JP2005179226A - 柏子仁から美白成分を抽出する方法 - Google Patents

柏子仁から美白成分を抽出する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 迅速かつ高い含有率で、柏子仁から美白成分を抽出する。
【解決手段】 柏子仁を、二酸化炭素または二酸化炭素とエントレーナーとからなる超臨界流体に接触させて抽出処理する。

Description

本発明は、柏子仁から美白成分を抽出する方法、より詳細には超臨界抽出法によって柏子仁から美白成分を抽出する方法、その方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物、ならびにそのような抽出物を含む化粧料に関する。
ヒノキ科コノテガシワ(Biota orientalis(L.)Endl.(=Thuja orientalis L.))の種仁である柏子仁の抽出物は、メラニン生成抑制効果を有し、有効な美白成分として美白用化粧料組成物において用いられることが知られている(特許文献1)。柏子仁の抽出物の製造方法として、従来は、柏子仁をそのまま、または細かく裁断して、水、アセトン、メタノール、エタノール等の溶媒で抽出し、抽出液を減圧濃縮後、溶媒を留去する方法が用いられていた。しかし、そのような溶媒で抽出する方法では、数日から数週間という長期間にわたり抽出処理する必要があり、また抽出物中に含まれる美白成分の含有率が低く不純物を多く含むため、化粧料等に添加した際に、製品の色、香り等に悪影響を及ぼすという問題があった。また抽出期間を短くするために加温・加熱して抽出すると、有効成分を安定に抽出できないという問題があった。さらに、溶媒として各種アルコール、アセトン等の有機溶媒を用いた場合、抽出物中に残存する有機溶媒による安全性の問題から製剤に配合する際に制約が生じ、またそれら残存する有機溶媒を除去しようとすると、抽出された美白成分の安定性が低下するという問題があった。
一方で、超臨界流体を用いる超臨界抽出法によって植物体に抽出処理を行うことによって、特定成分を効率よく抽出できることが知られている(特許文献2および3)。
特開平7−25746号公報 特開平11−292777号公報 特開平6−9479号公報
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、短時間に、高い含有率で柏子仁から美白成分を抽出できる方法を提供することを目的とするものである。
本発明者は、前記目的を達成するために鋭意研究を重ねた結果、柏子仁の美白成分がオクタデカジエン酸やオクタデカトリエン酸等の特定の不飽和脂肪酸を含むこと、ならびに二酸化炭素または二酸化炭素とエントレーナー(抽出を補助するための溶媒)とからなる超臨界流体を用いる超臨界抽出法によって、短時間で、それら美白成分を高い含有率で含む柏子仁の抽出物を調製できることを見出し、本願発明を完成するに至った。
本発明の柏子仁から美白成分を抽出する方法は、二酸化炭素または二酸化炭素とエントレーナーとからなる超臨界流体を、柏子仁に接触させて抽出処理する工程を含むことを特徴とする。超臨界流体は、その臨界温度と臨界圧力をともに超えた領域に存在する流体であり、ガスの拡散率を維持しながら液体に類似の密度を有するため、抽出媒体として用いた場合に、抽出速度が速くかつ抽出効率が高い。特に、二酸化炭素は、臨界温度が低く(31.1℃)、無味無臭であり、かつ安全で経済的であると共に、柏子仁中の美白成分の溶解度が高いため、本発明において用いる超臨界流体として好ましい。超臨界流体として、二酸化炭素とエントレーナーとの混合流体を用いる場合、安全性の面からエタノールをエントレーナーとして用いることが好ましく、さらにエタノールが、二酸化炭素量に対して1〜10質量%含まれていることがより好ましい。エントレーナーを含む混合流体を用いると、より高い含有率で柏子仁から美白成分を抽出できる。
抽出処理は、超臨界流体を、圧力25〜60MPa、温度30〜80℃、流量速度1〜10kg/hrで、0.5〜10時間、柏子仁に接触させることによって行うことが好ましい。さらに、必要に応じて、抽出処理工程の後、抽出ガスを分離槽に導き、超臨界流体の圧力を下げて、前記美白成分を分離する工程を含む。
本明細書において、美白成分は、柏子仁中に存在する、メラニン生成抑制作用を有する、すなわち美白活性を有する1または2以上の物質を含み、美白活性のないその他の物質との混合物として存在してもよい。例えば、美白成分はオクタデカジエン酸および/またはオクタデカトリエン酸を含む。
本発明の美白成分抽出物は、本発明の方法によって柏子仁から調製されたものであることを特徴とする。本明細書において「美白成分抽出物」または「抽出物」は、本発明の方法によって柏子仁から調製され、かつ柏子仁中の美白成分を含むものであれば、他の任意の成分を含むものであってよく、またさらにクロマトグラフィー、液液溶媒分配、再結晶等の操作を加えて分離および/または精製されたものも含む。
また、本発明の化粧料は、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物を含むことを特徴とする。本明細書において、化粧料とは、化粧水、ローション、乳液、美容液、クリーム、ゲル、パック剤、ファンデーション、石鹸等、任意の形態を含み、さらに医薬部外品としての薬用化粧料や医薬品としての皮膚外用剤も含むものである。
本願発明の方法は、二酸化炭素または二酸化炭素とエントレーナーとからなる超臨界流体を、柏子仁に接触させて抽出処理することによって、迅速かつ高い含有率で、柏子仁から美白成分を抽出することを可能にする。本発明の方法によって調製された美白成分抽出物は、美白成分を高い含有率で含みかつ香気成分等の不純物の含有量が非常に少ないため、各種化粧料に配合した場合に、臭いや色、安全性等の問題を生じさせないで、高い美白効果をもたらすことができる。
本発明に用いられる柏子仁は、ヒノキ科コノテガシワ(Biota orientalis(L.)Endl.(=Thuja orientalis L.))の成熟した種子を乾燥したものであり、驚悸、不眠症、遺精、寝汗、便秘を治す等の効能を有する生薬として知られている。生薬問屋あるいは漢方薬商等より入手できるが、特にその入手経路は限定されない。また、柏子仁は、そのまま用いても、あるいは粉砕または細かく裁断して用いてもよい。
超臨界流体での抽出処理は、任意の公知の方法に基づいて行うことができる。たとえば、所定量の柏子仁またはその粉砕物を加圧容器に入れ、その中に超臨界状態にある二酸化炭素を所定の流速で所定の時間供給することによって抽出処理を行う。臨界温度および臨界圧力以上で抽出処理を行うことができるが、美白成分のダメージを考慮すると、圧力25〜60MPa、温度30〜80℃、流量速度1〜10kg/hrで、0.5〜10時間、抽出処理を行うことが好ましく、さらに好ましくは圧力30〜50MPa、温度35〜50℃、流量速度2〜5kg/hrで、2〜5時間抽出処理を行う。同じ処理条件または処理条件を変えて、抽出処理工程を繰り返して行ってもよい。
抽出処理工程の後、例えば、圧力を下げる方法、温度を変化させる方法、または分離槽中に抽出された溶質を吸着する吸着剤を充填しておく吸着法等によって、抽出された美白成分を溶媒から分離することができる。通常、圧力を下げる方法が用いられ、たとえば、美白成分を含有する二酸化炭素を分離槽に導いてまたは抽出槽に入れたまま、たとえば0.5〜20MPa、20〜35℃で、美白成分を回収することができる。分離槽を用いた場合、分離された二酸化炭素を液化槽に輸送して再利用できる。
本発明の方法において用いられるエントレーナーは、美白成分の抽出を助ける溶媒であれば特に限定されないが、通常メタノール、エタノール、イソプロパノール等のアルコールが用いられ、安全性の面からエタノールが好ましい。エントレーナーの量は、特に限定はされないが、好ましくは二酸化炭素量に対して約10質量%以下、より好ましくは約5質量%以下、である。エントレーナーを二酸化炭素に添加することによって、より高い含有率で美白成分を柏子仁から抽出できるが、エントレーナーの含有量が多くなりすぎると、回収した際に抽出物中にエントレーナー(溶媒)が残存するため好ましくない。
柏子仁中に存在する美白活性を有する物質として、限定はされないが、例えば炭素数18〜22の不飽和脂肪酸またはその塩が挙げられ、例えばシス9,シス12−オクタデカジエン酸(リノール酸)のようなオクタデカジエン酸、またはシス9,シス12,シス15−オクタデカトリエン酸(α−リノレン酸)のようなオクタデカトリエン酸等が例示される。
本発明の化粧料中に配合される柏子仁の美白成分抽出物の量は、特に限定はされないが、化粧料中、0.0001質量%〜20質量%であることが好ましく、より好ましくは0.001質量%〜10質量%である。
本発明の柏子仁の美白成分抽出物は、酸素および光の存在下で不安定であり、経時的に変性または変色し易いため、本発明の抽出物またはそれを含む化粧料を、遮光性を有する酸素非透過性の包装容器(例えばアルミニウム容器、アルミラミネートフィルム容器等)を用いて、真空包装または不活性ガス(例えば、窒素ガス、アルゴンガス等)充填包装するのが好ましい。また、必要に応じて酸化防止剤を添加してもよい。酸化防止剤としては、例えば、アスコルビン酸もしくはその塩(例、ナトリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、塩基性アミノ酸塩、メグルミン塩等)、亜硝酸ナトリウム、L−アスコルビン酸ステアリン酸エステル、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、エデト酸の塩(ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩)、エリソルビン酸、塩酸システイン、クエン酸、酢酸トコフェロール、システイン、ジクロルイソシアヌール酸カリウム、ジブチルヒドロキシトルエン(BHT)、大豆レシチン、チオグリコール酸ナトリウム、チオグリセロール、トコフェロール(ビタミンE)、d−δ−トコフェロール、ナトリウムホルムアルデヒドスルホキシレート、パルミチン酸アスコルビル、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)、1,3−ブチレングリコール、ベンゾトリアゾール、ペンタエリスリチル−テトラキス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、没食子酸プロピル、2−メルカプトベンズイミダゾールが挙げられる。これらの酸化防止剤は、単独で用いても、あるいは2種以上を併用してもよい。さらに、これらの酸化防止剤は、本発明の抽出物に直接添加しても、あるいは本発明の抽出物を含む化粧料の製造の適当な工程において公知の方法により配合成分と混和してもよく、また任意の形態で用いることができる。その配合量は、特に限定されないが、全質量に対して0.01%以上、好ましくは0.1%以上、より好ましくは1.0%以上、さらに好ましくは5.0%以上である。
本発明の化粧料は、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物以外に、美白剤または美白効果を有する他の生薬の抽出物等を含んでいてもよい。たとえば、本発明の化粧料において、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物と組み合わせて用いる美白剤は、メラニン生成抑制作用を有するものであれば特に限定されるものでないが、ハイドロキノン配糖体およびその誘導体、L−アスコルビン酸およびその誘導体、トラネキサム酸およびその誘導体、サリチル酸およびその誘導体、レゾルシンおよびその誘導体、グルタチオン、コウジ酸、エラグ酸等が好ましく用いられる。
ハイドロキノン配糖体としては、例えばハイドロキノンα−D−グルコース、ハイドロキノンβ−D−グルコース(「アルブチン」ともいう)、ハイドロキノンα−L−グルコース、ハイドロキノンβ−L−グルコース、ハイドロキノンα−D−ガラクトース、ハイドロキノンβ−D−ガラクトース、ハイドロキノンα−L−ガラクトース、ハイドロキノンβ−L−ガラクトース等の六炭糖配糖体;ハイドロキノンα−D−リボース、ハイドロキノンβ−D−リボース、ハイドロキノンα−L−リボース、ハイドロキノンβ−L−リボース、ハイドロキノンα−D−アラビノース、ハイドロキノンβ−D−アラビノース、ハイドロキノンα−L−アラビノース、ハイドロキノンβ−L−アラビノース等の五炭糖配糖体;ハイドロキノンα−D−グルコサミン、ハイドロキノンβ−D−グルコサミン、ハイドロキノンα−L−グルコサミン、ハイドロキノンβ−L−グルコサミン、ハイドロキノンα−D−ガラクトサミン、ハイドロキノンβ−D−ガラクトサミン、ハイドロキノンα−L−ガラクトサミン、ハイドロキノンβ−L−ガラクトサミン等のアミノ糖配糖体;ハイドロキノンα−D−グルクロン酸、ハイドロキノンβ−D−グルクロン酸、ハイドロキノンα−L−グルクロン酸、ハイドロキノンβ−L−グルクロン酸、ハイドロキノンα−D−ガラクツロン酸、ハイドロキノンβ−D−ガラクツロン酸、ハイドロキノンα−L−ガラクツロン酸、ハイドロキノンβ−L−ガラクツロン酸等のウロン酸炭糖配糖体などが例示される。またその誘導体としては、アセチル化物等のエステル体、メチル化物等のエーテル体などが挙げられる。中でも美白効果、入手の容易性、安定性等の面からアルブチンが好ましい。
L−アスコルビン酸は、一般にビタミンCといわれ、その強い還元作用により細胞呼吸作用、酵素賦活作用、膠原形成作用を有し、かつメラニン還元作用を有する。L−アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸モノリン酸エステル、L−アスコルビン酸2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸モノエステル類や、L−アスコルビン酸2−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類、あるいはこれらの塩などが挙げられるが、これら例示に限定されるものでない。塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミンなどの各塩が例示される。
トラネキサム酸およびその誘導体としては、トラネキサム酸、トラネキサム酸の二量体〔例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等〕、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体〔例えば、トランス−4−アミノメチルシクロへキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等〕、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体〔例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸およびその塩、等〕、トラネキサム酸のアミド体〔例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミドおよびその塩、トランス−4−(p−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸およびその塩、等〕などが挙げられる。
サリチル酸およびその誘導体としては、サリチル酸、3−メトキシサリチル酸およびその塩、4−メトキシサリチル酸およびその塩、5−メトキシサリチル酸およびその塩などが挙げられる。塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミンなどの各塩が例示される。
レゾルシンおよびその誘導体としては、レゾルシン、4−n−ブチルレゾルシノールなどのアルキルレゾルシノール、およびこれらの塩などが挙げられる。塩としてはナトリウム、カリウム、マグネシウム、トリエタノールアミンなどの各塩が例示される。
これらの美白剤を、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物と組み合わせることにより、美白の相乗効果を発揮することができる。
また、本発明の化粧料において、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物と組み合わせて用いる、美白効果を有する生薬としては、特に限定されるものでないが、ルムプヤン(Zingiber aromaticum)、コラデカバロ(Equisetum giganteum)、ジュルベバ(Solanum paniculatum)、ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)、オウゴン(Scutellaria baicalensis)、エンメイソウ(Isodon japonicus)、ウコン(Curcuma longa)、クララ(Sophora flavescens)、アセンヤク(Uncaria gambir)、カンゾウ(Glycyrrhiza glabra)、ビワ(Eriobotrya japonica)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、西河柳(Tamarix chinensis)由来のものが好ましく用いられる。
さらに、本発明の化粧料は、本発明の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物以外に、通常化粧品や医薬品等の外用剤に用いられる任意の成分、例えば、保湿剤、油性成分、紫外線吸収剤、界面活性剤、増粘剤、アルコール類、粉末成分、色剤、水性成分、水、各種皮膚栄養剤等を必要に応じて適宜配合することができる。さらに、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等の金属封鎖剤、カフェイン、タンニン、ベラパミル、トラネキサム酸およびその誘導体、甘草抽出物、グラブリジン、カリンの果実の熱水抽出物、各種生薬、酢酸トコフェロール、グリチルリチン酸およびその誘導体またはその塩等の薬剤、グルコース、フルクトース、マンノース、ショ糖、トレハロース等の糖類、レチノイン酸、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール等のビタミンA誘導体類なども適宜配合することができる。
本発明の化粧料は、その剤型が特に限定されるものでなく、溶液系、可溶化系、乳化系、粉末分散系、水−油二層系、水−油−粉末三層系、軟膏、ゲル、エアゾール等、任意の剤型が適用される。
またその使用形態も任意であり、例えば化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェーシャル化粧料やファンデーションの他、メーキャップ化粧料、毛髪用化粧料、芳香化粧料、浴用剤等に用いることができるが、これら例示に限定されるものでないことはもちろんである。
次に、実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、本発明の技術的範囲はこれら実施例によってなんら限定されるものではない。
<実施例1>
超臨界二酸化炭素流体(エントレーナー無し)での柏子仁からの美白成分の抽出
柏子仁(中国産、漢方薬商より入手)500gを超臨界抽出装置の加圧容器内に入れ、超臨界圧40Mpa、超臨界温度40℃、CO流量速度4kg/hrで、3時間維持(総CO量12kg)した後、圧力を2Mpaに下げ、30℃で美白成分を分離した。
<実施例2>
二酸化炭素とエントレーナーとからなる超臨界混合流体(エントレーナー有り)での柏子仁からの美白成分の抽出
超臨界流体として、二酸化炭素質量に対して2.5質量%のエタノールを混合した二酸化炭素/エタノール混合流体を用いることを除いて、実施例1と同様に柏子仁から抽出物を調製した。
<比較例1>
室温での柏子仁のエタノール抽出
柏子仁60.0gにエタノール600mLを加え、室温で攪拌しながら7日間抽出した。抽出液をろ過し、残渣にさらにエタノール600mLを加えて、同様に7日間再抽出した。抽出液を集めてエタノールを留去し、抽出物34gを得た。
<比較例2>
40℃での柏子仁のエタノール抽出
柏子仁40.0gにエタノール400mLを加え、外温40℃で2時間抽出した。得られた抽出液をろ過し、エタノールを留去し、抽出物21.17gを得た。
<比較例3>
reflux法での柏子仁の抽出
柏子仁40.0gにエタノール400mLを加え、還流温度で2時間抽出した。得られた抽出液をろ過し、エタノールを留去し、抽出物22.26gを得た。
<評価>
抽出物中の美白成分の含有率の測定
ガスクロマトグラフィーによって、各抽出物(実施例1および2、比較例1から3)において、柏子仁中の美白活性物質としてのオクタデカトリエン酸およびオクタデカジエン酸の含有率を測定した。オクタデカトリエン酸としてシス9,シス12,シス15−オクタデカトリエン酸、またオクタデカジエン酸としてシス9,シス12−オクタデカジエン酸のガスクロマトグラフィーでのピーク面積を用い、それぞれ、比較例1(室温でのエタノール抽出)のピーク面積を1として各抽出物のピーク面積比を求めた。結果を表1に示す:
Figure 2005179226
表1から明らかであるように、本発明の超臨界抽出法によって調製された柏子仁の抽出物(実施例1および2)中のシス9,シス12,シス15−オクタデカトリエン酸およびシス9,シス12−オクタデカジエン酸の含有率は、従来のエタノール抽出によって調製されたもの(比較例1)と比較して、エントレーナー無し(実施例1)でそれぞれ1.7倍および1.6倍であり、エントレーナー有り(実施例2)でそれぞれ3.1倍および2.9倍であり、いずれも有意に高いものであった。一方、エタノール抽出処理での処理温度を上げても、それらオクタデカトリエン酸およびオクタデカジエン酸の含有率は変化しなかった(比較例1から3)。これらの結果は、本願発明の方法を用いることによって、柏子仁から美白成分を従来法よりも顕著に高い含有率で抽出できることを示すものである。
メラニン生成抑制試験
メラニン生成抑制試験はマウスの色素細胞を用いて次のように行った。10cmのディッシュに播種したB16メラノーマ細胞を、0.01%の各抽出物(実施例1および2、比較例1から3)を添加した10%(V/V)牛胎児血清およびテオフィリンを含むMEM培地で、5%(V/V)炭酸ガスに調整した炭酸ガスインキュベーターにおいて37℃で3日間培養した。また対照としては、抽出物を添加しないで、同様にB16メラノーマ細胞を培養した。トリプシン処理により細胞を回収し、細胞数をコールタールカウンターで測定した。細胞を遠心し上清を除去した後、2Mの水酸化ナトリウム溶液を加えて1x10細胞/100μLに調整し、65℃で5分間加熱した。2倍に希釈し、マイクロプレートリーダーにおいて500nmで吸光度を測定した。対照での細胞数に対する各試料での細胞数の割合(%)を求め、各抽出物の細胞に対する毒性の指標とした。また、以下のようにメラニン生成抑制率を求めた:
メラニン生成抑制率(%)=(吸光度(対照)−吸光度(抽出物添加試料))/吸光度(対照))x100
結果を表2に示す:
Figure 2005179226
本願発明の超臨界抽出法によって調製された柏子仁の抽出物(実施例1および2)は、細胞数の減少、すなわち細胞に対する毒性をもたらすことなく、顕著なメラニン生成抑制効果を示した。一方、従来のエタノール抽出法によって調製されたもの(比較例1から3)は、いずれも顕著な細胞数の減少をもたらし、残存するエタノールによる細胞毒性が示唆された。また、それら比較例におけるメラニン生成抑制効果は、本願発明の方法によって調製された抽出物と比較して、顕著に低いものであった。これらの結果は、本願発明の方法を用いることによって、従来法によるものよりも、より毒性が低くかつより高いメラニン生成抑制効果を有する柏子仁抽出物を作成できることを示すものである。
美白効果試験
上記の実施例1および2、ならびに比較例1から3の抽出物を用いて以下に示す処方で各試料を調製し、後述する試験方法および評価方法により、各抽出物の美白効果を試験した。
(配 合 成 分) (質量%)
(アルコール相)
95%エチルアルコール 55.0
ポリオキシエチレン(25モル)硬化ヒマシ油エーテル 2.0
δ−トコフェロール 0.1
フェノキシエタノール 0.2
香料 適 量
柏子仁抽出物 1.0
(実施例1または2、比較例1から3のいずれか)
(水相)
グリセリン 5.0
ヘキサメタリン酸ナトリウム 適 量
イオン交換水 残 余
(製法)水相、アルコール相をそれぞれ調製した後、両者を混合して可溶化した。
(試験方法)夏期の太陽光に4時間(1日2時間で2日間)晒された被験者128名の上腕内側部皮膚を対象として、太陽光に晒された日の5日後より、各試料を朝夕1回ずつ4週間塗布した。被験者を1群4名に分けて32群とし、下記に示す方法で美白効果を評価した:
(評価方法)試験終了後の淡色化効果を下記の判定基準に基づいて視感評価した。
(判定基準)
著効:日焼けがほとんど目立たなくなった(淡色化効果に極めて優れる)
有効:日焼けがかなり目立たなくなった(淡色化効果に優れる)
やや有効:日焼けが以前より目立たなくなった(淡色化効果にやや優れる)
効果なし:変化なし
(美白効果の評価)
◎:被験者のうち、著効、有効およびやや有効の示す割合(有効率)が80%以上
○:被験者のうち、著効、有効およびやや有効の示す割合(有効率)が50%以上80%未満
△:被験者のうち、著効、有効およびやや有効の示す割合(有効率)が30%以上50%未満
×:被験者のうち、著効、有効およびやや有効の示す割合(有効率)が30%未満
結果を表3に示す:
Figure 2005179226
本発明の方法によって柏子仁から調製した美白成分抽出物(実施例1および2)を配合した試料は、従来法によって調製した抽出物(比較例1から3)を等量配合した試料よりも、有意に高い美白効果を示した。
以下に、本発明の方法によって抽出された柏子仁の美白成分抽出物を配合した化粧料の実施例を示す。以下の全ての実施例において、柏子仁の抽出物はカッコ内の条件により超臨界抽出を行い、調製された。
<実施例3>
クリーム
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ステアリン酸 5.0
(2)ステアリルアルコール 4.0
(3)イソプロピルミリステート 18.0
(4)グリセリンモノステアリン酸エステル 3.0
(5)プロピレングリコール 10.0
(6)柏子仁抽出物 1.0
(圧力50MPa、温度35℃、CO質量に対して3質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで2.5時間処理した。)
(7)アルブチン 1.0
(8)苛性カリ 0.2
(9)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
(10)フェノキシエタノール 0.2
(11)香料 適 量
(12)イオン交換水 残 余
(製法)(12)に(5)(7)(8)を加え溶解し、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(4)、(6)、(9)〜(11)を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を徐々に加え、全部加え終わってからしばらくその温度に保ち、反応を起こさせた。その後、ホモミキサーで均一に乳化し、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、クリームを得た。
<実施例4>
クリーム
(配 合 成 分) (質量%)
(1)α−オレフィンオリゴマー 10
(2)ワセリン 1
(3)マイクロクリスタリンワックス 3
(4)デカメチルシクロペンタシロキサン 5
(5)グリセリン 10
(6)ジプロピレングリコール 2
(7)1,3−ブチレングリコール 2
(8)エリスリトール 2
(9)スクワラン 1
(10)グリセリン脂肪酸エステルエイコサンニ酸縮合物 0.1
(11)イソステアリン酸 1
(12)2−エチルヘキサン酸セチル 5
(13)塩化ナトリウム 0.5
(14)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(15)グリチルレチン酸ステアリル 0.05
(16)コウボエキス 0.1
(17)リン酸L−アスコルビルマグネシウム 2
(18)酢酸トコフェロール 0.5
(19)チオタウリン 0.1
(20)DL−ピロリドンカルボン酸ナトリウム 1
(21)柏子仁抽出物 5
(圧力45MPa、温度35℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで2.5時間処理した。)
(22)ウコンエキス 0.1
(23)オウゴンエキス 1
(24)紫蘇子エキス 0.2
(25)エデト酸3ナトリウム 0.1
(26)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 2
(27)カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
(28)パラベン 適 量
(29)香料 適 量
(30)精製水 残 余
(製法)(30)に(5)〜(8)、(13)(14)、(16)、(17)、(19)、(20)、(25)、(27)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、残りの成分を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、次いでホモミキサーで均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、クリームを得た。
<実施例5>
クリーム
(配 合 成 分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 30
(2)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 1.5
(3)トリメチルシロキシケイ酸 0.5
(4)グリセリン 2.0
(5)ジプロピレングリコール 5.0
(6)タルク 5.0
(7)柏子仁抽出物 10
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して5質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで4時間処理した。)
(8)アスコルビル−2−グルコシド 0.5
(9)オウゴンエキス 1
(10)ルムプヤンエキス 1
(11)エラグ酸 0.5
(12)球状無水ケイ酸 0.5
(13)パルミチン酸デキストリン被覆微粒子酸化チタン(30nm) 7.0
(14)球状ポリエチレン粉末 2.0
(15)ポリ(オキシエチレン・オキシプロピレン)
メチルポリシロサン共重合体 1.0
(16)パラベン 適 量
(17)フェノキシエタノール 適 量
(18)エデト酸3ナトリウム 0.02
(19)ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト 0.5
(20)精製水 残 余
(製法)(20)に(4)、(5)、(8)、(11)、(18)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、残りを混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相をかき混ぜながら徐々に加え反応を行った。反応終了後、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、クリームを得た。
<実施例6>
乳液
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ステアリン酸 2.5
(2)セチルアルコール 1.5
(3)ワセリン 5.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)ポリオキシエチレン(10モル)モノオレイン酸エステル 2.0
(6)ポリエチレングリコール1500 3.0
(7)トリエタノールアミン 1.0
(8)カルボキシビニルポリマー 0.05
(「カーボポール941」、B.F.Goodrich Chemical Company)
(9)柏子仁抽出物 1.0
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して5質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで4時間処理した。)
(10)4−メトキシサリチル酸カリウム 0.5
(11)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(12)エチルパラベン 0.3
(13)香料 適 量
(14)イオン交換水 残 余
(製法)少量の(14)に(8)を溶解した(A相)。一方、残りの(14)に(6)、(7)、(10)および(11)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。また、(1)〜(5)、(9)、(12)〜(13)を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ここにA相を加え、ホモミキサーで均一乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
<実施例7>
乳液
(配 合 成 分) (質量%)
(1)マイクロクリスタリンワックス 1.0
(2)密ロウ 2.0
(3)ラノリン 20.0
(4)流動パラフィン 10.0
(5)スクワラン 5.0
(6)ソルビタンセスキオレイン酸エステル 4.0
(7)ポリオキシエチレン(20モル)
ソルビタンモノオレイン酸エステル 1.0
(8)プロピレングリコール 7.0
(9)柏子仁抽出物 1.0
(圧力60MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
(10)4n−ブチルレゾルシノール 1.0
(11)亜硫酸水素ナトリウム 0.01
(12)エチルパラベン 0.3
(13)香料 適 量
(14)イオン交換水 残 余
(製法)(14)に(8)、(11)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、(1)〜(7)、(9)、(10)(12)を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を徐々に加え、予備乳化を行い、ホモミキサーで均一に乳化した。乳化後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、(13)を加え、乳液を得た。
<実施例8>
ゼリー
(配 合 成 分) (質量%)
(1)95%エチルアルコール 10.0
(2)ジプロピレングリコール 15.0
(3)ポリオキシエチレン(50モル)
オレイルアルコールエーテル 2.0
(4)カルボキシビニルポリマー 1.0
(「カーボポール940」、B.F.Goodrich Chemical Company)
(5)苛性ソーダ 0.15
(6)L−アルギニン 0.1
(7)柏子仁抽出物 2.0
(圧力60MPa、温度35℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
(8)トラネキサム酸 1.0
(9)2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン
スルホン酸ナトリウム 0.05
(10)エチレンジアミンテトラアセテート・3Na・2水 0.05
(11)メチルパラベン 0.2
(12)香料 適 量
(13)イオン交換水 残 余
(製法)(13)に(4)を均一に溶解し、さらに(8)を溶解した(水相)。一方、(1)に(3)、(7)を溶解し、これを水相に添加した。次いでここに、(2)、(9)〜(11)を加えた後、(5)、(6)で中和して増粘させ、(12)を加えてゼリーを得た。
<実施例9>
美容液
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
エチルアルコール(95%) 10.0
ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0
パントテニールエチルエーテル 0.1
メチルパラベン 0.15
柏子仁抽出物 2.0
(圧力45MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
ピロ亜硫酸ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール940」、B.F.Goodrich Chemical Company)
ルムプヤンエキス 2.0
西河柳エキス 1.0
精製水 残 余
(製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加えた後、容器に充填し、美容液を得た。
<実施例10>
パック
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
ジプロピレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン(60モル)硬化ヒマシ油 5.0
(B相)
柏子仁抽出物 2.0
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで4時間処理した。)
コラデカバロエキス 2.0
オリーブ油 5.0
酢酸トコフェロール 0.2
エチルパラベン 0.2
香料 0.2
エタノール 7.0
(C相)
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
ポリビニルアルコール(ケン化度90、重合度2,000) 13.0
精製水 残 余
(製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでこれをC相に加えた後、容器に充填し、パックを得た。
<実施例11>
固形ファンデーション
(配 合 成 分) (質量%)
(1)タルク 43.1
(2)カオリン 15.0
(3)セリサイト 10.0
(4)亜鉛華 7.0
(5)二酸化チタン 3.8
(6)黄色酸化鉄 2.9
(7)黒色酸化鉄 0.2
(8)スクワラン 8.0
(9)イソステアリン酸 4.0
(10)モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン 3.0
(11)オクタン酸イソセチル 2.0
(12)柏子仁抽出物 1.0
(圧力40MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで6時間処理した。)
(13)ジュルベバエキス 1.0
(14)フェノキシエタノール 0.2
(15)香料 適 量
(製法)(1)〜(7)の粉末成分をブレンダーで十分混合し、これに(8)〜(11)の油性成分、(12)〜(15)を加え、よく混練した後、容器に充填、成型し、固形ファンデーションを得た。
<実施例12>
乳化型ファンデーション(クリームタイプ
(配 合 成 分) (質量%)
(粉体部)
二酸化チタン 10.3
セリサイト 5.4
カオリン 3.0
黄色酸化鉄 0.8
ベンガラ 0.3
黒色酸化鉄 0.2
(油相)
デカメチルシクロペンタシロキサン 11.5
流動パラフィン 4.5
ポリオキシエチレン変性ジメチルポリシロキサン 4.0
柏子仁抽出物 2.0
(圧力30MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで8時間処理した。)
フェノキシエタノール 0.2
(水相)
ユキノシタエキス 2.0
1,3−ブチレングリコール 4.5
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 3.0
精製水 残 余
香料 適 量
(製法)水相(ただし香料を除く)を加熱撹拌後、十分に混合粉砕した粉体部を添加して、ホモミキサー処理した。さらに、加熱混合した油相を加えてホモミキサー処理した後、撹拌しながら香料を添加し、室温まで冷却して乳化型ファンデーション(クリームタイプ)を得た。
<実施例13>
クリーム
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ワセリン 2
(2)ジメチルポリシロキサン 2
(3)エタノール 5
(4)ベヘニルアルコール 0.5
(5)バチルアルコール 0.2
(6)グリセリン 7
(7)1,3−ブチレングリコール 5
(8)ポリエチレングリコール20000 0.5
(9)ホホバ油 3
(10)スクワラン 2
(11)ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.5
(12)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 1
(13)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 1
(14)水酸化カリウム 0.1
(15)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
(16)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(17)グリチルレチン酸ステアリル 0.1
(18)パントテニルエチルエーテル 0.1
(19)アルブチン 7
(20)トラネキサム酸 1
(21)柏子仁抽出物 1.0
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して5質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
(22)酢酸トコフェロール 0.1
(23)ヒアルロン酸ナトリウム 0.05
(24)パラオキシ安息香酸エステル 適 量
(25)エデト酸三ナトリウム 0.05
(26)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.1
(27)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
(28)黄酸化鉄 適 量
(29)キサンタンガム 0.1
(30)カルボキシビニルポリマー 0.2
(31)精製水 残 余
(製法)少量の(31)に(30)を加え、溶解させた(A相)。残りの(31)に(6)〜(8)、(14)〜(16)、(19)、(20)、(23)、(28)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。一方、残りの成分を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相をかき混ぜながら徐々に加え予備乳化を行い、ここにA相を加え、ホモミキサーで均一に乳化した後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、クリームを得た。
<実施例14>
クリーム
(配 合 成 分) (質量%)
(1)流動パラフィン 8
(2)ワセリン 3
(3)ジメチルポリシロキサン 2
(4)ステアリルアルコール 3
(5)ベヘニルアルコール 2
(6)グリセリン 5
(7)ジプロピレングリコール 4
(8)トレハロース 1
(9)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 4
(10)モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2
(11)モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリン 1
(12)親油型モノステアリン酸グリセリン 2
(13)クエン酸 0.05
(14)クエン酸ナトリウム 0.05
(15)水酸化カリウム 0.015
(16)油溶性甘草エキス 0.1
(17)レチノールパルミテート(100万単位_) 0.25
(18)柏子仁抽出物 2
(圧力40MPa、温度40℃、CO質量に対して3質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで4時間処理した。)
(19)4−メトキシサリチル酸カリウム 1
(20)アスコルビン酸リン酸エステルマグネシウム 1
(21)酢酸トコフェロール 0.1
(22)パラオキシ安息香酸エステル 適 量
(23)フェノキシエタノール 適 量
(24)ジブチルヒドロキシトルエン 適 量
(25)エデト酸三ナトリウム 0.05
(26)4−t−ブチル−4’−メトキシジベンゾイルメタン 0.01
(27)パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.1
(28)β−カロチン 0.01
(29)ポリビニルアルコール 0.5
(30)ヒドロキシエチルセルロース 0.5
(31)カルボキシビニルポリマー 0.05
(32)香料 適 量
(33)精製水 残 余
(製法)少量の(33)に(31)を溶解した(A相)。残りの(33)に(6)〜(8)、(13)〜(15)、(29)〜(30)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、残りの成分を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相をかき混ぜながら徐々に加え予備乳化を行い、ここにA相を加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、クリームを得た。
<実施例15>
乳液
(配 合 成 分) (質量%)
(1)デカメチルシクロペンタシロキサン 15
(2)トリメチルシロキシケイ酸 5
(3)ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 5
(4)グリセリン 5
(5)1,3−ブチレングリコール 5
(6)マルチトール液 2
(7)マカデミアナッツ油 2
(8)スクワラン 2
(9)ヒドロキシステアリン酸コレステリル 0.5
(10)2−エチルヘキサン酸セチル 2
(11)塩化ジステアリルジメチルアンモニウム 0.2
(12)L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
(13)α−トコフェロール2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
(14)酢酸トコフェロール 0.05
(15)魚コラーゲン 0.4
(16)柏子仁抽出物 3
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度2.5kg/hrで4時間処理した。)
(17)エンメイソウエキス 1
(18)コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.01
(19)ヒアルロン酸ナトリウム 0.1
(20)エデト酸三ナトリウム 0.05
(21)ジパラメトキシ桂皮酸モノ−2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.05
(22)ケイ酸アルミニウムマグネシウム 0.3
(23)パラベン 適 量
(24)精製水 残 余
(製法)(24)に(4)〜(6)、(12)、(15)、(17)〜(20)を加え、加熱溶解して70℃に保った(水相)。一方、残りの成分を混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行いながらホモミキサーで均一乳化し、乳化後よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
<実施例16>
乳液
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ジメチルポリシロキサン 3
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 4
(3)エタノール 5
(4)グリセリン 6
(5)1,3−ブチレングリコール 5
(6)ポリオキシエチレンメチルグルコシド 3
(7)ヒマワリ油 1
(8)スクワラン 2
(9)水酸化カリウム 0.1
(10)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(11)ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
(12)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(13)ビワ葉エキス 0.1
(14)柏子仁抽出物 0.5
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して3質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで4時間処理した。)
(15)油溶性甘草エキス 1
(16)L−グルタミン酸ナトリウム 0.05
(17)ウイキョウエキス 0.1
(18)ユキノシタエキス 1
(19)酵母エキス 0.1
(20)ラベンダー油 0.1
(21)4−メトキシサリチル酸 0.1
(22)ジオウエキス 0.1
(23)ジモルホリノピリダジノン 0.1
(24)キサンタンガム 0.1
(25)カルボキシビニルポリマー 0.1
(26)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体
(ペミュレンTR−1) 0.1
(27)ベンガラ 適 量
(28)黄酸化鉄 適 量
(29)パラベン 適 量
(30)精製水 残 余
(製法)少量の(30)に(25)を溶解した(A相)。残りの(30)に(4)、(5)、(9)〜(13)、(16)〜(19)、(23)、(24)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。また残りの成分すべてを混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ここにA相を加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
<実施例17>
乳液
(配 合 成 分) (質量%)
(1)ワセリン 5
(2)ベヘニルアルコール 0.5
(3)バチルアルコール 0.5
(4)グリセリン 7
(5)1,3−ブチレングリコール 7
(6)1,2−ペンタンジオール 1
(7)キシリット 3
(8)ポリエチレングリコール20000 2
(9)硬化油 2
(10)ホホバ油 2
(11)スクワラン 5
(12)イソステアリン酸 0.5
(13)テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 2
(14)ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.5
(15)ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン 0.4
(16)水酸化カリウム 適 量
(17)ピロ亜硫酸ナトリウム 0.01
(18)ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.05
(19)グリチルリチン酸ジカリウム 0.05
(20)トリメチルグリシン 3
(21)アルブチン 3
(22)柏子仁抽出物 0.5
(圧力70MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで3時間処理した。)
(23)糖蜜エキス 0.1
(24)エイジツエキス 0.5
(25)酵母エキス 0.1
(26)酢酸トコフェロール 0.1
(27)チオタウリン 0.1
(28)クララエキス 0.1
(29)ベンガラ 適 量
(30)クインスシードエキス 0.1
(31)カルボキシビニルポリマー 0.2
(32)フェノキシエタノール 適 量
(33)精製水 残 余
(製法)少量の(33)に(31)を溶解した(A相)。残りの(33)に(4)〜(8)、(16)〜(21)、(24)、(25)を加え、加熱して70℃に保った(水相)。また残りの成分すべてを混合し、加熱融解して70℃に保った(油相)。水相に油相を加え、予備乳化を行い、ここにA相を加え、ホモミキサーで均一に乳化し、乳化後、よくかき混ぜながら30℃まで冷却し、乳液を得た。
<実施例18>
美容液
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
エチルアルコール(95%) 10.0
ポリオキシエチレン(20モル)オクチルドデカノール 1.0
パントテニールエチルエーテル 0.1
メチルパラベン 0.15
柏子仁抽出物 3.0
(圧力40MPa、温度40℃、CO質量に対して2.5質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで3時間処理した。)
(B相)
水酸化カリウム 0.1
(C相)
グリセリン 5.0
ジプロピレングリコール 10.0
亜硫酸水素ナトリウム 0.03
カルボキシビニルポリマー 0.2
(「カーボポール940」、B.F.Goodrich Chemical Company)
トラネキサム酸 1.0
精製水 残 余
(製法)A相、C相をそれぞれ均一に溶解し、C相にA相を加えて可溶化した。次いでB相を加えた後、容器に充填し、美容液を得た。
<実施例19>
パック
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
1,3−ブチレングリコール 6
ポリエチレングリコール4000 2
(B相)
エタノール 10
ヒドロキシステアリン酸フィトステリル 0.05
オリーブ油 1
マカデミアナッツ油 1
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
ビタミンEアセテート 0.1
柏子仁抽出物 0.5
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
香料 適 量
パラオキシ安息香酸エステル 適 量
(C相)
魚コラーゲン 0.1
L−アスコルビン酸硫酸エステル2ナトリウム 0.1
コンドロイチン硫酸トリウム 0.1
カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.2
乳酸ナトリウム 0.1
ポリビニルアルコール 12
乳酸 0.05
精製水 残 余
(製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでこれをC相に加えた後、容器に充填し、パックを得た。
<実施例20>
ジェル
(配 合 成 分) (質量%)
ジメチルポリシロキサン 5
グリセリン 2
1,3−ブチレングリコール 5
ポリエチレングリコール1500 3
ポリエチレングリコール20000 3
オクタン酸セチル 3
クエン酸 0.01
クエン酸ナトリウム 0.1
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
アスコルビン酸グルコシド 2
酢酸トコフェロール 0.1
柏子仁抽出物 3
(圧力70MPa、温度40℃、CO質量に対して4質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度4kg/hrで5時間処理した。)
α−リノレン酸 0.5
オウゴンエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
エデト酸三ナトリウム 0.1
キサンタンガム 0.3
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(ペミュレンTR−2) 0.05
寒天末 1.5
フェノキシエタノール 適 量
ジブチルヒドロキシトルエン 適 量
精製水 残 余
(製法)常法に従い、半透明乳化組成物を製造後、30℃以下に冷却してゲル化させ、十分に固まったところでディスパーを用いてゲルを破砕してミクロゲル(平均粒径70μm)とした後、脱気してジェル状製品を得た。
<実施例21>
パック
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 8
キシリット 2
ポリエチレングリコール1500 2
(B相)
ローズマリー油 0.01
セージ油 0.1
柏子仁抽出物 0.1
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して8質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
ラベンダー油 0.01
パラオキシ安息香酸エステル 適 量
(C相)
アロエ抽出液 0.1
カミツレエキス 0.5
バーチエキス 0.1
クエン酸 0.02
クエン酸ナトリウム 0.08
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.01
ヒドロキシプロピル−β−シクロデキストリン 0.1
キサンタンガム 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.15
精製水 残 余
(製法)A相、B相、C相をそれぞれ均一に溶解し、A相にB相を加えて可溶化した。次いでこれをC相に加えた後、容器に充填し、パックを得た。
<実施例22>
ジェル
(配 合 成 分) (質量%)
エタノール 50
乳酸 0.3
β−グリチルレチン酸 0.05
アルギニン塩酸塩 0.1
柏子仁抽出物 1
(圧力40MPa、温度40℃、CO質量に対して3質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
油溶性カミツレエキス 0.5
シャクヤクエキス 0.1
硫黄 0.2
POE(20)ソルビタンモノオレート 1
ヒドロキシプロピルセルロース 0.5
ビニルピロリドン・メタクリル酸N,N−
ジメチルアミノエチル・アクリル酸共重合体 0.5
精製水 残 余
(製法)常法に従い、半透明乳化組成物を製造後、30℃以下に冷却してゲル化させ、十分に固まったところでディスパーを用いてゲルを破砕してミクロゲル(平均粒径70μm)とした後、脱気してジェル状製品を得た。
<実施例23>
化粧水
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
エタノール 10
ホホバ油 0.01
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 0.2
柏子仁抽出物 0.2
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して10質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
パラメトキシ桂皮酸2−エチルヘキシル 0.01
ジブチルヒドロキシトルエン 適 量
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 0.1
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 0.15
パラベン 適 量
香料 適 量
(B相)
ジプロピレングリコール 1
ポリエチレングリコール1000 1
ポリオキシエチレンメチルグルコシド 1
N−ステアロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.05
クエン酸ナトリウム 0.2
水酸化カリウム 0.4
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
塩酸アルギニン 0.1
L−アスコルビン酸 2−グルコシド 2
オウゴンエキス 0.1
ユキノシタエキス 0.1
オドリコソウエキス 0.1
トラネキサム酸 1
エデト酸三ナトリウム 0.05
海洋深層水 3
精製水 残 余
(製法)常法に従い、A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相をB相に加えて可溶化させ、化粧水を得た。
<実施例24>
化粧水
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
エチルアルコール 5
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシル
テトラデシルエーテル 0.2
α−トコフェロール 2−L−アスコルビン酸
リン酸ジエステルカリウム 0.1
柏子仁抽出物 0.5
(圧力80MPa、温度40℃、CO質量に対して9質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで7時間処理した。)
香料 適 量
フェノキシエタノール 適 量
(B相)
グリセリン 1
1,3−ブチレングリコール 5
ヘキサメタリン酸ナトリウム 0.03
トリメチルグリシン 1
ポリアスパラギン酸ナトリウム 0.1
チオタウリン 0.1
緑茶エキス 0.1
西洋ハッカエキス 0.1
イリス根エキス 0.1
HEDTA3ナトリウム 0.1
カルボキシビニルポリマー 0.05
水酸化カリウム 0.02
精製水 残 余
(製法)常法に従い、A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相をB相に加えて可溶化させ、化粧水を得た。
<実施例25>
洗顔フォーム
(配 合 成 分) (質量%)
(A相)
ポリオキシエチレン(25)ポリオキシプロピレン
グリコール(30) 2
ラウリン酸 2
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル 2
ジイソステアリン酸ポリグリセリル 2
ヤシ油脂肪酸メチルタウリンナトリウム 2.5
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ナトリウム 20
柏子仁抽出物 0.01
(圧力50MPa、温度40℃、CO質量に対して3質量%のエタノールを混合した超臨界CO流体を流量速度5kg/hrで4時間処理した。)
香料 適 量
(B相)
グリセリン 5
ポリエチレングリコール300 20
ポリエチレングリコール1500 10
クエン酸 0.5
クエン酸ナトリウム 0.1
グリチルリチン酸ジカリウム 0.1
コンドロイチン硫酸ナトリウム 0.01
精製水 残 余
(製法)常法に従い、A相、B相をそれぞれ均一に溶解し、A相をB相に徐々に加えて予備乳化し、次いでホモミキサーにて均一に乳化し、洗顔フォームを得た。
実施例3〜25の皮膚外用剤はいずれも美白効果に優れている。

Claims (8)

  1. 二酸化炭素または二酸化炭素とエントレーナーとからなる超臨界流体を、柏子仁に接触させて抽出処理する工程を含むことを特徴とする、柏子仁から美白成分を抽出する方法。
  2. 前記抽出処理が、前記超臨界流体を、圧力25〜60MPa、温度30〜80℃、流量速度1〜10kg/hrで、0.5〜10時間、柏子仁に接触させるものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記超臨界流体が、二酸化炭素と、エントレーナーとしてのエタノールとからなることを特徴とする請求項1または2記載の方法。
  4. 前記エタノールが、二酸化炭素量に対して1質量%から10質量%含まれていることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 前記抽出処理工程の後、抽出ガスを分離槽に導き、超臨界流体の圧力を下げて、前記美白成分を分離する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1から4いずれか1項記載の方法。
  6. 前記美白成分が、オクタデカジエン酸および/またはオクタデカトリエン酸を含むことを特徴とする請求項1から5いずれか1項記載の方法。
  7. 請求項1から6いずれか1項記載の方法によって柏子仁から調製された美白成分抽出物。
  8. 請求項7記載の抽出物を含む化粧料。
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