JP2711516B2 - 制御弁 - Google Patents

制御弁

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JP2711516B2
JP2711516B2 JP6270381A JP27038194A JP2711516B2 JP 2711516 B2 JP2711516 B2 JP 2711516B2 JP 6270381 A JP6270381 A JP 6270381A JP 27038194 A JP27038194 A JP 27038194A JP 2711516 B2 JP2711516 B2 JP 2711516B2
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武史 近藤
治 高見
和彦 武藤
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Pacific Industrial Co Ltd
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/70Efficient control or regulation technologies, e.g. for control of refrigerant flow, motor or heating

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  • Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
  • Multiple-Way Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ヒートポンプ式冷媒
回路における冷房時と暖房時の冷媒の流路を切り換える
四方切換弁と、膨張弁の機能を果す電動弁とを複合一体
化したもので、特に電動弁の駆動力を利用して四方切換
弁を作動させるようにした制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は、特開平3−260482号公
報に開示された従来の電動弁Aの構造を示し、この電動
弁Aは、非磁性体からなる円筒状ケース1の外周部に固
定した固定子コイル2への通電により、先端部に針状弁
3を備えたねじ軸4の上部と一体的に成形したモータの
回転子5を回転させ、このねじ軸4の回転をケース1の
下端に設けた推進軸受7によりねじ軸4の直進運動に変
換させて弁ボディ6下部の弁口8に前記針状弁3を接離
させることにより、弁口8の開口度を制御させるように
したものであり、回転子5の上方内周面には、一カ所だ
け中心方向に凸部9が突出状に形成されている。
【0003】一方、ケース1の上部には蓋10が密閉状
に固定され、その内面中心部には、下端にフランジ11
を備えた支持棒12の上端を固定するとともに、中心部
より離れた位置にストッパー片13aを垂下状に備えた
ストッパー13を固定し、前記支持棒12には、上方の
突出片14と下方の突出片15を接線方向にほぼ平行的
に突出させたコイル状の遅延伝達手段16を遊嵌させて
いる(図6参照)。
【0004】また、遅延伝達手段16上方の突出片14
は、回転子5が正方向あるいは逆方向に約2回転した時
に前記ストッパー片13aに当接するようになってお
り、下方の突出片15は回転子5の上部内面の凸部9の
一側面に当接するようになっている。
【0005】なお、前記弁ボディ6は、中央にチャンバ
ー17を備え、チャンバー側部の開口18にはパイプ1
9が、又、下部の弁口8下方の開口20にもパイプ21
が設けられている。
【0006】図12は、特開平3−114681号公報
に開示された従来の四方切換弁Bの構造を示し、この四
方切換弁Bは、円筒状の弁本体31とその上部に配設さ
れた電磁石51とからなり、該弁本体31は非磁性体か
らなる円筒状のケース32の下端部に取付けられた4つ
の開口33、34、35、36(図2参照)を同心円上
に等間隔にて有する金属円板状の弁座37と、この弁座
37の上面に金属製の軸38を中心に摺動回転可能に配
設されたプラスチックマグネット製の肉厚円板状の弁体
39とからなるものである。
【0007】前記弁座37の4つの開口33、34、3
5、36は、各々図2に示すように所定の角度(90
°)間隔で開口33を導入口、これと対向位置の開口3
4を導出口、又これらと直交的に配置した開口35と3
6をそれぞれ通孔としており、それぞれ導入口33の下
面には導入管40が、導出口34には導出管41が、又
通孔35と36には通孔管42と43が設けられ、前記
導入口33の上部にのみパイプによるストッパー44が
少量突出状に設けられている。
【0008】なお、図12における49は非磁性体から
なるキャップで、ケース32の上端に、弁体39の上面
との間に空間50を設けて固定され、前記軸38の上端
を支持している。
【0009】前記肉厚円板状の弁体39には、図2及び
図3に示すように、前記弁座37の導入口33と通孔3
5と対応する位置に貫通孔45と46を設けると共に、
その下半部に両貫通孔45、46をつなぐ連通孔47を
設け、一方、導出口34及び通孔36と対応する位置に
この導出口34及び通孔36を気密的につなぐ気密連通
孔48が設けられ、これら両連通孔47、48の下部は
平面円弧状に形成されていて、この弁体39を回動させ
ることにより隣接する各開口において連通状態が切り換
わるようになっている。
【0010】図12における弁本体31の上部に配置さ
れた電磁石51は、中心の鉄芯52の外周部にコイル5
3が巻かれており、このコイル53への通電による磁石
のN、S位置の変換作用により、その下部に配置したプ
ラスチックマグネット製の弁体39の回動を行なうもの
で、回動の位置決めは、前記弁座37のストッパー44
と弁体39の連通孔47との間にて行なわれる。また、
電磁石51と弁本体31との位置決めは、コイル53の
下方に設けた位置決め凸部54と、キャップ49の上面
に設けた位置決め凹部55とを嵌合させることによって
行われている。
【0011】図13は、上記した従来の別個の電動弁A
および四方切換弁Bを用いた冷凍サイクルの接続形態を
示す回路図であり、冷房運転の場合における冷媒の流れ
は、矢印の如く圧縮機F→導入管40→四方切換弁B→
通孔管43→室外熱交換器D→パイプ21→電動弁A→
パイプ19→室内熱交換器E→通孔管42→四方切換弁
B→導出管41→圧縮機Fへと循環するようになってお
り、電動弁Aと四方切換弁Bの間に、電動弁A用のコン
トローラ56と四方切換弁B用のコントローラ57をそ
れぞれリード線58、58により接続させて備えた制御
基板59を必要としていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の方式で
は、電動弁Aと四方切換弁Bが別々に作られ、この両者
をそれぞれのコントローラ56、57を備えた制御基板
59を介して連動させて制御していたため、以下のよう
な問題点があった。 電動弁Aと四方切換弁Bをそれぞれ設置するためのス
ペースが必要であった。 電動弁Aを作動させるモータ用の固定子コイル2と、
四方切換弁Bを作動させる電磁石51という、それぞれ
の電気的駆動手段が個々に必要となり、コスト高になっ
ていた。 制御基板59に、電動弁A用と四方切換弁B用の2つ
のコントローラ56,57を必要とし、又、これらをつ
なぐリード線58,58がそれぞれ必要となり、コスト
高となっていた。
【0013】
【問題点を解決するための手段】本発明の制御弁は、膨
張弁の機能を果す電動弁Aと、冷房時と暖房時の冷媒の
流路を切り換える四方切換弁Bとを一つのケース1内に
設け、電動弁Aの閉弁直前の位置および全開直前の位置
において、電動弁Aの回転子5の回転力を伝達装置Cを
介して四方切換弁Bの弁体39を回動させることによ
り,冷房と暖房を切り換えるようにしたことを特徴とす
る制御弁である。
【0014】すなわち、本発明に係る第1の制御弁は、
非磁性体からなるケース1外周部の固定子コイル2への
通電によるケース1内の回転子5の回転により、この回
転子5の中心下方に一体的に設けられたねじ軸4を介し
てねじ軸先端の針状弁3を上下動させ、ケース1の下端
に設けた弁ボディ6下部の弁口8の開度を制御する電動
弁A部と、少なくとも3つの開口を同心円上に設けた金
属円板状の弁座37を前記ケース1の上端に設け、この
弁座37の下面を摺動回転して前記3つの開口の少くと
も2つを気密的に連通させ、他の1つの開口は開放状態
とするプラスチック製の弁体39とからなる四方切換弁
B部と、前記電動弁A部の回転子5と四方切換弁B部の
弁体39との間に設けた、電動弁A部の弁口8が全開直
前の位置と全閉直前の位置において回転を伝える伝達装
置Cとにより構成され、前記電動弁A部の回転子5の回
転力を利用して、電動弁A部の弁口8の開閉と四方切換
弁B部の弁体39の回転による流路切換とを連動して行
なうようにしたことを特徴とする制御弁である。
【0015】また、本発明に係る第2の制御弁は、上記
第1の制御弁において、弁座37に対する弁体39の摺
動回転が、弁座37の下面又はケース1の内面に設けら
れた弁体ストッパー44と、弁体39の上面又は側面と
の間に設けられた当接部とにより規制される制御弁であ
る。
【0016】また、本発明に係る第3の制御弁は、上記
第1、第2の制御弁において、四方切換弁B部の弁座3
7と弁体39との間に、運転時冷媒の圧力により弁体3
9を弁座37に押圧する圧力よりも弱い圧力の圧縮コイ
ルばね23を設けた制御弁である。
【0017】また、本発明に係る第4の制御弁は、上記
第1から第3の制御弁において、円板状の弁座37が、
その上面同心円上に4つの開口を等間隔に設けたもので
あり、弁体39が、前記4つの開口の隣接する2つを気
密的に連通させ、他の2つの開口は連通させると共にケ
ースの大径部1aに開放状態とした制御弁である。
【0018】また、本発明に係る第5の制御弁は、上記
第1から第4の制御弁において、伝達装置Cが、段付円
筒状のケース1内に固定されたガイドブッシュ26に、
連結棒28が気密状でかつ回動自在に装着され、この連
結棒28の一端には四方切換弁B部の弁体39と連結さ
せる係合手段30を備え、連結棒28の他端には電動弁
A部の回転子5が数回転した後弁口8の全開直前又は全
閉直前の位置において連結棒28を回転させるようにし
た遅延伝達手段16を備えた制御弁である。
【0019】また、本発明に係る第6の制御弁は、上記
第5の制御弁において、遅延伝達手段16が、ガイドブ
ッシュ26の下方に突出している連結棒28のほぼ中央
部に、先端に垂下状のストッパー片13aを外方先端に
備えたストッパー13を固定すると共に、所定長さのコ
イルの上下端を上方の突出片14と下方の突出片15と
して任意方向に延長させた状態にて連結棒28の下半部
に回転可能に設け、この上方の突出片14の先端が前記
ストッパー片13aの一側面と当接可能となっており、
下方の突出片15の先端が前記回転子5の上半部内面に
形成された内向きの凸部9と当接可能とした制御弁であ
る。
【0020】
【作用】本発明に係る制御弁は、一つの円筒状ケース1
内に電動弁A部と四方切換弁B部とが装備されており、
該A、B部の間に伝達装置Cを一体的に設けた構造であ
るから、当該A部のコイル2に通電することによって当
該B部が作動する。なお、作用の詳細は後出実施例にお
いて説明している。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図1〜図7に基づき詳細
に説明する。なお、従来品と同じ部品については同一の
符号を用いており、四方切換弁B部については上下逆に
配置して組み立てた状態において説明している。本発明
の制御弁は、図1に示す如く、膨張弁としての機能を備
える電動弁A部と、冷・暖房時の冷媒の流れを切り換え
る四方切換弁B部と、前記電動弁A部の回転子5と四方
切換弁B部の弁体39との間に設けた、電動弁A部の弁
口8が全開直前の位置と全閉直前の位置において回転を
伝える伝達装置Cとを、一つの円筒状ケース1内に組み
込んだものであり、前記電動弁A部の駆動力を利用して
四方切換弁B部の弁体39を作動させるようにしたもの
である。
【0022】電動弁A部の基本的な構造は、図11に示
す従来のものと同じものであり、本発明においては、図
1に示す如く、上部を大径部1aとした非磁性体からな
る円筒状ケース1の下端部に、中央にチャンバー17を
備えチャンバーの中心上部に推進軸受7を設けると共に
下部に弁口8を設けチャンバー側部に開口18を有する
弁ボディ6を配置し、開口18には出入口パイプ19
が、又、下部の弁口8下方の開口20には出入口パイプ
21が設けられている。
【0023】そして、ケース1の下部外周に固定子コイ
ル2が設けられ、その内部には先端部に針状弁3を備え
たねじ軸4の上部と一体的に成形したモータの回転子5
が設けられ、このねじ軸4が前記推進軸受7により直進
運動に変換されて弁ボディ6の下部の弁口8に前記針状
弁3を接離させることにより、弁口8の開口度を制御さ
せるようになっており、回転子5の上半部内周面には、
一カ所だけ中心方向にリブ状の凸部9が突出状に形成さ
れているものである。
【0024】一方、四方切換弁Bの基本的な構造につい
ても電磁石51の部分を除いて図12に示す従来のもの
と同様のものであり、この四方切換弁Bは、非磁性体か
らなる前記円筒状ケース1上部の大径部1aの上端に、
図2に示す如く、4つの開口33、34、35、36を
同心円上でかつ、等間隔に有する金属円板状の弁座37
を固定し、この弁座37の下面(図2では便宜的に弁座
37の上方に示している。)にプラスチック製の肉厚円
板状の弁体39が摺動回転可能に配設されたものであ
る。
【0025】前記弁座37の4つの開口33、34、3
5、36は、各々前記図2に示したように所定の角度
(90°)間隔で開口33を導入口、これと対向位置の
開口34を導出口、又これらと直交的に配置した開口3
5と36を通孔としており、それぞれ導入口33の上面
には導入管40が、導出口34には導出管41が、又通
孔35と36には通孔管42と43が設けられ、前記導
入口33の下部にのみパイプによるストッパー44が少
量突出状に設けられている。
【0026】又、前記肉厚円板状の弁体39には、図2
に示す如く、前記弁座37の導入口33と通孔35と対
応する位置に貫通孔45と46を設けると共に、その下
半部に両貫通孔45、46をつなぐ連通孔47(図3
(A)参照)を設け、導出口34及び通孔36と対応す
る位置に導出口34及び通孔36を気密的につなぐ気密
連通孔48(図3(B)参照)が設けられ、これら両連
通孔47、48の下部は平面円弧状に形成されていて、
隣接する各開口において連通状態が切り換わるようにな
っている点は、従来の四方切換弁Bの機能と同様であ
る。
【0027】しかし、本発明における肉厚円板状の弁体
39には、図1に示す如く、その上面中心に孔22が設
けられ、この孔22に運転時冷媒の圧力により弁体39
を弁座37に押圧する圧力よりも弱い圧力の圧縮コイル
ばね23が設けられ、反対側の弁体39の下面中心には
ボス24を設け、その中心部に多数の内歯25が形成さ
れている。
【0028】前記電動弁A部と四方切換弁B部とを連結
する伝達装置Cは、図1に示す如く、前記電動弁A部の
回転子5と四方切換弁B部の弁体39との間の前記非磁
性体からなる円筒状ケース1の中間部に設けられ、電動
弁A部の弁口8が全開直前の位置と全閉直前の位置にお
いて、回転を伝えるようにしたものである。
【0029】即ち、円筒状ケース1内にガイドブッシュ
26をかしめ固定し、このガイドブッシュ26の中心
に、上部に鍔27を有する連結棒28を気密的、かつ回
転自在に支持し、この連結棒28の上端部には前記弁体
39下面中心の内歯25と噛み合う外歯29が形成さ
れ、この内歯25と外歯29とにより係合手段30を形
成している。しかし、この係合手段の構造は、上記の形
態のものに限定されるものでなく、他の一般的なクラッ
チその他適宜な手段によることもできる。
【0030】また、上記の連結棒28の下方は、ガイド
ブッシュ26を貫通し、その下端部は図11に示す従来
の電動弁Aにおける支持棒12と同様の構成になってお
り、伝達装置Cの一例として、上下に突出片14、15
を有するコイルによる遅延伝達手段16が設けられてい
る。即ち、連結棒28の下端は前記回転子5の上半部内
面にまで延び、その先端にフランジ11を備えている。
【0031】そして、連結棒28のガイドブッシュ26
より少し下方に、垂下状のストッパー片13aを外方先
端に備えたストッパー13を固定し、このストッパー1
3と下端のフランジ11との間に、図1および図6、図
7に示す如く、所定長さのコイルの上下端を上方の突出
片14と下方の突出片15として接線方向にほぼ平行的
に延長させた遅延伝達手段16を回転可能に設け、この
遅延伝達手段16の上方の突出片14の先端が前記スト
ッパー片13aと当接可能となっており、下方の突出片
15の先端が前記回転子5の上半部内面に形成された内
向きの凸部9と当接可能となっている。
【0032】なお、前記遅延伝達手段16における上方
の突出片14と下方の突出片15の突出方向は図示の如
くほぼ平行状態にすれば、回転子5が約2回転した後に
四方切換弁B部の弁体39を駆動することになるが、こ
の上下の突出片14、15の突出方向は特に限定される
ものではなく、任意の角度でよい。また、図示しないが
前記コイルによる遅延伝達手段を直列に複数組み合わせ
ることにより、任意の回転の後、回転子5による回転を
弁体39に伝達するようにすることも可能であり、さら
に、コイルに代えて円板の外周部上下に突出片やストッ
パー片を設けて回転を伝達することも可能である。
【0033】なお、上記実施例においては伝達装置Cの
一例として遅延伝達手段16を示したが、伝達装置はこ
の実施例に限定されるものではなく、種々の周知伝達手
段が適用できる。
【0034】なお、図9、図10は、本発明の他の実施
例を示すもので弁体39の上面に3つの開口、即ち導出
口34と、通孔35、36を設け、導入口33をケース
の大径部1aの側部に設けたもので、導入口33に導入
管40を水平状に張り出して設け、導入口33の内方に
前記と同様のストッパー44をケース内に少量突出させ
たものである。この場合の弁体39のストッパー機構と
しては、該弁体39の外周部分を一部(約1/4 強)スト
ッパー44の突出量よりやや大きく切り欠くことによっ
て作られた2つの段状の当接部60、61と、前記導入
管40の内面にケース内方に少量突出させて設けたスト
ッパー44とにより弁体39の回動を規制するようにし
たものである。
【0035】この構造においては、弁体39の回転によ
る冷暖房切換の際、段状の当接部60、61がストッパ
ー44の側部に当接して所定の位置にて弁体39は位置
決めされる。
【0036】次に、本発明に係る制御弁の作用(作動)
について説明する。図1に示す如く、電動弁A部の針状
弁3が閉弁状態で、図3、図4に示す如く、四方切換弁
B部の弁体39における貫通孔45と46が弁座37の
導入孔33と通孔35に対応して暖房状態となっている
時は、図6、図7(A)に示す如く、平面的にみて、回
転子5の凸部9の一側面(上面)が遅延伝達手段16の
下方の突出片15の外面(下面)に、また、上方の突出
片14の外面(上面)がストッパー片13aの外側(下
面)に当接して、上下の突出片14、15を凸部9とス
トッパー片13aにより挟んだ状態となっている。
【0037】この状態においては、弁座37と弁体39
の位置関係が図4に示す如く、四方切換弁B部の弁座3
7の導入口33の下面に突出状に設けたストッパー44
は、弁体39の貫通孔45と対応した位置にある。従っ
て、図3(A)に示す如く、連通孔47により導入口3
3と通孔35とが連通された状態になり、図8の鎖線で
示すように、圧縮機Fの吐出口から出た冷媒は、導入管
40から導入口33を経て連通孔47を通り、通孔管4
2を経て室内熱交換器E、制御弁Aの出入口パイプ19
→弁口8→出入口パイプ21を経て、室外熱交換器Dを
通り図3(B)に示す如く、通孔管43、通孔36、気
密連通孔48、導出口34及び導出管41を経て圧縮機
Fに戻る。
【0038】この暖房状態において、電動弁Aの固定子
コイル2に開弁方向に回転するように通電されると、図
6、図7(A)に示すモータの回転子5は上面からみて
矢印の如く左方向に一回転し、回転子5の凸部9が遅延
伝達手段16の下方の突出片15から離れ、約1周回転
したところで図7(B)のように下方の突出片15の内
側(上面)に当たる。
【0039】続いて回転子5が回転すると、前記遅延伝
達手段16下方の突出片15が回転子5の凸部9に押さ
れて上方の突出片14と共に左方向に回動し、やがて、
図7(C)のように上方の突出片14が前記スッパー片
13aの後面(上面)と当接するまで回転子5が回転す
る。上記図7(A)〜(C)間の回転子5の約2回転の
間は遅延伝達手段16におけるコイルの空転により、連
結棒28には伝わらない。従って、この間、ねじ軸4に
よる針状弁3の上下作用により弁口8の開口面積を変化
させることができ、最適絞り度の位置で、暖房運転が可
能となる。
【0040】次に、冷房運転に切り換えたい時は、この
図7(C)の状態から回転子5を、さらに左方向に回転
させると上方の突出片14により連結棒28と一体的に
固定されたストッパー片13aを押しつつ、図7(D)
の状態まで回転するので、連結棒28は回転を始め、上
部の四方切換弁B部の弁体39に回転を伝える。これに
より、弁体39が図4の状態から図5の状態まで90°
回転し、冷房運転に切り換わる。
【0041】この暖房運転から冷房運転に切り換える
際、弁体39を90°回転させるが、この時、弁体39
における連通孔47の貫通孔45側の内縁外端部に当接
していたストッパー44が連通孔47の貫通孔46側の
内縁外端部に図5の如く当接することにより確実に停止
する。
【0042】この弁体39の切り換えにより、気密連通
孔48は導出孔34と通孔35の間を気密的に連通させ
ることになるため、図8の実線で示すように、圧縮機F
の吐出口から出た冷媒は導入管40から導入口33を経
て連通孔47から通孔36を通り、通孔管43を経て室
外熱交換器Dに入り、制御弁の出入口パイプ21→弁口
8→出入口パイプ19を経て、室内熱交換器Eを通り、
通孔管42、通孔35、連通孔48、導出口34及び導
出管41を経て圧縮機Fに戻る。
【0043】この冷房運転、即ち、図7(D)の状態で
最適絞り度を得ようとする時は、針状弁3が閉弁方向に
回転するように固定子コイル2に通電する。それによ
り、前記とは逆の原理にて、モータの回転子5は遅延伝
達手段とは接触することなく上面から見て矢印とは逆の
右方向に一回転し、回転子の凸部9が遅延伝達手段16
の下方の突出片15の反対側に当たる。続いて回転子5
が回転すると、遅延伝達手段16の下方の突出片15が
ロータースリーブの凸部9に押されて右方向に回転し、
やがて上方の突出片14が前記ストッパー片13aと当
接するまで、回転子5が回転する。この間ねじ軸4によ
る針状弁3の上下作用により弁口8の開口面積を変化さ
せることができ、最適絞り度の位置で冷房運転が可能と
なる。
【0044】次に、再び暖房運転に切り換えたい時は、
針状弁3が更に閉弁方向に回転するように固定子コイル
2に通電すると、遅延伝達手段16の上方の突出片14
がストッパー片13aと当接し連結棒28が図7におい
て時計方向に回転し、弁体39は図5の状態から図4の
状態に90°回動して暖房運動に切り換わる。
【0045】
【発明の効果】本発明に係る制御弁は、上掲実施例に示
した通り、電動弁A部と四方切換弁B部とが一つの円筒
状ケース1内に装備されると共にこれら両者の間に伝達
装置Cを連動する状態にて一体的に設けた構造となって
いるため、電動弁部のコイルに通電することにより四方
切換弁も連動して作動できるものである。
【0046】すなわち、電動弁A部の閉弁位置で四方切
換弁を暖房側(又は冷房側)へ、又開弁位置で四方切換
弁を冷房側(又は暖房側)へ切り換えることになり、そ
の途中位置では弁口8の開口度を任意に変化させる膨張
弁機能を持たせることができる一体の制御弁が可能とな
る。
【0047】従って、 四方切換弁部における電磁石がいらなくなるため、コ
ンパクトになる。 四方切換弁部におけるコントローラ及びリード線がい
らなくなるため、コストが安くなる。 弁体と弁座の間に圧縮コイルばねを設けた場合には、
弱いモーター力でも弁体をスムーズに回転できる。 といった効果がある。又、電動弁の制御性能と四方切換
弁の切換性の双方を具備しているため、従来品と全く同
じように制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の暖房状態における縦断面
図。
【図2】本発明の弁座と弁体との分解斜視図で、(A)
は弁体の斜視図、(B)は弁座の斜視図。
【図3】本発明の弁座と弁体とを組み合わせた状態にお
ける断面図で、(A)は図2のA−A断面図、(B)は
図2のB−B断面図。
【図4】本発明の暖房時における弁座と弁体との位置関
係を示す平面図。
【図5】本発明の冷房時における弁座と弁体との位置関
係を示す平面図。
【図6】本発明の遅延連結手段の一部切欠斜視図。
【図7】冷・暖切換時における本発明の遅延連結手段の
作動状態を説明するための平面図であり、(A)は暖房
時、(B)〜(C)は弁口の絞り時、(D)は冷房時の
状態を示す平面図。
【図8】本発明に係る制御弁を用いた冷凍サイクル図。
【図9】本発明の他の実施例を示し、導入管をケースの
側部に設けた斜視図。
【図10】図9の実施例における弁体部の横断面図。
【図11】従来の電動弁の縦断面図。
【図12】従来の四方切換弁の縦断面図。
【図13】従来の冷房運転における冷凍サイクル図。
【符号の説明】
A 電動弁 B 四方切換弁 C
伝達装置 1 ケース 2 固定子コイル 3
針状弁 4 ねじ軸 5 回転子 6
弁ボディ 7 推進軸受 8 弁口 9
凸部 10 蓋 11 フランジ部 1
2 支持棒 13a ストッパー片 13 ストッパー 1
4 上方の突出片 15 下方の突出片 16 遅延伝達手段 1
7 チャンバー 18 開口 19 パイプ 2
0 開口 21 パイプ 22 孔 2
3 圧縮コイルばね 24 ボス 25 内歯 2
6 ガイドブッシュ 27 鍔 28 連結棒 2
9 外歯 30 係合手段 31 弁本体 3
2 円筒状のケース 33 開口(導入口) 34 開口(導出口) 3
5 開口(通孔) 36 開口(通孔) 37 弁座 3
8 圧縮コイルばね 39 弁体 40 導入管 4
1 導出管 42 通孔管 43 通孔管 4
4 弁体ストッパー 45 貫通孔 46 貫通孔 4
7 連通孔 48 連通孔 49 キャップ 5
0 空間 51 電磁石 52 鉄芯 5
3 コイル 54 位置決め凸部 55 位置決め凹部 5
6 コントローラー 57 コントローラー 58 リード線 5
9 制御基板 60、61 当接部
フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−132181(JP,U) 実開 昭62−43274(JP,U) 実開 昭62−174180(JP,U) 実開 平3−114681(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体からなるケース1外周部の固定
    子コイル2への通電によるケース1内の回転子5の回転
    により、この回転子5の中心下方に一体的に設けられた
    ねじ軸4を介してねじ軸先端の針状弁3を上下動させ、
    ケース1の下端に設けた弁ボディ6下部の弁口8の開度
    を制御する電動弁A部と、少なくとも3つの開口を同心
    円上に設けた金属円板状の弁座37を前記ケース1の上
    端に設け、この弁座37の下面を摺動回転して前記3つ
    の開口の少くとも2つを気密的に連通させ、他の1つの
    開口は開放状態とするプラスチック弁体39とからなる
    四方切換弁B部と、前記電動弁A部の回転子5と四方切
    換弁B部の弁体39との間に設けた、電動弁A部の弁口
    8が全開直前の位置と全閉直前の位置において回転を伝
    える伝達装置Cとにより構成され、前記電動弁A部の回
    転子5の回転力を利用して、電動弁A部の弁口8の開閉
    と四方切換弁B部の弁体39の回転による流路切換とを
    連動して行なうようにしたことを特徴とする制御弁。
  2. 【請求項2】 弁座37に対する弁体39の摺動回転
    が、弁座37の下面に設けられた弁体ストッパー44に
    より規制されているものである請求項1記載の制御弁。
  3. 【請求項3】 四方切換弁B部の弁座37と弁体39と
    の間に、運転時冷媒の圧力により弁体39を弁座37に
    押圧する圧力よりも弱い圧力の圧縮コイルばね23を設
    けた請求項1又は2のいずれかに記載の制御弁。
  4. 【請求項4】 円板状の弁座37が、その上面同心円上
    に4つの開口を等間隔に設けたものであり、弁体39
    が、前記4つの開口の隣接する2つを気密的に連通さ
    せ、他の2つの開口は連通させると共にケースの大径部
    1aに開放状態としたものである請求項1、2又は3の
    いずれかに記載の制御弁。
  5. 【請求項5】 伝達装置Cが、段付円筒状のケース1内
    に固定されたガイドブッシュ26に、連結棒28が気密
    状でかつ回動自在に装着され、この連結棒28の一端に
    は四方切換弁B部の弁体39と連結させる係合手段30
    を備え、連結棒28の他端には電動弁A部の回転子5が
    数回転した後弁口8の全開直前又は全閉直前の位置にお
    いて連結棒28を回転させるようにした遅延伝達手段1
    6を備えたものである請求項1、2、3又は4のいずれ
    かに記載の制御弁。
  6. 【請求項6】 遅延伝達手段16が、ガイドブッシュ2
    6の下方に突出している連結棒28のほぼ中央部に、垂
    下状のストッパー片13aを外方先端に備えたストッパ
    ー13を固定すると共に、所定長さのコイルの上下端を
    上方の突出片14と下方の突出片15として任意の方向
    に延長させた状態にて連結棒28の下半部に回転可能に
    設け、この上方の突出片14の先端が前記ストッパー片
    13aの一側面と当接可能で、下方の突出片15の先端
    が前記回転子5の上半部内面に形成された内向きの凸部
    9と当接可能としたものである請求項5記載の制御弁。
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