図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成装置の構成を説明するブロック図である。
図において、1は画像入力装置(以下、リーダ部と称する)で、原稿を読み取り画像データに変換する。2は画像出力装置(以下、プリンタ部と称する)で、複数種類の記録紙カセットを有し、プリント命令によりリーダ部1により読み取られた画像データを記録紙上に可視像として出力する。3は外部装置で、各種の機能を有し、リーダ部1と電気的に接続(ケーブルで接続)され、各種信号の制御や各機能の制御を行う。
外部装置3において、4はファクシミリ部で、電話回線を介してファクシミリの送受信を行う。4Aはハードディスクで、ファクシミリ部4に接続され、ファクシミリ部4の各種送受信データを格納可能とする。5はファイル部で、各種原稿情報を電気信号に変換し光磁気ディスク等の外部記憶装置6に保存する。7はコンピュータインタフェース部で、接続されるパーソナルコンピュータ/ワークステーション(以下、PC/WS)7Aとの通信を行う。
8はフォーマッタ部で、PC/WS7Aから転送されるコード情報を可視像とするためのイメージ情報に展開する。9はイメージメモリ部で、リーダ部1からの情報を蓄積したり、PC/WS7Aから送られてきた情報を一時的に蓄積する。10はコア部で、各種信号の制御や各機能の制御を行い、外部装置3を総括制御する。
図2は、図1に示した画像形成装置のリーダ部1およびプリンタ部2の構成を説明する断面図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
リーダ部1において、101は原稿給送装置で、原稿台上に積載された原稿を1枚ずつ順次原稿台ガラス面102上に搬送する。104はスキャナユニットで、このスキャナユニット104が移動して、原稿台ガラス面102の所定位置に載置された原稿をランプ103を点灯して照射する。109はCCDイメージセンサ部(以下、CCD)で、ミラー105,106,107,レンズ108を介して原稿の反射光を入力する。なお、CCD109に照射された原稿の反射光は、リーダ部1で光電変換されレッド,グリーン,ブルーの各色の電気信号に変換される。
以下、各部の動作について説明する。
原稿給送装置101の原稿台上に積載された原稿は、1枚づつ順次原稿台ガラス面102上に搬送される。原稿が原稿台ガラス面102の所定位置へ搬送されると、スキャナ部のランプ103が点灯し、スキャナユニット104が移動して原稿を照射する。原稿の反射光は、ミラー105,106,107,レンズ108を介してCCD109に入力される。
プリンタ部2において、201は露光制御部で、プリンタ部2に入力された画像信号を変調し光信号に変換して感光体202に照射する。203は現像器で、照射光によって作られた感光体202上の潜像を現像する。206は転写部で、転写紙積載部204または205に格納され、上記現像器203の先端とタイミングを併せて搬送される転写紙に現像器203により現像された像を転写する。207は定着部で、転写紙に転写された像を定着する。208は排紙部で、定着部207により定着処理された転写紙を画像形成装置外部に排出する。209は搬送方向切り替え部材(以下、フラッパ)で、両面印字または多重印字が指定されている場合に、このフラッパ209を所定のタイミングで切り替えることにより、転写紙を再給紙用被転写紙積載部210に誘導する。
220はソータで、排紙部208から出力された転写紙にソート機能を働せ、各ビンまたはソート機能が働いていない場合にはソータの最上位のビンに排出する。また、ソータ220は、内部にステイプラ221を備え、排紙部208から出力された転写紙にステイプル処理を施す。
以下、各部の動作について説明する。
プリンタ部2に入力された画像信号は、露光制御部201によって変調され、光信号に変換されて感光体202を照射する。照射光によって感光体202上に作られた潜像は現像器203によって現像される。上記現像器の先端とタイミングを併せて転写紙積載部204、もしくは205より転写紙が搬送され、転写部206において、上記現像された像が転写される。転写された像は定着部207にて転写紙に定着された後、排紙部208より装置外部に排出される。排紙部208から出力された転写紙は、ソータ220でソート機能が働いている場合には、各ピンに、またはソート機能が働いていない場合には、ソータの最上位のピンに排出される。
続いて、順次読み込む画像を1枚の出力用紙の画面に出力する方法について説明する。定着部207で定着された出力用紙を、一度、排紙部208まで搬送後、用紙の搬送向きを反転してフラッパ209を介して再給紙用被転写紙積載部210に搬送する。次の原稿が準備されると、上記プロセスと同様にして原稿画像が読み取られるが転写紙については再給紙用被転写紙積載部210より給紙されるので、結局、同一の出力紙(転写紙)の表面、裏面に2枚の原稿画像を出力することができる。
図3は、図1に示した画像形成装置のリーダ部1の信号処理構成を説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
図において、110R、110G、110Bは増幅器で、CCD109からのカラー情報をアナログデジタル変換器(A/D変換器)111の入力信号レベルに合わせて増幅する。A/D変換器111は、増幅器110R,110G,110Bで増幅された各カラーアナログ情報をデジタル変換する。112はシェーディング補正部で、A/D変換器111からの出力信号をシェーディング補正(ランプ103の配光ムラや、CCD109の感度ムラを補正)し、Y信号生成・色検出回路113および外部I/F切り替え回路119に出力する。
Y信号生成・色検出回路113は、シェーディング回路112からの出力信号を式「Y=0.3R+0.6G+0.1B」で演算してY信号を生成し、さらに、R,G,Bの各信号から7つの色に分離した各色に対する信号を出力する色検出を行う。114は変倍・リピート回路で、Y信号生成・色検出回路113からの出力信号をスキャナユニット104の走査スピードにより副走査方向の変倍、および主走査方向の変倍を行う。また、変倍・リピート回路114は複数の同一画像を出力することが可能である。
115は輪郭・エッジ強調回路で、変倍・リピート回路114からの信号の高周波成分を強調することによりエッジ強調および輪郭情報を取得し、信号をマーカエリア判定・輪郭生成回路116、およびパターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117に出力する。
マーカエリア判定・輪郭生成回路116は、原稿上の指定された色のマーカペンで書かれた部分を読み取りマーカの輪郭情報を生成する。パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117は、マーカエリア判定・輪郭生成回路116からの輪郭情報から太らせやマスキングやトリミングを行う。また、Y信号生成・色検出回路113からの色検出信号によりパターン化を行う。
118はレーザドライバ回路で、パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの出力信号を、レーザを駆動するための信号に変換する。レーザドライバ回路118の出力信号は、プリンタ部2に入力され可視像として画像形成が行われる。
外部I/F切り替え回路119は、外部装置3とのI/F(インタフェース)を行う。また、外部I/F切り替え回路119は、リーダ部1から画像情報を外部装置3に出力する場合、パターン化・太らせ・マスキング・トリミング回路117からの画像情報をコネクタ120に出力する。さらに、外部I/F切り替え回路119は、外部装置3からの画像情報をリーダ部1に入力する場合、コネクタ120からの画像情報をY信号生成・色検出回路113に入力する。
122はCPUで、上記の各画像処理を指示し、リーダ部1を総括制御する。121はエリア生成回路で、CPU122によって設定された値により上記画像処理に必要な各種のタイミング信号を生成する。
また、CPU122は、内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との通信を行う。123はSUB・CPUで、操作部124の制御を行うと共にSUB・CPU123に内蔵されている通信機能を用いて外部装置3との通信を行う。
図4は、図1に示した画像形成装置のコア部10の構成および動作について説明するブロック図であり、図1と同一のものには同一の符号を付してある。
図において、コア部10のコネクタ1001は、リーダ部1のコネクタ120とケーブルで接続される。コネクタ1001には、4種類の信号線1051,1052,1057,1055が内蔵されており、信号線1051は、リーダ部1内のCPU122と通信を行う信号線である。信号線1052は、リーダ部1内のSUB・CPU123と通信を行う信号線である。信号線1057は、8bit多値のビデオ信号線である。信号線1055は、ビデオ信号を制御する制御信号線である。
また、信号線1051と信号線1052は、通信用IC1002で通信プロトコル処理され、CPUバス1053を介してCPU1003に通信情報を伝達する。CPU1003は、制御プログラムを格納したROMおよびワークエリアとしてのRAMを有し、コア部10内の各構成を前記ROM内制御プログラムに従ってコア部10を総括制御(後述する)する。
なお、信号線1057は、双方向のビデオ信号ラインであり、リーダ部1からの情報をコア部10で受け取ること、およびコア部10からの情報をリーダ部1に出力することが可能である。また、信号線1057は、バッファ1010に接続され、ここで双方向信号から片方向の信号の信号線1058と1070に分離される。信号線1058は、リーダ部1からの8bit多値のビデオ信号の信号線であり、次段のルックアップテーブル部(以下、LUT)1011に8bit多値のビデオ信号を出力する。
LUT1011では、リーダ部1からの画像情報をルックアップテーブルにより所望する値に変換する。LUT1011からの出力信号線1059の信号は二値化回路1012または、セレクタ1013に入力される。二値化回路1012には、信号線1059の多値の信号を固定のスライスレベルで二値化する単純二値化機能、スライスレベルが注目画素の回りの画素の値から変動するスライスレベルによる二値化機能、および誤差拡散法による二値化機能を有する。
二値化された情報は、「0」のときは「00H」、「1」のときは「FFH」の多値信号に変換され、次段のセレクタ1013に入力される。セレクタ1013は、LUT1011からの信号か、または二値化回路1012の出力信号かいずれかを選択する。
セレクタ1013からの出力信号線1060の信号は、セレクタ1014に入力される。セレクタ1014は、ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9からのビデオ信号出力をそれぞれコネクタ1005,1006,1007,1008,1009を介してコア部10に入力された(信号線1064の)信号と、セレクタ1013の出力信号線1060の信号とをCPU1003の指示により選択する。
セレクタ1014の出力信号線1061の信号は、回転回路1015またはセレクタ1016に入力される。回転回路1015は入力した画像信号を「+90度」,「−90度」,「+180度」に回転する機能を有する。回転回路1015は、リーダ部1から出力された情報を二値化回路1012で二値信号に変換した後、回転回路1015にリーダ部1からの情報として記憶する。
次に、CPU1003からの指示により回転回路1015は、記憶した情報を回転して読み出す。セレクタ1016は、回転回路1015の出力信号線1062と回転回路1015の入力信号線1061のどちらかの信号を選択し、信号線1063の信号としてファクシミリ部4とのコネクタ1005,ファイル部5とのコネクタ1006,コンピュータインタフェース部7とのコネクタ1007,フォーマッタ部8とのコネクタ1008,イメージメモリ部9とのコネクタ1009とセレクタ1017に出力する。
信号線1063を流れる信号は、コア部10からファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8, イメージメモリ部9への画像情報の転送を行う同期式8ビットの片方向ビデオバスの信号であり、信号線1064は、ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9から画像情報の転送を行う同期式8ビットの片方向ビデオバスである。
ここで、ビデオ制御回路1004が、上記の信号線1063と信号線1064の同期式バスの制御をビデオ制御回路1004からの出力信号線1056の信号により制御している。コネクタ1005〜コネクタ1009には、ほかに信号線1054がそれぞれ接続される。信号線1054は、双方向の16ビットCPUバスであり、非同期式によるデータ・コマンドのやり取りを行う。
ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9とコア部10との情報の転送には、上記の2つのビデオバス1063,1064とCPUバス1054によって可能である。
また、ファクシミリ部4,ファイル部5,コンピュータインタフェース部7,フォーマッタ部8,イメージメモリ部9からの信号線1064の信号は、セレクタ1014とセレクタ1017に入力される。セレクタ1014は、CPU1003の指示により信号線1064の信号を次段の回転回路1015に入力する。
セレクタ1017は、信号線1063と信号線1064との信号のいずれかをCPU1003の指示により選択する。セレクタ1017の出力信号線1065は、パターンマッチング回路1018,セレクタ1019,1021に入力される。パターンマッチング回路1018は、入力信号線1065の信号をあらかじめ決められたパターンとパターンマッチングを行い、パターンが一致した場合、あらかじめ決められた多値の信号を信号ライン1066に出力する。パターンマッチングで一致しなかった場合は、入力信号線1065の信号を信号線1066に出力する。
セレクタ1019は信号線1065と信号線1066をCPU1003の指示により選択する。セレクタ1019の出力信号は信号線1067を通り、次段のルックアップテーブル(LUT)1020に入力される。LUT1020は、プリンタ部2に画像情報を出力する際にプリンタの特性に合わせて入力信号線1067の信号を変換する。
セレクタ1021は、LUT1020の出力信号線1066と信号線1065のいずれかの信号をCPU1003の指示により選択する。セレクタ1021の出力信号は信号線1069を介して次段の拡大回路1022に入力される。拡大回路1022は、CPU1003からの指示により画像のX方向,Y方向独立に拡大倍率を設定することが可能である。
拡大方法は、1次の線形補間方法である。拡大回路1022の出力信号は信号線1070を通って、バッファ1010に入力される。バッファ1010に入力された信号線1070の信号は、CPU1003の指示により双方向信号線1057を通って、コネクタ1001を介しプリンタ部2に送られプリントアウトされる。
図5は、図1に示した画像形成装置のコンピュータインタフェース部7の構成を説明するブロック図である。
図において、704,708はSCSIインタフェース(SCSII/F)で、705はセントロニクスインタフェース(セントロニクスI/F)で、706はRS232Cインタフェース(RS232CI/F)で、各々SCSI,RS232C,セントロニクス系との通信を行う。
700〜703は外部に接続する装置(例えば、PC/WS7A等)との間のコネクタで、各インタフェース704,708,705,706と信号線751,752,753を介して接続されている。707はコア部10側との間のコネクタで、各インタフェース704,708,705,706と信号線754を介して接続される。また、コネクタ707を介してコンピュータインタフェース部7からの情報はコア部10に転送される。
以下、コア部10と各部との信号の流れについて説明する。
〔ファクシミリ部4との間の情報伝送によるコア部10の動作〕
まず、コア部10からファクシミリ部4に情報を出力する場合について説明する。
コア部10のCPU1003は、通信用IC1002を介して、リーダ部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダ部1は、この命令により原稿をスキャナユニット104がスキャンすることにより読みとり、画像情報をコネクタ120に出力する。リーダ部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダ部1からの情報は、コア部10のコネクタ1001に入力される。
また、コア部10のコネクタ1001に入力された画像情報は、多値8bitの信号ライン1057を通ってバッファ1010に入力される。バッファ回路1010はCPU1003の指示により双方向信号線1057の信号を片方向信号として信号ライン1058を介してLUT1011に入力する。LUT1011ではリーダ部1からの画像情報をルックアップテーブルを用いて所望する値に変換する。例えば、原稿の下地を飛ばすことなどが可能である。
LUT1011の出力信号は、出力信号線1059を通って次段の二値化回路1012に入力される。二値化回路1012は信号線1059の8bit多値信号を二値化信号に変換する。二値化回路1012は、二値化された信号が0の場合00H、1の場合FFHと2つの多値の信号に変換する。二値化回路1012の出力信号は、セレクタ1013、セレクタ1014を介し回転回路1015または、セレクタ1016に入力される。
回転回路1015の出力信号も信号線1062を介してセレクタ1016に入力され、セレクタ1016は、信号線1061の信号か、信号線1062の信号のどちらかを選択する。信号の選択は、CPU1003がCPUバス1054を介してファクシミリ部4と通信を行うことにより決定する。
セレクタ1016からの出力信号線1063の信号は、コネクタ1005を介してファクシミリ部4に送られる。ファクシミリ部4は受け取った情報をハードディスク4Aに記憶することもできる。
次にファクシミリ部4からの情報をコア部10が受け取る場合について説明する。
ファクシミリ部4からの画像情報はコア部10のコネクタ1005を介して信号ライン1064に伝送される。信号線1064の信号は、セレクタ1014とセレクタ1017に入力される。コア部10のCPU1003の指示によりプリンタ部2にファクシミリ受信時の画像を回転して出力する場合には、セレクタ1014に入力された信号線1064の信号を回転回路1015で回転処理する。回転回路1015からの出力信号線1062の信号はセレクタ1016、セレクタ1017を介してパターンマッチング回路1018に入力される。
また、CPU1003の指示によりファクシミリ受信時の画像をそのままプリンタ部2に出力する場合には、セレクタ1017に入力した信号線1064の信号をパターンマッチング回路1018に入力する。
次に、パターンマッチング回路1018は、ファクシミリ受信した際の画像のガタガタを滑らかにする機能を有する。パターンマッチングされた信号は、セレクタ1019を介してLUT1020に入力される。LUT1020は、ファクシミリ受信した画像をプリンタ部2に所望する濃度で出力するために、LUT1020のテーブルはCPU1003で変更可能となっている。
LUT1020の出力信号線1068の信号は、セレクタ1021を介して拡大回路1022に入力される。拡大回路1022は、2つの値(「00H」,「FFH」)を有する8bit多値信号を、1次の線形補間法により拡大処理を行う。拡大回路1022から出力された「00−FF」の値を有する8bit多値の多値信号は、バッファ1010とコネクタ1001を介してリーダ部1に送られる。
リーダ部1は、この信号をコネクタ120を介し外部I/F切り替え回路119に入力する。外部I/F切り替え回路119は、ファクシミリ部4からの信号をY信号生成・色検出回路113に入力する。Y信号生成・色検出回路113からの出力信号は、前記したような処理をされた後、プリンタ部2に出力され出力用紙上に画像形成が行われる。
〔ファイル部5との間の情報伝達によるコア部10の動作〕
以下、コア部10からファイル部5に情報を出力する場合について説明する。
コア部10のCPU1003は、通信用IC1002を介して、リーダ部1のCPU122と通信を行い、原稿スキャン命令を出す。リーダ部1は、この命令により原稿をスキャナユニット104がスキャンすることにより読み取り、画像情報をコネクタ120に出力する。
リーダ部1と外部装置3は、ケーブルで接続されており、リーダ部1からの情報は、コア部10のコネクタ1001に入力される。コネクタ1001に入力された画像情報は、バッファ1010を介して片方向の信号線1058に入力される。8bit多値の信号である信号線1058の信号はLUT1011によって所望する信号に変換される。LUT1011の出力信号は信号線1059,セレクタ1013,セレクタ1014,セレクタ1016を介してコネクタ1006に入力される。
即ち、二値化回路1012および回転回路1015の機能を用いずに8bit多値のままファイル部5に転送される。CPU1003のCPUバス1054を介してファイル部5との通信により二値化信号のファイリングを行う場合には、二値化回路1012,回転回路1015の機能を有する。二値化処理および回転処理は、上記したファクシミリ部4の場合と同様であるので省略する。
次に、ファイル部5からの情報をコア部10で受け取る場合について説明する。
まず、ファイル部5からの画像情報はコネクタ1006,信号線1064を介して、セレクタ1014がセレクタ1017に入力される。8bit多値のファイリングの場合はセレクタ1017へ、二値のファイリングの場合には、セレクタ1014または、1017に入力することが可能である。二値のファイリングの場合は、ファクシミリ部4と同様な処理であるので説明を省略する。
多値のファイリングの場合セレクタ1017からの出力信号を信号線1065,セレクタ1019を介してLUT1020に二値化する。LUT1020では、所望するプリント濃度に合わせてCPU1003の指示によりルックアップテーブルを作成する。LUT1020からの出力信号は信号線1068,セレクタ1021を介して拡大回路1022に入力される。
拡大回路1022によって所望する拡大率に拡大した8bit多値信号1070は、バッファ1010,コネクタ1001を介してリーダ部1に送られる。リーダ部1に送られたファイル部5の情報は、上記したファクシミリ部4と同様に、プリンタ部2に出力され出力用紙上に画像形成が行われる。
〔コンピュータインタフェース部7との間の情報伝送によるコア部10の動作〕
コンピュータインタフェース部7は、外部装置3に接続されるPC/WS7Aとのインタフェースを行う。コンピュータインタフェース部7のコネクタ707を介してコア部10に転送された情報は、コネクタ1007およびデータバス1054を介しCPU1003に送られる。CPU1003は、送られてきた内容から各種の制御を行う。
〔フォーマッタ部8との間の情報伝送によるコア部10の動作〕
フォーマッタ部8は、例えば、上記コンピュータインタフェース部7からコア部10を通して送られてきたPC/WS7Aからの文書ファイルなどのコマンドデータをイメージデータに展開する機能を有する。
コア部10のCPU1003は、コンピュータインタフェース部7からデータバス1054を介して送られてきたデータが、フォーマッタ部8に関するデータであると判断すると、コネクタ1008を介しデータをフォーマッタ部8に転送する。フォーマッタ部8は、転送されたデータから文字や図形などのように意味のある画像としてメモリに展開する。
図6は、図1に示した画像形成装置のフォーマッタ部8の構成を説明するブロック図である。
図において、800はコネクタで、コア部10と接続される。803はデュアルポートメモリで、コネクタ800からデータバスライン853を介して転送されるPS/WS7Aからのコードデータ(コンピュータインタフェース7およびコア部10を介して転送されたコードデータ)を格納する。809はCPUで、デュアルポートメモリ803を介してPS/WS7Aから送られてきたコードデータをCPUバス857を介して受け取り、このコードデータを一旦メモリ805に貯えた後、順次イメージデータに展開し、メモリコントローラ808を介してメモリA806、またはメモリB807にイメージデータを転送する。
メモリA806およびメモリB807は、各1Mbytesの容量を持ち、1つのメモリ(メモリA806またはメモリB807)で300dpiの解像度でA4の用紙サイズのデータまで対応する(格納可能である)。なお、メモリA806およびメモリB807は、それぞれデータバスライン858,859でメモリコントローラ808と接続される。
メモリコントローラ808は、メモリA806およびメモリB807をCPU809からの指示により制御する。また、例えば、300dpiの解像度でA3用紙まで対応する場合には、メモリA806とメモリB807をカスケード接続してイメージデータを展開するよう制御する。
また、804は回転回路で、イメージデータの展開の際、文字や図形などの回転が必要な場合に、イメージデータを回転した後メモリA806、またはメモリB807に転送する。
また、メモリコントローラ808は、CPU809からの制御により、メモリA806またはメモリB807にイメージデータの展開が終了すると、メモリA806のデータバスライン858、またはメモリB807のデータバスライン859をメモリコントローラ808の出力ライン851に接続する。
802はタイミング生成回路で、コネクタ800および信号線852を介して入力されるコア部10からの信号に応じてメモリコントローラ808にメモリA806、またはメモリB807からの画像情報を読み出すためのタイミング信号を信号線856を介してメモリコントローラ808に出力する。
コネクタ800は、信号ライン851を介して転送されるメモリコントローラ808からの出力画像情報をコア部10に転送する。
なお、メモリ805は、内部にCPU809が実行するプログラムを記憶したプログラムメモリを備えている。
以下、各部の動作について説明する。
まず、コンピュータインタフェース部7からのデータは、コア部10で判別され、フォーマッタ部8に関するデータである場合には、コア部10のCPU1003は、コア部10のコネクタ1008およびフォーマッタ部8のコネクタ800を介してコンピュータからのデータをデュアルポートメモリ803に転送する。
フォーマッタ部8のCPU809は、デュアルポートメモリ803を介してコンピュータから送られてきたコードデータを受け取る。CPU809は、このコードデータを一旦メモリ805に貯えた後、順次イメージデータに展開し、メモリコントローラ808を介してメモリA806、またはメモリB807にイメージデータを転送する。
また、イメージデータの展開の際、文字や図形などの回転が必要な場合には、回転回路804にて回転したのちメモリA806、またはメモリB807に転送する。メモリA806またはメモリB807にイメージデータの展開が終了すると、CPU809は、メモリコントローラ808を制御しメモリA806のデータバスライン858、またはメモリB807のデータバスライン859をメモリコントローラ808の出力ライン851に接続する。
次に、CPU809は、デュアルポートメモリ803を介しコア部10のCPU1003と通信を行いメモリA806、またはメモリ807から画像情報を出力するモードに設定する。コア部10のCPU1003は、コア部10内の通信回路1002を介しリーダ部1のCPU122に内蔵している通信機能を用いてCPU122にプリント出力モードを設定する。
以下、プリント出力モード設定時の各部の動作について説明する。
まず、プリント出力モードが設定されると、コア部10のCPU1003は、コネクタ1008、およびフォーマッタ部8のコネクタ800を介してタイミング生成回路802に起動をかける。タイミング生成回路802は、コア部10からの信号に応じてメモリコントローラ808にメモリA806、またはメモリB807からの画像情報を読み出すためのタイミング信号を発生する。
メモリA806またはメモリB807からの画像情報は、信号ライン858を介しメモリコントローラ808に入力される。メモリコントローラ808からの出力画像情報は、信号ライン851およびコネクタ800を介してコア部10に転送される。コア部10からプリンタ部への出力に関しては、コア部10での説明と同様であるので省略する。
次にフォーマッタ部8からの情報を受け取り、出力用紙上に画像形成を行う手順について説明する。
フォーマッタ部8からの画像情報は、コネクタ1008を介して信号ライン1064に2つの値(「00H」,「FFH」)を有する多値信号として伝送される。信号線1064の信号は、セレクタ1014,セレクタ1017に入力される。CPU1003は、セレクタ1014および1017を制御する。以後、上記のファクシミリ部4の場合と同様であるので説明は省略する。
次に、フォーマッタ部8を用いて、複数サイズの用紙が混在され、両面印字指定された書類を印刷する際の動作について、特に画像の描画方向に注目して説明する。
外部のPC/WS7Aおよびリーダ部1(操作部124)は、本画像形成装置にて両面出力したい複数ページからなる書類に対し、両面モードとして「短辺綴じ両面モード」もしくは「長辺綴じ両面モード」を選択指定可能であり、さらに、各ページ毎に「用紙サイズ」(A3,A4,B4,B5等)と、描画方向(ポートレート描画、ランドスケープ描画)を選択可能である。また、上記両面モードにステイプル処理を指定して、出力される用紙に対してステイプラ221により、ステイプル処理することも可能である。
この場合、PC/WS7Aから送られる複数ページの画像形成に必要なデータは、インタフェース部7を通じてコア部10を経由して、フォーマッタ部8に渡される。また、リーダ部1のCCD109により読み取られた画像データおよび操作部124により指定された各指定データ等により構成される複数ページの画像形成に必要なデータは、リーダ部1からコア部10を経由して、フォーマッタ部8に渡される。
次に、フォーマッタ部8では、前述の手順により1ジョブ分のデータをうけとると、一旦メモリ805にデータを貯え印字動作(以下、図7に示す)を行う。
以下、図7のフローチャートを参照して、本発明に係る画像形成装置の第1の印字制御動作について説明する。
図7は、本発明に係る画像形成装置の第1の印刷制御手順を説明するフローチャートであり、フォーマッタ部8のCPU809が外部からデータを受け取り、メモリ805に貯えた時点で、メモリ805に格納されるプログラムに基づいて実行する。なお、(1)〜(17)は各ステップを示す。
まず、フォーマッタ部8のメモリ805に1ジョブ分のデータが貯えられると、前記ジョブにより印字される書類が両面印字のページを含んでいるか否かを判断し(1)、両面印字のページを含んでいないと判定された場合は、通常の印字を行い(17)、本フローチャートの処理を終了し、次のデータを待ち受ける状態に戻る。
一方、ステップ(1)で、前記ジョブにより印字される書類が両面印字のページを含んでいると判定された場合は、複数の用紙サイズが含まれているか否かを判定し(2)、複数の用紙サイズが含まれていないと判定された場合は、通常の印刷を行い(17)、本フローチャートの処理を終了し、次のデータを待ち受ける状態に戻る。
一方、ステップ(2)で、前記ジョブにより印字される書類が複数の用紙サイズが含まれていると判定された場合は、カレントページを表わす変数Nに1を代入し(3)、Nページ目が両面データか否かを判定し(4)、両面データでない(片面データ)と判定された場合は、Nページ目を指定された片面モードで印刷し(8)、ステップ(13)の処理に進む。
一方、ステップ(4)でNページ目が両面データと判定された場合は、指定された両面モードはロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)か否かを判定し(5)、ロングエッジバインドと判定された場合は、Nページ目がショートエッジフィード(短辺フィード)の用紙サイズか否かを判定する(6)。
ここで、ショートエッジフィードの用紙サイズとは、例えばA3サイズ,B4サイズなどであり、ロングエッジフィード(長辺フィード)の用紙サイズとは、例えばA4サイズ,B5サイズなどである。
なお、従来の技術の欄において、図16を用いて説明したように、ショートエッジフィードとは、即ち用紙の短辺側を先頭に搬送するモードであり、ロングエッジフィードとは、即ち用紙の長辺側を先頭にして搬送するモードである。(図16参照)。
ステップ(6)でNページ目がショートエッジフィードの用紙サイズと判定された場合は、Nページ目をショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)で印刷し(9)、ステップ(13)の処理に進む。
一方、ステップ(6)でNページ目がショートエッジフィードの用紙サイズでない(ロングエッジフィードの用紙サイズ)と判定された場合は、Nページ目を指定された両面モードで印刷し(10)、ステップ(13)の処理に進む。
一方、ステップ(5)で指定された両面モードがロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)でない即ちショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)と判定された場合は、Nページ目がショートエッジフィードの用紙サイズか否かを判定し(7)、Nページ目がショートエッジフィードの用紙サイズと判定された場合は、Nページ目を指定された両面モードで印刷し(11)、ステップ(13)の処理に進む。
一方、ステップ(7)でNページ目がショートエッジフィードの用紙サイズでない(ロングエッジフィードの用紙サイズ)と判定された場合は、Nページ目をロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)で印刷し(12)、ステップ(13)の処理に進む。
次に、Nページ目の印刷処理を行った後、Nページが最終ページか否かを判定し(13)、最終ページでないと判定された場合は、カレントページを表わす変数Nをインクリメントし(14)、ステップ(4)の処理に戻る。
一方、ステップ(13)でNページが最終ページであると判定された場合は、綴じ処理(ステイプル処理)が指定されているか否かを判定し(15)、綴じ処理が指定されていると判定された場合は、指定された綴じ処理を行い(16)、本フローチャートの処理を終了し、次のデータを待ち受ける状態に戻る。
一方、ステップ(15)で綴じ処理が指定されていないと判定された場合は、本フローチャートの処理を終了し、次のデータを待ち受ける状態に戻る。
以上の処理により、用紙サイズの異なる紙を同一の両面モードを指定して印刷する際にも、綴じ方向に関してつじつまのあった印刷を行うことができる。
なお、上記ステップ(9),(12)では、画像データを1つのジョブに含まれる複数の画像データと共に受信した画像データ毎に対応する回転指定データに従わないように制御し、画像データに対する回転処理を回転指定データに基づくことなく行う。
一方、それ(上記ステップ(9),(12))以外の上記ステップ(10),(11)では、画像データを回転指定データには従うように制御し、画像データに対する回転処理を回転指定データに基づいて行う。
また、この結果、回転指定データに基づくことなく回転処理を行う場合の画像の向きと、前記回転指定データに基づいて回転処理を行う場合の画像の向きは180度異なるものとなる(例えば、後述する図10(c),(d)を参照)。
図8は、図7に示した画像印刷制御手順による印刷結果を示す模式図である。
図に示す書類は、8ページの書類で、1〜4ページまでをA4ポートレートのデータ,5〜8ページ目までをA3ランドスケープのデータとして、指定して出力を行った場合の出力結果である。
(a)は出力結果を束ねた状態を示し、(b)は(a)に示した出力結果を束ねた状態から6,7ページ目を開いた状態を示し、図のように、A4サイズ,A3サイズが混載する場合に、綴じ機能を実行した場合にも、印字方向に矛盾のない最適な両面印字が行われている。
以上により、用紙サイズ混載時にも最適な両面印字が可能なように、書類全体に対し、両面の描画を、ショートエッジバインド、またはロングエッジバインドのどちらか一方で指定する場合でも、用紙サイズにより、指定された両面の描画方向を無視して描画することで、最適の綴じ機能を提供することができる。
なお、上述の図7のフローチャートに示した処理を行うということは、即ち、小サイズ頁(例えば、A4サイズの頁)と大サイズ頁(例えば、A3サイズの頁)が混在するジョブに関して、両面印刷かつ綴じ辺の印刷指示がなされた場合に、ドライバから出力される頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関しては、その回転指定には従わないということである。以下、図9〜図1313を用いて詳細に説明する。
図9は、小サイズ頁(例えば、A4サイズの頁)と大サイズ頁(例えば、A3サイズの頁)が混在するジョブに関して、両面印刷かつ綴じ辺の印刷指示画面の一例を示す模式図であり、(a)は原稿サイズを「A4」、印刷の向きを「縦」、即ち「A4縦」と設定する場合に対応し、(b)は原稿サイズを「A3」、印刷の向きを「横」、即ち「A3横」と設定する場合に対応し、(c)は印字面を「両面」、綴じ方向を「長辺綴じ1(左長辺または上長辺綴じ)」、即ち「長辺綴じ両面モード」に設定する場合に対応する。
例えば、プリンタドライバを有する図1に示したPC/WS7Aにおいて、ユーザがワープロソフトを用いて4頁分の文書を作成したとする。
そして、ワープロソフト上のページ設定画面にて、該文書の1頁目と2頁目の原稿サイズ及び向きをA4縦と設定し(図9(a)参照)、3頁目と4頁目の原稿サイズ及び向きをA3横と設定したとする(図9(b)参照)。
次に、図9(c)に示すように、PC/WS7Aのプリンタドライバの設定画面において、A4縦2頁、A3横2頁が混在する計4頁の文書に対して、両面印刷で、かつ長辺綴じ設定、即ち、長辺綴じ両面モードとユーザが設定したとする。
このように、1つのジョブにおいて、用紙サイズの設定を、ワープロソフト上の設定画面において、ページ毎(1頁目,2頁目,3頁目,4頁目)に行うこと、および、長辺綴じ両面モードまたは短辺綴じ両面モードの設定を、プリンタドライバの設定画面において、1ジョブ毎に行うことを、それぞれユーザが独立設定可能となっている。
上記4頁の文書を記録紙上に形成する際は、1頁目の画像を1枚目の記録紙の表面(第1面)に、2頁目の画像を1枚目の記録紙の裏面(第2面)に形成し、3頁目の画像を2枚目の記録紙の表面(第1面)に、4頁目の画像を2枚目の記録紙の裏面(第2面)に形成する。
また、出力用紙のサイズ(即ち、記録紙のサイズ)に関して、ユーザがワープロソフト上で作成したデータを忠実に再現するよう、ユーザにより出力用紙の指定が無い限り、原稿サイズに基づいて、最適なサイズを自動選択する。
この場合、1枚目の記録紙(以下、記録紙A)のサイズを1頁目および2頁目の原稿サイズと同じA4とし、2枚目の記録紙(以下、記録紙B)のサイズを3頁目および4頁目の原稿サイズと同じA3とする。
ユーザにより設定された動作モードが、長辺綴じ両面モードの場合、ドライバは、画像形成すべきシートの長辺側を綴じ方向とし、該綴じ方向に基づいて、シートの両面に画像形成するようプリンタ側にドライバ指示を画像データと共に出力する。
以下、図10〜図13を参照して、図1に示したPC/WS7A上のドライバより画像形成装置に送出されるプリンタジョブに含まれる画像データおよび回転指定データについて説明する。なお、以下、「長辺とじ」としては図9(c)の「長辺とじ1」,「短辺とじ」としては図9(c)の「短辺とじ1」を用いて説明するが、図9(c)の「長辺とじ2」,「短辺とじ2」の場合も同様である。
図10は、各種モードが選択(指定)された場合の処理を説明する模式図であり、A4縦2頁,A3横2頁が混在する計4頁の文書に対して、両面・ロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)するモードが指定された場合(図9(c)で印字面:両面,とじ方向:長辺とじ1指定)に対応する。
まず、PC/WS7A上のドライバ側の画像の回転指定について説明する。
図10の(a)は、PC/WS7A上で実行されるワープロソフトで作成した文書を示し、例えばA4縦2頁,A3横2頁が混在する計4頁の文書に対応する(図9参照)。
図10の(b)は、両面・ロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)設定によるドライバの指示を示す。
なお、出力紙としての記録紙Aは、ロングエッジフィードのシート、即ち、シートの長辺側を先頭にして搬送されるタイプのシートとし、記録紙Bは、ショートエッジフィードのシート、即ち、シートの短辺側を先頭にして搬送されるタイプのシートとする。
具体的には、1枚目の記録紙Aの長辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの左側(左端部)であるため、ユーザが、記録紙Aの第1面から、その左端部(綴じ辺)を軸にして裏返して、記録紙Aの第2面を見た場合に、2頁目の画像が正立状態で形成されるよう、1頁目の画像の回転指定を0度とし、同様に、2頁目の画像の回転指定も0度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
一方、2枚目の記録紙Bの長辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの上側(上端部)である。従って、ユーザが、記録紙Bの第1面から、その上端部を基準にして、第2面に裏返し、該記録紙Bの第2面を見た際に、4頁目の画像が正立状態で形成されるよう、3頁目の画像の回転指定は0度とし、4頁目の画像の回転指定を180度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
このように、ドライバからの画像の回転指定は、各頁毎(この場合、1頁,2頁,3頁,4頁)に設定される。
次に、プリンタ側の処理について説明する。
図10の(c)は、図10の(b)に示したドライバから指示に基づいて画像の回転処理を行い、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)、図10の(d)は、所定の頁の回転指定に関しては図10の(b)に示したドライバ指示に従わず、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)を示し、これら記録紙A,Bを仮に、ユーザが1つのシート束としてまとめた場合のシート束の状態を示す。
サイズが異なる複数のシートを1つのシート束としてまとめる場合、例えば綴じ方向の長さが一致する方向に各シートの向きを揃えることが考えられる。
即ち、この場合、記録紙Aの長辺方向の長さと、記録紙Bの短辺方向の長さが一致するので、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられる(図10(c)、(d)参照)。
これは、ユーザが自らまとめる場合に限らず、プリンタ側で自動的に処理(例えば、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きを揃えて出力する)する場合であっても同じようにまとめられると考えられる。
これにより、該シート束の綴じ方向は、第1面を基準にして見た場合に、シートの左側(左端部)となり、記録紙A,Bを1つのシート束としてまとめた場合において、記録紙Aの綴じ方向は長辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向と同一方向であるが、記録紙Bの綴じ方向は短辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向(長辺方向)と異なってしまう。
一方、ドライバからプリンタに出力される画像の回転指定は、ドライバで設定された綴じ方向に基づいた回転指定であり、例えば図10(b)に示したように、設定された綴じ方向は長辺方向であり、長辺方向に基づいて、それぞれ頁毎に回転指示がプリンタに出力される。
このように、ドライバ側で設定された綴じ方向とは異なる綴じ方向で、記録紙Bは揃えられるべきであるにも係らず、ドライバの指示どおり、各頁毎に画像の回転処理を行い画像形成した場合、図10(c)に示すように、記録紙Bの第2面に形成された4頁目の画像の向きが、その他の面に形成された画像の向きと180度異なってしまい、ユーザがシート束の左端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、4頁目の画像を見た場合に、他の画像の向きと上下逆さまとなり、見づらくなってしまうという不具合を生じる。
本実施形態では、このような不具合が生じることを防止する為に、ドライバから出力される各頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関する回転指定(ここでは、4頁目の画像に対する180度の回転指定)には従わず、その他の頁に関する回転指定には従うようCPU809により制御する。
例えば、この場合、図10の(b)に示したようにドライバから記録紙Bの第2面に形成すべき4頁目の画像の回転指定として、180度回転させる指示がプリンタ側に出力されたが、プリンタ側では、該頁に対応するドライバからの回転指定には従わずに、4頁目の画像に対する回転処理を行うことなく、そのまま記録紙Bの第2面に4頁目の画像を形成するよう制御する。
一方、1頁目,2頁目,3頁目の画像の回転指定には従い、1頁目,2頁目,3頁目の各頁毎に対応する回転指定に基づいて、それぞれ画像の回転処理を行うよう制御する。
即ち、CPU809は、綴じ方向を整合させる処理として、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられることを予想して、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて画像の回転処理を行う。
なお、予想するにあたりCPU809は、該文書の原稿サイズや画像の向き、記録紙のサイズ、画像形成すべき記録紙の長辺方向及び短辺方向の長さ等に関するデータを取得し、予めメモリに記憶されたテーブルを参照して、1つの束としてまとめられた際のシート束の綴じ方向を判断し(この場合、左端部)、また、その際の各シートの綴じ方向を調べ(例えば、この場合、記録紙Aの綴じ方向はドライバの設定と同じ長辺方向であると判断し、記録紙Bの綴じ方向はドライバの設定とは異なる短辺方向であると判断し)、これらを基に、画像データ毎に対応する回転指定データを設定する。
例えば、この場合、ドライバ側で180度と設定された4頁目の画像の回転指定を、プリンタ側で0度と設定し直す。
以上により、図10(d)に示したように、記録紙Bの第2面に形成された4頁目の画像の向きは、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、ユーザがシート束の左端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、4頁目の画像を見た際に、他の画像の向きと上下逆さまで、見づらくなるという不具合が生じることを防止できる。
図11は、各種モードが選択(指定)された場合の処理を説明する模式図であり、A4横2頁,A3縦2頁が混在する計4頁の文書に対して、両面・ロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)するモードが指定された場合(図9(c)で印字面:両面,とじ方向:長辺とじ1指定)に対応する。なお、ここでは、出力紙としての記録紙Aはショートエッジフィード,Bはロングエッジフィードのシートとする。
まず、PC/WS7A上のドライバ側の画像の回転指定について説明する。
図11(a)は、PC/WS7A上で実行されるワープロソフトで作成した文書を示し、ここではA4横2頁,A3縦2頁が混在する計4頁の文書に対応する。
図11(b)は、両面・ロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)設定によるドライバの指示を示す。
具体的には、1枚目の記録紙Aの長辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの上側(上端部)であるため、ユーザが、記録紙Aの第1面から、その上端部(綴じ辺)を軸にして裏返して、記録紙Aの第2面を見た場合に、2頁目の画像が正立状態で形成されるよう、1頁目の画像の回転指定を0度とし、2頁目の画像の回転指定を180度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
一方、2枚目の記録紙Bの長辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの左側(左端部)である。従って、ユーザが、記録紙Bの第1面から、その左端部を基準にして、第2面に裏返し、該記録紙Bの第2面を見た際に、4頁目の画像が正立状態で形成されるよう、3頁目の画像の回転指定は0度とし、同様に4頁目の画像の回転指定を0度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
このように、ドライバからの画像の回転指定は、各頁毎(この場合、1頁,2頁,3頁,4頁)に設定される。
次に、プリンタ側の処理について説明する。
図11(c)は、図11(b)に示したドライバから指示に基づいて画像の回転処理を行い、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)、図1111(d)は、所定の頁の回転指定に関しては(b)に示したドライバ指示に従わず、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)を示し、これら記録紙A,Bを仮に、ユーザが1つのシート束としてまとめた場合のシート束の状態を示す。
上述したように、サイズが異なる複数のシートを1つのシート束としてまとめる場合、例えば、綴じ方向の長さが一致する方向に各シートの向きを揃えることが考えられる。
この場合、記録紙Aの長辺方向の長さと、記録紙Bの短辺方向の長さが一致するので、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられる(図11(c)、(d)参照)。
これにより、該シート束の綴じ方向は、第1面を基準にして見た場合に、シートの上側(上端部)となり、記録紙A,Bを1つのシート束としてまとめた場合において、記録紙Aの綴じ方向は長辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向と同一方向であるが、記録紙Bの綴じ方向は短辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向(長辺方向)と異なってしまう。
一方、ドライバからプリンタに出力される画像の回転指定は、ドライバで設定された綴じ方向に基づいた回転指定であり、例えば図11(b)に示したように、設定された綴じ方向は長辺方向であり、長辺方向に基づいて、それぞれ頁毎に回転指示がプリンタに出力される。
このように、ドライバ側で設定された綴じ方向とは異なる綴じ方向で、記録紙Bは揃えられるべきであるにも係らず、ドライバの指示どおり、各頁毎に画像の回転処理を行い画像形成した場合、図11(c)に示すように、記録紙Bの第2面に形成された4頁目の画像の向きが、その他の面に形成された画像の向きと180度異なってしまい、ユーザがシート束の上端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、4頁目の画像を見た場合に、他の画像の向きと上下逆さまとなり、見づらくなってしまうという不具合を生じる。
本実施形態では、このような不具合が生じることを防止する為に、ドライバから出力される各頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関する回転指定(ここでは、4頁目の画像に対する0度の回転指定)には従わず、その他の頁に関する回転指定には従うようCPU809により制御する。
例えば、この場合、(b)に示したようにドライバから記録紙Bの第2面に形成すべき4頁目の画像の回転指定として、0度回転させる(即ち、回転しない)指示がプリンタ側に出力されたが、プリンタ側では、該頁に対応するドライバからの回転指定には従わずに、ドライバからの回転指定に基づかない独自の回転処理として、4頁目の画像を180度回転処理して、記録紙Bの第2面に画像形成するよう制御する。
一方、1頁目,2頁目,3頁目の画像の回転指定には従い、1頁目,2頁目,3頁目の各頁毎に対応する回転指定に基づいて、それぞれ画像の回転処理を行うよう制御する。
即ち、CPU809は、綴じ方向を整合させる処理として、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられることを予想して、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて独自の画像の回転処理を行う。
なお、予想するにあたりCPU809は、該文書の原稿サイズや画像の向き、記録紙のサイズ、画像形成すべき記録紙の長辺方向及び短辺方向の長さ等に関するデータを取得し、予めメモリに記憶されたテーブルを参照して、1つの束としてまとめられた際のシート束の綴じ方向を判断し(この場合、上端部)、また、その際の各シートの綴じ方向を調べ(例えば、この場合、記録紙Aの綴じ方向はドライバの設定と同じ長辺方向であると判断し、記録紙Bの綴じ方向はドライバの設定とは異なる短辺方向であると判断し)、これらを基に、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて画像の回転処理を行う。例えば、この場合、ドライバ側で0度と設定された4頁目の画像の回転指定をプリンタ側で180度と設定し直し、4頁目の画像を180度回転させる処理を行い、処理した4頁目の画像を記録紙Bの第2面に形成する。
以上により、図11(d)に示したように、記録紙Bの第2面に形成された4頁目の画像の向きは、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、ユーザがシート束の上端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、4頁目の画像を見た際に、他の画像の向きと上下逆さまで、見づらくなるという不具合が生じることを防止できる。
図12は、各種モードが選択(指定)された場合の処理を説明する模式図であり、A4縦2頁、A3横2頁が混在する計4頁が混在する計4頁の文書に対して両面・ショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)するモードが指定(図9(c)で印字面:両面,とじ方向:短辺1指定)された場合に対応する。なお、出力紙としての記録紙Aはロングエッジフィード、Bはショートエッジフィードのシートとする。
まず、PC/WS7A上のドライバ側の画像の回転指定について説明する。
図12(a)は、PC/WS7A上で実行されるワープロソフトで作成した文書を示し、例えばA4縦2頁,A3横2頁が混在する計4頁の文書に対応する。
図12(b)は、両面・ショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)設定によるドライバの指示を示す。
具体的には、1枚目の記録紙Aの短辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの上側(上端部)であるため、ユーザが、記録紙Aの第1面から、その上端部(綴じ辺)を軸にして裏返して、記録紙Aの第2面を見た場合に、2頁目の画像が正立状態で形成されるよう、1頁目の画像の回転指定を0度とし、2頁目の画像の回転指定を180度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
一方、2枚目の記録紙Bの長辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの左側(左端部)である。従って、ユーザが、記録紙Bの第1面から、その左端部を基準にして、第2面に裏返し、該記録紙Bの第2面を見た際に、4頁目の画像が正立状態で形成されるよう、3頁目の画像の回転指定は0度とし、同様に4頁目の画像の回転指定を0度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
このように、ドライバからの画像の回転指定は、各頁毎(この場合、1頁,2頁,3頁,4頁)に設定される。
次に、プリンタ側の処理について説明する。
図12(c)は、図12(b)に示したドライバから指示に基づいて画像の回転処理を行い、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)、図1212(d)は、所定の頁の回転指定に関しては図12(b)に示したドライバ指示に従わず、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)を示し、これら記録紙A,Bを仮に、ユーザが1つのシート束としてまとめた場合のシート束の状態を示す。
上述したように、サイズが異なる複数のシートを1つのシート束としてまとめる場合、例えば、綴じ方向の長さが一致する方向に各シートの向きを揃えることが考えられる。
この場合、記録紙Aの長辺方向の長さと、記録紙Bの短辺方向の長さが一致するので、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられる(図12(c)、(d)参照)。
これにより、該シート束の綴じ方向は、第1面を基準にして見た場合に、シートの左側(左端部)となり、記録紙A,Bを1つのシート束としてまとめた場合において、記録紙Bの綴じ方向は短辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向と同一方向であるが、記録紙Aの綴じ方向は長辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向(短辺方向)と異なってしまう。
一方、ドライバからプリンタに出力される画像の回転指定は、ドライバで設定された綴じ方向に基づいた回転指定であり、例えば図12(b)に示したように、設定された綴じ方向は短辺方向であり、短辺方向に基づいて、それぞれ頁毎に回転指示がプリンタに出力される。
このように、ドライバ側で設定された綴じ方向とは異なる綴じ方向で、記録紙Aは揃えられるべきであるにも係らず、ドライバの指示どおり、各頁毎に画像の回転処理を行い画像形成した場合、図12(c)に示すように、記録紙Aの第2面に形成された2頁目の画像の向きが、その他の面に形成された画像の向きと180度異なってしまい、ユーザがシート束の左端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、2頁目の画像を見た場合に、他の画像の向きと上下逆さまとなり、見づらくなってしまうという不具合を生じる。
本実施形態では、このような不具合が生じることを防止する為に、ドライバから出力される各頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関する回転指定(ここでは、2頁目の画像に対する180度の回転指定)には従わず、その他の頁に関する回転指定には従うようCPU809により制御する。
例えば、この場合、図12(b)に示したようにドライバから記録紙Aの第2面に形成すべき2頁目の画像の回転指定として、180度回転させる指示がプリンタ側に出力されたが、プリンタ側では、該頁に対応するドライバからの回転指定には従わずに、2頁目の画像を0度回転処理(即ち、回転なし)して記録紙Aの第2面に画像形成するよう制御する。
一方、1頁目,3頁目,4頁目の画像の回転指定には従い、1頁目,3頁目,4頁目の各頁毎に対応する回転指定に基づいて、それぞれ画像の回転処理を行うよう制御する。
即ち、CPU809は、綴じ方向を整合させる処理として、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられることを予想して、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて独自の画像の回転処理を行う。
なお、予想するにあたりCPU809は、該文書の原稿サイズや画像の向き、記録紙のサイズ、画像形成すべき記録紙の長辺方向及び短辺方向の長さ等に関するデータを取得し、予めメモリに記憶されたテーブルを参照して、1つの束としてまとめられた際のシート束の綴じ方向を判断し(この場合、左端部)、また、その際の各シートの綴じ方向を調べ(例えば、この場合、記録紙Aの綴じ方向は、ドライバの設定とは異なる長辺方向であると判断し、記録紙Bの綴じ方向はドライバの設定と同じ長辺方向であると判断し)、これらを基に、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して(所定の頁に関する回転指定には従わず、)、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて画像の回転処理を行う。例えば、この場合、ドライバ側で180度と設定された2頁目の画像の回転指定をプリンタ側で0度と設定し直し、2頁目の画像を0度回転させる処理を行い(2頁目の画像に対する回転処理を行うことなく、そのまま記録紙Aの第2面に2頁目の画像を形成するよう制御する)、処理した2頁目の画像を記録紙Aの第2面に形成する。
以上により、図12(d)を参照に示したように、記録紙Aの第2面に形成された2頁目の画像の向きは、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、ユーザがシート束の左端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、2頁目の画像を見た際に、他の画像の向きと上下逆さまで、見づらくなるという不具合が生じることを防止できる。
図13は、各種モードが選択(指定)された場合の処理を説明する模式図であり、A4横2頁,A3縦2頁が混在する計4頁の文書に対して、両面・ショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)するモードが指定された場合(図9(c)で印字面:両面,とじ方向:短辺1指定)に対応する。なお、ここでは記録紙としての記録紙Aはショートエッジフィード,記録紙Bはロングエッジフィードとする。
まず、PC/WS7A上のドライバ側の画像の回転指定について説明する。
図13(a)は、PC/WS7A上で実行されるワープロソフトで作成した文書を示し、ここではA4横2頁,A3縦2頁が混在する計4頁の文書に対応する。
図13(b)は、両面・ショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)設定によるドライバの指示を示す。
具体的には、1枚目の記録紙Aの短辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの左側(左端部)であるため、ユーザが、記録紙Aの第1面から、その左端部(綴じ辺)を軸にして裏返して、記録紙Aの第2面を見た場合に、2頁目の画像が正立状態で形成されるよう、1頁目の画像の回転指定を0度とし、同様に2頁目の画像の回転指定を0度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
一方、2枚目の記録紙Bの短辺は、第1面を基準とした場合に、該シートの上側(上端部)である。従って、ユーザが、記録紙Bの第1面から、その上端部を基準にして、第2面に裏返し、該記録紙Bの第2面を見た際に、4頁目の画像が正立状態で形成されるよう、3頁目の画像の回転指定は0度とし、4頁目の画像の回転指定を180度とし、これら画像の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される。
このように、ドライバからの画像の回転指定は、各頁毎(この場合、1頁,2頁,3頁,4頁)に設定される。
次に、プリンタ側の処理について説明する。
図13(c)は、図13(b)に示したドライバから指示に基づいて画像の回転処理を行い、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)、図1313(d)は、所定の頁の回転指定に関しては図13(b)に示したドライバ指示に従わず、画像形成処理を行った場合の出力結果(記録紙A,B)を示し、これら記録紙A,Bを仮に、ユーザが1つのシート束としてまとめた場合のシート束の状態を示す。
上述したように、サイズが異なる複数のシートを1つのシート束としてまとめる場合、例えば、綴じ方向の長さが一致する方向に各シートの向きを揃えることが考えられる。
この場合、記録紙Aの長辺方向の長さと、記録紙Bの短辺方向の長さが一致するので、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられる(図13(c)、(d)参照)。
これにより、該シート束の綴じ方向は、第1面を基準にして見た場合に、シートの上側(上端部)となり、記録紙A,Bを1つのシート束としてまとめた場合において、記録紙Bの綴じ方向は短辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向と同一方向であるが、記録紙Aの綴じ方向は長辺方向であり、ドライバ設定において決められた綴じ方向(短辺方向)と異なってしまう。
一方、ドライバからプリンタに出力される画像の回転指定は、ドライバで設定された綴じ方向に基づいた回転指定であり、例えば図13(b)に示したように、設定された綴じ方向は短辺方向であり、短辺方向に基づいて、それぞれ頁毎に回転指示がプリンタに出力される。
このように、ドライバ側で設定された綴じ方向とは異なる綴じ方向で、記録紙Aは揃えられるべきであるにも係らず、ドライバの指示どおり、各頁毎に画像の回転処理を行い画像形成した場合、図13(c)に示すように、記録紙Aの第2面に形成された2頁目の画像の向きが、その他の面に形成された画像の向きと180度異なってしまい、ユーザがシート束の上端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、2頁目の画像を見た場合に、他の画像の向きと上下逆さまとなり、見づらくなってしまうという不具合を生じる。
本実施形態では、このような不具合が生じることを防止する為に、ドライバから出力される各頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関する回転指定(ここでは、2頁目の画像に対する0度の回転指定)には従わず、その他の頁に関する回転指定には従うようCPU809により制御する。
例えば、この場合、図13(b)に示したようにドライバから記録紙Aの第2面に形成すべき2頁目の画像の回転指定として、0度回転させる指示がプリンタ側に出力されたが、プリンタ側では、該頁に対応するドライバからの回転指定には従わずに、ドライバからの回転指定には基づかない独自の回転処理として、2頁目の画像を180度回転させる処理を行い、記録紙Aの第2面に画像形成するよう制御する。
一方、1頁目,3頁目,4頁目の画像の回転指定には従い、1頁目,3頁目,4頁目の各頁毎に対応する回転指定に基づいて、それぞれ画像の回転処理を行うよう制御する。
即ち、CPU809は、綴じ方向を整合させる処理として、記録紙Aの長辺と記録紙Bの短辺が重なり合うよう各記録紙の向きが揃えられることを予想して、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて独自の画像の回転処理を行う。
なお、予想するにあたりCPU809は、該文書の原稿サイズや画像の向き、記録紙のサイズ、画像形成すべき記録紙の長辺方向及び短辺方向の長さ等に関するデータを取得し、予めメモリに記憶されたテーブルを参照して、1つの束としてまとめられた際のシート束の綴じ方向を判断し(この場合、上端部)、また、その際の各シートの綴じ方向を調べ(例えば、この場合、記録紙Aの綴じ方向はドライバの設定と異なる長辺方向であると判断し、記録紙Bの綴じ方向はドライバの設定と同じ短辺方向であると判断し)、これらを基に、ドライバから出力された所定の頁に関する回転指定データを無視して(所定の頁に関する回転指定には従わず、)、プリンタ側で新たに回転指定データを設定し直し、該回転指定データに応じて画像の回転処理を行う。例えば、この場合、ドライバ側で0度と設定された2頁目の画像の回転指定をプリンタ側で180度と設定し直し、2頁目の画像を180度回転させる処理を行い、処理した2頁目の画像を記録紙Aの第2面に形成する。
以上により、図13(d)に示したように、記録紙Aの第2面に形成された2頁目の画像の向きは、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、ユーザがシート束の上端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、2頁目の画像を見た際に、他の画像の向きと上下逆さまで、見づらくなるという不具合が生じることを防止できる。
以上説明したように、小サイズ頁と大サイズ頁が混在するジョブに関し、ロングエッジバインド(長辺綴じ両面モード)または、ショートエッジバインド(短辺綴じ両面モード)の何れかのモードが設定された場合は、ドライバから出力される頁毎の回転指定のうち、所定の頁に関する回転指定には従わないよう制御するので、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合でも、綴じ方向に整合した最適な両面印字出力結果を取得することが出来る。
なお、上記図9〜図13を用いて説明したように、本実施形態では、綴じ方向に整合させる為の処理をプリンタ側で行う場合について説明したが、これに限らずドライバ側で綴じ方向に整合させる為の処理を行うように構成してもよい。
例えば、プリンタドライバの設定画面において(図9を参照)、ユーザにより長辺綴じ設定が行なわれた場合には、ドライバが、大サイズ頁の回転指定を小サイズ頁の綴じ方向に整合させるような指示にする。
以下、図10に示した例を用いて説明する。
仮に、綴じ方向に整合させる処理をドライバが行わない場合、上述したように、記録紙Bの第2面に形成される4頁目の画像の回転指定として、4頁目の画像を180度回転させる処理を行うようプリンタ側にドライバの指示が出力される(図10(b)参照)。
この場合、プリンタ側で、綴じ方向に整合させる処理を行わないと、図10(c)に示したように、記録紙Bの第2面に形成される4頁目の画像の向きが、その他の面に形成される画像の向きと180度異なってしまう。
これに対し、綴じ方向に整合させる処理をドライバが行う場合は、A3サイズのシートである記録紙Bの第2面に形成される4頁目の画像の回転指定(即ち、大サイズ頁の回転指定)を、A4サイズのシートである記録紙Aの第2面に形成される2頁目の画像の回転指定(即ち、小サイズ頁の回転指定)と同じ回転指定にするよう設定する。
従って、この場合、ドライバは、4頁目の画像の回転指定を、2頁目の画像の回転指定と同じ0度に設定し、該回転指定をドライバの指示として、プリンタに出力する。
即ち、ドライバは綴じ方向に整合させる処理として、サイズが異なる複数のシートが1つの束としてまとめられる場合に、大サイズのシートの短辺と小サイズのシートの長辺が重なり合うよう各シートの向きが揃えられることを予想した回転指定データを画像データ毎にそれぞれ設定する。
なお、サイズが異なる複数のシートが1つの束としてまとめられる場合に、大サイズのシートの短辺と小サイズのシートの長辺が重なり合うよう前記各シートの向きが揃えられることを予想するにあたりドライバは、上述のプリンタ側で行う場合と同様な方法で予想するものとする。
一方、このように、ドライバ側で既に綴じ方向に整合させる処理が行なわれた場合、プリンタ側では、ドライバの指示通りに画像の回転処理を行い、画像形成すればよい。
これにより、記録紙Bの第2面に形成された4頁の画像の向きは、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合でも、綴じ方向に整合した最適な両面印字結果を出力することができる(図10(d)参照)。
従って、例えば、ユーザがシート束の左端部を基準にして一枚ずつ記録紙をめくり、4頁目の画像を見た際に、他の画像の向きと上下逆さまで、見づらくなるという不具合が生じることを防止できる。
また、例えばプリンタドライバの設定画面において、ユーザにより短辺綴じ設定が行なわれた場合、ドライバは、綴じ方向に整合させる処理として、小サイズ頁の回転指定を大サイズ頁の綴じ位置に整合させた指示にするよう処理する。
以下、図13に示した例を用いて説明する。
仮に、綴じ方向に整合させる処理をドライバが行わずに、各頁毎に対応する回転指定データを設定した場合、上述したように、1頁目,2頁目,3頁目,4頁目の画像の回転指定は、それぞれ0度,0度,0度,180度と設定され、これら各頁毎の回転指定がドライバの指示としてプリンタ側に出力される(図13(b)参照)。
この場合、プリンタ側で、綴じ方向に整合させる処理を行わないと、図13(c)に示したように、記録紙Aの第2面に形成される2頁目の画像の向きが、その他の面に形成される画像の向きと180度異なってしまう。
これに対し、綴じ方向に整合させる処理をドライバが行う場合は、A4サイズシートである記録紙Aに形成される画像の回転指定をA3サイズのシートである記録紙Bに形成される画像の回転指定に合わせる。
例えば、記録紙Aの第2面に形成されるP2の画像の回転指定(即ち、小サイズ頁の回転指定)を、記録紙Bの第2面に形成される4頁目の画像の回転指定(即ち、大サイズ頁の回転指定)と同じ回転指定にするよう設定する。この場合、2頁目の画像の回転指定は、4頁目の画像の回転指定と同じ180度となる。
従って、綴じ方向に整合させる処理をドライバ側で行う場合、ドライバは、1頁目,2頁目,3頁目,4頁目の画像の回転指定を、それぞれ0度,180度,0度,180度と設定し、該頁毎の回転指定をドライバの指示として、プリンタに出力する。
即ち、上述したように、ドライバは綴じ方向に整合させる処理として、サイズが異なる複数のシートが1つの束としてまとめられる場合に、大サイズのシートの短辺と小サイズのシートの長辺が重なり合うよう各シートの向きが揃えられることを予想した回転指定データを画像データ毎にそれぞれ設定する。
なお、この場合、プリンタ側では、ドライバの指示通りに画像の回転処理を行い、画像形成することで、記録紙Aの第2面に形成された2頁目の画像の向きが、その他の面に形成された画像の向きと同一方向となるので、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合でも、綴じ方向に整合した最適な両面印字結果を出力することが出来る。
以上説明したように、ドライバ側において、綴じ方向に整合させる為の処理を行うことで、プリンタ側で綴じ方向に整合させる為の処理を行う必要が無くなるので、プリンタが行うべき処理を少なくすることが出来る。
従って、処理効率を向上させると共に該装置に対する負荷を軽減させることが出来る。
また、PC/WS7Aにおいて、複数の用紙サイズが混在する文書に対して、何れかのモード(長辺綴じ両面モードまたは短辺綴じ両面モード)がユーザにより設定されたとしても、プリンタ側またはドライバ側において、綴じ方向に整合させる為の処理として、サイズが異なる複数のシートが1つの束としてまとめられる場合に、大サイズのシートの短辺と小サイズのシートの長辺が重なり合うよう各シートの向きが揃えられることを予想した回転指定データを画像データ毎にそれぞれ自動的に設定し、その旨をPC/WS7Aの設定画面上に表示するように構成してもよい。
また、更に、図9(c)に示したプリンタドライバの設定画面のように、綴じ設定を行うためのボタンが複数あるような場合、綴じ設定を行うための何れか1個のボタンのみを選択可能とし、それ以外のボタンは選択できないよう、薄く表示したり、網掛け表示するように構成してもよい。
これにより、ユーザが行うべき操作を少なくすると共に、ユーザによる誤操作を防止することが出来る。
なお、本発明は、電子写真方式の画像形成装置でも、インクジェット、昇華式でもその他の方式の画像形成装置でも適用可能である。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出して実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピーディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムを格納した記憶媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウエアによって表されるプログラムをネットワーク上のデータベースから通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
以上説明したように、本実施形態によれば、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合でも、綴じ方向に整合した画像方向で両面印字処理を行うことを可能とする。また、綴じ方向に整合した状態でステイプル処理することが可能となる。
また、同一の書類内に縦向き搬送される第1の記録シートと該第1の記録シートの長辺を短辺とするサイズで横向き搬送される第2の記録シート指定が混在した場合でも、第2の記録シートの画像形成方向を変更して第1の記録シートの綴じ方向と整合させることが可能となる。また、第1の記録シートの画像形成方向を変更して第2の記録シートの綴じ方向と整合させることも可能となる。
さらに、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合、綴じ方向と異なる方向に回転処理された画像の出力を防止することができる。
また、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合に、プリンタドライバにより綴じ方向と180度異なる方向への回転指示がなされた場合でも、綴じ方向への回転処理を実行して、綴じ方向に整合した最適な両面印字出力結果を取得することができる。
従って、同一の書類内に複数の用紙サイズが混在した場合でも、綴じ方向に整合した最適な両面印字出力結果を取得することができる等の効果を奏する。