JP2010211439A - 文字出力装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズの異なる文書の出力処理において、ページ間の文字の向きを一定方向に揃える。
【解決手段】処理対象ページ中の各文字の方向を文字コマンドを元に特定し(S112〜S140)、各文字の方向の情報の総和を特定して(S142)、ページ全体の文字の天の向きを特定する(S144)。各ページの文字の天の向きが一致しなければページを回転する設定にする(S150〜S152)。サイズの異なる文書であっても、ページごとに処理するので、確実に、文字の描画方向が一定方向に揃う。
【選択図】図8

Description

本発明は、文字出力装置およびプログラムに関する。
印刷装置を始めとする画像形成装置で印刷処理を実行する際に、用紙サイズや用紙の置き方が混在することがある。つまり、同一の文書内に、複数の異なるサイズの用紙に対する描画が混在して指定されることがある。
その対処として、特許文献1では、複数の用紙サイズが混在した印刷処理を画像形成装置が受け付けた場合でも、後処理が適正に施された出力結果を得る仕組みが提案されている。一例として、複数の用紙サイズが混在しているときに、両面指定文章においては長辺綴じ、短辺綴じと、用紙のポートレート形式(用紙を縦長に使用する形態)とランドスケープ形式(用紙を縦長に使用する形態)の組み合わせにより、裏面が回転する場合に向きが合うように回転制御をするようにしている。
特許3840257号公報
本発明は、ページ間の文字の向きを一定方向に揃えることのできる仕組みを提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、処理対象頁における処理対象領域ごとに、文字の描画方向を特定する文字方向特定部と、前記文字方向特定部が特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて、処理対象頁の回転の要否を判定する文字回転判定部と、前記文字回転判定部の判定結果に基づいて出力処理を行なう出力部と、を備えた文字出力装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記文字方向特定部は、前記処理対象領域内の文字の描画命令に基づいて文字座標系における文字の向きを特定することで、前記処理対象領域内の文字の描画方向を特定する。
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記文字方向特定部は、前記処理対象領域内に文字が複数あるときには、前記処理対象領域内の各文字の方向の情報の総和を元に、領域全体としての文字の描画方向を特定する。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記文字方向特定部は、前記文字の描画命令が複数の文字の連続を示しているときには、連続している複数の文字の内の何れか1つの文字の方向を特定し、その方向の情報に連続する文字数分の重付けをすることで、連続している複数の文字の全体としての描画方向を特定する。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の内の何れか一項に記載の発明において、前記処理対象領域の指定を受け付ける領域指定部を備える。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の内の何れか一項に記載の発明において、前記文字方向特定部が特定した文字の方向の情報を前記処理対象領域と対応付けて記憶する文字方向記憶部を備え、前記文字回転判定部は、前記文字方向記憶部から読み出した文字の方向の情報に基づいて、前記処理対象頁の回転の要否を判定する。
請求項7に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記文字回転判定部は、文字方向を特定する情報が添付されている出力指示の場合は、その添付されている文字方向に従って、処理対象頁の回転の要否を判定する。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜6の内の何れか一項に記載の発明において、文字方向を特定する情報が添付されている出力指示の場合に、その添付されている文字方向に従って処理対象頁の回転の要否を判定したときの出力結果と、前記文字方向特定部が特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて処理対象頁の回転の要否を前記文字回転判定部が判定したときの出力結果を比較する文字描画方向比較部を備え、前記文字回転判定部は、それぞれの出力結果が異なると前記文字描画方向比較部が判定しているときには、何れの出力結果を採用するかの確認指示に基づいて処理を行なう。
請求項9に記載の発明は、処理対象頁における処理対象領域ごとに、文字の描画方向を特定する文字方向特定工程と、前記文字方向特定工程で特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて、処理対象頁の回転の要否を判定する文字回転判定工程と、を電子計算機に実行させるプログラムである。
請求項1,9に記載の発明によれば、サイズの異なる文書の出力処理においても、ページ間の文字の向きを一定方向に揃えることができる。
請求項2に記載の発明によれば、文字描画処理後の画像情報から文字方向を特定する場合よりも簡易に文字の描画方向を特定できる。
請求項3に記載の発明によれば、処理対象領域内に文字が複数ある場合においても、その領域全体として、文字の向きを一定方向に揃えることができる。
請求項4に記載の発明によれば、連続文字列の描画命令のときに、1文字ずつ文字方向を特定する場合よりも処理が短時間で済む。
請求項5に記載の発明によれば、処理対象領域のユーザ指定を受け付けることができる。
請求項6に記載の発明によれば、保存している文書の出力処理の場合にも、ページ間の文字の向きを一定方向に揃えることができる。
請求項7に記載の発明によれば、文字方向のユーザ指定がある場合には、その指示に従って処理できる。
請求項8に記載の発明によれば、文字方向のユーザ指定がある場合において、その指示に従った処理と請求項1〜6に従った処理とで出力結果に不一致がある場合でも、ユーザの意図に従った処理ができる。
印刷システムの構成例を示す図である。 文字描画処理の問題点を説明する図である。 第1実施形態(第1構成例)の画像処理部の構成を示す図である。 第1実施形態(第1構成例)の画像処理部の構成を示す図である。 文字方向特定部の基本動作を説明する図である。 文字の天の向きを決定する手法を説明する図である。 ベクトル成分処理部の動作を説明する図である。 マトリクス成分処理部434の動作を説明する図である。 ベクトル成分処理とマトリクス成分処理の対比を説明する図である。 文字回転判定部の動作を説明する図である。 第1実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態の画像処理部の構成を示す図である。 領域指定部の基本動作を説明する図である。 領域指定部の第1構成例とその動作を説明する図である。 領域指定部の第2構成例とその動作を説明する図である。 領域指定部の第3構成例とその動作を説明する図である。 第2実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャートである。 第3実施形態の画像処理部の構成を示す図である。 重付け処理部の動作を説明する図である。 第3実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャートである。 第4実施形態の画像処理部の構成を示す図である。 文字方向記憶部を利用した文字の再描画処理を説明する図である。 第4実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャートである。 第5実施形態(第1構成例)の画像処理部の構成を示す図である。 第5実施形態(第2構成例)の画像処理部の構成を示す図である。 文字描画方向比較部の動作を説明する図である。 第5実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャート(第1例)である。 第5実施形態の画像処理部の全体動作を説明するフローチャート(第2例)である。 文字出力装置を、電子計算機を利用して構成するときの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
文字出力装置は、紙やOHP(Over Head Projector )シートなどの印刷媒体に文字を印刷出力する形態の画像形成装置(いわゆる印刷装置)であってもよいし、液晶やCRT(陰極線管)などの表示媒体に文字を表示する形態の表示装置であってもよい。以下では、代表して、文字出力装置として印刷装置を使用する印刷システムを例に説明する。
<システム構成>
図1は、印刷システムの構成例を示す図である。本実施形態の印刷システム1は、ホスト側装置2と、印刷装置3が、通信手段の一例である伝送路9で接続されている。印刷装置3は、印刷機能のみを持つ単機能機(いわゆるプリンタ)でもよいし、印刷機能だけでなく複写やFAXなどの他の機能も持ついわゆる複合機でもよい。
ホスト側装置2は、文字や図形や写真を含む文書データを作成して出力するもので、たとえばパーソナルコンピュータ(パソコン)が使用される。ホスト側装置2によって作成される文字・図形・写真を含む文書データは、PDL(Page Description Language )で記述された印刷データ(PDLデータ)として印刷装置3に送られる。PDLデータは、画像(写真、イメージ)、図形(グラフィックス)、文字などを同様に取り扱い、図形や文字などの拡大、回転、変形などが自由に制御できるデータである。
[ホスト側装置]
ホスト側装置2は、文書や図形などの画像データを生成するデータ取得部210と、ホスト側装置2の各部の動作を制御する中央制御部220と、印刷装置3との間のインタフェース機能をなすインタフェース部230(IF部)を有する。
データ取得部210には、たとえば、文書や図形などのデータを生成するためのアプリケーションプログラムが組み込まれる。なお、データ取得部210は、外部で生成されたデータを取り込んで印刷出力に供するものであってもよい。
中央制御部220には、ホスト側装置2の全体を制御するソフトウェアであるOS(オペレーティングシステム)や印刷装置3を制御するためのソフトウェアであるプリンタドライバPDが組み込まれる。
これにより、ホスト側装置2は、印刷装置3に対して印刷指示を発する装置を、プログラムに基づいてソフトウェア的に実現するようになる。すなわち、各機能部を構成するためのプログラムを格納したCD−ROMなどからプログラムを読み出して図示しないハードディスク装置などにインストールさせておき、ハードディスク装置からプログラムを読み出して中央制御部220を構成する図示しないCPU(Central Processing Unit )やMPU(Micro Processing Unit )が決められた処理手順を実行することにより、各機能をソフトウェア的に実現する。
ホスト側装置2内のハードウェアや各種の装置、および、各種のソフトウェアは、オペレーティングシステムOSによって制御、管理されている。このオペレーティングシステムOSによる制御および管理の元で、アプリケーションプログラムが動作する。アプリケーションプログラムは、文字や画像などを印刷する指示を行なう。ここでは、印刷する内容はページ記述言語によって記述された描画情報として出力されるものとする。
たとえば、ホスト側装置2に組み込まれているアプリケーションプログラムから、イメージ描画命令、グラフィック描画命令、フォント描画命令などの命令種別を持った描画命令が順次プリンタドライバPDに入力される。
プリンタドライバPDは、通常、印刷装置3に付属して提供されるものであり、ホスト側装置2にロードされて機能するプログラムである。またプリンタドライバPDは、通常、特定の印刷装置3での使用が予想される様々なデータ形式にホスト側装置2を対応させるために使用される。プリンタドライバPDは、アプリケーションプログラムから描画情報を受け取ると、印刷装置3に送信する前に、様々な処理ステップを実行する。たとえば、アプリケーションプログラムから受け取った描画情報を印刷装置3で解釈可能なコマンドおよび描画オブジェクトの列に変換して送信する。
本実施形態では、プリンタドライバPDは描画命令を印刷装置3が理解可能なプリント命令としてPDLデータに変換してインタフェース部230に出力する。インタフェース部230に入力されたプリント命令は、伝送路9(接続ケーブルやネットワーク)を通り印刷装置3に伝送される。印刷装置3は、受け取ったPDLデータに従って、用紙に画像を印刷(画像出力)する。
[印刷装置]
印刷装置3は、画像出力装置の一例であり、ホスト側装置2から出力された印刷データ(PDLデータ)に基づいて印刷処理を実行する。ここでPDLで作成されている印刷データは、ページ内の任意位置の画像、図形、文字を表現する描画命令およびデータを任意の順で配置した命令およびデータ列で構成されている。印刷装置3は、ページプリンタであり、印刷前に出力単位ごと(1ページごと)に画像データをレンダリング(描画展開)してからプリンタエンジン部にそのラスタデータを出力する。
このような機能の実現のために、印刷装置3は、中央演算制御処理部310、RAM312(RAM:Random Access Memory )、インタフェース部330、PDLデータ解釈部340(インタプリタ部)、描画処理装置の一例である画像処理部350を備える。また印刷装置3は、印刷制御部370(出力制御部)、プリンタエンジン部380、画像処理部382、給紙部384、排出部386、後処理部387、プリンタIF部388、ハードディスク装置390(HDD)を備える。
中央演算制御処理部310は、印刷装置3の全体を制御する。インタフェース部330は、ホスト側装置2との間のインタフェース機能をなす。
PDLデータ解釈部340は、PDLデータを解釈し、得た描画命令を画像処理部350に渡す描画命令出力装置の一例である。PDLデータ解釈部340は、取り込んだ描画情報やコマンドと描画データの列などを認識し、コマンドと引数に組み立ててコマンドを解釈する。
画像処理部350は、PDLデータ解釈部340から受けとった解釈命令に基づいて、グラフィックス描画、文字描画、イメージ描画を行なうことで、ビットマップデータ(ラスタデータ)を生成する。このとき、画像処理部350は、生成したデータを一旦、ハードディスク装置390のページメモリ領域に記憶させる。たとえばカラー印刷を行なうのであれば、それぞれの色ごとに、たとえばC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロ),K(ブラック)の4プレーンにラスタ化し、ハードディスク装置390のページメモリ領域に個別に記憶させる。なお、ハードディスク装置390にページメモリ領域を確保するのに代えて、RAM312にページメモリ領域を確保してもよい。
印刷制御部370は、出力制御部の一例であり、画像処理部350により描画展開されたビットマップデータに基づいてプリンタエンジン部380による印刷処理を制御する。プリンタエンジン部380は、印刷制御部370の指令に従って印刷処理を実行する。プリンタエンジン部380とシステムバスとの間にはプリンタIF部388が設けられる。プリンタエンジン部380は、画像処理部350にて処理されたデータに基づいて、画像を出力媒体に形成する画像形成部(画像出力部)の一例である。
印刷制御部370は、印刷を行なう際に、プリンタエンジン部380を起動し、出力単位分のビットマップデータを、プリンタIF部388を介してプリンタエンジン部380に供給する。
プリンタエンジン部380は、出力処理部の一例であり、プリンタIF部388を介して供給されるビットマップデータに従って、用紙に画像を形成して出力する。すなわち、プリンタエンジン部380は、ページメモリ領域に格納された画像データに従って実際に被記録媒体上に画像を形成する。プリンタエンジン部380としては、たとえばレーザ方式を始め、種々の方式の記録方法を採用してよい。このとき、画像処理部382にて、2値化処理やスクリーン処理を行なうこともある。
給紙部384は、図示しないが、1つまたは複数の給紙トレイを具備しておち、プリンタエンジン部380に供給される印刷媒体の一例である用紙を収容する。
排出部386は、図示しないが、プリンタエンジン部380にて印刷処理が実行された後の用紙が排出される排出トレイを具備する。排出部386は、印刷制御部370から回転角とともに回転指示を受けたとき、その指示に従った回転角で用紙を回転させてから排出する。
後処理部387は、印刷指示に後処理の指示が添付されているときには、その指示に従って後処理を行なう。「後処理」としては、たとえば、出力される用紙に対してステイプラによりステイプル処理する(用紙を短辺綴じ長辺綴じにする)ことや、用紙の短辺または長辺にパンチ穴を開けるパンチ処理などがある。
ハードディスク装置390は、不揮発性の記憶媒体の一例であり、画像処理部350により生成されたラスタデータを記憶するだけでなく、PDLデータ解釈部340で解釈・変換した描画オブジェクトおよび描画演算指示(纏めて描画命令とも称する)を一時的に格納しておくためデータ格納部の一例としても機能する。
<文字描画処理の問題点と改善手法の原理>
図2は、文字描画処理の問題点を説明する図である。
近年のオフィス環境において、複数の用紙サイズを組み合わせた文章を作成する用途が増加し、印刷装置3が高機能化するに従い、複雑な後処理(フィニッシング処理)をすることが可能になっている。このとき、たとえば用紙を縦置きにして文字が正視状態となる形態の画像(ポートレイト画像と称する)と用紙を横置きにして文字が正視状態となる形態の画像(ランドスケープ画像と称する)が混在するなど、混合サイズ文書の出力処理が指示されることがある。この場合、出力向きが合わない(出力結果の描画方向が異なる)ケースが起こり得る。「描画方向」とは、人が見て文字を適正に読める(正視状態の)方向を意味する。
たとえば、図2(1)は、1ページ目がA4でポートレイト画像、2ページ目がA3でランドスケープ画像の、2ページで構成された文書(原稿)の出力が指示されているケースである。給紙部384では、第1給紙トレイにA4サイズの用紙が縦方向給紙がされるように収容され、第2給紙トレイにA3サイズの用紙が横方向給紙がされるように収容されているものとする。「縦方向給紙」とは、用紙の長辺側を先頭にして給紙する形態であり、「横方向給紙」とは用紙の短辺側を先頭にして給紙する形態である。
この場合、1ページ目のA4原稿(ポートレイト画像)では、文字が正視した状態で出力されるのに対して、2ページ目のA3原稿(ランドスケープ画像)では、文字が反転した状態で出力されてしまうことがある。つまり、サイズの異なる原稿の片面出力では、ランドスケープ画像(A3サイズ)のページの描画方向が1ページ目の描画方向と反対の結果になることがある。
また、図2(2)は、1,2ページ目がA4でポートレイト画像、3,4ページ目がA3でランドスケープ画像の、4ページで構成された文書(原稿)に対して、ステイプル(Staple)と両面(長辺綴じ)の指示がされているケースである。給紙部384では、第1給紙トレイにA4サイズの用紙が縦方向給紙がされるように収容され、第2給紙トレイにA3サイズの用紙が横方向給紙がされるように収容されているものとする。
この場合、1,2ページ目のA4原稿(ポートレイト画像)に関しては表裏ともに文字が正視した状態で出力されるのに対して、3,4ページ目のA3原稿(ランドスケープ画像)に関しては、表面(3ページ目に対応)では文字が正視した状態で出力されるのに対して、裏面(4ページ目に対応)では文字が反転した状態で出力されてしまうことがある。つまり、ランドスケープ画像(A3サイズ)の両面印刷では表裏の描画方向が反対の結果になることがある。
この問題を解決するためには、プリンタドライバの設定をユーザが変更することで回避することが考えられる。しかしながら、そのための操作が必要になる難点があるし、プリンタドライバ経由以外の出力形態には適用できない難点もある。
本実施形態では、ページ(頁)ごとに、文字の描画方向と出力媒体の向き(給送態様)との関係を特定し、その特定結果に基づいて、出力結果物において(後処理がある場合は後処理後において)、文字が適正に読める方向となるように、文字を回転させて出力処理を行なうようにする。
ここで、「文字を回転させて出力処理を行なう」とは、文字が適正に読める方向となるように画像処理にて予め文字を回転させた後に出力媒体上に文字描画を行なう第1形態と、出力媒体上に文字描画を行なうときには文字を回転させずに、印刷された出力媒体を回転させることで、出力結果物において(後処理がある場合は後処理後において)、文字が適正に読める方向となるようにする第2形態の何れをも含む意味である。
第1形態は、実際に出力媒体上に文字描画を行なう前に、本実施形態を適用しない場合における出力結果物での出力媒体上の文字の描画方向が正視状態になるか否かを判定し、正視状態にならないときには、事前に(実際の描画処理の前に)、画像処理にて文字を回転させる手法である。この手法は、排出部386の機構が複雑になる難点はないが、描画処理部410に回転処理部412を必要とする。
第2形態は、従前のままで出力媒体上に文字描画を行なってから、出力結果物での出力媒体上の文字の描画方向が正視状態になるように出力媒体を回転させる手法である。回転の要否の判定は、文字描画の前後の何れに実行してもよい。この手法は、排出部386の機構が複雑になる難点があるが、描画処理部410に回転処理部412を必要としない。
また、第2形態において、文字描画処理後のラスタイメージ(印刷結果物を含む)で文字方向や回転の要否を判定する場合には、ラスタイメージから文字を抽出し文字認識することで文字方向が正視状態であるか否かを判定する手法を採り得る。この手法は、複写原稿にも対処し得る反面、装置構成や処理が複雑になる難点がある。
そこで、本実施形態では、印刷データに文字コマンドが含まれる場合には、好ましくは、第1・第2形態の何れにおいても、文字描画コマンドの解釈結果から各文字の描画方向を特定することにする。さらに、決められた領域(ページ全体やページ内の特定の領域)に複数の文字が存在するときには、全体として文字の方向を特定し、最後に、その全体として文字の方向が4つの直交方向(上向き・下向き、左向き・右向き:特に文字の天の向きと称する)の何れに該当するかを特定する。そして、文字の描画方向(ここでは特に「文字の天の向き」)と各出力媒体の給送態様との関係から、ページの回転の要否を判定することにする。
<画像処理部:第1実施形態>
[装置構成]
図3〜図3Aは、第1実施形態の画像処理部350Aの構成を示す図である。ここで、図3は、第1構成例を示し、図3Aは、第2構成例を示す。
第1実施形態の画像処理部350Aは、グラフィックス描画、文字描画、イメージ描画を行なう描画処理部410と、文字方向特定部420と、文字回転判定部440を備える。
描画処理部410は、90度単位で描画画像を回転させる回転処理部412を具備している。回転処理部412は、文字回転判定部440から回転角とともに回転指示を受けたとき、その指示に従った回転角での描画処理を行なう。
文字方向特定部420は、各文字の方向に基づき文書の決められた領域全体としての文字の方向を特定する。第1実施形態における「決められた領域」はページ全体である点に特徴がある。文字方向特定部420は、文字コマンド取得部422と文字ベクトル処理部430を有する。
文字コード取得部422は、文書中の文字コードを取得し文字ベクトル処理部440に渡す。
文字ベクトル処理部430は、ベクトル成分処理部432およびマトリクス成分処理部434の何れか一方を具備する。ベクトル成分処理部432を備えるのが、図3に示す第1構成例の画像処理部350A_1であり、マトリクス成分処理部434を備えるのが、図3Aに示す第2構成例の画像処理部350A_2である。
ベクトル成分処理部432は、絶対座標系における文字ベクトル(詳細は後述する)のx方向成分とy方向成分のそれぞれの演算合成により領域全体としての文字の方向を特定する。一方、マトリクス成分処理部434は、絶対座標系に対する文字座標系の回転角θを変数とする2行2列のマトリクス(フォント座標マトリクスと称する)の演算合成により領域全体としての文字の方向を特定する。
[文字方向特定処理]
図4〜図4Aは、文字方向特定部420の基本動作を説明する図である。ここで、図4(1)は、文字方向特定部420が扱う文字ベクトルを説明する図である。図4(2)は、各文字の文字ベクトルに基づき全体としての文字方向を特定する手法を説明する図である。図4Aは、特定された全体としての文字方向に基づき出力媒体上に文字を描画するときの文字の天の向きを決定する手法を説明する図である。
本実施形態において、「文字ベクトル」とは、図4(1)に示すように、文字座標系(文字を正視した状態においた座標形)におけるX軸方向(縦方向)とY軸方向(縦方向)の各単位ベクトルを意味し、これを各文字の描画方向を特定するための情報として利用する。X軸方向とY軸方向の内、Y軸方向の成分が文字を正視した状態の方向である。したがって、X軸方向とY軸方向の何れか一方で文字方向を特定する情報として使用するときはY軸方向の単位ベクトルを使用するのが好適である。
たとえば、文字座標形において、文字を正視した状態の方向(Y軸方向の単位ベクトルの方向)が4つの直交方向の何れに該当するかを特定すればよいときには、回転角が、0度、90度、180度、270度の何れであるかに着目すればよい。
文字ベクトル処理部430は、ページごとに、「決められた領域」に含まれる各文字について、「文字ベクトル」のY軸方向の単位ベクトルを、各文字におけるベクトル方向として決定する。
文字方向特定部420は、図4(2)に示すように、「決められた領域(ここではページ全体)」に含まれる各文字について(図4(2−1))、ベクトル方向を特定したら(図4(2−2))、さらにその総和の方向を特定する(図4(2−3))。つまり、文書の各ページについて、文字描画方向のベクトル方向の和を計算することで、文字の総和の方向(特にY軸方向の総和の終点)を特定するということである。処理対象領域中(ページ全体や指定された特定領域)に文字が1つではなく複数ある場合には、処理対象領域中の各文字の方向の総和を元に、全体として文字描画方向を特定するのである。
また、文字方向特定部420は、特定した文字の総和の方向に基づいて、図4Aに示すように、文書の各ページにおける文字の天の向きを特定する。ここでは、「文字の天の向き」としては、用紙を縦置きにした状態を基準として、上向き(上方向)・下向き(下方向)、左向き(左方向)・右向き(右方向)という4つの直交方向の何れに「文字の総和の方向」が該当するかを特定する。一例として、45度〜135度であれば上向き、135度〜225度であれば左向き、225度〜315度であれば下向き、315度〜45度であれば右向きとする。丁度境界に合致するときには該当の何れに対応させてもよい。
図4A(1)はA4サイズの状態を示している。ポートレイト画像の場合であれば、多くの文字は縦置きで正視の状態で記述されているであろうから、文字の総和の方向は45度〜135度の範囲内と考えられるので、文字の天の向きは上向きとなる。
図4A(2)はA3サイズの状態を示している。ランドスケープ画像の場合であれば、多くの文字は横置きで正視の状態で記述されているであろうから、文字の総和の方向は135度〜225度または315度〜45度の範囲内と考えられるので、文字の天の向きは右向きか左向きとなる。その何れとなるかは、描画処理と、用紙搬送系において、A3サイズの縦置きの用紙を右回転させて横置き状態にするのか左回転させて横置き状態にするのかの扱いに依存する。そして、その影響で、文字が逆視状態で出力されることが起こり得る。
次ぎに、「文字ベクトルの特定」や「文字の総和の方向の特定」などの一連の処理を行なうベクトル成分処理部432やマトリクス成分処理部434の具体的な動作について説明する。
[ベクトル成分処理]
図5は、ベクトル成分処理部432の動作を説明する図である。
ベクトル成分処理部432は、絶対座標系(x,y座標系)における各文字のY軸方向の文字ベクトルのx方向成分とy方向成分を(x,y)で表わし、そのx方向成分とy方向成分の別に、演算合成(単純な加算処理でよい)をすることで、領域全体としての文字の方向を特定する。つまり、Y軸方向の文字ベクトルの総和の終点の方向を特定する。
たとえば、絶対座標系(x,y座標系)に対する文字座標系の回転角が0度(図5(1))のときの文字ベクトルを(0,1)とし、回転角が90度(図5(2))のときの文字ベクトルを(−1,0)とし、回転角が180度(図5(3))のときの文字ベクトルを(0,−1)とし、回転角が270度(図5(4))のときの文字ベクトルを(1,0)とする。
「A,B,C」の3文字の回転角が0度で、「1」の1文字の回転角が90度である、4文字が記載された図5(5)に示すようなページを処理対象とするときには、その領域全体(ページ全体)としての文字の方向は、「(0,1)+(0,1)+(0,1)+(−1,0)=(−1,3)」となる。
(−1,3)で示される正接(タンジェント:tangent )は、「3/−1=−3」であり、y成分が「正」で大きさが「1」以上のため、45度〜135度に該当するので、ページ全体としての文字の方向は上向き(上方向)であると特定される。
[マトリクス成分処理]
図6は、マトリクス成分処理部434の動作を説明する図である。
マトリクス成分処理部434は、絶対座標系(x,y座標系)に対する文字座標系の回転角θを変数として各文字の文字ベクトル(X軸方向とY軸方向の各単位ベクトル)をフォント座標マトリクスに変換して表わす。
因みに、フォント座標マトリクスにおいて、X軸方向の単位ベクトルのx方向成分が1行1列目の値でy方向成分が2行1列目の値であり、Y軸方向の単位ベクトルのx方向成分が1行2列目の値でy方向成分が2行2列目の値である。
マトリクス成分処理部434は、各文字のフォント座標マトリクスの演算合成により、領域全体としての文字の方向を特定する。このとき、マトリクス成分処理部434は、フォント座標における単位マトリクス成分(フォント座標マトリクス)の総和を算出し、Y軸方向の単位ベクトルの総和の端点へのベクトルがどの方向に向くかを演算する。
たとえば、絶対座標系(x,y座標系)に対する文字座標系の回転角が0度(図6(1))のときのフォント座標マトリクスをMX_0とし、回転角が90度(図6(2))のときのフォント座標マトリクスをMX_90 、回転角が180度(図6(3))のときのフォント座標マトリクスをMX_180とし、回転角が270度(図6(4))のときのフォント座標マトリクスをMX_270とする。
そして、「A,B,C」の3文字の回転角が0度で、「1」の1文字の回転角が90度である、4文字が記載された図6(5)に示すようなページを処理対象とするときには、その領域全体(ページ全体)としてのフォント座標マトリクスは、図6(5)に示す式(1)の通りである。
ここで、Y軸方向の単位ベクトルの総和が、2列目に示される。この例では、そのx方向成分(1行2列目の値)が「−1」でy方向成分(2行2列目の値)が「3」である。したがって、正接(タンジェント:tangent )は、「3/−1=−3」であり、y成分が「正」で大きさが「1」以上のため、45度〜135度に該当するので、ページ全体としての文字の方向は上向き(上方向)であると特定される。当然のことながら、図5で説明した[ベクトル成分処理]の場合と同様の結果が得られる。
[ベクトル成分処理とマトリクス成分処理の対比]
図6Aは、ベクトル成分処理とマトリクス成分処理の対比を説明する図である。前例では、文字座標形において、文字が直交関係(回転角θが0度、90度、180度、270度)で配置されている場合で示したが、回転角θは任意でよい。この場合、ベクトル成分処理とマトリクス成分処理との間には、回転角θの正弦要素(sinθ)と余弦要素(cosθ)を用いた2行2列の行列式により、図6Aに示すような関係を持つ。
ここで、ベクトル成分処理部432によるベクトル成分処理と、マトリクス成分処理部434によるマトリクス成分処理を比較した場合、図6Aに示したように、どちらの手法でも、文字の天の向きは特定される。ただし、前者は演算処理が簡易であるが2つの変数を要するのに対して、後者は1つの変数(回転角θ)でよいが演算処理が複雑になると言う相違がある。何れが優れているかは一概に決められない。
[文字回転方向決定処理]
図7は、文字回転判定部440の動作を説明する図である。文字回転判定部440は、文字ベクトル処理部430で特定された「文字の天の向き」と各出力媒体の給送方向の向きとの関係から、各ページについての文字の回転の要否を判定する。全文字分のベクトル方向の総和と用紙の給紙方向との関係、つまり給紙される用紙上に「全文字分のベクトル方向の総和」がどのように描画され、それがページ間でどのような関係にあるかに基づき、各ページについての文字の回転の要否を判定するということである。
たとえば、文字回転判定部440は、各ページのベクトル方向の判定結果である「文字の天の向き」が一致しているか否かを判定する。そして、ページ間の向きが一致しない場合には、何れかのページを回転をさせて印刷させる。基本的には、出力結果物において、文字が正視状態となるように、正視状態にないページを回転させる。
たとえば、図7(1)は、第1実施形態を適用しない場合の状態を示している。1ページ目がA4でポートレイト画像、2ページ目がA3でランドスケープ画像の、2ページで構成された文書(原稿)の出力が指示されているケースにおいて、1ページ目のA4原稿(ポートレイト画像)では文字が正視した状態で出力されるのに対して、2ページ目のA3原稿(ランドスケープ画像)では文字が反転した状態で出力されてしまっている。
これに対して図7(2)は、第1実施形態を適用した場合の状態を示している。文字ベクトル処理部430により、2ページ目のA3原稿(ランドスケープ画像)では文字が反転した状態で出力されてしまうことが特定される。そこで、文字回転判定部440は、2ページ目を回転するように、描画処理部410の回転処理部412または印刷制御部370に指示する。この指示を受けた回転処理部412は、その指示に従った回転角での描画処理を行なう。この指示を受けた印刷制御部370は、その指示に従った回転角で用紙を回転させてから排出するように排出部386を制御する。その結果、用紙サイズが異なる場合でも、何れのページでも文字が正視された状態での出力結果物となる。
[処理手順:第1実施形態]
図8は、第1実施形態の画像処理部350Aの全体動作を説明するフローチャートである。
印刷装置3は、ホスト側装置2から印刷データ(PDLデータ)を受け取ると、ハードディスク装置390やRAM312に一時的にデータを記憶する、つまり、処理データをスプールする(S110)。
PDLデータ解釈部340は、スプールしたデータを順次取り込み解釈する。このとき、PDLデータ解釈部340は、コマンドが文字コマンド(文字命令:文字の描画命令)であるか否かを判定する(S112)。PDLデータ解釈部340は、全ての文字コマンドを文字方向特定部420の文字コマンド取得部422にコマンドを渡す。
文字ベクトル処理部430は、前述のようにして、各文字コマンドについて、ベクトル成分処理部432またはマトリクス成分処理部434により、文字座標系のベクトル方向を特定する(S134)。この処理を、全ての文字コマンドについて完了するまで継続する(S140)。
全ての文字コマンドについてベクトル方向を特定し終えたら(S140−YES)、文字ベクトル処理部430は、全文字分のベクトル方向の総和を特定する(S142)。
文字ベクトル処理部430は、全文字分のベクトル方向の総和の方向が4つの「文字の天の向き」の何れに該当するかを特定する(S144)。
文字回転判定部440は、文字ベクトル処理部430で特定された「文字の天の向き」と各出力媒体の給送方向の向きとの関係から、各ページについての文字の回転の要否を判定する。具体的には、前ページの「文字の天の向き」と現ページの「文字の天の向き」が同じか否かを判定する(S150)。同じでなければ、文字回転判定部440は、該当ページを回転する設定にする(S152)。この後、描画処理部410は、該当ページを描画処理する(S170)。
画像処理部350は、残ページの有無を確認し(S178)、残ページがある場合には(S178−YES)、ステップS112に戻り次ページの処理を実行する。
このように、第1実施形態では、図8中に点線で示す描画処理を行なうための前処理において、該当ページの天の向きを特定し、前ページとの向きの違いがある場合は回転させる設定を有効にする。ページ全体において、文章の天の向きを決定し、出力結果物上で、何れのページにおいても、文字が正視した状態となるようにしている。
したがって、複数の用紙サイズで構成されている文書の天の向きをユーザのオペレーション無しに自動に判定して排出するようになる。ユーザが実際の原稿の描画向きを判断できないケースでも、文字の方向が揃わなくなる可能性が排除される。プリンタドライバで「文字方向」に関するユーザ設定がない場合でも、確実に、各ページの文字が正視した状態となる。また、文字描画コマンドに回転などの編集演算がされていても、正しい向きが特定され、確実に、各ページの文字が正視した状態となる。
文字コマンドを元に各種の処理を行なうので、グラフィックス(図形)やイメージ(写真・画像)のコマンドはスキップし、文字描画コマンドもラスタライズはしないでメトリクス情報のみの演算をして処理をする。文字描画コマンドに基づきラスタライズしてから処理する場合や出力媒体上の文字を読み取ってから処理する場合に比べて、全体としての処理は簡易で負荷も軽いと考えられる。
<第2実施形態>
[装置構成]
図9は、第2実施形態の画像処理部350Bの構成を示す図である。ここでは、図3に示した第1実施形態(第1構成例)への適用例で示すが、図3Aに示した第1実施形態(第2構成例)に対しても同様に適用し得る。
第2実施形態の画像処理部350Bは、第1実施形態の画像処理部350A_1をベースに、領域指定部500を備える点に特徴がある。領域指定部500は、文字方向特定部420における処理対象領域の指定を受け付け、文字方向特定部420(の文字コマンド取得部422)に通知する。文字方向特定部420は、ページ全体を処理対象領域とするのではなく、領域指定部500から通知された処理対象領域内の文字について第1実施形態と同様の処理を行なう。
なお、図中に点線で示すように、領域指定部500による領域指定機能を有効にする無効にするかを切り替える切替部510を設けて、ページ全体を処理対象領域とするのかその一部を処理対象領域とするのかを、用途により使い分ける(切り替える)ようにしてもよい。
[領域指定処理]
図10は、領域指定部500の基本動作を説明する図である。領域指定部500は、予め、処理対象領域を、マスク領域や矩形領域などで指定を受け付けることで、文字方向特定部420に対して、文書(ページ)に特徴のある領域内の文字のみを処理対象とするように指示する。領域の指定手段としては、後述のように、PDLやユーザインタフェース画面などを利用する。
[領域指定処理:第1構成例]
図11は、領域指定部500の第1構成例とその動作を説明する図である。第1構成例の領域指定部500_1は、領域の指定手段としてPDLを利用する形態である。この場合、領域指定部500_1は、指定領域をPDLとして蓄積しておいて、原稿を処理するときに、領域判定用として読み出す。
ここで「指定領域をPDLとして蓄積」とは、マスク領域や矩形領域を示すコマンドとして、ホスト側装置2(クライアント)側で作成したデータをハードディスク装置390に格納しておくことを意味する。
[領域指定処理:第2構成例]
図11Aは、領域指定部500の第2構成例とその動作を説明する図である。第2構成例の領域指定部500_2は、領域の指定手段としてユーザインタフェース画面を利用する形態の第1例である。この第1例では、領域指定部500_2は、印刷装置3のユーザインタフェースまたはホスト側装置2でのリモートユーザインタフェース上で指定領域の指定を受け付け、第1例と同様にして、予めPDLデータとしてハードディスク装置390に蓄積しておく。そして、原稿を処理するときに、その情報を領域判定用として読み出す。
[領域指定処理:第3構成例]
図11Bは、領域指定部500の第3構成例とその動作を説明する図である。第3構成例の領域指定部500_3は、領域の指定手段としてユーザインタフェース画面を利用す形態の第2例である。この第2例では、指定領域の選択メニュを表示してユーザによる選択を受け付ける点が第1例(第2構成例)と異なる。その他は、第1例(第2構成例)と同じである。
[処理手順:第2実施形態]
図12は、第2実施形態の画像処理部350Bの全体動作を説明するフローチャートである。
第2実施形態では、領域指定部500が、処理対象領域の指定を受け付けたときには、文字方向特定部420は、その指示に従う点が第1実施形態と異なる。その他は、第1実施形態と同様である。
このため、第2実施形態では、文字ベクトル処理部430は、文字コマンドが、領域指定部500が受け付けた指定領域内であるか否かを判定する(S120)。そして、指定領域内にある文字コマンドについてのみ(S120−YES)、前述のようにして、各文字コマンドについて、ベクトル成分処理部432またはマトリクス成分処理部434により、文字座標系のベクトル方向を特定する(S134)。以下、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
[装置構成]
図13は、第3実施形態の画像処理部350Cの構成を示す図である。ここでは、図3に示した第1実施形態(第1構成例)への適用例で示すが、第1実施形態(第2構成例)や第2実施形態に対しても同様に適用し得る。
第3実施形態の画像処理部350Cは、第1実施形態の画像処理部350A_1をベースに、文字方向特定部420が、重付け処理部438を備える点に特徴がある。
文字列を連続で指定しているコマンドの場合、ベクトル成分処理部432やマトリクス成分処理部434は、連続する文字列の内の何れか1つ(たとえば最初の文字)だけについてベクトル方向を特定して、その結果を重付け処理部438に渡す。重付け処理部438は、文字列を連続で指定しているコマンドに基づき、「最初の文字についてのベクトル方向」を、文字数分重み付けすることで、連続した文字列分のベクトル方向を特定する。
[重付け処理]
図14は、重付け処理部438の動作を説明する図である。重付け処理部438は、文字列を連続で指定しているコマンドの場合は、最初の文字だけベクトル方向を算出して、他の文字は文字数分重み付けする。
一例として、コマンドを図14(1)に示すように定義する。この例では、文字描画コマンドであることを示す「FONT」、描画位置を規定するX方向座標「X」およびY方向座標「Y」、描画する文字コード[CHAR」を指定する。なお、文字コード[CHAR」は、アスキー(ASCII)コードの16進法表記とする。
ここで、文字列を連続で指定する場合は、文字コードの部分に、複数の文字コードが記載される。この場合の描画位置を規定するX方向座標「X」およびY方向座標「Y」は、最初の文字の描画意図を示す。
文字列を連続で指定しているコマンドの一例が図14(2)に示されている。この例では、「FONT 100 200 41 42 43」であり、「41」は文字「A」、「42」は文字「B」、「43」は文字「C」であるから、文字「ABC」を座標(100,200)の位置に描画することを示している。
この場合、先ず、ベクトル成分処理部432は、FONTコマンドには3文字あることが分かるので、「A」の文字の判定のみを行なう。ベクトル成分処理部432は、「A」の文字の判定でベクトルは(0,1)と特定し、その結果を重付け処理部438に通知する。重付け処理部438は、FONTコマンドには3文字あることが分かるので、ベクトル成分処理部432から通知された「A」の文字で判定した(0,1)を3倍する。
[処理手順:第3実施形態]
図15は、第3実施形態の画像処理部350Cの全体動作を説明するフローチャートである。
第3実施形態では、文字列を連続で指定しているコマンドの場合は、最初の文字だけベクトル方向を特定して、他の文字は文字数分重み付けする点が第1実施形態と異なる。その他は、第1実施形態と同様である。
このため、第3実施形態では、文字方向特定部420は先ず、文字コマンドが文字列を連続で指定しているコマンド(連続文字コマンドと称する)であるか否かを判定する(S130)。連続文字コマンドでなければ第1実施形態と同様に文字ごとに処理する(S130−NO)。
一方、連続文字コマンドのときには、ベクトル成分処理部432やマトリクス成分処理部434は、連続文字分の最初の文字だけベクトル方向を特定して、その結果を重付け処理部438に渡す(S130−YES,S136)。重付け処理部438は、「最初の文字についてのベクトル方向」を文字数分重み付けすることで、つまり、連続文字列は文字数分ベクトル方向に重み付けすることで、連続した文字列分のベクトル方向を特定する(S138)。以下、第1実施形態と同様である。
<第4実施形態>
[装置構成]
図16は、第4実施形態の画像処理部350Dの構成を示す図である。ここでは、図3に示した第1実施形態(第1構成例)への適用例で示すが、第1実施形態(第2構成例)や第2・第3実施形態に対しても同様に適用し得る。
この第4実施形態は、印刷装置3が出力処理の指示をホスト側装置2から受け付けたときに、その指示が親展印刷などのように、即時に印刷処理を行なわずに、記憶媒体(ハードディスク装置390)を利用した「蓄積プリント」での印刷処理を行なう場合など、蓄積文書の出力時への適用例である。
第4実施形態の画像処理部350Dは、第1実施形態の画像処理部350A_1をベースに、文字方向記憶部600を備える点に特徴がある。印刷装置3はホスト側装置2から「蓄積プリント」の指示を受け付けると、処理データを一旦ハードディスク装置390に保持し、その後に出力指示があるまで処理を保留する。
このとき、ハードディスク装置390に保持する「処理データ」は、受け付けた印刷データ(PDLデータ)のままではなく、描画処理部410でラスタライズした状態のデータ(ラスタイメージ)にしておくのがよい。出力指示を受けてから描画展開するよりも用紙が排出されるまでの時間が短縮されるからである。
また、ハードディスク装置390に「処理データ」を保持するとき、文字方向特定部420はベクトル方向(特に処理対象領域の全体の方向)を特定し、文字方向記憶部600は、蓄積する処理データの処理対象領域に関連付けて、文字方向特定部420が特定したベクトル方向の情報をハードディスク装置390の対応する領域に記憶する。処理対象領域をページ全体とする場合には、ページ全体のラスタイメージと対応付けておけばよい。
[再描画処理]
図17は、文字方向記憶部600を利用した文字の再描画処理を説明する図である。
たとえば、全ページがA4でポートレイト画像の文書1と、全ページがA3でランドスケープ画像の文書2が、「蓄積プリント」での印刷指示となっている場合を想定する。
この出力処理の指示を受け付けた印刷装置3においては、描画処理部410で描画展開してラスタイメージをハードディスク装置390に記憶(蓄積)する。また、文字方向特定部420は処理対象領域の全体の方向を特定し、文字方向記憶部600は、ラスタイメージに関連付けてベクトル方向の情報を記憶する。
その後、印刷装置3は、文書1と文書2を纏めて出力する指示を受け付けると、文書1と文書2のベクトル方向の関係に基づいて、文書1と文書2を纏めて出力する結果物として、何れの文書(ページ)においても、文字が正視した状態となるようにする。
[処理手順:第4実施形態]
図18は、第4実施形態の画像処理部350Dの全体動作を説明するフローチャートである。
第4実施形態では、「蓄積プリント」での印刷指示の場合に、処理対象領域の全体の方向を特定し、処理データ(ラスタイメージ)に関連付けてベクトル方向の情報を記憶しておき、その後の出力指示を受けたときに、ベクトル方向の情報を活用する点が第1実施形態と異なる。または、全ての印刷文書について一定期間はラスタイメージをハードディスク装置390に保存しておき、再出力の指示を受けたときに、ベクトル方向の情報を活用する点が第1実施形態と異なる。その他は、第1実施形態と同様である。以下では、「蓄積プリント」の場合を例に説明する。
第4実施形態では、描画処理部410が該当ページを描画処理した後には(S170)、印刷制御部370は、「蓄積プリント」での印刷指示であるか否かを判定する(S172)。「蓄積プリント」での印刷指示でなければ、普通通りに印刷制御部370は、即時に用紙への印刷処理を指示する(S172−NO)。
「蓄積プリント」での印刷指示であれば、印刷制御部370は、文字方向記憶部600に対して文字方向特定部420の処理結果を描画処理部410の処理結果に関連付けて記憶するように指示する(S172−YES)。この指示を受け付けた文字方向記憶部600は、文字方向特定部420が特定した処理対象領域の全体の方向の情報を、描画処理部410が生成したラスタイメージに関連付けて記憶する(S174)。描画処理部410は、生成したラスタイメージをハードディスク装置390に記憶(蓄積)する(S186)。
印刷制御部370は、ハードディスク装置390に保存してある複数の文書を纏めて出力する指示を受け付けると(S190−YES)、文字方向記憶部600に保存してある各文書のベクトル方向の関係に基づいて、第1実施形態のステップS150〜S152と同様の処理を行なうことで、各ページの文字の描画方向が揃うように、具体的には、各文書を纏めて出力する結果物として何れの文書(ページ)においても文字が正視した状態となるようにする(S192)。
このように、第4実施形態の仕組みでは、第1実施形態の仕組みが、「蓄積プリント」にける出力処理の前処理として適用される。その出力処理時の向合わせに、第1実施形態の仕組みが活用される。各文書のベクトル方向の特定処理は文書の処理データ(ラスタイメージ)を保存する過程で済んでいるので、文書のベクトル方向の特定するための前処理の処理速度の影響がそれ程求められない。
<第5実施形態>
[装置構成]
図19〜図19Aは、第5実施形態の画像処理部350Eを説明する図である。ここで、図19は第1例の画像処理部350E_1の構成を示し、図19Aは第2例の画像処理部350E_2の構成を示す。ここでは、図3に示した第1実施形態(第1構成例)への適用例で示すが、第1実施形態(第2構成例)や第2〜第4実施形態に対しても同様に適用し得る。
第5実施形態の画像処理部350E_1,350E_2は、第1実施形態の画像処理部350A_1をベースに、文字方向指示受付部700を備える点に特徴がある。また、図19Aに示す第2例の画像処理部350E_2は、文字方向特定部420が文字描画方向比較部450を有する点が第1例の画像処理部350E_1と異なる。
文字描画方向比較部450は、文字方向特定部420によるベクトル方向特定処理を適用したときの各ページ(ページ全体や特定領域)の文字の描画状態とユーザ設定のままで処理したときの各ページ(ページ全体や特定領域)の文字の描画状態が一致するか否かを判定する。特に、文字描画方向比較部450は、ページ全体や特定領域の文字の描画方向がページ間で揃うか否かを判定する。好ましくは、画像処理部350E_2は、文字方向記憶部600と同様の文字方向記憶部452を備えるものとするとよい。
第5実施形態は、ホスト側装置2から印刷装置3へ送信される印刷データに「文字方向」を特定する情報が添付される場合への適用例である。文字方向指示受付部700は、印刷データに含まれる「文字方向」に関するユーザ設定を受け付け、その情報を描画処理部410と文字方向特定部420に通知する。文字方向特定部420は、「文字方向」に関するユーザ設定の有無に応じて処理を切り替える。
たとえば、プリンタドライバで「文字方向」に関するユーザ設定がある場合にも、第1実施形態を適用すると、ユーザ設定の「文字方向」に関わらず、各ページの文字が正視した状態となるように処理してしまう。このことは、ユーザ設定の「文字方向」の指定が誤っていた場合でも、確実に各ページの文字が正視した状態となる反面、ユーザが意図的に「文字方向」を「正視した状態」とは異なるように指定しているときには、実際にはユーザの意図しない向きに処理されることになる。
第5実施形態は、この点を考慮して、「文字方向」に関してユーザ設定がある場合には、その指示に従う方を優先して印刷処理を行なうか(第1例の画像処理部350E_1の場合)、または、第1実施形態を適用した結果の「文字方向」と異なるときには確認を求めてから印刷処理を行なう(第2例の画像処理部350E_2の場合)。
[文字描画方向比較処理]
図19Bは、文字描画方向比較部450の動作を説明する図である。文字方向特定部420によるベクトル方向特定処理を適用したときの出力結果物の文字の描画状態は、必ず、何れのページでも文字が正視した状態で揃う。これに対して、ユーザ設定のままで処理したときの出力結果物の文字の描画状態は、印刷装置3が備える描画処理部410の描画処理や用紙サイズおよび搬送態様(横方向給紙か縦方向給紙)や、裏面排出(裏返しての排出)、片面/両面の相違、フィニッシング(後処理)の有無などの扱い方によって、様々なことが起こり得る。図2に示した状態と同様の図19B(1),(2)に示すようにページ間で文字の描画方向が揃わないこともあるし、図19B(3)に示すように、文字の描画方向が揃っているけれども文字が倒立した状態で揃って排出されることもある。
文字描画方向比較部450は、ユーザ設定のままで処理したときのページ全体や特定領域の文字の描画方向がページ間で揃うか否かを判定する。ページ間で文字の描画方向に不一致が発生するときには、文字方向特定部420による処理結果と不一致が発生すると判定してよい。したがって、文字描画方向比較部450は、文字回転判定部440による「前ページの向きと同じか否か」の判定処理結果を利用してよい。具体的には、文字描画方向比較部450は、ページ間で文字の描画方向が一致しないページがあるときには「不一致」と判定してよい。
ユーザ設定のままで処理したときのページ全体や特定領域の文字の描画方向が全てのページで文字を逆視した状態のときは、実際には、文字方向特定部420による処理結果と違うが、「不一致」とは見なさない。本実施形態の仕組みは、ページ間の文字の描画方向が一致しないときに一致するように回転処理を行なうことを技術思想とするものであり、ページ間の文字の描画方向が逆視で一致しているときには、回転処理を行なうことは必須でないからである。
文字描画方向比較部450は、ユーザ設定での処理結果と文字方向特定部420による処理結果との間に「不一致」があると判定したときには、その旨の情報をホスト側装置2側に送りユーザに通知する。このとき、双方の描画状態の模式図を比較して表示する仕組みを採るとよい。
後に、第1実施形態のベクトル方向特定処理を適用して処理する方を選択されたときに、これまでの文字方向特定部420での一連の処理を無駄にしないように、文字方向記憶部452は、第4実施形態の文字方向記憶部600と同様に、文字方向特定部420が特定した処理対象領域の全体の方向の情報を印刷データのページに関連付けて記憶するのがよい。
[処理手順:第5実施形態(第1例)]
図20は、第5実施形態の画像処理部350Eの全体動作を説明するフローチャート(第1例)である。ここで、図20に示す第1例は、「文字方向」に関してユーザ設定がある場合には、その指示に従う方を優先する形態である。図20Aに示す第2例は、「文字方向」に関してユーザ設定がある場合において、その指示のままで処理したときの出力結果物の文字の描画状態が第1実施形態のベクトル方向特定処理を適用した結果の「文字方向」と異なるときには確認を求めてから印刷処理を行なう形態である。
第5実施形態は、「文字方向」に関するユーザ設定の有無に応じて処理を切り替える点が第1実施形態と異なる。その他は、第1実施形態と同様である。特に、第5実施形態(第1例)では、ユーザ設定がある場合にはその指示に従う点が後述の第2例と異なる。
このため、第5実施形態(第1例)では、文字方向指示受付部700は、印刷データに、「文字方向」に関してのユーザ設定があるか否かを判定する(S104)。ユーザ設定があるときには(S104−YES)、文字方向指示受付部700は、その設定情報を抽出して描画処理部410に渡すとともに文字方向特定部420に対しては第1実施形態のベクトル方向特定処理(S110〜S144まで)を禁止させる。文字回転判定部440は、ユーザ設定に従って、回転の要否を判定する(S150)。ユーザ設定がないときには、文字方向指示受付部700は、第1実施形態のベクトル方向特定処理を許可する(S104−NO)。
このように、第5実施形態(第1例)では、ホスト側装置2(クライアント)側で文字の天の向きが判別・指定できる場合は、第1実施形態のベクトル方向特定処理をスキップする。実際の原稿の描画向きがクライアント(ユーザ)側で正確に判断できているか否かは別として、ユーザが指定した「意図」に沿う状態の結果物が得られる。
[処理手順:第5実施形態(第2例)]
図20Aは、第5実施形態の画像処理部350Eの全体動作を説明するフローチャート(第2例)である。ここで、図20Aに示す第2例は、「文字方向」に関してユーザ設定がある場合において、その指示のままで処理したときの出力結果物の文字の描画状態が第1実施形態を適用した結果の「文字方向」と異なるときには確認を求めてから印刷処理を行なう形態である。
第5実施形態(第2例)では、ユーザ設定がある場合にも、第1実施形態のベクトル方向特定処理を実行し、そのときの出力結果物の文字の描画状態とユーザ設定のままで処理したときの出力結果物の文字の描画状態が一致するか否かを判定し、不一致のときにはユーザ確認を行なってから印刷処理を行なう。
このため、第5実施形態(第2例)では、文字方向特定部420での前処理(ベクトル方向特定処理)が完了したら、描画処理部410による描画処理(S170)の前に、文字方向記憶部452は、文字方向特定部420が特定した処理対象領域の全体の方向の情報を印刷データのページに関連付けて記憶する(S160)。
文字方向指示受付部700は、印刷データに「文字方向」に関してのユーザ設定があるか否かを判定する(S162)。文字方向指示受付部700は、ユーザ設定があるときにはその設定情報を抽出して描画処理部410に渡すとともに、文字方向特定部420の文字描画方向比較部450に対しては、そのときの出力結果物の文字の描画状態とユーザ設定のままで処理したときの出力結果物の文字の描画状態が一致するか否かの比較処理を指示する。
文字描画方向比較部450は、文字回転判定部440による「前ページの向きと同じか否か」の判定処理結果を利用して、ページ間で文字の描画方向が一致しないページがあるか否かを判定する(S164)。
文字描画方向比較部450は、ユーザ設定での処理結果と文字方向特定部420による処理結果とが「一致」していると判定したときには(S164−YES)そのまま処理を継続させる。文字描画方向比較部450は、ユーザ設定での処理結果と文字方向特定部420による処理結果との間に「不一致」があると判定したときには(S164−NO)、その旨の情報をホスト側装置2側に送りユーザに通知し、何れで出力処理を実行するかの指示を待つ(S166)。
印刷制御部370は、ユーザ設定優先であれば(S166−YES)、つまりユーザ設定での処理の指示を受け付けたときには、ユーザ設定に従って印刷処理を行なうように制御する(S168)。印刷制御部370は、第1実施形態のベクトル方向特定処理を適用した処理の指示を受け付けたときには(S166−NO)、文字描画方向比較部450の文字方向記憶部452に保存してある各文書のベクトル方向の関係に基づいて、ステップS150〜S152と同様の処理を行なうことで、結果物として何れの文書(ページ)においても文字が正視した状態となるようにする(S169)。
ステップS166−YES,S168の系統を通る場合には、第5実施形態(第1例)と同様になる。一方、ステップS166−NO,S169の系統を通る場合には、ユーザ設定の「文字方向」の指定が誤っていた場合でも、確実に各ページの文字が正視した状態となる。ユーザが意図的に「文字方向」を「正視した状態」とは異なるように指定するときには、この系統を通ることをユーザは選択せずステップS166−YES,S168の系統を通ることを選択するであろうから、実際にはユーザの意図しない向きに処理されるという不都合は解消されると考えてよい。
<電子計算機による構成>
図21は、印刷装置3のベクトル方向特定処理およびページ回転処理を行なう構成の他の構成例を示すブロック図である。ここでは、パーソナルコンピュータなどの電子計算機を利用して、ソフトウェアを実行するマイクロプロセッサなどから構築される印刷装置3のベクトル方向特定処理および文字回転制御の機構のより現実的なハードウェア構成を示している。
すなわち、本実施形態において、ベクトル方向特定処理およびページ回転処理を行なう印刷装置3の制御機構の仕組みは、ハードウェア処理回路により構成することに限らず、その機能を実現するプログラムコードに基づき電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェア的に実現される。よって、本実施形態に係る仕組みを、電子計算機(コンピュータ)を用いてソフトウェアで実現するために好適なプログラムあるいはこのプログラムを格納したコンピュータ読取可能な記憶媒体が発明として抽出される。ソフトウェアにより実行させる仕組みとすることで、ハードウェアの変更を伴うことなく、処理手順などが容易に変更されることとなる。
前述の一連のベクトル方向特定処理およびページ回転処理はハードウェアまたはソフトウェアの単独に限らずその両者の複合構成によっても実現され得る。ソフトウェアによる処理を実行する場合、処理手順を示したプログラムを、ハードウェアに組み込まれたコンピュータ内の記憶媒体に組み込んで(インストールして)実行させたり、各種処理が実行可能な汎用の電子計算機にプログラムを組み込んで実行させる。
ベクトル方向特定処理機能およびページ回転処理機能をコンピュータに実行させるプログラムは、CD−ROMなどの記録媒体を通じて配布される。また、このプログラムは、CD−ROMではなくFDに格納されてもよい。また、MOドライブを設け、MOに前記プログラムを格納してもよく、またフラッシュメモリなどの不揮発性の半導体メモリカードなど、その他の記録媒体にプログラムを格納してもよい。さらに、ソフトウェアを構成するプログラムは、記録媒体を介して提供されることに限らず、有線または無線などの通信網を介して提供されてもよい。たとえば、他のサーバなどからインターネットなどのネットワークを経由してプログラムをダウンロードして取得したり、更新したりしてもよい。さらに、ベクトル方向特定処理およびページ回転処理を行なう機能を実現するプログラムコードを記述したファイルとしてプログラムが提供されるが、この場合、一括のプログラムファイルとして提供されることに限らず、コンピュータで構成されるシステムのハードウェア構成に応じて、個別のプログラムモジュールとして提供されてもよい。
たとえば、コンピュータシステム900は、中央制御部910、記憶部912、操作部914、図示を割愛したその他の周辺部材を有している。
中央制御部910は、CPU(Central Processing Unit )やマイクロプロセッサ(microprocessor)で構成される。この中央制御部910は、コンピュータが行なう演算と制御の機能を超小型の集積回路に集約させたCPUを代表例とする電子計算機の中枢をなすものと同様のものである。
記憶部912は、読出専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)、または随時読出し・書込みが可能なメモリであるRAMなどを具備する。ROMにはベクトル方向特定処理機能用およびページ回転処理機能用の制御プログラムなどが格納される。操作部914は、利用者による操作を受け付けるためのユーザインタフェースである。
なお、コンピュータシステム900の制御系としては、メモリカードなどの図示を割愛した外部記録媒体を挿脱可能に構成し、またインターネットなどの通信網との接続が可能に構成するとよい。このためには、制御系は、中央制御部910や記憶部912の他に、可搬型の記録媒体の情報を読み込むメモリ読出部920や外部との通信インタフェース手段としての通信I/F922を備えるようにするとよい。メモリ読出部920を備えることで外部記録媒体からプログラムのインストールや更新に対応する。通信I/F922を備えることで、通信網を介しプログラムのインストールや更新に対応する。基本的なベクトル方向特定処理およびページ回転処理の仕組みは前記実施形態と同様である。
なお、ここでは、印刷装置3の制御機構をコンピュータにてソフトウェア上で実現する構成例で説明しているが、本実施形態のベクトル方向特定処理およびページ回転処理を実現するための印刷装置3の制御機構の各部(機能ブロックを含む)の具体的手段は、ハードウェア、ソフトウェア、通信手段、これらの組み合わせ、その他の手段を用いることができ、このこと自体は当業者において自明である。また、機能ブロック同士が複合して1つの機能ブロックに集約されてもよい。また、コンピュータにプログラム処理を実行させるソフトウェアは、組合せの態様に応じて分散してインストールされる。
以上、本発明について実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は前記実施形態に記載の範囲には限定されない。発明の要旨を逸脱しない範囲で前記実施形態に多様な変更または改良を加えることができ、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
また、前記の実施形態は、クレーム(請求項)に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明されている特徴の組合せの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。前述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組合せにより種々の発明を抽出できる。実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、効果が得られる限りにおいて、この幾つかの構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
たとえば、前記実施形態では、ホスト側装置2からの印刷データに文字コマンドが含まれる場合には、文字コマンドを元に文字方向を特定するようにしているがこのことは必須でない。文字描画処理後や複写原稿のラスタイメージで文字方向や回転の要否を判定するように構成してもよい。この場合、ラスタイメージから文字を抽出し文字認識する公知の仕組みを利用すればよい。
前記実施形態では、印刷装置3での文字描画の場合について説明したが、これには限定されない。たとえば、PDF(Portable Document Format)フォーマットの電子文書を作成するなど、電子的な印刷文書を作成して表示出力する場合にも、前記実施形態の仕組みを適用し得る。
1…印刷システム、2…ホスト側装置、3…印刷装置、310…中央演算制御処理部、312…RAM、330…インタフェース部、340…PDLデータ解釈部、350…画像処理部、370…印刷制御部、380…プリンタエンジン部、382…画像処理部、384…給紙部、386…排出部、387…後処理部、388…プリンタIF部、390…ハードディスク装置、410…描画処理部、412…回転処理部、420…文字方向特定部、422…文字コマンド取得部、430…文字ベクトル処理部、432…ベクトル成分処理部、434…マトリクス成分処理部、438…重付け処理部、440…文字回転判定部、450…文字描画方向比較部、452…文字方向記憶部、500…領域指定部、510…切替部、600…文字方向記憶部、700…文字方向指示受付部、9…伝送路

Claims (9)

  1. 処理対象頁における処理対象領域ごとに、文字の描画方向を特定する文字方向特定部と、
    前記文字方向特定部が特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて、処理対象頁の回転の要否を判定する文字回転判定部と、
    前記文字回転判定部の判定結果に基づいて出力処理を行なう出力部と、
    を備えた文字出力装置。
  2. 前記文字方向特定部は、前記処理対象領域内の文字の描画命令に基づいて文字座標系における文字の向きを特定することで、前記処理対象領域内の文字の描画方向を特定する
    請求項1に記載の文字出力装置。
  3. 前記文字方向特定部は、前記処理対象領域内に文字が複数あるときには、前記処理対象領域内の各文字の方向の情報の総和を元に、領域全体としての文字の描画方向を特定する
    請求項1に記載の文字出力装置。
  4. 前記文字方向特定部は、前記文字の描画命令が複数の文字の連続を示しているときには、連続している複数の文字の内の何れか1つの文字の方向を特定し、その方向の情報に連続する文字数分の重付けをすることで、連続している複数の文字の全体としての描画方向を特定する
    請求項1に記載の文字出力装置。
  5. 前記処理対象領域の指定を受け付ける領域指定部
    を備える請求項1〜4の内の何れか一項に記載の文字出力装置。
  6. 前記文字方向特定部が特定した文字の方向の情報を前記処理対象領域と対応付けて記憶する文字方向記憶部を備え、
    前記文字回転判定部は、前記文字方向記憶部から読み出した文字の方向の情報に基づいて、前記処理対象頁の回転の要否を判定する
    請求項1〜5の内の何れか一項に記載の文字出力装置。
  7. 前記文字回転判定部は、文字方向を特定する情報が添付されている出力指示の場合は、その添付されている文字方向に従って、処理対象頁の回転の要否を判定する
    請求項1に記載の文字出力装置。
  8. 文字方向を特定する情報が添付されている出力指示の場合に、その添付されている文字方向に従って処理対象頁の回転の要否を判定したときの出力結果と、前記文字方向特定部が特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて処理対象頁の回転の要否を前記文字回転判定部が判定したときの出力結果を比較する文字描画方向比較部を備え、
    前記文字回転判定部は、それぞれの出力結果が異なると前記文字描画方向比較部が判定しているときには、何れの出力結果を採用するかの確認指示に基づいて処理を行なう
    請求項1〜6の内の何れか一項に記載に記載の文字出力装置。
  9. 処理対象頁における処理対象領域ごとに、文字の描画方向を特定する文字方向特定工程と、
    前記文字方向特定工程で特定した文字の描画方向と出力媒体の向きの関係に基づいて、処理対象頁の回転の要否を判定する文字回転判定工程と、
    を電子計算機に実行させるプログラム。
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