JP2004130588A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004130588A JP2004130588A JP2002295779A JP2002295779A JP2004130588A JP 2004130588 A JP2004130588 A JP 2004130588A JP 2002295779 A JP2002295779 A JP 2002295779A JP 2002295779 A JP2002295779 A JP 2002295779A JP 2004130588 A JP2004130588 A JP 2004130588A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- image
- paper
- rotation angle
- page
- forming apparatus
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】本発明は、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、かつ後処理の処理内容や用紙に応じて、更に利用者の所望に応じて最適な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成する。
【選択図】 図1
【解決手段】ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、詳細には異方向の画像の回転角度の決定に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平7−245693号公報
上記特許文献1の画像形成装置は、原稿用紙がポートレート原稿であるのか、もしくはランドスケープ原稿であるのかといった原稿の種類を判定する判定手段と、原稿用紙のデジタル画像データを読み取る読取手段と、画像データを記憶する画像メモリと、画像メモリから所定の角度だけ原稿の画像を回転した状態のデータを出力する回転処理部と、回転処理部で出力されるデータに基づく画像を用紙の両面に順に形成する画像形成手段と、画像形成手段が用紙上に画像を形成する際に、該用紙の長手方向又は短手方向に綴じ代を設ける綴じ代形成手段と、綴じ代形成手段による綴じ代の形成方向を選定する選定手段と、原稿用紙の種類、及び綴じ代の形成方向とに基づいて、上記回転角度を決定する回転角決定手段とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によれば、画像の方向が混在した場合、つまり1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合、そのままの向きの用紙を選択すると、手作業で方向を揃える作業が発生したり、用紙ごとに回転角を決めると給紙トレイに入っている用紙向きによって違うアウトプットが得られてしまう。また、アウトプットを読む場合、1ページ目の画像向き(ポートレート,ランドスケープ)によって用紙に手をかける向きが違うのが通常であるが、ページをめくっていって異方向の画像が出現した場合、用紙を持ち直す手間が生じる。更に、両面,パンチ,ステープル等、綴じの概念を付加する印刷物に関しては、自ずとアウトプットを読む場合に手をかける位置が決まってくる。ページをめくっていってい方向の画像が出現した場合画像の向きを一意に決めてしまうと、綴じの位置によっては持ち替えや無理な姿勢を強いることになる。また、用紙そのものに方向がある用紙に印刷をする場合、その用紙の特性を考慮しない印刷は、利用者にとって意味のないアウトプットになりかねない。更に、利用者の利き手や志向により、装置側で決めた異方向回転角が意にそぐわない場合がある。
【0004】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、かつ後処理の処理内容や用紙に応じて、更に利用者の所望に応じて最適な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成することに特徴がある。よって、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、最適な画像を形成できる。
【0006】
また、異方向の画像が現れた時先頭ページの画像向きを基準として異方向画像の回転角を決定することにより、給紙トレイに入っている用紙向きによらず同じアウトプットを得ることができる。
【0007】
更に、1ページ目がポートレート原稿の時と1ページ目がランドスケープ原稿の時に応じて異方向の画像が出現した時の回転角を変えることにより、ページをめくっていく際に用紙束を持ち直したりする手間を軽減できる。
【0008】
また、後処理の処理内容に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、後処理の処理内容に対して最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力を提供できる。
【0009】
更に、両面画像形成の綴じ代方向と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角と裏面の画像の回転角を決定することにより、両面印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0010】
また、パンチの位置に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、パンチ処理に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0011】
更に、ステープルを施す、2箇所、1箇所斜め、1箇所水平、1箇所垂直などの処理内容と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角を決定することにより、ステープル印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0012】
また、用紙の種類によって異方向の画像の回転角を決定することにより、方向のある用紙に印刷するなどの場合であっても最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0013】
更に、ユーザにより異方向の画像の回転角を任意に設定可能とすることにより、利用者の志向や目的の達成に必要な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成する。
【0015】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る画像形成装置の一例としてプリンタ装置を適用したプリンタシステムのシステム構成を示すブロック図である。同図において、プリンタシステムは、主に、プリンタ装置100と、ホスト装置200及びディスプレイ装置300を含んで構成されている。プリンタ装置100は、セントロニクスRS−232C、ネットワーク、IEEE1394、USBなどの接続線によってホスト装置200に接続されている。また、プリンタ装置100は、ホストI/F101、コード/フォントROM102、入出力パネル103、圧縮伸長器104、RAM105、CPU106、大容量記憶装置107、ビデオ制御部108、プリンタエンジン109、周辺装置110を含んで構成されて、各構成部は内部バス111によって各々接続されている。また、プリンタエンジン109は、LD109−1及び書き込み制御部109−2を有し、周辺装置110はフィニッシャー110−1、ステープラー110−2、給紙トレイ110−3、両面ユニット110−4を含んでいる。
【0016】
このような構成を有している本実施例のプリンタ装置を適用したプリンタシステムにおける動作について以下に説明する。
ホストI/F101を介してホスト装置200から受信されたデータは、インタープリタによりメモリ上に画像イメージとして展開される。メモリ上の画像は一旦圧縮されて記憶装置に蓄積されても、そのままビデオ転送されて書き込み部に送られ、印刷されても構わない。メモリ画像の回転は、CPU106、圧縮伸長器104、ビデオ制御部108のいずれかで行われる。ここで、図2に示す画像の呼び方を説明すると、図2の(a)に示す画像を読める向きに見たときに縦長の画像をポートレート画像、読める向きに見たときに横長の画像をランドスケープ画像と呼ぶことにする。インタープリタは基本的には自分で画像の回転を行わず、図中の矢印は画像を作成する時の画像メモリの先頭アドレスを示すものとする。また、図3に示す画像の便宜的な画像向きの呼び方を定義する。インタープリタが画像をメモリ上に展開し、その画像イメージを回転せずに書き込みした時の画像を0°画像、右に90°回転した画像を90°画像と呼ぶ。また、0°画像と90°画像の関係は、「90°画像は0°画像に対して90°の関係にある」という表現を用いる。ここで、インタープリタが1ページ目はポートレート、2ページ目はランドスケープ画像を作成したとする。メモリ上の画像をそのまま印刷すると、1ページ目はSEFの用紙、2ページ目はLEFの用紙を選択し、図4のように印刷されることになる。このような動作フローを図5に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS101,S102)。画像サイズと同サイズかつ同方向の給紙トレイを選択する(ステップS103)。そして、選択した給紙トレイの用紙を使って印刷を行う(ステップS104)。
【0017】
次に、1ページ目がSEFの用紙を選択した場合、2ページ目も同サイズなので画像を回転して書き込みを行えば、同じ方向の用紙に印刷可能であるが、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、ここでは270°回転させて(90°でも構わない)同じ用紙に印刷を行う。図6は図4のようなメモリ画像を両方SEFの用紙に印刷したことを示している。このような動作フローを図7に示す。図7において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS201,S202)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS203)、選択されていなかった場合(ステップS203;NO)は、画像サイズと同サイズの給紙トレイを選択する(ステップS204)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS205)、同方向であれば(ステップS205;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS206)。同方向でなければ(ステップS205;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS207)。
【0018】
ここで、上述したように、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、270°回転(または90°回転)させて同じ用紙に印刷を行うと規定した。しかし、同じ例で図4のような画像メモリが展開された時、LEFの用紙しかなかった場合を考えて見る。SEFの用紙はないため、1ページ目を270°回転させる。2ページ目はLEFの用紙にそのまま収まるため、回転を施さない。この時、図6と図8の仕上がりを見やすいように比べたのが図9である。そこで、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、先頭ページに関しては270°(または90°)回転し、次ページ以降は先頭ページに対して270°(または90°)の関係となるように回転処理を行うと規定する。図4のメモリ画像をこのようにして得られた結果はSEF用紙の場合図6のように、LEF用紙の場合には図10のようになる。このような動作フローを図11に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS301,S302)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS303)、選択されていなかった場合(ステップS303;NO)は、画像サイズと同サイズの給紙トレイを選択する(ステップS304)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS305)、同方向であれば(ステップS305;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS306)。同方向でなければ(ステップS305;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS307)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS308)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS303;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS309)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS310)、同じ方向であれば(ステップS310;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS311)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS312)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS310;NO)画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS313)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS312)。
【0019】
次に、図4のような1ページ目がポートレートで2ページ目がランドスケープの場合と、図10のように1ページ目がランドスケープで2ページ目がポートレートの画像に対してそれぞれ適用してみたのが図12の(a),(b)である。
【0020】
図13の(a),(b)はそれぞれ異方向の用紙が先頭ページに対して90°の関係になるように印刷したことを示している。どの例を見ても、さほど仕上がりに不自然さは感じないと思われるが、どちらの向きが良いか、人の感覚的な問題として好みがあらわれる箇所であることは理解できる。その時に、1ページ目がポートレートか、ランドスケープかを分けた方が、より感覚的な志向に対応できる。
【0021】
ここでは仮に(装置の初期状態として)1ページ目がポートレートの場合には異方向の画像は1ページ目と270°の関係に、1ページ目がランドスケープの場合には異方向の画像は1ページ目と90°の関係になるようにする。もちろん逆の関係でも同じ関係でも構わない。このようにして、図4のメモリ画像を印刷したイメージを図14の(a)に、図10のメモリ画像を印刷したイメージを図14の(b)にそれぞれ示す。このような動作フローを図15に示す。図15において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS401,S402)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS403)、選択されていなかった場合(ステップS403;NO)は、1ページ目がポートレートかランドスケープかを記憶する(ステップS404)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS405)、同方向であれば(ステップS405;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS406)。同方向でなければ(ステップS405;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS407)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS408)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS403;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS409)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS410)、同じ方向であれば(ステップS410;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS411)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS410;NO)先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS413)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS413;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS414)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS413;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS415)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。
【0022】
次に、両面印刷を行うことについて説明する。図16は両面印刷の表面(左側)と裏面(右側)のセットが4枚(8ページ)印刷されたことを示している。それぞれの中央を山折にして、両端が図の奥側で合わさるものとする。両面印刷では、新たに裏面の画像向きを規定する必要がある。この時、綴じ方向(左綴じ、右綴じ、上綴じ)により、読みやすい向きに画像を回転する必要がある。ここでは左綴じの場合、表面と裏面は0°の関係、表面が先頭ページに対して異方向だった場合、先頭ページに対して270°の関係、裏面が先頭ページと異方向だった場合、先頭ページに対して270°の関係と規定する。
【0023】
同様に、図17に示すように、右綴じの場合は表面と裏面は0°、表面が異方向の場合は先頭ページに対して90°、裏面が異方向の場合は先頭ページに対して90°とする。また、図18に示すように、上綴じの場合には、表面と裏面の関係を180°、表面が異方向の場合には270°、裏面が異方向の場合には90°の関係とそれぞれ規定する。この例では先頭ページが全てポートレートの場合を図示したが、表面がランドスケープの場合には、異方向回転角を(90°の場合は270°、270°の場合は90°に)変更できるようにする。このような動作フローを図19に示す。図19において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS501,S502)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS503)、選択されていなかった場合(ステップS503;NO)は、1ページ目がポートレートかランドスケープかを記憶する(ステップS504)。そして、明示的な指定がない場合でも綴じ方向を決定、記憶する(ステップS505)。そして、両面印刷、ステープル、パンチなどの後処理に適した先頭画像の方向を選択する(ステップS506)。先頭画像と同サイズかつ決定された方向の給紙トレイを選択する(ステップS507)。選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS508)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS509)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS503;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS510)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS511)、同じ方向であれば(ステップS511;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS512)両面印刷の裏面かつ上綴じか否かを判定する(ステップS513)。両面印刷の裏面かつ上綴じでなければ(ステップS513;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS514)。一方、両面印刷の裏面かつ上綴じであれば(ステップS513;YES)画像を更に180°回転してから選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS515,S514)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS511;NO)先ず綴じ方向は左か否かを判定し(ステップS516)左であれば先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS517)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS517;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS414)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS517;NO)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS519)ステップS513へ移行する。ステップS516で綴じ方向が左でなければ(ステップS516;NO)次に綴じ方向が右か否かを判定し(ステップS520)右であれば先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS521)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS521;YES)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS422)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS521;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS523)ステップS513へ移行する。ステップS520で綴じ方向が右でなければ(ステップS520;NO)次に綴じ方向は上であるとし先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS524)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS524;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS525)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS524;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS526)ステップS513へ移行する。
【0024】
このように視覚的にわかりやすくするために分岐を多用しているが、実際の構成ではテーブル参照などで処理を簡単にすることができる。また、図19中に※印の付いている処理は装置固有の仕様が適応されるべき角度であり、90°もしくは270°の回転角であれば、いずれを採用するかは本発明の本質ではない。パンチが施される場合、両面印刷と同様に綴じの概念が加わる。例えば上にパンチされた場合、当然上方向にページを見開くため、片面印刷の場合には裏面の考慮は必要ないが、両面印刷と同様の画像回転方向が適用されることが望ましい。また、パンチ位置が左の場合、両面印刷の左綴じに対応する。同様にパンチ位置が右の場合は、右綴じの両面印刷と、上パンチの場合には、上綴じの場合と同様の動作である。パンチの指定は綴じ方向の決定の処理においてパンチ位置の情報が使用される。
【0025】
ここで、図20にステープルのパターンを示す。ステープルを行うと、やはりパンチ同様に綴じの概念が導入されるため、2箇所ステープルに関しては、両面やパンチと同様の異方向回転角を適用してよい。ただし、1箇所ステープルに関しては、例えば左斜め上の場合には左綴じと考えてもよいし、上綴じとも捉えられる。また、例えば左上垂直のステープルを行った場合、左綴じと考えるのが素直であるが、実際の使用上では上綴じと考えても差し支えなくページをめくることは可能である。ただし、両面やパンチ等、綴じ方向が導入される処理が同時に行われた場合には、そちらの綴じ方向が有効になり一意に決定される。両面やパンチ等の後処理が同時に行われない場合、左2箇所,左上(斜め,垂直)を左綴じと規定すると図16と同様の仕上がりとなる。同様に右2箇所,右上(斜め,垂直)は右綴じとすると図17のようになる。上2箇所,左上水平,右上水平を上綴じと規定すると、図18のような仕上がりとなる。このような動作も図19で説明することができる。ステープルの位置の指定は綴じ方向の決定の箇所で使用される。
【0026】
また、レターヘッド紙やインデックス紙のように用紙自体に方向がある用紙を用いた場合、その用紙の向きを考慮する必要がある。図21はレターヘッド紙の例であるが、レターヘッド紙自体がランドスケープという属性を持ってしまっているため、先頭ページを基準にするよりは用紙を基準に画像向きを考える必要がある。レターヘッド紙がランドスケープの場合、ランドスケープ画像を基準として、ポートレート画像を異方向として回転角を決定する。これは上述した動作でランドスケープ画像が先頭画像だった場合の動作とほぼ同様の動作となる。インデックス紙の場合には、タブ位置の指定により基準となる画像向きが異なる。例えば図22の用紙は右タブの指定の時にはポートレート画像が基準となり、また下タブの指定の場合にはランドスケープ画像が基準となる。この基準画像の向きを先頭画像の向きと読み換えることにより上述した動作で説明できる。
【0027】
上述したように、先頭(基準)画像と異方向の画像が出現した時の回転方向を、比較的よく使用されるであろう向きに規定してきたが、利用者の志向や目的と合わない場合も存在する。そこで、回転方向の逆転(90°を270°に、または270°を90°に)したり、または任意の方向(90°又は270°)にすることができるような設定手段を設ける。図4のような画像イメージを印刷する場合、装置の初期設定は図13の(a)のような異方向回転角(270°)だとすると、その逆転は図14の(a)(90°)のような仕上がりとなる。このような動作フローを図23に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS601,S602)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS603)、選択されていなかった場合(ステップS603;NO)は、印刷条件により指定された種類の用紙トレイを選択する(ステップS604)。そして印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS605)、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS606)。一方、給紙トレイが選択されている場合(ステップS603;YES)は、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS606)。そして、用紙方向と同じ方向か否かを判定し(ステップS607)、用紙方向と同じ方向であれば(ステップS607;YES)、印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS608)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。一方、用紙方向と同じ方向でなければ(ステップS607;NO)、先頭画像がポートレートであるか否かを判定し(ステップS610)、ポートレートであれば(ステップS610;YES)画像を用紙方向に対して270°の向きに回転させて(ステップS611)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS610;NO)画像を用紙方向に対して90°の向きに回転させて(ステップS612)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。このようにレターヘッド紙やインデックス紙のタブ位置の指定は用紙方向の決定に影響を与える。
【0028】
以上の発明で規定した回転角は装置としてのデフォルトとして動作し、利用者の設定により逆転、または利用者の任意の方向に設定することができる。このような動作フローを図24に示す。図24において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS701,S702)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS703)、選択されていなかった場合(ステップS703;NO)は、印刷条件により指定された種類の用紙トレイを選択する(ステップS704)。そして印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS705)、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS706)。一方、給紙トレイが選択されている場合(ステップS703;YES)は、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS706)。そして、用紙方向と同じ方向か否かを判定し(ステップS707)、用紙方向と同じ方向であれば(ステップS707;YES)、画像を用紙方向と同じ向きに回転し(ステップS708)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、用紙方向と同じ方向でなければ(ステップS707;NO)、異方向回転角度が指定されているか否かを判定し(ステップS710)、指定されている場合(ステップS710;YES)は画像を用紙方向に対して指定された向きに回転させて(ステップS711)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、異方向回転角度が指定されていない場合(ステップS710;NO)先頭画像がポートレートであるか否かを判定し(ステップS712)、ポートレートであれば(ステップS712;YES)画像を用紙方向に対して270°の向きに回転させて(ステップS713)異方向回転角度の反転指定がされているか否かを判定する(ステップS714)。指定されていれば(ステップS714;YES)画像を更に180°回転させて(ステップS715)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS712;NO)画像を用紙方向に対して90°の向きに回転させて(ステップS716)異方向回転角度の反転指定がされているか否かを判定する(ステップS717)。指定されていれば(ステップS717;YES)画像を更に180°回転させて(ステップS715)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、指定されていなければ(ステップS717;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。
【0029】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成することに特徴がある。よって、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、最適な画像を形成できる。
【0031】
また、異方向の画像が現れた時先頭ページの画像向きを基準として異方向画像の回転角を決定することにより、給紙トレイに入っている用紙向きによらず同じアウトプットを得ることができる。
【0032】
更に、1ページ目がポートレート原稿の時と1ページ目がランドスケープ原稿の時に応じて異方向の画像が出現した時の回転角を変えることにより、ページをめくっていく際に用紙束を持ち直したりする手間を軽減できる。
【0033】
また、後処理の処理内容に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、後処理の処理内容に対して最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力を提供できる。
【0034】
更に、両面画像形成の綴じ代方向と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角と裏面の画像の回転角を決定することにより、両面印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0035】
また、パンチの位置に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、パンチ処理に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0036】
更に、ステープルを施す、2箇所、1箇所斜め、1箇所水平、1箇所垂直などの処理内容と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角を決定することにより、ステープル印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0037】
また、用紙の種類によって異方向の画像の回転角を決定することにより、方向のある用紙に印刷するなどの場合であっても最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0038】
更に、ユーザにより異方向の画像の回転角を任意に設定可能とすることにより、利用者の志向や目的の達成に必要な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置の一例としてプリンタ装置を適用したプリンタシステムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】ポートレート画像及びランドスケープ画像を示す図である。
【図3】回転した画像例を示す図である。
【図4】SEFの用紙の1ページ目とLEFの用紙の2ページ目の印刷例を示す図である。
【図5】図4の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図6】図4のようなメモリ画像を両方SEFの用紙に印刷した印刷例を示す図である。
【図7】図6の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図8】LEFの用紙しかなかった場合の印刷例を示す図である。
【図9】仕上がりを見やすいように比較した印刷例を示す図である。
【図10】画像メモリが用紙に収まらない場合であってLEF用紙の場合の印刷例を示す図である。
【図11】図10の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図12】1ページ目がランドスケープで2ページ目がポートレートの画像に対してそれぞれ適用してみた印刷例を示す図である。
【図13】それぞれ異方向の用紙が先頭ページに対して90°の関係になるように印刷した印刷例を示す図である。
【図14】図4のメモリ画像を印刷したイメージや図10のメモリ画像を印刷したイメージを示す図である。
【図15】図14の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図16】両面印刷の表面(左側)と裏面(右側)のセットが4枚(8ページ)印刷された印刷例を示す図である。
【図17】右綴じの場合の印刷例を示す図である。
【図18】上綴じの場合の印刷例を示す図である。
【図19】綴じ代に応じた印刷動作を示すフローチャートである。
【図20】ステープルのパターンを示す図である。
【図21】レターヘッド紙の印刷例を示す図である。
【図22】インデックス紙の印刷例を示す図である。
【図23】利用者の志向や目的と合う印刷動作を示すフローチャートである。
【図24】利用者の設定により逆転または利用者の任意の方向に設定する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100;プリンタ装置、101;ホストI/F、
102;コード/フォントROM、103;入出力パネル、
104;圧縮伸長器、105;RAM、106;CPU、
107;大容量記憶部、108;ビデオ制御部、109;プリンタエンジン、
110;周辺装置、110−1;フィニッシャー、110−2;ステープラー、
110−3;給紙トレイ、110−4;両面ユニット、111;内部バス、
200;ホスト装置、300;ディスプレイ装置。
【発明の属する技術分野】
本発明は画像形成装置に関し、詳細には異方向の画像の回転角度の決定に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開平7−245693号公報
上記特許文献1の画像形成装置は、原稿用紙がポートレート原稿であるのか、もしくはランドスケープ原稿であるのかといった原稿の種類を判定する判定手段と、原稿用紙のデジタル画像データを読み取る読取手段と、画像データを記憶する画像メモリと、画像メモリから所定の角度だけ原稿の画像を回転した状態のデータを出力する回転処理部と、回転処理部で出力されるデータに基づく画像を用紙の両面に順に形成する画像形成手段と、画像形成手段が用紙上に画像を形成する際に、該用紙の長手方向又は短手方向に綴じ代を設ける綴じ代形成手段と、綴じ代形成手段による綴じ代の形成方向を選定する選定手段と、原稿用紙の種類、及び綴じ代の形成方向とに基づいて、上記回転角度を決定する回転角決定手段とを備えている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1によれば、画像の方向が混在した場合、つまり1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合、そのままの向きの用紙を選択すると、手作業で方向を揃える作業が発生したり、用紙ごとに回転角を決めると給紙トレイに入っている用紙向きによって違うアウトプットが得られてしまう。また、アウトプットを読む場合、1ページ目の画像向き(ポートレート,ランドスケープ)によって用紙に手をかける向きが違うのが通常であるが、ページをめくっていって異方向の画像が出現した場合、用紙を持ち直す手間が生じる。更に、両面,パンチ,ステープル等、綴じの概念を付加する印刷物に関しては、自ずとアウトプットを読む場合に手をかける位置が決まってくる。ページをめくっていってい方向の画像が出現した場合画像の向きを一意に決めてしまうと、綴じの位置によっては持ち替えや無理な姿勢を強いることになる。また、用紙そのものに方向がある用紙に印刷をする場合、その用紙の特性を考慮しない印刷は、利用者にとって意味のないアウトプットになりかねない。更に、利用者の利き手や志向により、装置側で決めた異方向回転角が意にそぐわない場合がある。
【0004】
本発明はこれらの問題点を解決するためのものであり、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、かつ後処理の処理内容や用紙に応じて、更に利用者の所望に応じて最適な画像を形成できる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記問題点を解決するために、ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成することに特徴がある。よって、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、最適な画像を形成できる。
【0006】
また、異方向の画像が現れた時先頭ページの画像向きを基準として異方向画像の回転角を決定することにより、給紙トレイに入っている用紙向きによらず同じアウトプットを得ることができる。
【0007】
更に、1ページ目がポートレート原稿の時と1ページ目がランドスケープ原稿の時に応じて異方向の画像が出現した時の回転角を変えることにより、ページをめくっていく際に用紙束を持ち直したりする手間を軽減できる。
【0008】
また、後処理の処理内容に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、後処理の処理内容に対して最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力を提供できる。
【0009】
更に、両面画像形成の綴じ代方向と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角と裏面の画像の回転角を決定することにより、両面印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0010】
また、パンチの位置に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、パンチ処理に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0011】
更に、ステープルを施す、2箇所、1箇所斜め、1箇所水平、1箇所垂直などの処理内容と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角を決定することにより、ステープル印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0012】
また、用紙の種類によって異方向の画像の回転角を決定することにより、方向のある用紙に印刷するなどの場合であっても最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0013】
更に、ユーザにより異方向の画像の回転角を任意に設定可能とすることにより、利用者の志向や目的の達成に必要な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成する。
【0015】
【実施例】
図1は本発明の一実施例に係る画像形成装置の一例としてプリンタ装置を適用したプリンタシステムのシステム構成を示すブロック図である。同図において、プリンタシステムは、主に、プリンタ装置100と、ホスト装置200及びディスプレイ装置300を含んで構成されている。プリンタ装置100は、セントロニクスRS−232C、ネットワーク、IEEE1394、USBなどの接続線によってホスト装置200に接続されている。また、プリンタ装置100は、ホストI/F101、コード/フォントROM102、入出力パネル103、圧縮伸長器104、RAM105、CPU106、大容量記憶装置107、ビデオ制御部108、プリンタエンジン109、周辺装置110を含んで構成されて、各構成部は内部バス111によって各々接続されている。また、プリンタエンジン109は、LD109−1及び書き込み制御部109−2を有し、周辺装置110はフィニッシャー110−1、ステープラー110−2、給紙トレイ110−3、両面ユニット110−4を含んでいる。
【0016】
このような構成を有している本実施例のプリンタ装置を適用したプリンタシステムにおける動作について以下に説明する。
ホストI/F101を介してホスト装置200から受信されたデータは、インタープリタによりメモリ上に画像イメージとして展開される。メモリ上の画像は一旦圧縮されて記憶装置に蓄積されても、そのままビデオ転送されて書き込み部に送られ、印刷されても構わない。メモリ画像の回転は、CPU106、圧縮伸長器104、ビデオ制御部108のいずれかで行われる。ここで、図2に示す画像の呼び方を説明すると、図2の(a)に示す画像を読める向きに見たときに縦長の画像をポートレート画像、読める向きに見たときに横長の画像をランドスケープ画像と呼ぶことにする。インタープリタは基本的には自分で画像の回転を行わず、図中の矢印は画像を作成する時の画像メモリの先頭アドレスを示すものとする。また、図3に示す画像の便宜的な画像向きの呼び方を定義する。インタープリタが画像をメモリ上に展開し、その画像イメージを回転せずに書き込みした時の画像を0°画像、右に90°回転した画像を90°画像と呼ぶ。また、0°画像と90°画像の関係は、「90°画像は0°画像に対して90°の関係にある」という表現を用いる。ここで、インタープリタが1ページ目はポートレート、2ページ目はランドスケープ画像を作成したとする。メモリ上の画像をそのまま印刷すると、1ページ目はSEFの用紙、2ページ目はLEFの用紙を選択し、図4のように印刷されることになる。このような動作フローを図5に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS101,S102)。画像サイズと同サイズかつ同方向の給紙トレイを選択する(ステップS103)。そして、選択した給紙トレイの用紙を使って印刷を行う(ステップS104)。
【0017】
次に、1ページ目がSEFの用紙を選択した場合、2ページ目も同サイズなので画像を回転して書き込みを行えば、同じ方向の用紙に印刷可能であるが、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、ここでは270°回転させて(90°でも構わない)同じ用紙に印刷を行う。図6は図4のようなメモリ画像を両方SEFの用紙に印刷したことを示している。このような動作フローを図7に示す。図7において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS201,S202)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS203)、選択されていなかった場合(ステップS203;NO)は、画像サイズと同サイズの給紙トレイを選択する(ステップS204)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS205)、同方向であれば(ステップS205;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS206)。同方向でなければ(ステップS205;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS207)。
【0018】
ここで、上述したように、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、270°回転(または90°回転)させて同じ用紙に印刷を行うと規定した。しかし、同じ例で図4のような画像メモリが展開された時、LEFの用紙しかなかった場合を考えて見る。SEFの用紙はないため、1ページ目を270°回転させる。2ページ目はLEFの用紙にそのまま収まるため、回転を施さない。この時、図6と図8の仕上がりを見やすいように比べたのが図9である。そこで、画像メモリが用紙に収まらなかった場合、先頭ページに関しては270°(または90°)回転し、次ページ以降は先頭ページに対して270°(または90°)の関係となるように回転処理を行うと規定する。図4のメモリ画像をこのようにして得られた結果はSEF用紙の場合図6のように、LEF用紙の場合には図10のようになる。このような動作フローを図11に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS301,S302)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS303)、選択されていなかった場合(ステップS303;NO)は、画像サイズと同サイズの給紙トレイを選択する(ステップS304)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS305)、同方向であれば(ステップS305;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS306)。同方向でなければ(ステップS305;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS307)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS308)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS303;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS309)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS310)、同じ方向であれば(ステップS310;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS311)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS312)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS310;NO)画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS313)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS312)。
【0019】
次に、図4のような1ページ目がポートレートで2ページ目がランドスケープの場合と、図10のように1ページ目がランドスケープで2ページ目がポートレートの画像に対してそれぞれ適用してみたのが図12の(a),(b)である。
【0020】
図13の(a),(b)はそれぞれ異方向の用紙が先頭ページに対して90°の関係になるように印刷したことを示している。どの例を見ても、さほど仕上がりに不自然さは感じないと思われるが、どちらの向きが良いか、人の感覚的な問題として好みがあらわれる箇所であることは理解できる。その時に、1ページ目がポートレートか、ランドスケープかを分けた方が、より感覚的な志向に対応できる。
【0021】
ここでは仮に(装置の初期状態として)1ページ目がポートレートの場合には異方向の画像は1ページ目と270°の関係に、1ページ目がランドスケープの場合には異方向の画像は1ページ目と90°の関係になるようにする。もちろん逆の関係でも同じ関係でも構わない。このようにして、図4のメモリ画像を印刷したイメージを図14の(a)に、図10のメモリ画像を印刷したイメージを図14の(b)にそれぞれ示す。このような動作フローを図15に示す。図15において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS401,S402)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS403)、選択されていなかった場合(ステップS403;NO)は、1ページ目がポートレートかランドスケープかを記憶する(ステップS404)。そして、画像は給紙トレイと同方向か否かを判定し(ステップS405)、同方向であれば(ステップS405;YES)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS406)。同方向でなければ(ステップS405;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して画像を270°回転させてから印刷を行う(ステップS407)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS408)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS403;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS409)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS410)、同じ方向であれば(ステップS410;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS411)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS410;NO)先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS413)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS413;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS414)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS413;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS415)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS412)。
【0022】
次に、両面印刷を行うことについて説明する。図16は両面印刷の表面(左側)と裏面(右側)のセットが4枚(8ページ)印刷されたことを示している。それぞれの中央を山折にして、両端が図の奥側で合わさるものとする。両面印刷では、新たに裏面の画像向きを規定する必要がある。この時、綴じ方向(左綴じ、右綴じ、上綴じ)により、読みやすい向きに画像を回転する必要がある。ここでは左綴じの場合、表面と裏面は0°の関係、表面が先頭ページに対して異方向だった場合、先頭ページに対して270°の関係、裏面が先頭ページと異方向だった場合、先頭ページに対して270°の関係と規定する。
【0023】
同様に、図17に示すように、右綴じの場合は表面と裏面は0°、表面が異方向の場合は先頭ページに対して90°、裏面が異方向の場合は先頭ページに対して90°とする。また、図18に示すように、上綴じの場合には、表面と裏面の関係を180°、表面が異方向の場合には270°、裏面が異方向の場合には90°の関係とそれぞれ規定する。この例では先頭ページが全てポートレートの場合を図示したが、表面がランドスケープの場合には、異方向回転角を(90°の場合は270°、270°の場合は90°に)変更できるようにする。このような動作フローを図19に示す。図19において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS501,S502)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS503)、選択されていなかった場合(ステップS503;NO)は、1ページ目がポートレートかランドスケープかを記憶する(ステップS504)。そして、明示的な指定がない場合でも綴じ方向を決定、記憶する(ステップS505)。そして、両面印刷、ステープル、パンチなどの後処理に適した先頭画像の方向を選択する(ステップS506)。先頭画像と同サイズかつ決定された方向の給紙トレイを選択する(ステップS507)。選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS508)。そして、先頭画像として何度の画像を印刷したかを記憶する(ステップS509)。一方、給紙トレイが選択されていた(ステップS503;YES)場合は、画像を先頭画像と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS510)。そして、先頭画像と同じ方向か否かを判定し(ステップS511)、同じ方向であれば(ステップS511;YES)画像を先頭画像と同じ向きに回転させて(ステップS512)両面印刷の裏面かつ上綴じか否かを判定する(ステップS513)。両面印刷の裏面かつ上綴じでなければ(ステップS513;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS514)。一方、両面印刷の裏面かつ上綴じであれば(ステップS513;YES)画像を更に180°回転してから選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS515,S514)。一方、先頭画像と同じ方向でなければ(ステップS511;NO)先ず綴じ方向は左か否かを判定し(ステップS516)左であれば先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS517)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS517;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS414)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS517;NO)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS519)ステップS513へ移行する。ステップS516で綴じ方向が左でなければ(ステップS516;NO)次に綴じ方向が右か否かを判定し(ステップS520)右であれば先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS521)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS521;YES)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS422)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS521;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS523)ステップS513へ移行する。ステップS520で綴じ方向が右でなければ(ステップS520;NO)次に綴じ方向は上であるとし先頭画像はポートレートか否かを判定する(ステップS524)。先頭画像がポートレートであれば(ステップS524;YES)、画像を先頭画像に対して270°の向きに回転させて(ステップS525)ステップS513へ移行する。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS524;NO)、画像を先頭画像に対して90°の向きに回転させて(ステップS526)ステップS513へ移行する。
【0024】
このように視覚的にわかりやすくするために分岐を多用しているが、実際の構成ではテーブル参照などで処理を簡単にすることができる。また、図19中に※印の付いている処理は装置固有の仕様が適応されるべき角度であり、90°もしくは270°の回転角であれば、いずれを採用するかは本発明の本質ではない。パンチが施される場合、両面印刷と同様に綴じの概念が加わる。例えば上にパンチされた場合、当然上方向にページを見開くため、片面印刷の場合には裏面の考慮は必要ないが、両面印刷と同様の画像回転方向が適用されることが望ましい。また、パンチ位置が左の場合、両面印刷の左綴じに対応する。同様にパンチ位置が右の場合は、右綴じの両面印刷と、上パンチの場合には、上綴じの場合と同様の動作である。パンチの指定は綴じ方向の決定の処理においてパンチ位置の情報が使用される。
【0025】
ここで、図20にステープルのパターンを示す。ステープルを行うと、やはりパンチ同様に綴じの概念が導入されるため、2箇所ステープルに関しては、両面やパンチと同様の異方向回転角を適用してよい。ただし、1箇所ステープルに関しては、例えば左斜め上の場合には左綴じと考えてもよいし、上綴じとも捉えられる。また、例えば左上垂直のステープルを行った場合、左綴じと考えるのが素直であるが、実際の使用上では上綴じと考えても差し支えなくページをめくることは可能である。ただし、両面やパンチ等、綴じ方向が導入される処理が同時に行われた場合には、そちらの綴じ方向が有効になり一意に決定される。両面やパンチ等の後処理が同時に行われない場合、左2箇所,左上(斜め,垂直)を左綴じと規定すると図16と同様の仕上がりとなる。同様に右2箇所,右上(斜め,垂直)は右綴じとすると図17のようになる。上2箇所,左上水平,右上水平を上綴じと規定すると、図18のような仕上がりとなる。このような動作も図19で説明することができる。ステープルの位置の指定は綴じ方向の決定の箇所で使用される。
【0026】
また、レターヘッド紙やインデックス紙のように用紙自体に方向がある用紙を用いた場合、その用紙の向きを考慮する必要がある。図21はレターヘッド紙の例であるが、レターヘッド紙自体がランドスケープという属性を持ってしまっているため、先頭ページを基準にするよりは用紙を基準に画像向きを考える必要がある。レターヘッド紙がランドスケープの場合、ランドスケープ画像を基準として、ポートレート画像を異方向として回転角を決定する。これは上述した動作でランドスケープ画像が先頭画像だった場合の動作とほぼ同様の動作となる。インデックス紙の場合には、タブ位置の指定により基準となる画像向きが異なる。例えば図22の用紙は右タブの指定の時にはポートレート画像が基準となり、また下タブの指定の場合にはランドスケープ画像が基準となる。この基準画像の向きを先頭画像の向きと読み換えることにより上述した動作で説明できる。
【0027】
上述したように、先頭(基準)画像と異方向の画像が出現した時の回転方向を、比較的よく使用されるであろう向きに規定してきたが、利用者の志向や目的と合わない場合も存在する。そこで、回転方向の逆転(90°を270°に、または270°を90°に)したり、または任意の方向(90°又は270°)にすることができるような設定手段を設ける。図4のような画像イメージを印刷する場合、装置の初期設定は図13の(a)のような異方向回転角(270°)だとすると、その逆転は図14の(a)(90°)のような仕上がりとなる。このような動作フローを図23に示すと、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS601,S602)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS603)、選択されていなかった場合(ステップS603;NO)は、印刷条件により指定された種類の用紙トレイを選択する(ステップS604)。そして印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS605)、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS606)。一方、給紙トレイが選択されている場合(ステップS603;YES)は、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS606)。そして、用紙方向と同じ方向か否かを判定し(ステップS607)、用紙方向と同じ方向であれば(ステップS607;YES)、印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS608)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。一方、用紙方向と同じ方向でなければ(ステップS607;NO)、先頭画像がポートレートであるか否かを判定し(ステップS610)、ポートレートであれば(ステップS610;YES)画像を用紙方向に対して270°の向きに回転させて(ステップS611)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS610;NO)画像を用紙方向に対して90°の向きに回転させて(ステップS612)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。このようにレターヘッド紙やインデックス紙のタブ位置の指定は用紙方向の決定に影響を与える。
【0028】
以上の発明で規定した回転角は装置としてのデフォルトとして動作し、利用者の設定により逆転、または利用者の任意の方向に設定することができる。このような動作フローを図24に示す。図24において、データを受信すると受信したデータを画像メモリに展開する(ステップS701,S702)。給紙トレイは既に選択済みであるか否かを判断し(ステップS703)、選択されていなかった場合(ステップS703;NO)は、印刷条件により指定された種類の用紙トレイを選択する(ステップS704)。そして印刷条件により用紙の方向を決定し(ステップS705)、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS706)。一方、給紙トレイが選択されている場合(ステップS703;YES)は、画像を用紙方向と同じ向きに回転した時の方向を算出する(ステップS706)。そして、用紙方向と同じ方向か否かを判定し(ステップS707)、用紙方向と同じ方向であれば(ステップS707;YES)、画像を用紙方向と同じ向きに回転し(ステップS708)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、用紙方向と同じ方向でなければ(ステップS707;NO)、異方向回転角度が指定されているか否かを判定し(ステップS710)、指定されている場合(ステップS710;YES)は画像を用紙方向に対して指定された向きに回転させて(ステップS711)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、異方向回転角度が指定されていない場合(ステップS710;NO)先頭画像がポートレートであるか否かを判定し(ステップS712)、ポートレートであれば(ステップS712;YES)画像を用紙方向に対して270°の向きに回転させて(ステップS713)異方向回転角度の反転指定がされているか否かを判定する(ステップS714)。指定されていれば(ステップS714;YES)画像を更に180°回転させて(ステップS715)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。先頭画像がポートレートでなければ(ステップS712;NO)画像を用紙方向に対して90°の向きに回転させて(ステップS716)異方向回転角度の反転指定がされているか否かを判定する(ステップS717)。指定されていれば(ステップS717;YES)画像を更に180°回転させて(ステップS715)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS709)。一方、指定されていなければ(ステップS717;NO)選択した給紙トレイの用紙を使用して印刷を行う(ステップS609)。
【0029】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内の記載であれば多種の変形や置換可能であることは言うまでもない。
【0030】
【発明の効果】
以上説明したように、ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する本発明の画像形成装置は、1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成することに特徴がある。よって、1つの文書内にポートレート原稿とランドスケープ原稿が混在した場合であっても、より簡単に、最適な画像を形成できる。
【0031】
また、異方向の画像が現れた時先頭ページの画像向きを基準として異方向画像の回転角を決定することにより、給紙トレイに入っている用紙向きによらず同じアウトプットを得ることができる。
【0032】
更に、1ページ目がポートレート原稿の時と1ページ目がランドスケープ原稿の時に応じて異方向の画像が出現した時の回転角を変えることにより、ページをめくっていく際に用紙束を持ち直したりする手間を軽減できる。
【0033】
また、後処理の処理内容に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、後処理の処理内容に対して最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力を提供できる。
【0034】
更に、両面画像形成の綴じ代方向と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角と裏面の画像の回転角を決定することにより、両面印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0035】
また、パンチの位置に応じて異方向の画像の回転角を決定することにより、パンチ処理に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0036】
更に、ステープルを施す、2箇所、1箇所斜め、1箇所水平、1箇所垂直などの処理内容と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角を決定することにより、ステープル印刷に最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0037】
また、用紙の種類によって異方向の画像の回転角を決定することにより、方向のある用紙に印刷するなどの場合であっても最適な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【0038】
更に、ユーザにより異方向の画像の回転角を任意に設定可能とすることにより、利用者の志向や目的の達成に必要な異方向回転角で画像形成された画像形成出力物を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る画像形成装置の一例としてプリンタ装置を適用したプリンタシステムのシステム構成を示すブロック図である。
【図2】ポートレート画像及びランドスケープ画像を示す図である。
【図3】回転した画像例を示す図である。
【図4】SEFの用紙の1ページ目とLEFの用紙の2ページ目の印刷例を示す図である。
【図5】図4の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図6】図4のようなメモリ画像を両方SEFの用紙に印刷した印刷例を示す図である。
【図7】図6の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図8】LEFの用紙しかなかった場合の印刷例を示す図である。
【図9】仕上がりを見やすいように比較した印刷例を示す図である。
【図10】画像メモリが用紙に収まらない場合であってLEF用紙の場合の印刷例を示す図である。
【図11】図10の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図12】1ページ目がランドスケープで2ページ目がポートレートの画像に対してそれぞれ適用してみた印刷例を示す図である。
【図13】それぞれ異方向の用紙が先頭ページに対して90°の関係になるように印刷した印刷例を示す図である。
【図14】図4のメモリ画像を印刷したイメージや図10のメモリ画像を印刷したイメージを示す図である。
【図15】図14の印刷例を印刷する動作を示すフローチャートである。
【図16】両面印刷の表面(左側)と裏面(右側)のセットが4枚(8ページ)印刷された印刷例を示す図である。
【図17】右綴じの場合の印刷例を示す図である。
【図18】上綴じの場合の印刷例を示す図である。
【図19】綴じ代に応じた印刷動作を示すフローチャートである。
【図20】ステープルのパターンを示す図である。
【図21】レターヘッド紙の印刷例を示す図である。
【図22】インデックス紙の印刷例を示す図である。
【図23】利用者の志向や目的と合う印刷動作を示すフローチャートである。
【図24】利用者の設定により逆転または利用者の任意の方向に設定する動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100;プリンタ装置、101;ホストI/F、
102;コード/フォントROM、103;入出力パネル、
104;圧縮伸長器、105;RAM、106;CPU、
107;大容量記憶部、108;ビデオ制御部、109;プリンタエンジン、
110;周辺装置、110−1;フィニッシャー、110−2;ステープラー、
110−3;給紙トレイ、110−4;両面ユニット、111;内部バス、
200;ホスト装置、300;ディスプレイ装置。
Claims (9)
- ホスト装置から受信した画像データを画像イメージとしてメモリ上に展開を行い、展開した画像を任意の方向に回転して用紙に画像を形成する画像形成装置において、
1つの文書内に混在するポートレート原稿及びランドスケープ原稿の画像を回転して同一方向の用紙に画像を形成することを特徴とする画像形成装置。 - 異方向の画像が現れた時先頭ページの画像向きを基準として異方向画像の回転角を決定する請求項1記載の画像形成装置。
- 1ページ目がポートレート原稿の時と1ページ目がランドスケープ原稿の時に応じて異方向の画像が出現した時の回転角を変える請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 後処理の処理内容に応じて異方向の画像の回転角を決定する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
- 両面画像形成の綴じ代方向と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角と裏面の画像の回転角を決定する請求項1〜4のいずれかに記載の画像形成装置。
- パンチの位置に応じて異方向の画像の回転角を決定する請求項1〜5のいずれかに記載の画像形成装置。
- ステープルを施す、2箇所、1箇所斜め、1箇所水平、1箇所垂直などの処理内容と1ページ目の画像向きによって異方向の画像の回転角を決定する請求項1〜6のいずれかに記載の画像形成装置。
- 用紙の種類によって異方向の画像の回転角を決定する請求項1〜7のいずれかに記載の画像形成装置。
- ユーザにより異方向の画像の回転角を任意に設定可能とする請求項1〜8のいずれかに記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295779A JP2004130588A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002295779A JP2004130588A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004130588A true JP2004130588A (ja) | 2004-04-30 |
Family
ID=32285929
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002295779A Pending JP2004130588A (ja) | 2002-10-09 | 2002-10-09 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004130588A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035529A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Ricoh Co Ltd | 印刷装置 |
JP2007163699A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Canon Inc | 画像形成装置およびその制御方法 |
JP2010211439A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 文字出力装置およびプログラム |
JP2013022884A (ja) * | 2011-07-23 | 2013-02-04 | Canon Inc | 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム |
-
2002
- 2002-10-09 JP JP2002295779A patent/JP2004130588A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006035529A (ja) * | 2004-07-23 | 2006-02-09 | Ricoh Co Ltd | 印刷装置 |
JP4669676B2 (ja) * | 2004-07-23 | 2011-04-13 | 株式会社リコー | 印刷装置 |
JP2007163699A (ja) * | 2005-12-12 | 2007-06-28 | Canon Inc | 画像形成装置およびその制御方法 |
JP2010211439A (ja) * | 2009-03-10 | 2010-09-24 | Fuji Xerox Co Ltd | 文字出力装置およびプログラム |
US8804141B2 (en) | 2009-03-10 | 2014-08-12 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Character output device, character output method and computer readable medium |
JP2013022884A (ja) * | 2011-07-23 | 2013-02-04 | Canon Inc | 印刷制御装置、印刷制御方法、およびプログラム |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4378103B2 (ja) | 印刷制御装置、印刷制御方法、プログラム及び記憶媒体 | |
JP3573175B2 (ja) | 画像処理装置 | |
JP2004130588A (ja) | 画像形成装置 | |
JP4849001B2 (ja) | 画像処理装置、画像形成装置及びプログラム | |
JP4487843B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成方法及び画像形成装置の制御プログラム | |
JP2005020587A (ja) | 画像形成装置 | |
JP5467492B2 (ja) | 画像形成装置および画像形成プログラム | |
JP2013123796A (ja) | 携帯情報端末の表示画像の集約印刷装置、集約印刷方法、及びプログラム | |
JP6071259B2 (ja) | 画像処理装置及びその制御方法とプログラム | |
JP2010020691A (ja) | 印刷システム | |
JP6287416B2 (ja) | 画像形成装置、および画像形成方法 | |
JP2004195783A (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
US20200404114A1 (en) | Print control device and program | |
JP6156064B2 (ja) | 画像形成装置、画像形成システム及び面付け処理方法 | |
JP4581676B2 (ja) | 画像処理装置及び画像処理方法 | |
JP2005269539A (ja) | 印刷処理装置および方法 | |
US9077830B2 (en) | Image forming apparatus, information processing apparatus, printing system, image forming method, image forming program, and storage medium | |
JP5039771B2 (ja) | 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及びプログラム | |
WO2007058390A1 (ja) | 画像形成装置およびその制御方法および情報処理装置およびその制御方法 | |
JP3305198B2 (ja) | 画像形成装置およびその制御方法 | |
JP5114085B2 (ja) | 画像形成装置及び画像形成方法 | |
JP2008117146A (ja) | 印刷システム | |
JP2024013108A (ja) | システム、情報処理装置、方法およびプログラム | |
JP2023119309A (ja) | 印刷制御装置 | |
JP5178938B2 (ja) | 画像表示装置、画像表示装置の制御方法、及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050215 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090224 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090324 |