JP7283252B2 - 印刷制御装置およびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置、およびそれに関連する技術に関する。
印刷ジョブに係る印刷対象文書を印刷出力する技術が存在する(特許文献1等参照)。
特開2012-27856号公報
ところで、印刷出力物において、本文に含まれる参照元部分と当該参照元部分に対応する参照先部分(参照図等)とが、互いに異なるページに配置(記載)されることがある。たとえば、特許公報では、本文全体よりも後方のページに図面が纏めて配置されており、本文(たとえば明細書)内の参照元部分(文字列「第1図」等)に対応する参照先部分(参照図面「第1図」等)が、当該参照元部分とは異なるページ(後方ページ)に配置される。
また、印刷対象文書を印刷出力して得られた印刷出力物がステープル等で綴じられることがある。
印刷出力物がステープル等で綴じられる場合において、綴じられた印刷出力物にて参照先部分が印刷対象文書での元来の配置位置にそのまま配置されるときには、次述するように、ユーザが当該印刷出力物において参照元部分と参照先部分とを同時に見ることができないことがある。
たとえば、参照元部分と当該参照元部分に対応する参照先部分とが互いに異なる用紙のおもて面の左側領域にそれぞれ配置されていること、を想定する。なお、ここでは、印刷出力物の左端部分(左辺)で当該印刷出力物が綴じられるものとする。
この場合、まず、ユーザは、印刷出力物の本文に含まれる参照元部分(たとえば、1枚目の用紙のおもて面の左側領域に配置された参照元部分)まで当該印刷出力物を読み進める。この際、ユーザからは、たとえば3枚目の用紙のおもて面の左側領域に配置された参照先部分は見えない。
その後、ユーザは、1枚目および2枚目の用紙全体をめくり、3枚目の用紙のおもて面の左側領域に配置された参照先部分を参照する。しかしながら、この際、今度は、1枚目の用紙のおもて面の左側領域に配置された参照元部分が見えなくなる。
このように、ステープル等で綴じられた印刷出力物において参照先部分(参照元部分に対応する参照先部分)が印刷対象文書での元来の配置位置にそのまま配置される場合、当該印刷出力物にて参照先部分が適切な位置に配置されず、ユーザが当該印刷出力物において参照元部分と参照先部分とを同時に見ることができないことがある。
そこで、この発明は、綴じられた印刷出力物において、参照元部分と当該参照元部分に対応する参照先部分とをより適切な位置に配置することが可能な技術を提供することを課題とする。
上記課題を解決すべく、請求項1の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項2の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、前記ステップc)においては、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とが、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分され、前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記左側領域であり、前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記右側領域であることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とが、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分され、前記第1の領域は、前記第1のページの前記左側領域であり、前記第2の領域は、前記第2のページの前記右側領域であることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とが、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分され、前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記上側領域であり、前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記下側領域であることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項2の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とが、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分され、前記第1の領域は、前記第1のページの前記上側領域であり、前記第2の領域は、前記第2のページの前記下側領域であることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項1の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記第1の用紙のおもて面の前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通する用紙である前記第2の用紙のおもて面の前記第2の領域が、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項8の発明は、請求項2の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記第1のページの前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通するページである前記第2のページの前記第2の領域が、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項9の発明は、請求項7または請求項8の発明に係るプログラムにおいて、前記ステップc)においては、前記第2の領域での前記複数の参照先部分のそれぞれの出現順序が、前記複数の参照先部分のそれぞれに対応する参照元部分の前記第1の領域での出現数に基づいて決定されることを特徴とする。
請求項10の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記印刷ジョブは、前記印刷対象文書を両面印刷するジョブであり、前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と前記第2の用紙の裏面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第2の用紙の前記裏面にて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項11の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、前記ステップc)においては、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と、前記第2のページの裏面の偶数ページである第3のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第3のページにて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項12の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照先部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照元部分の配置対象領域を変更するステップと、を実行させるためのプログラムであって、前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照先部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照元部分の配置対象領域として決定されることを特徴とする。
請求項13の発明は、請求項1から請求項12のいずれかの発明に係るプログラムにおいて、前記印刷対象文書の文書データ内においては、タグデータを用いて前記参照元部分と前記参照先部分とが対応付けられていることを特徴とする。
請求項14の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項15の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、を備え、前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、前記変更手段は、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項16の発明は、請求項14の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とを、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分し、前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記左側領域であり、前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記右側領域であることを特徴とする。
請求項17の発明は、請求項15の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とを、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分し、前記第1の領域は、前記第1のページの前記左側領域であり、前記第2の領域は、前記第2のページの前記右側領域であることを特徴とする。
請求項18の発明は、請求項14の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とを、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分し、前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記上側領域であり、前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記下側領域であることを特徴とする。
請求項19の発明は、請求項15の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とを、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分し、前記第1の領域は、前記第1のページの前記上側領域であり、前記第2の領域は、前記第2のページの前記下側領域であることを特徴とする。
請求項20の発明は、請求項14の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記第1の用紙のおもて面の前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通する用紙である前記第2の用紙のおもて面の前記第2の領域を、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項21の発明は、請求項15の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記第1のページの前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通するページである前記第2のページの前記第2の領域を、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項22の発明は、請求項20または請求項21の発明に係る印刷制御装置において、前記変更手段は、前記第2の領域での前記複数の参照先部分のそれぞれの出現順序を、前記複数の参照先部分のそれぞれに対応する参照元部分の前記第1の領域での出現数に基づいて決定することを特徴とする。
請求項23の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、を備え、前記印刷ジョブは、前記印刷対象文書を両面印刷するジョブであり、前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と前記第2の用紙の裏面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第2の用紙の前記裏面にて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項24の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、を備え、前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、前記変更手段は、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と、前記第2のページの裏面の偶数ページである第3のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第3のページにて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項25の発明は、印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照先部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照元部分の配置対象領域を変更する変更手段と、を備え、前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照先部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照元部分の配置対象領域として決定することを特徴とする。
請求項26の発明は、請求項14から請求項25のいずれかの発明に係る印刷制御装置において、前記印刷対象文書の文書データ内においては、タグデータを用いて前記参照元部分と前記参照先部分とが対応付けられていることを特徴とする。
請求項1から請求項26に記載の発明によれば、綴じられた印刷出力物において、参照元部分と当該参照元部分に対応する参照先部分とが印刷対象文書での元来の配置位置に常にそのまま配置される場合と比較して、当該印刷出力物において当該参照元部分と当該参照先部分とをより適切な位置に配置することが可能である。
特に、請求項1および請求項14に記載の発明によれば、ユーザが、印刷出力物における第1の用紙から第2の用紙の直前の用紙までの用紙を特定の方向に基準位置までめくり上げると、第2の用紙の第2の領域に配置された参照先部分をユーザが視認できるようになる。したがって、ユーザは、綴じられた印刷出力物において参照元部分と参照先部分とを同時に見ることが可能である。
また特に、請求項2および請求項15に記載の発明によれば、ユーザが、印刷出力物における第1のページから第2のページの直前のページまでのページを特定の方向に基準位置までめくり上げると、第2のページの第2の領域に配置された参照先部分をユーザが視認できるようになる。したがって、ユーザは、綴じられた印刷出力物において参照元部分と参照先部分とを同時に見ることが可能である。
また特に、請求項7および請求項20に記載の発明によれば、第1の用紙のおもて面の第1の領域に複数の参照元部分が配置される場合、当該複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通する用紙である第2の用紙のおもて面の第2の領域が、当該複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されるので、各参照先部分の参照に際してユーザがページをめくる回数を抑制することが可能である。
また特に、請求項8および請求項21に記載の発明によれば、第1のページの第1の領域に複数の参照元部分が配置される場合、当該複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通するページである第2のページの第2の領域が、当該複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されるので、各参照先部分の参照に際してユーザがページをめくる回数を抑制することが可能である。
また特に、請求項9および請求項22に記載の発明によれば、第2の領域での複数の参照先部分のそれぞれの出現順序が、複数の参照先部分のそれぞれに対応する参照元部分の第1の領域での出現数に基づいて決定されるので、ユーザは、第1の領域にて頻出する参照元部分に対応する参照先部分を当該第2の領域にて参照する際に、当該第2の領域において当該参照先部分を容易に見つけ出すことが可能である。
印刷システムの構成を示す概略図である。 印刷出力装置(MFP)の機能ブロックを示す図である。 印刷制御装置(コンピュータ)の機能ブロックを示す図である。 コンピュータの動作(参照先部分の配置対象領域の決定動作)を示すフローチャートである。 印刷対象文書全体を示す図である。 印刷対象文書の第1ページを示す図である。 印刷対象文書の第3ページを示す図である。 印刷出力物における第1ページを示す図である。 印刷出力物における第3ページを示す図である。 ステープルで綴じられた状態の印刷出力物を示す図である。 印刷出力物における1枚目および2枚目の用紙の右半分がめくり上げられるとともに当該右半分が略鉛直方向に起立させられた状態を示す図である。 図11の状態の印刷出力物を俯瞰したユーザからの見え方を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目および2枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ山折りに折り曲げられるとともに、当該1枚目および2枚目の用紙の右端部分が3枚目の用紙の左端部分に近づけられた状態を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目および2枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ山折りに折り曲げられるとともに、当該1枚目および2枚目の用紙の右端部分が3枚目の用紙の左端部分に近づけられた状態を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ山折りに折り曲げられるとともに、当該1枚目の用紙の右端部分が2枚目の用紙の左端部分に近づけられた状態を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ山折りに折り曲げられるとともに、当該1枚目の用紙の右端部分が2枚目の用紙の左端部分に近づけられた状態を示す図である。 図15の状態の印刷出力物における3枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ谷折りに折り曲げられた状態を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目の用紙全体がめくられた状態を示す図である。 図10の状態の印刷出力物における1枚目の用紙全体がめくられた状態を示す図である。 図18の状態の印刷出力物における2枚目の用紙が中央位置付近で左右に且つ谷折りに折り曲げられた状態を示す図である。 図20の状態の印刷出力物における2枚目の用紙のおもて面の左半分が1枚目の用紙の裏面の右半分に近づけられた状態を示す図である。 印刷出力物の第1ページ(用紙の上端部分で印刷出力物が綴じられる場合)を示す図である。 印刷出力物における1枚目および2枚目の用紙の下半分がめくり上げられるとともに当該下半分が略鉛直方向に起立させられた状態を示す図である。 図23の状態の印刷出力物を俯瞰したユーザからの見え方を示す図である。 印刷出力物における1枚目および2枚目の用紙が中央位置付近で上下に且つ山折りに折り曲げられるとともに当該1枚目および2枚目の用紙の下端部分が3枚目の用紙の上端部分に近づけられた状態を示す図である。 図25の状態の印刷出力物における3枚目の用紙が中央位置付近で上下に且つ谷折りに折り曲げられた状態を示す図である。 「2in1」で印刷出力された印刷出力物の第1ページを示す図である。 印刷出力物における1枚目の用紙の右半分がめくり上げられるとともに当該右半分が略鉛直方向に起立させられた状態を示す図である。 図28の状態の印刷出力物を俯瞰したユーザからの見え方を示す図である。 3枚の用紙で小冊子が作成される場合に各用紙に配置されるページ番号を示す図である。 第3実施形態に係るコンピュータの動作(参照先部分の配置対象領域の決定動作)を示すフローチャートである。 変形例に係る印刷出力物の第1ページを示す図である。 変形例に係る印刷出力物の第3ページを示す図である。 変形例に係る印刷出力物の第1ページを示す図である。 変形例に係る印刷出力物の第3ページを示す図である。 変形例に係る印刷出力物全体を示す図である。 変形例に係る印刷出力物における第1ページを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1-1.システム構成>
図1は、本発明に係る印刷システム1の構成を示す概略図である。図1に示すように、当該印刷システム1は、印刷出力装置10と、印刷ジョブを制御する印刷制御装置50とを備えて形成されている。ここでは、印刷出力装置10としてMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))が例示され、印刷制御装置50として所謂パーソナルコンピュータ(単にコンピュータとも称する)が例示される。なお、これに限定されず、たとえば、印刷出力装置10は単体プリンタなどであってもよく、印刷制御装置50はタブレット端末あるいはスマートフォンなどであってもよい。
MFP10とコンピュータ50とは、ネットワーク108を介して接続されており、ネットワーク通信を実行することが可能である。なお、ネットワーク108は、LAN(Local Area Network)およびインターネットなどの各種のネットワークを含む。また、ネットワーク108への接続形態は、有線接続であってもよく、或いは無線接続であってもよい。
<1-2.MFP10の構成>
図2は、MFP10の機能ブロックを示す図である。
MFP10は、スキャン機能、コピー機能、ファクシミリ機能およびボックス格納機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、図2の機能ブロック図に示すように、画像読取部2、印刷出力部3、通信部4、格納部5、操作部6およびコントローラ9(制御部)等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。なお、MFP10は、画像処理装置あるいは画像形成装置などとも称される。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って(すなわちスキャンして)、当該原稿の画像データ(原稿画像データあるいはスキャンデータとも称する)を生成する処理部である。
印刷出力部3は、ユーザによって指定された印刷対象データに関する画像データに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。さらに、通信部4は、通信ネットワーク108を介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信では、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)およびFTP(File Transfer Protocol)等の各種のプロトコルが利用され、当該ネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先(コンピュータ50等)との間で各種のデータを授受することが可能である。
通信部4は、各種データを送信する送信部4aと各種データ(印刷ジョブデータ等)を受信する受信部4bとを有する。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の格納装置で構成される。
操作部6は、MFP10に対する操作入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。このMFP10においては、略板状の操作パネル部6c(図1参照)が設けられており、当該操作パネル部6cは、その正面側にタッチパネル(操作パネル)25(図1参照)を有している。タッチパネル25は、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成され、各種情報を表示するとともに操作者からの操作入力を受け付けることが可能である。
コントローラ(制御部)9は、MFP10に内蔵され、MFP10を統括的に制御する制御装置である。コントローラ9は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)とを備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ9は、CPUにおいて、ROM(例えば、EEPROM)内に格納されている所定のソフトウエアプログラム(以下、単にプログラムとも称する)を実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体、あるいはネットワーク108等を介してMFP10にインストールされてもよい。
具体的には、図2に示すように、コントローラ9は、当該プログラムの実行により、通信制御部11と入力制御部12と表示制御部13とジョブ制御部14とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部11は、他の装置(コンピュータ50等)との間の通信動作を制御する処理部である。
表示制御部13は、表示部6b(タッチパネル25)における表示動作を制御する処理部である。
入力制御部12は、操作入力部6aに対する操作入力動作を制御する処理部である。
ジョブ制御部14は、コンピュータ50等から受信された印刷ジョブデータに基づく印刷出力動作を実行する処理部(制御部)である。
なお、ここでは、主にコントローラ9のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行されているが、これに限定されず、MFP10(詳細には、コントローラ9の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、通信制御部11、入力制御部12、表示制御部13およびジョブ制御部14(図2)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1-3.コンピュータ50の構成>
図3は、コンピュータ50の概略構成を示す機能ブロック図である。
コンピュータ50は、他の装置(MFP10等)との間でのネットワーク通信が可能な情報入出力端末装置(情報処理装置)である。
コンピュータ50は、図3の機能ブロック図に示すように、通信部54、格納部55、操作部56およびコントローラ(制御部)59等を備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、各種の機能を実現する。
通信部54は、ネットワークを介したネットワーク通信を行うことが可能である。このネットワーク通信では、たとえば、TCP/IP(Transmission Control Protocol / Internet Protocol)等の各種のプロトコルが利用される。当該ネットワーク通信を利用することによって、コンピュータ50は、所望の相手先(MFP10等)との間で各種データの授受を行うことが可能である。通信部54は、各種データを送信する送信部54aと各種データを受信する受信部54bとを有する。
格納部55は、ハードディスクドライブ(HDD)および/または半導体メモリ等の記憶装置で構成される。
操作部56は、コンピュータ50に対する操作入力を受け付ける操作入力部56aと、各種情報(印刷設定画面等)の表示出力を行う表示部56bとを備えている。
図3のコントローラ(制御部)59は、コンピュータ50に内蔵され、コンピュータ50を統括的に制御する制御装置である。コントローラ59は、CPUおよび各種の半導体メモリ(RAMおよびROM)等を備えるコンピュータシステムとして構成される。コントローラ59は、CPUにおいて、記憶部(半導体メモリ等)内に格納されている所定のプログラムを実行することによって、各種の処理部を実現する。なお、当該プログラム(詳細にはプログラムモジュール群)は、USBメモリなどの可搬性の記録媒体に記録され、当該記録媒体から読み出されてコンピュータ50にインストールされてもよい。あるいは、当該プログラムは、ネットワーク108等を経由してダウンロードされてコンピュータ50にインストールされるようにしてもよい。
当該コンピュータ50には、印刷制御プログラム(たとえばプリンタドライバ)がインストールされている。
コントローラ59は、当該プログラム等の実行により、通信制御部41と入力制御部42と表示制御部43と設定制御部44と判定部45と推定部46と変更部47とを含む各種の処理部を実現する。
通信制御部41は、通信部54等と協働して、MFP10等との通信動作を制御する処理部である。たとえば、通信制御部41は、通信部54(詳細には送信部54a)等と協働して、印刷ジョブのジョブデータ(印刷ジョブデータ)をMFP10に送信する。
入力制御部42は、ユーザによる操作入力を操作入力部56aと協働して受け付ける動作(操作入力動作)等を制御する制御部である。たとえば、入力制御部42は、操作入力部56aと協働して、印刷設定画面において、ユーザからの設定操作を受け付ける。
表示制御部43は、表示部56b(図1)における各種情報の表示動作を制御する処理部である。
設定制御部(印刷制御部)44は、印刷ジョブの設定内容(印刷ジョブに関する複数の設定項目のそれぞれの設定内容)に関する設定制御等を実行する処理部である。
判定部45は、種々の判定動作を実行する処理部である。たとえば、判定部45は、印刷ジョブに係る印刷対象文書D10に含まれる参照元部分100(図6参照)と、当該印刷対象文書D10に含まれ且つ当該参照元部分100に対応する参照先部分200(図7参照)とが、印刷出力物(印刷対象文書D10を印刷出力して得られる印刷出力物)M10において異なるページに配置されるか否か、を判定する。
推定部46は、印刷出力物M10における綴じ位置B10を推定(判定)する処理(綴じ位置推定処理)を実行する処理部である。
変更部47は、当該綴じ位置B10と印刷出力物M10での参照元部分100の配置位置とに基づいて、当該印刷出力物M10での参照先部分200の配置対象領域を変更する処理を実行する処理部である。当該変更部47は、印刷出力物M10での参照先部分200の最終の配置対象領域(新たな配置対象領域)を決定する決定部、でもある。
なお、ここでは、主にコントローラ59のCPUにてソフトウエアプログラムを実行することによって、上述の各種の動作が実行されているが、これに限定されず、コンピュータ50(詳細には、コントローラ59の内部あるいは外部)にて設けられた専用ハードウエア等を用いて、上述の各種の動作が実行されるようにしてもよい。たとえば、通信制御部41、入力制御部42、表示制御部43、設定制御部44、判定部45、推定部46および変更部47(図3)等の全部または一部が、1または複数の専用ハードウエアを用いて実現されてもよい。
<1-4.動作>
この印刷システム1では、コンピュータ50は、印刷対象文書D10に含まれる参照元部分100に対応する参照先部分200の配置対象領域(印刷対象文書D10を印刷出力して得られる印刷出力物M10での配置対象領域)を決定する。具体的には、印刷出力物M10における綴じ位置B10と当該印刷出力物M10における参照元部分100の配置位置とに基づいて、当該印刷出力物M10における参照先部分200の配置対象領域が変更される。
これにより、綴じられた印刷出力物M10において、参照先部分200が、印刷対象文書D10での元来の配置位置に常にそのまま配置されるのではなく、綴じ位置B10と印刷出力物M10での参照元部分100の配置位置とに基づく位置に配置されるので、参照元部分100に対応する参照先部分200をより適切な位置に配置することが可能である。
たとえば、後述するように、印刷出力物M10における第1の用紙(たとえば1枚目の用紙Y10)の表面(おもて面)の左側領域A10(図8参照)に参照元部分100が配置される場合、印刷出力物M10における第2の用紙(たとえば3枚目の用紙Y30)のおもて面の右側領域A20(図9参照)が、参照先部分200の配置対象領域として決定される。当該左側領域(左半領域)A10は、用紙面上の左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10(図8等参照)と同じ側に存在する領域であり、右側領域(右半領域)A20は、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域である。
この場合、ユーザが印刷出力物M10における1枚目および2枚目の用紙Y10,Y20の右半分をめくり上げて当該右半分を略鉛直方向に起立させる(図11参照)と、当該用紙Y10,Y20の右半分によってユーザから見えなかった参照先部分200(用紙Y30の右側領域A20の参照先部分200)をユーザが視認できるようになる(図12参照)。それ故、綴じられた印刷出力物M10において参照元部分100と参照先部分200とが異なるページに記載(配置)される場合であっても、ユーザは、当該印刷出力物M10において参照元部分100と参照先部分200とを同時に見ることができる。したがって、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分100と当該参照元部分100に対応する参照先部分200とが印刷対象文書D10での元来の配置位置に常にそのまま配置される場合と比較して、当該参照元部分100と参照先部分200とをより適切な位置に配置することが可能である。
このような動作の詳細について、以下に説明する。
図4は、コンピュータ50(詳細にはプリンタドライバ)の動作(詳細には、参照先部分200の配置対象領域の決定動作)を示すフローチャートである。
図4の動作は、たとえば、MFP10への印刷ジョブデータの送信指示(ユーザによる送信指示)に応答して開始される。
なお、当該図4の動作に先立って、ユーザは、文書作成アプリケーションを用いて印刷対象文書D10を作成する。
ここでは、3つのページを有する印刷対象文書D10が作成される。図5~図7は、印刷対象文書D10を示す図である。詳細には、図5は、印刷対象文書D10全体を示す図である。また、図6は、印刷対象文書D10の第1ページを示す図であり、図7は、印刷対象文書D10の第3ページを示す図である。ここでは、印刷対象文書D10が2段組で構成されている(図5参照)ことを想定する。なお、これに限定されず、印刷対象文書D10が1段組で構成されていてもよい。
また、当該印刷対象文書D10においては、本文と図面(図表)とが異なるページに記載されている。たとえば、本文は、印刷対象文書D10の第1、第2ページに記載されており、図面は、印刷対象文書D10の第3ページに記載されている。
当該印刷対象文書D10の文書データ内においては、本文に含まれる参照元部分100と、当該参照元部分100に対応する参照先部分200とが、タグデータ(タグ形式のデータ)を用いて対応付けられている。
具体的には、印刷対象文書D10の文書データ内においては、参照元タグ(後述)と参照先タグとが記述されている。換言すれば、印刷対象文書D10の文書データにおいて、参照元部分100には当該参照元タグが付加されているとともに、参照先部分200には、当該参照先タグが付加されている。なお、印刷対象文書D10の文書データに埋め込まれたタグデータ(参照元タグおよび参照先タグ)は、実際には表示されない。
参照先タグは、参照先部分200の位置を示すタグデータ(参照先タグデータ)である。当該参照先タグとしては、たとえば<a name="アンカー名">が用いられる。当該参照先タグ内には、任意のアンカー名(参照先タグを特定するための文字情報)が記述される。このような参照先タグが参照先部分200の直前に記述されることによって、当該参照先部分200の配置位置が示される。なお、ここでは、参照先部分200において参照図面(参照図面の画像データ)が配置される。
参照元タグは、参照元部分100の位置を示すタグデータ(参照元タグデータ)であるとともに、参照元部分100に対応する参照先部分200(詳細には参照先タグ)を特定するタグデータでもある。当該参照元タグとしては、たとえば<a href="#アンカー名">が用いられる。当該参照元タグ内には、参照元部分100に対応する参照先部分200の参照先タグ内に記述されたアンカー名が記述される。このようにして参照元タグと参照先タグを対応付けることによって、参照元部分100と参照先部分200とが対応付けられる。
これらのようなタグデータが、印刷対象文書D10の作成に際してユーザ(文書作成者)によって付加(記述)される。
なお、ここでは、印刷対象文書D10において、参照元部分101は、印刷対象文書D10の第1ページに記載されており(図6参照)、参照元部分101に対応する参照先部分201は、印刷対象文書D10の第3ページに記載されている(図7参照)。
ユーザは、このようにして印刷対象文書D10を文書作成アプリケーションを用いて作成した後、当該文書作成アプリケーションにおいてプリンタドライバの起動指示を付与する。当該起動指示に応答して、印刷ジョブの設定画面(不図示)がコンピュータ50の表示部56bに表示され、ユーザは、当該設定画面を用いて印刷ジョブの各種設定操作を行う。
そして、ユーザが、MFP10への印刷ジョブデータの送信指示を付与すると、図4の動作が開始される。
以下では、印刷対象文書D10を「片面印刷」する設定がなされている場合と印刷対象文書D10を「両面印刷」する設定がなされている場合とについて順に説明する。
<片面印刷の場合>
まず、3つのページを有する印刷対象文書D10を「片面印刷」する設定が図4の動作に先立ってなされている場合の動作について説明する。なお、ここでは、ページ集約機能を用いない設定がなされているものとする。
ステップS11において、コンピュータ50は、文書作成アプリケーションを用いて作成された印刷対象文書D10の文書データを読み込む。
そして、ステップS12において、コンピュータ50は、印刷対象文書D10の文書データにおいて参照元タグ(参照元部分100の位置を示すタグデータ)を検索し、当該文書データ内に参照元タグが存在するか否かを判定する。換言すれば、印刷対象文書D10内に参照元部分100が存在するか否かが判定される。
たとえば、図4の動作に先立って(印刷対象文書D10の作成時に)参照タグデータの付加操作がユーザによって行われた場合、当該文書データ内に参照タグデータが存在する旨がステップS12にて判定され、処理はステップS12からステップS13へと進む。
一方、図4の動作に先立って(印刷対象文書D10の作成時に)参照元タグの付加操作がユーザによって行われていない場合、当該文書データ内に参照元タグが存在しない旨がステップS12にて判定され、図4の動作は終了する。そして、印刷ジョブデータがコンピュータ50からMFP10に送信され、MFP10において印刷対象文書D10の印刷出力処理が実行される。
ここでは、印刷対象文書D10の作成時に参照元部分101(参照元テキスト「第1図」)に参照元タグを付加する付加操作がユーザによって行われており、印刷対象文書D10の文書データ内に参照元タグが存在する旨がステップS12にて判定される。そして、処理はステップS12からステップS13へと進む。
ステップS13において、コンピュータ50は、印刷対象文書D10を印刷出力して得られる印刷出力物M10において、参照元部分100(ここでは101)と当該参照元部分100に対応する参照先部分200(ここでは201)とが異なるページに配置されるか否か、を判定する。
具体的には、参照先部分200の配置対象領域の変更前の印刷出力物M10(印刷ジョブの設定内容に基づいて印刷対象文書D10を仮にそのまま印刷出力して得られる印刷出力物)において、参照元部分101と参照先部分201とが異なるページに配置されるか否か、が判定される。当該変更前の印刷出力物M10は、印刷ジョブの設定内容に基づいて印刷対象文書D10を仮想的に印刷出力して得られる仮想印刷出力物、とも表現される。
より具体的には、まず、コンピュータ50は、仮想印刷出力物(変更前の印刷出力物M10)の画像データ(プレビューデータ)を生成する。
そして、コンピュータ50は、印刷対象文書D10の文書データ内の参照元タグ(参照元部分101の位置を示すタグデータ)に基づいて、当該仮想印刷出力物における参照元部分100の配置ページを特定する。より詳細には、コンピュータ50は、印刷対象文書D10の文書データ内での参照元タグの配置位置(参照元タグが仮想印刷出力物内のいずれのページに配置されているか)に基づいて、当該仮想印刷出力物における参照元部分100の配置ページを特定する。
また、コンピュータ50は、当該参照元タグ内に記述されたアンカー名に基づいて、参照元部分101に対応する参照先部分201の参照先タグ(参照先部分200の位置を示すタグデータ)を特定するとともに、当該参照先タグに基づいて当該仮想印刷出力物における参照先部分200の配置ページを特定する。より詳細には、コンピュータ50は、印刷対象文書D10の文書データ内での参照先タグの配置位置(参照先タグが仮想印刷出力物内のいずれのページに配置されているか)に基づいて、当該仮想印刷出力物における参照先部分200の配置ページを特定する。
そして、コンピュータ50は、当該参照元部分100と参照先部分200とが仮想印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する。
ここでは、参照元部分101(参照元部分101に付加された参照元タグ)は、仮想印刷出力物の第1ページ(1枚目の用紙Y10)に配置される(図6参照)旨が判定される。また、参照先部分201(参照先部分201に付加された参照先タグ)は、仮想印刷出力物の第3ページ(3枚目の用紙Y30)に配置される(図7参照)旨が判定される。そのため、仮想印刷出力物(変更前の印刷出力物M10)において参照元部分101と参照先部分201とが異なるページに配置される旨がステップS13にて判定される。そして、処理はステップS13からステップS14へと進む。
なお、たとえば仮想印刷出力物において参照元部分100と参照先部分200とが同じページに記載される場合には、印刷出力物M10において参照元部分100と参照先部分200とが異なるページに配置されない旨(印刷出力物M10において参照元部分100と参照先部分200とが同じページに配置される旨)がステップS13にて判定される。そして、参照先部分200の配置対象領域の変更処理(ステップS14~S18A)は行われずに図4の動作は終了する。
次のステップS14~S18Aにおいて、コンピュータ50は、印刷出力物M10における参照先部分201の配置対象領域を変更(決定)する。
まず、ステップS14において、コンピュータ50は、印刷ジョブにおける設定項目「綴じ方向」の設定内容(図4の動作に先立って行われた設定操作での設定内容)に基づいて、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)における綴じ位置B10(図8等参照)を推定(判定)する。
たとえば、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」に設定されている場合、用紙の左端部分の位置(左辺)が印刷出力物M10における綴じ位置B10(図8参照)として推定される。また、設定項目「綴じ方向」が設定値「右綴じ」に設定されている場合、用紙の右端部分(右辺)が印刷出力物M10における綴じ位置B10として推定される。また、設定項目「綴じ方向」が設定値「上綴じ」に設定されている場合、用紙の上端部分(上辺)が綴じ位置B10として推定される。
ここでは、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」に設定されており、用紙の左端部分(左辺)が印刷出力物M10における綴じ位置B10として推定される。そして、処理はステップS14からステップS15Aへと進む。
ステップS15Aにおいて、コンピュータ50は、印刷ジョブにおける設定項目「片面/両面」(印刷出力面)の設定内容に基づいて、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)において参照元部分100(ここでは101)が用紙のおもて面に配置されるか否か、を判定する。
たとえば、設定項目「片面/両面」が設定値「片面」に設定されている場合(換言すれば、印刷出力物M10が片面印刷される場合)、印刷出力物M10において参照元部分101が用紙のおもて面に配置される旨がステップS15Aにて判定される。そして、処理はステップS15AからステップS16へと進む。
また、設定項目「片面/両面」が設定値「両面」に設定されている場合(換言すれば、印刷出力物M10が両面印刷される場合)、コンピュータ50は、さらに、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)での参照元部分100の記載ページが奇数ページであるか否かに基づいて、印刷出力物M10において参照元部分100が用紙のおもて面に配置されるか否かを判定する。
たとえば、仮想印刷出力物での参照元部分100の記載ページが奇数ページである旨が仮想印刷出力物での参照元部分100の参照元タグの配置位置に基づき判定される場合、印刷出力物M10において参照元部分100が用紙のおもて面に配置される旨がステップS15Aにて判定される。そして、処理はステップS15AからステップS16へと進む。
一方、仮想印刷出力物での参照元部分100の配置ページが偶数ページである旨が判定される場合、印刷出力物M10において参照元部分100が用紙の裏面に配置される旨がステップS15Aにて判定され、処理はステップS15AからステップS18Aへと進む。
ここでは、設定項目「片面/両面」が設定値「片面」に設定されており、印刷出力物M10において参照元部分101が用紙のおもて面に配置される旨がステップS15Aにて判定される。そして、処理はステップS15AからステップS16へと進む。なお、設定項目「片面/両面」が設定値「両面」に設定されている場合の動作については、後述する。
ステップS16において、コンピュータ50は、印刷出力物M10での参照元部分101の配置用紙(印刷出力物M10において参照元部分101が配置される用紙)のおもて面の全領域のうち、用紙面上の特定の方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置されるか否か、を判定する。
具体的には、まず、コンピュータ50は、印刷ジョブにおける設定項目「綴じ方向」の設定内容に基づいて、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)での参照元部分101の配置用紙(たとえば、1枚目の用紙Y10)のおもて面の全領域を、特定方向において基準位置C10(ここでは中央位置C11)で2つの区分領域に区分する。
たとえば、設定項目「綴じ方向」の設定内容が設定値「左綴じ」あるいは設定値「右綴じ」である場合、左右方向の中央位置C11で参照元部分101の配置用紙Y10が、左側領域A10(図8参照)と右側領域A20との2つの区分領域に区分される。
また、たとえば設定項目「綴じ方向」の設定内容が設定値「上綴じ」である場合、用紙面の上下方向の中央位置C12(C10)(図22)で参照元部分101の配置用紙Y10が、上側領域A30と下側領域A40との2つの区分領域に区分される。
ここでは、設定項目「綴じ方向」の設定内容が設定値「左綴じ」に設定されており、参照元部分101の配置用紙Y10が、左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域に区分される。
そして、コンピュータ50は、参照元部分101の配置用紙Y10における2つの区分領域のうち、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置されるか否か、を判定する。具体的には、ステップS13にて特定された参照元部分101の位置(仮想印刷出力物における配置位置)に基づいて、当該配置用紙Y10における2つの区分領域のうち、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置されるか否か、が判定される。
たとえば、印刷出力物M10にて綴じ位置B10が左側領域A10に含まれ且つ参照元部分101の配置用紙Y10の左側領域A10に参照元部分101が配置される旨が判定される場合、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置される旨がステップS16にて判定される。そして、処理はステップS16からステップS17Aへと進む。なお、当該配置用紙Y10の右側領域A20に参照元部分101が配置される場合の動作については、後述する。
ステップS17Aにおいて、コンピュータ50は、参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙のおもて面の全領域のうち、特定の方向(ここでは左右方向)において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域を、当該参照先部分201の配置対象領域として決定する。
具体的には、まず、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)において参照元部分101の配置用紙Y10以外の用紙(たとえば、3枚目の用紙Y30)のおもて面の全領域が、特定方向において中央位置C11で2つの区分領域に区分される。ここでは、当該用紙Y30が、左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域に区分される(図9参照)。そして、当該用紙Y30のおもて面の左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域のうちの右側領域A20(左右方向において中央位置C11に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域)が、参照先部分201の配置対象領域(新たな配置領域)として決定される。
そして、図4の動作は終了し、印刷ジョブデータがコンピュータ50からMFP10へと送信される。当該印刷ジョブデータには、印刷対象文書D10の文書データと各種設定内容とが含まれる。当該文書データにおいては、参照先部分201を印刷出力物M10における用紙Y30の右側領域A20(配置対象領域)に配置すべき旨が記述されている。
その後、MFP10は、当該印刷ジョブデータに基づいて印刷対象文書D10を印刷出力して、印刷出力物M10(参照先部分200の配置対象領域の変更後の印刷出力物)を排紙トレイ(不図示)に排出する。そして、印刷出力物M10を受け取ったユーザ(読者)は、ステープル等で印刷出力物M10を綴じた上で(図10参照)、当該印刷出力物M10を読む。
この際、次述するように、当該ユーザは、綴じられた印刷出力物M10(変更後の印刷出力物M10)において参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
具体的には、ユーザが図10の印刷出力物M10における1枚目および2枚目の用紙Y10,Y20の右半分をめくり上げて当該右半分を略鉛直方向に起立させる(図11参照)と、用紙Y10,Y20の右半分によってユーザから見えなかった参照先部分201(用紙Y30の右側領域A20に配置された参照先部分200)をユーザが視認できるようになる(図12参照)。図11においては、用紙Y10,Y20(印刷出力物M10における参照元部分101の配置用紙Y10から参照先部分201の配置用紙Y30の直前の用紙Y20までの用紙)の右半分(右半領域)がめくり上げられるとともに当該右半分が中央位置C11付近にて略鉛直方向に起立させられた状態(起立状態)が示されている。また、図12では、図11の状態の印刷出力物M10を俯瞰したユーザからの見え方が示されている。
このように、綴じられた印刷出力物M10において参照元部分101と参照先部分202とが異なるページに配置(記載)される場合であっても、ユーザは、当該印刷出力物M10において参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることができる。したがって、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分101に対応する参照先部分201が印刷対象文書D10での元来の配置位置に常にそのまま配置される場合と比較して、当該参照先部分201をより適切な位置に配置することが可能である。
再び、ステップS16の説明に戻る。
たとえば、印刷出力物M10にて綴じ位置B10が左側領域A10に含まれ且つ印刷出力物M10における用紙Y10の右側領域A20(図8)に参照元部分100(101)が配置される場合、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域に参照元部分100が配置される旨がステップS16にて判定される。そして、処理はステップS16からステップS18Aへと進む。
ステップS18Aにおいて、コンピュータ50は、参照元部分100(101)の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば用紙Y30)における2つの特定領域(次述)のいずれかを、当該参照元部分100(101)に対応する参照先部分200(201)の配置対象領域として決定する。
具体的には、印刷出力物M10が片面のみに印刷される場合、当該用紙Y30のおもて面の左側領域A10(図13)と右側領域A20(図14)との2つの特定領域のいずれかが、参照先部分200(201)の配置対象領域として決定される。
たとえば、当該用紙Y30のおもて面の左側領域A10(図13)が参照先部分201の配置対象領域として決定される。
この場合においても、ユーザは、次述するように、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分100と参照先部分200とを同時に見ることが可能である。具体的には、ユーザは、印刷出力物M10(図10)における用紙Y10,Y20を中央位置C11付近で左右に且つ山折りに折り曲げるとともに、当該用紙Y10,Y20の右端部分を用紙Y30の左端部分に近づける(図13参照)。これにより、ユーザは、用紙Y10のおもて面の右側領域A20に配置された参照元部分101と用紙Y30のおもて面の左側領域A10に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、当該用紙Y30のおもて面の右側領域A20(図14)が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合においても、ユーザは、図13と同様に用紙Y10,Y20を折り曲げる(図14参照)ことによって、用紙Y10のおもて面の右側領域A20に配置された参照元部分101と用紙Y30のおもて面の右側領域A20に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
<両面印刷の場合>
つぎに、印刷対象文書D10を「両面」に印刷出力する設定が図4の動作に先立ってなされている場合の動作について説明する。
印刷対象文書D10が両面印刷される場合、印刷出力物M10における用紙Y10での参照元部分101の配置領域は、
(1)用紙Y10の「おもて面」の左側領域A10、
(2)用紙Y10の「おもて面」の右側領域A20、
(3)用紙Y10の「裏面」の左側領域A10、および
(4)用紙Y10の「裏面」の右側領域A20、
のいずれかがある。なお、ここでは、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」に設定されていることを想定する。
上記(1)~(4)の各領域に参照元部分101が配置される場合の各動作について、順に説明する。
まず、(1)用紙Y10の「おもて面」の左側領域A10(用紙の左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域)に参照元部分101が配置される場合には、次のような動作が行われる。
具体的には、用紙Y10の「おもて面」の左側領域A10(図8)に参照元部分101が配置される場合、処理はステップS11~S14を経て、ステップS15A,S16,S17Aへと進む。
そして、ステップS17Aにおいて、印刷出力物M10にて参照元部分101の配置用紙Y10以外の用紙(たとえば2枚目の用紙Y20)のおもて面の右側領域A20(左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域)が、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
この場合、片面印刷の場合と同様に、ユーザは、印刷出力物M10における用紙Y10の右半分を起立状態にする(図11も参照)ことによって、用紙Y10のおもて面の左側領域A10に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の右側領域A20に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
つぎに、(2)用紙Y10の「おもて面」の右側領域A20(換言すれば、用紙の左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域)に参照元部分101が配置される場合には、次のような動作が行われる。
具体的には、用紙Y10の「おもて面」の右側領域A20(図8も参照)に参照元部分101が配置される場合、処理はステップS11~S14を経て、ステップS15A,S16,S18Aへと進む。
そして、ステップS18Aにおいて、コンピュータ50は、参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば2枚目の用紙Y20)における3つの特定領域(次述)のいずれかを、参照先部分201の配置対象領域として決定する。
具体的には、印刷出力物M10が両面に印刷される場合、当該用紙Y20の「おもて面」の左側領域A10と右側領域A20と当該用紙Y20の「裏面」の左側領域A10との3つの特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
たとえば、印刷出力物M10における用紙Y20の「おもて面」の左側領域A10(図15)が参照先部分201の配置対象領域として決定される。この場合、ユーザは、印刷出力物M10における用紙Y10を中央位置C11付近で左右に且つ山折りに折り曲げるとともに、当該用紙Y10の右端部分を用紙Y20の左端部分に近づける(図15参照)。これにより、ユーザは、用紙Y10のおもて面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の左側領域A10(図15)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、当該用紙Y20のおもて面の右側領域A20(図16参照)が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合においても、ユーザは、図15と同様にして用紙Y10を折り曲げる(図16参照)ことによって、用紙Y10のおもて面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の右側領域A20(図16)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、当該用紙Y20の「裏面」の左側領域A10が、参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、図15の状態の印刷出力物M10における用紙Y20を中央位置C11付近で左右に且つ谷折りに折り曲げる(図17参照)ことによって、用紙Y10のおもて面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20の裏面の左側領域A10(図17)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
つぎに、(3)用紙Y10の「裏面」の左側領域A10に参照元部分100が配置される場合には、次のような動作が行われる。
具体的には、用紙Y10の「裏面」の左側領域A10に参照元部分100が配置される場合、処理はステップS11~S14を経て、ステップS15A,S18Aへと進む。
そして、ステップS18Aにおいて、印刷出力物M10にて参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば用紙Y20)の「おもて面」の左側領域A10と右側領域A20と当該用紙Y20の「裏面」の左側領域A10と右側領域A20との4つの特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
たとえば、印刷出力物M10の用紙Y20の「おもて面」の左側領域A10(図18)が参照先部分201の配置対象領域として決定される。この場合、ユーザは、図10の印刷出力物M10における1枚目の用紙Y10全体をめくって当該用紙Y10の裏面と2枚目の用紙Y20のおもて面とを見開き状態(図18参照)にする。このような状態において、ユーザは、用紙Y10の裏面の左側領域A10に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の左側領域A10(図18)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の用紙Y20の「おもて面」の右側領域A20(図19)が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合においても、ユーザは、図18と同様に用紙Y10の裏面と用紙Y20のおもて面とを見開き状態にする(図19参照)ことによって、用紙Y10の裏面の左側領域A10に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の右側領域A20(図19)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の用紙Y20の「裏面」の左側領域A10(図20)が、参照先部分200の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、図18の状態の印刷出力物M10における用紙Y20を中央位置C11付近で左右に且つ谷折りに折り曲げる(図20参照)ことによって、用紙Y10の裏面の左側領域A10に配置された参照元部分101と、用紙Y20の裏面の左側領域A10(図20)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の用紙Y20の「裏面」の右側領域A20(図21)が、参照先部分200の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、図20の状態の印刷出力物M10における用紙Y20のおもて面の左半分を用紙Y10の裏面の右半分に近づける(図21参照)ことによって、用紙Y10の裏面の左側領域A10に配置された参照元部分101と、用紙Y20の裏面の右側領域A20(図21)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
つぎに、(4)用紙Y10の「裏面」の右側領域A20に参照元部分100が配置される場合には、次のような動作が行われる。
具体的には、用紙Y10の「裏面」の右側領域A20に参照元部分100が配置される場合、(3)用紙Y10の「裏面」の左側領域A10に参照元部分100が配置される場合と同様に、処理はステップS11~S14を経て、ステップS15A,S18Aへと進む。
そして、ステップS18Aにおいて、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば用紙Y20)の「おもて面」の左側領域A10と右側領域A20と当該用紙Y20の「裏面」の左側領域A10との3つの特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
たとえば、印刷出力物M10の用紙Y20の「おもて面」の左側領域A10(図18も参照)が、参照先部分201の配置対象領域として決定される。この場合、ユーザは、印刷出力物M10における用紙Y10全体をめくって用紙Y10の裏面と用紙Y20のおもて面とを見開き状態(図18も参照)にする。これにより、ユーザは、用紙Y10の裏面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の左側領域A10(図18も参照)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の用紙Y20の「おもて面」の右側領域A20(図19も参照)が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合においても、ユーザは、図18と同様に用紙Y10の裏面と用紙Y20のおもて面とを見開き状態にする(図19も参照)ことによって、用紙Y10の裏面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20のおもて面の右側領域A20(図19も参照)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の用紙Y20の「裏面」の左側領域A10が、参照先部分200の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、図18の状態の印刷出力物M10における用紙Y20を中央位置C11付近で左右に谷折りに折り曲げる(図20も参照)ことによって、用紙Y10の裏面の右側領域A20に配置された参照元部分101と、用紙Y20の裏面の左側領域A10に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
以上のように、印刷対象文書D10が両面印刷される場合においても、ユーザは、印刷出力物M10において参照元部分101(100)と参照先部分201(200)とを同時に見ることが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第2実施形態では、ページ集約機能が利用される態様が例示される。
ここでは、設定項目「ページ集約」(ページ割付)が設定値「2in1」に設定されていることを想定する。
この第2実施形態においても、図4の動作が実行される。
具体的には、ステップS11,S12を経た後のステップS13では、印刷対象文書D10を印刷出力して得られる印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)において、参照元部分101と当該参照元部分101に対応する参照先部分201とが異なるページに配置されるか否か、が判定される。
上述したように、参照元部分101は、印刷対象文書D10の第1ページに記載されており(図6参照)、参照先部分201は、印刷対象文書D10の第3ページに記載されている(図7参照)。また、ここでは、印刷対象文書D10を「片面」且つ「2in1」で印刷出力する設定がなされている。
この場合、当該印刷対象文書D10を印刷出力して得られる印刷出力物M10(仮想印刷出力物)において、参照元部分101は第1ページに配置され、参照先部分201は第2ページに配置される旨が判定される。そして、参照元部分101と参照先部分201とが異なるページに配置される旨がステップS13にて判定され、処理はステップS13からステップS14へと進む。
ステップS14において、コンピュータ50は、印刷ジョブにおける設定項目「綴じ方向」の設定内容に基づいて、印刷出力物M10における綴じ位置B10(図27参照)を推定する。ここでは、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」に設定されており、用紙の左端部分(左辺)が印刷出力物M10における綴じ位置B10として推定される。
そして、ステップS15Aにおいて、コンピュータ50は、印刷ジョブにおける設定項目「片面/両面」の設定内容に基づいて、印刷出力物M10において参照元部分101が用紙のおもて面に配置されるか否かを判定する。ここでは、設定項目「片面/両面」が設定値「片面」に設定されており、印刷出力物M10において参照元部分101が用紙のおもて面に配置される旨がステップS15Aにおいて判定される。そして、処理はステップS15AからステップS16へと進む。
ステップS16において、コンピュータ50は、参照元部分101の配置用紙(ここでは1枚目の用紙Y10)のおもて面の全領域のうち、用紙面上の特定の方向において基準位置C10(ここでは中央位置C11)に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分100が配置されるか否か、を判定する。
具体的には、まず、印刷ジョブにおける設定項目「綴じ方向」の設定内容に応じて、用紙面上における特定方向の中央位置C11で参照元部分100の配置用紙Y10のおもて面の全領域が2つの区分領域に区分される。ここでは、用紙の左右方向の中央位置C11で当該配置用紙Y10のおもて面の全領域が、左側領域A10(図27参照)と右側領域A20との2つの区分領域に区分される。
そして、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面における2つの区分領域A10,A20のうち、左右方向において中央位置C11に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置されるか否か、が判定される。
たとえば、印刷出力物M10にて綴じ位置B10が左側領域A10に含まれ且つ左側領域A10に参照元部分101が配置される場合、左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置される旨がステップS16にて判定され、処理はステップS16からステップS17Aへと進む。
そして、ステップS17Aにおいて、コンピュータ50は、参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙のおもて面の全領域のうち、特定の方向(ここでは左右方向)において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域(ここでは右側領域A20)を、参照先部分201の配置対象領域として決定する。
その後、図4の動作は終了して、印刷ジョブデータがコンピュータ50からMFP10へと送信される。そして、印刷対象文書D10が印刷出力されて印刷出力物M10(変更後の印刷出力物M10)が排紙トレイに排出される。
その後、ユーザが印刷出力物M10を読む際には、当該ユーザが印刷出力物M10における用紙Y10の右半分をめくり上げて起立状態にする(図28参照)と、当該用紙Y10の右半分によってユーザから見えなかった参照先部分200(用紙Y20の右側領域A20に配置された参照先部分200)をユーザが視認できるようになる(図29参照)。したがって、ユーザは、綴じられた印刷出力物M10において参照元部分100と参照先部分200とを同時に見ることが可能である。
なお、参照元部分101の配置用紙Y10のうち、当該配置用紙Y10のおもて面の左側領域A10以外の領域に参照元部分101が配置される場合は、上記第1実施形態と同様に、当該配置用紙Y10とは異なる用紙における2~4個の特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される(ステップS18A)。この場合においても、上記第1実施形態と同様に(図15~21等も参照)、ユーザは、綴じられた印刷出力物M10において参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
この第3実施形態では、小冊子機能が利用される態様が例示される。
小冊子機能は、印刷出力物M10(複数枚の用紙)を重ねて二つ折りにして小冊子を作成する機能である。当該小冊子機能が用いられる場合、1枚の用紙の表裏に4ページ分の画像が印刷される。小冊子機能を利用した印刷ジョブは、小冊子印刷ジョブ(単に、冊子印刷ジョブとも称される)などとも表現される。
次述するように、小冊子機能が利用される場合には、上記第1実施形態とは異なる基準を用いて参照先部分200の配置対象領域が決定される。
具体的には、上記第1実施形態では、印刷出力物M10において参照元部分101(100)が当該参照元部分101の配置用紙(たとえば用紙Y10)の「おもて面」に配置されるか否か、が判定されている(ステップS15A(図4))。
これに対して、この第3実施形態では、印刷出力物M10において参照元部分101(100)の配置ページ(参照元部分101が配置されるページ)が「奇数ページ」であるか否か、が判定される(ステップS15B(図31))。
ここにおいて、図30に示されるように、3枚の用紙Y10,Y20,Y30が二つ折りにされて小冊子が作成される場合、二つ折りにされた後の印刷出力物M10における「見た目上のおもて面」が、「用紙自体のおもて面」とは異なることがある。たとえば、図30に示されるように、二つ折りにされた後の印刷出力物M10における第11ページは、当該印刷出力物M10における見た目上のおもて面ではあるものの、「用紙自体のおもて面」ではない(「用紙Y10自体の裏面」である)。
印刷出力物M10が二つ折りにされる場合には、二つ折りにされた後の印刷出力物M10における奇数ページが、常に見た目上のおもて面となる。それ故、この第3実施形態(小冊子機能が利用される態様)では、印刷出力物M10において参照元部分101の配置ページが「奇数ページ」であるか否か、が判定される(ステップS15B(図31))。換言すれば、印刷出力物M10における見た目上のおもて面に参照元部分101が配置されるか否か、が判定される。図31は、第3実施形態に係るコンピュータ50(プリンタドライバ)の動作(詳細には、参照先部分200の配置対象領域の決定動作)を示すフローチャートである。
印刷出力物M10において参照元部分101の配置ページが奇数ページである旨が判定される場合、処理はステップS15BからステップS16へと進む。ここでは、印刷出力物M10における第1ページに参照元部分101が配置されており、印刷出力物M10において参照元部分101の配置ページが奇数ページである旨がステップS15Bにて判定される。そして、処理はステップS16へと進む。
ステップS16においては、参照元部分101の配置ページ(ここでは第1ページ)の全領域のうち、特定の方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域に参照元部分101が配置されるか否か、が判定される。
たとえば、設定項目「綴じ方向」の設定内容が設定値「左綴じ」に設定されている場合、参照元部分101の配置ページの全領域が、ページの左右方向の中央位置C11で左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域に区分される(図8も参照)。そして、参照元部分101の配置ページにおける2つの区分領域A10,A20のうちの左側領域A10(左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域)に参照元部分101が配置されるか否か、が判定される。
参照元部分101の配置ページ(ここでは第1ページ)の左側領域A10に参照元部分101が配置される場合、処理はステップS16からステップS17Bへと進む。そして、ステップS17Bにおいて、コンピュータ50は、参照元部分101の配置ページ(第1ページ)とは異なり且つ奇数のページ(たとえば第3ページ)の全領域のうち、特定の方向(ここでは左右方向)において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域(ここでは右側領域A20)を、参照先部分201の配置対象領域として決定する。
具体的には、当該第3ページの全領域が、左右方向における基準位置C10(ここでは中央位置C11)で左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域に区分される。そして、当該第3ページの左側領域A10と右側領域A20とのうちの右側領域A20(左右方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域)が、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
なお、その後の動作は第1実施形態と同様である。
具体的には、ユーザが印刷出力物M10における第1および第2ページの右半分をめくり上げて起立状態にする(図11も参照)と、当該第1および第2ページの右半分によってユーザから見えなかった参照先部分201(第3ページの右側領域A20に配置された参照先部分201)をユーザが視認できるようになる(図12も参照)。したがって、ユーザは、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
なお、参照元部分101の配置ページ(ここでは第1ページ)の左側領域A10以外の領域(詳細には、右側領域A20)に参照元部分101が配置される場合、処理はステップS16からステップS18Bへと進む。
ステップS18Bにおいては、印刷出力物M10において参照元部分100の配置ページとは異なるページ(参照元部分100の配置ページの裏のページを除く)における1個の特定領域あるいは2個の特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
たとえば、印刷出力物M10の第1ページの右側領域A20に参照元部分100が配置される場合、印刷出力物M10の第3ページの左側領域A10と右側領域A20との2つの特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。この場合、ユーザは、印刷出力物M10の第1ページを図13のように折り曲げることによって、参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10の第1ページの右側領域A20に参照元部分100が配置される場合、印刷出力物M10の第4ページの左側領域A10が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、印刷出力物M10の第1ページと第4ページとを図17のように折り曲げることによって、参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下では、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
上記第1実施形態では、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面の左側領域A10に1つの参照元部分100(参照元部分101のみ)が配置される態様が例示されている(図8参照)。
これに対して、この第4実施形態では、当該左側領域A10に互いに異なる複数の参照元部分100が配置される態様が例示される(図32参照)。
図32においては、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面の左側領域A10に、当該参照元部分101(参照元テキスト「第1図」)のみならず、別の参照元部分102(参照元テキスト「第2図」)もが配置されている。
この場合、2つの参照元部分100(101,102)に対応する2つの参照先部分200(201,202)に共通する用紙(たとえば、3枚目の用紙Y30)のおもて面の右側領域A20(図33)が、当該2つの参照先部分200のそれぞれの配置対象領域として決定される(ステップS17A)。
詳細には、用紙Y30が左右方向の基準位置C10で左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域に区分される場合、2つの参照先部分201,202は、当該用紙Y30のおもて面の右側領域A20において上下方向に配置(配列)される(図33参照)。
より詳細には、当該右側領域A20での2つの参照先部分201,202は、2つの参照先部分201,202のそれぞれに対応する参照元部分100の左側領域A10での出現順に応じた位置に配置される。ここでは、左側領域A10において2つの参照元部分101,102がこの順序で出現している。この場合、右側領域A20において2つの参照先部分201,202は、上から下に向けて、この順序(左側領域A10での参照元部分101,102の出現順序)で配置される(図33参照)。詳細には、用紙Y30のおもて面の右側領域A20において、参照先部分201が参照先部分202よりも上側に配置される。
なお、用紙が上下方向の基準位置C10で上側領域A30と下側領域A40との2つの区分領域に区分される(図24参照)場合は、2つの参照先部分201,202は、当該下側領域A40において左右方向に配列される。この場合、左側領域A10での参照元部分101,102の出現順序に基づいて、下側領域A40において、参照先部分201が参照先部分202よりも左側に配置される。
以上のように、この第4実施形態では、たとえば用紙Y10のおもて面の左側領域A10に複数の参照元部分101,102が配置される場合、当該用紙Y10とは異なる用紙であって当該参照元部分101,102に対応する参照先部分201,202に共通する用紙(たとえば用紙Y30)の右側領域A20が、当該複数の参照先部分201,202のそれぞれの配置対象領域として決定される。
ここにおいて、複数の参照先部分201,202が互いに異なる用紙(非共通の用紙)のおもて面の右側領域A20に配置される場合、ユーザは、各参照先部分200の参照に際してページめくり動作を要する。詳細には、たとえば参照先部分201が用紙Y30のおもて面の右側領域A20に配置される一方で、参照先部分202が当該用紙Y30とは別の用紙(たとえば用紙Y30の次の用紙)のおもて面の右側領域A20に配置される場合、ユーザは、参照先部分201の次に参照先部分202を参照する際に、当該用紙Y30の一部(詳細には、用紙Y30のうち、左右方向における基準位置C10までの部分)をめくることを要する。
これに対して、この第4実施形態では、用紙Y10のおもて面の左側領域A10に複数の参照元部分101,102が配置される場合、当該複数の参照元部分101,102に対応する複数の参照先部分201,202に共通する用紙(たとえば3枚目の用紙Y30)の右側領域A20が、複数の参照先部分201,202のそれぞれの配置対象領域として決定される。それ故、ユーザは、たとえば用紙Y30のおもて面の右側領域A20に配置された参照先部分201を参照した後に、参照先部分202を参照する場合であっても、当該用紙Y30の一部をめくることなく、当該用紙Y30のおもて面の右側領域A20で参照先部分202を参照できる。換言すれば、ユーザは、参照元部分101,102に対応する参照先部分201,202を同じ用紙(ここでは用紙Y30)のおもて面の右側領域A20で参照できる。したがって、ユーザが各参照先部分200の参照に際してページをめくる回数を抑制すること(ユーザのページめくり動作を抑制すること)が可能である。
なお、ここでは、上記第4実施形態が第1実施形態の変形例として例示されているが、これに限定されず、上記第4実施形態の思想が他の実施形態に適用されてもよい。
たとえば、上記第4実施形態の思想が上記第3実施形態に適用されてもよい。
具体的には、印刷出力物M10における参照元部分101の配置ページ(たとえば、図30および図32参照)の左側領域A10に複数の参照元部分101,102が配置される場合、当該配置ページとは異なるページ(奇数のページ)であって、当該複数の参照元部分101,102に対応する複数の参照先部分201,202に共通するページが、当該複数の参照先部分201,202のそれぞれの配置対象領域として決定されてもよい。
この場合、ユーザは、参照元部分101,102に対応する参照先部分201,202を同じページの右側領域A20で参照できる。したがって、ユーザのページめくり動作を抑制することが可能である。
また、上記第4実施形態では、複数の参照先部分200に共通する用紙(たとえば用紙Y30)の右側領域A20での複数の参照先部分200の出現順序が、当該複数の参照先部分200のそれぞれに対応する参照元部分100の出現順(用紙Y10の左側領域A10での出現順)に基づいて決定されている(図33も参照)が、これに限定されない。
たとえば、複数の参照先部分200に共通する用紙(用紙Y30)の右側領域A20での複数の参照先部分200のそれぞれの出現順序が、当該複数の参照先部分200のそれぞれに対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10の左側領域A10での出現数)に基づいて決定されてもよい。
ここでは、用紙Y10のおもて面の左側領域A10において、参照元部分101(100)が1回出現しているとともに、参照元部分102(100)が5回出現していることを想定する(図34参照)。
この場合、複数の参照先部分201,202のうち、対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10のおもて面の左側領域A10での出現数)が最も多い参照先部分200(ここでは参照先部分202)の配置位置(出現順序)が、用紙Y30のおもて面の右側領域A20における最上部の位置(1番目の出現順序)(図35参照)に決定される。また、複数の参照先部分201,202のうち、対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10のおもて面の左側領域A10での出現数)が2番目に多い参照先部分200(ここでは参照先部分201)の配置位置(出現順序)が、用紙Y30のおもて面の右側領域A20において参照先部分202の下部(1つ下側)の位置(2番目の出現順序)に決定される。
このように、用紙Y30のおもて面の右側領域A20において、複数の参照先部分201,202が、対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10の左側領域A10での出現数)が多い順に(ここでは参照先部分202,201の順に)、上下方向の上側から下側へと配置されてもよい(図35参照)。
ここにおいて、複数の参照先部分200が上下方向に配列されている場合、ユーザは上側の参照先部分200から順に複数の参照先部分200を見ていき所望の参照先部分200を探し出すことが多い。
それ故、上下方向に配列された複数の参照先部分200のうち、上側に配置されている参照先部分200は、下側に配置されている参照先部分200と比較して、ユーザにとって目に付きやすい。換言すれば、ユーザは、上下方向に配列された複数の参照先部分200のうち上側に配置されている参照先部分200を、下側に配置されている参照先部分200よりも容易に見つけ出すことができる。
この改変例では、用紙Y30のおもて面の右側領域A20において、複数の参照先部分201,202が、対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10の左側領域A10での出現数)が多い順に(ここでは参照先部分202,201の順に)、上下方向の上側から下側へと配置される。換言すれば、参照回数が多い参照先部分200である程、ユーザにとって目に付きやすい位置に配置される。したがって、ユーザは、用紙Y10の左側領域A10にて頻出する参照元部分100に対応する参照先部分200を当該右側領域A20にて参照する際に、当該右側領域A20において当該参照先部分200を容易に見つけ出すことが可能である。
なお、複数の参照先部分200(201,202)が左右方向に配列される場合には、たとえば、複数の参照先部分201,202が、対応する参照元部分100の出現数(用紙Y10の配置領域での出現数)が多い順に(ここでは参照先部分202,201の順に)、左右方向の左側から右側へと配置されればよい。
<5.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記各実施形態等では、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」に設定されている態様が主に例示されているが、これに限定されず、設定項目「綴じ方向」が設定値「左綴じ」以外の設定値に設定されてもよい。
具体的には、設定項目「綴じ方向」が設定値「右綴じ」に設定されていてもよく、あるいは、設定項目「綴じ方向」が設定値「上綴じ」に設定されていてもよい。
たとえば、設定項目「綴じ方向」が設定値「上綴じ」に設定されている場合には、次のような動作が行われる。ここでは、設定項目「片面/両面」が設定値「両面」に設定されていることを想定する。
上述したように、設定項目「綴じ方向」の設定内容が設定値「上綴じ」である場合、参照元部分101(100)の配置用紙Y10のおもて面の全領域が、上下方向の中央位置C12(基準位置C10)で上側領域A30(図22参照)と下側領域A40との2つの区分領域に区分される。上側領域A30は、上下方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10と同じ側に存在する領域であり、下側領域A40は、上下方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域である。
たとえば、参照元部分101の配置用紙(たとえば1枚目の用紙Y10)のおもて面にの上側領域A30に参照元部分101が配置される場合には、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば3枚目の用紙Y30)のおもて面の下側領域A40(図24参照)が、参照先部分201(200)の配置対象領域として決定される(ステップS17A(図4))。
具体的には、まず、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば3枚目の用紙Y30)のおもて面の全領域が、上下方向における基準位置C10で上側領域A30と下側領域A40との2つの区分領域に区分される。そして、当該用紙Y30のおもて面の下側領域A40(上下方向において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域)(図24も参照)が、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
この場合、ユーザが印刷出力物M10における用紙Y10,Y20の下半分をめくり上げる(図23参照)と、用紙Y10,Y20の下半分によってユーザから見えなかった参照先部分200(たとえば用紙Y30のおもて面の下側領域A40に配置された参照先部分200)をユーザが視認できるようになる(図24参照)。図24においては、ユーザによって印刷出力物M10における用紙Y10,Y20(1枚目および2枚目の用紙)の下半領域(特にその下端側)がめくり上げられる(あるいは折り曲げられる)とともに当該下半領域が基準位置C10付近にて略鉛直方向に起立させられた状態(起立状態)が示されている。このような状態において、ユーザは、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分101と参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面の上側領域A30以外の領域に参照元部分101が配置される場合には、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙(たとえば用紙Y30)における2~4個の特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される(ステップS18A)。
ここでは、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面の下側領域A40に参照元部分101が配置される場合について説明する。この場合、用紙Y30のおもて面の上側領域A30と下側領域A40と当該用紙Y30の裏面の上側領域A30との3つの特定領域のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される。
たとえば、当該用紙Y30のおもて面の上側領域A30(図25)が参照先部分201の配置対象領域として決定される。この場合、ユーザは、印刷出力物M10における用紙Y10,Y20を中央位置C12付近で上下に且つ山折りに折り曲げるとともに、当該用紙Y10,Y20の下端部分を用紙Y30の上端部分に近づける(図25参照)。これにより、ユーザは、用紙Y10のおもて面の下側領域A40に配置された参照元部分101と、用紙Y30のおもて面の上側領域A30(図25)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、当該用紙Y30のおもて面の下側領域A40が参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合においても、ユーザは、図25と同様に用紙Y10,Y20を折り曲げることによって、用紙Y10のおもて面の下側領域A40に配置された参照元部分101と、用紙Y30のおもて面の下側領域A40に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
あるいは、印刷出力物M10における用紙Y30の裏面の上側領域A30(図26)が、参照先部分201の配置対象領域として決定されてもよい。この場合、ユーザは、図25の状態の印刷出力物M10における用紙Y30を中央位置C11付近で上下に且つ谷折りに折り曲げる(図26参照)ことによって、用紙Y10のおもて面の下側領域A40に配置された参照元部分101と、用紙Y30の裏面の上側領域A30(図26)に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。
なお、ここでは、設定項目「片面/両面」が設定値「両面」に設定されているが、これに限定されず、設定項目「片面/両面」が設定値「片面」に設定されている場合には、次のような動作が実行される。
たとえば、参照元部分101の配置用紙のおもて面の上側領域A30に参照元部分101が配置される場合、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙のおもて面の下側領域A40(図24参照)が、参照先部分201(200)の配置対象領域として決定される(ステップS17A(図4))。
あるいは、参照元部分101の配置用紙Y10のおもて面の下側領域A40に参照元部分101が配置される場合、印刷出力物M10において参照元部分101の配置用紙Y10とは異なる用紙のおもて面の上側領域A30と下側領域A40との2つの特定領域(図25参照)のいずれかが、参照先部分201の配置対象領域として決定される(ステップS18A)。
設定項目「綴じ方向」が設定値「上綴じ」に設定されている場合には、このような動作が実行される。なお、設定項目「綴じ方向」の設定値「上綴じ」に対して他の実施形態の思想が適用されてもよい。
また、上記各実施形態等では、印刷出力物M10での参照元部分100の配置位置と当該印刷出力物M10における綴じ位置B10とに基づいて、当該印刷出力物M10での参照先部分200の配置対象領域が変更されているが、これに限定されない。
たとえば、逆に、印刷出力物M10での参照先部分200(201)の配置位置と当該印刷出力物M10における綴じ位置B10とに基づいて、当該印刷出力物M10での参照元部分100(101)の配置対象領域が変更されてもよい。
この場合、図4において、「参照元部分」が「参照先部分」に置き換えられるとともに、「参照先部分」が「参照元部分」に置き換えられる。なお、ここでは、第1実施形態と同様の印刷対象文書D10(図6および図7参照)を「片面」で印刷出力する印刷指示が受け付けられることを想定する。
具体的には、図4のステップS11~S14を経た後、ステップS15Aにおいて、印刷出力物M10(詳細には仮想印刷出力物)において参照先部分200(201)が用紙のおもて面に配置されるか否か、が判定される。ステップS15Aにて「YES」と判定されると、処理はステップS15AからステップS16へと進む。
ステップS16においては、印刷出力物M10での参照先部分201の配置用紙(ここでは3枚目の用紙Y30)のおもて面の全領域のうち、用紙面上の特定の方向(ここでは左右方向)において基準位置(中央位置)C10に対して綴じ位置(左端部分位置)B10と同じ側に存在する領域に参照先部分201が配置されるか否か、が判定される。ステップS16にて「YES」と判定されると、処理はステップS16からステップS17Aへと進む。
そして、ステップS17Aにおいて、参照先部分201の配置用紙Y30とは異なる用紙(たとえば、参照元部分101の元の配置位置を含む1枚目の用紙Y10)のおもて面の全領域のうち、特定の方向(左右方向)において基準位置C10に対して綴じ位置B10とは反対側に存在する領域が、参照元部分101の配置対象領域として決定される。
詳細には、たとえば、当該用紙Y10のおもて面の左側領域A10と右側領域A20との2つの区分領域のうちの右側領域A20が、参照元部分101の配置対象領域(新たな配置領域)として決定される(図37参照)。また、当該用紙Y10の左側領域A10は、空白領域として決定される。なお、2段組で構成された印刷対象文書D10において元来第1ページ内の右側領域に配置されていたテキスト(図6も参照)は、たとえば次の用紙(詳細には、当該次の用紙の左側領域A10あるいは右側領域A20)に配置される。
この場合において、ユーザは、印刷出力物M10の1枚目および2枚目の用紙Y10,Y20を図13のように折り曲げることによって、1枚目の用紙の右側領域A20に配置された参照元部分101と、1枚目以降の用紙の左側領域A10に配置された参照先部分201とを同時に見ることが可能である。したがって、綴じられた印刷出力物M10において、参照元部分100と当該参照元部分100に対応する参照先部分200とが印刷対象文書D10での元来の配置位置に常にそのまま配置される場合(ここでは、参照元部分101と参照先部分201との双方が左側領域A10に配置される場合(図6および図7参照))と比較して、当該参照元部分100と参照先部分200とをより適切な位置に配置することが可能である。
なお、印刷出力物M10にて綴じ位置B10が左側領域A10に含まれ且つ印刷出力物M10における用紙Y30の右側領域A20(図9)に参照先部分201が配置される場合は、参照先部分201の配置用紙Y30とは異なる用紙(たとえば用紙Y10)における左側領域A10と右側領域A20との2つの特定領域のいずれかが、参照元部分101の配置対象領域として決定される(ステップS18A)。
このように、印刷出力物M10での参照先部分200の配置位置と当該印刷出力物M10における綴じ位置B10とに基づいて、当該印刷出力物M10での参照元部分100の配置対象領域が変更されてもよい。
また、上記各実施形態等では、特定方向における中央位置が基準位置C10として例示されているが、これに限定されず、当該特定方向における中央位置以外の位置が基準位置C10であってもよい。たとえば、特定方向における一方側の用紙端部から所定程度他方側の位置(たとえば、用紙の左端部から当該用紙の左右方向の長さの3分の2程度右側の位置C15(図36参照))が基準位置C10であってもよい。
また、上記各実施形態等においては、図4(あるいは図31)等の動作を実行する印刷制御装置として、コンピュータ50(印刷出力装置とは異なる装置)が例示されているが、これに限定されず、当該印刷制御装置は、印刷出力装置(MFP10)自体であってもよい。詳細には、MFP10(詳細には、MFP10の格納部5)内の印刷対象文書D10を印刷出力する印刷ジョブ(ボックス印刷ジョブとも称される)の実行指示がユーザによって付与された際に、当該MFP10において図4(あるいは図31)等の動作が実行されてもよい。
10 印刷出力装置(MFP)
50 印刷制御装置(コンピュータ)
100 参照元部分
200 参照先部分
A10 左側領域
A20 右側領域
A30 上側領域
A40 下側領域
B10 綴じ位置
C10 基準位置
D10 印刷対象文書
M10 印刷出力物

Claims (26)

  1. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、
    b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、
    c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  2. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、
    b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、
    c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  3. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とが、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分され、
    前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記左側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記右側領域であることを特徴とするプログラム。
  4. 請求項2に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とが、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分され、
    前記第1の領域は、前記第1のページの前記左側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2のページの前記右側領域であることを特徴とするプログラム。
  5. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とが、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分され、
    前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記上側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記下側領域であることを特徴とするプログラム。
  6. 請求項2に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として前記ステップb)にて推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とが、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分され、
    前記第1の領域は、前記第1のページの前記上側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2のページの前記下側領域であることを特徴とするプログラム。
  7. 請求項1に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記第1の用紙のおもて面の前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通する用紙である前記第2の用紙のおもて面の前記第2の領域が、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  8. 請求項2に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記第1のページの前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通するページである前記第2のページの前記第2の領域が、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項7または請求項8に記載のプログラムにおいて、
    前記ステップc)においては、前記第2の領域での前記複数の参照先部分のそれぞれの出現順序が、前記複数の参照先部分のそれぞれに対応する参照元部分の前記第1の領域での出現数に基づいて決定されることを特徴とするプログラム。
  10. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、
    b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、
    c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記印刷ジョブは、前記印刷対象文書を両面印刷するジョブであり、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と前記第2の用紙の裏面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第2の用紙の前記裏面にて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  11. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、
    b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、
    c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と、前記第2のページの裏面の偶数ページである第3のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第3のページにて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域が、前記参照先部分の配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  12. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置に内蔵されたコンピュータに、
    a)前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定するステップと、
    b)前記印刷出力物における綴じ位置を推定するステップと、
    c)前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記ステップa)にて判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照先部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照元部分の配置対象領域を変更するステップと、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記ステップc)においては、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照先部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域が、前記参照元部分の配置対象領域として決定されることを特徴とするプログラム。
  13. 請求項1から請求項12のいずれかに記載のプログラムにおいて、
    前記印刷対象文書の文書データ内においては、タグデータを用いて前記参照元部分と前記参照先部分とが対応付けられていることを特徴とするプログラム。
  14. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、
    前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、
    前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  15. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、
    前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、
    前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、
    前記変更手段は、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  16. 請求項14に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とを、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分し、
    前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記左側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記右側領域であることを特徴とする印刷制御装置。
  17. 請求項15に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記印刷出力物の左端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とを、それぞれ、左右方向における前記基準位置で左側領域と右側領域との2つの区分領域に区分し、
    前記第1の領域は、前記第1のページの前記左側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2のページの前記右側領域であることを特徴とする印刷制御装置。
  18. 請求項14に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1の用紙のおもて面の全領域と前記第2の用紙のおもて面の全領域とを、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分し、
    前記第1の領域は、前記第1の用紙のおもて面の前記上側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2の用紙のおもて面の前記下側領域であることを特徴とする印刷制御装置。
  19. 請求項15に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記印刷出力物の上端部分が前記綴じ位置として推定される場合、前記第1のページの全領域と前記第2のページの全領域とを、それぞれ、上下方向における前記基準位置で上側領域と下側領域との2つの区分領域に区分し、
    前記第1の領域は、前記第1のページの前記上側領域であり、
    前記第2の領域は、前記第2のページの前記下側領域であることを特徴とする印刷制御装置。
  20. 請求項14に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記第1の用紙のおもて面の前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通する用紙である前記第2の用紙のおもて面の前記第2の領域を、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  21. 請求項15に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記第1のページの前記第1の領域に互いに異なる複数の参照元部分が配置される場合、前記複数の参照元部分に対応する複数の参照先部分に共通するページである前記第2のページの前記第2の領域を、前記複数の参照先部分のそれぞれの配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  22. 請求項20または請求項21に記載の印刷制御装置において、
    前記変更手段は、前記第2の領域での前記複数の参照先部分のそれぞれの出現順序を、前記複数の参照先部分のそれぞれに対応する参照元部分の前記第1の領域での出現数に基づいて決定することを特徴とする印刷制御装置。
  23. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、
    前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、
    前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記印刷ジョブは、前記印刷対象文書を両面印刷するジョブであり、
    前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と前記第2の用紙の裏面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第2の用紙の前記裏面にて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  24. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、
    前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、
    前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照元部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照先部分の配置対象領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記印刷ジョブは、前記印刷出力物を特定の方向に二つ折りにする冊子印刷ジョブであり、
    前記変更手段は、前記印刷出力物において前記参照元部分が配置され且つ奇数ページである第1のページの全領域を前記特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第1の領域に前記参照元部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1のページとは異なり且つ奇数ページである第2のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域と、前記第2のページの裏面の偶数ページである第3のページの全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域との合計4つの区分領域のうち、前記第3のページにて前記綴じ位置と同じ側に存在する区分領域を除外した3つの区分領域のいずれかである第2の領域を、前記参照先部分の配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  25. 印刷ジョブを制御する印刷制御装置であって、
    前記印刷ジョブに係る印刷対象文書に含まれる参照元部分と、前記印刷対象文書に含まれ且つ前記参照元部分に対応する参照先部分とが、前記印刷対象文書を印刷出力して得られる印刷出力物において異なるページに配置されるか否か、を判定する判定手段と、
    前記印刷出力物における綴じ位置を推定する推定手段と、
    前記参照元部分と前記参照先部分とが前記印刷出力物において異なるページに配置される旨が前記判定手段によって判定される場合、前記綴じ位置と前記印刷出力物での前記参照先部分とに基づいて、前記印刷出力物での前記参照元部分の配置対象領域を変更する変更手段と、
    を備え、
    前記変更手段は、前記印刷出力物における第1の用紙のおもて面の全領域を特定の方向における基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置と同じ側に存在する領域である第1の領域に前記参照先部分が配置される場合、前記印刷出力物において前記第1の用紙とは異なる第2の用紙のおもて面の全領域を前記特定の方向における前記基準位置で2つに区分した2つの区分領域のうち、前記綴じ位置とは反対側に存在する領域である第2の領域を、前記参照元部分の配置対象領域として決定することを特徴とする印刷制御装置。
  26. 請求項14から請求項25のいずれかに記載の印刷制御装置において、
    前記印刷対象文書の文書データ内においては、タグデータを用いて前記参照元部分と前記参照先部分とが対応付けられていることを特徴とする印刷制御装置。
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