JP2006281597A - 画像形成装置及びそのプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】 スキャナや特殊な素子を埋め込んだ用紙を使用することなく、一度印刷した用紙の空白部分を有効活用して印刷できる画像形成装置及びそのプログラムを提供すること。
【解決手段】 画像形成装置に、画像データから空白領域を算出する空白領域算出手段と、空白領域の情報をバーコード等の識別記号に変換する識別記号作成手段と、印刷済用紙に印刷されているバーコード等の識別記号を読み取る識別記号読取手段と、読み取ったデータから印刷媒体の空白領域を抽出する空白領域抽出手段と、画像調整手段とを備え付ける。それにより、未使用用紙への印刷時に、空白領域を示す情報を容易に印刷することができる。また印刷済用紙のバーコードを読み取ることにより、印刷済用紙の空白領域を活用して画像を印刷することができる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、画像形成装置及びそのプログラムに関し、特に既に印刷された印刷済用紙の上に印刷を行なう機能を有する画像形成装置及びそのプログラムに関する。
今日多くのオフィスにおいて、コンピュータで作成された文書、電子メールで送られてきたメール、インターネットから入手した情報を、コンピュータに接続されたプリンターにより印刷することが日常的に行なわれている。世界には非常に多くのプリンター、ファックス、複合機、コピー機があり、それらを用いて印刷される情報の量は年々増加している。従って、それらの画像形成装置を用いて情報を印刷する紙の使用量も、膨大な数に上っている。しかも多くの場合、コンピュータのユーザーは、一つの文書を試しに印刷した後、書体やデザインを変更してもう一度印刷してみようとすることもあり、ますます多くの紙を消費する傾向にある。そしてさらに紙面上で修正を重ねるため、一つの文書の完成までに大量の紙を消費することに憂慮している人も少なくない。
こうした紙の大量消費を軽減するために、再生紙を利用したり、紙の両面に印刷を行なうようにしたり、片面だけ印刷された紙を集めておき、その裏の部分にもう一度印刷することなどが行なわれている。さらに最近では、紙をより有効に使用するため、一度印刷した紙の白紙の部分を検出し、そこにもう一度印刷を行なう技術が開発されている。
例えば、特許文献1は、スキャナにより印刷用紙の空白領域の状況を読み取り、印刷用紙の空白領域に印刷を行なうプリンタを開示している。このプリンタでは、一旦印刷された用紙を、紙送りローラで取り込み、スキャナ、プリンタヘッドへと順次送り込む。そしてスキャナによって用紙の空白状況を読み取ってプリンタのCPUに空白データを送り、プリンタヘッドにより印刷データをその空白部分に印刷する。これにより、空白領域を有する印刷済用紙にもう一度印刷することができ、印刷済用紙を効果的に再利用するとともに、時間が経過すると印刷画像が消去するような特殊なインクや用紙を使用する必要もない。
また特許文献2は、印刷機構に記憶素子リーダ/ライタ機能を備えた印刷装置を開示している。この印刷装置は、印刷用紙などの印刷媒体に埋め込まれた極めて薄い読み取り可能または読み取りおよび書き込み可能な記憶素子に、印刷用紙のどこに画像が印刷されているかというデータを記憶させたり読み取ったりすることにより、印刷用紙の空白領域に再度印刷を行なうことができる。これにより印刷用紙の印刷済領域と未印刷領域を正確に識別し、未印刷領域を有効活用することが可能である。
特開平10−175345号公報 特開2004−58511号公報
しかしながら、上記特許文献1のプリンタは、印刷用紙の空白状況をスキャナで読み取り、読み取った空白データをプリンタのCPUに送っているため、用紙の空白状況を読み取るためのスキャナが必要である、という欠点がある。
また、上記特許文献2の印刷装置は、印刷用紙に埋め込まれた記憶素子に、印刷用紙のどこに画像が印刷されているかを示すデータを記憶させるものであり、印刷用紙の空白データを抽出するために、特別の用紙、及び記憶素子が必要となり、またこの記憶素子にデータを記憶させるための特殊な処理が必要となる、という欠点がある。
本発明は、上記従来技術の欠点に鑑みなされたものであり、画像の印刷時に印刷用紙に空白領域を示す識別記号を印刷することにより、印刷済用紙の空白領域に印刷を行なう際にこの空白領域の抽出を、スキャナや埋め込み素子等特別の手段を用いることなく容易に実施できる画像形成装置及びそのプログラムを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、画像形成装置に、画像データから空白領域を算出する空白領域算出手段と、空白領域の情報をバーコード等の識別記号に変換する識別記号作成手段とを備え付け、画像データと識別記号を印刷媒体に印刷することを特徴とする。
また、本願の請求項2に係る発明は、画像形成装置に、印刷済用紙に印刷されているバーコード等の識別記号を読み取る識別記号読取手段と、読み取ったデータから印刷媒体の空白領域を抽出する空白領域抽出手段と、印刷画像調整手段とを備え、空白領域に合わせて画像を印刷することを特徴とする。
また、本願の請求項3に係る発明は、空白領域に印刷を行なう際に、印刷済領域に取り消し画像を印刷することを特徴とする。
また、本願の請求項4に係る発明は、空白領域に印刷を行なう際に、空白領域に印刷する画像の周囲に枠を付すことを特徴とする。
また、本願の請求項5に係る発明は、空白領域に印刷を行なう際に、既に印刷されている識別記号に取り消し画像を印刷することを特徴とする。
また、本願の請求項6に係る発明は、画像形成装置のコンピュータに、印刷する画像の空白領域を求める処理と、空白領域の情報をもとに識別記号を作成する処理と、画像及び識別記号を印刷媒体に印刷する処理とを実行させるプログラムであることを特徴とする。
また、本願の請求項7に係る発明は、画像形成装置のコンピュータに、印刷済用紙に印刷された識別記号を読み取る処理と、識別記号のデータより印刷済用紙の空白領域を抽出する処理と、抽出した空白領域に収まるよう画像データを調整する処理と、画像を空白領域に印刷する処理とを実行するプログラムであることを特徴とする。
また、本願の請求項8に係る発明は、画像形成装置に接続されたホストコンピュータに、画像データから空白領域を求める処理と、空白領域の情報をもとに識別記号を作成する処理と、識別記号データを画像データに付与する処理と、識別記号データの付与された画像データを画像形成装置に送信する処理とを実行するプログラムであることを特徴とする。
請求項1に係る発明においては、画像を印刷する際に、画像に含まれる空白領域の情報を識別記号に反映させて印刷することにより、空白領域の情報を容易かつ簡単な方法で示すことができるようになる。
また、請求項2に係る発明においては、印刷済用紙に印刷されている識別記号を読み取り、印刷済用紙に含まれている空白領域を抽出し、空白領域に収まるよう画像を調整することにより、印刷済用紙の空白領域を有効に活用して印刷ができるようになる。
また、請求項3に係る発明においては、印刷済領域に取り消し画像を印刷することにより、既に印刷された部分と新しく印刷された部分の区別を容易に行なうことができる。
また、請求項4に係る発明においては、新たに印刷された部分に枠を付すことにより、請求項3の効果と同様、既に印刷された部分と新しく印刷された部分の区別を容易に行なうことができる。
また、請求項5に係る発明においては、印刷済用紙に印刷されている識別記号を取り消すことにより、印刷済用紙を再度使用することを防止することができる。
また、請求項6に係る発明においては、請求項1の効果と同様、画像を印刷する際に、画像に含まれる空白領域の情報を識別記号に反映させて印刷することにより、空白領域の情報を容易かつ簡単な方法で示すことができる。
また、請求項7に係る発明においては、請求項2の効果と同様、印刷済用紙に印刷されている識別記号を読み取り、印刷済用紙に含まれている空白領域を抽出し、空白領域に収まるよう画像を調整することにより、印刷済用紙の空白領域を有効に活用した印刷を行なうことができる。
また、請求項8に係る発明においては、ホストコンピュータから画像形成装置に画像を送信する際に、画像データを解析し、画像に含まれる空白領域を求めて識別記号を作成し、画像とともに画像形成装置に送信し、印刷された用紙を再印刷可能にすることができる。
以下、本発明の具体例を実施例及び図面を用いて詳細に説明する。
本発明の実施例1にかかる画像形成装置の構成を図1から図4を参照しながら説明する。図1は、ホストコンピュータ10とプリンタ20を含む印刷システムの全体図を示す。ホストコンピュータ10とプリンタ20は、接続ケーブル30により接続される。そしてホストコンピュータで作成された印刷データは、接続ケーブル30を介してプリンタ20に送信され、プリンタ20は、後述する方法で印刷データを変換し紙面上に印刷する。なお、ここで画像形成装置をプリンタとして述べたが、本発明の画像形成装置として使用できるのは、印字または描画機構を備えた装置であればよく、例えばファクシミリや複写機であってもよい。
図2は、本発明のプリンタ20の内部概略図を示す。プリンタ20は、コネクタ210、コントローラ部215、印刷エンジン部220、給紙・排紙機構230、バーコードリーダ240、操作パネル250を備える。
コネクタ210は、パラレルインターフェースコネクタ、USBコネクタ等で、接続ケーブル30を接続することができる。接続ケーブル30のもう一端は、ホストコンピュータ10に接続され、ホストコンピュータ10から出力される画像データをプリンタ20に伝送する。
コントローラ部215は、ホストコンピュータ10から受け取った画像データを、ビデオ信号に変換したり、給紙トレイの選択や給排紙の制御、画像の拡大や縮小などプリンタの全体的な動作を司るものである。
印刷エンジン部220は、半導体レーザーによる乾式電子写真方式、インクジェット方式等、既知の各種印字方式を採用することができる。
給紙・排紙機構230は、未使用用紙トレイ231と印刷済用紙トレイ232を備え、それぞれ未使用用紙233、印刷済用紙234を装填することができる。また給紙・排紙機構は、給紙ローラ235、搬送ローラ236、排紙トレイ239を備える。ユーザーの操作により選択されたトレイの未使用用紙233または印刷済用紙234は、給紙ローラ235および搬送ローラ236により印刷エンジン部220に取り込まれ、印刷エンジン部220において画像を印刷された後、最終的に排紙トレイ239に送出される。
図3は、本発明のプリンタ20のコントローラ部215の内部ブロック図を示す。コントローラ部215は、CPU310、RAM320、ROM330、制御部340、対ホストコンピュータI/O制御部350、対印刷エンジン部I/O制御部360を備え、それぞれシステムバス370に接続される。
対ホストコンピュータI/O制御部350で受信された画像データは、CPU310と制御部340の制御処理に従って順次RAM320に送り込まれる。CPU310は、ROM330に記憶された制御プログラムに従って、システムバス370に接続された各デバイス及び印刷エンジン部220、給紙・排紙機構230、バーコードリーダ240の制御を行なう。RAM320は、CPUのワークエリアや、画像データの受信バッファとして使用される。ROM330には、プリンタ20を後述する方法によって動作させるための制御プログラムが格納される。制御部340は、RAM320、ROM330及びシステムバス370の制御を行なう。
図4は、プリンタ20の機能構成ブロック図を示す。プリンタ20は、画像データ受信部410、空白領域算出部420、識別記号作成部430、画像データ変換部440、印刷エンジン部制御部450、識別記号読取部460、空白領域抽出部470、画像調整部480、給排紙制御部490を備える。これらの各ブロックは、図2に示すコントローラ部のROM330に記憶されている制御プログラムをCPU310により実行することで実現する。
画像データ受信部410は、ホストコンピュータ10から送られてきた画像データを受信してRAM320に格納するとともに、画像データを受信したことを通知する。空白領域算出部420は、画像データを解析することにより、画像データに含まれる空白領域の大きさや位置を特定し、その情報をRAM320に格納するか識別記号作成部430に通知する。識別記号作成部430は、空白領域情報を反映させたバーコード画像データを作成する。画像データ変換部440は、RAM320に格納された画像データと、識別記号作成部430により作成されたバーコード画像データを順次ビデオデータに変換する。印刷エンジン部制御部450は、変換されたビデオデータに従って印刷エンジン部の諸機構を動作させ、用紙上に、画像データとバーコードを印刷する。
識別記号読取部460は、用紙が印刷エンジン部220に取り込まれる際にバーコードリーダ240によって用紙面上に印刷されたバーコードを読み取り、そのデータをRAM320に記憶する。空白領域抽出部470は、RAM320に記憶されたバーコードデータを解析し、紙面上の空白領域の大きさと位置を算出する。なお、この空白領域抽出部470により抽出される空白領域とは矩形状の領域である。画像調整部480は、算出された空白領域の大きさと位置に基づいてRAMに保存された画像データを縮小するとともに印刷する位置を決定し、それら調整された画像データを画像データ変換部440によりビデオデータに変換し、印刷エンジン部制御部450により紙面の空白領域に印刷する。給排紙制御部490は、印刷する用紙の選択及び印刷用紙の給紙・排紙をコントローラ部215のプログラム、ユーザーの操作、またはホストコンピュータの指令に基づいて行なう。
(通常印刷モード) 次に、プリンタ20によって未使用用紙に印刷を行なう際の、プリンタ各部の働きを、図5を参照しながら説明する。図5は、プリンタ20により未使用用紙に画像データを印刷する際のフローチャートを示す。プリンタ20の画像データ受信部410は、ホストコンピュータ10から画像データを受信すると(S−510)、その画像データをプリンタのコントローラ部215のRAM320に記憶する。次いで空白領域算出部420は、後述する方法により画像データを頁毎に解析し、それぞれの頁に空白領域が存在するか、存在するのであればどの位置に、どれほどの大きさのものがあるのかを求める(S−520)。
空白領域算出部420により求められた空白領域に関するデータに基づき、識別記号作成部430は、バーコードデータを作成する(S−530)。
次いでバーコードデータと画像データは画像データ変換部440により印刷可能なデータに変換され、印刷エンジン部制御部450により未使用用紙面上に印刷される(S−540)。
(空白領域の算出方法) 上記の各ステップにより、ホストコンピュータ10からプリンタ20に送信される画像データは、空白領域に関するデータを表すバーコードとともに未使用用紙に印刷されるが、上記の各ステップにおけるプリンタの各部の働きを図6から図8を参照しながらより詳細に説明する。
まず図5のステップS−520において、空白領域算出部420により、画像データから空白領域を算出する方法を図6Aから図6Dを参照しながら説明する。図6Aから図6Dはそれぞれ未使用用紙に形成される画像を示す。画像は、テキストまたは画像領域Pと、空白領域A〜Hを含む。これらホストコンピュータ10において作成された画像データは、ホストコンピュータに組み込まれたソフトウエアによりページ記述言語に変換されたデータ(以下、PDLデータという)としてプリンタ20に送られる。プリンタ20の画像データ受信部410は、ホストコンピュータからのPDLデータを受け取ると、それを一旦コントローラ部215のRAM320に記憶させる。次いで空白領域算出部420は、RAM320に記憶されたPDLデータを分析する。PDLデータには、それぞれのページの画像データをプリンタが紙面上に印刷するために必要な制御コマンド、文字の位置情報、ドキュメントに含まれる文字または文字コード、ドキュメントに含まれるイメージの情報、イメージの位置、大きさなどが含まれている。空白領域算出部420はこれらの情報より、それぞれのページにおいて文字やイメージが存在しない空白の領域を矩形単位で抽出し、それら空白領域の頂点の座標610〜640を求める。
求められた空白領域の頂点の座標610〜640よりそれぞれの空白領域の面積Sを算出するが、その面積Sには所定の閾値が設けられている。すなわち、例えば、図6Aに示すように、抽出された空白領域Aが所定の面積より大きい場合、空白領域算出部420はその空白領域の位置データ、つまり空白領域を示すそれぞれの頂点610A、620A、630A、640Aの座標データおよび面積データSAをRAM320に記憶させる。また図6Bに示すように空白領域Bの大きさが所定の面積以下の場合には、その空白領域は印刷可能な空白領域とせず、空白領域がないことを示すデータを生成し、RAM320に記憶させる。なお、この閾値はユーザー等により任意に変更可能である。
空白領域が複数検出された場合には、それぞれの空白領域の位置データと面積データをRAM320に記憶させる。例えば図6Cに示すように二つの空白領域CとDが検出された場合、空白領域Cの位置データ610C、620C、630C、640Cおよび面積データSCと、空白領域Dの位置データ610D、620D、630D、640Dおよび面積データSDをRAM320に記憶させる。
また図6Dに示すように画像データに複数の空白領域E、F、G、Hが含まれ、さらにそれぞれの大きさ(面積)SE、SF、SG、SHが異なる場合以下の処理を行なう。空白領域Fの面積SFは、事前に決められた大きさよりも小さいので、空白領域として採用しない。残る三つの空白領域E、G、Hの面積は、事前に決められた面積より大きいので、空白領域として採用できるが、それぞれ面積が異なる。そこで、空白領域E、G、Hの各面積SE、SG、SHを比較し、最も面積の大きな空白領域に対して所定の面積比または面積差を超えたものがある場合、その他の面積の小さい空白領域は採用しない。例えば、空白領域Eの面積SEが150cm、空白領域Gの面積SGが130cm、空白領域Hの面積SHが90cmであり、面積の大きい方を基準として67%以上の面積比のものを採用すると決められているとする。すると、最も大きい空白領域Eの面積SEと空白領域Gの面積SGとの面積比は、空白領域Eを基準とした場合、87%であるため、空白領域として採用できる。しかし、空白領域Hの面積との面積比は、空白領域Eを基準とすると60%であり、基準を満たしていないので、空白領域として採用しない。従って、空白領域Eと、空白領域Gのそれぞれの頂点の座標610E〜640E、610G〜640G及び面積SE、SGを空白領域の情報としてRAM320に記憶させる。
(バーコード作成) 次に、図5のステップS−530におけるバーコードデータの作成について図7を参照しながら説明する。識別記号作成部430は、RAMに記憶された空白領域の位置データと面積データをもとに、識別記号を作成する。識別記号は、図7Aに示すバーコード(一次元コード)や図7Bに示す二次元コード、等を使用することができる。一次元コードを使用する場合、バーコードには空白領域の面積や空白領域の頂点を示すページ基準点からの座標等のデータを反映させる。二次元コードを使用する場合、2000バイト前後のデータを収容できるため、空白領域が複数ある場合や、空白領域が複雑な形状の場合でもその情報を収めることができる。また二次元コードを使用すれば、一次元コードよりも小さな領域に情報を集約することが可能で、より小さなスペースに空白領域情報を印刷することが可能である。
図8は、図5のステップS−540において、未使用用紙面上に実際に印刷された画像を示す。紙面800上には、テキスト810、イメージ820、空白領域830、840、そして空白領域830、840の位置と大きさを示すデータが記載されたバーコード850が印刷される。バーコード850は用紙面の下端などあまり目立たない所定の場所に印刷される。
上記の説明では、図6Bに示されるように、空白領域Bの面積SBが所定の面積よりも小さい場合、空白領域がないことをバーコードに反映させたが、バーコードを付しても再び印刷をするために使用しないので、バーコードを付さないようにすることもできる。
次に、本実施例におけるプリンタ20により、印刷済用紙の空白領域への印刷について図9から図14を参照しながら説明する。
図9は、印刷済用紙に印刷を実施する際のプリンタの動作フローチャートを示す。まず、プリンタ20は、ホストコンピュータ10より画像データを受信する(S−910)。次いで、プリンタは、ドラフト印刷モードに設定されているかどうか判定する(S−920)。ドラフト印刷モードの設定は、プリンタに備え付けられた操作パネル250を操作することによりユーザーによって設定される。または、ホストコンピュータ10の制御コマンドにより指定される。ドラフト印刷モードに設定されていない場合、プリンタ20は、図5で説明したような動作により未使用用紙に通常印刷を行なう(S−930)。プリンタの動作がドラフト印刷モードに設定されている場合、プリンタは給紙トレイから用紙を取り込む。その際、用紙の搬送経路付近に設置されているバーコードリーダ240により、用紙のバーコード印刷部分を読み取る(S−940)。識別記号読取部460は用紙にバーコードが印刷されているかどうかを判断し(S−950)、バーコードがない場合、給紙トレイから取り込まれた用紙を未使用用紙とみなし、図5で説明した通常印刷を行なう(S−930)。
用紙にバーコードが印刷されている場合、空白領域抽出部470は、図9に示すように、バーコードリーダ240によって読み取られたバーコードのデータから空白領域の数、空白領域の位置および大きさを算出する(S−960)。次いで画像調整部480は、求められた空白領域の大きさに基づいて画像データのサイズを変換するとともに、空白領域の位置に合うように画像データの印刷位置を調整する(S−970)。調整された画像データは、最後に画像データ変換部440によってビデオデータに変換され、印刷エンジン部220により印刷済用紙234の空白領域に画像データが印刷される(S−980)。
さらに、上記の各ステップにおけるプリンタ各部の構成および動作について以下に詳細に説明する。
(専用トレイ) 上記のステップS−940およびステップS−950において、用紙は基本的にはプリンタ20に設けられる印刷済用紙トレイ232から取り込まれる。印刷済用紙トレイ232は、従来のプリンタと同様、プリンタに備え付けられた用紙トレイの一つまたはそれ以上を使用する。通常の未使用用紙トレイ231には、各大きさの未使用用紙233がセットされており、未使用用紙印刷モードの際に、未使用用紙233が給紙・排紙機構230により印刷エンジン部220に取り込まれ、画像データとバーコードの印刷が行なわれる。
印刷済用紙トレイ232には、一度印刷が行なわれた印刷済用紙234がセットされる。印刷済用紙234には一つ以上の空白領域を有しており、前印刷時に空白領域の情報を収めたバーコードが印字されている。これら空白領域を備えた印刷済用紙234は、ユーザーにより所定の向き、例えばバーコードの位置が揃うようにトレイにセットされる。そして印刷済用紙234はドラフト印刷モードが選択された場合に、印刷済用紙トレイ232から給紙・排紙機構230により印刷エンジン部220に取り込まれ、用紙面上の空白領域に画像データの印刷が行なわれる。
未使用用紙233と印刷済用紙234は必ずしも別々の用紙トレイにセットする必要はなく、用紙のサイズ別に同じ用紙トレイに分別してセットしても良い。その場合、バーコードリーダ240によって用紙面上のバーコードの検出を行ない、紙面上にバーコードが存在すれば印刷済用紙234として処理し、バーコードが存在しなければ未使用用紙と判断して印刷を行なう。
(バーコード読み取り手段) また、上記のステップS−940において用紙のバーコードを読み取るためのバーコードリーダ240は、プリンタ20の印刷済用紙トレイ232またはその近傍に設置され、給紙・排紙機構230が印刷済用紙を印刷エンジン部220に取り込む際に、印刷済用紙234に印刷されているバーコードを検出する。
バーコードリーダ240は、種々のスキャン方式を使用することができるが、バーコードリーダを用紙の経路に近接させ、用紙を一定の速度で移動させることにより容易に紙面上のバーコードを読み取ることができる。またバーコードリーダ240は、スキャナと比べて小型かつ安価であるため、スキャナを内蔵しないプリンタ等に容易に設置することが可能である。
(バーコードデータの解釈) 次に、上記のステップS−940〜S−960におけるバーコードデータからの空白領域データの特定方法について詳細に説明する。識別記号読取部460は、バーコードリーダ240によって用紙面上のバーコードを読み取り、そのデータをRAM320に記憶させる。次いで空白領域抽出部470がRAM320に記憶されたバーコードデータを解析する。用紙面上にバーコードが存在しない場合、識別記号読取部460は、バーコードデータを受信できないので、空白領域抽出部470はバーコードデータが受信できないことを受けて、印刷エンジン部220に取り込まれる用紙が未使用用紙であることを認識し、画像調整部480にその旨を通知する。用紙面上にバーコードが存在する場合、RAM320に記憶されたバーコードデータは、空白領域抽出部470により解析される。空白領域抽出部470は、バーコードデータに収められている当該用紙面上の空白領域の数、空白領域の位置の座標データ、および空白領域の面積データを算出し、RAM320に記憶させる。
(画像データの変換について) 上記のステップS−970において、画像調整部480は空白領域抽出部470により算出された空白領域の座標および面積データに基づき印刷すべき画像が空白領域に収まるように縮小または調整する。より詳細に説明すると、画像調整部480は、RAM320に記憶されている空白領域の座標データを取得すると、やはりRAM320に記憶されているPDLデータの、画像を形成する基準となる座標に変更を加える。また面積データに従い、PDLデータの画像の再現倍率、テキストの大きさに変更を加える。
ドラフト印刷モードにおいては、上述の動作に加え、印刷済用紙の空白領域に画像データを印刷する際に、新しく印刷された部分と既に印刷されている部分との区別が明確につくような処理を行なう。
図10は、前記処理により、印刷済用紙の空白領域に画像を新たに印刷した再印刷用紙1000を示す。再印刷用紙1000は、一度目に印刷された画像1010と空白領域1020を含む。さらに、空白領域1020は、ドラフト印刷モードにおいて印刷された新しい画像1030を有する。この新しい画像1030を、一度目に印刷された画像1010と明確に区別するため、再印刷用紙1000の一度目に印刷された画像1010の上に斜線1050が印刷される。この斜線1050は、斜線を印刷した領域が不要なデータであることをユーザーに示すものであり、不要であることがわかる画像であれば任意の画像でよく斜線でなくてもよい。
さらに一度目に印刷された画像1010の周囲には枠線1060が印刷され、枠線1060の内部の画像が新たに印刷されたものであることを示すようにしてもよい。なお、この場合はこの枠線1060により新しく印刷された部分が明確になるため、上述の斜線等を付さないようにしても良い。
加えて、再印刷用紙1000には、黒塗り領域1040が設けられる。黒塗り領域1040は、一度目の印刷の際に形成されたバーコードを消去することにより、バーコードを読み取り不可能とし、再び印刷が行なわれることを防止するためのものである。この黒塗り領域1040も、バーコードを読み取り不可能にする画像であればよく、適宜の画像を用いることができる。
次に、ホストコンピュータ10より複数頁の画像データがプリンタ20に送信され、また印刷済用紙に一つまたは複数の空白領域が存在する場合のプリンタにおける印刷の処理を図11から図14を参照しながら詳細に説明する。
図11は複数頁の画像データを複数の空白領域を有する印刷済用紙に印刷する際のプリンタにおける処理の動作フローチャートを示す。プリンタ20は、ホストコンピュータ10より画像データを受信すると、給紙トレイから用紙を取り込み、バーコードリーダ240により用紙に印刷されているバーコードを読み取る。あるいは用紙面上にバーコードが印刷されているか認識する。読み取ったバーコードの情報またはバーコードの有無に基づく判断により、用紙に空白領域が存在するかどうかを判断する(S−1110)。用紙に空白領域がない場合、用紙を未使用用紙と判断し未使用用紙に画像データを印刷する(S−1120)。このとき画像データ複数頁分を未使用用紙一枚に集約して印刷してもよい。
ステップS−1110において、用紙に空白領域があると判断された場合、抽出された空白領域数とホストコンピュータから送られてきた画像データのうちの未印刷頁数とを比較する(S−1130)。未印刷頁数が空白領域の数以下の場合、残りの画像データはすべて一枚の印刷済用紙の空白領域に印刷できると判断され、図9において説明した方法で空白領域に画像データが収まるように調整し(S−1140)、空白領域に調整された画像を印刷する(S−1150)。
未印刷頁数が空白領域の数より多い場合、今度は未印刷頁数を、未使用用紙一枚に集約して印刷する画像データ頁数と比較する。この未使用用紙一枚に集約して印刷する画像データ頁数はあらかじめユーザーまたはホストコンピュータの指示により設定されるものとする。未印刷頁数が設定されている未使用用紙一枚への集約数と同じかそれよりも少ない場合、未印刷の画像データはすべて未使用用紙一枚に集約して印刷することが可能であるため、それぞれの画像の大きさをあらかじめ設定された集約数に従って調整することにより集約印刷データを作成し(S−1170)、未使用用紙に画像を印刷する(S−1120)。
上記のステップS−1160において、未印刷頁数が未使用用紙一枚への集約印刷の設定数より多い場合、画像データを上記のステップS−1130において認識された数の空白領域に収まる分だけ調整することにより印刷データを作成し(S−1140)、印刷済用紙の空白領域に画像を印刷する(S−1150)。
未使用用紙または印刷済用紙一枚への印刷が行われると、まだ印刷を行うべき画像データが残っているかどうかを判断し(S−1180)、未印刷画像頁があれば、ステップS−1110に戻って同じ処理を繰り返す。未印刷画像頁がなければ印刷を終了する。
図12は図11に示すフローチャートに従って印刷を行なう印刷処理例を示す。この印刷処理例において、ホストコンピュータ10から10頁分の画像データ1201〜1210がプリンタ20に送信されたとする。またユーザーにより一枚の未使用用紙に最大4頁を集約印刷することが設定されているものとする。さらにプリンタの印刷済用紙トレイには印刷済用紙1211〜1214がセットされ、未使用用紙トレイには未使用用紙1220がセットされているものとする。そして一枚目の印刷済用紙1211には二つの空白領域1211A、1211Bがあり、二枚目の印刷済用紙1212には一つの空白領域1212Aがあり、三枚目の印刷済用紙1213には三つの空白領域1213A、1213B、1213Cがあり、四枚目の印刷済用紙1214には二つの空白領域1214A、1214Bが存在するものとする。
まず、図11のステップS−1130において、未印刷頁数は10頁であり、一枚目の印刷済用紙1211の空白領域数(空白領域の数は2)より多いため、ステップS−1160に進む。ステップS−1160では、未印刷頁数10頁が未使用用紙への集約印刷頁数4頁より多いため、印刷済用紙1211の空白領域1211A、1211Bに画像が収まるように2頁分の画像データ1201、1202を変換し、一枚目の印刷結果1231を得る。
次いでステップS−1130において未印刷頁数8頁を二枚目の印刷済用紙1212の空白領域数(空白領域の数は1)と比較する。その結果、未印刷頁数の方が多いので、ステップS−1160に進む。ステップS−1160では、未印刷頁数(8頁)と未使用用紙一枚への集約印刷頁数(4頁)を比較し、未印刷頁数が多いため、ステップS−1140、S−1150に進み、二枚目の印刷済用紙1212の空白領域1212Aに三頁目の画像データ1203が収まるよう変換して印刷を行ない、二枚目の印刷結果1232を得る。
未印刷頁数7頁からの処理も同様に行なう。ステップS−1130において、未印刷頁数(7頁)と三枚目の印刷済用紙1213の空白領域数(空白領域の数は3)と比較し、未印刷頁数の方が多いので、ステップS−1160に進み、未印刷頁数(7頁)と未使用用紙一枚への集約印刷頁数(4頁)とを比較する。その結果未印刷頁数が集約印刷頁数より多いので、ステップS−1140、S−1150に進み、三枚目の印刷済用紙1213の空白領域1213A、1213B、1213Cに四頁目から六頁目までの画像データ1204〜1206が収まるように画像を調整し、三枚目の印刷結果1233を得る。
上記の処理により残っている未印刷頁数は4頁となる。ステップS−1130では、未印刷頁数(4頁)と四枚目の印刷済用紙1214の空白領域数(空白領域の数は2)と比較する。その結果未印刷頁数の方が多いので、ステップS−1160に進み、未印刷頁数(4頁)と未使用用紙一枚への集約印刷頁数(4頁)とを比較する。この場合、未印刷頁数(4頁)と未使用用紙一枚への集約印刷頁数(4頁)は等しくなり、ステップS−1170に進む。ステップS−1170では、未印刷頁の画像データ1207〜1210を未使用用紙一枚に集約して印刷できるように画像データを調整し、未使用用紙1220を取り込み、未使用用紙1220一枚に4頁分の画像データを集約して印刷する。この際四枚目の印刷済用紙1214は使用しない。
次に、複数頁の画像データを印刷する別の方法を図13を参照しながら説明する。図13も図11と同様に複数頁の画像データを複数個の空白領域を有する印刷済用紙に印刷する際の動作フローチャートを示す。このフローチャートにおいて図11と異なるのは、未使用用紙一枚に画像を集約して印刷する際の集約数があらかじめ設定されていない点である。
プリンタはホストコンピュータ10から画像データを受け取ると、用紙を取り込むと同時に紙面上のバーコードを読み取り、空白領域の判定を行なう(S−1310)。空白領域が存在しなければ未使用用紙と判断し、未使用用紙に画像を印刷する(S−1320)。空白領域が存在する場合、未印刷頁数と検出された空白領域の数を比較し(S−1330)、未印刷頁数が空白領域の数と同じかそれより少ない場合、未印刷の画像データは一枚の印刷済用紙の空白領域に収まるので、印刷データを調整し(S−1340)、空白領域に画像データを印刷する(S−1350)。
上記のステップS−1330において未印刷頁数が空白領域の数よりも多い場合、未印刷頁の画像全てを未使用用紙一枚に集約して印刷した場合におけるそれぞれの一頁分にあたる画像の大きさXを算出する(S−1360)。
次いで、集約印刷した場合の画像の大きさXと、検出されている空白領域の大きさYとを比較する(S−1365)。集約印刷した場合の画像の大きさXが空白領域の大きさYと同じか大きい場合、未印刷頁の全ての画像を未使用用紙一枚に集約印刷するものとして画像データを調整し(S−1370)、未使用用紙に印刷する(S−1320)。上記のステップS−1365において、集約印刷した場合の画像の大きさXが空白領域の大きさYより小さい場合、空白領域に画像を印刷するため画像を調整し(S−1340)、空白領域に印刷する(S−1350)。その後未印刷頁があればステップS−1310に戻って処理を継続し、未印刷頁がなければ印刷を終了する。
図13に示すフローチャートに従って印刷済用紙または未使用用紙に印刷を行なう一例を図14を参照しながら以下に説明する。
図12と同様に、図14においても、ホストコンピュータから10頁分の画像データ1401〜1410がプリンタに送られてきたものとする。また、印刷済用紙トレイには印刷済用紙1411〜1414がセットされており、未使用用紙トレイには未使用の用紙1420がセットされているものとする。しかしながら図12とは異なり、未使用用紙一枚への集約印刷頁数は設定されていない。
まず図13のステップS−1330において、未印刷頁数(10頁)と一枚目の印刷済用紙1411の空白領域数(空白領域数は2)とを比較する。未印刷頁数が空白領域数より多いため、ステップS−1360に進み、未印刷頁数(10頁)を未使用用紙1枚に集約印刷する場合の1頁分に相当する画像の大きさX1を計算し、一枚目の印刷済用紙1411の空白領域1411Aまたは1411Bの空白領域の大きさY1と比較する。この際複数の空白領域の大きさはほぼ等しいものとする。比較の結果、空白領域Y1の方が集約した場合の1頁分の画像の大きさX1より大きいので、一枚目の印刷済用紙1411の空白領域1411A、1411Bに収まるよう一頁目1401と二頁目1402の画像を調整し、印刷結果1431を得る。
ステップS−1330に戻り、再び未印刷頁数(8頁)と二枚目の印刷済用紙1412の空白領域数(空白領域数は1)とを比較し、ステップS−1360に進む。そして未印刷頁数(8頁)を未使用用紙1枚に集約印刷する場合の1頁分の画像の大きさX2と、二枚目の印刷済用紙1412の空白領域1412Aの大きさY2とを比較する。その結果空白領域の大きさY2の方が大きいので、三頁目の画像データ1403を二枚目の印刷済用紙1412の空白領域1412Aに収まるよう調整して印刷し、印刷結果1432を得る。
同様の処理により、四頁目から六頁目までの画像データ1404〜1406を、三枚目の印刷済用紙1413の空白領域1413A〜1413Cに収まるよう調整して印刷し、三枚目の印刷結果1433を得る。
上記の処理により、未印刷頁数は4頁となる。ステップS−1330において、未印刷頁数(4頁)と、四枚目の印刷済用紙1414の空白領域数(空白領域数は2)を比較し、未印刷頁数の方が多いのでステップS−1360に進む。次いで残り4頁分の印刷データを一枚の未使用用紙に集約した場合の1頁分の画像の大きさX4と四枚目の印刷済用紙1414の空白領域1414Aまたは1414Bの大きさY4とを比較し、一枚の未使用用紙に印刷したほうが画像が大きくなる結果が得られたとする。その場合、ステップS−1370に進み、4頁分の画像データ1407〜1410を未使用用紙1420の1枚に収まるように画像を調整して印刷し、印刷結果1434を得る。
このように、図11、図13で説明した方法に従って印刷を行なうことにより、一度印刷に使用した印刷済用紙を有効に活用できることに加え、未使用用紙に集約印刷を行なうことで印刷回数を減らし、印刷コストの低減を図ることが可能になる。
実施例1の説明では、空白領域算出部420と識別記号作成部430は、プリンタ20のコントローラ部215に設けられるものとして説明したが、これらの処理はホストコンピュータ10で動作するプログラムにより実行されるものとすることもできる。
図15は、プリンタに画像データを送信するホストコンピュータの機能構成図を示す。ホストコンピュータ10は、空白領域算出部1510、識別記号作成部1520、識別記号付加部1530、画像送信部1540を備える。空白領域算出部1510は、ホストコンピュータにおいて作成、処理された画像データを、プリンタに送信する前に、画像データの頁毎に空白領域の算出を行なう。識別記号作成部1520は、求められた空白領域のデータに基づいて識別記号を作成する。識別記号付加部1530は、作成された識別記号のデータをプリンタに送信する画像データに加える。画像送信部1540は、識別記号データを付加された画像データをプリンタに送信し、印刷させる。結果として、プリンタからバーコードの付された画像を得ることができ、画像内の空白領域を再度活用できるようにする。
上記の各機能は、ホストコンピュータのRAMに格納されたプログラムをCPUにより実行することにより実現されるものであり、空白領域の算出方法については、実施例1の図6における説明と同様である。
実施例2において、ホストコンピュータによって空白領域の算出を行なうことにより、既存のプリンタを使用して空白領域の情報を画像印刷時に付与することが可能となる。
本発明の実施例1のプリンタを含む印刷システムの概略図である。 同実施例1のプリンタの内部概略図である。 同実施例1におけるプリンタコントローラ部の内部ブロック図である。 同実施例1におけるプリンタの機能構成ブロック図である。 同実施例1において未使用用紙に印刷を行なう際のプリンタの動作フローチャートである。 同実施例1において未使用用紙に印刷される画像および空白領域を示す図である。 同実施例1において識別記号作成部により作成されるバーコードを示す図である。 同実施例1のプリンタにより印刷された画像である。 同実施例1のプリンタにより印刷済用紙へ印刷を行なう際のプリンタの動作を示すフローチャートである。 同実施例1において印刷済用紙の空白領域に再印刷を行なった結果を示す図である。 同実施例1において複数頁の画像データを複数個の空白領域を有する印刷済用紙に印刷する際のプリンタにおける処理動作を示すフローチャートである。 図11のフローチャートに従って印刷を行なった例を示す図である。 同実施例1において複数頁の画像データを複数個の空白領域を有する印刷済用紙に印刷する際のプリンタの動作を示すフローチャートである。 図13のフローチャートに従って印刷を行なった例を示す図である。 本発明の実施例2における印刷システムのホストコンピュータ内部の機能構成図である。
符号の説明
232 ・・・印刷済用紙トレイ
240 ・・・バーコードリーダ
410 ・・・画像データ受信部
420 ・・・空白領域算出部
430 ・・・識別記号作成部
440 ・・・画像データ変換部
450 ・・・印刷エンジン部制御部
460 ・・・識別記号読取部
470 ・・・空白領域抽出部
480 ・・・画像調整部
490 ・・・給排紙制御部

Claims (8)

  1. 印刷媒体に画像を印刷する印刷手段を有する画像形成装置において、
    前記印刷媒体上で前記画像が印刷されずに空白となる領域を求める空白領域算出手段と、
    前記空白領域算出手段により求められた空白領域情報を識別記号に変換する識別記号作成手段と、を備え、
    前記印刷手段は、印刷媒体上に前記識別記号を印刷することを特徴とする画像形成装置。
  2. 印刷媒体上に画像を印刷する印刷手段を有する画像形成装置において、
    前記印刷媒体上に記録された識別記号を読み取る読取手段と、
    前記識別手段により読み取った識別記号に基づいて前記印刷媒体上の空白領域を抽出する空白領域抽出手段と、
    前記空白領域の大きさに基づいて、印刷する画像の大きさを決定する印刷画像調整手段と、を備え、
    前記印刷手段は、前記空白領域に前記画像を前記印刷画像調整手段により決定された大きさで印刷することを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記印刷手段は、前記印刷済領域に取り消し画像を印刷することを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記印刷手段は、前記空白領域に前記画像を印刷する際に枠を付すことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記印刷手段は、前記印刷媒体に印刷された識別記号に取り消し画像を付すことを特徴とする、請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 印刷媒体に画像を印刷する印刷手段を有する画像形成装置のコンピュータに、
    印刷媒体上で画像が印刷されずに空白となる領域を求める処理と、
    前記空白となる領域の情報を識別記号に変換する処理と、
    前記印刷手段により前記印刷媒体上に前記識別記号を印刷させる処理と、を実行させるためのプログラム。
  7. 印刷媒体上に画像を印刷する印刷手段を有する画像形成装置のコンピュータに、
    前記印刷媒体上に記録された識別記号を読み取る処理と、
    前記識別記号に基づいて前記印刷媒体上の空白領域を抽出する処理と、
    印刷する画像の大きさを前記空白領域の大きさに基づいて決定する処理と、
    前記画像を、前記印刷手段により前記印刷媒体上に前記決定された大きさで印刷する処理と、を実行させるためのプログラム。
  8. 画像を処理して印刷手段へ送信するホストコンピュータに、
    印刷媒体上で画像が印刷されずに空白となる領域を求める処理と、
    前記空白となる領域の情報を識別記号に変換する処理と、
    前記識別記号を前記画像に付加する処理と、
    識別記号が付加された前記画像を印刷手段に送信する処理と、を実行させるためのプログラム。
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