JP2007071359A - 三方向切換弁 - Google Patents

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雅弘 村田
Mitsuo Sugita
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Abstract

【課題】 三方向切換弁の高圧配管と、中圧配管と、低圧配管との間の連通状態を容易にかつ円滑に切り換えることができ、パイロット弁を作動しない状態で、全閉状態を維持することができ、省エネルギー化を図ることができるとともに、その構成が簡単で、その製造コストや時間を低減することができる三方向切換弁を提供する。
【解決手段】 高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態と、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態と、高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態とを選択的に切り換えるように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、例えば、冷凍装置、エアコンなどの空気調和機の冷媒回路などにおいて、流路を切り換えるために用いられる三方向切換弁に関する。
従来、このような三方向切り換え弁として、特許文献1(特開平5−340482号公報)に記載されるような、複動型流路切換弁が提案されている。
この特許文献1の複動型流路切換弁は、図7に示したような構造となっている。
すなわち、複動型流路切換弁100は、第1のケーシング102内に、スライド弁104が配設されている。
この第1のケーシング102の上部には、入口管106が設けられ、下部には二本の出口管108、110が設けられている。これらの出口管108、110は、移動するスライド弁104によって、それぞれ閉止可能に構成されている。
一方、第2のケーシング112内には、ピストン114が配設されており、第2のケーシング112とピストン114によって、第1の圧力室116と、第2の圧力室118とが形成されている。そして、これらの第1の圧力室116と、第2の圧力室118にはそれぞれ、パイロットバルブ接続管120、122が接続されている。
これらのピストン114とスライド弁104は、シャフト124で連結されており、往復運動が可能なように貫通している。
このように構成されることによって、第2のケーシング112に取付けられたパイロットバルブ接続管120から、第1の圧力室116へ圧力が供給されると、第1の圧力室116が高圧状態となり、第2の圧力室118が低圧状態になる。
これによって、ピストン114とスライド弁104は、図7の実線に示した状態になり、冷媒が、入口管106から出口管108を通って流れるようになっている。
一方、パイロットバルブ接続管122から、第2の圧力室118に圧力が供給されると、第2の圧力室118が高圧状態になり、第1の圧力室116が低圧状態になる。
これによって、ピストン114が、図7の破線のように移動され、この移動にともなって、ピストン114にシャフト124を介して連結されているスライド弁104が、出口管110から出口管108へ移動することになる。
これにより、入口管106からの冷媒が、出口管110を通って流れるようになっている。
また、特許文献2(特開2004−218773号公報)では、直動スライド式電磁弁が提案されている。
すなわち、図8に示したように、特許文献2の直動スライド式電磁弁200では、電磁ソレノイド装置202のプランジャー204に弁体206が連結されている。
そして、この弁体206の前面208が、弁室210内の弁座面212に摺接して、弁室210内の弁座面212に対して、軸線方向に摺動するようになっている。
これにより、図9(A)、(B)に示したように、弁体206の前面208に設けられた凹部215を介して、弁座面212に開口しているポート214、216の開閉を行う
ようになっている。
これにより、第1の配管218と、ポート214に連通された第2の配管220と、ポート216に連通された第3の配管222との間の連通を選択的に切り換えることができるように構成されている。
しかしながら、特許文献1の複動型流路切換弁100では、一つの入口管106に対して、二本の出口管108、110を切り換える構成である。
従って、切り換え作動中に、ピストン114にシャフト124を介して連結されているスライド弁104が、出口管108と出口管110との間を移動する際に、入口管106と、出口管108と、出口管110との3つの出入り口流体が混合する場合があった。
また、特許文献1の複動型流路切換弁100では、入口管106と、出口管108と、出口管110とからなる出入り口を全部閉止する状態、いわゆる「全閉状態」とすることができなかった。
また、特許文献2においても同様に、第1の配管218と、ポート214に連通された第2の配管220と、ポート216に連通された第3の配管222とを、このような全閉状態とすることができない構造となっている。
従って、特許文献1および特許文献2では、2つの流路が選択的に連通した状態と、全閉状態の三つの状態を制御することができなかった。
このため、特許文献3(特開平3−288071号公報)では、全閉状態を可能することができる冷凍サイクル装置用の三方弁が提案されている。
すなわち、図10に示したように、この特許文献3の三方弁300は、三方弁本体が、第1の仕切板302と、第2の仕切板304によって、第1の弁制御室306と、第2の弁制御室308と、これらの第1の弁制御室306と第2の弁制御室308との間に中央流通室310が形成されている。
そして、この第1の弁制御室306と連通するように第1の配管312が接続され、第2の弁制御室308と連通するように第2の配管314が接続され、中央流通室310と連通するように第3の配管316が接続されている。
また、第1の弁制御室306と連通するように、第1の圧力導管318を介して、パイロット弁320に連結されるとともに、第2の弁制御室308と連通するように、第2の圧力導管322を介して、パイロット弁320に連結されている。
そして、パイロット弁320は、弁体328を備えており、高圧導管324と、低圧導管326が接続されており、パイロット弁320の切り換えによって、第1の弁制御室306と第2の弁制御室308を、選択的に高圧導管324による高圧状態と、低圧導管326による低圧状態とすることができるようになっている。
すなわち、図10に示したように、パイロット弁320を50%の電圧で作動させることによって、パイロット弁320の弁体328を中間位置の保持することによって、低圧導管326が閉止されて、高圧導管324に連通することによって、第1の弁制御室306と第2の弁制御室308とが、高圧状態となる。
これによって、第1の弁制御室306内に配設された第1の弁体330と、第2の弁制御室308内に配設された第2の弁体332が、図10に示したように、第1の仕切板3
02と、第2の仕切板304にそれぞれ当接することによって、全閉状態となるようになっている。
また、図11に示したように、パイロット弁320を100%の電圧で作動さることによって、パイロット弁320の弁体328が、図11に示したように、右側に移動する。
これによって、高圧導管324に連通することによって、第1の弁制御室306が、高圧状態となるとともに、低圧導管326に連通することによって、第2の弁制御室308が、低圧状態となる。
これによって、図11に示したように、第1の弁制御室306内に配設された第1の弁体330が第1の仕切板302に当接して、第1の配管312が閉止状態となるとともに、第2の弁制御室308内に配設された第2の弁体332が、第2の仕切板304から離間して、第2の配管314と、第3の配管316とが連通して、図11の矢印Aで示したように、第2の配管314と、第3の配管316との間で、双方向に流体が流れるようになっている。
また、図12に示したように、パイロット弁320を作動させないことによって、パイロット弁320の弁体328が、図12に示したように、左側に移動する。
これによって、低圧導管326に連通することによって、第1の弁制御室306が、低圧状態となるとともに、高圧導管324に連通することによって、第2の弁制御室308が、高圧状態となる。
これによって、図12に示したように、第1の弁制御室306内に配設された第1の弁体330が第1の仕切板302から離間して、第1の配管312と、第3の配管316とが連通するようになっているとともに、第2の弁制御室308内に配設された第2の弁体332が、第2の仕切板304に当接して、第2の配管314を閉止するようになっている。
これによって、図12の矢印Bで示したように、第1の配管312と、第3の配管316との間で、双方向に流体が流れるようになっている。
また、特許文献4(特開平3−282171号公報)では、全閉状態を可能することができる冷凍サイクル装置用の三方弁が提案されている。
この特許文献4の三方弁300は、図13に示したように、特許文献3の三方弁300とほぼ同様な構成であるが、第1の弁制御室306と連通するように、第1の圧力導管318を介して、第1のパイロット弁320aに連結されるとともに、第2の弁制御室308と連通するように、第2の圧力導管322を介して、第2のパイロット弁320bに連結され、これにより、これらのパイロット弁320a、320bによって、個々に第1の弁制御室306と第2の弁制御室308とを選択的に高圧状態と低圧状態とに制御している点が相違する。
特開平05−340482号公報 特開2004−218773号公報 特開平03−288071号公報 特開平03−282171号公報
しかしながら、このような従来の特許文献3および特許文献4の三方弁300ではいずれも、図11の矢印Aおよび図12の矢印Bで示したように、双方向に流体が流れる双方向弁であるために、パイロット弁320の高圧導管324の圧力は、第1の配管312と
、第2の配管314と、第3の配管316よりも高圧の状態にしなければならない。
また、パイロット弁320の低圧導管326の圧力は、第1の配管312と、第2の配管314と、第3の配管316よりも低圧の状態にしなければならない。
このため、パイロット弁320に対して、高圧配管、低圧配管を接続しなければならず、例えば、冷凍サイクルのコンプレッサの吐出管、吸入管の位置に接続するなどしなければならず、その設置位置が限定されることになる。
また、特許文献3および特許文献4の三方弁300では、図10に示したように、パイロット弁320を50%の電圧で作動させることによって、全閉状態としなければならず、通常状態が全閉の場合には、エネルギーを消費してしまうので、省エネルギー化の昨今の供給に合致しないものとなる。
さらに、特許文献3および特許文献4の三方弁300では、第1の仕切板302と、第2の仕切板304によって、第1の弁制御室306と、第2の弁制御室308と、これらの第1の弁制御室306と第2の弁制御室308との間に中央流通室310を形成しなければならず、その構成が複雑であり、その製造コストや時間が高くつくことにもなる。
また、特許文献4では、パイロット弁320aの第1の圧力導管318と接続する配管334a、パイロット弁320bの第2の圧力導管322と接続する配管334bがそれぞれ、高圧導管324a、324bに連通した状態では、パイロット弁320a、320bの弁体328a、弁体328bが、高圧によって浮いてしまい切り換え制御に支障きたすおそれがある。
本発明は、このような現状に鑑み、従来のように、パイロット弁の導管を、三方向切換弁の三つの配管の圧力よりも高い圧力、低い圧力とする必要がなく、その設置位置が限定されることがなく、三方向切換弁の高圧配管と、中圧配管と、低圧配管との間の連通状態を容易にかつ円滑に切り換えることができる三方向切換弁を提供することを目的とする。
また、本発明は、パイロット弁を作動しない状態で、全閉状態を維持することができ、省エネルギー化を図ることができるとともに、その構成が簡単で、その製造コストや時間を低減することができる三方向切換弁を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明の三方向切換弁は、
高圧配管Hと、中圧配管Mと、低圧配管Lとの間の連通状態を切り換える三方向切換弁であって、
前記高圧配管Hと、中圧配管Mと、低圧配管Lとがそれぞれ三叉状に接続された中央接続部を備えた中空管状の切換弁本体と、
前記切換弁本体の高圧配管H側に配設され、高圧配管Hを開閉するように、切換弁本体内部をその軸方向に移動可能な高圧側弁体と、
前記切換弁本体の中央接続部と隔離されるように、高圧側弁体によって画成され、高圧側弁体の移動を制御する高圧側弁体制御室と、
前記切換弁本体の低圧配管L側に配設され、低圧配管Lを開閉するように、切換弁本体内部をその軸方向に移動可能な低圧側弁体と、
前記切換弁本体の中央接続部と隔離されるように、低圧側弁体によって画成され、低圧側弁体の移動を制御する低圧側弁体制御室と、
前記高圧側弁体制御室に連通する第1の圧力導管を介して接続された、第1のパイロットバルブと、
前記低圧側弁体制御室に連通する第2の圧力導管を介して接続された、第2のパイロットバルブとを備え、
前記第1のパイロットバルブを切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御するとともに、
前記第2のパイロットバルブを切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御することによって、
前記高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態と、
前記高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態と、
前記高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態と、
を選択的に切り換えることができるように構成したことを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブを切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御するとともに、第2のパイロットバルブを切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御することができる。
これによって、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態と、
高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態と、
高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態と、
を選択的に切り換えることができる
また、本発明の三方向切換弁は、
前記高圧側弁体を、高圧配管Hを閉止する閉止位置側に付勢する高圧側付勢部材と、
前記低圧側弁体を、低圧配管Lを閉止する閉止位置側に付勢する低圧側付勢部材とを備えることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブと第2のパイロットバルブを作動させない状態において、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を確実に維持することができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止する全閉状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブと第2のパイロットバルブを作動させない状態において、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を維持することができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとと
もに、
前記第2のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側付勢部材に抗して、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブを無通電状態とし、第2のパイロットバルブを通電状態とするように切り換えるだけで、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態とすることができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、高圧側付勢部材に抗して、高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、
前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブを通電状態とし、第2のパイロットバルブを無通電状態とするように切り換えるだけで、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態とすることができる。
また、本発明の三方向切換弁は、前記高圧側弁体を、高圧配管Hを閉止する閉止位置側に付勢する高圧側付勢部材を備えることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブと第2のパイロットバルブを作動させない状態において、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を確実に維持することができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止する全閉状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブと第2のパイロットバルブを作動させない状態において、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を維持することができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
前記第2のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブを無通電状態とし、第2のパイロットバルブを通電状態とするように切り換えるだけで、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態とすることができる。
また、本発明の三方向切換弁は、
前記第1のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、高圧側付勢部材に抗して、高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、
前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態となるように構成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、第1のパイロットバルブを通電状態とし、第2のパイロットバルブを無通電状態とするように切り換えるだけで、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態とすることができる。
本発明の三方向切換弁によれば、従来のように、パイロット弁の導管を、三方向切換弁の三つの配管の圧力よりも高い圧力、低い圧力とする必要がなく、その設置位置が限定されることがなく、三方向切換弁の高圧配管と、中圧配管と、低圧配管との間の連通状態を容易にかつ円滑に切り換えることができる。
また、本発明によれば、パイロット弁を作動しない状態で、全閉状態を維持することができ、省エネルギー化を図ることができるとともに、その構成が簡単で、その製造コストや時間を低減することができる三方向切換弁を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明の三方向切換弁の全閉状態を示す概略図、図2は、本発明の三方向切換弁の中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態を示す概略図、図3は、本発明の三方向切換弁の高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態を示す概略図である。
図1〜図3において、10は全体で本発明の三方向切換弁を示している。
図1に示したように、三方向切換弁10は、中空管状の切換弁本体12を備えており、切換弁本体12の略中央部分に、中央接続部14が備えられている。
この中央接続部14には、中圧配管Mと、この中圧配管Mと対峙するように、高圧配管Hと低圧配管Lとがそれぞれ、三叉状に接続されている。
また、切換弁本体12の高圧配管H側には、高圧配管Hを開閉するように、切換弁本体12の内部をその軸方向に移動可能な高圧側弁体16が配設されている。そして、切換弁本体12の中央接続部14と隔離されるように、高圧側弁体16によって画成され、高圧側弁体16の移動を制御する高圧側弁体制御室18が形成されている。
さらに、高圧側弁体制御室18には、高圧側弁体16を、高圧配管Hを閉止する閉止位置側に付勢する、例えば、バネ部材からなる高圧側付勢部材20が、高圧側弁体16と高圧側弁体制御室18の端部18aとの間に介装されている。
また、高圧側弁体16は、その先端部にシール部材22が装着されており、このシール部材22が、中央接続部14の内壁の小径となったストッパ部14aに当接することによって、閉止位置となり、密閉状態が確保されるようになっている。
なお、図中、符号24は、高圧側弁体16の後端側に配置され、高圧側弁体16の移動を案内する案内部材を示している。
また、切換弁本体12の低圧配管L側には、低圧配管Lを開閉するように、切換弁本体12の内部をその軸方向に移動可能な低圧側弁体26が配設されている。そして、切換弁本体12の中央接続部14と隔離されるように、低圧側弁体26によって画成され、低圧側弁体26の移動を制御する低圧側弁体制御室28が形成されている。
さらに、低圧側弁体制御室28には、低圧側弁体26を、低圧配管Lを閉止する閉止位置側に付勢する、例えば、バネ部材からなる低圧側付勢部材30が、低圧側弁体26と後述の案内部材34との間に介装されている。
また、低圧側弁体26は、その先端部にシール部材32が装着されており、このシール部材32が、中央接続部14の内壁の小径となったストッパ部14bに当接することによって、閉止位置となり、密閉状態が確保されるようになっている。
なお、図中、符号34は、低圧側弁体26の後端側に配置され、低圧側弁体26の移動を案内する案内部材を示している。
また、この場合、低圧側弁体26は厚さが比較的薄く、中央の軸部材26aによって、案内部材34と連結されている。
また、高圧側弁体制御室18に連通する第1の圧力導管36を介して、第1のパイロットバルブ38が接続されている。すなわち、第1の圧力導管36が、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続されている。
この第1のパイロットバルブ38には、第1の接続配管40、第2の接続配管42、第3の接続配管44とが設けられているとともに、これらの接続配管に対峙するように、第4の接続配管46が設けられている。
そして、電磁部(電磁コイル)48を制御することによって、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、これらの接続配管が選択的に切り換えられるようになっている。
また、低圧側弁体制御室28に連通する第2の圧力導管54を介して、第2のパイロットバルブ56が接続されている。すなわち、第2の圧力導管54が、第2のパイロットバルブ56の第3の接続配管62に接続されている。
この第2のパイロットバルブ56には、第1の接続配管58、第2の接続配管60、第3の接続配管62とが設けられているとともに、これらの接続配管に対峙するように、第4の接続配管64が設けられている。
そして、電磁部(電磁コイル)66を制御することによって、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、これらの接続配管が選択的に切り換えられるようになっている。
また、第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42は、第2のパイロットバルブ
56の第2の接続配管60に接続されるとともに、切換弁本体12の低圧配管Lに接続されている。
また、第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46は、第2のパイロットバルブ56の第4の接続配管64に接続されるとともに、切換弁本体12の高圧配管Hに接続されている。
このように構成される本発明の三方向切換弁10の作動状態について、以下に説明する。
(1)全閉状態について
図1および表1に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図1に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が高圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差がなくなって、高圧側付勢部材20の付勢力によって、高圧側弁体16が、図1に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の高圧配管Hが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなるので、高圧側弁体16の閉止状態が保持されることになる。
一方、図1および表1に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図1に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60が、第3の接続配管62と連通されるようになっている。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第3の接続配管62に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が低圧状態となる。
そして、案内部材34をはさんで、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された中央接続部14と、低圧側弁体制御室28の内部との圧力差がなくなって、低圧側付勢部材30の付勢力によって、低圧側弁体26が、図1に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の低圧配管Lが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなるので、低圧側弁体26の閉止状態が保持されることになる。
従って、このように構成することによって、第1のパイロットバルブ38と第2のパイロットバルブ56を作動させない状態において、高圧側弁体16が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体26が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を維持することができ、省エネルギー化を図ることができる。
(2)第1の流通状態(中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れる状態)について
図2および表1に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図2に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が高圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差がなくなって、高圧側付勢部材20の付勢力によって、高圧側弁体16が、図2に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の高圧配管Hが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなるので、高圧側弁体16の閉止状態が保持されることになる。
一方、図2および表1に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を通電状態にすることによって、通電状態に切り換える。
これによって、図2に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第2のパイロットバルブ56の第4の接続配管64と、第3の接続配管62とが連通する。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第3の接続配管62に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が高圧状態となる。
そして、案内部材34をはさんで、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された中央接続部14と、高圧状態となった低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなって、低圧側弁体26にかかる荷重が、低圧側付勢部材30の付勢力よりも大きくなると、低圧側弁体26が、低圧側付勢部材30に抗して、図2に示した開放位置に移動される。
これによって、切換弁本体12の低圧配管Lが開放された状態になって、図2の矢印Cで示したように、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れる第1の流通状態となるようになっている。なお、この場合、中央の軸部材26aが細いので、この流体の流れを阻害しないようになっている。
この状態では、低圧側弁体26の後端側に配置された案内部材34が、中央接続部14の内壁の小径となったストッパ部14cに当接するまで、低圧側弁体26が移動することによって、開放位置となり、開放状態が確保されるようになっている。
(3)第2の流通状態(高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れる状態)について
図3および表1に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を通電状態にすることによって、通電状態に切り換える。
これによって、図3に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管4
6が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が低圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、低圧状態になった高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなって、高圧側弁体16にかかる荷重が、高圧側付勢部材20の付勢力よりも大きくなると、高圧側弁体16が、高圧側付勢部材20に抗して、図3に示した開放位置に移動される。
これによって、切換弁本体12の高圧配管Hが開放された状態になって、図3の矢印Dで示したように、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れる第2の流通状態となるようになっている。
この状態では、高圧側弁体16の後端側に配置された案内部材24が、高圧側弁体制御室18の端部18aに当接するまで、高圧側弁体16が移動することによって、開放位置となり、開放状態が確保されるようになっている。
一方、図3および表1に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図3に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60が、第3の接続配管62と連通されるようになっている。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第3の接続配管62に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が低圧状態となる。
そして、案内部材34をはさんで、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された中央接続部14と、低圧側弁体制御室28の内部との圧力差がなくなって、低圧側付勢部材30の付勢力によって、低圧側弁体26が、図3に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の低圧配管Lが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなるので、低圧側弁体26の閉止状態が保持されることになる。
Figure 2007071359
図4は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の全閉状態を示す概略図、図5は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態を示す概略図、図6は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の高圧配管Hから
中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態を示す概略図である。
この実施例の三方向切換弁10は、図1〜図3に示した三方向切換弁10と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例の三方向切換弁10では、低圧側弁体26は厚さが厚く、中央の軸部材26aを有していない構成となっている。また、低圧側弁体制御室28には、低圧側付勢部材30が設けられていない。
また、低圧側弁体制御室28に連通する第2の圧力導管54が、第2のパイロットバルブ56の第1の接続配管58に接続されている。
このように構成される本発明の三方向切換弁10の作動状態について、以下に説明する。
(1)全閉状態について
図4および表2に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図4に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が高圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差がなくなって、高圧側付勢部材20の付勢力によって、高圧側弁体16が、図4に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の高圧配管Hが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなるので、高圧側弁体16の閉止状態が保持されることになる。
一方、図4および表2に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図4に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第2のパイロットバルブ56の第4の接続配管64が、第1の接続配管58と連通されるようになっている。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第1の接続配管58に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が高圧状態となる。
そして、低圧側弁体26をはさんで、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された中央接続部14と、高圧状態となった低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなって、低圧側弁体26が、図4に示した閉止位置に移動され、中央接続部の内壁の小径となったストッパ部14bに当接することにより、切換弁本体12の低圧配管Lが閉止された状態
になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧状態となった低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなるので、低圧側弁体26の閉止状態が保持されることになる。
従って、このように構成することによって、第1のパイロットバルブ38と第2のパイロットバルブ56を作動させない状態において、高圧側弁体16が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体26が、低圧配管Lを閉止した全閉状態を維持することができ、省エネルギー化を図ることができる。
(2)第1の流通状態(中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れる状態)について
図5および表2に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図5に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が高圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差がなくなって、高圧側付勢部材20の付勢力によって、高圧側弁体16が、図5に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の高圧配管Hが閉止された状態になる。
この状態では、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなるので、高圧側弁体16の閉止状態が保持されることになる。
一方、図5および表2に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を通電状態にすることによって、通電状態に切り換える。
これによって、図5に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第4の接続配管64が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60と、第1の接続配管58とが連通する。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第1の接続配管58に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が低圧状態となる。
そして、低圧側弁体26をはさんで、切換弁本体12の中圧配管Mに接続された中央接続部14と、低圧状態となった低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなって、低圧側弁体26が、図5に示した開放位置に移動される。
これによって、切換弁本体12の低圧配管Lが開放された状態になって、図5の矢印Eで示したように、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れる第1の流通状態となるようになっている。
この状態では、低圧側弁体26の後端側に配置された案内部材34が、低圧側弁体制御室28の端部28aに当接するまで、低圧側弁体26が移動することによって、開放位置となり、開放状態が確保されるようになっている。
(3)第2の流通状態(高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れる状態)について
図6および表2に示したように、第1のパイロットバルブ38を、電磁部(電磁コイル)48を通電状態にすることによって、通電状態に切り換える。
これによって、図6に示したように、プランジャー50が移動して、プランジャー50の先端に装着された弁体52によって、第1のパイロットバルブ38の第4の接続配管46が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された第1のパイロットバルブ38の第2の接続配管42と、第1の接続配管40とが連通する。
これによって、第1のパイロットバルブ38の第1の接続配管40に接続された第1の圧力導管36を介して、高圧側弁体制御室18の内部が低圧状態となる。
そして、高圧側弁体16をはさんで、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された中央接続部14と、低圧状態になった高圧側弁体制御室18の内部との圧力差が大きくなって、高圧側弁体16にかかる荷重が、高圧側付勢部材20の付勢力よりも大きくなると、高圧側弁体16が、高圧側付勢部材20に抗して、図6に示した開放位置に移動される。
これによって、切換弁本体12の高圧配管Hが開放された状態になって、図6の矢印Fで示したように、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れる第2の流通状態となるようになっている。
この状態では、高圧側弁体16の後端側に配置された案内部材24が、高圧側弁体制御室18の端部18aに当接するまで、高圧側弁体16が移動することによって、開放位置となり、開放状態が確保されるようになっている。
一方、図6および表2に示したように、第2のパイロットバルブ56を、電磁部(電磁コイル)66を非通電状態にすることによって、無通電状態に切り換える。
これによって、図6に示したように、プランジャー70が移動して、プランジャー70の先端に装着された弁体72によって、第2のパイロットバルブ56の第2の接続配管60が閉止された状態になる。
そして、切換弁本体12の高圧配管Hに接続された第2のパイロットバルブ56の第4の接続配管64が、第1の接続配管58と連通されるようになっている。
これによって、第2のパイロットバルブ56の第1の接続配管58に接続された第2の圧力導管54を介して、低圧側弁体制御室28の内部が高圧状態となる。
そして、低圧側弁体26をはさんで、切換弁本体12の低圧配管Lに接続された中央接続部14と、高圧状態となった低圧側弁体制御室28の内部との圧力差が大きくなって、低圧側弁体26が、図6に示した閉止位置に移動され、切換弁本体12の低圧配管Lが閉止された状態になる。
この状態では、低圧側弁体26に加わる圧力は、中圧配管Mに連通している中央接続部14と、高圧状態となった低圧側弁体制御室28とに対する面積差により、低圧側弁体制御室28側の圧力が大きくなるので、低圧側弁体26の閉止状態が保持されることになる。
Figure 2007071359
なお、第1のパイロットバルブ38と第2のパイロットバルブ56の通電状態、無通電状態の組み合わせによって、高圧配管H、中圧配管M、低圧配管Lを、全て連通(導通)状態にできることは明らかである。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
図1は、本発明の三方向切換弁の全閉状態を示す概略図である。 図2は、本発明の三方向切換弁の中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態を示す概略図である。 図3は、本発明の三方向切換弁の高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態を示す概略図である。 図4は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の全閉状態を示す概略図である。 図5は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態を示す概略図である。 図6は、本発明の別の実施例の三方向切換弁の高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態を示す概略図である。 図7は、従来の複動型流路切換弁を示す概略図である。 図8は、従来の直動スライド式電磁弁の断面図である。 図9は、図8の直動スライド式電磁弁の作動状態を示す概略図である。 図10は、従来の三方弁を示す概略図である。 図11は、従来の三方弁を示す概略図である。 図12は、従来の三方弁を示す概略図である。 図13は、従来の三方弁を示す概略図である。
符号の説明
10 三方向切換弁
12 切換弁本体
14 中央接続部
14a ストッパ部
14b ストッパ部
14c ストッパ部
16 高圧側弁体
18 高圧側弁体制御室
18a 端部
20 高圧側付勢部材
22 シール部材
24 案内部材
26 低圧側弁体
26a 軸部材
28 低圧側弁体制御室
28a 端部
30 低圧側付勢部材
32 シール部材
34 案内部材
36 第1の圧力導管
38 第1のパイロットバルブ
40 第1の接続配管
42 第2の接続配管
44 第3の接続配管
46 第4の接続配管
50 プランジャー
52 弁体
54 第2の圧力導管
56 第2のパイロットバルブ
58 第1の接続配管
60 第2の接続配管
62 第3の接続配管
64 第4の接続配管
70 プランジャー
72 弁体
100 複動型流路切換弁
102 ケーシング
104 スライド弁
106 入口管
108 出口管
110 出口管
112 ケーシング
114 ピストン
116 圧力室
118 圧力室
120 パイロットバルブ接続管
122 パイロットバルブ接続管
124 シャフト
200 直動スライド式電磁弁
202 電磁ソレノイド装置
204 プランジャー
206 弁体
208 前面
210 弁室
212 弁座面
214 ポート
215 凹部
216 ポート
218 配管
220 第2の配管配管
222 第3の配管
300 三方弁
302 第1の仕切板仕切板
304 第2の仕切板
306 第1の弁制御室
308 第2の弁制御室
310 中央流通室
312 第1の配管
314 第2の配管
316 第3の配管
318 第1の圧力導管
320 パイロット弁
320a 第1のパイロット弁
320b 第2のパイロット弁
322 第2の圧力導管
324 高圧導管
324a、324b 高圧導管
326 低圧導管
328 弁体
328a 弁体
328b 弁体
330 第1の弁体
332 第2の弁体
334a 配管
334b 配管
H 高圧配管
L 低圧配管
M 中圧配管

Claims (9)

  1. 高圧配管Hと、中圧配管Mと、低圧配管Lとの間の連通状態を切り換える三方向切換弁であって、
    前記高圧配管Hと、中圧配管Mと、低圧配管Lとがそれぞれ三叉状に接続された中央接続部を備えた中空管状の切換弁本体と、
    前記切換弁本体の高圧配管H側に配設され、高圧配管Hを開閉するように、切換弁本体内部をその軸方向に移動可能な高圧側弁体と、
    前記切換弁本体の中央接続部と隔離されるように、高圧側弁体によって画成され、高圧側弁体の移動を制御する高圧側弁体制御室と、
    前記切換弁本体の低圧配管L側に配設され、低圧配管Lを開閉するように、切換弁本体内部をその軸方向に移動可能な低圧側弁体と、
    前記切換弁本体の中央接続部と隔離されるように、低圧側弁体によって画成され、低圧側弁体の移動を制御する低圧側弁体制御室と、
    前記高圧側弁体制御室に連通する第1の圧力導管を介して接続された、第1のパイロットバルブと、
    前記低圧側弁体制御室に連通する第2の圧力導管を介して接続された、第2のパイロットバルブとを備え、
    前記第1のパイロットバルブを切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、選択的に高圧状態と低圧状態となるように制御することによって、
    前記高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止した全閉状態と、
    前記高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態と、
    前記高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態と、
    を選択的に切り換えることができるように構成したことを特徴とする三方向切換弁。
  2. 前記高圧側弁体を、高圧配管Hを閉止する閉止位置側に付勢する高圧側付勢部材と、
    前記低圧側弁体を、低圧配管Lを閉止する閉止位置側に付勢する低圧側付勢部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載の三方向切換弁。
  3. 前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止する全閉状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の三方向切換弁。
  4. 前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側付勢部材に抗して、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2から3のいずれかに記載の三方向切換弁。
  5. 前記第1のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、高圧側付勢部材に抗して、高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載の三方向切換弁。
  6. 前記高圧側弁体を、高圧配管Hを閉止する閉止位置側に付勢する高圧側付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の三方向切換弁。
  7. 前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止する全閉状態となるように構成されていることを特徴とする請求項1または6に記載の三方向切換弁。
  8. 前記第1のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、高圧側弁体が、高圧配管Hを閉止するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを開放し、中圧配管Mから低圧配管Lへ流体が流れるようにした第1の流通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項6から7のいずれかに記載の三方向切換弁。
  9. 前記第1のパイロットバルブを通電状態に切り換えることによって、高圧側弁体制御室の内部を、低圧状態となるように制御して、高圧側付勢部材に抗して、高圧側弁体が、高圧配管Hを開放するとともに、
    前記第2のパイロットバルブを無通電状態に切り換えることによって、低圧側弁体制御室の内部を、高圧状態となるように制御して、低圧側弁体が、低圧配管Lを閉止し、高圧配管Hから中圧配管Mへ流体が流れるようにした第2の流通状態となるように構成されていることを特徴とする請求項6から8のいずれかに記載の三方向切換弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101915323A (zh) * 2010-07-07 2010-12-15 雷宜东 五通热泵热水空调换向阀
CN102032366A (zh) * 2010-10-26 2011-04-27 广东美的电器股份有限公司 空调用四通阀
JP2013204695A (ja) * 2012-03-28 2013-10-07 Mitsubishi Electric Corp 三方弁およびその三方弁を備えた空気調和装置
CN114215647A (zh) * 2021-11-29 2022-03-22 中国航发沈阳发动机研究所 一种自适应切换气源的机械式活门

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