JP2004195783A - 画像形成装置及び画像形成方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】W(ダブル)コピー等を行う場合に1部目のコピー文書と2部目のコピー文書でステープルの綴じ位置を左上や右上に揃えられるようにする。
【解決手段】両面印刷処理を実行可能な画像印刷部4と、シート辺部の両端にステープル針を打ち込むWステープル処理を実行可能な後処理部5と、画像データをページ単位で記憶する画像記憶部2と、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域に画像データを割り付けるW割付処理を実行可能な画像割付部3と、両面印刷処理、Wステープル処理及びW割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、W割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるW印刷処理モードを実行可能な印刷制御部7とを備える。
【選択図】 図1
【解決手段】両面印刷処理を実行可能な画像印刷部4と、シート辺部の両端にステープル針を打ち込むWステープル処理を実行可能な後処理部5と、画像データをページ単位で記憶する画像記憶部2と、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域に画像データを割り付けるW割付処理を実行可能な画像割付部3と、両面印刷処理、Wステープル処理及びW割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、W割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるW印刷処理モードを実行可能な印刷制御部7とを備える。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープル処理機能を備えた画像形成装置とこれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタやデジタル複写機などの画像形成装置では、複数ページ分の画像データを1つの印刷ページに割り付けて1枚のシート(用紙等)に印刷する、いわゆるNアップ処理を実行可能としたものがある。このNアップ処理を実行可能な画像形成装置としては、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−97396号公報
【0004】
また、Nアップ処理を利用した複写機等の画像形成処理の処理方式として、原稿から読み取った1ページ分の画像データを、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付けて1枚のシートに横並びに印刷し、これを原稿の枚数分だけ繰り返す、いわゆるダブルコピー方式の採用によって、同じ画像が横並びに印刷された複数枚のシートを取得し、その後、上記第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って各々のシートを2つに切断することにより、一度の画像形成によって複数部(2部)のコピー文書を作成する手法が知られている。
【0005】
また、従来の画像形成装置の中には、画像が印刷された複数枚のシートをステープル針で綴じるステープル処理を実行可能としたものがある。ステープル処理は、画像形成装置の本体部に接続される、フィニッシャーと呼ばれる後処理装置で行われる。また、ステープル処理は、ページ順に積層された複数枚のシート(印刷済み)にステープル針を打ち込むことにより行われる。
【0006】
一般に、ステープル処理機能を備えた画像形成装置は、自装置で実行可能なステープル処理の形態として、図14に示すように、ステープル処理の対象となるシート11の辺部12に対して、この辺部12に沿う一方のシート端(シートコーナー)の1箇所P1、又は当該辺部12に沿う他方のシート端(シートコーナー)の1箇所P2にステープル針を打ち込むシングルステープル処理と、前記辺部12に沿う一方のシート端の1箇所P1と他方のシート端の1箇所P2の両方(計2箇所)にステープル針を打ち込むダブルステープル処理に対応したものがある。また、他のステープル処理の形態として、上記P1,P2よりも内側の2箇所P3,P4にそれぞれステープル針を打ち込む処理に対応したものもある。ステープル針の打ち込み位置(綴じ位置)として指定可能な上記P1,P2,P3,P4のうち、P1はシートの左上を綴じる場合に指定され、P2はシートの右上を綴じる場合に指定され、P3,P4は製本された文書のようにシートを綴じる場合に指定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダブルコピー方式で得られた複数枚のシートをステープル処理によって綴じる場合、その綴じ位置を上記P1,P2,P3,P4のいずれで指定しても、1部目のコピー文書と2部目のコピー文書で綴じ位置を左上又は右上に揃えることができなかった。すなわち、図15に示すように、上記P1,P2を綴じ位置に指定してステープル処理した複数枚綴りのシートを2つに分割した場合は、1部目のコピー文書(図の左側のコピー文書)では左上が綴じ位置(P1)となり、2部目のコピー文書(図の右側のコピー文書)では右上が綴じ位置(P2)となる。そのため、ステープル処理の綴じ位置が1部目のコピー文書と2部目のコピー文書で異なってしまう。また、上記P3,P4を綴じ位置に指定してステープル処理した複数枚綴りのシートを2つに分割した場合は、1部目のコピー文書と2部目のコピー文書でそれぞれ上側の左右略中間部が綴じ位置(P3,P4)となる。そのため、ページめくりなどの点で取り扱いが面倒なコピー文書になってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、シートに画像を印刷するとともに、このシートの両面に画像を印刷する両面印刷処理を実行可能な画像印刷手段と、この画像印刷手段で画像が印刷されたシートにステープル処理を行うとともに、ステープル処理の対象となるシートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所と他方のシート端の1箇所にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能なステープル処理手段と、印刷対象となる画像データをページ単位で記憶する画像記憶手段と、この画像記憶手段に記憶された画像データを印刷ページに割り付けるとともに、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域にそれぞれ画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能な画像割付手段と、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるダブル印刷処理モードを実行可能な印刷制御手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の画像形成装置においては、印刷制御手段がダブル印刷処理モードを実行すると、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データが2部印刷される。このとき、ダブル割付処理に際して1部目の画像データは印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付けられ、2部目の画像データは1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けられる。これにより、ダブルステープル処理で2箇所にステープル針を打ち込まれた複数枚綴りのシートを2つに分割した場合に、綴じ位置を揃えた2つの印刷物が同時に得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。この画像形成装置は、画像入力部1と、画像記憶部2と、画像割付部3と、画像印刷部4と、後処理部5と、ユーザーインターフェース部6と、印刷制御部7とを備えた構成となっている。
【0012】
画像入力部1は、印刷対象となる画像データを入力するもので、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するイメージスキャナや、外部の端末装置(パーソナルコンピュータ等)からの印刷ジョブ(画像データを含む)をネットワーク等を介してを受け付けるジョブ受信部などによって構成される。
【0013】
画像記憶部2は、画像入力部1によって入力された画像データをページ単位で記憶するものである。この画像記憶部2には、画像入力部1からの入力順にしたがって各ページの画像データが記憶されるとともに、それぞれの画像データに対してページ(ページ順)を明示するページ識別子が付与される。なお、外部の端末装置からネットワーク経由で入力される画像データの場合は、元の画像のページ順にしたがって画像データが記憶され、スキャナから入力される画像データの場合は、元の原稿のページ順と逆の順序で画像データが記憶されることが想定されるが、ここでは画像記憶部2に記憶される画像データのページを、元の画像のページ順や元の原稿のページ順にしたがって決定(定義)するものとする。
【0014】
画像割付部3は、画像記憶部2に記憶された画像データを適宜読み出して印刷ページに割り付けるものである。印刷ページとは、画像の印刷に使用されるシートのイメージ(概念)を、例えば半導体メモリやハードディスクなどのメモリ領域に仮想的に設定した印刷レイアウト用のページであって、印刷対象となる画像データはこの印刷ページ内に割り当てられる。印刷ページには、印刷に使用されるシートと同様に一面(表面)と他面(裏面)が存在する。また、画像割付部3では、図2に示すように、印刷ページを2等分した第1の印刷領域Lと第2の印刷領域Rにそれぞれ画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能となっている。なお、図2においては、印刷ページの左側を第1の印刷領域L、右側を第2の印刷領域Rとしているが、これと反対に、印刷ページの右側を第1の印刷領域(R)、左側を第2の印刷領域(L)としてもよい。
【0015】
画像印刷部4は、画像割付部3で印刷ページに割り付けられた画像データを可視画像としてシートに印刷するものである。この画像印刷部4では、被印刷媒体となるシート(用紙等)を搬送するとともに、その搬送途中でシートを表裏反転させる反転搬送機能付きのシート搬送装置を用いて、シートの両面に画像を形成する両面印刷処理を実行可能となっている。画像印刷部4による画像の印刷方式としては、両面印刷処理を適切かつ迅速に行えるように、電子写真方式等を用いることが望ましい。
【0016】
後処理部5は、画像印刷部4で画像が印刷されたシートに後処理を行うものである。この後処理部5では、ユーザーによって設定されたジョブ内容に応じて、仕分け処理(スタック、丁合)、ステープル処理、パンチング処理などの後処理を行う。ステープル処理は、画像印刷部4で画像が印刷されたシート(シート束)にステープル針を打ち込むことにより行われる。このステープル処理の一つの形態として、後処理部5では、ステープル処理の対象となるシートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所(図14のP1)と他方のシート端の1箇所(図14のP2)にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能となっている。
【0017】
ユーザーインターフェース部6は、画像形成装置とユーザーとの間で情報の受け渡しを行うためのもので、例えば、タッチパネル式の液晶表示部や各種のボタン、スイッチなどを配した入力部を有する操作パネルによって構成される。コピージョブの設定はこのユーザーインターフェース部6を用いて行われる。
【0018】
印刷制御部7は、ユーザーインターフェース部6でユーザーにより設定されたジョブ内容や処理モード、あるいは画像入力部1で受け付けたジョブ内容に応じて、各部(画像入力部1、画像記憶部2、画像割付部3、画像印刷部4、後処理部5など)の処理動作を制御するものである。この印刷制御部7は、例えば、画像入力部1に対して画像データの入力やジョブの受け付けを指示したり、画像記憶部2に対して画像データの記憶やページ識別の仕方を指示したり、画像割付部3に画像の割り付けや割付条件を指示したり、画像印刷部4に画像の印刷や印刷処理条件を指示したり、後処理部5に後処理の実行や処理内容、処理条件を指示したりする。
【0019】
また、印刷処理部7では、上述した両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるダブル印刷処理モードを実行可能となっている。ダブル印刷処理モードの実行はユーザーインターフェース部6を用いてユーザーにより指示される。また、ダブル印刷処理モードで画像データを割り付けるときのページ順は、例えば、印刷対象となるページが1〜N(Nは2以上)であるとすると、第1の印刷領域に対しては1→Nの順序(昇順)で1部目の画像データを割り付け、第2の印刷領域に対してはN→1の順序(降順)で2部目の画像データを割り付ける。
【0020】
続いて、ダブル印刷処理モードの実行が指示された場合に行われる画像形成処理(画像形成方法)の具体的な処理手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0021】
先ず、ユーザーインターフェース部6を用いてユーザーにより設定されたジョブ内容を確認することにより、ダブル印刷処理モードで処理された印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されているか否かを判断する(ステップS1)。ここで記述する印刷物の最終的な体裁とは、ダブル印刷処理モードで処理された印刷物(複数枚綴りのシート)を、後述するように左右均等に2つに分割したときに得られる印刷物の体裁をいう。
【0022】
上記ステップS1において、印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されていると判断した場合は、予め設定された第1の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS2)。
【0023】
また、上記ステップS1において、印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されていない判断した場合(印刷物の最終的な体裁が両面印刷物で指定されていた場合)はステップS3に移行し、そこで、印刷対象となる画像データのページ数(画像記憶部2に記憶された画像データのページ数)を確認し、当該ページ数が偶数であるか否かを判断する。そして、印刷対象となる画像データのページ数が偶数であると判断した場合は、予め設定された第2の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS4)。また、印刷対象となる画像データのページ数が偶数ではない、つまり奇数であると判断した場合は、予め設定された第3の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS5)。
【0024】
その後、画像形成処理済みのシートに対し、後処理部5で後処理を行う(ステップS6)。この後処理では、ダブルステープル処理にしたがってシートの辺部に沿う一方のシート端の1箇所(図14のP1)と他方のシート端の1箇所(図14のP2)にそれぞれステープル針を打ち込むことにより、複数枚のシートをステープル針で綴じる。
【0025】
ここで、上記ステップS2においては、上記第1の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図4に示すように3ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの一面で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0026】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図5に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の3ページ目(最後のページ)の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0027】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。
【0028】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0029】
その結果、図6に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字、シートの他面の他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)とシートの他面の他方側(第2の印刷領域)に、それぞれBの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、シートの他面の他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0030】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの片面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの片面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの片面印刷物を同時に得ることもできる。
【0031】
一方、上記ステップS4においては、上記第2の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図7に示すように6ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字、4ページ目がDの文字、5ページ目がEの文字、6ページ目がFの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの両面(一面と他面)で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの両面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0032】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図8に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の6ページ目(最後のページ)の画像データ(Fの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられる。
【0033】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0034】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の6ページ目の画像データ(Fの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0035】
その結果、図9に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字、他方側(第2の印刷領域)にFの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にBの文字、他方側(第2の印刷領域)にEの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、他方側(第2の印刷領域)にDの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にDの文字、他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にEの文字、他方側(第2の印刷領域)にBの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にFの文字、他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0036】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの両面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。
【0037】
また、上記ステップS5においては、上記第3の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図10に示すように5ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字、4ページ目がDの文字、5ページ目がEの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの両面で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0038】
このとき、5ページ分の画像データを印刷ページの両面で第1の印刷領域と第2の印刷領域に順に割り付けると、1部目の5ページ目の画像データは印刷ページの一面で第1の印刷領域に割り付けられ、2部目の5ページ目の画像データは印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付けられる。その結果、1部目の文書は最後のページが白紙ページになり、2部目の文書は最初のページが白紙ページになってしまう。
【0039】
そこで、印刷制御部7においては、1部目の画像データと2部目の画像データをそれぞれ印刷ページの両面で第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付けるにあたって、印刷対象となる画像データのページ数がN(但し、Nは奇数)の場合(ステップS3でNoと判断した場合)に、(N+1)ページ目に白紙ページを追加して処理するように、画像割付部3のダブル割付処理を制御する。上記の例では画像データのページ数がN=5となるため、6ページ目に白紙ページを追加して処理することになる。
【0040】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図11に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の6ページ目(最後のページ)の画像データ(白紙)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられる。
【0041】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0042】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の6ページ目の画像データ(白紙)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0043】
その結果、図12に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字が印刷され、他方側(第2の印刷領域)には何も印刷されず、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にBの文字、他方側(第2の印刷領域)にEの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、他方側(第2の印刷領域)にDの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にDの文字、他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にEの文字、他方側(第2の印刷領域)にBの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)には何も印刷されず、他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0044】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの両面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。
【0045】
ちなみに、左上や右上をステープル針で綴じた印刷物の場合は、ページ(シート)を上方向にめくるか横方向にめくるかによって、裏面に印刷された画像を見たときの上下関係が反転する。上記実施形態の処理例では、両面印刷物のページを横方向にめくったときに、裏面の画像の上下関係が表面の画像と揃うようにしているが、画像の上下関係については、両面印刷物のページを上方向にめくったときに、裏面の画像の上下関係が表面の画像と揃うよう、上記ダブル印刷処理モードを利用して両面印刷物を作成する場合に、シートの一面と他面で画像の上下関係を反転させて印刷することも可能である。
【0046】
また、ダブル印刷処理モードを実行するにあたって、図13に示すように、第1の印刷領域と前記第2の印刷領域との境界を示すマーク(切取線)Mを印刷したシート(以下、マーク付きシート)を出力するものとしてもよい。また、マーク付きシートには、上記マークMの他にジョブの文書名や印刷部数などを印刷してもよい。また、ジョブの区切りを明確にするためにジョブの開始前又は終了後に出力されるバナーシートにマークMを印刷するものとしてもよい。このようにマーク付きシートを出力することにより、上述のようにダブルステープル処理された印刷物(複数枚綴りのシート)を、例えばユーザーの手作業で2つに分割する場合に、マーク付きシートを印刷物の上に重ねて揃えることで、マークMを目印に印刷物を容易に切り分けることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けることにより、実際にダブルステープル処理された複数枚綴りのシートを2つに分割した場合に、綴じ位置を揃えた2つの印刷物を同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】印刷ページの概念図である。
【図3】画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図5】第1の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図6】第1の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図7】第2の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図8】第2の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図9】第2の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図10】第3の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図11】第3の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図12】第3の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図13】マーク付きシートの具体例を示す図である。
【図14】ステープル処理の綴じ位置を説明する図である。
【図15】従来の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…画像記憶部、3…画像割付部、4…画像印刷部、5…後処理部、6…ユーザーインターフェース部、7…印刷制御部
【発明の属する技術分野】
本発明は、ステープル処理機能を備えた画像形成装置とこれを用いた画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタやデジタル複写機などの画像形成装置では、複数ページ分の画像データを1つの印刷ページに割り付けて1枚のシート(用紙等)に印刷する、いわゆるNアップ処理を実行可能としたものがある。このNアップ処理を実行可能な画像形成装置としては、下記特許文献1に記載されたものが知られている。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−97396号公報
【0004】
また、Nアップ処理を利用した複写機等の画像形成処理の処理方式として、原稿から読み取った1ページ分の画像データを、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付けて1枚のシートに横並びに印刷し、これを原稿の枚数分だけ繰り返す、いわゆるダブルコピー方式の採用によって、同じ画像が横並びに印刷された複数枚のシートを取得し、その後、上記第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って各々のシートを2つに切断することにより、一度の画像形成によって複数部(2部)のコピー文書を作成する手法が知られている。
【0005】
また、従来の画像形成装置の中には、画像が印刷された複数枚のシートをステープル針で綴じるステープル処理を実行可能としたものがある。ステープル処理は、画像形成装置の本体部に接続される、フィニッシャーと呼ばれる後処理装置で行われる。また、ステープル処理は、ページ順に積層された複数枚のシート(印刷済み)にステープル針を打ち込むことにより行われる。
【0006】
一般に、ステープル処理機能を備えた画像形成装置は、自装置で実行可能なステープル処理の形態として、図14に示すように、ステープル処理の対象となるシート11の辺部12に対して、この辺部12に沿う一方のシート端(シートコーナー)の1箇所P1、又は当該辺部12に沿う他方のシート端(シートコーナー)の1箇所P2にステープル針を打ち込むシングルステープル処理と、前記辺部12に沿う一方のシート端の1箇所P1と他方のシート端の1箇所P2の両方(計2箇所)にステープル針を打ち込むダブルステープル処理に対応したものがある。また、他のステープル処理の形態として、上記P1,P2よりも内側の2箇所P3,P4にそれぞれステープル針を打ち込む処理に対応したものもある。ステープル針の打ち込み位置(綴じ位置)として指定可能な上記P1,P2,P3,P4のうち、P1はシートの左上を綴じる場合に指定され、P2はシートの右上を綴じる場合に指定され、P3,P4は製本された文書のようにシートを綴じる場合に指定される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ダブルコピー方式で得られた複数枚のシートをステープル処理によって綴じる場合、その綴じ位置を上記P1,P2,P3,P4のいずれで指定しても、1部目のコピー文書と2部目のコピー文書で綴じ位置を左上又は右上に揃えることができなかった。すなわち、図15に示すように、上記P1,P2を綴じ位置に指定してステープル処理した複数枚綴りのシートを2つに分割した場合は、1部目のコピー文書(図の左側のコピー文書)では左上が綴じ位置(P1)となり、2部目のコピー文書(図の右側のコピー文書)では右上が綴じ位置(P2)となる。そのため、ステープル処理の綴じ位置が1部目のコピー文書と2部目のコピー文書で異なってしまう。また、上記P3,P4を綴じ位置に指定してステープル処理した複数枚綴りのシートを2つに分割した場合は、1部目のコピー文書と2部目のコピー文書でそれぞれ上側の左右略中間部が綴じ位置(P3,P4)となる。そのため、ページめくりなどの点で取り扱いが面倒なコピー文書になってしまう。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る画像形成装置は、シートに画像を印刷するとともに、このシートの両面に画像を印刷する両面印刷処理を実行可能な画像印刷手段と、この画像印刷手段で画像が印刷されたシートにステープル処理を行うとともに、ステープル処理の対象となるシートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所と他方のシート端の1箇所にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能なステープル処理手段と、印刷対象となる画像データをページ単位で記憶する画像記憶手段と、この画像記憶手段に記憶された画像データを印刷ページに割り付けるとともに、印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域にそれぞれ画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能な画像割付手段と、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるダブル印刷処理モードを実行可能な印刷制御手段とを備えた構成となっている。
【0009】
上記構成の画像形成装置においては、印刷制御手段がダブル印刷処理モードを実行すると、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データが2部印刷される。このとき、ダブル割付処理に際して1部目の画像データは印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付けられ、2部目の画像データは1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けられる。これにより、ダブルステープル処理で2箇所にステープル針を打ち込まれた複数枚綴りのシートを2つに分割した場合に、綴じ位置を揃えた2つの印刷物が同時に得られる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
図1は本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。この画像形成装置は、画像入力部1と、画像記憶部2と、画像割付部3と、画像印刷部4と、後処理部5と、ユーザーインターフェース部6と、印刷制御部7とを備えた構成となっている。
【0012】
画像入力部1は、印刷対象となる画像データを入力するもので、原稿の画像を光学的に読み取って画像データを生成するイメージスキャナや、外部の端末装置(パーソナルコンピュータ等)からの印刷ジョブ(画像データを含む)をネットワーク等を介してを受け付けるジョブ受信部などによって構成される。
【0013】
画像記憶部2は、画像入力部1によって入力された画像データをページ単位で記憶するものである。この画像記憶部2には、画像入力部1からの入力順にしたがって各ページの画像データが記憶されるとともに、それぞれの画像データに対してページ(ページ順)を明示するページ識別子が付与される。なお、外部の端末装置からネットワーク経由で入力される画像データの場合は、元の画像のページ順にしたがって画像データが記憶され、スキャナから入力される画像データの場合は、元の原稿のページ順と逆の順序で画像データが記憶されることが想定されるが、ここでは画像記憶部2に記憶される画像データのページを、元の画像のページ順や元の原稿のページ順にしたがって決定(定義)するものとする。
【0014】
画像割付部3は、画像記憶部2に記憶された画像データを適宜読み出して印刷ページに割り付けるものである。印刷ページとは、画像の印刷に使用されるシートのイメージ(概念)を、例えば半導体メモリやハードディスクなどのメモリ領域に仮想的に設定した印刷レイアウト用のページであって、印刷対象となる画像データはこの印刷ページ内に割り当てられる。印刷ページには、印刷に使用されるシートと同様に一面(表面)と他面(裏面)が存在する。また、画像割付部3では、図2に示すように、印刷ページを2等分した第1の印刷領域Lと第2の印刷領域Rにそれぞれ画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能となっている。なお、図2においては、印刷ページの左側を第1の印刷領域L、右側を第2の印刷領域Rとしているが、これと反対に、印刷ページの右側を第1の印刷領域(R)、左側を第2の印刷領域(L)としてもよい。
【0015】
画像印刷部4は、画像割付部3で印刷ページに割り付けられた画像データを可視画像としてシートに印刷するものである。この画像印刷部4では、被印刷媒体となるシート(用紙等)を搬送するとともに、その搬送途中でシートを表裏反転させる反転搬送機能付きのシート搬送装置を用いて、シートの両面に画像を形成する両面印刷処理を実行可能となっている。画像印刷部4による画像の印刷方式としては、両面印刷処理を適切かつ迅速に行えるように、電子写真方式等を用いることが望ましい。
【0016】
後処理部5は、画像印刷部4で画像が印刷されたシートに後処理を行うものである。この後処理部5では、ユーザーによって設定されたジョブ内容に応じて、仕分け処理(スタック、丁合)、ステープル処理、パンチング処理などの後処理を行う。ステープル処理は、画像印刷部4で画像が印刷されたシート(シート束)にステープル針を打ち込むことにより行われる。このステープル処理の一つの形態として、後処理部5では、ステープル処理の対象となるシートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所(図14のP1)と他方のシート端の1箇所(図14のP2)にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能となっている。
【0017】
ユーザーインターフェース部6は、画像形成装置とユーザーとの間で情報の受け渡しを行うためのもので、例えば、タッチパネル式の液晶表示部や各種のボタン、スイッチなどを配した入力部を有する操作パネルによって構成される。コピージョブの設定はこのユーザーインターフェース部6を用いて行われる。
【0018】
印刷制御部7は、ユーザーインターフェース部6でユーザーにより設定されたジョブ内容や処理モード、あるいは画像入力部1で受け付けたジョブ内容に応じて、各部(画像入力部1、画像記憶部2、画像割付部3、画像印刷部4、後処理部5など)の処理動作を制御するものである。この印刷制御部7は、例えば、画像入力部1に対して画像データの入力やジョブの受け付けを指示したり、画像記憶部2に対して画像データの記憶やページ識別の仕方を指示したり、画像割付部3に画像の割り付けや割付条件を指示したり、画像印刷部4に画像の印刷や印刷処理条件を指示したり、後処理部5に後処理の実行や処理内容、処理条件を指示したりする。
【0019】
また、印刷処理部7では、上述した両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けるダブル印刷処理モードを実行可能となっている。ダブル印刷処理モードの実行はユーザーインターフェース部6を用いてユーザーにより指示される。また、ダブル印刷処理モードで画像データを割り付けるときのページ順は、例えば、印刷対象となるページが1〜N(Nは2以上)であるとすると、第1の印刷領域に対しては1→Nの順序(昇順)で1部目の画像データを割り付け、第2の印刷領域に対してはN→1の順序(降順)で2部目の画像データを割り付ける。
【0020】
続いて、ダブル印刷処理モードの実行が指示された場合に行われる画像形成処理(画像形成方法)の具体的な処理手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0021】
先ず、ユーザーインターフェース部6を用いてユーザーにより設定されたジョブ内容を確認することにより、ダブル印刷処理モードで処理された印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されているか否かを判断する(ステップS1)。ここで記述する印刷物の最終的な体裁とは、ダブル印刷処理モードで処理された印刷物(複数枚綴りのシート)を、後述するように左右均等に2つに分割したときに得られる印刷物の体裁をいう。
【0022】
上記ステップS1において、印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されていると判断した場合は、予め設定された第1の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS2)。
【0023】
また、上記ステップS1において、印刷物の最終的な体裁が片面印刷物で指定されていない判断した場合(印刷物の最終的な体裁が両面印刷物で指定されていた場合)はステップS3に移行し、そこで、印刷対象となる画像データのページ数(画像記憶部2に記憶された画像データのページ数)を確認し、当該ページ数が偶数であるか否かを判断する。そして、印刷対象となる画像データのページ数が偶数であると判断した場合は、予め設定された第2の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS4)。また、印刷対象となる画像データのページ数が偶数ではない、つまり奇数であると判断した場合は、予め設定された第3の割付条件にしたがって画像形成処理を行う(ステップS5)。
【0024】
その後、画像形成処理済みのシートに対し、後処理部5で後処理を行う(ステップS6)。この後処理では、ダブルステープル処理にしたがってシートの辺部に沿う一方のシート端の1箇所(図14のP1)と他方のシート端の1箇所(図14のP2)にそれぞれステープル針を打ち込むことにより、複数枚のシートをステープル針で綴じる。
【0025】
ここで、上記ステップS2においては、上記第1の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図4に示すように3ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの一面で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0026】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図5に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の3ページ目(最後のページ)の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0027】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。
【0028】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面で第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、当該印刷ページの他面で第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0029】
その結果、図6に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字、シートの他面の他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)とシートの他面の他方側(第2の印刷領域)に、それぞれBの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、シートの他面の他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0030】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの片面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの片面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの片面印刷物を同時に得ることもできる。
【0031】
一方、上記ステップS4においては、上記第2の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図7に示すように6ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字、4ページ目がDの文字、5ページ目がEの文字、6ページ目がFの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの両面(一面と他面)で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの両面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0032】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図8に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の6ページ目(最後のページ)の画像データ(Fの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられる。
【0033】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0034】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の6ページ目の画像データ(Fの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0035】
その結果、図9に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字、他方側(第2の印刷領域)にFの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にBの文字、他方側(第2の印刷領域)にEの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、他方側(第2の印刷領域)にDの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にDの文字、他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にEの文字、他方側(第2の印刷領域)にBの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にFの文字、他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0036】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの両面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。
【0037】
また、上記ステップS5においては、上記第3の割付条件にしたがって次のように画像形成処理を行う。すなわち、印刷対象となる画像データのページ数が、例えば図10に示すように5ページ(1ページ目がAの文字、2ページ目がBの文字、3ページ目がCの文字、4ページ目がDの文字、5ページ目がEの文字)である場合、1部目の画像データを印刷ページの両面で第1の印刷領域にページ順に割り付けるとともに、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付ける。画像データの割り付けは印刷制御部7からの指示にしたがって画像割付部3で行われる。
【0038】
このとき、5ページ分の画像データを印刷ページの両面で第1の印刷領域と第2の印刷領域に順に割り付けると、1部目の5ページ目の画像データは印刷ページの一面で第1の印刷領域に割り付けられ、2部目の5ページ目の画像データは印刷ページの他面で第2の印刷領域に割り付けられる。その結果、1部目の文書は最後のページが白紙ページになり、2部目の文書は最初のページが白紙ページになってしまう。
【0039】
そこで、印刷制御部7においては、1部目の画像データと2部目の画像データをそれぞれ印刷ページの両面で第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付けるにあたって、印刷対象となる画像データのページ数がN(但し、Nは奇数)の場合(ステップS3でNoと判断した場合)に、(N+1)ページ目に白紙ページを追加して処理するように、画像割付部3のダブル割付処理を制御する。上記の例では画像データのページ数がN=5となるため、6ページ目に白紙ページを追加して処理することになる。
【0040】
これにより、画像割付部3でダブル割付処理を実行する場合は、図11に示すように、1回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の1ページ目(最初のページ)の画像データ(Aの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の6ページ目(最後のページ)の画像データ(白紙)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられる。
【0041】
また、2回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の4ページ目の画像データ(Dの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の3ページ目の画像データ(Cの文字)が割り付けられる。
【0042】
また、3回目の割り付けが行われる印刷ページに対しては、当該印刷ページの一面において、第1の印刷領域に1部目の5ページ目の画像データ(Eの文字)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の2ページ目の画像データ(Bの文字)が割り付けられる。また、同印刷ページの他面において、第1の印刷領域に1部目の6ページ目の画像データ(白紙)が割り付けられるとともに、これに隣り合う第2の印刷領域に2部目の1ページ目の画像データ(Aの文字)が割り付けられる。
【0043】
その結果、図12に示すように、1枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にAの文字が印刷され、他方側(第2の印刷領域)には何も印刷されず、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にBの文字、他方側(第2の印刷領域)にEの文字が印刷される。また、2枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にCの文字、他方側(第2の印刷領域)にDの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)にDの文字、他方側(第2の印刷領域)にCの文字が印刷される。また、3枚目のシートに対しては、画像形成部4による両面印刷処理により、シートの一面の一方側(第1の印刷領域)にEの文字、他方側(第2の印刷領域)にBの文字が印刷され、同シートの他面の一方側(第1の印刷領域)には何も印刷されず、他方側(第2の印刷領域)にAの文字が印刷される。
【0044】
このように画像形成処理された複数枚(上記の例では3枚)のシートにダブルステープル処理を行い、これによって得られた複数枚綴りのシートを、例えばカッターを用いた裁断処理により、第1の印刷領域と第2の印刷領域との境界に沿って左右均等に2つに分割することにより、左上を綴じ位置とした2つの両面印刷物(紙文書等)を同時に得ることができる。また、ダブル割付処理で印刷ページの第1の印刷領域と第2の印刷領域に割り付ける画像データを入れ替えることにより、右上を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。さらに、第1の印刷領域に割り付ける画像データと第2の印刷領域に割り付ける画像データをそれぞれ180°回転(上下反転)させることにより、右下や左下を綴じ位置とした2つの両面印刷物を同時に得ることもできる。
【0045】
ちなみに、左上や右上をステープル針で綴じた印刷物の場合は、ページ(シート)を上方向にめくるか横方向にめくるかによって、裏面に印刷された画像を見たときの上下関係が反転する。上記実施形態の処理例では、両面印刷物のページを横方向にめくったときに、裏面の画像の上下関係が表面の画像と揃うようにしているが、画像の上下関係については、両面印刷物のページを上方向にめくったときに、裏面の画像の上下関係が表面の画像と揃うよう、上記ダブル印刷処理モードを利用して両面印刷物を作成する場合に、シートの一面と他面で画像の上下関係を反転させて印刷することも可能である。
【0046】
また、ダブル印刷処理モードを実行するにあたって、図13に示すように、第1の印刷領域と前記第2の印刷領域との境界を示すマーク(切取線)Mを印刷したシート(以下、マーク付きシート)を出力するものとしてもよい。また、マーク付きシートには、上記マークMの他にジョブの文書名や印刷部数などを印刷してもよい。また、ジョブの区切りを明確にするためにジョブの開始前又は終了後に出力されるバナーシートにマークMを印刷するものとしてもよい。このようにマーク付きシートを出力することにより、上述のようにダブルステープル処理された印刷物(複数枚綴りのシート)を、例えばユーザーの手作業で2つに分割する場合に、マーク付きシートを印刷物の上に重ねて揃えることで、マークMを目印に印刷物を容易に切り分けることができる。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、両面印刷処理、ダブルステープル処理及びダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、ダブル割付処理に際して1部目の画像データを印刷ページの第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを1部目の画像データとはページ順を逆にして印刷ページの第2の印刷領域に割り付けることにより、実際にダブルステープル処理された複数枚綴りのシートを2つに分割した場合に、綴じ位置を揃えた2つの印刷物を同時に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】印刷ページの概念図である。
【図3】画像形成装置の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】第1の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図5】第1の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図6】第1の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図7】第2の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図8】第2の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図9】第2の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図10】第3の割付条件に適用される画像データの具体例を示す図。
【図11】第3の割付条件に基づく画像データの割付例を示す図。
【図12】第3の割付条件を適用した場合の画像の出力例を示す図。
【図13】マーク付きシートの具体例を示す図である。
【図14】ステープル処理の綴じ位置を説明する図である。
【図15】従来の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…画像記憶部、3…画像割付部、4…画像印刷部、5…後処理部、6…ユーザーインターフェース部、7…印刷制御部
Claims (10)
- シートに画像を印刷するとともに、前記シートの両面に画像を印刷する両面印刷処理を実行可能な画像印刷手段と、
前記画像印刷手段で画像が印刷された前記シートにステープル処理を行うとともに、前記ステープル処理の対象となる前記シートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所と他方のシート端の1箇所にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能なステープル処理手段と、
印刷対象となる画像データをページ単位で記憶する画像記憶手段と、
前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを印刷ページに割り付けるとともに、前記印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域にそれぞれ前記画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能な画像割付手段と、
前記両面印刷処理、前記ダブルステープル処理及び前記ダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、前記ダブル割付処理に際して1部目の画像データを前記印刷ページの前記第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを前記1部目の画像データとはページ順を逆にして前記印刷ページの前記第2の印刷領域に割り付けるダブル印刷処理モードを実行可能な印刷制御手段と
を備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記印刷制御手段は、前記ダブル印刷処理モードを実行する場合に、前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域との境界を示すマークを印刷したシートを出力するように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記印刷制御手段は、前記ダブル印刷処理モードを実行する場合に、前記ダブル割付処理に際して前記1部目の画像データを前記印刷ページの一面で前記第1の印刷領域に割り付け、前記2部目の画像データを前記印刷ページの他面で前記第2の印刷領域に割り付けるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記印刷制御手段は、前記ダブル印刷処理モードを実行する場合に、前記ダブル割付処理に際して前記1部目の画像データを前記印刷ページの両面で前記第1の印刷領域に割り付け、前記2部目の画像データを前記印刷ページの両面で前記第2の印刷領域に割り付けるように制御する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記印刷制御手段は、前記印刷対象となる画像データのページ数がN(但し、Nは奇数)の場合に、(N+1)ページ目に白紙ページを追加して処理するように制御する
ことを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。 - シートに画像を印刷するとともに、前記シートの両面に画像を印刷する両面印刷処理を実行可能な画像印刷手段と、前記画像印刷手段で画像が印刷された前記シートにステープル処理を行うとともに、前記ステープル処理の対象となる前記シートの辺部に対して当該辺部に沿う一方のシート端の1箇所と他方のシート端の1箇所にそれぞれステープル針を打ち込むダブルステープル処理を実行可能なステープル処理手段と、印刷対象となる画像データをページ単位で記憶する画像記憶手段と、前記画像記憶手段に記憶された前記画像データを印刷ページに割り付けるとともに、前記印刷ページを2等分した第1の印刷領域と第2の印刷領域にそれぞれ前記画像データを割り付けるダブル割付処理を実行可能な画像割付手段とを備える画像形成装置を用いた画像形成方法であって、
前記両面印刷処理、前記ダブルステープル処理及び前記ダブル割付処理を同時に適用して複数ページ分の画像データを2部印刷するとともに、前記ダブル割付処理に際して1部目の画像データを前記印刷ページの前記第1の印刷領域にページ順に割り付け、2部目の画像データを前記1部目の画像データとはページ順を逆にして前記印刷ページの前記第2の印刷領域に割り付ける
ことを特徴とする画像形成方法。 - 前記第1の印刷領域と前記第2の印刷領域との境界を示すマークを印刷したシートを出力する
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。 - 前記ダブル割付処理に際して前記1部目の画像データを前記印刷ページの一面で前記第1の印刷領域に割り付け、前記2部目の画像データを前記印刷ページの他面で前記第2の印刷領域に割り付ける
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。 - 前記ダブル割付処理に際して前記1部目の画像データを前記印刷ページの両面で前記第1の印刷領域に割り付け、前記2部目の画像データを前記印刷ページの両面で前記第2の印刷領域に割り付ける
ことを特徴とする請求項6記載の画像形成方法。 - 前記印刷対象となる画像データのページ数がN(但し、Nは奇数)の場合に、(N+1)ページ目に白紙ページを追加して処理する
ことを特徴とする請求項9記載の画像形成方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008112095A (ja) * | 2006-10-31 | 2008-05-15 | Fuji Xerox Co Ltd | 画像形成装置 |
US7652782B2 (en) | 2005-10-26 | 2010-01-26 | Kyocera Mita Corporation | Image forming device and image forming method |
JP2011167934A (ja) * | 2010-02-18 | 2011-09-01 | Nk Works Kk | 印刷方法 |
CN102555554A (zh) * | 2011-12-23 | 2012-07-11 | 珠海赛纳打印科技股份有限公司 | 图像形成系统、设备及其控制方法和故障处理方法 |
-
2002
- 2002-12-18 JP JP2002366467A patent/JP2004195783A/ja not_active Withdrawn
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