイロット室には、前記第5制御管(g)が接続され、
前記第3パイロット室には、前記第2制御管(b)が接続され、
前記第4パイロット室には、前記第1制御管(a)が接続され、
前記第1弁体と前記第2弁体とは、前記第1接続流路に挿通された作動棒で連結され、
冷房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座から離れかつ前記第2弁体が前記第2弁座に接し、
暖房運転時に前記開閉弁が閉弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座から離れかつ前記第2弁体が前記第2弁座に接し、
暖房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座に接しかつ前記第2弁体が前記第2弁座から離れ、前記駆動部が、前記制御信号に応じて、前記第3制御管(d)と前記第1パイロット室とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第2制御管(e)とを接続し、または、前記第3制御管(d)と前記第2制御管(e)とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第1パイロット室とを接続するように前記接続切換弁体を駆動する、ことが好ましい。
本発明において、
前記第1弁体には、前記第2パイロット室と前記第3パイロット室とを接続する均圧孔が設けられており、
前記均圧孔は、前記第1弁体が前記第1弁座に接する前に閉じられるように構成されている、ことが好ましい。
上記目的を達成するために、本発明の他の一態様に係るパイロット弁は、
高圧冷媒が導入される第1制御管(a)と、
第2制御管(b、e)と、
第3制御管(d)と、
第4制御管(f)と、
第5制御管(g)と、を有し、
前記第2制御管(b、e)および前記第5制御管(g)に高圧冷媒が導入されたとき、前記第3制御管(d)および前記第4制御管(f)と前記第2制御管(b、e)とを接続し、
前記第2制御管(b、e)および前記第5制御管(g)に低圧冷媒が導入されたとき、前記第3制御管(d)および前記第4制御管(f)と前記第2制御管(b、e)とを接続し、
前記第2制御管(b、e)に低圧冷媒が導入され、かつ、前記第5制御管(g)に高圧冷媒または中圧冷媒が導入されたとき、制御信号に応じて、前記第3制御管(d)と前記第1制御管(a)とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第2制御管(e)とを接続し、または、前記第3制御管(d)と前記第2制御管(e)とを接続しかつ前記第4制御管(f)と前記第1制御管(a)とを接続するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、部品点数の増加を抑制しつつ多数の流路切換パターンが可能な四方切換弁を制御できる。
本発明の一実施例に係るパイロット弁の断面図である。 図1のパイロット弁の拡大断面図である(暖房運転時:第1流通状態)。 図1のパイロット弁の拡大断面図である(暖房運転時に除霜動作を開始した状態:第1流通状態から第2流通状態、第3流通状態への過渡期)。 図1のパイロット弁の拡大断面図である(暖房運転時に第1室外熱交換器を除霜している状態:第2流通状態)。 図1のパイロット弁の拡大断面図である(暖房運転時に第2室外熱交換器を除霜している状態:第3流通状態)。 図1のパイロット弁の拡大断面図である(冷房運転時:第4流通状態)。 冷暖房システムの動作状態とパイロット弁の状態との関係を示す表である。 冷暖房システムの概略構成図である(暖房運転時)。 冷暖房システムの概略構成図である(暖房運転時に第1室外熱交換器を除霜する場合)。 冷暖房システムの概略構成図である(暖房運転時に第2室外熱交換器を除霜する場合)。 冷暖房システムの概略構成図である(冷房運転時)。 除霜動作用の四方切換弁の断面図である(第1流通状態)。 除霜動作用の四方切換弁の断面図である(第2流通状態)。 除霜動作用の四方切換弁の断面図である(第3流通状態)。 除霜動作用の四方切換弁の断面図である(第4流通状態)。
以下、本発明の一実施例に係るパイロット弁について説明する。本実施例のパイロット弁は、2つの室外熱交換器を有する冷暖房システムにおいて、暖房運転と並行して除霜動作を実現する上述の四方切換弁210を制御するために用いられる。
まず、本実施例のパイロット弁が用いられる冷暖房システム300について説明する。
図8~図11に示すように、冷暖房システム300は、圧縮機310と、室内熱交換器320と、第1室外熱交換器331と、第2室外熱交換器332と、膨張弁340と、冷媒の流動方向を切り換える流動方向切換用の四方切換弁350と、開閉弁360と、上述の除霜動作用の四方切換弁210と、を有している。
図8に示すように、通常の暖房動作時(動作状態:暖房)には、開閉弁360を閉弁状態とし、流動方向切換用の四方切換弁350を暖房方向とし、除霜動作用の四方切換弁210を第1流通状態とする。圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に四方切換弁350、室内熱交換器320、膨張弁340、第1室外熱交換器331および第2室外熱交換器332、四方切換弁210(pB1、pB2→pC)、四方切換弁350を通り、圧縮機310の吸入口310bに戻る。
図9に示すように、暖房動作時に第1室外熱交換器331の除霜する場合(動作状態:暖房+除霜1)には、開閉弁360を開弁状態とし、流動方向切換用の四方切換弁350を暖房方向とし、除霜動作用の四方切換弁210を第2流通状態とする。圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に四方切換弁350、室内熱交換器320、膨張弁340、第2室外熱交換器332、四方切換弁210(pB2→pC)、四方切換弁350を通り、圧縮機310の吸入口310bに戻る。これと並行して、圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に開閉弁360、四方切換弁210(pA→pB1)、第1室外熱交換器331を通り、第2室外熱交換器332へ向かう流れに合流する。
図10に示すように、暖房動作時に第2室外熱交換器332の除霜する場合(動作状態:暖房+除霜2)には、開閉弁360を開弁状態とし、流動方向切換用の四方切換弁350を暖房方向とし、除霜動作用の四方切換弁210を第3流通状態とする。圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に四方切換弁350、室内熱交換器320、膨張弁340、第1室外熱交換器331、四方切換弁210(pB1→pC)、四方切換弁350を通り、圧縮機310の吸入口310bに戻る。これと並行して、圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に開閉弁360、四方切換弁210(pA→pB2)、第2室外熱交換器332を通り、第1室外熱交換器331へ向かう流れに合流する。
図11に示すように、冷房動作時(動作状態:冷房)には、開閉弁360を開弁状態とし、流動方向切換用の四方切換弁350を冷房方向とし、除霜動作用の四方切換弁210を第4流通状態とする。圧縮機310の吐出口310aから吐出された冷媒は、順に四方切換弁350、四方切換弁210(pC→pB1、pB2)、第1室外熱交換器331および第2室外熱交換器332、膨張弁340、室内熱交換器320、四方切換弁350を通り、圧縮機310の吸入口310bに戻る。
次に、本実施例のパイロット弁1について説明する。パイロット弁1は、冷暖房システム300において、除霜動作用の四方切換弁210を制御して、流通状態(第1流通状態、第2流通状態、第3流通状態および第4流通状態)を切り換えるために用いられる。
パイロット弁1は、弁本体10と、第1仕切り部材20と、第1弁体30と、第2仕切り部材40と、第2弁体50と、接続切換弁座60と、接続切換弁体70と、駆動部80と、を有している。また、パイロット弁1は、第1制御管aと、第2制御管b、eと、第3制御管dと、第4制御管fと、第5制御管gと、を有している。
弁本体10は、円筒状に形成されている。弁本体10の一端部10a(図1の右端部)はキャップ15で塞がれている。弁本体10の他端部10b(図1の左端部)には、当該他端部10bを塞ぐように駆動部80が配置されている。弁本体10は、他端部10b側から一端部10a側に向かって順に、第1パイロット室11、第2パイロット室12、第3パイロット室13および第4パイロット室14が並んで設けられている。弁本体10の軸は軸線Lに一致する。
第1仕切り部材20は、弁本体10の内径と同一の外径を有する円柱状に形成されている。第1仕切り部材20は、第1パイロット室11と第2パイロット室12とを仕切るように、弁本体10の内側に固定して配置されている。
第1弁体30は、弁本体10の内径と同一の外径を有する円柱状に形成されている。第1弁体30は、第2パイロット室12と第3パイロット室13とを仕切るように、弁本体10の内側に軸線L方向に移動可能に配置されている。第1弁体30と第1仕切り部材20との間に圧縮コイルばねからなる第1閉弁ばね35が配置されている。第1閉弁ばね35は、第1弁体30を一端部10a側に押している。第1弁体30の周面に設けられた環状の溝部には、弁本体10との間を封止するOリング等からなる封止部材36が設けられている。
第2仕切り部材40は、仕切り本体部41と、可動部42とを有している。仕切り本体部41は、弁本体10の内径と同一の外径を有する円柱状に形成されている。仕切り本体部41は、弁本体10の内側に固定して配置されている。仕切り本体部41には、軸線L方向に貫通して第3パイロット室13と第4パイロット室14とを接続する第1接続流路43が設けられている。第1接続流路43は、弁本体10(すなわち第2パイロット室12および第3パイロット室13)の内径より小さい径を有している。可動部42は、円環状に形成されている。可動部42は、仕切り本体部41における他端部10b側の端部に軸線L方向に移動可能に配置されている。仕切り本体部41と可動部42との間には圧縮コイルばねからなる押圧ばね45が設けられている。押圧ばね45は、可動部42を他端部10b側に押している。第2仕切り部材40は、第3パイロット室13と第4パイロット室14とを仕切るように配置されている。
第1パイロット室11は、第2接続流路44によって第1接続流路43と接続されている。
第2パイロット室12は、第5制御管gに接続され、第5制御管gによって四方切換弁210の吐出側高圧ポートpAに接続されている。第5制御管gは、吐出側高圧ポートpAおよび開閉弁360を介して圧縮機310の吐出口310aに接続されている。なお、圧縮機の吐出口に接続された状態には、吐出側高圧ポートpAが四方切換弁210の他のポートよりも圧縮機の吐出口側の流路に接続された状態を含むものとする。
第3パイロット室13は、第2制御管bに接続され、第2制御管bによって四方切換弁210の切換入出ポートpCに接続されている。
第4パイロット室14は、第1制御管aに接続され、第1制御管aによって圧縮機310の吐出口310aの近傍に接続されている。第4パイロット室14は、圧縮機310の動作中は常に高圧冷媒が導入されている。第1制御管aは、吐出側高圧ポートpAよりも圧縮機310の吐出口310aに近い位置に接続されている。
第2弁体50は、弁本体10の内径と同一の外径を有する円柱状に形成されている。第2弁体50は、第4パイロット室14に軸線L方向に移動可能に配置されている。第2弁体50は、第4パイロット室14における一端部10a側の空間部分14aと他端部10b側の空間部分14bとの間で冷媒が流動可能なように構成されている。第2弁体50とキャップ15との間に圧縮コイルばねからなる第2閉弁ばね55が配置されている。第2閉弁ばね55は、第2弁体50を他端部10b側に押している。
第2仕切り部材40の仕切り本体部41には、第1弁座47と、第2弁座48と、が設けられている。第1弁座47は、第1接続流路43における第3パイロット室13側の開口を囲み、第1弁体30が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられている。第2弁座48は、第1接続流路43における第4パイロット室14側の開口を囲み、第2弁体50が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられている。
第1弁体30と第2弁体50とは、第1接続流路43に挿通された作動棒38で連結されている。そのため、第2弁体50が第2弁座48に接すると第1弁体30が第1弁座47から離れて、第1接続流路43および第2接続流路44を介して第3パイロット室13と第1パイロット室11とが接続される。または、第1弁体30が第1弁座47に接すると第2弁体50が第2弁座48から離れて、第1接続流路43および第2接続流路44を介して第4パイロット室14と第1パイロット室11とが接続される。
パイロット弁1は、(1)第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力との差圧がないとき(具体的には差圧が所定値未満のとき)に、第2弁体50が第2弁座48に接して第1弁体30が第1弁座47から離れるように、(2)第2パイロット室12の冷媒圧力が第3パイロット室13の冷媒圧力より高いとき(具体的には差圧が所定値以上のとき)に、第1弁体30が第1弁座47に接して第2弁体50が第2弁座48から離れるように、第1開弁ばね35(第1弁体30を押す力)、第2開弁ばね55(第2弁体50を押す力)、ならびに、弁本体10の内径および第1接続流路43の径(冷媒が第1弁体30および第2弁体50を押す力)が設定されている。
第1弁体30には、第2パイロット室12と第3パイロット室13とを接続する均圧孔31が設けられている。均圧孔31は、開閉弁360が開弁状態から閉弁状態となることにより第2パイロット室12への高圧冷媒または中圧冷媒の導入が停止されたときに、第2パイロット室12の冷媒を第3パイロット室13に逃がして第2パイロット室12の冷媒圧力を速やかに低下させる。また、第2パイロット室12の冷媒圧力および第3パイロット室13の冷媒圧力に応じて、第1弁体30が一端部10a側に移動すると、均圧孔31における第3パイロット室13側の開口31aが可動部42によって閉じられ、第1弁体30が他端部10b側に移動すると、開口31aが開かれる。本実施例において、均圧孔31の開口31aは、第1弁体30が第1弁座47に接する前に可動部42によって閉じられるように構成されている。均圧孔31の開口31aを閉じることにより、均圧孔31を通じて第2パイロット室12から第3パイロット室13に必要以上に冷媒が流れ込むことを規制する。
接続切換弁座60は、弁本体10の第1パイロット室11に固定して配置されている。接続切換弁座60は、図2に示すように、第1ポート61、第2ポート62および第3ポート63が開口する弁座面64を有している。
第1ポート61は、第2制御管eに接続され、第2制御管eによって四方切換弁210の切換入出ポートpCに接続されている。
第2ポート62は、第3制御管dに接続され、第3制御管dによって四方切換弁210の第1作動室231に接続されている。
第3ポート63は、第4制御管fに接続され、第4制御管fによって四方切換弁210の第2作動室232に接続されている。
接続切換弁体70と、接続切換弁座60の弁座面64上を軸線L方向にスライド可能に配置されている。接続切換弁体70は、弁座面64上をスライドされることにより、第1ポート61を第2ポート62および第3ポート63に選択的に接続する。
駆動部80は、接続切換弁体70を軸線L方向にスライドするように駆動する。駆動部80は、図示しない制御装置からの制御信号に応じてコイル81により固定子82とプランジャー83を磁化させたり、固定子82とプランジャー83の磁化を解除したりする。本実施例では、制御信号がオンのとき、コイル81に通電して固定子82とプランジャー83を磁化させ、制御信号がオフのとき、コイル81の通電を停止して固定子82とプランジャー83の磁化を解除する。
固定子82とプランジャー83が磁化されると、プランジャー83が固定子82に吸引されて他端部10b側に移動され、駆動軸84によりプランジャー83と連結された接続切換弁体70が他端部10b側にスライドされる。接続切換弁体70が他端部10b側にスライドされると、第1ポート61と第2ポート62とが接続され、第3ポート63と第1パイロット室11とが接続される。
固定子82とプランジャー83の磁化が解除されると、プランジャー83が押圧ばね85によって一端部10a側に移動され、駆動軸84によりプランジャー83と連結された接続切換弁体70が一端部10a側にスライドされる。接続切換弁体70が一端部10a側にスライドされると、第1ポート61と第3ポート63とが接続され、第2ポート62と第1パイロット室11とが接続される。
次に、冷暖房システム300におけるパイロット弁1の動作の一例について、図2~図6を参照して説明する。
冷暖房システム300の暖房運転時は、流動方向切換用の四方切換弁350が暖房方向となる。そのため、切換入出ポートpCに低圧冷媒が流れ、切換入出ポートpCから第2制御管bを通じて第3パイロット室13に低圧冷媒が導入される。第2制御管eにも低圧冷媒が導入される。また、開閉弁360が閉弁状態となるので、除霜動作用の四方切換弁210の吐出側高圧ポートpAおよび主弁室212の冷媒圧力は低圧(低圧冷媒)となり、吐出側高圧ポートpAから第5制御管gを通じて第2パイロット室12に低圧冷媒が導入される。これにより、第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力との差圧がなくなり、図2に示すように、第2弁体50が第2弁座48に接して第1弁体30が第1弁座47から離れる。そのため、第3パイロット室13が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続され、第1パイロット室11に低圧冷媒が導入される。そして、第2制御管eおよび第1パイロット室11には低圧冷媒が導入されていることから、第3制御管dおよび第4制御管fを通じて、除霜動作用の四方切換弁210の第1作動室231および第2作動室232に低圧冷媒が導入される。このようにして、四方切換弁210の主弁室212、第1作動室231および第2作動室232に低圧冷媒が導入され、第1流通状態となる。
次に、冷暖房システム300の暖房運転中に除霜動作を開始すると、開閉弁360が閉弁状態から開弁状態となる。開閉弁360が開弁状態になると、除霜動作用の四方切換弁210の吐出側高圧ポートpAを通じて主弁室212に高圧冷媒が導入され、吐出側高圧ポートpAから第5制御管gを通じて第2パイロット室12に高圧冷媒が導入される。第2パイロット室12に高圧冷媒が導入されると冷媒圧力が上昇して低圧から中圧(中圧冷媒)となる。このとき、第2パイロット室12と第3パイロット室13とは均圧孔31によって接続されているが、均圧孔31の流路面積が第5制御管gの流路面積より十分に小さく、また、均圧孔31を通じて第3パイロット室13に流入した冷媒は第2制御管bから低圧側に流出するため、第2パイロット室12の冷媒圧力が第3パイロット室13の冷媒圧力より高くなり差圧が生じる。この差圧により、第1弁体30および第2弁体50が一端部10a側に移動する。この移動により、図3に示すように、均圧孔31の開口31aが第2仕切り部材40の可動部42によって閉じられて、第2パイロット室12から第3パイロット室13への冷媒の流動が止まる。また、一時的に第1パイロット室11の冷媒圧力が中圧(中圧冷媒)となる。
さらに、上記差圧により、第1弁体30および第2弁体50が一端部10a側に移動して、図4に示すように、第1弁体30が第1弁座47に接して第2弁体50が第2弁座48から離れる。そのため、第4パイロット室14が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続され、第1パイロット室11に高圧冷媒が導入される。このとき、駆動部80の制御信号をオフにすると、図4に示すように、接続切換弁体70が一端部10a側にスライドされて、第1パイロット室11から第3制御管dを通じて第1作動室231に高圧冷媒が導入され、かつ、第2制御管eから第4制御管fを通じて第2作動室232に低圧冷媒が導入され、四方切換弁210は第2流通状態となる。または、駆動部80の制御信号をオンにすると、図5に示すように、接続切換弁体70が他端部10b側にスライドされて、第2制御管eから第3制御管dを通じて第1作動室231に低圧冷媒が導入され、かつ、第1パイロット室11から第4制御管fを通じて第2作動室232に高圧冷媒が導入され、四方切換弁210は第3流通状態となる。
(除霜動作中:第2流通状態、第3流通状態)
除霜動作用の四方切換弁210は、第2流通状態または第3流通状態になると、吐出側高圧ポートpAから第1入出ポートpB1および第2入出ポートpB2のいずれかに冷媒が流れるので、吐出側高圧ポートpAの冷媒圧力が低下して中圧(中圧冷媒)となる(図4、図5)。そのため、第5制御管gを通じて第2パイロット室12に中圧冷媒が導入されるが、この中圧冷媒は第3パイロット室13の低圧冷媒より圧力が高いため、第1弁体30が第1弁座47に接しかつ第2弁体50が第2弁座48から離れた状態が維持される。そのため、第2流通状態または第3流通状態が維持される。
(除霜動作を終了:第2、第3流通状態から第1流通状態への過渡期)
次に、冷暖房システム300の暖房運転中に除霜動作を終了すると、開閉弁360が開弁状態から閉弁状態となる。開閉弁360が閉弁状態になると、除霜動作用の四方切換弁210の吐出側高圧ポートpAを通じた主弁室212への高圧冷媒(または中圧冷媒)の導入が停止され、吐出側高圧ポートpAおよび主弁室212の冷媒圧力が低下して低圧(低圧冷媒)となり、吐出側高圧ポートpAから第5制御管gを通じて第2パイロット室12の冷媒圧力も低下する。また、第2パイロット室12の冷媒が均圧孔31を通じて第3パイロット室13に流入することでも、第2パイロット室12の冷媒圧力が低下する。これにより、第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力との差圧がなくなり、図2に示すように、第2弁体50が第2弁座48に接して第1弁体30が第1弁座47から離れる。そのため、第3パイロット室13が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続され、第1パイロット室11に低圧冷媒が導入される。そして、第2制御管eおよび第1パイロット室11には低圧冷媒が導入されているため、第3制御管dおよび第4制御管fを通じて、除霜動作用の四方切換弁210の第1作動室231および第2作動室232に低圧冷媒が導入される。そのため、四方切換弁210の主弁室212、第1作動室231および第2作動室232に低圧冷媒が導入され、第1流通状態となる。
(冷房運転時:第4流通状態)
冷暖房システム300の冷房運転時は、流動方向切換用の四方切換弁350が冷房方向となるので、切換入出ポートpCに高圧冷媒が流れ、切換入出ポートpCから第2制御管bを通じて第3パイロット室13に高圧冷媒が導入される。第2制御管eにも高圧冷媒が導入される。また、開閉弁360が開弁状態となるので、除霜動作用の四方切換弁210の吐出側高圧ポートpAを通じて主弁室212に高圧冷媒が導入され、吐出側高圧ポートpAから第5制御管gを通じて第2パイロット室12に高圧冷媒が導入される。これにより、第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力との差圧がなくなり、図6に示すように、第2弁体50が第2弁座48に接して第1弁体30が第1弁座47から離れる。そのため、第3パイロット室13が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続され、第1パイロット室11に高圧冷媒が導入される。そして、第2制御管eおよび第1パイロット室11には高圧冷媒が導入されているため、第3制御管dおよび第4制御管fを通じて、除霜動作用の四方切換弁210の第1作動室231および第2作動室232に高圧冷媒が導入される。そのため、四方切換弁210の主弁室212、第1作動室231および第2作動室232に高圧冷媒が導入され、第4流通状態となる。
図7に、冷暖房システム300の動作状態と流動方向切換用の四方切換弁350、除霜動作用の四方切換弁210、開閉弁360およびパイロット弁1の状態との関係を整理した表を示す。
上述した本実施例のパイロット弁1は、
圧縮機310の吐出口310aに接続される第1制御管aと、
冷房運転時に圧縮機310の吐出口310aに接続され、かつ、暖房運転時に圧縮機310の吸入口310bに接続される第2制御管b、eと、
第1作動室231に接続される第3制御管dと、
第2作動室232に接続される第4制御管fと、
圧縮機310の吐出口310aに開閉弁360を介して接続される第5制御管gと、を有している。
また、パイロット弁1は、
第1パイロット室11、第2パイロット室12、第3パイロット室13および第4パイロット室14が軸線L方向に順に並べて設けられた筒状の弁本体10と、
第1パイロット室11と第2パイロット室12とを仕切るように弁本体10の内側に配置された第1仕切り部材20と、
第2パイロット室12と第3パイロット室13とを仕切るように弁本体10の内側に軸線L方向に移動可能に配置された第1弁体30と、
第3パイロット室13と第4パイロット室14とを仕切るように弁本体10の内側に配置された第2仕切り部材40と、
第4パイロット室14に軸線L方向に移動可能に配置された第2弁体50と、
第2仕切り部材40を軸線L方向に貫通して第3パイロット室13と第4パイロット室14とを接続する第1接続流路43と、
第1接続流路43と第1パイロット室11とを接続する第2接続流路44と、
第1接続流路43における第3パイロット室13側の開口を囲み、第1弁体30が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第1弁座47と、
第1接続流路43における第4パイロット室14側の開口を囲み、第2弁体50が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第2弁座48と、
第1パイロット室11に配置された接続切換弁体70と、
接続切換弁体70を駆動する駆動部と、を有している。
そして、パイロット弁1は、
第2パイロット室12には、第5制御管gが接続され、
第3パイロット室13には、第2制御管bが接続され、
第4パイロット室14には、第1制御管aが接続され、
第1弁体30と第2弁体50とは、第1接続流路43に挿通された作動棒38で連結され、
冷房運転時に開閉弁360が開弁状態のとき、第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力とが共に高圧で差圧がなくなり、第1弁体30が第1弁座47から離れかつ第2弁体50が第2弁座48に接して、第3パイロット室13が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続されることにより、第3制御管dおよび第4制御管fと第2制御管b、eとを接続し(第4流通状態)、
暖房運転時に開閉弁360が閉弁状態のとき、第2パイロット室12の冷媒圧力と第3パイロット室13の冷媒圧力とが共に低圧で差圧がなくなり、第1弁体30が第1弁座47から離れかつ第2弁体50が第2弁座48に接して、第3パイロット室13が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続されることにより、第3制御管dおよび第4制御管fと第2制御管b、eとを接続し(第1流通状態)、
暖房運転時に開閉弁360が開弁状態のとき、第2パイロット室12の冷媒圧力(高圧または中圧)が第3パイロット室13の冷媒圧力(低圧)より高くなり、第1弁体30が第1弁座47に接しかつ第2弁体50が第2弁座48から離れて、第4パイロット室14が第1接続流路43および第2接続流路44を介して第1パイロット室11と接続され、駆動部80が、制御信号に応じて、第3制御管dと第1パイロット室11(すなわち第1制御管a)とを接続しかつ第4制御管fと第2制御管eとを接続し(第2流通状態)、または、第3制御管dと第2制御管eとを接続しかつ第4制御管fと第1パイロット室11(すなわち第1制御管a)とを接続する(第3流通状態)ように接続切換弁体70を駆動する。
パイロット弁1は、このように構成されていることから、複数のパイロット弁を用いることなく、パイロット弁1のみで第1流通状態、第2流通状態、第3流通状態および第4流通状態となるように除霜動作用の四方切換弁210を制御することができる。そのため、部品点数を増加することなく多数の流路切換パターンが可能な四方切換弁210を制御できる。
上記に本発明の実施例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。前述の実施例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の趣旨に反しない限り、本発明の範囲に含まれる。
1…パイロット弁、10…弁本体、10a…一端部、10b…他端部、11…第1パイロット室、12…第2パイロット室、13…第3パイロット室、14…第4パイロット室、15…キャップ、20…第1仕切り部材、30…第1弁体、31…均圧孔、31a…開口、35…第1閉弁ばね、38…作動棒、40…第2仕切り部材、41…仕切り本体部、42…可動部、43…第1接続流路、44…第2接続流路、45…押圧ばね、47…第1弁座、48…第2弁座、50…第2弁体、55…第2閉弁ばね、60…接続切換弁座、61…第1ポート、62…第2ポート、63…第3ポート、64…弁座面、70…接続切換弁体、80…駆動部、81…コイル、82…固定子、83…プランジャー、84…駆動軸、85…押圧ばね、a…第1制御管、b、e…第2制御管、d…第3制御管、f…第4制御管、g…第5制御管、L…軸線
210…四方切換弁、211…主弁ハウジング、212…主弁室、214…内筒部材、221…第1ピストン、222…第2ピストン、231…第1作動室、232…第2作動室、241A…第1高圧側弁座、241B…第1切換ポート側弁座、242A…第2切換ポート側弁座、242B…第2高圧側弁座、245…左側円筒状弁座部、246…右側円筒状弁座部、251…第1弁体、251A…左側弁体部、251B…右側弁体部、252…第2弁体、252A…左側弁体部、252B…右側弁体部、261…第1ステム、262…第2ステム、pA…吐出側高圧ポート、pB1…第1入出ポート、pB2…第2入出ポート、pC…切換入出ポート
300…冷暖房システム、310…圧縮機、310a…吐出口、310b…吸入口、320…室内熱交換器、331…第1室外熱交換器、332…第2室外熱交換器、340…膨張弁、350…四方切換弁、360…開閉弁

Claims (4)

  1. 冷暖房システムが有する第1室外熱交換器および第2室外熱交換器における冷媒の流通状態を切り換える四方切換弁の制御に用いられるパイロット弁であって、
    前記四方切換弁は、前記冷暖房システムの圧縮機の吐出口に開閉弁を介して接続される主弁室、ならびに、前記主弁室と区画された第1作動室および第2作動室を有し、前記主弁室、前記第1作動室および前記第2作動室の冷媒圧力に応じて、前記流通状態を切り換えるように構成され、
    前記パイロット弁は、
    前記圧縮機の吐出口に接続される第1制御管と、
    冷房運転時に前記圧縮機の吐出口に接続され、かつ、暖房運転時に前記圧縮機の吸入口に接続される第2制御管と、
    前記第1作動室に接続される第3制御管と、
    前記第2作動室に接続される第4制御管と、
    前記圧縮機の吐出口に前記開閉弁を介して接続される第5制御管と、を有し、
    冷房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第3制御管および前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、
    暖房運転時に前記開閉弁が閉弁状態のとき、前記第3制御管および前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、
    暖房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、制御信号に応じて、前記第3制御管と前記第1制御管とを接続しかつ前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、または、前記第3制御管と前記第2制御管とを接続しかつ前記第4制御管と前記第1制御管とを接続するように構成されていることを特徴とするパイロット弁。
  2. 第1パイロット室、第2パイロット室、第3パイロット室および第4パイロット室が軸方向に順に並べて設けられた筒状の弁本体と、
    前記第1パイロット室と前記第2パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に配置された第1仕切り部材と、
    前記第2パイロット室と前記第3パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に軸方向に移動可能に配置された第1弁体と、
    前記第3パイロット室と前記第4パイロット室とを仕切るように前記弁本体の内側に配置された第2仕切り部材と、
    前記第4パイロット室に軸方向に移動可能に配置された第2弁体と、
    前記第2仕切り部材を軸方向に貫通して前記第3パイロット室と前記第4パイロット室を接続する第1接続流路と、
    前記第1接続流路と前記第1パイロット室とを接続する第2接続流路と、
    前記第1接続流路における第3パイロット室側の開口を囲み、前記第1弁体が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第1弁座と、
    前記第1接続流路における第4パイロット室側の開口を囲み、前記第2弁体が接離することにより当該開口が開閉されるように設けられた第2弁座と、
    前記第1パイロット室に配置された接続切換弁体と、
    前記接続切換弁体を駆動する駆動部と、を有し、
    前記第2パイロット室には、前記第5制御管が接続され、
    前記第3パイロット室には、前記第2制御管が接続され、
    前記第4パイロット室には、前記第1制御管が接続され、
    前記第1弁体と前記第2弁体とは、前記第1接続流路に挿通された作動棒で連結され、
    冷房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座から離れかつ前記第2弁体が前記第2弁座に接し、
    暖房運転時に前記開閉弁が閉弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座から離れかつ前記第2弁体が前記第2弁座に接し、
    暖房運転時に前記開閉弁が開弁状態のとき、前記第1弁体が前記第1弁座に接しかつ前記第2弁体が前記第2弁座から離れ、前記駆動部が、前記制御信号に応じて、前記第3制御管と前記第1パイロット室とを接続しかつ前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、または、前記第3制御管と前記第2制御管とを接続しかつ前記第4制御管と前記第1パイロット室とを接続するように前記接続切換弁体を駆動する、請求項1に記載のパイロット弁。
  3. 前記第1弁体には、前記第2パイロット室と前記第3パイロット室とを接続する均圧孔が設けられており、
    前記均圧孔は、前記第1弁体が前記第1弁座に接する前に閉じられるように構成されている、請求項2に記載のパイロット弁。
  4. 高圧冷媒が導入される第1制御管と、
    第2制御管と、
    第3制御管と、
    第4制御管と、
    第5制御管と、を有し、
    前記第2制御管および前記第5制御管に高圧冷媒が導入されたとき、前記第3制御管および前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、
    前記第2制御管および前記第5制御管に低圧冷媒が導入されたとき、前記第3制御管および前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、
    前記第2制御管に低圧冷媒が導入され、かつ、前記第5制御管に高圧冷媒または中圧冷媒が導入されたとき、制御信号に応じて、前記第3制御管と前記第1制御管とを接続しかつ前記第4制御管と前記第2制御管とを接続し、または、前記第3制御管と前記第2制御管とを接続しかつ前記第4制御管と前記第1制御管とを接続するように構成されていることを特徴とするパイロット弁。
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