JP2004167932A - インクジェット記録装置用画像処理装置システム - Google Patents
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Abstract
【課題】長尺、タイリング印字といった定型サイズではない用紙に記録を開始する場合、記録開始前に記録装置内のロール紙の残量を検知し、記録途中で画像が切れる事が無い、インクジェット記録装置用画像処理装置システムを提供する。
【解決手段】印刷するジョブに長尺やタイリング印刷を指定した場合、設定した用紙サイズと記録装置内のセットされているロール紙の残量を画像処理装置内で比較し、その残量に応じて、ホストコンピューターに警告、記録順番の変更、ジョブの設定変更を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】印刷するジョブに長尺やタイリング印刷を指定した場合、設定した用紙サイズと記録装置内のセットされているロール紙の残量を画像処理装置内で比較し、その残量に応じて、ホストコンピューターに警告、記録順番の変更、ジョブの設定変更を行う。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に接続する、画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、機構が簡単でカラ−化が容易等の長所を有するとともに、CAD図だけでなく、看板や写真といった高画質を求める出力に対しても大判印刷の需要が近年急速に増え続けている。
【0003】
特に、ロール紙に印字が可能な大判インクジェット記録装置は、看板などに使われる長尺印字等が市場で重要視されている。
【0004】
看板などで使われる長尺印字はただ単に1枚の長いロール紙に印字するのだけでなく、分割された画像をロール紙に印字し、印字後張り合わせて1つの大きな画像を形成するタイリングという印字方法を使って画像を作り上げて行く手法も頻繁に行われている。
【0005】
例えばA1サイズ4枚にそれぞれ”A”の一部を印字してつなぎ合わせたものが図3である。同図ではブルーの背景に白抜きで”A”を描かせている。このように複数枚の記録媒体をつなぎ合わせて大面積の画像を得る手法をタイリングと呼ばれている。
【0006】
このように、定型サイズの記録媒体にとどまらず、ユーザーが自由に記録媒体のサイズを可変することが出来るのはロール紙を記録媒体とするインクジェット記録装置の特長である。しかし、記録媒体の残量を管理しないと、記録途中で記録媒体が無くなってしまい、形成している画像が記録途中で分断され、それまで記録していた出力物が無駄になってしまうという現象が発生する場合がある。
【0007】
この現象を防ぐ目的で、ロール紙の残量を検知する仕組みが特許公開2001−97621のように記録装置内に組み込まれて、記録装置の残量が表示されたり、ニアエンドである事を記録装置に表示したりする仕組みが組み込まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの手法では、記録装置に紙がなくなることの警告を表示したり、記録動作を中止したりといった動作であり、用紙を補充しなくては次の処理を続けることが出来ない欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、記録媒体のサイズにかかわらず、画像データに適した記録媒体で記録出来るようジョブの制御を行い、記録の途中で記録媒体の残量が不足して記録がとぎれる事態をなくし、記録不良を起こすことの無いインクジェット記録装置と画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(実施例)について説明する。
【0011】
(実施の形態)
本実施例は、長尺記録を行うジョブの設定をホストコンピュータ上で行い、そのジョブを画像処理装置に送信した際、ロール紙の残量とジョブが使用するロール紙を比較し、記録に必要なロール紙が残っていない場合、他のジョブの中から記録出来るジョブを探して優先的に記録をすることを特徴とした実施例である。
【0012】
図1は本発明に係る好適な実施の形態における画像処理装置及び記録装置の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。この画像処理システムは、ホストコンピュータ10と、画像処理装置20と、記録装置30とを有し、各々がケーブル1、ケーブル2を介して接続されている。
【0013】
ホストコンピュータ10は、プリントデータ(ここではPDLデータとして説明する)と、記録装置が記録する際の記録方法を設定するのデータの供給源として機能する。画像処理装置20は、ホストコンピュータ10からケーブル1、外部インターフェース25を介して供給されたプリントジョブを、HDDコントローラ23を介して内蔵HDD24に一旦保持する。内蔵HDDに保持されたプリントジョブは、CPUバス4を介してPDLバッファ26−2に一時的に保持され、そのPDLデータをラインメモリ26−1に展開して画像データを生成する。
【0014】
ラインメモリ26−1に展開された1走査分の画像データはケーブル2を介して記録装置30に転送され、記録媒体に記録される。ここで、ケーブル1,2は、パラレルケーブル、SCSIケーブル、シリアルケーブル、ネットワークケーブル等の汎用ケーブルでも、専用のケーブルでも何れでも構わない。記録装置30は、ホストコンピュータ10で生成したプリントデータを出力するプリンタとして機能する。
【0015】
また、画像処理装置20は、ケーブル2を介して記録装置30のプリンタ情報等を取得し、ホストコンピュータ10に送信することができる他、このステータス情報に基づいて記録装置30を制御することができる。また、前記ホストコンピュータから送られてきたジョブを内蔵HDD24に複数蓄積することが出来、さらに、CPU21の指示により、そのジョブを削除したり、記録する順番を入れ替えたりすることが可能である。
【0016】
CPU21は、ROM22もしくは内蔵HDD24に格納された制御プログラムに基づいて動作し、画像処理装置20の機能を制御する。また前記内蔵ハードディスクHDD24は、ホストコンピュータ10より受信したPDLデータおよびプリントジョブ、プリント済みのPDLデータやPDLデータを展開して生成した画像データを一時的に保持する領域やフォントデータを格納する領域等を有し、HDDコントローラ23を介してCPUバス4に接続されている。RAM26は、ホストコンピュータ10より受信したPDLデータを一時的に保持するバッファ即ちPDLバッファ26−2と、PDLデータを展開し、そしてその画像データを一時的に保持するためのラインメモリ26−1とを含む。
【0017】
画像処理装置20は、ホストコンピュータ10から供給されるPDLデータに応じて、記録装置30で記録可能な2値もしくは多値のフルカラーまたはグレイスケール用の画像生成する。
【0018】
記録装置30に対する画像データの送信はケーブル2を介して行われる。
【0019】
2値の画像データの場合には、直接制御部330に送られる、多値の画像データの場合には画像処理部310に送られ記録される。
【0020】
制御部340は、コントローラ20からの命令に基づいて記録装置30の動作を制御する。
【0021】
ロール紙残量検知部320では、記録可能なロール紙残量を常に監視し、残量を画像処理装置20へ送信している。
【0022】
図2は本実施例に好適なインクジェット記録装置の斜視図である。
【0023】
ロ−ル状に巻かれた被記録材5は、搬送ロ−ラ1,2を経て給送ロ−ラ3で挟持され、給送ロ−ラ3に結合した副走査モ−タ10の駆動に伴ってf方向に送られる。この被記録材を横切ってガイドレ−ル6,7が平行に置かれており、キャリッジ8に搭載された記録ヘッドユニット9が左右に往復する。キャリッジ8にはイエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のヘッド9Y〜9Bkが搭載されており、これに4色のインクタンクが配置されている。被記録材5はヘッド9の印字幅分ずつ間欠送りされるが、被記録材5が停止している間にヘッドがP方向に走査され、画像信号に応じたインク滴を吐出する。ヘッドのノズル数は256、記録密度は400dpiで、f方向の印字幅は16.256mmである。また、P方向の印字幅は594mmである。
【0024】
次に本実施形態の流れを図4のフローチャートで説明する。
【0025】
まず、前記ホストコンピュータ10内の操作で、記録する画像に対するジョブの設定40を行い、設定終了後、画像処理装置20に対して、記録のための処理を行うように記録指示41を送る。送られたデータを基に、ジョブの記設に必要な記録媒体の長さTLを算出42。前記画像処理装置20内のCPU21において、前記記録装置30内の前記ロール紙残量検知部320から送られてきたロール紙の残りの長さMLと前記記録指示42での必要なロール紙の長さTLを比較する。もし、ここで本ジョブを記録するに為の十分な記録媒体が残っている場合には、記録スタート48となる。
【0026】
しかし、記録媒体が足りない場合には、次のジョブが前記HDD24に蓄積されていないかの確認45を行い、他にジョブがある場合はジョブの記録指示41へと戻る。他のジョブが無い場合には、オペレータ等に記録媒体が不足していることの警告を出し、ジョブの停止47を行う。
【0027】
例えば記録装置30に2,000mm(ML=2000)のロール紙が残っていて、用紙サイズの長さが4,000mm(TL=4000)のジョブAがホストコンピュータ10から画像処理装置20に送られた場合。ジョブAで設定された用紙サイズの長さと記録装置30のロール紙残量検知320に基づく長さとを比較し、ジョブAは記録途中で用紙がなくなると判断すると、次に送られたジョブBの処理に移る。ジョブBの記録に必要な用紙サイズの長さが2,000mm以下(TL≦2000)であれば、ジョブBの処理が始まる。しかし、ジョブBも2,000mmより長い(TL>2000)記録媒体が必要となれば、次のジョブへと処理が移る。最終的にその時点で内蔵HDD24に保存されているジョブがなくなった場合、すべての処理が中断される。
【0028】
ここでのロール紙残量検知の手段については、特に限定しない。用紙のニアエンドだけでなく、残りの長さが正確に検知出来る方法、例えば、紙厚とロール残量径の相関から求める方法や、ロール紙セット時に記録装置にロール紙の全長を何らかの手段で入力し、使用長さを副走査ローラから算出するといった手法で構わない。
【0029】
このように、他のジョブの中で残りの記録媒体を使って印字可能なジョブを先に記録することでジョブ処理の効率化を図るとともに、記録媒体の無駄を省ことが可能となる。
【0030】
(実施例2)
本実施例では、タイリング印字を行う場合、残っているロール紙で印字可能な部分から印字することを特徴とした実施例である。
【0031】
図5はタイリング印字時の画像の分割状態を示した図である。
【0032】
最終的に形成される画像”A”は、紙幅58の8つのロール紙(50,51,52,53,54,55,56,57)で構成され、通常、50,51,52,53,54,55,56,57の順で記録される。また、8つ全てが均等な用紙サイズではなく、実際に貼り合わせる場所等の都合により、分割された個々記録媒体が違った設定が行われ、出力される場合がある。59はそのロール紙の長さ方向の境界を示している。
【0033】
次に本実施形態の流れ図6のフローチャートで説明する。
【0034】
まず、前記ホストコンピュータ10内の操作で、記録する画像に対するタイリングの設定640を行い、設定終了後、画像処理装置20に対して、記録のための処理を行うように記録指示41を送る。送られたデータを基に、タイリングジョブ全てを記録するために必要な記録媒体の長さTLを算出42。次に、前記画像処理装置20内のCPU21において、前記記録装置30内の前記ロール紙残量検知部320から送られてきたロール紙の残りの長さMLを取得。そして、前記記録指示42での必要なロール紙の長さTLを比較する。もし、ここでタイリングジョブの1ページ目の前記50記録するに為の十分な記録媒体が残っている場合には、記録スタート647となる。1ページ目50の記録が終ったら、残りの7ページの記録指示641へと進む。
【0035】
しかし、記録媒体が足りない場合には、全ページ内の一番短いページ52を選択645。このページが残りの記録媒体の長さTLとを比較644し、短ければ記録スタート647となる。
【0036】
ページ52を記録出来ない場合はオペレータに記録媒体が不足しているなどのメッセージ645を送り、ジョブ停止646を行う。
【0037】
本実施例により、タイリングジョブを出力する場合、1ページ目を印字するにあたり、記録媒体が不足していたとしても、次ページ以降が出力可能かどうかを判断することで、極力出力処理を中断することなく、出力することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録する画像の大きさに対して記録媒体の残量が少なくなった場合、残った記録媒体で記録可能な他のジョブや他のページを優先的に記録することで、画像形成中に記録が中断されることなく、効率的にジョブの記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な実施の形態における画像処理装置及び記録装置の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本実施例に好適なインクジェット記録装置の斜視図である。
【図3】例えばA1サイズ4枚にそれぞれ”A”の一部を印字してつなぎ合わせたものである。
【図4】本実施形態の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】タイリング印字時の画像の分割状態を示した図である。
【図6】本実施形態の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20 画像処理装置
30 インクジェット記録装置
108 キャリッジ
109 インクジェットヘッド
301 記録ヘッド
302 ノズル
【発明の属する技術分野】
本発明はインクジェット記録装置に接続する、画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット記録装置は、機構が簡単でカラ−化が容易等の長所を有するとともに、CAD図だけでなく、看板や写真といった高画質を求める出力に対しても大判印刷の需要が近年急速に増え続けている。
【0003】
特に、ロール紙に印字が可能な大判インクジェット記録装置は、看板などに使われる長尺印字等が市場で重要視されている。
【0004】
看板などで使われる長尺印字はただ単に1枚の長いロール紙に印字するのだけでなく、分割された画像をロール紙に印字し、印字後張り合わせて1つの大きな画像を形成するタイリングという印字方法を使って画像を作り上げて行く手法も頻繁に行われている。
【0005】
例えばA1サイズ4枚にそれぞれ”A”の一部を印字してつなぎ合わせたものが図3である。同図ではブルーの背景に白抜きで”A”を描かせている。このように複数枚の記録媒体をつなぎ合わせて大面積の画像を得る手法をタイリングと呼ばれている。
【0006】
このように、定型サイズの記録媒体にとどまらず、ユーザーが自由に記録媒体のサイズを可変することが出来るのはロール紙を記録媒体とするインクジェット記録装置の特長である。しかし、記録媒体の残量を管理しないと、記録途中で記録媒体が無くなってしまい、形成している画像が記録途中で分断され、それまで記録していた出力物が無駄になってしまうという現象が発生する場合がある。
【0007】
この現象を防ぐ目的で、ロール紙の残量を検知する仕組みが特許公開2001−97621のように記録装置内に組み込まれて、記録装置の残量が表示されたり、ニアエンドである事を記録装置に表示したりする仕組みが組み込まれている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、これらの手法では、記録装置に紙がなくなることの警告を表示したり、記録動作を中止したりといった動作であり、用紙を補充しなくては次の処理を続けることが出来ない欠点があった。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記従来技術の問題点を鑑みてなされたものであり、記録媒体のサイズにかかわらず、画像データに適した記録媒体で記録出来るようジョブの制御を行い、記録の途中で記録媒体の残量が不足して記録がとぎれる事態をなくし、記録不良を起こすことの無いインクジェット記録装置と画像処理装置を提供することにある。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態(実施例)について説明する。
【0011】
(実施の形態)
本実施例は、長尺記録を行うジョブの設定をホストコンピュータ上で行い、そのジョブを画像処理装置に送信した際、ロール紙の残量とジョブが使用するロール紙を比較し、記録に必要なロール紙が残っていない場合、他のジョブの中から記録出来るジョブを探して優先的に記録をすることを特徴とした実施例である。
【0012】
図1は本発明に係る好適な実施の形態における画像処理装置及び記録装置の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。この画像処理システムは、ホストコンピュータ10と、画像処理装置20と、記録装置30とを有し、各々がケーブル1、ケーブル2を介して接続されている。
【0013】
ホストコンピュータ10は、プリントデータ(ここではPDLデータとして説明する)と、記録装置が記録する際の記録方法を設定するのデータの供給源として機能する。画像処理装置20は、ホストコンピュータ10からケーブル1、外部インターフェース25を介して供給されたプリントジョブを、HDDコントローラ23を介して内蔵HDD24に一旦保持する。内蔵HDDに保持されたプリントジョブは、CPUバス4を介してPDLバッファ26−2に一時的に保持され、そのPDLデータをラインメモリ26−1に展開して画像データを生成する。
【0014】
ラインメモリ26−1に展開された1走査分の画像データはケーブル2を介して記録装置30に転送され、記録媒体に記録される。ここで、ケーブル1,2は、パラレルケーブル、SCSIケーブル、シリアルケーブル、ネットワークケーブル等の汎用ケーブルでも、専用のケーブルでも何れでも構わない。記録装置30は、ホストコンピュータ10で生成したプリントデータを出力するプリンタとして機能する。
【0015】
また、画像処理装置20は、ケーブル2を介して記録装置30のプリンタ情報等を取得し、ホストコンピュータ10に送信することができる他、このステータス情報に基づいて記録装置30を制御することができる。また、前記ホストコンピュータから送られてきたジョブを内蔵HDD24に複数蓄積することが出来、さらに、CPU21の指示により、そのジョブを削除したり、記録する順番を入れ替えたりすることが可能である。
【0016】
CPU21は、ROM22もしくは内蔵HDD24に格納された制御プログラムに基づいて動作し、画像処理装置20の機能を制御する。また前記内蔵ハードディスクHDD24は、ホストコンピュータ10より受信したPDLデータおよびプリントジョブ、プリント済みのPDLデータやPDLデータを展開して生成した画像データを一時的に保持する領域やフォントデータを格納する領域等を有し、HDDコントローラ23を介してCPUバス4に接続されている。RAM26は、ホストコンピュータ10より受信したPDLデータを一時的に保持するバッファ即ちPDLバッファ26−2と、PDLデータを展開し、そしてその画像データを一時的に保持するためのラインメモリ26−1とを含む。
【0017】
画像処理装置20は、ホストコンピュータ10から供給されるPDLデータに応じて、記録装置30で記録可能な2値もしくは多値のフルカラーまたはグレイスケール用の画像生成する。
【0018】
記録装置30に対する画像データの送信はケーブル2を介して行われる。
【0019】
2値の画像データの場合には、直接制御部330に送られる、多値の画像データの場合には画像処理部310に送られ記録される。
【0020】
制御部340は、コントローラ20からの命令に基づいて記録装置30の動作を制御する。
【0021】
ロール紙残量検知部320では、記録可能なロール紙残量を常に監視し、残量を画像処理装置20へ送信している。
【0022】
図2は本実施例に好適なインクジェット記録装置の斜視図である。
【0023】
ロ−ル状に巻かれた被記録材5は、搬送ロ−ラ1,2を経て給送ロ−ラ3で挟持され、給送ロ−ラ3に結合した副走査モ−タ10の駆動に伴ってf方向に送られる。この被記録材を横切ってガイドレ−ル6,7が平行に置かれており、キャリッジ8に搭載された記録ヘッドユニット9が左右に往復する。キャリッジ8にはイエロ−、マゼンタ、シアン、ブラックの4色のヘッド9Y〜9Bkが搭載されており、これに4色のインクタンクが配置されている。被記録材5はヘッド9の印字幅分ずつ間欠送りされるが、被記録材5が停止している間にヘッドがP方向に走査され、画像信号に応じたインク滴を吐出する。ヘッドのノズル数は256、記録密度は400dpiで、f方向の印字幅は16.256mmである。また、P方向の印字幅は594mmである。
【0024】
次に本実施形態の流れを図4のフローチャートで説明する。
【0025】
まず、前記ホストコンピュータ10内の操作で、記録する画像に対するジョブの設定40を行い、設定終了後、画像処理装置20に対して、記録のための処理を行うように記録指示41を送る。送られたデータを基に、ジョブの記設に必要な記録媒体の長さTLを算出42。前記画像処理装置20内のCPU21において、前記記録装置30内の前記ロール紙残量検知部320から送られてきたロール紙の残りの長さMLと前記記録指示42での必要なロール紙の長さTLを比較する。もし、ここで本ジョブを記録するに為の十分な記録媒体が残っている場合には、記録スタート48となる。
【0026】
しかし、記録媒体が足りない場合には、次のジョブが前記HDD24に蓄積されていないかの確認45を行い、他にジョブがある場合はジョブの記録指示41へと戻る。他のジョブが無い場合には、オペレータ等に記録媒体が不足していることの警告を出し、ジョブの停止47を行う。
【0027】
例えば記録装置30に2,000mm(ML=2000)のロール紙が残っていて、用紙サイズの長さが4,000mm(TL=4000)のジョブAがホストコンピュータ10から画像処理装置20に送られた場合。ジョブAで設定された用紙サイズの長さと記録装置30のロール紙残量検知320に基づく長さとを比較し、ジョブAは記録途中で用紙がなくなると判断すると、次に送られたジョブBの処理に移る。ジョブBの記録に必要な用紙サイズの長さが2,000mm以下(TL≦2000)であれば、ジョブBの処理が始まる。しかし、ジョブBも2,000mmより長い(TL>2000)記録媒体が必要となれば、次のジョブへと処理が移る。最終的にその時点で内蔵HDD24に保存されているジョブがなくなった場合、すべての処理が中断される。
【0028】
ここでのロール紙残量検知の手段については、特に限定しない。用紙のニアエンドだけでなく、残りの長さが正確に検知出来る方法、例えば、紙厚とロール残量径の相関から求める方法や、ロール紙セット時に記録装置にロール紙の全長を何らかの手段で入力し、使用長さを副走査ローラから算出するといった手法で構わない。
【0029】
このように、他のジョブの中で残りの記録媒体を使って印字可能なジョブを先に記録することでジョブ処理の効率化を図るとともに、記録媒体の無駄を省ことが可能となる。
【0030】
(実施例2)
本実施例では、タイリング印字を行う場合、残っているロール紙で印字可能な部分から印字することを特徴とした実施例である。
【0031】
図5はタイリング印字時の画像の分割状態を示した図である。
【0032】
最終的に形成される画像”A”は、紙幅58の8つのロール紙(50,51,52,53,54,55,56,57)で構成され、通常、50,51,52,53,54,55,56,57の順で記録される。また、8つ全てが均等な用紙サイズではなく、実際に貼り合わせる場所等の都合により、分割された個々記録媒体が違った設定が行われ、出力される場合がある。59はそのロール紙の長さ方向の境界を示している。
【0033】
次に本実施形態の流れ図6のフローチャートで説明する。
【0034】
まず、前記ホストコンピュータ10内の操作で、記録する画像に対するタイリングの設定640を行い、設定終了後、画像処理装置20に対して、記録のための処理を行うように記録指示41を送る。送られたデータを基に、タイリングジョブ全てを記録するために必要な記録媒体の長さTLを算出42。次に、前記画像処理装置20内のCPU21において、前記記録装置30内の前記ロール紙残量検知部320から送られてきたロール紙の残りの長さMLを取得。そして、前記記録指示42での必要なロール紙の長さTLを比較する。もし、ここでタイリングジョブの1ページ目の前記50記録するに為の十分な記録媒体が残っている場合には、記録スタート647となる。1ページ目50の記録が終ったら、残りの7ページの記録指示641へと進む。
【0035】
しかし、記録媒体が足りない場合には、全ページ内の一番短いページ52を選択645。このページが残りの記録媒体の長さTLとを比較644し、短ければ記録スタート647となる。
【0036】
ページ52を記録出来ない場合はオペレータに記録媒体が不足しているなどのメッセージ645を送り、ジョブ停止646を行う。
【0037】
本実施例により、タイリングジョブを出力する場合、1ページ目を印字するにあたり、記録媒体が不足していたとしても、次ページ以降が出力可能かどうかを判断することで、極力出力処理を中断することなく、出力することが可能である。
【0038】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、記録する画像の大きさに対して記録媒体の残量が少なくなった場合、残った記録媒体で記録可能な他のジョブや他のページを優先的に記録することで、画像形成中に記録が中断されることなく、効率的にジョブの記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る好適な実施の形態における画像処理装置及び記録装置の電気的な構成を概略的に示すブロック図である。
【図2】本実施例に好適なインクジェット記録装置の斜視図である。
【図3】例えばA1サイズ4枚にそれぞれ”A”の一部を印字してつなぎ合わせたものである。
【図4】本実施形態の流れを説明するためのフローチャートである。
【図5】タイリング印字時の画像の分割状態を示した図である。
【図6】本実施形態の流れを説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
20 画像処理装置
30 インクジェット記録装置
108 キャリッジ
109 インクジェットヘッド
301 記録ヘッド
302 ノズル
Claims (5)
- 電気熱変換体の発熱によりインクを吐出する記録ヘッドを用いて画像記録を行うインクジェット記録装置用画像処理装置において、
前記画像処理装置は、外部装置からジョブ、及び、画像データを入力する入力手段、前記入力手段に入力された画像データをラスタ画像データに展開する展開手段、前記展開手段で展開された前記ラスタ画像データ、及び、ジョブを記憶する記憶手段、及び、前記記憶手段から読み出した画像データ、ジョブをインクジェット記録装置へ出力する出力手段、を備えると共に、インクジェット記録装置は、前記各画像処理装置から画像データを受けとる手段と、受信した画像データに基づき画像形成を行う各画像形成手段と、記録媒体の残量を検知する手段とを備え、受信した記録方法に基づいて記録をすることを特徴としたインクジェット記録用画像処理装置システム。 - インクジェット記録装置で検知した記録媒体の残量を取得することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用画像処理装置システム。
- ジョブで必要な記録媒体とインクジェット記録装置に残っている記録媒体の長さを比較することを特徴とする請求項2記載のインクジェット記録用画像処理装置システム。
- 複数のジョブ蓄積した際、出力する画像データの順番を入れ替える手段を備える事を特徴とした請求項3記載のインクジェット記録用画像処理装置システム。
- 1つのジョブで複数ページを出力する際、出力する画像データの順番を入れ替える手段を備える事を特徴とした請求項3記載のインクジェット記録用画像処理装置システム。
Priority Applications (1)
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JP2002338230A JP2004167932A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | インクジェット記録装置用画像処理装置システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002338230A JP2004167932A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | インクジェット記録装置用画像処理装置システム |
Publications (1)
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JP2004167932A true JP2004167932A (ja) | 2004-06-17 |
Family
ID=32701513
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002338230A Withdrawn JP2004167932A (ja) | 2002-11-21 | 2002-11-21 | インクジェット記録装置用画像処理装置システム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008273171A (ja) * | 2007-04-04 | 2008-11-13 | Seiko Epson Corp | 情報処理方法、情報処理装置及びプログラム |
JP2011177905A (ja) * | 2010-02-26 | 2011-09-15 | Canon Inc | 印刷制御装置、方法及びプログラム |
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CN115384185A (zh) * | 2021-05-20 | 2022-11-25 | 深圳市汉森软件有限公司 | 喷头拼接羽化校准方法、装置及设备 |
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2002
- 2002-11-21 JP JP2002338230A patent/JP2004167932A/ja not_active Withdrawn
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CN115384185B (zh) * | 2021-05-20 | 2023-08-15 | 深圳市汉森软件有限公司 | 喷头拼接羽化校准方法、装置及设备 |
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