JP7227931B2 - ロータリー式切換弁 - Google Patents

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Description

本発明は、ヒートポンプ式の冷凍サイクル等に用いられ、冷媒の流路を切り換えるロータリー式切換弁に関する。
従来、この種のロータリー式切換弁(四方切換弁)として例えば特許第4602593号公報(特許文献1)に開示されたものがある。特許文献1のものは、冷房から暖房または暖房から冷房に切り換えるとき、弁座上の主弁を回転させるものであるが、この主弁を回転させる際に、副弁により主弁の均圧孔を開とし、主弁にかかる圧力差を軽減するような構造が用いられている。すなわち、副弁が回転して均圧孔を開いて、主弁を圧力差にて弁座から浮かせた状態で回転させた後、副弁が反回転することにより均圧孔を閉じ、主弁を着座させるものである。
特許第4602593号公報
特許文献1のものでは、副弁が均圧孔を閉じる際には主弁は弁座から浮いているため、主弁の回転方向に対する摩擦が殆ど無い状態、あるいは押しばねを介して主弁が駆動部と回転一体の状態となり、副弁の反回転するときに主弁も一緒に回転してしまい、均圧孔を正常に閉じることができないという問題がある。
本発明は、主弁の均圧孔を開閉する副弁を備えたロータリー式切換弁において、主弁の安定した切り換え動作を行えるようにすることを課題とする。
本発明のロータリー式切換弁は、弁室を有するケース部材と、前記弁室に対向して設けられた弁座と、前記弁室内で前記弁座上に軸線を中心として回転可能に配設された主弁と、前記軸線を中心として回転可能に配設されるとともに前記主弁の1つの均圧孔を開閉する副弁とを備え、前記均圧孔を開として前記主弁を弁座から前記軸線方向に浮上させて該主弁を回転させることで、前記弁座のポートに連通する流路を切り換えるロータリー式切換弁において、前記副弁に、前記主弁の1つの前記均圧孔を開閉する2つの副弁シール部が前記軸線周りの同一円周上に設けられるとともに、前記均圧孔開状態において前記主弁の回転終端位置まで前記副弁の回転力を前記主弁に伝達する回転力伝達手段を備えていることを特徴とする。
この際、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力であることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねである特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構であることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねとで構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねと、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねと、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
また、前記副弁の前記軸線方向の遊動距離が、前記主弁の単独状態での前記軸線方向の遊動距離より小さいことを特徴とするロータリー式切換弁が好ましい。
本発明のロータリー式切換弁によれば、主弁を回転終端位置である所定位置まで回転させた後、副弁にて主弁の均圧孔を閉じるとき副弁を反回転させることなく同方向に回転させればよいので、主弁を所定位置に保持したまま均圧孔を確実に閉じることができ、主弁の安定した切り換え動作が得られる。
本発明の第1実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の着座状態の要部縦断面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の浮上状態の要部縦断面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の上面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の底面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の副弁の底面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の弁座の上面図である。 第1実施形態におけるロータリー式切換弁の切換途中の状態を説明する図である。 本発明の第2実施形態におけるロータリー式切換弁の切換途中の状態と要部構造を説明する図である。 本発明の第3実施形態におけるロータリー式切換弁の切換途中の状態と要部構造を説明する図である。 本発明の第4実施形態におけるロータリー式切換弁の双方向ラチェット機構を説明する図である。 本発明の実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図である。
次に、本発明のロータリー式切換弁及び冷凍サイクルシステムの実施形態について図面を参照して説明する。図1は本発明の第1実施形態におけるロータリー式切換弁の主弁の着座状態の要部縦断面図、図2は同ロータリー式切換弁の主弁の浮上状態の要部縦断面図、図3は同ロータリー式切換弁の主弁の上面図、図4は同ロータリー式切換弁の主弁の底面図、図5は同ロータリー式切換弁の副弁の底面図、図6は同ロータリー式切換弁の弁座の上面図である。なお、以下の説明における「上下」の概念は図1及び図2の図面における上下に対応する。
この第1実施形態のロータリー式切換弁100は、主弁1と、副弁2と、弁座部材3と、ケース部材4と、駆動部5と、中心軸6とを有している。弁座部材3は薄型円柱状の弁座31とこの弁座31の外周に形成されたフランジ部32とで構成されている。また、ケース部材4には略円筒状の弁室4Aが形成されている。弁室4A内には、主弁1、副弁2、駆動部5及び中心軸6が収容されており、中心軸6が、主弁1、副弁2及び駆動部5を貫通して、弁座部材3とケース部材4との間に固定されている。そして、ケース部材4の弁室4Aの開口部に弁座31が嵌合され、フランジ部32をケース部材4の下端に当接させるようにして、弁座部材3がケース部材4に取り付けられている。
主弁1は一部が樹脂で形成された外周が円形の部材であり、弁座31側の袴部11と円筒状のピストン部12と軸受け部13とを一体に形成した主弁本体と、副弁座の部位である後述の副弁座板14と、を備えて構成されている。ピストン部12の周囲にはピストンリング12aが配設されている。そして、中心の軸受け部13を中心軸6が貫通することで、主弁1は中心軸6の軸線Xの回りに回動自在に配設されている。また、弁室4Aの上部のピストン部12が収容される空間は円柱状のガイド孔41となっており、主弁1はピストンリング12aをガイド孔41の側面に摺動させて中心軸6の軸線X方向に移動可能となっている。
また、主弁1の袴部11には、軸線Xの片側においてドーム状に穿たれた低圧流路11Aが形成されるとともに、低圧流路11Aの天井の中央には、ピストン部12の内側に連通する均圧路11aが形成されている。また、袴部11の弁座部材3側の底面には低圧流路11Aの外周を囲うように摺動リブ111が形成されるとともに、摺動リブ111の軸線Xとは反対側の2か所に摺動リブ112,112が形成されている。さらに、袴部11は、低圧流路11Aに対して軸線Xの反対側に後述のDポート31Dが常時開放している高圧空間11Bが形成され、この高圧空間11Bの外側は略90°の範囲において開口されており、この開口部分の軸線X周り方向の両端は、それぞれストップピン当接部113となっている。このストップピン当接部113は後述の弁座31に設けられたストップピン31aに当接する。また、図3に示すように、ピストン部12の内側の底部には、金属板(この例ではSUS)からなる副弁座板14が配設されている。副弁座板14には、均圧路11aに対応する位置に均圧孔14aが形成されている。
図5に示すように、副弁2は、主弁1のピストン部12の副弁収容室内に収納される略半円盤状のフランジ部21とその中央のボス部22とを有しており、このボス部22の中心には略長方形の角孔22aが形成されている。また、フランジ部21の主弁1側の面には円環状に突出した「副弁シール部」としての第1のスライド弁部23aと第2のスライド弁部23bが形成されている。この第1及び第2のスライド弁部23a,23bの軸線Xからの距離は、前記主弁1における副弁座板14の均圧孔14aの軸線Xからの距離と等しくなっている。さらに、フランジ部21の主弁1側の面にはスライド弁部23a,23bと同じ高さで円弧状に突出した2つの摺動リブ24,24が形成されている。
図6に示すように、弁座31には、弁室4Aと圧縮機の冷媒の吐出側に連通されるDポート31D、低圧流路11Aと圧縮機の冷媒の吸入側に連通されるSポート31S、室外熱交換器側に連通されるC切換ポート31C及び室内熱交換器側に連通されるE切換ポート31Eが、それぞれ形成されている。なお、これらのポートはそれぞれ90°づつ離間する位置に開口されている。
図1に示すように、駆動部5は、中心軸6に回動可能に配置されたウォームホイール51と、このウォームホイール51に歯合されたウォーム歯車52とを有し、このウォーム歯車52は図示しないモータの駆動軸に固定されている。ウォームホイール51は副弁2側に突出するカム部51aを有しており、ウォームホイール51は、このカム部51aによって中心軸6に回転可能に配置されている。また、このカム部51aは副弁2の前記略長方形の角孔22aに嵌合されている。これにより、副弁2はウォームホイール51に対して軸線X周りの回動が規制された状態で軸線X方向にのみ摺動可能となり、この副弁2はウォームホイール51と共に協働して回動する。また、ウォームホイール51と副弁2との間には、副弁2を主弁1側に付勢するコイルバネ53が配設されている。
以上の構成により、図1の状態では、図7(A)に示すように、副弁2の第1のスライド弁部23aは副弁座板14の均圧孔14aを閉じている。そして、駆動部5が作動すると、ウォーム歯車52とウォームホイール51の駆動力が、ウォームホイール51のカム部51aを介して副弁2に回転力が加わり、副弁2が軸線X周りに回転する。なお、このときは均圧孔14aが閉じられて主弁1は圧力差により弁座31に押しつけられた状態であり、副弁2だけが回転する。副弁2が回転すると、第1及び第2のスライド弁部23a,23bが主弁1の副弁座板14上を摺動し、図7(B)の位置で第1のスライド弁部23aが副弁座板14の均圧孔14aから外れ、この均圧孔14aが開く。これにより、主弁1における均圧路11aが開き、主弁1の上部の流体の圧力が低圧流路11A内(低圧側)へ逃げる。そして、主弁1にかかる圧力差が軽減され、圧力差による押しつけ力が軽減され、主弁1の回転(流路切換)が容易になる。
ここで、主弁1のピストンリング12a(及びピストン部12)とガイド孔41とのクリアランス及び、中心軸6と軸受け部13のクリアランスを介して高圧の流体がピストン部12の上部へ流れ込むが、このピストン部12の上部へ流れ込む流量を、均圧孔14aから逃げる流量よりも小さく設定することで、ピストンリング12aの上下に圧力差が発生し、主弁1を弁座31から浮上させ、主弁1の回転を更に容易にすることもできる。
副弁2を更に回転させると、主弁1が浮上しているため、副弁2の第1及び第2のスライド弁部23a,23b、及び摺動リブ24,24と、主弁1の副弁座板14との摩擦力により、主弁1が副弁2と一体となって回転する。そして、図7(C)のように弁座31の上面に設けたストップピン31aに主弁1のストップピン当接部113が当接し、この回転終端の所定位置で主弁1の回転が止まって主弁1だけが停止する。そして、さらに、副弁2を同方向に回転させると、第1及び第2のスライド弁部23a,23bが副弁座板14上を摺動し、図7(D)の位置で第2のスライド弁部23bが副弁座板14の均圧孔14aを閉じる。これにより、均圧路11aが閉じられ、主弁1の上部に圧力が溜まり、主弁1の上部と低圧流路11A内(低圧側)との圧力差により、主弁1が弁座31に着座する。
上記のように、副弁2の回転により副弁座板14の均圧孔14aを開き、主弁1を所定位置まで回転させた後、均圧孔14aを閉じるとき副弁2を反回転させることなく同方向に回転させている。したがって、主弁1を所定位置に保持したまま均圧孔14aすなわち均圧路11aを確実に閉じることができ、主弁1の安定した切り換え動作が得られる。
また、主弁1が弁座31から浮上した状態で副弁2を回転させるとき、副弁2の第1及び第2のスライド弁部23a,23b、及び摺動リブ24,24と、主弁1の副弁座板14との摩擦力により、主弁1と副弁2とを一体として回転させているので、主弁1がストップピン31aにより所定位置で停止した後は、主弁1を容易に切り離して副弁2だけを回転させることができる。すなわち、スライド弁部23a,23b、及び摺動リブ24,24と副弁座板14との摩擦力が「回転力伝達手段」を構成している。したがって、安定した切り換え動作が得られる。
また、図1に示すように、副弁2の遊動距離L2は、副弁2を無くした主弁1の単独状態での主弁1の遊動距離L1よりも小さくなっている。このため、副弁2と主弁1との摩擦力(回転力伝達手段)により主弁1を容易に回転させることができ、さらに安定した切り換え動作が得られる。
図8は本発明の第2実施形態におけるロータリー式切換弁の切換途中の状態と要部構造を説明する図である。以下の第2乃至第4実施形態において第1実施形態と異なる点は「回転力伝達手段」の形態であり、各実施形態において回転力伝達手段以外の構成は第1実施形態と同様であり、第1実施形態と同様な部材、同様な要素には第1実施形態と同じ符号を付記して詳細な説明は省略する。
図8の第2実施形態では、主弁1において、ピストン部12の内周面の一部は軸線X側に扇状に突出した突出部15が形成され、この突出部15の軸線X周り周方向の両側に、それぞれコイルばね部材71,71が配設されている。また、副弁2において、フランジ部21の軸線X周りの周上には半径方向の端面をなすばね当接部21aとなっている。そして、主弁1側のコイルばね部材71,71は、それぞれ副弁2側のばね当接部21a,21aに択一的に当接するようになっている。
図8(A)乃至図8(D)は第1実施形態の図7(A)乃至図7(D)に対応しており、図8(A)では副弁2の第1のスライド弁部23aが弁座板14の均圧孔14aを閉じており、副弁2が回転すると、第1及び第2のスライド弁部23a,23bが主弁1の副弁座板14上を摺動し、図8(B)の位置で第1のスライド弁部23aが均圧孔14aから外れ、この均圧孔14aが開き、主弁1が浮上する。そして、副弁2を同方向に回転させると、主弁1側のコイルばね部材71が副弁2のばね当接部21aに当接することにより、両コイルばねの付勢力により副弁2の回転力が主弁1に伝達される為、主弁1は副弁2と一体となって回転し、図8(C)の位置で、ストップピン31aに主弁1のストップピン当接部113が当接し、この回転終端の所定位置で主弁1の回転が止まって主弁1だけが停止する。そして、さらに副弁2を回転させると図8(D)の位置で第2のスライド弁部23bが均圧孔14aを閉じ、弁1が弁座31に着座する。すなわち、第2実施形態では、コイルばね部材71のばね力が「回転力伝達手段」を構成している。したがって、安定した切り換え動作が得られる。
図9の第3実施形態では、主弁1におけるピストン部12の突出部15の中央にコイルばね72を設け、このコイルばね72によりボール72aを半径方向(軸線X側)に付勢するようにしている。また、副弁2におけるフランジ部21の外周一カ所にV溝21bを形成し、ボール72aがV溝21bに係合可能となっている。そして、コイルばね72、ボール72a及びV溝21bは「双方向ラチェット機構」を構成しており、ボール72aがV溝21aに係合した状態で、副弁2の回転力が主弁1に伝達され、副弁2と主弁1とが一体になって回転可能となる。すなわち、第3実施形態では、「双方向ラチェット機構」が「回転力伝達手段」を構成している。したがって、安定した切り換え動作が得られる。なお、図9(A)乃至図9(D)は第1実施形態の図7(A)乃至図7(D)に対応しており、図9における副弁2と主弁1の動作は、第1実施形態及び第2実施形態と同様である。
ここで、「双方向ラチェット機構」について、以下に説明する。一般的に「ラチェット機構」とは、ラチェットレンチの様に回転を一方向に制限する為の機構であるが、本発明に記載の「双方向ラチェット機構」は、回転を一方向に制限するものではなく、正逆の双方向に回転が可能な回転力伝達機構の事である。本発明では、冷房から暖房への流路切換え時の回転方向と、暖房から冷房への流路切換え時の回転方向は、逆方向の回転が必要な為、正逆の双方向に回転が可能な回転力伝達機構が必要である。
図10の第4実施形態では、第3実施形態における、コイルばね72及びボール72aを、板ばね73と、この板ばね73に一体に形成した凸部73aとで置き換えた実施形態である。なお、図10(C)は図10(B)の一点鎖線の楕円で囲った部分の拡大図である。また、図10(A)は図9(B)に対応しており、この第4実施形態における板ばね72、凸部73a及びV溝21bは「双方向ラチェット機構」を構成しており、副弁2と主弁1の動作は第1乃至第3実施形態と同様である。
ここで、上記の「双方向ラチェット機構」の構成について、以下に説明する。「双方向ラチェット機構」の具体例としては、前記の通り、第3実施形態や、第4実施形態で示したが、「双方向ラチェット機構」の構成としては、以下の様になる。主弁内周面または、副弁外周面のどちらかに、お互いに径方向にばね荷重がかかる様にばね部材(コイルばねや板ばね)を設け、主弁内周面または、副弁外周面のうち、ばね部材を設けていない側に凹部(V溝等)を設け、凹部に係合する凸部材(ボール等)がばね荷重を受ける方向にばね部材に接触、または、凹部に係合する凸部がばね部材に一体に形成されている。この凸部材または凸部がばね荷重を受け、径方向に付勢する。この構成により、副弁が回転し、凸部材または凸部が凹部に係合すると、副弁の回転力が主弁に伝達され、副弁と主弁とが一体になって回転する。
図11は実施形態の冷凍サイクルシステムを示す図であり、空気調和機の冷凍サイクルシステムの例である。空気調和機は、圧縮機50、室外熱交換器60,膨張弁70、室内熱交換器80、実施形態のロータリー式切換弁100を有しており、これらの各要素は、それぞれ導管によって図示のように接続され、ヒートポンプ式の冷凍サイクルシステムを構成している。
冷凍サイクルシステムの流路は実施形態のロータリー式切換弁100により冷房運転および暖房運転の2通りの流路に切換えられ、冷房運転時には図11(A)の状態となり、暖房運転時には図11(B)の状態となる。なお、この図11に示すロータリー式切換弁100は弁座部3の裏側から見た状態として、要部の位置関係のみを示し、主弁1の一部の破線表示と実線は弁座と当接した部分を図示してある。また、前記Sポート31S、Dポート31D、E切換ポート31E、C切換ポート31Cは符号を省略し、それぞれ「S」、「D」、「E」、「C」の記号で示してある。
図11(A)の冷房運転時には、ロータリー式切換弁100において主弁の低圧流路11AによりSポート「S」がE切換ポート「E」に接続され、高圧空間11BによりDポート「D」がC切換ポート「C」に接続される。そして、図に矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された流体としての冷媒がロータリー式切換弁100のDポート「D」に流入してC切換ポート「C」から室外熱交換器60に流入され、室外熱交換器60から流出する冷媒が、膨張弁70に流入される。そして、この膨張弁70で冷媒が膨張され、室内熱交換器80に供給される。この室内熱交換器80から流出する冷媒は、ロータリー式切換弁100でE切換ポート「E」からSポート「S」に流れ、Sポート「S」から圧縮機50へ循環される。
図11(B)の暖房運転時には、ロータリー式切換弁100において主弁の低圧流路11AによりSポート「S」がC切換ポート「C」に接続され、高圧空間11BによりDポート「D」がE切換ポート「E」に接続される。そして、図に矢印で示すように、圧縮機50で圧縮された冷媒がロータリー式切換弁100のDポート「D」に流入してE切換ポート「E」から室内熱交換器80に流入され、室内熱交換器80から流出する冷媒が、膨張弁70に流入される。そして、この膨張弁70で冷媒が膨張され、室外熱交換器60に供給される。この室外熱交換器60から流出する冷媒は、ロータリー式切換弁100でC切換ポート「C」からSポート「S」に流れ、Sポート「S」から圧縮機50へ循環される。
なお、上記実施形態においては、モータの駆動軸の回転を副弁の回転に伝える歯車機構として、ウォーム歯車52とウォームホイール51によるウォーム歯車機構で説明してきたが、ウォーム歯車機構に限定するものではなく、その他の歯車機構を使用しても良い。例えば、平歯車や、遊星歯車機構等としても良い。
また、上記実施形態においては、第1実施形態では、回転力伝達手段が、副弁と主弁との間の摩擦力であり、第2実施形態では、回転力伝達手段が、副弁と主弁との間で副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねであり、第3実施形態では、回転力伝達手段が、副弁と主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構としたが、これらの各実施形態におけるそれぞれの回転力伝達手段は、前記の様に単独で用いても良いが、複数を組み合わせて用いても良く、組み合わせることにより、より安定した主弁の切り換え動作が得られる。
また、上記の各実施形態に於いて、回転力伝達手段としての副弁と主弁との間の摩擦力の調整は、副弁と主弁の各摺動面の面粗度や材質の変化などで対応可能であり、コイルばね部材や、双方向ラチェット機構のコイルばねや板ばねのばね力調整も材質の変化や線径、板厚等の調整で対応可能である。また、双方向ラチェット機構の凹部のV溝については、V溝に限定するものではなく、四角溝や台形溝やR形状の溝等、双方向ラチェット機構として成り立つ形状ならば含まれる。また溝の各寸法、溝幅、溝深さ、V溝角度等の調整でもラチェットホールド力が調整できる。このように、伝達手段の伝達力は、適宜最適に調整可能である。
以上、本発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
1 主弁
11 袴部
11A 低圧流路
11B 高圧空間
11a 均圧路
111 摺動リブ
112 摺動リブ
113 ストップピン当接部
12 ピストン部
12a ピストンリング
13 軸受け部
14 副弁座板
14a 均圧孔
15 突出部
2 副弁
21 フランジ部
21a ばね当接部
21b V溝
22 ボス部
22a 角孔
23a スライド弁部
23b スライド弁部
3 弁座部材
31 弁座
31D Dポート
31S Sポート
31E E切換ポート
31C C切換ポート
31a ストップピン
32 フランジ部
4 ケース部材
4A 弁室
41 ガイド孔
5 駆動部
51 ウォームホイール
51a カム部
52 ウォーム歯車
53 コイルバネ
6 中心軸
71 コイルばね部材
72 コイルばね
72a ボール
73 板ばね
73a 凸部
X 軸線
50 圧縮機
60 室外熱交換器
70 膨張弁
80 室内熱交換器
100 ロータリー式切換弁

Claims (9)

  1. 弁室を有するケース部材と、前記弁室に対向して設けられた弁座と、前記弁室内で前記弁座上に軸線を中心として回転可能に配設された主弁と、前記軸線を中心として回転可能に配設されるとともに前記主弁の1つの均圧孔を開閉する副弁とを備え、前記均圧孔を開として前記主弁を弁座から前記軸線方向に浮上させて該主弁を回転させることで、前記弁座のポートに連通する流路を切り換えるロータリー式切換弁において、
    前記副弁に、前記主弁の1つの前記均圧孔を開閉する2つの副弁シール部が前記軸線周りの同一円周上に設けられるとともに、前記均圧孔開状態において前記主弁の回転終端位置まで前記副弁の回転力を前記主弁に伝達する回転力伝達手段を備えていることを特徴とするロータリー式切換弁。
  2. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力であることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  3. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねである特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  4. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構であることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  5. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねとで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  6. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  7. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねと、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  8. 前記回転力伝達手段が、前記副弁と前記主弁との間の摩擦力と、前記副弁と前記主弁との間で前記副弁の回転円周方向にばね力を呈するコイルばねと、前記副弁と前記主弁との間に設けられた双方向ラチェット機構とで構成されていることを特徴とする請求項1に記載のロータリー式切換弁。
  9. 前記副弁の前記軸線方向の遊動距離が、前記主弁の単独状態での前記軸線方向の遊動距離より小さいことを特徴とする請求項1乃至8に記載のロータリー式切換弁。
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