JP3880280B2 - パイロット可変圧力制御弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパイロット可変圧力制御弁に関し、特に洗浄弁座にて局部洗浄用の水を放出するノズルを持ったノズルユニットに流量の制御された水を供給することができるパイロット可変圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
図7は従来の洗浄弁座における流量制御部の概略構成例を示す図である。洗浄弁座における流量制御部は、たとえばフィルタ1と、逆止弁2と、止水弁3と、電磁弁4と、定圧弁5と、切換弁6とから構成されている。フィルタ1は、水道配管に接続される入水口に配置される。その下流側にある逆止弁2は、手動で開閉する止水弁3と一体に構成されている。電磁弁4は、水の通路を開閉する弁であり、定圧弁5は、水道の水圧に関係なくその下流側の圧力を一定にする機能を有し、切換弁6は、ステッピングモータにより水を3つの出口に分岐するとともにそれぞれの出水口の流量を調整する機能を有している。3つの水出口は、この先に接続されるノズルユニットの3つの吐水口、すなわち、勢いよく吐水するおしり洗浄用の第1の口、ソフトに吐水するおしり洗浄用の第2の口、およびビデ洗浄用の第3の口にそれぞれ通じる通路に接続される。この切換弁6は、また、定圧力された水を3つの出水口へそれぞれ独立に出すよう切り換える他に、3つの出水口から同時に出すように切り換えることもできる。
【0003】
入水口に導入された水は、フィルタ1でろ過され、逆止弁2および止水弁3を介して、電磁弁4でオン/オフ制御される。電磁弁4でオン制御された水は定圧弁5により一定の水圧に調整され、最後に、切換弁6によって、ユーザの希望する出水口に切り換えられて出水される。このとき、出水される水は、切換弁6をステッピングモータにより位置制御することでユーザの希望する流量に調節される。この流量調節された水は、ノズルに導かれ、第1〜第3の口のいずれか1つから放出される。そして、使用後は、3つの出水口から同時に水を出すよう切換弁6が制御され、ノズルの洗浄が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このように従来の洗浄弁座における流量制御部では、ノズルに接続される切換弁が水の各出水口への切り換え、各出水口における流量の調節、3つの出水口への同時出水の機能をステッピングモータによる制御により行っているため、切換弁のコストが高くなるという問題点があった。
【0005】
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、流量調節部における切換弁が持つ流量調節機能を備えて、切換弁のコストを低減させることができるパイロット可変圧力制御弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明では上記問題を解決するために、流体の流量制御を行うパイロット可変圧力制御弁において、高圧の流体を受ける流路内に形成された弁座に上流側から着座するように配置され下流側には流量制御された流体の出口が連通されている主弁と、前記主弁の下流側にて前記主弁と同軸のシリンダ内に嵌挿配置されて前記主弁を下流側から駆動するピストンと、前記主弁の上流側の流路に連通する場所に形成され弁棒との間にオリフィスが形成される弁座に上流側から着座するように配置された開閉弁と、前記主弁から見て前記ピストンの裏側に位置するピストン室と前記開閉弁の下流側とを連通するパイロット通路と、前記パイロット通路から流体をリークさせる量を制御する流量調整弁と、前記開閉弁の開閉動作および前記流量調整弁の上流側と下流側との差圧が一定になるような前記流量調整弁の開度調整を行うソレノイドと、を備えていることを特徴とするパイロット可変圧力制御弁が提供される。
【0007】
このようなパイロット可変圧力制御弁によれば、ソレノイドが非通電のとき、主弁および開閉弁は、上流側の高圧の流体によってそれぞれ閉じており、主弁の下流側には流体は流れない。ここで、ソレノイドを通電すると、開閉弁が開き、高圧の流体が開閉弁のオリフィスを介してパイロット通路に流入し、さらにこのパイロット通路を通ってピストン室に流入する。ピストン室の圧力が上昇することにより、ピストンは主弁の方へ移動し、主弁を開弁方向へ駆動する。これにより、主弁が開き、この主弁を介して流体出口へ高圧の流体が流出する。このとき、流量調整弁は、ソレノイドの通電直後にソレノイドによって全閉位置まで駆動されるが、その後は、パイロット通路内の圧力によって流量調整弁が開き、パイロット通路内の圧力とソレノイドによる駆動力とがバランスする開度で整定し、それ以降は、パイロット通路内の圧力と下流側の圧力との差圧が一定になるように制御する。このことは、ピストン室の圧力がある値に一定に保たれることを意味し、これにより、主弁を通って流れる流体の流量がある値に一定に保たれることになる。この状態で、ソレノイドの駆動力を変えると、ピストン室の圧力がそれに応じた圧力に制御されるため、主弁もそれに応じて変化し、主弁を通って流れる流体の流量も変化するようになる。このように、流体流路の開閉と流量調節との機能を備えたことにより、出口に接続される弁として、流量調節機能を持たない構成の簡単な切換弁を採用することが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、洗浄弁座の流量制御部に適用した場合を例に図面を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1および図2は本発明の第1の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の構成を示す断面図である。特に、この図1は、ソレノイドがオフ動作時における弁配置状態を示し、図2はソレノイドがオン動作時における弁配置状態を示している。
【0010】
本発明によるパイロット可変圧力制御弁は、図示しないフィルタおよび止水栓を介して水道配管に接続される入水口11と、図示しない切換弁を介してノズルに接続される出水口12と、流量調整に使用した水を便器内へ導くためのホースが接続されるドレン出口13とを有している。
【0011】
入水口11の下流には主弁14が設けられ、軸線方向に往復動自在に弁座15に嵌挿配置されている。主弁14の下流側は出水口12に連通されている。主弁14は、その上流側に弾性材料で作られたリング状のパッキン16が嵌合されており、主弁14の上流側に配置されたスプリング17による閉弁方向への付勢によって、パッキン16が弁座15に押し付けられて全閉状態になる。
【0012】
主弁14の下流側にて、その軸線の延長線上には、弁座15の内径より大きな内径を有するシリンダが形成されており、そのシリンダにはピストン18が軸線方向に往復動自在に嵌挿配置されている。このピストン18は、主弁14と対向する端面に主弁14の下流側の端面が当接し、外周にはシリンダの内壁面との間にシールをなすVリング19が設けられ、主弁14から見てピストン18の反対側の空間はピストン室20を構成している。
【0013】
また、入水口11に連通する空間より分岐されて主弁14の軸線に対して直角方向に動くように配置された止水弁21を有している。この止水弁21は、その上流側に配置されたスプリング22によって閉弁方向へ付勢されている。止水弁21の弁軸が嵌挿配置されるよう弁座に設けられた貫通孔は、弁軸の外径よりも大きな内径を有し、弁軸との間にオリフィス23が形成されている。その止水弁21の下流側はパイロット通路24を介してピストン室20に連通されている。止水弁21の弁軸は、パイロット通路24を貫通し、さらにその先に設けられたボール弁25の弁座に嵌挿配置されている。また、止水弁21の弁軸は、この止水弁21が全閉状態にあるとき、端面がボール弁25の弁座より突出した位置に来るような長さを有している。
【0014】
ボール弁25のボールは、ソレノイド作動のシャフト26に固定されている。ソレノイドは、電磁コイル27、可動鉄芯28、固定鉄芯29およびスプリング30から構成されている。電磁コイル27が非通電時は、図1に示したように、スプリング30によりボール弁25から離れる方向に可動鉄芯を付勢し、通電時は、図2に示したように、可動鉄芯28が固定鉄芯29に吸引され、ボール弁25に近付く方向に移動する。一端にボールを固定したシャフト26は、固定鉄芯29に嵌挿配置され、他端は可動鉄芯28に固定されている。すなわち、ボール弁25は、その開度が可動鉄芯28によって制御される。ボール弁25の下流側では、固定鉄芯29とシャフト26との間、および可動鉄芯28とこれを収納するシリンダとの間には、リーク路を形成する隙間があいており、このリーク路はドレン出口13に連通している。つまり、ボール弁25の下流側は、大気圧となっている。
【0015】
なお、止水弁21の弁座に設けられた貫通孔の内径は、これが全開状態にあるときに弁体が弁座より離間する距離の3倍以上にしている。これにより、止水弁21の内側の圧力は、入水圧力とほぼ等しくなり、弁軸の径に加わることになるため、入水圧力が止水弁21をソレノイド側へ付勢する力が小さくなり、ボール弁25の制御への影響力を小さくすることができる。
【0016】
このように、止水弁21およびボール弁25は、ソレノイドによって動作するが、次に、止水弁21と、ボール弁25と、ソレノイドとの関係について説明する。なお、説明を簡単にするため、入水口11に供給される水道水の圧力は変動しないで一定であるとする。
【0017】
図3はソレノイド電流対止水弁の開度の関係を示す図である。この図において、横軸は電磁コイル27に流すソレノイド電流i、縦軸は止水弁21の開度を表している。
【0018】
まず、ソレノイド電流i=0のとき、可動鉄芯28はスプリング30によってドレン出口13の側へ付勢されているので、止水弁21は全閉状態になっている。このとき、ボール弁25は、図1に示したように、全開状態にあり、止水弁21の下流側は大気圧になっている。
【0019】
ここで、ソレノイド電流i=i1が流れると、可動鉄芯28は吸引されて固定鉄芯29の側へ移動することにより、止水弁21は全開状態になる。なお、ボール弁25は、ソレノイドの通電直後にその弁座にボールが着座されるが、その後、ソレノイドの吸引力と止水弁21のオリフィス23を介してピストン室20へ流れ込む水の圧力とがバランスする位置の開度になる。
【0020】
このように、このパイロット可変圧力制御弁において、止水弁21はソレノイド電流のオン/オフで制御されるため、オン/オフ電磁弁を構成していることになる。
【0021】
図4はソレノイド電流対ピストン室の圧力の関係を示す図である。この図において、横軸は電磁コイル27に流すソレノイド電流i、縦軸はピストン室の圧力を表している。
【0022】
まず、ソレノイド電流i=0のとき、図1に示したように、可動鉄芯28はスプリング30によってドレン出口13の側へ付勢されているので、止水弁21はスプリング22および水道の水圧によって全閉され、水圧とは遮断されている。一方、ボール弁25は全開状態であるため、ピストン室20の圧力は大気圧P0に等しい状態になっている。
【0023】
ここで、ソレノイド電流i=i1が流れると、図2に示したように、可動鉄芯28は吸引されて固定鉄芯29の側へ移動し、止水弁21を全開状態にすることで、この止水弁21を介して水が流れ込み、ピストン室20の圧力が上昇する。このときの圧力は、パイロット通路24の圧力からボール弁25を介して水が漏れ出ることによる減圧分を差し引いた圧力P1となる。したがって、ボール弁25はピストン室20と大気圧との差をソレノイド電流で決まる圧力に一定に保つ差圧弁を構成していることになる。ボール弁25を通過した微少の水は、リーク路を介してドレン出口13より排水される。
【0024】
ソレノイド電流iをさらに増加させると、固定鉄芯29への可動鉄芯28の吸引力が増加し、ソレノイドがシャフト26を介してボール弁25を閉じる方向へ駆動していくため、ボール弁25の開度は徐々に小さくなっていく。それに伴って、ボール弁25を介して漏れ出る水量が減少し、それに応じてピストン室20の圧力が上昇していく。
【0025】
このように、ソレノイド電流i=i1でオンされた後、ピストン室20の圧力は、ソレノイド電流iに応じて制御される。その制御範囲の下限は、オンするときの電流i1より小さい電流i0であり、この電流i0以下は、ソレノイドがオフする範囲である。
【0026】
次に、このパイロット可変圧力制御弁の動作について説明する。
ソレノイドが非通電状態にあるときは、図1に示したように、主弁14および止水弁21は閉じており、したがって、入水口11の水は出水口12に流出することはない。
【0027】
ソレノイドが電流iによって通電されると、図2に示したように、止水弁21が全開状態、ボール弁25が全閉状態になる。止水弁21が開くと、オリフィス23を介して止水弁21の下流側へ水が流れ込む。この水は、パイロット通路24を通って、ピストン室20へ入り、主弁14から見てピストン18の裏側へ荷重をかける。それとともに、止水弁21の下流側へ流れ込んできた水の圧力が大きくなって、パイロット通路24内の圧力とボール弁25の下流側の圧力、すなわち大気圧との差がある値になると、パイロット通路24内の圧力がボール弁25のボールを弁座から押し上げ、その差が一定となるように、パイロット通路24内の水がボール弁25を通って行く。ボール弁25を通過した水は、ソレノイド内のリーク路を通ってドレン出口13より排出される。これにより、ピストン室20の圧力が、ソレノイドが電流iによって決まる圧力に一定に制御されることになる。
【0028】
一方、ピストン18は、出水口12に連通する側の空間の圧力とピストン室20の圧力との差でその軸線方向に動く。主弁14が閉じているときは、その下流側の圧力はほぼ大気圧である。このため、止水弁21およびパイロット通路を介して供給される水によりピストン室20の圧力が高くなると、ピストン18は主弁14の方向へ移動する。ピストン18には主弁14の端面が当接されているので、ピストン18が主弁14をその開弁方向に押し出す。これにより、主弁14が開き、入水口11の水はこの主弁14を通って出水口12へ流れる。これにより、ピストン18の出水口12に連通する側の空間は、圧力が上昇し、ピストン18をピストン室20の方へ押し戻す力が作用する。すると、ピストン室20の圧力は高くなるが、この圧力を一定に保つようにボール弁25が働いて、ピストン室20に通じるパイロット通路24内の水をドレン出口13へ流出させるため、ピストン18がピストン室20の方へ移動し、これに伴って主弁14がその閉弁方向へ移動する。主弁14が閉弁していくことにより、この主弁14を通過する水の量が絞られていく。これにより、ピストン18の出水口12に連通する側の空間は、圧力が低下し、ピストン18は主弁14の方へ移動するようになり、主弁14をその開弁方向へ移動させる力が働く。このようにして、ピストン室20の圧力と主弁14の下流側の圧力とがバランスする位置に主弁14の開度、すなわち出水口12の吐水量が制御されることになる。
【0029】
このようにして、主弁14はピストン室20の圧力によって決まる弁開度に制御され、そのピストン室20の圧力はボール弁25の開度によって制御されることから、入水口11の水は、ソレノイドの吸引力に応じた流量に制御されて出水口12より出力されることになる。
【0030】
この状態でソレノイド電流iを増やすと、ソレノイドの吸引力が増加し、ピストン室20の圧力がより高い圧力に制御されるため、主弁14が開く方向に移動され、出水口12より出力される流量を増やすように制御されることになる。
【0031】
ここで、主弁14の有効受圧面積をSA、ピストン18の有効受圧面積をSB(>SA)、入水口11の圧力をPIN、出水口12の圧力をPOUT、ピストン室20の圧力をPX、そして、主弁14をその閉弁方向へ付勢する力をFとすると、主弁14が開く方向と閉じる方向とで釣り合うときの力関係は、
【0032】
【数1】
(PX−POUT)SB=(PIN−POUT)SA+F ・・・(1)
で表される。この式(1)において、左辺は主弁14が開く方向に作用する力、右辺は主弁14が閉じる方向に作用する力を表している。この式(1)から、出水口12の圧力は、
【0033】
【数2】
OUT=(F+SA・PIN−SB・PX)/(SA−SB) ・・・(2)
となる。この式(2)において、SA,SB,Fは設計時に決まる固定値であるのに対し、PINは水道が引かれている場所によって変化する値、PXはソレノイドの吸引力によって決まる値である。しかし、PXはユーザが希望する水圧になるようにソレノイドの吸引力を調整するため、PINが変化したとしても、ユーザはそれに合わせてPXを調整するため、PINの変化は問題ではない。結局、出水口12の圧力POUTは、ユーザによって調整されるソレノイドの吸引力、つまりソレノイド電流によって変化されるため、ソレノイド電流で吐水流量を変えていることになる。
【0034】
このようにして流量調節された水は、最終的に切換弁に供給され、この切換弁で、通路が切り換えられて、ノズルユニットの勢いよく吐水するおしり洗浄用の第1の口、ソフトに吐水するおしり洗浄用の第2の口、またはビデ洗浄用の第3の口にそれぞれ導かれる。このため、切換弁は既に流量調節された水を切り換えるだけの機能があればいいので、構造の簡単な切換弁を使用することが可能になる。
【0035】
図5および図6は本発明の第2の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の構成を示す断面図である。なお、図5は、ソレノイドがオフ動作時における弁配置状態を示し、図6はソレノイドがオン動作時における弁配置状態を示している。これらの図5および図6において、図1および図2に示した構成要素と同じ要素については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0036】
第1の実施の形態のパイロット可変圧力制御弁との違いは、ピストン18のシール部分にある。すなわち、第1の実施の形態のパイロット可変圧力制御弁では、ピストン18とそれを収容しているシリンダとのシールをVリング19で行っているのに対し、この第2の実施の形態のパイロット可変圧力制御弁では、ピストンリング31で行っている。
【0037】
Vリング19は、出水口12に通じる空間とピストン室20との間での水漏れを完全に防止することを目的としているが、摺動抵抗が大きいという性質がある。一方、ピストンリング31は、摺動抵抗が非常に小さく、ピストン18をスムーズに動かすことができるが、リングの一部が切れているため、そこから多少水が漏れてしまうという性質がある。しかし、たとえ、ピストン室20から出水口12に通じる圧力の小さい空間へ水が漏れたとしても、漏れた水は主弁14で流量制御された水ととも出水口12より出てしまうため、何ら問題はない。
【0038】
以上、本発明をその好適な実施の形態について詳述したが、本発明はこの特定の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の精神の範囲内で各種変化変形が可能である。たとえば入水口側にフィルタおよび止水栓を一体に設けてもよく、出水口側にオーバフローした水をドレンとして排水するオーバフロー弁を一体に設けてもよい。また、ボール弁の下流側に形成されているリーク路を、ソレノイド内を通過せずに直接ドレン出口に導くように形成してもよい。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、止水弁によりこのパイロット可変圧力制御弁をオン/オフする機能を持たせ、ボール弁により流量調節機能を持たせ、そのオン/オフする機能および流量調節機能をソレノイドの吸引力、すなわちソレノイド電流で制御する構成にした。これにより、このパイロット可変圧力制御弁につながる洗浄弁座のノズルユニットにて、各ノズルへの水路を切り換える切換弁として高価なステッピングモータによる流量制御および水路切り換えを行う必要がなく、単純に水路を切り換えるだけの切換弁を採用することができるため、洗浄弁座のコストを下げることができる。
【0040】
また、従来の止水弁、電磁弁および定圧弁の機能に流量調節機能を併せ持つ1つの制御弁として構成されるため、よりコンパクトなパイロット可変圧力制御弁となり、洗浄弁座の水を制御する機構を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の非動作時の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の動作時の構成を示す断面図である。
【図3】ソレノイド電流対止水弁の開度の関係を示す図である。
【図4】ソレノイド電流対ピストン室の圧力の関係を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の非動作時の構成を示す断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に係るパイロット可変圧力制御弁の動作時の構成を示す断面図である。
【図7】従来の洗浄弁座における流量制御部の概略構成例を示す図である。
【符号の説明】
11 入水口
12 出水口
13 ドレン出口
14 主弁
15 弁座
16 パッキン
17 スプリング
18 ピストン
19 Vリング
20 ピストン室
21 止水弁
22 スプリング
23 オリフィス
24 パイロット通路
25 ボール弁
26 シャフト
27 電磁コイル
28 可動鉄芯
29 固定鉄芯
30 スプリング
31 ピストンリング

Claims (8)

  1. 流体の流量制御を行うパイロット可変圧力制御弁において、
    高圧の流体を受ける流路内に形成された弁座に上流側から着座するように配置され下流側には流量制御された流体の出口が連通されている主弁と、
    前記主弁の下流側にて前記主弁と同軸のシリンダ内に嵌挿配置されて前記主弁を下流側から駆動するピストンと、
    前記主弁の上流側の流路に連通する場所に形成され弁棒との間にオリフィスが形成される弁座に上流側から着座するように配置された開閉弁と、
    前記主弁から見て前記ピストンの裏側に位置するピストン室と前記開閉弁の下流側とを連通するパイロット通路と、
    前記パイロット通路から流体をリークさせる量を制御する流量調整弁と、
    前記開閉弁の開閉動作および前記流量調整弁の上流側と下流側との差圧が一定になるような前記流量調整弁の開度調整を行うソレノイドと、
    を備えていることを特徴とするパイロット可変圧力制御弁。
  2. 前記ソレノイドは、所定値以上のソレノイド電流で前記開閉弁を開弁し、所定値以上の任意のソレノイド電流で前記流量調整弁の開度を調整することを特徴とする請求項1記載のパイロット可変圧力制御弁。
  3. 前記流量調整弁は、下流側にボールが配置されたボール弁であることを特徴とする請求項2記載のパイロット可変圧力制御弁。
  4. 前記開閉弁と前記流量調整弁と前記ソレノイドとを同一軸線上に配置し、前記開閉弁は、閉弁時に前記流量調整弁の弁座を貫通して延びる前記弁棒を有し、開弁時に前記ソレノイドから延びるシャフトおよび前記ボール弁のボールを介して前記弁棒が駆動されることを特徴とする請求項3記載のパイロット可変圧力制御弁。
  5. 前記主弁および前記開閉弁は、上流側からそれぞれの弁対を閉弁方向に付勢するスプリングを備えていることを特徴とする請求項1記載のパイロット可変圧力制御弁。
  6. 前記ピストンは、Vリングを周設して前記シリンダとのシールを行うことを特徴とする請求項1記載のパイロット可変圧力制御弁。
  7. 前記前記ピストンは、ピストンリングを周設して前記シリンダとのシールを行うことを特徴とする請求項1記載のパイロット可変圧力制御弁。
  8. 前記流量調整弁によってリークされた流体を外部に排出するためのリーク路を前記ソレノイド内に形成したことを特徴とする請求項1記載のパイロット可変圧力制御弁。
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