JP4615995B2 - 流路切換弁及び流路切換弁付き圧縮機並びに空気調和機 - Google Patents

流路切換弁及び流路切換弁付き圧縮機並びに空気調和機 Download PDF

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Description

本発明は、空気調和機の冷凍サイクルに用いる流路切換弁、該流路切換弁を有する流路切換弁付き圧縮機、並びに該流路切換弁付き圧縮機を有する空気調和機に関する。
従来、この種の流路切換弁として例えば特開平9−292050号公報に開示されたものがある。この流路切換弁は、弁室内の冷媒圧力と主弁の導通路内の冷媒圧力との差圧によって主弁を弁座に押し付けるシール圧を得ることができ、シール構造を簡素化できる。しかし、この従来の流路切換弁は、パイロット弁により導通路内を均圧するとともに、パイロット弁を駆動する磁力と同じ磁力である間接的な力で主弁を回動させるので、均圧するまでの時間と主弁が回動するタイミングを取る必要があり、うまく主弁が回動しないことがある。
これに対して、副弁と均圧孔により導通路を均圧するとともに、副弁の駆動力を主弁に伝達して主弁を回動させるような流路切換弁が、例えば特開2003−314715号公報に開示されている。
特開平9−292050号公報 特開2003−314715号公報
しかし、特開2003−314715号公報の流路切換弁においても、低圧連通凹部に形成された均圧孔と、高圧連通凹部に形成された連通孔とを、副弁相当の2つの閉止弁でそれぞれ開閉するようにしている。また、閉止弁を移動する閉止弁支持体をギヤで回動させ、この閉止弁支持体と主弁に設けた連動突部とによって主弁を回動するようにしている。したがって、構造が複雑になり、確実な動作を得るための障害になる。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、簡単な構成で動作を円滑に行えるような信頼性を高めた流路切換弁、流路切換弁付き圧縮機及び空気調和機を提供することを課題とする。
請求項1の流路切換弁は、円筒状の弁室内に該弁室の軸回りに回動可能に主弁を収容するとともに、該主弁に対向する弁座に低圧ポートと2つの切換ポートを開口し、該主弁に形成された導通路により低圧ポートを一方の切換ポートに連通するとともに、高圧ポートを他方の切換ポートに連通するように、該主弁を回動して2つの切換ポートの連通先を切り換え、前記高圧ポートに通じる前記弁室内の圧力制御空間と前記主弁の導通路内との差圧により、該主弁の着座状態を保持するようにした流路切換弁において、前記主弁に形成され導通路と前記圧力制御空間とを導通する均圧孔と、該主弁に近接して前記弁室の軸回りに回動自在に配設され前記均圧孔を開閉する副弁と、前記副弁を回動する駆動手段と、前記主弁の回動範囲を前記低圧ポートが前記切換ポートに択一的に連通される第1位置及び第2位置の2箇所間の回動範囲に規制する主弁ストッパ機構と、前記副弁と前記主弁とを連結/非連結とするクラッチ機構とを設け、前記副弁が、該副弁の前記主弁に対する所定角度範囲で前記均圧孔を開とするとともに該所定角度範囲以外の位置で該均圧孔を閉とする形状に形成され、前記クラッチ機構は、前記主弁と前記副弁の両対向面の前記軸回りの同一円周上の一部に、該円周の半径方向に稜線を持つ屋根型の突条が形成されるとともに、該副弁を該主弁に対して離間可能なように該主弁方向に付勢する付勢手段を備え、前記副弁と前記主弁の両突条の傾斜面が当接した状態で該副弁と主弁の連結状態となり、前記付勢手段の付勢力に抗して両突条が互いの稜線を載り越えることで該副弁と主弁の非連結状態となるように構成され、前記副弁の回動により、前記均圧孔を開とした状態で前記クラッチ機構により該副弁と共に前記主弁を回動するようにしたことを特徴とする。
請求項の流路切換弁は、請求項に記載の流路切換弁であって、前記副弁と前記主弁の両突条が、前記円周回りの180度離間した2箇所にそれぞれ形成されていることを特徴とする。
請求項の流路切換弁付き圧縮機は、請求項1または2に記載の流路切換弁を備えた流路切換弁付き圧縮機であって、圧縮機本体の高圧空間と低圧空間とを形成するブロック状のハウジングを備え、前記流路切換弁の弁室、前記高圧ポート、前記低圧ポート、前記切換ポートを、前記ハウジングにそれぞれ穿設することで該ハウジング自体で形成するとともに、前記ハウジングの前記高圧ポートと低圧ポートとを前記低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口するようにしたことを特徴とする。
請求項の空気調和機は、請求項1または2に記載の流路切換弁を搭載したことを特徴とする。
請求項の空気調和機は、請求項に記載の流路切換弁付き圧縮機を搭載したことを特徴とする。
請求項1の流路切換弁において、主弁の回動は、主弁ストッパ機構により低圧ポートが切換ポートに択一的に連通される第1位置及び第2位置の2箇所間の回動範囲に規制される。主弁が第1位置にあり、駆動手段により副弁が回動されて主弁の均圧孔が所定角度範囲に入ると導通路と圧力制御空間との均圧が開始され、均圧孔が所定角度範囲の略中央位置になるとクラッチ機構により主弁が副弁に連結され、副弁の回動により均圧孔を開とした状態で副弁と共に主弁が回動する。主弁の回動が進み、主弁ストッパ機構により主弁が第2位置に止まってクラッチ機構が非連結となり、副弁のみが回動する。なお、クラッチ機構は、突条が当接しないときは非連結状態となり、主弁と副弁の突条が当接すると連結状態となる。連結状態から非連結状態となるときには、主弁は主弁ストッパ機構で強制的に第1位置あるいは第2位置に停止されるので、副弁の回動により、付勢手段の付勢力に抗して両突条が互いの稜線を載り越えて非連結状態となる。そして、副弁は所定角度範囲以外の位置で均圧孔を閉とする。副弁を逆に回転することで、同様に主弁は第2位置から第1位置に切り換えられる。
副弁の回動により均圧孔が所定角度範囲内になると均圧が開始される。すなわち該所定角度範囲の略中央位置になる前(クラッチ機構が連結状態となる前)に均圧が開始され、クラッチ機構が連結状態となるときには十分に均圧されているので、主弁の回動を確実に行うことができる。副弁を主弁と同軸で回動すればよいので構造がきわめて簡単になる。
請求項の流路切換弁において、請求項に記載の流路切換弁で副弁と主弁の両突条が、前記円周回りの180度離間した2箇所にそれぞれ形成されているので、クラッチ機構が連結状態となったときに回動中心を挟む両側で突条が当接するので、回動状態でバランスがとれて回動動作が確実に行われる。
請求項の流路切換弁付き圧縮機において、ハウジングは高圧空間と低圧空間を形成するブロック状の部材である。このハウジングには、流路切換弁の弁室、高圧ポート、低圧ポート及び切換ポートが、それぞれ穿設されており、このハウジングの高圧ポートと低圧ポートとが低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口している。そして、ポートと弁室がハウジング自体により形成されており、当該流路切換弁付き圧縮機の外回りには流路切換弁用の配管がない。
請求項の空気調和機においては、請求項1または2の流路切換弁の作用効果を奏する。
請求項の空気調和機においては、請求項の流路切換弁付き圧縮機の作用効果を奏する。
請求項1の流路切換弁によれば、クラッチ機構が連結状態となる前に均圧が開始され、クラッチ機構が連結状態となるときには十分に均圧されているので、主弁の回動を確実に行うことができるとともに、副弁を主弁と同軸で回動すればよいので構造がきわめて簡単になり、簡単な構成で動作を円滑に行え信頼性が高まる。また、クラッチ機構の構造を簡単にすることができる。
請求項の流路切換弁によれば、請求項の効果に加えて、副弁と主弁の回動状態でクラッチ機構のバランスがとれて回動動作が確実に行われるので、さらに動作を円滑に行える。
請求項の流路切換弁付き圧縮機によれば、請求項1または2の効果に加えて、ポートと弁室がハウジング自体により形成され、当該流路切換弁付き圧縮機の外回りには流路切換弁用の配管がないので、外回りの配管を極力低減し、該流路切換弁と車載用圧縮機との相乗効果を得、信頼性の向上、省スペース、省エネ、省資源に寄与することができる。
請求項の空気調和機によれば、請求項1または2の効果が得られる。
請求項の空気調和機によれば、請求項の効果が得られる。
次に、本発明による流路切換弁、流路切換弁付き圧縮機及び空気調和機の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は本発明の実施形態に係る流路切換弁の要部分解斜視図、図2は同流路切換弁を用いた流路切換弁付き圧縮機の一部破断要部斜視図、図3は同流路切換弁付き圧縮機のA−A一部縦断面図、図4は同圧縮機の圧縮部の断面図、図5は同圧縮機のB−B縦断面図、図6は同圧縮機のハウジング部の上面図、図7は同圧縮機を用いた空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。図3は図6のA−A断面を示し、図5は図6のB−B断面を示しており、図4の圧縮部10では断面を示す斜線を省略してある。以下の説明では図の上下方向を圧縮機の上下方向として説明する。なお、図4に示す圧縮機本体の圧縮部10は従来のものと同様であり、その一部を簡略化して図示してある。
この実施形態の流路切換弁付き圧縮機は車載用の圧縮機であり、図7の冷凍サイクルは車載用空気調和機を構成している。圧縮機本体は圧縮部10にハウジング1を取り付けて構成されており、ハウジング1には後述のC切換ポート23及びE切換ポート24が形成されている。なお、図7ではサイクルの経路を示すためにC切換ポート23とE切換ポート24の位置をずらして図示してある。C切換ポート23から室外機20、キャピラリ30、室内機40及びE切換ポート24と配管により接続され、冷凍サイクルが構成されている。そして、冷房運転時に、圧縮機本体100から吐出される冷媒はC切換ポート23→室外機20→キャピラリ30→室内機40→E切換ポート24と循環し、室外機20が凝縮器、室内機40が蒸発器として機能し、車室内の冷房がなされる。また、暖房運転時には冷媒は逆に循環され、室内機40が凝縮器、室外機20が蒸発器として機能し、車室内の暖房がなされる。なお、C切換ポート23及びE切換ポート24の「C」「E」は冷房運転を基準に付けた名前である。
図4に示したように、圧縮機本体の圧縮部10は、フロントケース10aをバルブブロック10bで封止して構成され、フロントケース10a内には、シリンダブロック10c、駆動軸10d及び揺動板10eが収容されている。シリンダブロック10cにはシリンダボア10fが形成され、このシリンダボア10f内にはピストン10gが配設されている。ピストン10gは揺動板10eに連結され、揺動板10eは駆動軸10dに揺動自在に取り付けられている。また、バルブブロック10bには、吐出通路10jと吸入通路10kが形成されており、吐出通路10jは吐出弁10mにより開閉され、吸入通路10kは吸入弁10nにより開閉される。
以上の構成により、図示しない車載エンジンの回転動力がプーリ10pを介して駆動軸10dに伝達されて駆動軸10dが回転すると、揺動板10eが図示しない機構により揺動してピストン10gがシリンダボア10f内で往復動する。これにより、吸入通路10kからの冷媒ガスの吸入と、吐出通路10jからの冷媒ガスの吐出が繰り返される。なお、図示しない圧力調整弁によりフロントケース10a内の圧力が調整されており、この圧力が増加するにつれて揺動板10eの傾斜角度が小さくなり、ピストン10gのストロークが少なくなって吐出容量が減少する。また、フロントケース10a内の圧力が減少すると、この圧力の減少につれて揺動板10eの傾斜角度が大きくなり、ピストン10gのストロークが増えて吐出容量が多くなる。これにより、圧縮機本体の運転能力が制御される。
バルブブロック10bには金属材料でダイキャスト及び切削加工等により形成されたハウジング1が取り付けられている。ハウジング1は圧縮部10の形状に合わせた略円柱状のブロック部1Aと該ブロック部1Aの外周一箇所に形成された円筒状のケース部1Bとで構成されている。ブロック部1Aにはその周囲を囲う外壁1aと、この外壁1aの内部で該外壁1aと同心円にリング状に形成された隔壁1bと、隔壁1bの内側の中央で前記駆動軸10dの端部を通す軸受部1cとを、一体に成型したものである。そして、外壁1aと隔壁1bの間の空間は高圧空間sp1、隔壁1bの内側の空間は低圧空間sp2とされ、高圧空間sp1には吐出通路10jが開口され、低圧空間sp2には吸入通路10kが開口されている。
ハウジング1のケース部1Bは内部を円筒状に切削されて実施形態の流路切換弁のケース本体を形成しており、その内部に弁室11が形成されている。この弁室11の底面は弁座12とされるとともに、ケース部1Bの上端は後述の駆動部5を保持する蓋体13が填め込まれている。蓋体13は弁室11内に嵌合するシリンダ部13aを有し、弁室11はこのシリンダ部13aの外周のリング13a1により封止されている。弁座12には、弁室11と高圧空間sp1とを連通するDポート21、弁室11と低圧空間sp2とを連通するSポート22、弁室11とハウジング1の外部とを連通するC切換ポート23及びE切換ポート24が形成されている。Dポート21には主弁ストッパ管21aが挿入され、この主弁ストッパ管21aは弁座12よりも弁室11内に突出されている。また、Sポート22、C切換ポート23及びE切換ポート24は弁座12から縦に切削されるとともに、低圧空間sp2側及びハウジング1の端面からそれぞれ切削することにより、直角に屈曲した形状となっている。
弁室11内には主弁3が配設されている。主弁3は樹脂で形成され、弁座12の中心に立設された軸12aにより回動自在に軸支持されている。主弁3は、軸12aが貫通する軸受部を有するとともに、この軸受部の片側に主弁ストッパ管21aに倣って摺動する水平断面円弧状のストッパ部3Aを有し、その反対側に低圧導通部3Bを有している。低圧導通部3B内には弁座12側に開口した縦長でドーム状の導通路31が形成されており、この導通路31はSポート22をC切換ポート23またはE切換ポート24に択一的に導通可能となっている。導通路31の開口部の周囲には弁座12側に僅かに突出したシール部31aが形成されており、このシール部31aは弁座12の摺動面に接触する。
主弁3の上部外周にはピストンリング32が配設されており、このピストンリング32は蓋体13のシリンダ部13aの内面に摺接される。このシリンダ部13a内の主弁3の上方空間は圧力制御空間Rとされている。なお、シリンダ部13aとピストンリング32との間には僅かに隙間が形成されている。
図1に示したように、主弁3の圧力制御空間R側の上端面には、軸12aの周囲に円形平板状の副弁座33が形成され、この副弁座33の一箇所には低圧導通部3B内の導通路31に連通する均圧孔34が形成されている。また、副弁座33の外周には180°離間した2箇所に突条35,35が形成されている。さらに、主弁3の上面には副弁座33の外周の一部に水平断面円弧状の副弁ストッパ36が形成されている。
副弁座33の上には円盤状の副弁4が配設されている。副弁4は中心に後述の駆動部5のシャフト53が嵌合される従動軸41を有するとともに、この従動軸41の外周で前記副弁座33の均圧孔34に対応する半径位置に所定角度で円弧状で該副弁4を貫通する均圧溝42が形成されている。また、図8に示したように、副弁4の主弁3側の面には、主弁3の突条35,35と同様に、該突条35,35に対応する半径位置に180°離間した突条43,43が形成されている。そして、突条43,43の内側の面(均圧溝42の周囲)は主弁3側の副弁座33に密着される。また、副弁4の外周一部には副弁ストッパ36に当接可能な扇状のストッパ片44が形成されている。
駆動部5は、蓋体13の上端に固定された円筒状のケース51を備えている。、ケース51の内部には、マグネット製のロータ52が配設され、このロータ52はシャフト53に取付けられ、シャフト53は、蓋体13の上端に延設された軸受13b内に回転自在に嵌合されている。副弁4は従動軸41とシャフト53の下端の周囲に配設されたバネ54により下方に付勢されている。図1に示したように、シャフト53の下端部は二股の係合部53aとされ、この係合部53aが副弁4の従動軸41に係合される。また、ケース51の外周には駆動コイル55が配設されており、この駆動コイル55、ロータ52及びシャフト53により駆動手段としてのステッピングモータが構成されている。
主弁3の突条35と副弁4の突条43は、いずれも円周の半径方向に稜線を持つ屋根型の形状であり、この突条35,43はクラッチ機構を構成している。突条43,35の互いの傾斜面が当接するとき、駆動部5のバネ54により副弁4は主弁3側に付勢されているので、副弁4の回動時にもこの当接状態が保持され、主弁3が副弁4と共に回動する。すなわちクラッチ機構が連結状態となる。一方、主弁3のストッパ部3Aの端部が主弁ストッパ管21aに当接すると、主弁3の回動が阻止され、さらに副弁4が回動するとき、バネ54の付勢力に抗して副弁4の突条43の稜線が主弁3の突条35の稜線を載り越え、各突条43,35の当接状態が解除される。すなわちクラッチ機構が非連結状態となる。このように、駆動部5の駆動により、副弁4は、突条43,43が主弁3突条35,35に当接しないとき主弁3に対して単独で回動し、突条43,43が突条35,35に当接すると、主弁3を伴って回動する。
次に、実施形態の流路切換弁の動作を説明する。図9は実施形態の流路切換弁の動作説明図であり、同図は各部位の位置関係を示すものであり実線、破線、斜線等の表記は前後位置や構造を示すものではない。また、「D,S,C,E」の表記は、Dポート21、Sポート22、C切換ポート23及びE切換ポート24の弁座12における開口を示している。図9(A) は冷房運転状態、図9(D) は暖房運転状態、図9(B) ,(C) は運転状態の切換過程である。なお、弁座12において、Dポート21とSポート22は180°離間する位置に開口し、C切換ポート23とE切換ポート24はSポート22から90°より僅かに小さい角度づつ離間して開口されている。
先ず、図9(A) の冷房運転時にあるとする。図9(A) のように、Dポート21はC切換ポート23に導通され、Sポート22は導通路31によりE切換ポート24に導通されている。そして、Dポート21から高圧冷媒が導入されて弁室11が高圧になり、導通路31が低圧になっている。このとき、図9(A) のように均圧孔34が副弁4により閉じられている。したがって、主弁3の上部の圧力制御空間Rは高圧になり、圧力制御空間Rと導通路31との差圧により主弁3は弁座12に着座して密着されている。
次に、上記冷房運転状態から暖房運転状態に切り換えるとき、圧縮機本体は運転状態のままで、ステッピングモータを駆動して副弁4を図9(A) の状態から反時計回りに回動する。そして、図9(B) の状態になると、副弁4の均圧溝42により均圧孔34が開放され、導通路31と圧力制御空間Rとが均圧されて圧力制御空間Rは低圧となる。この図9(B) の状態では、均圧孔34が均圧溝42の中央の位置にあるが、均圧溝42は円弧状に所定角度を有しているので、この状態になる前すなわち均圧孔34が均圧溝42に架かった位置から均圧が開始され、図9(B) の状態では十分に均圧されている。したがって、Dポート21から吐出する冷媒の高圧によって主弁3は弁座12から離間(浮上)した状態となる。
また、この図9(B) の状態で副弁4の突条43,43が主弁3の突条35,35に当接するので、副弁4がさらに反時計回りに回動するとき、主弁3は副弁4と共に回動し、図9(C) の状態となる。これにより、ストッパ部3Aの端部が主弁ストッパ管21aに当接して主弁3の回動が阻止されるとともに、Dポート21はE切換ポート24に導通され、Sポート22は導通路31によりC切換ポート23に導通される。さらに副弁4が回動すると、突条43,35によるクラッチ機構が非連結状態となって副弁4だけが回動し、図9(D) の状態となる。このとき、均圧孔34が副弁4により閉じられるとともに、副弁4のストッパ片44が副弁ストッパ36に当接して副弁4の回動が停止される。これにより、圧力制御空間Rは高圧になり、圧力制御空間Rと導通路31との差圧により主弁3は弁座12に着座して密着される。
暖房運転状態から冷房運転状態に切り換えるときは図9(D) の状態から副弁4を逆(時計回り)に回動すれば、図9(C) の状態で圧力制御空間Rと導通路31とが均圧するとともにクラッチ機構が連結状態となり、副弁4がさらに回動して主弁が共に回動する。そして、図9(B) の状態でストッパ部3Aの端部が主弁ストッパ管21aに当接して主弁3の回動が阻止され、クラッチ機構が非連結状態となってさらに副弁4が回動して図9(A) の状態となる。
なお、この逆回転の場合には突条35,43によるクラッチ機構が連結状態となるとき及び非連結状態に移行するとき、均圧溝42と均圧孔34の位置関係は図9(B) ,(C) から僅かにずれるが、均圧溝42が所定角度を有しているので、クラッチ機構が非連結状態に移行するときには十分に均圧されている。
ハウジング1はブロック状であり、弁室11、Dポート21、Sポート22、C切換ポート23、E切換ポート24が、ハウジング1にそれぞれ穿設することでハウジング1自体で形成されている。したがって、圧縮機本体の外回りには流路切換弁用の配管がなく、外回りの配管が極力低減される。
以上の実施形態では圧縮機本体として斜板式のものを例に説明したが、スクロール式の圧縮機本体であってもよい。
本発明の実施形態に係る流路切換弁の要部分解斜視図である。 同流路切換弁を用いた流路切換弁付き圧縮機の一部破断要部斜視図である。 同流路切換弁付き圧縮機のA−A一部縦断面図である。 同圧縮機の圧縮部の断面図、 同圧縮機のB−B縦断面図である。 同圧縮機のハウジング部の上面図である。 同圧縮機を用いた空気調和機の冷凍サイクルを示す図である。 実施形態における副弁の裏面斜視図である。 実施形態の流路切換弁の動作説明図である。
符号の説明
1 ハウジング
11 弁室
12 弁座
R 圧力制御空間
sp1 高圧空間
sp2 低圧空間
21 Dポート
21a 主弁ストッパ管
22 Sポート
23 C切換ポート
24 E切換ポート
3 主弁
3A ストッパ部
31 導通路
33 副弁座
34 均圧孔
35 突条
4 副弁
42 均圧溝
43 突条
5 駆動部
52 ロータ
53 シャフト
54 バネ
55 駆動コイル
10 圧縮部
20 室外機
30 キャピラリ
40 室内機

Claims (5)

  1. 円筒状の弁室内に該弁室の軸回りに回動可能に主弁を収容するとともに、該主弁に対向する弁座に低圧ポートと2つの切換ポートを開口し、該主弁に形成された導通路により低圧ポートを一方の切換ポートに連通するとともに、高圧ポートを他方の切換ポートに連通するように、該主弁を回動して2つの切換ポートの連通先を切り換え、前記高圧ポートに通じる前記弁室内の圧力制御空間と前記主弁の導通路内との差圧により、該主弁の着座状態を保持するようにした流路切換弁において、
    前記主弁に形成され導通路と前記圧力制御空間とを導通する均圧孔と、
    該主弁に近接して前記弁室の軸回りに回動自在に配設され前記均圧孔を開閉する副弁と、
    前記副弁を回動する駆動手段と、
    前記主弁の回動範囲を前記低圧ポートが前記切換ポートに択一的に連通される第1位置及び第2位置の2箇所間の回動範囲に規制する主弁ストッパ機構と、
    前記副弁と前記主弁とを連結/非連結とするクラッチ機構と
    を設け、
    前記副弁が、該副弁の前記主弁に対する所定角度範囲で前記均圧孔を開とするとともに該所定角度範囲以外の位置で該均圧孔を閉とする形状に形成され、
    前記クラッチ機構は、前記主弁と前記副弁の両対向面の前記軸回りの同一円周上の一部に、該円周の半径方向に稜線を持つ屋根型の突条が形成されるとともに、該副弁を該主弁に対して離間可能なように該主弁方向に付勢する付勢手段を備え、前記副弁と前記主弁の両突条の傾斜面が当接した状態で該副弁と主弁の連結状態となり、前記付勢手段の付勢力に抗して両突条が互いの稜線を載り越えることで該副弁と主弁の非連結状態となるように構成され、
    前記副弁の回動により、前記均圧孔を開とした状態で前記クラッチ機構により該副弁と共に前記主弁を回動するようにしたことを特徴とする流路切換弁。
  2. 前記副弁と前記主弁の両突条が、前記円周回りの180度離間した2箇所にそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項に記載の流路切換弁。
  3. 請求項1または2に記載の流路切換弁を備えた流路切換弁付き圧縮機であって、
    圧縮機本体の高圧空間と低圧空間とを形成するブロック状のハウジングを備え、前記流路切換弁の弁室、前記高圧ポート、前記低圧ポート、前記切換ポートを、前記ハウジングにそれぞれ穿設することで該ハウジング自体で形成するとともに、前記ハウジングの前記高圧ポートと低圧ポートとを前記低圧空間と高圧空間とにそれぞれ開口するようにしたことを特徴とする流路切換弁付き圧縮機。
  4. 請求項1または2に記載の流路切換弁を搭載したことを特徴とする空気調和機。
  5. 請求項に記載の流路切換弁付き圧縮機を搭載したことを特徴とする空気調和機。
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