JP2005177995A - 記録装置、記録システム、および記録剤使用量の予測方法 - Google Patents

記録装置、記録システム、および記録剤使用量の予測方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 記録画像の展開処理前に、記録に必要な記録剤の使用量を予測して対応することができる記録装置、記録システム、および記録剤使用量の予測方法を提供すること。
【解決手段】 記録画像の展開処理前にレイアウト情報を解析することにより、レイアウト情報に基づいて配置されるオブジェクト情報の記録面積を算出し、その算出した記録面積に基づいて、オブジェクト情報の記録に要する記録剤の使用量を予測する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、記録画像の展開処理前に、記録に必要なインクなどの記録剤の使用量を予測して対応することができる記録装置、記録システム、および記録剤使用量の予測方法に関するものである。
記録装置においては、記録媒体に対して記録を行うために、インク等の記録剤が必要となる。インクの供給方式として、例えば、主走査方向の往復移動するキャリッジにインクジェット記録ヘッドを搭載したシリアルスキャンタイプの記録装置においては、オンデマンド供給方式(ピットイン方式とも称される)がある。この方式は、キャリッジに搭載したタンク(サブタンク)に対してのインク供給が必要な場合にのみ、そのサブタンクと記録装置本体内のタンク(メインタンク)とを連通して、メインタンクからサブタンクにインクを供給する方式である。
一般に、このようなインク供給方式を実用に供する場合、例えば、サブタンクの容量は、フルアドレスデータによって記録媒体の1〜2ページ分以上の記録(ベタ画像の1〜2ページ分以上の記録)が可能なインク量を保持する容量とし、そのサブタンク内のインク残量の減少に伴ってメインタンクから適宜インクを補充している。
従来、このようなインクジェット記録装置におけるインクの補充タイミングの制御方法としては、特許文献1に記載されている方法が提案されている。この方法の場合は、次に記録すべき記録データを先読みして、その記録データに基づいて、次の記録時におけるインク滴の吐出予定数をカウントし、そのカウント値に基づいて次の記録時におけるインクの使用予定量を求める。そして、そのインクの使用予定量と、現在サブタンク内に残っているインク残量とを比較し、前者の使用予定量よりも後者のインク残量の方が少ない場合に、インクの補充を行う。
また、特許文献2には、画像データの展開処理にかかる時間を節約し、より簡単な処理によって、次の記録時におけるインク滴の吐出数を予測する方法が提案されている。この方法においては、記録時に予め指定される画像内容に関する属性情報を参照し、そこから予測されインク滴の吐出数を用いて、インク補充の要否の判断を行う。
特開平7−32606号公報 特開2002−059569号公報
近年、プリンタの処理機能向上、およびプリンタが処理可能なデータフォーマットの多様化により、上記従来の技術が想定していたものよりもさらに複雑なレイアウトの記録処理を行うことが多くなりつつある。
例えば、デジタルカメラや携帯電話等と接続し、様々な画像ソースを用いて記録を行う際には、インデックスレイアウトやシールレイアウト、さらにはホームページレイアウトなどのように、任意のレイアウトにしたがって記録を行わなければならないケースも増えてきている。このような場合には、特に、同一ページ上に複数の画像・文字・図形オブジェクト情報が配置されることから、単純に画像の属性情報のみから、記録される画像の内容を推定することが困難となってきている。
また、このような複数のオブジェクト情報を同一ページ内に配置するレイアウトにおいて、これらのオブジェクト情報の全てを展開して先読み処理して、より正確なインクの予定使用量を算出した場合には、通信インターフェースの速度などの問題から、記録時間を大幅に増大させる結果を招くことになる。そのため、記録動作が実用に耐えない長時間に渡って行われることになるおそれがある。特に、デジタルカメラなどの画像ソース作成機器の記録解像度の増大と画像品質の向上に伴って、画像データ等のデータサイズも増大の一途をたどっており、これらの画像を複数配置するインデックスレイアウトなどにおいては、画像データの読み込みだけでも膨大な時間を必要とする。
一方、通常の記録においては、1ページの記録にかかる時間は短縮の傾向をたどっており、このように長時間の処理を行うことはユーザにとってデメリットとなり、製品仕様として採用することができない状況となってきている。このような状況は、特に、前述したようなオンデマンド方式のインク供給方法を採用した記録装置においても同様である。
すなわち、オンデマンド方式のインク供給方法を採用した記録装置においては、メインタンクからサブタンクへの補給回数の増加、つまり、それらのタンク相互間の連通、遮断の回数の増加に伴って、画像の記録以外のために消費されるインク量も増大する。このような画像の記録以外のためのインクの消費を抑えるためには、サブタンクの容量を大きくする必要があり、その場合には、そのサブタンクが搭載されるキャリッジの駆動機構の大型化を招いたり、キャリッジの高速駆動が制限されたりする。メインタンクからサブタンクへの補給回数を必要最小限に抑えて、画像の記録以外のためのインクの消費を抑えるべく、長時間の処理時間を掛けて正確なインクの予定使用量を算出しようとした場合には、その長時間の処理時間がユーザにとってデメリットとなり、製品仕様として採用することが難しい。
本発明の目的は、記録画像の展開処理前に、記録に必要な記録剤の使用量を予測して対応することができる記録装置、記録システム、および記録剤使用量の予測方法を提供することにある。
本発明の記録装置は、記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記レイアウト情報を解析することにより、前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報の記録面積を算出する算出手段と、前記算出手段によって算出された記録面積に基づいて、前記オブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測する予測手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録装置は、記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記レイアウト情報を解析することにより、所定の単位面積の前記記録媒体に前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報を記録したときの余白面積を算出する算出手段と、所定の基準記録面積の前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の基準使用量を基に、前記記録媒体の単位面積から前記オブジェクト情報の基準記録面積を除いた基準余白面積と、前記算出手段によって算出された余白面積との比から、前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の使用量を予測する予測手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の記録システムは、上記の記録装置と、前記レイアウト情報および前記オブジェクト情報の情報を提供する情報提供装置と、を含むことを特徴とする。
本発明の記録剤使用量の予測方法は、記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記記録剤の使用量を予測するための記録剤使用量の予測方法であって、記録画像の展開処理前に前記レイアウト情報を解析することにより、前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報の記録面積を算出し、算出された前記記録面積に基づいて、前記オブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測することを特徴とする。
本発明の記録剤使用量の予測方法は、記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記記録剤の使用量を予測するための記録剤使用量の予測方法であって、記録画像の展開処理前に前記レイアウト情報を解析することにより、前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報を所定の単位面積の前記記録媒体に記録したときの余白面積を算出し、所定の基準記録面積の前記オブジェクト情報の記録に少なくとも必要な前記記録剤の基準使用量を基に、前記記録媒体の単位面積から前記オブジェクト情報の基準記録面積を除いた基準余白面積と、前記算出手段によって算出された余白面積との比から、前記オブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測することを特徴とする。
本発明は、消費インク量の予測方法として、従来提案されている記録データの先読み処理や、ホスト装置から転送されるプリントイメージの属性情報などの解析ではなく、それらの処理よりもデータの流れの上流側に位置するレイアウト処理を記録装置において解析する。そして、レイアウト情報を解析することにより、予測した消費インク量と実際に使用可能なインク量との比較をより高速かつ簡便に可能とし、記録時間の増大を防ぎながら、効率的なインクの供給処理のスケジューリングを行うことを可能とする。
例えば、ページレイアウトを決定するための情報のみを解析することによって、「記録を行わない領域」すなわち余白領域の面積を求める。そして、フルアドレスの全面記録(ベタ画像を記録する全面記録)において必要とされる1ページ分のインク量、つまり余白領域が0のときのインク使用量との対比から、余白面積に応じた予測インク消費量を高速に算出する。
さらに、レイアウト情報から参照されている複数のオブジェクト情報の付帯情報やヘッダ情報から、オブジェクト情報毎の予測インク消費量などを加味することによって、より正確な予測消費インク量を算出することが可能である。もちろん、レイアウト情報から参照されているオブジェクト情報が文字列であったり、簡単な図形などである場合には、オブジェクト情報そのものの分析も併用することにより、より正確な消費インク量の予測が可能となる。
このような正確な消費インク量の予測は、レイアウト情報を構築、解析する処理部を持つ記録装置において可能となる。また、レイアウト情報から、同じレイアウトにおける最大のインク使用量(最大消費インク量)を予測することができ、その最大予測消費インク量は、1ページフルアドレスの全面記録を行った場合の消費インク量に比べて有意に差のある値となる。
また、レイアウト情報を記録装置の内部に保持したり、レイアウト情報の付帯情報を自由に規定できる装置においては、レイアウト情報に予め記録を行う部分の面積、ないしは記録を行わない余白部分の面積に関する情報、および、それらの情報から導出されるレイアウト固有の最大予測インク消費量を記録しておくことにより、さらに簡便にインク補給に関する制御のスケジューリングを行うことも可能となる。
本発明は、記録画像の展開処理前にレイアウト情報を解析して、レイアウト情報に基づいて配置されるオブジェクト情報の記録面積、またはオブジェクト情報を記録したときの余白面積を算出し、そして算出した面積に基づいてオブジェクト情報の記録に要する記録剤の使用量を予測することにより、記録画像の展開処理前に、記録に必要な記録剤の使用量を予測して対応することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態としての記録装置におけるハードウェア構成の説明図である。本例の記録装置は、いわゆるシリアルスキャン型のインクジェット記録装置であり、矢印Yの記録媒体の送り方向(副走査方向)に対して交差(本例の場合は直交)する矢印Xの主走査方向に、記録ヘッドを記録走査することによって画像を記録する。
ここで記録時の動作の概略を説明する。
まず、給紙モータ5によりギヤを介して給紙ローラ6を駆動し、記録媒体を記録位置に搬送する。そして、キャリッジモータ3によりキャリッジベルト4を介してキャリッジユニット2を主走査方向に移動させつつ、キャリッジユニット2におけるインクジェット記録ヘッドから記録データに基づいてインクを吐出させることによって、一定のバンド幅の画像を記録する。その後、記録媒体を副走査方向に所定量搬送する。このような一定のバンド幅の記録と記録媒体の所定量の搬送とを繰り返すことによって、記録媒体上の全記録領域に画像を記録する。キャリッジユニット2は、主走査方向に往復移動されるキャリッジに、インクを吐出可能なインクジェット記録ヘッドと、それにインクを供給するタンク(サブタンク)を着脱可能に搭載した構成となっている。7は加圧ローラ、8はイジェクトローラである。1は、記録ヘッドやインク供給系から異物を除去するためのパージユニットである。
記録ヘッドとしては、電気熱変換体(ヒータ)やピエゾ素子などを用いてインクを吐出する種々の吐出方式のもの採用することができる。電気熱変換体を用いた場合には、その熱エネルギーによってインクを発泡させ、その発泡エネルギーによってインク吐出口からインクを吐出させることができる。
このようなシリアルスキャン方式による記録には、所定の記録領域の画像を記録ヘッドの1回の走査によって完成させる1パス記録、および所定の記録領域の画像を記録ヘッドの複数回の走査によって完成させるマルチパス記録を採用することができる。マルチパス記録の場合には、1走査毎に、所定のマスクを用いて間引かれたデータを記録し、またnパス記録の場合には、記録媒体の搬送量は1/nバンド前後となる。
図2は、本例の記録装置における制御系のブロック構成図である。
図2において、122は外部デバイスとの通信インターフェースであり、デジタルカメラやPCホストなどの外部デバイス(「ホスト装置」ともいう)123との間にて通信を行って、画像などのデータの送受信を行う。MPU(マイクロプロセッシングユニット)102は、このインターフェース122を介して、デバイスの制御の他に、主に記録時に参照するオブジェクト情報の受信、コンソール106の制御、およびキャリッジがホーム位置にあることを検出するホーム位置センサ107からの信号を入力する。そのホーム位置は、キャリッジユニット2の待機位置、および記録ヘッドのインクの吐出状態を維持するための回復処理の実施位置として利用することができる。MPU102は、制御用ROM105に記憶された制御プログラムにしたがって、このインクジェット記録装置内の各部を制御する。
103は各種データを一時的に記憶するためのRAMであり、受信した信号を貯えるため、或いはMPU102のワークエリアとして使用される。104はフォント発生用ROMであり、コード情報に対応して文字や記録等のパターン情報を記憶しており、入力したコード情報に対応して各種パターン情報を出力する。121は、ROM104等により展開されたデータを記憶するためのプリントバッファメモリであり、m行分の記録データの記録容量をもつ。105は、前述したように、MPU102が実行する処理手順を格納している制御用ROMである。これらの各部は、アドレスバス117およびデータバス118を介して、MPU102により制御される。
3は前述したキャリッジモータであり、その駆動力によって、キャリッジユニット2のキャリッジを主走査方向に往復移動させる。キャリッジには、記録ヘッド112が着脱自在に搭載される。5は前述した給紙モータ(「紙送りモータ」ともいう)であり、その駆動力によって、紙等の記録媒体を副走査方向に搬送させる。113はキャッピングモータであり、キャリッジのホーム位置に備わるキャップ部材を駆動して、記録ヘッド112のインク吐出口をキャッピングすることにより、インク吐出口を外気より遮断して、ノズルの乾燥を防止する。115はキャリッジモータ3を駆動するためのモータドライバ、116は紙送りモータ5を駆動するためのモータドライバ、114はキャッピングモータ113を駆動するためのモータドライバである。コンソール106には、キーボードスイッチおよび表示ランプなどが設けられている。
ホーム位置センサ107は、キャリッジのホーム位置近傍に設けられ、記録ヘッド112を搭載したキャリッジがホーム位置に到達したことを検知する。109はシートセンサであり、記録用紙等の記録媒体の有無、すなわち記録装置の記録部に記録媒体が供給されたか否かを検知する。
本例のインクジェット記録ヘッド112は、熱エネルギーを用いて、インクに膜沸騰による状態変化を生起させることによってインク滴を吐出する方式のインクジェット記録ヘッドである。この記録ヘッド112には、主走査方向と交差する方向に並ぶm個(例えば64)のインク吐出口、および各吐出口に対応したm個の吐出用ヒータ(電気熱変換体)などが設けられている。111は、記録情報信号に応じて記録ヘッド112の吐出用ヒータを駆動するためのドライバである。120は、記録装置の各部へ電力を供給するための電源部であり、駆動電源装置としてのACアダプタと電池を有している。
以上の構成において、MPU102は、外部デバイスとの通信インターフェース122やメモリカードインターフェース124を介して、デジタルカメラ、コンピュータ、およびメモリカードドライバなどのデータホスト装置に接続される。そして、パネル106からのユーザ指示等にしたがって、これらの機器との間の通信を制御し、また制御用ROM106に格納されているプログラムの処理手順およびRAM106内に蓄えられた記録情報に基づいて、記録に必要なオブジェクト情報などを収集する。さらに、これらのホスト装置から送られてくるコマンドおよび記録情報信号を受けて、それらの指示にしたがいつつ、受信した情報の記録動作を制御する。
本例の記録装置に記録データを送信するホスト装置123は、従来の通常の記録装置に対する場合と同様に、インターフェース122を介して記録に必要なデータ送信する。その際、ホスト装置123は、それがPC(パーソナルコンピュータ)である場合には、通常データ中の先頭部分に、記録が行われるメディアの種類(普通紙・OHP・光沢紙等の記録媒体の種類、および転写フィルム・厚紙・バナー紙等の特殊な記録媒体の種別)、メディアサイズ(A4・A4レター・A3・B4・B5・または封筒・はがき)、記録品位(ドラフト・高品位・中品位・特定色の強調・モノクロ/カラーの種別等)、給紙カセット(ASF・手差し・ビン1・ビン2等の記録媒体の給紙元情報)、およびオブジェクト情報の自動判別の有無を記載したコマンドを送信する。記録装置は、このようなコマンドを受け付けることによって、ROM105内に収納された各種のデータに基づいて記録を行う。
ホスト装置123は、処理液を塗布するか否か等の情報をコマンドとして送信することもある。記録装置は、これらの情報にしたがって、ROM105から記録に必要なデータを読み込み、それらのデータにしたがって記録を行う。このROMから読み出すデータとしては、記録を行う際のマルチパスのパス数、各パスを記録する際の記録に使用するマスクの種類、記録ヘッドの駆動条件(例えば、駆動パルスとして印可するパルス形状や印可時間)、およびドロップレット(インク滴)のサイズ、紙送りの条件、キャリッジの移動速度等がある。
また、ホスト装置123がPCではなく、デジタルカメラなどのデバイスである場合、およびメモリカード125に記録されたオブジェクト情報の情報をレイアウトして記録する場合には、前述したROMから読み出した手順にしたがい、コンソール106からのユーザの指示にしたがって決定されたレイアウト情報を前述したROMから読み出して解析し、記録画像を生成しながら記録動作を実行する。
図3は、記録画像情報の処理部を説明するためのブロック構成図である。
11は、記録するレイアウト情報を供給するレイアウト情報供給手段である。12は、供給されたレイアウト情報を解析する解析手段である。13は、解析されたレイアウト情報に基づいて、記録する部分の面積(記録領域の面積)と、その部分において消費されるであろう記録剤(インク)の量(予想記録剤量)とを算出するための算出手段である。14は、サブタンク内に残っていて実際に使用可能な記録剤量(インク残量)に関する情報を保持して提示するための保持手段である。15は、算出手段13によって算出された予想記録剤量と、保持手段14によって提示された実際に使用可能な記録剤量と、を比較する比較手段である。16は、比較手段15の比較結果から、記録剤の補給を行う必要があるか否かを判断するための判断手段である。17は、判断手段16によって記録材の補給が必要であると判断された場合に、実際にサブタンクにインクを補給するための記録剤補給手段である。
18は、実際のプリント時に展開されるべき、画像・文字・図形・フォントなどのオブジェクト情報を提供するための供給手段である。19は、解析手段12によって解析されたレイアウトと、参照されるオブジェクト情報とから、実際に記録するレイアウトを行って、記録画像を生成するための生成手段である。20は、生成手段19によって生成された画像を用紙などの記録媒体に記録する記録手段である。
この図3は、本発明のもっとも基本的な構成を示している。
レイアウト情報とは、これから記録しようとするもののレイアウトの情報を全て含む。この情報によって、これから記録する全ての画像・文字列・図形・フォントなどの情報を手繰って参照することができる。さらに、それらの配置の最大領域の大きさに関する情報を得ることができる。また、レイアウト情報には、画像が記録されない記録媒体上の部分、すなわち余白部分の面積等を得るための全ての情報が含まれている。
図4(a),(b)は、レイアウト情報とインク使用量の予測との関係の説明図である。
図4(a)は、様々なオブジェクト情報Oを記録媒体Pの1ページ上にレイアウトした状態を示す。図4(b)は、記録媒体Pの1ページ内において、それらのオブジェクト情報Oの配置領域を集めた状態を示す。図4(a)のレイアウト状態では分かりにくいが、配置領域を集めて余白領域の面積の割合を示す図4(b)からは、配置されるオブジェクト情報Oの数が多くなるにつれて、余白部分も増大することが分かる。図4(a)中右端のような一般的なインデックスレイアウトでのオブジェクト情報の配置の場合には、同図中左端のような全面記録を行う場合に対して、図4(b)のように半分以下の記録面積しかもたないことが分かる。
もちろん、オブジェクト情報同士の間の余白をなくすレイアウトを行うことも可能である。少なくともこれらの図からは、一般的な複数のオブジェクト情報をレイアウトする場合、そのレイアウト情報からでもインク消費量が予測されることが分かる。その予測したインク消費量は、全面記録をする場合のインク消費量に対して、レイアウト情報の分析結果に応じた分だけ少なくなり、サブタンク内のインク残量を予測して、メインタンクからサブタンクへのインクの補給時期を最適に設定するために有効に用いることができる。
このように、レイアウト情報を解析することによって、即座にインク消費量の多少が判別できるケースが存在する。
特に、インデクスレイアウトなどの複数のオブジェクト情報の配置を行うプリントレイアウトにおいて、インクの消費量を正確に算出しようした場合には、それだけ多くのオブジェクト情報の実データにアクセスしなければならず、その先読み処理にかかる処理時間は時として膨大なものになりかねない。記録媒体がカードサイズ程度の用紙であれば問題はないものの、それがA4用紙などとなった場合には、80枚以上の画像をレイアウトすることが可能となるため、1枚の画像が数MBの容量を持つと仮定した場合には、カードアクセスなどのインターフェース処理だけでも数分以上の時間がかかってしまう。
レイアウト解析によって、余白領域が多いことを容易に判定できた場合には、サブタンクに残っているインク量が1ページ分をフルに記録する量の半分程度残っているかどうかを認識することができ、その場合には、画像をロードして解析する必要がなくなる。これは、レイアウトの解析処理手段を記録装置側にもつことによる利点の1つでもある。
図5は、記録装置における処理手順を説明するためのフローチャートである。この図5における処理を実行するためのプログラムは制御用ROM105に記憶されており、MPU102によって実行される。
まず、ステップS1にて、インターフェース124あるいは122を通して、記録するレイアウト情報をROMまたはメモリカードから読み出したり、ホストPCから受け取る(読み出し処理)。デジタルカメラなどのデバイスがデバイスインターフェースを介して記録装置に接続されている場合には、デジタルカメラ内のROMやメモリカード等に記録されているレイアウト情報を読み出してもよい。
次に、ステップS2において、レイアウト情報を解析する(解析処理)。例えば、レイアウト情報がXMLやHTMLなどのマークアップ言語で記述されている場合には、パース処理などによって、その後においてMPU102が処理可能なデータ形式に変換する。このように、このステップS2の処理は、レイアウト情報をMPU102によって処理可能なデータ形式に変換する処理などを行うことを意味する。また、レイアウト情報が元々MPU102によって処理可能なバイナリ形式や構造体形式になっている場合には、そのデータをしかるべきRAM領域に置く処理なども行われる。また、レイアウト情報が独自形式のテンプレートデータ等の場合には、そのデータの展開処理などを行う。
次のステップS3においては、ステップS2にて解析されたレイアウト情報から、オブジェクト情報を配置して記録した場合に、インクを吐出して用紙などの記録媒体上に画像を記録しなければならない部分の面積(記録面積)を算出する(算出処理)。
次のステップS4においては、これから記録を行おうとする記録媒体の面積に対して、ステップS3において算出した記録面積の比率(面積比率)Raを求める(比率算出処理)。本例の場合は、記録媒体の1ページ当たりのページ面積に対する記録面積の割合を求める処理となる。
次のステップS5においては、サブタンク内に残っているインクの残量を読み出す(読み出し処理)。ここで読み出されたインク残量は、そのままでは、ステップS4で求められた記録領域の比率Raと比較可能な値ではない。よって、このステップS5にて読み出したサブタンク内のインク残量は、比較可能な値に変換する必要がある。
そもそも、サブタンクの容量は、ある一定の基準に照らして設計されている。これは、記録装置のランニングコストや予想される使用頻度、インクの使用量およびインクの供給機構の設計などの要素から決定される。例えば、記録媒体の1ページの記録途中でもインクの供給を行えるだけの十分な機内空間があって、用紙送りなどに影響を与えないモータ配置がなされている記録装置では、サブタンクの容量が1ページの記録を行う際の最大予想インク消費量よりも小さく設計されていても何ら問題はない。このような場合には、1ページの記録途中であっても、サブタンク内のインクがなくなった時点で自由にインクの供給動作を行えるからである。
しかし現実には、記録装置本体のサイズのコンパクト化、モータの共用設計、用紙パス(記録媒体の搬送系)とインク供給機構のオーバーラップなどの様々なレイアウト要因やコスト要因から、1ページの記録中にインクの供給ができない構成となることが多い。したがって、サブタンクの容量は、記録途中の軽微な回復動作などによって使用されるインク量なども考慮した上、1ページの記録のための最大予想インク消費量を越える容量を持つように設計することが一般的である。回復動作は、記録ヘッドの良好な吐出状態を維持するために、画像の記録に寄与しないインクを排出する処理動作である。
このようなことから、最も小さいサブタンクの容量を算出する際には、1ページの記録のための最大予想インク消費量を1つの基準とすることが考えられる。この場合、サブタンクの容量に対する現在のサブタンク内の残りインク量の比率は、そのままステップS4において算出したページ面積に対する記録面積の比率(面積比率)Raと比較可能な値となることが分かる。
このような場合には、次のステップS6において、規定記録範囲と記録可能範囲の比率(残量比較値)Rbとして、サブタンク容量Tcに対するサブタンク内インク残量Trの比率を求める。つまり、1ページの記録の最大予想インク消費量を1つの基準としてサブタンクの容量を設計した場合には、ステップS4にて算出した面積比率Raとの比較対象として、下式(1)によって残量比較値Rbを求める。
Rb=Tr/Tc ・・・(1)
しかし、サブタンクの設計によっては、下式(2)または(3)によって残量比較値Rbを求めることができる。以下においては、それらをサブタンクの他の設計例として説明する。
(サブタンクの他の設計例)
例えば、大型のプリントステーションなどにおいて、インクの大容量メインタンクを用いて長期間にわたって大量の記録を行わなければならないような記録装置の場合には、サブタンクの容量を上記のようにミニマムに設計する必要がない。その場合には、サブタンクの容量をより大きく設計し、例えば、記録媒体の10枚、20枚の記録に対応できる容量をサブタンクに設定することがある。このような機器におけるメインタンクとしては、記録媒体の100枚、1000枚の記録が可能なインクを貯留する超大容量のタンクであることが想定される。
このような場合には、ステップS4にて算出した面積比率Raとの比較対象として、下式(2)のように、サブタンク内のインク残量Trと、サブタンクの容量Tcと、サブタンク内の容量分のインクによって連続的に記録可能な記録媒体の枚数(最大連続記録枚数)Pmaxとによって、残量比較値Rbを求めることができる。
Rb=Tr/(Tc/Pmax) ・・・(2)
この場合、その残量比較値Rbは、往々にして1、すなわち100%を超えることになる。それに対して、ステップS4で求めた面積比率Raは通常1以下である。ただし、この式(2)は、特定の打ち込み量の用紙のみを前提とした式である。実際には、記録媒体として給紙される用紙のサイズ・種別によって、1枚に使用する予想最大インク消費量は変動する。また当然のことながら、レイアウト情報が指示する用紙サイズなどによっても、1ページ内における記録領域の比率値の意味は異なってくる。こうしたことから、実際には、もっとも簡便な計算方法として、下式(3)を用いて残量比較値Rbを求めることができる。Qmaxは、サブタンク内の容量分のインクによって、最大インク消費量を必要とする記録媒体を連続的に記録可能な連続記録枚数である。
Rb=Tr/(Tc/Qmax) ・・・(3)
このように、最大インク消費量を必要とする記録媒体、つまり最もインクの吸収力が強く、また発色が鈍いためにインクを多く使用する記録媒体を基準とした連続記録枚数Qmaxを用いる限り、1枚の記録媒体の記録途中にサブタンク内のインクがなくなるという最悪のケースは回避できることになる。
次のステップS7においては、ステップS4にて算出された面積比率Raと、ステップS6にて算出された残量比較値Rbとを比較する(比較処理)。もしも、面積比率Raよりも残量比較値Rbの方が小さい場合には、インクの供給が必要となる。
ステップS8の判断処理においてインクの供給が必要と判断された場合にはステップS9へ進み、メインタンクからサブタンクへのインク供給処理を行う。続いて、ステップS10においてサブタンク内のインク残量のデータを満タンにリセットする(インク残量の更新処理)。インクの供給が不要である場合には、ステップS8からステップS11へ進み、記録動作を実行する実記録処理を行う。
実記録処理の終了後は、ステップS12において、使用したインク量などからサブタンク内のインク残量のデータを更新する(インク残量の更新処理)。
なお、図5の処理は、必ずしも1ページの記録処理に限られたものではない。例えば、サブタンクの容量分のインクによって記録可能な最大記録可能ページ数を越えた数の記録が指示されている場合には、レイアウトの解析処理において、連続する複数ページに関するインクの消費量を予測する。そして、連続する複数ページにわたる記録に対して、サブタンク内のインク残量が十分かどうかを一括して判断してから、その後に複数ページの記録を実行するようにしてもよい。ただし、その場合でも、指示された全ての記録枚数を記録するためには、図5の処理フローの複数回の実行が必要となることがある。
(第2の実施形態)
図6は、本発明の第2の実施形態における記録画像情報の処理部を説明するためのブロック構成図である。
21は、記録するオブジェクト情報の文書構造、ないしは1ページへの割付情報などを記述した文書構造記述情報を供給するための供給手段である。22は、文書構造情報の供給手段21によって供給される文書構造に、実際のレイアウト情報を付加するためのスタイル情報を保持して供給するためのスタイル情報の供給手段である。23は、供給手段21によって供給される文書構造情報、および供給手段22によって供給されるスタイル情報から、実際の記録に用いるレイアウト情報を構築するレイアウト情報の構築手段である。その他の手段12〜20は、前述した実施形態の図3と同様である。
本例における解析処理は、特に、HTML(Hyper Text Markup Language)、XHTML(Extensible Hyper Text Markup Language)やDPOF(digital Print Order Format)、ないしはDPS(Data Print Services)仕様にしたがったコンテンツの集合記述や順序記述情報と、CSS(Control Scrambling System)などのスタイルシートを使用したレイアウトシステムにおけるレイアウト情報の解析処理の例である。
周知のとおり、HTMLなどの文書構造記述マークアップ言語は、特定のレイアウトを意図して記述されたものではなく、文書の構造や意味についてのマークアップを行っているのみである。よって、HTMLなどの文書構造記述のみを読み出しただけでは、レイアウトを確定することは不可能である。多くのブラウザが行っているように、HTMLのみを読み出してレイアウトを行うためには、予めデフォルトのスタイルを用意しておき、本来供給されるべきスタイル情報の代わりにデフォルトのスタイル情報で代替して、レイアウト情報を構築する処理を行わなければならない。
また、DPOFやDPS規格などのように、記録すべき写真の順序およびページへの割り付け方法のみを規定した情報も一般に存在している。これらの場合、例えば、DPOF規格のマルチプリントジョブにおいては、1ページに1枚、1ページに2枚といったように、1ページに何枚の写真画像を割り付けるかを指定することができる。また、DPS規格においては、Layout情報として,1UP,2UP・・・255UPやインデックスプリントなどのように1ページに割り付ける写真の枚数を規定することが可能である。しかし現実に、この情報からレイアウトを行おうとした場合に、例えば、2UPならば2つの画像を同じサイズでレイアウトしてよいのか、どちらかが大きくどちらかを小さくレイアウトするのか、上下に並べるのか左右に並べるのか、また、画像同士を一部重ねてもよいのかなど、決めなければならないレイアウトルールがどこにもないことに気づく。こうした場合にも、規格上レイアウトと呼ばれている情報であっても、実際には、スタイル情報に類する情報がなければ最終的なレイアウト情報を構築できないことが明らかである。
こうした現状から、本例においては、文書構造記述ないしはオブジェクト情報集合記述の情報と、スタイル記述の情報とから、レイアウト情報を構築する。
図7は、本例における処理手順を説明するためのフローチャートである。
ステップS1Aにおいて、HTMLなどの文書構造記述情報を読み出し、ステップS1Bにおいて、CSSなどのスタイル情報を読み出す。従来のHTMLの記述方法にしたがえば、文書構造記述情報内にCSSなどのスタイルシートの記述情報を埋め込むことも可能であるため、その場合には、ステップS1BはステップS1Aに含まれていてもよい。ステップS1Cにおいては、こうして読み出された文書構造記述情報およびスタイル情報から、記録されるべきレイアウト情報を構築する。
その後のステップS2〜S12は、前述した実施形態の図5と同様である。すなわち、ステップS2では、ステップS1Cにおいて構築されたレイアウト情報を解析し、ステップS3では、記録される部分の面積を求める。ステップS4においては、ページの面積に対する記録面積の比Raを算出し、後の比較処理に備える。ステップS5においては、サブタンクに残っているインク量を読み出し、ステップS6において残量比較値Rbを求める。ステップS7においては面積比率Raと残量比較値Rbとを比較し、ステップS8にて、サブタンクへのインク供給の要否を判断する。
もしもインクの供給が必要と判断された場合には、ステップS9へ進み、サブタンクへのインクの供給を行った後、ステップS10において、サブタンクのインク残量に関する情報を満タンに初期化する。もしもインクの供給が不要であると判断された場合には、ステップS12へ進み、実記録動作を実行する。実記録動作を実行した後に、ステップS13においてサブタンク内のインク残留に関する情報を更新して処理を終了する。
図8(a),(b)は、文書構造記述情報とスタイルシートの記述例である。
文書構造記述では、単に、画像を横に4枚、縦に2枚、碁盤の目に並べるという指示がされているのみであり、画像個々のレイアウトサイズについては指示がされていない。このままでは、もしも非常に大きいサイズの画像が存在した場合には、ページの領域を越えてレイアウトされてしまい、ほとんどの画像が見えないなどの不都合が生じるおそれがある。
そのため、スタイルシートにおいて、画像のサイズを横300ピクセル、縦200ピクセルと指示することによって、元画像のサイズによらず、固定したレイアウトを実現することが可能となる。
(第3の実施形態)
図9は、本実施形態における処理部を説明するためのブロック構成図である。
供給手段21は、記録するオブジェクト情報の文書構造、ないしは1ページへの割付情報などを記述した文書構造記述情報を供給する。また、供給手段22は、文書構造情報の供給手段21によって供給される文書構造に、定められた用紙の種類毎に、実際のレイアウト情報を付加するためのスタイル情報を保持して供給する。31は、記録装置が処理しようとする用紙などの記録媒体に関する情報(用紙サイズや種別など)を指示するための用紙情報の指定手段である。32はスタイル情報の選択手段であり、供給手段31から供給された用紙サイズ、用紙の種別などの情報を加味して、供給手段22から供給された複数のスタイル情報の中から適当なものを選択する。
23は、供給手段21によって供給される文書構造情報、および選択手段32によって選択されたスタイル情報から、実際の記録に用いるレイアウト情報を構築するレイアウト情報の構築手段である。その他の手段12〜20は、前述した実施形態の図3と同様である。
記録装置においてレイアウトを解析した場合、同時に、どのような記録媒体に記録を行うかの情報を得ることが可能なことがある。ある文書構造記述や1ページに対する写真割付枚数の指定があったときに、それをカードに記録するのか、はがきに記録するのか、またA4用紙に記録するのかなどによって、レイアウトがそれぞれ変化することがある。それぞれの記録媒体におけるレイアウトは、単純に相似で変化する場合もある。また例えば、あるサイズの用紙までは、その記録面の全体に記録するふち無し記録ができるが、用紙があるサイズを越えるとふち無し記録ができなくなるなど、記録装置のスキャン方向や機構の制限などによっては、レイアウトの方針が基本的に異なることもある。また、用紙の種別によっては、ふち無し記録が困難であったり、プレプリント用紙のように、そもそも記録してはならない領域があったりする場合もある。また、シール紙のようにレイアウトを規定する用紙も存在する。
よって、本実施形態においては、用紙サイズ、用紙種別の情報を加味し、複数用意されたスタイル情報の中から適当なものを選択して使用して、レイアウト情報を構築する。
図10は、本例における処理手順を説明するためのフローチャートである。
ステップS1Aにおいて、HTMLなどの文書構造記述情報を読み出す。次にステップS1B−1において、例えば、記録装置のパネルなどにおいて指定された記録媒体に関する情報を読み込む(用紙指定情報の読み出し処理)。当然のことながら、センサ等を用いて用紙のサイズや種別を自動的に判別した結果の情報を読み込むようにしてもよい。本例において、このような用紙に関する用紙情報は、スタイル情報を選択するために用いる情報を提示するものであればよく、その用紙情報がどのようにして指定、指示されようともかまわない。もちろん、例えば、DPOFにおけるサイズ指定プリントジョブなどのように、文書構造記述やページ割付情報において用紙の指定が行われていたとしてもかまわない。用紙情報がいかなる方法によって指示されたとしても、その用紙情報を読み出して、次のステップS1B−2にてスタイル情報の選択ができればよい。
ステップS1B−2では、用紙情報を加味し、複数用意されたスタイル情報の中から適当なものを選択する。ステップS1Cにおいては、こうして読み出された文書構造記述情報およびスタイル情報から、記録されるべきレイアウト情報を構築する。
その後のステップS2〜S12は、前述した実施形態の図5と同様である。すなわち、ステップS2では、ステップS1Cにおいて構築されたレイアウト情報を解析し、ステップS3では、記録される部分の面積を求める。ステップS4においては、ページの面積に対する記録面積の比Raを算出し、後の比較処理に備える。ステップS5においては、サブタンクに残っているインク量を読み出し、ステップS6において残量比較値Rbを求める。ステップS7においては面積比率Raと残量比較値Rbとを比較し、ステップS8にて、サブタンクへのインク供給の要否を判断する。
もしもインクの供給が必要と判断された場合には、ステップS9へ進み、サブタンクへのインクの供給を行った後、ステップS10において、サブタンクのインク残量に関する情報を満タンに初期化する。もしもインクの供給が不要であると判断された場合には、ステップS12へ進み、実記録動作を実行する。実記録動作を実行した後に、ステップS13においてサブタンク内のインク残留に関する情報を更新して処理を終了する。
(第4の実施形態)
図11は、本実施形態における処理部を説明するためのブロック構成図である。
供給手段21は、記録するオブジェクト情報の文書構造、ないしは1ページへの割付情報などを記述した文書構造記述情報を供給する。また、供給手段22は、文書構造情報の供給手段21によって供給される文書構造に、定められた用紙の種類毎に、実際のレイアウト情報を付加するためのスタイル情報を保持して供給する。
41はオブジェクト情報集合情報供給手段であり、レイアウト情報から参照されるオブジェクト情報の集合に関する情報を提供する。42はレイアウト情報の構築手段であり、文書構造記述情報の供給手段21によって供給される文書構造情報、およびスタイル情報の供給手段22によって供給されるスタイル情報と、オブジェクト情報集合情報の供給手段41によって供給されるオブジェクト情報の集合に関する情報とから、実際の記録に用いるレイアウト情報を構築する。その他の手段12〜20は、前述した実施形態の図3と同様である。
図12は、オブジェクト情報集合をレイアウトに当てはめる処理の概念図である。
例えば、DPOFやDPSなどのジョブの中に、5枚の画像A1〜A5が含まれていたとする。この5枚の画像A1〜A5を記録媒体の1ページに2枚ずつレイアウトして、記録する場合を考える。すると、記録媒体の1ページ目P1、2ページ目P2には2枚ずつの画像を配置できる。3ページ目P3では、5枚目の画像A5を配置した後に、もう配置する画像がなくなってしまうため、レイアウト上は図に示すように上半分のみに記録するようになる。このような3ページ目P3のレイアウトにおいては、当然のことながら、1ページ目P1、2ページ目P2と比べて大幅に余白が多く、消費されるインク量が大幅に少なくなると考えられる。
このように、実際のDPOFプリントやDPS規格に沿った記録において、デジタルカメラやメモリカード内に記録されている写真画像の数が、1ページに割り付ける写真枚数で割り切れない場合には、最後のページにおいてはインク消費量が他のページと大きく異なる状況が生まれることになる。
したがって、実際にインク消費量を算出する処理においては、随時、提示される写真の残り枚数を意識しながら、ページに用意されたレイアウト位置を全て埋める写真が存在する場合と、それが存在しない場合とで異なる処理を行わなければならない。
よって、本実施形態においては、図11中の構築手段42がレイアウト情報を構築する際に、オブジェクト情報集合情報供給手段41から提供されるオブジェクト情報の集合に関する情報を参照する。そして、その集合情報内に残っている写真などのレイアウトされるべきオブジェクト情報の下図を考慮しながら、オブジェクト情報をレイアウト領域に順次割り振り、割り振るオブジェクト情報がなくなった場合には、そこでレイアウト処理を終了する。これにより、後の処理における記録面積の算出処理において、「記録されない部分」の面積を加算しないようにする。
(実施形態のまとめ)
以下、実施形態のまとめとして、上述した本発明の実施形態の要約と、他の実施形態について説明する。
(1)本発明は、レイアウト情報を解析し、オブジェクト情報の配置を分析することによって、記録画像展開処理前に、レイアウト情報にしたがって配置されるオブジェクト情報の記録に必要な記録剤の使用量を予測する。そして、その予測した記録剤の使用量と、実際に使用可能な記録剤量、つまり供給可能な記録剤の残量とを比較することにより、記録剤の補給タイミングを決定することができる。
レイアウト情報として、オブジェクト情報のレイアウトを決めるテンプレートを想定した場合、例えば、写真枠などに実際にどのような画像が入るかは、記録装置に対してデジタルカメラなどを接続してみなければ分からない。さらには、デジタルカメラ(ないしはメモリカード)などから画像データを読み出し、それを展開してみなければその内容は分からない。しかし、記録画像の配置領域は、どのような画像であってもそう大差はない。よって、画像の記録面積を平均値または最大値をもって考慮することにより、記録媒体の全面に記録(全面記録)する場合との比較において、インクの使用量(消費量)を見積もることができる。画像の記録面積が記録媒体の面積よりも小さい場合、その画像の記録に必要なインク使用量は、全面記録に必要とされるインク消費量よりも面積比の分だけ少ない量となる。よって、前述したように、レイアウト情報からだけでもインクの使用量を見積もることができる。その量は、画像の記録面積が同じ場合における最大のインク使用量として見積もられることになる。
もちろん、同じレイアウトで複数部数の記録をする場合などには、このインク使用量と記録枚数を掛け合わせたデータに基づいて、複数枚の記録に渡ってインクの補充は必要となるか否かの判断も予め可能となる。
(2)レイアウト情報を解析し、オブジェクト情報の配置から、記録媒体における余白部分の面積を求めることによって、その記録媒体の全域に記録剤を付与して画像を記録(全面記録)する場合との比較から、その記録媒体に対して付与しない記録剤の量を予測する。すなわち、全面記録をした場合の記録剤の使用量から、余白分の使用しない記録剤量を差し引いた量を記録に必要な記録剤量として予測する。そして、その予測した記録剤の使用量と、実際に使用可能な記録剤量、つまり供給可能な記録剤の残量とを比較することにより、記録剤の補給タイミングを決定することができる。
レイアウトによっては、縁なしの全面記録ができず、予め余白領域があるものや、背景画像のタイリングなどが指定されていて、オブジェクト情報の配置領域以外の部分でも記録を行うケースもある。「記録をしない領域=余白領域」の面積を求めることにより、このように場合にも対応することができる。
(3)レイアウト情報を解析して、上記(2)の形態における余白部分の面積を求める際に、オブジェクト情報の配置のみならず、背景の描画に関する指定情報をも加味する。これにより、背景の描画に伴うインクの使用量をも考慮して、インクの使用量を予測することができる。
(4)レイアウト情報を解析し、そこから参照される複数のオブジェクト情報の内容および配置を分析することによって、記録画像展開処理前に、レイアウト情報にしたがって配置されるオブジェクト情報の記録に必要な記録剤の使用量を予測する。そして、その予測した記録剤の使用量と、実際に使用可能な記録剤量、つまり供給可能な記録剤の残量とを比較することにより、記録剤の補給タイミングを決定することができる。
複数のオブジェクト情報がリンク参照されている場合に、それら複数のオブジェクト情報の記録に必要な記録剤の使用量を予測する。したがって、ページレイアウトから複数の独立したオブジェクト情報を収集してレイアウトする際に、記録剤の使用量を予測することができる。つまり、レイアウト情報を参照することから、必然的に単数または複数のオブジェクト情報の参照および収集を行うことになるため、このような場合に、参照される個々のオブジェクト情報の属性情報を加味しながら、記録剤の使用量を予測することになる。
(5)HTML、XHTMLやその他文書構造記述情報と、これらにレイアウトに関する指示を与えるCSSやXSLなどのスタイル情報とからレイアウト情報を構築する。そして、そのレイアウト情報を解析し、そこから参照される複数のオブジェクト情報の内容および配置を分析することによって、記録画像展開処理前に、レイアウト情報にしたがって配置されるオブジェクト情報の記録に必要な記録剤の使用量を予測する。
レイアウト情報がHTMLなどの文書構造記述情報と、CSSなどのスタイル情報のセットに分割されている場合、通常Webプリントなどでは、このようなデバイス依存のレイアウト情報はスタイル情報に記述される。そのため、HTMLのみではプリントレイアウトは決定できない。ブラウザなどがCSS記述なしでもレイアウトできるのは、内部に固定的なスタイルシートを持っているからであって、スタイル情報なしに、HTMLの情報のみからレイアウト情報を生成することはできない。
(6)DPOFやDPSスクリプトなどで1ページ当たりのオブジェクト情報の割付数を指定する情報と、これらにレイアウトに関する指示を与える独自のテンプレートなどのスタイル情報とからレイアウト情報を構築する。そして、そのレイアウト情報を解析し、そこから参照される複数のオブジェクト情報の内容および配置を分析することによって、記録画像展開処理前に、レイアウト情報にしたがって配置されるオブジェクト情報の記録に必要な記録剤の使用量を予測する。
DPOF規格やDPS規格などにおいて、1枚の記録媒体に何枚の写真オブジェクト情報を貼り付けるかを指定する情報は、LAYOUT情報と称されている。例えば、2UPレイアウトの場合には、その情報だけでは、2つの画像を上下に並べるのか、左右に並べるのか、重ねてもよいのか、2つの画像は同じ大きさなのかなど、実際のレイアウトは定まらない。これらの規格では、ラボやデジタルカメラに直接接続されるPD(Photo Direct)機などの記録装置が独自に2UPに対応するレイアウトテンプレートを持つことにより、レイアウト情報の生成に欠けている情報を機器内部で補っている。
(7)レイアウト情報を上記(5)および(6)のように構築する際に、使用する記録媒体の種類を指示する情報(記録媒体種別指示情報)をも考慮する。つまり、使用する用紙の種別や大きさに応じて単位面積当たりに使用するインクの量が異なる場合に、使用する用紙の種別を指示する用紙種類指示情報を加味して、インクの使用量を予測する。
現実には、A4とはがき、縦置き横置きなど、用紙に関する情報によって、レイアウトは様々に変化する。また、記録に必要なインク使用量は、マット紙、光沢紙、普通紙などの紙の種別によっても変化する。このような場合に、用紙の種別をも考慮してインクの使用量を予測することができる。
(8)レイアウト情報を上記(5)、(6)、および(7)のように構築する際に、DPOFやその他の記述方法で記録されたデジタル画像データベースなどから読み出される有限個数のオブジェクト情報集合情報をも加味する。
例えば、デジタルカメラやメモリカード内に5枚の写真が記録されていて、それを1ページに2枚ずつレイアウトしていく場合、最後の3ページ目にレイアウトされる写真は1枚のみとなる。1ページに2枚の写真をレイアウトするスタイル情報やレイアウト情報でも、実際に貼り付けるオブジェクト情報の数が足りない場合には、当然割り当てがない部分が余白になる。この場合には、通常の1ページに2枚の写真をレイアウトの情報であっても実際には半分の1枚しか記録しないため、そのページにおける余白量は多くなる。このような場合に、オブジェクト情報集合情報を考慮してレイアウト情報を構築し、そのレイアウト情報を解析する。特に、PD機においてテンプレート処理を行う場合には、使用するオブジェクト情報の個数がインク使用量の予測に大きく影響する場合がある。
(9)レイアウト情報、およびそこから参照される1つまたは複数のオブジェクト情報の情報を供給する主体は、記録装置本体ではなく、これに接続されたデジタルカメラなどの別機器であってもよい。この場合には、そのデジタルカメラなどの別機器と、記録装置とによって記録システムが構成されることになる。
レイアウトから参照されるオブジェクト情報の供給源は、記録装置に接続されるメモリカードやデジタルカメラなど様々であり、また記録装置単体でのテンプレートのみの記録などもある。レイアウト情報は、それらの内のどこから供給されてもよい。また、デジタルカメラにフレーム画像をダウンロードできるコダック社製のカメラの例などもある。本発明は、このような場合にも対応するように、カメラ側からレイアウト情報を読み出して使用するというアプリケーションにも適用することができる。
(10)レイアウト情報、およびそこから参照される1つまたは複数のオブジェクト情報の情報を供給する媒体は、記録装置に着脱可能に接続されるメモリカードなどの記録媒体であってもよい。例えば、そのメモリカードからテンプレートの情報を供給することができる。
(11)レイアウト情報、およびそこから参照される1つまたは複数のオブジェクト情報の情報を供給する主体は、記録装置に対して、携帯電話および携帯電話などを通して間接的、またはそれらを介さずに直接的に接続されたインターネット上のサーバーであってもよい。
(12)また、本発明は、記録媒体の幅方向の全域に渡って延在するインクジェット記録ヘッドを用いる、いわゆるフルラインタイプのインクジェット記録装置に対しても適用することができる。さらに、本発明は、インクジェット記録装置に対してのみならず、トナーなどのインク以外の種々の記録剤を用いて画像を記録する各種の記録装置に対しても広く適用することができる。
本発明の第1の実施形態における記録装置内部の斜視図である。 図1の記録装置の制御系のブロック構成図である。 図1の記録装置における記録画像情報の処理部の構成を説明するためのブロック図である。 (a),(b)は、図1の記録装置におけるインク使用量の推定方法を説明するための概念図である。 図1の記録装置における処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の記録装置における記録画像情報の処理部の構成を説明するためのブロック図である。 図6の記録装置における処理手順を説明するためのフローチャートである。 (a),(b)は、図6の記録装置における文書構造記述とスタイルシートの一例の説明図である。 本発明の第3の実施形態の記録装置における記録画像情報の処理部の構成を説明するためのブロック図である。 図9の記録装置における処理手順を説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の記録装置における記録画像情報の処理部の構成を説明するためのブロック図である。 図11の記録装置におけるオブジェクト情報集合のレイアウト処理を説明するための概念図である。
符号の説明
11 レイアウト情報の供給手段
12 レイアウト情報の解析手段
13 記録面積・予測消費記録剤量の算出手段
14 使用可能な記録剤量情報の保持手段
15 記録剤量の比較手段
16 記録剤補給要否の判断手段
17 記録剤の補給手段
18 オブジェクト情報の供給手段
19 記録画像の生成手段
102 MPU
103 RAM
104 制御用ROM
112 記録ヘッド

Claims (20)

  1. 記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、
    前記レイアウト情報を解析することにより、前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報の記録面積を算出する算出手段と、
    前記算出手段によって算出された記録面積に基づいて、前記オブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測する予測手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  2. 前記算出手段は、前記レイアウト情報に基づいて配置される複数のオブジェクト情報の記録面積を算出し、
    前記予測手段は、前記算出手段によって算出された記録面積に基づいて、前記複数のオブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記算出手段は、背景の描画に関する情報をも解析することにより、単位面積の記録媒体に前記オブジェクト情報と前記背景を記録したときの記録面積を算出し、
    前記予測手段は、前記算出手段によって算出された記録面積に基づいて、前記オブジェクト情報と前記背景の記録に要する前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、
    前記レイアウト情報を解析することにより、所定の単位面積の前記記録媒体に前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報を記録したときの余白面積を算出する算出手段と、
    所定の基準記録面積の前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の基準使用量を基に、前記記録媒体の単位面積から前記オブジェクト情報の基準記録面積を除いた基準余白面積と、前記算出手段によって算出された余白面積との比から、前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の使用量を予測する予測手段と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  5. 前記算出手段は、背景の描画に関する情報を解析することにより、前記単位面積の記録媒体に前記オブジェクト情報と前記背景を記録したときの余白面積を算出し、
    前記予測手段は、前記算出手段によって算出された余白面積に基づいて、前記オブジェクト情報と前記背景の記録に必要な前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記記録媒体の単位面積は、前記記録媒体の1ページにおける記録領域の面積であり、
    前記オブジェクト情報の基準記録面積は、前記記録媒体の記録領域の面積と同一であり、
    前記記録剤の基準使用量は、前記記録媒体の記録領域の全面に前記オブジェクト情報を形成するために必要な量である
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の記録装置。
  7. 前記算出手段は、前記レイアウト情報に基づいて配置される複数のオブジェクト情報を前記単位面積の記録媒体に記録したときの余白面積を算出し、
    前記予測手段は、前記算出手段によって算出された余白面積に基づいて、前記複数のオブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする請求項4から6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記予測手段によって予測された前記記録剤の使用量と、前記記録剤を供給する記録剤供給源における前記記録剤の残量と、を比較して、前記記録剤供給源に対する前記記録剤の供給の要否を判断する判断手段を備えることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の記録装置。
  9. 前記判断手段が前記記録剤の供給が必要であると判断したときに、前記記録剤供給源に対して前記記録剤を補給する補給手段を備えることを特徴とする請求項8に記載の記録装置。
  10. 前記記録剤は、インクジェット記録ヘッドから吐出可能なインクであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の記録装置。
  11. 文書構造の記述情報と、レイアウトに関する情報を与えるスタイル情報と、に基づいて前記レイアウト情報を構築する構築手段を備え、
    前記算出手段は、前記構築手段によって構築されたレイアウト情報に基づいて前記面積を算出する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の記録装置。
  12. 前記記録媒体の所定領域に対する前記オブジェクト情報の割付数を指定する割付情報と、レイアウトを定める所定のレイアウトテンプレートと、に基づいて前記レイアウト情報を構築する構築手段を備え、
    前記算出手段は、前記構築手段によって構築されたレイアウト情報に基づいて前記面積を算出する
    ことを特徴とする請求項1から10のいずれかに記載の記録装置。
  13. 前記構築手段は、前記記録剤の使用量に影響する前記記録媒体の種類に関する情報に応じて、前記レイアウト情報を構築することを特徴とする請求項11または12に記載の記録装置。
  14. 前記構築手段は、前記記録媒体の複数に割り振って記録する前記オブジェクト情報の集合であって、かつ前記記録剤の使用量に影響する集合情報に応じて、前記レイアウト情報を構築することを特徴とする請求項11から13のいずれかに記載の記録装置。
  15. 前記レイアウト情報および前記オブジェクト情報の情報を記憶した記憶媒体から、前記レイアウト情報と前記オブジェクト情報の情報を読み取り可能な読み取り手段を備えることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の記録装置。
  16. 請求項1から14のいずれかに記載の記録装置と、
    前記レイアウト情報および前記オブジェクト情報の情報を提供する情報提供装置と、
    を含むことを特徴とする記録システム。
  17. 前記情報提供装置は、インターネットを通して前記レイアウト情報および前記オブジェクト情報の情報を提供することを特徴とする請求項16に記載の記録システム。
  18. 記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記記録剤の使用量を予測するための記録剤使用量の予測方法であって、
    記録画像の展開処理前に前記レイアウト情報を解析することにより、前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報の記録面積を算出し、
    算出された前記記録面積に基づいて、前記オブジェクト情報の記録に要する前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする記録剤使用量の予測方法。
  19. 記録媒体に記録剤を付与することにより、レイアウト情報に基づいて配置されたオブジェクト情報を前記記録媒体に記録する記録装置において、前記記録剤の使用量を予測するための記録剤使用量の予測方法であって、
    記録画像の展開処理前に前記レイアウト情報を解析することにより、所定の単位面積の前記記録媒体に前記レイアウト情報に基づいて配置される前記オブジェクト情報を記録したときの余白面積を算出し、
    所定の基準記録面積の前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の基準使用量を基に、前記記録媒体の単位面積から前記オブジェクト情報の基準記録面積を除いた基準余白面積と、前記算出手段によって算出された余白面積との比から、前記オブジェクト情報の記録に必要な前記記録剤の使用量を予測する
    ことを特徴とする記録剤使用量の予測方法。
  20. 予測した前記記録剤の使用量と、前記記録剤を供給する記録剤供給源における前記記録剤の残量と、を比較して、前記記録剤供給源に対する前記記録剤の供給の要否を判断することを特徴とする請求項18または19に記載の記録剤使用量の予測方法。
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